A応Pで妄想なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのA応Pで妄想な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年08月03日の時点で一番のA応Pで妄想なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.1 1 A応Pで妄想なアニメランキング1位
おそ松さん(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (936)
4258人が棚に入れました
一世を風靡した伝説の6つ子が、今よみがえる!

古き良き昭和の時代―。
日本中を沸かせた名作ギャグ漫画「おそ松くん」。
そしてその昭和の最後を華々しく飾った前作アニメ。

それから時は流れ、現代。
街並みも、ライフスタイルも変わった今、あの6つ子たちも、
ひそかに成長を遂げて帰ってきた!

あの頃と同じ家に住み、大人になってもマイペースに生きる、おそ松達。
はたして、イヤミやチビ太、トト子にハタ坊、ダヨーン、デカパンなど
個性豊かなキャラクター達の現在の姿は…!?

声優・キャラクター
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一、國立幸、上田燿司、飛田展男、斎藤桃子
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おそ松考

【5話を見て を追加】

【1話を見て メタとパロと】
{netabare}私も結構なおっさんなわけだが、赤塚不二夫作品直撃世代ではない。
実際に漫画を読んだこともあんまりないし、
平日夕方に再放送されていた「バカボン」を見ていた程度。
メガドライブで「おそ松くん」を買ったのも
「横スクロールアクションだから」
という理由だけで、別段、思い入れがあるわけではない。

何かで読んだか聞いたかしたんだが、赤塚不二夫作品の功績は、
 ギャグ漫画というジャンルの確立
 少年漫画にメタを持ち込んだこと
だそうな。
漫画のキャラに
「死んでも大丈夫。何故ならこれは漫画だから」
と言わせちゃったり、
読者や作者に語りかけたり。


さて感想。
「おそ松さん」はラストの数分だけ。
本編の殆どは「おそ松くん」。
白黒昭和テイストなおそ松兄弟が、
 赤塚不二夫生誕80周年記念でアニメ化するにあたって、
 今のアニメ界でウケルにはどんな内容にすれば良いか、
という企画検討会議をする
というものだ。

で、その内容が、徹底的にパロ。
おそ松くん達が美男子になり、マジLOVEな花男F6。
ハイキューに、黒子に、ペダル。
ラブライブをはさんで、ゴチャゴチャ色々。
で、ラストは進撃。
まー、見事に腐女子が食いついたコンテンツ。

 色んなタイプの美少女をワラワラ出しとけばオタが勝手に食いついた。
 そんな、時代は終わったんだよ。
 二昔前なら、おそ松兄弟が美少女化して、トト子がトト夫になってハーレムネタ。
 一昔前なら、おそ松兄弟が美少女化して、バンドを組んでまったり日常。
 ちょっと前なら、おそ松兄弟が魔法処女になって、トトべぇに騙され過酷な目に。
 いやいや、今、そっちやっても流行らねぇし売れねぇよ。
 男オタクに向けて作ってもしょうがない。
 今の世の中、アニメでウケルには腐女子に媚びる内容じゃないと。
 人気声優揃えて、美男子並べて、サービスカットで上半身裸。
 そうすりゃ、勝手に妄想を掻き立ててくれる。
 なぁ、そうだろ、ヤングブラックジャック。

アニメのキャラに自分達のアニメの方向性を話合わせさせる
というメタをやりながら、
制作側が視聴者に向けて
「見ている諸君!
 我々アニメ企画制作は、こういう風にして企画会議を重ねてアニメを作ってるんだよ」
と、今のアニメ制作現場の企画会議で話されてる内容を話す
というメタをやる。
もう、構造がややこしいわっ!
っていう。

実に見事な1話でした・・・・
販売予定のメディア未収録でお蔵入りらしいけどねっ!{/netabare}

【2話見て 勢いはないが仕方がないか】
{netabare}1話で「おそ松くん」としてやりたい放題だったので、実質「おそ松さん」
のスタートとなる2話。
おそ松6人兄弟のキャラ付けを丁寧にやっているが、そのせいか勢いはない。

まず、アバンからAパートにかけて
・釣り堀
・仕事
・酒
という非子供の象徴を立て続けに描いていく。
「くん」から「さん」になったことへの視聴者に対する意識づけだ。
釣り堀の阿修羅像☓2は何だろうねぇ。
顔6、腕12本で6人兄弟は分かるけど、何故に鋼とゼリー。

で、仕事面で、現代の社会問題風刺。
若者の職無し。ハロワ通い。
ブラック企業は福本パロにて。ざわ・・・ざわ・・・
アニメ製作という現代社会の中でもブラックな業種が、敢えてブラック企業問題を取り扱う
という自己矛盾。
しかも、製作してるのが大量のダヨーンのコピー。
まるでコピーのような似たり寄ったりな内容のラノベアニメばっか作ってる業界自己批判。
もしくは、同じような絵を書いて微妙な違いで動かしていく動画作業そのもの。
その一方で、「仕事をしお金を稼ぐこと=大人」とする考えを宗教チックに描くことで、
その一義的観点に対するカウンターもちゃんと入れつつ。

Bパートは兄弟のキャラ付け。
おそ松視点で各兄弟を描いていくんだが、ギャグとしてはイマイチ。
街にだよーんがいまくり=Aパート回収。
聖澤庄之助が長男に=アバン回収。
と、丁寧な仕事だが、面白いかと言われると・・・
チビ太登場で、チビ太とおそ松の会話は嫌いじゃないけどね。

キャラ付け回は冗長になりがちなんだが、おそ松さんも逃れられなかったか。{/netabare}

【3話見て 敢えて、無理矢理解釈してみよう】
{netabare}ショートショートな3話。
ギャグなこの内容。
それぞれを無理矢理に解釈して遊んでみよう。
・宇宙空間
 我が儘勝手、自由にやっているようだが、酸素がないと死ぬし、
 帰れる母船がなくても死ぬ。
 ちゃんと地に足着けてやっていこう、という自戒。
 ちょっと違うが、以前、細田監督が『プロフェショナル』で言っていた
 「アニメって自由に思われるかもしれないけど、正解は一つしかない」
 って言葉を何となく思い出す。意味は全然違うんだけどね。
・OAW
 『アニメで、同じことを、ちょっとだけ変えて、何度も繰り返す』
 で思い出すのはエンドレスエイト。
 エンドレスエイト超えの9回目で十四松殺害。
・デカパンマン1
 元ネタアンパンマン。
 日本人にとって身近なアンパンを使い、日本人が好きな自己犠牲で人を救う。
 この物語って日本人とってはすんなり受け入れれるのだが、外国の人がこれを
 見ると「カニバリズム(人肉食)」を想起してしまうので、受け入れがたいもの
なんだそうな。
 さて、問題です。
 お腹が空いてます。なにか食べないと死にそうです。
 『カニバリズム』と『スカトロ』
 さぁ、DOTCH!
・デカパンマン2
 アニメ自主規制刑務所にて。
 自分の身を削って、他の人への娯楽を提供しようとするデカパンマン。
 作品制作の心意気。
・デカパンマン3
 アニメ自主規制刑務所を出所したデカパンマン。
 やっちゃいけないやっちゃいけない、という規制を超え、よりやっちゃいけないことを
 やって射殺される。
 メタパロシュールを重ねる本作への自虐ネタ。
・警察24時
 パロディと同時に、正義と悪を逆転させることで、正義を謳う側の利己を描く。
・ハロウィン
 (一応)常識人のイヤミを仮装した六つ子が強襲。
 「ハロウィンだから仮装すればなにやってもいい」と勘違いするバカへの辛辣なイヤミ。

全体的に死亡オチが多いね。
1話感想にも書いたが、
「死んでも大丈夫。これはアニメだから。
 次の話には普通に出てくるよ」
というメタをギャグにしている。

BSでは修正版の放送だったようで。
テレ東社長が「オリジナルに失礼な行為だった」とか言ってるそうだが、
「パロディやる以上は徹底的に失礼にやらないと余計に失礼」
だと思う。その為の深夜枠放送なんだし。
中途半端なヌルいパロならやらんほうがマシだっ!
でも、まぁ、そもそも、テレ東の社長ってテレ東深夜枠から新作アニメを無くしたような
人だしなぁ・・・{/netabare}

【4話見て 糧を得る前段階】
{netabare}丸っと4話は、糧を得る前段階を風刺ギャグとしている。
採用面接、ドラフト、そしてアイドルデビューだ。

まずは採用面接。
短時間で、訳の分からないアピールの末に、訳の分からない採用基準で
合否が決まるシステム。
そしてドラフト。
本人の希望もクソもなく、その人を欲しい組織が指名し、重複した時は
クジという時の運で決まるシステム。
そしてアイドルデビュー。
本人魅力に乏しい時は「親が・・・家が・・・」と周りを巻き込むプロ
フィール。いきなりライブチケットなど売れるはずもなく、半分身内の
ご近所さんが支えるのみのローカルぶり。

「大人になり生きていくこと=仕事をし金を稼ぐこと」の前段階で、
こんなものに曝されなきゃいけないという事実。
非常に厳しい大人になるということ。

ここでの注目は『チョロ松』関係だ。
6人兄弟の中ではまだ常識的で、全方向へのツッコミ役となっている彼。
彼が被扶養を勝ち得る為に、親へこう切り出す。
「孫を見せてあげる」
この一言で、絶対的不利な状況の採用面接を有耶無耶状態にし、
ドラフト会議では、父母両親から1位重複指名を受けることになる。
ところが、トト子のアイドルデビューでマネージャー役になった彼に
ある弱点が発覚する。
「女の子が絡むと、ホント、ポンコツになるよねー」
1回トト子に背中をポンポンしてもらう、という程度の見返りで暴利な
トト子ファーストコンサートに手を貸すチョロ松が、女性と結婚して
子供をもうけるって何時の話になるんだよ、と。
親である父母も、子のその性格を見抜けずに、言葉だけ信用して、面接
経過を有耶無耶にし、ドラフトでは1位重複指名してしまう。
採用する方もされる方もメチャクチャである。
親ですら見抜けてない本人の本質。
赤の他人の採用担当は、本当に、その本質を見抜いていますか?
強烈な風刺である。

さて。
六つ子の脛かじりニートっぷりに、この様子ではトト子も家に養われて
いるっぽい。
こんなアニメの中で、努力の人がいる。
イヤミだ。
ウンコの大きさを見極め、その大きさで持ちギャグの
「シェーッ!」
を瞬時で使い分ける特訓。
いつ何時でもこのギャグをやれる努力の人である彼が、最後に
「シェーッ!」
で物語を締める。
良い締めである。

・・・遺伝の話はED後だし、ただのオマケ。{/netabare}

【5話見て ガツンとしたオチが欲しかった】
{netabare}Aパートはカラ松回。
おそ松兄弟の、カラ松に対する冷たさのみで描かれる。
Aパートすべてを使って、Bパートオチへの前フリ。

Bパートは一松回。
エスパーニャンコとの交流を人情噺として描いていく。

黄色赤鼻淡黄色腹なネコが、
色んな物が出てくるデカパンのパンツの中から取り出された、
ひみつ道具”きもちぐすり”を注射されたことにより、
相手の本音を読めるようになると同時に、
副作用で人間の言葉を話せるようになる
って、どんだけややこしいドラえもんパロディだよ!
耳有りドラカラーリングかっ!
青メガネは含みかっ!

※注
エスパーニャンコは赤塚不二夫原作漫画に出てくるキャラだそう
なのでキャラデザにはパロはありません

フツーのギャグに、フツーの良い話をやった上でのオチ。
うーん・・・オチが弱い・・・
「扱いが全然ちがーうっ!」って・・・
変な効果音とか無しで
「クソ兄弟共っ!ころ(ピー)」
とか、一発過激なこと言わせないと、引っ張りまくった挙句
だからダレちゃってるよ。
トカゲのおっさんみたいな、見た目と内容のギャップを描く
って内容でもないBパートなんだし、ラストくらい一発ガツンと
したオチが欲しかった。{/netabare}

投稿 : 2024/08/03
♥ : 4

キャン´ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

一部の心無いファンの方の影響で風評被害を受けてしまった作品

アニメ好きの方なら一度は名前を聞いたことがあると思います。
今作は赤塚不二夫先生の漫画「おそ松くん」を原作としたテレビアニメ
第三作目となります。

そして、社会現象を起こしたアニメでもあります。

※過度な下ネタやパロディネタが多いので苦手な方はご注意下さい。

ちなみに前作となる「おそ松くん」は未視聴の上で視聴しました。

◆あらすじ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
松野家の六つ子、おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松は20歳を過ぎても定職につかず、親の脛をかじるいわゆるニート。仕事にも女性にも縁がない個性的な6人は、時に足の引っ張り合いをしながらも、ひとつ屋根の下で暮らし、それぞれの趣味にいそしむ日々。そんな彼らに、うさんくさい男イヤミ、おでん屋のチビ太、六つ子のアイドル的存在トト子にデカパン、ダヨーンなどの面々が加わり毎回騒動が巻き起こる。

◆簡単なキャラ説明 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

★松野おそ松 
cv 櫻井孝宏(さくらいたかひろ)

イメージカラーは赤で松野家の長男。
小学6年生の頃の心を持ったまま成長してしまった「奇跡のバカ」と呼ばれている。いい加減でずぼらな性格。

★松野カラ松
cv 中村悠一(なかむらゆういち)

イメージカラーは青で松野家の次男。
太く凛々しい眉毛が特徴的でよくサングラスをかけている。
極度のナルシストで周囲からは”痛い人”扱いされている。
根は熱い性格。

★松野チョロ松
cv 神谷浩史(かみやひろし)

イメージカラーは緑で松野家の三男。兄弟の中では比較的真面目で常識もある。
基本的にはツッコミ役に徹しているが本人もたまにボケたりする。
アイドルオタクで女性が絡むと途端にポンコツになる傾向にある。

★松野一松
cv 福山潤(ふくやまじゅん)

イメージカラーは紫で松野家の四男。
常に半目で生気がなく笑顔も冷めており、髪の毛はボサボサで猫背。
猫が好きでマイペースで皮肉屋。
排他的な性格。

★松野十四松
cv 小野大輔(おのだいすけ)

イメージカラーは黄色で松野家の五男。
口を開けて笑っているような表情が多く、目の焦点が合っていない。
常にハイテンションで天然系バカ。
野球が好きで何を考えているか分からず予測不能で兄弟たちからも恐れられている。

★松野トド松
cv 入野自由(いりのみゆ)

イメージカラーはピンクで松野家の末っ子。
コミュニケーション能力が高く、甘え上手だがあざとく、腹黒い一面もある。
愛称は「トッティ」

★弱井トト子
cv 遠藤綾(えんどうあや)

一応本作のメインヒロインで男勝りな性格をしている。
得意技は「ボディブロー」
実家の魚屋の宣伝も兼ねてアイドルデビューするが売り上げは芳しくない。

★イヤミ
cv 鈴村健一(すずむらけんいち)

頭身が高くスリムな体型。胡散臭い性格。ツッコミに回ることが多い。
持ちネタは「シェー」

◆感想 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

とにかく先の読めない、そんなアニメでした。
ギャグパートは基本的に下ネタが多かったです。
シリアスパートはあまり好みではありませんでしたが楽しめました。

一時社会現象まで起こした本作ですがその人気の要因は言わずともわかる通り「声優さんの力」ですね。
本作はとにかく声優さんあっての作品だったと私は感じます。

◆最後に ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

タイトルにもある通り、一部の心無いファンの方の影響で風評被害を受けてしまった作品だと私は思っています。
一度、偏見の目を無くして視聴して頂きたいと私は思います。

今回の経験から私が学んだことは
「声優さんの力」と「偏見の目を無くすこと」です。

ここまで拙いながらなるべく分かりやすいようにレビューを書きました。
視聴の参考になれば幸いです。(不備がありましたらご連絡下さい)

最後まで読んで頂きありがとうございました。



 

投稿 : 2024/08/03
♥ : 10
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

最終回を見て逆に安心した

い、いくらなんでも懐かしすぎでしょ…
白黒画面見てそういえばこんなのいたなぁ…と思い出してしまった。
テレビでいつ見たのかすらも忘れましたが、記憶にあった事は確かな気がします。

1話は良かったです。
{netabare}腐女子用のネタからパロディ総ぶっこみ、赤塚不二夫っぽさは微塵もありませんが、
死人に口なしでやりたい放題やってる所が逆に面白かったです。{/netabare}

しかし何というか、これは次以降の話が持たないような(汗
パロディをひたすらやっても白けるだけですしね…。とりあえず様子見です。

んー…2話の路線は正直面白くないですね。落ちるなとは思ってたけどここまでとは。
昔のバカボンにたまにあった黒いエピソードなんかを思い出しましたけど、それにしてもまとまりがないし、ギャグもクスリとも来ない。
六ツ子のキャラも子供の時はよくても、大人になったら普通にクズキャラになってしまったなという感じですし。(パチンコの仕草とか車に悪戯とか利根川ネタとか、カイジを意識しているのかは知りませんが、クズ方面での笑いはもっと突き抜けないと難しいと思う)
1話~2話の流れ見ると他作品のネタ借りて猛烈にぶん回さないと受け狙えないコンテンツだと思えてちょっと微妙かもしれません。
1話でキャラが言っていた通り、時代が作風にあってないのかもしれません。
この赤塚路線が通常運営なら、これでウケ狙うのは難しいものがあるなと思いました。

3話。
{netabare}パチンコ警察ネタって何のつもりやねんって思った。
スポンサー様からパチンコ=儲かるイメージを視聴者に刷り込むんだって指令が下ったんですかねぇ?
それにしても球を現金に換金することはできないはずですけど、どうして店から出る時点ですでに現金を持ってるんですかね?
店内で換金でもしてたって事でしょうか。あらあら。
松野兄弟がクズキャラって事を差し引いても、ここまでパチ推しをされると笑いよりも不快感の方が勝ってしまいます。流石にこの辺はどうにかして欲しいと思いましたね。{/netabare}

断念したと言いつつたまに見ていたりもするのですが…。
やたらとしつこいホモネタに辟易しながらも、ふと見た18話の出来は正直言ってかなり良かったと思いますね。
昔のギャグアニメにあったような主役争奪戦バカレースww
うん、これはいいですね。とにかく内容がぶっ飛びまくっている。
{netabare}壮絶な死にネタラッシュにサイボーグイヤミ、原子分解光線。そしてあのオチ…! 終始イカレてますね。完璧です。
あと、デカパンクラスタとか言う意味不明な言葉にも笑ってしまいました。{/netabare}
今までは苦笑いしながらも、コメディアニメとして突出したものは感じられない本作でしたが、ちと評価を見直します。
何だかんだ言って円盤売れてるみたいだしね(勝ってるのが腐ってる人達ばかりみたいですが)。

それで、見終わりました。
24話で想定外のシリアスモード……!
一体どうなってるんだ? と戸惑いましたが、まさか先週の引きから……{netabare} 予定していた航路に向かうかと思いきや、フル回転バーストロケット噴射で大気圏突入、空中原子分解とはね。ある意味爽快でした。
人によっては何だこのクソ展開!と怒る方もいるかもしれませんが、おそ松さん的にはこれで正解でしょう。
Aパートは正直言うと何これ?状態でしたが、銀河系宇宙決勝戦はぶっ飛びすぎてて面白かったです。{/netabare}

回ごとに当たり外れも大きく正直言ってギャグは安定感に欠けると思いました。指摘されているように、腐女子寄りの話になっている回もありますしね。そういう所が脱臭しきれていないのは欠点だと思います。
ですが、ギャグアニメとしての内に秘めるパワーは計り知れないものを持つと感じました。
特に24話から25話の流れには、ある種の畏敬の念って奴を感じざるを得ませんでしたね。
腐女子さんがどんな感想を持つかはわかりませんが、私はスッキリできました。敬意をもって脚本は1とします。(ギャグアニメにおける私の脚本1は逆に褒めているとも言えます)

投稿 : 2024/08/03
♥ : 24

66.4 2 A応Pで妄想なアニメランキング2位
超可動ガール1/6(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (142)
410人が棚に入れました
三次元(現実)の女性に興味が無い硬派なオタク、房伊田春人。ある日、大好きなアニメのヒロイン・ノーナの美少女フィギュアを購入したが、突然フィギュアのはずのノーナが動き出した!一人と一機(?)のドタバタ夫婦的生活、始まる!

声優・キャラクター
羽多野渉、木下鈴奈、千本木彩花、M・A・O、森川智之、河西健吾、松田利冴、徳井青空、深町未紗、篠原侑

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

フィギュアに手を出すと取り返しのつかない事になる

この作品の原作は未読です。
私もフィギュアが好きで収集していますが、この設定は収集家の憧れでしょうね。
自分の大好きなフィギュアを買ったら、突然意志を持って動き出すなんて…

設定もさることながら、この作品の監督は「刀語」「デート・ア・ライブ」「うたわれるもの 偽りの仮面」を手掛けた元永慶太郎さんなんです。
放送前から俄然期待値の高い作品でした。


三次元(現実)の女性に興味が無い硬派なオタク、房伊田春人。
ある日、大好きなアニメのヒロイン・ノーナの美少女フィギュアを購入したが
突然フィギュアのはずのノーナが動き出した!
一人と一機(?)のドタバタ夫婦生活、始まる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

私の知っている美少女フィギュアは、たまに1/4などのスケールもありますが、1/7か1/8が殆どです。
あまり1/6スケールは見ないなぁ…と思ってネットでググってみると、結構あるんですね。
「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」の古手川唯や、「ヱヴァンゲリヲン」の綾波レイは知っていますが、殆ど知らないキャラばかり…その上、露出度の高いフィギュアが過半を占めているようでした。
こうして改めて見てみると、本当に色んなフィギュアがあるのを知りました。

レビューが逸れてしまいました^^;
現実の女性に興味の無い房伊田にとっては、我が家が天国に早変わりしたような感覚だったのではないでしょうか。
まぁ、現実は色々と厳しいですからね…
趣味に全力を投入できる訳でも、趣味に割ける時間もお金も限られてしまいますから…

でも、動くフィギュアって魅力的…
この作品を見て私も持っているフィギュアを改めて眺めてみました。

カードキャプターさくらのさくらや、フルメタのテッサが動き出したらどうしよう…
きっと可愛すぎて萌え死んでしまうかもしれません。
ローゼンメイデンの真紅に「紅茶を入れて頂戴」なんて言われたらきっと素直に入れるんだろうなぁ…
レムりんの護身用モーニングスターは、1/7でも当たったら痛いんだろうなぁ…とか^^;

これは妄想が止まらなくなりますね…^^;
失礼しました。

wikiには「大好きなアニメのフィギュアを買った青年と、何故か動きだしてしまったアニメのフィギュアの奇妙な日常を描く「夫婦生活ギャグ」漫画。」
と書かれていましたが、日常というより回を重ねるごとにハーレム要素が強くなったと感じたのは、きっと私だけじゃないなずです。

房伊田は硬派なオタクですが、決してイケメンなどではありません。
でもあのモテっぷりは一体何なのでしょう…
こういう作品を見ていると、モテる要素は顔だけじゃないということを如実に感じます。
現実でも絵に描いたような美男美女カップルなんてそうそうお目にかかれないですから。
でも一つ言えるのは、房伊田は大好きなフィギュアに対して身を挺することのできる男だった、ということです。
これこそがオタクの神髄なのかもしれません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、A応Pさんの「それゆけ!恋ゴコロ」
エンディングテーマは、東城陽奏さんの「ONE」
どちらの楽曲も好きでしたが、個人的にはオープニングアニメの始まりのところで、フィギュアなんだけど年ごろの女の子っぽさが感じられるノーナのポージングが大好きでした。

1クール全12話の物語で15分枠のショート作品でした。
フィギュアの動きも可愛らしく、何より作品から滲み出ている優しさの心地良い作品だったと思います。
もし続編があるなら絶対視聴します!

投稿 : 2024/08/03
♥ : 17
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

予想外でしたが、楽しめました。

原作知らず。ショートアニメ×12話。

観終わってみれば、なかなかの良作でした。

人は選ぶと思います。作中で描かれるものに嫌悪感がないなら、観て損はない作品と思います。「得」があるかは保証できません。

絵に描いたようなオタク・房伊田春人の家で、アニメ・ゲームのキャラクター1/6フィギュアたちが何らかの理由で自我と意思を持ち、動き出してしまう。それが「超可動」と呼称されるとのこと。
そんなフィギュアたちと春人との間で繰り広げられるドタバタ劇、と、ラブコメになるのかな?お話しが進むにつれて増えていく超可動ガールたちに囲まれる、羨むべきか否か判断しづらいハーレムものという側面もあります。それほどあまあましくないので、あんまり気にはなりませんが。

作画はほどほどに安っぽさを感じましたし、後半は崩れが目立ちました(特に主人公)。ですが、見るに堪えないレベルまでは落ちなかったと思います。少なくとも、超可動ガールズのデザインは悪くないと思う。

春人の初登場シーンでの口上は、痛々しいことこの上ないです。お話しの所々で、拗らせたオタク・マニアのネタやメタファクターネタが登場します。クスリとできるものもあれば、まったく知らないものもあり、ちょっと勉強になった気もします(なんのだ)。ちょいエロもあり。エロというよりは「スケベ」がぴったりくると感じましたが、そんな微妙な時代のずれも感じました。

全体としては人とフィギュアの間の愛情、友情を描いているのだと解釈しました。全体のお話しとしては、決して凝ったものではなく、言ってみれば良くあるお話しと思います。その全体の流れに沿い、終盤を除き、基本的に1エピソードで完結する短いお話しを繋いでいます。各エピソードは、短い中でも毎回しっかりとお話しをまとめています。「超可動の秘密」のネタ晴らしはちょっと安っぽすぎる気がしますし( {netabare} っていうか何の解決にもなっていない。不思議の理由を別の超不思議サムシングに押しつけただけ。 {/netabare} )、最終盤はやや展開が雑だったように思います。が、短い枠ならではのテンポの良さ、無駄のなさが視聴を推し進めてくれたと思います。

意外と深いテーマ(自己の存在証明、アイデンティティ探求とでも言うものかな)を、それでも明るくあっさりと盛り込んでいます。これ、結構見事な手際だと思うのですが、どうでしょう。

OP曲「それゆけ!恋ゴコロ」、結構好きなテイストの曲です。作品ともあっていて、良かったと思います。はじめはヒロインフィギュアが歌っているのだと思っていました。エフェクトかかった声だし、何となく系統が同じに聞こえたのですが。違うんですね。A応P、、、、アニメや声優さんとは完全に別のユニットということでいいんですよね?

[可動が稼働してたので修正]

投稿 : 2024/08/03
♥ : 19

Fanatic さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

オタク青年と美少女フィギュアの夫婦系日常コメディ☆

制作は「球詠」などのstudio A-CAT。
監督は「デート・ア・ライブ」「School Days」「刀語」等の元永慶太郎さん。
シリーズ構成は「ああっ女神さまっ」「School Days」等の日暮茶坊さん。

内容は、サブカル趣味の主人公・房伊田春人が購入した美少女フィギュアが何故か動きだし、そんな彼女たちとの奇妙な日常生活を描くコメディ作品。

美少女フィギュアは、可愛らしくデザインされていたと思います。
3DCGですが、それが上手くフィギュアっぽさを醸し出していただけでなく、パーツや仕草もいろいろ細かく動くのが妙に艶かしい……⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄

主人公の前でブラジャーが外れたり、すっぽんぽん(死語?)になったりと、地上派だとかなり攻めた部類に入ると思いますが、フィギュアだからセーフ!みたいな空気感がw
「美鳥の日々」のように、小人系ヒロインとの普通のラブコメ作品かと思ったら、お色気シーンも多く、完全に男性(&ビキニ好き?)向けの〝ザ・B級深夜アニメ!〟という感じでした。

メインヒロインであるノーナの声が、なんか独特だなぁと思ったら、CV木下鈴奈さんは、リアルアイドル出身の方なんですね。
声のお仕事もかなりされてますが、大半がモブで、私が聞いたことがある主要キャラは「魔王様リトライ」のトロンくらい。
ちょっと鼻にかかったような独特の声質で、本職声優さんの発声とは明らかに違うので好みが分かれそう。
(個人的には、慣れればまいっか、というレベル)

一応、春人とノーナの「夫婦系ラブコメ」的なものが軸にはなりますが、他にも美少女フィギュアがわちゃわちゃ出てきますし、恋愛にまつわるエピソードよりはオタクネタエピソードの方が多くて、どちらか言うとオタク系ギャグコメディといった感じ。

主人公のオタク度は、んー、どうなんだろう?
私もそこまで深階層の住人ではないので、どれだけコアに描けているかは分かりませんが、RPGの世界にヒロインと迷い込んで、宿屋の主人に「昨夜はお楽しみでしたね」とか言われたりする、ドラクエ風あるあるネタとかは、結構面白かったです。

予想とは若干違った内容でしたが、一話12分程度のショートアニメでテンポも良かったので、特に苦もなく完走できました。
フィギュアの美少女たちがみんな、最初はそれまで自分が過ごしていたアニメやゲームの世界の方がリアルなんだと勘違いしている点など、設定が一捻りされていたのがよかったです。
なんというか、マトリクス風の様相世界論的なリアクションを別次元から眺めているような気分になります。

完全に男性向けだと思うので観る人を選ぶと思いますが、客観的には狙いのターゲット層にきちんとサジェストできている良作なんじゃないでしょうか。
OP、EDも、可愛らしくて作品には合っていたと思います。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 6
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