2004年度のA.C.G.T.おすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2004年度のA.C.G.T.成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年10月07日の時点で一番の2004年度のA.C.G.T.おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.7 1 2004年度のA.C.G.T.アニメランキング1位
頭文字D Fourth Stage(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (202)
1198人が棚に入れました
『頭文字D Fourth Stage』 は、「頭文字D」シリーズの第4期作品。
公道において自動車を高速で走行させることを目的とする走り屋の若者たちを描いた作品である。1995年の半ばから、「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて連載。
【ストーリー】北関東の名立たる峠道を舞台に、本来ならば「若葉マーク」である筈の主人公、藤原拓海が父親の愛車、AE86型(ハチロク)スプリンタートレノを駆り、誰の目にも圧倒的に速いと思える車を相手に対等な勝負を繰り広げ、“公道最速”を目指す。
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

バトルメインの熱い作品

拓海は「頂点に立つドライバーになる」という夢を持ち、啓介の兄・高橋涼介が立ち上げた群馬選抜チーム「プロジェクトD」のメンバーに加わる。プロジェクトDは「1年間のみの限定活動」「関東完全制圧」を謳い、拓海がダウンヒル、啓介がヒルクライムを受け持つダブルエース体制で、県外の名だたる峠道へ遠征する。拓海は愛車ハチロクを自在に操り、誰の目にも圧倒的に速いと思える車を相手に対等な勝負を繰り広げ、公道最速伝説を築いていく。というのがあらすじ。

今回も様々なチームとバトル。何期もあるけど、個人的には一番濃密な展開。
まずは、セブンスターリーフ。ユーノス・ロードスターに乗る末次トオル。拓海と対戦する。{netabare}しかし、溝またぎを試みて脱輪し土手に乗り上げ派手に横転、走行不能となりリタイア。恋人の奈保に借金してまで、車乗っていてそれはちょっと。走り屋引退を決意。{/netabare}

次は、チューニングショップの社長、東堂が車好きの若い顧客を集めて開校した、ドライビングテクニックの特訓教室である東堂塾。まだ、栃木。シビック TYPE Rに乗る天才肌の二宮大輝と拓海の対戦。{netabare}拓海は涼介から「1本目が終わるまでバックミラーは見るな(=先行のとき、集中力を切らさないため)」、「エンジンは9000回転以上回すな(=レブ縛り。戦闘力をあえて制限して相手に手の内を隠し、2本目でブチ抜こうという作戦)」という指示を受け、この術中にハマった大輝はFF車の弱点となるフロントタイヤを酷使。ヘアピンカーブでインを突かれオーバーテイクされ敗北。ハチロクを侮っていたのも敗因。{/netabare}さらに、東堂塾OBのプロレーシングドライバー舘智幸で、2年ぶりに走る塩那のコースレコードを、二宮大輝の車を借りて、たった1回のタイムアタックで塗り替えるほどの実力者だが、プロの世界の厳しい壁や実情にぶつかり苦悩の日々を過ごしていたところ、東堂に八方ヶ原で「プロジェクトD」へのリベンジ依頼をされる。{netabare}拓海との戦いでは、前走車の視覚から見えなくなる「消えるライン(ミラーの死角をつき、最短距離をカットしながら相手のラインへ進入していく技術)」を駆使して拓海を差し切るほか、拓海の走るラインをブロックしたり、軽くぶつけてバランスを崩させるなどの実戦テクニックを駆使して圧倒したが、道路に飛び出してきたイタチらしき動物を反射的に避けてしまい、ブロックしていたラインを空けたところで、「ブラインドアタック」を駆使する拓海に並ばれ、鼻の差で敗れた。当初は「恩義のある社長の頼みであるから、この勝負を受けた」と語るなど、プロジェクトDとの勝負に乗り気ではなかったが、勝負の後には「レースにはよくあること」と素直に負けを認め「立ち戻るべき原点が必要だった」と語り、東堂に感謝しながら帰っていった。舘が負けた要因として、当初高橋啓介のFDと対戦することを想定したギア比にセッティングしたため、勝負所が異なり本来のポテンシャルを発揮できなかったという点もある。{/netabare}

間に東京から来た車オタク。やられキャラ。{netabare}助手席に座っているが、沙雪のようにアドバイスをするわけでもなく、基本的にしゃべって相槌をうつだけのメガネをかけた奴とよくサーキットへ行くらしく、詳しいのをこれ見よがしに語りたがる太い人。単なる車オタクのようだが、サーキットでの走行会に通いつめているだけあって口だけではなく、池谷浩一郎と同等程度の実力は持っている。走行中には隣のメガネとしゃべる、あるいは独り言を言いながら走るが、星野好造のそれとは違い、特に意味はない。本人曰く、ブレーキングが得意で、コーナーへのブレーキを遅らせて突っ込む「超絶ウルトラスーパーレイトブレーキング」が必殺技。秋名山で拓海や池谷達と仲良くする目的で馴れ馴れしく話しかけるも、メガネと共に樹のハチゴーターボを散々けなしたり、地方の走り屋をバカにしたりといった不適切な話し方をしたことから、池谷に追い払われるもそのことで機嫌を損ね、バトルを仕掛けるため池谷達が撤収するまで近くでじっと待つといった陰湿な行動を取る。強引にバトルに持ち込み池谷を負かすが、樹のハチゴーを運転する拓海の敵ではなく、あっさりと追い抜かれ、土手に乗り上げるという惨めな結果。{/netabare}

そして、埼玉。秋山渉の従兄弟秋山延彦が率いるチーム。久々の女性ドライバー岩瀬恭子と啓介のバトル。埼玉でその名を轟かせる女性ドライバーで、高橋啓介に一目惚れし、本人には直接言わないが自分の中で啓介のことをダーリンと呼んでいる。モチベーションで走る感覚派ながら、その実力は高く、仲間内からも一目置かれる存在であり、啓介をして「一流のロータリー使いだ」と言わしめた。{netabare}愛車は啓介と同じくFDであるが、啓介のFDがシーケンシャルツインターボなのに対し、彼女のFDはシングルターボ。パワーが啓介のFD以上であったこと、シングルタービンであること、そしてパワーの出方がバトルとなった峠に合っていたことで啓介を苦しめたが、涼介から助言(「相手がシングルターボだということを思い出せ」=立ち上がり時の加速遅れの隙を突く)を受けた啓介によりターボラグという両者のターボの特性の違いを利用され、軽いプッシングをかけられた後にアウト側からオーバーテイクされ敗北する。{/netabare}
秋山延彦と拓海のバトル。{netabare}実力は高くないが、頭がよく洞察力に長け、勝てないことを察し、次のバトルへ繋ぐためにハチロクをじっくり観察できる後追いを選び、ハチロクに勝つには軽さしかない」という結論を導き出し、軽自動車のカプチーノを用意。{/netabare}

続いて埼玉北西エリア連合チーム。秋山渉の友人であるラリースト坂本をカプチーノに乗せてバトル。{netabare}ハチロクよりもさらに軽量コンパクトなカプチーノと坂本が繰り出すドリフトは、拓海が初めてコーナリングで勝てなかった相手であり、拓海を思考停止にまで追い詰める。これはバトル後に涼介も「雨が降っていなかったら取られていた」と発言するほど。しかしマシンが軽自動車ゆえに平坦な直線で追いつかれ、ラインをブロックするものの、拓海にブラインドアタックを仕掛けられた際に思わずイン側に寄ってアウト側からオーバーテイクされ敗れる。{/netabare}秋山渉も久しぶりに登場し、高橋啓介と対決。{netabare}この時には前のエンジンをブローさせたため、AE92・GT-Zに搭載のスーパーチャージャーのエンジンに換装。馬力は渉本人曰く「シャシダイで200は軽く超える」。馬力こそ以前のターボに及ばないものの、総合的な戦闘力は拓海戦の時よりもアップし、啓介のFDとも互角のバトルを繰り広げる。渉自身の走りも以前と比べ、ターボチューンの頃の車体を揺らす走りがなくなり、確実に洗練度が増していたが、拓海vs坂本から続いた雨が続き更に雨脚が強まった事を嫌い、ワイパースイッチに手を伸ばした油断から道路を横切るグレーチングでスリップし敗北を喫する。限られた資金から走り屋をやっていたためか金持ちを目の敵にし、自身の走りへのモチベーションとしているが、高橋兄弟、特に啓介とは車の性能ではなく技術で勝負をしたために走り屋として認めている。{/netabare}

土坂のランエボチームとの対戦。これもまだ、埼玉。プロジェクトDを倒せば、クルマを仕上げたショップから多額の金をもらえるという動機のもと、卑劣な手段を使ってプロジェクトDを追い詰める。エボVに乗る会川と高橋啓介のバトル。{netabare}挑発的な態度をとり、啓介のFDを狙って路面にオイルを流すように提案。走り屋ではあるが、それほどテクニックがあるわけではなく、啓介曰く「車両感覚が話にならない程度」。ただし、単なる悪役というわけでなく、モータースポーツのルールなどの知識を例えに出したり、車雑誌を読んだりなどの走り屋としての部分も。愛車を損壊し、岩瀬恭子のFDを借りた啓介とのバトルでは、序盤から先行していたものの、終盤に道路工事のバリケードで狭くなっている部分で啓介に並ばれ、戦慄のあまり減速したことで敗北。{/netabare}延彦が率いるチームに在籍している岩瀬恭子がこの戦いでは大活躍。{netabare}FDをクラッシュさせてしまった啓介に愛車を貸す。その後、啓介とのデートをするもののフラれてしまうが、未だ啓介に対して寄せている想いは強い。デートでフラれた後、啓介の全力疾走をナビシートで見てみたいと願い出て、赤城山のダウンヒルで同乗走行をした(FDはオイルでの事故により修理中のため、涼介のFCを借りてきた)。バトル以外では、啓介が遠征中にFDの車内で休憩をとっていた際、彼がいることに気づかずFDのボンネットにキスをしているところを本人に見られてしまい、ミニスカートからパンツが見えるほどのオーバーリアクションで驚き、全力疾走で走り去ろうとする一面も。{/netabare}
エボVIに乗る一条は路上にオイルを撒くよう手下に指示したり、藤原拓海に脅しを掛けたりと、実力でバトルに勝とうとはしなかった。しかし、会川に比べると、クルマの性能に頼っている部分はあるものの、確かな運転技術を持っている。拓海とのバトルでは、{netabare}後続車を意識してインに寄せすぎたせいで、自らが指示して撒かせたオイルの拭き残しに乗ってアンダーステアを出して失速、そこで拓海に抜かれて敗北するという自業自得な結果。{/netabare}そして、負けた腹いせに北関東では有名な暴走族の元リーダーを土坂のランエボチームの一人が同じ中学の出身であったため、プロジェクトDを力ずくで潰すために仲間を引き連れて呼び出したが、{netabare} 実は群馬の人間であり、高橋啓介の元・舎弟。呼び出された理由を知り、メンツを潰された上に、プロジェクトDに不躾な真似をした会川達を糾弾。これは爽快であった。スカッと。{/netabare}

そして、個人的に一番熱いパープルシャドウ戦。ゴッドアーム・ゴッドフットの異名を持つ、城島俊也と星野好造を筆頭に発足したチームで、東堂塾とはジムカーナやサーキット走行会等で競い合っているライバル。茨城にて。
まずは神業的なアクセルワークから、峠の神様・「ゴッドフット」と呼ばれる、太り気味な土建屋社長の星野好造。BNR34 スカイラインGT-R V-specII Nürに乗っている。本人曰く金持ちで、昔は結構女にモテたらしい。{netabare}特徴的なのはバトル中に常にしゃべりつつけていることで、時々奇声を発することも。それは本来、彼が誰よりも熱くなるタイプの走り屋であるがゆえに集中しすぎてしまうのを防ぐため、しゃべり続けることによって常に冷静さと客観性を失わないよう思い付いた方法であり、城島俊也曰く「気持ちのクーリングシステム」。逆に星野がしゃべらなくなるということは相手の実力が高い証拠でもある。啓介とのバトルでも2本目の途中から、思想こそあれど黙り込んでしまっている。大のGT-R愛好家で「オレは死ぬまでGT-Rだ!」とまで発言しており、今までにR32⇒R33⇒R32⇒R34と4台乗り継いできている。一度R32に戻した理由はR33が気に入らなかったためで「あれは日産の失敗作だ」と言い切っている。GT-Rは本来ドリフトが難しいマシンだが、アクセルワークの達人である彼は、いとも簡単にドリフトに持ち込むことができ、そのテクニックは東堂商会の社長も説明がつかないほど。啓介とのバトルでもタイヤが熱ダレを起こしてアンダーステアが出やすくなる状況を逆手に取り、入口からリアを流すことでフロント側のプッシュアンダーを制御できると同時に、大柄なリアを振り回して後続車を牽制する目的でもドリフトを行った。啓介とのバトルでは、トラクションのよいGT-R有利のヒルクライムと、軽量のFDが有利のダウンヒルをセットで1本とするよう提案。自身が先行の1本目では、トラクションの高さを生かして啓介のFDを引き離が、ダウンヒル区間で追いつかれてしまい、2本目に突入する。ダウンヒル区間に入るまでに前に出なければ勝ち目がないと判断した星野は、頂上の折り返し地点でFDとほぼ同時にターンして追い抜くという離れ業を成功させる。その後はダウンヒルでのドリフトバトルを繰り広げるも、タイヤが熱ダレを起こしていたこともあり、右コーナーで啓介にアウトから接触するように抜き返される。ゴール地点での差はスタート時とほぼ同じであったが、星野のR34はタイヤを消耗しきっており、3本目に持ち込めないと判断し戦線離脱。以前、乗っていたR32は、改造費を1000万以上つぎ込み、そのままレースに出てもおかしくないほどの戦闘力で、そのR32でたたき出したコースレコードは、啓介のFDでも破ることができなかった。{/netabare}
最後は城島俊也。AP1 S2000に乗り、峠の神様・「ゴッドアーム」と呼ばれる
医師である。{netabare}特徴的なのは、左手をシフトノブに置きっぱなしで、右手をステアリングホイールから離さないで運転をするワンハンドステアで、その完成をもう20年以上追い続けている。彼の本気の走りは、ドリフトでもグリップでもないその中間のコーナリング。いわく完全に完成された理想的なコーナリングであるらしい。星野好造によると「"あれ"は理想的なドリフト」。完璧主義者であり、バトルの展開や次に起こることを予想し、全て計算尽くで走っている。そのため、前を走りながらでも、あたかも後ろのクルマをコントロールする術を身につけているとしか思えない走りをする。あくまでスマートに勝つことをモットーとしていることが強調されており、「それが大人の勝ち方だ」と言い切っている。城島の「走行ライン」はラインに無頓着な走りをしているようだが、それはワンハンドステアの練習過程で、理論的な裏付けが生まれたことによる。拓海との戦いでは、コーナーで毎回違うライン取りをしながらもほとんどタイムを揃えるなどして拓海を困惑させ、自身が後追いの7本目でついに追い抜きに成功するが、終盤で変形溝落としとブラインドアタックの合わせ技を使った拓海に抜き返される。その際自身のワンハンドステアを崩されたことによって後追いでの勝負を避け、先行で逃げ切る勝ち方に切り替える。最後となる8本目で全力走行(本人曰くレコードラインアタック)を見せ、これまでどんな相手にも後追いで離されることはなかった拓海が、変形溝落としを使用してもなお引き離されるほどの速さを見せ付けたが、最後の最後で持久戦による疲れと数日続いた猛暑による体調悪化で吐気を催し、クルマを停止させて道路脇で嘔吐、リタイアした。結末は敗北であったものの、終始、拓海に「勝てる気がしない」と思わせた強敵である。バトル自体は、S2000がハチロクを引き離していた状態、しかもハチロクは変形溝落としの失敗でサスペンションに異常を起こしていたため、拓海自身は敗北であったと感じている。バトル後、拓海は城島のS2000に同乗してそのテクニックを直で目にして学び、今後の精進を促すアドバイスを受けた。{/netabare}

バトル以外でも、{netabare}イツキが秋山和美と再会し、いい雰囲気だったが和美の元彼がよりを戻そうと和美に接触したことにより破局し、二度と出会うことはなかった。ホテルに行った回数はたぶん10回より多いようで、ショックが大きい。元彼は、年上であることから彼女と付き合うことに自信がなく悩んでいたけど、選ばれたのは元彼でした。{/netabare}
何気に、作中でギャラリー3人組としてm.o.v.eのyuri・motsu・t-kimuraが出てた。

全体的にバトル中心。つい前のめりになって見ていた。


OP
DOGFIGHT move
Noizy Tribe move
ED
Blast My Desire move
Nobody reason〜ノアの方舟 move
主題歌は全てmove。OPはカーアクション。EDはミュージックビデオ。そこは変わらず。DOGFIGHTしたくなる。気持ちだけ。


ACT.1 プロジェクトD
ACT.2 全開! ダウンヒルバトル
ACT.3 東堂塾最強の男
ACT.4 二つのアドバイス
ACT.5 勝利へのスタートライン
ACT.6 ブラインド・アタック
ACT.7 嵐のハチゴーターボ
ACT.8 運命のFDバトル
ACT.9 恭子の告白
ACT.10 埼玉エリア最終兵器
ACT.11 雨のダウンヒルバトル
ACT.12 葛藤のストレート
ACT.13 モチベーション
ACT.14 悲しきロンリードライバー
ACT.15 4WDコンプレックス
ACT.16 怒りのヒル・クライム
ACT.17 埼玉エリア最終決戦
ACT.18 ラスト・ドライブ
ACT.19 ゴッドフットとゴッドアーム
ACT.20 超絶GT-R!
ACT.21 ドッグファイト
ACT.22 ワンハンドステアの魔術
ACT.23 エンドレスバトル
ACT.24 終わらない挑戦

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

FD3Sは美しい!!

頭文字D第四期。シリーズ第二部。

1995年"しげの秀一"による日本の漫画を原作に作られた。
「エイベックス」の"アニメ制作事業"新規参入第一弾作品。
今のところ1期の1998年から2013年5月10日"5th"

第一部。
第一期。1998年放送開始のTV版アニメシリーズ。全26話。
第二期。テレビシリーズ「頭文字D Second Stage」全13話。
第三期。2001年劇場版映画「頭文字D Third Stage」103分

第二部。
OVA「頭文字D Battle Stage」
OVA「頭文字D Extra Stage」
第四期。テレビシリーズ「頭文字D Fourth Stage」全24話
OVA「頭文字D BATTLE STAGE 2」
OVA「頭文字D Extra Stage 2」
アニマックスPPV「頭文字D Fifth Stage」
実写版。キャストは日本/香港/台湾等若手俳優を起用。

Third Stageの続編。

藤原 拓海(声-三木眞一郎)は走る事の意味・・漠然とだけど
プロのドライバーを目指す。

その為高校卒業後は運送会社で働きつつ「赤城レッドサンズ」
の"高橋 涼介"と共に、各地の峠で遠征バトルを繰り広げる
チーム「プロジェクト.D」の本格的な活動を開始する。

ホームページで公募して挑戦を募る大胆な「プロジェクト.D」
ヒルクライムは"高橋 啓介"(声 - 関智一)FD3S RX-7 Type R
ダウンヒルは"拓海"のAE86パンダトレノ藤原豆腐店仕様SP。
2台の車に3台のサポート用ワゴン車でプロ顔負けの体制。


セブンスターリーフが参戦!先ずはダウンヒルバトル。

末次 トオル(声 - 中村大樹)
NA6CE ユーノス・ロードスター S-Special

「一番大事なのは車の運転を楽しむこと」という信念。
コーナーを慣性ドリフト抜ける「カミカゼ・ダウンヒラー」
彼女から借金してまで車に金を注ぎ込む。引退を賭け勝負。

パワー勝負のヒルクライムには高橋 啓介が挑戦を受ける。

川井 淳郎(声 - 佐々木誠二)
ER34 スカイライン クーペ 25GT-TURBO


※基本勝気で言葉や素行が荒い傾向のある人も出るけど・・
徐々に"走り屋"と"族"の雰囲気の違いも明確になってくる。

車が好きで好きで!という車弄りや運転が好きでたまらない
人が視てもう~ん!という楽しみ方のできる内容に感じる。

東堂(声-土師孝也)「東堂塾塾長」ショップ「東堂商会社長」
東堂塾=ホームコースは塩那道路。この辺もそういう匂い。
チューニングショップの社長、東堂が車好きの若い顧客を
集めて開校した、ドライビングテクニックの特訓教室。
速さだけを追求する走り屋集団で、プロレーサーも輩出。

二宮 大輝(声 - 森川智之)
EK9 シビック TYPE R(後期型・98spec)

スマイリー酒井(声 - 高瀬右光)
DC2 インテグラ TYPE R(前期型・96spec)

舘 智幸(声 - 中田和宏)
EK9 シビック TYPE R SPOON仕様(東堂商会デモカー)
「東堂塾」OBのプロレーシングドライバー。


何度も要所で只者ではない所業を見せ謎の多い拓海の父親。
藤原 文太(声 - 石塚運昇)藤原豆腐店店主。
GC8 インプレッサ WRX STi Version V

武内 樹(声 - 岩田光央)高校時代からの拓海の親友。
血液型 O型(作中唯一血液型の設定がなされている人物)
AE85 カローラレビン SR"改"(ボルトオンターボ)


東京から来た2人組。S15 シルビア Spec-R

デブ(声 - 石井康嗣)メガネ(声 - 肥後誠)

秋山延彦のチーム。埼玉北西エリア連合チーム

岩瀬 恭子(声 - 豊口めぐみ)
搭乗車種…FD3S RX-7 Type R"改"シングルターボ。

秋山 延彦(声 - 堀川仁)
搭乗車種…SXE10 アルテッツァ RS200 TRD仕様

坂本(声 - 吉野裕行)
搭乗車種…EA11R カプチーノ

秋山 渉(声 - 松本保典)
搭乗車種…AE86 カローラレビン GT-APEX(前期型)
ボルトオンターボ→4A-GZELUに換装して再登場。


土坂のランエボチーム(名称不明)

会川"ランエボVの男"(声 - 天田益男)
CP9A ランサーエボリューションV GSR
粗暴な性格でプロジェクトD、特に高橋啓介に対し挑発的。
道路にオイルを蒔くなど極悪非道な事を平気で行う。

一条(ランエボVIの男)(声 - 真殿光昭)
CP9A ランサーエボリューションⅥ GSR T.M.E
※Tommi.Makinen Edition ※通称“エボ6.5”

走り屋といえど・・暴走族と完全分離していない側面とか?
元続上がりとか・・

チームパープルシャドウ

城島 俊也(声 - 江原正士)
搭乗車種…AP1 S2000
峠の神様「ゴッドアーム」と呼ばれる頭脳派の完璧主義者。
「ワンハンドステア」の追求をしている。

星野 好造(声 - 大友龍三郎)
搭乗車種…BNR34 スカイラインGT-R V-specII Nür
神業的なアクセルワークで峠の神様「ゴッドフット」
太り気味な建設会社社長。


そういえば車体3Dの描写が、より滑らかになった気がする。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 1
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

設定がとてもよかった

初めてこのコミックを観た時は(もう随分昔ですがw)、えらい画が下手くそ(ごめんなさいw)だなぁ~って思ったんだけど、読んでみると、内容はなかなか面白そうだな・・・って感じて、延々と最終巻までのお付き合いとなっていました。アニメも第一話なんて、独特の上手とはいえない画で、大丈夫かな・・・と思いつつも結局最終話まで観ちゃったしねw
 
題材と設定が良かったのは間違いありません。峠の走り屋を芸術的なドリフトでぶっちぎる普通の高校生藤原拓海のやる気のなさ感がfirst stageでは良かったし、拓海のお父さんが非常に味があってよかった。登場する走り屋達も車に対しての知識と走りに対する情熱は同じベクトルなのに車種や技量によって考え方が全然違うし、その違いがしっかり的を射ているから面白さが倍増しましたよね。
 
現実的ではないけれど、物理的には理にかなっていることが多かったので、嘘っぽさも感じなかった。ひょっとしたら自分にもできるかな・・・?みたいな錯覚に陥る感じさえしたから、車好きには身近なすげ~走り屋の話って感じで、臨場感もあったと思います。高校生としての藤原拓海の話も案外面白かったし、車以外の日常の話も楽しめる内容が多かったので、今でも時々観て楽しんでいます。映画もなかなか楽しめましたし、峠の走り屋の話としては一級品の内容だったと思います。
 
{netabare}fourth stageのメインは拓海VSゴッドハンドと啓介VSゴッドフットのバトルにより、各自の技術が覚醒するまでの本格的なバトルで終焉します。限界領域での神がかり的なドリフトの技術を持つ拓海とワンハンドステアで理想的なラインを進むゴッドハンドとの壮絶なバトルは見応え十分です。タイヤマネージメントに必要な理想的なラインどり、という物理的に整合性のある内容で面白かったし、拓海はそれに対して溝落としでゴッドハンドを追い詰めたあたりは迫力があって良かった。啓介もアクセルワークでタイヤマネージメントを行うという繊細な過程を踏み、ゴッドフットを追い詰める。最後は走り屋馬鹿の意地の張り合いになる所も良かった。
総じてイニDは自動車工学と物理学に即してバトルの課題が構成されていて、好きな人には目が離せない内容になっているのです。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 10

62.8 2 2004年度のA.C.G.T.アニメランキング2位
恋風 - こいかぜ(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (119)
765人が棚に入れました
『恋風』(こいかぜ)は、吉田基已の漫画作品。講談社の漫画雑誌『イブニング』に連載。アニメ化もされ、2004年4月から6月までテレビ朝日・キッズステーションで放映された。
【ストーリー】耕四郎は、少年時代に両親が離婚。父に引き取られた耕四郎は、母方との交流を持たず、十数年たった。
ある日、見知らぬ女子高生と知り合い、心惹かれる。しかし、彼女は生き別れになった12歳年下の妹七夏だった。
七夏との再会に出だしを挫かれた耕四郎の心。その日から自己嫌悪と苛立ちの日々が始まったのである。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

恋という風邪を引く

子どもの頃に両親が離婚し、離ればなれになった兄と妹。
10数年が経ち、たまたま電車の中で出逢ってひとめぼれし
たまたまの理由で遊園地デートをした相手が、実の妹だと知る・・
桜咲くそんな春から物語はスタート。

とにかく主人公である兄(28~9歳)の性格描写、心理描写がとても細かい。
外見は、平凡な顔つきの大柄な体格で、ボソボソとした口調はどこか内気な雰囲気。
つきあっていた彼女から別れを切り出されても、心を乱すどころか
理由を聞くことすらなく淡々と受け止めるような性格。
内心では実にさまざまなことを考え悩んでいることが、モノローグでわかるものの
それを素直に表現できないし、想いとは逆の言動があったりもする。

ずっと離れて暮らしていた妹と同居することになる物語はたくさんあるが、
この作品の兄はドギマギするとか溺愛するとかじゃなく、イライラし
妹にどう接したらいいのか、わからないという感じに見えた。
それに正直、恋愛上手な人にも見えないことから、妹どころか女性の扱いに
あまり慣れてない人物なのかもしれない。

一方、高校一年生の妹のほうも初恋を経験したことがある程度で
兄のことはよく知らないものの、会えずにいた間の憧れを実現しようと
無邪気に振舞い、異性として意識することもほとんどないため、
その清純さが兄の苛立ちに繋がってしまうという感じ。

そんな2人がどういうわけか恋におちる。
友だちが一線を越えて恋人になるのとは違い
実の兄と妹だから、何をするにも問題はついてまわる。
ものすごくリアルに感じたのは
兄の心の叫びと外見や行動が生々しかったからなのかも。
すごく切なく悲しい展開と受け取るか、愛し合えているのだから幸せと
受け取るかは、観る人の感じ方で変わると思うけれど、
すごく考えさせられた。

実の兄妹で世間体的には許されない関係。
結婚は許されない。親を悲しませることになるかもしれない。
禁断の愛とされるものは他にもたくさんあり、近親愛だけではなく
純粋に愛し合うだけなら悲劇とは思えなかったりもする。
けれどもリスクある妊娠の可能性を考えると奨励はできない。
この作品はどちらの視点に立っているのだろう?と何度か迷いながら
なぜこの兄と妹が愛し合ってしまったのだろうと追求したくなり
ちょっと検索してみた。

一般的に、子どもの頃から一つ屋根の下で育ったきょうだいの
近親愛も意外に多いらしいのだが、その多くは一時的なものであるのに対し
「ジェネティック・セクシュアル・アトラクション」といって
離ればなれになっていた親族が再会した場合に、
性的魅力を感じてしまう現象が存在するのだそうだ。
原因としては、もともと親族であるため自らの特徴との類似点が多いことから
他人よりも本能的に好意を持ちやすいとのこと。
もう少し納得してみたかったのだけれど、
まだ断定できるまでには解明されていないらしい。

結局、色々考えてみたけれど、この主人公たちは
きょうだいとか関係なく惹かれ合うものがあったことは確かで
そもそも恋に理屈がつけにくいのと同じように、
ある日ふと気づいたら好きになってしまってた・・というものなのだろう。

それだけに、どうしようもなく惹かれながら戸惑い、苛立つ
兄の気持ちの変化はものすごく丁寧にじっくり表現されていたし
妹が兄を慕い、好きでいる気持ちは伝わってきた。

だけど肝心なのはここからで。
恋する二人の仲睦まじさだけを描く物語ではなく
OPやEDでも映し出されているように、あくまでも「家族」が
ベースになっているということが大切で。
家族やきょうだいを愛さない家族はあまりいないだろうし、
本来、愛すべき存在であり、愛して当然なのに
離ればなれに長年いたことで男女間の恋愛と錯覚してしまった部分に
問題があったとしか思えない。

つまりは覚悟したような気になっている二人、というのが重要なのかも・・
そこに行き着いたとき、タイトルの「恋風」の意味に気づかされた。

二人の前途はどうなっていくのか、
余韻のあるラストをどう受け取るかは視聴者の見方次第だが
自分にはとても、せつなく映った。

素朴でやわらかい音色のBGMはとても雰囲気に合っていたし、
春から始まり春で終わる間の1年間がちょうど2人の心情に
マッチしていて、そういう拘りには好感持てた。

観る人を選ぶというか、好き嫌いがハッキリ分かれる作品だと思うけれど
自分にとっては、普段考えないようなことを深く考える機会になったし
ここまで誠実に近親愛を扱った作品は今まで知らなかったので
観れて良かったと思っている。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 37

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大人の女には対応できず、妹へ性欲を向ける気持ち悪さが秀逸。

 本作のリアリティは離れて暮らしていた兄妹というところだと思います。匂いによる近親相姦回避というのはどうも嘘か父娘の間の話みたいです。
 兄妹の性交の忌避は、家族という言葉の定義の刷り込みとか、生活を一緒にしていたからという慣れなどの後天的な要素が大きいようです。

 ですので、離れて暮らした兄妹が、比較的監視がないような自由な環境で一緒に暮らせば、まして過去に仲良くした記憶があれば惹かれ合うというのは十分あり得ると思います。

 主人公は妹への性的な視線について、道徳・常識・知識・周囲の人間の監視・好意などなどによって葛藤を持ちますが、そういったものが彼を苦しめます。それが本作の主要なテーマだと思います。
 つまり、この作品の特徴ははっきりと性欲と恋愛を重ねていることです。

 兄から妹への性欲が恋愛感情よりも先にあったことは、途中妹の下着の匂いをオカズに自慰する場面でわかります。

 彼は人の心がわからない、言葉を伝える事が下手です。元カノと再会したときの言い訳も彼の妹への性欲の裏返しでしょう。元カノの結婚願望もわからずにいたということです。
 せっかくの再会で、彼氏が待っているとは言っていましたが、あそこは誘えばどうなっていたでしょうか?まったく元カノの内面を見ようとしていませんでした。
 
 そして、会社の同僚からのアプローチに冷淡です。会社の同僚はすなわち強い女です。強い女は恋愛対象になりません。妹は庇護すべき小さな存在です。つまり、彼は大人の恋愛が出来ない男ということです。

 妹への思慕も妹の色香に迷ったととるのが自然です。アパートを借りたのは想い人の妨害工作でもありましたが、彼が自分で我慢できないことを自覚した。妹への恋愛感情には性欲が強くあるということです。

 これは父親に育てられた男で同居女姉妹なしという設定と非常によくマッチしたリアリティでした。
 また、ヒロインに主体性があるような無いような。肝心な部分を兄に委ねるところが、この兄妹の恋愛の危うさを良く表していました。つまり、妹からは父の不在による父性への憧れのような感じがありました。

 父親の愛人が原因らしいですが、母親が離婚した原因も兄の妹に対する態度を恐れた感じもありました。もし、父親だけが原因なら親権の分け方としては普通母親が両方見ると思います。
 最後のほうで兄のところに妹が泊まったと知った時の表情から母は何かを察した感じもありました。

 この気持ち悪さを純愛と呼ぶのかどうか。公園の母親の態度を見たでしょうか。妹と同じピンクの服を着た女の子が昔の妹と同じく差し出すコップの水って、多分泥水ですよね。つまり彼は妹の差し出すセックスによって「泥水をすする」=苦境に立たされるという示唆だと読み取りました。また、桜が切られモールになると言う示唆と二人の相合傘もありました。

 それが本作の読み取るべきポイントでしょう。アニメは兄の気持ち悪さを分かりやすく丁寧にアニメ化していました。
 そして、アニメの最後の場面、なぜ彼女の後ろ姿を見送ったのか。このオープンエンディングの先を読み取るのが、本作の文学性でしょう。とても後味の悪さが素晴らしい作品でした。

 主人公の性質が日本人論、特に草食ロリコンシスコンの男子のアナロジーととることもできます。この「大人になれない鬱屈した女性に対する性欲の気持ち悪さ」がイコール「いい人」「優しい人」に見えるところも、とても現代的で秀逸でした。もちろんここで言う「いい人」「優しい人」は弱者男性の言い訳の事です。

 もちろん、単純に振られたばかりの2人が兄妹と知らず先に惹かれあってしまったととることもできます。ずっと覚えていた兄への思い出が増幅されて妹が暴走したととることもできます。

 コミックスは読んでいますが、この結末の表現が違っていました。桜をメインにしていましたね。読み取り方がひょっとしたらアニメとコミックスでは違う印象になる気がします。この辺の表現の違いがアニメ化の意味だと思います。

 逆説的な意味ではなく、非常に面白かったし、余韻がある本当にいい作品だと思います。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 9
ネタバレ

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

重いテーマだが、論理的で十分な作り込み

~~感想~~
私にも異性のきょうだいが居る。
異性のきょうだいが居る方には共感して頂けると思うが、
こーいうの、断じて、ありえない。リアルに「うおえっ」て感じなのだ。
ただ、ゼロとは言い切れない。世の中には、そーいうのもあるのかもしれない・・・。
ましてや、歳も離れてるし、何年も離れて暮らしていたし・・・やっぱり・・・あるかな?
・・・うーん。無い無い。絶対に無い!

というわけで、内容は、個人的にはギリギリ、というか半分以上はアウトだ。
妹属性(耐性?嗜好?)のある方ならば視聴も楽なのだろうか?
仮に、兄がキレイな顔立ちの男だったら、別世界の物語として受け入れられたのかもしれない。
しかし、そうでないところが(むしろオッサン顔)、妙にリアルで生々しい。
視聴には体力と精神力が必要だった。
こんな感じで、途中まで我慢しながら、半分は怖いもの見たさで視聴を継続していた。

・・・ところが、どうしたことだろう。
後半になると、頭では拒否反応100%なのに、心では感情移入を・・・。
どういうことなんだこれは。

~~理由を考えてみた~~

その原因は一体何だろう?
背徳は悲劇を生み、悲劇はドラマを生む。
そこに視聴者は様々な感情を抱き、何らかの感動を得る。

本作はどうか?
{netabare}序盤~中盤で兄側のみの心情や行動を描いていたため、視聴する側に「ヘンタイ!」と反応させ、あえて感情移入させない(少なくとも私はできなかった)。
ところが終盤以降、妹側の心情や行動をも同時に描くことによって、悲愛の要素を強めた。
「ヘンタイ」から「悲劇の愛」への移行をしたことで、視聴する側に同情させ、感情移入させることに成功したのではないだろうか。
最初に、拒否反応をさせておくことによって、その後に感情移入しやすくしたのだ。
相手側の反応(反論)を想定したうえでの自己の主張の展開。
これは非常に論理的な論法。これで説得力が増したのだと思う。

終盤からの感情表現、セリフ内容、ともに切れ味鋭く、秀逸だった。
最終回、象徴的なシーンとセリフを、これでもか、と流す。
(最終話の考察だけでレビュー1回分くらい書けそう)
そのうえで、最後は視聴者にボールを投げて終わった。
この終わり方で良かったと思う。
正解なんて誰も用意できないのだから。{/netabare}

扱うには非常に勇気が必要な重いテーマ。
しかし、本作はそれに負けないくらいの濃厚な作り込みをしていたと思う。
予想外のパンチを食らった・・・。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 14
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