2024年度の深夜おすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度の深夜成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月22日の時点で一番の2024年度の深夜おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.3 1 2024年度の深夜アニメランキング1位
義妹生活(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (174)
482人が棚に入れました
高校生・浅村悠太は父・太一の再婚をきっかけに、同い年の少女・綾瀬沙季とその母・亜季子と一つ屋根の下で暮らしていくこととなる。 互いに両親の不仲と離婚を経験しているがゆえに、男女関係に慎重な価値観の二人は、義理の兄妹として適切な距離感を保とうと約束する。 「私はあなたに何も期待しないから、あなたも私に何も期待しないでほしいの」 考えを述べあい、すり合わせを重ねることで、互いを理解していく悠太と沙季。 新たな生活に居心地の良さを感じはじめた時、二人の関係はゆっくりと、しかし確実に、変化をはじめて………… これは、いつか恋に至るかもしれない物語。 “他人”が“家族”へ、そしてその先へ。 少しずつ変わりゆく日々を映す、恋愛生活物語。

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

やたら描写が細かい。それが雰囲気づくりに貢献していて面白さも感じる

1話感想 3.1 なんか独特な変なテンポというか雰囲気が。悪くはないですが…

うーん、何でしょうねこれ。

いや、主人公はまあまあ共感できます。
初対面の相手にやたら横柄だったり馴れ馴れしかったりする男主人公は多いですが、最初はちゃんと丁寧で、相手の希望をちゃんと聞いて砕けた口調にするなど、悪くないです。

義妹も別に過剰にツンがきついわけでもなく、むしろ自然な、急に異性が同じ家にいたら普通に警戒するレベルで普通です。

というわけで、2人の対応は決して不自然ではなく自然な感じで悪くないとは思いました。

…でも、なんですかね? 独特な変な空気感といいますか。テンポというか、なんか変。
なんか良くわからない演出が… 最後の電気はなんですかね? あれはわかりやすく意味不明な描写でしたが、それまでもなんとなく空気が、ちょっと変というか。

独特な変な空気感があって、ちょっとなんか…。
なんだろう? 嫌だってわけでも無いんですが、何でこうなのかな? と引っかかるような… でも別に嫌ってほどではないんですけどね。

後は作画も全体的にちょっと微妙なのが残念なところ。
いやあくまで微妙でひどいってことは無いんですが。
でも途中崩れていきそうかなぁ。

いやコメントが難しいですが… 正直変です。
違和感があるってのは何か狙いがあるというか、単に出来が悪いんじゃないかな…。

でも変なセンスというのは決してダメダメではなく、何だこりゃ、と人目を引く部分もあるので…
ま、クオリティの割には、ちょっとは見たいと思えました。

でもクオリティが低いのは確かなので… 見るかどうかは考えます。

2話感想 3.6
こちらで他の方の感想を読んで違和感の正体に気づきました。

本作は、描写がやたら細かいのですね。

人間というのは多数無駄な動きがあって、実際には色々なことをやっています。
しかしアニメというのは些細な動きを書いたらその分作画コストがかかります。
だから些細な、本題に関わらない無駄な動作は一切省いて、ストーリーの進行に必要な描写だけを行うのが、当然だと思っていました。

なのに本作は些細な描写を、やたら細かく描いているのですね。
普通なら描かない、省略するような描写が多数あるから、『何か変』という違和感すら覚えたのでした。
アニメの文脈に慣れすぎていたせいですね。気づかず恥ずかしい…。

とはいえ、その無駄な多数の描写が雰囲気作りに役には立っている面はあると思います。

気付いたことで、本作に対する興味がぐっと増してきました。
視聴継続したいと思います。

全話感想
まあなんといいますか、独特な空気感、テンポ感のある作品でしたね。
内容としては具体的にどうというわけでもないのですが、なんとなく独特な空気があってそれが物珍しくて興味を惹かれました。
まあ面白かったかといわれればうーんってな感じなんですが。

しかし途中にあった妹が兄に身体を売る的な話はなんだったんでしょうね。
いやそれ自体は良い展開なのですが、結局未遂で終わるんですが、さらっと流すには重すぎるような。
注意して終わりで良いんでしょうかね。
まあ未熟な高校生、間違えることもあるってそんなものかもしれませんが。

とにかく、こういう空気、テンポはあまり見ない、という点で希少な作品ではあったと思います。希少というのはありふれているよりはよほど良いので、ちょっと評価対象です。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 8
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

キャラ全員が同じ人みたいな印象。終わってみれば演出が不快です。

 最後まで見られたのでその点は評価してもいいかなと思います。で、評価ですが本作で気になったのは2点。演出に内容(心理)が伴っていない気がしたのと、1人の独白をずっと聞いているような印象です。特に演出については作品を正確に読み取らせようという姿勢ではなく、ミステリアスなイメージ作りでしかなく正直これはどうよ?と思います。

 あのサイコロの目というか点字みたいなサインが何だったのかも私は読みとれていませんでした。沙季は音楽を聴いている=心を閉ざしている、現国が分からない=人の心が読めないという自閉症的な感じはしたものの、それがストーリーとリンクしているだろうか、突然悠太と同じアルバイトに面接に行ったり髪を切る衝動と結びつくだろうか、完璧主義と行動は言行不一致ではないだろうかなどと考えてしまいました。
 また、ジェンダー云々の発言も彼女の何を意図していれたセリフなのかはわかりますが、彼女を形作っている情報とか知識とはそぐわない気もしました。まして母親の水商売を旧父に対して論理的に擁護する立場ですからね。

 で、最後にギブアンドテイクかあ…人に聞くのが正しい勉強法でもないし、この辺はまだ沙季が幼く何もわかっていないと言いたいのか、物語としての主張なのかもよくわかりませんでした。

 最後の悠太の語りで結末はまとまった気もしますが、悠太と沙季がなぜ惹かれあったのかがやっぱり読み取れませんでした。同じ時間同じ空間を過ごしたからというには短すぎる気もするし、同類の親近感なのか、ルッキズムなのか、相手の弱さが愛おしいのか、家族という障壁が燃え上がらせたのか。その辺がよくわからない…というか、沙季も悠太も口で説明しかしてない気がしました。言葉と内面の不一致があってこそのラブストーリーだと思うのですが。そこがこの後、破局する物語ならわかるんですけど現状では保留という感じですね。

 一番気になったのが、この作品ってキャラの価値観の相対化ができていない気がします。やっぱり1人の人間が考えた道徳や恋愛観、社会、家族、男女などの一つの視点で見た世界観の中で、男女を配置して原作者の代弁あるいはコマとしてキャラが説明しているだけに見えました。大人の意見が大人に聞こえない、変わった人間設定の人間が変わっていない。准教授のところが顕著でしたが、やっぱり全部1人の口から出たセリフをキャラだけ変えて説明されているような印象が、特に後半では感じました。

 恋愛ものとしては「隣の〇〇」的なものの一種かな、という印象です。これは「都合の良く美少女と突然同居したら?」という作品です。原作をある程度読んだのでその印象は間違っていないと思います。演出の妙で心理劇のような印象を作ったのは、制作陣の上手さでしょうね。この作品をよくここまでもったいぶって作ったと思います。ただ、それは視聴者を裏切ったことにもなる気がします。

 テーマとして家族とは何か?も全く描けておらず、障害と義務としてしか機能していませんでした。そして障害としても低すぎるでしょう。それは父母を全く描けていないからだと思います。演出で重い感じを出していますが、雰囲気だけの演出はストーリーの邪魔にしかなりませんので、その点は一番頭にきています。

 なお、最終回の作画って結構崩れてました?別の作品かなと思うようなところがありましたが。

 点数はストーリーとキャラは2.0。演出はだましに近い気がするので作画に入れて1.5…ですが前半の作画は良かったので2.5にします。無音を使ったのはよかったので音楽は3.5にします。





11話までと原作4巻まで読んでのレビュー

 この原作の評価は、1人が考えた想像上の会話を聞かされている…という感じでした。「ゆっくり動画」の魔理沙と霊夢と言えばいいんでしょうか。情報や主義主張を語るだけでなく、一応プレゼンテーションとして会話劇にするという感じです。スマホでアフェリエイト狙いの冗長なブログとかとも共通しています。

 つまり、キャラが活き活きしていない気がします…というと情緒的すぎますかね。キャラが「ゆっくり」と同じように作者1人の言いたいことを代弁している様子が透けて見えるといえばいいんでしょうか。
 その印象の証拠として准教授が分かりやすかったですね。准教授と女子高生の会話への流れ、出会いすべて不自然です。なにか説明の場面を無理無理つくるために、ぽっと登場させたキャラであることが見え見えというべきでしょうか。
 で、准教授との会話が特に顕著なんですけど、知識人である大人と高校生の会話に見えないんですよね。「ちょっと勉強したんですけど聞いてもらえますか?」という説明を会話風にされている気分です。驚きも感動もない一般人の主義主張です。
 それを単に問答形式に2つの人間に分けただけで、会話にキャラ造形が透けてきません。言葉にバックグラウンドが感じられません。つまり作品のキャラがキャラ化できていないといえばいいんでしょうか。

 で、アニメなんですけど、恐らく監督か演出かわかりませんが、そこはちゃんと見抜いたんでしょう。軽くなりすぎる。キャラが活きない。だから、悠太の方の1人称を3人称の視点にして、意味深長な演出で心情がある風な演出にしたんだと思います。そうすると「深いかも?」という錯覚になるんだと思います。私もそうでした。

 義理の妹、兄を好きになる。それだけならアダルトコミックと変わりません。どんなテーマが入れられるか?ですが、うーん…ちょっと父母の言動といい、准教授といい「私の考えた主義主張」的な浅さがあるかなあ…やっぱり家族を解体させて、改めて付き合うとか何かが無いとなあという気がしました。原作評に近くなってしまいましたが、こんな感じでしょうか。

 一応もう1話でしょうから、12話を見て修正点があれば追記します。









1話 見てると息苦しくなりますが、それが2人の気分なんでしょう。

{netabare}  見てるだけで息苦しくなりますね。それが2人の気分を表していて、つまり演出意図だと思いますので、その点ではうまく描けていると思います。ちょっと主人公・ヒロインの言動が理に走りすぎかも、と思わなくはないです。今のところまだまだ原作者がキャラに乗り切れてないかな、という部分でしょう。

 ヒロインの目の中が賑やかすぎるのがちょっと違和感を感じますし、キャラデザは可愛いし作画もいいですが、正直「最近のラブコメヒロイン」のバリエーションでしかありません。その点で言っても記号的です。
 ここから感情が表現されて、作者の描きたいことが見えてきて、キャラの裏がみえてくるかどうかですね。そう…思いっきりドロドロして欲しいです。

 この時間競合する作品がないので、ちょっと見てみようかなと思います。作品がどう展開するか気になるので、3話までは確認して継続するかどうかでしょう。{/netabare}


2話 え、これは考察しろって言ってる?最後の方のあのシーンは何?

{netabare} あれ、何か超能力的なものがあるの?最後の方は何?雨が降るのが分かるというのと何か意味がかかっている?という感じでの最後でしたね。

 正直言えば全部セリフで説明してくれるので、せっかくいい雰囲気なのにちょっともったいないかなと思います。2人の距離がいきなり近すぎるのも若干不自然です。

 まあ、売りがどうのこうのというのは作品を重くする常套手段なので、うまく描かないとチープになるなあ、とは思います。見た目の問題も完璧に綺麗にするというのは、女性心理としては創作の中では意外性はありません。独立志向、家庭が嫌で独り立ちを急ぐ少女に普通にありそうです。

 が、何か仕掛けがあるならそこは作品の本質じゃないのでしょうか。あの壊れたイヤホンについて何か考察しろ?ということでOK?まあ、気になりますね。これは見ちゃう奴かな?{/netabare}


3話 面白いし雰囲気いいですが、全部セリフで説明しちゃった?それはどうなの?

{netabare} 2話の最後のトラックのシーンの意味がつかみかねていますが、タイムリープ的なものでなく、心ここにあらずだったのか、周囲が見えていないというアナロジーなのか。完璧であろうとしても実は隙があるとも読み取れます。

 通常、日付が丁寧に表示される作品は、推理ものかタイムリープものが多いので、その線で見てみましたが、3話の後半だと追想のためのタイムスタンプでしかないということみたいですね?

 会話のとき音声にエコーがかかったときは、ちょっとSF的なものを妄想しましたが、道路橋の下のシーンということだけでしょうか。印象的にはなりました。
 
 そして、その後半の追想の内容なんですけど、私は全く反対にとらえていたので意外でした。息苦しい家族生活とわかりすぎるほど自分のことがわかる義理の兄。拒絶のためのいい子だと思ってしまいました。それがジェンダー論と完璧な行動と容姿を保つ沙季のハリネズミのトゲ(つまりATイールド)だと思っていましたので。

 ですが、逆でした。想像よりも浅い方に行ったかなと思わなくはないです。ただ、ジェンダー論とかミソジニーとかその辺をどう使ってくるかです。ステレオタイプ的な見方で申し訳ないんですけど、この性格造形って、元父となんかあった?と思わなくはないです。そこまで鎧をまとうための完璧主義になるって…何かあったんじゃない?ということです。

 一方で、ジェンダーで男女の決めつけを嫌がるのに、母親の水商売を職業として受け入れるし、容姿を「女として」完璧にするところに矛盾は感じますけど。

 結構面白いし、雰囲気も独特のものを作っているし、方向性が分かるようでわからないのもなかなか良いですが、ヒロインの内面をあの形で見せるのはあまりよくないなあ…いわゆる「創作物」で一番大事なのはそこ…内面や感情の動きを説明しないで感じ取らせることではないかな、と。

 もうちょっとストーリーと演出で見せてほしいかも…ただ、ちょっとズルイですけど、沙季の叙述トリックかも…ちょっといくらなんでも説明しすぎですよね?もう1段奥に何かあることを期待して視聴継続ですね。

 そうそう、悠太の性格の裏にあるものがもっとドロドロしてそうですけどね。でも、やっぱり男にはあんまり興味がないかな。実はゲイでしたとか?むしろ女でした…もあり得そうですけど小説じゃないからそれはズルイか。 {/netabare}


4話 気になるのは音とイヤホン。なぜ、沙季のシーンだとBGMが消える?

{netabare} ヒロインのアウトラインが見えてこないです。思ったことを言うという性格でしたっけ?他人の気持ちが分からないということでアスペルガーなんでしょうか。イヤホンは音に過敏なのでしょうか?だから、トラックに気が付かないほどイヤホンから音楽を鳴らしていた?

 にしては悠太に対する距離の詰め方が急だなあというのと、新生活への適応力が高いなあということです。友人を連れてきたり、自分から裸で押し倒しかけるようなのってキャラがぶれている気がします。

 2重人格…ということではないと思いますが、結構不自然な感覚が強いです。沙季のシーンだとBGMが消えるので聴覚障害なのかな?とも思いましたが、横を向いて会話しているシーンがあるのでちょっと違います。先輩からもらった曲は多分意味が違うのでしょう。ここを見ると共感覚とかサヴァン症候群とかの可能性も考えてしまいますが、まあ、答えはわかりませんがやっぱり気になるのは音とイヤホンですよね。

 それと悠太が高額バイトを探しているという状況がイマイチ納得がいきません。自分でも探さないのはなぜでしたっけ?1か月も放置していたの?

 なお、現国のテストの点の取り方は気持ちが分かるかどうかじゃあありません。気持ちが分からないという状況に対して、あくまで読解力だしテスト上の技術だという指導が必要な気がします。沙季は人の気持ちがわからない、とエピソードで説明したいのはわかりますけどね。

 演出で気になったのが、冒頭に近い部分でソファに座っていた沙季が立ち上が手ふらふらと悠太に近づいてゼロ距離で「現代文を教えて」という行動がちょっと性格造形的にも良くわかりません。そういう娘でしたっけ?また、完璧主義なのに事前に対策をとっていない理由もわかりませんでした。

 一見、深い内面を描いているように見えますが、どうも全体…というよりヒロイン沙季の性格造形がチグハグしている気がします。やっぱりここが2重人格とか、何か別のものがあると「おお」となるのですが。

 文句ばっかりいってますが、沙季をどう描きたいのか?という点に興味があります。OPなどを見ると「子供のころ」というのも何かのキーになってそうですし。一体どんな物語にしたいのかが気になりますし、ちょっと楽しみです。{/netabare}


5話 なんか変なフラグが立ちました?あまり方向性が見えませんねえ…

{netabare} 先輩の告白については、偶然映画と自分の置かれた状況が一致したととる取り方と、どこかに連れて行ってほしいというおねだりの両方が考えられます。演出から判断すると不穏な方な気もしますが、この作品は辛気臭い演出が多いのでわかりません。そこは保留しますがいずれにせよなんらかのフラグが立ちましたね。

 それから悠太って、父親と同じように女性恐怖症だった…というか父親は克服したから結婚したんでしょうけど。わざわざ3話のあのシーンを入れたってことは彼は女性嫌悪か少なくとも女性が苦手という意味でとっていました。

 それなのに女性の先輩とレイトショー=デートに行くんだ…というのが意外でした。矛盾にも見えますが、どう理解すればいいのでしょうか?

 話の方向性が見えないですね。どうなって行くのでしょう?

 それと追試の対策には新しい参考書もましてや本も必要ありません。学校の教科書と参考書と小テスト・配布物を見直しましょう。{/netabare}


6話 最後の点字みたいなの何?もともと沙季は正常な人に見えませんが…

{netabare} 距離を近づけるだけだとイマイチかなという気はします。やはり沙季にもう1段何かの秘密がないと話としては成立しません。

 兄悠太の心の移りとか変化が少々急で不自然なように見えるのは、沙季の描写が少々作りすぎな気がするからかな、とも思います。

 幼少のころの思い出らしきものの心象風景と音・イヤホンの使い方から何か読み解けないかとは思ったりしますが、別にこのまま見てればいいかなとも思います。
 と、思ったら、最後の瞬間の点字のようなのは何?一応点字表をみると「め」が六個の点で「っ」が左中央に1個の点(付け焼刃で調べました)なので、「めっ」に読めますが本当でしょうか?

 目が見えない、耳が聞こえない…どちらも描写から判断するとちょっと不自然なんですけど、沙季がどうも視聴覚あるいは心理的に何かの異常がないとちょっと不自然な描写なんですよね。その辺どうなんでしょう。

 もうここまできたら、このままダラダライメージだけで終わらせても作品になるような気がしますけどね。文学的に作りすぎましたね。文学ということは、正直この作品は恋愛が成就するとお話にならないと思います。義理の兄妹故に悲恋で終わらないと正直今までの積み上げが無駄になると思います。折り返しにきましたので今後ですね。{/netabare}


7話 一番いやな予感がする話の展開になってきました。だとしたら馬鹿にされた気分。

{netabare} 前半の沙季のモノローグは全カットでいいです。本屋のバイトの面接のシーンその他でそんなのは読み取れます。それと最後の一言も。

 正直、義妹と結ばれるだけの話なら、もういいかなと思ってきました。なぜ、高額バイトを欲したのか?人の心がなぜ読み取れないのか?意味深な演出や記号はなんなのか。そういうのが、単なる「雰囲気づくり」の可能性がでてきました。

 だとしたら、こんなに馬鹿にした話はありません。思わせぶりな心象風景やらエピソードやら入れておいて、意味がないというのはあってはいけません。それは視聴者に対する裏切りです。
 さらに、全部説明してしかも「嫉妬」まで単語にするってなんなんでしょう?本屋の先輩の話はどうするの?

 うーん、あと1話チェックします。もし、義妹と結ばれてチャンチャンならこんなバカにした話はありません。最後「妹」をとるならドラマですけど。{/netabare}


8話 悠太の気持ちが見えないのが結論に活かされるかですけど…なんかなあ…

{netabare} うーん…1話の「相手に期待しない」を今更持ち出しますか。なんていうんでしょう雰囲気は作っているんですけど…
 すでに沙季は2回にわたり心情を日記で吐露する場面があったので、視聴者視点としては、悠太の戸惑いというか四苦八苦に乗れないんですけど、その辺物語としてどうなんでしょう?

 沙季が頑張りすぎている…ように見えないのもちょっと何が描きたいのかわかりづらいポイントです。視聴者からは悠太が頑張りすぎているようにしか見えないと思うのですが。

 沙季がヤキモチを隠すために反発しているだけなら、こんなダラダラ場面を見せることはないです。ビーフシチュー=悠太ってことを言いたいために1話かけたということ?
 演出や言動で内面を推し量る描きかたを沙季についてはしていないので8話は本当に茶番に見えてしまいます。
 一方で、言葉ではなく、過去の沙季から今の沙季につながる心情の変化が読み取れないんですよね。

 考えられるのは、悠太が沙季をどう見ているかだけは視聴者に隠しているポイントです。沙季の気持ちに反して悠太にとってはやっぱり家族だ、という物語なら今描いているのが目くらましとして機能するのでわからなくはないですけど。

 どうする気なんでしょう?本屋の先輩はどうするの?栞を拾ってくれた女の子は何?物語ならそういうところを放置してはいけません。それが悠太を描くのに役立たなければ物語になりません。

 結末をどう描くかは気になりますが、最後がっかりさせないでほしい。沙季の気持ちに反して悲恋なら成立すると思います。お願いですから安っぽいハッピーエンドだけは勘弁してください。

 そうそう、白河三兎氏の『私を知らないで』が……以下この小説のネタバレなのでを気を付けを。結構ストーリーの根幹です…{netabare}義理の姉弟になる悲恋です。恋愛感情がなかった幼さで、不幸だった女の子を救うために義理の姉弟になる話です。あとから恋愛感情に気が付きますがその女の子は主人公の友人と結婚します。 {/netabare}この結末が素晴らしかったのでどうしても比較してしまいます。{/netabare}


9話 居心地の悪い家族ゲームと恋愛に似た醜悪な何かを見せられている気分。

{netabare} 沙季が悠太に恋愛感情を抱いているという風に見えますが、私には理解できません。作品を通じてその描写をしている感じがまったくありません。あるとすれば、日記ポエムです。もちろん説明的な表現はありますけどね。それは心情の変化の描写ではありません。昔の家族から今の家族に移って、沙季は何が変化したのか?何故変化したのかさっぱりわかりません。

 それが悠太の行動とかやさしさだとしたら、笑ってしまいます。悠太は家族を演じているにすぎないように表現しているからです。偽物の悠太に惚れた気持ちが本物であっては恋愛物語にはなりません。

 まあ、何となく途中から演出と雰囲気は凝っている風ですけどありきたりな話になるのかな、と思っていたらやっぱりそうなんでしょうか。だとすれば昭和の少女漫画でしかありません。演出や場面が、心情の変化とリンクしていないならそれは不要な尺のばしでしかありません。高額バイトはなんだったの?

 居心地の悪い家族ゲームも何のために描いたのか。人間関係が崩壊する場面を描かなくていいのか。義理の母親に裏の顔はないのか。このままではキャラが全員、記号どころかコマに見えます。

 悠太からみた義理の母の気持ち悪さが感じられるので形だけの家族ゲームの総括をするか、父親のせいで男を信じられない沙季の恋愛感情が偽物であるとか、そういうものを期待しているのですが、どうもそういう感じじゃない感じです。

 正直このままくっつくなら「俺ガイル」で陽乃が言っていた醜悪な何かでしかない気がします。徹底的な破壊がどこかにないと、偽物の恋愛感情になるというところまで行きつかなければ、男女の性欲を否定した冒頭の話が単に純愛風味にするための言い訳になってしまいます。だったら、あそこで1回やってしまった方がまだ自然なストーリーでした。

 性的なものも描かない、家族ゲームも総括しない、悠太の裏も見せない、沙季の依存というか幼さ故の完璧主義の果ての身近ですませる恋愛で終わるのでしょうか?

 うーん、なんというか…だらだらずっと日記ポエムで恋愛感情を描写しているつもりなら、もういいかなという気がしてきました。9話ですから微妙ですけど、あと3、4話ですよね?うーん…思っていた100分の1くらい浅いなあ…

 まあ、すこし1話から振り返ってみて私の考え違いがないかチェックすべきかもしれませんが…あのかったるい演出に似たものが単なる雰囲気づくりなら時間の無駄ですからね。何とも… {/netabare}



9話まで中断時レビュー
「意味深長っぽい演出に騙された気分です。「義妹がいることとは?」の心情描写が薄すぎ」

原作1巻を読みました。本作を見ていて感じた違和感、主人公の視点はどう考えればいいのかがわからない理由がわかりました。1人称の小説を(神の視点ではなく悠太カメラの)3人称にしたんですね。そこが謎めいた演出につながって独特の雰囲気になったと。

 原作を読んだ印象は、キャラに実在感がなく、理屈をずっとしゃべっているだけに見えました。1巻が短くて夜這い的なところまででした。その先も入手してしまっているので読むかもしれませんが、今のところどうしようかなという感じです。

「お互い期待しない」のに「高額バイトを探して」と沙季が依頼する部分が代表ですが、いきなりお互いが干渉しあうんですよね。「期待しない」と「金で済ませる」をつなげれば、ドライな関係でいようということかもしれませんけど。

 ただ、完璧主義な人間がこういう言動をするのかなという違和感がやっぱり特に沙季側にあります。身体を売るなら売るで割り切って一人でさっさとやるでしょう。母がバーテンダーとはいえ夜職に理解があるなら「期待しない」義理兄に相談はしないし、まして身内に身体を売るなどという発想にはならないでしょう。
 ジェンダー論を勉強してそこにも完璧であろうとするなら、家父長制に反対すると思います。そして、母の再婚に抵抗しないところでジェンダー・フェミニズムの勉強も中途半端なんだと思います。英語の勉強=自立の準備という思考が安易です。悠太の身売り反対の理屈なんて正直言えばガキのたわごとで、童貞の妄想でしかないです。

 結果、自立というのが甘えにしか見えないです。単純に考えればあとわずかで18歳です。そこから独立するのに高額バイトで準備とか必要ないです。その沙季の甘えが描きたい部分かもしれませんが、それは読み手の妄想で表現されている部分からは読み取れません。沙季がどうやって変化していくのかが日記だけです。3人称にするならそこを丁寧に描いてほしいし、原作の弱いところなので補強しても良かったと思います。

 そして、じゃあ、本作が悠太のことが描けているかといえば、やっぱり聖人というか「僕の考えた理想のすごいキャラを形にしました」的な存在な気がします。この点は原作の方が義妹がいる戸惑いは描けていると思います。そう、義妹がいる戸惑い…どうやってふるまうかの思考ですね。これは1人称ならではです。
 これがあるので原作はまあまあ読めます。会話は説明くさいですけどね。本作は「義妹生活」のテーマであるだろう肝心な「義妹がいることとは?」がぽかっと欠落している気がします。ですので、原作勢は楽しめてもアニメ勢だと何が描きたいのかわからなくなっています。

 また、両親も本作よりかなりライトなノリでこの2人については家族問題の視点はほぼないといっていいでしょう。あとででるかもしれませんけど。

 いずれにせよ、本作に興味をもった演出のやり方ですけどそこに意味性はなく、意味深長に描いていますが単なる雰囲気だと判断しました。沙季の心情を丁寧にすくって音楽や場面が考えられているかと言えば、私はそうなっていないと思います。

 後付けで原作を読んだので余計頭にくるんだと思います。逆なら評価は変わるかもしれませんけど。
 たぶん買ってしまった原作を読んでしまいますのでレビューはこれくらいにして、結末後に追記するかもしれませんが、9話までですと正直期待外れもいいところでした。全部説明してしまっているラノベ故に、文学っぽい演出で心情を表現したいという意図はわからなくはないですが、演出意図に込められているものがほとんど読み取れません。その薄さ故に終わったときに1クールのアニメ作品として成立するかは微妙な気がします。結末は確認します。

 ただ、これは私の印象ですが、悪くとれば原作の1巻1巻の短さをカバーするために演出で引き延ばしたようにも見えました。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

タイパ重視のこのご時世に・・・ある意味挑戦的な作品

【レビューNo.148】(初回登録:2024/10/20)
YouTube漫画原作で2024年作品。全12話。
ここのレビューでも散見されますが、タイトルからすると
「コメディ色の強いご都合主義のいつものやつ」
って思いますよね(笑)
リアタイで視聴していた時は「切るほどでもないが・・・」でダラダラ完走
したって感じでしたが、見返すと意外と悪くない作品だったかも。


(ストーリー)
「”義理の兄(妹)”はただの他人だ」
高校2年生・浅村悠太は父親の突然の再婚により、義妹となった派手な見た目
の同学年の綾瀬沙季と出会う。
2人は
・前の両親の不仲を見てきたために共に男女関係に慎重になっている
・今の両親に心配をかけて家庭を壊したくない
という思いから、都度”擦り合わせ”を行い、「適切な距離感」を保つことを
約束しあうのだった。


(評 価)
・タイパ重視のこのご時世に・・・ある意味挑戦的な作品
 同クールに70本程度放映されるのが当たり前となったこのご時世、それこそ
 3話切りどころか1話切りされる恐れもある訳で
 ・序盤からテンポよく畳みかけたり、キャッチーな展開をブチ込む
 ・目を見張る映像美やヌルヌル動く作画など
 最後まで視聴してもらうために各作品も頑張っているようで。
 しかし本作はこのタイパ重視の今の風潮に逆行したような、ある意味挑戦的
 な作品だったのかなっと。

 特徴的なのは作画のカメラアングルですね。
 本作の悠太と沙季の会話劇(擦り合わせ等)なのですが、同じような引きの
 画がメインになっているんですよね。
 イメージ的には家に仕掛けられた隠しカメラで覗き見や観察するみたいな。
 この定点的な視点で、2人のやりとりから距離感等が変わっていく様を淡々
 と積み重ねていくという何とも地味な作品ではあります。
 色調も抑え気味ではありますし。

 その辺りの制作陣の意図に気付けば面白みもでてくるのですが、私もリアタ
 イ時は半分脳死で観てたので微妙な作品だなっと。
 たまたま見返す機会があったので、再視聴したらそういうことかと評価を改
 めたのですが、このご時世になかなか思い切ったことやってるよなっと。


・セリフ回しのセンスがちょっと合わなかった
 個人的に初見で没入できなかったのは、沙季に好印象を抱けなかったのが大
 きいと思います。
 最初の悠太との会話が
 {netabare}「そのユーモア、話し方、表情どれにも強い熱を感じない。~(中略)~
  私はあなたには何も期待しないから~(中略)~この意味あなたなら正確
  に理解できるよね。」{/netabare}
 これがラブコメ感あるツンデレなら可愛げもありますが、初っ端から地雷臭
 のする女だなっと。
 その後も
 {netabare}「こういう”擦り合わせ”ができるの地味に助かる。」{/netabare}
 とか何かと「面倒臭い女」という印象が序盤で定着しちゃったんですよね。
 この辺りは悠太のセリフ回しにも引っ掛かるところがあり、どうも原作者と
 の相性が悪いみたいですね。

 また作品の性格上モノローグが多いのも、「面倒臭い女」と感じる一因の
 ように思いますね。
 あとギャルの恰好をしているのは「社会を渡っていくための武装モード」
 とかいう謎理論も何なんだと。


・義兄妹の恋愛模様は・・・
 こういう題材を扱っていれば当然「義兄妹の恋愛」というのは避けて通れず、
 というかそれがメインだったりするわけで・・・
 本作も上述のように地味な積み重ねから、現時点での2人の”擦り合わせ”を
 描いて終わります。
 作品を通じて感じたのは、「2人の温度感」的なもの描きたかったのではと。
 はじめはぎこちなさがあり低温だったものが、徐々に温度が上がっていき、
 最後は触れ合って2人の体温で終わるみたいな。
 感覚的には「ピュアラブストーリー」というより
 ・「俺は本物が欲しい!」(by比企谷八幡/俺ガイル)
 という人の関係性の根源的なものを描きたかったのかなとも感じましたね。

 ただ総じて理屈っぽさが鼻につき、個人的にはあまり好みな描き方ではなかっ
 たかな。


率直なところ初見ではあまり刺さらなかったものの、腰を据えて見返してみれば
いろいろ気づきのある作品だったかなっと。
ただこれだけアニメが大量に制作される時代ですからね。
序盤からしっかり視聴者の心を掴む工夫がないと、せっかくのよさも伝わらない
のでは?とも思いました。
あと2人の会話劇以外のエピソードとか全体的に弱いのかなあ。


OP『天使たちの歌/fhána』
・OPから作品への期待感を高めるfhánaのこの安定感よ!
ED『水槽のブランコ/Kitri』
・これは作品の余韻をきれいに昇華してくれる良曲

 
(追 記)
これを言っちゃうと身も蓋もないのですが、両親も子供が高2なんだからこんな
微妙な時期に再婚せずに、高校卒業まで待てなかったんかいっと。
コメディ強めの作品ならそのドタバタ劇も笑って許せますが、シリアス度が高い
本作だと、その辺が引っ掛かってきたかな。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 14

79.8 2 2024年度の深夜アニメランキング2位
僕の心のヤバイやつ 第2期(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (275)
914人が棚に入れました
重度の中二病で陰キャの市川京太郎と、クラスで人気者の山田杏奈。 美少女らしからぬ行動を繰り出す山田に、市川は目を離せずにいた。 そんな市川の恋心を知ってか知らずか、山田は天真爛漫に近づいて来る!! 全く違う世界にいたはずの2人。しかしその距離は、徐々に近づいていき……。

声優・キャラクター
市川京太郎:堀江瞬
山田杏奈:羊宮妃那
小林ちひろ:朝井彩加
関根萌子:潘めぐみ
吉田芹那:種﨑敦美
足立翔:岡本信彦
神崎健太:佐藤元
太田力:福島潤
原穂乃香:豊崎愛生
市川香菜:田村ゆかり
南条ハルヤ:島﨑信長

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

意外にも感動した!

2024/05/16 初投稿

山田がドストライクなので高評価は見る前から確定だったのですが・・・w

印象としてはちょっとエッチないちゃラブコメディー的な印象だったのですがw
音楽の使い方が上手く感動させられました!

ちょいちょい各話の終盤に音楽で感動的に盛り上げたりされていました。

そして何より、全話見終わった後で
OP「僕は...」をフルコーラスで聞いたら、衝撃的なほど感動に襲われ思わず泣いてしまいました。

聞いていなかったらぜひ「僕は...」のフルコーラスバージョンを聞いてみることをお勧めします。
作品の本質がしっかり整理され、さらに非常に感情面に訴えて来ます!

投稿 : 2025/04/19
♥ : 20
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

観た後にじんわりくるラブコメの名作 第二章

[2024.3.31見終わって]
最終話みてあらためて思ったこと。
山田さんのことを本気で心配して山田さんの一部になりたいって思う下心なしの純粋な気持ち。
市川くんの山田さんへの想いはもう恋じゃなくて愛だなぁって。

なんていうか、大人の普通の恋愛ものよりも、こういうピュアな恋愛もののほうがココロにくるのって、市川くんのお姉さんの放課後デートじゃないけど、思春期の恋心ってもう二度と味わえないものだから尊く思えちゃうんでしょうね。

市川くんは山田さんのおかげで成長できて、山田さんも市川くんのおかげでもっと自分を好きになれた。
ほんと、とても素敵なラブコメでした。原作者さん、アニメスタッフさんありがとうございました。

ラストで1期OPのヨルシカの「斜陽」が流れる粋な演出にまた涙腺が。。

[初回感想]
1期は私にとって名作でした。
原作の良さをうまく引き出してる演出とリズと青い鳥の音楽などを手掛けた牛尾憲輔さんの静かでエモい劇中曲、そして市川くんが山田さんと出会ってからのココロの動きと成長を丁寧に描かれてて、見てる私のココロを何度もヤバくさせていただきました。

そして待望の2期!!
実は原作も最新刊まで読んでまして、これからの展開はおおよそ知ってはいるんですが、でもだからこそ あの展開を1期と同じスタッフがどうエモく演出してくれて私のココロをヤバくしてくれるのか、楽しみで仕方ありません。

OPの二人のダンス、かわいいですね。スキロー思い出しました。
EDは1期に続いて こはならむさん。今期もまた本編の余韻をいい感じにしてくれそうな曲ですね。

各話感想は以下のとおりです。

ツイヤバ
{netabare}アマプラで12月から公開されてる短編集です。
2期のとこから入って一番上から見れます(^^♪
なんとなくタイトルの音楽とか高木さんっぽい感じしますね。
全部面白かったですけど、「おねえと買い物」「肉まん」が好きかも。
僕ヤバがお好きなら見て損はないと思いますよ☆彡{/netabare}

karte13「僕らは探している」
{netabare}「山田さんは仲いいとかじゃないんで・・」
男の子の照れ隠しあるあるなのかな。。
「・・でも一番・・頼りたいと思ってる・・」
1期の初めの頃に比べてここまでちゃんと自分の気持ちを山田さんに伝えることができるようになった市川くんにじんわり。
自分が載ってる雑誌を見せたい山田さんもかわいい。
「仕事、好きなんだな」
こういうこと好きな子から言われたらすごく嬉しいよね♡
失くしたキーホルダーを必死に探す市川くん。
「ある!絶対にあるから!だから気にするな」
こんな大きな声で山田さんを励ますようになるなんて。。
市川くんの想いと成長にちょっとうるっとしちゃいました。{/netabare}

karte14「僕は大人のなりかけ」
{netabare}好きな相手に自分をもっと知ってほしいって気持ち、よくわかる!
卒業アルバム見せたり、自分のココロの奥底にある思いを打ち明けたくなったり・・
その気持ちをちゃんと優しく受け止めてくれた市川くん。
でもそんな市川くんにもココロの奥底にある不安な気持ちがあって。
少しずつ大人になっていく二人のやりとりが甘酸っぱくてたまりません。。{/netabare}

karte15「僕は山田と」
{netabare}「中学生だから好きなこといっぱい増えて成長して・・環境も心だって変わるんだよ」
市川くんのお姉さんの言葉はそのとおりなんだけど、
「それはない!僕は・・ずっと山田が好きだと思う」
市川くんのこの想いも間違っていない。
2人がこの先どうなっていくかなんて誰にもわからない。
でも山田さんに嘘をつかせたくなくて、真っ直ぐに向き合っていたいって思う
そんなのいやだーって叫びたくなる、山田とつきあいたいってつぶやいて悶えてしまう
思春期の、初恋の、この想いにキュンとしちゃうんですよね。{/netabare}

karte16「山田は僕を」
{netabare}「勘違いしても・・いいよ」
二つに割ったチョコの文字がスから♡に見えたとき。
市川くんの中の、そうだったらいいな・・が確信に変わって。
先輩の言葉に言い返したり、負けずに手を振ったり。。
それも山田さんが自分のことを好きだと分かって、もっと素直に自分の気持ちを出せるようになったから。
早よ告白して付き合えとか思っちゃうかもだけど、こういうもどかしいけど少しずつ進んでいく二人の初初しい恋もいいなぁって思います。{/netabare}

karte17「僕は知りたい」
{netabare}山田は自分と違う景色を見ている・・
それでも・・僕の知らない景色を話す山田は美しいんだ

仕事が好きなんだなって言ってくれた
市川が気づかせてくれたんだよ。。すごく嬉しかった。。

もし山田が普通の中学生に戻ったら・・
もしそうだったらこんなに好きになってない!!
尊敬してるんです・・杏奈さんを

でもなぜかつらい
自分が子供すぎてくやしい

そんな真っ直ぐな市川くんがとても素敵だなって見てて思いました。
こういうところが山田さんも好きになったんだろなって。
自分が撮った山田さんの写真をすごく綺麗だろって素で言ったり。。

次回は原作読んでた時も好きなお話だったので、とても楽しみです♡{/netabare}

karte18「山田は僕が好き」
{netabare}市川くんの周りにくる人が増えて嬉しそうな表情したり、いい先生ですね。
中学生になって、自信が持てなくて自分を嫌いになっていた
でも今は・・
前よりも自分を好きになって信じることができたのは、光と出会ったから。。
二人の勇気のバトンとしての秋田けんたろうのやりとりも良かった。
それを手に握りしめながら、勇気をもらって自分の気持ちを話す山田さん。。
自分の気持ちにちゃんとケジメをつけたり、去り際にわざと連絡先の話したり、先輩も普通にいい人でした。{/netabare}

karte19「僕らは溢れ出る」
{netabare}市川くんのカラオケからのOPの流れ良かった♬
挙動不審になったり、相手の言動に敏感になったり
お互いの気持ちはわかってるのに・・わかってるからこそ落ち着かない気持ち。
お互いに好きだけどまだ恋人になりきれていない二人。
ほんと、ここまで少しずつ進んでく恋する気持ちを丁寧すぎるくらいに描いてるラブコメってなかなかないと思う。
市川くんがマフィンを渡して死ぬほどかわいいって言ったあたりでうるっときちゃいました。。{/netabare}

karte20「僕らは夜更かしした」
{netabare}山田さんが家にお邪魔して妙にテンション上がる市川のお姉さんかわいいw
今回あんまり書く感想ないので、関根のことでも。
関根って山田家でチョコ作りのとき彼女の振りを喜んでやってたり、わざと市川の机で義理チョコ配ったり。
行動の表面だけなぞると市川のことが好きみたいだけど、全然決してそんなことはなくて。
たぶん、モデルやってて彼氏みたいな存在もいる山田に対してのちょっとした思いの裏返しなのかな。。
でも山田のことは友達だと思ってるしちょっとした悪戯だと思うんですけどね。{/netabare}

karte21「僕らは約束した」
{netabare}素でうっまぁ。。って言われたら料理人としては嬉しくなるよねー。
でも本人への告白の前に親に告白って・・w
ラーメン二郎、昔連れてってもらったことあるけど、予想以上に量があって少し残しちゃいましたw
いつも山田さん側に立って気遣いしてる市川くんが素敵。{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 36
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

先制の初回、中押しの6回、ダメ押しの最終回……ヤバすぎる2期

引き続き原作未読で視聴。

【物語 5.0点】
恋愛ラブコメ続編物でありがちな、
連載続けたいから引っ張ってるのは分かるけど、早くくっけば良いのに?という焦れったさから来る退屈さ。

対して、この2期は、思春期の自意識過剰に伴う繊細さ故に恋路に踏み出せない、
葛藤する少年少女の心理描写の解像度を極限まで高めることで、
退屈になりかねない停滞期を、濃厚な人間ドラマに昇華することに成功しています。


象徴的だったのが第10話(karte22)
{netabare} ヒロイン山田が、市川と山田の恋愛進展を早急に後押ししようとする女子・半沢に対して、
送った手紙を市川がうっかり読んでしまうシーン。{/netabare}
これはこれで好きな女子の本心をうっかり垣間見ちゃう激ヤバなムズキュンイベントなのですがw
それ以上に中二病少年のハートが如何に繊細なコワレモノで、
恋愛成就させるためには熟成する時間が必要であることが、
作者も、きちんと整理できていることが確認できた印象的なカット。

何故、今はまだ、付かず離れずの距離感が適切なのか、
都度、納得できるだけの心情表現があったので、
私は前向きな気分で告白前のもどかしい恋愛劇を見守ることができました。
というより毎回キュンキュンして尊死してましたw


卒業式?体育祭?修学旅行?ダルくてやってられんし。
主人公・市川もまたカースト下層民らしく、各種学校行事を毛嫌いしながら、
心のモヤモヤをぶつけるはけ口としてチャッカリとイベントを活用しちゃってる。
一周回ってやっぱり学校って青春って良いなと視聴者に思わせる。
学校との距離感も良い意味でささくれだっている感じで良かったです。

しかし、まさか第6話(karte18)にて、{netabare} 送辞{/netabare} で感動させられるとは思いも寄りませんでした。
美容院で髪型から変えて男の本気をぶつけられる学生時代のくだらないイベント。
全てがしがらみに絡め取られている実社会では、そんな都合の良いサンドバッグはそうそうありませんw
儀式は組織内政治であり私心は全て検閲で弾かれますw


こんな病んだヤバい大人の私がラスト感涙したのは言うまでもありません。
自分で踏み出した一歩。しかと見届けました。
私も挑戦をやめないで、自分を好きになろうと思いました。
素敵でヤバい恋愛続編物をどうもありがとうございました。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・シンエイ動画

相変わらず撮影の貢献度が高い本作。
心に何かが芽生えた時に差し込む光など、
リアリティより心情反映に重きを置いた処理が成され
市川と山田の青春劇を盛り上げる。

振り返ればこの2期は初回から言葉以上に伝わる作画の心情表現もトップギアでした。
市川と山田の両想いなんて、周りはとっくに気付いている。
だけど口には出さずにそっとしておいてあげよう。
冒頭から映像を通じて空気感が伝わったことで、
私も見守り視点でスムーズに折り合うことができました。


キャラが躍動するOP映像も高密度で素晴らしい出来栄え。
本シリーズ配信を独占しているAmazon Prime Videoも、
最近OPスキップボタンを挿入して来るようになりましたが、
映像美に目を奪われた私はワンカットも飛ばせませんでした。


【キャラ 4.5点】
作中、中3進級イベントを挟んだ2期。
新たなクラスメイトとして、告白成功させたい祝いたい、
恋愛積極煽り勢の安堂カンナや半沢ユリネが登場。

ただここも、あくまで初恋は見守る、育む。
少年少女が抱えたモヤモヤした関係性は、
恋愛という枠に性急に分類することなどできない。
こうした基本線は変えない上での、終盤、佳境に向けたスパイス。
思春期の恋愛は焦っちゃいけないという反面教師として機能した感じ。


モデルでもあるヒロイン山田杏奈。
芸能界サイドからはマネージャー諏訪や、
山田の隠れ大ファンで{netabare} カリスマモデルの香田ニコ{/netabare} が割り込む。
いずれも市川に、こんな根暗な僕が光の差す場所で輝く山田と釣り合うのだろうか?
この恋心は絶望だという市川の葛藤描写を拡張するサブキャラとして有用でした。


あとは山田のパパ。圧が凄かったですw
でも{netabare} 一緒にゲームで遊べる楽しい方で良かったです。{/netabare}


【声優 4.5点】
市川の心の中の格好つけたいもう一人の自分、
“イマジナリー京太郎”役の福山 潤さん。
市川も初恋で殺人本より恋愛漫画読むようになって、
イマジナリーも2期になってさらに出番が増えている気がw

放送に先立つ1期振り返り動画では、
市川姉役の田村 ゆかりさんを差し置いて、
ナレーションした福山 潤さんのナルシストボイスが作品をナビゲートw


級友・足立役の岡本 信彦さん。
神崎、太田と共に頭の悪い中学生の猥談ネタ担当の三バカの一角で、
折角のイケボを無駄遣いしている感が相当ありましたがw
終盤11話、{netabare} 山田への恋慕を巡って市川役の堀江 瞬さんとぶつかり合った雨中騎馬戦。{/netabare}
泥臭くて格好良かったです。


山田の親友・小林ひちろ役の朝井 彩加さん。
よしよし~って感じで山田を理解してあげられる、
保護者な朝井さんの明るい濁声。
1期、2期通じてホッと一息付ける癒やしスポットでした。


思えば、山田役の羊宮 妃那さん目当てで観始めた『僕ヤバ』
好きな男の子と夢を叶える仕事の好機との間で揺れ動くヒロインボイス、
相変わらず何でも美味そうに食べるもぐもぐボイスw

羊宮さんはこの夏、同じくテレ朝のアニメ枠・NUMAnimationで放送予定の米澤 穂信氏の青春ミステリー小説『<小市民>シリーズ』ヒロイン役も決まっており活躍が期待されます。


【音楽 4.5点】
アマプラにNUMAnimationと、
独占イチオシしたいメディアに恵まれた『僕ヤバ』。

宣伝も兼ねた動画、番組での赤城 博昭監督や小沼 則義音響監督のメディア露出も頻繁で、
心情表現を極めるために、音響等を如何に工夫しているのか?
私はある程度スタッフ意図をインプットした状態で2期も観ることができました。

恋愛ってウキウキな印象ですがシャイな思春期少年にとっては地獄。
だからここはリズムは弾ませず敢えてピアノバラードをチョイスして、
倒錯した思春期心理を演出する。

現実世界では環境音が急に大きくなったりはしない。
だがここは感情が盛り上がる場面だからボリュームを上げていく。

こうした音響方針を分かった上で視聴すると、
リアリティより心情を表現できる映像作品って面白いなって感じで沼ります。


OP主題歌は、あたらよ「僕は…」
シリーズ各話全タイトルに挿入された一人称を曲名にピックアップして、
少年にとって光となった想いをぶつけるアップテンポナンバー。
大サビ前のポエトミーも良い意味でイタくてグッド。

ED主題歌は「恋してる自分すら愛せるんだ」
恋に気付いた自分すら受け止められない、
思春期の自己肯定不足によく効く良作ラブバラード。
世界を優しく祝福する歌詞世界で、クライマックスの挿入にも使える一曲。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 29

69.7 3 2024年度の深夜アニメランキング3位
ザ・ファブル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (118)
354人が棚に入れました
最強の天才殺し屋...でも殺してはいけない? 幼少期から殺し屋としての英才教育を受け、 どんな敵も 6 秒以内に鮮やかに葬り去る、 無敵の殺しの天才・通称“ファブル”。 ある日、組織のボスから 「1年間誰も殺してはならない」 という突然の指令を受けた彼は、 人殺しをしない全く新しい生活を送ることになる。 佐藤明と名乗り、プロとして初めて過ごす普通の生活。 しかし、平穏な日常の中に蠢く、不穏な空気が明を放っては置かない...。 果たして、この最大にして至難のミッションを遂行することはできるのか!? 寓話と呼ばれし無敵の殺し屋“ファブル”の、 カッコよく、滑稽で、 そして少し風変わりな 1 年間の殺し屋休業生活が始まる!

声優・キャラクター
佐藤明:興津和幸
佐藤洋子:沢城みゆき
清水岬:花澤香菜
海老原剛士:大塚明夫
小島賢治:津田健次郎
ボス:小村哲生
ジャッカル富岡:福島潤
浜田広志:石井康嗣
黒塩遼:岩崎諒太
高橋勝也:三野雄大
砂川宗一:髙橋耕次郎
マツ:水内清光
田高田健二郎:大西健晴
貝沼悦司:朝比奈拓見
マスター:一条和矢
河合ユウキ:梶裕貴

K2 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

佐藤のこれじゃ無い感

カラー設計は、好みだが、
作画がねぇ、、、
動画部分がねぇ。
格闘シーンで、再度評価かなぁ。

それにしても、佐藤明の「これじゃない」感。

これからのストーリー展開、
というか原作は全て読了なので分かっているのだけど、
あの、シリアス&スラップスティックをどう表現するか、、、。
見もの。

このままなら、見なくなるかなぁ~

4話
洋子の「これじゃない」感が追加された。
まだ、岡田君の実写の方が、まだ原作イメージに近い。
演出のテンポかなぁ。
漫画だと、自分でテンポを作れるけど、
アニメ、映画だとそうも行かない。
実写映画のテンポ感をもう少し、見習ってほしいなぁ。

5~8話
作画は、我慢できるレベル。
やりたい事は、十分に理解できるから。
やっぱりテンポの緩急が良くないなぁ。
笑どころで、笑えないなぁ。
カット割りはパーンとズームを多様しすぎて間延び。
同じく佐藤の殺し屋の本能が垣間見れる
日常とのアンバランスな笑どころで笑えない、、、。

小島の隠しきれない、どうしても日常に溶け込めない狂気が薄い、、、。
残念。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

わぁぁぁあ!やめて!CVが原作潰ししてるとしか‥

原作1部も2部も読了。大ファンです。

独占配信になってるのか
U-NEXTでは1話のみしか無料じゃないけど
とりあえずでもアニメの出来を知りたくて1話のみ鑑賞。

まず、
OPに続々と出てくるキャラたちを見て
原作に忠実な程よいキャラデザで嬉しくなりました!

が!それも束の間‥

ストーリー開始数分、
明と洋子ちゃんが喋った瞬間
地面に頭めり込むかと思いました本当にショック。

気だるそうな喋り方の設定を守ってるんだろうな
という意欲は伝わりますが‥
この出来にGOサインを出したんですね、そうですか。

洋子ちゃんに至っては沢城さんの無駄遣いとしかww
こんなに若々しい媚びた系の話し方じゃなくても
良かったんじゃないかなと思います。

原作読んだ作品をボロクソに言うと
原作勢がうるせー!って思われてしまい
アニメの不出来さに加えて
原作のイメージダウンに更なる追い打ちを
かけてしまいそうなので程々にしておきます。

ちなみにキャラデザについては満足点を出しましたが
躍動感ある動きや迫力が原作の見どころでもあるので
動きを表現してる部分に関しては作画もちょっと‥
物足りないどころじゃない。

とても楽しみにしていただけに酷いです。
これ以上は荒ぶりそうなので書くのやめておきます。

1話しか無料じゃないから"中断"ではありません。
2話以降があっても中断です。

珍しくアニメ化よりも
実写化の方が成功した作品ですね。

☆の評価は原作通りのストーリーであれば、
というのを前提に物語を★5にしています。
声優でバランスが崩れてるのでキャラは★3に。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハードすぎないコミカルすぎない絶妙なバランス。緩急の上手い作品。

 16話まで見ました。見逃し配信で見ています。4、5~8話を飛ばしてしまいましたが、ほぼコミックス通りなのでレビューします。見逃し配信の最後が9月末なのでその前後でディズニーに1か月は入ろうかな、と思うくらいには面白いです。
 原作は何年か前にどっかの食堂で読んだら面白くてその店にある8巻まで数度通って読みました。ちょうど今やっているあたりだと思います。

 こういう作品ってとっかかりが難しいです。1巻の表紙を見ると「殺し屋イチ」「シマウマ」みたいなドロドロの奴を想像していました。こんなにギャグ…だけではない部分もありますが、面白いとは思いませんでした。
 シリアス部分のハードさは少し前にアニメでやった「マイホームヒーロー」くらいですが面白い部分が本作の方が多いです。といっても「静かなるドン」のようにギャグに振りすぎてません。その辺の緩急のバランスが非常に上手くできています。あるようでなかった新鮮な感覚があります。

 そう…この緩急は非常に上手いです。佐藤洋子というコメディよりのキャラを置いたのがいいです。洋子の酔っ払い男の鑑賞、最高です。活き活きしています。それでいて、只者ではない感がいいです。アニメでは沢城みゆきさんがやっているのが非常にキャラに合っています。

 この緩急に関しては、メインヒロインのミサキは洋子と違う意味でいいです。性格が一般人感覚で結構いい性格だろうと思わせる描写が初期からあるので、自然読者・視聴者が応援したくなるキャラになっています。
 素性として{netabare} もとグラドル、AVもどきのイメージビデオの女優をやったり、ちょっと強制的なエロいシーンなど{/netabare}いろいろありますが、その辺の昔の事を含めてなかなか可愛いキャラに描けています。作中の登場人物からのミサキへの評価は読者目線に近いのではないでしょうか。つまり描写やエピソードが上手いということです。この2人のキャラが秀逸です。

 アキラ自身も新しい場所で今までと違う生活をするという話で、そのドタバタがアキラのコミカルな日常に見えます。見えますが、それはアキラの出自にかかわることだとわかってきます。
 それとアキラに憧れるクロを置くことで、アキラの能力の説明が物語上で自然に理解できていきます。この真骨頂が今やっているキャンプ編です。

 この主要キャラ3人プラスクロ以外は比較的シリアスで、その配置が上手いのでしょう。

 アニメはほぼ原作と同じ水準の面白さがあると思います。会話劇のセリフが多い作品なのでアニメの方が理解しやすいかもしれません。

 作画がいいかどうかというレベルでは動きがないですが、原作からさほど動きがある絵ではないので、違和感はほぼありません。丁寧な作りなので必要十分以上の水準だと思います。サブの「あっちの人たち」の描き分けが良くわからないのも一緒です。




追記 最期までみました。

 原作の一番面白いところで終わりましたね。ヒナコの手紙は一つの文学だと思います。最高ですよね。会いたいけど会わないほうがいいことが分かっている感じ。恨みもないし、後悔もない。その精いっぱいの想いがこもっています。

 全編でこの話が一番いいと思います。ミサキとどうなるの?がないのがちょっと残念ですけど、原作の既読勢からするとここが面白さのピークだと思います。

 総評としては「原作でいいじゃん」がつきまといますけど。一方でアニメは若干のエロシーン以外はほぼ忠実だったので、原作読んでいない人でも十分評価できるのではないかと思います。ですので、4はつけたいなと。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10

計測不能 4 2024年度の深夜アニメランキング4位
裏どん兵衛わかんないよ!篇(その他)

2024年11月15日
★★★★☆ 3.4 (7)
18人が棚に入れました
アニメ「異能バトルは日常系のなかで」とカップ麺「どん兵衛」がコラボ。
岡本信彦演じる厨二病の高校生・安藤寿来が「いつものじゃないどん兵衛なんてうまいかわかんないだろ」と発言したことをきっかけに、早見沙織演じる櫛川鳩子の不満が爆発。「裏どん兵衛」と呼ばれる“いつものじゃないどん兵衛”を食べようとしない寿来に向かって「食べないなんてわかんないよ!」とアニメ第7話同様にまくしたてる内容となっている。

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

どん兵衛てこんなに種類あったんだ

自分も元ネタである異能バトル〜はリアルタイムで観ましたがOPがカッコよかった事と早見沙織さんの長台詞による怪演ぶりが物凄い印象に残っています。

内容的にはコラボという事もあり、前述の長台詞シーンをどん兵衛に置き換えてみた感じなんだが、どん兵衛てレギュラーのキツネと天ぷらに、たまに出る期間限定とか以外にもいわゆる裏どん兵衛として色々なバリエーションの商品があったんですね。特にカレーや辛いヤツのどん兵衛は初めて知ったのでスーパーやコンビニとかで見かけた時は夜食用に購入してみようかな。

なんだが、こんな事を考えている時点で日清の術中にはまっているかもしれませんね笑

投稿 : 2025/04/19
♥ : 8
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