生徒会で笑いなTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の生徒会で笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月24日の時点で一番の生徒会で笑いなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.2 1 生徒会で笑いなアニメランキング1位
恋と選挙とチョコレート(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1844)
10646人が棚に入れました
生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、幼馴染の住吉千里とともに食品研究部(ショッケン)の部員だが、大した活動もせず堕落した日々を過ごしていた。そんな時、次期生徒会長有力候補の東雲皐月が「無実績部活の整理及び廃止」を提案し、ショッケンは廃部の危機に陥る。部員たちは知恵を出し合い、現生徒会長・毛利夜雲の助言を受け、裕樹を対立候補として立候補させようとする。裕樹も次々と浮き彫りになる学園の「問題点」を知り、出馬を決意。かくして裕樹は無謀な選挙戦を、そして学園に潜む陰謀と戦うこととなる。

声優・キャラクター
中村悠一、中村繪里子、門脇舞以、今井麻美、水橋かおり、浅川悠、儀武ゆう子、緒方恵美、いのくちゆか、藤村歩、石松千恵美、真田アサミ、榊原ゆい、遊佐浩二、水島大宙、鈴村健一

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

偏見で判断しないで欲しい作品 ※追記5&6話感想

※追記5&6話感想

私は原作プレー済みなのですが、やはり全てのルートが詰め込まれてますね(^_^;)
改めて1クールじゃ足りないような・・・
今回あえて言うならみいちゃんの回だったかな(*´ω`*)
みいちゃんの気持ちがとても複雑で本当に痛いです(TT)
しかしアニメ版のキャラデザインは可愛いですね(*^_^*)♪








原作がアダルトゲームということで、原作を知らない方々にかなり偏見を持たれていますが、原作のシナリオは全てとは言いませんが面白いです。
選挙ネタですが、そもそもの立候補理由(廃部撤回)とは違う、後に浮上してくる理由の方が物語の核になっていたりします。各キャラクターとの恋愛やそれぞれが抱える問題も泣けるところは泣けるゲームです。
その原作を1クール予定なので各回詰め込みになってはいますが内容的には面白いと思います。
面白く無いと必要以上に罵っている方々は、全クリせず途中で投げ出したか、そもそもプレーしたこともないのに偏見だけで判断されている方。
又はプレーしたけど、難しい話になった途端に眠くなってしまうような方々ですかね(^_^;)。
原作の評価みたいになってしまいましたが、アニメ版もこれから期待できる作品だと思います。断言できるのはアニメの評価が最終回以降でも低迷の場合はアニメ制作スタッフの力不足とうことです。それだけ原作はそれなりに良いシナリオだということです。長文失礼しましたm(__)m

投稿 : 2025/03/22
♥ : 49
ネタバレ

Kuphony さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

公共性の選挙、私的なヤンデレ/裕樹と千里から考える「私」の存在証明/国家としての高藤学園

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公共性の選挙、私的なヤンデレ
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「恋チョコ神でしょ」とアニメが始まる前、ゲームをやらずに言い続けてきました。やはり神でした。
{netabare}
この物語の最大の特徴は、選挙と恋心が別軸で進行していることです。
昨年の話題作であるSteins;Gateや魔法少女まどか☆マギカは、
ある一つの大きな問題(世界線移動・永久ループ)を解決することにより救われる、という構図になっています。
一方で、恋と選挙とチョコレートのシナリオでは食品研究部の廃部という危機を解決しようと、部員が頑張っているのに千里が救われません。ここ最近の彼女の目演技はひぐらしのなく頃にやSHUFFLE!を超えています。
{/netabare}

第八話の将棋。
指し手から察するに、皐月さん弱いじゃないですか。(憤慨)
4八飛車はダメでしょ。
居飛車なのに居玉ってどういうこと。新山崎流でもないようですし。

キャラクター
主要5人+東雲葉月。全員病んでいます。
明るいキャラクター・物静かなキャラクター・いじめられるキャラクター・姉妹確執キャラクター・病弱キャラクター
しかし、共通して病んでいる。
特に千里はまずい領域に突入しています。
彼女の思いは届いていないようで理解されていて、しかし実行はされない。
主人公はただ鈍感なのではない。これが面白いところだと思います。
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裕樹と千里から考える「私」の存在証明
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*恋と選挙とチョコレート・ココロコネクトのネタバレを含む
{netabare}
今回脚本や設定の中で取り上げたいのは次の3点です。

1.住吉千里が大島裕樹に亡くした弟を見ていること
2.大島裕樹が苗字の呼び方に異常にこだわること
3.大島裕樹の住吉千里による固有な「大島裕樹」としての認識への渇望

この3点から人がどのようにして固有な「私」となり得るのか考えたい。

1.より、人は他者の成り代わりになりうることが確認される。
これはココロコネクトの永瀬伊織が稲葉姫子を人格入れ替わりの間に真似たとき、八重樫太一が気づかなかったことと類似している。
ある人が他者をある固有な存在と認めるとき、その人は他者の外見的特徴や言動を元にその整合性を確かめる。存在は間接的に認識される。
存在の認知において、整合性さえ高ければ良いのであって、つまりうまいモノマネであれば誤魔化せることになる。(それはココロコネクトの事例で確認された)

これより、自分が他者に誤認される可能性は回避しえないと分かる。

恋と選挙とチョコレートでは、住吉千里のトラウマが彼女の弟を大島裕樹に投影させている。

2.はこの住吉千里の誤認への反発、と捉えられる。
現実には、「おおしま」であろうと「おおじま」であろうと、「大島裕樹」という人間が指されていることは、話者と聴者が了解している。言語ゲームが成立している。それにもかかわらず、「おおしま」から「おおじま」への訂正を「大島裕樹」は常に要求する。なぜここまで執着するのか。
名前はある固有の存在を指し示す名詞である。
よって、名前は(ある人が他者をある固有な存在と認める)のに重要な手がかりである。
大島裕樹が「おおじま」の呼び方に固執するのは、その重要な手がかりが誤解を生みうることへの不安によると考えられる。
(「おおしまゆうき」が固有な「大島裕樹」(高藤学園食品研究部に所属する男子高校生)を指さず、他のなにかを意味する可能性への恐怖。)

ここまでの議論で以下のことが確認された。
1..ある人は、そうではない別の誰かと誤認される可能性がある。
2..大島裕樹が名前の呼び方にこだわるのは、その誤認可能性を排除したいから。

ここから3.に飛び移る。
大島裕樹は住吉千里を10話時点で、「それは恋じゃない」と言った。
そこには、純愛エロゲにある根底思想「1対1の絶対的な相互理解、存在確認」が潜んでいる。
大島裕樹の発言から、彼と住吉千里の間で恋愛が成立するのは、両者が互いを固有な存在と正しく認識したときである。
よって、3.は1.と2.から必然的に導き出される。
互いを理解しあうこと、存在証明しあうこと。それがエロゲの鉄則だからだ。
{/netabare}
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国家としての高藤学園
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{netabare}
小さな地方自治体より大きな予算を持ち、自治機能がある学校である高藤学園。脚本を精査していくと、高藤学園=国家として解釈すれば見通しがよくなることに気づきます。
それは
1.財政部・治安部・総務部
2.第三極の大島裕樹
3.弱者、マイノリティ=経済特待生
の三点が持つ明確な政治へのメッセージです。

1.と2.はセットで一つの結論(腐った政治を変える新たな存在)に達します。
3.は、選挙で勝つことと正しいことのギャップの表現です。
(書いて気づきましたが、この部分にベタな面白さは無かったです。ただ、学園ものでありながら同時に社会派である、というメタレベルでの矛盾は指摘しておきたかった。)
{/netabare}

投稿 : 2025/03/22
♥ : 12

アトランティス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

恋はビターチョコレートのように苦い味

チョコレートのようにほろ苦い選挙と恋のお話。
スゴイ裏のあるでかい学校だなぁと思ったのが最初の印象です(^^

主人公達が部を守るため一丸となって選挙を戦っていくのはとても見ていて面白かったです♪
主人公の選挙演説には笑いました
個人的に一番感動した回(話)は11話でした
恋あり面白くもあり感動もありのいいアニメだったと思います(^^♪

では、最後に曲紹介@
OP
「シグナルグラフ」/Annabel
ED
「風の中のプリムローズ」/Ceui

どちらも本当に良い曲です
風の中のプリムローズは特にオススメの曲です☆

こんなに選挙が面白そうな学校、
通ってみたいな

投稿 : 2025/03/22
♥ : 31

63.5 2 生徒会で笑いなアニメランキング2位
いつか天魔の黒ウサギ(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (683)
3975人が棚に入れました
「私の毒を、あなたに入れる。決して離れられなくなるように」 そうして僕の物語は、始まった―─はずだったのに。宮阪高校1年、鉄大兎。自分は人生の主役で、頑張れば報われるなんて幻想はもう信じていない。彼の毎日は平凡に消費される。大兎は、忘れていた。“彼女”の笑顔。交わした“約束”。血肉に溶けた呪い。大切な記憶は、なぜ奪われたのか? それでも失われたはずの想いの中で、“彼女”は微笑む。『やっと死んでくれたね。この日をずっと待っていた―』 “7回生きて君と出逢う”学園リバース・ファンタジー、開幕。

声優・キャラクター
立花慎之介、高本めぐみ、中村悠一、野水伊織、美名、堀川千華、喜多丘千陽、福山潤

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

製作者サイドの努力が足りないのです“(`(エ)´)ノ彡☆ プンプン!!

■「いつか天魔の黒ウサギ」ってどんなアニメ?(*'ω'*)
ラノベ原作で『伝説の勇者の伝説』でお馴染みのラノベ作家「鏡貴也」さんの作品なのです。
他の人のレビューから「説明不足」との声が多かったので、色々補完してから視聴することにしたのです♪
なるほどwこれはいきなりアニメだけ見始めても置いて行かれてしまいますねって思いました。
最低限本作品の設定を理解した上で視聴しないと楽しめないかもしれませんね♪
結局原作を読むのが一番楽しめるって事なのでしょうね(*'へ'*)
 
どうもこの物語の根底には、予言に記されている世界破滅のシナリオを巡った「天魔」と「軍」の対立があるのです!
そんな対立に巻き込まれていった、少年少女達を描いた作品なのです♪
 
主人公の大兎は9年前のある日(小学1年生の頃)、ある公園でヴァンパイアで永遠の命を持つヒロインのヒメアと出逢うのでした。その出逢いこそ物語の始まりでもあったのですよ(*^-^)
不思議な夢を見る大兎は9年前の記憶が消されていたのでした、不思議な夢とは9年前の記憶の断片だったのです。
ある日、夢の中の声がヒメアの声と気付き、彼女が待っていると言っていた公園へ向かう事に。
その公園でヒメアとの9年ぶりの再会となるのですけど、再開こそが壮絶な戦いの始まりでもあったのですね!
ヒメアを狙う日向を命懸けで守ろうとした大兎と、自らの永遠の命を捨ててまで生き返らせようとしたヒメアとの愛の真意とは・・・ヒメアへの愛が洗脳された愛だとは気付かずに2人の物語が綴られていくのです♪
 
 
■総評
この作品に限った事ではないのですけど・・・原作があってそれなりのシナリオが出来ているにも関わらず、アニメーションにする事でそれぞれの良さを引き立て合うどころか、打ち消し合ってしまう・・・そんな作品が多いような気がします。
 
確かに原作を読んで、読み手の脳内で色々肉付けされた物語の世界観は人それぞれ違ったものになると思うのですけど、そんな些細な違和感はアニメ化した時の完成度の障害にはならないと思っているのです。
作品の世界観を具体化しビジョンとして視覚で感じる事が出来るようにする事は、本来持つ作品の面白さをより助長させ、より魅力ある作品とすることが出来るはずだとσ(^_^)アタシはかってに思っているのです。
 
もちろん、原作がありきだと、作品作りの自由度は制限されますし、アニメ制作の上で色々制限があるはずなので、言葉で言うよりも難しい事とは思うのですけど、せめて原作と同様に、もしくは原作を超える魅力のある作品を知っているだけに、とっても残念に思ってしまうのです(>o<")
 
この作品は世界観は面白いと思いますけど、キャラ設定が高校生で、9年前の過去のシーンが小学生っていうのはちょっと無理があったように感じます。
確かに学園を舞台にしたい意図はわかりますけど、シリアスな物語の核となる回想シーンの年齢設定とその発想や発言に違和感を感じた人も多いような気がします。
作画やキャラデザはかなり力を入れている出来栄えだったような気がしますけど、キャラの髪の毛のグラデーションの色彩については、個人的には好きではなかったですo(´^`)o ウー
同系色のグラデーションは嫌味も無く温か味すら感じるのですけど、暖色から寒色といった系統が違う色へのグラデーションは毒々さを感じてしまうのです!
それが狙いだったのかも知れないのですけど、σ(・・*)アタシの好みでは無かったのです♪
 
辛口な評価になってしまってますけど、物語の土台をしっかり理解した上で視聴するととっても面白いのではないかなぁとも思う作品なのですよ♪
そこまでの努力を視聴者に求めるのはどうかと思いますけど、決してつまらないお話ではないと思うのです♪
双子の「月光」と「日向」の関係や、「天魔」と「軍」の関係など、謎が多く本作品の最終回もすっきりとしない終わり方だっただけにストーリー的にはまだまだこれからって感じではないでしょうか?
 
製作者スタッフ一同にはもっと頑張って貰いたいと強く思うのですけど、それなりに楽しく見ることは出来たので、2期があれば続きを観たいと思ってます♪
 
 
2011.10.22・第一の手記

投稿 : 2025/03/22
♥ : 35

Hawaii さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

わけがわからないよ世界観www、やっと完走したぁ~

露骨にパンツが見えてもぐぐっとw来るもの
がないんですケドwww
このアニメにエロは必要ないと思うのは
自分だけだろうか・・・いやそんなことはないはずwww
作画も綺麗だしバトルと恋愛モノのアニメでしたね。
新たなキャラが出てきて分けのわからない
バトルアニメになりストーリーが無理しすぎwww
そんなことよりも主人公はどっちのヒロインを
選ぶの?掛け持ちはだめだぞ!www
音楽は良曲でした。キャラは月光様がかっこよすぎwww
ああいうキャラは個人的に大好きwww
総評するとヒメアちゃんを愛でるアニメだった。
タイトがあきらめないことの重要性を教えてくれましたね
タイトは少年誌の主人公っぽいキャラだったな。
自分としてはヒメアちゃんがめっちゃ可愛いので
ストーリーは話半分に観ていましたwww
なんか二期がありそうな感じだったので期待します。
とにかくヒメアちゃん、どストライクだったなwww
ヒメアちゃんのキャラソン「Strawberry Eyes」は萌え死にするんじゃないかwwww
ってほど大好きでした♪
OP、EDはアニメにあってましたね。良曲でした。
個人的にキャラがみんな際立っていて観ていて楽しかった
です。バトルシーンもかなり良かったと思います。
そして何よりキャラ萌がすばらしかったです!
ストーリーは荒唐無稽だったけどそんなことは
気にならないほど萌え萌えキュンできましたwwww
お腹いっぱいだねwwww

投稿 : 2025/03/22
♥ : 12

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

内容はイマイチもキャラで押し切る!!!ww

ラノベ原作ということでしたが、伏線を張り巡らした挙句放置ww
正直なところ内容はアニメを見る限りでは薄いなぁ~~と…。
まぁ、原作未読なので原作では良い内容なのかも知れません。

ただ、そんなアニメでも飽きずに最後まで見切れたのは、とにかくキャラが好きだった♪♪
サイトヒメアはもちろんですが、個人的には時雨遥が無敵でしたね♪
まぁ、それだけを頼りに観れちゃうアニメで地味に楽しめました☆★

音楽はOPの原田ひとみが歌う【Once】は素晴らしく良曲♪
EDは話によって変わりますが、志方あきこの【空蝉】は好きでした☆
なので音楽に関してはかなり良い評価をさせて頂きます!!

キャラがツボに入らないと、内容が厳しいだけに視聴は結構厳しい戦いになるアニメかもしれません・・・。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 14

74.6 3 生徒会で笑いなアニメランキング3位
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (491)
2195人が棚に入れました
彼女いない歴=年齢な普通の高校生、桐生慧輝に宛てられた突然のラブレター。遂に彼女ができると喜んだものの、そこに差出人の名前はなく、しかも何故だか純白のパンツまで添えられていて……???彼をとりまく可愛い女の子たちは誰もが怪しく、そしてちょっぴりワケあり風味!?果たして“パンツを落としたシンデレラ"は誰なのか?謎が謎を呼び、変態まで呼び寄せてしまう、新感覚変態湧いてくる系ラブコメがはじまる……!!

声優・キャラクター
下野紘、竹達彩奈、日高里菜、野水伊織、本渡楓、大橋彩香、春野杏、河本啓佑

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

見た目は可愛い女子達、その実体は・・・・・

 主人公 桐生慧輝と女子4人、親友、後から女子2人が織りなす面白おかしい変わった青春コメディいというのですかです。にしても、奇抜なタイトルだなぁです。

 所属する部室の掃除後、慧輝がつぶやいていると机の上にラブレターと女性物下着が置かれているという思わぬ展開から、物語は始まるのです。
 ガラスの靴ならぬ下着というかなり変わった、おかしなシンデレラ探しになるのです。

 慧輝が探りを入れる女子それぞれに、普通には思えない趣味?、願望?というのかを持っており、キャラの容姿のギャップがある意味面白さを引き立てているです。それは普通なら、退く人もいたり、逆にかなり受け入れてしまう人もいるかもしれないです。
 シンデレラ探しを中心に、彼女らに振り回される慧輝も面白いです。

 シンデレラ探し以外に、親友の恋の仲介もあったです。そのつてもあって、終盤やっと気づいた物語の核心に迫ることができるのです。

 シンデレラを特定する慧輝の計画、今まで気づけもしなかった意外な誰かさん、思わぬ衝撃の真実はいかに!です。

 シンデレラ本人の慧輝への思いも、真のものであることを突きつけれれるです。それに対する慧輝の答えは要必見です。
 明かされる、シンデレラの忘れ物の真相はいかに!です。

 このアニメのタイトルは最後の最後まで、慧輝に纏わりついた展開で面白いです。慧輝の願いは叶うといいなぁです。ただ、お茶の間で家族で見るには、やや刺激的な光景があると思うです。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 10
ネタバレ

ラティア さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

独特で面白い!

恋愛もののアニメを何回か見たことがあるものです。

{netabare}ある日、主人公ケイキへのパンツとラブレターが見つかる。そして、ケイキは書道部なので書道部を中心に犯人探しをする。犯人の候補にはみんな特徴があり、自分の好きなことに粉骨砕身している。ケイキは言動、行動に才覚を働かすが犯人は見つからない。犯人は一体だれ?{/netabare}


ひとりひとり典型的な感性を持ち、繰り広げられる恋愛にとても魅了しました。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 2

ふじお さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

声優さんの力よね

作画も最初は微妙だな―なんて思ってましたがopもedも一人で作ってることを鑑みるとこれってそーとーがんばってるんじゃないかと。特にopは「アブソリュート・デュオ」並に驚異的なんじゃないかと。
そう考えると作画もそんなに気にならなくなってきて完走出来ました。
音楽も、コミカル、シリアスと場面によってメリハリがついてて劇伴として満点だと感じました。

でも一番は下野紘くんが絶妙ですね。ヒロインズの大概な発言に対するあの突っ込みのタイミングや調子がおもしろい。
そこだけでも十分観る価値あると思います。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 3

72.7 4 生徒会で笑いなアニメランキング4位
俺を好きなのはお前だけかよ(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (483)
1948人が棚に入れました
ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!! もちろん、意気揚々と待ち合わせに向かうよね。そしてそこで告げれれた「想い」とは――……「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。……やめだ! やめやめ! 「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかもしれないからな! そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院菫子。俺はコイツが嫌いです。なのに……俺を好きなのはお前だけかよ!! 自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子たちのちょっと刺激的な学園青春(?)コメディー、ここに始まる!?

声優・キャラクター
山下大輝、戸松遥、白石晴香、三澤紗千香、内田雄馬、三上枝織、東山奈央、斉藤朱夏

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「俺は、すべてのすべてのラブコメを過去にする」

この作品の原作は未読ですが、キャラデザがブリキさんと知り視聴を決めた作品です。
それにハルカス、白石晴香さん、三澤紗千香さんに奈央ぼうと、これだけ役者が揃ったら視聴しない道理はありません。
この作品も期待値MAXで視聴に臨みました。


ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする?
しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と
可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!!
もちろん、意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。
そしてそこで告げられた「想い」とは…

…「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。
…やめだ!やめやめ!「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。
でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかも
しれないからな!

そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。
三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院菫子。
俺はコイツが嫌いです。なのに…
俺をすきなのはお前だけかよ!!
自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子達の
ちょっと刺激的な学園青春ラブ(?)コメディー、ここに始まる!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品…登場する女の子の可愛らしさが半端ありません。
キャラデザがブリキさん、という影響も多分にあるのですが、ちょっとした仕草など細やかな部分も配慮しているのが伝わってきます。

そして何より声優さんの演技が堪らないんです。
今回序盤から色々持って行かれたのはパンジーこと三色院菫子役のハルカスの演技でした。
今まで聞いたことの無い声質…
あの声質で「寂しいわ…」とかジョーロみたいに傍で囁かれたら、卒倒してしまうかもしれません^^;

私は専門家じゃないので詳しいことは分かりませんが、声優さんの完璧な演技って、きっとこういう作品の事を言うんだろうなぁ…とか思ったり。

今、公式HPのトップページを見ながらこのレビューを書いているのですが、物語の中での彼女たちの言動が、頭の中でフラッシュバックの様に蘇ってくるんです。
ジョーロへのアプローチの仕方は人それぞれ…
だけどどのキャラも素直に愛おしく感じれるんです。
パンジーさんには色々持っていかれたので推しキャラとしては頭一つ分抜きん出ていますけれど…

そういえば、先ほどこの作品のwikiをチラ見した時に、面白いことが書いてあるのを見つけました。
「本作はラブコメディ系のライトノベルではあるが、本作はライトノベルでありがちな主人公が複数のヒロインに好意を持たれる(落ちもの・ハーレムもの)という設定は否定的に描かれている。」

「落ちもの」って何かな…と思って調べたら、「ストーリーの導入部分において、平凡な主人公のもとに魅力的な異性が突然現れるところから物語が始まるというもの。」なんだそうです。登場する女の子は次第に増えていき、殆どの出会いはいつも突然だったように記憶していますが、確かに誰も空からは落ちてきてはいませんね。

ついでに「ハーレムもの」についても調べてみました。
主人公である1人の男性(女性)キャラクターに対して多数の異性キャラクターが対置され、多くの場合は大勢の異性が1人の男性(女性)に対して好意を抱く。
また、主人公はハーレムを構成する異性に対して好意を持っていて平等に接することも多い。

…この作品の作風とハーレムものとの違いが分からないです^^;
確かに「ハーレムを構成する異性に対して好意を持っていて平等に接する」という部分では違いがあるかもしれません。
でも疑念が残ります…
この違いがフェイクという路線がどうしても捨てきれません。
というより、捨てちゃいけない気がします。
何故なら、その展開を一番望んでいるからです。

主人公が誰の事も好きにならず、誰も選ばないのだとしたらハーレムの構図は不成立となります。
でもジョーロがこれを選択するでしょうか…そもそもの目的から完全に逸脱してしまいますよ。
個人的にはハーレムものは嫌いじゃないので、その違いへの拘りが理解できないんでしょうね。
これらを差し引いても十分魅力的な作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、斉藤朱夏さんの「パパパ」
エンディングテーマは、パンジー、ひまわり、コスモスによる「ハナコトバ」
エンディングの発売が12/25って遅くありませんか?
エンディングはまだちゃんと聴けていないので評価は止めておきたいと思います。
オープニングのノリは好きでしたよ。

1クール全12話の物語でした。
全体的に面白かったと思います。
後半登場したホースには登場キャラ同様に違和感を感じましたし…
唯一残念なのは幕の引き方でしょうか。
最終回のラストに「あともうちょっと続く」と言うのは、発売日未定のOVAの前振りだったんですよね?
これをOVAにしちゃいますか…というのが率直な感想です。
確かに「TVシリーズの完結編、ジョーロ(モブ)とホース(主人公)の決着を描くOVA」らしいので、気にもなりますし売上枚数もきっと伸びると思います。
でもできるなら気持ちの熱いうちに全13話として描き切って欲しかったのが本音です。
まぁ、後日発表される詳細に期待しましょう。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 22

郷音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「俺は、すべてのラブコメを過去にする」

2019年放送アニメ。

同じ日に2人の美少女から告白された主人公。しかしそれはどちらも主人公の親友と恋人になりたいから手伝ってほしいというものだった。

とにかく予想を裏切るアニメでした。(いい意味で)

1話後半から主人公の声優さんがはっちゃけまくってて面白かったですw

このアニメのいいところは序盤でこのキャラ嫌だなって思ってもだんだん好きになってくるところですね

最終的にはみんなの個性が可愛く見えてきます

闇の全くない椿ちゃんが逆に怖くなっちゃうくらい(一番好きなキャラだけどね)

演技力ゼロのポンコツ会長は毎回笑うわw

あと登場キャラのあだ名が花の名前なので覚えやすいです(むしろ本名知らん)

主人公とは思えない悲惨な目に遭いながらもだんだん主人公らしくなっていくのは必見です

とりあえず、ベンチと地方大会には気をつけろ!!

投稿 : 2025/03/22
♥ : 4

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

報復による報復による報復

【ストーリー】

まともなラブコメっぽい導入から始まる、ゲスい奴らの醜い()過激なラブ(?)コメディ。
展開としては回りくどくもあり、目まぐるしく激しい展開になってくると思います。

そんなテンションで視聴者も非常に振り回される、予測のしづらい内容で見ていて楽しかった。
そういった流れもとりあえず6話まで。7話以降仕切り直すような、転調も良かったです。
12話までいろんな流れを楽しめて、飽きずに完走出来ました。とは言っても1クールギリギリ
アウト!という感じ。終盤の怒涛の詰め込み追い込みも虚しく、続編はOVAみたいです…(笑)

悩んだりぶつかったりと、多少まともな恋愛アニメとしても進んでますが、
ギャグも多くて結構面白いので、どっちを取っても面白いアニメだったと感じました。


【キャラ】

『めんどくさい』これに尽きる。だがそれが見どころ。
先ほど、回りくどいと書きましたが、キャラたちが流れをそうさせてます。

主人公ジョーロくん。序盤はちょっと可哀想だけど、正直考えが浅いし詰めも甘い部分がある。
周りのキャラたちのおかげで、主人公がイキイキ行動できてるというのが見どころ。
策士的キャラだったり、良い奴キャラだったり、鋭い有能キャラなど魅力が多い。

ただ、ヒロインどんだけ出てくんだよ!ってレベルで増えてくるなかなかのハーレム。
キャラの量とペースでこれ絶対終わらんやろって思ってたのですが、後半意外と進みましたね。

パンジー可愛いなあ。カッコイイくせに乙女出してくるのが非常にキュンキュンする。
また、心境の変化もあるし、キャラ全員がそういうわけではないですけど、
やはりゲッスいキャラたちのちょっと胸糞悪いくらいの展開が非常に好みでした。

名前(あだ名)の響きが良いので覚えやすいし、各キャラの見どころが光るアニメだったと思います。


【作画・声優】

作画は全体的に綺麗です。たまにバランスおかしいかも?ってのがある程度。
なんかメガネヒロイン好きが発狂してた気もしますが、各キャラ可愛くて良かった。


戸松さんなんですけど、やっぱこういう落ち着いた雰囲気のキャラが1番似合うなあとしみじみ。
豊富なキャラ、ゲスいなりの心理描写も多くて楽しい配役になっていたと思います。


【他】

全然終わらなそうで2期あるのかなーって思っていたけど、いいとこまでいってしまっただけに、
続編がOVAにお預けされてしまったのがちょっと残念。
いろんな要素があってゴチャゴチャしてましたが、面白かったです。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 19

71.4 5 生徒会で笑いなアニメランキング5位
マリア様がみてる(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (355)
1899人が棚に入れました
憧れの小笠原祥子に身だしなみを整えてもらった事をきっかけに、福沢祐巳が薔薇の館を訪ねると、学園祭の劇について揉めていた。王子役として花寺学院の生徒会長が来る事を聞き、シンデレラ役の祥子が辞退を望んだ為である。
役から逃げる為に祥子は祐巳を妹にすると言うも、祐巳はその申し出を断る。話し合いの末、学園祭までに妹にできたら降りてもいいが、その代役は祐巳が務める事になる。
祐巳もその時に備えて練習に加わり、周りに溶け込んでいく。王子役の柏木が同性愛者である祥子の婚約者だと知った祐巳は、役を引き受けようとする。
しかし祥子は同情を嫌い、申し出を受けずに役を勤める決心をする。学園祭が終わり、もう祥子と会う事もないと黄昏れる祐巳に、祥子がスールの申し込みをした。そして祐巳は、その申し出を受け入れるのであった…。


声優・キャラクター
植田佳奈、伊藤美紀、池澤春菜、伊藤静、能登麻美子、豊口めぐみ、佐藤利奈、甲斐田裕子、斎藤千和、下屋則子、大原さやか、檜山修之、市来光弘
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

百合というジャンルを広く知らしめた偉大な作品

マリア様の庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、
背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのブリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、
ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
私立リリアン女学園。ここは乙女の園・・・。


毎回アバンで流れるこのナレーションが本作の独特な世界観を見事に表現しています。
というわけで、本作に頻出する専門用語をここでクドクドと説明することはしません。
”山百合会”所属の主人公、福沢祐巳は”ロサキネンシス・アンブゥトン・プティスール”であり
小笠原祥子とは”スール”関係にある。とか言われても初見の人は意味不明でしょうw
でも本作を見てハマりさえすれば、そういった専門用語も自然に覚えられると思います。

あー、ちなみに上記のナレーション、コピペしてませんので。余裕で全文暗記してますので。ww


原作は女性向けの小説。アニメ化の影響により、男性にも支持されるようになりました。
wikiに書いてあったけど、現在では読者の8割以上が男性らしいです。

そう、元々は女性作者による女性向けの作品なんですよね。
学園内を主な舞台とし、優雅で可憐で上品な乙女達の人間関係を中心に描く本作は
「閉じた世界観」であると言えなくもないですが、実際はちょっと違っています。
純粋培養されたお嬢様ばかりでなく、俗っぽさが目立つキャラだって普通にいるし
男キャラも出てくるし、物語にも普通に絡んできます。(出番自体は少ないですが)
{netabare}男と交際してるヒロインもいるし、チラっと触れられる程度ですが援交少女もいますww{/netabare}
アニメ版は多少軽減されてますが、女性作者特有の生々しい部分も割とあったりするんです。

それでも私は原作の方が好きですね。心理描写が非常に細やかで惹きこまれました。
そういった意味でアニメ版には若干の物足りなさがあります。作画も崩れ気味ですし・・・
ただ、豪華声優陣による気品溢れる演技、作品の雰囲気とマッチした音楽など
アニメはアニメで十分楽しめるし、一見の価値ありだと思います。

マリみての影響で私は完全に百合に目覚めてしまいましたw
一時期は同人誌を買い漁ったりネットに掲載されてる二次創作漫画やSSを読みふけったり
異常な程に熱中してましたね。なんというか、これ程妄想を掻き立てられる作品もないです。


原作の引き伸ばしがあまりに酷いので熱はすっかり冷めてしまいましたが、
百合ブームの火付け役であり、百合というジャンルを広く知らしめた本作の功績は偉大です。
後続の百合作品とは一味も二味も違う独特な世界観。
百合に興味がない方も、一度観てみることをお勧めします。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 39

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

"スール"が見せてくれたもの

「リリアン」という女子校で静かな物音を立てて起こる群像劇。
主人公には祐美がいて、メインステージは「山百合会」と呼称される生徒会。
けれど派手で華々しいエピソードはなく、ささやかれる物語は常にとても個人的なものごとになる。
それは誰かと誰かのお話。

厳しい校則はなくとも淑女たる振る舞いを保ってきたリリアンの生徒たち。
それは上級生と下級生の結ぶ「スール(姉妹)」という関係が伝統として今も続いているから。
ある上級生は気に入ったある下級生を選び、選ばれた下級生も憧れの先輩の傘の下に入る。
親密な2人の間では当たり前のことを教え、たわいもないおしゃべりをし、また秘密を共有する。
先輩後輩の関係ではなく、友達でもなく、スールである彼女たちの間には誰も入っていけない絆がある。
容姿ゆえか、恋ゆえか、欠点ゆえか。彼女たちは強く、また深く、強烈な花の匂いに惹かれる蜂のように互いを求め合う。
そこには他人が踏み込んではいけない境界線をはっきりと感じ取ることができる。
互いに求め合ったその中に大事なものは隠されている。開けてはいけないパンドラの箱。人差し指を静かに唇にあてる。
スールである彼女たちは、こころの底から理解し合い、相手のために何かしたいと体が熱くなる。
半端ではないその関係にいささか驚かされるほどの愛をみるが、それは柔らかな光に包まれた、とてもあたたかいものだ。
依存のような危険性も、ヤマアラシのジレンマも皆無である。ただただ抱きしめ合うことができる唯一のもの。
それこそがこの物語の提示したい、世界のひとつの仮説である。


リリアン女学園で静かに起こる群像劇の本作「マリア様がみてる」。
目には見えない小さな傷も仄かな輝きも、決して見過ごすことのない彼女たちの真摯な姿勢、また他人に施す優しさと、スールに向ける愛の深さと誠実さはこの作品ならではの特徴である。
作品にはお嬢様学校で女子校という雰囲気もしっかりと出ている。口調や礼節、服装、身振りなど十二分にだ。
笑いをさそうコメディタッチの部分には迷走がみられるがさほど気にはならない。
作画についてももう少し頑張って欲しいという願いもあるが作品が良いだけに我慢して頷く他ない。
自分としてもそのように思うのは珍しいが、そういう部分では簡単に折れてもいいほどに夢中になれるのが本作品なのである。


個人的にこの作品のどこが良いのか、他ではあまり取り上げられないだろうところをピックアップしてみる。
それは、問題と態度にデフレがないことだ。その質は最後まで保たれ続けている。
どういうことかというと、例えば「名探偵コナン」ではFBI捜査官のジョディが出てくる。
しかし彼女はコナンと赤井を際立たせるためか登場のときよりも鈍感になり、簡単なことにさえ気づくことができなくなってしまう。
話を作る側も頭の良い人間のさらに頭の良い人間を作ることに苦労したのか、はたまた限界を感じたのか。
そうしてジョディのレヴェルを下げていくことで、あたかもコナンと赤井が1つ抜けた存在であることを示している。
至極淋しい表現である。

ではこの「マリア様がみてる」ではどうだろうか。
本作には、主人公の祐巳、そしてそのスールでありお姉様と呼ばれる祥子がいて、
祥子が祐巳から学ぶこともしばしばあるが、基本は上級生でもある祥子が祐巳にいろんなことを教える。
もちろん当たり前のことだが、祥子にもお姉様はいたし、作中で学年が上がることで祐巳にも下級生ができてだんだんと妹の存在が仄めかされていく。
しかし、「マリア様がみてる」ではジョディは作られない。
祥子のお姉様や他の生徒会のお姉様方もきちんと祥子に指摘するだけの能力と資格を持っていた。
そしてまた祐巳も下級生である瞳子や可南子にレヴェルを下げることなく、また奇をてらうことなく、祐巳自身の上級生としての自覚ある立場と振る舞いによって彼女たちを正しい方向に導いてあげることができているのだ。
この丁寧に、順番に段階を踏んでいく作りは作品全体にもそれぞれのスールの関係にも言える。
でも特別ここには感心しないわけにはいかない。人の成長をこれだけ素直に頷くことができるかたちに書き上げた物語には感謝の意さえ湧いてくる。救いと光に満ちている。作者の正直で、まっすぐな意志をしっかりと感じる。
だからこそ祐巳の等身大の成長には大きな感動がありました。「100数えなさい」の台詞を僕は忘れることができません。


「百合の火付け」として話題の本作ではあるが、僕はあまりそうは思わない。
なぜならそれ以上に描かれていることが素晴らしいからだ。
マイナージャンルを広めたのは確かなのかもしれないがその色眼鏡は必要ないほどに、百合であることをすっかりと忘れてしまうくらいに、この作品はあまりにも出来過ぎている。
わざわざそんな括りはを必要ともせず、「マリア様がみてる」は一作品として堂々としたアニメーション作品である。
むしろ「百合」という響きがかえって妨げてしまうことにもなりかねないのだ。


脆く、儚く、傷つきやすい十代の少女たちの葛藤と苦悩と幸せは、感じるには重く大きく、語るには恥ずかしく、振り返るとそれは思い出である。
「スール」という関係が生み出したこの作品の伝えたい大切なことは必ずこころに沁みてくるはずです。
誰もはこうはなれないけれど、せめて自分はこうなるように努めたいと、そんなことさえ思ってしまいます。

静謐で、たおやかで、あるときには地獄の火焔に焼き尽くされ、またあるときには頭から水をかけられる。
でもそこにはきっと、必ず手を差し伸べてくれる人がいる。
触れると眠った小さな動物のようにあたたかく、月の光のように私をみてくれる、あなたが。
もう薔薇の棘も痛くなんかない。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 19

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

歪んだ世界の高貴な女達を眺める

この宇宙のどこにも存在しない妄想世界、ユートピアを生きる
優雅で高貴なオーラを身に纏う女子高生達を眺める作品
通して見たのは大分昔、穢れた作品を見た口直しに
同じく穢れた作品のこれの一話だけをレビュー前にまた見た。

実際のところ、通して見ると出てくる大抵の女は極端に精神面が
成熟してないガキ共なんだけど、そこはあえてスルーする。
目的は美形で気品がある女達を外から眺めて目の保養をするだけ
この作品に関しては百合部分は個人的にはあまり評価できない

穢れを知らない~だなんてとんでもない、穢れ過ぎてるからこそ
こんな話になるんだよ。飾ったところで、いや逆に飾るところがさ、
歪んだ行為の正当化の為に・・なのは俺の視点が穢れてるだけ。
とは、思っていない


偏差値低めの宗教が絡む学校で、自分で物事を考えられない奴等
が集い、徹底して刷り込みをされればあるいはこういう話に近くなる
かもしれんけど、嫌でも外部の情報が入って来る現代じゃ・・。
こんな学校、こんな女達は信じない、こんな作品を書く女が怖ぇよ


姉がなー、自分よりずっと頭の出来良くて外では清楚に見えて、
実際家の中じゃ穢れ過ぎてたから、歪んでない女には心底憧れがある
裏表が少なくて目的が分かる分、ビッチが一番清楚に見えるんだ
感情、嫉妬むき出しとか、腹黒描写もやはり清楚に見えて安心する

猫や犬の○尾ってさ、本能的で歪みが無くて穢れの無い行動だろ
その本能部分を取り繕う為に精神で無理にストップをかけて、更には
美しいものと自己に錯覚させようって行為の方が、遥かに穢れてる
その穢れ、思い込みが取れた時に一気に豹変するのはさ、・・。

嗚呼、こんな学校の教師になりてーなー
手を出したいとかじゃねーよ、爽やかにピュアに遠目で眺めるだけ
と思わせる事がこの作品の最大の穢れ、だから脳内描写はスルーする

投稿 : 2025/03/22
♥ : 4

62.8 6 生徒会で笑いなアニメランキング6位
おくさまが生徒会長!+! 第2期(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (231)
1341人が棚に入れました
誓いのキスは左胸!?カリスマ生徒会長は無防備全開押しかけ嫁だった♡ムリヤリ始まった同居生活に男の貞操崩壊寸前!?ちょっぴり♡な“ひとつ屋根の下ラブコメ"

声優・キャラクター
竹達彩奈、興津和幸、津田美波、徳井青空、藤本葵、杉山由恵、長妻樹里、白石涼子
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハーレム&エロ&竹達彩奈好きなら

存分に楽しめる内容ではないでしょうか…
ショートアニメなのでサクサク見られるし、目の保養シーンは質・量ともに30%増量(1期比、個人的見解)。
ちょっとした暇つぶしと目の保養にはもってこいの作品です。
親、姉妹、嫁(二次元除く)、娘など家族に見られないように、注意して視聴しましょう。

{netabare}
第5話(?)の寸前暴発シーンは吹いてしまった…思わず巻き戻して二度笑いしました。
その後の賢者隼人…いたたまれなさこの上なし。思わず心でアーメンと叫んでしまった。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/22
♥ : 6
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