2025年度の小説家になろうおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2025年度の小説家になろう成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月19日の時点で一番の2025年度の小説家になろうおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

57.3 1 2025年度の小説家になろうアニメランキング1位
外れスキル《木の実マスター》 ~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.7 (59)
180人が棚に入れました
“スキルの実”を食べることで、特別な能力を1つ授かることができる世界。 そこで史上最高の冒険者を目指す少年・ライトが手に入れたのは、 戦闘能力皆無、木の実栽培に特化した外れスキル《木の実マスター》だった……。 “スキルの実”はふたたび食べると必ず死ぬため、やり直しはできない。 一方、「一緒に冒険者になる」と約束した幼馴染・レーナは 史上最速でSランクになり、差が開いていく。 農作業と剣の修行に打ち込む日々を送るライトだが ある日偶然、2つ目の“スキルの実”を食べてしまい―― 「なんで死んでないんだ……!?」 死亡フラグを回避したライトは、《木の実マスター》の真の力を知ることになる。 それは何回でも“スキルの実”を食べられるという驚愕の能力だった! 食べるたびに能力が無限追加されるハイパーチート!! 最下位スキルは最上位スキルだったのだ!!! 最強へのサクセスファンタジーが、待望のアニメ化! 冒険者になれないと言われた男による、歴史に名を残す冒険が、いま始まる……!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

低カロリー作画でギャグっぽい。

 最終話(12話)まで観ました。2025.03.30

 後半、幼馴染の剣聖とネクロマンサーの2人が活躍する話に…。皆様のレビューにもある通り、主人公が不在のまま物語が進んでしまいます。すげぇ…。

 ザムド戦で明らかになった様に、主人公を強敵と戦わせるとスキル依存の世界観がぶっ壊れるので仕方無いですね。

 初期設定が物語の展開の足を引っ張っています。そもそも、文明が進歩したらスキルの実から出てくるスキルも変化するんでしょうが、気になるところです。

 火器の進歩で剣が無用の長物になったら、剣関係のスキルはどうなるの?銃関係スキルが生えてくるの?

 工業化したら、クラフト系のスキルは全て要らんことに…。ラッダイト運動が凄いことになりそうですね。ジョン・ケイの悲劇再びってか?

 しかも、石器作り名人とか、先祖返りしたスキルをゲットすることは無いのかな?鍛冶スキルがあるってことは、文明の進歩とともにスキルも変化するのでしょうが、技術体系が変化する過渡期に時代遅れのスキルをゲットしたら、餓死するか、銃に突撃して射殺されるしかありませんね。

 頭の悪い世界観の糞なろうでしたが、作画の悪さから来るギャグっぽさと女性キャラの可愛いさで何とか完走出来ました。

 俺達の戦いはコレからだエンドでしたが、コミカライズ版のストックが無いらしいので、2期を目にすることは無さそうなのが少し残念です。まぁ…続けても破綻してフェードアウトしそうですが。

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 8話まで観ました。2025.03.03

 主人公のライト対ザムド戦、いよいよ決着!ザムドは中々の強敵です。

 しかし…スキルがザックリしすぎています。ザムドは雷を操るスキルを持っているのですが、雷獣を出したり、剣に雷をエンチャントしたり、やりたい放題です。

 スキルは1個しかゲット出来ないので、強敵を出そうとすると、こうなるんでしょうね。非常にスキルと言う概念が曖昧です。

 この世界のスキルはジョブや魔法、バフ、デバフのアビリティ効果、必殺技から一発芸まで含んでいるので、スキルの実を無限に喰える主人公以外のキャラを深掘りしようとすると無理が出ます。

 そのため、キャラの動きに説得力がありません。鍛冶屋のモニカは壁に立て掛けられている銅板を軽々とぶん投げたりします。銅線だって結構重いのに、自分の背丈くらいある銅板を片手でひょいひょいと何枚もぶん投げられるかよ…。ゴリラなの?鍛冶スキルに怪力効果も含まれている様です。

 リアルな世界でも、何かを達成するためには複合的な能力を使用しています。鍛冶にしても、鍛造するなら力が必要ですし、調度良い火力に調整する能力も必要です。刃物を研ぐ能力もいるし、鍛冶スキル!の一言で説明出来る様な能力ではありません。

 この世界のスキルは一芸寄りなので、何かを生産する時は、一工程ごとに適合スキルを持つ人間を集めるか、ザムドやモニカみたいにザックリやり放題の何でもありのビックリ人間みたいな奴がやるかのどちらかになっています。どちらにしても、世界観が狂っています。

 いちいちツッコミどころが多く、作画は低カロリー、動画にリアルティが無い、キャラクターは頓珍漢…。好意的に観れば、そこが良い味を出していますが、単なる低予算馬鹿アニメで、全てがギャグの様です。

 どうせ続けても、設定に齟齬が出て破綻するのが目に見えているので、ワンクールでスッキリ終わって来期には何も覚えていない位が調度良さそうです。

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 3話まで観ました。2025.01.24

 いやいや…。皆様のレビューにある通り、酷いのが放映されていますね。制作会社もやる気が無いのかな?

 本作品は、チートスキルをゲットした主人公がバトルで無双する俺ツエエエエエエ作品なのですが、作画が低カロリーすぎて肝心のがバトルに何とも迫力がありません。

 しかし、そのおかげで、主人公他キャラクター達のお馬鹿な行動や、頭の悪い世界設定等の酷さが希釈されており、何とか観るに耐える代物となっています。

 3話で受注したクエストも、高ランク冒険者が18人も行方不明になっており、クエスト先の屋敷内に何者かに操られたゾンビがいる時点で退却すべきでは?

 いくら主人公がチートスキル持ちで、強い幼馴染がパーティーにいるにしても、危険過ぎます。別に閉じ込められた訳でも無いし…。

 つい最近まで糞雑魚だったクセに、危機管理が出来ていない主人公に唖然とします。

 一時が万事こんな調子の糞なろうですが、間の抜けた作画のせいで、何かOKな気がするので不思議なものです。

 鑑定眼の女の子を背負って戦うとか、どんだけ動かないつもりなんだよ…。人をおぶったり、おぶさったりしたことが無い人間が作っているのかな?

 女の子が子泣きジジイでも無い限り腕力が持たないでしょうよ…。まさに低カロリー作画宣言!視聴者を舐めてますねぇ…。

 今期最駄作の一角として、クソアニメ愛好家としては目が離せません!

投稿 : 2025/04/19
♥ : 3

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

意外と絵が可愛くて悪くない。でもキャラの頭は悪い

1話感想 3.1
これもなろう系です。
現地主人公ものでハズレスキルからの逆転という、追放されたわけじゃないけれど追放系の流れですね。

基本的にキャラの頭が悪くてアホっぽいところがマイナスではあるのですが…。
作画が悪くないですね。
ヒロイン達が可愛いです。

ノンストレスで頭をからっぽにして可愛らしいヒロイン達を楽しめるなら、まあ見ても良いのかなぁ? とも思います。本数次第で諦めますが。

ただ基本的にキャラの頭が悪いんですよね。
スキルの実を複数食べたのはただのミス。
鑑定を持っているヒロインにアドバイスされないと基本的なこともわからないような頭の悪い主人公は微妙にストレスです。

そう考えると他のなろう系より評価低めかな。

全話感想
主人公の頭が悪い話ではありました。
大勢が突っ込んでいましたが、確かにスキルの実が食べ放題なのに食べ放題しないのは意味不明でしたね。
しかし微妙に絵が可愛らしく邪魔にならない程度には見れるので最後まで見てしまいました。

しかし後半主人公が出てこなくなるのですが、このバカな主人公が出ないと意外とつまらなくなって、あれ、意外とこのバカな主人公を気に入っていたんだな、と思えました。なのでキャラはちょっと加点です。

おバカなりに和むというか。
不快感は無く悪くなかったです。だから最後まで見ようと思えば見れました。
まあいつ切っても良かったのですが。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

スクラップ・アンド・ビルド

いつものチーレム。
市場繁栄と後進育成を支える習作なろうアニメ

ツッコミを堪えることでスルー力を鍛えるトレーニング教材。機能不全環境で育った大人がセルフで自制心を取り戻す訓練を行うにはいい教材。とっさにクソリプしてしまう人にはいい壁打ちでしょう。わりとマジで。ふとよぎった言葉を即時に判断してとっさに飲み込むってのは案外難しいし、会話が多いリア充はそのへん幼少期から自然と訓練できている。反復練習は量が命、場数がモノを言う。

OP・映像はまあまあの品質
ED・こっちは省エネのキャラ紹介

01
予想と期待をいっさい裏切らない洗練されたビジネスなろう

なろうに求められている必要最低限な要素のみで綺麗に再構築されている異世界なろう。完全に形骸化してた転生すらもパージした思い切り。黎明期でのリビドー爆発で鬱屈した感性が紡ぎ出す尖った文学性、つまりキモさは脱臭されて完全に消失。消費されるため、枠を埋めるため、予算を使い切るためだけにゴミを創造し続ける運命に逆らえないビジネスパーソンにとって、いくら雑に使い捨てにしてもかまわないネタ帳でしかないのが今のなろう。多分。

設定はタイトルで完結。主人公はハズレで幼馴染のなにがしヒロインはゴール&トロフィーなので当然劇中最強スキルをGET。じゃあ二人で農家でも…と約束された栄光を安く蹴りとばす漢気溢れるヒロインが政治的な重積に絡め取られてしまう導入もコンパクトで実にいい。10年に一人の貴重な逸材だからこそ本人の自由が許されず、主人公と理不尽に決別させられる状況を少ない手数で嫌味なく説明する見事さには痺れる。大いなる力には大いなる責任が伴うってやつをスマートに使いこなす手腕に小慣れたビジネス作家感が滲み出る。

農業スキルかと思われた主人公の木の実マスターは実はッ!!スキル重複可能なチートスキル。好感度カンストなロリ奴隷が初期装備。まあなんて都合のいい。それが、それこそがなろう。ご飯のお供にちょうどいい暇つぶし脳死動画の需要は尽きない。そもそもスキルの実なんてのを一般人が作っていいのかよ、とか誰しもが思うでしょうがそういうのもきちんと飲み込みましょう。作者の思う壺です。

まずは再会したヒロインの謎でヒキを作るのも定石通りというか、ククク…先がァ読めるぞォォォマンには不服でしょうがそこは無理して捻らなくていい。追加キャラのポンコツ巨乳とイケイケ痴女で属性補充。あとはお好きなキャラを愛でるだけ。主人公も人間味はないが嫌味もイキリもないので見やすさに特化した感じ。どうせ異世界なろうのオスなんてどうでもいいし、好きな属性を愛でる萌えアニメの需要しかない。

洗練された、とは「良くなった」でなくて「需要にアジャストされてる」という意味。つまり薄い軽い浅いと言っても間違いではない。だがそれがいい、という御仁もいるのが多様性。陰キャものの陰湿さが無く、カラッと明るくさっぱりした味付け。まごうことなくゴイスーチーレムではあるのだが、黎明期の作品群とは明らかに作品の重心が違ってきているのが初回だけでも見て取れる。無職転生等黎明期なろう好きにはガワだけ真似ただけで中身はからっぽですやん、と映るはず。しかしこの作品もまた進化の途中。本作がアニメの歴史やなろう全史に名を刻むことは決して絶対間違いなくありえないのだが、ここからまた新たな形へと移り変わりゆく変遷の過程、道程に触れられたということに何かしらの感慨みたいなものがあるのではないだろうか。まあないか。ないよ。

剣を抜くバンクで省エネには流石に笑った。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 0

64.7 2 2025年度の小説家になろうアニメランキング2位
片田舎のおっさん、剣聖になる(TVアニメ動画)

2025年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (20)
157人が棚に入れました
片田舎で道場を構えるしがない剣術師範の中年、ベリル・ガーデナント。 剣士としての頂を目指した日々は遠く過ぎ去り、自身の実力に気持ちの折り合いをつけてのんびり過ごしていた彼のもとへ 今や王国騎士団長にまで出世した元弟子の一人、アリューシアが十年の時を経て来訪する。 「先生を騎士団付きの特別指南役として推薦し、無事承認されました」 このまま田舎暮らしで静かに生涯を終える、それでも構わないと割り切っていたベリルの運命が、大きく変わる──! 都会での生活。大きく成長した元弟子たちとの再会。新たな仲間、そして強敵との巡り会い。 「俺みたいな峠を過ぎたおっさんには、荷が重すぎるよ......」 そう思うベリルだが、長きにわたり実直に鍛え続けた剣の腕は“片田舎の剣聖”と称されるほどの凄まじい領域に達していて──
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

剣術シーンの感想を語ってみる

佐賀崎しげるによる原作小説は、「小説家になろう」から鍋島テツヒロをイラスト担当として「SQEXノベル」(スクウェア・エニックス)にて書籍化(既刊9巻、未読)。
乍藤和樹によるコミカライズ版は、「どこでもヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載中(既刊7巻、既読)。※コミカライズ版のストーリー展開は原作小説と若干違うよう。
アニメは、コミカライズ版の作者を原作者として表示していないので、小説のみに準拠しているよう(※小説がスクエニで漫画が秋田書店だから?)。監督は、『ひとりぼっちの異世界攻略』などの鹿住朗生。制作は、『異修羅』、『狼と香辛料(リメイク版)』などのパッショーネと、ハヤブサフィルムの共同制作。※『ひとりぼっちの異世界攻略』と同じ監督と制作会社(以上、Wikipedia参照)。
(2025.4.7 投稿 第2話まで視聴 ※評価はデフォルトの3のままの暫定)

コミカライズ版を既に読んでいたので、視聴を開始。あらすじは、剣と魔法の異世界ファンタジー世界の片田舎で剣術道場の師範をやっていたオッサンが実はめちゃつよで、その弟子たちがことごとく出世した結果、王都で騎士団の指南役となることに。そして、その弟子たちが、ことごとく美女で…という、ここからは、よくあるパターン(笑)
ただ、コミカライズ版は、恋愛より「剣術関連の描写がよかった」ので、そこに興味がわいて観ていた作品でした。

コミカライズ版の主人公ベリルの個人的な脳内再生声優は、津田健次郎さん。アニメでは平田広明さん、一般的には『ワンピース』のサンジ役でしょうけれど、オッサン役といえば『TIGER & BUNNY』のワイルドタイガー役でしょうか。

私が主人公を津田さんで脳内再生していた理由は、コミカライズ版の主人公の印象として『呪術廻戦』の七海建人(もしくは、『魔王様、リトライ!』の九内伯斗)のように普段は飄々とした雰囲気だけど、戦闘になると「何を考えているかわからない底知れない怖さ」を感じたから。

アニメは、上でも書いたようにコミカライズ版準拠ではなく小説準拠のようですが、平田さんを起用することで、よりコミカルな感じで「剣術パート」より「弟子たちとの恋愛パート」に力を入れるのかなあというのが第一印象。

それで、第1話を観た感じですが、その第一印象通りの内容でした。

ただ、なんか本作の剣術シーンが話題になっているらしいので、需要があるか分かりませんが、一介の武道家として各話の剣術シーンにコメントしていこうと思います。

ちなみに、アニメの剣術シーンの出来は、さすがアクション監督が配置されているだけのことはあって『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』がぶち抜けていいです。しかし、いまいち世間的に凄さが伝わってないようなので、解説してみようかなというのもあります。


【第1話の剣術シーンの感想―「回転斬り」は隙がでかい―】
{netabare}まず、本作の剣術シーンの出来には賛否あるようで、確かにアニメ的には上手く3D技術を取り入れていて迫力がありましたが、専門的に評価するなら、残念ながら全く説得力のある描写ではありませんでした。

例えば、片田舎の剣術道場師範の実力をいぶかしんで、騎士団の副団長であるヘンブリッツ(CV.石川界人)がベリルに力試しの模擬戦を挑むシーン。

ヘンブリッツの得意技は、「回転斬り」というジャンプして体を回転させ、その勢いで剣を横に薙ぎ払うという自身の怪力と相まった破壊力抜群の大技です。ただ、大技なんで隙がでかい。

あまり想像したことないかもしれませんが…(笑)、あなたの目の前で剣を持っている人が突然ジャンプして回転しはじめたら、相手に背を向けて隙だらけになるんで、そのまま自分が持ってる剣を前に突き出しませんか?

いくら相手の始動の方が早くても、さすがに剣を回転して大回りさせるより、単に前に剣を突き出す方が速い。なので、この大技は相手がすぐに反撃できるような状況だと容易にカウンターを食らいます。

ちなみに、このシーンのコミカライズ版を確認しましたが、コミカライズ版では、「ベリルは片足で立っている状態」と書かれてました(※要は、すぐに反撃できない体勢だったというフォロー。こんな感じでコミカライズ版は剣術関連の細かいところの描写が良い作品なんです。)。

まあ、この程度、偉そうに講釈垂れるまでもないといわれれば、その通りなので、「専門的に評価するなら、残念ながら全く説得力のある描写ではありません」ということになってしまいます。

あと、「回転斬り」は隙がでかい技なので、アニメの様に相手の後ろに回ること自体はできると思います。ただ、普通は、そんな迂遠なことをしないで、そのまま剣を前に突き出して終わりです。
それと、アニメではベリルが模擬戦で動きだす前に大きく息を吐いていますが、このシーンのように吐き切った後に動き始めることがバレるので、達人ほど自分の呼吸を隠します。なので、緊張感を出すための演出なのかもしれませんが、武術をやってる人が観たなら、結構気になる描写になります。

この辺の動きをどれだけ合理的に描写できるかは、体の動きをちゃんとわかっているかどうかにかかっている。

というわけで、剣術シーンに賛否あるのかもしれませんが、今のところ個人的にはアニメの剣術描写に全く期待できない状況です。

なお、コミカライズ版では、先ほども少し触れましたが、その辺がしっかりフォローされていて個人的に「おお」と思っていたので、本作も原作小説準拠じゃなく、コミカライズ版を準拠しとけばよかったのにといわれることにならなければいいのですが…{/netabare}


【第2話の剣術シーンの感想―西洋っぽいけど、実は日本の剣術―】
{netabare}本作で描かれている「剣術」なんですが、見た目は西洋風ですが「日本の剣術がベース」になっていると思われます。

そのわかりやすい見た目の根拠としては、「全員が盾をもっておらず両手持ちの剣を使っていること」。
実戦では日本も盾を使っていたようですが、少なくとも剣術の稽古で盾を使うか使わないかは西洋と日本の大きな違いで、「全員が盾をもっておらず両手持ちの剣を使っていること」は、日本の剣術道場の特徴だと思われるからです。
(※あと、ベリルの剣の師匠である父親が着物?を着ているように見える。)

それと、これはちょっと感覚的な話になりますが、剣術含めた武術全般における西洋と日本の根本的な考え方の違いが見えます。細かい流派の違いを無視して、ざっくりいうなら、西洋は自分から積極的に動いて仕掛け、日本は相手の動きに合わせて動くカウンターが基本になります(※動き出しが自分主導か相手主導かの違い。正確には違うんですが分かりやすさ優先で。)。

日本も西洋も、自分から仕掛けるのも相手の動きに合わせるカウンターも発想自体はどっちもあるんですが、どっちが主になるのかって話です。
例えば、K1などの異種格闘技で空手出身の選手が、カウンターばかり狙って積極的に自分から攻めず手数が足りなくて判定負けするのは、そのためだと考えられます。他にも柔道の国際大会で、最近はだいぶ対策するようになりましたが、日本の選手の手数が足りず判定負けするのも同じだと思われます。

アニメでは相手の剣を受け流す練習をしてましたが、こんな感じで相手に合わせる動きを基本にするのは日本の考え方です。
西洋の剣術にもパリィなど受け流す動きはありますが、柔道が西洋に行くとパワー偏重になっているように、相手の力を利用する「柔よく剛を制す」という発想は日本の方がより強いです。そして、相手の力を使うには、相手を先に動かす必要があるので、カウンターが基本になる。

なので、本作がどこまで意図して作っているかわかりませんが、ベリルが異常に強いのは、日本の剣術がいかに優れているかをアピールしているという側面がありそうです。


こっからは余談ですが、アニメで出稽古に行った際に、負けた生徒が「寸止めだから負けた」と言っているシーンがあって、すごく懐かしかった。

寸止めではなく実際に当てるルールなら勝っていたとか、真剣であれば勝っていたという話は本当によくあった(笑)

確かに、寸止めには寸止め専用の技術があるので、寸止めルールだと強い人がいることも事実ではあるんですけど、ルールのない真剣勝負ではなくルールのある模擬戦としてやっているのですから、負けは負けなんです。

もっとも、昔もそうだったようで、日本の武士は潔いことが美徳とされていますが、自分の負けを認めない潔くない武士の逸話には事欠きません(守り難い規範だからこそ、武士の美徳とされた面もあると思いますけれど(笑)){/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

無私欲先生~片田舎のおっさん、腱鞘炎になる~

●おっさん剣士は「花の都」を目指す!?

妖怪人間の一角に匹敵するベム、ベラ、ベリルがやらかしてしまいました。

なろうだから仕方ないことかもしれません。
最強戦士設定はいつものことです。

【ベルセルク】と同じ【ベル】の戦士なので最強というわけです。
剣の腕が凄いことはまぁいいでしょう。

しかしながら、{netabare}魔法師団の団長とおっさん剣士の戦いが突然始まりまして、
どうするんですか?という話であります。

剣と魔法は原理上噛み合わないはずでありまして、魔法使い相手に剣術が
通用するなら魔法の意味がなくなりませんか?というオチであります。

せめておっさんも魔法剣士という設定ならば、嚙合わせることもできたのでしょうが
例えば呪いの藁人形で暗殺を企てる魔法使いに対して、呪いを剣で受けたり
跳ね返したりする気なんですか?という話であります。

剣で魔法をパリィできてしまうと魔法使いは最弱でパリィの剣士が最強となってしまいます。

おっさんは今すぐフランスに渡航して最強の使徒=首都{/netabare}「パリィ師団」を作るべきでしょう。




なろういつものご都合主は通過儀礼みたいなものでございます。
弟子キャラで釣る作戦は功を奏しているように見えました。

剣劇が一つの見せ場でありますが、しかしそこはおっさんでありますから
{netabare}単純に力を見せつけるような真似をしないという展開に持ち込みまして
ほっと一安心と言ったところでしょうか。

経験を生かした先読みの能力を駆使して戦うという展開には、好感が持てます。
おっさんのキャラ設定をまともに生かしており、滑り出しは好調と言ったところでしょうか。

後は弟子たちとのやり取りで、大ボケかまし過ぎないよう願いたいところであります。
おっさんキャラの大ボケ選手権は熾烈を極めておりまして、そろそろお腹いっぱい
いい加減一辺倒な大ボケは控え目にしてもらいたく思います。{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

視聴前に大きな勘違いしてましたw(1話まで視聴して)。

原作、コミカライズともに未読です。

>1話まで視聴して
あー、この聞き覚えのある中年声。いいですねえ♪。

やっぱどうしても、TIGER&BUNNYのTIGERが脳内チラついてしまいますw。
でもいいんです。安心できるので^^。

で、女っ気ゼロみたいな前置きしておいて、早々にヒロイン登場!。
あれ?。なんか一瞬、「芦毛のウマ娘」かと思ったw。

で、もうデレてるw。
う~ん、「スレッガーさんかい?早い!早いよ!」 (byカイ・シデン)
で、あっちもこっちも。


で、なんやかんやあって、結構アクションシーンも楽しめ満足できたのですが
そのまま1話いい感じで終了。


・・ここで疑問が湧きました!!。
「あれ?1話では主人公死なないのかな?。
 これって過去にも似た作品のあった、剣に転生する作品なんでしょ?
 ああ、ひっぱって2話にするのかな?・・」
・・と。

ハイ。わたし、大きな勘違いしてましたw。
「剣聖」になるのですね。「剣」になるのじゃないのね。。
後者だったら継続するつもりなかったのですが、前者だったので継続できそうです^^。


あと、youtube動画で知ったのですが
本作は原作小説のアニメ化であって、コミカライズのアニメ化ではないとのこと。
だがしかし、評価されているのはコミカライズの方・・だと?w。

自分は幸い?。コミカライズも原作小説もどちらも未読なので
いまのところ、単純にアニメを楽しめています♪。

でも、それほど評価の高いコミカライズへの興味に抗えるワケもないと思うので
いつかコミカライズの方も見てみたいと思ってます。
それまではアニメで楽しませてもらいますが、コミカライズも読んだときに
自分がどう変化してしまうか、今から楽しみになってきました。
 
 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 4

64.8 3 2025年度の小説家になろうアニメランキング3位
完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる(TVアニメ動画)

2025年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (17)
88人が棚に入れました
この世界には、魔物から国の守護を担う『聖女』が存在している。 ジルトニア王国で聖女を代々輩出する家系に生まれたフィリアは、厳しい教育により「歴代最高」と評される程の実力を身につけ、日々お務めに励んでいた。 しかし、あまりの隙の無さに「完璧すぎて可愛げがない」と周囲には疎まれ、婚約者の第二王子ユリウスからは婚約破棄されてしまう――。 さらにはお金と資源を対価に聖女不在で苦しむ隣国パルナコルタ王国に売られて、故郷から旅立つことに。 悲惨な待遇を覚悟して隣国へと向かうフィリアだったが、そこで待っていたのは予想外の大歓迎で……!?

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キング・ナッシング

追放ざまあオレツエー&イケメンロマンス
全力テンプレ全力イケメン全力萌えキャラで抜群の安定感

OP・曲も映像もいい感じ
ED・絶妙なふんわり感がすごくいい

令和ジャパンの輸出産業、売れ線ブレンドビジネスなろう。王道直球ストレート豪速球のコテコテさが上手く効いている。キャスティングもつよい。はいはいざまあ、はいはいイケメン、なのだがフィリアとミアのキャラ立ちが抜群で退屈させない何かがある。女性向けイケメンロマンスに見えるが意外と男女両対応かも。

姉フィリア・石川由依
容姿端麗完璧超人だが無愛想かつ貧乳な主人公
存在証明として公務に励むも独断専行が過ぎて周囲の恨みを買う
追放側にもやや共感の余地があるレベルの自己完結型コミュ障

妹ミア・本渡楓
容姿端麗ゆるふわ巨乳で愛嬌抜群の愛されキャラ
周囲の愛情を一身に受けた素直な天然お花畑で空気の読めなさがすごい
この設定だからこそのゴリゴリ全力のあざとさが許される
フィリアのシスコンと同調させることで「さあ萌えろ」な圧を上手く消臭

02
あ、やっぱミアに知らせず強行したのね

今回は陰キャ社畜モノ。あいかわらずブレンドが上手い。ロン毛イケメン。イケオジ。ツインテメイド。臆面なく全力テンプレを貫く潔さが逆に心地いい。展開も完全なる「オレまた何かテンプレ」だが綾波長門タイプの寡黙美少女なら許される。オス、ダメ、ゼッタイ。ラノベテンプレのぼっち報われとの組み合わせでゴイスーの爽快感にもキレが出る。これでまた初回みたいなコテコテのヘイトキャラをやっつけてざまあ!な安い展開を繰り返すと途端に臭みが出てしまう。あくまで作業効率での差分にしたのも上手い調整。森の中でメインキャラに絞ってのゴイスー。モブを混ぜないことでの嫌味消しもさすが。最後のミアの匂わせもいい。これアニメも上手い。

テンプレを上手くブレンド。この人も多作。量は質を担保するってか。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 0
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 ミアが本当に気になる作品。意図的な構造ならすごいと思います。

1話 期待はしないけど、ちょっと見てみようかなと言う判断です。

{netabare} いわゆる追放ものです。なろう系の典型的なパタンだと思います。はじめはスルーしようと思っていたのですが、春アニメが本格的に始まるのが来週なので試しに視聴しました。

 ちょっと気になるので何話か見ようかなと思います。というのは、妹のポジションが独特な気がしたからです。よく見るのは妹が王子と結託して愛想のない姉を追い出すという話ですが、妹が姉に懐いていました。展開として妹が両親や王子に反抗するんでしょう。

 なろう系なので設定や展開がある程度テンプレなのはやむを得ないと割り切ったとき、両親、妹、元の国の王子。この辺が笑わない設定とあいまってどういうドラマになるのか。そこにほんのちょっと引っ掛かりがあります。

 期待はしません。作画は中の下ですし、はじめは良くてもどうでもいい展開にする作品が急増していますので。ただ、3話は見てもいいかなという気がしました。{/netabare}


2話 ミアだけは良いけど、その他がテンプレで安っぽいかなあ。

{netabare} 聖女が受け入れられるプロセスがちょっとタンパクというか「聖女様すごい」になってしまったのが残念です。ダークな1話の感じから期待しましたが、かなり安っぽい展開です。もう少し、実績の積み重ねの描写があった方がいいし、世界観の説明が今のところ表現不足な気がします。

 テンプレか…と思い、切ろうかなと思ったら「私から姉さんを奪うなんて、許さないんだから」と言うセリフがなかなかいいですね。ミアがいい味を出しています。もう少し見ようかなと思います。が、次回予告が「初めてのデート」かあ…どうしましょうね。微妙です。3話しだいでしょう。{/netabare}


3話 ミアが本当に気になる作品。意図的な構造ならすごいと思います。

 やはりフィリア側でやっていることは「婚約破棄追放隣国私何かやっちゃいました?」系統のテンプレなので、うーんって思います。魔界が近寄ってきて、大破邪うんたらの魔法陣という展開はちょっと笑ってしまいます。

 ですが、やっぱりミアのパートがいいです。ミアがフィリアが売られた状況を探ってゆくところはもっとじっくり見せて欲しいですが、内容はとてもいいです。フィリアとミアの関係性とか家族の過去などがなかなかうまくミアのキャラ造形とマッチしていると思います。これからこの子がどう動くのか非常に楽しみです。

 そう、「完璧すぎ」フィリアに感情移入がしづらくて、むしろミアに視点がいって応援したくなる感じは、原作者がこの構造を意図的に作ったのなら、粗削りではありますが、ストーリー作りキャラ作りが非常に上手いなあと思います。

 なろう系なので連載ものの宿命としてじっくり描けなかった事情はあるでしょうけど、WEBで人気があったならリライトしてミアをもうちょっとじっくり描いてほしかった気がします。

 これはしかし気になる作品です。面白いというとなんか違う感じですが、ミアがどうなるのかが非常に気になります。


 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 3
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

のどかではない地、ノドへの追放劇

親から冷遇される(姉妹の)姉に訪れる苦難{netabare}は追放{/netabare}であります。

三兄弟ならば親から冷遇されるのは末っ子、兄弟ならば兄のカインであります。

アベルの兄カインは優秀な人間でありましたが、自分が選んだ神への捧げものよりも
弟が選んだ神への捧げものの方を神が気に入り、自分の捧げものには見向きもしてくれなかった
ことに{netabare}逆上嫉妬し弟を殺害してしまうのでありました。

兄のカインは呪いを受け「ノド」へ追放処分となります。

兄のカインは優秀有能で一家の稼ぎ頭でしたが、無能な弟に負けたことに
プライドを傷つけられついやってしまったわけであります。

本作の優秀有能な姉はカインの【グノーシス】転換でありましょう。

聖女が何故に売られるかと言いますと「天空の城ラピュタ」のシータが
金貨3枚で売られた=買われたことと繋がります。

「ラピュタ」は売春婦の意味でありまして、シータの聖なる役職であります。
聖なる役職は「性なる」役職でもありまして、「神殿娼婦」のことを示します。

本作の「聖女」その本質は「性女」であり「神殿娼婦」を意味します。

「神殿娼婦」とは【イニシエーション】における「祭司」のような役割であります。
カインの子エノクの子孫は【イニシエーター】と呼ばれ様々な知識と技術を会得しました。

【イニシエーション】を介して未知の知識を得たが故に彼らを【イニシエーター】
というわけであります。

魔法や錬金術の類もそのルーツは【イニシエーター】にありました。

聖女の本質が「性女」であることは「ゴブリンスレイヤー」の「剣の乙女」
においても確認することができます。

「ゴブスレ」でのゴブリンは【イニシエーション】を行いますが、かつて
「剣の乙女」はゴブリンの【イニシエーション】に参加した過去があります。

この設定は「剣の乙女」が「性女」であることを暗示する意味合いが含まれています。

【グノーシス】転換により性女は聖女となりまして、
アベル役の妹ももしかしたら悪女になるのかもしれません。

すべてを仕組んだ黒幕ももしかしたら?
無能なアベル役なのかもしれません。

「選ばれた」のは姉ではなく、妹だったが、しかしそこには…という展開でしょうか?{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
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