ギータ さんの感想・評価
4.2
オヤジの栄光時代はいつだよ・・・・全日本のときか? 斑目は・・・・・・・・斑目は今なんだよ!!
げんしけんシリーズの感想を書いていくうちに、2代目の感想で書きたいことが大分浮かんできました。
ということでほぼ全部書き直しです。
【短い感想】
散々げんしけんの凄い所を挙げてきましたが、それでもまだ凄いところがあるから、最早流石としか言いようがありません。
2代目でその描写が顕著に見られますが、それは“自分に対する劣等感”についての描写です。
オタクとか腐女子とか色々出てきますが、私もそうですが中々人に堂々と言えなくないじゃないですか?
履歴書に趣味アニメ鑑賞、BL鑑賞とか書けないでしょ?(笑)
私も人に言う時は野球とかボーリングにとどめています。
人には言えないけどやめられない自分の趣味、このもどかしさや悩む様子に注目していただきたいなぁと思いました。
ほかにも腐女子の生態系の描写や超強力になったパロディー描写も面白いし、魅力的です。
そして再び主人公として返り咲いた我らが斑目さん!
ていうか、卒業して社会人になっている先輩が大学のサークル舞台にしたアニメで主役級のスポット浴びるとか、作者さん斑目のことめっちゃ好きなんでしょうね(笑)
かまわん!もっと目立たせろ!私たちも斑目さんが大好きだ!
【長い感想】
○劣等感について
{netabare}げんしけんに出てきた登場人物の多くが持っていた感情でしょう。
笹原も斑目も大野も荻上も、そして今回の新入生も持っていた感情です。
実際問題、一人でBL趣味オープンにするなんてまず無理じゃないでしょうか?
オープンに出来るのは、周りに同類がいて、開き直ることができるからだと思うんです。
まぁあくまで予想です。本人どころか、私は男なので本音はわかりません。
波戸くんの描写は本当によく考えられていると思います。
BL趣味はほかの人には言えない、それでもやっぱり誰かと語りたい、高校の時は結局突き放された、それでも自分の趣味をやめれないから女装してまで輪に入っていた。
ただの女装キャラとか、性同一性障害とかそういうものでは絶対にありません。
悩んだ末に、自分を隠してまで趣味を貫こうとした結果だと思います。
誰でも見せたくない、知られたくないことってあると思います。
吉武は浪人したことを隠し、大野も最初はガチムチ趣味を隠し、荻上もBL趣味を隠してきた。
荻上に関してもよくわかります。
オタクが嫌い、オタクである自分が嫌い、だから人には見せたくない、でも趣味はやめられない。
書いててキリがなさそうなので、斑目さんのあのセリフでしめておきたいと思います。
「なろうと思ってなったもんじゃねぇからやめる事もできねぇよ」{/netabare}
○11話:いい最終回だった…
{netabare}げんしけんシリーズを通して一番の神回といっても文句ないと思います。
告白の内容、表情の作画、声優の演技、間、今までの描写内容、告白に対しての咲さんの返事、全てにおいて完璧としか言いようのない告白回でした。
告白してフラれる場面がこれだけ絵になるアニメってまずないっしょ。
げんしけんには理由になる描写、エピソードがあると他の感想で書いてきましたが、今回もしっかり繋げてきましたよね。
間も完璧でしたよね。
マンガのこの回を読んだことありますが、間違いなくアニメの方がいいです。
マンガだと、すぐ次のコマに目がいってしまいますが、アニメは言ってしまえば次に行かせない、数秒間あけることによってよりリアルな雰囲気を出しています。
あー…思い出したらまた見たくなってきた。
オタクとは正反対の人間がオタクの告白に対して真剣に答えて、その後にオタクを気にして我慢できずに泣いてるんだぜ?
普通考えられますか?はいはいフィクションなんでもありですねーで片付けられますか?
それだけの描写をして、関係を築いてきたからこそ、この告白シーンを成立させられるんです。
げんしけんの集大成といえる回ですよ。
全部合わせたら40話近く、その末の告白だからこそより一層くるものがありますが、それでもこれからの恋愛物はこういう理由になる描写や本気度が伝わって来るシーンをしっかり見せて欲しいし、げんしけんを見習って欲しいと思いました。
あと、すごく贅沢な注文ですが、ここでクラブハウスサンドを流してくれればなぁ…
すごく素敵な歌詞、というか斑目本人を表したような歌なので、良ければ読んでみてください。
クラブハウスサンド ゆうまお げんしけん2ED(2番)
{netabare}全然 くだらないことで 話し盛り上がって すぐ最終チャイム
そして 休講掲示板の前を通り過ぎて 見送るモノレール
気付いた恋にフタをして 永遠のトモダチを選ぶ
それでいい それもいい 答えはもう出てる
たしかに ボクらは変わってゆくだろう 変わらない思い出 持って
決して 笑いあえない笑い話
怒りっぽくて 涙もろい キミが好きでした
はぐれた青春 とりまく現実 立ち戻ることで また進めるなら 逢いたいよ
たしかに ボクらはここがだいすきで 笑顔で言えたんだ Bye bye
いつでも キミの味方になりたいと
思い出すとき アイはそこに 必ずあるから{/netabare}{/netabare}
【最後に】
パロディがバカみたいに増えましたね。
昨今の日本のアニメ、マンガなどのオタク文化が急速に進んだのが伺えるようでした。
げんしけんのパロディは他のアニメと同じように笑いをとるという木液もあると思いますが、それだけでなく、彼らの日常を表す手段として用いられていたと思います。
現代的な視覚情報を扱ったサークルなだけに、アニメの話なんてたくさん飛び交うだろうし、その中のネタやセリフを仲間同士で言い合うことってよくあると思います。
私もそうでしたし(笑)
日常とかまどマギの名言友達と言い合ってましたし。
他のアニメとはパロディの使い方には少し違う意味が含まれていると思いました。
アウトブレイク・カンパニーなんかもげんしけんとは少し違いますが、またこっちはこっちで独自のものを築いていると思いました。
つーかタイトルめっちゃ悩んだ(笑)
やっぱスラムダンク縛りは少し無茶だったかもw
まぁ意味はあってるかな、ハーレム的にも、11話的にも、主人公的な意味でも。
本当はこっちのタイトルにしようとしてましたが、ネタバレになりそうなので…
{netabare}告白したことがあるというのがいつか大きな財産になる{/netabare}