Uruで高校生なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのUruで高校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番のUruで高校生なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.7 1 Uruで高校生なアニメランキング1位
グランベルム (TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (218)
715人が棚に入れました
満ちた月の運命―――歯車が回る新たなる月夜。世界中の魔力が消失してから1000年近くの時間が過ぎ、すでに魔法は人々の記憶からもすっかり忘れられていた。そんな世界で生きる明るく元気な高校生、小日向満月は前向きに暮らしながらも、心のどこかに不安を抱えていた。自分には何もない――。勉強も運動も得意ではない彼女は、自分だけにできる“何か"に憧れていた。夜空の月がやけに大きく感じられた満月の晩。彼女はもうひとりの月の名を持つ少女、新月エルネスタ深海と出会う。それは魔法人形“アルマノクス"との遭遇でもあった。満月の運命の歯車が、軋んだ音を立てて今動き始める――。

声優・キャラクター
島袋美由利、種﨑敦美、日笠陽子、久保ユリカ
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

絶対に負けられない謎バトルがある

始めに言っときますと、面白かったしけっこう感動しました。

視聴動機は「シリーズ構成 花田十輝」。全13話。
最終話だけ放送曜日が変更となり、一気勢にはきっと録画できなかった方もいるんじゃないか?と思われる曰くありげな一品です。


さてこの『グランベルム』。試しに公式のあらすじ読んでみてください。あまり惹かれません。
まるでゲーム原作もののような謎世界での謎バトルが敢行される世界観です。これまでの経験則から外れクジの臭いがプンプンすることでしょう。

が、そうは問屋が卸しませんでした。
私が楽しんだのは以下3点、

1.声優の演技がすこぶる良い
2.EDがすこぶる良い
3.けっこうほろ苦い


1.声優の演技がすこぶる良い

・小日向満月(CV島袋美由利)
 島袋さんは『はねバド!(荒垣なぎさ)』『はるかなレシーブ(成美)』『キャロチュー(キャロル)』の印象が強い声優さん。低音の響きが心地よいなと思っていたところ、本作ではたぶん2オクターブくらい高めの演技でこれが意外でした。個人的には本作での島袋さんの発声はレア声です。
・新月エルネスタ深海(CV種﨑敦美)
 私には『響け!ユーフォニアム』の鎧塚みぞれ役で刷り込みがなされてますので、叫ぶ種崎さんが聴けるだけでご褒美です。
・アンナ・フーゴ(CV日笠陽子)
 狂気にまみれた絶叫 of 絶叫。いやほんと狂ってましたよ。
 {netabare}第7話どうぞお見逃しなく!特殊EDでしたし。{/netabare}
・袴田水晶(CV悠木碧)
 悠木さんすごいのなんて言わずもがなじゃないですか。本作でのイメージは『幼女戦記(ターニャ)』に近いと思うのですが、私の知る限りベストバウトじゃないかな。
 {netabare}ラスボス悠木碧まじハンパないっす。{/netabare}
・土御門九音(CV石見舞菜香)と土御門四翠(CV田村ゆかり)の姉妹
 最近『さよならの朝に約束の花をかざろう(マキア)』観たばかりという理由で個人的にアツかったです。演技かんけーねーし。。。
 ゆかりんはいつもの田村ゆかりさんでなぜか彼女用の曲が用意されていていつものように歌ってたのがツボです。これも演技かんけーねーし。。。 


2.EDがすこぶる良い

今クール(2019年夏)のエンディングで一番好きです。


3.けっこうほろ苦い

これはネタバレです。
{netabare}第8話で物語が大きく動き出します。存在が忘れられていき残された者の記憶に留まらないという現実に直面することになります。
第10話もそれなりにえげつなかったですね。というより意外な展開でした。あとは一気に完走。終幕も私好みのビターエンドでした。{/netabare}


繰り返しになりますが、まるでゲーム原作もののような謎世界での謎バトルが敢行される世界観です。
最後までこの設定枠を外れることはありません。よくもこの材料で、と思いました。
期待値低いところからのスタートで良かったのだと思います。

当方それほどロボットものに食指が動かないため、ロボットの造型やバトルそのものについて語る言葉を持ってません。
ある種このへんスルーできたのもラッキーだったかもしれませんね。




{netabare}水晶の「うぎゃああーーーっ・・・なーんてね」がお気に入りでした。やられたフリしてわりとやるもんだという水晶さんが悪趣味極まりないって話ですが、やられ続けたほうはシンプルに生きるのがつらくなってきます。
これまで長い間退屈してたんだろうなぁと同情しちゃいました。{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2019.09.30 初稿
2020.04.10 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 44

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

あれ?評判良くないな…。でも、個人的には面白かったからまあいいか…。

== [下記は第1話視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
オリジナルTVアニメ作品で、シリーズ構成・脚本は花田十輝氏のようです。

基本的に舞台は現代の日本ですが、魔力による仮想世界的な物が存在してそこで「アルマノクス」と呼ばれる搭乗ロボット型の機動兵器による戦い「グランベルム」が行われているようです。

主人公の小日向満月(こひなた まんげつ)はごく普通の高校生として育ってきましたが、第1話時点で満月の夜に学校へ忘れ物を取りに行ったところ、このグランベルムに巻き込まれて自身のアルマノクスを出現させてしまうといったお話でした。

この戦いで知り合った少女、新月エルネスタ深海は名前的にも満月と何らかの対を成す存在であろうことが伺われます。

また、グランベルムが特別な魔術師を選出する戦いであることが示されていました。この手のバトルロイヤル的な設定はありきたりといえばありきたりですが、手堅く作れば盛り上がると思います。私的にはけっこう好みですし、きっとそのうち戦いの裏が明かされることになると思うので楽しみです。

第1話目で登場したアルマノクスのデザインは、個人的にはけっこう気に入りましたが他の方のレビューを見るとあまり好評ではないようですね…。

余談:『魔法科高校の劣等生』原作ライトノベルでキャラクターデザイン協力としてクレジットされている「ジミーストーン」氏の名前がアルマノクスのデザインおよび総作監としてクレジットされているのを見つけて、ちょっとびっくりしました。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.7.13追記:
第2話を観ました。「何もない」と強く言い切る満月の日常と、闇深い感情が明らかになりましたね。

それはそれとして、アンナお嬢様による氷が入った水風呂への入浴場面で、平家物語での清盛の最期を思い出してしまいました…(笑)。

2019.8.14追記:
第6話まで視聴終了。次回予告での「ストーキングという名のライフワーク」というパワーワードで、本作は2019年夏クールに確実な爪跡を残しましたね!

2019.9.27追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。

まずシリーズ通して本筋と関係ないところでいうと、「戦闘の演出が思った以上にガンダム(笑)」というところ。

まずはホワイトリリーの武装(バルカン、サーベルなど)やその使い方の他、ビット(or ファンネル)的な武装や「ニュータイプ」なエフェクト、戦闘時の会話などなど…。

そして最終回では「見える」とか「足なんていらない」とか機体を降りての奇襲とかももしかしたら初代ガンダムへのオマージュなのかなといった感じでありました。

微妙に主人公サイド(「えっと、結局主人公は誰(笑)?」とあえてボケてみたくなりますが)に優しくない最終回でしたが、個人的にはこういうのは好きですね。というかかなり面白かったのですが、でもそれはきっと少数派…。

そしてシリーズ通して個人的に労いたいキャラは袴田水晶ですね。お疲れさまでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 43
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

最終話&総評 作画はよかったけど、ストーリーは普通

さいきんのロボアニメはロボがないほうがいいと思ったりする。この作品はどうなんだろう、というのが第一印象。


第1話 ロボがかっこよければ
{netabare}
学校に戻る理由は色々あるけど、弁当は珍しいパターン。当然のように戦いに巻き込まれ、ロボのパイロットに。王道な始まり方。

作画もキャラデザも文句なく、きれいなほうだろう。ロボはずんぐりむっくりでイマイチ。魔力がたまるとスタイリッシュに変形するとか。

謎もあるのでレビューも楽しめそう。
見た目はリアル世界だけど、魔術の歴史があるという設定。この歴史が胡散臭い。騙されて戦わされている、「ゆゆゆ」的な感じがする。

気になるのは、満月と新月。ミスリードを誘うような名前。調べてみると、満月はパワーストーンの浄化には最適らしい。願い事をするのは新月がいいらしい。アニメと関係があるのかは不明。
”マギアコナトス”は、マギア+コナトスかな。コナトスは実際にある。世界は「物体」でできているみたいな。それを「魔術」に変えたものじゃないか。

第1話だけでは手探り状態。5、6話まで進まないと考察も難しい。
{/netabare}

第2話 満月のキャラ説明回
{netabare}
満月(月のほう)は表は明るいけど、裏は暗闇。満月の性格を表しているのかも。魔術師になりたい動機が不純すぎるし。

今回も手探りで考察してみたい。
各キャラの色をOP順に並べてみる。
満月(緑)、新月(紫)、アンナ(水色)、ロサ(赤)、寧々(青)、水晶(薄緑?)、九音(透明?)

”マギアコナトス”にある球体を正面から見ると、
薄緑、青、緑、紫、水色、赤
となる。
最初は5つだったが、満月がバトルに参加して6つになった。九音はまだバトルに参加していないと思われる。

胡散臭いのは、”マギアコナトス”にあった魔力を与え、バトルに負けると回収されるという仕組み。あの球体がすべて埋まったら、なにかが起きるとは考えにくい。目的が現時点では読めない。

”マギアコナトス”の中央にあるのが紫。つまり、新月。単純に考えて、新月から始まったと考えられる。”マギアコナトス”を起動させた可能性もあるだろう。

前回書いたように、新月は願い事をするには最適。新月と接触すると、バトルに参加するのではないだろうか。一方、満月は浄化するのに最適。第1話で、ロサを倒し魔力を戻した……ある意味、浄化したともとれる。バトルに勝てるのは満月だけとか。

新月で始まり、満月で終わるというデキレースで、最終的に二人が残るのは決まっているのではないだろうか。
{/netabare}

第3話 ロボはなんとかなんないの
{netabare}
キャラたちのパートはそこそこだけど、ロボが出るとシリアストーンが落ちるというか……。
女の子がイメージするから、あんなロボになるという設定なのだろうか。それなら、かわいくしてほしい。中途半端な感じがする。

今回は、キャラたちの事情が中心で、謎の部分はそれほど進んでいない。前回書いたように、九音は最後の一人と考えられる。七人のなかで確実にあやしいのは水晶。裏がないと逆におかしいくらいのキャラ。

それぞれ願い事があってバトルに参加していそう。満月は魔術師になることで、新月は魔術師をなくそうとしているのかな。
{/netabare}

第4話、第5話 名前に意味があるのかも
{netabare}
まえに、満月(月のほう)は表は明るいけど、裏は暗闇、と書いた。名前に意味がある可能性が高くなった。

ロボが変形したけど、スタイリッシュでなく、ラスボスの変形みたい。どういう裏があるのかわからない。
ロボものでも、魔法少女ものでも、緊張感のあるバトルが展開されるけど、このアニメは、ロボで魔術なのに、いまいち緊張感が伝わらない。というか、その部分を謎にしている。

タイトルでもある”グランベルム ”について考察してみる。ベルムは、ベールのこと。大きなベールとなる。このベールをどう解釈するか。心のベールって感じなんだろうな。それが取れると、変形したり、闇落ちするとか。
{/netabare}

第6話 オチは途中で気づいた
{netabare}
新月のこっそり魔術は、途中で気づいた。子供時代の回想は、2、3話くらいに出してほしかった。

第6話よりまえに、今回のオチに気づけるか、検証してみる。
伏線になりそうなのが、満月にも見せたこっそり魔術と、「わたしには勝てない」のセリフ。この二つの伏線で、今回のオチに気づけるか……。
新月の性格を考慮すると、ちょっと難しい。すごい魔術師に仕立てておきながら、「わたしに勝てない」って、新月の性格、悪すぎ。現在見せている性格と一致しない。裏があるのかもしれないが。

気づいていない伏線がまだありそう。気になっているのは、お弁当。伏線っぽいんだよな。満月が魔術師の能力を持っている理由と結びつけてみたいけど、思いつかない。
{/netabare}

第7話 ストーリーよりも声優さんの演技かな
{netabare}
今回は日笠さんの演技に圧倒された回だった。7割くらい日笠さんのセリフだったんじゃないか。ストーリーはそこそこかな。握手のシーンもなんとなく読めたし。

新月とアンナの関係がわかりにくい。とくに新月に対して敵対心を持っている理由。新月がこっそり魔術を使ったり、フーゴ家の跡取りとか、これらは後から判明したこと。それらが判明するまえから敵対心を持っている。その理由についてほとんど描かれていない。
たぶん、新月が去ったあとでも、新月を慕うフーゴ家内の雰囲気なんだろう。だけど、あれだけのバトルをくりかえす理由としては弱いと思う。

新月の屋敷跡で、新月の髪飾りと同じ家紋?があった。満月も同じような屋敷があるとか。もしかしたら、滅ぼしたのは満月の一族とか。あの家族を見る限りはなさそうだけど……。
{/netabare}

第8話 眠っているんじゃないか
{netabare}
面白くなってきた。考察できるという点で。
ネットの感想や考察を読んでて、「ロサって誰?」って思った。最初のほうで退場したから覚えていなかった。写真のロサとは髪の色が違うような気もしている。

ネットでは、満月が存在するのか、って書かれている。有力だろうけど、ミスリードの気もする。現時点の考察はこんな感じ。

グランベルムに参加している女の子たちは、大切な人を失った原因に関与している。記憶に覆われたベールをはがすため、催眠セラピーを受けている。

満月は妹かな。お弁当が伏線なら、母親のお弁当を再現している気もする。
新月はアンナ。幼いころの回想は改ざんで、アンナが魔石を見つけたときになにかあった。
寧々も家族関係だろう。
九音はいたずらして姉にかけてしまった。
水晶はセラピスト、もしくは、そういった子たちを集めて心理的な実験をしている。

日常の世界やグランベルムは、満月たちにとって都合のいい世界になっている。新月がアンナを倒したのも、加害者意識が働いた結果とか。現時点では色々想像できる。
{/netabare}

【考察】満月と新月はプリンセプスだった
{netabare}
満月と新月はプリンセプスになったことがあり、二人のプリンセプスによって改変された世界なんだと思う。プリンセプスになると膨大な魔力を使い放題。失った人を復活させたりもできる。

過去にプリンセプスになった満月は母親を復活させた。満月の家の魔力が強いのは、母親が魔力でできているから。お弁当が普通なのは、作ってもらったのが小5までだから。卒業式の写真に写っているのは本当は満月だけ(後々の伏線)。

満月に願い事がないのは、すでに叶えたから。

満月は本当は魔術師なんだけど、思い出すきっかけになるから、その記憶を消した(周囲の人も含む)。第5話で満月の暴走が止まったのは、同じ境遇の寧々の記憶を見たから。


新月はアンナ。たぶん、魔石探しのとき、「わたしには勝てない」と言われたアンナがムキになり、事故に遭った。
罪の意識から、アンナがいたら憎んでいるはずと新月は思いこむ。だから、憎しみに満ちたアンナが復活した。じっさいのアンナは優しい子で、終盤でまた出てきて新月を慰めるのだと思う。
{/netabare}

第9話 満月はマギアコナトスにいる?
{netabare}
寧々が気づいたことは、満月がプリンセプスだと予想。膨大な魔力を使えるのはプリンセプスだけなので。
満月は魔術師で、新月や寧々とも親しかった。彼女たちの心の傷も知っていたから”前回”のバトルに参加した。満月と最後まで戦ったのが水晶かな。

満月はプリンセプスになり、記憶の改ざんや失った人を復活させ、虚構の世界を作った。新月たちといる満月も魔力で作られたから、あんな手をしていた。

満月はマギアコナトスにいて、虚構の世界を維持するため、ずっと魔法をかけ続けている。
これがプリンセプスになって願い事を叶える仕組み、とか。

予告も気になっているので、もう少し考えてから、考察してみたい。
{/netabare}

【考察】グランベルムに隠された真実
{netabare}
グランベルムが大きなベールという意味なら、真実がベールに隠されているはず。で、こんな考察をしてみた。

マギアコナトスは、魔術師の魔力を奪っている。魔術師に気づかれないよう水晶を使い、バトルの最中に奪っている。プリンセプスを餌にして、魔術師同士を戦わせて、魔力が高まったところをいただく。これがグランベルムに隠された真実。水晶はマギアコナトスに操られていて、四翠は水晶を助けようとしていた。事情を知った九音から怒りが消え……。
{/netabare}

第10話 いろいろ考察してみた
{netabare}
複雑になって、不自然なところが多くなった印象。
満月と九音は、周りの記憶から消えているのに、寧々は満月のことを覚えている。卒業式の写真から満月が消えるのも不自然だし、小5の絵日記は小5でなくてもいいことになる。
これらが伏線なのか、ゆるい設定なのか、難解。伏線と思って考察をするつもりだけど。

水晶は、新月のような試練をこなして、マギアコナトスの手下になった気がする。四翠と水晶は、満月と新月と同じような関係。四翠は水晶を助けるために、なにかを仕込んでいると思うんだけどなあ。

”プリンセプスのふたり”は、満月と新月でなければタイトルに入れないと思う。あと、満月の日にバトルをするのが、満月と関係ないとは思えない。
{/netabare}

【考察】満月の日にバトルをする理由を考えてみた
{netabare}
卒業式の写真から満月が消えるはずはないので、満月は人間。満月と四翠は、マギアコナトスによって、心と体が分けられた。満月(体)は、病院のベッドで寝ている。

『試練を受けているのは、満月。満月が試練を受けているから、満月の日にバトルをする』

満月のほうがつらい状態だから試練と言えるし、満月の日の伏線も回収できる。

四翠が人間に戻れないのは、水晶を救っていないから。九音と水晶は仲が良かったけど、事故で九音を失った。たぶん、短刀が原因。水晶はマギアコナトスのせいにしている。
同じように、新月はアンナ。魔石探しのときアンナが事故にあった。

満月が負かした相手が生還できたのは、相手が人間だから。アンナと九音は、マギアコナトスが作り出した。友だちを救うという満月と四翠の試練のために。記憶や写真は、改ざんされた状態がもとに戻っただけ。

満月の最後の試練は家族だろう。小5のときに事故にあって、満月だけが生き残った(からっぽになった理由)。これを受け入れたら、満月は人間に戻れる。
魔石や短刀は記憶を取り戻すときのアイテム。満月は家族旅行に行ったときのお弁当。
{/netabare}

第11話 日常回ではなく、克服回
{netabare}
泣けるシーンなんだろうけど、満月を人間と考察したためまったく泣けなかった。このまま終わるような感じもするけど、考察は続けていく。

満月は人間で、試練を受けているのは満月。だから、満月の日にバトルをする。満月たちには大切な人を失った過去があり、ベールに隠されている(満月は家族、新月はアンナ、四翠、水晶は九音)。バトル(グランベルム)のときにベールがはがれて見えたりする。その記憶を見て、どう行動するかが、プリンセプスになる条件でもある。

今回は、満月が試練(体)を克服した話。つぎは心が試される。克服するには一人では無理。友だちがいて乗り越えられる。満月は新月を助け、新月は満月を救う。こうして、ふたりのプリンセプスが誕生、そんな終わり方を予想。
{/netabare}

【考察】満月は千年前の魔術師か
{netabare}
月と満月のシーンがよくある。これは、満月を月のウサギに見立てているのかも。月のウサギは、食料のためにその身を捧げたウサギの話が由来。詳しくはチコちゃんに聞いてくれ。
で、考察はこうなる。

満月は、マギアコナトスにその身を捧げた千年前の魔術師。

歯車が動きだし、満月が復活。満月の日にバトルをする理由にもなる。瞳の色が同じ水晶は、満月の子孫。
{/netabare}

第12話 月のウサギは関係あるのか
{netabare}
千年前の魔術師は満月と予想したけど、水晶だった。水晶の子孫が満月なんだろう。
『満月は人間で、試練を受けている』と考察している。さらに、満月と月のウサギには共通点が見られる。

月のウサギの話は、お腹を空かせた老人(じっさいは神様)をサル、キツネ、ウサギが助ける話。サルとキツネは食料を調達。

ウサギを満月と関連付けてみる。
1.ウサギは何もないから、その身を捧げた←満月の性格
2.神様がウサギたちを試していた←マギアコナトスの試練
3.ウサギの自己犠牲を憐れみ、月のウサギに←新月のために犠牲になり、満月はプリンセプスに

争いをやめて生まれたマギアコナトスは、争わない者をプリンセプスに選ぶと思う。水晶はなれなかったけど、子孫がなれたので納得して退場。
まずはプリンセプスのひとりが誕生。新月はちょっと難しいので、少し考えてから。
{/netabare}

【考察】プリンセプスになる条件
{netabare}
最終回の放送日が一日早くなっていた。毎週の予約にしていたから危なかった。では、考察のつづき。

『他者を生かす』のがプリンセプスの条件だと思う。
新月はアンナを生還させなかったので資格はないが、アンナはマギアコナトスが作ったと考えれば問題なし。
じっさいのアンナは新月を助けるために犠牲になった。「わたしには勝てない」と言っていたが、アンナのほうが勝っていたというオチ。受け入れられない新月の心がマギアコナトスを通して、憎しみに満ちたアンナが生まれた。

満月がプリンセプスになり、用済みとなった水晶がマギアコナトスによって消されようとしたとき、新月が身をていして助ける。これで新月もプリンセプスになる。
新月はフーゴ家に戻り跡を継ぐ気がする。魔力は消さない終わり方もありそう。おいしいお弁当を作りたいとか、ゆるい願い事がいいかな。
{/netabare}

最終話&総評 作画はよかったけど、ストーリーは普通
{netabare}
あっさりした最終回だった。オチも深い話もなかった。主人公だと思った満月は、新月の励ましで終わった……。満月は人間で、試練を受けているから満月の日にバトルをする、そんなオチを期待していたのに。

ネットの感想でラストが不明確とあったりする。新月に魔力があると考える人が多いけど、それは願いと矛盾するので、新月からも魔力は消えているはず。
世界が変わったと認識できるのは、その世界の外側か、上位の次元にいなければいけない。つまり、新月は神に近い存在になった。そばに神様がいても気づかないように、新月も意識されなくなったと思う。


【総評】

1.プリンセプスになる条件がわからない
争いをやめて生まれたマギアコナトスが、争う人たちからプリンセプスを決めるのは不自然。それなら千年前に大会を開催して決めればよかったと思う。プリンセプスになる条件がわかりにくい。
例えば、争いが続くことにマギアコナトスが魔力をなくしたいと考え、新月を見出して試練を与えた、とするなら納得できる。

2.女子高生とは思えない新月の心理
満月は仲が良かったときのアンナの代わりと考えられる(新月は否定しているが)。そして、仲が悪くなったアンナは存在ごと消し去っている。警察に逮捕されることをして、ほとんど引きずっていない女子高生の新月にとても違和感がある。

3.どこかで見たロボバトル
ラストバトルはガンダムのパロディで、新しいものを作る気合いを感じない。見た目もバトルも中途半端なので、召喚術にしておけばよかったと思う。


総評としては、違和感があるものの、駄作ではない。ただし、傑作でもない。
ストーリーは普通。(ロボ以外の)作画や音楽はいいので、そこを楽しむのもいいと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

73.1 2 Uruで高校生なアニメランキング2位
劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(アニメ映画)

2018年9月29日
★★★★☆ 3.8 (140)
797人が棚に入れました
小さい頃から、他の人には見えない妖(あやかし)を目に映すことができた夏目貴志。 亡き祖母レイコが勝負をしかけ、負かした妖に名前を書かせた契約書の束「友人帳」を継いで以来、 自称用心棒・ニャンコ先生とともに、妖たちに名を返す日々――。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、伊藤美紀、伊藤栄次、石田彰、堀江一眞、佐藤利奈、木村良平、菅沼久義、沢城みゆき、ゆきのさつき、岡村明美、黒田崇矢、チョー、松山鷹志、下崎紘史、知桐京子、高良健吾、島本須美、村瀬歩
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

うつせみに結ぶ タイトルの意味

ごちうさの映画や蟲師の劇場版でも似たようなことを思いましたが、映画というよりは長編OVAという感覚で観ることになりました。
心当たりは
1つに、作品の性質上緩急が少なくて、じわじわ良さを感じる物語であること。
もう1つに、普段から質のいい作品であること。
この二つが大きく作用している為で決して劇場版のクオリティが低い訳では無いと思います。

もし差別化したいのであれば、作品の要を変えるしかありませんが…
例えば、恋愛要素を強くしたり、バトルものにしてみたり…
もし失敗したら相当叩かれるハイリスクな賭けになります。
勿論夏目友人帳ではそんなことにはならないでしょう。
スタッフが相当原作を大切にしているのは夏目友人帳が6期まで続いていることからもわかります。まあ、冒険することが大切にしてないこととも言えませんが。
夏目友人帳シリーズの一つとして受け入れて欲しいという思いがあるのだと感じました。

さて、ここからはネタバレですが
タイトルの意味を考えてみました。
{netabare}うつせみに結ぶ
普通に辞書をひいたら、蝉の抜け殻に結ぶ?とか、この世の人に結ぶ?という意味になりますけどそれだけではなんだかモヤっとします。

このタイトルを読み解くには語源に遡る必要がありました。
うつしおみ
“この世に人としての姿を現しているもの。生きている現実の人。”
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/19733/meaning/m0u/
作中に椋雄という人の姿を借りた妖が登場しますから、うつしおみはこの妖を表すものでしょうね。うつせみという名に代わっているのは、長い時を過ごし、心変わりをしたその妖の物語を表現しているためでしょうか。
あるいは、故人である椋雄と母・容莉枝が再び暮らすようになった様をうつせみに結ぶという言葉で表現しているのかもしれません。
しかし、~に結ぶという形になっているのは何故でしょう。うつせみを結ぶではいけないの?
これに関しては結論を出すのに少々時間がかかりましたが
やはりもっともストレートなのは、結ぶを動作として考えるのではなく状態として考えるということです。
うつしおみに終わる。
いかがでしょう。今作で、中盤まで夏目が疑問に思っていたこと。冒険のテーマに繋がりました。
残念ながら結末にするにはやや発展してしまったのでもしかしたらその他のニュアンスがあるかもしれませんね。
残念ながら私の頭ではこれが精いっぱいです。
より核心を突いた考察が出てくることに期待しています。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

TORL さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

構成が完璧。親子愛。そして三つの伏線回収。アニメ映画としては非常に見応えのあるものだった。

僕は一期の10話ごろまで視聴していました。

心が最後は震えて涙なしでは見られませんでした。

某映画評論サイトでは冗長だとか、色々な事を言われていましたが、展開は目まぐるしく、前半は伏線が四つほどありまして、どのように後半回収されるのかなと思ったら一つの結論で全てを回収してしまう夏目友人帳という作品の素晴らしさを感じました。
徹底した悪人の居ない世界を作っているのも素晴らしいと思いました。(性善説)
何よりULUさんのrememberをEDで聞いたときは、自分が妖怪の悲しみと暖かさを受けて、そして家族に対して優しくなれるような気分になりました。

リゼロなども見ましたが、全然比べ物にならないくらい内容が素晴らしかったです。

伝えたい想いが伝わりました。

心を暖かくしたい人にはオススメできます。間違いないですので!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

fu+i さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

初見です

最初、妖怪ウォッチ的なやつかな、と思ったんや ニャンコ先生は、カードキャプターさくらのケロちゃん的存在やったんか 原作が少女マンガやからか

私がひとよし春風マラソンで、聖地?作者、 緑川ゆき先生の出身地である熊本県人吉に行った際、夏目友人帳は、人吉が舞台のモデルになっていることを知り、この映画を見ようと思ったのがそもそものきっかけ
急いでテレビアニメのを見てから映画見に行こうと思ったけど、まさか6期まで続いてる作品だったとは… 再度、人吉を訪れるまでには、見終わってようと思います(_ _)
しろくまっぽいアイス出たり、陣太鼓出たり、地元感あるもの出るのは、ありがたいね

話はいいんだけど、初見の身には、登場人物がどんな人物かわかってなかったりで、ちょっと単調だったな(^_^;)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
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