火星でシリアスなアニメ映画ランキング 1

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69.9 1 火星でシリアスなアニメランキング1位
劇場版 機動戦士ガンダム00[ダブルオー] -A wakening of the Trailblazer-(アニメ映画)

2010年9月18日
★★★★☆ 4.0 (552)
2882人が棚に入れました
イノベイドの力による支配で地球人類を導こうとしたリボンズ・アルマークとソレスタルビーイング(CB)の死闘は、真のイノベイターとして覚醒を遂げ人間同士の相互理解への道を示した刹那・F・セイエイの勝利によって幕を閉じた。情報操作によって悪行を隠蔽し続けていた独立治安維持部隊アロウズは解体され、世界は再編成された地球連邦軍の下で、ようやく真の平和へ向けて歩み始めたのだった。それから2年後の西暦2314年。既に表舞台から姿を消して久しいCBは戦争の抑止力となるべく密かに活動を続けていたが、新たな戦争が起きようとしていた。その発端は、130年前に廃船となったはずの木星探査船が地球圏へ漂着したことである。確かにその船には、生体反応は無い…しかし、この漂着によって地球圏へ未曾有の危機が訪れることとなる。再結集したガンダムマイスター達や地球連邦軍のパイロット達は、地球圏の危機へ立ち向かう。
ネタバレ

天駆ける漆黒の双龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

来たるべき対話

この作品は僕の好きな00シリーズの完結作
この作品のテーマは今までのガンダムの歴史史上初の未知の異星生命体とのコンタクト
そして1期2期通してて言われてきた
「来るべき対話」です


戦闘シーンはありますが
敵がガンダムじゃない分入りにくい部分があるかも…
さらに主人公である刹那の戦闘シーンが少なく
新MSのOOクアンタの戦闘シーンはほぼゼロ…
対話のための機体なので仕方ないかもしれませんが
期待してたので残念です…


キャラクターの面で言うと
1期2期で出てきたキャラもたくさん出てますし
新キャラもたくさん出ています
新キャラのデカルトシャーマンはボス的なキャラなのかと思いきやあっさりと死んでしまいます…
かなり扱いが雑いようなw


内容で言うと
戦争や戦闘というよりは
人間やそのほかの生命体と
どのように寄り添い生きていくのかというのを
描いているのだと思います

{netabare}

僕はELSが一箇所へ集まって、巨大な一輪の花へと変化するシーンは
好きですね☆
刹那とELSが分かりあえたことを抽象的に表わしていて、
どんなものとも分かりあえるという
希望を表していて
SF的でスペクタクルなシーンだと思いました。


そして最後の
メタル化(?)した刹那がマリナと
お互いを理解しあうシーンも好きです♪


好きなセリフは
グラハムの
「往け、少年! 未来をその手で切り拓け!!」

「これは死ではない! 人類が生きる為の・・・!」

「未来への水先案内人はこのグラハム・エーカーが引き受けた! 」
いや~かっこいいすね☆

あとはロックオンの
「乱れ撃つぜえぇぇぇ!! 」

「諦めるかよ!グッ・・・!クソッタレがぁぁー!!!」

やはりロックオンは安定してかっこいいっす♪


僕的には刹那はフェルトとくっついてほしかった…
「あの人の愛は大きすぎるから…、私は彼を想っているだけでいいの…」
この言葉はフェルトの切なくてでも刹那を思う気持ちが伝わってきてとても心に響きました。

{/netabare}


音楽では
あのシーンでの“クオリア”はやばいです
鳥肌もんです!!

脚本を担当した黒田さんの言うように
刹那が孤高の存在となっていくようなヒーロー性もありだと思えました!!


最後になりますが
この作品は作画もきれいで迫力もありますし
キャラもカッコよく
男女関係なく楽しめると思います☆

投稿 : 2024/11/23
♥ : 18

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「人は分かり合える」

ガンダム00 1st
ガンダム00 2nd 続編

ガンダムによる圧倒的戦力を活かして武力介入を開始
一時は組織壊滅の危機を迎えながらも争いの絶えなかった世界を急変させた
その結果、武力に頼らない社会を選択する人類だったが再び危機が訪れる
これまでの戦いで人類を導く革新者(イノベイター)へと進化していソレスタルビーイングのガンダムマイスター「刹那・F・セイエイ」は
新たなガンダムでその根源に触れようとする
そして人類のイノベイター化を求めてきた
「イオリア計画」の全貌が明らかになっていく


~感想~

00の続編だけど単体の物語として観れば面白いです
なんといってもガンダムは「戦争」が基盤となっているわけですが
今作ではどこぞのSF映画?といった感じです
相手は未知の生命体で人類はCB関係なく協力関係になっています
「戦争」と言う問題はTVできれいにしめられていて
今作は「イオリア計画」の「来るべき対話」
がテーマなので戦争アニメという概念を捨てて観たほうがよさそうです


劇場版というのは詰め込んでるため
内容が駆け足であったりとんだり急展開だったり…
とがっかりすることが多いけど
ストーリーは良くも悪くも単純でテンポを重視していて
展開もハッキリしていて盛り上がっていてまとまっていました

戦闘シーンとBGMでみせれていたので細かいところは気にならなかったです
キャラも多い中で1人1人動かせていたし少しベタかなと思うシーンでも
ハッキリ見せる事によって印象付けされました


00のメインテーマであった「対話と変革」は
別々のようでありながら実は1つのものでした
コミュニケーションは互いが自らを変化させていく事によって成り立ち
その変化を受け止められないものは対話できないと思う

自らの変革に戸惑いそれを受け止めきれない刹那
そして変革に向き合い受け入れるまでの過程が好きでした

ニール・ディランディは刹那に
「お前は変われ、変われなかった俺の代わりに」と言ったのか
自身を理解してもらうことに
無意識に拒絶が出てしまい意識不明になった刹那
ニールやクリス、リヒティ達に諭され
「今」を生きるための戦いをしているみんなを感じたことにより
刹那は過去を受け入れ生きるための戦いをする為に刹那は目を覚ました
ニール・ディランディは自身の過去と決別できなかった
だから刹那には過去に縛られるのではなく
未来を切り開くために「お前は変われ」と言ったのだと
ハッキリとわかるシーンがありうれしく思いました
単純3人の登場がうれしくもあります


グラハムの最後は衝撃を受けました
生きていてほしい!という気持ちがありました

OPを飾ったCBの映画シーンは笑えました
沙慈の「僕、出てなかったな…」と呟いていましたね。笑


1stでは戦う事しか選べない自分を手紙に綴った刹那は
戦う以外の可能性を示そうとしてくれた
マリナの元へ行ってましたが個人的にマリナはあまり好きではないので
とても良いシーンがやや減しました


「刹那・F・セイエイ」=「刹那・FROM・聖永」
"永遠の中の、ほんの一瞬を生きる人間"
という意味が込められているみたいです

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7
ネタバレ

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『劇場版 機動戦士ガンダム00』作品紹介と総評

『機動戦士ガンダム00』の完結編。ガンダムシリーズの劇場作品としては『機動戦士ガンダムF91』以来19年ぶりとなる完全新作。

(あらすじ)
西暦2314年。表舞台から姿を消したCBの刹那やロックオン達は戦争の抑止力となるべく、密かに活動を続けていた。
しかし、新たな戦争の火種が迫りつつあった。発端は、130年前に廃船となったはずの木星探査船「エウロパ」の地球圏への漂着。エウロパには一切の生体反応が無かったが、地球への突入を防ぐために連邦軍のイノベイターであるデカルト・シャーマン大尉の手で破壊された。しかし、この一件以降、無人の乗り物の暴走、イノベイターへ覚醒しつつある人々への脳量子波の干渉、人体へ寄生する謎の金属生命体(ELS)の発見などの怪事件が頻発し始めた。(wikipedia参照)

ガンダムシリーズの公式作品で初の宇宙起源生物を取り扱い、言葉も感情も通じない人類とは全く異なる種族との「対話」がテーマとなっています。

この作品で語るべきは…やはり賛否両論となった結末でしょう。
{netabare} 「相互理解のために対話を試み、その友好の証として全てのELSが大輪の花へと変化した 」{/netabare}という結末は、「対話によって争いを解決したい」という刹那の願いに呼応するもので、この作品にとって、これ以上ない結末に思います。
それは、イノベーターである刹那にしか出来ないことであり、1期の頃に比べ「人間」として大きく成長した証だと感じました。
また、ヒロインであるマリナ・イスマイールとの後日談も、『ガンダム00』らしくてよかったと思います。

「外宇宙からの来訪者」を扱うことで、「ガンダムである必要がない」という意見も多いですが、それは固定概念でしかなく、「新境地の開拓」として評価すべきだと思いますね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7
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