鎌倉で漫画原作なTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の鎌倉で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月29日の時点で一番の鎌倉で漫画原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.2 1 鎌倉で漫画原作なアニメランキング1位
エルフェンリート(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2908)
13815人が棚に入れました
側頭部の対となる二本の角とベクターと呼ばれる特殊な能力を持つ女性型ミュータント、二角奇人(ディクロニウス)。彼女らは人類を淘汰する可能性を持つとされ、離島の国立生態科学研究所に国家レベルでの極秘機密として隔離、研究されている。
ある日、偶発的な事故によって、研究所に隔離されていたディクロニウスの少女ルーシーは拘束を破り、研究所からの脱走を試みる。海に飛び込む直前に頭部に銃撃を受けるものの幸い軽症で済み、彼女はそのまま海へ投げ出される。
一方、大学に通うため親戚を頼りに鎌倉にやってきた青年コウタは、いとこのユカと由比ヶ浜でルーシーに出会ってしまう。頭部に受けたショックでルーシー以外の人格に入れ替わり、「にゅうにゅう」としか喋ることの出来ない彼女をにゅうと名付け、コウタが住むことになる楓荘に居候することになる…。

声優・キャラクター
鈴木千尋、小林沙苗、能登麻美子、萩原えみこ、松岡由貴、細井治、中田譲治
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「人間じゃないのは、人じゃないのは、お前らの方だ!」

制作はアームスで原作は漫画です。
ジャンルはSFです。
視聴に難があるので注意が必要です。


側頭部の対となる2本の角とベクターと呼ばれる特殊な能力を持つ女性型ミュータントであるディクロニウス。
その中で唯一生殖能力を持つディクロニウスであるルーシーが研究所から脱走を図るも、銃弾による傷を負い、海へと身を投げ出す。
彼女は海辺で大学一年生のコウタに拾われるも記憶を完全に失い、幼児退行していた。


エログロ・スプラッター表現が目立ち、おまけに鬱展開。
非常に視聴ハードルの高い作品です。
恐らく最も断念率が高いんじゃないかな?

グロさは多分トップレベルで、初見では見ているだけで精神がすり減りました。
一話冒頭からいろいろな部位が飛びますw
全編通してとにかく首の切断シーンが多い。
首のあたりがムズムズしてしょうがなかったw
グロ耐性はそこそこありますが、これは苦手なタイプ。
私はホラーに弱く、本作はホラーみたいに急に首が飛ぶというのも大きい。
大丈夫そうな方は、一話見てから判断してみてください。


本作の美点である音楽。
OPは映像・音楽ともに抒情的な雰囲気を醸し出しています。
これが本作の退廃的な雰囲気にぴったりマッチ。

作画に関しては良くないです。
かなり崩れる場面が多いです。
良くないですが、むしろ下手に良いとグロさがより際立つでしょうからこのくらいの方がいいかもねw


かなりざっくりいえば、物語は萌えキャラが主人公の家に住みつき、いろんな人を巻き込んだ血みどろのグロい鬱展開を繰り広げていくというものになるでしょう。
しかし、その展開の中で登場人物たちの葛藤、トラウマが手に取るようにわかりやすく描かれています。


以下考察。
{netabare}中盤のルーシー回想は胸に来ますね。
誰しも異常者を意図的に作り出して区別し、自分はそれに入らないよう異常者たちを迫害する。
まあ当たり前といえば当たり前のことなのですが、その結果としてルーシーに降りかかった出来事は何とも胸が痛い。
ここからルーシーはダークサイドに落ちていくわけですが、もともとは(性格的には)普通の子供だったわけです。

人間は本質的に悪なのか?
この作品を見ているとそうではないように思えますね。
私は孟子先生の教えを信じたいと思いますw{/netabare}


総括して、「差別」「贖罪」「家族愛」など、いろいろと考えさせてくれる良作だと思います。
どうでもいいですが、萌えキャラっぽいキャラデザであるものの個人的にはグロさも相まって全く萌えませんでしたw

とにかく見る人を選ぶのは間違いないですね。
視聴には本当に注意が必要です。
あと「本作が好き」って言うと「グロいの好きな自分カッケェ」に思われるのも辛いところw
私、別にグロいの好きじゃないです。
暗いのは大好物だけどw

投稿 : 2024/11/23
♥ : 58

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

心に残る良作でした( `ー´)ノ

■グロ注意報発令ですよε=ε=ε=ε=ヾ(;◎_◎)ノ ヤバヤバ
この作品を完走出来るかどうかの最大の難関は、現実離れした衝撃映像の数々ですよね♪
しかも1話目からそんな映像が景気よく飛び出してきちゃうのです(>o<")
一瞬にして人間がバラバラになってしまう様は、まるで石川五右衛門が斬鉄剣で切ったかのような見事な切り口で、骨までスッパリ切られちゃってます・・・そして血が噴出しちゃって、血の海と化します(*ノ∇)ゝ
スプラッターやバイオレンス描写が苦手だなって思った人は、完走することが難しいかもしれませんね!
 
 
■「エルフェンリート」がなぜ評価されるのかな(*'ω'*)
まずは、グロ描写について書かせて頂きましたけど、この作品は人間の本質的な部分に訴えかけてくる、様々なメッセージが含まれているので、その部分を感じ取って欲しいですね♪
 
ディクロニウスという突然変異で生まれた新人類の少女が、なぜベクターと呼ばれる見えない殺人兵器を体から出せるようになってしまったのか・・・
そこには、幼き頃の人種差別・劣等感・虐め・裏切り・別れなどの深く耐え難い出来事が引き金となっていたのです!
そして、新たな出会いが裏切りという憎悪を生み、その負の連鎖がまるでウィルスのように、関わった人々に広がっていくのです(>o<")
そんな負の連鎖の中でも生まれてくる、出会い・親近感・信頼・安らぎ・恋愛・親子愛などの温かい感情も絡み合っていくので、とっても複雑な人間模様が描かれているのですよ♪
 
 
■総評
ストーリー自体は鬱展開の作品なのですけど、日常の場面ではコミカルで甘い恋心を表現していたりする場面もあって、C=(^◇^ ; ホッ!と一息できたりもするのです。
ストーリーの全体のバランスがすごく良いなぁーって印象です♪
グロ描写が多い中で評価が高いのは先にも書いたとおり、作品に込められた想いを痛いほど感じることが出来るからではないでしょうか?
何気なくついた悪気のない嘘が、相手を傷つけてしまったりする事ってあったんじゃないかなーとか考えちゃったり、観終わった後も心に残る感じでした!
 
本作品の監督が言っていた「誰しも救いは、求めている。」という言葉からも、社会的なメッセージ性を感じますよね!
取り返しの付かない失敗や挫折って、人が生きていく上でいつ自分が遭遇するか分らない事ですもんね!
誰もが手と手を取り合って生きていける社会になれるように、σ(・・*)アタシも何でも出来ることからやっていこうと思わせてくれた作品でした♪
 
 
2011.08.31・第一の手記

投稿 : 2024/11/23
♥ : 64

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

海外最高評価も、日本では知る人ぞ知る名作扱い。

すべてが衝撃的すぎてインパクト大!!
知らない人は是非とも見て欲しいとオススメする作品!

海外ではアメリカを中心に数多くの賞を受賞している。
初開催のAmerican Anime Awards 2007では、
Best Short Seriesに5作品のノミネートを果たすほど!
また、フランスでもJAPAN EXPO AWARDS 2009のベストオリジナルアニメ賞を受賞という快挙を成し遂げた。

今、紹介したように海外では熱烈な人気を誇るこのアニメも日本では知る人ぞ知る名作。
その理由としては、主人公の圧倒的強さとグロテスクさにあると思う。
個人差はありますが、日本人は外人よりもグロさに抵抗がある人が多い。
そのため、一般大衆が好むアニメとは言い難いのは事実である。

しかしながら、アニメの質としては郡を抜いている作品だと言える!!
作品のシナリオ、作画、キャラの構成から全てにおいて素晴らしいクオリティを誇ってるのである!!

もし、この作品を知らない方がこのレビューを読んだら、是非一度観てほしい!!
作品の性質上、グロテスクな場面も含まれ個人差で合う合わないはあると思いますが…
とても感動できる、素晴らしい作品だと断言します!!

エルフェンリートは日本発祥のアニメです!
海外で評価を受けることは有り難いですが、我々日本人がもっと評価すべきなのではないでしょうか?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 110

67.3 2 鎌倉で漫画原作なアニメランキング2位
青い花(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (384)
1961人が棚に入れました
江ノ電沿線などの鎌倉が舞台。それぞれ別の女子高に通う二人の主人公を軸に、女性同士の恋愛と友情が描かれている。

声優・キャラクター
高部あい、儀武ゆう子、石松千恵美、堀江由衣、井口裕香、矢作紗友里、豊崎愛生、緒乃冬華、川田紳司、浅沼晋太郎、浜田賢二

日常のコード777 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

予習なし原作未読。「背伸び」するのは子供だけ。

どうやらアニメは原作途中までを取り扱ったようです。

おすすめしたい人は成人以上の方々。直接的性描写はありませんが大人向けのアニメになっています。舞台は鎌倉でふたりの幼馴染を主人公格とした純愛もの。

恋愛ものの作品って心の葛藤であったりすれ違いであったりを描くものが多いですが、この作品はまさに「思春期」の群像劇ですね。大人になろうと「背伸び」する、自分よりちょっと大きく高いものに「憧れる」。そういうのって思春期の頃は自覚できなくても大人になってから「ああ、自分も昔はこうだったな。」と客観的に評価できる。だからこそこういう作品は大人を中心に見た方がより味わい深いんじゃないかなと思います。

決して10代の視聴を妨げる意見ではなく、20代以上の方の視聴を強く勧める意見ですので何卒ご理解賜りたいですm(_ _)m

私もよく背伸びをするタチだったので、この作品にはすごく心を打たれました。同性愛を作中で取り上げていますがこれは男女関係なくおすすめできます。むしろ、だからこそ、純真無垢の花のような愛の素晴らしさを堪能できるのかなと思います。

究極の愛とは無償の奉仕であるとよく言われます。。しかしその真の意味は「相互扶助の精神」です。一方的な関係は必ず破綻するのです。背伸びして届いたものはいつか膝や腰にきてまた届かなくなってしまう。対等な視線を送り合うことで真の安らぎは得られるのだと、私はこの作品を通じて実感しました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

もちすい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ガチ百合

百合ものというか同性愛もの。
でも、そういうアブノーマルな恋愛における障害とか悩みとかをそこまで重たいテーマとして描いているわけではなく、女の子の恋心や恋愛感情というものを描いた物語です。

そういう日常的な恋愛ものなので、これといって話が盛り上がるとかでもないんだけれど、キャラの描き方が丁寧で良かったです。

特にふみちゃんなんて、かなり生々しいキャラで、こういうキャラが主人公というアニメは、かなり希少なので、そういう点で楽しめました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

color さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

きみがいてよかった

百合を面白おかしく描いたものではありません。
社会にメッセージを訴えかけるものでもありません。

ただ女の子が女の子を好きになるはなしです。
杉本先輩が好きだとふみから告白された幼馴染のあーちゃん。
女の子同士の友情と恋愛を丁寧にやさしく描いています。

また、同性愛に真摯に向き合った心理描写もすばらしい。
登場人物たちの性格はまったくブレがなくかなり綿密な設定をされているのがわかります。
視線の動きや繊細な表情の変化で僅かに揺れる気持ちまでさりげなく演出。
キャラに真実味がありとても魅力的に映りました。

思いやりの溢れるストーリーと本作の作画もぴったり。
穏やかな鎌倉の街並みも雰囲気作りに欠かせない大事な要素になっています。

百合作品は初めてですが抵抗なく見れました。
食わず嫌いはもったいない純粋ラブストーリーです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 23

88.2 3 鎌倉で漫画原作なアニメランキング3位
スラムダンク-SLAM DUNK(TVアニメ動画)

1993年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1290)
7323人が棚に入れました
中学3年間で50人もの女性にフラれた高校1年の不良少年・桜木花道は背の高さと身体能力からバスケットボール部の主将の妹、赤木晴子にバスケット部への入部を薦められる。彼女に一目惚れした「初心者」花道は彼女目当てに入部するも、練習・試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚めていき、才能を開花させながら、全国制覇を目指していく。

声優・キャラクター
草尾毅、平松晶子、梁田清之、緑川光、置鮎龍太郎、塩屋翼、西村知道、森川智之、幹本雄之、塩屋浩三、神奈延年、田中秀幸、原えりこ

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

名作中の名作ですね!

私が最も好きなアニメの一つ。
おそらく誰もが名作として疑うことのない作品ではないでしょうか?

◆面白すぎます・・・
あまりにもその内容の良さに今更この作品について語る事などないのですが、バスケアニメとしてこれ以上の物はないほどストーリーが非常に濃く、スポ根アニメ・ギャクアニメとしても最高に面白いです。
バスケに興味なくても絶対にハマる作品だと断言してもいいかと思います。

◆みなぎる気力・・・
バスケを始めたばかりの主人公桜木花道が、がむしゃらにバスケに向かい合い日々成長していく姿は、エネルギーをもてあましているなんの目的を持たない若者達にとって、何かやる気を起こさせるような気持にさせてくれるのではないでしょうか。
気合いと根性と努力がこの作品には詰まっていますね!

◆TVアニメならではの試合が最後にあります・・・
TVアニメ版の最後は急な終わり方で非常に残念でした。
でもラストには原作にはない「湘北VS陵南・翔陽合同チーム」との試合が見れて良かったです。

◆続編を希望したい・・・
私的には全アニメの中で一番続編を希望するアニメでもあります。
作者は「続編はあるかもしれないし書きたくなったら書く」と公言していますが、逆に「前の試合よりもつまらない試合は絶対に書きたくない」とも言ってますから難しいところですね。
ちなみにジャンプ最終回の「第1部完」は編集部が勝手に入れたらしいですよ。

◆あれから10日後・・・
原作漫画最終回後の10日後のエピソードが黒板漫画として制作されています。
主要キャラ達や湘北・海南・陵南・翔陽・山王の部員達のその後が黒板に書かれた絵で見られる内容です。
ネットとかで検索すれば10分くらいの内容で見れるので興味があったら見て下さい。
意外な一面とかもいろいろ見れますよ。
「ムリだっていうのはいつだってチャレンジしてない奴よね」
名言が多いこの作品にまた名言が一つ追加です♪

◆台湾で・・・
私、この話を知った時にはおもわず苦笑してしまいました。
スラムダンク2が作者の許可なく勝手に制作されたらしいです。
指導者になった流川が主人公という内容らしく、三井が不良仲間に刺されて死んだりと相当ひどい内容らしいです。
スラムダンクへの冒涜だ~!!
ε=(=`・´=) プンスカプン!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 20

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

努力したものが全て報われるとは限らない。しかし、報われるものはすべからく努力している。

「はじめの一歩」鴨川源二の言葉ですが、その通りだと思います。

努力は報われるとは思いません。こんなに絵が上手いのに。。。こんなに努力しているのに日の目を見ない人はごまんと見てきました。

しかし、

報われている人はすべからく皆、努力しているのです。

それもまた事実。

「スラムダンク」はスポーツ漫画ですが、芸術にも同じことが言えます。

報われるとは限りませんし、今の時代、情報があふれる中で頭抜きん出ることはかなり難しいです。

しかし、皆努力をしている。

そのことに間違いはないと、この漫画は教えてくれます。

いや、漫画家は皆そうですけどね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 24

カンパニー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

バスケがしたいです!

このアニメの原作を見てバスケがしたくなった人もかなりいると思います。バスケの楽しさが余す事無くわかると思います。
初めは浮ついた気持ちでバスケ部にはいった桜木、しかし徐々に楽しさを知りいつしか夢中に。
何か一つの事に熱中する楽しさ、やり遂げた時の達成感、何よりスポーツの楽しさ、それらを教えてくれるアニメです。


そしてスラムダンクと言えば名言!!


諦めたらそこで試合終了だよ。
安西先生バスケがしたいです。
左手はそえるだけ。
俺はバスケットをやる・・・バスケットマンだからだ!


などなど、みなさんも記憶に残るものがいっぱいあると思います。みなさんはどの名言がお好きですか?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

62.5 4 鎌倉で漫画原作なアニメランキング4位
ろんぐらいだぁす!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (267)
971人が棚に入れました
ある日、女子大生の倉田亜美はタイヤが小さな折りたたみ自転車に一目惚れ。
「運命の出会い」を信じた亜美は、貯金をはたいて「ポンタ君」を購入。
サイクリング経験者の幼なじみ・新垣葵と一緒に走り出す。
流れる景色、肌をなでる風の心地よさ……。
初サイクリングで味わった非日常的な体験が、亜美の心と体を刺激する。
「私…このままどこまでも行けちゃいそう」
しかし、サイクリングの現実は甘いことばかりではなかったのだ!

声優・キャラクター
東山奈央、五十嵐裕美、大久保瑠美、黒澤ゆりか、日笠陽子、東城咲耶子、津田健次郎

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ビバ、自転車・・・パカ!

大学時代、何かやってみたい!
ひとりのどんくさい女の子が魅せられた自転車。
微妙な笑いとあざとい萌え、それと少しの感動とともにお送りする自転車伝道アニメです。

自分の力で風をきって走る爽快感。
自然と溶け込んだ時の充実感。
仲間と苦楽を分かち合う一体感。
自転車の魅力が満載です。

主人公の亜美は不器用で運動が苦手です。
危険な目にあったり・・・
トラブルにあったり・・・
自分の非力を嘆いたり・・・
しかし、仲間たちに支えられ成長します。

私も大学時代、ツーリングをしてました。
日本の広さを実感した海岸線。
強い追い風を受けての快走。
気持ちよかったですね。
私の場合はぼっちツーリングだったので、1年で終了。
仲間とともに走れば、一生ものの趣味になると思います。

是非、パリブレストパリまで描いて欲しい。
これが実現すれば、真のろんぐらいだぁ~す!
なんかドタバタ感があったTV放送。
年1ぐらいでのんびりみたいアニメですね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 31

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ローディならきっと気に入る、ロードバイク愛とロードあるあるが詰まった作品で、

作画がちょっと残念になったり、制作が間に合わずに2話分を積み残して後日放送になったりと、いろいろ問題点はあるにはあったのだけど、そういったことも込みで、それでも評価できる、ロードをちゃんと解ってる作品なんです。
たとえば、主人公亜美の先輩ローディに、ひなこ先輩って人がいるんだけど、凄い小柄な女性なんで、(多分)XXSに乗っても背が足りずにやまめっぽいポジションになっているところなど、実にリアル。

主人公(大学1年女子)が自転車とめぐり合い、
最初はミニベロに乗ってサイクリストデビュー。
やがてロードバイクと出合って、って話。
そして、その間、バイクに乗っていれば誰もがぶつかる障害、
パンク、ハンガーノック、ヒルクライムの苦労、100kmの壁、イベント参加のドキドキなど、ひとつひとつをちゃんと経験して、それを乗り越えてローディとして成長して行く過程を丁寧に描いていて、ロードに乗っている人から見れば「そうそう、あるある。あったあった!」なお話ばかり。

先行する見知らぬローディからの、路面注意のハンドサインを、意味が解らずに真っ直ぐ行って路面の亀裂に突っ込んでパンク。
鉄板かマンホールかでやってしまう変な具合での立ちゴケ。
(ビンディングシューズって足ウラにクリートが付いてるので、路面が鉄板だったりすると滑るし、踏ん張れないんです)
あるいは、上れなくて途中で断念した峠にリベンジしてクライミング成功。
雨の中のライディングの意外な心地よさ。
ファンライドイベントでの高揚感と焦燥感と、心地よい疲労感。
起こることがみんな、「自転車あるある」で、見てていちいち、自分もそういうのあったなあ、亜美ちゃんだって、そうだよなあ、そうなるよなあ、と納得できる。

そして、主人公を取り巻く環境が、大学の先輩女子3人揃いも揃って熟練のバイク乗りで、昔からの親友も実はロードに乗っていてって、恵まれすぎていて羨ましい。でもこれも、嘘でも大袈裟でもなくて、ロードに乗っていると、そういう、人とのめぐり合いって確かにあって、実際自分も、名前と連絡先(アドレスとケータイ番号)しか知らないロード友達がいつの間にか随分増えてる。

ロードに乗っている人なら必ず共感できる、そんな作品になっています。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 22
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

しゃかりきロングライド

自転車アニメ。

延期を何回も繰り返した辺り制作がギリギリなのが分かりますが、内容自体はそれなりに良いです。

EDの「ハッピーアイスクリーム」は名曲。

1話目感想
{netabare}
自転車アニメ。部活もの、スポーツもののお手本のような導入。

主人公たちは大学生なんですね。

ほのぼのしてて観やすい良い1話だったと思います。
{/netabare}

2話目感想
{netabare}
主人公が好きな感じのキャラなので楽しんで見続けられそうです。

サイクリングの大変な部分と楽しい部分が伝わる良い回だったと思います。


...と、個人的には結構好きな作品だったのですが一週間放送延期らしいですね。

レガリアのやり直しがかなり影響してる感じなのでしょうか。

個人的には延期してクオリティが上がるのであれば問題ないのでどうにか頑張っていただきたい。
{/netabare}

3話目感想
{netabare}
1週空いての放送。

頑張りすぎず辛いと思ったら時にはリタイアすることも大切。

亜美のこれからの成長に期待。

今回も面白かった。
{/netabare}

4話目感想
{netabare}
亜美はロードバイクの為にメイド喫茶で秘密のアルバイト。

天然のドジっ子属性により店の売上に貢献している様子。

面白かったけど次回は特別編...。

レガリア以上に制作大変そうだけど頑張ってほしい。

このペースだと放送枠が心配になってくるなぁ...。

内容は面白いだけに少し残念...。{/netabare}



11話目感想
{netabare}
一ヶ月以上空き、大分作画が綺麗になりましたね。

光害言われて落ち込む葵ちゃんが面白可愛かった。

元々ストーリーは良かったし作画が良くなるとほんと良いアニメになるなぁ...。

アクタスはもったいないことをしたと改めて思います。

EDのハッピーアイスクリームも聴けたし満足。

次回で終わってしまうのが寂しい。
{/netabare}

12話目(最終回)感想
{netabare}
失敗をしつつも前に進み、教えられる側から教える側へと成長した亜美。

一年間の成長物語としては素晴らしい作品だったと思う。

延期とか色々あったけど個人的には良い最終回だと思いました。
{/netabare}

総評
{netabare}
この作品の最大の敗因(?)はやはり制作の遅延でしょう。

この作品の前に放送していたレガリアの割を食ってしまった感。

制作遅延による3度の放送延期、近年稀にみる作画の悪さ(3~10話)などマイナス面も多いですが、それを差し引いても個人的には楽しめました。

作品を通して自転車の楽しさだけでなく、辛さや本格的にやるとしたらどれくらいお金がかかるのかなど色々知ることができましたし、成長物語としても満足。

東山さん演じる倉田亜美は2016年アニメでも上位の良い主人公だったかも。

あにこれの評価は大分低いですが、見終えたあとにサイクリングしたいなぁと思える良い自転車アニメだったかと。

良かっただけにもったいなくもありますが...。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

62.3 5 鎌倉で漫画原作なアニメランキング5位
エリアの騎士(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (269)
1453人が棚に入れました
主人公の逢沢駆は名門・鎌倉学館中等部サッカー部マネージャー。同サッカー部のキャプテンでU-15日本代表の司令塔(MF)としても活躍する兄・傑に憧れていながらも、精神的な弱さが災いしマネージャーという役割に甘んじていた。それでも傑は駆の“ストライカーとしての才能”を信じ、将来はワールドカップという大舞台で自らの“ラストパス”を弟につなぐことを夢見ていた。また、アメリカから帰国した幼馴染の美島奈々も二人を見守り、時に駆を励ましていく。しかし、そんな兄弟に交通事故という不運が襲いかかる…。

声優・キャラクター
三瓶由布子、福山潤、伊藤静、白石稔、新垣樽助、真堂圭、田原アルノ、佐久間レイ

MryvE15360 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

感動要素をうまく使っていて面白かったです。
アニメ版だけなら切り口も面白く、現代スポーツ系作品としてオススメな部類に入ります。

ただし、原作は大迷走、大混迷でオススメできません。
アニメ化+αだとまだ爽やかスポーツ作品として見れるのですが、いつの間にかスポーツ作品なのにドロドロ暗い陰気なストーリーになり、カウンセラー関係は背景も伏線回収も帰着点もなく散々引っ張っていつの間にかフェードアウト。
兄関係のテーマは序盤から大転換して突っ込んじゃいけないタブー化したまま迷走&ご都合主義に。
スポーツ漫画は『一緒に汗を流してスッキリしてなんぼ!(感覚的に)』な所がありますが、この作品は原作読むと気分が落ちます。
迷走しすぎでストーリーやテーマに整合性を求める方にも不向きです。

個人的にはアニメ→漫画で入って大失敗しました。
アニメ版だけならオススメですが、原作はすでに収集つかなくなっているので、よく考えてから読むべき作品です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

覇王神様 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

とりま、見たほうが良いよw

俺はこのマンガを読んで小学校の頃サッカーをしました。
ポジションは今でも好きなゴールキーパーでした。
ですが、中学校に入ってみるとサッカー部はありません。
これを知った日から自分はサッカーをしなくなりましたがw
ですがサッカーはずっと好きなままです
アニメはこれからもっと面白くなると思います。
見てない方は是非見てください!
これを見てサッカーを始めてください!
始めたあなたがもしや凄いプレイヤーになったりするかも!?
これを見てサッカーをもっと好きになってくださいね!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

72.5 6 鎌倉で漫画原作なアニメランキング6位
逃げ上手の若君(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (181)
588人が棚に入れました
時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。 全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった…。 逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。 英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は―――。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

イケメンの足利尊氏がCloverWorksでアニメ化!!!(※但しサイコパスなラスボス役w)

長年、北条氏が執権を牛耳ってきた鎌倉幕府。
その鎌倉幕府を裏切り滅亡に追いやった足利尊氏。
彼への復讐心を抱き、後に {netabare} 中先代の乱{/netabare} を引き起こす 北条時行が“逃げる”ことで志を果たそうとする。
松井 優征氏による週刊少年ジャンプ連載コミック(3巻まで購読中)の連続アニメ化作品。


【物語 4.0点】
私は時代劇観る際も相当に捻くれておりまして。
武士道を称えるシナリオよりも、
武士道を懐疑する、何なら滑稽だと笑い飛ばすお話の方を私は評価してしまいます。

この観点から、本作の逃げて勝つというコンセプトは変化球でしたが。
武士として栄誉ある死を選ぶより、生き長らえることを第一に考える。
“逃若党”の在り方は、私にとっては全然アリ。

来る宿敵・足利尊氏との決戦に向けて、
時行たちが、クセ強なモンスターと化した異様な鎌倉武士と対峙して、
急ピッチで成長して、これまた異様な逃げ上手モンスターへと覚醒していく展開は、
史実寄りの大河ドラマを観てきた私には、灰汁が強くて、やっぱり馴染みませんがw

第10話で、南北朝~室町時代初頭を、人と不思議が共存していた最後の時代、
祈りによる奇跡は公文書にも記された現実的な公共事業と位置付け。
諏訪頼重に時行の将来を予言する異能を持たせて、
予言を軸に時行育成プランを進行したり。

和風ファンタジー要素については、現代の常識からは思いも寄らない歴史を生み出す設定・世界観として、
私はむしろワクワクして、今後の超展開を楽しみにしています。
人が見えない領域にこそ神は宿る。
増え過ぎた人が現実しか見なくなったら、不可思議は無くなるという解釈、私は結構好きです。

懸念点は、1期では2年足らずの経過に留まった、歴史イベントの消化の遅さ。
2期制作も決定しましたが、時行の生涯を描き切るとなると、
一体何クール必要なのか気が遠くなりますw


【作画 4.5点】
アニメーション制作・CloverWorks

子供向けのギャグで盛り上がっていたかと思いきや、
部位欠損など凄惨な戦の描写が、血飛沫と共にぶち撒けられる、
極端なバランスが目立つ原作。

グロ表現どこまで踏み込むかが個人的に焦点でしたが、
同スタジオは容赦なく描き込んでくれました。

そんな中でも時行の逃げて勝つ描写には一際、魂がこもっていました。
正直、逃げ回るばかりの展開で、面白いバトル映像が出来るのかと、
私は訝しんでいましたが杞憂でした。
追っても追っても捉えられない若君に追い詰められる鎌倉武士の恐怖。
狂気のラスボス足利尊氏とも渡り合える、逃げ一手のポテンシャル(サイコパス)も存分に伝わって来ました。

尚、逃げ勝つことに興奮を覚える時行少年の紅潮した表情などを見て、
海外視聴者の中にはショタ属性に目覚める方もいた模様w
実は、男色等のエロ方面でも、性的コンテンツ認定寸前の、
スレスレのラインを狙っていたと戦慄しますw


個人的には、ちょっと古風な幅広の明朝体で打ち出されたタイトルロゴ、テロップも、
往年の足利尊氏主役の大河ドラマ『太平記』の映像も想起させられ、懐かしかったです。
と言うより、テロップを僅かに揺らす辺り、当時の字幕スーパーの性能限界の再現とか絶対に狙っているでしょうw

鎌倉幕府を裏切る覚悟を決めた尊氏なんかも、NHK大河ドラマ『太平記』で尊氏役を務めた真田 広之さんの姿に寄せて来たりと、
結構オマージュ要素があって嬉しかったです。
もっとも、本作では尊氏謀反の直後、{netabare} 幕府方が細切れにされる{/netabare} ので、性格の違いを思い知らされますがw


【キャラ 4.0点】
ついに現代アニメで躍動したサイコパスなラスボス・足利尊氏。
1期から暗殺にきた{netabare} 護良親王{/netabare} の手下共を、南斗水鳥拳でも体得しているのでは?
って位のチート能力を見せ付け蹂躙するなど絶好調w
人間照準器だの、探知機だの、“征蟻党”だの、イカれた輩しかいない武士の頂に立つのは尊氏しかいませんw

視聴者の中には、尊氏の能力を見て、んなアホなwとドン引きした方もいるとは思いますが。
足利尊氏のピンチ脱出能力と人心掌握術については、合理的な説明に研究者も難儀。
もういっそ漫画的な異能を持ってましたと開き直って楽になりたいと、
私もこれまで歴史関連本読みながら何度も思っていたので、
本作の尊氏像は、ラスボスにするならこんなもんだよなと妙に納得していますw

戦後、反動で足利尊氏を英雄視する中で、割りを食って来たのが弟の足利直義であり、重臣の高師直であり。
後の室町幕府についても、将軍・尊氏は権威だけのお飾りで、実務を担当した直義が実質的な采配を振るっていたという政権像が定説となる中。
歴史関連本でも、大河ドラマでも、例えば(※核心的ネタバレ){netabare} 鎌倉獄中の護良親王暗殺{/netabare} など汚れ仕事は当然、直義が自分で決断してやった悪事だよねという流れが出来ていまして。

これは直義もちょっと不憫だなと私は思っていたので、
本シリーズでは、実直そうな直義に代わって、
戦前、戦中以来、久々に悪の尊氏自らが手を汚しまくる展開を期待したいです。


時行の郎党となる架空の“逃若党”の少年少女キャラたち。
私がジョーカーとして面白いなと思ったのが忍び担当の風間玄蕃(げんば)の、
誰にでも化けられる変装能力。

とかく時行の行く末については、(※核心的ネタバレ){netabare} どうせ史実では負けると悲観する声を耳にしますが、
玄蕃の特技があれば、最悪、史実で処刑された時行は影武者でしたというウルトラCも可能。

個人的には、史実に反して生き残った時行が、足利直冬や直義と組んで、
或いはウルトラEで時行が同年代の直冬に成り代わって、
観応の擾乱で足利尊氏を発狂させる超展開とかも期待したいです。

ただ、そこまで描いたら南北朝時代の主要イベをほぼ制覇する超大作となり、
コミック50巻突破しちゃいそうですがw{/netabare}


【声優 4.5点】
主演・北条時行役の結川 あさきさん。
先だって初主演となった、同じCloverWorks制作のアニメ映画版『トラペジウム』でアイドルの狂気を怪演し、片鱗を示した結川さん。
本作でも純朴な逃げの中に秘められた狂気を好演。
この濁声のホープは、今後も同スタジオ制作アニメの切り札として多用されるのかもしれません。

そんな結川さんと競演(狂宴)したのが風間玄蕃役の悠木 碧さん。
新旧濁声の使い手によるマッチアップで、私の耳は幸せでした。
ただ、宴の席での乱心演技は流石にやり過ぎだとは思いましたw

吹雪役の戸谷 菊之助さんも奥行きを感じる落ち着いた演技で、
TVアニメ版『チェンソーマン』主役抜擢のサプライズ以来、順調な成長を見せてくれました。
結川さんといい、戸谷さんといい、いきなり主演を射止める新人声優さんには相応の才能があるんだなと。

吹雪に関しては、私はネタバレを喰らってまして。
今後、中々のウルトラCを決める難しい役になると思われますが、
この声優さんならこなすと期待しています。


情報公開がもったいぶられていたラスボス足利尊氏役には小西 克幸さんが就任。
私にとって長らく尊氏と言えば真田 広之さんでしたが、
今後は柔和の中のサイコパスを好表現する小西ボイスにアップデートして行こうかなと思っていますw


【音楽 4.0点】
OP主題歌はDISH//「プランA」
和風なアレンジこそ施されてはいますが、内容はちょっとハメ外し過ぎなダンス・ロック。

ED主題歌はぼっちぼろまる「鎌倉STYLE」
こちらに至っては、もはやHIPHOPスタイル。
EDアニメも現代にワープしてますし。

最初、流石に奇をてらい過ぎでしょ?と引いていた私ですが、
今ではスッカリ馴染んで、お気に入りに。慣れって恐ろしいです。

ぼっちぼろまるは、この夏、『マケイン』OPでも存在感を放っていましたね。
同クールで、魂がこもったアニメ化作品主題歌を2つも射止めるとは、引きが強いな~と感心します。


劇伴担当はGEMBI、立山 秋航氏。
GEMBIは和楽器も含めた世界各国の民族音楽、クラシック等からミュージシャンが集結したグローバルなバンド。
必然、本作BGMもジャンルを横断するフリーダムな、エンタメ重視の構成に。

近年、電子サウンドもアレンジしたアニメ版『平家物語』や、
田楽ロックンロールなアニメ映画『犬王』などを喰らい、
今年の大河ドラマでは、政治劇を煽るパイプオルガンも浴びたりしている私にとっては、
和風じゃない時代劇サウンドくらいヘッチャラなのですが。

そろそろ和楽器を全面に押し出した王道時代劇サウンドも恋しくなる頃なので、
カウンターで和風全開なサントラ仕掛けて来る作品も待ってます。



以下、放送前、尊氏アニメ化への期待に居ても立っても居られず書き連ねた勇み足長文。
長くなるので折りたたみw

{netabare}
私がハンドルネームに入れる程度には溺愛している武将・足利尊氏。
どこがそんなに好きなのか?ひと言で表すと意味不明な所に人間味を見出しているからでありましてw

鎌倉幕府から後醍醐帝、北朝、自ら開いた室町幕府などと、
勝馬に乗って、人生楽勝ムードであるはずなのに、
何故かいつも優柔不断としか思えない無為無策で窮地に陥り、
出家して全てを弟たちに丸投げしてみたりと、
周囲と天下を混沌に巻き込む。
それでいて、最後、窮地から反転攻勢に打って出る際は、多くの者や時代の流れを味方にしつつ切り抜けてしまう。

およそ行動原理に一貫性、合理性が見い出せない尊氏の言動は、
数多の研究者、作家を難儀させてきました。
挙げ句、足利家って躁鬱の家系なんじゃね?と大真面目に研究者から匙を投げかけられる始末w

最近も尊氏を題材にした時代小説『極楽征夷大将軍』が帯にて、
“やる気なし、使命感なし、執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?”
と銘打ち直木賞を奪取したりと、どいつもこいつも尊氏のことを好き勝手言ってくれやがるのでありますw
(余談ですが、この小説面白かったです。これで南北朝時代二度目の大河ドラマ作って欲しいくらいです。
但し、その場合、主人公は尊氏ではなく、彼に振り回される弟・直義と重臣・高師直が主役の青春群像劇になるでしょうが)


尊氏という難題をどう解釈するのか?
本作の尊氏は一見すると柔和な風貌をまといながらも、
望まぬカリスマ性を持ってしまって、
僕を誰か止めてくれといった感じで狂気を覗かせる、
ナルシスト方面にサイコパスなラスボス役に造形。

戦前・戦中、国家ぐるみのネガキャンの憂き目に遭ってきた反動か、
戦後は一転、英雄としての一面が再評価され、大河ドラマ主役にもなった尊氏。
そろそろ一周回って、こういう悪役を担っても良い頃合いかと。

尊氏の意味不明な言動は、公武二重支配体制の綻びや、
相続地枯渇により全国で多発したお家騒動に南北朝の御旗を利用されたが故の混迷を、足利家が象徴してしまったが故などと説明されたりしますが。

本原作の切り口で可能性を感じるのが主人公少年・北条時行の“逃げ上手”がもたらす焦燥。
鬼ごっこは絶対強者の鬼が断然有利。
が、追っても追っても捕まらないとなると、鬼も平常の采配だけでは手に負えなくなってくる。
乱心した鬼の尊氏が何をしでかしてくれるのか?

本作は史実に忠実な歴史再現ドラマというよりも、
多くのジャンプ漫画同様、時行と周りに集まる仲間の架空の少年少女たちが、
友情・努力・勝利の原則を踏まえつつ、ジャイアントキリングを果たしていく、
王道バトルコミックのシナリオパターンを踏襲。

特技を強調されたモンスターみたいにデフォルメされた敵武将役のキャラ造形が、
大河ドラマ等に馴染んだ私の脳には合わず。
これが私が3巻で原作購読止まっている一因となっていますが。
そこは素材を間口を広げる方向に料理するのが上手いCloverWorksの手腕に期待したい所。


尚、北条時行関連の歴史で一番生き様がイケメンなのは間違いなく北畠顕家だと私は期待していまして。
ですが、アニメでそこまでたどり着くには、
激戦区の今年の夏アニメで本作が頭角を表し、先々のスケジュールがパンパンと思われるCloverWorksに2期以降を作ると決意させるだけの反響を得る“ジャイアントキリング”が必須。

厳しい戦いになるとは思いますが、この尊氏もお供致します。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 27

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ペンデュラム

エンディングが良い。
KA・MA・KU・RA への LOVE が溢れ出す。
歴史は川の流れ、水は人の思いである。
それは分岐し、時に地下水脈へと姿を変えることもあろう。
折々に顔を出す登場人物たち。
偉人、英雄、逆賊、その呼び名に大した意味はなく、ペンデュラムの如く揺れ動くものであり、時の権力者、あるいは時代におもねる空気のようなものに左右されてきたわけだ。
鎌倉(K)から令和(R)まで。
変わらぬ愛を貫く若君と観察俯瞰、ダウジングする水先案内人の旅路は続く。
                (2024/08/03)
悪人、盗人、変態にも三分の理である。
ただし、その本性には一分のブレなし。
痛快さ、潔さ、ノリの良さが光り輝く。
最高の、そして期待値MAXな俺戦エンドを観測せよ!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 17

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

Dead or Alive

打率100%の男、松井優征氏の歴史モノ少年漫画。
きっちり昨今のジャンプアニメクオリティ。

01
高品質かつ原作へのリスペクトが溢れ出る楽しい画面。

バズ狙いのビックリを是としない誠実な作風で原則的には王道を貫く。それでも無難でも凡庸でもない作家性で過去2作もいずれもアニメ化、原作の評価もすこぶる高い。しかしいかにもマンガ的な設定の過去作に比較するとトリッキーさもなく剣と魔法のファンタジーでもない本作は地味な印象は否めない。歴史を題材にしているも架空戦記なのでお勉強になる蘊蓄情報番組でもなく、平家物語のような気取った感じもなければブリーチのような厨二感もなく、もちろん刀剣乱舞のようなイケメンカタログでもない。でもちゃんと面白いの凄い。

日本国民なら100%知ってる足利尊氏をイケメンヴィランのラスボスに据えてキャッチーさを出し、およそ歴史好きでもなければ知名度皆無の時行を単能特技のチートなし主人公とすることで掘り下げる謎の深度も担保。ジャンプに欠かせない解説進行役は当然として令和エンタメには欠かせないロリキャラ美少女もしっかりと完備。漫画の上手さはいわずもながなでとっつきやすさも忘れない隙のなさ。マジ完璧。もちろんこれは美少女アニメではないのでキャラの魅力ガーですが、そのかわり意外とグロかったりはします。主人公以外全滅の大虐殺ですので。

時代劇なのでビビッドで刺激的な色彩でもなくビームや魔法もないので派手さもないが、とにかく芝居が細かいので、飛び道具的なインパクトが無くともスタッフの熱量がしっかり伝わってくる画面。ツッコミ時の作者の画風も再現してるところもリスペクトを感じて嬉しくなる。それでいてギャグシーンの間延び感もなくとても見やすい。

健全な王道少年漫画が好きならあまり日本史に興味が無くとも楽しめる作品だと思う。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8
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