2016年度のA応PTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

62.2 1 2016年度のA応Pアニメランキング1位
タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (128)
519人が棚に入れました
中学2年生の早瀬真理は、何事にも一生懸命で元気な女の子。
3年前に失踪した世界的科学者である父・永司からもらった ペンダント・アーミラリーコンパスをいつも大切にしている。
ある時真理は、親友の水城和花の兄・旬の部屋で、 かつて永司の研究室で見かけた本(『磁石と電気の発明発見物語』)を見つける。
真理は開いたその本からあふれたゆらぎに包まれて、タイムスリップしてしまうのだった。
アーミラリーコンパスが示すタイムスリップの先々で、 真理は様々な科学者たちと出会い、和花や旬と共に行方不明の永司の足跡を追ってゆく。
そこへ、同じく永司の行方を追っていた実業家・御影丞の動きが影を落とす。
現代での永司失踪をめぐるドラマが縦軸に、 過去で真理たちと科学者が繰り広げる発明・発見に関わるドラマが横軸に展開され、 それらが次第にシンクロしていく。

声優・キャラクター
豊崎愛生、寿美菜子、木島隆一、森川智之、坪井智浩、戸松遥、井上喜久子、山下大輝、高垣彩陽、福緒唯
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

家族揃って、お茶の間で楽しく学べる科学アニメ

土曜の朝7時からテレビ東京で放映されている科学アニメです。

科学をテーマの中心に据えたアニメというのは意外な事にとても珍しく、NHK教育では過去にエレメントハンターとかマリー&ガリーなどがありましたが、それ以来?という印象を受けました。

方位磁針の針の色の付いた部分が常に北を指す理由を詳細に説明出来る人は日本中あるいは世界中にどれだけいるでしょうか? そもそも地球の組成って何? とか、そんな私達の身近にありながら、見落としがちの科学的疑問を、考察の余地を残しながらも丁寧に解説していくアニメの様です。

科学技術とは切っても切り離せない生活を、当たり前の様に、吸っては吐く空気の様に受容している私達にとって、知るべき事、知らなくてはならない事は沢山あると思います。なぜならそれらは全て、何かを犠牲にして贖われているものなのですから‥。残念ながら、それらの事は学校で全て教えてくれる訳ではありません。なのでこの様なアニメの視聴をきっかけにしてでも、少しでも多くの人が、そんな身近な不思議を不思議と捉えて欲しい。化学好きのブリキ男はそんな風に思ってしまうのでした。

とは言え、お勉強アニメとしての色合いはそれほど強くありません。幼馴染との友情や恋、お菓子作り、失踪したお父さんの謎、※悪の組織?による陰謀などの王道設定が、タイムトラベルという冒険を交えてすいすいと展開される見やすいアニメです。家族揃ってお茶の間で視聴出来る、楽しい科学番組になっているのではないでしょうか?

第1集(1話+2話)はウィリアム・ギルバート、次回はベンジャミン・フランクリンのお話です。

以下は各話の感想。

3話 ベンジャミン・フランクリン
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4話 アレッサンドロ・ボルタ
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5話~6話 マイケル・ファラデー
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7話 サミュエル・モールス
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8~9話 グラハム・ベル
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10話 ハインリヒ・ヘルツ
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11~12話 トーマス・エジソン
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科学は世界を見るための唯一の方法ではありませんが、人類の歴史を通して、常に反証可能な方法であった事は認めなければならないのではと思います。言い換えるならば、一つの見方としては確立したものであると評価出来ると思います。でも科学一辺倒の思考に陥ると、多分偏屈人間になってしまうので、幽霊とか魔法とかもあるかも知れないと考えられる様なイイ加減な人間になりたいものです。


※:御影さんが美女?をはべらせてウイスキーをロックであおってるシーンには閉口(汗)。バブル時代ですか!?


[おまけ~ことばが通じる不思議について~]
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以下は作品本編とは殆ど関係ない面白実験コーナー。
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投稿 : 2025/03/22
♥ : 18
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

昨日は今日になり、今日は明日になる。全てが繋がって、今になる。

[文量→大盛り・内容→考察系]

〈2016夏 個人内ランキング 6位〉

録画溜めといたんですが、キャッチさんの影響で視聴開始w

【総括】
子供向けアニメと思い、侮ることなかれ。かなり優秀なシナリオに、度肝を抜かれます。タイトルや絵柄だけで敬遠してはいけないアニメの代表格かと。

科学や科学史に詳しい方にとっては当たり前すぎる内容なのかもしれませんが、私のような文学畑の人間にとっては初めて知ることもあり、純粋に知的好奇心も刺激された。楽しいし学べるし、ホントにNHKで流してほしいw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
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【各話感想(レビュー含め)】
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投稿 : 2025/03/22
♥ : 22

森可成 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

生きることは学び続けること

外出自粛が解除されて
子供を連れて外に行くことが
また日常になりました。

博物館、科学館、美術館等の
展示物に触れさせてあげたい、
と思うのですが、
そういうところは休館中。

で、
思い出したのが本作
「タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~」
でした。

失踪した科学者の父の残した技術で
タイムスリップしてしまう少女とその幼馴染
が主人公です。
ちなみにCVは「けいおん!」の唯と紬です、
やった!

そのタイムスリップ先で
タイトルの通り8人の科学者と出会うお話。

この作品の魅力はただ単なる偉人紹介アニメでは
ないことです。

偉人達の業績だけではなく、
本人からしてみたら、
それ言わないで欲しんだけど・・・
という様なエピソードも挿入されます。

知ってる人はクスっとなり、
知らない人は、偉人もただの人であることが分かる、
いい作りになってます。

ストーリーも、まあタイムスリップものとしては
ありがちに感じる方が多いかも知れませんが、
破綻のない一貫した秀逸なものです。
子供と一緒に見てる大人も引き込まれます。

キャラクターの性格等にはちょっと違和感は
感じたものの、
良作という呼び名が実にふさわしい作品だと思います。

と、いうわけで子供と一緒に見ようとしたら
サブスクに入ってない!!!

無念です。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 12

61.2 2 2016年度のA応Pアニメランキング2位
12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (116)
504人が棚に入れました
大人でもなく、子供でもない、ビミョウなお年頃の小学6年生・綾瀬花日。
担任の先生のキスをクラスの男の子と偶然目撃したり、自分はまだなのに友達に先に生理が来て悩んだり。
一方、花日の友人・蒼井結衣は、自分にイジワルしてくる男の子が気になっていて……!?

声優・キャラクター
加隈亜衣、斉藤壮馬、木村珠莉、堀江瞬、牧口真幸、原紗友里、柿原徹也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ちゃお』の看板マンガのアニメ化

◆6年2組、花日(はなび)&結衣(ゆい)のダブルヒロインものだけど・・・

少女漫画雑誌で一番売れてるのは『なかよし』だとばっかり思っていたら、もうずっと前から『ちゃお』の方が売れていたんですね(少子化のため全盛期よりはだいぶ発行部数減っちゃってるそうですが)。

で、ショッピングセンターの書店コーナーなどで時折みかける、その『ちゃお』の表紙の、いつも目をキラキラ輝かせて、口を半開きにしてこちらに微笑みかけてくる少女が、こいつら(花日&結依)だったのか笑。


◆「事故チュー」ならぬ「ムラムラ・チュー」から始まるストーリー

少年雑誌なら、小学生や中高生のガキが街角で綺麗なお姉さんに突然何かの偶然でHUG!されちゃったり、校庭で突然つむじ風が吹いて同級生の可愛い子のパンツをガン見しちゃったりするのは“常識”ですが、少女雑誌でも、平凡そうな少女が、何かの偶然で年上や同級生だけど年長に見えるイケメン君と「事故チュー」しちゃうのは、(※第1話で手っ取り早く読者の興味関心を惹ける・・・という意味で)“常識”の範囲かな?とは思っていたんですが。

たまたま同級生と屋上に昇っていたら、ネタバレレビューを読むしちゃった・・・って、こんなのが最近の少女マンガの“常識”なんですか、そうですか・・・。


◆総評

一話一話の脚本はよく練られていて、出来が良いと思います。
絵柄も音楽も演出も、ほどほどに良くできてて文句はつけられません。
ただ、全体を観終わって、個人的に気になった点を少々。

・毎回しゃしゃり出てくるモブ男子連中が終始ウザイ(※イケメンコンビとの扱いの差に笑)。
・最初から最後まで、お邪魔虫&意地悪ばっかりしている心愛(ここあ)ちゃんが、何だか次第に可哀そうになってくる・・・。

続編も制作されているので、そのうち視聴してみたい気もするのですが、果たして、本作の裏ヒロイン・心愛(ここあ)ちゃんに春は来るのでしょうか?
そこだけが個人的に気になりました。


◆制作情報
ネタバレレビューを読む


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======= 12歳。〜ちっちゃなムネのトキメキ〜 (第1期) (2016年4-6月) =====
ネタバレレビューを読む 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)9、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「Sweet Sensation」
ED 「Cotona MODE」

投稿 : 2025/03/22
♥ : 10

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

12歳、おそるべし

主人公の綾瀬花日12歳と同級生のイケメン・高尾、花日の親友・蒼井結衣12歳と同級生のイケメン・桧山。この2組の小学6年生カップルを描く恋愛物。
基本的には、普通の少女漫画のような、ヒロインとイケメンのキュンキュンする恋愛模様を小学生向けにしたような内容。
少女漫画系アニメも女児向けアニメも、両方とも好んで観ている自分には、これはとても面白かったです。
主人公が高校生くらいの年齢の少女漫画系作品でも、観ていて照れたり恥ずかしくなるようなキュンキュンする場面があったりして、それこそが少女漫画の魅力なわけですが、この作品ではそういった展開を小学6年生がやっているということで、照れや恥ずかしさが倍増しているというか、なにかいけないものを観ているような背徳感すらあります。(そもそも、12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~、なんてタイトルの時点で大人が観るべきものではないのでしょうが)
キャラクターは、ヒロイン2人も普通にかわいいですが、高尾の小学生離れした余裕っぷりも印象的。イメージとしては、新人OLを優しく見守る50代の部長、くらいの器の大きさが感じられて、主人公たちの恋を邪魔する同級生のおバカ男子たちとの対比が笑ってしまいます。また、顔はかわいいけれどちょっと意地悪で、高尾に色目を使ってくる心愛ちゃんというライバルキャラ?も個人的には結構好きでした。
作画は普通に綺麗。音楽も悪くなかったです。
10月からの2期の放送がすでに決まっていて、新たなる恋のライバルも登場してくるようなので、続きがとても楽しみです。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 11

前原由羽 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「12歳」を知らない大人たちへ...

12歳は大人でも子どもでもない特別な時期...
主人公格の2人、花日と結衣を追いかけて2人が大人への階段を登る姿を見届ける物語です。第1話で彼氏が出来て、ひたすら大人の彼氏に守ってもらうのが花日サイド、第2話で彼氏が出来て、子どもの彼氏に「好き」の気持ちが伝わらないままぎくしゃくしてるのが結衣サイドです。詳しいあらすじは他のレビューワー方が丁寧に書かれていますので割愛します☆

この作品が面白いのは主人公2人が中間の位置にいるのに対して、子どもサイドに桧山やエイコー、大人サイドに高尾や心愛やまりんがいること。エイコー筆頭の幼稚な行為だけでなく、心愛の嫉妬深さやまりんの怪しげな恋愛作戦とかを見ていると、花日たちは子どものままでいるのは嫌だけど、「大人になる」っていうのが必ずしも良いとは限らないと感じてるんだよね...
彼女たちの恋愛事情と一緒に描写されているのがいじめです。子どもサイド、大人サイドで陰湿さの度合いが全然違い、前者がほぼちょっかいやからかいから来ている一方で、後者は明らかに怒りや妬みから来ています。いじめの解決策とかの話は出てこないですが、いじめる人たちの心理の方に着目してなんとな~く伝わるようにしているのかな...

私が「12歳」というタイトルを見たとき、私が10年まえの12歳の時と、今の12歳が全然違うから、そのジェネレーションギャップを感じてもらうという内容かと思っていたのですが、最新話を見る限りでは私が12歳の時とあんまり変わんないですね(笑)極めて現実世界での出来事のやりとりが多く、プロフや日記とか出てくると、花日が私くらいの年齢かそれより上の時に彼女の12歳を振り返ったのかなと感じちゃいました!!
12歳の本来のテーマはこれだけではないはず。12歳のシリーズがヒットすれば、おそらく花日たち以外の12歳のエピソードを持つ少女たちが登場すると思ってます。その子たちが描く12歳が私たちの知らない今のトレンドの「12歳」であり、いじめや貧困といった大人たちの知らない世界について、問題提起をしていくのだろうと期待してます!

投稿 : 2025/03/22
♥ : 7
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