れんげ さんの感想・評価
3.2
『風呂は身体だけでじゃなくて、心の汚れも落としてくれる。』
劇場版クレヨンしんちゃんの第7作。
1999年公開。
【前置き】
原恵一さん、脚本&監督作品の第3弾。
当時の私は、この愉快なタイトルとは裏腹な、本作の予告で流れたキャッチフレーズ
「野原一家離散! それと同時に、突如出現した巨大ロボット!!
シリーズ最大のピンチに、野原一家初の敗北かっ!!」
に、焦りを隠せませんでした。
しかし実際に本作を見てみると、そのような描写は一切無く、今思えば初めて映画で「予告詐欺」なるものを体感した作品となりました。
劇場版クレヨンしんちゃんシリーズは、製作期間が短いこともあり予告を公開する頃には、まだプロットの段階であることも多々あるようなので、今回もその影響ではあるのですが。
にしても、野原一家離散エピソードが一切無いというのは…どうなのでしょう…。
ちなみに、約12分のショートストーリー「クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉」も、同時収録。
総じて110分と、劇場版の中では最長となっています。
【あらすじ】
日本の温泉を守る秘密組織「温泉Gメン」と、「風呂嫌いテロ組織YUZAME」の戦いを軸にして、
野原一家の家の底に眠る「金の魂の湯(略して、きんたまの湯)」の、不思議な力をめぐり、YUZAMEが操る超巨大ロボットに立ち向かう、というストーリー。
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【初めての、田村ゆかり】
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【総評】
シナリオとしては、旧作に比べて抑揚の薄いストーリー展開で、私の中では初期10作の中では最低ランクの作品です。
実際に興行収入の方も、本作は始めて10億円代を切った作品であり、それは歴代でも最低の数字でした。
ただ、舞台が春日部ということもあり、本編の登場キャラがそれぞれ町の危機に対し、どんな行動をしているのかは見ていて非常に面白いシーンでした。
「埼玉紅さそり隊」を始め、「かすがべ書店の店長と中村さん」「ミッチー&ヨシリン」「ななこお姉さん&神田鳥さん」、ちゃっかり「臼井儀人」さんも、また登場してます。
私的には終盤よりも、ここが作中でも一番面白くて熱くなりました。
あまりオススメ出来ないのは残念ですが、それでも田村ゆかりさん演じる「指宿」ちゃんは、メチャクチャエロ可愛いです。
本作は今より15年前の作品になるわけですが、あの可愛らしい声が当時から今も全く変わっていないのは、本当に驚きです。
年を取らないという都市伝説さえある声優さんですが、声に関してだけで言えば、確実に年の流れを感じさせない実力派の声優さんであることは、間違い無いでしょう。
ではでは、読んでいただきありがとうございました。
次回作は、第8作「嵐を呼ぶジャングル」です。
◆一番好きなキャラクター◆
『指宿(いぶすき)』声 - 田村ゆかりさん
◇一番可愛いキャラクター◇
『指宿(いぶすき)』声 - 田村ゆかりさん
◆胸元に隠れたいキャラクター◆
『指宿(いぶすき)』声 - 田村ゆかりさん
◇「チェリオ!」って言いそうなキャラクター◇
『指宿(いぶすき)』声 - 田村ゆかりさん