P.A.WORKSで熱いなTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のP.A.WORKSで熱いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月22日の時点で一番のP.A.WORKSで熱いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.2 1 P.A.WORKSで熱いなアニメランキング1位
ウマ娘 プリティーダービー(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (817)
2825人が棚に入れました
これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競走能力を持つ“ウマ娘”が遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。
田舎から都会のトレセン学園に転校してきたウマ娘・スペシャルウィークは、チームメイトたちと切磋琢磨しながら「日本一のウマ娘」の称号をかけて<トゥインクル・シリーズ>での勝利をめざす!

声優・キャラクター
和氣あず未、高野麻里佳、Machico、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、大西沙織、藤井ゆきよ、沖野晃司、豊口めぐみ、首藤志奈
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

現実と虚構を交え、バランス良く構成したサラブレットの擬人化物語

アニメーション制作:P.A.WORKS、
監督:及川啓、副監督:太田知章、
シリーズ構成:石原章弘(Cygames)・杉浦理史、
キャラクターデザイン・総作画監督:椛島洋介、
音楽:UTAMARO movement、原作:Cygames

第1R「夢のゲートっ!」第2R「いきなりのデビュー戦!」レビュー
サラブレットの実名を使って擬人化させた少女たちが、レースによって競い合い、勝者はライブ活動を行うという、かなり荒唐無稽な物語。ただ、最初の2話を見た限りでは、スポーツ、友情などをメインにしたスポ根アニメとして真っ当に作られていきそうなので、自分としては好みの気がする。

P.A WORKSとCygamesが制作してゲーム化もされるとあって、キャラづくりはかなり緻密。デザインは細かく、登場人物の一人ひとりが実際の馬の特徴を参考にした造形となっており、特に競馬ファンは細部までチェックしてしまうほど。実際の馬体の色や額の模様、鼻のライン、勝負服などを参考にしてキャラデザを行っている。コアな競馬ファンはいちいち反応してしまうに違いない(唯一謎なのがエルコンドルパサーのメンコのデザイン。エルコンドルパサーは、現役時代、ほぼメンコは付けてなかったと思う。何かほかに付ける理由があったか…?)。

スペシャルウィークの母親(実際の名前はキャンペーンガール)が出産後に亡くなって、育ての母馬がいたり、北海道でほかの馬とあまり関わらずに育てられたという生い立ちなども物語に取り入れるなど、おそらく、今後の展開もある程度、実際のスペシャルウィークの人生(馬生?)を基に話が構成されていくことが予想される。 ネタバレレビューを読む

また、ほかのウマ娘たちのレースや性格、ライバル関係なども実際の馬たちの物語を基にしており、その関係性にもいちいちニヤリとさせられる。例えば、成績の伸び悩んでいたサイレンススズカのデビュー1年後に覚醒したバレンタインステークスが描かれており、これもレース距離や競馬場、枠番や1000メートル通過タイムも実際のレースを忠実になぞっている。
また、同期のナリタブライアンとヒシアマゾンがライバル関係にあったりする。親子のシンボリルドルフとトウカイテイオーは師弟関係。ただ、個人的に大好きなジャスタウェイが出てこなさそうなのはとても残念だった(ジャスタウェイの同期で隣の馬房だったゴールドシップは登場しているのに。社台グループや金子真人オーナー所有の馬は許可が取れなかったようだ。( 有名馬のなかではディープインパクトやオルフェーブル、ブエナビスタ、ハーツクライなども出てこない)

ここまで書くと、競馬の知識がないと楽しめなさそうに感じるかもしれないが、そんなことはないように思う。確かにウマ娘の数が多すぎて、競馬を知らない人は名前を覚えられないだろうが、基本的には、スペシャルウィークとサイレンススズカ、あとはトレーナーやライバルチーム「リギル」の東条ハナを覚えておけば、とりあえず普通に楽しむことができるのではないだろうか。馬が全員女だということを許せない人もいるだろうが…そこはまた別問題ということで。物語は王道で、1話の構成や展開などもしっかり練られている印象がある。重点が置かれるのは、あくまでレースでの競い合いやライバル、友情ではないかと予想している。とりあえずは2話までを見ての感想だが、今後は重賞に出場するまでの道のりが描かれることになるだろう。ただ、レース勝利後に歌を歌うのは、アニメファンを取り込みたいのは分かるが、個人的には盛り込み過ぎの感があり、焦点がぼけてしまうように思う。その辺りはソシャゲに落とし込むことも含めて商売に関わることなので、仕方がないことかもしれないが少々残念な部分だった。

3話以降、スペシャルウィークとライバルたち(おそらくセイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー、エルコンドルパサーなど)の関係性も含めて、どのように展開していくのか、とりあえず、続けて視聴していくことを決めた作品となった。
(2018年4月6日初投稿)

第3R「初めての大一番」レビュー
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第4R「特訓ですっ!」レビュー
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第5R「ライバルとのダービー」レビュー
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第6R「天高く、ウマ娘燃ゆる秋」レビュー
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第7R「約束」レビュー
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第8R「あなたの為に」レビュー
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第9R「スピカの夢」レビュー
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第10R「何度負けても」レビュー
放映日の5月27日は、競馬界最大の祭典であるダービーデー。
ここまで来ると、存分に楽しんできた春競馬もほぼ終わりという雰囲気が漂う。
前日の土曜日は予想で楽しみ、当日の日曜日の昼は馬券購入&観戦、夜になるとウマ娘が観られるということで、休日は完全に競馬づくしだった。
実際のダービーはワグネリアンが優勝。騎手の福永祐一は19回目の挑戦にしてダービー初勝利。私は人馬ともにずっと応援してきたので、とても感動的な日となった。

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第11R「おかえりなさい!」レビュー
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第12R「夢の舞台」レビュー
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EXTRA R「響け、ファンファーレ!」レビュー
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全体のレビュー
全話を通して、改めて思ったのがスタッフのこだわりが存分に感じられた作品だったということだ。ソシャゲにつなげるということもあり、デザインは緻密だし、細部までとても丁寧に作られていた。競馬についてはファン目線で見ても、生半可な知識で作っていないことは、すぐに分かる。それぞれのサラブレットについての生涯をしっかり理解した上でストーリーを組み立てた点は称賛したい。また、スペシャルウィークとサイレンススズカを主役にした判断も素晴らしかったし、何よりifの物語をサイレンススズカのファンに嬉しい展開にしてくれたのは、とても良かった。
これは私が物語にいつも望んでいることだが、やはり創作である以上、どこかに救いがあって欲しいと思っている。どのようなメッセージが込められているのだとしても、最後に絶望しか感じさせないような物語を私は観たくない。ハッピーエンドを望んでいるのではなく、ひと欠片でもいいから希望を感じさせて欲しい。そういう意味でもウマ娘は、とても良い作品だった。多くの人に幸せを感じさせたことは魅力のひとつだったと思う。
残念だったのは、後半になって作画が崩れてしまったことと、レースシーンに迫力がなくなってしまったことだ。レースシーンのピークは、スペシャルウィークとグラスワンダーが対決した宝塚記念だった。このレースシーンは素晴らしかったと思うし、結果は知っているのに観ていて興奮して、カッコ良いと思った。後半をそこまでやってくれていたら、良かったが、ウマ娘の数が多すぎるし、GⅠレースの勝負服のデザインまであるため、なかなか難しかったと思う。また、トレーナーの凄さが感じられなかったのも不満な部分だが、この作品がサラブレットに焦点を当てている以上、仕方のないことかもしれない。

実在の競争馬を女性化させたというとんでもない設定ながら、中身はとても真っ当に、そしてフィクションも含めた展開にしたことは見事だった。当時のことを思い出させてくれて、現実の過去の競馬とアニメの2つの世界を楽しむことができた作品だった。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 104

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

まさかの正統派名作

はじめてゲームの企画を見たときはなんと妙な企画だなあと思いました。
アニメを見終えてみると色々な意図が分かる気がします。

ゲームとは一切関係ありませんが、アニメはよくまとまっていておもしろいです。
ストーリーがまとまっているだけでなく、乱雑にキャラクターが出てきます。

わたしにとってこれは重要なのですが、例えば主要キャラクターが10人いて、その10人のキャラクターにそれぞれ主役回をつけて順番にキャラを立てていくアニメは、わたしは好きになれないことが多いのです。
お行儀が良すぎる、と感じます。
そのへんがソシャゲアニメが好きな理由の1つかもしれません。

ウマ娘は主人公のスペシャルウィーク、その憧れのウマ娘であるサイレンスズカが主軸となり、出番も圧倒的に偏っています。
この2人以外のウマ娘には、主役回と言えるような回はありません。
ですが、スペシャルウィークのライバルとなるセイウンスカイ、グラスワンダーなど、多くのキャラが瞬間瞬間にしっかりとキャラを立ててきます。
おとなしい顔と態度で、じわりとレズビアン的執着を感じさせるグラスワンダーの瞬発力は非常に良いものです。

各ウマ娘のキャラクターは原型となった競走馬の性格を元としているらしく、なるほどこういう性格はいそうだなあと感じられます。
萌えアニメで使い古されたテンプレからは外れつつ、かつ現実の性格を元にしたリアリティがあります。

そういった細かい良さが、レースを主軸にうまくまとめてあります。
わたしはこのアニメのレースを見ていて「これは競馬fateなのではないか」という感じ方をしました。
過去に多くの人が感動したものを再現するだけでなく、こうだったらいいなというifを盛り込み、夢の競演をする。

もちろん詳しければより楽しいでしょうが、たとえばfateで日本人の何割がアーサー王の履歴を知っているでしょうか。
ギルガメッシュって誰やねんじゃないでしょうか。
それでも「現実にあったことだ」という重みは、なんとなく訴えかけてくるものがあります。
(fateの多くは神話で史実ではないものも多いのでたとえとしては不適当かもしれませんが)

投稿 : 2025/03/22
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

競走馬の擬人化(スマホアプリもあるよ!)→ 最終回は夢のEXTRAレース!(特別ED「うまぴょい伝説」はサイコー(笑)!)

第1話と第2話がまとめて放送されたので視聴。

スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の世界観がアニメ化された作品らしいです、このゲームよう知らんけど。

主な登場キャラクターは実在の競走馬の名前がついた「ウマ娘」と、調教師(トレーナー)ということのようです。

主人公のスペシャルウィークと寮で同室のサイレンススズカ、そして作中で一緒に「チームスピカ」を名乗るチームメイトたち(ウォッカ、ゴールドシップ、ダイワスカーレット)や、エルコンドルパサーなどのライバルたちとのトレセン学園での学園生活やレース出走などのストーリーを見せる作品みたいです。

なお、スペシャルウィークは北海道のド田舎から選考を通ってトレセン学園に編入(なので1年生ではない)という設定の模様。

まあ、ストーリー的には穏当にスポ根+日常系コメディ方向に向かうんですかね?

私は競馬に関しては馬券は買わずに普通にG1あるいはJpn1レースをテレビ観たり、購読している日経のスポーツ欄に載る情報を眺める程度の人なのですが、そんな私でも知っているような有名な競走馬ばかりが出ているのはさすがです。

ウマ娘は人の姿をしていますがレースでの用語は通常の競馬と同じようですね。レース時のタイムなど身体能力については人間離れしていて完全に競走馬のそれ(笑)。なお、ウマ娘が「人間」なので騎手はいません。

それと、1~3着のウマ娘には「ウイニングライブ」というアイドル歌手的なステージに立つ権利があるそうです。たぶんスマホゲームにも実装されるんだと思いますが、何じゃそりゃ(笑)?

何を考えてるCygames…。

ということで、ライブシーンもあります。金持ち(Cygames)の考えることは良くわからんけど、競走馬をある程度知っていれば案外面白かったりして。

== [全話視聴後の総評] ==(2018.6.18)
おそらく、放送前にはさほど注目を集めていなかった作品だと思われます。

マーケティング的にはこちらをウリにしてもおかしくなかったウイニングライブの描写をむしろ控えめにして、練習(競走馬的には調教)やトレーナーあるいはウマ娘同士の関係性を重視した日常描写と、実際のレースを元ネタにしたレースシーンで競馬ファンをも巻き込み、2018年春クールの台風の目となりました。

制作スタッフの取材も功を奏したのか、事前の予想を大きく上回る人気作品になったと思います。

== [以下、視聴期間中の追記] ==
2018.5.13追記:
第7話: その時が きました…。
救いのあるストーリーでで良かったです 。私はこの作品をを信じてついて行きますよ!

2018.6.18追記:
第12話が実質的な最終話で、アニメとしての最終回はやや番外編的なEXTRA R「響け、ファンファーレ!」でした。夢のオールスターキャスト!

特別ED「うまぴょい伝説」ですが、この曲は素晴らしいですね(笑)!

投稿 : 2025/03/22
♥ : 76

72.7 2 P.A.WORKSで熱いなアニメランキング2位
CANAAN カナン(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (973)
6069人が棚に入れました
渋谷で起こった大規模テロから2年。少女・カナンは、上海で対テロリスト組織の依頼により、武装集団「蛇」に対抗する日々を送っていた。渋谷テロの実行犯と目される「蛇」の首領・アルファルドは、かつてカナンと共に戦った仲間でありながら、現在は袂を分かち、南アジアで潜伏を続けている。
一方、フリーライターの御法川は、日本の三流雑誌社「ヘブン出版」の取材で、カメラマンで助手のマリアと共に上海へ向かっていた。マリアはそこで、中東で知り合った少女・カナンの気配を感じる。
華やかさと猥雑さが交じり合う"魔都"上海。かつて渋谷を震撼させた"ウーアウイルス"の脅威の影で、それぞれの運命が再び交錯を始める…。
ネタバレ

フーカム さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

見えないものを見ようとしてカメラのレンズ覗きこんだ(誤解を招く表現になっていたので少し最後の方のタイトルの解釈を修正)

同じような境遇を持ち兵士として育てられた二人の生き様を描いた物語
共感覚という新ジャンルを用いたこの作品は決してガンアクションがメインではない
どちらかというと視聴者側にゆだねられる心理描写が中心にある
ぜひ、その目で見てその耳で聞いて感じてもらいたい

自分なりにいろいろと考察してみましたが難しい(>_<)


1話「洪色魔都~こうしょくまと~」
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2話「邪気乱遊戯~じゃけらゆうぎ~」
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3話「阿断事~あだごと~」
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4話「呉れ泥む~くれなずむ~」
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5話「灯ダチ~ともだち~」
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6話「LOVE&PIECE~ラブアンドピース~」
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7話「慕漂~ぼひょう~」
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8話「乞~こえ~」
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9話「過去花~かこばな~」
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10話「想執~そうしつ~」
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11話「彼女添~シーソー~」
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12話「忌殺劣者~きせつれっしゃ~」
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13話「キボウノチ」
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投稿 : 2025/03/22
♥ : 26

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

完成度のなかなか高い作品!

個人的にはTYPE-MOON関連の中では、【Fate/stay night】や【空の境界】よりも好きな作品です!
カナンはもちろん、マリアのキャラの良さがこの作品を盛り立てていたと思います!

そして何より、よく動く!銃撃戦でこれだけの動きの再現は素晴らしく、迫力満載!
また、声優陣もカナン役の【沢城みゆき】アルファルド役の【坂本真綾】に、リャン・チー役の【田中理恵】の3人に関しては迫真の演技でした!!

OPは飛欄の【mind as Judgment】
曲調はカッコ良く、アップテンポなところもこの作品にマッチしていて素晴らしいと思います!!

投稿 : 2025/03/22
♥ : 12

atsushi さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さすがP.A.WORKS

原作は知らないが、P.A.WORKSの元請けアニメなのでTrue TearsやAngel Beatsや花咲くいろはと同様に原作はあって無いようなものと思われる。

バトルシーンの作画は素晴らしく、他ではTVアニメでこのレベルはまずない。
ストーリー的にはラストは意味があるものだったが、不思議と続きが気になるほど引き込まれる内容でもなく、なんだかなぁという感じ。
1クールの物としてはレベルは凄く高いのだが、絶対に見ておかないと後悔する、と言えるほど人に薦めたい内容でもなかった。

True Tearsで感動したっていう人なら一応見ておいた方がいいと思う。
自分はアレよりは良いと思った。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 3

80.9 3 P.A.WORKSで熱いなアニメランキング3位
パリピ孔明(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (573)
1875人が棚に入れました
2019年漫画アプリ&コミック配信サイト「コミックDAYS」で誕生。2021年11月「ヤングマガジン」連載まで勢力を拡大している、いま最も熱いマンガ!「パリピ孔明」が待望のアニメ化! アニメーションスタジオ「P.A.WORKS」が、初めてコミック原作のアニメーション制作を手掛ける。三国志の英雄にして天才軍師「諸葛孔明が渋谷に転生!」歌手を目指す英子の歌に心打たれた諸葛孔明は、自ら軍師になることを申し出る……。2人の音楽と物語が、ここから始まる。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

終わりは良かった。孔明の機能は計略ではなくショートカット。

 終わりよければすべて良し…でいいかどうか。いいでしょう。アザリエのPまで含めての救済は正直いい方向での予想外でした。

 SNSで評価が決まるというのはちょっとスカウター的な考え方で「いいね」の数値主義でいいのか?までは踏み込めなかったのでそこはちょっと不満は残りました。現場のストリートの感動ですらSNSでしか計れない現代的ではあるんでしょうけど。現場の感動をもうちょっと表現してほしかったなあ。

 それと「アイドルの存在」については、好意的に評価すればアザリエのやりたい事とのズレの問題で処理していたので、必ずしもアイドル否定ではないですが、アイドルとしての顔で売れたわけですから、ももうちょっと大切にしてほしかったかと思います。

 やっぱり、アザリエサイドのPを含めた人物の深掘りはもっと早く、尺をとってほしかったとは思います。
 とにかく、アザリエの9話の飛行船のシーンですね。暗い夜空を派手でデカいだけのフワフワした飛行船が漂う=行く先の見えない名前だけが大きくなった華やかなアイドルという虚構…というあの感じが非常に良かった。それだけにアザリエの深掘りが駆け足だったのは残念です。

 孔明が機能していない問題ですが、本作のご都合主義的な展開をカバーする役割は果たしていました。ショートカットキーみたいな機能でした。ポンポン話を展開させるため、孔明ならしょうがない、孔明ならできるよね、という役割だった気がします。これが孔明が単なる優秀なPだったら、見てられなかったかもしれません。
 そもそもアイドルVS売れないシンガーの話ならここまで人気がでなかったかもしれませんので、パリピ孔明という題名と設定で見始める人も多かったと思います。メタ的にいえば孔明である必要はあったということでしょう。

 世評は孔明が機能していない、もっと孔明の計略を見たかった、になっている面もありますが、私はどちらかといえばアザリエサイドをもっと見たかった、7話以降が面白い派です。

 作画は十分だし、演出もエフェクトもなかなかパリピ感はありました。なにより曲…OPEDは楽しませてもらいました。エイコのバカっぽいところからシリアスなところまで演技も良かったと思います。


 総評すると、7話以降は興味深くみられましたし七海に感情移入できました。話として1話3話も良かったので、全体として面白かったと思います。歌も映像も楽しめました。

 よく考えてみれば、孔明の計略を取り込んだギャグ的な方向よりもアニメ作品としていい出来だったと思います。私の好みとはズレましたがその差異のモヤモヤも含めての作品ですので、評価したいと思います。
 そもそもこれだけレビューを書くんだから私にとってはかなりいい作品でした。ただ、やっぱりラップは駄目だなあ…



以下 視聴時のレビューです。

1話 孔明とシンガーの組み合わせ。センスオブワンダーですね。
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2期 あれ?計略の使い方はどうなの??1話の出落ち感が…

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3話 2話に比べて格段にいい。計略に説得力があります。キャラ萌えできる天才性が重要でしょう。

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4話 ここまで来てクオリティが分からない。天才性に驚きが無いです。

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5話 ごめんなさい。ラップバトルって、見てるだけで恥ずかしくて

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7話 孔明…いる?

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8話 エイコの成長を描くなら孔明を傍観者にせざるを得ない矛盾をどうする?

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9話 やっぱりそうなりますよね。エイコと七海に集中したい。

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10話 面白さは人それぞれ。私は7話以降が面白い。七海のスピンオフが見たい。

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11話 結果でプロセスは正当化されるか?「パリピ孔明」そのものです。

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投稿 : 2025/03/22
♥ : 43
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

こうめい様はバズらせたい

【真面目に紹介】
三国時代の蜀帝「劉備玄徳」に仕えて数々の戦場で天才的な知略を披露してきた伝説の軍師諸葛孔明が、
主である劉備に天下を取らせるという夢が潰え、意志を継いで蜀を大きくすることもできず失意のままに人生を終えたはずが
地獄(※個人の感想です)に転生して地獄の歌姫(孔明評)と出会い、今度こそ主君に天下を取らせるべく奮闘する天才軍師のリベンジアニメ

【孔明の人生をラップ風に紹介】ネタバレレビューを読む

【孔明の転生後をラップ風に紹介】ネタバレレビューを読む

【感想】
タイトルはネタっぽいけど、やり方が変わってるだけで話はまともなマネージメント&プロデュースアニメ
三国志のネタをうまく活用してて面白かった

最初は孔明のキャラが斬新で面白かったけどだんだん孔明の意味が薄くなって普通の音楽アニメになってきたのは残念で、孔明ならではなところがもっと見たかったです、期待が高すぎたかも
ただ、孔明の活躍にこだわらなければ普通に面白いアニメなのでおススメです
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【音楽】
OP曲は耳に残る曲で中毒性あり、ED曲もリズムが好きで良曲だと思います
英子達の歌もとても上手で、歌姫感ありますし曲もいい!

【キャラクター】ネタバレレビューを読む
【気になったこと】ネタバレレビューを読む
【シナリオ】ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/22
♥ : 46
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

異様に面白い!これもまた“孔明の罠”なのか?

原作未読。

【物語 4.0点】
孔明をフル活用して王道音楽物に誘導。

内容は変哲もないサクセスストーリー。
仮に孔明なしで語り始めても一体どれだけの人が目を留めたのか?ってくらいベタのベタ。
それを良いなと再認識させる所まで持っていかれる。
これこそが本作最大の“孔明の罠”なのだと思います。

視聴者の間で明暗が分かれるのは終盤前でしょうか。
ヒロイン・英子たちが殻を破っていこうとする至極真っ当なタメ回。
ですが孔明の計略お預けが続き、孔明を求める視聴者はジレる可能性。

私は初回で本作が単なる孔明転生ギャグアニメではなく、
本気で音楽で天下泰平を目指していると受け止めたのが良かったのか終始ダレることなく、
毎回次が本当に楽しみで、最終回はアベマ最速配信を正座待機まで引きずり出されました。

が、完走後は、孔明にも終盤前、相当な葛藤があったはずで、そこを掘り下げてくれればなお良かったという感想も残りました。
すなわち“軍師”として冷徹な戦略を取るのか、英子たちの音楽の力を信じて突き進むのか。
ここで孔明自身を救ってくれた英子たちに託せねば、戦で血で血を洗うばかりで平和が訪れなかった前世と変わらないとか。


この様に、孔明を誘導役として相対化しようとしても、結局、孔明になってしまいます。
このアニメ何でこんな異様に面白かったの?と問われたら、
孔明がマジ孔明だったとしか言い様がありません。


【作画 4.0点】
P.A.WORKS初の漫画原作アニメ。

作画兵力も決して潤沢ではないが、ここぞという時は決めて来る。

ライブシーンは手描き重視。
CGは主に群衆処理や、自在に動くカメラワークによる臨場感アップのため補助的に活用された印象。
音楽で吹く突風など心を捉える演出等が手描きならではで惹き付けられました。
(ただ、私は次回予告や踊ってみた等、動画配信プロモで暗躍した3DVirtual(バーチャル)英子も素朴なCGって感じで好きですw)

色鮮やかな光源処理も同スタジオの真骨頂で、
ステージも、満天の星空の下の展望台もきらびやか。
光と影を使った心情演出も典型的ですが良好。
私の心に残ったのは10話。
ネタバレレビューを読む
ダブルミーニングの合せ技もあって刺さりました。


【キャラ 4.5点】
孔明の人物像に説得力がある。
ただナルシストに扇持たせた安直なキャラではない。
大人(たいじん)かくあらんと言いましょうか、
この孔明には知性に裏打ちされた懐の深さを感じます。
それにしてもネタバレレビューを読む
その存在感が笑撃的です。

三国志ネタの絡め方も、序盤から強引に赤壁等を持ち出すのではなく、
成長物語の流れに沿って、ネタバレレビューを読む辺りから徐々に入っていくのにも熟慮を感じます。
曹操側の英傑もリスペクトできているのも得点が高いです。


好きな音楽を届けたいと奮闘する英子たち。
音楽で自身の人生が救われた体験を“民草”に広める役割を自覚していく成長過程。
これもまた王道ですが胸を打つ物があります。特にネタバレレビューを読む


その対極に置かれるプロデューサー・唐澤。
ただ彼も売れりゃそれで文句ないだろう?という単純な悪徳とは異なり、
良い音楽でも認知されねば意味がない苦しみを知っているが故の言動。
割り切れない音楽業界観が、AZALEA(アザリエ)の葛藤等にも現実感をもたらす。
音楽で天下泰平の大義を鍛錬し、絵空事から具現化させるのにも寄与する良好なヒール。


【声優 4.0点】
ヒロイン・月見英子(声担当・本渡 楓さん、歌唱担当・96猫さん)
久遠七海(声担当・山村 響さん、歌唱担当・Lezelさん)
と演者と歌い手を分担。

本渡さんはもちろん、山村さんも歌える声優さんなので、
歌唱も声優でとの欲は正直残ります。

ラッパーKABE太人役の千葉 翔也さん等は華麗にラップも決めていただけに余計に。
(11話のラップ煽りなんてキレッキレで笑っちゃうくらい。)

ただ、これは音楽制作・エイベックス・ピクチャーズが本気だった故の歌い手の分離だったのでしょう。
孔明の知略をも上回る歌手によるボーカル表現は追求できていたと感じました。

場外で歌唱担当の二人による、往年のエイベックスの名曲を歌ってみた動画を積極配信して盛り上げたのも、
歌い手専任ならではの熱いプロモーションでした。


孔明役の置鮎 龍太郎さんの包み込むような柔和なボイスにも中毒性あり。
6話のネタバレレビューを読む夢に出てきそうですw

ナレーションはベテラン・増谷 康紀氏が歴史ドキュメンタリー風の導入を支える。
作中の三国志解説でも活躍したのはBBラウンジオーナー・小林役の福島 潤さん。
このオーナーと夜通し、酒を飲み交わし、囲碁でボロ負けしながら、三国志談義とかやってみたいですw


【音楽 4.0点】
OP主題歌はQUEENDOMの「チキチキバンバン」
ハンガリーの歌手・JOLLYのパーティソングをカバー。
“空耳”を駆使した超訳歌詞。
総じてギャグセンスも良好な会心のリメイク。
太極拳?と思しき上肢の揺らめきなど明快かつ中毒性の高い振り付けも相まって、
世界の民草のハートを捉える。

このOPの、ラテン系の原曲→古代中国ムードを散りばめた渋谷系への改変同様、
本作の楽曲には、挿入歌から、彦田 元気氏による劇伴に至るまで、
アレンジひとつで様々な時代や世界を取り込み繋ぐパワーがみなぎっており、
音楽で天下泰平が本当に実現してしまうのではないか?と嬉しい気持ちになります。


対照的に痛切だったのは11話。
ネタバレレビューを読む


ED主題歌はメインキャスト陣による「気分上々↑↑」で、こちらもmihimaru GTの同名曲のカバー。
毎回ダイジェストをピックアップしながらEDになだれ込んでいく引きも上々♪

投稿 : 2025/03/22
♥ : 37
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