1986年度の難解おすすめアニメランキング 1

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62.6 1 1986年度の難解アニメランキング1位
天使のたまご(OVA)

1986年3月8日
★★★★☆ 3.4 (91)
423人が棚に入れました
ノアの方舟が陸地を見つけられなかったもう1つの世界。巨大な眼球を模し、中に複数の人型の彫像が鎮座する宗教の象徴のような機械仕掛けの太陽が海に沈み、世界は夜を迎える。方舟の中の動物がすべて化石になった頃、忘れ去られた街で一人の少年と一人の少女が出会う。

声優・キャラクター
根津甚八、兵藤まこ
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

停滞的な雰囲気アニメ

ウテナと関係あるらしいのと、ぶらとらぶをみたのでなんとなく視聴。
台詞がほとんどなく画面も色も動きも少ないため退屈だが時々印象的なシーンが心に残る。
{netabare}女の子が男の子に付いてくるなと言いながら蠱惑的な笑みを浮かべるシーンとか。天使の化石の現れるシーンとか、卵を静かに打ち砕いてしまうシーンとか。{/netabare}

{netabare}絶望的な世界で希望の象徴たる卵の孵化を期待して無限の時間を待つ女の子とその希望を壊してしまう男の子の話。男の子にとっては卵の中には何もなかったけど、女の子はそこに希望の胎動を感じていた。天使の化石に少女は希望を見出したが、男の子はそれを見てニヒルな絶望になおさら沈んでいく。希望を失い、死した少女は天に登り、機械仕掛けの太陽にその身をおく。{/netabare}そんな話だろうか。象徴的意味も考えてあるだろうけれど単純に自分の空想世界を表現したかったんだろうな。
{netabare}女の子が卵を吐いて、道に天使の白羽がしるべと引かれているあたりの意味はさっぱりわからない。少女以外にとっては中身のない卵を増やしてそれで何になるのだろうか?{/netabare}

雰囲気アニメは好きだが初見の人に親切なアニメではない。個人的に2度見ることを強制するタイプの演出の多用は適切ではないと思う。だけどやっぱり世界観重視の雰囲気アニメは好きだから許す。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

のりもり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

雰囲気が嫌いになれない

面白い!って思える作品ではない。
素直に楽しめる作品でもなければ、笑える作品でも泣ける作品でもない。ただ、じわりと心に残り続ける作品である。
なんていうか、雰囲気が嫌いにならない。アニメ視聴時は睡魔に襲われてしまい、集中して見続けることは難しいが、それでも何度も見てみたいと思える。作画、演出などなど、異様なこだわりがあり、何よりあの独特の空気感がたまらない。
評価されない理由ももちろん理解できるが、それでも影響される人はとことん影響されるだろう。
オススメはしないが、個人的には好きな作品である。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

camuson さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

印象度:87

服の下に大きなたまごを抱え込み、
妊婦のようにお腹を膨らませた少女が、
人のいない古いヨーロッパ風の街並みの中をひたひたと走る様子を、
ひたすら追っていく、前衛的な作品。

少女は白い長い髪で、
キューティクルがダメージを受けてパサついた感じで、
どこか老婆にも見える雰囲気です。

暗くひんやりとした世界。
過剰なディテール。
まるでバンド・デシネの中に入り込んだような感覚。

暗喩の意味が分からなくても、
心地悪くはない、というかむしろ心地いい不思議。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2
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