聖剣でコメディなTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の聖剣でコメディな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番の聖剣でコメディなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.0 1 聖剣でコメディなアニメランキング1位
慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (876)
3547人が棚に入れました
超ハードモードな世界の救済を担当することになった女神リスタ。チート級ステータスを持つ勇者・聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で......?「鎧を三つ貰おう。着る用。スぺア。そしてスペアが無くなった時のスペアだ」異常なまでのストック確保だけに留まらず、レベルMAX になるまで自室に篭もり筋トレをし、スライム相手にも全力で挑むほど用心深かった!そんな勇者と彼に振り回されまくる女神の異世界救済劇、はじまる!

声優・キャラクター
梅原裕一郎、豊崎愛生

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

11話で評価が一気に変わる作品

原作未読。最終話まで視聴。

このレビューのタイトル、ず~っと、『豊崎愛生劇場』にしようと思っていたんですよ。
豊崎愛生さんの”怪演”がとても印象的な作品だったから。

11話を視聴するまでは・・・ね。

何なんですか!
一瞬、違う作品を視聴しているのかと思うほどの急展開。
ドタバタコメディから質の高いシリアス展開へ。
爆笑から心地良い感涙へ。
喜怒哀楽の感情が滅茶苦茶になっちゃう作品。

気になる方は、視聴する価値アリな作品だと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 71
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シドーで絶望した僕もゾーマの頃には心の準備はできていた

原作未読


2周しました。2019年秋期の新作では初。完走し見落としが気になる良品のみ振り返ることがあります。
“慎重”というワードでふと思い出されるお話。

今からおよそ30年ちょっと前。イケイケな小学生の私が『ドラゴンクエスト』を嗜んでたあの時。
自分で言うのもアレですがなかなかセンス有りだったのでサクサク進み、レベルはイマイチだったけど杖を手にした人型りゅうおうを撃破。ただし満身創痍で・・・
それ以来レベル上げに勤しむようになりました。

ロールプレイングゲームをする時に

 :前のめりイケイケどんどんですか?
 :レベル上げして安心安全で進みますか?

私は後者にモデルチェンジしました。そんな他愛のない昔話を思い出します。
本作はそれを拗らせた男の物語。キャラ付けは極端ながら気持ちはわからんでもないという共感。
なお、前者タイプの方はこの主人公に共感できないかもしれません(適当)。

『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』

後者タイプの方だったら、キャラ付けの想像しやすいタイトルと共に、許容しやすい。
プランAがダメだった時のプランBやらCを想定し、即断即決する主人公には自分の嗜好との相性の良さを感じました。

キャストも妄想の捗るメンツです。
慎重勇者である竜宮院聖哉役には梅原裕一郎さん。在りし日の原体験から拗らせて黙々とPDCAを回すさまは某『ゴブリンスレイヤー』を彷彿とさせます。
神界最強ヴァルキュレを演じるファイールーズあいさん。「ナイスバルク!」と我々に言わせたいんでしょうか。
矢をぶすぶす射抜かれても神なので平気なミティス役の重鎮三石琴乃さん。その不死身っぷりから“伝説の山田たえ”とシンクロして妄想膨らんだのは私だけでしょうか。

あにこれ始めて間もない頃。未視聴作品を例にした他のレビュアーさんの文章を横目に「それ知らねーよ」と己の初心者ぶりを嘆きつつ、事例に別作品を持ってくるのをぼやいてたのが、まるっきり同じ過ちを犯している今日この頃です。

いやてゆーかここまでそれしかやってません。初期DQなんて若い方は知らないだろうし、『ダンベル何キロ…』『ゾンサガ』知ってる前提で語るこの傲慢さ。お詫び申し上げます。さーせん。


なお本作のMVPはリスタルテ(CV豊崎愛生)で異論はないかと。
無粋な主人公の横で徹底して道化役を買ってでてます。これまた『けいおん』を2019年に通しで視聴済と記憶に新しかったこともあり感慨深かったです。
対照的な主人公とヒロインの配置は物語のけん引役として大きな核となりました。

MVPの意味合いとして、単に好感度低そうな主人公の対極でバランスを保ったというだけでなく、なにより表情豊かで会話のテンポや間が良い。早ゼリフも自然に画に合わせコメディとして面白い。
『このすば』のアクア様と比較する声が多いのも頷ける好演ぶりでした。そういえばゆんゆん役で向こうのにも参加してましたね。

{netabare}※視聴者にこの作品をコメディだとミスリードさせる役割を充分果たしたし、なにより面白かった。{/netabare}豊崎さんの駄女神よかったですね。



ちなみにこれも“異世界転生”もの。世界観の説明は第1話Aパートでほぼ片付きますので親切です。
あとは見事な後半超展開型。序盤から中盤しんどければしゃあないですができれば最後までご覧いただきたいです。吉本新喜劇の人情ものみたいな感じのお話でした。笑って泣いて、と。


 笑いができる人は泣かすことは比較的容易


『踊る!』のいかりや長介さんみたいな感じ。個人的には紅白(2019年)での「浅草キッド」熱唱のビートたけしも良かったなぁ。
全12話でどのように組み立てるかは自由だし構成も好みはあるでしょう。予想できない展開はもちろん好物な私です。
序盤中盤の意味がなさそうな行動があとあとから効いてきたみたいな伏線や、そりゃちょっとヒクわ~的な行動に実は意味があったとか、そんなことを発見するのが楽しみな物語でした。



■視聴メモ
{netabare}・Ristarte(リスタルテ)
:ラテン語系の素養があるとピンと来ますね{/netabare}

{netabare}・“プロパティ”に記載されてたもの↓
:慎重に、慎重にも慎重に。
 疎まれようが嫌われようがそれを貫こう。
 そして世界と仲間と大切な人を
 必ず救ってみせる。ー今度こそー{/netabare}

{netabare}・3話聖哉と初対面の折アリアが動揺して紅茶落としてたね
:すかさず精神と時の部屋の便宜を図ってたが単にご都合ではなかった
:向こうに記憶がないからこそのアリアの抑制された対応{/netabare}

{netabare}・モンスター討伐後の後片付けにご執心
:難度Bイクスフォリアの魔王でやらかしてるから{/netabare}

{netabare}・カンスト隠してたよね
:龍の里でフェイクかましてたり、ヴァルキュレの一言だったり{/netabare}



※{netabare}ギャグに全振りしているようにみせて、四天王など魔王軍勢との闘いではシビアなものしかありませんでした。シリアス展開の芽は最初からあったのです。{/netabare}

思えば“俺TUEEE”がどこまで本気なのかかすかな不安を感じながらの進行をしてたと思います。そんなことも含めて見せ方が巧みな作品でした。
タイトルが難ですが、女の子とイチャコラしながら俺TUEEEしといて、サブイベントを繰り返して12話終了!みたいなのとは一線を画すと思いますよ。


{netabare}「この女の作ったものしか食わん」{/netabare}

全てわかってから聞くとアツいものを感じます。



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

------


2020.01.15 初稿
2020.07.13 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 71

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アニメの制作体制は慎重でなかった件について…。→ だが、ストーリーは意外にもけっこう良かった!

第3話にして、放送延期となり予定を変更して第2話を再放送。
「慎重勇者さんかい? 早い、早いよ!」(コケるのが!)

2020.1.6追記:
制作スケジュールの遅れなどで総集編の放送や放送延期となる作品が多いこのご時世で、2019年10月開始作品の中で最も早くその憂き目を見た本作ですが、さらに総集編1回を挟むも2019年内にギリギリ最終回の放送枠を獲得し、越年することなく最終回を迎えた本作にまずは拍手を。

ストーリーに関しては視聴者に気取られないような伏線を第1話から積み重ねつつ、第11話Bパートに来ての新展開が凄かったですね。

そしてそこに至るまでもコミカルな作品として、視聴者の興味を引くように作られていた点も見事です。お話の区切りとしても1クールでとてもうまく纏めてありました。

原作は未読なのですが、おそらく展開自体は原作から引き継がれた物だと思います。ですが、それを活かしたシリーズ構成・脚本も見事でした。

作画的にも終始リソース不足を感じさせるものはありましたしリスタルテがダンスする3DCGのEDも絵的に微妙なものがありますが、少なくとも本編については放送延期と総集編を交えて決定的な破綻を見せずに見事乗り切った感じです。

これ、凄いことなんだけどたぶん制作陣の収入には反映されない頑張りなんだろうなと考えると切ないものがあります。

ええ、ちゃんと面白かったですよ…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 52

65.7 2 聖剣でコメディなアニメランキング2位
たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (322)
1233人が棚に入れました
都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、全員が人間離れした力を持っていること。そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。身体能力バツグン! 古代魔法も完璧! 挙句の果てには家事もおまかせ! 己の強さを勘違いした村人による無自覚最強ファンタジー、ここに開幕です!

声優・キャラクター
花守ゆみり、茅野愛衣、日岡なつみ、朝日奈丸佳、津田美波、伊藤美来、山下誠一郎、斉藤壮馬、日野聡、M・A・O

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

たとえばロールプレイングゲームの登場人物が学園祭でコントするような物語

面白いところはあったけど微妙な感じでした

主人公が強すぎて緊張感がないのでメリハリがなく、ダラダラした感じに
強すぎる上に世間知らずの天然聖人君子というキャラクターは人間味がなくて、主人公に愛着が持てません・・・

ヒロインたちはキャラデザがせっかく可愛いのにギャグ要員として使われています
せっかくの美少女が台無しだけどこのアニメの笑えたポイントは全部ヒロインの奇怪な行動だったので、ギャグアニメとしては正解なのかも

たとえばこのアニメはRPGの登場人物が学園祭でコントやるような物語。
学祭の演劇を全力でやっているようなアニメ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 28

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

どの角度から視るかで面白くもなりつまらなくもなる作品

<2021/3/1 初投稿>
評点は最終話まで視てから付けようと思います。
原作未読。

感想はタイトルの通り、どの角度から視るかで面白くもなりつまらなくもなる作品という感じ。

なろう系異世界ハーレムものとか思ってみると、味が想定外すぎて受け付けないヤツです。
例えば「コーラだと思ってガッといったら醤油でした」のような

じゃあ何系なんだ?となると
ジャンルとしては「魔法陣ぐるぐる」や「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の方でしょうか。

基本徹頭徹尾ギャグ。
それも腹抱えて笑うと言うより、「フフッ」となるぐらいの子供向けにも思えるような軽いギャグの連続。

そういうジャンルの作品のつもりで視ると楽しめますよ。
そもそも「ぐるぐる」や「ハレグゥ」みたいなのが苦手な人にはおすすめできませんが。

<2021/4/10 追記>
先々週ぐらいに見終えました。
決定打が足らない感じしますね。
もっと笑いに振り切ればよいのに。
「帯に短し、タスキに長し」
という諺が思い浮かびました。
ちょっと残念かな。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

見る人によって評価が大きく分かれるだろうなぁ、って作品

原作未読。最終話まで視聴。

『主人公最強系ハーレムラブコメ』
大まかにまとめるとこうなっちゃうんだろうけど、この作品はちょっと違う。

まず『主人公最強ではない』点。
主人公・ロイドはラストダンジョン前の村・コンロンでは最弱の少年(という設定)。
これでは、主人公最強とは言えない?

『ラブコメではない』点。
主人公・ロイドが純真無垢過ぎて、所謂、ラブコメとは異なる気がする。

『子供向け(?)コメディ』
子供向けだと思うと、かなり笑える作品。
私の評価は、これが一番近い気がする。
正直、かなり楽しめましたからねぇ。

出オチ感満載の本作ですが、最後までキッチリ楽しめました。
第2期こないかな?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

68.2 3 聖剣でコメディなアニメランキング3位
姫様“拷問”の時間です(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (180)
554人が棚に入れました
国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。 王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。 「姫様“拷問”の時間です」 監禁された姫を待ち受けていたのは、身悶えるような“拷問”の数々……。 ほわほわの焼きたてトースト! 湯気がたちのぼる深夜のラーメン! 愛くるしい動物たちと遊ぶ時間! 美味しい食事&楽しい遊びを容赦なく突きつけられた姫は、 “拷問”に打ち勝ち王国の秘密を守り抜くことができるのか!? 誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメ開幕!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

魔王城でおかわり

魔王城の牢屋で優雅な監禁生活、ゆるい魔族に可愛いキャラデザ、魔王城でおやすみとかなり似てる
このアニメもずっと同じような感じなので話の面白さはなくて、ぼんやり見てまったり癒されるアニメ、疲れている時に見るのがオススメ

囚われのヒロインが拷問されるんだけど、酷いことをされるわけじゃなくて「秘密をしゃべるならご褒美やるぞ?」っていうある意味もっと恐ろしい拷問
おいしいものや楽しいものの誘惑にはあらがえないですよねー

とにかくご飯の作画が気合入っていて、全力で飯テロしてきます
おいしそうなご飯を深夜に見せて、姫様はあっさり陥落して食べれても視聴者は食べれません
深夜のラーメンとか、どれだけ鬼畜なの?!
本当に拷問されているのは姫様ではなく、私達だったようです

拷問アニメなのにみんなほのぼのしていて楽しそうで、いいアニメでした

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

茶番を茶番としてやり切りよったな、クックックッ・・・。

いや、いろいろと思うところはあるものの茶番を茶番としてやり切っていたのは立派。
からの、おもしろい、ほっこりするまである。


物語はあるようであんまり気にしなくても良い。
捕虜?になり「拷問」を受けるお姫様と尋問する側のキャラクタ達との「茶番」が見もの。

ちなみに「茶番」を連呼していますが、ネガティブな要素で使っているわけではなく「狂言」や「コントにおける様式美」の様にとらえてもらえるとありがたいかも。

まぁ、毎回似たような「茶番」が繰り広げられるのですが、なんともほっこりしたり、しんみりしたり賑やかで面白い。
また、善悪物でよく言われることなのだが、悪役側(今作では、なんとも悪役と言い辛いのだけれども)が多彩で面白いケースがよくある。

曰く、ウル○○マン系の主役と怪獣側、○○ライダーの主役と怪人側、ガンダムのMS連邦側とジオン側、スーパーロボット系の主役側と敵側などなどw。

今作も、それに違わず悪魔側が賑やかしい。

トーチャーはスマートでなかなかいいね。
日常シーンが時々差し込まれるのがよき。

陽鬼と陰鬼はセットの事が多いかな。
この二人もテンプレ要素満載キャラなんだけど、ちゃんと賑やかしく仕事をしていて楽しい。

クロルはケモ耳担当大臣かな、こちらも賑やか。

ジャイアントはおかあさんw。

バニラはツンデレさんかな。
だんだん素直になってきている感が興味深い。

対するお姫様がわは、これだけのタレントに対抗するカロリーとして
お姫様の表情が実に豊か、本当に楽しさや性格の良さが伝わってくるようなキャラで楽しげに振る舞う姿がほほえましい、あとキッチリ落とすところは落すギャップも見事。
そして、主にツッコミとして機能する聖剣エクス、こちらも落差をつけるための立派なバディとして効果的。


総じて、フットワークが軽く、コメディとしてワンパターンを活かしながら、その他のエピソードを上手に盛り込んでいて楽しかった。


ただwずーっと気になっていたのは「戦争≒殺し合い」してたんだよねぇ。
そことのギャップがずーっと気になってしまった。

魔王側との楽し気なカラミが増えるたび、すこしもやもやしました。
つまらんところが、気になってしまう・・・。



軽く観れて、楽しい作品だったと思います。
機会があれば、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

誰でも楽しめる嫌味のないギャグアニメ

拷問と言えばシリアスなイメージですが、原作ジャンプ+とキャラ絵からコメディだなと視聴。興味を引くタイトルでてっきり姫様が拷問するアニメだと思ったんですが逆だったんですよね。原作サンデーの2020年放送で好きなアニメ「魔王城でおやすみ」に似てるなと、どちらも魔王軍がポンコツでそこを笑いに持って行くんですよね。

いやー面白いですね、しょぼい拷問ばかりですが絶対耐えれるかと言われれば状況によっては屈しそうなのあります。飯テロとか普通に卑怯ですよ。
同じような拷問でも工夫して視聴者を笑わそうとする努力が垣間見えて良いです。
飯テロ多目な分料理の作画もなかなか良くて空腹時視聴避けました(^^)

あと個性的なキャラも多くだいたいアホなので楽しいです。萌えでなく可愛らしいキャラ絵なんで見やすいと思います。途中からは拷問関係ない話も入れて来て、またそれも良い意味でしょーもなくて飽きないですね。さらに魔王が強い圧の分やはりアホなんでウケます。

声優陣は有名どころからあまり知らない(あくまで私が)人を、まんべんなく配置して全体的にキャラ同様個性ある演技で楽しく視聴出来ました。姫様役の白石春香の演技が凛とした姫様とダメになった姫様のメリハリあって面白いです。私は印象にない声優さんでしたが、実はたくさんのアニメに出演してるようで知ってるキャラも多くさすがですね。ただの私の記憶力不足だったようです、ごめんなさいm(_ _)m

このアニメはかなり幅広い年齢層が楽しめると思います。ちょっと細かい笑い狙ってるシーンもあり、もしかしたら奥が深いのかもです。
まぁ一番面白いのは姫様が拷問に屈する確率ですが。
2期も決定したようで楽しみです。
ぜひお勧めします。

2024年4月8日

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

65.2 4 聖剣でコメディなアニメランキング4位
聖剣使いの禁呪詠唱(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (827)
5385人が棚に入れました
どこからともなく現れる異形の怪物『異端者』を倒すことの出来る者たち<<救世主(セイヴァー)>>の育成のために、前世の記憶を持つ人間が集まる亜鐘学園。ここで二つの前世を持つ少年・灰村諸葉(はいむら もろは)が、前世で出会った少女達と再び出会う。


声優・キャラクター
石川界人、竹達彩奈、悠木碧、小倉唯、内田真礼、上田麗奈、Machico、小見川千明、大森日雅、佐倉綾音、皆口裕子、羽多野渉、中村悠一、小林ゆう、大川透、杉崎亮、石田彰、子安武人、釘宮理恵、緑川光、森沢芙美

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

こういうアニメはきっ…嫌いなんだからねっ!

よくある学園ハーレム異能アニメです
色々な意味で最初から最後まで面白いアニメでした
ネタアニメとして優秀だと思います

前世と現世を繋ぐ物語で設定は良いのですが、
演出が悪いのか分かりませんが、様々な場面で笑ってしまいます
ツッコミ所が多すぎて逆に気持ちいいくらいです
『思い出した!』はギャグですよね?
はい、私はこの作品わりと好きです


主人公たちは前世を思い出すと強くなります
概念はよく分かりません
バトルは熱いのですが、詠唱(?)を高速で書くシーンには謎の面白さがありました


キャラはなかなか良かったと思います
可愛い/かっこいいキャラというよりは面白いキャラが多かったですね
一人一人の扱いが雑で(良い意味で)笑えました
モブ顔すぎるモモ先輩がお気に入りです


OP「緋ノ糸輪廻ノGEMINI」 歌ーpetit milady
ED「マグナ・イデア」 歌ーfortuna

OPの曲調かなり好みですね
和のテイストも素敵です
CMでこの曲のPVちょっとだけ見ましたが、悠木碧さん妖艶すぎぃぃ
こんなに綺麗でしたっけ
EDも何気に良い曲でした


物語性や展開を楽しむというよりは、
登場人物同士のやり取りを私は楽しんでました
色々な点にツッコミながら観るのも悪くないものですね
最終回の諸葉の後転には草不可避です

この作品の目指す方向性が気に入っています
悪気はありませんが、ネタにしやすいです
もうやだこのアニメw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

綴る!「全ては水より始まっ・・・」“ウロボロス!”という禁呪が・・・

あわむら赤光によるライトノベルを原作とする作品です。

全12話、原作未読


異形の怪物「異端者」を倒すことの出来る存在である救世主と呼ばれる

者たちを育成するためにその力を持つことが出来る前世の記憶を持った

者たちが集まる亜鐘学園。自分の前世の事をほとんど覚えていない少年

灰村諸葉はその学園で前世で出会った少女と再び会うことになる・・・


とにかくツッコミ所の多い作品だったように思います。

ですが私個人としてはそれらの部分が特に何も思わず普通に楽しめたと

思います。色々言うとバトルシーン全般で動きがカクカクと妙に違和感

があるとか力尽きてしまったのだろうと安易に予測がつく例のシーンなど

問題だらけで世に送り出していく作品としては不十分な点が多いのだろう

と思います。でも私は様々な作品を毎週1話1話と見ていく中でこの作品

が1週間の中で1番楽しかったです。(大げさかもしれませんが・・・)

どんな名作良作、話が丁寧に作られている作品なんかよりもその見ている

瞬間が濃く感じました。


物語はそんなに面白いわけでもなく展開も飛び飛びで原作をかなり

掻い摘んで端折りながら作られているのだろうなぁと思う感じです。

その分キャラの一挙一動やバトルシーンにどんな形であっても何かアクセント

になるものを織り交ぜていると感じます。それが動かないとか制作が間に合わ

ないとかのような限られた事情の中でクオリティとか物語性とかキャラ立て

とかといった良さとは違う所に別の光を引き込んでいると思います。


OPはアリプロで今まで私が視聴した作品では記憶にはありませんが

癖になる感じで私は好きでした。


最後に私自身はこの作品を大いに楽しんで視聴しましたが、私自身の楽しさ

を感じる部分に当てはまっていたというだけの事であり、物語は私はあまり

面白くなかったと思っています。元々原作を掻い摘んでしか作れないわけで

それならこっちもそれに対応した形式を取るという形にしたまでであるだけ

です。(別にアニメを掻い摘んで見ているわけではありません)

とにかく私は楽しかったと感じたということです。

◆個人的点数評価 81.130点



余談(個人的点数評価について)

{netabare}
プロフにある程度は載せていますがその事を書いたのもだいぶ昔ですし

ちょっとばかり整理をという感じです。

(まあ大半の人はどうでもいいと思っているとは思いますが・・・)


文字通り私個人の感覚による点数評価です。大まかに言うと二つの部分に

分かれていて1つは作品としての出来、もう1つはその時間がどのくらい

良かったのかの二項目でできています。

作品としての出来というのはあにこれの星評価に私なりのアレンジを

加えたものです。いくつかの項目にそれぞれ点数をつけて合算するという

だけです。ただそれぞれの項目には基礎点があってその影響で最終的な

点数は60点は必ず、そして70点ほとんど場合で下回ることはありません。


もう1つはどのくらい良かったかであるがそれは楽しかった面白かった

などのアニメを視聴していた時の様々な感覚を総括して決めます。

これはデフォルトの値があり、そこから上下します。


点数の内部比率は前者が点数への直接的な影響力は後者の方が大きく

なっています。それは私がクオリティ等云々よりも楽しい時間を強く

求める傾向にあるからです。

まあこんなところかなと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

思い…出した

異端者に対抗するための救世主を養成する亜鐘学園。
この学園に入学した灰村諸葉(はいむら もろは)は、2つの前世で出会った嵐城サツキ(らんじょう さつき)と漆原静乃(うるしばら しずの)に再会する。
戦いの最中に『思い…出した』灰村の力で相手を撃退。
その後、実戦部隊に入隊する事となる。
このようにして灰村は強力な異端者と戦うようになるのであった。

本作品では武器を使った攻撃のほかに呪文を詠唱した魔法による攻撃方法があります。
特徴としては呪文を詠唱しながら指で文字を書き魔法を使う事でしょう。
とても早口なので字幕を見ないと何を言っているのか自分には分かりません。
呪文の内容もファンタジー要素が大きいので理解しづらかったです。
単純に自分が無知なだけかもしれませんが^^;

この作品は灰村が「思い…出した。」というたびに強くなっていきます。
一応、決め台詞なのかな。
俺TUEEEでハーレム要素もありますが、じっくりと視聴しなくても楽に見る事ができるでしょう。
まともに視聴していたらツッコミ所がありそうなので、失礼ですが消化試合のような気分で自分は視聴していました。

何回「思い…出した」があるのか。
次々と現れる敵を前にして灰村は仲間を守れるのか。
バトル物としてはどんどん成長していくRPGの要素もあるのでバトル展開が好きな人には楽しめる作品かもしれません。

7月からはリテイク版の放送が決定したという話があります。
果たして、どのような箇所を直すのか少し興味がありますが、
ストーリーは変わらないと思うので2回目の視聴はしなくてもいいかもしれません。
バトル要素が大好きな人向けの作品でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

61.4 5 聖剣でコメディなアニメランキング5位
戦国コレクション(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (289)
1379人が棚に入れました
我々の歴史とはまったく違う時間軸に位置する異世界《戦国世界》。そこでは名前以外は容姿も経歴も、そして性別すらも異にする戦国武将たちが覇を競い合っていた。だが、ある日突然、小悪魔王と称されていた織田信長をはじめ、多数の戦国武将たち――さらには異世界の文化人や剣豪までも――が、なぜか現代へと飛ばされてしまう。自動車、携帯電話、自動ドア・・・・・・現代人にとっての常識も《戦国世界》からきた彼女たちには見る物すべてが驚きの対象。そんな戦国武将にとっての異世界で、彼女たちはなにを感じ、なにを思い、そしてどう生きてゆくのか。毎回一人の戦国武将に焦点を合わせ、異世界でとまどい、あるいはしたたかに、または楽しくお気楽に生きていく彼女たちの姿を様々な手法で描き出す、バラエティ豊かな作品群。あなたの好きな武将も登場するかも・・。登場するたくさんのキャラクターによる様々なストーリーラインに、目が離せなくなること必至!
きっとあなたのお気に入りの武将が見つかるはず!!

声優・キャラクター
大久保瑠美、花澤香菜、中原麻衣、能登麻美子、恒松あゆみ、原紗友里、工藤晴香、西明日香、長谷川唯、竹之内彩、高木友梨香

Smog さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

戦国武将のキャラ立ちをうまく活用したオムニバス形式の作品。

ソーシャルゲーム原作。
全26話。
原作未プレイです。

パラレルワールドの戦国時代から現代に来た女戦国武将たちが、元いた世界に戻るために奮闘したり、現代に残って社会に順応するためにがんばるお話。
ほぼ毎話主人公が代わり、オムニバス形式で様々な戦国武将に焦点をあててストーリーを展開する作品です。

一番の見所は、キャラクターでしょう。
戦国武将のキャラ立ちをうまく活かした設定で、多彩なキャラを描いています。
戦国武将をどのようにアレンジするかというのも魅力となっていて、飽きずに見ることができました。
ほぼ毎話、主人公が変わりますので、お気に入りのキャラが何人かは見つかるのではないでしょうか。

ストーリーについて、キャラにあわせて多彩な内容が楽しめます。
オムニバス形式ですので、ほのぼのしたもの、ハードボイルド、シリアス、軽いストーリーから重いストーリーまで実に多彩でした。
(様々なジャンルの映画のオマージュらしいですが、元ネタはほとんどわからなかったです)
特に気に入った回は、ストーリー性が高かった18話(大谷吉継回)です。
余韻の残る演出に、思わずウルッときてしまいました。

作画について、水彩画調の背景が印象的でした。
動きは少なかったですが、人工建造物に透かされた家紋をワンポイントにするなど、「戦国」と「現代」のバランスを意識していたように感じます。
キャラデザはさすがソーシャルゲーム原作といった感じで、かわいらしくデザインされていました。

音楽について、OP/ED含め、ポップな曲調が多かったです。
違和感はありませんでしたが、それほどインパクトもなかったです。

声優さんについて、登場人物が多いため、とても多彩です。
大久保瑠美さん、花澤香菜さん、中原麻衣さん、能登麻美子さん、名塚佳織さん、広橋涼さん、沢城みゆきさん、上坂すみれさん、佐藤利奈さん、堀江由衣さん、日笠陽子さん、喜多村英梨さん、小清水亜美さん、釘宮理恵さんなどなど・・・ちょい役から主役まで豪華声優陣でした。
好きな声優さんが出演している話数を調べ、狙い撃ちで見るのもアリだと思います。

戦国武将というどうしてもイメージが先行してしまうキャラをうまく立てて、それにあわせたストーリーの見せ方がうまかったです。
自分は無料放送のタイミングで一気に見ましたが、1話ずつまったりと見るのに向いている作品だと感じました。

キャラ重視の方、女戦国武将が好きな方、好きな声優さんが出演されている方、単話形式のアニメが見たい方にオススメしたい作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

退屈なアニメ業界にドロップキック!!

ボケッとビデオのHDD整理をしてたんですが・・
魔が差して・・ちょっと観てしまったこの作品・・・・
私気になります・・・
この言葉がもっともふさわしい作品。
ただし、オッサンオバサン、映画好きに限るかもしれない



なんといったらいいのかなぁ・・つまらないんだけど、おもしろいんだよ。青汁飲んでまずいというのと同じかしら・・。
こんなに来週が楽しみにアニメは今年はなかったね。

毎回完全に独立してるので持ち込みを読む編集者的な気分というか・・
アフタヌーンあたりの漫画誌のなんとか賞とかっておもしろいじゃないですか。若さで未成熟,作者のポリシーで商業作品として成立してなかったりと個性的で。
あたりまえだけどあれよりも劣るのだけど、まぁ文化祭の出し物見て面白いっていうのと同じなのかなぁ・・。

評価をしようがないので各話での最上位点としてつけたい。
不人気だけにテコいれ。ストーリー、作画枚数は1.2って話数は多し。劇伴も使いまわしが多く曲が足らないのがわかる。
逆に固有曲がある話は気合入ってるととればいい。
よく使われるメインテーマ的な気のぬけたギターの曲がお気に入り。ライ・クーダー系なのかな・・エレキみたいだけど。
サブカル単館映画のよう。音源欲しい。
声優だけは間違いなく豪華キャスト


{netabare}
第一話のローマの休日にはじまって・・以後1クール近くみてひたすら見たことのある何かww
2話も見たことあるんだよなぁwなんだっけあの映画。アイマス?いやいやもっと有名なネタ映画があんだよ。スタァ誕生だ!


まさかの正宗さまがキルビルw言い直そう・・女囚さそり、だよ。
視聴者層でしってる人間ぜったいいねえよ。キルビルで俺も知ってるだけだよ。修羅雪姫は知ってたけど。
閻魔落としが本家とちょっとちがうが、作画がだるいからだろう。ただ、おっぱい、○イプ要素が足らない。


次はっきり分かったのはマイケルムーアのあれだ・・乱射事件のやつとか・・いろいろ取材するやつ。コンバインだかコロンバインだか。ちゃんと声がムーアご本人ですよ。

あとバックトゥーザフューチャー、バグダットカフェでしょwあの映画大好き!コーリングユーが聞こえたぜw

9話 火山高とかwカオスw一番話題になった韓国映画じゃまいか?
話は元ネタよりはひどくないが、主人公の真紅ちゃんが不条理でもっとひどい。日本人らしく陰湿・・。


松永がオーシャンズ11?スティング?・・・
前田さんのサタナイ。

新撰組まででてきれもはや・・戦国か?
マリみて設定?でやっぱり猫が好きネタ、これ普通に40代のオッサン以外ツマラナイだろw
元ネタ通り画がうごかねえよ。そういう番組だったから。
一番いい意味でクソというならこの回が一番ツボだった。
つまらないんだけどいい。3人がなんかかわいい。
会話がひたすらシュール。
『今年も留年』ってセリフがたまらんw

18話・・去年の映画のネタかぁ・・思ったら、まさかのダンサーインザダーク・・思い出したくねぇ・・
『ノブナガああああ!!!!早くくてくれえええええ!!』っと叫びたいくらいの鬱話・・。巫女が出てこないので・・でないのはわかってた・・。
元ネタより救いようがないぜ・・。
孤独で貧乏な主人公にペンフレンドができる→遊びに来いとチケットが届く→実は相手も同じ境遇で金策のせいで過労死してた ・・・・その先がない。ドラマになってない。 
要するに作りこむだけの金がないのだろう・・狙いすぎのks話ってことだ。

光秀は明智だけに・・あれ・・こっちのネタは金田一だよ。ってツッコミ待ち?
次はモーツァルトのあの映画だよね?なつかしいわぁ。
日笠のねーさんは男役とかまじめなんだけどふざけた役が一番いいと再確認した。MX系のエロヒロインは向いてない。色気ねえよ。

23話 神回です。まじで。前回の宇宙の旅&ナイトライダーな信玄回とはまた別のおもしろさ。
銀英のパロディ。台詞回しから固有名詞、演出・・大爆笑。
けっこうありがちなネタなんですが、脚本もよく、キャラクターもいい。
釘宮さんの三沢ちゃん。ヤン役的なポジのため、キャラ濃い。
キャスト、演技、ということなしのすばらいい子。
泥団子やったわ・・。あたるとマジでいたいぞ・・あんなもん。
ちなみにうちの地方は山崩しだった。
なんで家紋じゃなくてアヒルなんだろうとおもったが・・・最初の頃のラインハルトの艦の名前なのねw外伝みてないし、知らんわw
絶対オチ担当だと思ったノブナガ様。それはいいのだが幼児の『しんじゃえー』っていうセリフがなんか琴線に触れた。

25話 釣り回 本当の釣りでまさかの修行回。あんなとこでヤマメ、イワナじゃなくてウグイの攻略本とか・・なんやねん・・ 
沼の主系って釣りキチネタだよな?
主との邂逅、絶頂シーン どっかでみたことあるような構図なんだが・・・。
セックスしながら『私は龍に乗りとうございます』っていう三国志漫画をおもいだした。あれとはちょっと違う。

最終話
全員登場、伏線回収の大団円w
吉継の結末をちゃんと提示してあったのがえがったな。
でベートーベン?なんでさ・・。2期もあるなら観るよ?


{/netabare}

全部映画とかのパロディになっているそうで。
当たり外れが激しいし、人によってネタしらないと笑えないし、映画のネタバレギャグやってた『おかげです』とかバラエティがさんざん好き勝手やらかしてた時代を思い出す。
でも秀吉のとかね、すげえアホなおもしろい回があるのです。

主人公が毎回変わるオムニバス形式で、販促ゆえのオリジナル(シナリオ)作品で低予算→ハーレム化のお約束に対し、勇気凛々直球勝負。
脚本とかのクオリティがまったく安定しません。強烈に荒削りでピーキーすぎるw
声優さんだけはギャラ高そうな人ばっかでとんでもないレベル。むしろそっちのほうが大事なんだろう。

結局戦国も女化もあんま関係ない。
戦国じゃないのもいるしな。
あくまで戦国という別世界からの異邦者たちって設定。
戦国武将というコテコテのキャラ、背景説明なんざいらんだろ?ってことで、あえてシナリオで吶喊、突貫というソウルフルな作品。
制約の多い中でなにかおもしろいことをしてやろうというスタッフの気高い志。最近のアニメほんとにこれが足らない。

ぶっちゃけ基本つまんないんだけど・・毎回楽しみすぎた。
そして間違いなく今シーズン最強のアニメ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キレた(^^!

最初は
ほぼ前提知識なしで視聴しました

同名のゲームのCMやってた記憶があるのですが
あれのアニメ版ですよね^^多分

「あのゲームのアニメ版かな?」
なんて
軽い気持ちで観てしまいました

おおまかなストーリーは
別の世界の戦国の武将達が現代に現れるというもの
しかも
その武将達は全員女性です

内容は
各々の武将が主人公になって
毎回違ったエピソードが展開される
いわゆるオムニバス形式です

とにかく登場人物が多いです
2クールで26話
ほぼ毎回新しい武将が登場します

そして
各々のお話が名作映画をモチーフにした
"パロディ"になっています

日本史にも映画にも疎い私は
5話目くらいから
ほぼ毎回ググってしまいました(勘弁して~)

ただ
映画のパロディということを意識して観ていても
元の作品が何なのか
どこがどうパロディなのか
ほとんど分かりませんでした

分かったのは
{netabare}平賀源内ちゃんの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と
明智光秀ちゃんの「犬神家の一族」ぐらいでしょうか{/netabare}

さらに
ほとんどが
タイトルを見ても知らない映画ばかりでした

以下
パロディ元作品のタイトルです(他サイトより引用:ネタバレ注意)

{netabare}1話:ローマの休日
2話:スタア誕生
3話:ベルリン天使の詩
4話:女囚701号/さそり
5話:ボウリング・フォー・コロンバイン
6話:バック・トゥ・ザ・フューチャー
7話:バグダッド・カフェ
8話:アリス、他
9、10話:火山高
11話:スティング
12話:ナイトライダー
13話:ジャッカルの日
14話:やっぱり猫が好き
15話:ヘルハウス、悪魔の棲む家
16話:探偵スルース
17話:レディ・ホーク
18話:ダンサー・イン・ザ・ダーク、他
19話:犬神家の一族、他
20話:アマデウス
21話:2001年宇宙の旅、ナイトライダー
22話:ゼロの焦点
23話:砂の惑星、他
24話:ディーバ
25話:釣りキチ三平、他
26話:オリジナルストーリー{/netabare}

私が知っているのは
{netabare}「ローマの休日」
「2001年宇宙の旅」
「ゼロの焦点」
「釣りキチ三平」{/netabare}
くらいでしょうか

これって
映画の内容を知っている方なら
意外と楽しめるのかな?


登場人物はみなさん実在した人物です

しかし
問題は
キャラの設定です

登場人部は
かわいい女の子
綺麗な女性ばかりです

でも戦国武将とのキャラのギャップありすぎです

みんな
元の人物像からは遠くかけ離れていて
たまに
戦国武将ではない人物も
登場しています

{netabare}なんで缶詰工場で労働?{netabare}(大谷吉継ちゃんです){/netabare}{/netabare}
{netabare}なんで幼稚園児?({netabare}尼子経久ちゃんです){/netabare}{/netabare}
{netabare}なんでアイドル歌手?{netabare}(徳川家康ちゃんです){/netabare}{/netabare}

ていうか
{netabare}新撰組って戦国?{/netabare}
{netabare}なんで平賀源内?{/netabare}
{netabare}なんで松尾芭蕉?{/netabare}
{netabare}なんで芭蕉ちゃんは信長ちゃんとお知り合いなの?(生きてる時代が違うよぉ){/netabare}
{netabare}劉備ってそもそも日本人じゃないよね?(戦国じゃなくて"三国"志だよぉ){/netabare}

ツッコミ所を通り越して
新しい歴史認識が必要になりました


内容も
ほとんどのお話が
戦国時代とは
全く関係ないストーリーとなっています

多分
なんの知識もない状態で観てると
ストレスが溜まります

パロディされている映画や
武将将の名前で
毎回ググって
キャラのイメージが
とっても外れてて
いつも観るたびに呆然としてました

なかでも
(とても面白いとはいいませんが)
注目したのは
新撰組(14話)のお話でしょうか

近藤勇ちゃん
土方歳三ちゃん
沖田総司ちゃん(敬称が全く似合わね~)
の"女の子"3人のお話です

{netabare}延々と続く日常的で無意味なトーク{/netabare}

{netabare}どこかのオヤジ並み?にタイムリーでパンチの効いたダジャレのオンパレード{/netabare}

{netabare}これぞ女子会といえるほど混沌とした鍋パーティ{/netabare}

新撰組の威厳や硬派な感じは微塵もありません

最後のほう
{netabare}ブチ切れた
総司ちゃんが見ものです{netabare}(私もブチ切れました){/netabare}{/netabare}


というわけで
ぜひ
騙されたと思って観てみてください


最後に

唯一救われたのは
2クール目のエンディングテーマ
「吉川友」さんの「ダーリンとマドンナ」ですね
毎回どんな終わり方をしても気分がリセットされ救われました

♪はじ~けるんだ上が~るテンション♪

私の"イライラ"テンションも毎回上がりっぱなしでした(^^!


余談で

(ここから先は
おとなの時間なので良い子はさっさと寝ましょう^^)

{netabare}ED曲の「ダーリンとマドンナ」ですが
歌っている「吉川友」さんは"元"「ハロプロ」所属ということで
ちょっとはメジャーなのかな~
なんて思い
会社での飲み会の2次会で歌ってしまいました^^

実は
同じ部署の後輩君もそこそこアニメを観ていて
「戦国コレクション」の話題も何回かあったので(奴は専らゲームの話題)
浮いてしまうことは無かったのですが
(っていうかこの曲なにげにキーが高い)

しかし
あろうことかその後輩君から
私の逆鱗にふれる一言が

「○○さん、"意外と若い曲"をセレクトするんですね~(笑」

"い、が、いとぉぉぉ?"
"わ、か、いぃぃぃ?"

カチーン!(堪忍袋の緒が^^)
ブチ!(切れました^^;)

なんやとコラァ~!!(心の叫びですよ^^;;)

4次会までにぶっ潰しました^^

(2013/4/4追記)
後日談で
(ここから先は"戦コレ"レビューとは全く関係ありませんのでスルーしてください)

{netabare}(第三者からの証言を元に記述しております)

先日(2013/4/1)
会社の送別会の二次会でリベンジとばかりに

私が
「宇宙鉄人キョーダイン」の歌
を「ら○すた」の「こなた」風に唄おうとしたところ

なんだか
後輩君が怯えた様子で
帰ろうとしていたらしいのです

その様子を見た私が

私の歌が聴けないのか~

とか

後輩のくせに生意気だ~

とか

自分の彼女が"かわいい"からって写メで見せびらかすんじゃね~

とか

暴言を吐いてたらしいです
(私には断片的な記憶しか残ってないのですが)

そんな様子を見かねたリーダーから

飲み会での"アニソン禁止令"がその場で施行されました

アニソンだからダメって
なんか偏見ですよね

って言うか
そもそも
キョーダインって特撮だし{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

64.7 6 聖剣でコメディなアニメランキング6位
異世界失格(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (97)
301人が棚に入れました
とある文豪と、その愛人がこの世を去った。 憂い多き人生の如く渦を巻く激流へと身を投げ...るよりも早く、猛スピードで突っ込んできた〝例のトラック〟によって。 文豪が目を覚ますとそこは、異世界の教会。案内人は、慈愛に満ちた瞳で微笑みかける。 「ようこそ冒険者よ。あなたは選ばれ、転移したのです」 御多分に洩れず、勇者の使命を背負わされてしまう文豪。だが、彼は転移者の誰もが与えられる〝あるもの〟を持たなかった......。 「...ふふ。恥の多い生涯だ」 この世でも、異世界(あの世)でも <失格者>の烙印を押された文豪(センセー)の冒険が幕を開ける。 きっと、どこかにいるはずの「さっちゃん」を見つけ出し、今度こそ、あの日の本懐——心中を遂げるために。

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

面白いつまらないというより続きが気になる作品

作品のタイトルや愛人と心中するくだりでモデルはあの異形の天才作家太宰治その人なんでしょうけれども、自分は主な著作を読んだだけで彼の人となりをよく知らない事もあってか素直に楽しめたかなと思います。

何よりネガティブな感じのを上手くギャグに昇華していたのが大きかったかな。また、1話完結ではなく、一つのエピソードを2話ぐらいかけて描いていた事もあり、普通に続きが気になって次の回が待ち遠しく感じてしまうほど。

もっとも、各エピソードのオチは後味がちょっと良くないといいますか、扱っている題材が人の抱える闇、もっと噛み砕いた表現をするなら普通の人なら、つい目を背けたくなる暗い現実をメインとしている事もあり、気分が落ち込んでる時に観るのはオススメ出来ないかな、EDも入りが暗すぎて個人的には苦手。

各エピソードはときに寓話っぽい内容があったり、おいしい所でキッチリ活躍するセンセーもさることながら他のキャラにもしっかりスポットライトを当てたり掘り下げもされていたりで1クールながら何気に良作なんじゃ?と思ったところで最終回が詰め込み気味といいますか、あと1話ぐらい欲しかったのが正直なところですね。

個人的には今期アニメのダークホースと言ってもいいくらい印象が良く魔王様リトライ!みたいな感じで二期があるといいなぁ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

先生は言った…

先生は自らの足で歩まない。
ポンコツ聖女とタマが引く棺桶。
『Django』(続・荒野の用心棒)ばりの演出は前世の生き様を映すがごとく。
ワンショット・ワンキル。
散りばめられた先生の言葉が世界を…、救う!?
秘めごとを、愛の在り方を探す先生の旅は始まったばかりだ^ ^。
                (2024/07/21)
毎話とても楽しみにしていた作品。
神谷浩史さん、どちらかと言えば、声色のテンションを上げてのツッコミが目立った方でありましたが、今作は新境地でありましょうか。ダウナー神谷センセーのシュールなボケにたらし込まれっ放し、あっという間の最終話。
と言うか、新キャラ(可愛い!)、謎キャラ(赤い人)、やっと顔出しの面々等々、2期が無い方がおかしいと思うのですよね。

カルモチンエターナル、棺桶四駆でレッツ&ゴー!!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

世界樹と妖精王が主人公に期待したものは何か、が見たかった。

 これからだエンドですね。導入が終わりましたという感じです。全体的には俺TUEEEの中でも珍しい感じが新鮮だったのと、後半の単発のエピソードは結構面白かったです…細かいことを言わなければ。正直何を描きたいかわからない作品でした。

 あえて言語化すれば、この作品自体と同じく違う価値観の主人公がもたらす世界のバランスの変化による現状打破なんでしょう。異世界ものにしては、どこに向かうのかを考えているような感じだったので、中途半端ですが作品として成立したのかなと思います。

 キャラは8話の世界樹に出てきた酒場の女主人と12話の妖精の女王様は良かったと思います。この辺の主人公に対するこの世界の超自然的なものが期待するものは何かの線で描かれば面白かったのにと思います。さっちゃんがそこにどう絡むか含めてですね。エピソード自体も膨らみそうですし。
 一方でパーティー一行がちょっと役割を果たさない感じですね。無駄な話が多かった気がします。

 という感じで、異世界ものとしては見られました。面白かったです…まあまあですけど。



1話 太宰というより爆乳アニメ?想像の100倍軽い感じでした。

{netabare} どうでしょうね?出落ち感がすごいですけど…ちょっと「不徳のギルド」的な表現がなければ考えてしまったかもしれません。この作者はおっぱいフェチですよね。はじめのエルフも爆乳だったし。

 さっちゃんというのが誰をさしているのかわかりません。玉川上水の相手は富江さんだったことはあまりに有名ですから。架空のだれかなんでしょうか?

 まあ、太宰の本質に迫る話ではないだろうな、と思っていたのでその辺はいいでしょう。ですが、想像の100倍くらい軽いですね。かえって感心しました。

 で、太宰についてですが、そもそも太宰の自殺は何かうまくいかないことがあったときに、周囲を動かすための狂言だったという話も聞きます。5回と言ってましたけどウィキでは9回になってましたし、8回という説もあるみたいです。それくらい常習犯だったようで、最期も太宰は本気じゃなかったけど富江に引きずり込まれた…という話もあります。その狂言として見せるのか、本気なのかですけど本気みたいですね。絶望先生的な死ぬ死ぬ詐欺?

 アニメそのものは…話は結構普通な感じでしたが、どう展開するんでしょうね?小説と毒でうまく話を回しきれるのでしょうか。ボーダーギリギリで2回目視聴ですね。脳みそ停止枠でおっぱいアニメとしてはいいかもしれません。作画は悪くないと思います…異世界としては。{/netabare}


2話 なんちゃって厭世ギャグが感性に合わないかなあ…キャラ萌え勢からするとキャラが記号的すぎるし。

{netabare} キャラがものすごく記号的なんですけど、これは制作者あるいは原作者が意識的にしているんでしょうか?ゲストの王や王女さまはまだわかるのですが、2人のヒロインに魅力を全く感じないのですが…それはコミカルだからというのではなく、この2人は主役の太宰をストーリーとして回すだけのコマの気がします。

 私はどちらかと言えばキャラ萌えの方なので、キャラ造形が見えてこないと入り込めません。今回の最後の方でちょっと次回でアネットの深堀りがありそうな感じもありましたが、この1、2回を見る限り、話は展開しても似たような感じで進むのかなあ。

 そして、肝心の太宰ですけど、彼は完全に出落ちですよね。死を望んでいる以上、同じ展開しかできないはずです。そこを担保するために「さっちゃん」を置いたんでしょうけど、結局結論は同じでなんちゃって厭世ギャグの反復になる気がします。

 話的には王女さまが吟遊詩人か兵隊と結婚するとかありえないだろう?という無茶も、自覚的なギャグだとは思うのですが、流れ的にやっぱり記号的でコマなんですよね?4コマ漫画なのかな、と思うくらいです。1話で収めたせいもあるでしょうけど、2話で言えばゲストキャラの深堀りは少なくとも考えていない、ということだと思います。

 王城のゲストが3人ビジネスホテルみたいな部屋で寝ることはないだろう、とかその辺は自覚的なんでしょうか?そこがギャグなのかどうかもわかりませんでした。

 うーん、コメディあるいはギャグなだけに感性が合わないのはなあ、と思います。この感じが好きな人には面白いかも…と思わなくはないですが、早めの撤退かなあ…

 一応アネットで展開するのか、見て考えます。気持ち的には断念のボーダー線上ですね。{/netabare}


3話 やっと独自性が見えてきました。これならちょっと期待できます。

{netabare} 工夫はしたけど異世界転生のちょっとした変化球でしかなく、結局テンプレかなと思いましたが、ここにきてちょっと独特な感じが出てきました。対転生者ですか。

 そして、太宰も小説を書くようです。薬屋?みたいなところで毒の一気飲みで不覚にも笑ってしまったので、もうちょっと見ます。

 作画がちょっと残念な気もしてきましたけど。逆にBGMの交響曲的な感じはちょっといいです。平凡と言えば平凡な曲なんですけど妙に耳につきます。太宰の小説が書けないと嘆くシーンは演歌みたいなメロディだし。{/netabare}


4話 珍しいパタンの展開で面白いと思います。ただ笑いが少ないです。

{netabare} 転生とスキルに関係があってそれゆえに異世界において闇落ちするというパターンなら、なかなか珍しい設定のような気がします。エピソードそのものにそれほど深みがあるとも思えませんが、2話で1つのエピドードとしては、まあまあ面白かったと思います。

 同じようなエピソードが続くのか、さらに工夫してくるのかわかりませんが4話時点でこの方向性を提示できたのはいいのではないでしょうか。作画も丁寧だし、異世界ものと割り切れば水準は十分満たしていると思います。

 ただ、大きな欠点はコメディの割に笑うポイントが少ないことかなと思います。ヒロインたちの造形からエロを入れてくると思ったらそっちは来ないんですね。それはそれでよいのですが、笑いをどう作ってゆくのでしょう?{/netabare}


5話 準備と説明の回。やっと展開しそうですが…

{netabare} 前回の対転生者という話の進め方の説明が具体的にされた感じです。準備回、説明回という感じで、新キャラを出しつつ世界観の説明があらためてされたような感じです。

 当然、そういう回ですから話としてはあまり面白くありませんでした。さっちゃんの話が全然始まりませんので、序の口なんでしょう。
 現状まあまあ面白いというラインで見続けている感じですが、一気見だったら見続けてないかもしれない微妙なラインではあります。今後2話くらいの展開しだいで、期待もできるしがっかりな気がします。{/netabare}


6話 なんか普通の異世界ものになってきました?

{netabare} なんか…普通? 展開としてはちょっとワクワクするところもありますが、しかし、普通の異世界ものになってきました。全然面白くないとはいいませんが、面白さ・期待感は右肩下がりの気がします。太宰も死にたい死にたい詐欺みたいになってきましたし。

 ごく普通の転生もので強さの変化球の一つでしかないなら、今後どうしようかなあ、と思わなくはないです。タマの行く末が気になるので次回は見ますけどね。{/netabare}


7話 話の構造や設定は感心しますが、内容が弱くて面白さがイマイチに。

{netabare} 本作は、転移者を小説の力でもとの世界にもどすという構造はいいんですけど、肝心のキャラのサブストーリーが弱いですねえ。作画が安っぽい事もあってあまり話に乗れません。ギャグかと思えば真面目に話が進行するし。

 主人公が死にたいのか、良い人なのかよくわからないし。人助けは彼の興味の結果だという読み方はできますけどね。主人公そのものの能力がイマイチはっきりと見えないので、主人公の動機が見えてきません。

 人の人生を俯瞰できる能力ということでいいのでしょうか?創作意欲がどこから湧いているのかが描ければまた違うのでしょうけど。
 また、転移者の力の源泉がコンプレックスや不遇だとすると、いうなればカウンセリングでメンタルケアをするみたいな感じですけど。これも設定は面白いんですけど、やっぱりキャラが弱になあ…と。

 最後の復讐して「気が済んだかね」も、視点はいいんですよね。まあ、はっきり言えば全体的にちょっと飽きてきました。面白さが中途半端です。現時点で中断にはしませんが、来週見る気が起きるかどうかですね。{/netabare}


8話 意外なことにものすごくいい話でした。女主人のキャラ造形が最高です。

{netabare} 今回つまらなかったら、切ろうと思ってたらすごいのが来ましたね。これはかなりレベルが高かった話かと思います。もちろんこの手の「正体を明かさない守り神」と「堕落」の話は数多くあると思います。しかし、本作の中でやられると、意外性があったのはもちろんですけど、設定が上手く生かされましたね。転移者と現地人の本質の同一性が顕著に表現されて、しかも「正義」を名乗る人間の底の浅さが見事に描かれました。

 そして、寓意だけなら陳腐ととられかねない本エピソードを彩ったのが、酒場の女主人でした。あの酒場の女主人の描き方が素晴らしかった。色気と悲哀の両方がきちんと描かれました。キャラ造形としては出色でしょう。話というよりこの人の気持ちを考えると、涙が出そうになりました。この人に寄り添えるという意味で、主人公のキャラも活きましたね。逆に言えば主人公御一行のメインサブキャラが全然活きていないということにもなりましたけど。

 うーん、こういうのを見せられると切れないなあ…非常に、面白いエピソードでした。{/netabare}


9話 いまだに何を描きたいかよくわからない。今回みたいのがやりたいなら早めに。

{netabare}「魔女の旅々」とか「キノの旅」みたいな感じになってきましたね。違うのが街ではなく人に焦点があたっています。ただ、9話は寓意が明確でわかりやすすぎますけど。その点は8話の方がスパイスが効いていて面白かったです。

 この形式でやるならもっと中盤くらいでやった方が良かった気がします。あの黒猫ちゃんの話をカットして1話完結をつづけるならそれはそれで面白かったかも。現状、なんか、ジャンルというか描いているものがゴチャゴチャしていて、いまだに何をやりたいのかよくわかりません。

 まあ、ここまで付き合いましたが、もういいかな…とも思いましたが、結末をどう描くかには興味があるので次回レビューは最終話見た後ですね。{/netabare}


11話 せっかくのいい話なのに感動ポルノどまりになったのは惜しい。

 また、短編的なものを持ってきましたね。転生ものとしては上手く話しを作ったと思います。せっかくですので、ちょっと言いたいことがあるのでレビューしておきます。
 この話、ラノベやアニメの話の落としどころが浅くなる理由が上手くつまっていると思います。感動ポルノという奴ですね。

 姉妹愛の話ですがここで止まるから中途半端な気がします。姉妹の葛藤にクローズアップして、姉は妹がいる苦しみがあって憎かった。そこまではいいですよね。司教のくだらない反省を相対化したのも良いと思います。
 ここで自己顕示欲というか承認欲求ですね。これが出てきたのが唐突でした。この承認欲求をもっと文脈で描ければよかったのにと思います。

 一方で、妹は病気の苦しみに加えて姉への感謝と表裏の何かの感情を描けなかったのか。健康でうらやましい、見下された…何かなかったんでしょうか。そして、姉の消失によって、あるいは健康を取り戻すことで何に気が付いたのか。姉への感謝だけではないと思います。姉に依存せざるを得ない病気の時の感情に嘘はなかったのか。

 そして、お互いが単純に和解するのではなく、もとに戻るのではなく新しい関係性を作れなかったのか。そこに父親がどうかかわってくるのか。さらに父の思惑に、もっと事情がないのか。

 本作本話の姉妹の関係がいわゆるテンプレートという奴です。いい話に落とし込んではいます。でも表層的な感情問題でしかないので、看病とはなにか、姉妹とは、家族の血と愛と義務とは、なにより承認欲求とは、というテーマが存在しなくなります。だから、構造的に感動ポルノにしかなりません。

 文学者の視点からさまざまなテーマについて深掘りできる構造なのに、もったいないですよね。文学をギミックに使うなら、もうちょっと奥行を出してほしかったなと。

 せっかくのいい話だから、もうちょっと工夫すれば…という気がしました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6
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