SFでコンピューターなTVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のSFでコンピューターな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月27日の時点で一番のSFでコンピューターなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.0 1 SFでコンピューターなアニメランキング1位
ZEGAPAIN ゼーガペイン(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1102)
6623人が棚に入れました
未来的にデザインされた街・舞浜市に住み、近郊の高校に通う普通の学生、キョウ。たった1人で水泳部を切り盛りする彼は、中学以来の因縁を持ち難癖をつけてくる宿敵達とのいざこざも意に介せず、練習と水泳部への勧誘の為、学校の室内プールへと向かう毎日。
ある日、幼なじみのリョーコに頼まれ、映画研究部作品の撮影中、やる気の無いキョウはNGを出し撮影は中断。ふと、窓の外を見るとそこで彼は飛び込み台の最上段に立つ、1人の見知らぬ美少女・シズノを見つける。
水泳部入部希望者と察したキョウは、慌ててプールへと急ぐが、シズノは声にならない謎の言葉を残し、華麗な飛び込みを見せ忽然と姿を消す。シズノの事が忘れられないキョウだったが、程無くして彼女はキョウの自室に瞬間移動したかの如く唐突に現れる。
シズノはキョウに「ゲーム」の始まりを宣言。彼女の導きのままにキョウは異空間へ転送され、美しい光の装甲をまとった巨大ロボット「ゼーガペイン・アルティール」に乗り込み、敵と目されるキャラクターをシズノと共に倒していく。
だがしばらくして、キョウは様々な疑問に対峙していく事になる…。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、花澤香菜、川澄綾子、朴璐美、牧野由依、渡辺明乃、坪井智浩、井上麻里奈、吉野裕行、加藤将之、神谷浩史、ゆかな、家中宏、久川綾

yosshi____ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最近見た中で1番鳥肌が立った作品。

ずっと見よう見ようと思ってたのですが、今更ながら視聴しました。
まず初めに6話までは頑張って見て下さい。

この作品は映画のマトリックスの世界と同じと言ってしまえば簡単ですが、そうではなく、もっと深く濃い内容となってます。

かなりスピリチュアルな話になりますが、ふとたまに、そもそも自分というのは、体という実態のことなのか、脳という意識のことなのかと考えたことがあります。自分の体に他人の意識が入って、他人の体に自分の意識が入った時、果たしてどっちが本当の自分なのかと。
誰でも一度くらいは考えたことがあるのではないでしょうか。

ゼーガペインで伝えたいことはここにあると私は感じました。

意識さえあれば、実態などなくとも生きている。と考えるもの(ガルズオルム)と、実態がなければ生きているとはいえない。と考えるもの。(セレブレム)

これはその両者の戦いであり、26話を通して描かれました。

見終わって、説明不足なところは多々ありましたし、ラストのところも複雑にしすぎた感じはありましたが、それでも今まで見てきたアニメの中でもかなり素晴らしい作品だったと思います。
特にEDの入りは今まで見てきたどの作品よりも素晴らしかったです。

難しい内容が好きな方、考察しながら楽しみたい方におすすめしたい作品です。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 5

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

放映時代の技術では真新しい世界観が楽しめる!

12'09.28 再度鑑賞 記載

最近、全て観てきたアニメを再度鑑賞した上で改めて記載
し直しているレビュー作品の一つです。

ロボットものという点からアニメに入っていきましたが、
それ以上に物語の設定が非常に良くできていて、単に
アクション性だけでなく、学園的要素、ヒューマニズム、
悲しい世界観、熱い思いと現実の壁、展開の意外性など、
色々な楽しみ方ができる作品です。

個人的な事ですが…マシーンがアーマード・コアという
ゲームに出てくる期待に似ている気がして、そんな所から
もなんとなく魅かれていった作品でした^^

量子化された物体の転送、反映、映像化や本作の中に存在
する「AIキャラ」たちの行動や反応など、まさに新しい
AI思想と具現化を打ち出した代物と言えるのではないで
しょうか。

本作品が放映された時期には、未来的思想やタイムマシーン
等のような時間時期や時空間を彷徨う思想のアニメや映画は
多々存在しますが、それらとは別に同じ時間帯のループを
元に未来を切り開く選択をするという、新しいジャンルとも
言える設定はなかなか魅力ある作品でした。

さらに、作品の内容に特化した映像技術と美的感覚はなかな
か良く、作画の良さを感じさせる表現にさらに好評価へと
つながる要因でもありました。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 9
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「痛み」を受け止める強さ

制作はサンライズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSFロボット・恋愛です。
人によっては鬱と感じるかもしれないシリアス展開なので苦手ならば若干注意です。


高校生のソゴル・キョウは水泳部立て直しのために尽力していた。
ある日突然、彼はミサキ・シズノというミステリアスな女性に連れられてロボットに乗り、敵と戦う。
彼にとってその戦いは「仮想現実のゲーム」だと思っていた…。


斬新な世界観・恋愛を主軸に置いた人間ドラマ・水泳と映画を用いた青春劇・ロボットバトル・「生」についての哲学・シリアス(鬱)展開。
盛り込まれたそれぞれの要素が絡み合って奥行きのあるストーリーになっています。
どれもぼやけておらず、納得のできるストーリー展開になっています。

その中でも前者三つの要素が秀逸。
ロボットアニメ、というか他のアニメでここまで複合ジャンルをまとめたのはあまり見たことないですね。
その要素のどれもが「痛み」を伴っています。


1話見たときにこんなシリアスな話だとは思っていませんでしたw
普通に過ごしていた日常がこうも簡単に崩れ去る恐怖。
「生きていること」とはどういうことかと問う。
主人公に降りかかる数多くの試練。
私はこういう設定の作品は見たことがなかったので、世界の真実が分かったときは結構驚きました。

主人公に起こった試練のまとめ。
ネタバレレビューを読む

とってもシリアスなことが起こっているのですが、主人公の性格でそこまで重く見えない不思議。
主人公が直球野郎で見ていて気持ちがいいのが本作の救いになっています。
加えて彼は意外と物知りであったりするので馬鹿ではないのが良い。


その他のヒューマンドラマについて。
恋愛に関しては主人公とヒロイン二人の三角関係が基本なのでこれまた重め。
設定が設定なだけに、どっちも気持ちは分かるんですよねえ…。
また、ルーシェン、シマ、クリスといったサブキャラの話も結構しっかりしています。
特にクリスの回は感動しちゃいました。

青春劇に関してはこれまた設定のために主人公には非常につらい仕様になっていますw
部活動再建のためにかつての仲間と友情を取り戻していくキョウ。
普通に青春アニメとしても見ることが出来るのが凄い。
正直、細かいSF設定が分からなくなってもヒューマンドラマで楽しめます(私です)。


本作の難点は序盤の訳の分からなさ。
加えて、ロボットアニメですが戦闘シーンがイマイチ面白くないところ。
ロボットアニメと思って視聴すると肩透かしを食らうかもしれません。
加えてよく分からない所があるので、詳しい人に教えてほしいくらいですw

難点かどうかは微妙ですが、結構声優が棒読みです。
気になったのは数人でその他は上手だったのですけどね。
率直に言えば、気になったのは浅沼さんと花澤さんw
浅沼さんは割と前半で慣れましたが、花澤さんはずっと気になりましたw
これが良いって仰る花澤さんファンも意外と多いので、見てみるのもアリかな?
正直、私はにわかだから今の彼女の演技の方が良いと思うんだけどねw


総括して、取っ付きづらさはかなりありますが、前半を乗り切れたら作品にぐいぐい引き込まれるかと思います。
ロボットアニメは後半にならないとイマイチ面白さが分からないので、前半で切らないであげてくださいw
見ごたえのある作品でした。

どうでもいいですが、キャスト紹介で主要キャラが四人ですよね?
キョウ・リョーコ・シズノ・ルーシェン。
何でルーシェンがずっと入っているのとか個人的に思っていたのですが、24話で分かりました。
彼はネタバレレビューを読むってことですねえ。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 54

85.0 2 SFでコンピューターなアニメランキング2位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1008)
4072人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『電光超人グリッドマン』は1993年当時には新しすぎた(笑)! (第12話: まごころを君に(笑))

※↓以下を書いた時点でアニメ作品は始まってもいないので、未見でした。視聴終了後追記あり。

「あらすじ」にある通り、『電光超人グリッドマン』という円谷プロ製作の特撮作品(以下、「原作」)がありまして、当時の情報科学・コンピュータ関連の研究者や業界人の間では有名な作品でした。

原作では敵であるカーンデジファーがコンピュータワールドに「怪獣」を送り込み、その怪獣の破壊行為が実行プログラムの破壊、不具合として顕現するというお話になっています。

そしてカーンデジファーを追ってきたハイパーエージェントが、少年少女たちがパーツから組み上げた自作コンピュータとそこで実行されるプログラムと一体化することによって「グリッドマン」として怪獣と戦うことで地球の平和が守られるというストーリーになっています。

そしてカーンデジファー側にも協力者の少年がいて、「悪意あるクラッカーと戦うハッカー」という構図が怪獣特撮物としてビジュアライズされているという異色の作品でした。

根っこの着想は映画『ウォー・ゲーム(WarGames)』(←こっちは背景に冷戦がある実世界でのお話でストーリー自体は全く違う)あたりから得たような気もしますけど、こんなん当時子供にウケると思って企画したやつアホやろ。(← 褒めている)

また「怪獣やグリッドマンは通信回線を通していろいろなコンピュータに入り込める」とか、「怪獣とグリッドマンの戦闘は手元のコンピュータでモニタ出来る」とか、「グリッドマンの支援メカ(?: プログラムというかデータなのですが…)も通信回線を通して送り込める」とかいった設定があって、当時の若めのコンピュータ関係者の心を(もしかしたら本来の視聴対象のはずの子供たちよりも)掴んだのでした。

また15年ほど前でしょうか、安価なコンピュータを多数高速ネットワークで接続して高速計算させる「グリッド・コンピューティング」という技術が業界トピックとなり、「グリッド」という言葉が本作を想起させることでリバイバル・ブーム的なものもありました。

なので今50~60代くらいのコンピュータ関係者の間では『電光超人グリッドマン』はそこそこの知名度があると思います。

というところで個人的にはこのアニメがどんな作品になるか期待大ではあるのですが、現代に需要があるのかとか何でいまさらグリッドマンなのかとかはさっぱりわかりません(笑)。

2018.10.7追記:
第1話、観ました! ジャンクやグリッドマンのデザインは旧作準拠。ジャンクへの過負荷時の演出なんかはアニメっぽいです。いきなり謎を残しての引きで、期待を持たせる1話目でした!

2018.10.14追記:
第2話を視聴終了。視聴を続けるかどうかを判断するで必要そうな世界観の説明は2話でだいたい片付きました。シリーズ構成、有能…。

2018.10.28追記:
第4話、「Arcadia」のグループとメンバー4人の名前が玩具メーカー由来で笑ってしまいました。

2018.11.12追記:
第6話を視聴終了。旧作を観ていた人にはわかる「先代」とイヤホンで聞かされていた旧作楽曲「夢のヒーロー」のアレンジバージョンの旧作ネタがありました。ということは、一応旧作『電光超人グリッドマン』とのつながりもあるってことなのかな?

2018.11.18追記:
第7話目まで視聴終了。「不安定な神様」(笑)。

UFOが糸で吊られていたのって、あれもしかして特撮メタネタ(昔は空中戦の撮影時には糸で模型を吊っていた)なの?

2018.12.23追記:
第12話(最終話)視聴終了。いや、TRIGGERがGAINAXの末裔だとして、何もあんな形で示さなくても…(笑)。

あれがアカネだなどとは絶対に認めん、だがという視聴者もわりといそうだが、案外あれは円谷プロサイドにはウケているかもしれない…。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 76
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

特撮好きでないマン in N.Y

2018.12.28記


「電光超人グリッドマン」未視聴


レビュータイトルはSTING往年の名曲から。

前評判が高く、放送中も事前の好評価そのままに走りきった感のある良作です。が、なんかしっくりこない。
1993~1994年に放送された「電光超人グリッドマン」という特撮ヒーローものを母体とした新作アニメで、“円谷プロ”“TRIGGER"“音楽:鷺巣詩郎”そしてあの“グリッドマン”か!のワードが期待を寄せる根拠となってました。
主人公響裕太がクラスメイト宝多六花の家の前で倒れて、目覚めたら記憶を失っていた、という冒頭。六花の家が営むジャンクショップに置いてある古いPCから「自分の使命を思いだせ」と呼びかける声。声の主はハイパーエージェント『グリッドマン』。ほどなくして、街に怪獣が現れて破壊の限りを尽くす。どうする?どうする?裕太くん、という導入でした。

そしてこの私。電光超人を未視聴もさることながら、そもそもウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ものをわくわくしながら観た記憶がありません。宇宙刑事シリーズも観てました。嫌いなわけではなく、ただ“わくわくした記憶がない”だけです。
おそらくこのわくわくした経験の有無が本作を捉える上でのスタート位置の差となって表れちゃったんじゃないかという感覚があります。もちろんスタート位置が後ろでも追いつき追いぬいた方もいると思います。特撮好きマンはすーっと本作に入り込みやすかったでしょう。
ちょっと煮え切らない感じですが、これは、前評判に裏切られながらも、自分なりの結論を探し続ける男の取るに足らぬ感想、と思って以下読んでいただければ幸いです。


なお結論は、“とはいえおもしろい”です。
理由は明確、日常パートが魅力的だから。
Aパート、Bパートのくくりが正しいかは微妙ですが、だいたい1話のなかで前半の日常パートと後半の戦闘パートに別れており、この系統の作品の流儀を守ってますね。

作品評価に与える分岐点は2つあると思ってます。
1.特撮作品との相性
2.主に日常パートで展開される物語の解釈

1.特撮作品との相性
アニメなのに特撮? アニメ作品ながら特撮作品の演出技法が散見されます。この、アニメなのに?がポイントで、良く出来た作画と合わせて見どころになります。さらに、グリッドマンのみならず旧作名作のあれやこれやを彷彿させるシーンがさり気なく描かれているため、これもわかる人には胸アツでしょう。
スタッフの特撮作品に対する愛情を感じることができることは好感ですが、ネタバレレビューを読む戦闘シーンの連続は、私にとっての付加価値にはなりませんでした。

2.主に日常パートで展開される物語の解釈
良し悪し以前に、例えば戦隊ヒーローもので展開される日常パートはほぼ蛇足です。ウルトラセブン等の例外を除いては、特撮ヒーローものの前半にしょぼい印象しか持ってない私ですが、本作にはそのしょぼさがない。
裕太、六花、内海将の3人組に新条アカネら人間たちと、グリッドマンと4人のアシストウェポン(新世紀中学生)、そしてアンチくん、アレクシスの人外さんらが絡む物語は濃厚です。全体的に暗いというか“不穏”な雰囲気を醸し出しながら進行する展開は私好み。
ただ演出の妙が冴える考察好きにはたまらん展開のため、シンプルに観てると、なんだかよくわからんなぁ、になりそうな感じでした。

これ1.と2.の相乗効果で天井知らずになったかもわからんです。そういった意味では残念でしたね。私は1.が欠落してます。
日常シーンと戦闘シーンそれぞれ高いレベルにありつつも有機的に絡み合っているかは微妙。1個で2度美味しいになるか、水と油だなとなるか、私は後者です。
ネタバレレビューを読む


OPはTHEヒーローものと呼べるワクワクする曲ですこぶる良いです。EDだって負けてない。イントロのギターリフが好きですね。
「これ、お前の母校が何回も破壊されるアニメだで」と、都立井草高校出身の知人へネタふりも可能(実話)。
充分満足する一品でしたが、周囲の熱狂とはちょっと引いた場所にいるかなーっていう良作でした。



■良く出来た物語
※視聴済みの方向け

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ネタバレレビューを読む

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それと物語がいま一つと感じた人が二周目行くことはないと思うものの、二周目が面白い作品でもあります。


■(オマケ)けっきょく設計主義って
ルールを設計してその通りにすれば万事OK!・・・って少しでも考えれば無理難題。人間には自我というものがあります。
無理してこれをやろうとしたのが、ネタバレレビューを読む大失敗に終わった20世紀の社会実験であるのでしょう。

ネタバレレビューを読む
ネタバレレビューを読む

完全とは理論や対物には求めてもいいとは思いますが、対人間、社会に求めたり、統治の仕組みとして取り入れるのは無理がある、を再確認した次第です。



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2019.06.12追記
《配点を修正》


その後、『電光超人グリッドマン』も飛び飛びながら視聴。地上波で再放送をやっていたのです。

SSSSのほうはロボ好き特撮好きでなくても日常パートが良いし、六花とアカネのWヒロインも魅力的で、私のような“特撮好きでないマン”でも楽しめましたが、たしかに原題の電光超人おさえてるとニヤっとできる場面多数。

本作SSSSを気に入ったのならこっちに手を出して良いと思います。


追伸
『色づく世界の明日から』のOPとED同様、こちらのOPとEDは秋から冬にかけてヘビーローテーションで聴いてました。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 80
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ベイビダンダン輝け

2話までの感想ネタバレレビューを読む

3話感想ネタバレレビューを読む

6話までの感想ネタバレレビューを読む

7話感想ネタバレレビューを読む

8話感想ネタバレレビューを読む

10話までの感想ネタバレレビューを読む

最終回までの感想ネタバレレビューを読む

追記ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/22
♥ : 21

84.8 3 SFでコンピューターなアニメランキング3位
PSYCHO-PASS サイコパス2(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2443)
13741人が棚に入れました
システムが正義を下し、銃が人を裁く近未来。
銃の射手として犯罪者を追う刑事たち。
システムを逸脱する犯罪に直面したとき、果たして──

人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるようになった近未来。人々はこの測定値を「PSYCHO-PASS (サイコパス)」の俗称で呼び、その数値を指標として「良き人生」をおくろうと躍起になっていた。

犯罪も数値によって対処される。厚生省公安局の刑事たちは、高い犯罪係数を持ち犯罪者の心理に迫る猟犬「執行官」と冷静な判断力で執行官を指揮するエリート「監視官」がチームを組み、包括的生涯福祉支援システム「シビュラシステム」によって解析された犯罪に関する数値「犯罪係数」をもとに、都市の治安を守る。彼らは、数値が規定値を超えた罪を犯す危険性のある犯罪者「潜在犯」を追い、「犯罪係数」を瞬時に測定し断罪する銃「ドミネーター」で執行するのである。

「犯罪係数」が正確に解析できない「免罪体質者」槙島聖護の事件を経て、刑事として成長し、シビュラシステムの真実を知るに至った監視官の常守朱は、人間性と法秩序を信じながらもシステムに従い、新たな刑事課一係を率いて日々犯罪に立ち向かっていた。

システムを揺るがす怪物が、すぐ目の前まで忍び寄っていることを知らずに──

声優・キャラクター
花澤香菜、野島健児、佐倉綾音、藤原啓治、櫻井孝宏、伊藤静、沢城みゆき、浅野真澄、井上麻里奈、木村良平
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

新生公安一係

人の個性、感情などを完全に数値化した世界で
執行官(犯罪計数が高く犯人逮捕にのみ世間と関われる者)と
監視官(執行官を監視するもの)がチームとなって事件を解決していくストーリー。
本作は1期から一年半後からのスタート。


今期のストーリー物の本命はコレ。
秋のラインナップを見る限り、他に奥深さを持つ対抗作品も無さそう…かな。
音楽も相変わらず良いし非常に楽しみな超期待作。

あれから一年半の歳月が過ぎ、朱は狡噛イズムを継承し更に成長しているようです。
凛然とし観察力&プロファイル力もUP。デコポン撃った後はかなり決まってました。
シビュラ頼りではなく自分で考えて行動する逞しさも持ち、今や公安のエースです。

王陵事件で親友を殺され涙した霜月ちゃんも立派な社会人。
あの後、色々と決意しここに至っている事が伺えます。
「先輩は間違っている!」
彼女なりの経験から導き出された正義が朱とぶつかっていきそうです。

他にも「訳」と「一癖」をもってそうな二人の新たな執行官が加わった
公安一係の活躍が楽しみです。


注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※1話感想ネタバレレビューを読む

【予想】メッセージ「VVC?」の第一印象ネタバレレビューを読む

※2話感想ネタバレレビューを読む

※3話感想ネタバレレビューを読む

※4話感想ネタバレレビューを読む

※5話感想ネタバレレビューを読む

5話時点で色々と【予想】ネタバレレビューを読む

※6話感想ネタバレレビューを読む

鹿矛囲をドミネータが認識しない理由【予想】ネタバレレビューを読む

※7話感想ネタバレレビューを読む

[番外~2期の不満を少々]ネタバレレビューを読む

※8話感想ネタバレレビューを読む

※9話感想ネタバレレビューを読む

※10話感想ネタバレレビューを読む

※11話感想ネタバレレビューを読む

【総評】
内容的なものは毎話感想に書いてしまったので割愛。
鹿矛囲の正体を中心に予想を絡め1クールで観られるサスペンスとしては楽しめましたが、
サイコパスのファンである自分としては不満も残る内容でした。

映像作品に関しては「2」は「1」を越えないのは宿命なのでしょうけど
もう少しやれた様に思いますし、
前作のキャラを過分にイジってしまうと(朱は昇華させ過ぎ、霜月貶め過ぎ)
前作にもキズが付くのでもう少し初期設定を大切にして欲しかったです。
まぁ、過剰に期待しなければ楽しめる出来ではありますが
サイコパスが好きなら期待してしまいますよね…。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 59
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

薄味になった群像劇の輝き

オリジナルアニメ第2期


2期のレビュータイトル候補は3つありました。

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諸般の事情で泣く泣くボツですが、おおかたこれで説明がつきそう。



さて、相も変わらず名前が読みづらいです。 …いやそんなことはないか。1期よりはマイルドかも。

【2期メインを張ってく人たち】
霜月美佳(しもつき みか):CV佐倉綾音
東金朔夜(とうがね さくや):CV藤原啓治
雛河翔(ひなかわ しょう):CV櫻井孝宏
雑賀譲二(さいが じょうじ):CV山路和弘
鹿矛囲桐斗(かむい きりと):CV木村良平
青柳璃彩(あおやなぎ りさ):CV浅野真澄
酒々井水絵(しすい みずえ):CV井上麻里奈

作品取り巻く環境チラ見しました。1期が凄い話題になって2期はパワーダウンとの評価。
翻って自分はどうかというとそれほど落差を感じず完走です。続き(3期)があることを知ってますし、リアタイのように“満を持して”の期待値高止まりということがなかったからかもしれません。
シビュラシステムの存在意義(レゾンデートル)にどう落とし前をつけるか?の決着がつくまで“途中の物語”という扱いで良い気がしております。とりあえずこの2期は変化の幅が大きかったですね。
さはさりながら、、、


 作品『PSYCHO-PASS』
     II
 シビュラへの受容と否認のジレンマ


私が視点を置いてる作品の屋台骨は上記でありこの部分は揺らぎなし。あとは“ついていけるか?”もしくは“ついてく気あるか?”

ダメならダメで無理に体を合わせていく必要はないでしょう。

足りないと感じる部分は全11話×30分ものとしては大健闘。オチをつけてることも好感です。
尺不足!?でキャラ掘り下げ浅めを理由にカタルシスが感じられなかったり、シナリオ説明不足に見えたもののおおむね満足しました。引き続き良作です。



※以下良かったところと悪かったところ


ぱっと見の違いは明白

・2クール→1クールに
・制作会社変更
・製作陣もけっこう入れ替え


次に物語の中身の変化が以下、


■ネガティブ編(主要キャラの変更)

これにより公安局刑事課一係メンバーの群像劇的色合いが薄まりました。『躍る○捜査線』感の喪失といえましょう。

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キャラとキャラ相関は大事ですね。物語の面白みが左右されます。私は群像劇の色合いの濃い1期のほうが好みでした。

その他1期比較での話数の短縮(全11話)もハンデでしょう。ただし1クールものとみればオチつけてまとめてきましたし、“結論おあずけ”は続編のあることを知っている後発視聴組にとってはそれほど問題ないかと思います。
制作会社やスタッフ陣の変更はこれはもう好き好きということで。繰り返しになりますが屋台骨に揺らぎなしと判断してます。

しかしながら、1期より難解な気がしており、やや矛盾をはらんだストーリーだったことは残念でした。
ネタバレレビューを読む



■ポジティブ編

1.破錠の萌芽

これ1期のネタバレ隠しときます。

ネタバレレビューを読む

シビュラの矛盾なりが色濃く出ていたといったところでしょうか。いわば、

 “論の組み立てに誤りはないが正しいことではない”

正しいことではないと判断しているのは視聴者(人間)。
統治機構としてのシビュラシステムの崩壊を応援してやまない私であります。

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2.抗う人と従う人

・鹿矛囲

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・THE大衆な霜月

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※最後に余談

■-s付けといたほうが・・・

なんとなくですけどね。
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視聴時期:2019年10月  

------


2019.10.31 初稿
2020.02.14 タイトル修正
2020.07.03 修正

投稿 : 2025/03/22
♥ : 52

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

シュビラに迫る新たな脅威(((;゜Д゜)) シリーズ待望の第二期!!

【PSYCHO-PASS サイコパス2】全11話 ―そして物語は劇場版へと続く―


――怒涛の展開とシュビラの実態が明らかになり終焉を迎えた第一期
あれから1年半後の物語!!
すっかり立派な監視官として職務を全うする『常森朱』の姿がそこにはあった!!
新たな執行官、部下監視官を束ね、ここにまた新たな事件の幕が上がる――  (一部引用)


※第一期視聴必須です(人д`*)※
ドミネーター・シュビラシステム等の概要を認識済(一期視聴)
を前提に物語が駆け足に展開されていきますので
一期未視聴の方はまずそちらを是非ご視聴下さい!!


【はじめに】

まずはじめにお伝えしたい!!
この作品について世論含め賛否がハッキリ別れているとの事ですが

やはり私はこのPSYCHO-PASSシリーズが「大好き」である!!

なんといってもこの世界観!! シリアスで胸に刺さる描写!!
息もつかせぬアクション!! 様々に渦巻く思惑・陰謀!! 度肝を抜く展開!!
作風にmatchした音楽!! そしてカッコいいキャラ達!!

どれをとっても一見の価値有りと私は思います!!

特に今作の出だしの展開には強く惹き込まれました!!
始まってすぐ(2~3話)に衝撃的な展開!!
としか言えませんが、すぐに物語に引きずりこまれてしまいました!!
↑コレは本当にものすごい内容でした!! アッケラカンです!!

あっという間に私を再びPSYCHO-PASSの世界へと夢中にさせるには十分なモノでした!!


【新キャラ紹介】

今作より刑事課一係のメンバーに新たなキャラが登場しています!!
(前作よりちょい出てたキャラもいますネ)

■『霜月 美佳』 監視官 ソバカスちゃん
常森監視官の後輩監視官
とにかくムカつくヾ(`Д´*)ノ てか・・・このコ、マジなんなの?
こんだけ嫌がらせして何がしたいの? あー毎回毎回ヾ(`Д´*)ノモオッ
これだけ嫌われキャラになると後々何かあるの?伏線?とすら考えてしまう!!
私がキャラをこんなにけちょんけちょんに言うコトも・・・
ままめずらしい事かと(ノ∀`)スイマセン

■『東金 朔夜』 執行官 マザコω・)ヾ(・ω・;`)コラw
常森監視官の元につく執行官
一緒に捜査に趣いた監視官を黒く染めてしまうという輝かしくない経歴の持主
とにかくあやしい|ョω・)ジィーッ 何かクセモノの匂いがプンプン
「やっぱ狡ちゃんがいい~(´д`) 狡ちゃん出して~」
という思いは心の内にひそめておきましょう!!

■『雛河 翔』 執行官 翔くん
常森監視官に色々調べ物をお願いされる執行官
元ホログラマーらしくホログラムの知識がすごい!!
気弱な物言いだがいいヒト感がにじみ出ていいます(*´∇`)
きっと母性をくすぐるカンジが女性方に人気のキャラなのでしょう!!

■『酒々井 水絵』 監視官
こちらは刑事課二係の監視官さんで何やら自らのサイコパスの濁り
に不安を抱いているご様子|ョω・)
一係の主要キャラではありませんが、物語を知る上で一応ご紹介しておきます!!

■『青柳 璃彩』 監視官
こちらも刑事課二係の監視官さんで一期でもちょいちょい出てた様ですネ!!
左目元に泣きボクロのちょっとセクシーなカンジのオネェさん監視官
宜野座さんと同僚らしく、今作では見せ場がありますのでご紹介させて頂きます!!

そして一期より変わらずのメンバー
『宜野座』さん『六合塚』さん『唐之杜』さんは再び頼もしく登場頂けるはこびであります(*`・ω・)ゞ!!


【物語・内容】

公安局に立ちはだかる新たな事件――
そう、それはなんとシュビラシステムを逆手にとった
新たな首謀者によるシュビラへの復讐劇とでも言うべきか…

悲惨な事件が起こり、また犠牲者が・・・

私的にはそーきたか∑(゚д゚;ノノという展開で惹き込まれました

そもそも今作、グロ描写に迫力が増してますよネ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ 
一期こんなにグロかったっけ? て正直グワーとなりました(((;゚;Д;゚;)))

常森朱さんのアーマーぶりは否めませんが、それでもハラハラドキドキ臨場感抜群のバトル描写に釘付けでした!!

結局、首謀者のココロ(意図)に関しては理解し難いというか、その心を理解するのは
一般ピーポーの私達には容易ではないと言うべきでしょうか?

そして、様々に渦巻く、思慮、陰謀、コレでもかと不安をよぎらす演出!!

お願いだからそれだけは~それだけは(>人<;)と何度願ったコトでしょう・・・

でもやはりそこはPSYCHO-PASS サイコパス!! しっかり私の心をえぐってくれるのですネ゚(゚´Д`゚)゚


【総評・まとめ】

総じて
大人気作の二期ということで視聴者の期待がフルに高まった上で満をじして放送された今作!!

確かに、主力キャラの出演NGに付きキャラの魅力は↓↓
話数も11話で内容、掘り下げも↓↓ 
後半のお話の盛り上がり感も私的にも↓↓

しかし今作も含めPSYCHO-PASS サイコパス!! 

ドミネーターを振りかざすアクション、描写はやっぱりカッコいいし、
相変わらずのこの世界観!!

駆け足に進む物語ですが私は一気に見てしまい、正直、楽しんでいたと言わざるをえない!

終わり方も劇場版への期待が大いにもてる内容で、コレはコレで良しと私は思っております*゚∀゚)

にわか者の意見なので参考にならないかもですが・・・


何よりもこの作品、そして劇場版にてこの先

シュビラにより成り立つこの社会の行く末がどんな結末を迎えるのか?

ぜひみな様もご一緒に見届けてみてはいかがでしょうかヽ(*´∀`)ノ

投稿 : 2025/03/22
♥ : 50

68.6 4 SFでコンピューターなアニメランキング4位
BEATLESS(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (356)
1499人が棚に入れました
22世紀初頭、社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。21世紀中ごろに超高度AIと呼ばれる汎用人工知能が完成し、人類知能を凌駕、人類は自らより遥かに高度な知性を持つ道具とともに生きていた。100年あまりで急激に進行した少子高齢化により労働力は大幅に減少したが、その穴をhIEが埋めることで社会は高度に自動化され、生活は21世紀初頭よりも豊かになっていた。 そんな中、hIEの行動管理クラウドのプラットフォーム企業「ミームフレーム社」の研究所から5体のレイシア級hIEが逃亡する。「モノ」が「ヒト」を超える知性を得たとき、「ヒト」が「モノ」を使うのか、「モノ」が「ヒト」を使うのか。「ヒト」と「モノ」のボーイ・ミーツ・ガールが今始まる。

声優・キャラクター
吉永拓斗、東山奈央、冨岡美沙子、五十嵐裕美、下地紫野、雨宮天
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

世界一賢い女がバグだらけな存在に未来を託した

2018.10.19記


全24話(クール20話+FINAL STAGE4話)完走を受けて再投稿
※あらすじ・用語などは公式やwiki等でよろしゅう


人間は形に縛られる。その上で信じることだけが人間の出来ることでもあり、未来への希望なのだ。キリッ


第1話、レイシアとアラトの初遭遇時、暴走するアンドロイドの襲撃を前に、危ないから逃げようとするアラトにレイシアは問う。

「なぜ、逃げなければならないのですか?」「恐いのですか?」「その恐れは乗り越えなくていいのですか?」「今戦わずに、いつ戦うのですか?」

逃げないことを決めたアラトだがじゃあどうすればいいかわからない。警察に頼ろうとするも、警察ではこの状況には対応できないと分析するレイシア。途方に暮れるアラトにさらにレイシアがこう告げる。

「アラトは私を信じますか?」「私を、信じますか?」


全話完走してからあらためて振り返ると、こんな場面も静かな感動を呼ぶ。そんな作品。

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と偉そうなことを言いつつ、まずは作品の内容以外のことでだいぶお騒がせしておりました。
アニメ制作が追いつかず、監督がぶっ倒れる。intermissionという名の総集編がけっこうな頻度で挿入される。芸人呼んでのお茶濁し回もあり。結局、予定していた2クール内で収まり切れず、残り4話をFINAL STAGEと冠してやっと完結しました。
この時点でリアタイ組の多く(?)が脱落したんじゃないかと思います。なんとか完結するにはしたので、後追い組にとってはこのことは関係なく、視聴のハードルにはならないですね。


次に内容について、
「あ、今きっと大事そうなこと言ってるんだよね」と思いつつ、理解が追いついていかない。けっこう難解です。それぞれ小難しいこと言うのですが、エリカとレイシアはその中でも2トップだろうと思います。
さらに前半の引きこみが弱いです。
例えば第2話。いきなりのファッションモデル回。唐突感が否めません。
× そういう路線?そんな媚びてもらわんでもいいのに。100年後も恵比寿にatreあるん?キャラも弱いな。主人公と妹がアホにしか見えん。
○ ま、いんじゃね?レイシアかわいいし(*^^*)
そして第3話。レイシア誘拐されるの巻。モデル回を受けてのストーカーの犯行という結果に…
× しょうもないイベントぶち込むなあ。国とか大企業ではなく個人の犯行かいな…はぁ。そしてやっぱり主人公と妹がアホにしか見えん(笑)
○ ま、よくわからんけどいっか… レイシアかわいいし(*^^*)
そんなこんなで第五話終わったら、いきなり総集編ですからね。

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前半が退屈な良作はこれまでもあるものの、“けっこう意味不明”の烙印を押されがちな演出になったのは製作陣の力不足だと思います。
たしかに難解な部分はあるかもですが、全話通せばそこそこついていけるくらいの難解さです。補足するのなら原作者長谷敏司の実況ツイートなんかは理解の助けになりました。

『自分はめっちゃ面白かったけど、注目されてないしあまりにも周りの反応が冷たいので、こそこそと愛でる作品』

お前の良さは俺がわかってるぞ!と売り出し中アイドルの追っかけをする心境に近いかもしれませんね。やったことないけど。。。
もともと本作のテーマ「boy meets girl」ということで、障害があればあるほど恋っていうやつは的な観点でいうと、「だって人じゃないしハードル高すぎじゃね?」というのがそそられたというのが一点。
次にSFの王道「人類より高度な知能をもつAIの行きつく先」ということでも納得できる内容で、希望の見える終わり方も好印象だったというのが二点目。
上記二点の魅力が柱で、バトル中心のFINAL STAGEにもなると、これまた高度な電子戦が繰り広げられ、いろいろな伏線を回収しながらの盛り上がる展開を見せたというのも好きな理由になるかと思います。

リアタイではブツ切れでストーリーを追うのに難儀しましたが、少し時間を経過した今なら、“後半失速するタイプの作品ではない”という意味でお薦めの作品になります。

とりあえず以下の3点を押さえとくと置いてけぼりにならないはずですよ。おそらくですが・・・



■ちなみにどこまで我慢(笑)すればいいのか?
物語の流れを軽く追うと、転機となるのは1クール終了間際の第11話。
第1話~第10話。レイシア級hIEが各々の行動原理に則した行動を取っていることの説明部分。レイシアの場合、アラトへの継続的なアナログハックと情報収集活動を描いている。
第11話。ネタバレレビューを読む
第13話。ネタバレレビューを読む
第14話。OPEDが変わる。物語も節目を迎える。ネタバレレビューを読む
以降、レイシアのミッションが徐々に分かってきて、「おー怖っ!」と感じる要素が増えてきます。そこでのアラトの葛藤など、「ちょろい。いらつく」と思ってた彼が、という後半の展開はなかなか見ものですね。


■そもそも押さえておきたい背景みたいなのは何か?

「高度に発達しすぎたAIを人間が持て余している」

です。きっかけは本編の半世紀前、超高度AI《ありあけ》の事故。人類を凌駕する知能を持つAIへの警戒を決定した事案です。警戒してても世界的な合意形成や決定事項などは曖昧なままで、とりあえず超高度AIは外部と遮断しとけばOK!みたいな状況で飽和点を迎えそうだよ、という局面から物語がスタートします。
警戒する人間の代表例として登場するのがアラトの二人のお友達。海内遼は“AIはモノ。決定・判断の権能を人間の手からAIに渡してはいけない”という立場。村主ケンゴは“AIはいらない。人間だけでもなんとかやっていけるはずだ”という立場。だからこそ、“AIへの警戒心がない”アラトが際立ってくるという仕掛けです。
持て余している人達として描かれているのはお偉方さんたち。不信・警戒の行きつく先は破局。ネタバレレビューを読むヒギンズは地下施設で固定されているため、移動式のバックアップが必要と判断してレイシアを作成しました。


■レイシア級5体のhIEに与えられた役割をすごい考えとく

 紅霞 レイシア級hIE Type-001 「人間との競争に勝つため」の道具
 スノウドロップ レイシア級hIE Type-002 「進化の委託先」としての道具
 マリアージュ レイシア級hIE Type-003 「環境をつくるため」の道具
 メトーデ レイシア級hIE Type-004 「人間を拡張するもの」としての道具
 レイシア レイシア級hIE Type-005 「人間に未だ明かされざる」道具

なんやら哲学的ですが、だからこいつはこう動いたんだ、がわかります。前半の主役紅霞さん。要所で出てくるスノウドロップさん。どうしてエリカバロウズに囲われてるのか?のマリアージュさん。登場頻度多めでよく引っ掻き回してくれるメトーデさん。そして謎多き主役レイシアさん。



というわけで以上3点よろしくお願いします。



OPED 実は全部好きですね。曲もですが流れる映像が物語に沿っていて良いです。1クールめのOPは特にかっこよくて好き。



■■重度ネタバレ■■

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人間は形に縛られる。その上で信じることだけが人間の出来ることでもあり、未来への希望なのだ。キリッ





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20話終了時点での初稿
2018.07.07記

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2019.04.21追記
《配点を修正》

投稿 : 2025/03/22
♥ : 69

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

約90年くらい未来の話(第17話: マジかい、こんなに面白くなるなんて聞いてない(笑)!)→ ヒギンズも出てきて、Final Stage堂々完結!

== [下記は5話視聴終了時レビュー: 全話視聴終了時まで逐次追記あり] ==
月刊『NewType』にて2012年頃に連載されたSF小説が原作らしいです。(未読)

評点は観終わってからということで、現時点では保留です。

第5話まで観終わったところでこのレビューを書いています。SFだなんだと御託を並べてはいますが、ぶっちゃけ「人間とアンドロイドのロマンス」からそう遠くない着地点に落ち着きそうに見えて仕方がありません。この先も観ていてもしそうならなかったらごめんなさい。

あ、主人公アラトの妹のユカが可愛いのはちょっとした癒しですね。

人工知能の業界では有名な「技術的特異点」(俗に「2045年問題」とも言われる)を実際に迎えてそれよりもさらに数十年経ってしまった未来のお話らしいです。

今ほどはっきりとこの問題が論じられるよりも前にも「コンピューターが人間の知能・能力を凌駕する未来」みたいなことはいろいろなSFで取り上げられている気がするので、その意味では「古典SF」的なテーマも含んだ作品と言えます。

特にSF好きでなくても有名なところだと映画『ターミネーター』などもそうですね。

いまや5年後の未来を見通すのも難しい昨今、100年近く未来を予測してそれらしい説得力のある映像にするのはとても難しい話だと思います。技術的には網膜投影とか電気的にニセの視覚情報を送るとかしてディスプレイ装置は必要なかったりするかもしれないと思いますが、作中のデバイスは現代とあんまり変わりはないみたいですね。

作中ではhIE(Humanoid Interface Elements)と呼ばれる人間そっくりの外見をしたアンドロイドが出てきますが、ヒロイン(?)と目されるレイシアを始めとするレイシア級hIEたちが使用する装備は武装にしろ光学迷彩にしろ、どれもかなり膨大なエネルギーを消費しそうでその供給源はアニメを観ていても良くわかりません(笑)。

この手の話は古典SF的には、作中の用語である「アナログハック」(人間が人間(っぽいもの)を見たときの感情の働き)と、逆に人工知能側が人間と接することで感情(めいたもの)を獲得するかといったあたりがポイントになっていたと思いますが、その意味では特にSF的に目新しい要素はないように思われます。

ただ、「人工知能が感情を獲得する」というのは「SF界のロマン」みたいなテーマでもあると思うので、古いSFファンには響く部分はあるかもしれません。

私はこういうのは嫌いじゃないので観続けてはいますが、他に観たい作品がそこそこありそうな2018年冬クールにおいては特に頑張って観なくても良い作品のようには思われます(しかもこれ、2クールあるらしい)。

それと、第5話まで進んだところで次回は総集編になるようです。まあ、あんまり期待はしていません…。
== [第5話視聴終了時レビュー、ここまで。] ==

2018.5.5追記:
第14話、新OP/EDは今回から。
紅霞姐さん、かっけえ! ……と盛り上がってきたところで、特番の多さでは定評のある本作は次回も特番(笑)

2018.5.26追記:
第16話: 原子力でいうとIAEAみたいな超高度AIの国際相互監視機関(IAIAだっけ?)があることが明らかに。なるほど、超高度AIってスタンドアローンで運用しないと国際協定違反なのか。

さらにいろいろ盛り上がってきたところで水島精二監督の体調不良が本人tweetにより明らかに。ギリギリのところで戦う制作スタッフの状況、笑えない…。

2018.6.9追記:
第17話: 最初は話半分に聞いてたけど、ガチにSFだった!
ビジュアル関係なくストーリーだけで読めそうなので俄然、原作小説に興味が湧いてきた。

これ、深層学習とかニューラルネットとかの近頃のAI事情をある程度知ってる人の方がストーリーに信憑性を感じるんでしょうね。

とりあえず5話時点で見込んでいた着地点は越えそうなので謝ります、ごめんなさい…。

2018.6.22追記:
4話分が「BEATLESS Final Stage」として9月に放送が先送りになるらしいです。まあ、放送される予定が決まっているだけ良しとするしかないでしょうか。
http://beatless-anime.jp/sp/news/detail_0620_1.php

2018.7.9追記:
上記の通り「BEATLESS Final Stage」を残していますが、無印「BEATLESS」としては最終回。ヒギンズも出てきて、登場キャラクターは出揃った感じです。

アニメの総集編とか特別編というと基本的にネガティブなイメージですが、この作品の場合は「Intermission」を号する回については制作が間に合わないという事情で作られたという点はさておき、内容的にはけっこう正しく「総集編」でした。

録画を残しているんですが、「総集編」回も消さないでおこうと思います。

2018.10.1追記:
MXでは9/28, 29の両日に渡って第21~24話が「Final Stage」と称して放送され、無事に完結しました。

シリーズ全編を通じてもちろん主人公は遠藤アラトでヒロインはレイシアだと思うんですが、「影の主人公: エリカ・バロウズ」って感じで面白かったです。たぶんエリカの方が内海遼(うつみ りょう)よりも「影の主人公」の称号にふさわしかったかなと思いました。

1周回って5話時点で想定していた着地点だったのかもしれないですけど、その「1周回る」過程でそれ以上のものを見せてくれたと思います。

とても面白かったです。原作はまだ読んでないですけど、読んでみようかな…。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 73
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

シンギュラリティーの先の未来は、人類の責任で選択しなければならない。

 テーマはいろんな視点がもてると思いますが、要するに人間が自ら責任をもって未来を選択するために、AIと人間の関係を再構築するためのレイシアの戦いでした。

 ちょっと話がゴチャゴチャしているので話を整理します。これはプロットで実際のストーリーはもっと入り組んでいます。

ネタバレレビューを読む

 アラトのレイシアに対する無条件の信頼や愛情は他人からも自らもチョロいと評されます。しかし、その他の人間たちは自覚的に行動しているようでメトーでや紅霞のレイシア級のhIEに操られます。

 また、それはAI管理社会の姿でもあります。使っているつもりが使われている…それはAIを下に見ていたからシンギュラリティに対応できなかったのでしょう。その意味でAIを対等に見ていたアラトの情けない姿が結局は人類の未来につながるということでした。

 そんな中自覚的に行動できているのが恐らく遠藤アラトの父とエリカバロウズの2人だけでした。
 明示されませんが、遠藤アラトの父の行動はがなり不自然なのは自分が介入しない方がいいという判断だと思います。
 エリカバロウズの思想が分かりづらいかもしれませんが、過去から来たゆえに状況が冷静に判断できる存在でした。このキャラの使い方が上手かったですね。

 無敵だったメトーデが一番情けなくなってゆくのもまた皮肉だったと言えます。主人を持てなかった紅霞は戦いの場に散るしか自らの道具としての使命を全うできませんでした。スノウドロップは人類がAIに未来を委ねた場合の社会が人類に対して牙をむくことを象徴していました。マリアージュはエリカを主人に持つことで新しい未来の可能性を予感させました。

 難解なようでいて、要所要所のセリフを繋げると結構親切に説明があります。特にラストのほうでイライザ型のAIによって謎が解かれます。


 予告編の雰囲気、音楽とレイシアの語りに魅かれ、視聴してそのSF設定とレイシアの造形に衝撃を受け、のめり込みました。何よりテーマです。単にAIに職業を奪われる、みたいな単純な話ではなく、人類が「如何に道具としてAIを使いこなして行くか、共存して行くか」と深く考えることで、人類は更に良い世界になるのではという問いかけでした。
 あるいは、今の状況としてスマホに支配されているような人類の生活に対する問いかけとも取れます。

 ボーイミーツガールとしてのラブストーリーでもありますが、愛情の問題では無く信頼を問われていたのかもしれません。「AIへの信頼の先に人類の未来がある」がテーマともいえます。

 ハードSFとして設定の弱さを指摘される部分もありますが、世界観の作り込みがされているので、あまり気になりません。

 キャラの造形的には女性型のhieマリアージュが素晴らしいですが出番が少なくて残念。レイシアは造形もですが、セリフと声優が素晴らしいです。

 後半の主題歌がかなりストーリーに沿っていて、ちょっと感動します。BGMもレベルが高くインストとして楽しめるレベルの水準でした。また、ニルギリスの本作をオマージュした曲もすばらしいいです。
  
 本来設定とストーリーを楽しむ話を、映像化した故の悲劇だったのでしょう。人気が無くて大変だったみたいですね。

 アニメの出来は良いし難解というわけではないのですが、セリフを集中して聞くことと、SF読解力を働かせないと読み解けません。万人向けであるアニメというメディアの視聴者にそれを求めるのは、ちょっと作り手の計算違いとしか言いようがないです。

 どうせなら0話として設定の解説とか、途中で総集編を入れるのではなく、分かりづらいところの解説をするとか工夫すべきだったと思います。
 その結果か大人の事情は分かりませんが、中盤、作画が崩れたりしてしまいました。



ネタバレレビューを読む

 初めはある意味バッドエンド感もありましたが、見れば見るほど新しい未来が見えてきます。本当にいい話でした。

 追記ばかりになったので全面的に内容を書き換えています。



 2022年5月 地球外少年少女を見て、私は何で本作にこんなに魅かれるのかわかった気がします。

 それは未来への提案があること、ですね。AIと共に歩む未来。その途上で様々な事件事故や恐怖はあるでしょう。でも、結局は人間がAIを道具=パートナーとしてリスペクトしつつ、信頼できる存在に育てていかなければならないし、その果てにあるのは新しい世界だ、ということが描かれていた気がします。
 恐怖心をあおるのもいいでしょう。AIが人間性を獲得するヒューマンドラマもいいでしょう。でも、本作はその先が描かれていました。つまり、提案、提言がありました。これが最近のSFには足りていない部分だったと思います。

 私がSFが好きな理由が、人間の未来は想像力が創造する…ということだからです。本作、そして「地球外少年少女」を見て、こういうSFがまた増えてくるといいなあ、と思いました。


2022年11月 やっぱりここに戻りたくなります。

 集中して沢山アニメレビューしていると、この作品に戻りたくなります。24話、25話、26話を特になんども見返していますが、やっぱり未来が見える作品はいいです。TVアニメでどれか1つしか見られないといわれたら迷わずこれを選ぶと思います。

 本作が人気がない、評価が低い、話題になってないことはもうあきらめてます、私くらいは、せめて評価は5点にしておこうかなあと思います。テレビアニメのSF作品の中で一番評価している作品なので。

 万人向けではないということは、それだけ面倒くさいし、頭を使う作品だという証左でもありますので、それが私好みなんですけど好き嫌いも別れるということでしょう。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 18

67.4 5 SFでコンピューターなアニメランキング5位
地球へ…(テレビ版)(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (227)
1480人が棚に入れました
現代から遠く離れた未来―S.D.(Superior Dominance:特殊統治体制、西暦3千数百年)の時代。人類は環境破壊により滅び行く地球を再生させるため、植民惑星へ移住した。コンピュータ管理により整然と生きる人類。その一方で疎まれる、特殊な能力を持つ「ミュウ」という存在。彼らは過酷な弾圧の中で政府の目から逃がれ、息を潜めながらも自分たちの存在意義を考え、そして地球への帰還を夢みていた…。ミュウのリーダー、ソルジャー・ブルーは、アタラクシアに住む少年ジョミーを自分の後継者として選び、夢を託す。

声優・キャラクター
斎賀みつき、杉田智和、子安武人、小林沙苗、井上麻里奈、羽多野渉、増田ゆき、小杉十郎太、浪川大輔、喜多村英梨、杉山紀彰、高城元気

クアーレ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

文句無いです

物語
大雑把に超能力といっているのでどういうことが出来るのかがはっきりと分からないのですが、主要なミュウ達は皆タイプブルーといって、我々が超能力として「できるだろ」と思っている大概のことはできます。できることは色によって異なるらしいのですが失念しました。
構造としてはミュウ側の主人公ジョミーと、人間側の主人公キースの両視点から描かれています。
ミュウ側は、完全管理下であるCE体制により異端とされ追われる超能力者達で、逃げ、隠れ、そしてかつて人類が汚染し人が住むことの出来なくなったテラ(地球)を目指します。
人間側はCE体制を覆す存在となりかねないミュウの殲滅せんとしています。
とまあよくある逃亡劇のような物語ですが、逃亡側の規模も、追跡側の規模もデカイです。人数の規模も距離の規模も隠れる規模も違います。
また、ミュウの寿命が長いからこそ起こる世代間の対立など彼らならではの問題もあり新鮮さもあります。
ミュウ側のことばかり描きましたが、人間側にもほぼ同等の時間が割かれています。“ただ追いかけてくる嫌な連中”ではないのでご安心を。


作画
これに関してはあまりよくわからないのですが、原作を真似て描くようなものでもないので問題なく見れるのではないでしょうか。
自分はもう見慣れてしまったので分からないです。
キャラデザには少々古臭さを感じることがあったような気がしますが、違和感はあまり感じませんでした。

声優
これに関してもあまり詳しくないのでどうこう言えることはあまりないのですが、終盤に何度も泣かされました。もちろん悪い意味ではありません。いい演技だったのではないかと思います。

音楽
すばらしいです。悲しげな曲が多いですが、そういった場面が少なくないので仕方ありません。サントラを購入するくらいには気に入りました。
主題歌も非常によいです。
個人的にはOP1であるUVERworldのendscapeと、OP2である高橋瞳のJET BOY JET GIRLがお気に入りです。
見ないですっ飛ばす方もいらっしゃるかと思いますが、特にJET BOY JET GIRLの方は声の伸びがまっすぐで素敵ですので是非。

キャラ
ミュウと人間の違い、重ねた年の違い、してきた経験の違い、置かれている環境の違い、能力の違いなどからそれぞれが違う考え方を持っていて非常にいいキャラクターたちだと思います。
最近の作品にときどき見られる“展開のためだけに存在する考え方がおかしい意味の分からない登場人物”というのはいません。
それぞれがきちんと考えを持って様々な気持ちで物語に関わっています。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 6

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ただただ涙が溢れて止まらなかった。。

そういえばものすご~く昔、まだオタクという言葉も定着していなかった頃、オタだった長姉が原作マンガを所有していたなぁ~3
たしか、雑誌っぽい粗い紙のA4サイズで、紙が真っ茶色になるまで納戸の中に放置されていたのだ。
そして、いつの間にかなくなっちゃったんだよね~
何べん読んだだろう、あのマンガ?
同時期に映画も公開されたけど、原作ファンだった姉が舌打ちする位の、ヒドイ出来だったらしい。。

竹宮恵子といえば、「風と木の詩」等、BLモノの先駆けとして有名な少女漫画家だけど、SF漫画家として高名を馳せた時期もアリ。彼女のSFモノの代表作が本作「地球へ・・・」だけど、同系列では「アンドロメダ・ストーリーズ」等が挙げられる。
「アンドロメダ」も原作本があったよーな気がするけど、「地球」より先に処分されたみたいで、その内容はうろ覚えだが、どちらも遜色無く面白かったよーな。
ファンタジー物として、「イズァローン伝説」を最後に読んだのがいつだっけなぁ?
コレは良く出来たファンタジーストーリーなんだけど、BL的表現は「風と木」に勝るとも劣らなかった;;

ごめんなさい、アニコレの骨子からズレてしまった。。
原作者、竹宮恵子のマンガはどれも面白かったけど、上記のよーに、たいていBL的表現が絡んでくる。
ただ、「地球へ・・・」や「アンドロメダ・ストーリーズ」等のSFモノに関しては、少年誌「月刊マンガ少年」で掲載していた関係上か、竹宮流BL表現は珍しく無かった。
唯一、主人公ジョミーのシャワーシーンだけが、風木っぽくて竹宮臭が漂っているなぁと、ションベン臭い子ども心に苦笑した記憶がある。

再度になるが、当時ものすごい前評判で作られた映画は、原作ファンには大変残念な仕上がりだった。
その後ン十年が経過し、ナンで今ごろリメイク?と首をかしげながらも郷愁にかられ、TVの前に座った2007年。
原作と少々違う部分はあれども、ようやく素晴らしいアニメに生まれかわって、原作を読んだ者として本当に嬉しかった!!
やっぱりキース、昔と変わらず、一番好きなキャラだなぁ~3
非情な堅物エリートとして振る舞っているけれど、その実、誰よりも情が深くて人間らしいのだ。
こんなイイ男、好きにならない方がムリだよ~~;;

ラストには、ただただ涙のナイアガラ。
そうでなくとも、EDの切ない調べには、勝手に涙がダラダラ流れてきて、老いた母にアキれられたのが、もう5年前か~3
色々あったなぁ、あの頃。。
ワケもなく涙が止まらなかったあの時も、なんとなく原作に触れた少女期の自分と今の自分を重ね、色んな感情がブワッと湧き上がっきて、堰き止めきれなかったダムのように、ただただ涙が溢れて止まらなかったんだよネ。。

さすがにちょっとクラシックなSFだけど、作画もキレイな良作でした。
う~ん。。でも当時はキレイさに感動したけど、今ちょっと観直してみると、ちょっとなぁ。。アニコレフレンドのメッセ・エッヘンさんのレビューを読んで、もういっぺん確認してみたら、おっしゃる通りの作画評価でした;ただ5年前当時はえらく感激したので、作画★4.0のままとさせていただきマス;;

原作を知る世代の方には、ひときわ感慨深いアニメでしょう。
原作を知らない方も、漫画&アニメ史に残る本作、ご興味があればぜひどうぞ~(^ ^)

投稿 : 2025/03/22
♥ : 19

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

現在社会の問題に関して、考えさせられるアニメです。

竹宮恵子さんの古い漫画が原作のSFヒューマンアニメです。
文明社会の進歩により、地球環境を破壊した人類。
このため、人類は地球外へ脱出することに。
何故か、ミュウという異端遺伝子を持つ超能力者が出現。
管理型人類社会はミューを排除するようになります。

このアニメは、ミュウと人類の双方の視点より描かれます。
ミュウ側の主人公は、ジョミー。
他人思いのやさしい性格で、圧倒的な超能力を持つ指導者です。
人類側の主人公は、キース。
機械のような冷酷な性格で、徐々に頭角を現す有能な人物です。

ミュウと人類の戦いの結末は?
ミュウと人類の相互理解は?
人類は何故ミュウを排除?
「地球」の行く末は?
など、興味は尽きません。
また、現代社会の人類の問題も二重写しになります。

それぞれの登場人物の思惑が複雑に絡まったシナリオ。
素晴らしいです。
そして、ラストは感動。
涙ザザ漏れでした。

<大昔の劇場版アニメに関しての話>
私は未視聴です。
嫁さんに聞いたら、あっさり
「見たよ。」と。
悔しいので、これ以上聞くのはやめました。

当時、このアニメは話題作でした。
特に、ダ・カーポが歌う主題歌「地球へ」は良く耳にしたものです。
「地球へ」の歌詞、「ただひとつの夢のために、ただ一度の命かけた」
こんな人生を送りたいですね。
視聴後、改めてこの曲を聴いたら・・・、涙ザザ漏れでした。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 41

63.5 6 SFでコンピューターなアニメランキング6位
RD潜脳調査室 アールディー(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (274)
1693人が棚に入れました
2012年、フリーダイバーの波留真理は、建設中の人工島沖合で観測実験の最中、「海が燃える」現象に遭遇し、49年間も昏睡状態に陥った。2061年、長い眠りから覚醒した波留は81歳の老人となり、車椅子生活を送らざるを得なくなった。そんな中、波留は旧友・久島永一郎によって、メタリアル・ネットワーク(通称:メタル)の情報を調査する、電理研外部委託調査員に任命される。メタルは、安全で人々の欲望を満たす一方、現実世界(リアル)の世界に歪みが生じたからだ。こうして、波留は蒼井ミナモとバディ(英語で『相棒』の意)を組み、メタルとリアルの間で起きる事件や謎を追う事になる。

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あなたにリアルドライブ!

全26話(攻殻機動隊未視聴)

攻殻機動隊の原作者 士郎正宗と制作したプロダクションI.Gの共同原作作品です。
設定は合わせているようですが、内容には接点がないようです。

ネットワークが発達した世界、通称「メタル」での様々な事件や謎を解決するため、電脳ダイバーで主人公 波留真理(はる まさみち)、ヒロインで中学生の波留さんのバディ(相棒)蒼井ミナモやその仲間たちの活躍を描いています。

キーワード「海」ですね。舞台は海が綺麗な人工島で普通にダイビングできそうな感じです。

基本、1話で1つのエピソードですので、観やすいです。
終盤は、連続したお話となります。

主人公が老人という設定はなかなか斬新でした。

キャラはみなさんちょっと太めです。萌え作画ではありません。

自然と科学技術は調和できるのか、対局にあるのか、そう言ったことを考えさせる作品だと思います。

電脳世界といっても基本人間同士のお話なので、人間味溢れるエピソードが多い作品です。楽しめました。オススメです。

OP/ED アニソンとはちょっと違う感じの曲です。アップテンポな曲ですが、儚さを感じました。

最後に、主人公 波留真理さんの声を担当していたのは森 功至さんですが、私には銀河英雄伝説のウォルフガング・ミッターマイヤーのイメージが強いですね。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 27

hcdNV25310 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

粘って。粘って。粘った先に。

はじめは予想を、悪い意味で裏切られます。
パンツがみえたり、変態アニメかとおもいきや。
実はこんな清純アニメ他になかろうと思いました。
ただ途中で失速してしまうのは否めません。ここさえクリアすれば他のレビュワーが高評価をつけている理由もわかると思います。
数々のアニメをみてきましたが、ほかと違い感動シーンが、安くありません。
見終わって心が洗われる気持ちになります。
腐った世の中に生きる大人はこれをみてみるべきです。
腐った大人ならわからないとは思いますが。
少年漫画が主に面白いという方にはオススメしません。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 6

えんな さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

もうひとつの電脳社会

攻殻機動隊でお馴染みのプロダクションIG、士郎正宗原作の近未来SFモノです
なんとなく攻殻機動隊と似たような世界、共通設定(電脳とか)ありますが別世界みたいですね
けっして二番煎じとは思いませんが、イマイチ影が薄い作品になっているみたいで残念です

主人公はなんと81歳のおじいちゃん!いい味出してます
ヒロインは15歳!オイオイ・・・と思ったら孫と祖父みたいな温かい関係です
主要な登場人物はそんなに多くないので関係性もすぐ把握できます
主人公のcv森功至さんは70年代のタイガーマスク役の方だったんですね
ニュース番組のナレーションで聞き覚えていたので、しっとりとした声で役にあってると思いました

攻殻機動隊とは違った電脳ネット社会を描いてるので楽しめました

個人的に「もっと評価されるべき」

投稿 : 2025/03/22
♥ : 25

63.4 7 SFでコンピューターなアニメランキング7位
機甲戦記ドラグナー(TVアニメ動画)

1987年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (40)
208人が棚に入れました
舞台は西暦2087年。月に誕生した軍事政権による統一国家・ギガノス帝国が地球連合に対して一方的に独立を宣言し、宣戦を布告。戦火はスペースコロニーと地球本土に拡大し、月面のマスドライバーやメタルアーマー (MA) などの兵器によって、地上の7割[3]はギガノスに占拠されていた。そんな中、スペースコロニー「アルカード」の住人である主人公・ケーン・ワカバ、タップ・オセアノ、ライト・ニューマンの3人は、ひょんなことから新開発メタルアーマー・D兵器(ドラグナー)のパイロットとして登録されてしまい、追撃部隊を撃破する。こうして、彼らはギガノス帝国の追撃艦隊と戦いながら地球連合軍本部を目指すことになる。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

帝国の腐敗とともに崩壊していったストーリー

1987年にサンライズにて制作されたリアル系ロボットアニメ。

流れとしては、Zガンダム・ガンダムZZ・レイズナー辺りの後に制作されたため、それらの影響が強いと思われます。


一応あらすじですが、長いので注意。

ネタバレレビューを読む


最初通しで見たとき後半の展開に唖然としてしまい、低評価にしてしまいました。が、駄作と評するにはあまりに勿体ない作品だと思ったのでもう一度その魅力について。


まず何より、主人公のケーンをはじめとする三人組の面白さですね。
どこかでズッコケ三人組と言われているのを見てなんとなく共感しました。

彼らは帝国軍・統合軍という対立軸や戦争という行為に関係なく、ただ自分たちの平穏を奪ったギガノス軍に一矢報いてやる!という半ば利己的な意志で敵を撃退していきます。

既存の戦争モノに風穴を開けるがごとく、豪快で愉快な三人の快進撃は見ていて非常に爽快感がありました。


MA(メタルアーマー)と呼ばれるドラグナーについても、三者三様の個性的なデザインは一線を画しています。

特に頭脳派のライトが操る3型[D-3]の見た目の異様さと言ったら凄いです。電子戦用のメカが前線で活躍するってけっこう新鮮でした。


音楽も軽快で楽しい。とてもワクワクしますね。

それから、OP「夢色チェイサー」がカッコよすぎます。
鮎川麻弥さんの歌声も鷺巣詩郎さんの演奏も完璧!映像も細かい所まで凝りに凝っていてハイレベルです。


キャラ・ロボット・音楽、様々な面で新しい試みが見られたのは評価すべきです。
リアル系、と肩ひじ張らずに気楽に楽しめる作品だと思います。
リアルと言っても凝り固まったパターンやデザインに捕らわれず、「自由」に作ろうという意識が根底に見えます。
若者の反骨精神が生むエネルギーとか自由を謳歌する楽しさとか、多少古臭さはあっても今なお共感できる部分もあるんじゃないでしょうか。




路線変更後・・。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/22
♥ : 9

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ロボットアニメで一番好き

ロボットアニメで一番好きです。
メインを張る主人公ケーン、タップ、ライトに加えていい味出してるルーニー軍曹、ヒロインのリンダとローズ、ダイアン女子、強敵ライバルのマイヨプラート。
エリートでドヤ顔得意しかし役に立たない、いやむしろ足引っ張るヤム少佐。
インパクトある中盤のグンジェム隊と典型的悪役ドルチェノフ。
登場キャラクターが個性豊かでそれぞれの掛け合いが楽しいアニメです。
後半主人公が入れ替わったかと思えるほどあるキャラクターが優遇されいい場面全てかっさらって行く。また意外な人物が結婚したり。
初見では序盤おっくうに感じられるかもしれませんがぜひ最後まで観てください。
きっとキャラクターに愛着わきますよ。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 0
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