2020年度の小隊TVアニメ動画ランキング 1

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65.1 1 2020年度の小隊アニメランキング1位
禍つヴァールハイト -ZUERST-(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (116)
338人が棚に入れました
遷都計画が進むヴァールハイト帝国に暮らすふたりの青年――運送屋の仕事に励む少し臆病なイヌマエルと、帝国の新米兵士で世間知らずのレオカディオ。片方は大切な妹、もう片方は兵士としての未来に思いを馳せながら帝都での日常を送っていた。一方、帝国ではかつて世界から数多くの生物を消滅させ、凶暴な魔物を世に放った厄災 “光"の再来が予言され、人心は荒廃。そんな中、とある密輸事件をきっかけに、イヌマエルとレオカディオの運命、そして帝国の歴史が激変していく。

声優・キャラクター
阿部敦、小野友樹、花守ゆみり、藤井ゆきよ、津田健次郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

13本の光の柱がもたらす混沌

この作品の原作ゲームは未プレイです。
ですが、原作ゲームとアニメの内容は違っており、アニメは光の柱が出現するまでが描かれていますが、ゲームは光の柱が出現した以降の物語となっているようです。
登場人物も公式HPを見る限りレオカディオ以外のキャラは誰一人出てこないみたいですから…
だから、原作ゲームをプレイしていても物語を補完することは出来なかったのではと思っています。
(未プレイなので実際のところは分かりませんが…^^;)


遷都計画が進むヴァールハイト帝国に暮らすふたりの青年――

運送屋の仕事に励む少し臆病なイヌマエルと、
帝国の新米兵士で世間知らずのレオカディオ。

片方は大切な妹、もう片方は兵士としての未来に思いを馳せながら
帝都での日常を送っていた。

一方、帝国ではかつて世界から数多くの生物を消滅させ、
凶暴な魔物を世に放った厄災 “光”の再来が予言され、人心は荒廃。

そんな中、とある密輸事件をきっかけに、イヌマエルとレオカディオの運命、
そして帝国の歴史が激変していく。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

最初は作風が地味だと思っていましたが、物語が進むにつれどんどん面白さが増していった作品です。
面白さは増していくと共に、展開が早くなったのは個人的に少し残念でした。
特に最終話は快速電車の様に見たかったシーンがすっ飛ばされていて、「状況を見て判断する」場面が多かった様に思います。
例えば、イヌマエルの変化やどうやって脱出してきたのかなどは、理由や過程がまるで分からなかったような場面は他にもありましたから…

そして一番残念に感じたのは物語の終わり方です。
何も解決しておらず、これからの行き先や方向性だけ示してブツっと終幕してしまいました。
尺が全然足りなかったんでしょうね。
これじゃ気になることだらけですよ。
例えば、ヘッドキーパーのみんなは再会できたのかとか、光の柱によって具体的に何がどうなったのかとか、イヌマエルの妹のシセルは無事なのかなど、書き出したらもっと出てくると思います。

公式HPのキャラ紹介欄を見てビックリしたことがあります。
普通、見たいキャラをクリックするとキャラクターのイラストと簡単な紹介が掲載されているのを見ることができます。
ところが、この作品のキャラ紹介欄はキャラクターのイラストが有ったり無かったりするんです。
キャラ紹介に差があるのって珍しくありませんか?
なんかざっくりだなぁ…と思ってしまいました。

それと完走後にチラ見したwikiには10本の光の柱と記載ありましたが、気になったので一時停止して数えてみると、光の柱は全部で13本ありました。
ちゃんと数えたつもりだったんですが、光の柱を何かと見違えたのかな^^;

アニメーション制作は、横浜アニメーションラボという、テレビアニメでは2020年の夏アニメで放送された「Lapis Re:LiGHTs」を手掛けられた会社です。
テレビアニメの制作実績は少ないのですが、WEBアニメでは「モンスト系の作品」や「見るタイツ」などを制作されたそうです。
キャラデザは気になりませんでしたが、人外化した方々の溶けそうなデザインは少し気になりました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、黒崎真音さんの「君を救えるなら僕は何にでもなる」
エンディングテーマは、H-el-ical//さんの「disclose」
黒崎真音さんの楽曲はC/Wまで含めて格好良かったと思います。
H-el-ical//さんの楽曲は、「グレイプニル」の「Alten-ate-」に引き続き今回で2曲目ですね。

1クール全12話の物語でした。
完走した感想は「総じて面白かった」ですが、物語がブツ切りされて終わったので少し消化不良です。
せめて原作ゲームに繋がるまでをアニメ化して貰えたら販促にもなると思うんですけれど…

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

意外と硬派

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルはファンタジー。スマホゲーム原作、なんかダサいタイトル(笑)、超低クオリティ(というより低予算?)なOP。

ていうか、個人的には「1話OP中に寝落ちした」という、稀有なアニメ(笑)

どう考えても「怪しい」アニメなんですが、中身としてはそこそこ楽しめました。結構丁寧にドラマを作っていた印象です。

評価としては、☆2(低評価)に近い☆3(普通)。国の陰謀とか好きな方は観ても良いかもしれませんね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
あのOPなら俺でも作れる(笑)、という印象から始まり、じわじわと評価を上げていった作品。

勿論、「名作」というレベルではないけど、普通には観られたという感じ。

特に最終話は印象的。「光」による唐突な悲劇。しかし、その唐突な感じがかなり上手く表現されていた印象。悲劇とは、一般市民にとってはあのように唐突に、理不尽に襲ってくるものなのだろう。

その後のトンデモ人間達のバトルも良かったし、エピソード0的なストーリーとしては良くできていたと思う(よく分からないけど、ゲームはここから始まるのだろうか?)。

印象に残ったキャラクターとしては、ヘルマン。津田さんの押さえた声と、不気味な狂いっぷり。しかし、そうなるにあたり、きちんと過去(背景)も描かれ、良い敵役だったと思う。それだけに、死に様がややアッサリ。もっと劇的な、因果応報的な、壮絶な死に様が見たかったかな。

それから、イヌマエルとレオカディオがダブル主人公かな?と思いますが、それぞれが各組織で一番の下っ端、というより「一般人」という設定は面白かった。が、それをきちんと生かせていたかというと、特にレオカディオは微妙。

一般人に近い感覚だからこそ分かる、それぞれの組織の矛盾や醜さ、または正義や存在価値をもっと丁寧に描いてほしかった。

あれ? 批評ばかりになったぞ? もしかしてこのアニメ、つまんなかったのか?(笑)

やっぱり、「最初のハードルがクソ低かった」ってだけのような気もしてきたw
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
作画はショボめ。いかにも低予算。あとは、シナリオがどうかだな。ていうか、1話OP中に寝落ちするのは、初めてかも(笑) テロリスト側にも政府側にも主人公かな?

2話目 ☆3
2つの勢力の、一般人(新入り)が主人公ね。両方の正義をちゃんと魅せてほしいな。

3話目 ☆3
仲間とは、認めれてない。化け物? 倒したのが、探していた少女か。

4話目 ☆2
いくつもトラップが積み重なっていると言っておいて、二重トラップにハマるなのはどうなんだろ?(笑)
潜入中に自分で勝手に大声出し、自分で口を押さえる(笑) スタンガンくらい、口から湯気(笑) ギャグかな?

5話目 ☆3


6話目 ☆3
地味にちゃんとドラマを積み重ねるね。

7話目 ☆


8話目 ☆3
あら、隊長ここで死亡か。優秀な敵キャラだっけど、わりとアッサリ退場。いつか復活するか?

9話目 ☆3
いや、脱獄未遂で、たったそれだけの罰?

10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆4
なんだかよく分からないし、唐突な悲劇だが、その唐突感がよく表現できていたように思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンタジー歴史もの? 暗めの話ですがわりと面白いです。

== [下記は第5話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第5話まで視聴し終わった時点で、下記のレビューを書いています。

10月末時点では第3話までの放送で様子見もあったためベスト10からは漏れていますが、わりと面白く観ています。

世界観はゲーム『禍つヴァールハイト』と世界観を共有していますが、アニメの作中キャラクターはゲームの登場キャラクターとは異なっており、ゲーム世界のストーリーをなぞる感じにはなっていないようです。

作中で「銃火器の使用」が取り締まられている通り、火薬は普通に存在して銃砲の類も使用されています。

ただ魔物が出てきたり、作中の人物が杖のような器具からビーム的な物を出したりしているので、その辺りはファンタジー寄りです。

とりあえず何らかの異変の予兆があって魔物は狂暴化していて作中で出てくる唯一の国家であるヴァールハイト帝国は政情が安定していないという状況で、ただの運送屋だったはずが反乱組織である「ヘッドキーパー」の構成員と間違われることになったイヌマエル、図らずもその原因を作ってしまったがそのことを知らない軍所属のレオカディオのダブル主人公的な感じで物語が進みます。

お話自体は特にイヌマエルとレオカディオの二人とも善良に描かれていて、どちらが正義というスタンスでもなく進んでいますが、怪しい実験が行われていたり猟奇的な性癖を持つ人物がいたりで拷問があったり人が死んだりでわりと暗い感じでストーリーが展開します。

その辺りに耐性がない方は楽しめないと思いますが、ここまでのストーリー自体はわりとちゃんとした感じだと思うので、「特に萌えは求めていないけどドラマっぽいストーリーは欲しい」という方は観ても良いんじゃないでしょうか。
== [第5話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2021.01.06追記:
年内に最終話まで視聴し終わっていましたが、更新が遅れていました。

「アニメの作中キャラクターはゲームの登場キャラクターとは異なっており、ゲーム世界のストーリーをなぞる感じにはなっていないようです」と前のレビューで書いていましたが、結論から言うと本作はゲームの前日譚にあたるお話だったようですね。

そういう意味では、設定も終盤までのストーリーもなかなかに面白いものではあったものの作品としての「終わり」にはなっていないため、そこに不満が残るかなと思います。

じゃあゲームやるかっていうと、やらないですし…。

ということで、最終回まで観ている間は楽しんだのは間違いありませんが他の方への視聴のお勧めはしません。悪しからず。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
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