母親で成長なTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

85.9 1 母親で成長なアニメランキング1位
かくしごと(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (779)
3004人が棚に入れました
ちょっと下品な漫画を描いてる漫画家の後藤可久士。一人娘の小学4年生の姫。可久士は、何においても、愛娘・姫が最優先。親バカ・可久士が娘・姫に知られたくないこと。それは……自分の仕事が『漫画家』であること。自分の“かくしごと"が知られたら娘に嫌われるのでは!?“愛と笑い、ちょっと感動のファミリー劇場がはじまる――"

声優・キャラクター
神谷浩史、高橋李依、花江夏樹、八代拓、安野希世乃、佐倉綾音、村瀬歩、内田真礼、加藤英美里、浪川大輔、小澤亜李、本渡楓、和氣あず未、逢田梨香子、古城門志帆、原由実、小山力也、沼倉愛美
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

爽快なエンディングに、お見事!!

久米田康治原作、制作亜細亜堂。

父のかくしごとは下品なエロ漫画家、
娘の生誕を機に一生職業を隠すと決めた。
父と娘のちょっと愉快な日常風景。

原作のポップな絵柄と色彩に、
思わず手に取り見惚れた経験があります。
久米田デザインにはどこか魅了される。
思えば軸がぶれず美少女たちを、
コミカルに描き続ける作家でしょう。

定番であろう神谷浩史の声。
場面がジャンプを重ねイメージだけが、
色彩豊かに記憶に残る演出の数々。

大瀧詠一の「君は天然色」が流れる、
EDの爽快さはアニメ史に残る仕事である。

まさに思い出はモノクローム、
いったいどんな色が付くのでしょうか。

最終話視聴追記。
テンポの良い良質なコメディで、
時にほろりとする優しさも持ち合わせている。
オンとオフの差が情感を生んでいますね。
{netabare}母の存在が演出上効果的であろう。{/netabare}

父のかくしごとは慈愛に満ち溢れ、
心躍る音楽が僕たちを健やかに清らかにする。
制作会社の頑張りに称賛を贈りたい。

ひめごとはいつも夏の匂いがする。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 68
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

かくしごとは楽しいですか?

アニメーション制作:亜細亜堂、
監督:村野佑太、シリーズ構成・脚本:あおしまたかし、
キャラクターデザイン:山本周平、
総作画監督:西岡夕樹・遠藤江美子・山本周平、
音楽:橋本由香利、原作:久米田康治

これまで久米田康治の作品は、
何度も手に取る機会がありながら、
結局1度も親しむことなくここまで来てしまった。
週刊少年サンデーを長年読んでいたので、
『行け!!南国アイスホッケー部』や『かってに改蔵』が
連載されていた頃は、雑誌を定期的に読んでいたのに
いつも飛ばしている漫画のひとつだった。
そして『さよなら絶望先生』や『じょしらく』は
アニメを録画したのにちらりと観ただけで、
ずっと放置したまま…
大人になってからは、ギャグ漫画と縁遠くなったのも
大きな理由だが、今回ようやく目にすることができた。

漫画家の後藤可久士は、小学4年生の娘、
姫とのふたり暮らし。
いつも娘の姫のことを第一に考えて懸命に仕事をしていた。
仕事はちょっと下品なギャグ漫画家。
姫から嫌われたくないために、漫画家であることを
ひた隠しにして、家を出るときはネクタイをして
会社員を装っていた。
可久士は、漫画家であることを「隠しごと」にしていた。
それは「書く仕事」だというわけだ。
{netabare}それ以外にも「隠し子と」という意味もあり、{/netabare}
タイトルにいくつもの意味を持たせている。

話題になったのはEDの『君は天然色』。
大滝詠一が同じはっぴいえんどのメンバーだった
松本隆に作詞を依頼した1曲。
はっぴいえんどとは、当時の日本語ロックの先駆者で、
細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂という面子。
全員が長年、日本の音楽業界をリードしてきた大物だ。
大滝詠一はアルバム『A LONG VACATION』の制作にあたり、
わざわざ松本隆の自宅を直接訪れて依頼したという。
作詞を快諾した松本隆だったが、
幼少から仲の良かった病弱な妹が心臓発作で倒れてしまう。
とても創作活動ができる状況になかった松本は、
大滝に断りの連絡を入れたたそうだが、
大滝は、レコードはいつリリースしてもいいので、
書けるようになるまで気長に待つと言った。
その後、数日で松本の妹は亡くなってしまう。

「思い出はモノクローム 色をつけてくれ」という詩は、
松本隆が妹の最期を看取った病院からの帰り道で、
沈み切った心情のなかで見た渋谷の街並みのイメージだという。
ラブソングでありながら、大切だった妹への想いがこめられている。
そういう意味では、作品にぴったりの曲といえるだろう。

EDアニメーションも当時のジャケの雰囲気を再現するなど、
こだわっており、80年代当時、
この曲が大好きだった人は歓喜だっただろう。
実際、現在耳にしても全く色褪せてないように感じるのは、
アメリカン・ポップスを自分のなかに取り込んで、
日本語の曲に昇華させているからだと思う。
この曲が面白いのはサビの部分。
何度聴いても違和感を感じるのだが、
それは大滝詠一の声の音域に合わせるため、
イントロで入っていく音が歌詞に入ったところで、
キーが下がるため。サビが低く感じて、特殊な印象を受ける。
カラオケで歌うと、さらにそれを感じることになる。
また、エフェクトのかかり具合で好みが分かれるが、
イントロから最後まで、とても洗練されている。

本編は可久士と姫のコメディが中心。
小学4年生の娘に漫画家であることを
ひた隠しにする様子に加え、アシスタントや
出版社の担当編集とのやり取りが描かれる。
個人的には素直で可愛らしい姫の様子に
癒されるのが楽しみな作品だった。
細かく挟まれる漫画家ネタや担当編集との
コメディにはそれほど食指が動かなかったが、
クスッと笑える楽しさがある。
そして、1話から高校生になった姫が
可久士の漫画が保管されていて、
姫のために用意された年齢ごとの箱がある
鎌倉の家を訪れるシーンが毎回挿入され、
その秘密が最終回に明かされる。
個人的にはこの構成はあまり好みではないが、
作品自体が地味な内容なので、
視聴者を引っ張るためには一定の効果があっただろう。

声優が参加して漫画のコマで展開される
マンガアニメがdアニメストアやニコニコ動画で観られる。
ピックアップした話を1時間ほど。
これを観ると作品の面白さや魅力が
より分かるので、視聴可能な人はぜひどうぞ。

子供を持つことの喜びがあふれていて、
女の子の子供が欲しくなる。
「かくしごと」で笑って泣くことで
大切な感情を思い出させてくれる。

※マンガアニメで気づいたタイトル
{netabare}原作でも有名な漫画をもじったタイトル付けをしていた。
ほかにもたくさんあると思うが、気づいたものだけ。

多重人格担当再呼→多重人格探偵サイコ
ハイケェー→ハイキュー
君はベッド→君はペット
徐々に奇妙な防寒→ジョジョの奇妙な冒険
僕だけがいないアシ→僕だけがいない街
七色インク→七色いんこ
レジャー→メジャー
レジャー2nd→メジャー2nd{/netabare}
(2020年6月27日初投稿)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 67
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

可久士は姫に嘘

原作未読 久米田作品初体験


東北新幹線仙台駅からさらに盛岡方面へ下ること4駅。“水沢江刺駅”の発着メロディを{netabare}『君は天然色』{/netabare}にしようという具体的な動きがございます。おそらく早晩実現することでしょう。言わずと知れた本作のEDに採用された日本のスタンダードソングです。大瀧詠一氏は江刺の出身。


{netabare}『君は天然色』
作詞 松本隆 / 作曲 大瀧詠一

 くちびるつんと尖らせて
 何かたくらむ表情は
 別れの気配をポケットに匿していたから

 机の端のポラロイド
 写真に話しかけてたら
 過ぎ去った過去(とき)しゃくだけど今より眩しい

 想い出はモノクローム 色を点(つ)けてくれ
 もう一度そばに来て はなやいで
 美(うるわ)しの Color Girl{/netabare}


大瀧氏が松本氏に作詞の依頼をしてすぐに松本氏の妹さんが倒れたため、依頼を固辞しようとしたのを発売予定そっちのけで待ってくれたという有名な話があります。残念なことにほどなく妹さんは亡くなられるわけですが、看取った後に歩いた渋谷の街が色を失ってモノクロームに見えたとのことでした。そんな松本氏が立ち直るきっかけになったのがこの曲の創作に向き合うことだったそうです。
レコード会社から代役立てろ!と急かされるのを突っぱねた“はっぴいえんど”以来の友情話もさることながら、明るくポップなジャケットの裏で、透き通った哀しみが伝わってくるとしたらそんな事情があるのでしょう。

作品に戻って『かくしごと』とこの曲。
とある理由でモノクロ世界の住人に堕ちてもおかしくない主人公後藤可久士(CV神谷浩史)とそんな彼にカラフルな色をもたらす娘さん後藤姫(CV高橋李依)との関係性が曲制作往時の秘話とシンクロします。

また前述の制作過程をどっかで覚えてたこともあって
大笑いとまではいかずクスッとできる塩梅のギャグだったり、
テクニカルな大瀧の曲みたいな詰め込みすぎちゃう?くらいの小ネタ投入だったり、
そして作品全体のポップさに隠れてる中で毎話顔を覗かせる哀しみのようなものだったり、
曲と作品との関連がよく出来てるなぁと感じた私です。
小ネタといえば毎度のサブタイもそうですね。漫画作品のタイトルをもじっていて、そのチョイスがど定番というより知ってる人は知ってる良作ばかり。あにこれやってる人は全部わかりそうなやつ。


なんだろなぁ…
すごいバランスがいいんですよ。過去作知ってると笑えるギャグ、わかりやすいボケ、通好みでマニアックなやつ、とベースとなるギャグのパターンが豊富だと感じます。そしてどれ一つ腹を抱えて笑うような破壊力はなし。
これは褒め言葉です。作品の主題が“お笑い+たまにいい話”でも“お笑い+最後にいい話”のどちらでもないから。一定レベル以下に抑えたギャグにしてるんでしょう。作品の早い段階でシリアス展開を想定できる演出だったのでギャグに全振りしたような中盤だと後々白々しく感じてたかもしれません。
それに“下ネタ漫画家”という本作の設定も絶妙だったかと。これが仮に“エロ漫画家”だったとすると一気にばれるばれないのサスペンス色が強くなって同じくバランスが悪くなってたと思います。


不満らしい不満はないかも。つまり満足。
作品の具体的なことあまり語ってない感想で恐縮ですがお察しください。それと自分は『絶望先生』含め過去作品を一切知らずに突入してますが充分楽しめたことを申し添えておきます。お薦めの一品です。




※余談

■永井博、鈴木英人、わたせせいぞう

夏のリゾート感たっぷりなイラストというジャンルがあるとしたら始祖にして御三家なんでしょう。オマージュ利いてるなぁと感じる場面多数でした。
あと細かいところであの人のモデルは東山魁夷ですよね。東山ブルーで有名な人。御三家もそうでしたし、イメージカラー“青”で統一されてました。


■刺さった父親の一言

愚直に娘が一番で最優先。素敵な父親じゃないか。

{netabare}第一話
アシ「いつも、俺は世間には迎合しないって言ってるくせに!」
父「はー?俺は姫に迎合してるだけだ」{/netabare}


■刺さった娘の一言

そう受け止められる娘さんに育ったことがもう…

{netabare}第六話
《ただ…父・母・娘の3人の家族が、平凡な日常を暮らすお話でした》
「つまらない日常こそが。一番の…夢物語だったのです」{/netabare}



さて、発着メロディ『君は天然色』に送り出されて上京する若者はその後の人生でどんな色をつけていくのでしょうか。
よく東北の人は寡黙だとか我慢強いとかいいますが、ことこの駅を使ったであろう著名人はごちゃごちゃ前に出てくるような人はいなさそう。職人気質な方ばかりな気がします。
例を挙げると「吉田戦車」「大谷翔平」「桑島法子」あたりw

だいぶ見劣りはしますが、約20年前にまさにこの駅から東京へと向かった10代の私もそのうちの一人。どんな色をまとうに至ったのか少し気になります。



視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.12.19追記
《配点を修正》-0.1

その後無事に採用されたようで、2020年10月1日から導入されたとのことです。

東北新幹線の発車メロディー導入は、郡山(キセキ)、福島(栄冠は君に輝く)、仙台(青葉城恋唄)、一ノ関(夕暮れ時はさびしそう)、盛岡(ダイジョウブ)、新青森(青森ねぶた囃子(ばやし))に次いで7駅目。


2020.06.21 初稿
2020.12.19 配点修正/追記

投稿 : 2024/11/09
♥ : 65

72.1 2 母親で成長なアニメランキング2位
フルーツバスケット 2nd season(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (183)
761人が棚に入れました
親を亡くした女子高生の本田透が、縁あってクラスメイトの草摩由希やその親戚のたちと暮らすことに。しかし、"十二支の物の怪憑き"である草摩家には、「異性に抱き着かれると、憑かれた物の怪に変身してしまう」という秘密があった。その秘密ゆえの、家族からの極度な愛情や拒絶、学校でのいじめなど、草摩家の人々を、透は目の当たりにすることになる――。

声優・キャラクター
石見舞菜香、島﨑信長、内田雄馬、中村悠一、釘宮理恵、潘めぐみ、興津和幸、古川慎、櫻井孝宏、上田麗奈、大地葉、河西健吾、豊崎愛生、坂本真綾、森川智之、種﨑敦美、佐藤聡美、沢城みゆき、江口拓也、加隈亜衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

今のところ眠れる獅子です

相変わらず原作は未読


全63話予定。現在位置は↓

 1st season 25話
 2nd season 25話←今ここ
 Final (仮) 13話

踊り場の2nd seasonなので軽めにいきます。

正直しんどい。
まず2つの道があると思うんです。リアタイ追うのと終わってからまとめてドン。一応ここは前者の意見ということであらかじめご承知おきをば。言うても2nd最後まで観たところで結論には至らない。立ち上がりだった1stはうろ覚え。そして共に2クール分とボリューミー。まとめての視聴をお奨めします。

しんどい理由はそれだけではない。
いわゆる“障害”と思しきものが特殊過ぎるのです。現時点で“障害”とは“草摩の家に生まれついた宿命によって縛られてる何か”しか分かってません。なにを根っこに苦しんでいるのか掴めないのでキャラの感情を拾えないのです。よもや表層なぞってあははうふふしてるだけじゃ名作とは言われまいて。なにかしら“障害”を乗り越えるなり打ち克つのだろうと想像できるのですが現時点では私が絶賛迷子中。きっと終盤にネタ明かしがあるのでしょう。

{netabare}草摩家当主の慊人(あきと)が嫌キャラとして描かれてはいるが絶対事情あるよね?{/netabare}
{netabare}なんで高校卒業したら夾(きょう)は幽閉されるのか他の道いくらでもありそうなのに?{/netabare}
{netabare}親に愛されてない子が多いね。変身しちゃうだけが理由だったらひどくない?{/netabare}

目の前でめっちゃ苦悩してるんですけど、十二支を苦しめてるものの正体がうっすらとしか分からず、なんか良く分かんない理由でイラついたり絶望したりする物の怪憑きの皆さんに菩薩モード全開で寄り添うヒロインという構図。


 理由の如何によらず苦悩している人にただ寄り添えるか?


みたいなところを感じて下さい、といった雰囲気はあります。こういうのってキャラには知らせずとも視聴者にはわかるようにするもんですけどね。面白い試みですがエンタメ感は薄いかなぁ。
置かれた境遇の厳しさに理解と同情の念はあります。だからこそ背景と理由を下さいってことですね。
そういうのが無ければ別の切り口。呪いというだけで縛られるしかないというあくまで思い込みとか。これだと理由はいらないんだけどそれはなんかやだなぁ。

1期は当初苦手だった透くんのキャラが終盤になって素敵に見えた後半追い上げ型。
2期は十二支の呪いに翻弄される皆さんを追いかけながら苦悩に寄り添う現状維持型。

全部終わってからあの時この時こうだったが見えてくるのだと思います。
もしくは原作既読で顛末をすでに知ってるファンが答え合わせをする場所。

いざ完走して全貌が明らかになった時、これが1クール2クールだったら覚えてるんでしょうが、差し詰め5クール分となるとよっぽど強烈な印象を残したとこじゃないと覚えてない確固たる自信があります。
全般的にもやっとしており初見でここまで50話は正直つらい気がします。


いいところもあるよ。OPEDが軒並み作品の世界観に合っていて良かった。そこだけは胸張って言える中継ぎの2nd seasonでした。
ここまで来たら付き合うけどね。頼むぜ名作!


※メモ
{netabare}あきとが女!?そして紅野は呪いが解けてました…と。
この淋しかりやの神様に救いは訪れるのか?十二支連中も救われてほしいね。{/netabare}



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

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2020.09.22 初稿
2021.07.23 修正
2022.06.04 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

2ndシーズンはFinalへ向けての助走期間のようなもの

2ndシーズンはFinalへ向けての助走期間のようなものです。
透(とおる)の活躍が少なくなり、草摩家の人たちの説明が多くなりました。

透1人に対して草摩家は十二支と猫の夾(きょう)、それに神様の慊人(あきと)の14人がメインなので、どうしても透の出番は少なくなります。
そしてそれは、透による癒しよりも、慊人による暴力・破壊の内容が大きな割合となることを意味しています。
つまり物語が暗くなっていくことを意味しています。

1stシーズンでは、この物語は癒しの物語だったのに、2ndシーズンでは、微妙な展開になってきました。

それでも、依鈴(いすず)が透に心を開くところは、良かったですね。
いつの間にか透は、十二支みんなの母親のような存在になりました。
また、透のクラスの文化祭での出し物「シンデレラっぽいもの」や、透が夾たちと海水浴をするシーンは、明るい内容で楽しめました。

ところで、由希(ゆき)と夾に対する透の接し方も微妙に変わったような気がします。
どちらかというと、夾と話しているときのほうが透は幸せそうな顔をしているようです。
由希は成績優秀スポーツ万能の生徒会長で非の打ちどころのない男性ですが、夾はそれと言った特技があるわけでもありません。
でも、由希が透を呼ぶときは、いつでも「本田さん」と呼ぶのに対して、夾は「透」といつも呼んでいます。

好きな人からは苗字ではなく名前で呼んでもらいたいですよね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シンデレラっぽいもの!

リメイク版2期、全体の2/3が経過しました。

淡々と流れる日常。
未だ春は遠いけど、少しづつ真相が明かされる。
悲しみの中にも温もりが。
運命に翻弄される人々に一筋の光明が。
それはすべて、透の慈しみがなせる技でしょう。

2nd seasonも進行が遅いです。
じっくりまったりって感じ。
ちょっと眠くなる回もあったり。
油断しているとピリッとした回もあったり。

そんな中でも、ありさと咲が登場すると楽しくなります。
とくに、文化祭での咲は最高。
どれほど笑わせてくれるのやら。
それに、透に力を与えてくれる二人。
本当に頼もしいかぎりです。

次は来年です。
The Finalでは、呪縛を断ち切って大輪の花を咲かせることでしょう。
この美しい作品の結末に思いを馳せながら待つことにします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18
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