1クールで記憶なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの1クールで記憶な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月19日の時点で一番の1クールで記憶なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.7 1 1クールで記憶なアニメランキング1位
妻、小学生になる。(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (95)
262人が棚に入れました
累計部数300万部突破の村田椰融が描く家族再生の物語。10年前、妻を亡くした愛妻家の新島圭介はずっと失意の中にいた。だがある日、小学生の女の子、白石万理華が、自分は他界した妻、貴恵だと言ってやってくる。こうして、小学生の姿をした妻との人生が再び動き始める…2022年にTBSにて堤真一主演、石田ゆり子共演で実写ドラマ化もされた本作。2024年、TVアニメとして再び日本中を愛で包む――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夫婦論や幸福論は秀逸ですが、アニメとしてはどうよ?という気はします。

 これは辛い話ですねえ。もちろん、救済でもあります。別離の前準備をして覚悟を決めて自分が妻の死をどう受け入れるのかを納得できる時間があるのだから。

 最後の嘘をどう見るかですが、あれは夢の貴恵の感じだとばれていると考えればいいのでしょうか。まあ、その辺はみんなの優しさの結果ですから、個々人が読みとればいいと思います。

 そして、最後の言葉に時間の話がありました。これが大事ですよね。一緒にいる時間が長ければ幸せなのか。違いますよね。短くても確かにそこに愛情があって結婚生活があって娘を授かった幸せがあった。その幸せは時間の長さに関係しないよ。だから、今は別離を受け入れようということですね。

 このメッセージは素晴らしいですね。拝金主義の言う幸せとは次元が違う精神性です。他人同士が結婚することの意味、子供を作ることの意味…いや、それだけでも狭いですね。確かにそこにあった幸せの瞬間があれば、それは長くても短くても価値は変わらないということでしょうか。

 ちょっと「クラナドアフターストーリー」の後半を思い出すメッセージでした。また「じいさんばあさん若返る」の長い時間を一緒に過ごした夫婦の味わいとは逆の様で本質的には同じことを言っていると思います。

 娘を配置して、最後に結婚させたことは物語としてはいい構成だったと思いますし、連綿と続く人類の結婚、出産の意味を感じさせてくれます。少子化、結婚離れ、そしてコスパ、タイパの世の中で幸福について明確なメッセージがあると思います。

 途中の虐待のところが、活かせていたかなという疑問はあります。それでも子供を持ったことが母としての救済にはなりましたが、子供の立場からするとどうなんだろう?という気がしなくはないです。

 全体として、アニメとしてはエンタメとしては決して優れてはいません。実写版があったそうで本作はひょっとしたらその方が描写としてリアリティがでるのかもしれません。ただ、小学生になった妻の演技という点ではアニメ版が活きていたと思います。

 決してとびぬけてすごいアニメだとは思いませんし、メッセージに独自性があるわけでもないですが、人間の幸福…特に夫婦が死別の辛さと向き合ったときに忘れてしまう幸福を見事にすくいあげたと思います。

 ちょっと最後の方が辛くて正視できなかったので、過小評価している可能性はあります。2回目が見られたら評価が変わるかもしれません。



1話 荒唐無稽な設定は、言いたいことがある場合に有効な手段。

{netabare} 妻が小学生に転生して戻ってくる話と言えば東野圭吾氏の「秘密」があまりにも有名ですよね。あっちは娘になるのでもっと複雑でしたけど。ネタバレは価値がゼロになるので、そっちはそっちで名作なので「秘密」に悶えてください。読み切るのに精神力が必要ですけど。

 で、本作はまあ、オマージュはしているでしょうね。発想も雰囲気もやろうとしている(だろう)ことも非常によく似ています。それをどうやって本作の独自性を出して、換骨奪胎しているのでしょうか。

 小学生と中年の夫婦生活の歪みと新しい生活をどう考えるか。そこが焦点とならざるをえません。アダルトのロリペド作品ならどうか知りませんけど、真面目に描くなら夫婦である以上は性の問題は描かざるを得ないでしょう。なぜかといえば夫婦の関係性の物語だからです。
 2人がセックス出来なければ新しい恋愛がどうしても必要になるはずですが、過去の夫婦関係にしがみつくのが本当に2人にとって正しいのか。だからこそ理屈では破綻せざるを得ないのですが、本作がどうまとめるかです。新しい関係性の提案になるのかもしれません。
 週刊漫画TIMES連載だったということで、それならかなり深いところまで描けるはずです。そして「本当に妻なのか?」問題も描かれるのかもしれません。娘との関係性も必要でしょう。

 題材的には大好物です。荒唐無稽な設定というのは言いたいことの本質をデフォルメして、何を描きたいかをフォーカスし、クローズアップする効果があります。この設定で何を描きたいのか。夫婦か、愛か、思いやりか、再生か、破滅か。いろいろ考えられますが、真面目に描くなら見てみたいです。

 で、結構話、進めましたね。ここまでが導入だとするとかなりのテンポですが今後どうなりますか楽しみです。感動ポルノにとどまらないようにお願いします。{/netabare}


2話 こういうストレスがあるアニメがやっぱり面白いなあ…

{netabare} こういう話ですから障害があると思っていましたが、思っていたよりもハードなのが来ましたね。こういう困難を乗り越えるのか、それとも挫折するのか。そこにどんなドラマを見せてくれるのか。

 妻が小学生になるってアニメ(マンガ)ならではですよね。実写の小学生だと演技が付いてこないでしょう。そこがシラケる原因になりそうです。実際作られたそうですけど、どうだったんでしょうね?

 2話はひどい状況のストレスで見ていて胸が苦しくなりますが、こういう作品はやっぱり必要だし、私は好きです。そしてハッピーエンドでなくても構わないと思います。そこに本当の夫婦を描ければ。キービジュアルでベンチの両端に座っている2人が意味深ですよね。

 本作の解決はどうするんでしょうね?壮大なドラマなら10年間は我慢するとか、別の人生を歩んで死の間際にとか考えられますけど(最近そんなSFアニメがありましたけど)、そこまでじゃなさそうですね。

 面白いにもいろいろありますが、本作は最近のアニメにはない面白さがあると思います。面白さの種類は「コタローは1人暮らし」を少し思い出します。決して爽快な面白さではないです。{/netabare}


3話 ありえない設定だからこそ家族とは何かを考えることができそう

{netabare} 配偶者がもし死んだら時間は止まるでしょう…その一方で高校生の娘の時間を止めることは許されないでしょう。ただ、それもしょうがないかな、という気もします。愛情が深ければ深いほど立ち直るまでに時間は必要でしょう。

 本当に愛していたなら前を向けるというのは綺麗ごとでしょう。本作の場合、おそらく転生したことに関してはトリックはなさそうですから前提として本当に妻があの子に乗り移っているから(考えようによっては悪霊ですけど)立ち直るきっかけはできるのでしょう。この父親と娘には救済がありましたが、実際はこの救済がないわけで。それを考えるともしこのIFがないと切ないですね。

 それと再婚あるいは恋愛ですよね。そこは描かざるを得ないと思いますが、もっと深掘りしても良かったかも。もうちょっと何かあるのかな?でもあの書類が出てきたなら、一旦はこれでその話は決着なのかなあ…性欲の話も本当は描いてほしいんですけどね。

 家族を描くのにこの設定って実は向いているのかもしれません。ありえないからこそ家族を深く考えるきっかけになるし、想像が膨らみます。それと原作を知らないので、あの母親が登場すると思うとすごいストレスですね。その恐怖があるからこそ気持ちに乗っかれていいです。{/netabare}


4話 テンポがかなり速いけど展開が気になります。リアリティが有るのか無いのか…

{netabare} 人間関係がゴチャゴチャしてきましたが、ある意味ではリアリティがあるし、ある意味ではないのかな、という感じですね。展開が急ですが、アニメの情報量の密度の薄さを補うにはこれくらいのテンポの方がいい気もします。

 上司を好きになるきっかけにかばってくれたから…というのは多分フィクションでしょうし、あのタイプの上司を好きになるタイプはかなり特殊な感覚の人だと思います。無理やり作った人間の配置に見えてちょっと記号的かなという気はします。

 一方で生きていれば、出会いがあって好意があって憎悪があって別離があって、いろいろです。そのあたりを単純化した話も多いので本作のようなみんなに人間関係のいろいろがあるのは、自然な気がします。

 2つの家族、娘のデート、そして会社の部下、再婚話に虐待。一体どう展開してどう収束するのか。あるいは発散するのか。

 人間関係の上手くいかないところと、再生とどうなってくるのかわかりませんけど、アニメとしては珍しく深刻な人間のドラマがありそうです。展開が気になります。{/netabare}


6話 虐待が不自然でドラマの要素でしかない。圭介のエゴが不快な気がする。

{netabare} 再婚話が消えて、生まれ変わりの事実が娘から伝えられて、虐待が解決したかわかりませんが一応なんとかなって…これでいいんでしょうか?何か圭介のエゴが前面に出て本当にそれでいいのか?と思ってしまいます。

 何か貴恵/万理華の母親に同情してしまいます。あの状態なら娘を問い詰めても当然の気もします。
 もちろん虐待は許される行為ではないですが虐待の連鎖は病気とも言えます。そして虐待は治らないケースが多いと見る方がいいと思います。彼女に救済があるとしれば、子供と別れる事のような気もします。
 カウンセリング療法みたいのはありますけどね。それとこういうケースの場合、虐待後に反省して子供を抱きしめたりするらしいです。その辺の虐待の現実はちょっと取材不足かなという気はしました。

 一方で、その状態の貴恵/万理華の母親に、圭介の言葉、6話最後の「あなたを信用していない」はいいんでしょうか?言葉というのは呪いの様に人間を縛ります。カウンセリングなどでしか治療方法がない虐待の当事者に対して、その言葉は毒針です。あなたは出来ないと言われるから出来なくなるケースも多いです。言いたいこと言ってお終いの気がしました。

 という理屈での不満があるほか、話の展開としてこの家族の前に困難をまき散らして、ドラマを無理に作っているような気もします。母親との関係で親権の取り合いを虐待を絡めてやったほうが、リアリティもあるし大人の視点で虐待を描くことにもなります。

 あるいは恋愛にもっとクローズアップして、周囲からの目とか小学生との妻の性行為はどうするんだ?という事を描くなどした方がいいと思います。

 ということで、最後まで見ますけどせっかく面白い視点の話ですが、キーとなる貴恵/万理華の母親と圭介にキャラとしての不自然さ、エゴなどが見えて不快感を結構感じています。後半どう巻き返すんでしょうか?{/netabare}


7話 展開が平和すぎてなんだかな、と思ったらそう来ましたか。

{netabare} なるほど、最後にそれをやりますか。7話終盤まで娘の件で普通にいい話になってしまって少しがっかりしました。毒親とか離婚問題というハードな問題がサラリとかたづいてしまいました。貴恵/万理華の母親との関係性がその人格ならかなり不自然だし、内容は平凡で平和な展開かなと。想いが継続する時間とか未練とかそういう問題にはつなげられるかなとは思いましたけど。

 で、突然の展開ですね。これはちょっと興味があります。ありますけど、ただ、夫婦の問題から逃げている展開に見えなくはないので、今後どうなるかですね。ただ、自然な形に落ち着くにはそれしかないかなという気もしますが…{/netabare}


8話 転生ブームを逆手にとった上手い物語。辛いくしんどいですが良いと思います。

 これはしんどすぎますね。辛い結末しか想像できません。万理華の人生を想えば、貴恵としては何とかするしかないでしょう。彼女の性格から言って受け入れざるを得ないと思います。転生というブームを逆手にとって、上手いストーリーを考えましたね。転生を上手く使い切るのは本当に難しいと思いますので、嫌でも評価があがります。

 もうこれは結末での選択肢は1つしかありません。他の誰かに…という甘いものではないでしょう。他作品のネタバレなので伏せますが{netabare}「うる星やつら」のリメイクの33話後半の「最後のデート」{/netabare}を思い出します。あれは相当胸にくる話でした。

 それを1クールかけてやるのか…と思うと、辛いですが最愛の人間の死を受け入れるという意味で中年男が再生する話に繋がります。その意味では「秒速5センチメートル」とかもそうですが、別れが必要な場合はあります。それがあるから前を向けるという事かもしれません。

 これを真摯に真剣に描き切るなら物語が生まれます。ぜひ、妥協しない結末を見せてほしいです。


 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 10
ネタバレ

け~・える・い~ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

貴恵ファーストが過ぎる

タイトル変更と、全話見ての感想を追記しました。

{netabare}
10年前に事故で死んだ妻が小学生に生まれ変わって、目の前に現れる。プロットだけを見ればお涙頂戴の感動もののようだが、6話まで見て気持ち悪さしか感じられない。

{netabare}序盤は妻と再会できたことに浮かれてはしゃぎまくるばかりの圭介が気持ち悪い。親族でもない小学生と中年が一緒いることがどうみられるかということを気にしなさすぎ。

中盤は、子供を虐待していた万理華の母親を説教する圭介が気持ち悪い。自分も妻が死んでから10年間麻衣を放置していたのに、なにを偉そうに。

そして一番気持ち悪いのは、貴恵の記憶が戻る前の白石万理華の人格がほぼ消失してしまっていることを誰も気にしていないこと。貴恵とは別の万理華という小学生の人格がいたはずなのに、その人格がどこに行ったかを誰も心配していない。貴恵が蘇ってよかったという気持ちばかりがみえてくる。本来は死んでいる貴恵よりも現在の人格である万理華のほうが大事なように私には思えるのですが、作中の人物にはそういう考えはないようです。

アニメの演出のせいなのかもしれませんが、人物描写が雑で誰にも感情移入できない。

追記:7話の終わりでやっと万理華らしき人格がでてきた。ここまで作中時間で半年(2話が7月で7話が新年会)もたってる。ここまで万理華の存在無視・・・。作中人物の態度も、創作物としてのキャラクターの取り扱いとしてもひどいと思います。

[追記]8話視聴
万理華の人格が戻っても相変わらずの貴恵ファーストの新島親子。貴恵がいなくなったことを悲しむばかり。再び万理華が消えて貴恵が戻ってきたときも「よかった」とは。
まずは、万理華は千嘉の娘であって圭介の妻ではない。たとえ生まれ変わりであったとしても、貴恵ではなく万理華としての人生が今まであったことを軽視しすぎ。1年もたってやっとその問題に気付くとは・・・・

[全話見ての感想というか勝手な考察] 

全話とおして貴恵ファーストが過ぎるのが私が素直に楽しめなかった原因かと。
確かに圭介、麻衣にとって貴恵は大事な人ではあるのだけど、同様に千嘉と万理華もお互い大事な人のはず。それなのにそこに対する配慮というものが作中人物からも作品からも感じられない。もっと両者を平等に扱っての葛藤があればよかったのだけど、貴恵の消滅に関する葛藤はあるものの万理華の存在に対する葛藤はあまり描かれていない。
如実なのは貴恵を成仏させるための圭介の結婚話を聞いた11話の麻衣の反応。貴恵の存在が万理華の人格を抑え込んでいる可能性を聞かされたうえでのあの言動。幼い子供、せめて中学生くらいまでだったら納得できるけど結婚しようかという成人女性としてはあまりにも自分本位で幼稚。

勝手な考察でいうと、麻衣の結婚をストーリーに絡ませたかったがために全体的に不自然になってしまったのではないかと思います。麻衣が結婚適齢期なことから貴恵が死んだ時点で中学生または高校生くらいだったはず。それであの母親への依存は異常に感じられる。貴恵の死亡時にまだ母親へ甘え足りなかった幼児で、現在がまだ思春期にある子供ならもっと素直に受け入れられたと思います。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 4

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

10年位前からの漫画作品ですよね。読みました。後半感動します。

テレビドラマにもなって。今度アニメーションになって。

漫画をタブレットでダウンロードして読んだのを覚えてます。

もう十年くらい前じゃないですか?仏教で言う輪廻転生というのがあるのかどうかわかりません。

結局は生まれ変わりではなくて,憑〇現象だったというオチなんですが。

まあ、そんなことはどっちでもいいです。

登場人物の心理描写や葛藤や愛情や家族のあり方など,考えるべきところは沢山あると思います。

この漫画を読んだときの印象は発想の転換が面白い+

発想やアイディアが新鮮だなと思ったんです。

しかし,それは十年前の話なんですから,

今アニメーションをやる意味は大方薄れてきているかもしれません。

でも,はじめてみる人にとっては結構面白い番組だと思いますよ。

「村井の恋」とBS放送でまるっきり,かぶっているというところが、なんとも憎たらしいですね。

幸い我が家はダブルチューナーで複数のハードディスクを持ってるので。同時録画してますが,ライバル意識があるんでしょうか?

私は「妻,小学生になる」の方が断然面白いと思ってます。

上級者向けアニメととして、人生・家族の絆・人とのつながりや恋というのは一体なんなのだろうと,もう一度真剣に考えさせられる素晴らしい作品だと私は思っています。

はっきり言うと、どちらかというと大人向けの作品でしょうか?

年齢が高い人ほど。共感する部分がたくさんあると思います。個人的にも,もっと評価されてよい作品だと思っています。

逆に,裏番組の「村井の恋」は年齢が下がるほど評価が高くなるように作られた作品のように思います。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3

58.2 2 1クールで記憶なアニメランキング2位
妖怪学校の先生はじめました!(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (25)
99人が棚に入れました
ビビりで泣き虫な新米教師・安倍晴明(あべはるあき)。 憧れの教師になり、喜んでいたのもつかの間! 赴任先の百鬼学園は、なんと妖怪たちの妖怪たちによる妖怪たちだけの学校だった!気弱でヘタレ、しかも人間である晴明を、学園長が雇った理由とは一体……!? クセ強人間教師・晴明と、個性が大渋滞の妖怪生徒&先生たちの、奇妙でにぎやかな日常を描く、愉快☆痛快☆妖怪☆学園コメディ!授業開始!

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

主人公の心の弱さが深刻過ぎて楽しめない

人間の学校に対応できなかった陰キャ主人公が、妖怪学校の教師になるという…。

妖怪たちと繰り広げる小ネタの数々には、いくつかクスっとできる部分もあったのですが…。

まあ、高評価する要素は全く無いですね。
作画も微妙、内容も微妙です。

しかし一番の問題点は、主人公が理不尽に心が弱すぎて、ちょっとなんですね。

人間の学校で、実際には心を病んでも仕方がないレベルの酷い嫌がらせを受けたのかもしれませんが、最初の描写があまりに大したことないことで心を病んでいて、流石にやり過ぎで共感できない。

そこまで心が弱い教師が妖怪の学校なら通っていけるというのもよくわからないですが。

あまり軽いことで引きこもりされると、実際に心を病んでいる人に対して、『大したことないのに心を病んでいる』と侮蔑しているような…。
いやこれは穿った見方なのはわかるのですが、でも、そういう感想を抱いてしまう。
心の問題ってデリケートなんで、あまりギャグ扱いしないで欲しいと思ってしまいました。
そのへん、ギャグセンスが合わないのでしょう。

一話切りです。見てちょっと不快でした。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 0

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

陳腐なギャグアニメで、それ以上でもそれ以下でも無いです。

 初回観てのレビューです。2024.10.10

 古い…。どこかで観たことがあるヤツです。既視感しかありません。物語を展開するためにキャラクターをたくさん出し、笑いをとろうとしているのが見え見えです。

 学園モノで、妖怪を使ったギャグは実に陳腐です。この手のヤツは、一種類の妖怪に一人のキャラをあてるのが常套手段です。

 例えば、妖怪の種類が座敷童の生徒が複数いるなんてことはありません。座敷童はこういう妖怪なので、こういうキャラですとキャラメイクしていくので、同種のヤツが複数いたら、キャラが崩壊します。まさか、全員同じ性格にするわけにもいきません。国を擬人化したヘタリア何かが良い例ですね。

 これを人間の属性や出身地、人種などでやると悪質な差別になります。日本人キャラなら出っ歯のチョンマゲですぐに切腹するとか、中国人キャラなら辮髪で目が細く、青龍刀を持ってるとかです。そんなステレオタイプのヤツいますか?

 この様に、人間でやると単なる差別的なキャラメイクも、妖怪ならOKということにして、学園とういう生徒を無限に登場させる環境も用意しています。

 キャラを沢山登場させて、何か感動的な感じや面白い感じを出していこうという魂胆です。ウザいですねぇ…。

 漫画なら読み飛ばせるので良いですが、手垢のついた手法のギャグを今更アニメ化する意味が不明です。

 何年前のセンスだよ…。と、心配になりますが、取り敢えず視聴継続です。多分、視聴する価値は無いので、オススメはしません。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 1

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2

コメディとは、脈絡のない奇行ではない。 ※7話まで視聴

【物語】 1.0 / 5.0
 怖がりな新米教師が、妖怪たちの通う学校に赴任することになり…、という導入の学園コメディ。
 ジャンルとしてコメディを謳っているので、コメディ作品を見る心構えで視聴を開始したが、肝心のギャグが寒くテンポも悪い。
 原作からしてこうなのか、それともアニメの監督・演出がド下手くそなのかはわからないが、「テンポの悪いボケツッコミ」「ただ奇声をあげるだけ」「別に面白くもない変顔」と寒いウケ狙いのオンパレード。
 コメディに期待して見始めると、とんでもない肩透かしを食らうことになるだろう。

【作画】 1.5 / 5.0
 現状、作画が乱れている、ということはない。
 が、キャラクターデザインやアニメーションに特筆すべき点はなく平凡。
 コメディ作品なので、アクションシーンが皆無ではないだろうから、その場合どうなるかは期待したい。
 追記:作画が崩れ始めました。もうこのアニメに希望は残っていません。(7話)

【声優】 1.5 / 5.0
 奇声をあげがちな主人公の甲高い声が耳に障ることが多々ある。
 また、その奇声も脈絡がない。コメディだから許されるだろうという文脈のなさから奇声が突然飛んでくるので、「作業の合間に流す」などの用途にも適さない。
 その他の声優にもハマり役などはなく、キャスティングや演技には現状悪い印象しか残っていない。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
 現状「このキャラを深堀りしてほしい」と思わせてくれるような、光るものがあるキャラはいない。
 また、生徒たちは皆何かしらの妖怪なのだが、その妖怪要素も極めてライトなフレーバー程度にしか表現されず、言ってしまえば「能力持ちの学生」などに置き換えてもストーリーは破綻しない。
 これは脚本と併せて、キャラクター作りの失敗と言えるだろう。



【総括】 6.0 / 25.0 (平均 1.2)
 まず、世界観があやふやなのがギャグのノイズになってしまっている。
 例えば、お笑い芸人の漫才は世界観が現実世界に則しているからこそ、職業体験漫才などで「そんなやつはいないだろ!」というギャグが成立する。
 この作品は「妖怪の立ち位置が曖昧である」など世界観があやふやなため、その世界観に則したギャグができずにいる。それが、この作品のアイデンティティをぼやけさせてしまっている。
 やっていることが、別に妖怪じゃなくても学園じゃなくても「生徒と先生」じゃなくても成立してしまっているのは、明らかに脚本やキャラクター・世界観作りの失敗、ひいては「作品」づくりの失敗である。
 また、とりあえず奇声をあげさせたり、奇妙な動き・行動をさせたり、変な顔をさせて笑いを取りに行くというのは、あまりにも安直で、コメディとしてはあきらかに質が低い。
「笑いをとる」とは、思っている以上に文脈が必要であるということを制作陣には知ってもらいたい。

 と、つらつらと書いたが、どうやら2クール連続で放送するというチャレンジングな企画らしいので、もしかしたら2クール目などの節目から何かが変わる可能性もゼロではない。
 一アニメファンとして、その僅かな希望に期待したいと思う。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2

58.0 3 1クールで記憶なアニメランキング3位
マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (10)
29人が棚に入れました
20XX年、ゾンビ化ウィルスの感染拡大により文明は崩壊。
生き残った人々が暮らすコミュニティへ現れた白衣の男は、「抗体が見つかった。これでゾンビ化を抑えられる!」と告げたのち、何者かに殺害されてしまう。
各地で続発する「ゾンビ信奉者」たちによる襲撃事件。謎の絞殺魔の噂。次々と姿を消していく生存者と、夜な夜な地下から届く謎の歌声……。

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

ブレイブリー・デフォルト

美少女動物園の味変
捻ったつもりだろうがオルタナティブには届かず

01

これなろう説明タイトルならなんてつけるんでしょうねってくらい軸足がない。ミステリーとしてもゾンビものとしても成立してない。どちらかといえばけいおんみたいな部活もののモチーフ違い。外部を描かなくて少ない身内だけで進行できる部活もののメリットを享受しながら、擦られ設定を回避したいけど無理してマイナーすぎるモチーフもバズれないのでヤダ。そうだ!!人気ジャンルのミステリーとゾンビをくっつければ大成功間違いなし!!ってな安易な着地なのかも。このセンスがモロに老害世代。現場の皆様はお疲れ様でした。

設定だけなら凄まじい極限状態なはずなのだが、唐突に緊張感のないわちゃわちゃが始まります。みなさん悟空と並び立つメンタリティです。なのでそういうことならそういうものとして楽しめればいいのでしょう。しかし萌えアニメは作画が命。一番コストをかけるべきビジュアルもなんともいまいちな出来。美麗なスマホゲーに慣れてる世代なら数世代型落ちレベルのグラフィックには全く萌えられないでしょう。

京アニが作ればワンチャンあったのかも。動物園は動物園なりの難しさがある。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 0
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