SPYAIRで天才なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのSPYAIRで天才な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番のSPYAIRで天才なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.5 1 SPYAIRで天才なアニメランキング1位
劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ(アニメ映画)

2013年7月6日
★★★★★ 4.2 (740)
4762人が棚に入れました
「週刊少年ジャンプ」連載の空知英秋による人気コミックで、架空の江戸を舞台に万事屋(何でも屋)を営む銀時と仲間たちの活躍を描いた「銀魂」の劇場版アニメ第2作。ある力により、自分がいない未来の世界に飛ばされてしまった銀時は、崩壊した江戸の町並みを目の当たりにする。荒れ果てた町をさまよう銀時は、成長した新八と神楽に出会い、やがて衝撃の事実に直面することになる。原作者の空知が考案したオリジナルストーリーが展開。
ネタバレ

ひな@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

俺をやれるのは俺しかいねーだろ

テレビで深夜に放送してくれていたのを録画して視聴しました♪

最初にカミングアウトします!

銀魂最初は好きになれませんでした。
というか大嫌いなアニメでしたっ

理由としてはひどい下ネタが結構多いからです。
下ネタなくても充分魅力的な作品だと思うんですけど
こればっかりは作者さんのカラーなんでなんにも言えないです…w

そんなアンチのあたしが銀魂を好きになったのは
なんといっても主人公である銀さんの人間的魅力に尽きます♪

1.基本的に捻くれ者で偽悪的に振舞う
2.自己犠牲的で自分より他人を最優先しがち
3.客観的には評価されてないけど一部には絶大に信頼されている
4.勘が鋭くて頭の回転が早い

下品な回もあるけどそれ以上に感動する良い話も多いし
キャラの会話とテンポだけで笑わせてくれる話もある。

それに加えて銀さんをはじめとしたキャラクターの魅力がプラスして
独自の銀魂ワールドが長年の展開で既に完成されちゃってるから
その安定した楽しさにハマるカンジで…気づいたら好きになっていました♪

その銀魂ワールドの世界観を全部ひっくりかえしてみました!
というテーマで作られたのが<完結編>と銘打たれたこの作品です。

今回の話は雰囲気が今までの銀魂ではなくなっています。

え?これがあたし達の知っている銀魂だっけ???
登場人物の中で主役の銀さんだけが疑問を感じているのもミソです。

自分が今まで当たり前だと思っていた世界や人や価値観
それが急に変わった時の銀さんの戸惑いを中心にして
時にはシリアスに時には面白可笑しくして話が進んでいきます。

戻らない<当たり前の日常>の幸せを噛み締めて、失った物を痛感して
マジかよめんどくせー事に巻き込まれたなと愚痴たらたらでいいつつも
銀さんはそれでも前に進む事を止めません。

銀さんらしいなと思う所はそんな極限の状況下でも
他人に自分の悩みを話さないで心の中にしまっていて
逆に他人の悩みを受け止めて銀さん節でポジティブに返す所ですね。

銀さん自分の悩みとか他人に元々話さない性格ですもんね。
格好悪いからとか他人に話してどーなるめんどくせーと考える
生来の捻くれ者だからかもしれません。

巻き込まれた側だとしても運のない事故だったとしても
関わってしまた事件は知らんプリを決め込まないで
他人に弱音を吐かずに自分の力で解決するという心意気

これまでの銀魂で見せてくれた坂田銀時という男の生き様が
完結編らしく非常に強調されているんじゃないかなって思いました♪

{netabare} 予告編の最後に流れていた印象深い台詞があるんですけど

「俺をやれるのは俺しかいねーだろ」

これにはすごく深い理由があって真相を知った時は
ああ…そういう意味だったんだと驚いちゃいました。
タイムパラドックスを逆手に取った伏線でこの表現は素敵でした{/netabare}

大雑把なトコもあるけれど話の作りとしては基本丁寧なんですよね。
シリアスな銀魂は好みじゃないという人もいると聞きますけど
あたしは無駄な事は言わない説明しないという意味に解釈していて
なんか銀さんの性格をそのまま反映しているようで好きなんだけどなー。

{netabare}銀魂らしくないと書いたけど
でもでも最後はやっぱり銀魂!
終盤の怒涛の展開はファンにはたまらない内容となってます♪{/netabare}

完結編に相応しいなーと思ったけど
よく考えたら今年の春にまたアニメやるんですよねw
なんか銀魂らしいなーと思いました。
公開当時は本当に完結させるつもりだったのかもしれないですけどっ。

とりあえず銀魂好きな人ならぜひぜひ見て欲しいアニメです。
最初はちょっとグダってるけどー基本的に銀魂はテンポが良いので
観終わった後はあれもうこんな時間??ってそんな気分になるかもです。

まさに時間泥棒ですねっw

ちょっとどうでもいい話ー

{netabare}「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」というアニメがあるんですけどそのヒッキーと銀さんって全部じゃないけど似ているかなって思います。ヒッキーもあたしは好きなキャラなんでこういう性格の人が好きなのかもしれません。まーリアルで実際にいたら付き合いづらいかもですけど…w{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

涙なしには見られないとはこのことです。

アニメ銀魂の完結編。
脚本を空知さんが血尿垂れながらたくさん書いたらしいけど
大幅カット、変更でほとんどダメになったって単行本に書いていた覚えがありますw


お話はタイムスリップもの。
映画館で観たときは何の予備知識も無しに観たものだからすごくびっくりしました。
でもまあなんというかあんまり銀魂らしくはないかな、というのが個人的な感想です。
もちろん、仲間を思いやるシーンでは銀魂色全開で何度も泣かされましたがw ええ、何度もですw
それに客観的に見れば映画としての構成もいまいちです。
例えば、冒頭のぐだぐだ感なんかはとても良いのだけれども、本編に入ってからも本題までがえらく長いです。
映画内で起こっていることの説明に時間が取られたせいか、また未来に行った銀さんの新鮮な反応に力を入れ過ぎたせいなのか。
時間を無駄に長く使っていたように思えました。
ギャグパートや色んな紹介もしなくちゃならなかっただろうけど本当に必要だったのかな、と思うところが何か所かありました。
また銀さん以外のキャラはほとんど出オチで終わってしまっているところも少し寂しいです。
いずれにしてももう少しシャープで濃密なギュッと絞ったものを作って欲しかったです。

まあそんなこと言いつつも好きなものは好きなわけで、連載当初から読んでいるからか愛が深く心広く見てしまいます。
いつも通りギャグパートはすこぶる快調で面白いです!めっちゃ笑いました。
TVアニメの時のような軽快さは失われてしまっているのだけれどネタは悪くないです。
そして銀さんがタイムスリップして行く未来のみんなの姿にもご注目。出オチとは言えども未来の姿はやはり気になります。
実際には沖田やエリザベスみたいにホントふざけた奴もいれば、
土方や神楽ちゃんのように容姿の魅力が格段に上がっている人もいてなかなか良かったです。
土方かっこよかったです。ありゃ惚れますわw
でもなんといっても神楽ちゃん!これが本当に可愛い!断然こっちです!

それとあとは銀さんですね。
独りで業を全部背負い込んで行ってしまう彼の後ろ姿が寂しいです。
でもまあ彼の周りの人たちがそんなことはさせないわけで、その汗隠しながらいつの間にか駆けつけて、
みんな1人ずつ悪態のひとつでもついてやろうってな馬鹿な見栄の張りっぷりにじーんときてしまいました。
本当に、馬鹿ですわ。

戦闘シーンの作画や展開はなかなかのものです。
でも曲がかかる場面、前作で言えば『バクチダンサー』のかかる一番の盛り上がりでの音楽が弱かったです。
だからここは紅桜の方が上かな、と個人的には思います。


これでアニメ銀魂は完結しました。
正直ずーっとやっていてほしいくらい面白い作品だったので残念です。
でもわりと良い締め括りができたので良かったのではないでしょうか。
EDに1st OPの『Pray』を流してくれるなんて粋な計らいもしてくれたわけですし。
いつかまた復活を祈って。

あでゅー。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

fatin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

劇場版 銀魂 万事屋よ永遠なれ / 復活希望

大好きなアニメ「銀魂」の完結篇ということで、見たいような、見たくないような・・・そんな気持ちと、土日は人が多いし、かと言って平日も夏休みで子供が多いし・・・いつ行こうかなぁ~などと、うだうだしつつ観に行った、とある日曜日。先日に予約して良かった~。やっぱり凄い人でした。

私の中で、今、アニメは「進撃の巨人」がセンターにいるのだけど、世間には本当に沢山の「銀魂」ファンがいるんだと実感。凄いね、銀魂。っていうか、もう銀魂キャラはアニメファンの国民的アイドルと言っても過言ではないと思う。特に銀さんは。主役だから当たり前だという意見もあるでしょうが、違うんだよね~。好き、とかそういうレベルの感じじゃない。みんな、神楽や新八になって銀さんの側に居たいと思ってるレベルじゃないかって感じ。いたらいいよね、銀さんみたいな人。銀さんじゃなくてもいいから・・・。

さて、映画はさすが「銀魂」さすが「空知」と言ったところ。笑えて泣けて、最後は、おぉ~!!となる。多分、どんなに「銀魂」を深く愛している人でも、この展開は考えられなかったんじゃないかと思う。これは、最初から空知先生の頭の中にあったストーリーなのだろうか?多分違うような気がする。だって、漫画は続いていくわけだし。多分、どこかでスイッチが入って、一気にこういう流れを作り出したんだろうな。あっぱれでした。

ただ、アニメのクオリティとしては「紅桜篇」の方が良かったかな。先ず作画が良かったし(作画って私は気になる方)、最初から映画にしようと思ってたのかどうかは知らないけど、スクリーン映えするシーンが多かった(これ、非常に大事)。制作チームの、スクリーンで華々しく幕引きを!!という意気込みを別にすると、映画じゃなくても、TVの2時間スペシャルとかでもOKだったかも・・・と正直思った。でも、映画を娯楽のひとつとして考えて、「銀魂」をわざわざ映画館に観に行く、というのはとても楽しいことだと思うので、これはこれでいいんだと思う。

思い出せば印象的なシーンはいっぱいあったけど、でも、私が特に上げたいのは、最後の「攘夷」メンバーの存在感。一瞬だけど、ハンパなかった。やっぱり「攘夷篇」やって欲しいよなぁ。そして、高杉の色気は・・・何なんでしょう?アニメなのにあのフェロモンは?出番が少なくても、人気なのはこういうことか?

そして、私のご贔屓、土方さん。かっこいいです、やっぱり。久しぶりに声を聴いたけど(中井さんの声)素敵。下腹にきました。日本のアニメの何が凄いって、声も含めてのキャラなんだけど、もう一体化してしまうってところ。声優さんたち、素晴らしいし。

アニメ「銀魂」、是非、復活して。女性になった銀さんや新撰組、男性になった九ちゃん、つっきー、さっちゃん、を待ってます!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

78.2 2 SPYAIRで天才なアニメランキング2位
ハイキュー!! セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (798)
4850人が棚に入れました
すべては、“進化”する―!!「週刊少年ジャンプ」で絶賛連載中・コミックス累計1,600万部突破の次世代王道スポーツ漫画、『ハイキュー!!』。2014年4月~9月に放送されたTVアニメの好評を受け、2015年10月から、TVアニメ セカンドシーズンが待望の放送スタート!監督には『おおきく振りかぶって』でアクション作画監督を務めた満仲勧を迎え、キャラクターデザインには『デュラララ!!』、『魔法少女まどか☆マギカ』の岸田隆宏。そして制作は常に最高のアニメーションを送り出し続けるProduction I.Gと、ファーストシーズンから引き続き、ヒットメーカーによる最高のチーム体制!
日向・影山を演じるフレッシュな若手を、実力派キャストが力強くサポート!セカンドシーズンでは、新たなライバルを演じるキャストも続々と参戦します!
3度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”バレーボールに青春を燃やす少年たちの、チームメイトへの熱い思いと、ライバルとの死力を尽くす真剣勝負。本格バレーボール作品の魅力を、さらに“進化”したアニメーション表現でお届けします!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介、石井マーク、木村良平、逢坂良太、浪川大輔、吉野裕行、竹内良太
ネタバレ

moaimoai さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

雛鳥がかえる

追記
最初のコメントが長文で失礼…

画も素晴らしいし、内容もアツかった。登場人物それぞれの物語に1期ではなかった深みが出てきたことが高評価。

ただ、運動部経験者(サッカー部)として

また、烏野高校のように下剋上を目指しある程度まで経験したものとしては

まだまだまだまだ葛藤が物足りないのである…笑

こればっかりはリアル(自分の体験)と比べてしまってる限り超えられない壁になるのだろう…

元も子もないのだけど、2クールと尺が決まっているため展開が"予定調和"になってしまう…

視聴者の予想を超える驚きがあったかといえば、

青春の良いところ"だけ"
綺麗なところ"だけ"

切り取ってるように感じてしまった…

この点が時折女性ウケを狙ってるとも観れる節々の演出に影響が出ているかと。

個人的には男性ウケ(萌え・ロリ・微エロetc)とか女性ウケとか気にせず、シンプルに面白ればいいという考え。

今作については、綺麗なところだけではない、他人には見せたくないダサいところ・弱いところなど、もっともっと人間臭いリアルな部分が見たかった・感じたかった。笑

例えば相手を、たとえどんな手段を使っても、蹴落としてでも勝利を掴もうとする人物。その行動原理となる背景

実際、自分の経験でもチーム内のレギュラーとベンチ(もっといえば登録外)の選手とで問題が生じたことは幾度もある。

以前レギュラーだった先輩と、新しくレギュラーになった後輩が大会直前の紅白戦中に接触し、レギュラーの後輩が大怪我をしてしまった。結果、本番にはその先輩が出ることになったのだけれど
人によってはその先輩が「故意に怪我をさせた」と憤ったり…(真意は未だに不明)

あまり心地よい話ではない。のだけれど、そういった観る角度によっては「負の側面」にもなる人間臭さが現実にはたくさんある。

そこまで求めるのは果たしてエンタテインメントなのか?と別のテーマでクエッションマークが浮かびつつ、それでも私は「深さ」を求めてしまう…笑

長くなるのでここら辺で。笑

高評価には変わりないし3期に期待!!

-----------------------------元コメント 2015.11.25-----------------------------

一期のざっくり評価は「安定した面白さがある良作。ただ、、安心するけどドキドキしない」

と、まるで失恋フラグかの如き厳しい評価をした記憶があります(笑)

今期はその点ドキドキする展開に。笑
また、シリアス要素も入りスポ根一辺倒でなくなった分、メリハリ効果でギャグが映えてる点も高評価。
作画も流石(NOT駄洒落)攻殻機動隊を制作してるだけあって動きに強い。

{netabare}合宿の猫又監督の心境よろしく、雛鳥かえっちゃう予感。笑{/netabare}


--

以下、【ロングロングローングポエム】※閲覧注意←本当に長いから



偏見なんですが、自分が運動部出身ということもあり

どうもスポーツ系のジャンルは
・エンターテイメント(アニメ作品としての評価)の部分

・リアル(実体験からの乖離具合)の部分
とのジレンマが常にあります。笑

エンターテイメントに偏り過ぎると、もはやスポーツというよりギャグ・ファンタジー!?と勝手にスポーツ系の枠から外してしまう…笑 違う視点から見ればイケるでこれ的なやつですね

とはいえリアルの部分は、バランスが難しい。だって単純な基礎練習の反復シーンなんて絶対つまらんwww(せいぜい1エピソード・1カット程度の要素としてでお腹一杯)

それでもギャグ・ファンタジー系(主人公最強・格闘漫画ばりに必殺技の応酬etc)ではなく、真っ直ぐスポーツ・青春を描いていく作品にはリアルの部分は無くてはならない要素ですよね。

作者さん・制作さんのそうした強い思いにまず敬意を込めて、だからこそこちらもかなり厳しい見方をしてしまう(ただの単細胞)


そういうわけで、一期に関しては個々のエピソードはありましたが正直「スタートラインに立った段階」だなと(三年生には悪いが)

実体験として成り上りのように、強くなる過程でまず最初に「敵の強さを知る・自分達との差を知る」という基本にして非常に重要な【自分達の強さを肌で感じ・知る】段階を通過しなくてはいけない。

部内のエースだろうが、競合と同レベル・強豪の基準でみれば並なんてことはザラ。もっと言えば全国で自分達の地方のレベルがどの程度か

他人との比較を好む好まない関係なく分析、それも文字や映像ではなく実践(実戦)を通してすること。数字やデータもその上で生きてきます。

結果に拘らず楽しくやるなら別ですが、上を目指すのであればこうした経験から目標と課題を明確にしなければ強くなりません(PDCAですね。ってもしドラかよ←古)。

{netabare}前回の月島君の率直な疑問は、ものすごーーーく大切な問いです。笑 そしてその答えもものすごーーーく共感。笑

練習をどれだけやっても結果を出せる保証は得られないし、時として結果が運に左右される部分も確かにあります。それでも高みを目指し挑んでいかなければ成長はできない。{/netabare}

この辺りの葛藤は万人に支持されるかはともかくとして、個人的にグッとくる要素。笑


あと、これも偏見というか趣向の問題なんですが指導・成長に関して

チーム・選手が成長する為、目標は示す必要はあります。けれどもその過程(方法)は相手を信じて任せる。
選手一人一人の過程はバラバラでも結果としてチームで目標に到達する。その為に灯台を照らして全員が同じ方向を向いて進めるようにできるかが肝です。


前ラグビー日本代表監督のエディ・ジョーンズさんもインタビューで(以下抜粋)

〜練習方法などについては細かいところまで指示は出しません。ある程度の責任はもたせて任せるようにしています。けれども、ゲームの中で、選手にどのようなプレーをさせるのか、という点については、私と細かく共通認識を持つようにしています。ゴールは共有しておいて、手段は任せる。〜


また、サッカー女子日本代表(なでしこJAPAN)監督の佐々木則夫さんの指導に

「プロミスは不変、プロセスは可変」

目標達成のために不要ならば、男女の壁、あるいは上下関係の壁は破ってしまえばいいという考え方があるそうです。


色々な指導法があり、また選手も十人十色でこれはあくまで一つの方法に過ぎません。

けれども、個人的には「主役はあくまで選手」だと思っているのでこうした考え方は共感してしまいます。笑


戦術で選手をコントロールしてある程度の結果を出すチームは現実にもあります。

今作にはそうしたチームが今後出てこないかなと期待したり…笑 物語的にも反面教師というか成長のキッカケ美談(悪口じゃないよん)として王道だし


少し脱線しましたが、強豪の場合、明確な目標(全国出場が伝統・ノルマetc)があるので
そもそも入学してくる選手にゼロベースで方向性を示す必要がないことが多いです。

対して現在の烏野のように成り上りする場合、どこを向くかから考えなくてはいけない。これ非常に難しい…
なんせ、本気で全国行くなんて1人が思っても周りは内心「ベスト16いければ」と思いつつ流行り文句のごとく「全国!!」と口にすることが往々にあります。

ただ、外的要因(強豪の選手だから自分は全国を目指す)でなく、内的要因(誰に何を言われようと1番になりたい)で「全国」を本気でチームが目指し挑んでいく成長や変化は

本当にゾクゾクするほど興奮します…笑

勿論、強豪にも伝統(結果だけでなく、OBやチームを応援・金銭面も含めサポートしてくれる地域・関係者の方々etc多方面)、
期待・重圧(全国に行くまでは負けは許されない)と向き合う精神的強さなどなど

プライドをプレー・結果にぶつける熱さも興奮します


まだまだ語りたいことは沢山ありますが、いい加減やめます(笑)


たいそうなことを書きましたが、強くなるには地味で他人からみたら面白みのない日々の基礎的な練習の積み重ねしかないです。

このリアルな部分とエンターテイメントの部分をどう描いていくか、今後期待して楽しみたいと思います!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

かさい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これがI.Gクオリティか。

2期の2クール。
文句のつけようがない。
とにかく毎話のクオリティが高い。
バレーボールというスポーツをここまでしっかり描写できる制作会社は相当限られてくると思う。
何より、原作ファンの自分にとっては、ものすごく原作リスペクトを感じる作品になっている気がする。
売れ行きも好調で、3期も決定したので、またこのシリーズが見れると思うと高ぶる。

I.Gのスポーツアニメ。1期に続き監督は満仲さん。キャラデザは岸田さん。

【総合】
4.81/5

【物語】4.8
【構成】4.9
原作準拠なシナリオ。下手な改変などは一切無い。とにかく忠実。
原作の面白さを理解し、それを軸に構成している。
何より、人気の作品でなければ実現しない構成だとは思うが。

A、B構成、1話構成、2クール構成。構成面ではほぼ完璧。
1話構成の切り方、引き方が非常に上手いし2クールとしてのまとめ方も理想的。
毎話のクオリティにもこの構成が繋がっているのかもしれない。

物語的にも、キャラの成長、チームとしての成長を存分に描写し、苦悩や困難といった青春的エピソードも十分に存在する。
敵とのやり取りや、負けたチームの描写なども怠らずに最後まで追いかける姿勢は素晴らしい。
ドラマ的構成があれば、アニメ的でスポ根展開もある。
女性も男性も楽しめる内容になっていると思う。
とにかく面白いです。

【作画】4.85
I.Gだからこそ成り立つ2クールのスポーツアニメだったと思う。
バレー作画に関しては、勢いのあるアクションから、丁寧なアクションまで幅広い使い分けをしていたし、キャラの動きや身体、体重移動などもしっかりしている。ボールはCGだがその組み合わせも上手くいっている。サーブやスパイクと言った見せ場では、異色な作画も存在する。

気合が入っているのはバレー作画だけではない。
人物描写も丁寧なので、気迫の演技や芝居も存在する(主に末冨さん)。
キャラ達の葛藤や敗北による悔しい感情などを鮮明にアニメーション化している。感情移入せざるを得ない..。

【美術】4.7


【声優】4.8
キャスティングが凄い。
どのキャラも違和感が無いし、人気のキャラにはしっかり人気の声優さんをキャスティングしている印象。
感情的なセリフも沢山あるので、キャラへの入れ込み度が垣間見える。

吉野さんカッコ良かったですね。

【音楽】4.8
劇伴クオリティも高い。凄く高い。
とにかくシーンにあった劇伴を入れてくるんだけど、レパートリーもすごく豊富。シーンと展開と感情に合わせるのが滅茶苦茶上手かった印象。
林さんは今後も注目したい。

【演出】4.85
・原作の持つ雰囲気をアニメーションに
原作では、作者が以前にホラー漫画を連載していたこともあって、一枚の絵として凄く魅力的なコマがたくさんある。キャラが時折見せる本気と集中力を静かで迫力のある絵で表現しているのは特徴的。
その特徴をしっかり活かす形で、キャラの影付けやハイライト、アップ等を利用して表現している。ここでもしっかり原作リスペクトを感じてしまう。

・丁寧なキャラ描写
キャラの表情の捉え方がとにかく的確で丁寧。
見せ場では感情的な作画を持ってくる。
キャラのフォルムもかなりシンプルだが、表情で筋肉が動いた時や、派手な影をつけた時の迫力もかなりのもの。
岸田さんのキャラデザ力が光る。

・キャラ描写についてくる回想
敵サイドにも味方サイドにもそれぞれの努力と経緯があり、その過程を程よい長さでドンピシャなタイミングで出してくる。展開に更に深みを与える演出になっている。

・ギャグが単純に面白い
です

・アクションが少ない回こそ
構図やカット割りに気を配った演出になっていた気がする。
芝居や声優さんの演技も素晴らしい。モノローグのセリフなどもキマってる。

・リアルタイム演出
24話では満を持して満仲監督回。
実質最終回という表現をとってもおかしくないこの回はとにかく凄かった。
ただでさえカロリーの高いバレー作画を惜しみなくしてる。
動かし方もサボり方も尋常ではない。
サボり方といっても、試合は映していないが進んでいるという演出を凄く上手く使っている。
試合の一連は、途切れないテンポとリズムのカット割りで、常に試合が動いている状態にする。目まぐるしく動くカメラワークなども凄い。
観客、ギャラリーの声や、試合中の選手の声などの音響面でもしっかりリアルタイム感を演出。コートが映っていなくても状況が伝わるようになっている。
細かいカット割りの一連も、非常にリズムが良い。どのシーンもしっかり繋がっていて、視聴者に画面の唐突な変化を感じさせない

この回の演出は、漫画では出来ない、アニメーションの特徴を活かした演出だと思う。


【op&ed】4.8
1クール目は少し控えめ。
opもedも本編とはしっかりシンクロしている。
op絵コンテ演出、満仲監督。edは塩谷さん絵コンテ演出。
edのキャラが全員走っている作画は一人一人の走り方が違くて、キャラの特徴をとらえたフォームになっている。

2クール目のopは甲斐さん、edは西尾さん絵コンテ演出、一人原画。
opはカメラワークも激しいし、アクションも凄い。相手コートもしっかり今後の敵になっている。
edはシネスコサイズの試合前シーン。本編には残念ながら参加されていないようだが、やはりスペシャルだ。

【キャラ】4.8
・烏野も他校も魅力的。
これが強みでもある。
勿論視聴者的には主人公が所属している高校を応援したくなるのが自然だが、他の相手校も負けてほしくないと思えてしまうのがこの作品の魅力でもある。そのくらいしっかりキャラを描いていた。

・味方のセリフも敵のセリフも凄く良い。
スポ根、青春を感じる素晴らしいセリフの数々。
キャラによってはシンプルだったり、哲学的だったり、深かったりもする。

・スポットライトを主人公サイドに絞らない。
スポットライトを主人公やその周辺に絞るアニメもあるし、それは全然悪いことでは無いけれど、このアニメはしっかり、満遍なくバランス良く、色んなキャラに焦点を向けていた。とにかくサブキャラ描写も敵キャラ描写も惜しみない。
そのおかげで、他校との絡みにも深みが出てきたり、リアクションや会話に納得がいったり、展開が更に熱く感じたりなど。


及川さん好きですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最高のチームで、最高の瞬間を共に味わうために。

ハイキュー!!2期です。
まずは1期から観てください^^

1期もアツくて大好きでしたが、
2期はさらにヒートアップしている…!

もはや、コートという戦場で戦っている戦士たちですよ。
みんなかっこよすぎる(*´ω`*)

個人的にスポーツものは
途中で飽きてしまうことが多いのですが、

この作品は飽きるどころか、
もっと見たい!と続きが気になってたまりません。

2期は全25話です。


● ストーリー
宮城県立烏野(からすの)高校、男子バレーボール部。

春高に出場することを目標に練習に励むも、
このままでは強豪校に勝てないことを実感するチーム。

東京遠征合宿で練習と対戦を重ね、
それぞれが戦う武器を磨き、いよいよ春高予選が始まった。


ストーリーは大きく、
・東京遠征
・春高予選
の2つです。

この構成がよくてですね、

東京遠征編では
個人やチームが己の技を必死に鍛える努力が描かれ、

春高予選編では
身につけた技を駆使しながら戦っていく。

合宿での努力を散々見てきたから、
その成果が試合で発揮されると気持ちがいいし、感動もする(´;ω;`)

ハプニングもピンチも、
とにかく目が離せない展開ばかり!

いろんな技や作戦が組み合わさった多彩な試合運び。

選手の技や特徴1つで試合の流れが変わったり、おもしろいの!

作者はいろんな戦術を考えながら、
構成を考えているのかな。

アツい試合を意図的に作る作者は
すごいなあと思いました。

こんなにのめり込んでスポーツを応援したのって、
久しぶりな気がするw

試合の行方に緊張して心臓に悪かった…。笑


≪ どんなチームにも敬意を ≫

キャラの個性も大好きなのですが、
今回は“チーム”に注目していました。

1期もそうでしたが、
この作品は主役の烏野高校だけにスポットライトを当てることはしません。

大して強くもないし、
目立つ選手がいないチームが相手だったとしても。

そんなありふれたチームにも、
ドラマはある。通り過ぎてきた気持ちがある。

1つ1つのチームにしっかりと焦点を当てることで、
見ている側は自然と感情移入をしていて、知らぬ間に励まされてもいる。

そして試合の最後には選手やチームが抱えてきた思いや、
負けて悔しい気持ちに共感している(´;ω;`)

そういう作品だからなのか、
烏野のメンバーは「楽勝だった」「相手弱かった」などのような、
相手を見下すような発言を絶対にしませんね。

どんなチームや選手に対しても全力でぶつかり、
自分たちが上を目指すことだけを考えているアツいチームです。

だから大好きなのですけど^^


≪ 烏野高校バレー部 ≫

作中ではいろんな選手やチームがありますが、
やはり主役のチームが好きです。

烏野高校の、チーム感が好きです。

レギュラーでもそうでなくても、全員がチーム。

立ち止まりそうになったときに、
アドバイスをくれたり、叱咤激励してくれたり、
一緒に悩んでくれたり、そばにいてくれたり、
一緒にがんばったり、認めてくれたり…。

そういう存在が彼らの成長には欠かせなかったと思うんだ。

あまり大きくアピールはされてないけれど、
こんな仲間やライバルがいたからこそ、

烏野のみんなは思いっきり前を向ける。
迷わずがむしゃらにバレーに向き合える。

仲間を、自分を、チームを信じているから。

みんなまっすぐすぎるほどまっすぐだよ!


● キャラクター
個性が豊かで、しかも魅力的なキャラばかりです♪
普段のテンションは笑えて、コートでの真剣な姿はかっこいい!

1期ではノヤっさん推しでしたが、
2期では部長の大地さん推しだったな♪

一番まともな人なようで、
実は一番内側が燃えているアツい人。まさに部長!

というか、
東京合宿での他校のキャプテンみんな面倒見よすぎw

普段はおちゃらけているけれど、
バレーに対しては真面目な気迫を出すの好きだった(*´ω`)


● 作画
1期もすごかったですが、
そのクオリティは2期でも変わらず♪

ほんと、よく動くし迫力あるし、
試合を飽きずに観られたのは、作画の力が大きいと思います。

このカメラワークはあっぱれです!


● 音楽
【 前半OP「アイム・ア・ビリーバー」/ SPYAIR 】
【 後半OP「FLY HIGH!!」/ BURNOUT SYNDROMES 】

【 前半ED「クライマー」/ Galileo Galilei 】
【 後半ED「発熱」/ tacica 】

1期も音楽よかったけれど、
2期も良曲がそろっています!

OPは試合中のような直球なアツさ、
EDは心の内にあるような静かなアツさ。

私の一番のお気に入りは「FLY HIGH!!」ですね♪

OPは映像にも力が入っていて、
本編に劣らないよく動く試合シーンも見どころですよ^^

この映像だけで何杯もいけちゃいますね…
お腹いっぱいになれます(*´ω`)


● まとめ
期待していた2期ですが、
期待以上に楽しめました!

最後の試合はすべてを出し尽くして、
もう決勝戦だと思った!笑
(1期のレビューでも同じこと言ってたような。笑)

ハイキュー、やっぱり大好きです!
見ているこっちもアツくなってくるよー!!

3期も楽しみだ!^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ページの先頭へ