東映アニメーションアニメ映画ランキング 8

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の東映アニメーション成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月26日の時点で一番の東映アニメーションアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.4 1 東映アニメーションアニメランキング1位
楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 4.0 (891)
4666人が棚に入れました
われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

重力では好奇心には勝てない

オーソドックスな王道SF作品。

人口爆発と資源問題、
地上はナノハザードにより廃墟と化した。
地上を捨てた大半の人類は、
電脳空間ディーヴァに移行し、
恒久の平和を手に入れる。
{netabare}そのディーヴァに地上からの不正アクセス。
目的正体不明のフロンティアセッター。
不安に駆られるサイバースペースの住人。{/netabare}
捜査官アンジェラは地上に降り立ち、
世界の謎に迫ろうとしている。

世界観の作り込みとシナリオが、
上手にまとまっていて好感が持てる。
大切なのは物語なのでしょう。

相反する2つの価値観、
{netabare}進化の次のステージに進むこと。
肉体の檻の中で生きていくこと。{/netabare}
管理され制限された精神世界と、
空腹に疲弊し、病気になる地上の重たい肉体。

そう言えば草薙少佐も、人が人足り得るのは、
好奇心あってこそだと言っていましたね。

銀河の果てまで、旅立とう。
勇敢なるその一歩が新しい歴史を作るのだ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 66

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

3DCGの進化と可能性・・・でも結局はアンジェラタンの尻!

2014年11月公開のアニメ映画。
監督は水島精二氏、脚本は虚淵玄氏、
劇場用フル3DCGアニメーション。

もし、あなたがアニメ評論家ならば
本作は絶対に視聴しなければならない作品でしょうw
というのも「3DCGの進化と可能性」というのは
現在必ずと言ってもいい程アニメ評論の俎上に乗せられるホットトピックだからです。
従って3DCGアニメーションの「蒼き鋼のアルペジオ」や「シドニアの騎士」の
視聴もマストですw いや、アニメ評論家ならではですけどねw

2014年現在今まさにアニメ業界は大きな変革期を迎えており、
私たち視聴者はその渦中を目の当たりにしている最中なのかもしれません。
それだけ3DCGの進化は著しいということなのでしょう。

もし本作のあるべきレビューなるものが存在するならば、
本作に照らし合わせて3DCGの技術論を語っていくというものなのでしょうが、
無論私にそのような知識はございませんw
なので、ここでは水島精二監督の言葉を引用したいと思います。

「いままでの現場だと、リスク回避のため2Dのアニメーターが
レイアウトとラフモーションを作り、
それを元に3DCGアニメーターが作業をするという手法を取っていた。
しかし、それだと3DCGアニメーターの実力も分からないので、2Dアニメーターを介さず、
直接3DCGアニメーターに画づくりをしてもらうことを提案した」

また、水島精二監督は本作の制作を通して確かな手応えを感じたのか
このような言葉も残しています。

「キャラクターの表情や表現も向上していて、
 今回の制作を通じて、3DCGで萌えアニメが作れる確信を得た」

新時代の到来を期待せずにはいられないお言葉です。

これは3DCGが2Dを駆逐するということではなく、
水島精二監督も相補的な関係を望まれているようです。
両者が相互に刺激を与え合うことによって、
作業の効率化、優秀な人材の確保、
そしてより質の高い作品の提供という循環が理想的なのでしょうね。

さて、このような予備知識を得てしまうと視聴前のハードルというのは
かなり高めに設定されてしまいますが、製作陣もそれは望む所なのかもしれません。

というわけで簡単なあらすじを(知っている方は飛ばしてください)。

西暦2400年、地上は荒廃化している中、
人類の98%は肉体を捨て自らをデータ化し、
電脳世界「ディーヴァ」で豊かな生活を謳歌していた。
ある時「ディーヴァ」へ地上からハッキングを受けるという事件が起こり、
ディーヴァ捜査官アンジェラ(CV:釘宮理恵)は
生身の体(マテリアルボディ)を纏い地上へと降り立つ。
地上調査員ディンゴ(CV:三木眞一郎)と共に地上のどこかに身を潜めている
ハッカー「フロンティア・セッター」を追っていくという話です。

で、感想なんですけど、あらすじを読んでもらえば分かるように
どこかで聞いたことがあるような話ですし、
最後まで観ても特段語るようなことはございませんw 
飽きずに最後まで楽しめましたけど「まぁおもしろかったです」で感想は終了ですw

ストーリー自体は凡庸かもしれませんけど見所は結構あります。

ディンゴ役の三木眞一郎さんは物語シリーズで貝木泥舟役を演じておられますが、
非常に人間味溢れるところなんかは貝木泥舟に通じるものがありますw
そんなディンゴとアンジェラ(くぎゅうううううう)のやり取りなんて
ニヤニヤしながら観てましたw
「か、勘違いしないでよね。別にあんたのことを認めた訳じゃないんだからね!(赤面)」
こんな台詞は多分なかったような気がしますが、まぁくぎゅってましたねw

人間味溢れると言えば自我を持った人口知能(CV:神谷浩史)なんてのも居て、
この辺りは「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせます。
テーマも似通ったところがありますね。

利便性を享受するも実質的には電脳世界の運営に支配されながら生きていくのと
不便性を伴いながらも自らの生き方を自分で決めることができる地上での生活とでは
どちらが真に豊かなのか?
あるいは合理性、効率性のみを追求する人間と
遊びの心を持ち合わせている人口知能とではどちらが人らしいのか?
とかそんなテーマを投げかけてはきますが、
私感としてはあくまでエンタメの範囲内です。
特に哲学的な重厚な作品という印象は受けませんでした。
製作陣もライトなSFということは意識されていたようですけど、
その通りの作りになっていると思います。気軽に観れると思いますよ。

そしてやはり本作の注目ポイントはセルルックのフル3DCGアニメーション映画ということで、
キャラの表情などがどれだけ自然な出来なのかということになりますが、
これはかなり高いレベルで仕上がっていると思います。
前知識なしで視聴すればもしかしたら3DCGということに気付かないレベル
・・・というのは流石に言い過ぎかもですが、私がブヒるには十分でしたw
それでも気になる箇所というのは存在しましたし、
激情だったり鬼気迫る表情ということで言えば線がちょっと軽いですね。
「キルラキル」なんかは情念のこもったGペンタッチの線で迫力満点だったのですが、
まぁそれは極端な例とはいえ、あっさりし過ぎて迫力不足な点は否めませんでした。

戦闘シーンも爆発だったり構図やアングルはさすがに3DCGという出来なのですが、
建物が若干ジオラマっぽいなとか細かい所を観ていけば
まだまだ課題は残っているのかもしれませんね。

しかし、一番の見所はアンジェラタンの揺れる乳に、尻!尻!尻!尻!(尻の4カード)ですw
真面目なテーマを扱っているだけにこういう露骨なサービスカットが
必要なのかどうかは疑問符がつくところなんですが、
これも技術の進化を示す為には必要なことなのかもしれませんw

長々とした文章になってしまいましたが、
私が本作で最も印象に残っているのは結局「アンジェラタンの尻」ですw

とはいえ、「3DCGの進化と可能性」という観点で言えば
後々まで語られるであろうエポックメーキングな作品ということになるでしょう。
もしかしたら本作を劇場で観たという歴史の証人になれるチャンスかもしれませんよw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 64

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

色々な意味で魅力的なヒロイン

陳腐な表現だけど、すごいアニメを観ました。
これこそ、次世代アニメっていう奴?
専門的なことはわからないけど、CGが動くこと動くこと。
そして、メッセージ性が強烈で、シンプルなストーリー。
さらに、ヒロインアンジェラの露出度の高い臀部・・・
思う存分、楽しませてもらいました。

ヒロインの声が釘宮理恵さんということで、視聴を決定。
ツンモードのヒロインはまさに適役ですね。
その上、ややロリ容姿とナイスボディーに露出度の高いコスチューム。
私、ヒロインにメロメロになりました。
また、主人公ディンゴの声が良いですね。
三木さんの落ち着いた柔らかい声。
声に確固たる自信が満ち満ちています。
こちらはちょっとだけメロッとなりました。

内容と言えば、近未来にありそうなリアル物語。
人間の本当の幸福とは?を考えさせてくれます。
ヒロインが最終的に見せた、
使命感に満ちた表情、鬼気迫る真剣な表情、それにバカ話に笑い転げる表情が、
その答えでしょう。

釘宮さんの声がきっかけだったとは言え、収穫の多い作品でした。
こんなアニメ映画がもっと増えればいいですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 43

62.8 2 東映アニメーションアニメランキング2位
ポッピンQ(アニメ映画)

2016年12月23日
★★★★☆ 3.6 (81)
574人が棚に入れました
通過点でしか無いと思っていた卒業式を目前に控え、中学3年製の伊純は前に進めずにいた。
そんな時、海で、美しく輝く"時のカケラ"を拾った伊純は、不思議な世界"時の谷"へと迷い込む。
そこで、同い年の、蒼、小夏、あさひ、"時の谷"に住み、"世界の時間"運営を司るポッピン族と出会う。
"時の谷"と"世界の時間"が今まさに崩壊の危機に瀕していた。
危機を脱するには、伊純たちの持つ"時のカケラ"を集め、心技体を一致させたダンスを踊るしかないという。
迫り来る危機と、ポッピン族の厳しいダンス指導に戸惑う伊純たち。
そんな中、ダンス経験者の沙紀が現れるが…。
"時のカケラ"に導かれた5人はダンスで世界を救えるのか?
そして、無事に卒業できるのか?

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、井澤詩織、種﨑敦美、小澤亜李、黒沢ともよ、田上真里奈、石原夏織、本渡楓、M・A・O、新井里美、石塚運昇、山崎エリイ、田所あずさ、戸田めぐみ
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

実は卒業後も時を進め生き長らえていた東映アニメ60周年記念映画

あらすじ

{netabare}卒業を間近に控えた中三少女5人。
各々、葛藤を抱え、前向きに時を進められずにいる。

そんな折、異世界「時の谷」に召喚された5人。
時間がつつがなく流れるよう管理する役割を担っていた「ポッピン族」が暮らす「時の谷」は、
時を進めたくない邪悪な意志に脅かされていた。

彼女たちは「時のカケラ」を集め、「ダンス」を踊ることで、
世界と時間の危機を救おうと、ポッピン族のダンスレッスンを受け始めるが……。{/netabare}


【物語 2.5点】
欲張り過ぎ。

映画一本に中三少女5人の青春の一頁を描くだけでも忙しいのに、
本作はさらに異世界トラベル物でもあり、
変身バトルヒロイン物でもあり、美少女ダンスアニメでもあり……。

到底、収まり切るはずもなく、説明不足、掘り下げ不足が多発。

極め付けは、最後、{netabare}この中三編はプロローグに過ぎない!高校生編こそが本編!
と言わんばかりに予告編風の映像で締めくくったこと。
中学卒業で締めくくれば、まだ割と綺麗にまとまったものを……。
俺たちの戦いはこれからだENDも華麗に決まり困惑が拡大。{/netabare}

ただ、5人の中で主人公格であるヒロインについては、
女の子が異世界の旅を経て、青春の時を前に進める勇気を獲得し、
いつの間にか急成長する。
などジュブナイルとして要点は押さえており、筋は通っている。


【作画 4.0点】
キャラクター原案・黒星紅白氏といえば大抵、
可愛い顔して、嘘つきはスパイの始まりとか、
眠たそうな瞳で、無慈悲に狙撃とか、ギャップを狙った起用が印象的。

その点、本作の世界観とそれに合わせた作画構成は
可愛らしい氏のキャラデザにベストマッチ。
(但し、そこに必ずしも需要があるとは限らない)


本作監督は劇場版『プリキュア』シリーズ等でCGを担当して来た宮原 直樹氏。
本作のダンスシーンには、東映CG作画の成果が体現。

特にヒロインたちの変身前のダンスレッスン衣装は、
露出もない着ぐるみ同然のフワフワ、モフモフであり、
ダブダブズボンがダンシングして揺らめくCG動画はかなりのハイレベル。
(但し、そこに必ずしも需要があるとは限らない)


【キャラ 3.5点】
良質な素材を提供するも、料理は生煮え。

ただ、5人のヒロインは主人公格の陸上短距離走を始め、特技により性格付けがされており、
そのキャラクター性は歴代のプリキュア等と比較しても遜色がなく、可能性は十分。

各ヒロインのエピソードをもっと掘り下げれば、
彼女たちのその後を描けば、『ポッピンQ』は化けるはず。
と願望する鑑賞者も少数ながら獲得。

そのことが後のコンテンツ展開へ繋がっていく。


【声優 4.0点】
豪華。例えばヒロイン役の5人だけ見ても、
瀬戸麻 沙美さん、井澤 詩織さん、種﨑 敦美さん、小澤 亜季さん、黒沢ともよさん。
各々のマスコットポジションのポッピン族の「同位体」役にも、
実力派や若手のホープを起用。

さらに、ラスボス役には{netabare}斎藤千和さん。
時間の法則という世界の理の改変を企むには打って付けの配役。{/netabare}

いきなり感情を振り切る無茶振りも散見された本作だが、
この布陣なら対応した上、見所のあるシーンも演出可能。


【音楽 4.0点】
上記の豪華声優陣が二次元ダンスユニットをやる!
これだけでも注目に値したはずだが、5人のヒロイン役が歌ったのはEDだけ。

ダンスシーンでは他のユニットの歌に合わせて踊るだけ。
どうせならヒロインにも中の人にも歌ってもらって、2.5次元ライブまでやってよ~。
(ここでも需要と供給のミスマッチ要素がw)

楽曲や劇伴自体は良好。EDも{netabare}卒業ソング{/netabare}として優良。


【感想】
もしも、日本で深夜アニメが発展せず、萌えもエログロもなく、
『プリキュア』のような女児向けテイストのアニメが発達して、
ティーン以上の年齢層向けでも主流になったら、
こういう作品が数多く生み出されたのかも?との感想がまず残りました。

そういう点からも、本作は本来、
東映CG作画の『プリキュア』以外での活用模索も含めて、
トレンドからは外れた所で、実験的なことを色々やってみる映画。
理解のある方だけに口コミで語り継がれる類の作品だったのだと思います。


だから、2016年末。『君の名は。』などアニメ作品が映画界を席巻した伝説の年を、
『ポッピンQ』が締めくくる!とばかりに、東映アニメ―ションが60周年記念と銘打って
本作を年末年始興行の目玉に祭り上げ、
ミスマッチな宣伝、大規模上映を繰り広げた挙げ句、大コケした件は、
作品云々以上に、プロデュースの失敗だったのだと思います。

(大体、『ポッピンQ』という作品名の映画が興行収入・ウン億円の大ヒット!とか、
普通は想像すらできませんってw)


年末公開の本作でしたが、作中設定は中学卒業式前とのことで、
私も冬休みシーズンが終わって、卒業ムードも漂い始めた頃に、
骨でも拾いにいってみるか……とか思っていましたが、
近所の映画館では三週間で上映終了したため劇場鑑賞は叶いませんでしたw


そのまま私は本作の存在自体を忘れていたのですが、
昨年暮れ、『ポッピンQ』が続編小説制作のためのクラウドファンディング“project19"
を目標金額の五倍を集めて成功させたというニュースで
『ポッピンQ』未だ健在を知り驚愕し、レンタル鑑賞するに至りました。

次のプロジェクト“project20”では映像作品も含めた計画も検討されているとか……。
内容次第で、私もクラウドファンディング出資してみようかな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

興行的には散々みたいだけど思いのほか悪くなかった

新春!開運!ポッピンの集いに行ってきました
2017年初アニメ映画
2017年初声優イベントになりました

黒星紅白原案のキャラをプリキュアチームが動かすと聞いたら
これは見ないわけにはいかないな
という気ではいたのですが
封切り初日舞台挨拶が金曜日だったため見に行けず
今回のイベント付き上映に行く運びとなりました

しかしなんだかずいぶんと興行が芳しくないようで・・・
でも駄作だとかつまらないという話が聞こえてくるわけではない様子
そもそも誰も見に行ってないから口コミが少なく
見た人の感想も絶賛も酷評もしていない感じですね

ストーリー全体としてはそんなに悪くなかったと思うのですが
全体的に詰め込み過ぎて展開が急すぎたり
いろいろ説明が足りなかったり
まるで見たことのない作品の総集編映画を見に来たかのような
はっきり言うと雑な印象を受けました

いろいろな要素をぎゅっと詰め込んで
ジェットコースターのように勢いだけで押し切るのも
映像制作においては一つの手法ではあるのですが
メインテーマが思春期の心理的葛藤なので
急ぎ足の展開とは素材の相性が悪かったように思います

主人公の伊澄だけはある程度尺を取って描写されてたわけですが
他のメンバーに関しては大した描写もなく
いつの間にか問題が解決していたような印象
TVシリーズか何かでもっと丁寧に時間をかけてやった方が
もっと面白くなったように思います

ED後のアニメーションに関しては
まさに予告編といったような感じで
全編通して一番ワクワクする映像でした
続編があるならぜひ見たいと思わされた反面
そこが一番魅力的っていうのは
一本の映画としてどうなんだ?という気もします

映像面は十分に満足のいくものだったと思います
キノの頃からの黒星紅白ファンとしては
郵便屋さんや秘密結社のアニメより
ずっと黒星紅白の魅力を引き出せていたと思いますし
ダンスシーンもなかなかよくできていました
もともとその方面には定評のあるプリキュアチームですから
そこがダメならどこを見るんだ?って感じではありますが

音楽もなかなか悪くなかったです
先週までSHOWBYROCKとコラボしてて
アプリ内でED以外の3つのヴォーカル曲が叩けました
その時は特に思い入れもなかったのですが
映画を見て楽曲に親しみを覚えたときには
もうコラボが終わってて叩けない悲しみ・・・

声優は若手の有望株を中心に
かなりいいチョイスだったと思います
ポコン役の田上真里奈だけは聞いたことがありませんでしたが
チェンクロのイメージソング歌ってたTrefleの一人だったようです
割と聞きやすい少年役だったので
今後要注目かもしれません

さて、この映画はいったいどこに問題があったのでしょうか?
ファミリー向けをベースにして
そこに大友向けの要素をいろいろぶち込んだ結果
どちらの層に対しても訴求力が足りなくなってしまった印象
そしてどんな層に対して発信しているのか
いまいちわかりにくいタイトルやCM等
マーケティング面での失敗が大きいように思います

ハリウッド映画などでは予告編の試写会のようなものを設けて
何通りかの予告編を作ってどういう層にどういう広告が受けるのか
実際にテストして流す広告を決めるそうです
予告編だけでなく本編も試写会の評価を見て
ラストを作り直すことさえあると聞きます

それに対して日本の試写会はただの先行上映会です
様々なメディアが双方向化し
発信者と受信者の境界があいまいになっている現代社会において
旧態依然としたプロデューサーの直感に頼った広告戦略というのは
もはや限界に達しているということに気が付くのはいつなんでしょうか?
作品自体のクオリティはそこまで低くないのに
興行がまったく振るわないのは
作り手ではなく売り手に責任があるように思います

映画館がガラガラみたいな情報ばかりはいってきますが
決して駄作ではないと思いますので
ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います
ED後が本編なんて言われている程に
可能性を感じる予告編だったので
あれが企画倒れになるのだけは阻止したいところです

おまけ(終演後トークイベントでの監督質疑応答)
{netabare}

Q:ポッピン族は楽器とかを使わないの?
  ダンスシーンでかかってる音楽とかはどうなってるの?

A:楽器はちゃんとあって設定とかもあったんですけど・・・
  襲撃されて移動中だから持ってこれなかったんですよ

(プロデューサーから補足があって、時間と予算の関係で入れられなかったそうですw)

Q:ポッピン族には年齢とかあるのですか?

A:年齢のようなものはありますが
  見た目の変化とかはありません

Q:でも長老とかは・・・

A:あれは衣装です
  そういう服に入ってるだけです

Q:レミィには同位体はいないの?

A:もちろんいます

Q:それは作中に出てきていますか?

A:それはまだお答えできません

Q:ED後映像の金髪少女はだれ?新キャラ?

(濁そうとしたところをキャストから質問攻めにあった結果白状)

A:はい・・・レミィです

Q:ED後映像の舞台は原宿ですよね?ロケハンとかいったんですか?
  行列のできる人気店っぽいものが映ってましたが並んだんですか?

A:はい、原宿です
  原宿らしいおしゃれな感じを出そうとして
  某有名店に行きついてたんですが
  自分は行列を遠巻きに眺めるしかできませんでした
  結局、開店前に女性スタッフに撮影してきてもらいました

こういうのをいろいろ聞けるのがトークイベント付き上映の醍醐味ですw{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

kenji さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

流行らなかったのが惜しい作品

神作画の神アニメだと思います

卒業前に違う学校の5人それぞれの気持ちが揺らぎます。
そんな5人がダンスを通じて成長していく映画です。

物語は自分が中学3年で、とても主人公との気持ちの面での共通点があったのかもしれませんが、とても感情移入できて号泣しました。ただ、個人的にあの膨大なストーリーを2時間弱で納めてしまうのは、もったいない気がしました。2クールのアニメしてもよいくらいだと思います。

そして、3Dのダンスアニメーションがとても気に入りました。
冒頭の20分弱公式youtubeで見られるので、そちらを見てもらえればわかると思います。
 
とてもお金がかかっているぶん、とても面白い作品でした。
ただ、当方のほうの宣伝不足だったのかなと思います。



(ネタバレ?注意
映画最後のシーンで次回作と思われるシーンがありました。
ストーリー途中で出てくる謎の少年もいまだ不明なままです。
次回作があるのかはわかりませんが、楽しみにしています。
(わからない理由はry

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

72.5 3 東映アニメーションアニメランキング3位
映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ(アニメ映画)

2018年10月27日
★★★★☆ 3.9 (22)
87人が棚に入れました
な・な・なんと! プリキュアオールスターズがちっちゃくなっちゃった!それは【プリキュアの想い出】をねらうミデンのしわざ!想い出をうばわれると、これまでのことをぜ~んぶわすれちゃうみたい! ?しかも残ったプリキュアは『HUGっと! プリキュア』と『ふたりはプリキュア』だけで……大ピンチ! !こうしちゃいられない! みんなで力を合わせて、キラキラ大切な想い出を取り返しにいこう! !

声優・キャラクター
引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、田村奈央、田村ゆかり、本名陽子、ゆかな、宮野真守、山本美月

takato さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

オールスターエンタメと革新的CGと悪人正機説の三位一体。「痛みを知らぬ者に真の祈りは生まれません」。

 私が何故プリキュアおじさんになったか?。結論から申し上げるなら、人生最高のアニメ映画が本作だからなのです。人生最高の作品、となると単に優れた作品というわけじゃなく個人的に重要なサムシングがあるもの。本作が私にとって特別なのは、その予期せぬ出会いの驚きという面が大きいのです。油断していたボンクラな私にキュアエールことハナの愛は深く深く私の心を洗い清め、見事にプリキュアおじさんに入信することとなったのです。


 本作の飛び抜けている点を列挙すると沢山あります。


 75分しかないのに3つくらいクライマックスがある上に、応援演出を単なるお約束じゃない使い方で見せてくれる脚本の妙とか。オールスターのバトルをゴチャゴチャさせずに美しくかつ格好良く表現し、後半のほぼを全編手描きの最高峰にも匹敵しているクオリティーで表現しているCGの驚異的なレベルとか。林さんが担当された音楽が最高すぎる(特にオールスターメドレーの部分)等々。



 そんな中でも私が一番痺れたのは、そのテーマ性でした。エンタメとして面白いだけでは良い歳こいた男を号泣はさせられないもの。この物語は、前半まではキュアエールことハナの成長が主眼ですが、後半は本作の敵キャラである宮野さん演じるミデンの救済が主眼になります。


 敵キャラが単なる悪いやつではなく、現実の苦しみを象徴しているキャラではないと深味は出ない。本作のミデンほどにその痛みが痛切に私に刺さり、同時に現代に普遍性を感じさせられるキャラはそういない!。ミデン。それは誰からも省みられない孤独で、幸福な記憶なんて一つもない存在。だから、他人の幸せな記憶を収集して現実逃避しているが決して満たされない空虚…。


 これはオタクの、いや現代に生きる疎外と孤独に震える人々そのものではないか!、っとその正体がわかった瞬間に目を開かれ、もはや本作は私にとって単なる「お話」ではなくなったのです。これは私に、いや私達に向けられている物語だ!。ミデンの姿がてるてる坊主を思わせるのも、大きく見えるが中身は空っぽというメタファーになっているし、クライマックスの世界と対比になっているのも凄い。


 そして、最初から割りと恵まれていて痛切な痛みを知らないプリキュア達には彼を倒そうとするが、ハナだけは彼の孤独と痛みに共感して救おうとする。


 何故なら彼女は、小学校時代に無茶苦茶いじめられて不登校になった過去がある、中学生デビュープリキュアだからなのだ。言うなれば「おジャ魔女どれみ」の長門さんがプリキュアに変身した姿なのである(長門さんを知らない方はドおジャ魔女の3期と4期をご覧ください)。


 彼女だけがミデンの痛みと孤独に共感できる。何故なら彼女もそれを心から共感できるから。彼女のエールは傷ついた事のない人間の呑気な応援ではない。傷ついても前に進んだ者の真の応援なのだ。「悲観主義は気分の問題、楽観主義は意志の問題」という言葉があるが、彼女は困難な現実を知っていても、それでも信じる、それでも願い続ける。それ故に彼女の勇姿は私の胸を打つものだあったのです。


「なんでもできる、なんでもなれる」


 エールのいつも決め台詞が、ここでは全く違った響きに感じられる。声のトーンもいつもと違い、ここでは単なるお約束の決め台詞ではなく、絞り出すような祈りと願いの言葉になっている。


 プリキュアにおじさんになるということは、単に彼女らの物語を観客として眺めてるだけではない。彼女らの体現している理想や生き様を心に固く懐いて共に生きていくこと、正にプリキュアという神と共にあるように生きていくこと!と本作で私は開眼したのです。



 更に後半はほぼCG、決めカットだけ手描きという表現になるのですが、これが日本CG界では「宝石の国」以外では達成できていない高みに至っているのも凄い!。元々プリキュアは回を重ねる毎に宝石のような綺羅綺羅な色彩を多用するようになっていたし、edでCGダンスシーンをやるのが恒例になっていたから題材として非常に向いていたというのもあるででしょう。


 しかし、本作のCGは柔らかい表情の表現まで驚異的なレベルに至っている。なんでこんな凄い技術があるんだ?と不思議なレベルで、このCG表現の革新だけでも見る価値充分です。あと、「ハイキュー」などで最高の仕事をされている林さんの音楽が至高なのも素晴らしい。


 総合すると、本作はビジュアル◎、音楽◎、脚本◎、テーマ性◎、と私には完璧という域を超えた究極的な一本と言えます。しかも、これだけのことを75分くらしかないプログラムピクチャーの中でやっているという奇跡!。今後優れた作品は出るでしょうが、この完成度に思わぬ出会いをするのをリアルタイムで体験できることはそうないように思える。プリキュアシリーズ全体は今後どうなるかわかりませんが、本作を見ちゃうとまだまだ期待せざるをえません!(幾原監督に一層やらせてくれないかなぁ)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ファンになって日は浅いですが

今作視聴前のプリキュアシリーズ視聴状況

完走:Yes!プリキュア5
半分:フレッシュプリキュア!
完走:スイートプリキュア♪
完走:スマイルプリキュア!
8割:ドキドキ!プリキュア
序盤:ハピネスチャージプリキュア!
序盤:Go!プリンセスプリキュア
完走:魔法つかいプリキュア!

他は未視聴





ついに劇場にプリキュアを見に行ってしまいました。
でも「土日に行って、席が子供たちでいっぱいだったら肩身が狭いだろう」と思ってわざわざ平日に行きました。

幸いにも(?)客席は数家族でした。
しかし、誰もミラクルライトを振らない(^▽^;)
これが結構さみしくて、次回プリキュアの映画を見に行くときは、
恥を忍んででも子供たちがたくさんいる日に行こうかなという気持ちになりました(笑)



作品のクオリティですが、素晴らしかったです。セルルックCGが。
物語の後半から多分フルCGになるのですが、なぜ"多分"と書いたかというと、たまに手書きのカットがあったような気がしたのです。でも、それくらいセルルックCGのクオリティが向上していることは間違いありません!
「HUGっと!プリキュア」のエンディングを見ていても度肝を抜かれましたが、近い将来テレビシリーズのプリキュアが全編(あるいは変身後のみ)フルCGになっても違和感ないかもしれません(異論は認めます)。

中盤やけに重苦しい展開だったり、観客に歴代の好きなプリキュアの名前を言わせようとしたりと「完全におっさん向けやんけ(笑)!」な展開は少し複雑な気持ちでしたが、まあ泣きましたよね。

ほんの少しだとしても、全てのプリキュアにセリフがある!
プリキュアたちが、シリーズごとに必殺技を繰り出すシーンのカタルシスは半端なかったです。
今作のテーマは、プリキュア15周年ということもあって『思い出』なのですが、クライマックスにプリキュアたちが思い出について各々述べるシーンは、卒業式の訓示っぽくて涙ちょちょぎれました。

上映時間の関係上、難しかったのでしょうが、ベビープリキュアの可愛さはもっと押し出してもよかった気がします。
何とももったいない。アムールだけ異常におとなしいのは最高でしたが(笑)。

宮野真守さんの演技も安定の素晴らしさでしたし、エンディングのダンスは永久保存ものだったりと、
劇場に足を運んだかいのある作品でした。他の劇場作品も、随時見ていきたいです。




P.S.あとモフルンが最高でした(^_^)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

プリキュア・メモリ

貴方の好きなプリキュアは誰ですか?
2タイトル以上好きなプリキュアがある人におすすめしたい映画でした。
総勢55人のプリキュアすべてにセリフがあり、活躍してくれます。

もっとも、尺の都合上キャラによってはセリフがわずかしかないということもあるのですが、「あなたの好きなプリキュアは?」と問われ、「キュアハニー!!あっでも、トゥインクルも好きだし、ムーンライトも…選べないよお!」と思い巡らす記憶、このキャラはこんな可愛さがある、そしてこのキャラは・・・と考えるうちに、画面で活躍している以上の頭に蓄積された活躍が重なって、シリーズ終了から5年以上経っているのに、しゃべって、活躍していることがとても貴重なことに思えてきて、胸が熱くなりました。

大きなお友達は心の中で絶叫できる、静かな体験型の映画が私の中で構築されました。

ああ、ミラクルライトを振り回して好きなプリキュアの名前を大きな声で叫べたら、さぞかし気持ちが良いだろうな・・・
いっそ20歳くらい若返りたい。

まあ、今までの思い出を奪われるミデンの能力はご遠慮願いたいですけどね。

この映画の為に全キャラ起こしたと言われるちびキャラたち。折角なのでもうちょっと見ていたかったかも。

ドラマパートでは幼児化したルールーちゃんが一番かわいかったです。
幼児化したさあやとほまれ、えみるに翻弄されるはなのドタバタはちょっと面白かったけど、コメディだけでは終わらないのがはぐプリでしたね。
途中で心が折れて泣き出しちゃうはなをなぎさは擁護して「だってまだ中学生なんだよ。」と発言しましたね。でも大人でも泣きたいときはいくらでもありますよ。辛いとき助けてくれる人はいない様に思えるかもしれないけど、役場や病院の先生に相談してみましょう。すぐ解決にはならないかもしれませんが、出来るだけいろんな人に相談を聞いてもらうと、解決の糸口が見つかりやすくなりますよ。
なぎさは初代の重圧から、達観した思考をもってしまったのかもしれないけれど、もっと子供っぽさを持っていてもいいのかなと思います。
なぎさが子供らしさを得られる社会に、これからのプリキュアはなっていってほしいですね。

見せ方において、やや不満が残ったのは、説明過剰でテンポが崩れてしまっていたことです。
本作は、かなり映像の情報量が多かったので、省略してもいけた気がします。その分見せ場に多く時間をとってもらえると私は嬉しかったです。

そんな本作の映像ですが、前半ドラマ多めパートは手書き作画で、後半オールスターズはCGでという住み分けになっています。
お互いの質感を合わせるために、なんと手書き作画の処理をCGに似せるという試みを行っていました。

すごいよ!流石スーパーモデラー出身の宮本さんだ!

そして、大量のキャラを生成し、動かす、先鋭の東映デジタル部の技術力の高さ。いつも驚かされます。
いや、ほんと、日本で一番すごいCGアニメを見たかったら、プリキュアを見ろっていつも思います。

さて、そんな本作ですが、ターゲット層である幼児に受けるかは疑問です。
年齢的に過去のプリキュアはそんなに知らないでしょうし、ママ目線でのプリキュアって需要あるのでしょうか。フィルムカメラとかってちっちゃい子分かります?
敵が怖くないのは一応意識してるのかなと思いますが、ちびキャラで結構楽しめたりするのかな。高校生くらいまではちっちゃい子の気持ちがまだわかってたような気もしますが、いつの間にか忘れちゃうものですね。
大好きだったアニメとか、大切なことを忘れていることがあり、時々情けなくなるのですが、そんな状況の中で、過去を思い出させるきっかけになった本作はとても有り難い存在でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

59.3 4 東映アニメーションアニメランキング4位
劇場版CLANNAD-クラナド(アニメ映画)

2007年9月15日
★★★★☆ 3.3 (451)
1931人が棚に入れました
父親との間に問題を抱えた不良少年・岡崎朋也は、学校まで続く桜咲き乱れる坂道の下で立ち止まっている少女・古河渚と出逢う。
やがて二人は、廃部になってしまった演劇部を再建しようと奮闘していく中で惹かれあっていく…。

だんちょー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

これは冒涜です(#゚Д゚)

まず始めにものすごい批判レビューなので、劇場版ファンはここで閉じていただきい。









京アニのTV版を見て原作ゲームを終わらせてから劇場版がある事を知り視聴。

はっきり言って駄作もいいとこです。原作をどう解釈したんでしょうか?あまりにも原作ゲームともかけ離れてるストーリー。オリジナル展開にする事に異論はありません。っが稚拙すぎる。これではCLANNADの名前を付けてはいけない気がする。

そしてかなり省かれてるキャラ。最低でもことみ・風子がいないと成り立たないストーリーなのに、放映時間の短い劇場公開にあたり排除したのでしょうか?それにしては終盤の持っていきかたが強引すぎる。感情移入もできません。

そして作画。もう上のサムネみればわかりますよね。誰ですか?これ・・・ あきらかに違いすぎます。

はっきり言って2時間程度ではCLANNADは描けないです。いろんなキャラが絡み合って作る素晴らしいストーリーが台無し。

見る価値ナシです。これ見た時間返してください。

CLANNADが面白いと言われて、この作品を見られてしまうとショックです。CLANNADが大好きだからこそ・・・

長いですが必ず『京都アニメーション版』を見ていただきたい。

東映・・・ 嫌いになりそうだ・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アフターストーリーが良かった分いろいろと賛否両論があるけど、普通に良かった部分もあった

京都アニメーションさんのCLANNADが好きな人に言いたい。この作品を見る際は、CLANNAD~アフターストーリー~を見た後には見ないほうがお勧めです。
何故なら、このアニメが酷いと思ってしまうからです。
「最近CLANNADを見ていない」という感じの時に見ることを是非お勧め致します。

●視聴しようと思ったきっかけ
{netabare}
CLANNADシリーズは私もKeyの中でも特に好きな作品でした。それは一言でいえば一番感動をした作品だからです。ただ、それだけという訳ではありません。
実はこの作品に合うかどうか分からず、ずっと渚みたいに坂を登れない感じで前に進むことが出来ませんでした。

それは何故かというと、今回は東映アニメーションさんが制作だからです。と言いたいがそうではありません。どうしてもこの作品は「劇場版は酷い」「見ない方がいい」とマイナス評価の評価を受けることが多い作品だったことを知っていたこともあり、中々視聴までに至りませんでした。しかし、見ていないのに勝手に駄作だとは言いたくないので、この目で確かめようと思い視聴をして見ました。
{/netabare}

●評価するべきところ
{netabare}
CLANNADを久しぶりに見ましたが、これはこれで良いところが沢山ありました。実はこの作品は1期と2期の智哉と渚の関係をメインに描いていて、総集編という感じです。でも、嬉しいこともあったのです。それは、原作OP「メグメル」の採用です。「えっ?」と思った人もいるかもしれません。実はCLANNAD1期を見た人は、「それがどうしたのか?」と思うかな。

そもそも「メグメル」は原作のCLANNADからあり、アニメで流れているのは「メグメルのremix」です。原作はプレイしたことはないのですが、実際にKeyの作品のOPを見たときにまさかアニメはremixだったなんてと思っちゃいましたw。
今回は、原曲のメグメルなのでじっくりと聞いて見てください。

この作品の最大の魅力は、過去編です。過去編では、智哉たちが学生時代にどういう人だったのか、お世話になった父の過去、そしてバスケが出来なくなってしまったときのこと。そして、父親との距離が離れた描写があることです。これはアニメファンから凄く新鮮で、少し謎な部分があったので、実際はこんな感じで本編に入れたかったという気持ちが凄く伝わった感じがします。
{/netabare}

●感想
{netabare}
ストーリー構成 ★4.0
{netabare}
正直なことを言うと、アフターストーリーや学生時代と比べると、価値は低いです。でも、そもそものクオリティが良いのでそれでも良いかなというところです。しかし、何故京都アニメーションが制作しなかったのか少し疑問ですが、京都アニメーションさんと東映アニメーションさんは恐らく得意先という感じで受け取れるかな。前にも【Kanon】でもこのような感じにはなったので、それで得意先となり、東映さんでもやってみたいという感じに来たのかなと自分なりに考えおります。ストーリー構成としては先ほど上記にあげた通り、1期と2期の総集編 + αという感じでした。内容は総集編でも、意外と物語は変化しているところもあれば、大幅カットしたり、キャラの人数を減らしたりもしていました。例でいえば、風子ちゃんですね。まだいるけど、それいうと見ないという方も居そうなので、自重します。
何だろう同じっぽいんだけど、制作会社が変化するだけこんなにも変化してしまうのだともわかりました。
{/netabare}
作画 ★4.0
{netabare}
おそらく、ここがこの作品で受け入れることが出来ない人が多い部分なのではないでしょうか?私は、最近CLANNAD視聴しておらず、久しぶり見た感じだったので良かったのですが、実際にアフターストーリーから見ると制作会社が変化したことで、もう少し原作に近づいたキャラのデザインになっているのが直ぐに分かります。作画で見る見ないがはっきりしてしまう部分なので、これは仕方がないことだと思っています。だからこそ、2期が終えてから直にはこの作品は見ないで欲しいと思っています。絶対に2期のキャラデザインに慣れていて、絶対に受け入れることが出来ないと思うので
{/netabare}
声優 ★3.0
{netabare}
今回はすいません。本当は高くしたいけど、私はどうしても京都アニメーションさんの声優さんたちのクオリティを知っているからこそ、CVが変化してしまうというのは、難しいところ。途中で変化してしまうよりかは全然良いのですが、智哉は出来れば変えて欲しくなかった。あれがいいんだよ。と言いたい。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

アニヲタDX さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

本編を全部見た人にとっては少し残念かも・・・

内容としては、1期のCLANND全23話+αの内容になっています。

ではまずストーリをざっと紹介...。
今回は劇場版なので、すごく簡単に説明していきます。


〜ストーリー〜

不良少年・岡崎朋也と、真面目でお人好しな性格の古河渚が本作の主役。
ある日の通学路、いつも通り学校へ登校していた朋也は、学校まで続く桜咲き乱れる坂道の下で立ち止まっている少女・渚と出会う。
やがて二人は、演劇部再建するために行動を共にするようになる。
二人はお互いにないところを補っていき、いつしか惹かれ合っていく・・・。

二人がこの後どうなっていくかは、映画を見てのお楽しみ^^


〜感想〜

ストレートに感想を言うと、23話+αを2時間程の映画にまとめたことにより、詰め込みすぎて内容がかなり薄くなったなぁと思いました。
あと自分が一番許せないことは、見た人はわかると思いますが、最後の終わり方が・・・
渚をあんな目に遭わせるのは悲しすぎるだろ!!っと 涙
まぁここは、2期で改善されましたが・・・でも映画の終わり方としてはちょっと残念かな...。

まだ見たことなくてこのレビューを見た方、自分はなんか今回は悪いように書いてしまいましたが、全然悪いものではないです。
↑一応訂正しときます。
これも、TV放送のCLANNADがとても良いものだからこそですから 汗
まだTV放送版のCLANNADも見たことない人でTV放送版のアニメを見てみたいけど1期と2期合わせると50話程あるからまだ見るのをためらっている人!
どんな話なのか流れを掴んでから見たい人には、この『劇場版CLANND』はおすすめなのでぜひ見て、TV放送のCLANNDも見てください。

ではではこの辺で・・・。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

62.5 5 東映アニメーションアニメランキング5位
プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち(アニメ映画)

2013年3月16日
★★★★☆ 3.8 (26)
154人が棚に入れました
プリキュアの守護妖精になるために勉強する妖精が通う妖精学校。ある日そこからプリキュア達の元に「プリキュアパーティ」の招待状が届く。妖精学校ではプリキュアの人気をねたむグレルが心の影を映す「影水晶」から生まれた自分の影と共に行動、パーティに参加するため妖精学校を訪れたプリキュア達から変身アイテムを奪ってしまう。泣き虫の妖精、エンエンはグレルの行動を止めようとするが勇気が出せないままグレルに巻き込まれてしまう。そしていつしかグレルの影は巨大な力を身につけ暴走してしまう。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「ファミリー向け」のタブーと向き合う、シリーズでも稀に見る難問とぶつかるプリキュア 梅澤淳稔プロデュース作品集大成

前作、NS1では視聴者の子供達に一番近しい存在として『キュアエコー』というオリジナルキャラクターを見立て、それを軸に物語を作る試みをしていました
今作も同じく、視聴者層に親しみを感じてもらえるようなオリジナルキャラクターとして、舞台となる妖精学校の生徒『エンエン』『グレル』という二匹の妖精が登場します


プリキュアに変身する少女達も普段は普通の中学生ですから、当然日常生活や学校生活の中で起こる中学生らしいイベントのエピソードや悩みごとといったトラブルなんかがテレビシリーズでは絡められてくるわけです
しかし実際の視聴者層は小学生以下がメインターゲットになってますから、プリキュア達はお姉さん的存在になっちゃうわけですね
そこで、今回のエンエンとグレル
プリキュアのパートナーとなるべく妖精学校に通う幼い妖精ってことで、あえてプリキュアのようなスーパーパワーを持たない、かつ幼いキャラクターという、視聴者層とダブる存在を見立ててやったようです


まずグレル、この子は目立ちたがり屋で学校の皆がもてはやすプリキュアには少し妬みを感じています
「プリキュアなんて、ちっとも凄くねーじゃんか」と意固地になった彼は、学校の皆から厄介者の目で見られてしまいます
そこでプリキュア達を一泡吹かせてやろうと今作の黒幕である『影』の誘惑に乗っかってしまうのです


次にエンエン、この子は自己主張が苦手なため学校の輪の中にイマイチ打ち解けられず、グレル以外の友達がいません
また、グレルに対しても強気に話すことが出来ないため、影に唆されたグレルを諭してあげることも出来ない


この二匹、つまり集団の中に溶け込めない“KY”或いは“ぼっち”な二匹が今作の実質的主役なんです


プリキュア側のリーダーシップを握る『スマイルプリキュア』の面々と「新しい血」として参戦する『ドキドキプリキュア』の面々が初顔合わせをする、という恒例のファンサービスこそあるものの、あくまでプリキュア達は二匹の自律と活躍を手伝うための見守り役に徹している、というのが今作の特徴


今作のプロデューサーで第二期プリキュアシリーズ(フレッシュ~スマイル)の育ての親である梅澤淳稔Pは、昨今のニュースを騒がす「いじめ問題」を取り上げたかったらしいです
が、しかし直接「いじめた」or「いじめられた」と暗い話題を扱うのは視聴者層に未就学児が大半を占めていることもあって難しい
そこであえて“ぼっち”をいじめと置き換えてシリアス過ぎないように気を払ったようです


ただでさえ“ぼっち”だった二匹が、取り返しのつかない事件を起こして後戻りが出来なくなってしまう負のスパイラルに陥る今作
そこで生きてくるのが「キュアパッション」と「キュアビート」の存在
この二人のプリキュアこそ梅澤P作品を代表するキャラと言えるでしょうがそれもそのはず、この二人は初めプリキュア達と敵対していて、その後に芽生えた友情で仲間となったキャラなんです


「過ちを犯してもやり直すことは出来る」


一見して綺麗事を言っているだけのように聞こえますが、この台詞をパッションとビートが言うだけで凄く説得力が増します
この点は今作で最も評価したいところです


前作NS1ではキャラは登場すれど台詞は無し、というオールスターズ恒例のお祭り感を削ぐお話が残念でしたが今作でもやはり台詞があるキャラは限られてしまっているのが実際問題です
具体的にはブラック、ホワイト、ルミナス、パッション、ブロッサム、マリン、ビート、それにスマイルとドキドキの面々のみで残りはモブと同じ扱い


ただしグレルとエンエンの二匹こそが主役、プリキュアはあくまでキーパーソン
と割り切ったお話作りを感じられますので、前作からはかなり進歩したと思います


どちらにせよ胸にくるお話であることに変わらず、深夜の劇場で涙ボロボロ落とさせてもらった良い意味で期待を裏切ってくれた作品ですね

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

67.9 6 東映アニメーションアニメランキング6位
映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!(アニメ映画)

2016年3月19日
★★★★☆ 4.0 (16)
63人が棚に入れました
立派なプリキュアを目指すみらいとリコは、初めて遊びに来た街で、はるかたち先輩プリキュアと出会う。リコがついつい使った魔法を見て、はるかたちは驚く! いきなり魔法つかいだということがバレてしまった…? その時、突然闇がはるかを包み込み、プリンセスプリキュア最大の敵・ディスピアが出現! はるかやみらいたちは、プリキュアに変身して一緒に戦う! しかしどこからか少女の歌声が聞こえた時、ディスピアは消えてしまった…。戸惑うみらいたちの前に現れたのは魔女・ソルシエールと、その手下・トラウーマ。彼女たちはある魔法を完成させてために、そのカギとなる<プリキュアの涙>を狙っていたのだ! ソルシエールの力により、先輩プリキュアたちは次々と捕らえられ、残る魔法つかいプリキュアの二人も「囚われの世界」へと飛ばされてしまう! 離れ離れになったみらいとリコは、お互いを探してさまよう。しかしまだ力が足りない二人に、次々と襲いかかる強大な敵! 絶体絶命のピンチを救ってくれたのは、先輩プリキュアたちだった。みらいとリコは彼女たちと共に戦い、その友情の力を見て決意する。みらいの元へ、リコの元へ、絶対戻る!! 果たしてみらいとリコは再会できるのか! 道しるべのように響き続ける少女の歌声とは? <プリキュアの涙>をめぐる戦いには、一人の魔女の切ない願いが隠されていた――!!

声優・キャラクター
高橋李依、堀江由衣、嶋村侑、浅野真澄、山村響、沢城みゆき、新妻聖子、山本耕史

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

転んでもタダでは起き上がらなかった映画プリキュア!ミュージカルという難題に決着を着けた新しいオールスターズの傑作が誕生!

『映画プリキュア』20作目にして『プリキュアオールスターズ』シリーズ第8作目
2月スタートの新作『魔法つかいプリキュア』をメインにしつつ、歴代ファンからは【新人研修】等と揶揄される歴代シリーズから新シリーズ主人公達への引継ぎが行われる作品群の最新作です


ナシまほう界(現実世界)で偶然に『GOプリ』の面々に出会ったみらい、リコ、モフルン
そこへ人の記憶の中を探り出して復元することが出来る魔女ソルシエールの魔法によって『GOプリ』が最も恐怖する存在である“ディスピア”が復活する
『GOプリ』、『まほプリ』は力を合わせディスピアを退かせることに成功したがソルシエールに協力する妖精トラウーマによって彼等のアジトに閉じ込められてしまった
ソルシエールとトラウーマの目的は歴代プリキュアを監禁し、秘薬の調合に必要な“プリキュアの涙”を奪うことだった
ソルシエールは完成した秘薬を使って仲違いしたまま他界してしまった魔法の師匠に再会するつもりだったのだ・・・
バラバラにされてしまったみらいとリコは復元された歴代ラスボスと戦う歴代プリキュアらに励まされながらも互いにパートナーを探すのですが・・・


『春のカーニバル』以降、歌を絡めた構成が『映画プリキュア』のお約束になってきましたが、前作までがあくまで歌は歌とし、ライブ的な演出を用いていたのに対し、今作は明白に【ミュージカル映画】として作られております
街の人々を交えてフラッシュモブの如く歌いだす『まほプリ』や『GOプリ』の面々
ソルシエールとトラウーマは自分達の目的を歌と踊りにのせて説明
などなど実に8曲もの新曲を入れて楽しげなものから悲しげなものまで網羅
作画的にも、たぶん『プリキュア』シリーズとしては初のロトスコープを用いたダンスで、CGとはまた一味違ったシームレスな画面で魅せてくれます


それにバトルシーンもたっぷりあって、そもそもつい先日苦闘の末に倒したばかりのディスピアが劣化コピーとはいえ冒頭で復活するというのが既にアツい
ジャアクキング、ゴーヤーン、エターナルの館長、メビウス、デューン、ノイズ、ピエーロ、プロトジコチュー、レッドとかもういい意味で無茶苦茶やw
(デスパライア様は自身が戦わなかったせいか未登場でした)
また『まほプリ』にとっての見せ場の一つとしてTVシリーズに1日先駆ける形でサファイアスタイルが登場したのもちょっとしたサービスでしたね


44人のプリキュアって・・・数が合わないなぁ・・・って思ってたら『NS3』以来となる、イレギュラープリキュアの“キュアエコー”も登場
コレ本当に嬉しくて拳握り締めてましたねw『NS』シリーズだけのキャラだと思っていましたから
キャストも総勢26人と『NS3』の25人を1人上回って記録更新
「ピンクカルテット(ピーチ、ブロッサム、メロディ、ハッピーの4人で即興に作られたチーム)」など掛け合いも比較的多めに感じましたし、やっぱりブロッサムとマリンは【皆勤賞】だったのは守られる伝統に安心すらしましたw


この作品を特に評価したいのは物語の鍵を握る魔女ソルシエールがプリキュアと対峙してまで秘薬を完成させなければいけない切実な理由にあります
彼女が再会したがっていた師匠の真意とメッセージに気付くシークエンスと、師匠が託した「究極の魔法」を使うシークエンスは涙で顔を腫らしてしまいました;;
ソルシエールを演じた新妻聖子、トラウーマを演じた山本耕史の二人もミュージカル経験豊富ということで演技に遜色なく、寧ろ2人の歌は聴き所です


クライマックスでは『春のカーニバル』で中断したミラクルライトを用いた演出も絡めており、やっぱりミラクルライト(と、一生懸命にプリキュアを応援する劇場の女児先輩方の姿)があった方が『プリキュア』の映画らしいなと思いました


『春のカーニバル』以降、歌とかメンドクサイことに手を出してしまったなぁ・・・っていう残念な気持ちが大きかった『映画プリキュア』でしたが、今作で遂にその難題を昇華してみせたという気持ち良い一作に仕上がっておりましたb
ディズニーにも負けず劣らず、これが【ジャパニメーション流のミュージカル映画】と胸を張れる作品ではないでしょうか!?
強くオススメです!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

正直駄目オールスターだが….。

ハッキリ言って微妙な作品で、作画悪し、敵がショボイ、歴代のボスを再生怪人みたいに雑に使う、歌を強調するが音楽印象に残らないしエモーショナルな効果を発揮してもいない。なにより能登さんこと、キュアエコーを無駄うちすんな!と言いたい。


正直オススメできないが、唯一良かったのがEDのオールスターダンスシーン。ここは曲も良いし、CGモデルも後ほどじゃないがグッド!。なんでこの良さを本編で活かせなかったのか…。


まぁ、曲が良いと言っても丁度直前に聞いてスタプリのサントラの神っぷりに比べちゃあねぇ。「スタートゥインクルイマジネーション」と「この胸に星は輝く」の煌めきは神々しさすら感じる。キラプリからスタプリまで担当された林ゆうきさんマジ尊敬です。


それにしても、キュアエコーは映画オリジナルプリキュアだから出番少ないのは仕方ないが、SSの満と薫はなんらかしらの救済があってほしい。SS自体が不遇な作品だと思いますし。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ロシュフォールのプリキュアたち

今作視聴前のプリキュアシリーズ視聴状況

Yes!プリキュア5    :ほぼ完
スイートプリキュア♪  :完
スマイルプリキュア!  :完
ドキドキ!プリキュア  :7割ほど
Go!プリンセスプリキュア:序盤

他は未視聴(魔法つかいプリキュア!以降は除く)

公開時は、魔法つかいプリキュア!が始まったばかりの頃のようです。





何故かミュージカル。しかし、アニメでミュージカルって意外と少ないですよね。
ライブなどでの歌唱シーン以上に、動きに意味を持たせる必要がある→作画が大変、といったところでしょうか。

プリキュアの映画を見るのは初めてでしたが、やっぱりプリキュアがたくさん出てくるのは幸せですね。
台詞のないプリキュアも多かったですが、程よく見せ場が与えられていて良かったと思います。

プリキュアの映画と言えば、お客さんである子供たちが、ミラクルライトを振って応援する場面がハイライトです。
おじさんである僕はミラクルライトを振ることができません。
しかし、モフルンたちがミラクルライトを必死に振っている姿を見るだけでも泣きそうになりました(笑)

テレビアニメシリーズの劇場版は、タレントによる声の出演がクオリティを左右します。
もちろん僕も否定的ですが、悪目立ちしなければ上出来だろう、とは考えています。
しかし、今回の山本耕史さんはめっちゃ上手いですね!一瞬、プロの声優かと思いましたよ。
彼は、もっと色々なアニメに出演しても面白いかもしれないなと思いました。ギャラ高&多忙でしょうけど。

クライマックスが、なぜかソルシエールのオンステージだったことに若干の不満はありますが、
プリキュア映画の楽しさを発見することができた一本でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

66.2 7 東映アニメーションアニメランキング7位
映画プリキュアドリームスターズ!(アニメ映画)

2017年3月18日
★★★★☆ 3.8 (12)
57人が棚に入れました
ある日、いちかの前にサクラと名乗る謎の少女が現れた。「桜が原」という異世界から来たというサクラは、鴉天狗によって連れ去られた友達の狐であるシズク、そして奪われた桜を取り戻すため、「スイーツ」「宝石」「鍵」のプリキュアを探しているという。
いちかたち『キラキラ☆プリキュアアラモード』の5人は、『魔法つかいプリキュア!』・『Go!プリンセスプリキュア』とともにサクラを助けるため、「桜が原」に向かうことになる。

声優・キャラクター
美山加恋、福原遥、村中知、藤田咲、森なな子、かないみか、阿澄佳奈、高橋李依、堀江由衣、早見沙織、齋藤彩夏、嶋村侑、浅野真澄、山村響、沢城みゆき、東山奈央、古城門志帆、木村佳乃、山里亮太、関町知弘、田所仁

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ファンでもこれは厳しいかも

視聴してから半年くらい経っているので、うろ覚えですが
カラス天狗の立ち位置(キャラ自身はギャグなのにラスボスで強い)というところが受け入れづらかったです。真面目に戦ってよ!と思ってしまうからかもしれません。

因みに、タイトルにおいてのファンは監督のことを指しています。
宮本浩史さん。
若いながらも、優れた3Dモデラー、演出、監督として、プリキュアのED等を担当されています。
この方の作る3DCGキャラは手書きアニメらしさを残しつつ、そして可愛らしい顔立ちをしているのが特徴で、スマイルプリキュアのEDなどは、これ手書きなんじゃないか?と思ってしまう程でした。
オールスターズでは、全てのキャラのCGキャラをデザインしたことでも知られています。正解するカドでも男性キャラの素体づくりに一躍買われたのだとか…
実際東映の3DCGキャラと言えば宮本さんと言えるくらい有名な方なので、CGアニメに興味がある人は、頭の片隅に置いておくと良いかも。

そして、監督としては、GOプリ劇場版「レフィのワンダーナイト」に続き、2本目ということになります。

CGでの絵作りはやはり面白いですね。
戦闘シーンはCGだけど集中線(漫画でよく見られる強調する線)を使って、それがまた良い味を出していますし、殴ったり蹴ったりというワイルドなアクションシーンがプリキュアというコンテンツと融合して面白い絵面になっています。

ただ、一点だけ残念なところも…
「レフィのワンダーナイト」でも思ったのですが、キャラクターの性格があやしい…

まあまだ、作品撮るのは2本目ですから、今後の活躍にも注目しています、ということでよろしくお願いします!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

作戦会議の間、ちゃんと待ってくれる

今作視聴前のプリキュアシリーズ視聴状況

6割:Go!プリンセスプリキュア
完走:魔法つかいプリキュア!
4割:キラキラ☆プリキュアアラモード



"出演するプリキュアを直近の3作品に絞る"という手法は、今作が初めてだそうです。
もっと前からやっているシステムかと思ってました。

そのプリキュアの中にも良い意味で上下関係があり、さながら中1~中3(あるいは高1~高3)のようです。
メインのターゲット層(幼児)にとっては未来の話ですが。



映像は、後の「映画 プリキュアスーパースターズ!」のように特定のシーンでプリキュアがフルCGになります。



ストーリーがやや分かりにくかったりしましたが、山里亮太さんの演技が思いのほかコミカルで上手かったりしました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

オールスターズメモリーズの習作

本作はハッキリ言ってオールスターズメモリーズのためのCGプリキュア映画の習作の域を出ない。前半手描き、後半CGという構成も同じだし。だから微妙か?と聞かれたら、充分平均以上な作品と言いたい。


ストーリーはスッキリした勧善懲悪で無駄がないし、ビジュアルはCGも含めて最高。物凄い傑作じゃないが、プリキュアのCGのレベルの到達点をオールスターズメモリーズの前に確認するのも悪くない。ゲストのアスミスは勿論最高だし、メインのキラプリは至高だしね(なんで単独作はああなったのか…)。ただ、第四の壁を文字通り突破する演出は冷める余計なもんだったかな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

60.8 8 東映アニメーションアニメランキング8位
ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!(アニメ映画)

2006年12月9日
★★★★☆ 3.7 (27)
127人が棚に入れました
海原市立夕凪(ゆうなぎ)中学校に通うふたりの女子中学生、日向咲と美翔舞。ふたりは、「泉の郷」からやってきた花の精・フラッピと鳥の精・チョッピの力により「伝説の戦士プリキュア」に変身し、滅びの力で世界を支配しようとするアクダイカーンやその手下と戦う。

声優・キャラクター
樹元オリエ、榎本温子、山口勝平、松来未祐、渕崎ゆり子、岡村明美

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

判官贔屓になっちゃうSS

二本立ての一本のため、プリキュア映画史上最短の50分しかない。その上、かなりマックスハートの劇場版「雪空のともだち」と同じ仲違いの話でかぶってるし、そもそもSSはあんま人気ない…。ここまでマイナスな要素が揃って上手くいくわけが…。そんな逆境でも覆えせる、何故なら最高の「ふたり」だから!。


ふたりが再び手を繋いで徐々に変身していくシーンは他に例を見ない萌え燃えなシーンだし、作画が全編通して素晴らしい、特に戦闘シーン。マックスハートより正直「ふたり」の絆の描くの成功してる。本当にSSは過小評価。玩具の売上げなんて関係ない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

GRCcu59431 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

めっちゃ感動した。

歴代映画の中では一番短い映画だが、その分すごくスッキリできる映画。エンディング見たあとの充実感は今でも忘れられない。一度ではなく何度でも見ることをオススメするがその時に注意して欲しいのは「戦闘シーンへのこだわり」。戦闘シーンは短いので物足りないと思うとあまり面白く思えないのでそのフィルターをとっぱらって鑑賞しよう。ただ、短いと言っても戦闘シーン自体は素晴らしい出来なのでガッカリする必要はない。ゲスト声優が意外といい人ばかりなのでその辺も楽しめる。終盤の咲舞変身シーンは素晴らしい出来。涙出ます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Clock Strikes

Splash Starは未見です。割と最近まで、咲&舞となぎさ&ほのかを同一人物だと思っていたほどです・・・(^-^;

そんな勘違いをしてしまうほどに、良くも悪くも「ふたりはプリキュア」の廉価版という印象です。

ただ今シリーズが不人気だったからこそ、次作以降のプリキュアの多彩なバリエーションが生まれた
と言うことができるかもしれません。同じキャラで繰り返しても意味ない、と。


不人気だったからなのか上映時間も非常に短いですが、
竹内順子さんやTARAKOさんが物語をドラマの面で引き締めているのが印象的でした。



プリキュア映画コンプリートの道は、まだまだ遠い・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
ページの先頭へ