SFでジャズなおすすめアニメランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月16日の時点で一番のSFでジャズなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

92.2 1 SFでジャズなアニメランキング1位
COWBOY BEBOP - カウボーイビバップ(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★★ 4.2 (3217)
15484人が棚に入れました
時は2071年、いっこうに減らない犯罪者達を捕らえるために「バウンティー・ハンター制度」が生まれた。賞金稼ぎのスパイクとジェットの2人が乗るビバップ号は、太陽系全域にまで拡大した人類の生活圏の中で、火星周辺を中心に活動している自家用宇宙船である。だが捕らえ方が荒っぽいために、捕り物後に巻き込まれた一般人からの訴訟も多く賠償させられてばかり。飛び込んでくる賞金首の情報に選り好みするほどの余裕も無く、日々を行き当たりばったりに過ごしていた…。

声優・キャラクター
山寺宏一、石塚運昇、林原めぐみ、多田葵、高島雅羅、若本規夫

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

hard-boiledな生き方!

2070年代が舞台となっております。
内容は犯罪者を捕まえてお金に変えるといういわゆるカウボーイ業を行っている主人公スパイクと彼の相棒ジェットが貧乏旅をしているところから始まります!

話が進むにつれて仲間もできていき、みんな仲が良いわけではないのですが、いつもつるんでるような存在になっていきます。(^^)そのメンバーたちの過去にも時折触れていき物語の中枢を担っています。


一話間完結なのに観て行くにつれて物語が進んでいくのがわかります。
そして何よりこの作品の良さはキャラたちの格好良さにあると思います。ベタな格好良さがうりの作品ですがこの作画や音楽にはとても合っていてより一層深みが出てます!

私はエドが好きなんですが、その中でも『byebye』を書き残してビバップ号を降りた時は鳥肌やばかったです^ ^

皆んなそれぞれの生き方があり皆んなが己の意思を通そうして真っ直ぐ生きていこうとするのが良かった^ ^

このアニメを観ないでオシャレアニメは語れません!家族みんなで楽しめるのも特徴の一つだとおもいます。

最後に、観終えたあとの虚無感はすごいです(^∇^)

投稿 : 2025/01/11
♥ : 92

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

センスの良さに酔いしれました(´ー*`)キラーン

●3つの魅力が詰まっているハードボイルドの最高傑作!!
 
<魅力①:音楽>
この作品を語るのに避けては通れないのが、「音楽」ですよねー!
タイトルにもある通り「ビバップ」という言葉はこの作品を象徴する単語なんだなぁって感じました!
そもそも「ビバップ」ってジャズのジャンルみたいなものなのですよ♪
どんな音楽性かと言いますと、最低限の規則性の中、自由気ままに演奏する即興演奏なのです。
 
余談ですけど・・・私の大好きなジャズピアニスト「バド・パウエル(Bud Powell)」もBebopを代表する
ジャズニストの一人なので、もし興味があれば一度聴いてみてくださいね♪
 
それで、今回音楽担当されている菅野よう子さんも即興ピアニストと言う肩書きを持ってらっしゃる
のですよ!
ただ、菅野さんの場合、音楽のジャンルを分け隔てることなく、幅広い活動をされていた方なので、
菅野さんの抜群のインスピレーションとセンスの良い楽曲が、ストーリー毎にジャズ調であったり、
ブルース調であったり、はたまたロック調であったりと、変幻自在にその雰囲気を作り出していると
ころが、魅力的でまさにビバップですね♪
 
<魅力②:作風・作画>
カウボーイと聞くと、「ガンマンが出てくる西部劇の取っ付きにくいアニメ」ってイメージを抱いて
しまいそうですけど、COWBOY =「賞金稼ぎ」を題材にして、70年台・80年代のレトロな雰囲気と、
太陽系の各惑星をテラフォーミングした近未来的なSF作品の雰囲気を見事に融合させた作風はまさに
必見ですね!
そんな作風もまさにビバップです♪
 
しかも映像にCGも多く取り入れているのですが、CG特有の無機質感や不自然さが感じられないので、
丁寧に作品を作り込んだスタッフの姿勢が伝わってくるような最高にクオリティの高い作品には拍手
を送りたいです""ハ(^▽^*) パチパチ♪♪
 
<魅力③:キャラの相関関係>
ある男は、昔のライバルと唯一好きになった女の事を・・・
ある男は、昔の相棒と過去の出来事に・・・
ある女は、昔の自分と居場所を求めて・・・
ある女は、自分の帰るべき場所を求めて・・・
ある一匹は、解り合える仲間を求めて・・・
 
宇宙船ビバップ号に集う仲間、スパイク、ジェット、フェイ、エド、アイン、それぞれ過去のしがら
みを抱えていて、お互いの距離感が近すぎず、遠からずな関係なのです。
そして多くを語らない台詞回しからも、距離感や雰囲気を感じ取れるのですよ♪
 
自由気ままに出会い、お互いが主張し合って、後先考えずに出て行き、なんとなく帰って来る・・・
自分勝手なやつらなのだけど、一緒にいて嫌じゃない気の合う仲間!
いつのまにか彼らの帰る場所になっていったビバップ号♪
そんな関係もまさにビバップです♪
 
 
■総評
序盤の1~2話位までは特に面白みは無いかもしれませんけど、それ以降は観れば観るほど面白くな
って、「カウボーイビバップ」の魅力にどんどん惹き込まれて行きますよ♪
この作品のストーリー自体は特別秀逸なものでは無かったと思います。
ただ、キャラクターの個々の魅力と最高に盛り上げてくれた音楽と近未来の中のレトロ感がうまくま
とまって、心地よさを感じるようなアダルティーな雰囲気に浸ることが出来るとってもクールでカッ
コいい作品です♪
こういう雰囲気に浸れる作品は今後も大切にしていきたいですね♪
 
 
2011.08.06・第一の手記

投稿 : 2025/01/11
♥ : 78

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

foot loose and fancy free

地球の大地がほぼ水没して、人類は火星や木星など、太陽系のあちこちに移住している近未来。
住居も兼ねた宇宙船ビバップ号に乗る、賞金稼ぎのスパイクとジェットの暮らす世界を描くSci-Fi作品です。

最初は二人だったビバップ号ですが、後から居着いてしまう連中が増えていきます。
メンバーはみな人間味溢れ(犬が一匹混ざってますけど)、普段は互いに何の拘束もないクールな関係ですが、何かあったら助けあったりする、つかず離れずの絶妙な距離感が魅力です。なにか目的があって一致団結して努力するような連中ではなく、それぞれがやや重ための過去を引きずりながら、グダグダとその日暮らしをしているような状況なので、誰にでも受け入れられる作品とはとても思えませんが、作品世界独特の空気感は代わりになる作品がちょっと思いつきません。

OPED、BGMも含め、ジャズっぽい音楽は斬新で、サウンドトラックだけでも充分に楽しめる素晴らしい出来映えです。
エピソードの出来不出来にかなり差があるのは、一話完結タイプの作品の宿命ですね。人気があり過ぎて同じようなエピソードでマンネリ化するよりは、この長さに納まった事が、結果的には良かったのかもしれません。ルパン三世のように、いくらでも話を広げられる可能性を持っていた作品ですが、主要メンバーの4人と1匹が揃うのにちょっと時間がかかるので、勢揃いしたメンバーたちが活躍するのをもう少し見ていたかったのは、私だけではないと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 66

67.9 2 SFでジャズなアニメランキング2位
メトロポリス(アニメ映画)

2001年5月26日
★★★★☆ 3.8 (156)
1059人が棚に入れました
 手塚治虫の原作を大友克洋脚本、りんたろう監督で映画化したSFファンタジー・アニメーション。ロボットと人間が共生する巨大都市国家・メトロポリス。一見理想的な社会かに見えるこの国だが、発達したロボットによって大きな恩恵を受けた者がいる一方、そのロボットたちによって働き口を奪われた者、ロボットにも人権をと主張する団体など様々な確執が噴出し始めていた……。

てっく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人間の欲と情、争いと革命。そして、、、破滅。

手塚治虫氏の漫画をアニメーション化された作品。

物語は、人とロボットが共存する都市に主人公ケンイチと叔父の探偵ヒゲオヤジが生体を使用しロボット開発をしている国際指名手配中のロートン博士を探しにやって来た。
しかし、その都市の権力争いをしている大統領とレッド公との争いに巻き込まれることになる。
レッド公はロートン博士に今は亡き娘を模した人造人間の制作を依頼していたが、レッド公の息子(実子ではない)はその事実を知り破壊しようとする。
この争いに巻き込まれる形になったケンイチ達の物語。

一昔前の作品が原作という事もあり、キャラや風景などの描き方については、どこか懐かしさと寂しさのあるタッチ。
最近の煌びやかな描き方を白色LEDと表現するなら、この作品は温かみのある裸電球といったところでしょうか。

いつの日か近い将来、様々な制約や制限はあるものの、意思を持ったロボットと共存していく日が訪れた時、人類は上手に共存して行けるのだろうか?
はやり、争いは絶えないのだろうか?
そんな事をふと考えながら観させてもらいました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さて、どう答えるだろうか・・・

12年前の手塚治虫原作のアニメです。

ストーリー的にはごく普通の人間とアンドロイドのお話です。

手塚治虫と言えば、鉄腕アトムが有名ですがさらに掘り下げたような内容になってます。

ちょびっツやイヴの時間、こわれかけのオルゴール等この手のアニメは結構多いですが、アンドロイドのティマが劇中何度も「私は誰?」と問いかけます。

自分は人間だと信じている彼女に、どう答えてあげられるだろう・・・。

彼女が流した黒い涙は、身勝手な私たち人間に対しての警告とも取れた。
(2013.9.23再評価)

投稿 : 2025/01/11
♥ : 8

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメーション技術は驚異的。ただ、テーマがブレブレ?

 手塚治虫氏原作の1949年の作品というよりは、1927年のドイツ映画のメトロポリスに近い印象のストーリーでした。というのは、アンドロイドが女性で、革命を題材に置いているからです。
(追記 さっきまでメトロポリスってソ連映画かと思っていました。ドイツ映画が正解です。ご指摘くださったレビュアーさん、ありがとうございます)

 ドイツ版は当時の世相を反映してか、偶像による先導の悲劇を描いた反ファシズムあるいは暴力的革命より平和的革命をというようなニュアスだった気がします。
 手塚版は、大衆をカリカチュアしている点と科学に対する警鐘のような雰囲気の方が強かったと思います。当時はレッドパージ中でしたので共産主義思想は明確ではないと思いますが、ニュアンス的にはロボット=労働者という描き方はしているでしょう。ただ、政治についてよりも、アトムにもつながって行くアンドロイドの人権・人格・感情問題の方を丁寧に描いています。

 さて、本作のストーリ-についてです。本作は手塚・ドイツ版の両方を組み合わせたような感じです。が、テーマがはっきりしません。資本家・為政者と大衆・ロボットの分断社会が舞台です。労働をロボットに奪われた大衆を描いていました。
 ただ、大衆とロボット、そしてレッド党と大統領の配置がよくわかりません。
 大衆にとってロボットを狂わせたレッド党は味方でもあります。そのレッド党にしても漠然と世界征服を目論んでいるだけでが何をしたかったのかがよくわかりません。選民思想でもないし、反ロボットと言いながら、ティオを神のような扱いにしようとしています。

 ジグラッドやマルドゥクのようなバビロンモチーフで神の怒りのような感じですが、自分たちで作った神が狂った=科学の報復のようなイメージでしっくりはきません。
 また、ロボットの感情問題もどこか中途半端で、その想いで人々や主人公を救済したようなストーリーではありません。ロックという人物の思想も狂信的ファザコンですが、そこにテーマは見出せませんでした。

 明確なのは、分断と支配者、科学の使い方、ロボットの人権と愛情と悲哀という手塚的なモチーフがそこにある、という以上のものはなくストーリーと上手く絡んでいませんでした。
 大友克洋氏が脚本らしいのですが、レベル的にはかなり低いです。手塚オマージュ・リスペクトがメインで、思想や哲学が入っているように見えてデオドランドして、人間とアンドロイドの恋だけが残るような形にしたのかもしれません。

 ただ、エンタメとしては手塚本人のストーリーよりも面白いです。結末もなにかハッピーエンドにつながるような後味がいい終わり方でした。テーマも煙に巻かれた感じなので、見ているときはそこまでテーマ的な整合性を意識しないで、ストーリーを楽しむことができました。

 そして何より、画面です。これは本気で素晴らしい。キャラデザ、作画、美術、演出。最高でした。1927年のメトロポリス的なイメージからスチームパンク的な要素、アキラのような地下エレベータ、なによりも手塚の初期作にあった未来都市のデザインの再現度。最高でした。SFアニメの画面ということでは、最高峰でしょう。

 そして音楽のセンスもいい。古いアメリカのラブソングを入れるのもいいですが、交響曲的な挿入音楽のレベルも高かったです。

 ということで、ストーリーにテーマ的な荒さとか、物語のゴールイメージの曖昧さなどアラは多い話です。が、手塚ワールドの集大成としてSFアニメとして見た場合の満足度は非常に高いです。是非大画面で見てみたい水準でした。

 ストーリーは3、キャラは4。これ以上は上げられません。ただ、作画は5、音楽は4.5の水準は十分にあります。声優さんは調整で3.5かなあ。

 ただ、アニメーションの技術水準がとにかくたかいので、それを見られた満足度は評価以上のものがありました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 8
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