2024年度の惑星おすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度の惑星成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月29日の時点で一番の2024年度の惑星おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.7 1 2024年度の惑星アニメランキング1位
チ。―地球の運動について―(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (150)
637人が棚に入れました
第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞ほか、数々の賞を席巻。 若き天才作家魚豊(うおと)が世に放つ、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語 15世紀のヨーロッパ某国。飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウ。 彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。 が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。 ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。 異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。 彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な「ある仮説」だった――。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

知の探究者たち

マッドハウス制作。

天文への情熱を捨てられずにいた神童ラファウ、
彼はフベルトという謎めいた学者に出会う。
彼が研究していたのは衝撃的なある仮説だった。

ラファウの信条は合理的に生きること、
合理的な選択をすればこの世は快適に過ごせる。

フベルトとの出会いが彼を変えていく。

こうして歴史に名を残さずとも、
情熱的に真理を追い求めた人たちがいる。
彼らはどんな苦難にも決して折れず、
世界を想像し知を探究したものたちである。

これは意志と継承の物語なのでしょう。

14話視聴追記。
世界はありのままで美しい。
ネタバレレビューを読む

最終話視聴追記。
知性は揺らぎ迷うものである。
ネタバレレビューを読む

とても興味深い物語で楽しめました。

知の探究者たちに、光あれ。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 31
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

知の怪獣たる人間の性を深く洞察した逸品

15世紀前半・中世ヨーロッパの“C教”が信仰される“P王国”にて、
天動説を説く教義に背くとされた地動説を巡り、
宇宙の真理であると地動説を追求する者、
信仰を守ろうと地動説を弾圧しようとする者など、
様々な人生が交錯する同名連載コミック(未読)のNHK総合・連続TVアニメ化作品(全25話)

【物語 5.0点】
信念を持って真理や信仰を追求する人間の可能性と狂気を活写している。

第一印象は、またぞろカトリックを悪者にする、よくある中世エンタメ作。

私も大概キリスト教嫌いなので、本作もまた、
腐敗と迷信に溺れる暗黒時代の“C教”の迫害を覆さんと、
真理の探究者が奮闘する展開を期待しましたし。
特に序盤は、ノヴァクのエグ過ぎる拷問にも負けずに、
地動説を貫き通そうとする人々に共感する視点で観ていました。

ところが、話が進むに連れ、本作は、科学的思考が宗教を見下す一方的な話ではなく、
地動説の信奉者も、神の信奉者も、自らの信念を貫き通す人間として尊崇し、
また畏怖する視点の物語だと、徐々に軌道修正。

私は無意識に、地動説を信じる自分たち現代人の方が、
天動説を盲信していた中世ヨーロッパ人より優れていると決め付けていました。
実際、C教会にて、自ら信念も持たず、組織に命令されるがまま、
地動説の迫害に加担する信徒たちは愚かです。
が、それは、現代社会にて、組織の論理のままに、
時に不祥事まで犯してしまう現代人も同様なのではないでしょうか。

特に転機となったのが、第9話のピャスト伯。
ネタバレレビューを読む
彼の信念と生き様を見ていて、
私は自らの信念のため、幸福と救済のために、世界を知ろうと真剣に探求しているだろうか?
そう考えると、中世人は皆、頑迷だと笑うことはできないのではないか。

因みに、地上から天動説視点で見ると軌道が惑う故に“惑星”と呼ぶという由来も、
私は恥ずかしながら本作をキッカケに初めて認識しました。


中世を舞台に現代人にも信念や真理への向き合い方を問うという視点に立てたことで、
本作を視聴する時間は、知的好奇心を持つ人間について哲学する有意義なひと時となりましたし。
ラスト3話の展開についても、解答が示されない故のまとまりの無さよりも衝撃の方が上回りました。

特に第二十二話「君らは歴史の登場人物じゃない」
ネタバレレビューを読む

良くも悪くも人の主観が世界の認識を変えてしまう事例が、
視聴者側にも当てはまることを思い知らせる大仕掛け。お見事でした。


この流れで、謎を残した最終回について、すなわち、
ネタバレレビューを読む
これも私は、現代より劣った中世ヨーロッパを信じたい現代人の偏見は虚構同然だと、
一石を投じる価値ある構成だったと感じました。

最終話のネタバレレビューを読むの告解室のやり取りも私は好感。
経典の内容は絶対だと盲信して信仰を押し付ける宗教家は愚かですが、
人にとってどの真理探求や信仰のあり方が救済となり得るのか。
ある程度悟って、各々の告白者に合った道を選択、提示できる宗教家の説法は、
科学至上主義と拝金主義に覆われていく後の近代社会でも有効。
終わってみれば宗教も意地を見せた作品でもありました。

正しい真理を追求する人間が素晴らしいのではなく、
人間は真理探求のあまり怪物と化すこともあると自戒できる者こそが歴史を作る。
己の信じる真実をぶつけ合ってSNSで分断を深め合っている現代人にも耳が痛い。
同時代への示唆にも富んだ一作。歴史として語り継ぎたくなる逸品です。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・マッドハウス

ノヴァクさんの拷問タイムなど、死傷者多数のグロテスクな描写にも果敢に挑んだNHKアニメ。

が、私にとってよりトラウマになったのが、オグジーの宇宙観。
C教において現世の地上とは穢れて不完全な世界の底辺であり、
人々は信仰によって来世の天国で神に救われねばならない。

生来、こうした宗教観を刷り込まれたオグジーの中では、
天動説に基いた夜空の星々は、天から穢れた大地を見下ろす目玉のようなおぞましい姿で認識されており、
オグジーは卓越した視力を持ちがながら、星空を直視することもままならない。

この現世の美しさや幸福からも目を背けさせる信仰の歪さを体現した
大量の目玉が降ってくる星空イメージの背景美術。
私は爪剥がしより痛いと恐怖しました。


その他、本作には例えばネタバレレビューを読むなど、信念をぶつけ合った議論の末、
人間が理屈をこねて練り上げた信念など軽く凌駕する景色があるという展開も多々あり。
世界にはまだまだ知らないことがある、神が不完全に作ったと説かれる現世も十分に美しい。
認識できるだけの背景美術は用意されていました。


【キャラ 4.5点】
地動説を継承していく複数の主人公視点。
このキャラ構成自体が、人の生涯を超えて残り続ける信念のしぶとさを表現する仕掛けとしても機能。

彼ら地動説信奉者たちを横断するように立ちはだかる異端審問の拷問官・ノヴァクというキャラ設定も、
信仰側の信念を体現する上で効果的かつ狂気でした。
ノヴァクさん、仕事では異端の口を裂きながら、家庭では娘を愛する子煩悩な父だったりする。
拷問を、帰宅を遅らせワークライフバランスを乱す残業くらいに軽く考えている。
私も仕事をする時、自らの職業は世の中に資する内容なのか、よくよく自戒したいと逆説的に痛感しました。

特に真理探求の意志や教養も持ってなかったオグジーみたいな存在まで、
地動説に巻き込まれて行く主人公群の一角に据えられるのも興味深いキャラ展開でした。
対照的に知識と野心を持った修道士・バデーニとのやり取り。
特に「文字を残すというのは重い行為だ。一定の資質と最低限の教養を要求される。
誰もが簡単に文字を扱えたら、ゴミのような情報で溢れかえってしまう。
そんな世の中、目も当てられん」
との一説、平生ゴミに溺れている私にとっても身につまされる説教でした。


その他、拝金主義を示唆する主人公視点・ドゥラカと、
極端な環境保護を示唆する異端解放戦線のシュミット隊長との議論など、
キャラたちも中世を越えて、現代社会にも通じる信念を持った曲者ぞろいでした。


【声優 4.5点】
淡々とネットリと拷問する異端審問官ノヴァク役の津田 健次郎さん。
真理に対してピュア過ぎる第一主人公・ラファウ役の坂本 真綾さん。
などキャリアを重ねてきた実力者が、連綿と続く地動説ストーリーを好表現。

その流れで、少女ヨレンタ役。この声は早見 沙織さんかな?と私は誤認していましたが、
仁見 紗綾さんという若手声優でした。失礼致しました。
元々ナレーション志望から、演技にも興味を持って、両方やれる声優業界に入って来たという仁見さん。
発声はキレイで、演技にもまだまだ伸び代がある。まだまだ端役が多い若手ですが、
オグジー役・小西 克幸さんいわく、スーパー新人らしいので、
今後、台頭して来たら、注目していきたいです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は牛尾 憲輔氏。
どんな世界観・舞台も得意の電子和音で彩ってしまう。
氏の個性は諸刃でもありますが、
現代的なテーマも問う本作の作風には合っていたと感じました。

OP主題歌はサカナクション「怪獣」
随分、久しぶりに聞くな?と思っていましたが、これが実に3年ぶりのシングル。
放送中ずっとフルバージョンがリリースされずにヤキモキしましたが、
先日じっくり練り上げた末に、作品を咀嚼した好タイアップ曲を完成させてくれました。
“この世界は好都合に未完成 だから知りたいんだ”というサビのフレーズが特に苦くて好きです。

ED主題歌はヨルシカ。
前期「アポリア」、後期「へび」共に、淡々とした曲調の中に詩的な歌詞を込める。
が、正直に白状すると、濃厚な本編で消耗しきった私は、
EDまで咀嚼、解釈する気力は残っておらず、
毎回ピアノサウンドで癒やされる時間になっていましたw
今後フルサイズで公開されているPVでも見直して噛み締めていきたいです。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 14
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「勉強が嫌い!?」 →学問の自由が保障されている現在に感謝すべきでしょ!!

【レビューNo.175】(初回登録:2025/3/23)
コミック原作で2024年作品。全25話。
放送前にネットをチェックしていたら、「原作は面白い」と前評判が高かった
ので期待してた作品ですね。
放送途中に図書館に原作があるのを知ったので、以降は既読状態で視聴してま
した。


(ストーリー)
15世紀前半の中世ヨーロッパの「P王国」では、「C教」という宗教が中心と
なっていた。
地動説はその教義に反く考え方であり、研究するだけでも拷問や火あぶりと
いった迫害対象となっていた。
主人公の少年ラファウは将来を嘱望されていたが、地動説に出会ってしまい、
その美しさに魅入られ、命を賭けて研究を続けることになる。
しかしある日、彼の元に「異端審問官」のノヴァクが現れて・・・
そして時を越えて「地動説に触れ真理を探究する者たち」の物語が紡がれて
いく。


(評 価)
・「地動説への苛烈な迫害」というフィクションを描いた作品
 ネタバレレビューを読む


・「勉強が嫌い!?」 →学問の自由が保障されている現在に感謝すべきでしょ!!
 ネタバレレビューを読む


・アニメーションとしても優れていた
 ネタバレレビューを読む


「人間が持つ押さえきれない知的探求心」
など、人によっていろいろなテーマを見出だせる懐の深い作品だったかなっと。
視聴前は
「地動説の話をどうやって面白くするねん!?」
と少し懐疑的にみてましたが、さすが前評判が高い作品でしたね。
原作のよさを制作陣がしっかり料理していたと思います。


OP『怪獣/サカナクション』
・サビの部分で宇宙の広がりを感じるピッタリな楽曲でしたね。
 しかし遂にサカナクションもアニソンに参戦ですか・・・


(追 記)
本作の後半で
ネタバレレビューを読む
という計画が持ち上がりますが、さながら2024年の選挙戦を暗示してたかの
ようでしたね。
従来のオールドメディアで覆い隠されていた不都合な真実がSNSにより白日
の元に晒されるという、大きく流れが変わる節目の時代を迎えたのだと。
そういう意味でもタイムリーな作品でしたね。
(で、我が国はSNSを規制するような方向に動いているとか・・・
 ホント救いようのない国ですね)

投稿 : 2025/03/29
♥ : 12

64.6 2 2024年度の惑星アニメランキング2位
ドラゴンボールDAIMA(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (53)
148人が棚に入れました
悟空たちの新たな冒険が幕を開ける!突如として子供の姿に戻ってしまった悟空とその仲間たち。彼らは元の姿を取り戻すため、謎に満ちた「禁断の世界」への旅に出る。
その世界で彼らを待ち受けるのは、強大な敵と予想もしない試練。しかし、悟空たちの闘志は健在!小さな体で、しかし大きな勇気と友情で、彼らは困難に立ち向かう。
新たなキャラクターとの出会い、懐かしい顔ぶれとの再会。そして、ドラゴンボールの世界がこれまで明かさなかった秘密が次々と明らかに!『ドラゴンボール』シリーズ40周年を記念する、笑いあり、感動あり、そしてハラハラドキドキの大冒険が今、始まる!

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

超以来の新作となる新世代のドラゴンボール、色々と何もかも噛み合ってない歴代ワースト作品に、おすすめ度★☆☆☆☆

夢はTORIどり なYAMAない AKIRAめない

大人気バトル作品、ドラゴンボールの完全新作アニメ。ZやGT、超とずっと追い続けてきた自分にとっては感慨深く、ながらく待ち望んできたアニメ作品である。

バトルシーン、作画は往年の味を出しつつも令和クオリティにブラッシュアップ。無印を彷彿とさせる悟空の如意棒アクションに魅せられる。グロリオの戦闘シーンもガンアクションとスピード感ある動きで、戦闘シーンが増えていく今後を考えると及第点は余裕で超えている。原作では無能扱いされている界王神が本作ではメインキャラとなっており、界王神とデゲスの因縁も今後の期待要素として注目できる。

シナリオ面も大魔界を舞台に新たな冒険へ!という路線は無印初期、GTを彷彿とさせる展開。GTの冗長さのような悪い側面が出てはいるものの無印のギャグや新キャラの登場など期待できる要素も多く、ストーリーの牽引力自体は高いと言える。懸念としてはGTのように悟空1強路線になりかねないことだが、DAIMAではベジータやピッコロも後々加入してくるし、悟空達が子供にされて弱体化してる分グロリオの活躍も描いたりするだろうしそういう心配はない…はず。

ブログにも記載したが声優陣の変更は思い切ったなと思いつつもこのやり方を英断と言えるかは微妙なライン。声優陣の高齢化という事情を考慮すればいつかは来ることなので仕方ないとも思う一方、制作側の不誠実なやり方については甚だ疑問。スラムダンクの声優変更みたいに批判は避けられない問題ではある。スラダンの成功も結果論だし、下手な火種を投下しただけだろうとも思わないでもない。しかもベジータやピッコロ、クリリンまで変える必要はあったのか…?あと赤ん坊トランクスの声優が代永翼さんなのは驚いた、長らくお見かけしてなかったのでお久しぶりです…

ベジータが3になって以降ずっと右肩下がり。盛り返したかと思ったらすぐ期待を裏切る。
第1魔界の探検で尺稼ぎ。
憲兵に苦戦する話で1話潰す。
ギニュー特戦隊の超絶劣化版キャラを出す。
空気な上に雑に退場したデゲス。
覚醒ゴマーのビジュアルがまんまジレンの劣化。
ドゥーが超サイヤ人3をパクる。
クウはちっとも戦わないし覚醒しない、ドゥーのアシストばっか。
超サイヤ人3がやっぱり不遇。
超サイヤ人4を登場させたはいいがゴマーの噛ませ。
呆れた。舐めてんのか?不快な展開のオンパレード。これを見て面白いとは到底言えないし言いたくない。魅力的な前半のワクワク感を後半で一気にゴミに出来るのは最早神業といっていい。4が活躍したら少しは評価戻せるかと思ったらやっぱり酷くてすごいがっかりしてる。

ラストバトルすら酷いドラゴンボールとか 初めてだよ、GTや超はなんだかんだ脚本に文句は多いけどいい所もあったのにDAIMAはラストバトルすらクソなのはなんなんだよマジで

投稿 : 2025/03/29
♥ : 2

8bit さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

子供騙し

シナリオが酷い。
キャラクターがシナリオに沿ってしか動かないため魅力が薄い。
絶望感/緊張感が皆無。

総じて出来が良くない。
作画は良い。

投稿 : 2025/03/29
♥ : 0

計測不能 3 2024年度の惑星アニメランキング3位
ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略(アニメ映画)

2024年7月19日
★★★★☆ 3.7 (6)
21人が棚に入れました
西暦2207年。ガミラス本星とイスカンダル星が消滅した事件から二年後。突如、太陽系に謎の巨大物体“グランドリバース”が出現する。地球防衛軍の善戦虚しく、幾重もの防衛網を易々と突破したグランドリバースは、悠然と地球の新首都へと降下。音も無く出現する降下兵の群れや上陸する多脚戦車により、瞬く間に首都は制圧されてゆく。もはや地球には抗う術はないのか……。そのとき、旧ヤマト艦隊クルーに“ヤマトへ集結せよ”と極秘指令が下る。人類の命運を賭け、未踏の時空へと宇宙戦艦ヤマトの航海が始まる。
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