shino さんの感想・評価
3.8
大冒険の始まり
大長編ドラえもん劇場版2作目。
ショーヴェ洞窟には疾走する動物の壁画が、
アニメのセルのように連続で描かれている。
ラスコー洞窟のアプス回廊では、
旧石器時代の芸術家・漫画家たちが、
馬・鹿・牡牛など色彩豊かな壁画を描いた。
きっと先史時代の藤子不二雄に違いない。
松明の灯に照らされた空間は劇場のようだ。
ドラえもんが教えてくれること。
日常空間も見方を変えればファンタジーであり、
それは魔法に繋がっているということ。
ドラえもんが教えてくれること。
敵さえも愛すべき存在であるということ。
超空間での事故で生じた入口から、
他の惑星へと行けるようになった、
ドラえもんとのび太の活躍が描かれている。
{netabare}部屋の畳の裏が宇宙への大冒険への入口なのだ。{/netabare}
ここには空想する力が未来に繋がると、
素朴にではあれ信じられるものがあるのだ。
幼かった日の楽しい思い出です。