正統派で異世界なおすすめアニメランキング 2

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早速見ていきましょう!

68.2 1 正統派で異世界なアニメランキング1位
望まぬ不死の冒険者(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (167)
516人が棚に入れました
「……絶対に、俺は神銀(ミスリル)になる」 その決意を胸に冒険者になって早十年。レントは地道に剣の腕を磨き、知識を蓄え、冒険者組合(ギルド)へ貢献しながらも銅級下位のまま。それでも毎日のように迷宮に潜り、努力を続けていた。そんな中、低位迷宮《水月の迷宮》で未踏破区域を発見するが、そこで遭遇した《龍》に喰われてしまう。 命運尽き果てたと思われたレントだが、何故か意識を取り戻した――最弱の魔物・スケルトンとして。それでも絶望に陥ることなく己にできることを模索するレント。手始めに魔物の特性である《存在進化》を利用して上位の魔物を目指し、人間に戻る道を探すことに。 不死者(アンデッド)となったレントは、再び神銀級冒険者を目指す。

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ちゃんとファンタジー世界で冒険者してます。

丘野優(原作)、じゃいあん(イラスト)による原作小説は、『小説家になろう』から『オーバーラップノベルス』(オーバーラップ)で書籍化(既刊13巻、原作未読)。
なお、中曽根ハイジによるコミカライズ版(※原作コミック扱い)が『コミックガルド』(オーバーラップ)で連載中(既刊12巻、コミカライズ版既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は秋田谷典昭。制作は、『ストライク・ザ・ブラッド』シリーズ、『武装少女マキャベリズム』などのCONNECT(現在、SILVER LINK.に吸収合併)。
(2024.3.27初投稿)

【あらすじ】
主人公のレント・ファイナ(CV.鈴木崚汰)は、最上級冒険者の称号である「ミスリル級」を目指し他の冒険者の面倒見が良いと冒険者ギルド内でも評判であったが、冒険者としての実力は低い銅級冒険者どまりであった。
ある日、いつものように迷宮をソロで探索していたところ、隠し通路を発見し、その先でドラゴンと遭遇して食われてしまう。
しかし、そこからレントが意識を回復したときには、既にレントとしての記憶を残したスケルトン(不死者)になっていて、魔物を倒すことでスケルトンからグールのように上級の魔物に進化することができる「存在進化」という力を手に入れていた。
何とかその迷宮から脱出したレントは、旧知の仲であった銀級魔術師のロレーヌ・「ヴィヴィエ」(CV.小松未可子)を頼ることに。そこで、ミスリル級になる夢が諦めきれなかったレントは、ロレーヌの助力を得て、新たにレント・「ヴィヴィエ」として最下級である鉄級から冒険者をやり直すことになるのだった…(主人公のレントが「望まぬ」形で「不死の冒険者」になったというお話)。


本作は、システムコマンドが空中にポンと出てくるようなゲーム的なファンタジー世界ではなく、主人公がアンデットに転生するものの、異世界転移・転生ものでもない。
テーブルトークRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のような冒険者の雰囲気を重視したハイファンタジー作品。ちゃんとファンタジー世界で冒険者してます。

本作の魅力の1つは、クソ真面目なレントと、魔女(研究者)としてちょっと世間ずれした美女ロレーヌとの掛け合い。特にロレーヌがレントの「若い娘」発言に反応するところが必見。

ただ、本作は、壮大なストーリーの導入部分をアニメ化したにすぎず、世界観や設定、主要な登場人物、存在進化などの説明を一通りして、さあこれから様々な謎を解いていこう!というあたりで終わってしまう感じ(この手の壮大なストーリーものだとよくあるパターンではある。)。

だから、なんか怪しい人が出てきても、その正体はわからないし、なんでレントがアンデットになってしまったのかや、魔力・気力・聖気という3つの力を操ることができるという稀有な能力を持つのか、などは一切分からないまま(私はコミカライズ版で先を知っているのでストレス感じなかったですが、知らないとストレス感じるかもしれません。)。

唯一、最終話でレントがアンデットになってまでミスリル級冒険者を目指す理由が明かされるのですが、駆け足過ぎて、『望まぬ不死の冒険者』をネットで検索すると、予測で「打ち切り」が出てくる始末…
(確かに、打ち切りエンドっぽいですが、アニメジャパンでレント役の鈴木さんが皆さんの応援があれば、数々の謎が明かされる日がくるかもしれませんと言っておりました。最終話については、序盤の湖の主様の話はカットして、最終話に尺を使った方が話としても面白いし良かったのでは…)

とまあ、他にも色々と突っ込みどころがあるので、なんかもっと面白く出来た感じがするもったいない作品ではあるのですが、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のような世界観が好きな人にはオススメの作品となっております。

あと、本作は、これから面白くなりそうというところで終わってしまうので、個人的には、2期を是非作って欲しいです。


【コミカライズ版の宣伝】
近年、『コミックガルド』(オーバーラップ)からは、『ありふれた職業で世界最強』、『黒の召喚士』、『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』、同シーズンの『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』など続々とファンタジー作品がアニメ化されており、2023年秋季には、『最果てのパラディン(2期)』がアニメ化。

『最果てのパラディン』のアニメ版では、「原作コミック」の表記がなく、アニメ版とコミカライズ版で表現の差が結構あったのですが、本作では、コミカライズ版が原作コミックとしてクレジットされてます。

とはいえ、『最果てのパラディン』ほどではないものの、またしてもコミカライズ版とアニメ版で内容に結構差があるのですよ(個人的には、コミカライズの方が好みですが、両者の差を楽しむのも一興かと。)。

コミックガルドは、webで見られるので、もしアニメを観て興味がわいたのならコミカライズ版もオススメです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

地味系で淡々とした印象も中身は手堅い。あ、骸骨だから中身っても・・・。

ふーむ、昨今の何でもありのファンタジー系アニメではあるが、あまりないパターンかなぁ、との印象。
ただ、いつか、誰かが思いつくのは時間の問題的発想ではあるかなぁ、とも思いはするが。
とは言え、実際に形にしたクリエイターのお手柄を貶すものではない。

第一所感としては私が好きなタイプのRPG「ウィーザードリィ」のⅣを思い出した。
PRGゲームの元祖の一つと言われるシリーズで、現在でも愛され新作が作られているゲームなので、ご存じの方も多いと思う。
このゲームはいわゆるⅠ~Ⅲシリーズまでは、よくある冒険者がダンジョンを探索、攻略をしていくゲームなのだが、4作目でⅠのラスボスワードナーを主人公として、逆に冒険者を倒していくストーリーラインのものが制作されたのだ。
発想の転換、目新しさを探す中で、いずれは到達する発想だったのかもしれない。
そんな作品に発想が似ているのかな、との印象が頭をよぎったのです。

と余談はさておいて。

物語自体は大きな大筋というものは描かれておらず、主人公のレントの「ミスリル級冒険者になりたい」と思いが大きな目標として描かれている。
それ以外に、特に大きな目標についての示唆は特になく、冒険者としてのエピソードを中心に描かれていたように思う。
そのいくつかのエピソード自体が割といい人エピソード系でレント自身の性格が描かれ、全体的に堅実なつくりになってたと思います。

視聴者側としては、ガイコツ⇒グールの形状変更でリアルに考えると「うわぁ・・・」っていろいろ想像してしまいそうになるのですがw、一応、そこは不問でw。
だってねぇ・・・いろいろ困りそうじゃんねぇ、主に臭いとか・・・。

閑話休題

エンディングでは、次は旅物か、と思わせるお話がありましたが、次回作を期待したい出来に作品との評価です。
機会があれば、ぜひ続きを視聴してみたいものです。

作画自身は特別良いと言う訳でもなく、中の上ぐらいかなとの印象ですが、特に乱れや破綻もなく落ち着いていたと思います。
キャラ絵も萌え萌えに振る訳でもなく、こちらも落ち着いていたと思います。
あえて言うならば、どこか少し残っている大味感が海外の作品の様な印象をほのかに醸し出しているかもしれません。(個人の感想です)

声優さんも特に違和感もなく、視聴に差しさわりはありませんでいた。
なんなら、フラットにそのまま受け止め、このキャラ達はこういうもんなんだろうなーと。
なので、悪い印象は全くありませんでした。

音楽はOPがラップ調を盛り込んでの、昨今のファンタジー作品らしい(・・・いや、盾の勇者~イメージが強くw)ものでした。
・・・正統派のファンタジーとは違うけど・・・w。
キライでは無かった程度です。
EDはしっとりとイイ感じの曲でした。

キャラクタは、

主人公のレントは私の好きなタイプのキャラでした。
俗に言う「いい人」系で冒険者としても本人も意識しないところで、周囲の信頼を集め、仲間との関係性も厚かったようです。
とある事情によって、一から信頼関係を構築することになりましたが、こちらも容姿は変わっても、中身が変わっていない様子で新たに信頼関係を築いていきます。
ここら辺も私のお好みでした。

そして、居候先のロレーヌ。
本人曰く、都落ちの学者との事ですが、なかなかにユニークで切れ者系のキャラで、こちらもレントといいバディ関係を構築していきます。
元々、腐れ縁言える仲との事ですし、異常事態になって真っ先に頼った先としても、その関係性が想像できます。
また、視聴していく上で、どうみてもレントに興味以上の感情を持っている事が推察できるのですが、これは言わぬが花でしょうか。

その他にも多数のキャラクタが登場してくるのですが、基本レントとの人間関係含め、いい人が多いです。
そして、前述したようにキャラ絵自体も少し隙があるけれども、落ち着いた作りで安定感があります。
この隙って言うのは全キャラに言えるので、狙って出しているものだと思います。


主人公の扱いが突飛な作品なので、キワモノ扱いされそうな感じもあるかもしれませんが・・・。
個人的には、そこはかとなくですが、硬派なつくりの作品ではないかとの所感を持ちました。
ちょっと、起伏が少ないので淡々としたイメージ、物語性の少ない作品という印象が湧くかもしれませんが、しっかりと地に足の着いた感がある作品だともいました。
大筋の物語が弱いところは確かにあるので、何か芯になるものが描き出せればいいのですが・・・。


私個人としては、続きがあれば観てみたい作品だと思いました。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

死してなお目指すのは頂のみ―――

この作品の原作は未読です。
ヒロインたちのキャラデザは決して悪くはありませんが、全般的に作画は普通かな…
設定自体は面白いと思いますが、物語の起伏はあまり大きくなく秀逸な部分は特段ありませんでしたが、不可の無い作品だったと言えるのではないでしょうか。


「……絶対に、俺は神銀(ミスリル)になる」

その決意を胸に冒険者になって早十年。レントは地道に剣の腕を磨き、
知識を蓄え、冒険者組合(ギルド)へ貢献しながらも銅級下位のまま。

それでも毎日のように迷宮に潜り、努力を続けていた。
そんな中、低位迷宮≪水月の迷宮≫で未踏破区域を発見するが、
そこで遭遇した≪龍≫に食われてしまう。

命運尽き果てたと思われたレントだったが、
何故か意識を取り戻した――最弱の魔物・スケルトンとして。

それでも絶望に陥ることなく己にできることを模索するレント。
手始めに魔物の特性である≪存在進化≫を利用して上位の魔物を目指し、
人間に戻る道を探すことに。

不死者(アンデッド)となったレントは、
再び神銀級冒険者を目指す。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思う事。
この作品の最大のポイントは、教えられたことを忠実に守る点に尽きると思います。

再び神銀級冒険者を目指す上で、何度か駆け出しの冒険者と接点がありました。
レントは銅級冒険者とは言え、十数年迷宮に潜り続けてきたベテランです。
駆け出しの冒険者にありがちなのは、自分の技術・能力に見合った地に足の着いた戦い方より、ノリと勢いで乗り切ろうとしがちです。

そういう若い駆け出しがミスするのを何度も見てきているから助言ができるのであって、若輩の方々は生きた教育を受けるまたとないチャンスになるんです。
何をどの様に受け止めるかは本人次第で、他人が口出すことではありませんが、もし、何等かの助言が貰えたのなら、それは「自分のことを気にかけてくれる人が居る」ということにほかなりません。

そして助言をするのは見返りが欲しいからではありません。
しっかり会得したら、今度はそれを次の後進に託して貰えればと思います。
この好循環が回るうちは、大きなミスを回避することができる…
これはリアルの仕事においても一緒だと思います。

アンデッドになったレントの様相は、きっと想像以上に怖いのだと思います。
もし一人迷宮で出会おうものなら、卒倒してしまうのも無理はありません。
だからこそ、事実を知って歩み寄る強さが感じられた点もポイントが高いと思いました。
こうして人から人へと継承されていくのって良きですよね。

でも、気になる点が幾つか…
まず、レントはこれからどうなっていくのでしょうね。
スケルトンから始まり幾度かの存在進化を経て、人間の頃より強くなりました。
果たしてここから人間に戻れる道は残されているのでしょうか。

そして物語の中盤で登場した…はやみんが演じた女性キャラも謎だらけですよね。
未踏破区域にはどの様な秘密が隠されているのか、気にし出すとキリがなさそうです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、JUVENILEさんによる「IMMORTAL」
エンディングテーマは、阿部真央さんによる「Keep Your Fire Burning」

1クール全12話の物語でした。
そう言えば、この作品のアニメーション制作会社はCONNECTさんだったようです。
CONNECTさんというと、「魔法科高校の優等生」や「ストライク・ザ・ブラッド」という作画クオリティの高い作品を多く制作されている会社です。
そういった意味では、見易い作品だったのかもしれません。
現にリアルタイムで視聴を終えていますし…
しっかり堪能させて貰った作品なんだと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

57.3 2 正統派で異世界なアニメランキング2位
魔法使いになれなかった女の子の話(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.6 (18)
100人が棚に入れました
原案公募企画「Project ANIMA」から生まれたオリジナルTVアニメーション 「魔法使いさん、わたし、約束守れませんでした……」 魔法使いに憧れる天然少女クルミ=ミライと、代々魔法使いを輩出する名家の令嬢ユズ=エーデル。 レットラン魔法学校<国家魔法師養成専門学科(通称・マ組)>への進学は魔法使いになるための必須条件。なのに、まさかの受験失敗………と思っていたら!? 一見、子どものような国家魔法師ミナミ=スズキが担任として現れ、学園生活は急転! 訳ありげなクラスメイトに、怪しそうな同好会…… この学校に隠された秘密って何!? 魔法使いさん、わたし<普通科一組>で、魔法使いになれる、の、カナ……? 夢に破れた正反対なふたりの少女の青春*魔法学園ファンタジー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 ありきたりだからこそ話の基礎はしっかりしている。ユズに期待。

1話 作画と色彩が素晴らしい。類似が気になりますが面白かった。

{netabare} この中間色で柔らかい着採はなかなか気に入りました。キャラデザ、作画など絵作りはかなり好きな部類と言っていいでしょう。表情の作り方とか、構図とかの作りこみが良くて「アニメならでは」がものすごく好感が持てます。話の導入も落ちこぼれの逆転劇的な話は好きなので面白かったです。

 引っ掛かるのは「リトルウィッチアカデミア」との類似性ですね。キャラの配置とか、魔法へのあこがれとか、先生の素性が得体がしれないとか、昔会った魔女の素性が分からないとか、いろいろです。
 ただ「リトルウィッチアカデミア」ってアニメーターの習作みたいな位置づけもあった作品だと思います。本作も新しい才能が新しい挑戦をしているならそれは素晴らしいと思います。

 それとエブリスタに原作があるみたいですね。エブリスタ…「サクガン」のトラウマが…まあ、それは考えすぎでしょうけど。

 とにかく良い方にも悪い方にも偏見を持たずに見ると、素直に非常に面白い1話でした。「アニメーション」としては素晴らしいと思います。かなりレベルが高い作品になる…という期待は充分持てました。まあ、期待は外れることも多いですけどね。 {/netabare}


2話 「魔法学校の劣等生」?演出と脚本が子供向けの意味が不明。

{netabare}  1話の期待が100だとすると、2話で37くらいになった気がします。話はいいんです。ただ、演出と展開がなあ…誰向けかわからない、演出が日朝女児向けアニメよりも低年齢な感じがします。

 これは本当にわかりません。作画で女児向け的テイストを出しながらも、内容は大人の鑑賞に堪える演出になるのかなと思っていましたが、そこが最大の期待外れですね。作画のレベルも2話ということで落ちている気がしますし。別に演出と脚本の問題なのでお金は関係ないと思います。

 気になるところとしては、数学の定義や幾何学の歴史と結びつけながら魔法を描いていますが、その意味するところがヒロインの初回の魔法の発動の挑戦に繋がっているのかわかりません。

 1話は「リトルウイッチアカデミア」との類似性が気になりましたが、むしろ設定と話は「魔法科高校の劣等生」をやろうとしているのかな?
 魔法の作中の定義を科学的(もちろん疑似科学。本作は数学、劣等生はコンピュータ言語とか物理)に行いそれを理解できる人間というのが達也そのものです。で、劣等生と優等生の逆転劇ですね。魔法を国家が管理しているのもそうですし。

 類似性を非難したいわけではなく、そういうテーマを込めるなら演出と脚本の年齢層のレベルは間違ったんじゃないのかな?という気がします。{/netabare}


3話 2話で評価爆下げでしたが、3話で爆上げです。面白かった。

{netabare} 今回は作画もエフェクトや演出も展開・エピソードも良かったです。非常に面白かったです。やっぱりこの作品はちゃんと動くと本当に絵がいいなあと思います。
 それと、魔素と魔人(神?)で話が展開するんですね。なるほどそれで普通科を魔法使いにする必要があると。

 マ研という設定もクルミの居る場として面白いと思います。こういう特別感がワクワクさせてくれます。ミナミ先生が可愛いのもまたいいです。

 苦言を呈するとすれば、ユズが部活紹介のときに「本当は自分は…」みたいなことをつぶやきます。それは表情でわかるし、秘めたる気持ちで意地でも口にしないのが彼女のキャラ造形になると思いますし、このセリフを入れると安っぽくなります。
 やっぱりこの作品、このユズがいるかどうかでストーリーの厚みが変わってきそうです。彼女はぜひキャラを考え抜いて丁寧に描いてほしいです。

 それと、マ研って顧問がいるなら部室もらえるんじゃね?とか思ったりしました。あとは彼女たちが魔法をこっそり研究するきっかけが描かれなかったのはちょっともったいないかな。これからあるかもしれませんけど。

 ということで2話の出来が良くなくて、切る寸前でしたが3話で評価は大きく上がりました。2話は後で手直しした方がいいかもしれませんね。{/netabare}


4話 対立構造に深みは感じない。ユズに期待。

 話の構造はよくあると言えばよくある古代VS現代の対立軸がそのまま普通科(マ研)VS魔組(魔研)になる感じです。それと魔人(神?)みたいですね。マ研の素性について若干説明がありました。

 一見すると古代の自然からのパワーというのと現代の科学あるいはマニュアルからのパワーという話で意味がありそうです。ですが、テーマというより自然(古い)VS科学(新しい)という創作のデータベース化された要素を使っているだけに見えます。

 展開としては非常にありきたりです。それでも面白いのはキャラだと思います。ミナミ先生が一時退場してしまいましたので、期待できるのはやはりユズのキャラかなあと思います。その他で意外性はない気がします。

 それとありきたりではありますが、アニメの基礎みたいな展開なのでちょっと懐かしい気分で見ています。基礎ということはしっかりしているということでもありますし。

 作画については今のところ奇数話が良くて偶数話が物足りない感じです。偶数話は大木良一さんという方が総作画監督で共通していますのでこの人の絵作りが…なのかもしれませんなのかもしれません。「総」が付く人が関係するのかわかりませんけど。



 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

セルフ・コントロール

庶民&令嬢凸凹コンビの成長物語
雰囲気のある画面だけですでに名作の予感

OP・PUFFYの良さが完全に死んでてビックリ。ボカロPかよ。素人にやらすな。

一般人の成り上がり系かと思えばキービジュアルとコピーからすると凸凹コンビが切磋琢磨していく青春ものか。いきなり敵意バチバチで尊大な令嬢はライバルキャラではなくダブル主人公の片翼。見た目に反して時に対立、時に共闘となかなかアツい作品になりそう。

最初の掴みもナイス。天真爛漫な夢想家かつ愚直な努力家で、独学で好成績を収めながらも魔法科に落ち普通科で妥協かーとやさぐれ悪態を撒き散らす主人公のミライ。その態度は共に入学を目指しながらも夢破れた同門たちへの侮辱行為であり、ここは人を舐めた半端な気持ちで妥協する人間がいていい場所ではない、いっそのこと潔く入学を撤回しろ。と堂々と正面から詰め寄り怒りを隠さない令嬢のユズ。舎弟を引き連れ嫌味っぽい言動で安直なヘイトキャラかと思わせといて、幼いながらも名家の誇りと負うべき責任を強く自覚している人物である、と彼女の人物像を少ない手数でさりげなく描写した出会いのシーンには素直に関心。このへんの奥行きの出し方は少女漫画っぽい。

選ばれし者しか使いこなせないかなり危険な道具でもある正規品の魔法手帳を初めて会ったそのへんのガキンちょに気安く渡すなんてすこぶる危なっかしい行為を安易に気安く行うなど彼女のリスク管理意識の低さを疑う!なんてツッコんではいけない。我々とは視野の広さも視座の高さも違う魔法使いのマインドセットを庶民の安い常識で考えてはいけない。渡した理由と渡せた理由はあとで説明があるでしょう多分。まあただの都合でしょうけど。

初回から膨大なキャラ数だが重要キャラはわかりやすい作り。舎弟のチュチュを引き連れたディアナさまとかちびっこロキシーとかメインの女性キャラはすこぶるわかりやすい反面、オスどもはマジで全く見分けがつかない。女児向けならイケメンこそわかりやすくするはずだが、女児向けにカモフラージュした美少女アニメなの?とするならミライの説明があまりに薄すぎるので美少女アニメの文法ではないと思う。美少女に助けてもらう異世界なろう的に受け身でイケメンに見初めてもらうのを待つだけのご都合妄想モルヒネアニメではなく、自身で決めた我が覇道を自らの手で切り開く成長譚か。新世代萌え絵ネイティブ向けの健全な名作劇場王道正統派で、深夜アニメのようなハイライト消し胸糞ちゃぶ台返しは無さそうな安心感。

タイトルのしょーもなさからは想像できないクオリティ。でも基本は女児向けでしょう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

日アサと放送時間間違えていませんかね

普通に女児向けアニメのノリで、対象外と言いたくなりますね。

まあ作画は良好で可愛らしいとは思います。
ただ男性向けではなく女性向けの可愛らしさで、女児向けアニメのノリ100%って感じです。
まあ、私は女児向けアニメはあまりおもしろいとは思えないので…。

内容は魔法使いを目指していた女の子が魔法科に合格できず普通科に通ったけれどそこで魔法を学べるらしいと。
ノリはなろう系っぽさも無いこともないのですが。

一応作画はファンシーな感じでクオリティは高いかな、とは思うので、あっさり切るのは惜しいとは感じたものの、やっぱりどう考えても見る気はしませんね。

うーん、悩みましたが一話切りします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
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