2020年度の2頭身おすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度の2頭身成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月12日の時点で一番の2020年度の2頭身おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.7 1 2020年度の2頭身アニメランキング1位
魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸(Webアニメ)

2020年4月1日
★★★★☆ 3.3 (13)
48人が棚に入れました
いくどとなく救世主としての役目を果たし、創界山の危機を救ってきた戦部ワタル。しかし、そのワタルに、最大のピンチが訪れる! 異変が訪れたという創界山へやってきたワタルだったが、そこで見たものは、蜃気楼のように揺らめく逆さまの創界山。色濃く立ち込める邪悪な気配に、ついには龍神丸の力も封じられ、バラバラにされてしまった。龍神丸を失ったワタルに与えられた試練。シバラク、ヒミコ、そして虎王――かつての仲間たちと共に、救世主ワタルの旅がいま再び幕を開ける!

声優・キャラクター
田中真弓、伊倉一恵、林原めぐみ、西村知道、玄田哲章
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

スタッフの『ワタル』愛が迸る“おもしろカッコいい”フィギュアPVアニメ

BANDAI SPIRITS・魂ネイションズの同名フィギュアシリーズから派生した
メディアミックス展開の一翼を担う
前編4話+後編5話の各話15分程度のwebアニメ企画。

【物語 3.0点】
懐古だけを狙い撃ち。

そもそも発端となった七体のフィギュア販売企画からして、
昔、『魔神英雄伝ワタル』シリーズを観て育った
“大きなお友達”以外はターゲットにしていない感。


“ドバズダー”の攻撃により、七つに砕けた「龍神丸」の魂と体を集めるため
「逆さ創界山」の七つの世界を巡り、
「龍神丸」のかけらである七体の魔神(マシン)を操り事件を解決していく物語。
行く先々でシリーズお馴染みのキャラクターとも再会を果たしていく同窓会風味。

本格的な大冒険には尺不足とも言えるが、
そもそも玩具のコンセプトPV級で十分な所、
四半世紀振りの新作アニメ級を作り上げ無料配信してしまった
スタッフの作品愛には脱帽します。


友情や人生訓といった教育的な内容をほんのり残していくシナリオも、
今の子供たちにも……と言うよりは、
そうそう!昔の低頭身マシンのロボアニメはこんな感じだった!
と懐かしさを刺激してフィギュア購買意欲を煽る内容。

終盤には、ワタルと虎王、二人の親友(トモダチ)の絆が最高潮に達した
熱いバトル展開からの→新フィギュアCM。
という『プリキュア』級の商魂を見せるw


尚、アニメでは描き切れなかった内容を補完する
web小説、ビジュアルストーリー、コミック展開もあり。
(私はシバラクのサイドストーリーしか追えてませんがw)


【作画 3.5点】
背景美術、人物作画共に安定度は可もなく不可もなく。

最終決戦では土埃を上げながら大地を這うように疾走、突撃する
魔神(マシン)バトルの醍醐味を好表現。


驚かされたのはキャラクターデザインの再現度。

オリジナルのキャラデザ・芦田 豊雄氏は既に他界。
代打の牧内 ももこ氏は『ワタル』の絵に憧れ
アニメ業界に入ったという筋金入りの『ワタル』ファン。

私も後で知るまでは、キャラデザ変わっていることに全く気が付きませんでした。


【キャラ 3.5点】
失われた「龍神丸」を取り戻すというシナリオ上、
メインの主人公少年ワタルと魔神・龍神丸との絆は毎回は描けない構成。

それでもヒミコが相変わらずギャグが下品で、忍術が気色悪くても
かわいいヘンテコくノ一ぶりで旅は賑やか。


個人的に注目だったシバラクの魔神(マシン)召喚方法は、
{netabare}公衆電話ボックス→スマホアプリに進化w{/netabare}


過去シリーズの敵合体魔神などもリメイクされ立ち塞がり懐古ムードを盛り上げる。


さらにシーン切り替えで“エクスキューズミ~”と通り過ぎて行くEXマンたち。
いちいち懐かし過ぎるわw


【声優 3.5点】
すっかりベテランの域に達したオリジナルの声優陣が大集結♪

ワタル役の田中 真弓さんの「龍神丸~」や必殺技ボイスに、
相棒だった龍神丸役の玄田 哲章さんの野太いボイスも健在。

ただ場面によっては、主役や虎王役などを中心に、
この声優さんの実力なら、まだまだ声が張れるはずでは?と首を傾げることも……。
音響も大御所だからって遠慮せずにリテイクすれば良いのに。
そう思うのは贅沢でしょうか。


ヒミコ役の林原 めぐみさんは往時と変わらずキャッキャッと安定して弾ける。


それにしても最終話で{netabare}「覚えとけ。いい男っての最後に出てくるもんよ」と登場した
クラマ役の山寺 宏一さん。
鳥さんのクセに、真打登場って感じで、何かカッコよかったです♪{/netabare}


【音楽 3.5点】
主題歌は前期のOPがa・chi-a・chi「STEP」、EDが同「a・chi-a・chiアドベンチャー」
(共に『ワタル無印』の主題歌)

後期のOPが高橋 由美子さんの「Fight!」、EDが同「君に止まらない〜MY GIRL, MY LOVE」
(共に『ワタル2』の主題歌)

ビブラートをかけない伸びやかなナツメロで
チビキャラ化した登場人物&魔神(マシン)が踊るお馴染みのED映像表現も交えて、
懐しさでのた打ち回る大人にトドメを刺すスタイル。

特に「Figit」のサビで“ファイ♪ファ~イ♪”と連発するフレーズ。
『2』の視聴当時、私もよく口ずさんでいたので、再現されて嬉しかったです♪


BGMもクライマックスで咆哮する高音トランペットなど、
往年の雰囲気を追求したアレンジ。


【感想】
高額映像ソフト販売等で資金回収する
アニメのビジネスモデル転換ムードが漂う中で復活した
極めてニッチな古の玩具ロボ販促アニメとしても興味深い本作。

徹底した懐古刺激戦術により、私も守銭の砦を何度も落されそうになりましたがw
今のところフィギュア七体大人買い等はせずに済んでいるようですw

ただ、これが「逆さ創界山」の短編じゃない、
長編「創界山」救世主伝説とかだったら危なかったと思いますw
(と暗に新作TVアニメ実現の願を飛ばしておきますw)

投稿 : 2025/01/11
♥ : 18

82.6 2 2020年度の2頭身アニメランキング2位
デカダンス(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (634)
2305人が棚に入れました
突如として姿を現した未知の生命体《ガドル》により、人類が滅亡の危機に陥ってから、長い年月が過ぎた。生き残った人々は《ガドル》の脅威から身を護るため、全高3,000Mの巨大な移動要塞《デカダンス》を建造し、日々を暮らしていた。《デカダンス》に住まうのは、日夜《ガドル》と戦う戦士たち《ギア》と、戦う力を持たない《タンカー》たち。ガドルと戦う戦士《ギア》に憧れ、自らも《ギア》になることを夢見る《タンカー》の少女・ナツメは、ある日、無愛想なデカダンスの装甲修理人・カブラギと出会う。夢を諦めない前向きな少女と夢を諦めたリアリストの男。一見正反対のように見える二人の出会いは、やがてこの世界の未来を大きく揺るがすことになる。

声優・キャラクター
小西克幸、楠木ともり、鳥海浩輔、喜多村英梨、柴田芽衣、青山吉能、竹内栄治
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ソリッドステイトサバイバー

NUT制作。

未知の生命体ガドルの侵攻により、
人類は滅亡の危機に瀕し、
生き残った人々は巨大な移動要塞デカダンスを、
建造し、日々を暮らしている。
戦地に赴く戦士たちに憧れる少女ナツメ。
寡黙な装甲修理人カブラギとの出会いが、
少女の運命を変える。

謎で牽引するお決まりの展開ですが、
{netabare}オキソンで駆動する重厚な要塞のガジェットと、
歩兵用兵装、立体機動装置での戦闘が、{/netabare}
初回の大きな見所であり、まずまず楽しい。

しかしタイトルは退廃的な!?
この世界を逆照射するのでしょうか。

7話視聴追記。
絶滅危惧種としてのヒト、
{netabare}主題は現代社会への警告でもあるのでしょう。
世界の廃棄物のどこかにきっと、
我らを修復する鍵が潜んでいる。{/netabare}

トマスピンチョンで括ろう、
じんるいにひかりをあたえますか?

最終話視聴追記。
{netabare}気持ちの良い爽快な大団円だ。
世界から零れ落ちる不確定要素、
それがあるから世界は楽しいのである。{/netabare}
モノアイのジルが素晴らしいです。

最後まで楽しめる良品だと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 63

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

変形からの必殺技って、それかい(笑)! → まあ、落ち着くべきところに落ち着いたかな?

== [下記は第2話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
オリジナルテレビアニメです。第2話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

不味いですやん、人類滅びかけてますやん。いわゆる「終末もの」というジャンルのストーリーですね。

人類にとっては未知の敵であるガドルと戦うための移動要塞デカダンス。全高3000メートル級って、とんでもないデカさですね。山が動いているレベルの大きさ…。

ガドルと戦うのは戦闘員であるギアと呼ばれる人たちで、「かの力(ちから)」と呼ばれる対ガドル戦闘組織に属しています。

それ以外の人たちはタンカーと呼ばれていて、デカダンス内の「タンク」と呼ばれる居住区画で生活しています。で、稀にタンカーから「かの力」に入る人がいて主人公の少女ナツメもそれを目指しますが、幼少時の右手欠損により資格なしということで、デカダンスの装甲修理人として配属が決まります。

果たしてナツメは「かの力」に入ってガドルと戦うことになるのか、そしてナツメの右手欠損時の事件の真相は何なのか、そもそもガドルやそれと戦うギアとは何者なのかといった興味で視聴者を引っ張る感じのお話です。

第2話を観終わってから第1話を観直すと、初見時とは違ったものが見えてくるかも。以降もこういう感じになっていると楽しめそうですが、どうでしょうかね。

今クールの作品の中では、私はかなり面白い方だと思っています。なお、レビュータイトルに「それかい(笑)」と書いておきながら、どのような必殺技かはあえて書きません。悪しからず。

気になる方はとりあえず第1話を観てみてくださいね。
== [第2話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

最終話まで観終わっていましたが、更新が遅れていました。

人類全体の状況を考えると、バッドエンドではないのでしょうがトゥルーエンドでもない感じ。ナツメたちはそれなりに幸せなんでしょうが、頑張れば後日談的な外伝や2期目も作る余地はありそうです。逆に物語としては「余韻を残した良い終わり方」とも言えますが。

何のためにいたかわからないようなキャラクターはいなかったと思うので、その点は好印象ですね。

本作のサイボーグのデザインは人によっては苦手かもしれないですが、作画面でも安定しており、突飛さこそないものの充分視聴に耐える良作SF作品だったと思います。

2020年夏クールの中から視聴を敢えてお薦めするとしたら本作は充分に候補の一つじゃないでしょうか。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 57
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

咀嚼しづらいけど

<2020/9/24 初投稿>
オリジナルアニメ。
今夏、気がついたらなんとなく毎週観てました。

人類文明が崩壊した未来を舞台とするSF

舞台設定の説明は最初の数話のネタバレになるのでタグで括っておきます。

{netabare}
・文明が崩壊する過程の中で人類は自らをサイボーグ化していき
・さらに世界の管理を自己完結型の『システム』に委ねた人類はもう生身の部分がなくなり、サイボーグというより自我を持ったロボとして生き残っていた
・『システム』が全てを管理する世界で、『システム』の一部として退廃的な生活を送る「元人間のロボ」たち
・デカダンスはそんなロボ達の娯楽施設。人間の容姿をした素体に『ギア』としてログインすればデカダンスでガドルという敵を倒すスリル溢れるゲームに興じることができる。
・さらにデカダンスにはRPGのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のような立ち位置で、希少な「生身の人間」の『タンカー』を配置している。つまり、デカダンスに行けばロボ達は生身の人間に触れ合える。
(この生身の人間、『システム』がガドルのように培養したんでしょうか)
・ただし、タンカーはデカダンスが娯楽施設であることも、ギアの状態が元人間のロボであることも、自分たちがNPC扱いなことも知らない。
{/netabare}

こんな設定です。
結構、咀嚼しづらい設定。

注意点としては「これらは仮想空間ではなく、全て現実世界でのお話であること」
仮想空間という設定に慣れてしまった我々にはなかなかとっつきにくいところがありますw

物語のテーマは
「社会のルールに外れずさえいたら、無限の命が保証される。それはどんなに退廃的なのだろう」
タイトルがデカダンスですし。
様々なSFで古今東西取り上げられてるモチーフです。

最終回、あれは{netabare}大団円{/netabare}だったのでしょうか?
第1話の状況との違いは{netabare}「タンカーたちがこの世の仕組みを理解し」「ギアとタンカーが区別も差別もなく暮らしている」{/netabare}ことかな?
あの{netabare}大団円{/netabare}の世界は{netabare}「進化した『システム』」{/netabare}ってことなんでしょうか?

うまく(自分が)消化できていない感じです。

でも、映像、演出、キャラクターは好みでした。
音楽も伊東歌詞太郎さんの作詞・作曲・唄のED「記憶の箱舟」は歌詞もメロディも超好み。
ただいまヘビロテ中です。

そして、最終回のエンドカードはじんわりきました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 46
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