ナルユキ さんの感想・評価
4.0
愛すべきバ鹿アニメ
原作者・おしおしお先生は、ホロライブやにじさんじなど女性VTuberの動画を観ていると時たま耳にするお名前ですね。かなたその設定画に『胸が揺れるモーションは入れないでください』、それでも㈱カバー側が勝手に巨乳にした時には『法廷で会おう』『カバーの27億円のスタジオを破壊していいか』とほぼ毎回脅しているという面白い方です(これで別に貧乳過激派というわけではないのがまた面白い笑)。
そんな方が描いている新作ギャグ漫画のアニメ化ということで、まあ最近V配信も楽しんでいる私からすれば期待値大な今期アニメなわけですよ!!
え、知らんがな?
あにこれやってるならもっとアニメ観ろ?
…………………………
ハィィィィ↓
【1話までの感想】
中々面白かったけれどもPV公開時点までで言われてた“令和のボーボボ”って肩書き・タグ付けはちょっと俺ら持て囃し過ぎたよな……という印象を抱く。まあ角{ツノ}を取るのかと思いきや頭が取れてそこから何が出てくるのか予想がつかない、って部分にアフロで同じことするボーボボとの共通点を見出だしただけなんだろうけど
『ボボボーボ・ボーボボ』や『ポプテピピック』と比べると一応は「鹿{シカ}」という方向性があるだけにギャグがまだまだ理性的な点が残念でもあり安心でもある。ツノ込みの横幅が解らずに教室の引き戸を破壊して入ったり(のこが人間に化けたシカなのか定かではないが)掃除に慣れておらずケガを負ったり、といったある程度の因果関係がはっきりしているギャグは読み易く身構えやすい、だからそこまで爆笑できない。ボーボボとかは正面をガードしてたら後ろからバットでフルスイングしてくるようなもんだからね(笑) でも無理にその2作に追随する必要はないと個人的には甘めに評価。
キャラクターにちゃんと「萌え」があるのがポイントが高い。こしたんこと虎視 虎子{こし とらこ}があんなに可愛いとは、違う意味で予想を裏切ってくれた。処女煽りが効いたな
パロディは『風の谷のナウシカ』『北斗の拳』『バイオハザード』『マリア様がみてる』『DEATH NOTE』『東京卍リベンジャーズ』『名探偵コナン』『漂流教室』etc.のメジャーどころから時折デザインや台詞を1フレーズパクるものの、蘭姉ちゃんのモノマネから『金田一少年の事件簿』の美雪のモノマネに訂正するのは、この作品の原作が講談社系列だからなのと、事件が起きたからって直接コナン君を呼ぶわけじゃねえよな、のダブルミーニングではないかと深めに考察すると中々、芸が細かいなと思ったり思わなかったり
OPイントロ耐久動画や先の展開含む笑い所を詰めたPV2本など、プロモーションに物凄く力を入れてきただけに本編自体は「内容が伴っていない」とこれからも書かれそうだ。けれど本作ならでは空気感を十二分に引き出して盛り上げる術を製作陣諸々が熟知しており、各人が本作の「内輪ノリ」に上手く入ることができれば最後まで楽しむことが出来るだろう。
とくに『ニコニコ動画』が完全復旧すれば「シィィィィィィカッ」と重低音なボーカルが入る妙なスロー演出中には通称“弾幕”と呼ばれる沢山のコメントが打ち込まれそうだ(笑)