漫画原作で戦いなアニメ映画ランキング 8

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の漫画原作で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月23日の時点で一番の漫画原作で戦いなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.0 1 漫画原作で戦いなアニメランキング1位
BLAME!(アニメ映画)

2017年5月20日
★★★★☆ 3.8 (215)
1198人が棚に入れました
テクノロジーが暴走した未来。人類の希望は孤独な旅人に託された――。

過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。
都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。
少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、花澤香菜、雨宮天、山路和弘、宮野真守、洲崎綾、島﨑信長、梶裕貴、豊崎愛生、早見沙織
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

撃ち抜いたものは何だ!?

弐瓶勉×ポリゴンピクチュアズ。

映画「マトリックス」の世界。
圧倒的な世界観と映像美に心が躍る。
シドニアの騎士よりキャラに表情が生まれ、
女性キャラも可愛いし最高です。
お勧めできる方も少ないかも知れませんが、
後世に伝えたい傑作ハードSF。

遠い未来、極限にまで発達したテクノロジー。
そこは正規アクセスする人々の、
要望を叶える理想郷だった。
{netabare}しかし破局が起こり、人々はアクセス権を失う。
暴走するテクノロジーと蔓延する感染症。
正常な機能を失い、増殖する巨大階層都市。{/netabare}
人々は都市から駆除される存在となる。
セーフガードの目を逃れ短い生を生きる人々。

無機質なアートワークと音響にも注目したい。
一時期の「廃墟」ブームや、
「工場萌え」の方々も絶賛するでしょう。
構造物や美術が主人公と言っていいぐらいだ。

いったいここの地下には何があるのか!?
いったいこの迷宮は何階層あるのだ!?
そんな事を想像してみると楽しい。

果てしなく続く暗黒の未来。
孤独な旅人、霧亥は人類の生き残りを賭け、
巨大階層都市を放浪する。
彼が求め、探しているのものは何だ。

重力放射線射出装置が撃ち抜いたものは…、
僕の心でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 67

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

3DCGの進化と可能性~すべての映画はアニメになる~

本作は、2017年5月に、
劇場公開と同時に、日本初のNetflixオリジナル映画として全世界へ配信されました。
「シドニアの騎士」で知られる弐瓶勉のデビュー作であり、
原作発表から20年後に、アニメ映画化。
制作を担当したのは、瀬下寛之監督とポリゴン・ピクチュアズという
「シドニアの騎士」の2期の制作タッグですね。

レビュータイトルの「3DCGの進化と可能性」というのは、
2014年に投稿した「楽園追放」のレビューで使用したものです。
「楽園追放」では、
セルルックの3DCGの出来にアニメの新たな可能性を予感させるものでしたが、
粗さも目に付きました。
比して本作は、画作りという点では、軽い衝撃を受けました。
日進月歩の3DCGの技術は、すでにハリウッド映画を視野に捉えているのかもしれません。

これは実写の話になりますが、SFを始めとするスケールの大きいストーリー、
ド派手なアクションシーンなんかは、邦画はハリウッド映画に後塵を拝していると思います。
なんてたって予算の規模が違いますからね。
ただ、日本にスケールの大きいストーリーを作り出すノウハウがないのかというと、
それは違うと思います。
その分野は、日本では主に漫画・アニメが担ってきたのです。

しかしいくら優れた原作があっても、いざ実写化ということになると、大概コケますw
観客が望むレベルに対して、映像の迫力、アクションシーン、演者の演技等の
クオリティが明らかに足りてないからです。

もしこれらを3DCGで補うことができれば・・・
ハリウッドのSFアクションに引けを取らない大作が作れるかもしれません。
演者の演技に関しては、動作を3DCGが担当すれば、後は声の吹き込みです。
そして、日本には、アニメーションによって鍛えられてきた
声優というプロフェッショナルが存在します。

これまでは2次元(漫画やアニメ)と3次元(実写)と明確に区別されていた壁を、
3DCGの技術の発展によって、取り崩されることにより各々のリソースを共有し、
新たな作品が生まれる可能性が拓けるはずです。

「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」
これは、庵野秀明が総監督を務めた「シン・ゴジラ」のキャッチコピーですが、
日本における稀有のSF大作「ゴジラ」を、
「新世紀エヴァンゲリオン」等の作品を作り出してきた庵野秀明が手掛ける。
その観点から言えば、「現実(実写)≒虚構(アニメ)」です。

このように現実と虚構のボーダレス化の兆候というのは既に存在している訳ですが、
3DCG技術の進化によって、より現実と虚構は接近することになると思います。
押井守の「すべての映画はアニメになる」という発言は、
実に先鋭的だと感じる今日この頃です。

おっと、まったく本作の感想を述べていないので軽く触れておきますw
話としては、連載前の読み切りのような位置づけです。
この劇場版だけでは、すべての謎が解ける訳ではないですし、
まー作品紹介みたいな感じですかねw
それでも充分におもしろかったですよ。
それに、「シドニアの騎士」の中性や光合成なんて設定もそうなんですけど、
弐瓶勉は作品の肉付けが非常に巧いです。
そうしたちょっとした設定の妙によって、ストーリーにぐっと引き寄せる力が帯びてきます。
ただ、本作はストーリー云々の前に視聴価値があると思いますよ。

日本アニメーションのルーツは大正6年(1917年)と言われていますが、
それから100年後に公開された本作は、新たな時代の到来を予感させるものでした。
それはアニメーションに限らず、日本映画シーンをも変えてしまうかもしれません。
現実と虚構の境がなくなっていく中で
「アニヲタ」なんて言葉はそのうち死語になるかもしれませんよw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 33
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

バーン!ドカーン!

原作未読/105分間

[シドニアの騎士]の作者、弐瓶勉のデビュー作。
20年前には映像化出来なかった理由が良くわかる
良作でした。

( 'ω'o[ネタバレレビュー]o
{netabare}
弐瓶勉の作品が物凄く好きなので、期待どMAXで視聴しました。

ジャンルはもちろんSF(`・ω・´)
最初は微妙かな?といった感じでしたが、
後半は完全に世界観にのめり込んでいました!

なんといっても良かったのが戦闘シーン( ´'ω'` )
登場人物が銃を打っただけで映画館に音が響き渡り、イスが物凄く揺れましたΣ(・ω・)(本当に)

びっくりして、最初くしゃみをしちゃったぐらいです(;´Д`)

世界観は
{netabare}時代も場所も明らかでない超未来。コンピュータ・ネットワークは極限まで発達し、高度に階層都市化された世界は、堅牢な『超構造体』に内蔵された『システム』により支えられていた。『統治局』により管理された一大ネットワーク社会『ネットスフィア』は、実社会と同じか、それ以上へと拡大し、ネットワークへの正規アクセスを可能にする『ネット端末遺伝子』の保有そのものが市民権と同義となる。人々の生存圏はネットワーク・スペースへと置き換わり、その仮想空間の事象を現実世界へと反映させるなど、理想の世界を構築した。

しかし、厄災によりネットスフィアは機能不全に陥り、人々は『珪素生物』による感染症の蔓延によりネット端末遺伝子を失ったことで、ネットワーク社会は崩壊する。制御が失われた『建設者』により際限なく拡張され続ける都市構造物は、やがてその惑星系すら内部に取り込み、不安定な連結がネットのカオスを加速させる。ネットスフィアの番人である『セーフガード』は、管理規定にのっとりアクセス権のない人類を不法居住者として排斥し続け、珪素生物はネットの機能回復を阻止すべく人類を襲撃する。人々は繁栄の記憶を忘れ、全てが壊れた世界の片隅で、目を盗むようにして短い生を生きる。人類の黄昏の世界が舞台である。(wikiより){/netabare}

こんな感じ。

みたら分かる通り、とても練られた世界観なので、
SF好きの人は絶対見た方がいいと思います(*´ω`*)

それでは、短いですがここで終わります{/netabare}

( 'ω'o[観点事のレビュー]o
{netabare}[物語]/4.0★★★★☆
設定を生かしたいい物語でした。
ただ、終わり方が雑だった点や、短い間に仲間意識が高まりすぎている点など、気になる所もあったかな……(;´Д`)

[作画]/5.0★★★★★
これに関しては正直[神]としかいいようがないです。
作り込まれた世界観の中で繰り広げられる戦闘は、本当に圧巻でしたΣ(・ω・)

[声優]/4.0★★★★☆
皆さんキャラに合った声優さんだと思いました。
特に良かったのは花澤香奈さん!
いや~(*´ω`*)良かったです

[音楽]/5.0★★★★★
なんというか、効果音が物凄かったです!(表現力皆無)
迫力の音量で戦闘が見たい方は是非!

[キャラ]/4.0★★★★☆
キャラ自体はありきたりな感じですが、
この作品だからこその良さはあったと思います。

[総評]/☆4.4{/netabare}

点数【81点】

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34

68.8 2 漫画原作で戦いなアニメランキング2位
劇場版 トリニティセブン 悠久図書館と錬金術少女(アニメ映画)

2017年2月25日
★★★★☆ 3.6 (143)
893人が棚に入れました
ある日、“魔王因子"を持つ魔王候補・春日アラタが、トリニティセブンの一人・浅見リリスの魔道書『ヘルメス外典』に何の気なしに触れた瞬間、眩い光に包まれ、目の前には謎の少女が姿をあらわす。「リリム」と名付けられ、アラタとリリスを親と慕う少女。だが、少女の出現と同時に、世界に異変が―。目覚める禁忌の“悠久図書館"。そこには、錬金術の究極の産物―人の手によって造られし"白き魔王“が封じられていた。“白き魔王"は、真の魔王へ至るため、アラタとトリニティセブンたちの抹殺を企てる。かつてない強大な力を持つ"白き魔王“を前に、世界の崩壊と、絶体絶命の危機がアラタたちを襲う―。アラタとトリニティセブンたちは、この世界を守れるのか?彼らの最後の戦いが今、始まる―!

声優・キャラクター
松岡禎丞、原由実、内田彩、佐倉綾音、日笠陽子、柚木涼香、村川梨衣、東山奈央、洲崎綾、釘宮理恵、諏訪彩花、三木眞一郎、福原綾香、赤﨑千夏、日高里菜、島﨑信長、M・A・O、南條愛乃

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「深夜アニメの劇場版」らしい作品です。

『トリニティセブン』のTVシリーズが終わってから3年くらいだったか(良く覚えていない)で劇場公開された作品です。

私は映画館ではなく、「あにてれ」(テレビ東京が運営するアニメ系動画配信サイト)で会員向けに無料公開されていた奴をPCでネット視聴しました。初見は数か月前ですが、レビューを書く前に再視聴しましたよ。

ちなみに「あにてれ」ですが、テレビ東京系列で放送中のアニメの見逃し配信のほか、有料会員だと『ロストユニバース』とか『スレイヤーズ』とかの意外と懐かしい人には懐かしいかもしれない作品が観られたりします。

で、本作ですが冒頭5分弱はTVシリーズのダイジェスト兼キャラクター紹介に充てられています。残りの45分くらいが本編、そしてEDクレジットが5分くらいでその後に1分くらい次章プロローグ的な映像があります。

TVシリーズ以上にナチュラルにメインキャラクター全員で男女混浴とか、本作品の特長を前面に押し出した作りになっています。そして普段はアラタと一緒に学園にはいないキャラクターたちとの一時的な共闘とかは劇場版らしいと思います。その他お約束の合体技とか、実にお祭りっぽい楽しい作品ですよ。

まあ、でも劇場に観に行ったりはしなかったわけですけどね。TVシリーズ本編が好きなら、ぜひどうぞ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ファン「なら」必見?

[文量→中盛り 内容→感想系]

本編のアニメは視聴済み。ただ、大分前に見たんで内容はうろ覚え。そんな視聴者のために、冒頭で本編のおさらいをサラッとやってくれるので、ありがたかったです。

【総括】
エロい要素は健在で、ハーレム中二バトルのど真ん中って感じでした。劇場版らしく、作画は良いです。これは続編もある、のかな?

【視聴終了】
{netabare}
相変わらずの、不必要なエロ展開。まあでもそれがこの作品の個性なんで、必要な展開と言えます(ただ私は、この作品を映画館で見る勇気はありませんw)。

かなりバトルシーンが多くて、勢いで一気に押しきった1時間って感じ。

リリムの消滅というのが感動させどころであったのでしょうが、正直、ポッと出たキャラにそこまでの感情移入は……。まあ、劇場版らしいけど。

アラタの新たな力、パラディンフォームのデザインは、格好良い……のか(汗)? 最初、「鬼の手」かと思った(笑)

個人的にはこの作品で好きだったのは、「風間レヴィ」のキャラと、「不動アキラ」の戦闘スタイルだったのだけど、そこが薄味で残念。

あと、これは間が開いているから仕方がないのだけど、専門(作中)用語の連続で、頭に???が浮かびまくっていました。

と、別に酷評しているわけではなく、そもそもテレビシリーズでそこまでハマっていない人間が、劇場版にとやかく言ってもしょうがないんですよね。元から、「ファンが観る」前提で作られているわけですから。

そう意味では、劇場版らしく派手でポイントを押さえていて、ちゃっかりストーリーも進めていて、まずまずの出来だったとは思います。

ただ、個人個人の呪文詠唱が長すぎて、かなりダラケました。やはり、複数ヒロインの劇場版は難しいですね。どのヒロインにも見せ場作らなければいけないし。正直、あの連続呪文詠唱させるくらいだったら、序盤でリリムとアラタの交流に尺を使えぃと思うのは、多分みんなそうでしょうね。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

KYY23 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

美少女と神秘的な音楽♪

U-NEXT動画見放題配信により1080P画質で視聴しました。テレビ放送版も視聴済みです。
テレビ放送同様、期待通りのハーレム的シーンも一部登場、女の子の可愛さ全開です。

若干、本編は短く感じましたが・・・

あと、BGMや、キャラソン良すぎ!低音がすごくて、BOSEのウーハーやスカルキャンディヘッドホン クラッシャーワイヤレスで聴くとノリノリになれます。

TUTAYAディスカスでオリジナルサウンドトラックのCDをレンタルし、カーナビのメモリーに入れて聴くときもあるくらい好きです!
本作は音楽にも力を入れていることが解ります。神秘的なサウンドトラックで作品の良さを引き立てます♪

家族からは「恥ずかしいから車で聴くのは止めて!」と言われ、ラジオやテレビに切り替えられてしまうこともありますが(;^_^

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

60.7 3 漫画原作で戦いなアニメランキング3位
劇場版 HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-(アニメ映画)

2013年12月27日
★★★★☆ 3.5 (170)
858人が棚に入れました
「かつて、ハンター協会には強大な力を持つハンターたちが存在した。彼らは《光》と《闇》に引き裂かれ、それぞれが選ぶ道へと進んだ―そして今、全てのハンターを抹殺する為に《闇》が動き出す。《闇》の猛攻により、傷つき倒れるキルア、死に瀕するクラピカ・・・。ハンターたちを追い詰める《闇》の真の目的とは?そして、明らかになるネテロとハンター協会の罪深き真実。全てを知ったゴンは、傷ついた仲間を助ける為の“力”を求め禁断の《闇》世界へ足を踏み入れてしまうのか・・・!?」
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

HUNTER×HUNTERの劇場版オリジナルストーリー。偉大なキルアの存在!

劇場版 HUNTER×HUNTER
-The LAST MISSION-
98分


全ハンターよ、真実(闇)と闘え
今、蘇る悪夢。それはハンター協会の闇の歴史
数十年前のあの日、全ての悲劇が始まった… 浮かび上がるハンター協会の
闇の歴史―そして、ネテロの隠された過去 ハンター VS ハンターの死闘が今、
始まる!!!

上記は本作のキャッチコピーです。インパクトがありますね映画を観る
きっかけになるし興行成績にかかわると言っても過言ではないですよね。


私、冨樫は幽遊白書が最盛期と思っています。原作ハンターハンターは
現在分迄は既読しています。
前作劇場版は映画館に行きましたが、今作はレンタルでの視聴。


劇場版オリジナルストーリー
天空闘技場を再び舞台にし、メインの4人(ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ)や
ズシとウイングの師弟コンビ、久々に皆集結します。


{netabare}
今回の敵はジェド。かつてハンター協会の影の隊長だったジェドは過去に
ネテロによって壊滅させられた。報復のため動き出すジェドの末えいである
修羅(しゅら)、煉獄(れんごく)、餓鬼(がき)という劇場版のオリジナルキャラと
壮絶なバトルを繰り広げます。


念の設定は練られた設定のため扱うのに厄介であり非常にオリジナルが
作りにくいと思いますが本作は矛盾を感じさせない出来でしたね。
敵サイドを未知の強さを持つキャラと描くため念ではない怨という謎の能力を
使ったのはオリジナル設定として悪くはないです。

それからアクションシーン良かったです。技と技のぶつかりあい。
バトルはよく動きます。
ゴンの釣竿、キルアのスケボー、初めのハンター試験でしか観られなかった
アイテムが使用されているのもすごく良かったです。
ネテロ役を演じた永井一郎氏の劇場アニメ最後の出演作の百式観音も圧巻でした。
キルアの洞察力や機転の利かせ方もカッコイイです。
{/netabare}


強いて言うならあと少し原作のような「作戦と発想力の戦い」の要素があると
良かったかなと


個人的にゴンとキルアの友情も見せ場が沢山用意されていたのは満足。
ゴンの言葉に照れてるキルアの描写に大満足です。

冨樫的ストーリー構成なんて期待して観ているファンいないだろうし
限られた映画の時間枠を考えると健闘だと思います。

オリジナルでこれ以上は難しいのではないでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24
ネタバレ

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ハンター十か条其乃四「ハンターたる者同胞のハンターを標的にしてはいけない」

映画館にて見てきました。前作が結構ひどかったので今回こそはと思ってました。

結論からいうとまぁまぁでした。前作よりはかなり良くなってました。

時系列としてはG・I編の後ですかね。(ゴンの技などから推察)
天空闘技場が舞台になっているのですが {netabare} とりあえずバトルオリンピアのフロアマスター達しょぼい奴多すぎるw キャラデザも微妙だし…
{/netabare}

前回と違って {netabare} ヒソカを戦闘に参加させなかったのは良かったと思います。前回強すぎでしたしw ネテロはまぁああなるのは予想できましたが、それにしても煉獄出番少なすぎてびっくり{/netabare}

どのへんがThe LAST MISSIONかわからなかったりしたし、やっぱりHUNTER×HUNTERってこういう劇場版にはむいてないのかなぁと思いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

をぬ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

面白くは無いけど・・・。

「怨」という念の邪道的な能力の使い手がハンター協会に復讐しに来ます

ツッコミどころばかり目についてしまいますが
気になっていたズシのその後が見られたし
なにより永井一郎さんの御声をもう一度聞けて嬉しかった!
なので、ギリ観て良かったという気持ちです

{netabare} ただ、友情パワーで万事解決みたいなのは
ハンター×ハンターに合わないので他所でやって頂きたい{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

72.0 4 漫画原作で戦いなアニメランキング4位
劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い(アニメ映画)

2017年8月26日
★★★★☆ 3.8 (143)
804人が棚に入れました





「話をしようと思う。俺と、美遊の……これまでの話を」

世界は滅びに向かって進んでいた。
その歩みを止められるのは、〝聖杯〟たる美遊の犠牲のみ。
世界か、美遊か——。
〝世界の救済〟を掲げるエインズワースが突きつけられた問いに対し、
イリヤが出した答えは、両方救うという単純な〝ワガママ〟だった。

戦いは小休止を迎え、一行は美遊と士郎が育った家に身を寄せる。
団らんのなか、士郎は、美遊との過去を話し始めた。

あらゆる願いを無差別に叶える神稚児だった美遊。
士郎は、切嗣と暮らしていた家に、身寄りのない彼女を引き取った。
それから、5年。二人は本当の兄妹のように平穏な暮らしを送ってきた。

しかし、そんな日常は突如として終わりを告げる。
美遊の生家へと訪れた二人。その前に、美遊を“奇跡”として希求する樹里庵が姿を現し——。

美遊と士郎、エインズワースの因縁が、ここに語られる。


声優・キャラクター
杉山紀彰、名塚佳織、門脇舞以、花江夏樹、下屋則子、小山力也

フロー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

別に、、、ただの名も無き英霊くずれさ

ほぼ士郎や美遊、ジュリアンやエインズワース家の
独壇場でした
プリズマ☆イリヤと言いつつも
舞台は前日譚ですから
イリヤと美遊の出会いよりも前の話なので
イリヤ、凛、ルビー、辺りは使い回しでした
もしかしたらルヴィアやサファイアは新録かも、、、

別にかかずゆみさんに不満がある訳では無いけれど
美遊フィーチャーだからこそ
3タイトル連れ添った松来未祐に
この映画を見て欲しかった、、、

改めてご冥福をお祈りします

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

彼の口によって語られる美遊とエインズワース家との因縁とは!?

劇場でこの作品が上映されたのが2017年の8月…
視聴したいと思っていながら中々機会がなく、ようやく視聴に漕ぎ付けることができました。

劇場版だから短期決戦…
これまで極力この作品の情報に触れないようにしてきたので、ほぼ白紙の状態で視聴に臨むことができました。

この物語の舞台は、これまでのイリヤたちの世界から5年9ヶ月ほど遡った時代…
ここでいきなり衛宮切嗣と幼い頃の士郎が登場したのでビックリ…
二人はやがて訪れる人類滅亡から人々を救済する方法を探して各地を旅していました。

そんな折、二人は冬木市に訪れました。なんでもここには天正の時代から続く神稚児伝説が語り継がれた場所でもあったとか…
そんな話をしていた矢先、街を飲み込もうとする謎の闇と、闇を消し去った光を二人は目の当たりにしたのです。
光の発信源に向かった二人は、崩れ落ちる家屋の中から一人の少女を救い出しました。
その少女の名前は美遊…身寄りを失った彼女は、切嗣に引き取られ士郎と一緒に暮らすこととなり、物語が動いていきます。

幼い頃の美遊…って、テレビアニメ版でも十分幼かったですが、それよりもっと幼い頃の美遊…
可愛いですねぇ~
家の中では士郎にべったり…ずっと後を付けたり物陰から覗き込んだり…
色んなことが分からないから本能で行動しているんですよね。
切嗣は部屋に閉じ籠りっ放しなので、相手をしてくれるのは年の近い士郎だけ…
もともと士郎って優しいじゃありませんか…
だから優しく接してくれる士郎が、きっと美游にとっての全てだったんだと思いますし、懐くのも無理ないと思います。

ちっぽけかもしれないけれど、そんな幸せは長く続かないのが世の常…
ある日、美遊のことをずっと探していたエインズワース家の連中に連れ去られてしまうのです。
切嗣は目的を成就させるため、美遊を引き取った…
士郎は切嗣の思いを受け継ぐ筈だった…
けれど、美遊はとても良い子なんです。
一緒に積み重ねてきた時間が人の思いを変えるのは決しておかしい事じゃありません。
士郎がずっと言いたかったこと…
士郎が言えなかったこと…
美遊を攫われて大人しくしている士郎じゃありません。
大きなうねりの中にその身を投じて…物語は一気に激しさを増し加速していきます。

本作品の登場人物は決して多くありません。
けれど、その中でも間桐桜の存在は一際輝いていたと思います。
そこには私たちの良く知っている桜がいました。
物腰は決して強くありませんが、士郎を慕っているのはぱっと見で分かる位に反応が素直…
そして彼女の一番の大切は…やっぱり自分じゃないんです。

どの様な形であれ美遊も桜も…士郎のことを慕っていました。
そして士郎も嫌じゃ無かったからお互いを大切にし合えたんだと思います。
それなのに二人とも士郎の目の前で…

士郎の怒りに我を忘れる姿…きっと初めて見たのではないでしょうか。
基本的に彼はいつも冷静でしたから…

イリヤシリーズはスピンオフなので、独自の世界観を持っていましたが、この作品に関してはこれまでの…とりわけFate本編との繋がりが強かったです。
士郎が身を投じたのが、そういう世界だった…というのも理由なのでしょうけれど、お馴染みのキャラにお馴染みの場面…Fateシリーズを視聴した方なら、この接点は嬉しいご褒美だったのではないでしょうか。

エインズワース家が美遊に目を付けた理由と目論み…
その身を投じた戦いの果てで、士郎は何を願うのか…
伝えたかったことを士郎は美遊に伝えられたのでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

完走して振り返ってみると、これまでの点と点が線で結ばれて腑に落ちたような作品…
本編さながらの熱いバトルシーンと、これまで耳にしてきた懐かしい台詞の数々…
そして原点に回帰する作品だったのではないでしょうか。

もう一つ…この作品の冠名は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」であるにも関わらず、主人公であるイリヤが登場したのは、ほんの少しだけでした。
登場しないので「扱いが雑」というレベルにすら到達していません。
でも、劇場版の限られた尺の中で士郎と美游の物語を描き切るためには、その位の大英断が必要だったのかもしれませんね。

主題歌は、ChouChoさんの「kaleidoscope」と「薄紅の月」
お気に入りは「薄紅の月」
これは士郎の歌ですね。歌詞が胸に染み入ります…

上映時間90分の作品でした。
圧巻…この一言に尽きる気がします。
気になるのは続きです。
物語としては綺麗に纏まっているのですが、まさかここで終わらないですよね。
原作の連載は続いているみたいですし…
この後もこのシリーズが続いてくれることを期待しています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

プリズマ☆イリヤの大事な一作ですので、新作放送前に見ておいた方が良いですね。

2017年公開の劇場版アニメ 90分

原作 ひろやまひろし TYPE-MOON 監督 大沼心 脚本 井上堅二 水瀬葉月
制作 SILVER LINK

Fate/stay night のスピンアウトであるテレビアニメ「プリズマ☆イリヤ」シリーズの一作。
スピンアウトと言うわけでは無くて、一期の前日譚のようなもの。

放送分のプリズマ☆イリヤ(4回に分けて放送)は全部観たので、
まあ、当然と言うべきか、この作品も観ることになりました。

作風ですが、期待したロリ魂はほとんど見当たりません。
イリヤシリーズと言うよりプチ聖杯戦争になってます。

主人公は「衛宮士郎」で、ほぼ一人舞台。
この作品はfate衛宮物語とかのタイトルにしてラストでええー!って方がヒットしたのでは?
と、思ってしまいました。
まあ、監督と制作会社を見れば即バレですが。

ここ2年のfate祭りの一環として、プリズマ☆イリヤもなんかやれよってノリかな。
内容はイリヤファンもfateファンも楽しめるように工夫されたもので、
衛宮士郎のしつこくない、コンパクトな戦闘アクションシーンが堪能できます。

舞台はいつもの冬木市なんですが、いろいろ様子が違う、
なんてことは、プリズマ☆イリヤ ドライ!!を見た人ならすぐ納得できるでしょう。
プリズマ☆イリヤドライは陰鬱としたムードと物語でありながら、
イリヤ役の門脇舞以のチャーミングな演技で楽しい作品になってましたが、
この劇場版は士郎主人公と言うことで、まさかの男くさい作品です。
二兎を追う物はって感じでイリヤファンにはちょっと辛い作品です。

ラストは一気に晴れ晴れとイリヤ一期に繋がってほっとしますので、
イリヤファンなら観るべき価値は十分にあります。
ステイナイトのファンは?まあスピンアウトとして戦闘を楽しめますね。

よくよく考えると、両方取り込んで上手くまとめた作品だとは思います。
縦ロールの女の子とかちょっと期待したんですが・・・

イリヤ全部観た人なら必見。
そうでない人はプリズマ☆イリヤのほうが必見です。

評価はイリヤたちの活躍が無いのでややマイナス。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

62.6 5 漫画原作で戦いなアニメランキング5位
劇場版 NARUTO-ナルト- ブラッド・プリズン(アニメ映画)

2011年7月30日
★★★★☆ 3.7 (114)
595人が棚に入れました
雲隠れの里の長である雷影暗殺未遂と、霧隠れと岩隠れの上忍を殺害した罪に問われたナルトは、ブラッド・プリズンといわれる罪人収監所・鬼灯城(ほおずきじょう)に投獄される。城の主「無為(むい)」が操る最強の禁固術により力を奪われるこの場所で、何者かに命を狙われるナルト。無実を証明すべく、事件の真相を追うナルトと仲間たちの戦いが始まる。

いかろーす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

安定した面白さ

TV版のこれまでの経歴、劇場版7作品目だけあってかなりの安定感ですね。これも普通に面白かったです。特にエンディングで使われた遊助の曲がかなり気に入りました。

ただ少し物足りなかったような気もします。本編自体が108分と少々短めなこともあり、展開が早かったですね。何かもうひとつエピソードなり何なりと入れてもよかったのではないかと思います。

作画に毎回気を使ってるので今回も良かったです。同時上映された短編も楽しめました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

心揺さぶられる内容

原作の漫画もTVもあまり観たこともなく、たまたまタイミングが合って劇場に足を運んだものの、どうせ子ども向けの映画だしやっぱりやめるかと悩みつつ鑑賞。しかしこれが何と実に面白い、というか泣ける。魂が揺さぶられる感じかな。
同時上映(があるとも知らず)の炎の中忍試験とかいう映画が終わって、エンドロールが流れた時にはこれで終わりかとちょっと焦ったけど、その後本編が始まり…いやあこんな面白いのかと得した気分に。今回の脚本は東山彰良(大藪春彦賞)が担当していたが、これがやっぱりすごい!「えっ、うそっ、そうくるか」って展開がたまらない。
親と子、父と息子、そして仲間とは、絆とは何かを突きつけられる。これは観て損はない1本。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

60.4 6 漫画原作で戦いなアニメランキング6位
映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~(アニメ映画)

2015年4月18日
★★★★☆ 3.5 (43)
194人が棚に入れました
「ありがとカスカベ。さようならカスカベ。」野原家がお引越し!?父・ひろしの転勤で、春日部のみんなと涙のお別れを決意した野原一家。行き先はなんと…ラテンのリズムぶりぶりのメキシコ!!おねいさんがみんなボン・キュッ・ボボ~ンと聞いて喜んで旅立つしんのすけだが、待っていたのは…動くサボテンだったぁ~!

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ

もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

初の人間以外の敵

メキシコが舞台。
お引越しするところでまずは感動しました。
メキシコに渡ってからは、謎の人食いサボテンの恐怖!といった感じで本格的なホラーでした。徐々に明かされていくサボテンの謎や最初はなすすべなく逃げ惑っていた人々の反撃、人食いサボテンという点からも近年ヒットしている進撃の巨人を意識しているのかな?と思いました。
子供だけでなく大人も楽しめる内容になっています。
個人的には坂本真綾さんや浪川さんが出演してらしたのが嬉しかったです!オリジナルキャラクターがいい味だしてました!
芸能人のゲスト声優にはあえて触れませんが。

加えて好感を持てたのが作画です!テレビアニメでのラフな絵から一転、特に序盤の春日部の背景画はとても美しかったです。風間くんとの別れのシーンの河川敷が特に!キャラクターのラフなデザインとしっかり描き込まれた背景がうまくマッチしていました。

全体的にみても十分満足ですし、観て損はないですよ(^ω^)

ただ、なぜサボテンが人を襲うのかをはじめとして不明な点もところどころにありました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
ネタバレ

ヒカリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

久しぶりにしんちゃんを観てみた

キャッチコピー「ありがとうカスカベ。さようならカスカベ。」
野原一家がカスカベからメキシコに引っ越しするお話。
{netabare}引っ越しのお見送りに、意地を張って来なかった風間くんが、新幹線を追いかけて走っている様子は、胸が熱くなりました(笑){/netabare}

これだけ聞くと、すごく感動的なものが想像出来るのですが、
しんちゃんはどこにいってもしんちゃん。
お姉さんに目をきらきらさせて、おしりをフリフリして
どんなにハードな展開でも疲れることなく、むしろ楽しんで観れました♪♪

しんちゃんとかマルチなアニメ映画で気になるのはゲスト声優。
AKB48の指原莉乃ちゃんが出ていました♬
少し、違和感があったとはいえ、ツンデレな台詞が可愛かったです。

私は小さい頃、しんちゃんをそんなに観ていなかったのですが、
しんちゃんっておもしろい☆彡(もうしんちゃん呼ばわりだし笑)

久しぶりに観たらいいかもしれません(*´꒳`*)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

69.5 7 漫画原作で戦いなアニメランキング7位
名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(アニメ映画)

2016年4月16日
★★★★☆ 3.9 (192)
1194人が棚に入れました
劇場版「名探偵コナン」20作目にあたる。

物語は動画にも登場したオッドアイの持ち主である謎の女性が、記憶喪失状態でコナンたちと出会うところから動き出す。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【コナン×公安×FBI×黒の組織】の直接対決が初めて描かれる20周年に相応しい一大スペクタクルムービー

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第20作目(『ルパンVSコナン』は除きます)
監督は『沈黙の15分』以降お馴染みとなった静野礼文
脚本は『絶海の探偵』と『業火の向日葵』の櫻井武晴
劇場版では初めて安室(公安)と赤井(FBI)が題材にされ、また原作やテレビシリーズに先立って黒の組織のNo.2と目される‟ラム”自身が登場します


警察庁で極秘に管理されていた世界各地のノックリスト(スパイリスト)を盗み出した黒の組織の女性工作員
自身も黒の組織に潜入捜査しているバーボン、こと安室透は逃走する女を追跡しカーチェイスを繰り広げる
そこにFBIの赤井秀一も乱入し大事故の末に女は海に転落する
翌日、記憶喪失になってしまいノックリストの行方や自身が黒の組織の一員であることを忘れてしまった女は偶然にもコナン達に保護される
女の記憶を取り戻してあげようと奮闘する少年探偵団だったが、灰原哀は女が黒の組織の‟ラム”である可能性を示唆し警戒する
一方で公安、FBI、黒の組織は各々に女の行方を追っていたが、ジンは女が送った不完全なノックリストに従ってノックと思しきメンバーの始末を始める
そのリストの中にはバーボン(安室透)とキール(水無怜奈)の名も入っていた・・・


黒の組織が絡む劇場版は大概しょうもないオチがついて終わるものばかりですが、今作は原作の根幹に関わる部分が描かれているとあって黒の組織を廻るキャラが総出演
20周年に相応しい大作に仕上がったと思います


冒頭の首都高11号線(レインボーブリッジ)をモデルにしたカーチェイスは『頭文字D』も真っ青の迫力のCGで描かれ、多重クラッシュや大爆発も相まってコレだけでも劇場に足を運ぶ価値ありますし、中盤までは謎の女の正体が‟ラム”なのか否かが物語を強く引っ張ってくれます


本来なら協力関係を結ぶべき公安とFBIが安室と赤井の私怨のせいで仲違いし、その仲をコナンが取り持つってのには笑ってしまうところですが、二人の対決(素手で殴り合うwガンダムかよw)は作画もめちゃくちゃ良くって大きな観どころの一つです
公安が表立って登場するということで目暮警部はじめ警視庁は蚊帳の外に置かれてしまうのもリアルでしたね


ウォッカやベルモットの静止も聞かず、ノックの始末に躍起になって暴走するジンは本当に怖い
クライマックスでは遂にオスプレイまで担ぎ出しお台場と葛西臨海公園をモデルにした舞台を大破壊する様は圧巻
最後まで全く目が離せず釘付けになりました
コレにイレギュラー的に巻き込まれる蘭や少年探偵団は最早お約束ですが【日本映画においてここまで派手に名所を破壊しまくってるのは『コナン』と『ゴジラ』ぐらい】なもんでしょうw
とにかくドキドキする映画がお好きな方には率直にオススメ出来ます!


しかしバーボンとキールを捕らえ躊躇無く始末すると断言したにも関わらず「待ってやる」と約束を守ってくれるジンは本当は優しいヤツなのかな?とも思ったりw


今作、唯一惜しいなと感じたのが鍵を握る記憶喪失の女を演じるのが天海祐希だということでしょうか
正直違和感というか・・・声優は初めてじゃないはずですし、天海祐希ほどの大女優を持ってしても声の演技とは難しいものなのか・・・と、痛感致しました


今作ラストの手放しでない結末はオイラとして最も評価をしたいポイントです
まあ、あれほど好き勝手やっておいてタダではすまんだろうとは思っていましたが
観終えた後に何色の気持ちになるか?とは今作に添えた青山剛昌先生のコメントですが、オイラは‟良い意味で”ブルーになりました
さあ、あなたは何色に染まりましたかな?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

ちっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ハードボイルドなコナン+ある作品のオマージュ

前回の映画がちょっとしょぼかった反動?と思えるほど、スケールがでかくなってます(笑)
ある意味、ダイハードを見ているような感覚で、今回はミステリーはほぼなく、かわりにド派手なアクションシーン満載な映画です。
黒の組織やFBI、公安などの最近の設定をあまり知らないとちょっとついてけないかもなので、予習しておくと良いと思います。
物語としては、非常に最後まで凝ったつくりになっていて、エンディングまでハラハラドキドキな物語です♪ クールなものからハートフルなエピソード、そしてガ○ダ○好きな人には思わずニヤリとするシーンもあるので、いつものテレビでは見られないコナンを見たい方にはぜひおすすめな作品かも♪
{netabare} ガンダムのライバルキャラクターといえば、アムロとシャアが有名ですが、原作者の青山先生が大のガンダム好きなおかげで、今回の作品ではアムロとシャアの戦いや、セリフのオマージュが満載な作品になってます(笑) 緊迫なシーンなのに私はちょっと笑ってしまいました。シャアのセリフのオマージュとしては、アムロくん、墜ちろ、ここからでは~、坊や、などなど細かいネタが仕込まれてます。名前もそうですが声優が同じで、そのまんまなので、狙ってやってますよね。ガンダム以外には、今回はタイトルの通り、冒頭のアクションシーンのイメージは黒色ですが、エンディングでは何色になっているでしょう?という作り手の狙いが非常に面白い作品です。今回は新一と蘭の進展は皆無でシーンもおまけ程度ですが、それ以上にハリウッド並のアクションがありますので、そんな作品好きなら見ても損はないですよ♪{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ド派手アクションと心境の変化を楽しむ作品

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第20作。

黒ずくめの組織VSコナン+安室(公安)+赤井(FBI)という構図のアクションを楽しむ作品。
そして、人の心境の変化を楽しむ作品。
まさか、コナンの映画で泣きそうになるとは・・・。

{netabare}
結果的に少年探偵団の無謀な行動が最後に吉と出たり、蘭ちゃんが活躍する場面がなかったりと、過去の作品と比べてかなり異色な作品。
ミステリー的な要素が全く無く、アクション中心というのも異色。

そして何より、{netabare}本来、敵であるはずのキュラソーの人間味あふれる行動には感動しました。{/netabare}
{/netabare}

ゲスト声優の天海祐希さんは凄く良かったと思います。
個人的には劇場版コナンの中で3本の指に入る良作。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

63.0 8 漫画原作で戦いなアニメランキング8位
県立地球防衛軍(アニメ映画)

1986年3月21日
★★★★☆ 3.5 (12)
41人が棚に入れました
原作は「増刊少年サンデー」に連載され、特撮やアニメのパロディをふんだんに盛り込んだ安永航一郎の同題コミック。もとはOVAとして発表されたアニメの劇場公開版である。主題歌をRCサクセション(当時)の忌野清志郎が歌った。日本征服を狙う謎の電柱組に対し、高校生の盛田・助久保・あき子は教師・炉縁(ろべり)の県立地球防衛軍へ入隊することに。一同は電柱組から脱走したサイボーグのカーミ・サンチンをかくまったため、敵の女幹部バラダキと戦う。

声優・キャラクター
鶴ひろみ、池田秀一、古谷徹、鈴置洋孝、玄田哲章、田中秀幸、藤田淑子

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

天才漫画家安永航一郎のデビュー作のアニメ化

VHSレンタル時代は結構見かけたんですが、なんと円盤にはならなかったようです
材木問屋の「木曽屋」がやってる悪の組織「電柱組」と、県立高校に無理やり作られた「県立防衛軍」のやる気のない戦いを描いた脱力系ストーリー
舞台は大分県らしいですがどうでもいいみたいです

安永は何を書いても脱力系でそれなりだったんですがブレイクはありませんでした
これが唯一のアニメ化なのかな?
1986年なので、古き時代のアニメです 1話45分のみ
声優が、古谷徹、池田秀一、潘恵子、鈴置洋孝、玄田哲章(これ全部ガンダムの主要キャラ)
他にきまぐれオレンジロードの鶴ひろみなど、豪華と言うかふざけています

音楽は忌野清志郎とチャー

まあ面白い作品で見ても損はないと思います
くだらないラストもいいですね
ヒロインの名前「バラダギ大佐」は大怪獣バランからとったものです

もちろん期待して観る人は居ませんよね?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

欲しい~物は~、たった一つだけさ!(BY・忌野清志郎)

最近、何かと80年代モノのリスペクトが多いというのは気のせいかな?

漫画原作のアニメ化で「ジャンプ」や「サンデー」が売れまくってた時代(「マガジン」はやや低迷してたと思う。「バツ&テリー」連載してたけど)。本作は小学館の月刊誌「週間少年サンデー増刊号」に連載してました。原作者・安永航一郎先生の作風は「シッカリした線」と「カッコいい感じのデザイン」が魅力です。ただ困ったことに芸風は、「ムキムキマッチョで頭空っぽのくせに、やたら暑苦しい男」のキャラや「超お下劣下ネタ」「なりきり変態(今で言うところの『厨二病』に似てる)」が多く、ゴリ押しで非常識を貫くキャラクターたちのコメディです。特撮パロディネタも多くて私はソコが気に入ってました。(今はもう倉庫の奥深くに眠ってますが『陸軍中野予備校』『巨乳ハンター』『海底人類アンチョビー』『火星人刑事(デカ)』『超感覚アナルマン』『頑丈人間スパルタカス』なぞ探せば或るはず)

本作はサンデー増刊に読み切りとして掲載された作品がそのまま連載になった作品のアニメ化。(当時は単発読み切りでも人気があれば「連載」に推しきる事が多かったなぁ・・・)。この頃は「ウル〇ラセブン」や東宝特撮のネタが多く取り入れられてました。

あらましは、九州某所。県立今津留高校の、野球を真面目にやらない野球部主将・盛田弘章(ピッチャー)と相棒でガテン系の武井助久保(キャッチャー)と顔なじみの伊福部あき子(名前ネタはゴジラの音楽担当・伊福部昭氏)、髭の野球部顧問・炉縁俊幸(独身)はある日校長室に呼び出される。校長の話によると縁戚の市長の元に悪の組織と名乗る『電柱組』から世界征服宣言の予告状が届き、まず地方であるこの県を征服するというもの。防衛組織として校長は軽いノリで炉縁を隊長に盛田・助久保・あき子を「県立地球防衛軍」に任命。しかし大層な基地もなく、支給された制服は予算の都合で「タンクトップ・スラックス&ブーツ」と超貧相。

そしてチルソニア将軍を首領とする電柱組。バラダキ大佐(極貧のバイトJK。盛田と同じ今津留高校生だが当初は面識無し)と「下っぱ」の文字が書かれた面を被ったほっかむりの戦闘員(その名も「下っぱ」全員バイト)たちは電柱組で作られた改良(変態)人間を引き連れて町に繰り出す。対抗するは県立地球防衛軍。こうして戦いの火蓋は切って落とされたのだが・・・・

電柱組の破壊工作も、防衛軍VS電柱組のバトルも貧相なもの。(芋畑荒らしたり、詭弁を使って食い逃げしたり・・・)

そして新たに防衛軍に入ったインドの留学生・カーミ・サンチン(名前ネタは当時の即席麺・華味餐庁(カミサンチン)から)。交通事故に遭い、手術した担当医が確信犯のマッドサイエンティスト・真船(特撮がらみの名前ネタだったけど忘れちゃった)だった為に「サイボーグ化」されてしまう。意識を取り戻した時に脱走し防衛軍に拾われることに。(この辺りのくだりが『仮面ライダー』の本郷猛を思い起こさせます)。そしてサンチンは自分の体を改造したのが電柱組だと勘違いし復讐を誓う。(サンチンの両肩にはハチの巣のようなミサイルポッドがついてます。今では珍しくありませんが当時「時空要塞マクロス」に出てたデストロイド「トマホーク&スパルタン」のミサイルポッドもこんな感じだったような・・・)

総じて「ただのご近所迷惑」レベルの喧嘩コメディです。

アニメでは冒頭からサンチン改造シーンから始まり、OPは本編とは「全く関係のない」SFスペースバトル {netabare}(盛田の持った金属バットの先端から衝撃派が!エイリアン戦車を持ち上げる助久保!飛行ユニットを装着したあき子が火の玉になって敵に体当たり!){/netabare}にはビックりで内々では割と話題になりました。(盛田の夢オチでしたが)

本編では詳しく語られてなかった電柱組の目的。実は、{netabare}
本部は材木問屋の『木曽屋』。チルソニア将軍(名前ネタは『ウル〇ラセブン』のチルソナイト鉱石?)、本名は「木曽屋文左衛門Jr.」。木曽屋は由緒正しき悪の組織。悪の組織と言えば「破壊工作」がつきもの→すると壊された町の建物や家屋を立て直すためには当然『材木』が必要→必然的に材木の発注が多くなり木曽屋は儲かる(風邪薬を売る為に毎年新種のインフルエンザを作るようなものか?・・・なーんてね。危ない、危ない。)、ということで木曽屋は代々続いているらしいです。{/netabare}

声優の方々は、他の方が紹介されているとおり「ファースト・ガンダム」キャスト。作風は、或る一時期の「うる星やつら」のような感じ。(スタジオぎゃろっぷの制作だからね)

音楽はOP・EDに(RCサクセション)の忌野清志郎が歌ってましたね。アニメに縁もゆかりも無さそうなのにと首を傾げてましたが、お気楽で脱力的な曲調が作品に合ってるように思えます。

◇fumi◆さん、こんなもんでイイですか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
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