ClariSでオリジナルアニメーションなTVアニメ動画ランキング 2

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90.9 1 ClariSでオリジナルアニメーションなアニメランキング1位
魔法少女まどか☆マギカ(TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (10590)
37481人が棚に入れました
市立見滝原中学校に通う普通の中学2年生の鹿目まどかは、ある日不思議な夢を見る。そこは少女が魔法で戦う異世界。その少女の戦いを目撃する自分と、謎の白い生物に「僕と契約して魔法少女になってほしい」と告げられる夢であった。翌朝、見滝原中学へ転校してきたのはなんと夢で見た美少女の暁美ほむらだった。ほむらは、まどかに「魔法少女になってはならない」と警告する。
放課後、親友の美樹さやかとCDショップへ行ったまどかは謎の声に呼ばれ、ビルの一角へ迷い込む。そこで見たものは夢の中で見た生物キュゥべえの傷ついた姿と、それを殺そうとするほむらの姿だった。まどかとさやかは戸惑いつつも、当たり前の優しさからキュゥべえを助けるが、直後に今度は本当に異世界へ迷い込んでしまう。魔女の使い魔と称される化物達に囲まれた2人を救ったのは、同じ中学の3年生でキュゥべえと契約した魔法少女の巴マミだった。事後、改めてキュゥべえに「魔法少女になってほしい」と告げられたまどかとさやかは、思いがけない好機に興奮する。だが、それは2人が直面する様々な苦難の始まりであった。

声優・キャラクター
悠木碧、斎藤千和、水橋かおり、喜多村英梨、加藤英美里、野中藍
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

エゴイスト入門

2017年5月19日 記載

今回のレビューは自分の思った事、感じた事を直接的に語る傾向がとりわけ顕著に感じられるかもしれません。
もしかしたら、納得できない部分も多々あるかと思います。
こんな愚者の主張も1つの個人的感想として温かく見守ってもらえれば幸いです。



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望んでいた物を手に入れたと思い込んでいる時程、願望から遠く離れている事はない。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ファウスト』
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「魔法少女」
周囲の誰もが持っていない不思議な力を用いて、騒動を巻き起こしたり事件を解決したりする少女の総称を指します。
純真であり無垢な存在の造形
元々は普通の女の子であったと言える存在ばかりです。
1966年の『魔法使いサリー』から始まって、『ひみつのアッコちゃん』『魔法のプリンセスミンキーモモ』『美少女戦士セーラームーン』『カードキャプターさくら』『おジャ魔女どれみ』とコンスタントに続いていく理想体系
そんな、今なお隆盛を極めている1ジャンルに、新世代の幕開け2011年、大きな社会現象が巻き起こった事は、この供給過多の現在においても記憶に新しいと言えるでしょう。
長命なジャンルに一石を投じた「メルヘンホラー」
ダーク「魔法少女」ファンタジー『魔法少女まどか☆マギカ』
一大ムーブメントとなったこの作品について、実を言うと、これまでは語る気なんて全くありませんでした。
サブカルチャーに興味があったならば、殆どの方が分かっている位に認知、周知されているであろうこのアニメ
そんな本作に対して、もう私が語る言葉等、残っていないと今までは考えてきていたからです。
しかし、ようやく見つけました。
書きたい事、伝えたい事、語りたい事、即ち、私の一解釈
急遽、書く事になったこのレビュー
既出であったり、代わり映えの無い内容であったと感じたならすみません。
もしかすると、幻滅する可能性のほうが高いかも知れません。
それでも宜しかったら、自己満足ですが、どうかこの場で少しだけ話させて下さい。
本作のエゴイストが齎した、実に歪んだ「物語」について……


【あらすじ】
大好きな家族がいる。
大好きな親友がいる。
時には笑って、時には泣いている。
そんなどこにでもある日常
見滝原中学校に通う普通の中学二年生である鹿目まどかも、そんな日々の中で暮らす1人だった。
ある晩、まどかはとても不思議な夢を見る。
それは1人の少女が魔法で戦っている異世界での出来事
その少女の戦いを目撃し、観察している自分
そして、謎の白い生物から登場と同時に告げられた発言
「僕と契約して魔法少女になってほしい」
起きた時には、その光景は影も形もなくなっていた…

変な夢見後のある日、そんな彼女にとても不思議な出会いが訪れる。
まどかの通うクラスにやってきた1人の転校生
名前は暁美ほむら
まどかが夢で見た少女と瓜二つの容姿をした少女
偶然の一致に戸惑う少女に、ほむらは意味深な言葉を投げかける…

この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
断言出来るのはただ1つだけ
これは、彼女の運命を変えてしまう出会いだった……


{netabare}
『魔法少女まどか☆マギカ』を早々に語る前に、1つこの場で質問を投げかけてみるとします。
皆さんは「魔法少女」と言う存在について、本作を観る前はどういった印象をお持ちだったのでしょうか?
私の場合は『おジャ魔女どれみ』が至極、「魔法少女」と言うのを想起する上で大きな指針であった様に思います。
そのアニメ内で「魔法少女」と呼ばれる存在は、地味且つ地道な物でした。
強い「願い」を持っていれば勝手に辿り着いてしまう魅惑の店、MAHO堂
そこで自らの「願い」を叶える為に1年間、魔女見習いとしての修行に励む者達
その「魔女見習い」こそが作中において「魔法少女」と呼ばれる存在だったのです。
時には災難、時には試練を与えられながらも乗り越え、見習い試験の全ての課題をクリア出来るよう、頑張る女の子達
そして、それら全てを達成する事で、ようやく彼女等は自由に魔法を使える「魔女」と呼ばれる存在になれるのでした。
そのような前例と同じように「魔女」となる為、奮闘していく主人公どれみを含む「魔法少女」達
詳細は第1シリーズを参考にして欲しい所ですが、その過程があったからこそ最後、彼女達は真の「魔法少女」としての選択をするまでに至る事が出来たのを覚えています。
そこに出てきたのは、自分の為に他者の「願い」を叶える姿
徹底的利他主義なんて難しい言葉ではなく、それは純粋に「友達」の為
相手の「願い」を叶えていくまでに昇華した人物像に、どれみ達は全51話を通して遂になれたのです。
当時の私にとって、それがはっきりと描かれた終盤は幼心ながらも甚く感動致しました。
そして、今思えばこの時に、私の中にある「魔法少女」と言う実体への固定概念が根付いたように思うのです。
努力と言う対価を支払った上で成立する優しき存在
等価交換があったからこそ、自らの為に誰かの「願い」を叶えていくまでに成長した存在
それこそが私にとっての「魔法少女」です。
そんな彼女達が活躍してこそ、私にとっては「魔法少女アニメ」であったと言えたのでしょう。

さて、それでは逆に考えてみるとします。
このような努力を踏まえなくとも、簡単に「願い」を叶える事が出来るとしたら、人間は果たしてどうなるでしょうか?
見習い修行を行わなくとも……
試練、課題、災難への道を歩まなくとも……
簡単に「願い」を叶えられる存在=「魔法少女」になれる。
確かに魅力的な提案
そんな風に問われたら、誰もがきっぱりと断るのは難しいでしょう。
ただ、確実に言えるのは、それを受け入れた場合、どれみ達のような成長は絶対に起こらないと言う事

前述の問いにおける答えは、実に簡単です。
たった1つ、計5文字の言葉で端的に表せます。
A.「エゴイスト」
誰もが皆「エゴイスト」(利己主義者)になるのです。
「エゴイスト」のまま停滞した状態になるのです(成長が無い)
こうなってしまった段階で、私のとっての「魔法少女」は消滅したと考えるのが妥当でしょう。
そう、上記の点を重視して考えるなら『魔法少女まどか☆マギカ』は確実に「魔法少女アニメ」とは言えません。
1ジャンルの中でも、実にアウトロー的存在
まず、願いを叶えるまでの過程で、対価を支払っていません。
願いが叶った後に待ち受ける運命こそ、作中における正当な対価
それこそ「等価交換の原則」と呼ばれる物ですが、勿論、作中に出てくる彼女達はその事を分かった上で、望んで行う訳ではありません。
そこが実に、不条理的で理不尽の産物
また、願いを叶えた事によって、彼女達が周りの人に感謝されたり、自分の抱えている問題が解決されたり等と言う事もありません。
いえ、正確に申すなら少しあるのですが、その場合も自分勝手に何も考えないまま願いを叶えた事によって、別の所で取り返しのつかない事が起きてしまっています。
そう、結局、自らの望んでいない結末へと彼女達は導かれていくのです。
そして最後に、本作では、誰もが己の為に誰かの「願い」を叶えていく利他主義者な訳ではありません。
自らの為に、自分の「願い」を叶えていこうとする利己的なキャラクターしか、この作品では「魔法少女」に選ばれていないのです。
「そうではないんじゃないか?」と解釈によっては疑問視されるキャラも皆さんの中には恐らく、いるかと思います。
しかし、個人的解釈では、その娘等も最終的に自分の為に生きてきた者達だと感じてしまいました(詳細は後述)
正に私の「魔法少女」における考えの心髄であった『おジャ魔女どれみ』と対極の存在
願いが叶うまでの過程を描いた『おジャ魔女どれみ』
願いが叶った後の結末を描いた『魔法少女まどか☆マギカ』
私の根底に潜んでいた概念と相反する過程を示したストーリーには、思わず度肝を抜かれたと言っていいでしょう。
実に見事でした。

ここからはそんなストーリーを軸にして、キャラクター達それぞれのエゴイスティックメンタルな部分について語っていくと致しましょう。
語る前に予め申しておきますが、このレビューは別にキャラクター批判と言う訳ではありません。
寧ろ、語りの中にある真意は全くの逆
私はこの点について語る事で、彼女等をとても人間らしく、人生を全うに生きた少女達であったと評価したい次第でした。
180度、視点と方向性を変えた結果、生まれた新しいストーリーとキャラ性
私のように『おジャ魔女どれみ』の概念が固着していた者にとって、それはあまりある衝撃且つ面白さの原動力要素と足り得ました。
彼女達のそのような個性が、この物語に大きな深みを与えたのです。
自分が可愛いのは正常でしょう、大いに結構!!
人間、美しい物にばかりなってもいられません。
なので、そこら辺は是非とも誤解しないよう、よしなにお願い致します。
(まあ、時代の先駆的存在であったアダルトゲームの世界では寧ろ、かなり一般的事象であったのですが(笑) 虚淵玄さんはそれらの要素をアニメ用に落とし込んで作り上げたと言う事なのでしょうね。氏のゲームはどれも面白いので、いずれプレイする事を推奨します。個人的お勧めは『鬼哭街』)

①巴マミ
「孤影悄然」
一般人を魔女やその使い魔等の敵から守るという信念で戦い続けた彼女
自分の為でなく誰かの為に戦い続けた結果、華々しく散った女の子
いくつかのシーンに重点を絞るなら、巴マミは最も「魔法少女」と言う存在を象徴していた人物だったと言えるでしょう。
まどかやさやかにとっては、同じ学校にいる1人の先輩
強くて、優しくて、憧れの存在であった彼女を2人が慕う過程は短い話数ながらも存分に上手く示しており、その描写は実に説得力のある物でした。
しかし、私個人から言わせてもらうと、この女の子にはどこか胡散臭い印象が当初から秘められていたんです。
キュウべぇと共にある不気味なカットも含めて、正直、裏があると何か言い知れぬ嫌な物を感じていました。
最終話まで観たから断言出来る事なのですが、やはり、今までの「魔法少女」観と本作は見事に異なっていると言わざるを得ません。
この女の子はそれを語る最初としては、実に相応しいキャラクターと言えるでしょう。

まず、1つ目にほむらの繰り返してきた過去において、絶望の淵に勝手に他人を殺めた行動が挙げられます。
いくらチームの仲が劣悪極まりない状態且つ、かなりの負担が掛かっていたとしても、そこに他人を殺すという選択肢が咄嗟に含まれる精神状態というのは、果たしてどのような物なのか…
確かに彼女も1人の人間、含まれても別に構う事ではありません。
しかし、その思考に至ってしまった時点で、自らの考えが暴走状態へと入っている事は必定と言えます。
この時の状態が利己的でないと断言するのは、些かの無理が生じる事、確実です。

そして、2つ目にあるのはほむらの言葉に最初から最後まで全く耳を貸さず、及んだ行動と言動の数々です。
「無関係な一般人を危険に巻き込んでいる」
「あなたは2人を魔法少女に誘導している」
最終話まで観た方なら自然と納得していると思いますが、ほむらはこの時点で至極、全うな真実を口にしています。
そもそも、彼女の中にあるのは先程述べたように、一般人を魔女やその使い魔等の敵から守るという信念だった筈
確かにキュウべぇから見込まれたと言うのは充分、魔法少女としての素質が備わっている事は必然でしょう。
しかし、元々の力があるからといって必ず、魔法少女にさせなければいけないと言う訳ではないと思うのです。
決めるのはあくまでも自分であり、他人に扇動されて決める物ではない筈
そんな私が感じたのと真逆に、マミは明らかに2人を誘導していました。
最初に出会った頃から、魔法少女になる為の願いについて尋ねる彼女
魔法少女にならないという選択肢も2人にはあるはずなのに、先輩であるこの娘はそれを口に出す様子すらありません。
寧ろ、魔法少女になるよう決意を促そうとしている風に見えます。
そして、一見親切心で魔女退治にある過酷な労働を共に体験させた後に、そこから魔法少女提案の形に持込むと言う形式を取って、決断の場を設けていました。
これらはぶっちゃけて言えば、巧妙な心理的誘導手口です。
1人の人間が相手を説得及び動かす際に、大切な事は何か?
相手を自らの都合の良いように、自分の話へ持ち込む力(会話テクニック)
その際に、相手の抵抗を少しでも弱める為の力(ラポール)
自分の目的を明確に持ち、相手に流されないようにする力(セルフマインドコントロール)
この3つです。
「願い」が何でも叶うと言う事実を上手く会話の中で突きつけて、相手を昂ぶりに舞い上がらせます。
自分のテリトリーで行ったならば、効果は2倍
それを信じさせる為、実際に現場経験をさせれば、「願い」に向けた気持ちが増幅するのは確実
共に同じ場を経験した共感覚を味わわせる事で、断り辛い形に被害者を巻き込んでいくスタイルも作り出せます。
また、自分の力をここで見せ付けて2人を助ければ、信頼も獲得出来るので抵抗は自ずと弱まるでしょう。
「話が違うよ」と抗議されない為の予防線効果も同時に生まれます。
また、その前後でマミ達は手柄の取り合いの話を引き合いに出し、ほむらが競争相手を増やさせないようにしていると言った悪印象をまどかとさやかに抱かせます。
それはまるで、ほむらを悪者へと仕向けているかのよう…
彼女達の正義感の強さやいたいけな優しさを事前に知っていたかどうかは分かりませんが、その話を知ってしまったらこの2人の場合、確実に関わろうとするに決まっています……マミ側の味方として……

「一挙両得」なんて物じゃない、利益的な世界の誕生です。
これは会話テクニックとラポールを1人と1匹が完璧に駆使して作り上げた、マヤカシの世界です。
その効果が絶大な物である事は、さやかのほむらに対する怒りでお察しの通り
しかし、自らの利己的な目的の為に放棄した犠牲、即ち、ほむらの言葉に耳を貸さなかった結果、マミはああなってしまったのですから、随分と皮肉な物を感じます。

さて、それではマミが抱いていた自らの利己的な目的とは一体何なのか?
それが分かるのは、彼女の結末に至る前、まどかと交わした会話シーンです。
「マミさんはもう一人ぼっちなんかじゃないです」と、まどかから元気づけられた時に振り返って、彼女の手を取った振る舞い
優しい言葉に破顔して、目には涙を浮かべてマミは語ります。
「本当にこれから私と戦ってくれるの……そばにいてくれるの?」
虚勢を張っていた緊張が解け、本音をさらけ出した瞬間
願いが叶うと知った時に、少しだけ揺らいだセルフマインドコントロール
ここで初めてマミの本音、即ち「目的」について察する事が出来ました。
彼女が魔法少女にならないという選択肢を話さなかった理由
寧ろ、魔法少女になるよう決意を促そうとしていた理由
それは偏に「孤独」でありたくなかったからだと私は思います。
自身が助かる事のみを願った為、家族を亡くしてしまった1人の少女
それに対する後悔の念と共に彼女から芽吹いていたのは、独りで生きる事への不安と孤独でした。
自らと共に生きてくれる誰かがいて欲しい。
自身と共に戦ってくれる仲間がいて欲しい。
自分と共に運命を背負う同士がいて欲しい。
根底にあった彼女自身の「寂しさ」が、2人を「魔法少女」の道へと誘ったのです。
誰かを仮想敵にしてしまえば、結束なんて簡単に生まれるでしょうから。

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孤独である。
人は本質的に孤独なんだと、何かで読んだ。
どんな生き物だってそうだ。
けど、それを自覚するのは人だけで。
生き物としては、昆虫の方が完成度高いのかも、と思ってしまう。

『CROSS†CHANNEL』
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それが彼女の打ち明けた、たった1つの本心
「孤独」を嫌い過ぎていた彼女の、唯一ともいえる本音です。
端的に言えば、マミの心は、5人の魔法少女の中で1番弱いです。
独りは嫌で、同業者の言葉には耳を貸さず、追い詰められれば簡単に発狂してしまう。
しかし、最後まで観ると、彼女の本質ははっきりと分かる形になっていました。
最年長でありながら、誰よりも弱い、可哀想な女の子
それがベテラン、巴マミの人々を惹きつける人柄と言えるのでしょう。


②美樹さやか
「団雪之扇」
マミが死んだ入れ替わりに魔法少女になった少女
いなくなってしまった彼女の遺志を継がんと、行動を開始する女の子
美樹さやかのエゴイスティックな面と言うのは、作中キャラの中でも最も分かりやすい部類と言えるでしょう。
人生において、最も人間性が姿を表す、麗しの情景
それ即ち、「恋愛」以外に他ありません。
幼馴染である上条恭介君に抱いた片思いから始まった行為
その行いは意識的か、無意識的か……
他人の為の願いと引き換えに魔法少女になった彼女
「上条と結ばれる」という自分の為の願い(利己的願い)を心の奥底に隠して、「上条の手を治して欲しい」(利他的願い)とキュウべぇに願った彼女
作中から判断するに、「上条の手を治す」と言うのは「上条と結ばれる」為の間接的手段でもあって、本当の願いと叶えてもらった願いにはズレが生じています。
今思えば、さやかはこの後、大事な人の手が救われた事に感謝して、「正義の味方」になろうと邁進するべきだったのでしょう。
それか、そもそも「魔法少女」に専念すると言う覚悟を込めた「願い」を申さず、貪欲に上条君の境遇を利用するべきだったのでしょう。
二兎を追うもの一兎も得ず
虻蜂取らず
あちらをたてればこちらがたたない世界です。
欲張って突っ走った結果は、皆さん既にご周知の通り
上記に心踊らされた結果、さやかは親友であるまどかに対しての八つ当たりや、杏子の言葉に耳を貸さない頑固さ等のエゴを存分に発揮
結果的に「上条と結ばれる」という1番の願いこそが、完膚なきまでに潰えてしまいました。

ですが、この娘の場合、状況も悪かったと私は思います。
非常に誤解されやすいのですが、今回の顛末は、全てが建前で彩った願いで本心を隠したから起こったと言う訳では決してありません。
確かに、彼女が上条の手を治して欲しいと願ったのには、あわよくば彼との良好な関係を手に入れたい利己的望みも当然含まれていた事でしょう。
マミの言っていた通り、さやかは「彼の望みを叶えた恩人になりたい」だけだったのかもしれません。
しかし、「上条の手を治したい」想いが嘘であった訳では無いのも確かな事なんです。
それは確実に作中の行動からも断言出来ます。
また、マミ死亡後の見滝原市をどうするか、まどかをどのように支えるかで頭が一杯だった現状がこの娘に大きな負荷を掛けていたのも否定出来ません。
タイミングがあまりにも悪く、彼女に対して一気に襲い掛かってきたと言う評価が妥当な所と言えるでしょう。
なので、ここからは身勝手で、外からなら何でも言える、私の適当な本音です。
それならもう少し、寛容性をまどかやマミ以外に対して抱くべきだったのではないでしょうか?
彼女の利己的な面は、実を言うと、この場限りであったと言う訳ではなく。
そもそもの悪い所は、自らの頑なで強情な性格に見事に直結していたように思うのです。
それはほむらの過去、彼女にさやかが与えた行為からも、存分に推察出来る事であります。
冷静に、他人の想いを少しでも考える。
そんな思慮深き行為に取り組んでいれば、確実にもう少し「魔女」になるより、マシな展開にはなっていたと私は思います。
もしかすると、性分的に無理な話なのかもしれないですが……
そして、擁護もしましたが、恋愛面において、奉仕の気持ちを秘めた「善」的行為一色ではなく、報酬の対価を求めた「偽善」的行為の意図が入っていたのは、確定的までに明らかです。
つまり、彼女は一部でも「見返り」を求めてしまった事に他なりません。
断言します。
「見返り」を求めてしまったならば、それは「愛」ではありません。
「見返り」を求めない奉仕の精神こそ、「愛」なのです。

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……誰だって、多かれ少なかれ、自動的に人を好きになる。
じゃあ……どうやれば、正しく好きになれるの?

見返りを求めない。
それだけのことだよ。
見返りを求めた瞬間、それは取り引きになると思うんだ。
交換、トレード。
自分にいいものをあたえてくれるなにか。
言い換えれば、外部との交易を許容した自己愛だ。
見返りを求めないのは友情だけに非ず。
答えは近くにあったんだ。

『CROSS†CHANNEL』
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とまあ、愚痴愚痴語りましたが、私はこの娘嫌いではありません。
いやあ、本当に豊かな表情と感性を持っている女の子ですね。
私はこういったTHE 人間的なキャラクターが大好きなので、この娘も例外でなく……
生前はハラハラ楽しみながら、その動向を観察していました(笑)
さて、そんな表舞台から姿を消してしまった美樹さやかが再度、登場するのは最終話です。
概念状態で全てを悟ったかのようにまどかと話しながら、上条の演奏『アヴェ・マリア(グノー/バッハ)』を聴いているさやか
この時の彼女に対しては私自身、強い違和感を感じました。
制作の意図する所ではないのでしょうが、正直言って、非常に気味が悪く感じたと今でも思います。
それは何故か?
彼女は生前の頃より、更に詳しく狭めるなら魔女化する前よりも精神的に成長しているからです。
「うん。これでいいよ」
「そうだよ。私はただ、もう一度、アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ。あのヴァイオリンを、もっともっと大勢の人に聴いてほしかった」
「それを思い出せただけで、十分だよ。もう何の後悔もない」
「まあ、そりゃ…ちょっぴり悔しいけどさ。仁美じゃ仕方ないや。恭介にはもったいない位良い子だし…幸せになって…くれるよね」
ええ、良い娘です。
ここだけ見たならば、本当に良い娘です。
奉仕の気持ちを秘めた「善」的行為一色に染まっています。
しかし、魔女になった前の慟哭、一般人に危害を加えたあの図式を観ていた身としては、あれ、こんな娘だったかと思わずにはいられません。
確かに彼女自身、「自分がどうなっても恭介の腕を治したい」と言う願いの覚悟で動いていました。
しかし、自身の生死問題を全く考えず、恋敵に自らの好きな人を託すと言う姿勢にはどこか、人間味の無い部分をも感じてしまったのは事実なんです。
変わるにしても、その変わり様があまりにも早すぎる気がしてなりませんでした。
過程無き成長と言うのはここまで恐ろしいものなのかと実感した次第です。

しかし、まどかの浄化によって、円環の理に導かれた魔法少女が「解脱」し、この世の柵から解放されたとするならば、考え方が達観しているのは、ある意味、当然の事なのかもしれません。
何故か精神的に成長したさやかにとっても、結果として、彼女自身の中では最良の選択となっているのは事実のようですから。
上条の音楽で語るなら、さやかは「罪深いわたしたち」であり、まどかは「マリア」もしくは「主」なんですかね……
死を迎える時も祈ってくださいと語っている祈祷『アヴェ・マリア』
死後の精神状態について、肉体を持って生きている時と同じように語るのは、もしかすると、とても無意味な事なのかもしれません。

そういえば、この最後のシーンで思い出しましたが、古代ギリシャ世界にはオルフェウス教と呼ばれる密儀教がありました。
「悲しみの輪」からの最終的な解脱、神々との交感を目的に天上世界へ赴く思想を秘めた宗教です。
「音楽を魂の浄化手段」と捉えるその考えは「万物の根源は数である」と語るピタゴラス教団で、理論的研究として扱われていました。
なぜなら、音楽と数学は、西洋の歴史の中で最初から強く結びついていたからです。
音の高さの違いを数字で表したり、その数字によって音と音の関係を論じたり、音が生み出す調和を考えたりとそれはまあ、色々
そんな彼らが音楽に求めたのは、完全協和音程
「世界は単純な数学の調和によって完成した秩序を持っている」と当時、ギリシャ世界で考えられていた思考法によって生まれた音程です。
中世以降になると、キリスト教の発展と共に神の完全性、三位一体の考えにも結びついた「完全」の概念は大きく発展していきます。
音程だけでなく、リズムについても「完全な拍子」をめぐる議論が展開されていくのでした。

ただ、実を言うと、「音楽を魂の浄化手段」として進んできたオルフェウス教と、同じような思想であったキリスト教との間に前後関係があったかどうか?
一直線に辿った歴史がそこに存在していたかどうかは、今でもはっきり断言出来る程の研究は進んでいません。
しかし、『まどマギ』はキリスト教観念にも大きく影響を受けて生まれた作品です。
上条の救いはさやかの願いによって叶えられ、さやかの救いは上条の演奏によって見事に叶えられたと考えるのも、実にロマンチックで「幸せ」な話と言えるでしょう。


③佐倉杏子
「臥薪嘗胆」
美樹さやかが台頭してきた頃に現れた、もう1人の魔法少女
利他的に見えて利己的な部分もあった彼女と、利己的に見えて利他的な部分もあった女の子
さやかと対照的でありながら、実に似通っている少女
佐倉杏子の利己的性格に至った背景は、自らの波乱万丈な過去と経験を通して形成された物と断言出来るでしょう。
「以前のような家族の団欒を取り戻したい」という自分の為の願い(利己的願い)を心の奥底に隠して、「宗教家であった父親の説法を皆に聞いてもらいたい」(利他的願い)とキュウべぇに願った彼女
これもまた、さやかと同様
「父親の説法を皆に聞いてもらいたい」と言うのは「家族の団欒を取り戻す」為の間接的手段でもあって、本当の願いと叶えてもらった願いにはズレが生じています。
奇跡の力によって、杏子は「父の為の願い」を叶えましたが、それが良い方向には進まず結果的に家族を失ってしまい、本当の願いである「自分の為の願い」は叶いませんでした。
唯一、さやかと違うのは、その後の姿勢
美樹さやかが偽善的で利他的な態度を前面に見せるようになったのと逆に、佐倉杏子は偽悪的で利己的な態度を前面に見せるようになったと言う結果です。
略奪・窃盗は生きる為に普通の事
魔法は徹頭徹尾、自分の為だけに使うのが信条
その為には、使い魔をわざと放して人間を襲わせる手段も厭わない。
「孤独」になってしまったもう1人の少女は、彼女達と真逆のスタンスを選んでいったと言えるでしょう。

しかし、私が1番、杏子のエゴイスティックな面を感じてしまった部分と言うのは別にあります。
上記の行為と言うのは、彼女が自らの信念を意識して行った、言わば「意識的」なエゴ行動です。
それは「演じている」と言う部分も相成って確かに利己的ですが、それ以上、特に語る事はありません。
私が思う部分は、彼女の中にある元来の人の良さが出た事で生じた、言わば「無意識的」なエゴ行動についてです。
「演じていない」本音の部分ならば、彼女の心性について存分に語る事が出来ますから。
それが出てきたシーンは美樹さやかが魔女になった後の事
彼女が魂の持たない抜け殻の肉体になってしまい、意気消沈の鹿目まどか
そこに、佐倉杏子が話をつけにやって来ます。
彼女は言いました。
「親友であるまどかが付いて来て、さやかの名前を呼びかければ、人間だった頃の記憶を取り戻せるかもしれない」
私が1番、杏子のエゴイスティックな面を感じてしまった部分と言うのは、実を言うと、ここにあるんです。
この言葉、最初は首を振りながら肯いて聞いていましたが、冷静に考えてみると、さやかにとってみれば、大変に失礼な言動であると言えるでしょう。
なぜなら、自らの悩みが、苦悩が、後悔が、「まどかの説得」如きでどうにかなるかもしれないと、彼女には思われていたからです。
勿論、杏子自身はさやかを助けたい気持ちで、まどかに協力を仰ぐ意味で、このように語った事は充分把握しています。
しかし、さやかからしてみれば、これは堪ったもんじゃない。
彼女の辿ってきた意思の変遷を考えるならば、言葉は悪いですが、そんな「行為」で改心する等、ちゃんちゃらおかしい話です。
安く見られてるって話でしょう。
そして、その結果、魔女になったさやかへと、まどかも従順に戦闘中、呼びかけています。
彼女自体にあの時、意識があったかどうか(恐らく無かったと思いますが)は分かりません。
しかし、あの戦闘シーンで戻らなかったのには、魔女になってしまったら、もう一生、元には戻らないと言うほむらの情報を補強しているのと同時に、さやかの上記に対する怒りのような物を私は描写から感じてしまったのです。
杏子の凄い所は、それを生きている間に察してしまえた所と言えるでしょう。
そう、まどかの「説得」でどうにかなるかもしれないと考えていた1人の少女は、戦闘中に、それが有り得ない事を肌身に実感したんです。

「ハッ、いつぞやのお返しかい?そういえばアタシたち、最初は殺し合う仲だったっけね」
「生温いって、あの時アタシがもっとぶちのめしても、アンタは立ち上がってきたじゃんかよ」
「怒ってんだろ? 何もかも許せないんだろ?」
「わかるよ…それで気が済んだら目ェ覚ましなよ、なぁ」
この時点では、まだ元に戻ると言う希望をさやかに対して抱いています。
               ↓
「アンタ、信じてるって言ってたじゃないか!この力で、人を幸せにできるって」
「頼むよ神様、こんな人生だったんだ。せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて」
ここでもう薄々とさやかは戻らない事を察しています。
最後に紡いだ言葉に残るのは「神頼み」と言う名の祈願です。
               ↓
「その子を頼む。アタシのバカに付き合わせちまった」
そして、最後には、今、認識している現実を見据えています。
さやかは戻らない。
さやかの苦悩は、そんな簡単に解消される物ではない。
さやかは、もう滅ぼすしかない。
               ↓
「心配すんなよさやか。独りぼっちは、寂しいもんな……いいよ、一緒にいてやるよ……さやか……」
この言葉は今までの過程を辿ってみると、実に深い意味を持っています。
意識的であれ、無意識的であれ、自らは利己的行動を数多く行ってきました。
しかし、最後にやっと、彼女は本来の性格を取り戻す事が出来たのです。
最後にやっと、彼女はエゴイストからアルトルイストへ変化したのです。
最期にやっと、彼女は利他的に、誰かの為に死ぬ事が出来たんです。

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ありとあらゆる人間関係において。
軽度の攻撃は、快楽になる。
強すぎれば、損傷するが。
基本的に、人が人に触れる手段は攻撃しかない。
交友とは、手加減の上手さでしかないように思う。
おどけるのも、自爆するのも、攻撃ではない。
知っている。
全て。

『CROSS†CHANNEL』
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彼女は最期に唯一、他人を攻撃しつつも攻撃しないで自らの人生を終える事が出来たと言えるでしょう。
この言葉の流れはこうして辿ってみると、実に良く考えられた、深い意味を持った台詞変移と言えます。
唯一、他人を見て自分を省みる事が出来た少女
唯一、エゴイストのままで死ななかった聖女
それが佐倉杏子と言う、この5人の中で恐らく、最も優しい女の子なのです。
ほむらがまどかの次に頼りにしていたと言うのも、実に納得の話と言えるかもしれません。


④暁美ほむら
「心神喪失」
幾度となく、時空の流れを繰り返してきた少女
鹿目まどかの「願い」を心に刻み、乗り越える事を誓った女の子
その結果、神に見捨てられた哀れな子羊
それが、彼女、暁美ほむら
巴マミが5人の中で誰よりも「弱かった」女の子なら、暁美ほむらは恐らく、5人の中で誰よりも「強くなった」女の子
TV版において、恐らく彼女は唯一、利己的に行動する事を選ばなかった娘と言えるかもしれません。
誰かの為に、まどかの為に。
そのように考えてきた少女の利他的善意は決して報われる事がなく、最後から続くその先でも、更なる戦いを強いられています。
そんな彼女に対して、本レビューで語る事はあまりありません。
しかし、そんな待遇と対照的に、私には彼女が1番、魅力的に映っています。
暁美ほむらを支えていた物
それは「まどかの願い」
暁美ほむらを形作ってきた物
それは「過去の記憶」
上記の「呪い」達によって、その人間性は変化せざるを得ませんでしたが、全てが変わる程ではなかった位に、彼女は良い娘で、強い娘でした。
人間の本質を知り過ぎる位に知ってしまっても、誓いの約束に裏切られようとも、その結果、その心が変貌を遂げてしまったとしても……
彼女は最後まで、誰かに対して「見返り」を求めようとしなかった。
最後まで観て、私は思います。
これが「愛」です。
これこそが「愛」なんです。
「思い出」を拠所に「愛」に生きた少女、それが暁美ほむらと言えるでしょう。

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思い出が欲しい。
記録したい。
心に刻みたい。
思い出さえあれば、その輝かしい宝石さえあれば……

『CROSS†CHANNEL』
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その「思い出」はもっとあれば、良かったのでしょうか?
後、少しの「思い出」があれば、彼女は自らの生きていく道を肯定出来たのでしょうか?
そんな空想的思考実験を『まどマギ』と言う作品全体を観返した結果、私は感じてしまいます。
「思い出」を求めた彼女が最後にどのような帰結を迎えたか?
気になった方は是非とも、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』を観る事をお勧めします。
彼女への想いがぎっしりと込められた、本作への解答だけが詰まっている映画です。


⑤鹿目まどか
「汎愛博施」
『魔法少女まどか☆マギカ』における主人公
1話と最終話を比較すると、そのあまりの変貌様に驚く事必須の娘
しかし、実の所、本質は何も変わっていない「残酷な優しさ」を秘めた女の子
鹿目まどかを形容するとしたら、私の場合、上記の文に間違いなく依存される事でしょう。
「霖雨蒼生」で「残忍酷薄」な、救いようの無い女の子
利他的であるように振舞っていて、実は最も利己的である事を証明しています。
しかし、そんな自らの精神にまるで気付いておりません。
鹿目まどかと言うのは、私が評するなら、正にそんな女の子です。

ここで暴露すると、私がこれまで本作のレビューを書いてこなかった理由の背景にいるのは、いつも彼女でした。
より詳細に申すなら、最終回で彼女が行った事に納得出来なかったと言う所にあるのです。
「あなたはわたしの、最高の友達だったんだね」
この言葉が出たシーン
正直に申しますと、非常に気持ち悪くてしょうがありませんでした。
そして、同時にこの鹿目まどかという少女を、とても怖い娘だなと感じてしまったのを憶えています。
登場キャラにおける1番のエゴイストは、私にとっては間違いなくこの主人公
その理由をここからは詳しく述べていくと致しましょう。
ここまでの駄文、読んで下さり誠にありがとうございます。
後もう少しだけ、私の戯言にお付き合い下さい。

さて、意識的か、無意識的か。
彼女は最終話以前まで上手く立ち回って、様々な魔法少女達の戦い、葛藤、決意を見てきました。
「幸せ」を「幸せ」と、態々実感する事もない程の充実した日々
そこに何度も、何度も、何度も、現れるほむらの言葉
「自分の事を、自分を思ってくれている人達の事を大切にしろ」
「自分に向けられた想いを大切に、今とは違う自分になろうと思うな」
「貴女は、貴女のままでいればいい」
『魔法少女まどか☆マギカ』と言う物語は悲観的に断ずるなら、最後までこの忠告に従わなかった彼女が純粋に見てきた、もう1つの世界その物と言えます。
巴マミの、想いが叶いそうになった直後のおぞましき惨状
美樹さやかの、悩みに悩んだ末に導き出した破滅的答え
佐倉杏子の、最後にようやく辿り着いた美しき死に様
そして、暁美ほむらの、これまで繰り返してきた残酷な過去
全てを痛感し、体感し、実感してきた鹿目まどかだからこそ、最後に導き出した答えはあのようになったと言えるのでしょう。
「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」
うん、確かにこの言葉だけ聞けば、素晴らしき慈愛に満ちた「願い」です。
その結果、彼女が行った事は、他の絶望に苦しむ魔法少女達が希望に満ちた死を迎えるよう、魔女になる前に安らかに眠らせると言う事

うん?
これって本人の了解を得ていない安楽死に他ならないのではないでしょうか?
あまり詳しく語られていないので、明言はなるべく避けたい所ですが、魔法少女として死ぬより、魔女として生きる事を望んでいた魔法少女もいたかもしれません。
まあ、これについては傍観者である私が何を語った所で、意味は無いでしょう。
本人達が幸せに死ねたなら、それで良いと言えるのかもしれません。

次に私が遺憾に感じたのは、マミと杏子の死がなかった事にされると言う処置についてです。
これにはとてもじゃないですが、了解出来ませんでした。
確かに彼女達が無為に死んでしまう世界より、安息に日々を営む世界の方が遥かに良いと言えるでしょう。
それはこの作品を観た方なら、誰しもが自ずと考える事だと思います。
しかし、「死んでしまった」と言う事実は「死んでしまった」と言う結果として残さなければいけない。
まどかは、私達視聴者から、彼女達の「死」までも奪ったんです。
死ぬ前に見せた嬉しき顔も、悲しき決意も、悔しき葛藤も、夥しき感情も…
マミの、孤独が解消されると感じた時の安らぎに満ちた声も……
杏子の、大切な誰かのために自らを犠牲にしたあの尊厳死も……
全てが、はっきりなくなってしまいました。
彼女等が懸命に生きたと言う証の価値は、この時、永久に消え失せてしまったのです。
最後に出てきたマミと杏子は、私達とほむらが知っている彼女とは、明らかに変わっています。
これが皆さんにとって良い事なのか悪い事なのか、私には何とも言えません。
私個人の解釈としては、悪い事だったと言う、それだけの話
深層の感情は、個々人の中に存在していると言えるでしょう。

さて、それでは最後に、まどかの「願い」に対して最も遺憾に感じた箇所を書いていくと致します。
それは、この「願い」を叶えた事によって、純粋に彼女を考えてくれていた人の想いを踏みにじったと言う事実です。
これが結局の所、私の考える中で1番顕著に感じた部分となりました。
自分で全て考えて、他者からの想いに耳を傾けようとしなかったまどか
だからこそと言えるのですが、彼女は魔法少女の事以外、何も考えないまま、変身の道を選んでしまっています。
最後の展開を観る限り、円環の理にならなければ場を治める事が出来なかったのは確かです。
それは分かります。
しかし、この時点で、彼女は大事な人の事を何も考えていません。
最後まで引き止めようとしてくれた母親
優しい眼差しで見守ってくれた父親
いつも自分を慕ってくれた弟
そして、この道に誘われないよう、行動の限りを尽くしてくれた最高の友達
その全てを、考えていないのです。

「何も考えていない」事を如実に示しているのがあの言葉
「あなたはわたしの、最高の友達だったんだね」
だった……ですか……
確かにまどかは概念化する事でほむらの過去を知りました。
しかし、それって結局、ただ「知っただけ」に過ぎませんよね?
認識してるだけ、知覚してるだけ、認知してるだけ……
他人事のように語ったあの言葉が紡がれた時から、まどかが10話で唱えた「願い」は、完璧なまでに「呪い」と成り果ててしまいました。
これが私には酷く辛かったんです。
なぜなら、結局、彼女の頑張りが何も報われる事はなかったんですから。
因果律の法則が作中で示されたように、希望と絶望は表裏一体
「魔女」がいなくなった所で、それに代わる敵である「魔獣」が出て来たに過ぎません。
「魔女」にならない代わりに、前身となる「魔法少女」は消滅してしまうに過ぎません。
彼女は死ぬ前の「絶望」を感じなくさせた代わりに、生きている間の「絶望」を見事に与えてくれました。
そんな神の「祝福」には、もう、私もほむらも笑うしかない状況
そんな事を思うと、ほむらの最後の笑顔も随分と示唆的と言えるでしょう。

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この絶望も 希望も 畏怖も
平穏も 機微も 快楽も
てっぺんも 奈落も 狂乱も
全ては君の指揮次第で
今日もその掌で 好きに踊ろうと思うよ
どうせならば とびきりのスイングを
飛ばされて 降りたった国に
今なら過不足なく 愛を説けるでしょ

RAD WIMPS「ブレス」
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ここまでの意見でご周知の通り、私はまどかによる世界改変の内容には遺憾の意を示したい気分です。
そこに至った問題の箇所は、上記で全てと言えます。
存在が消えてしまった為に大切な約束も消滅しましたが、しかし、記憶から消えてしまったから約束もそれで良いと言う訳では当然、ないのです。
伝道者から、神の領域にまで上り詰めた少女、鹿目まどか
イエス・キリストの如き彼女にも、もしかしたら、魔法少女になるまでの過程で、私の与り知らない様々な想いが蠢いていたのかもしれません。
しかし、全話鑑賞した結果、私が彼女に対して抱いたのは
「誰の意見にも従わないで、考える事もしないで、思い出す事もしないで、自らが勝手に思っている最良の『願い』でしか判断しなかったエゴイスト」
と言う、正にイエス・キリストに対して思う同一の評価に他ありませんでした。
「何かをしたい」「何かが出来るようになりたい」という部分に囚われすぎて、本当に大切な想いに気付かなかった哀れな偽善者
最後の最後まで「大慈大悲」に満ちていた彼女は、どれだけ周りに大切にされていたかを理解出来ていなかったように思えてなりません。
家族から与えられた思いも、友達から与えられた想いも、何も分からないまま、考えないまま、簡単に選択した。
その結果があの「自己犠牲」だとしたら、あまりにもエゴに満ちた、救いようの無い話と言えるでしょう。

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極論ではあるが…
自己犠牲は、ひるがえせば全て自分のための行いとも言えるのだから…

『CROSS†CHANNEL』
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最初にも述べた通り、本当はこの作品について語る気はありませんでした。
それは、あの最終回に納得がいかなかった事もあり、これで一旦、終わりと言う形で温存していたからと言うのも理由の1つです。
しかし、先日、心境の変化があった結果、こうしてキーボードを打った次第でした。
本作における終わり方は「善悪の彼岸」と呼ばれる物に他ありません。
単純な「善」「悪」という言葉を超えた、まったく新しい価値観に委ねる終わり
それをどのように解釈するも、その人次第
その点においては、至極、懐が深い作品と言えるでしょう。

しかし、最後にこれだけは言わせて下さい。
このTV版の物語だけを見て、最後の終わり方から「綺麗なお話」と判断するのは少し危険と言えるでしょう。
なぜなら、本レビューで示したように『魔法少女まどか☆マギカ』と言う作品の根底にあるのは、ドロドロとした唾棄物に過ぎないからです。
結局の所、この物語もエゴによって全てが終わり、エゴによって全てが始まったに過ぎません。
本作は、エゴによって移り変わる世界の変革過程を描いた話に他ならないのです。

そして、この無慈悲な自然主義作品はこの後更に、私達を遙かなる高みへと誘います。
全ては新しい劇場版へ。
エゴとエゴのシーソーゲームへ。
彼女等の捩れ捻れた関係は、メビウスの輪のように相容れる事の無いまま、終わりの時へ、ゆっくり導かれていくと言えるでしょう。
レビュー、ここまで読んでくださり、誠にありがとうございました。

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すべて移ろい行くものは、永遠なるものの比喩にすぎず。
かつて満たされざりしもの、今ここに満たされる。
名状すべからざるもの、ここに挙げられたり。
永遠にして女性なるもの、われらを引きて昇らしむ。

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ『ファウスト』
-----------------------------------------
{/netabare}

P.S.
「物語」は多くの受け手がいてこそ、存在し続ける代物です。
その大部分には伝えたいメッセージが届き、少数には根拠の無い裏側が垣間見え、残った人達は無関心のままであり続けるでしょう。
そんな裏側を語った結果、「受け手の意思を無視した理論の押し付け」になってしまうのは否めません。
それこそ、正にエゴイスト
なので、どうか、この場のみで語らせて下さい。
私も即ち、エゴイスト
話半分の作品解釈レビューとして、どうか宜しくお願い致します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2016年春視聴。

新房昭之×虚淵玄×蒼樹うめ×シャフトが描くオリジナル魔法少女物語
「化物語」「ひだまりスケッチ」シリーズなどヒット作を多数手がける新房昭之監督とシャフトがタッグを組んで送る初のオリジナル作品として注目される本作。
脚本をPCゲームメーカー「ニトロプラス」所属のシナリオライターとして、その重厚な作風でファンを魅了し、小説「Fate/Zero」でもその才能を如何なく発揮した虚淵玄、「まんがタイムキララCarat」(芳文社刊)連載中の「ひだまりスケッチ」原作者・蒼樹うめが、初のオリジナルアニメのキャラクター原案を担当する。

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。
ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。
この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い―
それは、新たなる魔法少女物語の始まり―


サブタイトルは各話の登場人物のセリフから取られている。
これらは脚本段階で仮題としてつけられたものであったが、先の展開への想像をかき立てるということでそのまま採用された。

第1話「夢の中で逢った、ような……」(マミ編)
大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんな平和な日々を送る中学二年生、鹿目まどか。
ある晩、まどかはとても不思議な夢を見る。

その日も訪れるはずだった、変わらぬ日常――。
しかし、訪れたのは非日常――。

まどかの通うクラスにやってきた、一人の転校生・暁美ほむら。
まどかが夢で見た少女と瓜二つの容姿をした少女。

偶然の一致に戸惑うまどかに、ほむらは意味深な言葉を投げかけるのだった...。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、喜多村英梨

社会現象とも称された『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌である『コネクト』は作品のヒットとともに『ClariS』の知名度と人気をも確立した曲でもある。

鬱屈とした徐々にダークになっていくアニメの内容に反して、爽やかな映像と疾走感ある曲調で長らく『OP詐欺』だと言われていましたが、10話で明かされたとある過去にぴたりとシンクロする壮大な歌詞は、まさしく作品と楽曲の最高のマッチングが生まれた。

この曲を作詞作曲した『渡辺翔』さんはアニメの展開を聞かされずにこの曲を作り上げ、奇跡的にシンクロしたというからさらに驚きである。
曲のよさに加え作品との相乗効果で何倍にも素晴らしい出来となったClariSの代表曲だ。

※「ひだまりスケッチ」原作者・蒼樹うめがキャラクター原案だったこともあり違和感なく本放送視聴開始。
オープニングテーマの「コネクト」には驚かされた。
「irony」が良かったのでアルバムの購入を迷っていたが、「コネクト」を聴き購入を決定。


第2話「それはとっても嬉しいなって」(マミ編)
ほむらに襲われたキュゥべえを助ける途中、迷い込んだのは摩訶不思議な空間。
絶体絶命のピンチに陥ったまどかとさやかを救ったのは一人の魔法少女、巴マミ。

その後二人が誘われたのは、魔法少女の部屋。

語られしは、キュゥべえに選ばれし者に与えられる資格。
魔法少女という存在、そして魔女という存在について。
どんな望みをも叶えるチャンスと、その先に待つ過酷な使命。
悩む二人に、マミは「自分の魔女退治に付き合わないか」と提案をするのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、蒼樹うめ


第3話「もう何も怖くない」(マミ編)
マミの魔女退治体験コースにも慣れつつある、まどかとさやか。
ただし、肝心な願い事は未決のまま。

悩むふたりに明かされた、マミの過去。

「願いの内容が、自分のための事柄でなくてはならいのか?」と問うさやかに、マミは、厳しい口調で「他人の願いを叶えるのなら、なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと」と窘めるのだった。

翌日の放課後、恭介の見舞いに行ったとさやかと付き添いのまどかは、その帰り道、偶然にも病院の駐輪場で孵化しかけたグリーフシードを発見する。
放置すれば、大惨事になりかねない事態に、さやかはキュゥべえと共に見張りを、まどかはマミを助けを求め、呼びに走るのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、水橋かおり

※本放送終了後唖然とした。
これは既存の魔法少女ものではないと確信。


第4話「奇跡も、魔法も、あるんだよ」(さやか編)
マミと魔女との壮絶な戦いの翌日、訪れたのはいつもと変わらない平和な日常。

魔法少女の敗北の結果を目の当たりにしたまどかとさやかは魔法の世界に関わったことの重さを実感し、魔法少女になることを諦める。

その日の夕方、誰もいなくなったマミの部屋を訪れたまどかは、帰り道、マンションのエントランスでほむらと出会う。
夕日の中、並んで歩く二人。
魔法少女としての死ぬことの現実を語るほむらに、まどかは切ないほど優しい言葉をかけるのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、虚淵玄


第5話「後悔なんて、あるわけない」(さやか編)
魔法少女として、魔女の手からまどかと仁美を救ったさやか。
キュゥべえとの契約により願いを叶えた今、その心は清々しく、魔法少女となったことに後悔はない様子。
反対にまどかはさやかよりも先に魔法少女になる決意をするも、諦めてしまった自分に悩む。

そんなある日、病院の屋上で開かれたのは恭介の手の快復祝い。
父の手から、かつて自分が愛用していたバイオリンを渡され躊躇するも、意を決してバイオリンを披露する恭介。
まったく衰えていない天才の才能に、聴き惚れる一同。
その光景を見たさやかは、至福の喜びをかみ締める。

一方展望台には、そんな病院屋上でのさやかの動向をうかがう杏子の姿があった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、野中藍


第6話「こんなの絶対おかしいよ」(さやか編)
さやかと杏子の戦闘現場に、突如現れたほむら。
戦闘の仲裁に入った彼女はさやかを一撃で気絶させ、それを見た杏子はほむらを警戒し、その場を離脱したことにより、戦闘は終息する。

翌日、杏子の乱入により取り逃してしまった使い魔の痕跡を探すさやかとまどか。
戦闘の痕跡が残るその現場で、杏子との平和的な解決を提案するまどかと、命を賭けた魔法少女同士の闘いに覚悟を決めたさやか。
二人の意見は擦れ違ってしまう。

そんな二人のやりとりの一方、ゲームセンターでは、とある目的のため、ほむらは杏子と接触するのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、宮本幸裕


第7話「本当の気持ちと向き合えますか?」(杏子編)
魔法少女となった自分の体の真実を知ったさやか。
戦いの運命を受け入れてまで叶えた願いと、その代償の大きさの間で揺れてしまう。

そんな自宅でふさぎこむさやかの元に現れたのは、敵対していたはずの佐倉杏子。
彼女はさやかを外へと連れ出し、とある廃墟の教会へと誘う。

そこで杏子の口から語られたのは、自身が魔法少女となった理由。
果たして彼女の真意とは――

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、新谷良子


第8話「あたしって、ほんとバカ」(杏子編)
自らの負傷も意に介さず、ただ目の前の魔女を切り刻むさやか。
治癒魔法のおかげで最終的には無傷で魔女に勝利するも、もはや憔悴しきった様子。

その帰り道、雨宿りがてらの休憩中、憔悴しきったさやかの様子を見かねたまどかは、さやかの戦い方について、口を出してしまう。
きれいごとばかりに感じるまどかのその言葉に、さやかはついに感情を爆発させ、その場を立ち去ってしまう。

涙に暮れながら、それでも追いかけられないまどか――
雨の中をはしりながら、自己嫌悪に悔し泣きをするさやか――

彼女のソウルジェムは、黒く黒く濁っていくのであった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、谷口淳一郎


第9話「そんなの、あたしが許さない」(杏子編)
漆黒のグリーフシードと化したさやかのソウルジェム。
そのグリーフシードは孵化し、新たな魔女が現れる。
さやかの身体を抱え、迫りくる魔女の攻撃に防戦一方の杏子。
魔女の結界に割って入ってきたほむらは、杏子を先導し結界から脱出する。

一方まどかは、さやかの捜索途中、重い足取りで歩く杏子とほむらの姿を見つける。
変わり果てた姿となったさやかの前で泣き崩れるまどかに、ほむらは冷淡な口調でソウルジェムの最後の秘密を語り、その場を立ち去る。

その日の深夜に、キュゥべえが、京子の前に現れる。
キュゥべえとの会話の中でさやかの身体を元に戻す一縷の可能性を見出す杏子。
翌朝、京子は登校途中のまどかをテレパシーで呼び出し、驚きの提案をするのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、加藤英美里


第10話「もう誰にも頼らない」(ほむら編)
それはとある少女の転校風景。
必要以上に緊張し、萎縮する気弱そうな少女は、クラスの全生徒の視線を一身に浴びながら、慣れない自己紹介をする。

休み時間、押しかけて興味津々に質問をしてくる女子たちに、 気圧されておどおどしている彼女を、その場から連れだしてくれたのは、クラスの保健委員を名乗る少女。
優しい笑顔を向ける彼女は、自分を名前負けだと感じる少女に対し カッコいい名前だと言う。

長らくの入院生活により、学力も体力も他の生徒に劣る彼女は、 劣等感に肩を落として帰宅する途中、ふとしたことで魔女の結界に迷いこんでしまう。
彼女の絶体絶命のピンチに現れたのは、二人の魔法少女だった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和


第11話「最後に残った道しるべ」(ほむら編)
雨の中、しめやかに行われたさやかの葬儀。
うつろな目をして家に戻ったまどかは、玄関で出迎えた詢子への挨拶もそこそこに自分の部屋に入ってしまう。
一人悲しみに暮れるまどかの元に現れたのはキュゥべえ。
さやか達の死について淡々とした口調で語るその姿に、さすがのまどかも怒りを感じる。
そんなまどかの態度が理解できないキュゥべえは、自分たちと人類がこれまで共に歩んできた歴史を語るのだった。

◆オーディオコメンタリー
悠木碧・斎藤千和・喜多村英梨・水橋かおり・野中藍・加藤英美里


第12話「わたしの、最高のともだち」(ほむら編)
一人ワルプルギスの夜に挑み、深手を負ったほむら。
何度挑戦しても勝てないくやしさ、自分の行為がかえってまどかを苦しめる結果になったことへの絶望で、自らのソウルジェムを黒く染め上げていく。
そんなほむらの前に現れた少女、鹿目まどか。
まどかは、決意のまなざしでワルプルギスの夜を見据え、ほむらに言い放つ。

「叶えたい願い事をみつけたの」

魔法少女となる者の運命を全て知った彼女は、果たして何を願い、どんな決断を下すのか?

◆オーディオコメンタリー
悠木碧・斎藤千和・虚淵玄・蒼樹うめ・宮本幸裕


◆Blu-ray Disc / DVD完全生産限定版特典ドラマCD
いずれも、虚淵玄による監修作品であることが銘打たれている。

「Memories of you」
BD/DVD第1巻初回限定盤特典。脚本は、外伝漫画『魔法少女かずみ☆マギカ』の原作者でもある平松正樹。
テレビアニメ本編では第10話の冒頭から中盤にかけて触れられていた、暁美ほむらが魔法少女になる前の、鹿目まどかと初めて知り合った時間軸の詳細を描く内容。この時間軸のまどかが、黒猫のエイミーの命を救うためにキュゥべえと契約して魔法少女となった、という経緯が描かれている。
なお、ドラマ内容が「本編3話以降のストーリー(具体的には第10話)に関係している(未視聴の者にとっては、いわゆる『ネタバレ』となる)」ことが、CD表面や付属ブックレットには記述されている。

「サニーデイ ライフ」
BD/DVD第3巻初回限定盤特典。脚本は大嶋実句。劇伴に菊谷知樹が参加している。
テレビアニメ本編では対立していたり共闘する時期がなかったりした魔法少女5人が、友好的な関係を築いているという設定の時間軸での、コメディ的な日常風景を描いている。

「フェアウェル・ストーリー」
BD/DVD第5巻初回限定盤特典。脚本は「Memories of you」と同じく平松正樹が担当した。
魔法少女になりたての頃の佐倉杏子が、見滝原で巴マミとコンビを組んで戦っていたという過去が描かれる。テレビアニメ本編では触れられなかった、杏子の本来の能力である幻惑魔法についても触れられている。

◆魔法少女まどか☆マギカ第1巻~第3巻購入特典「魔法少女達のお茶会」
好評だった為、第11話のオーディオコメンタリーで取り入れられた。

劇場版『[新編] 叛逆の物語』公開前の視聴履歴
魔法少女まどか☆マギカ 2013年10月の経緯
2013年10月からは劇場版 [新編]の公開に合わせ、「魔法少女まどか☆マギカ」をBS11で視聴。(2013年10月時点で視聴回数7以上)
毎日放送で新編公開前日深夜(当日未明)に当たる2013年10月25日に、前後編の地上波初放送を記念した一挙放送特別番組『劇場版公開記念!「魔法少女まどか☆マギカ」朝まで4時間SP』を視聴。
『[新編] 叛逆の物語』は2013年10月26日に公開(初日の午前に視聴)。

オープニングテーマにはClariSが起用された。第10話、最終話(第12話)にはオープニングアニメーションがなく、直接本編が開始される。
「コネクト」
第1話 - 第9話、第11話オープニングテーマ。明るい正統派の魔法少女アニメのオープニングを想起させる内容となっており、映像にはまどか、マミ、さやかが魔法少女姿で共演しているという、本編時間軸では実現しなかった場面も描かれている。視聴者や出演者の間では本編第3話以降のシリアスな内容との落差が話題になり「オープニングは詐欺」とも言われたが、第10話で暁美ほむらの過去が明かされると、歌詞の内容が劇中で伏せられ続けていたほむらの心情に寄り添ったものであることが示唆されるようになる。このことを第10話まで視聴者に悟られないよう、オープニング映像は意図的にまどか中心で描かれているが、実はこの映像がほむら視点から見たものであるという解釈での演出を終盤に付け加える構想もあったという。
第10話、最終話ではエンディングテーマとして使用されたが、エンドクレジット上ではいずれもオープニング扱いとなっている。

エンディングテーマにはKalafinaが起用された。オンエア版の第1話、第2話、第9話、第11話はエンディングアニメーションがなく、本編ラストシーンにかかるかたちでエンドクレジットが流された。第10話、最終話では主題歌「コネクト」がエンディングテーマとして使用された。BD/DVD版では第1話、第2話、第9話にオリジナルのエンディングテーマと一枚絵の映像が使用されている。
「Magia」
第3話 - 第8話エンディングテーマ。第1話、第2話、第10話では挿入歌として使用された。BD/DVD版第11話では本編ラストシーンにかかるかたちで使用され、そのままエンディングへとつながった。
巴マミの死が描かれる第3話からはエンディング映像を伴うようになるが、その内容は作品のダークな内容を象徴するような、視聴者にインパクトを与えるものになっており、エンドクレジットも赤文字で描かれるという趣向が施されている。第1話と第2話でエンディング映像が用いられなかったのは、その内容がネタバレとなってしまうためである。

「また あした」
BD/DVD版第1話・第2話エンディングテーマ。

「and I'm home」
BD/DVD版第9話エンディングテーマ。


人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の中華圏向け新作スマホゲームを年内配信
人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のスマートフォン向け新作ゲームの中華圏初となる正式ライセンスを取得し、中国アニメ配信大手bilibili社との共同開発を通じて、年内に中国、台湾、香港、マカオで配信開始を予定していると発表した。配信開始に先行して、bilibiliユーザーに限定したCBT(クローズドβテスト)を、6月から開始する。

スケールがでかい! アニメに登場したとんでもない悪役キャラ
アニメにはさまざまな悪役が登場します。根っからの悪というのはなかなかいませんが、それでも中には「ものスゴく悪いヤツ」がいるものです。

●キュゥべえ
⇒『魔法少女まどか☆マギカ』
とても愛らしい外見をしており、魔法少女をスカウトする不思議な生き物です。魔法少女になりたいという少女と契約を交わすのですがその内容は悪辣(あくらつ)なもので、キュゥべえには隠された動機があったのでした。魔法少女ものには珍しいすごい悪役です。

厳しい冬の到来の前に。もう後がないギリギリ感を味わう極限アニメ
ごく普通の中学生の鹿目まどかは、ある日トラブルに巻き込まれて、人類に災厄をもたらす「魔女」と、魔女と戦い世界を守る「魔法少女」の存在を知ります。まどかの前に現れたキュゥべえというマスコット的な動物は、まどかに「願いをひとつ叶えるのと引き換えに、人類の敵の魔女と戦う魔法少女になってほしい」と言います。魔法少女に憧れながらも、決心がつかないまどか。しかしやがて、魔法少女をとりまくおそろしい現実が明らかになっていきます。

魔法少女たちが最初に叶えたいと思った「願い」は、決して大それたものではなく、ささやかであたたかい願いでした。にも関わらず、いったん魔法少女になると救いのない構造に心身は疲弊し、絶望が心を蝕んでいきます。過酷な現実から逃れることは誰にもできません。理不尽さがある意味リアルそのもので、テレビシリーズが大ブームになったあとは、いろんな解釈でこのストーリーが語られました。

今から新たに見るという人には、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語」「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編] 永遠の物語」が、非常によくできた総集編でオススメです。さらに絶望を極めたい人は、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語」もどうぞ。

シャフト「MADOGATARI展」開催 <物語>シリーズ&まどマギの世界に興奮必至
アニメーション制作スタジオ「シャフト」の40周年を記念した展示イベント「MADOGATARI展」。東京会場となるアーツ千代田3331で27日、報道陣向けの先行内覧会が開催された。  2015年9月に設立40周年を迎えたシャフト。会場では、シャフトの代表作品である『<物語>シリーズ』、『魔法少女まどか☆マギカ』を中心に、過去作品の原画、設定などの貴重な制作資料を一気に展示。数々の作品の歴史とその軌跡を伝える。会場に入るや、お馴染みのキャラクター達がびっしりと描かれたウェルカムトンネルがお目見えし、シャフトの世界へと誘ってくれる。
 
『<物語>シリーズ』コーナーでは、原作者・西尾維新の書き下ろしストーリーが巨大な書物の1ページとなって展示。続いて、原画・設定集など資料が並ぶが、驚くのはその数の多さ。会場スペースの許す限り作品資料が展示されており、シャフトの制作史にどっぷりと浸ることができる。

『<物語>シリーズ』では展示方法にも趣向が凝らされており、ヒロインごとに原画を公開。戦場ヶ原ひたぎの落下シーン、千石撫子が呪いに悶えるシーン、はたまた阿良々木火憐の歯磨きプレイシーンなど、それぞれの名シーンの生素材には興奮すること間違いなし。

また今回、大いに話題となっているのが、シリーズ総監督の新房昭之が絵コンテを切った『魔法少女まどか☆マギカ』のコンセプトムービーだ。映像化にあたり、劇場版の監督・宮本幸裕が演出を務め、異空間設計を担当した劇団イヌカレーらメインスタッフが参加。主要キャストによる新録ボイスも収録されるなど、今後の展開に期待せざるを得ない映像に仕上がっている。

緻密に、多大な労力をかけて描かれた素材から、改めてシャフトのチャレンジ精神と作品への愛情を再確認できた本展示イベント。まだまだ新たな伝説が生まれる予感に、胸は弾むばかりだ。

なでなでもふもふしたい!アニメファンが選ぶ「もっとも可愛いアニメ・漫画のマスコットキャラ」
願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を描いた『魔法少女まどか☆マギカ』から、願い事を叶えてくれる魔法の使者「キュゥべえ」がランクイン。その白くて耳長の可愛らしい姿、契約へのこだわりと巧みな話術。ただのマスコットキャラという枠には決して収まらない、不思議な魅力を持つキャラクターといえる。公式での性別は今のところ不明。

東海大学に「魔法少女まどか☆マギカ」全話を考察する授業が爆誕 行列ができる大盛況に!
大学生になりたい(切実)。
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」全12話を詳細に学ぶ授業が東海大学文学部で行われた。……信じられないのかい? それなら、見せてあげようか。公式のシラバスを。

授業名は「知のフロンティア」。担当教員は上代文学(太古~奈良時代ごろまで日本文学)の専門家で、シラバスによると「学科の枠にとらわれない知的刺激に富んだテーマを取り上げ」「学生諸君に学部横断的視点から知の最前線について平易に学んでもらうこと」が目的とのこと。そして設けられてたテーマが「魔法少女は生まれない―『魔法少女まどか★マギカ』講釈―」。

圧巻なのは授業スケジュール。初回のガイダンス以降は本当に“まどか☆マギカ尽くし”で、各話の視聴が“予習”として指定されているほか、総括(第15回)には「復習:作品を全話観直すこと」というアツい一文も。真面目に受講した場合は2周することになりますが、率直に言ってめちゃくちゃ楽勝だろ! むしろ劇場版だって自主的に観るよ! ちなみに、2015年4月8日が同授業の初回でしたが、教室は大盛況で行列まで出来ていたそうです。

まどマギ「SUGOI JAPAN Award2015」の初代グランプリ作品!
“まどマギ”の愛称で親しまれているアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』がポップカルチャー作品を選ぶ初の国民投票『SUGOI JAPAN Award2015』で初代グランプリとなったことが12日、東京・大手町のよみうり大手町ホールで開かれた同賞授賞式で発表された。

『SUGOI JAPAN Award2015』は“日本のスゴイ!を世界のスゴイ!へ”をコンセプトに「この素晴らしい作品を世界中の人々にも紹介したい!」 「世界でも大ヒットするにちがいない!」と熱い支持を集める日本のポップカルチャー作品を、ファン自身の国民投票によって選出。海外へ発信することを目的にしたものとなる。

「マンガ部門」「アニメ部門」「ラノベ部門」「エンタメ小説部門」の全4部門203作品の中から、各部門のトップ10に輝いた作品を表彰するもの。昨年10月から同12月31日までの投票期間に7万7631票(二重投票は不可)が集まった。『魔法少女まどか☆マギカ』はアニメ部門で1位および全部門を通して最多得票となりグランプリとなった。

同作プロデューサーでシャフトの久保田光俊氏が登壇し、受賞へのお礼を述べると、ノミネートされた他作品へも、「どの作品もすべて全身全霊をかけて制作されていると思います。制作スタッフの励みにもなると思いますので、1本でも多く観て頂けるように」と、願いを込めていた。

なぜ『まどマギ』? 世界へ伝えたい日本コンテンツが選ばれた裏側 【「SUGOI JAPAN Award2015授賞式レポ】
マンガ・アニメ・ラノベ・エンタメ小説。ここ10年以内に刊行された作品のなかで、もっとも世界へ紹介したい作品とはどれか?

3月12日に授賞式が行われた、「SUGOI JAPAN Award2015」。この賞は、日本から世界へ発信したいポップカルチャーを称えるもの。国民投票によって4ジャンルの頂点が決定した。

この賞のシステムは、まず有識者によって各ジャンル50タイトルずつ選出。そのなかで、自身がイチオシしたい作品へひとり3票を投じる仕組みだ。投票者から、各作品への熱いメッセージが多数寄せられたそうだ。

●SUGOI JAPAN Award2015 トップに輝いた作品
マンガ部門 『進撃の巨人』
アニメ部門 『魔法少女まどか☆マギカ』
ラノベ部門 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』
エンタメ小説部門 『図書館戦争』シリーズ

最多得票獲得・グランプリ 『魔法少女まどか☆マギカ』

投票するにあたり、自分の大好きな作品が、この50タイトルにノミネートされず、ちょっと残念な思いをした人もいるだろう。だがこれには、相当な葛藤があったのだ。授賞式では、選者たちの苦悩と熱い思いが語られた。

●この10年の変化を表したアニメのラインアップ
アニメ部門を代表して明治大学国際日本学部准教授・森川嘉一郎氏は、アニメ界の変化を選出に表現した。
「50タイトルには、ここ10年の日本アニメの特質を反映させました。それはほとんどの作品が深夜の時間帯に放映されていることです。かつてのゴールデンタイムの放映から、深夜帯へのシフトは、作品内容にも変化をもたらしました。より制約がなく自由に。また目の高い視聴者向けに多様になりました。
海外では、日本のゴールデンタイム作品に親しんでいる人が圧倒的です。けれど日本アニメが深夜帯へ移行していることを知って、ファンをさらに増やしていきたいです」

さらにトップ10のすべての作品は、歴史の積み重ねが読み取れるという。魔法少女というジャンルは、すでに50年以上も日本アニメを支える軸のひとつ。長い年月をかけて培われたエキスが『魔法少女まどか☆マギカ』には凝縮されている。一朝一夕に制作できる作品ではない、と称えた。ロボットもの、ラブコメものにしても、現在の洗練は積み重ね合ってのこと。このアニメの時間的積み重ねも世界へぜひ伝えたい!

外国人記者が選ぶ、日本のテレビアニメ
「自分が知る限り、これは完璧なアニメ!」と太鼓判を押すのが『魔法少女まどか☆マギカ』。「ビジュアルは驚くほどクリエイティブで、サントラもパワフルで刺激的。物語とあらゆる要素が完璧に細工されたオルゴールのように所定の位置に置かれている!」と大興奮。「私は虚淵玄のすべての作品が好きだが、『まどマギ』は群を抜いている。その美学はこれまでで最も印象的だ」と絶賛した。

決定!2011年のオススメアニメ
日夜放送されているTVアニメ作品。2000年以降に限っても、多くの名作が放送されているが、その中でオススメの作品はどの作品だろうか。教えて!gooにも、「2000年以降でオススメのアニメ作品を3つ挙げると」という質問があった。
「2000年以降の作品(TVアニメ・OVA・劇場版)であなたのオススメ3作品を教えていただきたいです」とのこと。どんな回答が寄せられたのだろうか。

■あなたのオススメ作品は?
回答の中で一番多かったものはなんだろうか。

一番多かったのが、「魔法少女まどか☆マギカ」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「日常」の3作品。

胸に響く!『まどマギ』の名言・名ぜりふたち
2011年に放送されたテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』。アニメファンだけでなく、著名人からも高い評価を受け、ブームとなりました。今回は、この『魔法少女まどか☆マギカ』、通称「まどマギ」に登場した名言や名ぜりふたちをご紹介します。

●「こんな自分でも誰かの役に立てるんだって、誰かの役に立てるんだって胸を張って生きていけたらそれが一番の夢だから」鹿目まどか
自分に自信のない人にとって、他の人に必要にされているということはうれしいものです。

●「希望を抱くのが間違いだなんていわれたら、私、そんなのは違うって何度でもそう言い返せます」鹿目まどか
希望があるからこそ、人は頑張れるものですからね。

●「感謝と責任を混同しては駄目よ」暁美ほむら
混同している人が多いもので……。

●「奇跡ってのはタダじゃないんだ。希望を祈ればそれと同じ分だけの絶望が撒き散らされる。そうやって差し引きを0にして世の中のバランスは成り立ってるんだよ」佐倉杏子
「等価交換」というやつでしょうか? 何事にもリスクはあるということです。

●「他人の願いを叶えるのなら、なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと」巴マミ
自分自身がブレていたら意味がないですよね。

●「真実なんて知りたくもないはずなのに、それでも追い求めずにはいられないなんて、つくづく人間の好奇心というものは理不尽だね」キュゥべえ
知ることで不幸になると分かっていても知りたいと思ってしまったりしますもんね……。

●「私は、冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵。あなたはどっちなの?」暁美ほむら
これは名言かつ名ぜりふです。無駄な争いをする人は確かに馬鹿です。

●「大人はだれだって辛いのさ。だから酒飲んでもいいって事になってんの」鹿目詢子
主人公・鹿目まどかのお母さん、詢子さんの言葉。「分かる」という人も多いのでは?

●「辛い分だけ楽しいぞ大人は!」鹿目詢子
こちらも詢子さんの言葉。辛いことも多いですが、大人にならないと楽しめないことも多いですよね。

●「うざい奴にはうざい仲間がいるもんだねえ」佐倉杏子
「あー、そのとおり」と思ってしまいました(笑)。

●「女の子をせかす男子は嫌われるぞ」巴マミ
じっくりと返事を待つ度量も男には必要です。まあ言った相手はキュゥべえでしたけどね(笑)。

●「食い物を粗末にするんじゃねえ」佐倉杏子
ちょっと過激な言葉がこの後に続きますが、そのとおりですよね。もったいないオバケが出てきます。

予想外の展開のストーリーや魅力的なキャラクターたちが登場する『魔法少女まどか☆マギカ』ですが、こうした心に響くような名言も多くあるのです。

『魔法少女まどか☆マギカ』のお洒落なキャラバッグが誕生
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する魔法少女たちをイメージした、おしゃれなバッグが株式会社ムービックから新発売されます。

種類と価格は暁美ほむら・巴マミモデル各7,800円(税別)、鹿目まどか・美樹さやか・佐倉杏子モデル 各9,800円(税別)。

衝撃的!?感動的!?アニメファンが選ぶ「もっとも死に際が印象的だったアニメキャラクター」
第3位には、願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を描いた『魔法少女まどか☆マギカ』から、メインキャラクターの1人である「巴マミ」がランクイン。アニメシリーズでは物語序盤で魔女に敗れて絶命するキャラクターとなっており、視聴者に衝撃を与え作品の話題性や人気にも繋がったとも言われている。

『ネット流行語大賞 2013』投票結果はこうなった!
毎年行ってきている未来検索ブラジル主催の『ネット流行語大賞』。
今年も様々な流行語は生まれたがネットで流行った流行語はどのような物があるのだろうか。

<ノミネート用語>
17位:「やっとあえたね」(魔法少女まどか☆マギカ)

他作品
17位:「駆逐してやる」(進撃の巨人)
28位:にっこにっこにー(ラブライブ)

「冬アニメは不作」とはいわせない 衝撃が走った2011年(冬)
この「○アニメは不作」というフレーズ。毎クールごとに見かける気もしますが、本当なのでしょうか。個人的にはなんだかんだで毎クールお気に入りのアニメが数本あるため、このフレーズを聞くたびに少し違和感を覚えてしまいます。

これぞ覇権アニメ! 『まどマギ』に湧いた2011年

本来ならクール1クラスのヒットなった『IS<インフィニット・ストラトス>』もありますが、2011年冬と言えばやはり『魔法少女まどか☆マギカ』に触れないわけにはいけません。魔法少女というモチーフとかけ離れた驚愕のストーリーは話題を呼び、社会現象にまでなりました。あれ? なんだか冬アニメ、不作どころかかなり傑作揃いな感じもしてきました…。

8000光年先に「まどか」の姿が見えると話題に
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の主人公・鹿目まどか。最終話では自身の願いを叶え魔法少女になった姿「アルティメットまどか」で登場します。この“女神まどか”を宇宙の彼方で発見したとネット上で話題になっています。

問題の場所は、さそり座の散光星雲「NGC6357」。その中心部にある「Pismis 24」に女神まどかが降臨しているとの指摘が、2ちゃんねるなどに書き込まれました。確かに目を凝らしてみると、トレードマークであるピンクの髪色に、深遠な宇宙を内包するようなドレス、そして光の翼をまとった姿が見えるような……。

ネットユーザーの反応は様々で「なにいってんねんまどかがいるわけ……まどかだ!!」「み、みえる! 僕にも見えるぞっ!」といった熱い声もあれば、「どれのことだかさっぱりわからん」という冷静な突っ込みも。ちなみに地球からの距離はおよそ8000光年。まどかは先史時代にも危機を救ってくれたのかもしれません。

円環の理に導かれたから? Google上半期検索ワードランキング・アニメ編
昨年と比べ今年上半期に検索数が急上昇したアニメタイトルをGoogleに聞いてみた。1位はやっぱりあのタイトル。ほむほむ……じゃなくて、ふむふむっなるほど!

2011年上半期は「魔法少女まどか☆マギカ」や「TIGER & BUNNY」といったアニメが大いに注目を集めた。作品の人気度はネット上での検索数に比例するかも(?)ということで、Google日本法人にアニメタイトルの急上昇検索ワードランキングを聞いてみた。あなたのお気に入りは何位かな!?

2011年1月1日~6月末までの間に、Googleでの検索ボリュームが昨年に比べ急上昇したアニメタイトルを集計した。堂々の1位は「魔法少女まどか☆マギカ」に。2位は「TIGER & BUNNY」、3位は「花咲くいろは」という結果になった。

せっかくなので、参考までにGoogleでタイトルを検索してみると、1位「魔法少女まどか☆マギカ」が約2310万件、2位「TIGER & BUNNY」が約3520万件、3位「花咲くいろは」が約894万件ヒットした。

「まどか☆マギカ」人気すぎ! 最終回に大盛り上がり、開店時間ずらすアキバの店も
人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」がついに最終回を迎えた。未明の放送にも関わらずネットは大盛り上がり! アキバの武装商店は最終回を見るため開店時間を遅らせた。

人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」がついに最終回を迎えた。TBSとMBSが4月22日未明に放送したところ、Twitterや2ちゃんねるは実況で大盛り上がり。東京・秋葉原のミリタリーショップ「武装商店」は、未明の放送を見るため、開店時間を30分遅らせた。Amazon.co.jpのDVDランキング上位は、まどか☆マギカが独占している。

22日の放送は、TBSが3話連続で午前3時から、MBSが2話連続で午前2時40分からと遅い時間だったが、ネットでは感想などを書き込む人が続出。Buzztterによると、Twitterでは「まどか」というワードがピーク時に3700件投稿された。2ちゃんねるの実況スレ「魔法少女まどか☆マギカ第10・11・12話」はパート29までのびた。

ミリタリーショップ「武装商店」は「まどか☆マギカ見ないとイカンので」と、22日の開店時間を30分遅らせることをTwitterで報告。公式サイトにも「『まどか☆マギカ』最終回の為ですのでご了承ください」と告知を載せた。

東京スポーツ新聞社のTwitter「@tospo_mobile 」は21日夜から、アイコンがまどか☆マギカのキャラ「キュゥべえ」に。まどか☆マギカの全面広告が読売新聞の21日朝刊に掲載されたことをうけて「東スポにも全面広告出してよ」とつぶやいている。

<コンビニ×アニメ>
コラボブーム花盛り 不況に強いアニメに熱視線

コンビニエンスストアで「魔法少女まどか☆マギカ」や「進撃の巨人」、「ガールズ&パンツァー」などアニメとのコラボキャンペーンが行われているのを目にする機会が増えた。コンビニでは、ディズニーやサンリオなどの人気キャラクターなどのグッズも販売してきたが、増えているのはどれもアニメファン向けのコンテンツだ。子どもから高齢者まで幅広い層が集まるコンビニとマニアックなアニメは、相性がいいとは言い難いが、約2週間で1億円以上の売り上げを記録するキャンペーンもあるといい、近年、売り上げが横ばい傾向にあるコンビニ業界で注目を集めている。

コンビニとアニメのコラボが最初に注目を集めたのが、2009年の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とローソンのコラボだ。同チェーンでは初のアニメとのコラボで、文具などのグッズやコラボ食品を販売したほか、対象商品を購入して応募するとフィギュアなどが当たるキャンペーンを実施し、人気を博した。ローソンは、その後も「魔法少女まどか☆マギカ」「けいおん!」「進撃の巨人」「Free!」などとのコラボを展開し、人気を集めてきた。

各チェーンがコラボに力を入れ始めたのは11年ごろで、サンクスが「ガールズ&パンツァー」、セブンイレブンが「進撃の巨人」、ファミリーマートはアニメではないが「初音ミク」「艦隊これくしょん-艦これ-」(2015年冬アニメ化)などとのコラボを実施。ローソンと同じく、コラボ商品の販売や、抽選のキャンペーンを行っている。

ローソンは、アニメの舞台になった町をファンが訪れる“聖地巡礼”に注目し、「ラブライブ!」とのコラボでは、舞台となった神田明神(東京都千代田区)周辺の9店舗で買い物をしたファンにポスターをプレゼントするなど、グッズを販売するだけではなく、“体験型”のキャンペーンも実施。「進撃の巨人」とのコラボでは人気キャラクターのリヴァイが“紅茶好き”という設定に目を付け、紅茶クッキーを販売するなどファンの“ツボ”を押さえたキャンペーンを展開してきた。

コンビニは13年度に国内店舗数が5万店を突破し、“コンビニコーヒー”のヒットなども話題になっているが、売り上げは横ばいといわれている。固定ファンの多いアニメ市場は不況に強いとされており、各チェーンは活路を見いだそうとしているようだ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 86
ネタバレ

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ほむほむとの出会いを・・・なにか・・・に感謝

 予備知識ゼロで見た初回は、ただただ物語の進行に翻弄され、一気に最終話まで到達した。いや、連れてこられた。
 2回目は・・・ほむらの想いが私の心に響いてきた、浸透してきた。そして、初回とは別物の感動を得ることができた。
 
 ほむほむがあまりに健気で不器用で切なくて・・・。 {netabare} 一番わかってほしいまどかに理解されず苦しんで。最後の最後にはまどかにすべてを理解してもらえて、でも、そのまどかとは二度と会えなくなってしまって。 {/netabare}

 
 OVAでも何でもいいので、ほむほむの全時間軸での戦いを描いたものを出してもらえたらなー。絶対買うのになー。


 正直に告白しよう。
  {netabare} 全12話を初めて見終わった時には、この作品がここまで自分自身にとって重要なモノになるとは、想像していなかった。確かに、3話で仰天し、10話で涙し、最終話で感動した。でも、それだけであった。
 2回目の視聴で、やっと真価を理解することができた。練りに練られたストーリー、それぞれの少女に課せられた残酷な運命、インキュベーターの真の目的、いろんなことが一本につながったのである。そして、何よりも私の心を捉えたのが、「暁美ほむら」である。全てを知ったうえで観ると、ほむらの一つ一つの行動・言葉に胸を打たれるのである。途方もない膨大な想いの詰まった一挙手一投足と言葉に圧倒されてしまう。ほむらはいったいどんな想いでまどかとの再会(いったい何度目?)を果たしたのか、マミの死に悲しむまどかを前にして何を想ったのか、さやかの死の際には・・・ほむらは、人一人が背負うには重すぎる運命を背負ってしまっていた。こんなに頑張った少女を他には知らない。少なくとも私には、思い当たらない。{/netabare}

 夏休み&秋の夜長?特別企画!
 ほむら「まどか☆マギカ」を語る
 今回は暁美ほむらさんにTV版「魔法少女まどか☆マギカ」を観て頂き、心の赴くままに語っていただきました。
 順次公開していきますので、乞御期待!
 
 第一話
{netabare} こ、これは、まどか?
 この走り方、靴、靴下、ふくらはぎ・・・
 やはり、まどか!
 どこを走って・・・
 !!
 ワルプルギスの夜!
 と・・・わたし!
 インキュベーター!!
 ダメ!ダメよ、まどか!
 コイツの話を聞いては!
 ああ!やめてーーーーー
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 夢?
 まどかの?
 ・・・だから、あの時まどかは・・・・
 初めて会ったはずなのに・・・・・・・

 歌?
 オープニングと言うものね。
 ・・・まどかのパジャマ・・・
 なにかしら?
 まどかが恥じ入っている?
 こんな失敗してたかしら?
 もう一人のまどか?
 裸だなんて・・・・・・・
 変身したまどか、みんな、そして、
 わたしも。
 
 髪を下ろしているまどか・・・
 私の知らないまどか・・・
 これが、鹿目家の朝・・・
 ・・・暖かい。
 そう、このリボンはお母様が選んだものなのね。
 ・・・まどかによく似合ってる。
 隠れファン・・・いるのかしら?
 美樹さやか!
 聞き捨てならないわね。
 まどかを嫁にする?
 上条恭介のことが好きなくせに、
 まどかをたぶらかすような発言を・・・
 冗談よ、これがただの戯れだということぐらいわかってるわ。
 ・・・・・私を紹介する前にこんな話を・・・
 大丈夫なの?この先生。
 美樹さやか!
 いいこと言うわね・・・冗談よ。
 やはりね・・・まどかのこの反応。
 ごめんなさい。
 まどかは全然悪くないのに、
 私イライラしちゃって・・・
 まだまだね。
 何も期待しないって誓ったはずなのに・・・
 こんなわけのわからないこと言って、
 まどかを混乱させるだけなのに・・・
 でも、どうすれば・・・
 どうすれば、あなたに伝わるの?

 ・・・この問題解くの何度目かしら?
 ・・・高跳びも・・・
 ・・・!アイツ!
 美樹さやか・・・
 口をついて出た何気ない言葉・・・
 時にそれが真実を言い当てることもあるのね・・・
 くつ、ここで仕留めていれば・・・
 いえ、同じことね。
 まどか!まどか・・・
 あなたはどうしてそんなに優しいの?
 あなたが抱いたソレは、
 インキュベーターは、
 あなたを破滅にしか導かないのに!
 魔女の結界・・・
 巴マミの出番ね。
 お見事。
 この人とは事を構えたくないのに。
 ・・・・・この表情を捉えられていたなんて・・・
 でも、いつの間にこんな映像記録を?
 ・・・インキュベーター!
 そう、全てヤツラなのね。
 無数のインキュベーターによる360度24時間の監視映像、
 その編集版がこの映像ということね。
 (僕と契約して魔法少女になってよ)
 (バキューーーーン)
  ・・・ごめんなさい。
 モニターは弁償します。
 ・・・今日はもう帰っていいですか。{/netabare}

 第二話
 {netabare}巴マミ・・・
 インキュベーター・・・
 まどかの夢・・・?
 インキュベーター!
 コイツはいとも簡単にまどかに取り入って!
 あ、オープニング。
 まどかのベッド・・・可愛い・・
 
 (ギリィ)風呂・・・?
 インキュベーターが風呂・・・?
 あくまでも韜晦するつもりね・・・
 巴マミ・・・あなたは何もわかっていない。
 何も知らないくせに、まどかを・・・
 都合のいいところだけ、
 少女の憧れと正義感をくすぐるところだけを
 巧に話す・・・
 (画面に銃口を向ける)
 ・・・これで撃ち殺せるのなら・・・!
 こういう誤解には慣れている。
 いえ、誤解ではないわね。
 半分は当たっている。
 私が、そこにいた理由は唯一つ。
 あなたとの約束を守るため・・・
 まどか!
 なんて可愛いものを描いているの!
 美樹さやか・・・
 どうして、そのままバカでいなかったの?
 あれだけ忠告したのに・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 まどか・・・
 その質問は・・・ダメよ・・・
 私が挫けそうになる・・・
 どんなに固く誓っても、
 どんなに約束を反芻しても、
 その一言は重くのしかかるの。

 美樹さやか・・・バカなのね・・・
 まどか!
 これを描いていたのね!可愛い・・・
 笑ったわね・・・まどかを笑ったわね・・・
 巴マミ・・・さすがね、手際がいい。
 しかし、パフォーマンスが過ぎるわ。
 ・・・技に名前・・・
 そうだった、こういう人だったわ。
 まどか・・・
 あなたはいったいなにに憧れているの?
 巴マミはそんなにかっこよかった?
 あなたはあなたのままで十分よ。{/netabare}

 第三話
{netabare} ・・・美樹さやか・・・
 上条恭介はやめておきなさい・・・
 ・・・言っても無駄・・・ね。
 オープニング。
 まどか・・・

 ティロ・フィナーレ!
 ・・・恥ずかしくないのかしら?
 インキュベーター!
 ・・・らしいやり口ね。
 ・・・美樹さやか・・・
 巴マミの言う通りよ・・・
 でも、聴く耳持つはずがないわよね。
 まどか!
 また、そんなことを!
 あなたにはあなたにしかない良いところがたくさんある!
 巴マミは・・・
 あなたが思うような強い人間ではないのよ。
 インキュベーター!!(ギリィィ)
 まどかをそそのかして!・・・・
 まどかの素質・・・を、因果を育んだのは・・・
 ・・・お父様?
 お母様・・・酔ってらっしゃる?
 お仕事って大変なんですね。
 優しい・・・素敵なお父様・・・
 これが・・・家族の愛・・・?
 巴マミ!
 あなたは、
 あなたは、なにもわかっていない!
 何も知らない癖に、まどかを・・・
 どうして、まどかの信頼を勝ち得るの?
 どうして、私じゃないの?
 病院に魔女の結界、
 確かに最悪ね。

 
 もう、結界の内部じゃない!
 インキューベーター!
 ・・・営業活動に余念がないわね。
 このシルエットは・・・お菓子の魔女!?
 ち、ちょっと!
 な、なに手をつないでいるの!?
 あ、わたし!
 ということは、はやり・・・
 バカ!
 巴マミ!
 あなたには手におえない相手よ!
 ・・・自信過剰なのよ、あなたは!
 また、手を!
 まどか・・・
 あなたは、いっぱい持っているのに!
 どうしてそんなに自分を卑下するの?
 巴マミ・・・
 泣いてる場合じゃ・・・
 そんな話をしてる場合じゃ・・・
 その顔・・・
 戦いに赴く者の表情じゃない!
 ああ!
 だから言ったのに!
 まどか!まどか!
 ・・・間に合った・・・
 ・・・照れくさいものね、
 自分自身が戦っている姿を見るというのは。
 でも・・・客観的に見ても・・・いい手際・・だと思う。
 ごめんなさい、まどか。
 ショックを受けて、傷ついているあなたに、
 かけるべき言葉は他にあるのに・・・
 ごめんなさい。
 泣いているあなたを置いていく私を許して・・・

 エンディング?
 初めてよね?
 随分ダークな雰囲気ね。
 しかし・・・今回の話によく合っていると思う。{/netabare}  

 第四話
 {netabare}美樹さやか・・・
 だから、上条恭介は・・・
 ・・・後悔先に立たず・・・
 含蓄に富んだ言葉ね・・・
 まどか・・・まどか・・・
 泣かないで・・・いえ、泣きなさい・・・
 ・・・日常の風景が違って見える・・・そうでしょう?
 この先生!・・・まどか・・・
 ああ・・・まどか、可哀そうなまどか・・・
 ・・・でも・・・あなたの死には価値があった・・・
 巴マミ。
 どうして・・・どうして・・・
 まどかの隣にいるのは私じゃないの?
 まどかの肩を抱くのは私じゃないの?
 インキュベーター・・・
 こんなに物わかりのいいはずが・・・
 何を企んでいるの?
 私の名を呼ぶその唇、涙をぬぐう仕草、驚いた表情、
 まどか・・・私のまどか!
 ああ!少し大胆すぎたかしら!?
 どうしよう・・・まどかが戸惑って・・・
 頷いている!私の問いかけに頷いている!
 なんて可愛らしいの!
 二人だけの散歩・・・夢の様ね・・・
 まどか・・・鋭い。
 ・・・まどかには、初めての質問なのよね・・・
 何度答えても、堪えるわ。
 優しい・・・まどかは本当に優しい・・・
 そして、この上なく残酷・・・
 あなたの優しさは、私を深く深くえぐる。
 その傷すらも・・・愛おしい。
 あなたには、もちろん、わかるはずもないわ。

 美樹さやか・・・
 上条恭介・・・言ってしまった・・・
 ・・・避けられないことなの?
 インキュベーター!
 まどか!ダメよ!
 ほっておきなさい!ついて行ってはダメよ!
 早く逃げなさい・・・!!
 まどか!あなたって・・土壇場に強いのね・・・知ってたわ。
 結界!
 美樹さやか!やはり・・・
 あなた・・・バカだわ。
 このパーカー、ジャンクフード・・・
 佐倉杏子!
 インキュベーター・・・
 白々しい!
 コイツが仕組んだことだったのね。
 でも、佐倉杏子がこの町に来たというのなら・・・
 ・・・使えるわね・・・
 エンディング・・・ふう・・・ {/netabare}

 第五話
 {netabare}・・・美樹さやか・・・
 愚かなことを・・・
 はしゃいでいるわね・・・
 ・・・何を取り繕っているの?
 まどかが、心配しているじゃない。
 ・・・見ていられないわ!
 痛々しすぎるのよ、あなた。
 見たくない現実から目を逸らすこと、
 それを強がりと言うのよ。
 これだから、恋する乙女は・・・
 ・・・今は、今は、その高揚感に浸りなさい・・・
 これが、夢?
 あなたが命を賭してまで叶えたかった夢?
 ・・・よかったはね、夢が叶って・・・
 佐倉杏子、
 とインキュベーター。
 ・・・自分で引き込んでおいて、白々しい!
 そう、まだ私の正体がつかめていないのね。
 ・・・少しは、気も晴れるわ。

 わたし、
 と、まどか!
 ・・・デートだわ、デートよ。
 まどかの方から誘ってくれたのよ!
 ・・・たとえ、美樹さやかのためであっても。
 まどか、さすがだわ。
 よく、美樹さやかのことをわかっている。
 ・・・言わねばならないの。
 魔法少女とは、
 如何に、過酷で、残酷で、報われない存在であるか、
 それをあなたにわかってもらうために。
 そう、美樹さやかはもう手遅れ。
 そう、わたしはすべてを諦めた。
 あなたを救う、
 それ以外のことは。
 本当にごめんなさい。
 あなたの「今の」願いを無下にして、ごめんなさい。
 まどか!
 あなたのその優しさはどこから来るの?
 そんな勇気がどこに詰まっているの?
 ・・・美樹さやか、
 出来もしない約束を!
 まどかに感謝なさい。
 結果として、あなたも見守ることになってしまったことを。
 ・・・インキュベーター!
 オマエの思惑も計算のうちよ。
 使い魔・・・変身したわね。
 ・・・佐倉杏子!
 あなたの言う通りよ。
 魔法少女が存在し続ける為にはグリーフシードが必要。
 でも、美樹さやかには通用しないわよ。
 ・・・まあ、美樹さやかにはいい薬ね。
 ちょっと、やり過ぎじゃない?
 インキューベーター!
 また、まどかをそそのかして!
 ・・・世話が焼けるわね。
 !!
 ここでエンディング・・・
 これが「引き」と言うものね。 {/netabare}

 第六話
 {netabare}・・・世話が焼けるわね。
 までだったわね。
 佐倉杏子・・・
 あなたの打算的なところ、好きよ。
 扱いやすいもの。
 ご、ごめんなさい、まどか。
 そ、その、感情が高ぶってしまって・・・
 怯えないで!
 そんな顔しないで!
 そういう意味じゃないのよ・・・わかって!
 くっ、インキュベーター!
 ・・・悟られた?
 グリーフシードを体内に?
 これで安全?
 ・・・どこかで孵化させるのね!
 魔女が減らないわけね。
 インキュベーター!!
 そうやって、断片的な知識だけを与えて!
 ・・・故意にやっている?
 美樹さやかにグリーフシードが必要不可欠と言う印象を与えないように?
 もう、コイツの手の内なの?
 また、まどかを!
 ・・・美樹さやか、
 その心意気だけは称賛に値するわ。
 佐倉杏子・・・ルール無用ね。
 ギブ&テイク。
 みんながあなたのように分かりやすいと楽なのだけど。
 ・・・言ってしまった。
 そう、ワルプルギスの夜がやってくる。
 ・・・わたし一人では勝てない・・・かもしれない。
 そのポッキーを食べれば契約成立ね。
 いただくわ。
 まどか!
 あれだけ言って聞かせたのに!
 そんなに美樹さやかが心配?
 ・・・あなたは、そういう子よね。
 まどかは正しい。
 でも、それはただの正論。
 当事者でないあなたに出る幕はないの。
 美樹さやか・・・
 やはり、あなたは魔法少女になるべきではなかった。
 綺麗ごとだけでやっていけるような甘いものではないのよ。
 イ・ン・キュ・ベー・ター!
 どうあってもまどかを魔法少女にしたいようね。

 
 まどか・・・苦しそう・・・眠れないの?
 お、お母様!
 そのお言葉は胸に響きます。
 本当に、ズッシリと。
 ・・・わたしには、
 わたしには、転び方を学ぶ機会がなかった・・・
 わたしは、決して転ぶことはできない。
 もう、絶対に許されない。
 転べば、すべを失ってしまうから・・・
 美樹さやか・・・
 つれない男に惚れてしまったわね。
 ・・・これだから恋する乙女は・・・佐倉杏子!?
 ちょっかいは出すなと言ったはずよ!
 ・・・どうして、そこまで挑発する必要があるの?
 近親憎悪?
 厄介なものね、感情と言うものは。
 インキュベーター!
 わざわざまどかを連れ出すなんて!
 佐倉杏子!!
 話が違う!私に任せるんじゃないの?
 間に合ったようね・・・
 あ、まどか!
 それはダメ!
 ・・・また、まどかにつらい現実を・・・
 車に追いつくのって意外と重労働なのよ。
 インキューベーター・・・
 よくもまぁ滔々と・・・
 でも、これが真実・・・
 人外の存在になりたくないのなら・・・
 魔法少女はあきらめなさい。{/netabare}

 第七話
 {netabare} ・・・インキュベーター・・・
 そう、筋は通っている。
 理屈としては、非の打ちどころがないわ。
 人間でなくなるという点を除けば・・・
 ・・・?やはり・・・誘導している?
 ・・・どこへ?
 ふう・・・これぐらいのことで休むなんて・・・
 いい判断よ!
 相談事?なにかしら?まどか?
 ・・・話題がどうであれ、あなたとお話ができるのはうれしい。
 そう、誰も、誰一人として信じてくれなかった・・・
 わはしは・・・わはしは・・・人間じゃなから・・・
 傷ついても平気だから・・・
 お願い!魔法少女にだけはならないで・・・
 佐倉杏子、
 一匹狼の論理ね。
 何も失うもののない、あなたらしい考えね。
 ・・・少し羨ましいわ。
 ・・・昔語り?
 そう、あなたたちは似ている。
 それで引き合うのかしら?
 ・・・魔女?
 思わぬところから真理が導かれることもあるのね。
 ・・・無意識と言うのは恐いものね。

 
 同じ境遇からどういう答えを出すのか?
 ・・・この違いが個性?
 清廉潔白すぎるのよ、あなたは。
 美樹さやか・・・
 ・・・罪な男の登場ね。
 ・・・女の対決?
 煮え切らないわね。
 志筑仁美・・・なに?この余裕。
 フェアプレー精神?
 ・・・これじゃ勝ち目がないわね。
 まどか!
 ・・・だから、あなたは向かないのよ。
 自分自身の暗部と向き合い、許せないようでは。
 ・・・自暴自棄?
 こんな戦い方は消耗を速めるだけ。
 ・・・これが狙い?
 何を企んでいるの?インキュベーター!{/netabare}

 第八話
 {netabare}・・・醜いわね。
 美樹さやか・・・
 それが、どんなに大事なものか。
 そんな戦い方が何をもたらすのか。
 あなたは、何もわかっていない。
 まどか・・・泣いているの?
 美樹さやかのために?
 ・・・その言いぐさ!
 まどかの優しい心を!
 ・・・もう始まってる?
 これが、インキュベーターの狙い?
 やめなさい!美樹さやか!
 まどかをそんな風に追い詰めるのはやめなさい!
 やめて!お願い!
 ああ!やはり!
 ソウルジェムがもうあんなに!
 ・・・わたしの部屋?
 こんな部屋だったかしら?
 まあ、いいわ。
 佐倉杏子!
 食べるなとは言わないわ。
 ただし、汁を散らしてはダメよ。
 わたしの集大成とも言える地図よ。
 しっかり見なさい。
 ・・・!箸で指すのはよしなさい。
 ・・・確かに、信用しろと言う方が無理よね。
 インキュベーター、そろそろ来るころだと思っていたわ。
 やはりね。
 やけに聞き分けがいいわね、余裕かしら?
 そう、取り返しのつかないことに・・・
 佐倉杏子・・・あなたにはわからないわよね。
 まどか・・・あなたが気に病む必要はないのよ。
 ・・・この男は・・・
 だから、まどかが気に病むことはないのよ!
 ・・・美樹さやか!
 あなたわかっているの?
 あなたは、まどかにこんなにも想われている。
 それがわからないの?
 ・・・その男がそんなにいいの?
 なら、どうして、諦めるの?
 いえ、諦めてなんかいないわね。
 だからこそ、戦うんでしょう?
 自分自身を慰めるために。
 本当に厄介な子ね。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 だいたい当たってるわ。
 あなたを救いたいって気持ち・・・ないわけじゃないのよ。
 でも、大事の前の小事。
 まどかのためなら、
 わたしはいくらでも汚れることができる。
 佐倉杏子!
 ・・・流石に手馴れているわね。
 勘もいい。
 でも、今はあなたにかまっている暇はないの。

 ・・・このタイミングでこの話・・・
 喰いつくわよね・・・
 清廉潔白だもの、あなた。
 ・・・世界を守る・・・
 それが、あなたの希望だったの・・・
 最後の希望だったの・・・
 滑稽ね・・・そんなもののために、
 戦えるわけがないのよ!
 この子、もうダメだわ。
 まどか!
 ソイツの話を聞いてはダメよ!
 ソイツは一番痛いところを突くの!
 あなたの急所を正確に突いてくるの!
 あなたは誘導されているのよ!
 ばか!
 間に合った!
 よくやったわ、わたし。
 まどか・・・わかって。
 わたしもギリギリなの。
 いっぱいいっぱいなの。
 だから、許して、今は・・・
 ああ、行かないで・・・
 インキュベーター!
 ・・・おぞましい。
 ・・・バレてしまったようね。
 でも、いっそ清々しいわ。
 美樹さやか!
 まだ原形をとどめている?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 救いようのないほどのね。
 魔女化が始まる!
 インキュベーター!!
 そのネーミングセンスだけは褒めてやってもいいわ。 {/netabare}

 第九話
  {netabare}・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 二度は聞きたくないセリフね。
 佐倉杏子・・・
 ソレはただの肉塊よ。
 ・・・その魔女が・・美樹さやか・・だったものよ。
 ・・・ここで手の内を明かすことになるとはね。
 まあ、いいわ。
 あなたには、まだ生きていてもらう必要があるのだから。
 手を握らせてあげるわ。
 ・・・私からは握らないわよ。
 まどか!
 こんな時間にどこを歩いているの?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 これが真実。
 まどかも誰も信じようとしなかった真実。
 こうなって初めて聞き入れられるなんて・・・皮肉なものね。
 親友?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 愛する者を失う哀しみなら、
 ・・・知っているわ。
 どんな綺麗ごとにも、後始末はついてまわるものなのよ。
 ・・・どの面下げてやって来るのかしら?
 本当に素晴らしいご高説だわ。
 ・・・ここまでいくと、いっそ清々しいわね。
 佐倉杏子。
 無駄なことを・・・
 コイツ!
 やはり、誘導している!
 狙いは・・・なに?
 まどか・・・学校をサボってはダメよ。

 佐倉杏子!
 いったい何を言っているの?
 魔女を元に戻す?
 私の話を聞いていなかったの?
 そんな無茶にまどかを巻き込まないで!
 ・・・美樹さやかに毒されたわね。
 魔法少女には愛も勇気も縁遠いものよ。
 あるのは・・・義務と・・なけなしの希望だけよ。
 ・・・まどか、
 あなたはどうして身を投じるの?
 優しさ?愚かさ?・・・強さ?
 ・・・私も授業を受けている場合じゃないわね。
 佐倉杏子・・・よくわかっている。
 でも、あたなには切実な問題じゃないものね。
 ・・・どうして、こう上手くいかないのかしら?
 佐倉杏子、いいこと言うわね。
 ・・・なのに・・・どうしてかしら?
 まどかの退路を断っているように感じるのは?
 結界の最深部!
 ・・・無駄なのよ・・・
 何をどうやったって無意味なの。
 いいえ、あなたはもう見たわ。
 一度だけとはいえ、幸せな夢を。
 ・・・だから、虫が良すぎるの・・・その願いは。
 ・・・間に合ったようね。
 佐倉杏子・・・
 満足?・・・でしょうね。
 いいのよ。
 わたしはわたしの戦いを続けるだけ。
 インキュベーター!
 ・・・全てはオマエの思惑通りということ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 させない!絶対にさせない!{/netabare}

 第十話
 {netabare}・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
 これは・・・なに?
 ・・・まどか・・・との・・・出会い・・・
 初めての・・・本当の初めての・・・出会い・・・
 あなたが・・・保健委員でよかった・・・
 ほむら・・・でよかった・・・
 ほむらに生まれてよかった・・・
 ・・・黒歴史ね。
 いいのよ・・・何度も何度も塗り替えたから。
 ・・・コンプレックスの塊だったわ。
 いえ・・・今も・・塊ね。
 まどか!・・・と巴マミ。
 ・・・アイツも。
 まどか・・・それは杞憂よ。
 わたしには友達なんていないもの、
 そもそも話す相手がいないんだもの。
 ああ・・・わたしにもあった。
 魔法少女を・・・希望を・・・信じていた時が・・・
 あなたは、気高く、強く・・・最初からそうだった・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 インキュベーター。
 感謝してるわ。
 ありがとう。
 わたしを魔法少女にしてくれて。
 ・・・わたしの願いはかなった・・・
 一片の齟齬もなく、わたしの願ったとおりに。
 あなたを守りきれないのは、
 わたしの能力不足。
 ・・・1回目ね。
 ・・・失態だわ。
 嬉しくて・・・嬉しすぎて、
 あなたと、また、出会えたことが。
 ・・・大失態だわ。
 初めてだったから・・・仕方ない・・・わ。
 ・・・ローマは一日にして成らずよ。
 ・・・初陣とは言え、情けない。
 ローマは一日にして・・・もう言ったわね。
 ・・・なんて・・・幸せな・・・

 ・・・なんて・・・残酷な・・・
 2回目。
 ・・・不毛な努力。
 ・・・新しい武器。
 ・・・人とは、信じたいことを信じるもの。
 目の当たりにしないと目は開かれない。
 ・・・この人には、刺激が強すぎた。
 これが最大の危機だったわ。
 おかげで理解できた、
 巴マミがどういう人間かを。
 そして・・・守ってくれた。わたしを!
 まどかが!!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 呪。
 わたしの魂が呪を生んでいる。
 濁りきったソウルジェムが呪を生んでいる。
 なのに、なぜ、あなたは希望を抱けるの?
 その濁りきったソウルジェムで希望を語ることができるの?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 これは、十字架。
 わたしが背負うと決めた十字架。
 誰にも邪魔はさせない。
 この十字架はわたしだけのもの・・・悦んで背負うわ。
 絶対に果たしてみせる。
 3回目?
 ・・・いえ、もう何回目なのかわからない。
 ・・・数えるのをやめてしまったから。
 まどかーーーー!
 それは、あなたの望んだことではないの!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こうならない未来を見つけるために、
 何度でも・・・わたしは・・・
 たとえあなたであっても、
 わたしは怯まない。
 必ずその答えを見つけてみせる。
 ・・・ここでオープニング?
 約束・・・
 そういうこと?
 憎いわね。

 ・・・考えを改める必要があるようね。
 この映像はインキュベーターによる監視映像の編集版、
 そう認識していたのだけど・・・
 この時間軸を超えた映像記録・・・
 インキュベーターの能力を見くびっていた?
 ・・・でも、インキュベーターのあの反応・・・
 わたしという存在への確信のない対応・・・
 ・・・上位存在がいる?
 インキュベーターよりもさらに上の存在・・・
 時空を超えて現象を認識できる存在・・・?
 それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? {/netabare}

 第十一話
 {netabare}・・・気のせいかしら?
 得意になっている?
 わたしに自分の仮説を語るコイツは、
 どうしてこうも嬉しそうなの?
 (お手柄だよ、ほむら。君がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ。)
 ・・・皮肉なの?
 インキュベーターが?
 ・・・感情・・・持ってるじゃないの。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 まどかを・・・こういう目に会わせたくなかったのに・・・
 こうなることは分かっていた・・・だから・・・
 予兆?
 自分のシナリオ通りに事が運ぶことを予兆というの?
 ・・・またご高説ね。
 中学生を言いくるめるなんて、
 赤子の手をひねるより容易いことでしょう?
 曲りなりな知的生命体・・・
 クレオパトラ・・・卑弥呼・・・ジャンヌ・ダルク・・・
 (愚かとは言わないよ)
 ・・・オマエにだけは言われたくない!
 オマエが文明を育んだような言いぐさ!
 オマエは・・・おまけとして・・・エネルギー回収の副産物として、
 文明の興隆に手を貸したに過ぎないじゃないの!
 ・・・これが、魔法少女の末路。
 親、友達、先生、あらゆる関係者に消せない傷跡を残す。
 綺麗に消えることすら出来ない。
 ・・・まどか。
 佐倉杏子・・・余計な知識を。
 どうして?
 どうして、素直に信じてくれないの?
 どうして、大事なところで勘がいいの?
 どうして、わたしなんかを心配するの?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 あなたの優しさに当てられてしまったわ。
 だめね。
 ・・・この温もり。

 ああ、止まらない。
 もう、止められない。
 ・・・言いたいことは、全て吐き出した。
 まどか、ありがとう。
 わたしの気持ちを受け止めてくれて。
 ・・・いよいよね。
 この日のために、
 どれだけの準備をしてきたと思っているの?
 来なさい、ワルプルギスの夜!
 我ながら、良くこれだけの兵器を用意したと思うわ。
 人類の持つ選りすぐりの火力よ!
 ・・・!?
 核弾頭が必要だった?
 まどか・・・
 インキュベーター!
 ・・・その通りよ。
 わたしに選択の余地なんてない。
 諦めたらそこで試合終了よ。・・・ん?
 まどか!どこへ?
 お母様、ナイス!
 ああ!
 まどか!
 あなたは、いったい?
 くっ、やはりわたし一人では・・・
 ・・・考えてはダメ。
 ・・・迷ってはダメ。
 その躊躇は全てを無にする。
 諦めては・・・ダメよ!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 まどか!
 どうして?
 どうして、謝るの?
 ・・・なにを・・・しようと?{/netabare}

 最終話
  {netabare} 笑顔・・・
 曇りのない笑顔・・・
 そんな笑顔で・・・なにを言うの?
 ・・・理解しなさい。
 いえ、解っているはずよ。
 まどかがわたしの想いを踏みにじるようなことをしないことを。
 インキュベーター・・・
 いい気味・・・
 まどかを甘く見ていたわね。
 まどかの優しさ、純真さを甘く見ていたわね。
 ・・・これは?
 まどかの心象風景・・・?
 いえ・・・時空を超えた旅?
 ・・・巡礼の旅?
 そう、まどか、あなたは希望そのものになるのね。
 変身したまどか・・・
 わたしが決して見たくなかった姿・・・
 でも・・・美しい・・・
 放たれた矢は・・・あなたそのものなのね。
 でも、その穢れは・・・
 あなたがすくい上げた穢れは・・・
 過去、現在、未来の全ての穢れは・・・
 ああ、ワルプルギスの夜が・・・
 ワルプルギスの夜までもが・・・浄化されていく・・・
 !?
 ここは?
 インキュベーター・・・
 オマエと見届けることになるなんて・・・
 穢れが!
 途方もない穢れが!
 まどか?
 ・・・神々しい・・・
 始まりも終わりもない人生?
 概念に成り果てた?
 この宇宙の一員ではなくなった?
 そんなことって!
 まどか!
 ・・・喜んでいいの?
 ・・・喜ぶべきなの?
 全てを理解されたことを。
 あなたは満足なの?
 あなたの夢はかなったの?
 なら・・・
 どうして、リボンをわたしに・・・?

 
 ・・・上条恭介?
 美樹さやか・・・
 あなただけの特別仕様。
 まどかの優しさには・・・首を垂れるしかないわ。
 円環の理?
 ・・・まどか。
 もう、概念となっているのね。
 新しい秩序。
 まどかのいない新世界の秩序。
 ・・・残響は残っているのね。
 魔獣・・・
 そう、私は戦いつづける。
 いつか力尽きるその日まで。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 本当にそうかしら?
 なんのために戦うの?
 だれのために戦うの?
 概念となったまどかのために戦う?
 わたしは知っている。
 目に見え、肌で感じ、触れることのできるもの、
 そんなもののためにしか戦えないことを。
 わたしは戦えなくなるだろう。
 そんな遠くない未来に。






 そうそう、忘れるところだったわ。
 インキュベーター、
 あなた、債務不履行よ。
 だって、私の願いは叶っていないもの。
 「まどかに守られるわたしじゃなくて、まどかを守るわたしになりたい」
 もう、まどかを守るわたしに成れっこないじゃない。
 願いの叶っていない魔法少女はどうなるのかしら?
 金利、慰謝料上乗せでお支払いいただけるのなら、
 相談に乗らないこともないわ。{/netabare}

 
  
 

 
 

 
 

  
   
 

 
 


 
  

 

 
  
 
 
 
 
 
 
 
  
 

 

 
 
 

 
 

 
 
 
 
 
 
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 116

69.9 2 ClariSでオリジナルアニメーションなアニメランキング2位
Classroom☆Crisis(クラスルームクライシス)(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (609)
3305人が棚に入れました
火星に作られた日本の新たな都道府県のひとつ、「第4東京都」。この都市の経済特区である「霧科市」に、
航空宇宙事業で名をあげた超一流企業、「霧科コーポレーション」があった。
この会社は様々なジャンルにシェアを広げつつ、「霧科科学技術学園」という私立学校も運営していた。
これだけでも特殊なのだが、さらに異彩を放つクラスが学園内にある。
昼は学園で生徒として勉学に勤しみ、放課後は社員として会社に出社し発展型試作ロケットの開発という重要なプロジェクトに携わっているのだ。
それが「霧科コーポレーション先行技術開発部 教育開発室」――通称「A-TEC」である。

この部署の室長を務める若き天才エンジニア瀬良カイトは、学園に通うA-TECの生徒達の
担任教師でもあり、熱血ロケット先生と呼ばれ親しまれて(?)いた。

物語はこのA-TECに転校生・霧羽ナギサがやってくることから始まる。
創業者一族の名を冠するこの男は、先行技術開発部部長に就任するやいなや、A-TECがこのまま高コストのお荷物部署であり続けるようならばメンバーをリストラし、部署を解散させると宣告する。
それを防ぐには今まで湯水のように使ってきた予算を節約し、開発コストを大幅に削減しなければならない……。
今まで目を逸らし続けていた現実をつきつけられたカイトは、果たしてA-TECの危機を乗り切ることができるのか。
そして霧羽ナギサの真の目的とは――。

声優・キャラクター
森久保祥太郎、雨宮天、小澤亜李、洲崎綾、夏川椎菜、津田美波、豊永利行、南條愛乃、近藤孝行、堀江由衣、阿澄佳奈

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ClariSデビュー5周年×キキ&ララ誕生40周年、一緒にWアニバーサリーをお祝い♪ なんとコラボシングルが発売決定に

火星に作られた日本の新たな都道府県のひとつ、「第4東京都」。
この都市の経済特区である「霧科市」に、航空宇宙事業で名をあげた超一流企業、「霧科コーポレーション」があった。
この会社は様々なジャンルにシェアを広げつつ、「霧科科学技術学園」という私立学校も運営していた。
これだけでも特殊なのだが、さらに異彩を放つクラスが学園内にある。
昼は学園で生徒として勉学に勤しみ、放課後は社員として会社に出社し発展型試作ロケットの開発という重要なプロジェクトに携わっているのだ。
それが「霧科コーポレーション先行技術開発部 教育開発室」――通称「A-TEC」である。
この部署の室長を務める若き天才エンジニア瀬良カイトは、学園に通うA-TECの生徒達の担任教師でもあり、熱血ロケット先生と呼ばれ親しまれて(?)いた。
物語はこのA-TECに転校生がやってくることから始まる。
新しい仲間を迎え入れようとするA-TECだが、火星へ向かう途上で転校生が誘拐されてしまう事件が発生。
この難局を乗り切れるのは自分たちだけだと判断したカイトはA-TECのメンバーたちと共に、前代未聞の救出作戦に乗り出した――

第1話「遅れてきた転校生」
新たな仲間を迎えようとする、ある日のA-TEC。
しかし、火星へ向かう途上で転校生が誘拐されてしまう事件が発生。
この難局を乗り切れるのは自分たちだけだと判断した室長の瀬良カイトは、A-TECのメンバーたちと共に前代未聞の救出作戦に乗り出す。
しかし、遂に姿を現した転校生・霧羽ナギサの正体は、実は自分たちの上司だった。
ナギサはA-TECがこのまま高コストのお荷物部署であり続けるようならばメンバーをリストラし、部署を解散させると宣告する――。

※キャラクター原案、キャラクターデザイン:かんざきひろ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
EDテーマ - ClariS『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『魔法少女まどか☆マギカ』、『ニセコイ』
第1話で「アネモネ」が聴けず残念。

第2話「リストラの教室」
遅れてきた転校生・霧羽ナギサ。
創業者一族の名を冠するこの男は、先行技術開発部部長に就任するやいなやA-TECの面々に、リストラを宣告。
動揺する生徒たちを尻目に早速、A-TECを臨時休業にしてしまう。
そんな中、テレビではA-TECを取り扱うドキュメンタリー番組が放送される。
追い詰められた瀬良カイトは自分も出演したドキュメンタリー番組内の自身の言葉に激励され、反撃の狼煙を上げようとナギサのオフィスへと向かうのだった―。

第3話「経理部から来た女」
ナギサの兄であり、専務取締役・霧羽ユウジはA-TECの予算カットを宣告。
ユウジの動きを不審に感じたナギサは自身の懐刀である経理のプロ、アンジェリーナを呼び寄せる。
彼女の徹底した財務管理でA-TECはさらに追い詰められていく――。

第4話「激突!ユニオンバトル」
ファクトリーもない、金もない、仲間もいない―。
完全に追い詰められたカイト率いるA-TEC。
だがそんなカイトに霧科コーポレーションの労働組合が救いの手を差し伸べる。
カイトは組合に対し、経営陣からA-TECを守ってもらうよう嘆願し、組合も全面協力を約束する。

第5話「旅の恥は上書き」
ナギサとアンジェリーナも引き連れ、A-TECは修学旅行へと旅立つ。
海、そして温泉と束の間の休息を満喫するA-TECの面々。
しかし、ナギサのタブレットが壊れてしまうトラブルが発生。
しかもナギサには今日中にやり遂げねばならない業務があり……。

第6話「忸怩たる一族」
霧科学園の定期試験。
しかしA-TECの専門的分野の試験に、これまでビジネス漬けだったナギサは思いがけず、苦戦を強いられていた。
そんな姿を見かねたミズキは、ナギサに自身の過去を教えてくれることを交換条件に教師役を買ってでる。

第7話「服部花子のいちばん長い日」
性能向上とコスト削減のための勉強会を経たA-TECの生徒達。
大破したX-2に代わる新型試作機X-3の開発も、低予算で何とかやりくりしている。
そんななか、イリスはテストパイロットの講義を受けるため、引率の花子とふたりで出張に出かけていた。
しかし、帰りの便に乗り遅れたふたりは、偶然乗り込んだ霧科の社用機内でトラブルに巻き込まれてしまう――。

第8話「金と選挙と学園祭」
霧科科学技術学園にも文化祭の季節が到来。
A-TECは名物の“ロケット飛行ショー”を今年も出展することになり、クラス総出でその準備に励む日々を送る。
一方、世間では解散総選挙が近付きつつあり、カイトも労働組合へ協力を仰いだ際につながりを持った大宇宙党の村上サダユキ議員から応援演説を依頼されるのだった。

第9話「歓喜なき勝利」
なんとしても大宇宙党の村上議員を潰せ―。そうユウジから命を受け、ミズキとの学園祭の約束を破り、ナギサが向かった先はある料亭だった。そして、そこに現れたのは意外な人物で―。一週間後、いよいよ選挙公示日前日。大宇宙党の村上の動向には未だ大きな変化はなく、やきもきするユウジ。しかし、そこにナギサから一本の電話が掛かってくる―。

第10話「常務 霧羽ナギサ」
選挙戦が過ぎ、新たな年を迎えた霧科市。A-TECは、ひと月後に迫った報告会でのプレゼンに向け、着々と準備を進める。なかでもミズキは寝食も取らず、調整作業に没頭していた―。一方、ナギサはこれまでの功績を認められ常務へと昇進する。そして重役会に加わったナギサはある行動を開始するのだった。

第11話「それぞれの逆襲」
テストフライトの失敗から、なんとか意識を取り戻したイリス。しかし、完成したロケットはスクラップ同然の状況になっていた―。一方、カイトは恩師であるジェイソン・リーと再会する。リーは現在、霧科の社員としてある研究開発に取り組んでいた。そして、そこでカイトは霧羽カズヒサが抱くある野望を聞かされる―

第12話「希望と野望と絶望と」
花子との連絡を最後に行方知れずとなってしまったナギサ。A-TECの面々は花子からナギサの危機を知らされ、捜索に動き出す。一方、カイトはナギサの記したある資料を見つけるのだった―。

第13話「史上最大のプレゼン」
A-TECが団結し臨んだ救出作戦もむなしく、拉致されたナギサを乗せたロケットは無情にも発射されてしまう―。そしてナギサを取り戻せないまま、A-TECの存続を決する最後のプレゼンの時間も刻一刻と近づいていた。絶望的な状況のなか、ミズキはある作戦に打ってでる。

ClariSデビュー5周年×キキ&ララ誕生40周年、一緒にWアニバーサリーをお祝い♪ なんとコラボシングルが発売決定に
これまで数々のアニメ作品とタイアップしてきた、人気ガールズユニット「ClariS」は、本年デビュー5周年! なんとこのたび、本年誕生40周年を迎えた株式会社サンリオの人気キャラクター「リトルツインスターズ(愛称:キキ&ララ)」とのコラボが決定! ダブルアニバーサリーコラボシングル「Prism」が、11月25日(水)に発売されると明らかになりました!

本CDはキキ&ララ誕生40周年を記念してサンリオが実施している、キキ&ララが実現したいさまざまな夢をウェブサイト上で発表し、一般の方から目標数以上の賛同を得ると具現化するイベント「キキ&ララ ドリームファンディング」により実現したもの。「ClariSのクララちゃんとカレンちゃんと一緒にアニバーサリーをお祝いしたいな☆」「アニバーサリーソングを一緒につくりたいな☆」という5つ目のキキ&ララの夢が多くの方々の賛同を得てコラボシングル化が決定しました。

★ClariS 13枚目のシングルとなる「Prism」の完全生産限定盤は、大判の絵本仕様で10,000枚完全生産限定(シリアルNo.入)! ジャケットにはキキ&ララ風のキャラクターとなったClariSメンバーのクララとカレン、キキ&ララが一緒に登場。また、完全生産限定盤特典DVDにもジャケットと同様の世界観で制作された特別なMusic Videoが収録され、ClariSファンだけではなく、キキ&ララファンにとってもマストアイテムとなっています。

★表題曲「Prism」はClariSとキキ&ララのダブルアニバーサリーを祝うキラキラのポップチューン。奇跡的にベストマッチした両者の世界観を描いた歌詞、音で紡がれた必聴の作品に仕上がりました。作詞・作曲はClariS 11thシングル「border」や、AKB48、藍井エイルさん、遊助さんなども手掛ける重永亮介氏。Music Videoは宇多田ヒカルさん、Charaさん、中島美嘉さん、VAMPSなどを手掛ける喜田夏記監督の作品となっており、楽曲だけではなく注目が集まります。

◆ClariS×リトルツインスターズ(キキ&ララ)シングルCD商品情報
★今回特別に描き下されたキキ&ララ×ClariSのコラボデザインパッケージの゛完全生産限定盤゛と゛通常盤゛2形態で発売!

【タイトル】「Prism
【アーティスト】ClariS
【発売日】2015年11月25日(水)
【価格】
 ・完全生産限定盤 ¥2,000(税抜)
 ・通常盤 ¥1,167(税抜)
【収録曲】
1.Prism 作詞・作曲・編曲:重永亮介
2.SECRET 作詞・作曲・編曲:丸山真由子
3.セピア 作詞・作曲・編曲:KOH
4.Prism -Instrumenatal- 作曲・編曲:重永亮介

『クラスルーム☆クライシス』EDテーマはClariSの「アネモネ」に決定! コメントも大公開!
エンディングテーマは、これまでも数多くの人気アニメを手掛けてきたClariSに決定です! コメントも到着したので、ここに公開しましょう。

◆メンバーのコメント公開!
クララさん:「アネモネ」は恋をしている女の子の少し苦しくて切ない気持ちを疾走感のあるサウンドにのせて歌っています! 切なさが皆さんに伝わるといいなと思います。サビなどはとてもキャッチーで覚えやすい曲だと思うので、アニメと一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです! 私も「Classroom☆Crisis」はどんなストーリーなのか、曲とどんな風にリンクするのか今からとても楽しみにしています♪ 皆さん一緒に楽しみましょうねっ!

カレンさん:アネモネという曲は私にとって、とても等身大な歌詞で、気持ちが込めやすい楽曲でした!! アネモネの花言葉も意識しつつ、好きな気持ちを言いたいのに言えないもどかしさや、一方的な想いの辛さや不安の中にも少しづつ前を向いていく恋心を思って歌いました(*^^)是非楽しみにしていてください☆彡 私もこの曲がアニメとどうリンクして物語が進んでいくのか今からとても楽しみです♪♪

ここからコネクトしていく新たなClariSの物語――「ClariS 1st Live“扉の先へ“」
2015年7月31日(金)、現役女子高校生新感覚☆レトロフューチャーポップユニット・ClariSのワンマンライブ「ClariS 1st Live“扉の先へ“」がZepp Tokyoにて行われた。2010年から活動を開始し『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』や『魔法少女まどか☆マギカ』、『〈物語>シリーズ』など大人気アニメの主題歌を担当、2015年4月には初のベストアルバムもリリースし、その勢いは年々増していくばかり。本稿では、そんな彼女達の5年間の集大成とも言える初のワンマンライブの模様をレポートしていく。

●ClariS城を舞台に紡がれる新たな物語の始まり!
ライブの開演数分前、今か今かと始まりを待ち侘びる観客の前に現れたのは、ClariS城の執事を名乗るウサギのアイマスクとタキシードに身を包んだ1人の男性。軽快なジョークと共に諸説明が語られると、ちょうどライブ開始時刻の18時。すると男性は「さてさてそろそろ出発の時間にちょうどいいかな。皆様も私の後に離れず付いてきてくださいね」と言い残し舞台から立ち去り、観客を物語の世界へと誘っていった。

間もなくして眩いライトに照らされながらも、純白の衣装に身を包んだClariSの2人が姿を現し「reunion」を歌いつつ登場、開始早々に観客を大きく沸かせていく。そこから息つく間もなく「Clear sky」「irony」「border」を続けて披露。名曲のオンパレードに観客のボルテージは天井知らずでどこまでも上昇していく。

次曲「CLICK」の前奏中に2人は「皆さん「ClariS 1st Live“扉の先へ“」へようこそ! 一緒に盛り上がっていきましょう!」と声高らかに観客へ歓迎の挨拶を述べた。また、時にお互い背中を合わせながら歌う姿にファンのテンションもヒートアップ。2人を眩ませていた薄いカーテンが消え、姿が明確に視認できるレベルまで姿が明かされていった。そして「Reflect」ではカレンのキレのあるダンスや観客と共に大きく手拍子を打つクララと、2人のテンションもまさに最高潮。最後に背中合わせの2人が、互いの片手でハートを作り会場内に大きな歓声が響き渡った。

●ノンストップで駆け抜けるClariSワールド!
夜空に広がる無数の星をイメージした演出を背景に2人が披露したのは、本公演2日前に発売したばかりの新曲「アネモネ」。好きなのに本当の気持ちは言葉に出来ない、そんな切ない歌詞に思いを込めて2人は歌い上げ、対する観客は彼女らの歌声を一言一句零さぬよう聞き入るのみ。会場内はまさに至福の時間に包まれていった。その後は「アネモネ」のカップリング曲である「YUMENOKI」「paste」を続けて出し惜しみなく熱唱。その際2人は、自らのイメージカラーのパステルピンク(クララ)とパステルグリーン(カレン)に輝いたペンライトを手に、観客と会場を光の海に包んでいった。

曲が終了し、突如として激しい雷雨と轟音が響き渡った会場。次第に雨が止み、雫が落ちる音を合図に「rainy day」を歌いながら登場した2人。可愛らしいレインポンチョと長靴を着こなしながらも傘を手で回しつつ、雨上がりの無邪気な少女を連想させる振る舞いでパフォーマンスをしていった。

また「ナイショの話」の際にも早々と衣装チェンジ。素顔が明らかになりそうな程ギリギリなサングラスに、黒を基調としたスカートを身にまとい「みんなー! 盛り上がってるー?」「一気に行くよー!」と口にしステージを駆け巡り、会場は更なる盛り上がりを見せていった。

その後も「with you」や「RESTART」などをミックスしたDJ和によるメドレー「ClariS Special mix」や、各々のイメージカラーで彩られたドレスを纏いつつも思い思いに「ルミナス」「眠り姫」「コイノミ」を歌い、本公演の幕が閉じていった。

●アンコールでファン待望の全国ツアーがついに発表!
観客の熱いアンコールに応え再びClariSはステージに姿を現した。真っ白なフリルがふんだんに施された衣装に身を包みながら歌った楽曲は「カラフル」。お互いの周りをグルグルと回りながら、時に見つめ合い、時にダンスを踊り、仲睦まじくパフォーマンスをしてみせる。

曲が終了するや否や、本人達からお知らせがあるとのこと。なんと2016年の春から初の全国ツアーが行われる旨が、この場を持って発表された。この報告に対し、跳んで喜ぶ観客や歓喜の声を上げる観客が多数見られるほど。この時を持って会場内の熱気は最高点に達し、ラストナンバーである「コネクト」が彼女達から届けられることとなる。そして再び相見えることを願うかのように2人は指切りを交わし、ClariS初のワンマンライブの幕が下りていった。

クララとカレンが今、目の前に。素顔を隠した新感覚☆レトロフューチャーポップユニット、ClariSの1stライブは大盛況!
2015年7月31日、Zepp Tokyoにて、ClariS(クラリス)のファーストライブが行われた。

2014年11月に、卒業したアリスに代わってカレンが加入し、クララとカレンの新体制となったClariS。それ以前に企画イベントを開催したことはあったが、ワンマンライブは今回が初めて。もちろんチケットはソールドアウトで、フロアは超満員。新生ClariSをその目で見られるということで、観客のボルテージは開演前から高まっていた。

まずは進行役として、うさぎの仮面を被った執事が登場。「ClariS城にお越しいただき、ありがとうございます」とあいさつ。

ステージの巨大スクリーンにCGによるClariS城が映し出され、観客はそこに招待されるという趣向だ。

柱時計が6時の鐘を鳴らすと、重厚な扉が開き、いよいよライブがスタート。クララとカレンがステージ上段に姿を見せると、大歓声が上がる。

デビュー以来、素顔はずっと秘密にされてきたClariS。記念すべき初ライブでも、2人が立つのはスクリーンの向こうだが、姿形や衣装まではっきりと見える。顔の上半分は白いベールで覆われていたが、歌に合わせて動く唇としなやかなダンスは、ずっとCDでその声を歌い続けてきた彼女たちが、今、目の前にいることを強烈に印象づけてくれた。

クララのパステルピンクと、カレンのパステルグリーン。2人のイメージカラーを使ったカラフルなCGをバックに、1曲目の「reunion」から、2曲目の「Clear sky」へ。

「reunion」はクララとアリスの頃に行われたイベントで、2人がシルエットで初めてファンの前に現れた時に歌った曲。「Clear sky」は、クララとカレンになって最初に発表した曲。1曲目から2曲目への流れは、ClariSの進化を表現しているように感じられた。

3曲目の「irony」では、曲間で2人が観客に声をかけ、ここでも大歓声が上がった。

今回のライブのタイトルは“扉の先へ”。CGの扉がひとつ開くごとに、ClariS城の中へと入りこんでいく。

7曲を歌い終えると、再びうさぎの執事が登場。「今宵は晩餐会が執り行われます」「晩餐会では、初お披露目の曲をご用意させていただいています」と、観客を晩餐会へと招待する。

スクリーンに城の大広間が映し出される中、クララとカレンが歌ったのは、最新シングル「アネモネ」。そこから「YUMENOKI」「pastel」と、カップリング曲もまとめて披露していく。

やがてClariS城は朝を迎えて、2人もパジャマ風のドレスに衣装チェンジ。寝室のCGをバックに、クマのぬいぐるみを抱いての「Wake Up」、長靴とレインコート姿になっての「rainy day」と、それぞれの曲のイメージに合わせた姿に。

「ナイショの話」では、初めてステージ下段に。顔を覆っていたベールの代わりにサングラスをかけただけの姿でフロアに近づき、このライブでもっとも2人の素顔に近づけた瞬間となった。

DJ和の“ClariS Special mix”で盛り上がった後、いよいよライブはクライマックスに。「ルミナス」「眠り姫」と続いた後、「ラストー!」の声とともに「コイノミ」を歌い上げ、2人はいったんステージを後にした。

アンコールでは、肩を露わにした大人っぽいドレスに着替えて登場し、まずは「カラフル」。

ここで2人の初めての長いMCが。
「みなさん、本日はお越しいただきありがとうございます」「ここでみなさんにお知らせがあります。来年の春に初の全国ツアーが決定しました!」
クララとカレンの肉声によるインフォメーションに、会場からは大歓声が。
そしていよいよ最後の曲へ。歌われたのは「コネクト」。アンコールの2曲は「魔法少女まどか☆マギカ」つながりとなった。

クララとカレンがステージから去ると、再び柱時計が現れて、時計の針が戻っていき、6時へ。

まるでこの夜のライブが夢か幻であったかのような演出が施され、うさぎの執事の「またお会いしましょう」という別れの挨拶で、ライブは終了した。

素顔を見せることのないClariSが、大勢のファンの前で繰り広げたファーストライブ。それはクララとカレンらしいガーリーな世界観に満ちたCGや、白のかわいい衣装とともに、CDでおなじみの歌声を聴かせてくれた、不思議な空間だった。2人の表情は秘められていたが、そのステージには確かにClariSがいた。

7月31日開催「ClariS 1st Live“扉の先へ“」のセットリスト公開! 先日発売したばかりの新曲もお披露目!!
デビュー5周年を迎え、4月には待望のベストアルバム、7月29日にはTVアニメ『Classroom☆Crisis』のEDテーマ「アネモネ」をリリースし、更なる躍進が期待される新感覚☆レトロフューチャーユニット・ClariS。そんな彼女たちが新たな扉を開くステップとなるワンマンライブ「ClariS 1st Live“扉の先へ“」が、2015年7月31日(金)、Zepp Tokyoにて行われました。

新生ClariS初となるワンライブは「irony」や「ナイショの話」、「ルミナス」などの人気楽曲から、先日発売したばかりの新曲「アネモネ」までを披露しました!
チケットはもちろん即完売となったこの公演に集まったファンが埋め尽くす超満員の会場は、開演前からすさまじい熱気に包まれた。

18時ちょうどにライブはスタートし、遂にClariSの2人がステージに登場。色鮮やかな映像が織りなすClariSワールドの中、デビュー以来謎のベールに包まれていた2人の姿が紗幕越しにはっきり見え、衣装のベールで顔の半分ほどは隠れたままだったが超満員の会場は大熱狂。アンコールを含め全19曲を披露し、最後のMCでは来年に全国ツアーを実施する事が発表された。遂にその姿を現し始めた驚異のユニットClariSから目が離せない。

■「ClariS 1st Live“扉の先へ“」
2015年7月31日(金)@Zepp Tokyo

[セットリスト]
M1 reunion
M2 Clear sky
M3 irony
M4 border
M5 CLICK
M6 STEP
M7 Reflect
M8 アネモネ
M9 YUMENOKI
M10 pastel
M11 wake up
M12 rainy day
M13 nexus
M14 ナイショの話
M15 ルミナス
M16 眠り姫
M17 コイノミ

EN1 カラフル
EN2 コネクト

ClariSニューシングル「アネモネ」MVは、初のノーアニメ&ノーCG!? 30以上の仕掛けを盛り込んだ立体絵本が解禁に
2010年のデビュー以来、CD総出荷枚数が100万枚を超え、快進撃を続ける “新感覚☆レトロフューチャーポップユニット”ClariS。このたび彼女達のニューシングル「アネモネ」の発売を記念し、ClariS史上初! ミュージックビデオフルバージョンがYouTubeにて公開スタートしました!

公開は、ニューシングル発売から1ヶ月間の8月28日(金)23:59までの期間限定。総撮影時間は24時間という、これまでのMVとは異なり、一切アニメーションやCGを使用していません。クラフト感あふれる手作り立体仕掛け絵本が主役のミュージックビデオになってます。

◆これまで敢えて踏み込まなかった、ノーアニメ、ノーCG!
★今回のミュージックビデオでは、一切アニメーションやCGを使っていません。顔出しをしていない二人の唯一のイメージソースである、二人のイラストを中心にミュージックビデオが作られることの多かったClariSの、初めての試みです。

◆あちこちに仕掛けが組み込まれた立体絵本
★オリジナルストーリーに合わせて制作された手作りの仕掛け絵本は、見開き26ページ、その厚さはなんと13センチと、非常にボリューミー。綿密に計算されたページ構成と仕掛けの数々は必見です。

★アネモネの花から涙の雫が落ちたり、イルカが飛び跳ねたりといった仕掛けの数は、細かいものも含めると30ヶ所以上にものぼり、総撮影時間は24時間に及んだとのことです。ファンなら気付くであろう小ネタや伏線も仕込まれており、自転車のシーンではビルボードにClariSのイラストが登場するなど、随所にこだわりがちりばめられています。

◆アネモネ頭の少女と、人間の少年の恋物語。
★今回のミュージックビデオは、タイトルの「アネモネ」にあわせ、人間の少年に恋をした白いアネモネの花が、人間の体を得て少年を探し旅に出るというストーリー仕立てになっています。アネモネの花言葉や曲の歌詞から連想される切ない展開と、ClariSらしい柔らかくファンタジーな世界観が合わさった見応えのある1本です。

★人間の体を得たアネモネ少女は、地球上を探しまわり、ついにはロケットを作って宇宙へ。ブラックホールに突入し、現実世界とつながる扉をひらく。現実世界に登場したアネモネ少女は、絵本の中の自分を前ページへと遡らせ、少年との再会を果たす。好きな人に会いたいという一途な気持ちが、自分を花から人間へと成長させたというおとぎ話になっています。

『ClariS』デビュー5周年!正体不明!?の現役高校生アイドルユニットの魅力
今年デビュー5周年を迎え、4月15日に初のBESTアルバムをリリースした高校生デュオ『 ClariS 』。

2010年に当時は『アリス』と『クララ』の二人による現役中学生デュオという触れ込みでメジャーデビューを果たし、現在まで数々のアニメタイアップ曲をリリースしてきた。
15歳でアニソングランプリを制した『鈴木このみ』さんや『春奈るな』さんなど、今や10代でメジャーデビューを果たす実力ある若いアニソンシンガーは珍しくなくなってきた。
その中でも、中学生にして動画サイトへの投稿動画から目にとまりスカウトに近い形で『リスアニ!』というアニソン雑誌の記念すべき創刊号の付録CDでインディーズデビューを飾りその年にアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主題歌『irony』でメジャーデビューという、まさにシンデレラストーリーのような大抜擢デビューを果たした。
『supercell』やアニサマにも出場経験のある『ピコ』などを初めとした、動画サイトから火がついた方たちが次々とデビューをする、という気運が高まっていた当時に置いてもかなり鮮烈なデビューであることが伺える。

大人びた歌声とキレイなハーモニーが冴えるClariSのアニソン
彼女たちの楽曲の多くは、ローティーンとは思えない大人びた歌声の中にも垣間見える幼さの残る声と、ハイトーンなふたりのキレイなハモリが特徴的な、キュートでそして切ないガールズポップサウンド。

メジャーデビュー曲となった『irony』はゆったりとしたメロディラインに、『俺妹』のヒロインである中学生の桐乃のような、思春期特有の素直になれないツンデレちっくな歌詞を乗せた曲で、キャラクターと同世代の当時中学生であったふたりが歌うということのリアルさと作品との親和性が図られた楽曲となった。

そして、社会現象とも称された『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌である『コネクト』は作品のヒットとともに『ClariS』の知名度と人気をも確立した曲でもある。

鬱屈とした徐々にダークになっていくアニメの内容に反して、爽やかな映像と疾走感ある曲調で長らく『OP詐欺』だと言われていましたが、10話で明かされたとある過去にぴたりとシンクロする壮大な歌詞は、まさしく作品と楽曲の最高のマッチングが生まれた。

この曲を作詞作曲した『渡辺翔』さんはアニメの展開を聞かされずにこの曲を作り上げ、奇跡的にシンクロしたというからさらに驚きである。
曲のよさに加え作品との相乗効果で何倍にも素晴らしい出来となったClariSの代表曲だ。

9枚目そして記念すべき10枚目のシングルとなった、第2期が2015年春アニメとして放送された『ニセコイ』の第1期の主題歌『click』と『step』。

既に多くのアニメタイアップ曲をリリースしてきたふたりがデビュー曲『irony』を担当した「kz」さんと再びタッグを組んだ楽曲。

どちらも『ニセコイ』の主題歌らしい前向きな恋の歌詞に、アッパーチューンでバンドサウンドが強めのかっこいい音に透明感あるコーラスが映える曲だ。
clickでは作品のキャラの名前が隠された歌詞にも注目して聞いて欲しい。またアリスとクララで歌う最後の曲となったstepは文字通り、次なるステップへと踏み出す節目の曲となった。

最後に、新メンバー『カレン』を迎え新生ClariSとなって初のシングルとなった『border』は『物語シリーズ』ではおなじみの「megrock」さんによる作詞の曲。

卒業したアリスとの別れを惜しむような表現にも捉えられる切ない歌詞と、今までのClariSとも劣らないふたりのハモリが心地よい曲となった。
そのほかにもまだまだオススメの曲はあるので、是非ベストアルバムで堪能してほしい。

『Classroom☆Crisis』内田雄馬さん・小林ゆうさんらも出演! もうひとりの主人公の正体は……!?
遂に放送開始となった、TVアニメ『Classroom☆Crisis』。今回、新たなメインキャストが公開となりました。主人公・瀬良カイトと対立する、上司であり生徒でもある、もうひとりの主人公・転校生 霧羽ナギサ役を内田雄馬さんがそして霧科コーポレーションの経理部予算管理室のアンジェリーナ役を小林ゆうさんが演じます。

また併せて、公式サイトでは新キービジュアルも公開となりました。遂に物語の全貌が明かされ、ますますの盛り上がりを見せる『Classroom☆Crisis』から目が離せません!

■追加キャスト発表
◆霧羽ナギサ(CV:内田雄馬)
転校生としてA-TECに所属する、高等部3年生。だが実は異動した笹山前部長の後任としてやって来た、先行技術開発部の新部長だった。霧羽カズヒサ、ユウジに並ぶ創業家一族の三男である。人質事件に巻き込まれた際、救助のために奔走したA-TECメンバーに会うなり「最悪の判断だ」と言い放つ。

◆アンジェリーナ(:小林ゆう)
霧科コーポレーション、経理部予算管理室所属。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最初の1~3話からは想像できない面白いシナリオです。

十分楽しめる作品です。最初の印象とは全然違う話になっていき、1話目からは全く想像できない最終話でした。私は今夏の作品の中で一番好きな内容でした♪

最終話{netabare}
霧羽ナギサ救出作戦とA-tecの新エンジン公開プレゼンを同時にやってのけ、霧科コーポレーションから独立宣言をするカイトとナギサ。爽快な終わり方で良かったと思う。ただ、続きがあるんじゃないかな・・・?と思わせるエンディングで2期があったらいいなぁ…とも思うが、これはこれで、完結ということでも十分に楽しめたシナリオでした。{/netabare}人間関係とビジネス感の融合度合いが非常にいい割合で、一定の距離感がある人間関係の構図がうまく描けていたと思う。グダグダでドロドロな人間関係に陥らず、常に前向きな方向へ動こうとするカイトとA-tecの仲間たちの爽快さが観てて気持ち良かった。淡白な人間関係に見えて芯では結びついている信頼関係の描写はしっかりと受け止めることができました。
12話{netabare}
ユウジに囚われの身になったナギサの救出のために、ハナコ達はユウジのアジトを突き止めるが、ナギサは救出できず、ナギサは超高性能なロケットエンジンを積んだ宇宙船でコールドウッドへ飛ばされ、7時間後にはそのまま爆死ということになるのだろう。ハナコはユウジに銃で撃たれるし、緊迫の展開でした。来週はどうなるんだろうか・・・。本物の科宮ナギサ(イリス)は守れたわけだが、コールドウッドへ向かったナギサ(霧羽)を救えるのはA-tecの再生計画のプレゼンで使うジェットだけじゃないかな?カイトはその腹づもりみたいだし、来週も緊迫した内容になりそうだ。ハナコは生きてて欲しい!!{/netabare}
11話{netabare}
ナギサを中心に目まぐるしく変わる状況の推移が非常に分かり易く紐解かれてきました。自分が守ろうとしたA-tecをカズヒサの策略から守りきれないと一度はあきらめるが、ミズキのひたむきなエンジニアとしての生き方に触れ、ナギサはカイトと共にA-tec再建計画を図ろうと動き出し始めた矢先に・・・なんと、ユウジに刺されてしまう。
また、イリスは幼き頃のナギサとのいきさつの記憶を徐々に取り戻し、ナギサに話そうとするが、ミズキとナギサの抱擁・キスシーンを目の当たりにし走り去ってしまう。記憶を失くす前のイリスはナギサを好きだったんだろうな・・・と思わせる描写に見えたが・・・。
しっかりと考えられた展開で、事件と人間模様が絡み合っていて、よくできたシナリオだと思います。今夏NO.1といえる内容じゃないかな?次週、ナギサとイリスがどうなるのか・・・また、A-tecは存続できるのか、興味は尽きない緊迫感のある状況となります。{/netabare}
10話{netabare}
常務取締役に昇格したナギサは役員会でA-tecの存続を訴えつつ、カズヒサの解散政策に批判的なプレゼンをするが、ナギサ以外の全員が反対に回り、権力構造の中の裏切り・策略の罠にはまった感じがする。一方、A-tecでは新型のロケットを開発し、イリスがテスト飛行に出るが、アクシデントに見舞われ、過去の記憶が呼び覚まされていく。イリスは自分が科宮ナギサであることを思い出す。会社で窮地に追いやられた霧羽ナギサとパイロットのイリス(科宮ナギサ)との関連性はかなり明確になったが、A-tecc存続のために霧羽ナギサがこれからどのように奔走していくのか、色々と興味は尽きない。見続けてよかった♪どんどん面白くなっていきます。{/netabare}
9話{netabare}
ナギサはA-tecを踏み台にしてユウジとカズヒサへの復讐を仕掛ける。まずはユウジを蹴落とすことには成功。カズヒサとの抗争が見物です。
しかし、A-tecを見捨てるような今回の行動は当然カイトを怒らせた。
今後はカズヒサとの抗争がメインになるのか・・・。
しかし、ナギサとイリスとの関係が曖昧だし、イリスの記憶に関しても未だ謎。A-tecのロケット開発の話がここで流れるような感じでもないので、A-tecと霧科コーポ抗争をどう絡めていくのかが非常に興味深い。なかなか面白いです!!{/netabare}

8話{netabare}
A-tecの予算を不正流用していることが判明し、霧羽ユウジをどう追い込んでいくのかが今後のみどころの一つです。ユウジの不正を暴けば、A-tecの開発予算も作れそうだし、霧科コーポレーションも大きく変わりそうです。
宇宙開発費用を捻出するために、やはり政治家やスポンサー会社が必要で、それを悪用する人をどう成敗してくれるのか・・・ナギサ君の手腕が試されるとこだね。{/netabare}

7話{netabare}
話が複雑になってきていますが、最初の頃よりもずっと面白くなってきています。霧科コーポにおける覇権抗争もありそうで、A-tecのメンバーがどのようにナギサの心を動かしていくのか、物凄く興味深い感じに深まっていきそうです。アンジェリーナ先生強い~~!!カッコ良かった!!
{/netabare}

5・6話{netabare}
霧科コーポレーションの内部事情は込入っているけど、話の辻褄は合っていると思う。ナギサの本心はどうなのか・・・?
ストーリーの焦点はどこにあてられているのか明確ではないけど、これから面白味が増しそうな予感もするし、学園青春ものに落ち着いていくような危惧もある。{/netabare}
 
4話
ようやくこの作品の面白い部分が見えてきた感じです。イメージとしては学園の予算を確保するための{netabare}半沢直樹的な感じの話になるのかな?エンジニアの資金確保の難しさを通して、アニメ制作における資金集めの大変さがメタファーとしてあるのかもね?
お仕事アニメのカテゴリーに突入していくようなら、{/netabare}それはそれで面白さがある。興味深くなってきました!!
 
3話{netabare}
3話でアンジェリーナという経理のプロが登場し、ごもっともな経費論を盾にAtecの杜撰な現状を戒めにかかる。当然のことではあるが、ビジネスにはコスト意識が必要だ。ただ単純に夢だけ追い求める若者や教師の話で終わらないのなら、もっと視聴しようと思う。社会の薄汚い一面も影に隠れていそうだし、展開次第ではもっと面白くなりそうな気がします。
先生が、自分の思い通りにいかなくてホッピー飲んで騒いで酔い潰れるシーンは同情もできないし、逆にこんなやつが過去の栄光を背負って教師面してんなよ・・・とも思ったが、この先生も含めて、残った生徒達の奮闘も今後の楽しみな点です。
論理的なアンジェリーナは色ボケしなければ、個人的にはとても好きなキャラだったのだが・・・。
{/netabare}

1・2話
正直パッとしないお話で始まりましたが、キャラは嫌いじゃないし、ただの学園ものでもなさそうなので、一応継続視聴してみます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「ね・・・最後までいっしょにあがこうよ・・・」

この作品・・・オリジナルアニメ作品だったんですね^^;
レビューを書くためにwikiをチラ見するまで全然知りませんでした^^;
しかも、放送開始までストーリーの概要は公表されなかったそうなのですが・・・そのトラップにすら全く気付いていませんでしたが、雨宮さんと小澤さんが出演される事を知り即視聴を決めた作品です^^
雨宮さんと小澤さんの組み合わせでって・・・私の思考はモン娘と同じパターンだったようです^^
でも演じているキャラがモン娘とは全然違うし・・・声優さんの演技の幅って本当に広いですね^^

「霧科科学技術学園」にはある特殊学級・・・昼間は学生として勉学に励む一方、放課後は学園の経営母体である「霧科コーポレーション」の社員として新型ロケットを開発する、通称「A-TEC」と呼ばれる組織がありました。
これまで「A-TEC」は数々の新型ロケットを開発してきましたが、ここのところ目立った成果が上がっていない上、開発には莫大な費用を要する事から「A-TEC」は解散の危機に瀕してしまいます。
「A-TEC」で働く教師や学生達の今後の処遇が気になるところですが、この作品・・・でっかい爆弾を抱え込んだまま物語が動いていくのです。

「A-TEC」に所属する教師・学生は、「A-TEC」で遂行している仕事に誇りを持って取り組んでいます。
何せ取り扱うのは新型・・・つまり世の中の最先端を突っ走って「新たな技術を創造し続けるモノ造り集団」という事になるわけですから当然といえば当然なのですが・・・
そういう組織であるが故、好不調の波があるのは仕方の無い事だと思いますし、個人的には研究開発の手を止めたら、その企業の発展そのものが止まってしまうと思うのですが、会社って利益にならない部署を切り捨てようとするんですよね^^;

そこで、本作の主人公である「A-TEC」室長の瀬良 カイトは、「A=TEC」を守るために奔走するのですが、霧科コーポレーションの創業家の三男で、瀬良 カイトの上司となる霧羽 ナギサが編入してから「A-TEC」解体が現実味を帯びてくる事になるのですが・・・
振り返ってみると、この編入は霧羽 ナギサにとって貴重な体験だったと思います。

人間が知識を得る方法は幾つかありますが、一番確実なのは「見て触れる」事だと思います。
ナギサは編入によって「AーTEC」の技術レベルがいかに高いか・・・を知る事ができました。
「自分」という物差しを使えば簡単に分かる事です。

そして、今回の編入で彼は「人間味」を知る事が出来たのではないでしょうか。
これまでの彼の周りの人間は、敵か出世のための道具でしかありませんでした。
でも、「A-TEC」の皆んなは敵でもなければ道具でもない・・・
立ち位置は違えど同じ目標を目指す仲間なんですよね^^

「A-TEC」に所属する皆んなは自分の力量を雄弁と語る術を持ち合わせていません。
皆んなの幸せを願いながら黙々と目の前の課題をクリアしていくだけ・・・
彼らモノ造り屋さんは、自分の技術で他人の口を動かせれば良いのだと思います。
そんな「真のプロ集団」に触れたナギサは何を思うのでしょう・・・

レビューの冒頭で、でっかい爆弾を抱え込んだまま・・・と記載しました。
記憶・・・トラウマ・・・思い・・・残す・・・守る・・・人間らしさ・・・
様々な言動と思いが交錯しながら物語の真相が明らかになっていくのですが、本件については、これ以上は触れないでおこうと思います。
気になる方は是非本編をご覧下さい^^

オープニングテーマは、TrySailさんの「コバルト」
エンディングテーマは、ClariSさんの「アネモネ」
どちらの曲も大好きです。この前カラオケで「アネモネ」を歌ったので、今度は「コバルト」に挑戦してみたいと思います♪

1クール13話の作品でしたが、終盤がやや駆け足気味で急展開のオンパレードだったのは気になりました。
終盤の展開をもう少し時間をかけてしっかりと描かれていたら印象がだいぶ変わるのに・・・と思うと、その部分は残念です。でも私にとって総じて楽しめた作品でした^^

投稿 : 2024/11/02
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