SFで文明なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのSFで文明な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月16日の時点で一番のSFで文明なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.3 1 SFで文明なアニメランキング1位
アルドノア・ゼロ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (2742)
14393人が棚に入れました
火星の騎士たちが空から降ってくる。鋼で作られた巨人を駆って。地球人類を職滅するために。監督・あおきえい、ストーリー・虚淵玄のタッグで制作されるオリジナルTVアニメ。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野賢章、雨宮天、三澤紗千香、小松未可子、村田太志、加隈亜衣、山谷祥生、大原さやか、中井和哉、鳥海浩輔、茅野愛衣、嶋村侑、水瀬いのり、速水奨、大川透、櫻井孝宏、安元洋貴、河西健吾、斉藤壮馬、古川慎
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争が、こうまで人を変えるなんて…

(2014.7/13 1話)
火星に人類が進出して幾年たったとある時代の地球。  

火星文明のテクノロジーを利用している点では「機動戦艦ナデシコ」と似た設定ですね。
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これから、戦局がどう動いていくのか?まぁ原案が虚淵さん、監督・あおきさんの「Fate/Zero」コンビなので破滅的なシナリオになりそう…


(2014.7/24 2話)
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(2014.7/31 3話)
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(2014.8/5 4話)
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(2014.8/12 5話)
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(2014.8/16 6話)
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(2014.8/27 7話)
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(2014.9/3 8話)
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(2014,9/7 9話)
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(2014.9/17 10話)
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(2014.9/24 11話)
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(2014.9/26 12話)
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いやはや、衝撃的な結末で幕が閉じられましたけどホントこれからどうなるんだろう!?
2015年1月まで待ちきれないですね!!

最後に1期のOP映像(アセイラムが涙を流しながら銃口を誰かに向けるシーン)は、第2クールでの結末を表しているのか?

投稿 : 2025/03/15
♥ : 42
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

青い空と戦場の少年たち

TROYCA×A-1Pictures制作。
リアル志向のロボットアニメ。
分割2クールの全24話、まとめてこちらに。

アポロ計画により月面で発掘された、
古代火星文明の遺産「パイパーゲート」が、
人類に火星への移住と開拓の道を開く。
しかし火星の古代技術「アルドノア」を巡り、
対立/抗争に発展した。

舞台は2014年、日本/新芦原市。
火星の皇女アセイラム姫が和平の親善大使として、
地球に降り立つ所から始まる。
惑星間の緊張緩和と水面下で暗躍する者たちの、
それぞれの思惑が動き出した。

圧倒的な兵力を有するヴァース帝国の火星騎士に、
地球連合軍は量産機で戦略を駆使して戦う。
主人公伊奈帆がアイデアと冷静な対応で、
苦難をくぐりぬける様は気持ちが良いですね。
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市街地での戦闘は風景も含め作画は圧巻です。
戦闘で流れるBGM「BREATHLESS」が素晴らしい。

終盤2期目は、
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ラストには賛否があるのもわかります。

人類の歴史は闘争の歴史、人々の想いを胸に、
少年たちは明日へ架ける橋となれるのだろうか。

高い完成度を誇るSF作品だと思います。

投稿 : 2025/03/15
♥ : 84

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

OP最後に姫様が泣きながら銃を向ける相手とは・・・?

とにかくバトル三昧でしたね!!
1日で観終わらしたのですが疲れたっw

でもバトルシーンすごかったです。
地球人VS火星人
徐々に強くなる敵が現れ毎回戦ってました。

個人的に火星騎士のもとに身を寄せている火星に暮らす地球人の
スレイン好きになったので(もはや大好き♡)
中盤あたりのクルーテオからも尋問攻撃が観てて辛かった。
もうやめてよー;;って思いました。

姫さまをあんなに大切にしていたスレインが
生きてるとわかり姫さまのもとに行こうとするが
なかなか姫さまに再び出会えいのが逆に意外でした。
もっと早く会ってよかった♡なんていう2人を観たかったんですが・・
でもでも・・伊奈帆も好きですので、そこらへんはまぁ・・(゚∀゚)

あの最終回に入ってやっとと思ったら
なんでしょう?バッドエンド^^;??
せっかくスレイン来たのに・・。
伊奈帆と姫さま死んでないよね?生きてるよね?
でも撃たれたよ。
死んでたらショックだな。
ただスレインが流した涙が綺麗だと思ったのは私だけでしょうか。


OPの絵でスレインのボタン?とめる時の首筋のシーンにドキッとしてしまう私・・
疲れてんのかなぁ・・っw
あと、OP最後、姫様が泣きながら銃を向ける相手は
伊奈帆なのかスレインなのか・・または・・。
2期で分かるかな〜。

読んでくださりありがとうございました!
スレインに感情移入してしまってましたがもちろん伊奈帆も好きです。
楽しめましたヽ(*´∪`*)ノ"

投稿 : 2025/03/15
♥ : 82

87.4 2 SFで文明なアニメランキング2位
新世界より(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (3356)
15998人が棚に入れました
渡辺早季は、閉鎖的だが穏やかな田舎町「神栖66町」で幸福に少女時代をおくった。ある日、町の外へ同級生たちと出かけて小型図書館端末ロボット「ミノシロモドキ」と出会う。質問することにより21世紀前半の超能力者誕生から非能力者との敵対、その抗争から能力者の勝利と文明の崩壊、その後の暗黒時代、町の管理支配の実態といった禁断の知識を知ってしまう。その直後、バケネズミ同士の戦争に巻き込まれ、命からがら町に戻るがしだいに恐ろしいことが起き始める。

声優・キャラクター
種田梨沙、東條加那子、花澤香菜、工藤晴香、藤堂真衣、梶裕貴、高城元気、村瀬歩、浪川大輔、平田広明
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

残映抄―未来への挽歌

まず結論から言おう。この作品の評価は不可能である。
すべての星を並べたのは、「規格外」という個人的判定を意味している。

観る者はただ圧倒されて終わるしかないだろう。
SF的な着想の土台の上に緻密に構築された、壮大な世界観に。
人間という存在の本質に向けられた、苛烈極まる問題提起に。
緊迫の展開とスペクタクルが連続する、傑作エンターテインメントに。
無理に評言をひねり出そうとすると、こんな宣伝文句風の言葉にしかならない。

独断だけで済ませるわけにもいかないので、アプローチの足場を探してみると
そこに独特の複雑さが見出される。精神を刺激し、思考を誘発してやまない複雑さだ。
勿論、それは第一に原作小説に由来するものだが、おそらくそれだけではない。
アニメーションという表現形式が全力を傾けて原作の高みに挑んでいるためだ。


Ⅰ 物語の奪還
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Ⅱ 早季と真理亜
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Ⅲ 悲劇の超克
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Ⅳ 偽神と人間
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全編を締めくくるのは、やはり「家路」である。
とめどなく郷愁を誘うメロディは、亡き魂に捧げられた挽歌のようだ。
ラストシーン。鮮やかな残映の中に、在りし日の姿をよみがえらせる懐かしい人たち。
荘厳な響きとともに彼らを包んでいる夕空には、深い安らぎがこもっている。

「早季、ありがとう。」「ずっと一緒よ、早季。」
次々にかけられる温かい言葉は、彼女が託された使命に全力で応え切った証しなのだ。
そして、遥かな未来への出発をさりげない一言にこめて、この壮大な叙事詩は幕を閉じる―。

― 早季、そろそろ行こうか。―


(初投稿 : Ⅰ 2021/01/16,Ⅳ 02/21,ⅡⅢ 03/21)

投稿 : 2025/03/15
♥ : 30

World さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

史上最高峰の作品

素晴らしい。素晴らしいです。

原作未読ですので、単にアニメとして評価しますが、この作品はアニメ史に残る大作であると言えます。
もっと大きな反響があっても良いかと思いますが、テーマが万人受けしないからでしょうか。
大変楽しめました。


さて。この作品は、ジャンルとしてはSFになるかと思います。
しかし、それ以外にも様々な要素が盛り込まれています。

主要なテーマを抜きにして、最初に感じたのは、圧倒的な恐怖です。

今まで、アニメーション作品で恐怖した事は殆どありませんでした。
アニメのホラー作品は、グロテスク表現や、BGMでの演出、キャラクターの表情等で恐怖心を煽って来るのが常だからです。

恐らく、キャラクターと自分を重ね合わせる事が難しいからだと思います。
アニメはどうしても絵だという先入観がありますから。

ですが、この作品は違いました。

この作品は、自分が認識している世界そのものが偽りであるという事に対しての恐怖、根本的な部分での恐怖心を駆り立てます。

浅はかな発想かもしれませんが、クトゥルフ神話を連想しました。
対人、対もののけ等ではなく、もっと大きな、世界そのものへの疑問、違和感、恐怖。

そして、この作品内の常識と現実の常識との乖離。さらに、作品内の世界そのものが歪み、段々と露になる狂気。

とんでもなく怖いです。
そこに、独創的な作画やBGM、演出が重なり、更に昇華されていく。
素晴らしいです。


次に、世界観ですが、これもまた良い。

SFというのは、全てを理解してしまうとチープになってしまいます。
わからない方が幅が出来て良い所が多々あります。

そこにおいて、この作品は絶妙でした。
理解しておきたい部分はきっちりと説明してくれますが、ぼかすところはとことんぼかす。

ぼかされた部分は脳内で補完出来るので、より壮大な世界観を演出出来ています。

そして、個人的には「和」の雰囲気がとても良かったです。

日本人に最も馴染みのある世界ですから、ある程度の説明は無くても大丈夫ですし、八丁標や呪力等々、どういった意味合いなのかを理解しやすかったです。

日本人にしか感じ取る事が出来ない要素が多く盛り込まれていました。


世界観に関連してですが、テーマ。これも大変素晴らしかったです。

表現し辛いのですが、この作品は、主観ではなく客観的な視点から作られています。

世界という箱の外側から見ている様な感覚です。

ハッピーエンドだとか、そういった話ではなく、この場面ではこうなりました。この世界では、こうなりました。という結果を見せられている様なものです。

ですから、ストーリーの構成云々というのは正直どうでも良くて、どう感じるか、どう想うかが大事な作品です。

その点においても、人それぞれ違う感想を持つかと思いますが、私は、人間の芯たる部分を少し見ることが出来たと思います。

これは人それぞれ本当に違うと思いますが、テーマの性質上、それで正解なのでしょう。
狙いも十分に果たせていると思います。



この作品はネタバレ厳禁ですから、このくらいにしたいと思います。
一気に見ることはオススメしません。

1日3話位ずつ、ゆっくりと見ていくことをオススメします。



個人的に、SF小説は得意ではないです。創造力が欠如しているので。
子供の頃は楽しめたのになぁ。

小説原作アニメ。もっともっと出てきてほしいです。

投稿 : 2025/03/15
♥ : 26
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

綿密な設定と深いテーマのSFアニメ。加速していく面白さと、強烈な余韻。

原作未読……が、これは読みたい!

今から1000年後の未来、場所は日本。
人間は「呪力(じゅりょく)」という力を持ち、異形のものを従えながら生活していた。


いやー、面白かったです!
斬新な世界観に引き込まれ、強烈な余韻を残してくれました。
ここまで原作が気になる作品に出会ったのは初めてかもしれません。

純和風SFという珍しいジャンル。
一昔前の片田舎を連想させるような、穏やかな風景です。

しかし、物語全体が、強い不安感に支配されています。
これには物語の構成と、演出が大きく作用していると思います。

物語は12歳編・14歳編・26歳編と3部構成。
ほぼ主人公視点で物語が進むため、主人公の見る風景が、視聴者にとって、世界のすべてです。

まず、最初の12歳編で、周囲の大人、異形のものたちに対する「疑心暗鬼」を徹底的に植え付けられます。
それと同時に、ドヴォルザークの"新世界より"から"家路"がBGMとして何度も流れます。
これが、後の14歳編、26歳編で、「"家路"が流れるだけで不安になる」という演出上の効果を生み出すわけですね。


さて、この独特な雰囲気の中、物語は加速するように面白くなっていきます。
伏線の張り方、ミスリードも見事ですね、ほとんど無駄がありません。
ネタバレレビューを読む

しかし、万人にお勧めというわけにはいきません。

理由は二つあります。


一つ目は構成のバランス。
原作はなんと1000ページ超え!!
しかも、非常に綿密な設定がされているようです。
序盤は世界観の説明に多くの時間が裂かれ、専門用語もたくさん出てくるため、退屈に感じるかもしれません。
また、思わせぶりでなかなか解決しない展開にもイライラするかも。

しかし、25話という短いスパンで1000ページを表現しているわけですから、それでも展開が速いんです。
流し見なんてしていたら、あっという間に置いていかれます。
そのため、頭を空っぽにして、雰囲気だけを楽しみたい人には向いていません。


第二の関門が、BL、百合、性的な行動、残虐な行動、利己的な行動など。
これがきついという方もいるでしょう。

ただ、この作品のテーマは「教育やネタバレレビューを読む」「倫理や道徳観」といったものです。
視聴者が、例えば、BLや百合に偏見を持つことが、物語のメッセージ性と重なっているんですよね。
もっと分かりやすく言えば、主人公を含め、キャラクターの行動に不快感を覚えること自体が、ある意味「狙いどおりの」反応なわけです。
ネタバレレビューを読む

その辺のテーマ性を早い段階で感じ取り、じっくり見れば、本当に面白い作品だと思います。
見終わるとガツン!とくる、激しいパンチの効いた作品。
ストーリー、テーマ性重視でSF好きの方にはピッタリです!


それにしても……原作が読みたい!

投稿 : 2025/03/15
♥ : 132

82.1 3 SFで文明なアニメランキング3位
シドニアの騎士(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1620)
8051人が棚に入れました
対話不能の異生物・寄居子(ガウナ)に破壊された太陽系。かろうじて生き残った人類の一部は、小惑星を船体とした巨大なる宇宙船・シドニアで繁殖しながら宇宙を旅する道を選んだ。それから約1000年の時を経たシドニア出航紀元1009年。地下層部でひっそりと育てられた少年・谷風長手(たにかぜながて)が、祖父の死を期に街へ出る。長手は人型巨人大装甲・衛人(モリト)の操縦士訓練学校に入学することになり、そこで初めて祖父以外の人間と触れ合っていく。長道が初めて異性を意識する女性 ─ 星白閑(ほしじろ しずか)長道の初めての友人となった男でも女でもない人間 ─ 科戸瀬 イザナ(しなとせ いざな)長道に苛立ちを覚える少年 ─ 岐神 海苔夫(くなと のりお)様々な訓練生たちと学校生活を送る中、ついに長道たちに初任務が下される。それは決して困難な任務ではないはずだった。しかし長道たちの前に突如、寄居子が出現。100年ぶりとなる脅威との遭遇に、人類は、長道は何を選択するのか? 人類の存亡をかけた戦いが今、始まる──。

声優・キャラクター
逢坂良太、洲崎綾、豊崎愛生、櫻井孝宏、金元寿子、喜多村英梨、大原さやか、坪井智浩、子安武人、新井里美、田中敦子、森なな子、本田貴子、鳥海浩輔、佐倉綾音、阪脩、小山力也

WANTED さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

エヴァのパクリだったw

エヴァはウルトラマンのパクリで
これはエヴァのパクりですね
何かよくわかんない未知生命体やらレーザー砲とか色々。。

赤井青木緑川百瀬は名前からしてモブ臭すごかったな
さすがモブ、精鋭なのに1人犠牲にできず全滅(笑)

おまけに宇宙に放り投げられた描写がよかった
星城が7話であっさり死んだらしいw
1匹倒すのでも苦労してんのに
そら集合体とかすぐこられて勝って視聴者ぽかーんなるし
物語に意外性もたせるためヒロイン星城ころしたけど
空気読まなさすぎてゴミクズになっちゃったね

7話断念ですはい、
パクるならせめてエヴァくらい超えろよと言いたい(笑)
評価すらできないレベルの作品だね

投稿 : 2025/03/15
♥ : 1
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

SFアニメの白眉

弐瓶勉×ポリゴンピクチュアズ。

稀に見る傑作でしょう。

緻密な世界設定と背景、脚本、
音響効果、声優の質と量に驚嘆です。
ラブコメも絶妙に配置されてまさに隙なし。
弐瓶作品としては新機軸の娯楽性、
好意的なレビューが多いのも納得の出来です。

食料危機を脱出する為に、
遺伝子改変で人類が光合成する時代、
性別未分化者やクローン生命体が共存する時代。
太陽系外宙域で遭遇した「生命体ガウナ」と、
人型戦闘機「衛人」を扱うシドニア人との、
種の存続を賭けた手に汗握る攻防戦が始まる。

衛人のデザインも格好良く、
これだけの話を緊張感、臨場感とともに、
12話にまとめてみせた構成も素晴らしい。
日常風景や美術も凝りに凝っているので、
世界観を楽しむ、それだけでも好印象です。

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これはリアルSFアニメの白眉、
このジャンルでいつ以来の衝撃だろうか。

投稿 : 2025/03/15
♥ : 83
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ほなエナとガウナぁ

原作未読 弐瓶勉も知らん


前情報ゼロ。タイトルだけ知ってて「ぺーさんこれ好きそう」と推薦されてたようなそうでないような。地上波ラインナップに挙がってたのでチェックしときました。
タイトルから中世もしくは剣を振るって活躍するなにかしらを想像したら違いましたね。
初っ端から宇宙空間でロボットが宇宙生物みたいなのとドンパチする仕様。SFものです。

省みて私がSFを楽しめたなぁと思う時は2つのハードルをクリアしている時で、本作は両方ともクリアしてるなぁという感じ。

1つは「見た目」。
綺麗なのにこしたことはありませんが全てではない。思いっきりフィクションして見たことのない景色があればそれで良し。メカのカッコよさ。キャラデザインのかわいさはほぼ気にしません。あと動きもそれほど気にしません。CGがどうこうとかも不問。基本ちょろいです。

2つは「適切な進化」
なにかしら事象があってそれに対応すべく発展してきたという形跡が見えれば良し。それによって出来上がったものがぶっ飛んでても面白ければOK!


SFって作者が脳内の妄想を膨らまして捻りだした“非日常”なわけじゃないですか。
『世界観』ということになると思うんですけど、自分の面白いセンサーを棚卸ししたらこんな感じ。
余裕でこの作品は飛び越えてきました。

なるほどそういう事情だったらさもありなんってやつだね、と納得感の得られる設定でした。
あらすじに絡めて設定や世界観について書こうかと思ったんですけど諦めました。おそろしい量ありますから書いててきりがない。それでいて全12話終わってみると、初めて見聞きする設定や世界観がとっ散らかってないという不思議な作品。
これだけで観る価値はあるのではないかと思います。SFに期待するところの非日常体験が心地よい。


あとはドラマでしょうか。
ちょっとネタバレになっちゃうんで一応隠しますけど、
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充分お薦めできる良作です。2期もあるようですが、この12話だけでも綺麗にまとまってたりするところも好感ですね。もの申すとしたらラブコメ的要素が消化不良なことくらい。
中世の騎士もんかと勘違いして面を食らった冒頭の私。そしてその後押し寄せる驚きと納得の繰り返し体験をこれからの方はぜひ堪能されてみてください。

あとは枝葉の部分。OP曲は久々に飛ばさず観てた世界観に合う良曲でした。
あと個人的にはヒ山ララァ役の新井里美さん。巡り合せで『ハイスコアガール(矢口母)』→『リゼロ(ベアトリス)』→『レールガン(白井黒子)』の順で新井さんを意識してきた私です。要はクセのある役ばかり(笑) 今回クセは見た目だけでお芝居は至極真っ当。嬉しい驚きでした。ホント上手いなぁ。



※ネタバレ所感

■あのガジェット

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■時代を前後する

門外漢なので見当違いだったらごめんなさい。

“CGがそんなに気にならない”作品だったのでは?

それで放送した2014年当時はそれだけで凄い!みたいな下駄の履かされ方してるとか。
そんなん差し引いても、ぐいんぐいん動いて迫力があったので文句ってほどのもんでもないですけどね。2020年現在でさえCGが気になる気にならないという論争がいろんな作品で起きてるのを承知してます。そのわりには2014年と今から6年前なのに違和感なく感じたのでちょい気になりました。


■非武装主義者

世界観が斬新?な分、置いてけぼりにならないよう、現実世界だとアレだよねとすぐわかるキャッチーなアイコンがきちんと用意されてる親切設計でした。
彼らを通じて、訓練生その他兵士が置かれている状況、敵へのスタンス諸々が想像しやすい。これに限らず、居酒屋のメニューなんかもそうなんですが我々の今とSF世界を繋ぐ接着剤のようなあれやこれやが豊富な作品でした。

いつもなら
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と言ってるところですが自粛。むしろ彼らへの追い風が吹いてるようにも見えました。

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■ロボ苦手

それでも平気でした、って自分もよく言うんですけどなぜだろう?そもそも苦手なロボって何?
遡って定義すると『ガンダム』『マクロス』に辿りつきそうです。まともに観たことがないシリーズ。そのガンダムすら観てないという負い目にも似た苦手意識があってそう言ってしまうのかなぁ、と。
ついつい言ってしまう「ロボ苦手だけど…」の枕詞ですけど冷静に考えるとそんなに言うほど苦手でないなというところに行き着くんです。あえて好んで手に取らないだけです。


これはぜひ2期観てみたい作品でした。



視聴時期:2020年7月~9月 地上波再放送

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2020.09.12 初稿
2021.09.10 修正

投稿 : 2025/03/15
♥ : 56
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