関東大震災TVアニメ動画ランキング 2

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73.2 1 関東大震災アニメランキング1位
大正オトメ御伽話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (243)
717人が棚に入れました
時は大正——。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。

声優・キャラクター
小林裕介、会沢紗弥

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少女漫画系ラブコメ(OP『オトメの心得』は名曲!)

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
まだ第1話しか放送されていませんが、観た時点で幸せな気持ちになり、現時点で大変気に入っております。

原作漫画のタイトルは『大正処女御伽話』でアニメのタイトルは『大正オトメ御伽話』、原作は処女を「オトメ」と読ませるらしく発音的には同じになります。

原作は未読なのですが「ジャンプSQ.(スクエア)」掲載作品だそうで、全5巻で既に完結しているそうです。

事前情報としてはテレビ放送1週間前の「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」という番組を視聴済みです。期限は不明ですが現在もYouTube配信されているようなのでよろしかったらご覧になってみてください。

作中の物語はちょうど今から100年前、大正10年(1921年)の冬から始まります。志磨珠彦(しま たまひこ)はかなり裕福そうな志磨家の次男ですが、怪我で右手が利かなくなったことから東京の実家を離れ、独り千葉の山村で暮らすことになります。

そこに、結婚相手として立花夕月(たちばな ゆづき)が訪ねてくるという導入でした。珠彦は17歳であり夕月は14歳ということで「即結婚」ということにはならないのですが、二人きりでの田舎暮らしが始まります。

ネタバレ的なことはあまり書きたくないのでストーリー詳細は割愛しますが、個人的には夕月を主人公として、少女漫画的に話を追う方がしっくりくる感じがします。

別に呪いとかは無いんですが、時代相応のそれなりにヘビーな設定などもあり必ずしもほんわかほのぼの一辺倒の話にはならないような気はしますが、私はライト系でもヘビー系でも恋愛ものの少女漫画は大好物なので、楽しませてもらえると思っています。

余談その1:「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」に原作者×監督×脚本の三者対談があったのですが、そちらを観る限りではアニメ制作陣と原作者の波長はかなり合っていそうです。

余談その2:「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」の最後に「※この番組はアフレコ終了後、時間が経ってから収録しております」とテロップが出ていたので、制作スケジュール的には優良だったことが窺われます。
== [第1話視聴終了時のレビュー: ここまで。] ==

2022.3.31追記:
最終話を観終わってから約3ヶ月後のレビュー更新ですね。

実は2話目を観るか観ないかあたりでもう原作が気になって仕方がなく、『大正処女御伽話』はさくっと全巻揃えてしまいました。原作漫画もとても面白かったです。

OP曲『オトメの心得』の作りから見ても「大正オトメ」は夕月だけではなく、珠彦の妹である珠子、珠彦の住む村の地元の少女である綾、人気歌手の小鳥ちゃんもみんな「大正オトメ」であるというスタンスの作品だったのでしょうね。

GARNiDELiAといえば一番好きな曲は『SPEED STAR』だったんですが、まったく違う曲風のこの『オトメの心得』ですっかりやられてしまいました。個人的には2021年のアニメOP大賞くらいの勢いかも?

アニメでもチラッと垣間見ることはできましたが、原作の志磨家はかなり闇深い一族でした。特に珠代姉さまがおっかない人です。

多少ウジウジと珠彦が悩むシーンなどもあったにしろほぼ終始爽やかだったアニメと比べてみると面白いかも。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 31

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とても心が和みます

とても心が和む物語です。
ヒロイン夕月(ゆうづき)のはつらつと働く姿や、主人公に対するいたわりの心がとても素敵です。
夕月は姿かたちこそ幼い少女ですが、立派で広い心をもった優しいオトメです。


物語は、交通事故で右手が動かなくなったために親から死んだように扱われ、世の中を疎むようになった主人公志磨 珠彦(しま たまひこ)のもとへ夕月が嫁いできます。
夕月は、親の借金返済のために、お金で買われた女性でした。
でも、夕月はそんなことを気にしません。いつも珠彦のことを気遣い、身の回りの世話をします。
珠彦がふさぎ込んでいたら外へ連れ出し、珠彦の心を和ませます。

最初の頃は夕月を追い返そうとしていた珠彦も、彼女の清らかな心と明るく元気な性格に魅かれてゆきます。


貴方は、お金持ちだけど心がすさんだ人生と、ぜいたくはできないけど明るく笑顔に絶えない人生と、どちらが好きですか?

この物語を見ると、きっとその答が見つかるでしょう。

原作はまだまだ続きがあるようですが、このアニメはどうやらここでキリが良いので終了するようです。
夕月の花嫁衣装や珠彦の教師として働く姿が見たかったですね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 36
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

優しい気持ち、ありがとうの気持ちがみんなを救う

【紹介】
世の中にうんざりしたご主人とその周りの面倒くさい人たちの凍てついた心を、心の綺麗な少女が溶かしていく話。
全体的にフルーツバスケットに似ていて、ギスギスドロドロしない爽やかなフルーツバスケットって感じ

少女マンガじゃないようですが、女性作者ですし全体的に少女マンガっぽい作りですね。
嫌な人も出てくるけどゆずのやさしさを見せるためにやってるところあって、悪役があまり出しゃばってこないなど優しい作りです
奇跡に近いような偶然が多くてかなりご都合主義なところあるけどとても純粋で優しくて好きなアニメ、素直な心で楽しんで欲しい、オススメです!

挿入歌の「戀ノ歌」がとても好きです!

【キャラクター】
キャラデザは頭身高めですっきりした顔立ちの典型的な少女マンガだけど、萌えアニメ寄りにデザインを少し柔らかくしている感じで男女ともにウケが良さそう。

{netabare}
主人公は彼女の優しさのおかげでどんどん人間的に成長していくのが良い。
ちょっと溶かされるのが早すぎる気はするけど、絶望して傷ついた心にこんなに優しくされたらそりゃ改心もしたくなりますよね。

他のキャラクターも最初は面倒くさくて嫌な人が多いけど、夕月のおかげでどんどん自分をさらけ出すようになって雰囲気が良くなっていきます。
ずっと夕月ちゃんの頑張る姿を応援しながら視聴していました。
{/netabare}

【シナリオ】
{netabare}
夕月は奴隷とか使用人じゃなくてあくまで将来の嫁として来てて、お嫁さんが家のために献身的に働いて無償の愛をささげるところ、今の感覚だと女性蔑視って言われそうだけど、これは大正時代なのでこれでいいんだと思いますし、
夕月の優しさのおかげで成り立っている関係だけど、考え方によっては夕月も優しく献身していたらちゃんと報われる良いご主人に巡り合えて幸せって言えると思うので、当時の常識で考えればWINWINな関係なのだと思う。

ひねりはないけど、わかりやすくて視聴しやすいシナリオ。
全編にわたってヒロインの可愛さによって支えられていますね。

キャラクターのほとんどはこれくらいじゃ改心しないでしょってくらい腐ってて、最終話も震災でめちゃくちゃになった大正時代の東京で人を見つけるのはたぶん無理だと思うから、ちょっとご都合主義が過ぎるんじゃって思うけど
一生懸命相手のことを思いやって頑張る女の子に、心を開いていく人たちを見て「良かったね」って素直に思って涙出てきました。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 35

68.7 2 関東大震災アニメランキング2位
MARS RED(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (115)
376人が棚に入れました
時は大正十二年、東京の夜に其の者どもは現れた。彼らは闇に紛れて人の生き血を啜る吸血鬼と呼ばれ、古の時代よりこの世界に隠れ住んでいた。それらを取り締まるべく陸軍内部に創設されたのが第十六特務隊、通称『零機関』である。中島中将は近代化著しい列強諸国の情報戦に対抗するためにこの部隊を創設したのだが、目下のところ、零機関の任務は東京の闇に潜む吸血鬼事件の対応にある。それに当たるのが――、人類最強の前田義信大佐。国内最強クラスの吸血鬼にして新人の栗栖秀太郎。インテリジェンスなランク外の山上徳一。江戸の昔から吸血鬼を続けているスワ。老いることのない脳を喜ぶマッドサイエンティストのタケウチ。――以上、零機関の実行部隊の面々である。増え続ける吸血鬼たち。そして裏に暗躍する影と、謎の人工血液「アスクラ」の存在。この事態を冷ややかに見つめるのは、齢300歳を越えているにも拘らず、子供にしか見えないSクラスの吸血鬼デフロットであった。弱き者、汝の名はヴァンパイア――。零機関が今、大正ロマンの夜を駆け抜ける。

声優・キャラクター
畠中祐、諏訪部順一、石田彰、鈴村健一、折笠富美子、家中宏、高垣彩陽、古川慎、國立幸

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

雰囲気最高

2021/12/18 投稿

1話は神回です!
率直にすごい作品だと思いました!
そこがピークでしたけど^^;

2話以降急速に興味は下がっていきました。
ストーリーがちょっと理解できなくなったことが原因です。
が,挫折すること無く最後まで視聴することがはきました。

理由は
1話の評価が極めてたかったため,そこから下がっても底をつかず最後まで見続ける程度のモチベーションは維持できたこと。1話の遺産を食いつぶしていった形ですねw

と背景が非常にきれいだった事(特に,引いた絵はすごく良かったです。)とBGMがすごく良かった事(OP・ED曲は個人的にはあまりツボではありませんでしたが,作品の雰囲気にはマッチしていたと思います。)この二つの点から,雰囲気重視の自分にはストーリーは今ひとつ分からないながらも視覚的,聴覚的にかなり満足させらたからです。

雰囲気重視の人には,お勧めです!そうでない人も1話だけは見ておいて損は無いと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 15
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヴァンパイアに翻弄された人々

全13話

大正時代、後天的にヴァンパイアになった軍人たちの部隊(零機関)を作り、東京で起こる不可思議な事件を解決するお話です。

元々は演劇→朗読劇だったみたいですね。演劇シーンや演劇ような感じのシーンが多かった印象です。

前半は事件の解決、後半は「零機関」が大きなうねりに巻き込まれるお話でした。

1話から最終話まで繋がっていましたね。

お話は終わっていますが、どうなったのか分からないキャラもいました。
{netabare}
最初は前田大佐が主人公だと思いました。群像劇でしたね。栗栖は多分金剛鉄兵を倒したと思いますが、その後が分かりません。
{/netabare}
悲しく儚い物語でした。

OPは和楽器バンドさん、EDはHYDEさんが歌っています。

最後に、私的には金剛鉄兵を観ていると旧銀河英雄伝説で地球教徒と戦う帝国軍白兵戦部隊装甲擲弾兵を思い出しました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 21

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大正ロマン+伝奇ロマン

テレビ放送時に入るCMを観た限りでは舞台劇とかスマホアプリがあるらしいです。知らんけど。

主人公は吸血鬼による犯罪に対処する陸軍の特務機関「零(ゼロ)機関」を指揮する前田義信です。

普通に吸血鬼退治の話と思いきや、吸血鬼を不死身の兵隊として無敵の部隊を作ろうと画策する「金剛鉄兵(こんごうてっぺい)」構想とか怪しさ大爆発な作品です。流血バトルはけっこうあるので、嫌いな方には向きません。

作中では意外と男女関係的な要素が重視されていて、ただの伝奇物にとどまらないロマンチックなストーリーが展開されます。そういう意味では、男性よりは女性の支持を狙った作品なのかもしれません。

特に大ヒットする感じはまったくありませんが、ストーリー重視で観るなら意外と面白いかもしれませんよ。

おまけ: 前田さんのへろった調書の字とか、敬礼時の右手の形とかで「ああ、そういうことなのか」とは思うんだけど説明的な台詞はなかったりとか意外と注意深く観てないと見落としがあるアニメかもしれません。

2021.7.1追記:
和楽器バンドによるOP主題歌「生命のアリア」が好きすぎる。キャラクターデザインにはかなり癖があるけど、作画は崩れたりはしないというか実はそこそこ良い方?
(高速移動しての戦闘場面は手抜きっぽいけど、それはまあ許容範囲でしょう。)

前田さんの右手の件は、最終回で「なるほどそうだったか」と納得しました。個人的にはわりと楽しめましたが、特にお勧めという感じでもないですね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 29
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