母ちゃんTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の母ちゃん成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月02日の時点で一番の母ちゃんTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.3 1 母ちゃんアニメランキング1位
サザエさん(TVアニメ動画)

1969年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (148)
603人が棚に入れました
戦後の新聞漫画ジャンルを代表する国民的漫画のアニメ化。現在も最長不踏距離を更新する、最強の長寿番組である。夫のフグ田マスオ、可愛い長男タラオと共に、実家であるイソノ家に同居する主婦フグ田サザエ。両親の波平と舟は健康で、弟妹のカツオとワカメもそれぞれ元気だ。お隣さんが小説家の伊佐坂先生から芸術家の浜さん、そしてまた……と入れ替わるが、今日もこの町あさひが丘の人々は明るい。

声優・キャラクター
加藤みどり、冨永みーな、津村まこと、貴家堂子、永井一郎、麻生美代子、増岡弘

ace さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

大山のぶ代版サザエ(1969)

大山のぶ代版サザエ(1969)


自分が視聴したのはカツオの声優が大山のぶ代のサザエさん
1969年だそうです
つまりこのレビューも1969年放送のレビューとなる
以下「大山版」と名付ける

・現在のサザエさんではまっっっったく考えられない!!
すごいねぇ・・・自分もここまで変わっているとは思わなかった
以下、ざっと整理してみる

まずはさすが昭和だね、ところどころ暴力的
殴る蹴るはしょっちゅうある
無関係の一般人に対しても波平は釣り竿で頭をぶん殴るなどやばい

猫のタマはあまり出てこず、現在のタマはきれいな猫の鳴き声だが
大山版ではバカボンに出ているようなダミ声の鳴き声
しかもサザエに殴られたりカツオから粗雑に扱われるなど
今のサザエからしたらありえない扱い

そして、なんと・・・マスオと波平はまーまーな頻度で
一 緒 に お 風 呂 に 入 る
二人きりで、です
マジか・・・さすがに怪しいぞこれ

サザエはブラ、パンチラがあり、わかめは乳首まで出る・・・
今では考えられない・・・というか不可能

わかめは今のような冷静でおしとやかな大人っぽい性格ではなく
真逆の性格と言って良い
いたずら好きな悪ガキで、物欲が強く金・金・金で、今のカツオよりヤバイ
多分現在版サザエに比べ最も変わったキャラ

そして第二の主人公であるカツオはあまり変わってないかなぁ
いたずらが強烈になってるけどね

・「日本人の生活はこうである」の典型
親子揃って食事、男は外へ働きに、女は家で家事、子供は学校に宿題にいたずら!
家でゲーム?ははは

ご飯に味噌汁、これが日本だ!!
を植え付けた大功労者
それがサザエさんである!!

・大山のぶ代はすぐ消える
残念だが大山のぶ代は10話ほどで消える・・・
誰かの代理だったんだろうか?よくわからないけど

ただ問題は・・・
大山のぶ代が交代した後も、エンディングのカツオの声はずっと大山のぶ代のままだった

・現在でおなじみのキャラはほぼいない
三河屋のサブさん存在せず
花澤さん存在せず
堀川くん存在せず
あなご存在せず
イクラは生まれたばかりでほぼ出ず

自分は現在版サザエに詳しい訳では無いが、まだまだいないキャラは多いハズ
彼らの原型っぽいのはちらほらいる

・さすが昭和!マジキチっぷりは現在版の比ではない
やばいですww
乞食蔑視、キチ◯◯連発など
現在では放送不可能な言動がかなりある
サザエさんは現在版でも頭のおかしい行動が特徴だが
昭和版は現在版より遥かにやばい

・信じられないが・・
わかめ、しょっちゅう脱ぐ
しかも・・
現代では絶対不可能だが
けっこうお胸が膨らんでいる回もある・・・

ùù
↑こんな感じになってる
いや、マジで
びびった・・・

・フネさん、運動神経抜群
みんなの母ちゃん
見た目がふけすぎているので見た目通りおばあちゃんかと思いきや
ママさんバレーで華麗なアタックを決めるなど
かなり運動神経が良い
ここも現在のフネさんとはかなり違う

・カツオ、サザエと殴り合いのケンカをする
現在版はカツオがサザエから一方的に殴られるだけだが
大山版のカツオはけっこう反撃するwww

・波平、スマートになる
現在版の波平はスマート
腹も出ていない
だが大山版ではとんでもない太鼓ッパラである・・・


◯よい

・いろいろ創世期
サザエはこの1969年よりもずっと前から放送しているが、
この1969年放送というのは現在版サザエの礎となっている
中島くん(の原型)登場
あなごさん(の原型)登場
早川さん(の原型)登場
波平の兄(毛が2本のやつ)初登場
ノリスケとタイコのお見合い→結婚
イクラ出産などなど
いささか先生がサザエの隣に引っ越してくる(いささか一家まったく容姿がちがう)

現在版サザエでは欠かせない重要キャラが相次いで登場する

・裏話が見れる
ノリスケとタイコが結婚した理由は・・・

タイコ「ノリスケはマスオや波平よりまし」
ノリスケ「タイコはサザエよりまし」

というとんでもない理由である(マジです)
こういう裏話が見れる
サザエさん一家って一体・・・

もちろん現在版ではサザエんとこと、ノリスケんとこは非常に近い間柄で
親友同士なのでこんな裏話は不可能

・苦労を知れる
マスオは婿養子
いつもニコニコしており婿養子としてかなりうまくいっているように見えるが
「人知れぬ苦労がある」とカツオに告白
そして婿養子生活は「不満なのか」と問われると、
言葉では否定したものの、顔では肯定している様子だった
意外だ

・永井一郎
アニメ声優創世期の重鎮の一人
「格」で言うと肝付兼太や大山のぶ代、野村道子、野沢雅子などに匹敵する

肝付の先輩にあたる小林恭二級かも知れない
現在声優界では最重鎮ではないだろうか?
伝説の声優
バッカモーーーン!!でおなじみ、旧波平です
この時代の永井一郎は多くの人が想像するであろう平成の波平とはまったく違っている
別人レベル
みつばちマーヤのフィリップがそのままこのアニメにやってきた感じといえばわかりやすい

・現在版サザエよりも遥かに「家族の回」が多い
現在版はいろんな変なキャラが増えてます
花沢さんやら堀川くんやらノリスケやら・・・

サザエさんは、名前の通りサザエが主役であるべきで磯野家が主軸であるべき
まぁ何十年とやってりゃネタ不足に陥って新しいキャラをどんどん出して
ネタ切れを補完する・・・そりゃわかりますが
やっぱり原点はサザエさんと磯野家なんですよ

早川さんやらノリスケやあなごさんみたいな現在でも見かけるキャラの原型は、
今作でも存在しますが、基本的に目立ちません
話のきっかけづくりに登場するくらいで、長々と磯野家にまとわりついたりしない
出番を果たしたらさっさと消える
その後の展開はサザエをはじめ磯野家に任せる
それが今作の流れ
これでいい
これが原点だ

◯わるい

・カツオと中島くん・・・
ガチの詐欺をしてお互いの親を騙し1000円を巻き上げる
マジか・・・
カツオといえばいたずら三昧のよくいる悪知恵が働くガキって感じですが
けっこうガチの悪ガキだった
これも現在版では不可能だろう

・タラオにノリを食べさせる
食べるヤツじゃなく、くっつくノリです
近所の悪ガキがタラオの舌にノリをつける・・・
これは危ないけど笑ったわwww

・タマを殴りまくる
タマ、扱いが現在とは比べ物にならないくらい粗雑
タラオに投げられサザエに投げられ
みんなからげんこつを食らう・・・

・いろいろゆるい
三河屋の出前がくわえタバコで商品を持ってきたり
寺の住職がノーヘル+スピード違反でスクーターを乗り回す
そしてこの住職にサザエはビールを5,6本飲ませ
「あんまり飲むとスクーターがw」
と、スクーターで来ていることを知っていながらビールを飲ませるなど
現在でこれをすれば大炎上必至だろう
ちなみにこの頃のサザエではマスオと波平はタバコを吸う

・マスオ、カツオに体罰をする
はいこれも現在版では考えられないね
というか現在版ではマスオはカツオやワカメに小言を言うことすらないが
大山版では波平と一緒にカツオのいたずらにブチギレて
げんこつを食らわせてたんこぶを作っていた
そしてカツオを号泣させていたwwww

◯the verdict

10/10

やっぱこれだよ
日本アニメの原点

・現在版と大山版では比べものにならない
おもしろいですね
大山版はあっちこっちで「過激」という感じ
現在版では不可能なセリフや行動がよく見られるのでおもしろいです

サザエはOPからパンチラをかましたり
すでに書いたが、ワカメのパンツいっちょなど、そっち方面も相当にゆるかった

・一番驚いたのはやっぱり・・・
わかめです
現在版とは全っ然性格が違う
真逆と言っていい
現在版カツオが今作のわかめに相当する、それ以上の悪ガキ

いたずら大好き、金金金の性格、頻繁に素っ裸のパンツいっちょになるなど
わんぱく男子そのもの

路地に座っている男を見て、「警察のおとり捜査か?」と疑うカツオを前に
「馬鹿みたい、ただの乞食よw」
というわかめ、信じられます?

・カツオ、行動力おばけ
すごいねこいつ・・・
カツオの行動をマジマジと眺めていると本当にカツオの行動力はすごい
物怖じしないと言うか
なんでもやりたいこと、思ったことはすぐ実行に移す
不安の陰りもない
こういう部分に限って言うと、「あしたのジョー」のジョーを思い起こす
「思い立ったが吉日」ですね
これはマジでカツオの性格を真似したい

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

sinsin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

全自動たまご割り機の深淵

久しぶりの創作分析となるのであるが、この回のサザエさんの本当の題名は「父さん発明の母」である。しかしあまりにもこの名前が定着しているようなのでこの題名で考察したいと思いついた。
父さん発明の母これをまずご覧になってほしい。
なんというかふとしたきっかけで視聴することとなったのであるが、なんと言うか観れば観るほど深みにはまっていくというか気がつくと何回もこの動画を観直している自分に気がついた。
端的に言ってこれは日本社会の縮図であると思える。そう観ると恐ろしいほどのリアリティを感じてしまえる作品なのだ。
皆さんもこれを機にサザエさんの深淵をのぞいてみたらいかがか。

{netabare}波兵がある日全自動たまご割り機なるものを購入し磯野家へ帰ってきた。波兵の持っている全自動たまご割り機は名前のとおり自動でたまごが割れる様子だ。しかし、カツオに一蹴されている。
「手で割ったほうが早いんじゃないのかな」
この言葉は全自動たまご割りきのことを簡単に言い表していると思う。つまり、根本にあるものは全自動たまご割り機などは必要がないと言った主張である。
しかし、波兵はこれは主婦の味方だという風に得意満面の様子である。
このことは、どう言った事を表現しているのかというと、波兵は恐らくたまごを割ったことがないのではないか?という憶測を喚起させているのではないかと思えるのである。
たまごを割ったことがないということは、主婦の現場を知らないわけである。そんな主婦の気持ちもわからない波兵が冒頭で得意げに「あっと驚く主婦の味方だよ」と得意満面に言うのだ。
ここでのメッセージ性は明らかで、明らかに現状、現場を認識していない一家の主たる波兵が独りよがりであるということだ。
我々はそこの部分で無意識に、今の自分の現状と照らし合わせ共感しているように思えるのである。
そんな独りよがりの波兵に対し、マスオは
「ひゃあうまい、機械で割ったたまごは一味違いますよ」
と、あからさまな社交辞令を言ってみせる。そこら辺も視聴者にとって共感を生みやすいところであって面白さの肝であると思える。
全自動たまご割り機でたまごを割ろうが、素手で割ろうがたまごの味など変わりはしないのだ。これは絶対普遍の事実である。しかし、マスオは婿養子で波兵のご機嫌をとらなければならない。

ここで、もうひとつの謎としてなぜ波兵は全自動卵割り機なるものをわざわざ買ってくることになったか考えたい。
ここら辺は私のひとつの推測になってしまうのだが、波兵はいわゆる高度成長期の日本の文明信仰のようなものの象徴であったのではないかと思えるのである。
つまり、技術的に機械化できると思ったらなんでも機械でやってみたい。何でも機械でやることには間違いはないと言った幻想、つまり文明、技術が我々の暮らしを良くしてくれると思い込んでいるのではないか?と思えるのである。
そして、その幻想の産物がほとんど利用価値のない全自動たまご割り機の正体ではないかと思えるのである。
このことは、アニメサザエさんが、技術批判、文明回帰、体制批判的なメッセージを高度に織り交ぜている作品であることを体現しているように思えてくるのだ。であるから今でも我々はアニメサザエさんに惹かれるのではないかと考えるのだ。

しかし、この全自動たまご割り機の本質はそれでもまだ終わらないのである。それはラストの方のフネの台詞である。ノリスケの持ってきたアイディアである鰹節を削る機械の図面を熱心に見ている男性たちにこういうのである。勿論、ぐるぐるダシトールなどというアイディア自体現場を知らないから出てきたアイディアでありこれも幻想の産物である。
サザエ「馬鹿馬鹿しくて聞いていられないわ」
フネ「お酒を飲んだり、マージャンをしたりするより健康的じゃないか」
サザエ「そうだけど」
また私の推論になってしまうのだが、フネはお酒を飲んだりマージャンをしたりして思考停止に陥るよりは無駄なことでも考えている方が良いことじゃないかと主張しているのではないかと感じるのである。
つまり、これをもってサザエさんの父さんの発明の回のテーマ性なるものはこう捉えることができるんじゃないかと思うのである。
「全自動たまご割り機は無駄であり、そんな幻想を抱くことも無駄なものだったのかもしれないが、それにいたるまでの思考プロセス、経験は決して無駄なものではない」といいたかったんじゃないかと思うのである。{netabare}
そしてそれは物語の骨子において「物理的なものよりも精神性のほうが大事」ということを語っていたのではないかと感じるのである。それはとても崇高な意思であるとともに物語りに強烈なインパクトと同時にメッセージ性を与えるのではないかと思える。それがこの「全自動たまご割り機」が人の心をつかむ秘密のような気がしてならない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

Y さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ずっと続けて欲しい年齢性別問わず楽しめるアニメ。

ネット上で脚本の粗を探し扱き下ろす事を愉悦している方がおられますが、そもそもこの作品は日常的な不条理やドタバタをシュール且つブラックに(最近はブラックさは控えめだが)色々な事が起きたりするけれど、笑い飛ばそうよ。というギャグアニメ(漫画)なので、そこを履き違えないで欲しい。
ちょっぴり悲しい時もある明るい仲良し家族の愉快で陽気なコント話なのである。
おかしな格好をして観客を楽しませている芸人さんに向かって、躍起になって変だ、おかしいと真顔で言う人の方がよっぽど滑稽でおかしい。モラル/ノンモラルを理解しているからこそ、面白い話が書けるし、そこで初めて可笑し味が出せる。
登場人物の言動を観察し内心を察したり想像するとより楽しめる。脚本家の方々は登場人物全ての内面をそこらの視聴者よりよっぽど理解している。
何故なら何十年も付き合った友人であり家族であり己自信であるからだ。
挙げ足を取りや、顔が見えないからと暴言や罵倒する前に俯瞰してみて下さい。(波平さんが俯瞰する事等や古い言い回し、知識、知恵を教えてくれます。) 近隣宅や町の人々からも、サザエさん一家とその親戚からも学ぶことは膨大に有ります。

家族の誰かが亡くした人なら過去の思い出を振り返る事ができるし(ちびまるこちゃん等と同様、昭和に生きた者達は宝物の様にキラキラした時代に瞬時に遡る事ができるちょっとしたタイムマシンになる。
核家族の人ならば本来知り得ることの出来なかった筈の出来事を各キャラクターの視点を通して体験する事ができるのでは無かろうか。
かつてカツオ視点で観ていた人は何時しかマスオや波平視点に切り替わる時がやって来る。(ワカメ.サザエ.フネも同様)あるいは裏のお爺さんお婆さんの様になるかも知れない。

自分のモノサシで推し量り意見を押し付けて頑なに相手を受け入れず、罵倒する行為は〇〇とおんなじネ~仲良しね~ということになる。
つまり、人や物事(作品) の嫌な所不快に感じた事を反面教師にして、良い所に目を向けて何かしら会得して、楽しめれば良いじゃないか。
という一言がどうしても書きたかった。
それすら、じゃあ人其々どう感じてなじろうが勝手だろうと言う人も恐らくいる。いて当たり前。
何故なら "人其々"だから。但し一生懸命作っている製作側の人々を傷つけ、製作意欲を削ぐ行為はどうかと思う。まあ、あの脚本家さんはそういった人々の反応を理解した上で逆に楽しんで(思い遣りに欠ける現代人に合わせて) 滑稽な話を作っている節がある気がします。
話題を呼び視聴者が増えて良いのかもしれない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

62.1 2 母ちゃんアニメランキング2位
おそ松くん(1966年)(TVアニメ動画)

1966年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (13)
81人が棚に入れました
六つ子の“おそ松”兄弟、天涯孤独のワルガキ“チビ太”、横丁のアイドルの“トト子”、自称おフランス帰りの“イヤミ”、いつも縞のパンツ一丁の“デカパン”、両手に箸を持つ“ダヨ~ん”、頭に日の丸を立てた“ハタ坊”・・個性的なキャラクターがドタバタ劇を繰り広げる。

声優・キャラクター
加藤みどり、北浜晴子、田上和枝、小林恭治、白石冬美、八奈見乗児、麻生みつ子

ace さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

とてもおもしろい!オススメのバカアニメ!

・1966年の作品!!それってどんな年?

サッポロ一番しょうゆ味!を発売
日本でメートル法完全施行!尺貫法、ヤード・ポンド法などの公的な使用が禁止
ウルトラマンが放送開始
明星食品が「チャルメラ」を発売
江崎グリコが「ポッキー」を発売
トヨタ自動車がカローラを発売
ウォルト・ディズニーが死去

↑wikiより
なんか発売ばっかだな・・・

ちなみに
サザエさん生誕20周年という年でもあります
サザエさん、やばすぎん?

・赤塚不二夫のイカレ作品第1作
数々の頭のおかしい作品を世に爆誕させてきた赤塚不二夫
その「頭のおかしい作品」の一作目です
赤塚不二夫の代表作といえば、天才バカボンですね

・六つ子は六人というより、一人の少年
「おそ松」という司令塔の元動く
6人と言うより、「6人の集合体としての1人」、
「常に分身の術を使っているおそ松」という見方がしっくりくるか

・バカボンパパにそっくりのカッパがいる
途中カッパが出てくる回があるんですが
カッパのオヤジがバカボンパパに瓜二つ・・・

・途中声優が代わる
デカパン博士とチビ太の声がいきなり代わる
それも、まったく前の声優を踏襲していない
チビ太などは、少年らしい声から幼稚園児の声に急激に変わる
いやまぁ、これはこれでいい

・加藤みどり
言わずと知れた、サザエさん声優
「同一のアニメ作品のキャラクターを最も長く演じてきた声優」としてギネス登録されている
な、な、な、なんと
おそ松の声を演じる!
そして準レギュラーのはた坊の声も演じる
いやぁーぜんっぜんわからんわ
サザエの声の面影はゼロです

・ミッキーマウス形式
これはびっくりした
毎回同じキャラが違う役で登場します
チビ太は今回は六つ子のライバル、次の回では六つ子と初対面のレストランの店員
次の次の回では船の船員、次の次の次の回ではまた六つ子のライバルなど
六つ子たち松野家を軸としてイヤミやチビ太、デカパンなどは毎回役柄が変わる
イヤミは王様の回もあれば社長の回、サーカスの団長の回、乞食の回もあるなど・・・

六つ子たち松野家は変わらない
めったに出ないがトト子(しずか位置)も変わらないのかな

・昭和のアニメのレビューでは毎回毎回書いてるけど・・・
今は放送できないだろう
小学生が車の運転をしていたり、動物虐待
「あわれなめくらでございます」という乞食が出たり
その他放送禁止用語出まくり
これ今放送したら1発放送禁止、全話封印、放送委員会から呼び出しでしょう

・やたらホームレスと動物虐待が多く出る赤塚不二夫作品
赤塚不二夫作品の特徴の1つ
動物虐待とホームレスがやたら多い
この作品も例に漏れず多く登場する

・たまに目が気持ち悪い
言葉で説明するのは困難
驚いたときや、眠いときなどなど
目がなんか・・・変になるんですこのアニメ
すごく気持ち悪いというか
・・・・うーん難しいwww
見りゃわかる

◯よい
・六つ子はちび太と仲良しで仲が悪い
六つ子にとってちび太の存在は基本的に「敵」
毎回どちらかがどちらかにボコボコにされる

・・・が、チビ太が誘拐され10万を要求されたときは六つ子は満場一致で「助けよう!」と即断
両親に金を出すように説得する
非常に爽快

・六つ子たち
主人公の位置にいる
「6人もいてどうすんねん」とは、今だに思う
三つ子くらいでいいんじゃね?www
基本、六つ子たちのリーダー的な位置にいる「おそ松」が主人公かな
六つ子のうち一人が出てくるときはほぼ間違いなくおそ松である

6人もいるので、名前とか覚えるの大変そう・・・などと
思う必要は一切なく
6人全員が同じ顔に同じ服装に同じ性格で
一人一人に個性などないので「おそ松」の名前だけ知っていれば
それで問題ない

・愉快なチビ太
おでん大好きの動物使い
猫やカラスやカエルなど、動物を操ることが多い
基本的に六つ子と敵対しているが、仲間のときもある
とても愉快で楽しいキャラで、大好きです!
「けけけけけ」という笑い方が特徴
デカパン博士と仲がいい

・そして・・・恐らくバカボンパパと1、2を争う赤塚作品の有名キャラ、イヤミ
「シェーーー!!」「おフランスの~」「~ちょっ!」が口癖
様々な役柄でほぼ毎回出る
上に書いたちび太と違って、出てくるときはかなりの高確率で
六つ子たちと敵対している
非常に楽しい、大好きなキャラ
イヤミなくしておそ松くんは成立しない
ドラえもん、サザエさん、バカボンパパなど日本を代表するマスコットキャラの一人
この作品そのものや、おそ松やチビ太の存在を知らなくても、
イヤミと「シェー!」は誰でも知っているであろう

・楽しい「だよんのオヤジ」
こいつも様々な役柄で出番が多い
いつも語尾に「だよ~~ん」や「よ~~ん」をつける
しゃべり方が独特で楽しいキャラ

・独特すぎるキャラたち
上にあげたキャラ意外にもハタ坊やデカパン博士など楽しくて独特すぎるキャラがいる
こんな独特でイカれた楽しいキャラを次々考えつく漫画家他にいないんじゃないか?
彼ら独特すぎるキャラたちが作品を大いに盛り上げる!
最高っす!!

・神声優
演技臭くない演技をするのでとても自然!
個性的すぎる声優が多く、声を聞いてるだけでも楽しい
神声優ってのはこういうことなんだろうな
特にイヤミの声優と演技は神

・小林恭二
すぐ上にも少し書いたけど、イヤミの声優

赤塚本人が直接スカウトした声優で
これはもう、一度見てみて!としか言いようがない
こんな声優がいたのか!?というすごい声優だった

・イヤミ好きだわ
イヤミは大人なんですが
六つ子と野球をしたりチビ太とつるんだり、子供のような大人
こういうのはいいっすね、なんか
ガチガチの大人ではなく
子供心のまま、子供と付き合う
ほんとうの意味で「子供のままの大人」という感じ
憧れる

・アニメ史上最高のBGM
昭和アニメの特徴、ジャズミュージック
最高のジャズでした!
個人的にこのアニメのBGMはナンバー1

◯わるい

・クズ親
おそ松らのオヤジと、
おそ松らの母ちゃん
六つ子の母ちゃんはのび太の母ちゃんである野比玉子にそっくり
イヤミいわく、「汚い顔した頭悪そうなおばはん」

こいつらはなかなかのクズ
上にも書いたがちび太が誘拐され10万を要求され、おそ松ら六つ子が両親に「助けよう!」と説得しても
このクズ夫婦は「でも、ちび太よ?w」と無視しようとする・・・
腹黒すぎ

・クズ息子とクズオヤジ
じゃあ、松野家の絆は確かか・・・と思えばそうでもない
母ちゃんが働きすぎで目が見えなくなった回があったのだが、
普通は母ちゃんを労って、母ちゃんの代わりに家事や家のことをするのか、と思えばそうでもなく
六つ子は「これ幸い」と母ちゃんから言いつけられた家事をサボりまくり逃走www
逃げそこねた一人を除き、誰も家に残らず
父ちゃんも行方不明になるしまつ
結局母ちゃんは病み上がりの体に鞭打って、コイツラの代わりに家事をやる・・・
薄情一家

さっさと逃げ出した親父にいたっては
「日曜日も会社じゃ楽じゃないわwww」と
逃げたことに言い訳し、嘘をつく始末
ひでぇwww

・六つ子を判別する方法は1つもない
6人いるとはいえ、ほぼおそ松が主人公
誰かが名前を呼ぶまで、六つ子の中の誰なのかを特定するすべはマジで1つもない
すべて外見は同じ
ちなみに声優さんは六つ子6人に対し3人ついている
つまり、声優さん一人→六つ子のうち二人を担当している
なので、声優さんの声を聞き分けて、二人に絞ることはできる(自分はそれすら無理だったが)

・チビ太の声優さん
初期のチビ太は「けけけけけ」という笑い方がとても似合う、少年!といった声だったが
突如声優が交代し、しかも交代後は
幼稚園児(女児)みたいな声になってしまう
チビ太の口癖「けけけけけ」の笑い方も、なんだか無理やり出してる感じで
自然な感じがなくなった・・・
まぁ慣れるけどね(自分も声優さんも)

・秒で矛盾するデカパン博士
イヤミが虫やカエルをいじめる!

デカパン博士「かわいそうに!動物をイジメルやつは許さん!」

虫やカエルなど小動物が強くなる機械を発明したぞ!

猫を実験に使おう!

猫、アリに投げ飛ばされ吹っ飛ぶ

・・・・・なんやこれwww

◯THE VERDICT

10/10

・はちゃめちゃギャグアニメ
はちゃめちゃです
めちゃくちゃです
それがいいんです!!
赤塚不二夫産ってのはそういうもんです

・ミッキーマウスに似ている
毎回同じキャラが違う配役で出ている点や
耳に残るジャズミュージックが毎回入っている点など
第一話から俺はミッキーマウスっぽいと感じていた

・六つ子が1回も出なかったり、5秒くらいしか出ない回がある
だからなんだって話ですけど
珍しい
ドラえもんで言うと、のび太の出番がないようなもの

・猟奇的なおそ松
六つ子のリーダー格
他の5人に「カラ松は~~してこい!」「十四松は~~してくるんだ!」
など上から命令できる六つ子の司令塔
こいつ、子熊を生きたまま首をちょん切ろうとしたり
チビ太を茹でた鍋に放り込んでクマに食わせようとするなど
極めて猟奇的で凶悪な性格

最新作の「おそ松さん」で、えらくBL層に気に入られているが
彼女らはおそ松の本当の姿を知っているのだろうか・・・
ちなみに自分は今のとこ最新作(BL版?)おそ松を見る予定はない
「おそ松」というのはこの「白黒版おそ松だけ」である

カラー版おそ松はこの白黒版と同じ話が多いが(要するにリメイク)
結末が赤塚の意向に反して変な終わり方をしていたりする
白黒版おそ松だけが、全て赤塚の意向を反映した作品であり
原作者の意向に反するというのはもう、おそ松ではない

・猟奇的なチビ太
チビ太もチビ太で、クマに襲われ食い殺される寸前の六つ子を前に
一人だけさっそうと逃走
しかも「今頃クマに食われてんだろうな、ざまあみろwww」
と、心配する様子は1ミリもなくむしろ喜んでいる
猟銃を乱射して鳥を撃ち殺しまくり「けけけけ」と大笑いするなど

六つ子は、なんだかんだ言っても最後には
「助けてやろうよ」「大丈夫か?」などと声をかけたり
ずっと上で書いたけど、誘拐されたチビ太のために10万を工面するなど
チビ太の身を本気で心配したりもするが
チビ太にそういう人間味は皆無・・・

・オススメ!
最高クラスのバカアニメ
頭空っぽにしてわけのわからないはちゃめちゃなぶッとんだバカアニメを探してるならこれ!
おすすめです
とてもおもしろかった!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

☆赤塚原作アニメ

貴重な昭和史が詰まったアニメでギャグのお手本
みたいな感じの作品です。


むつごがおんなじキャラクターで代わり映えしない
ですけど声優さんがそれぞれ違うんですね。(*^^*)


1966.2.5-1967.3.25(全56話)


制作/毎日放送、チルドレンズコーナー、スタジオゼロ

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
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