学園で江の島なTVアニメ動画ランキング 13

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の学園で江の島な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月05日の時点で一番の学園で江の島なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

91.8 1 学園で江の島なアニメランキング1位
ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (924)
3812人が棚に入れました
“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりは 会話の頭に必ず「あっ」って付けてしまう極度の人見知りで陰キャな少女。 そんな自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるも 友達がいないため、 一人で毎日6時間ギターを弾く中学生時代を過ごすことに。 上手くなったギターの演奏動画を“ギターヒーロー”としてネットに投稿したり文化祭ライブで活躍したりする妄想なんかをしていると、 気づいたときにはバンドメンバーを見つけるどころか友達が一人も出来ないまま高校生になっていた……! ひきこもり一歩手前の彼女だったが ある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏に声をかけられたことで、 そんな日常がほんの少しずつ変わっていく――
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

異世界ものときらら系のハイブリット。承認欲求の話ですね。

 なんとなく、最近作画が凄いアニメが増えたなあと思い、本作も何となく眺めていて気が付きました。そうか、この作品は、異世界転生ものなんですね。

 つまり現代でぼっちだったヒロインが、転生してもパーティーに上手くは入れないのでコツコツスライムを倒してレベル上げをしていた。武器はなぜかはじめから最強武器を持っていた。仮面をかぶっているので正体はわからないけど、強い冒険者がいると噂にはなっていた。
 ある日素顔で武器を持って街をウロウロしてたら、パーティーに誘われた。そして、自分も周りからもたいしたことないかと思っていたら、実はレベル99でした。そして俺TUEEE開始。「あの仮面の冒険者はお前だったのか」となり、お金も稼げて、皆から承認されて最高です…という話でしたね。

 だから、努力する姿とか、強くなるためのきっかけとか描けなかったんですね。それを描いてしまうと「転生もの」ではなくなってしまいます。レベル上げの部分は見せないのがマナーです。そして、なぜ強くなるかと問うてはいけないわけです。設定で解決するしかないですね。

 ロック・音楽ものでもないし、ぼっちをテーマにした作品ではなく、承認欲求の話だと。

 ひょっとしたら自分は特殊なんじゃないかという「ある日突然ガンダムに載ることになった」「コンパクトを貰って魔法少女になった」の変形としての異世界転生ものと同じマインドでこの作品は見たいわけです。
 才能と努力の先に「努力をした人だけが到達できる高み」に見えてはいけないということですね。逆にいえば「ひょっとしたら自分もそうなれるかもしれない」という魂の救済にならないといけないのでしょう。

 ぼっちちゃんの結束バンド加盟もリアリティを求めてはいけないわけです。異世界ものでパーティーに加入するのに理屈もプロセスも要りません。「お前はいらないか?」で済ませるから、いいのでしょう。それにギルドの上納金(チケット)で困ったりもしてましたね。

 そう考えると、本作の見方が「ロック・音楽ものとしてどうなのよ?」という意見と「いや、そういうアニメじゃないから」という意見が対立するのもわかります。「けいおん」がきらら系で日常まったりゆるふわに対して、本作は承認欲求=異世界そのうちでも追放ものでしょうね。そのマインドと重なる気がします。

 というかキャラはきらら系日常もの、ストーリーは異世界転生もののハイブリットといえると思います。人気の理由がわかった気がしました。なるほどなあ。音楽関係者が批判したら的外れになりますね。
 




以下 初回レビュー時の総評です。

「ぼっち」を嗤うのは卑しい。「音楽」作品ではない。キャラ消費作品。作画はすごい。

 面白い部類だとは思います。作画のレベルも高くライブのシーンは良く動いていました。

 ただ、テーマとして「ぼっち」を笑うのままに終わってしまったのが、残念です。作中ではぼっちちゃんは認められて行きましたが、メタ的には1話同様、ぼっちであるヒロインの滑稽な姿を見て、ちょっとブラックなマインドを刺激するようなギャグが続いたのがやはり気に入りませんでした。その笑いはちょっと卑しいかなあ。

 ぼっちの自己認識と周囲からの見た目のギャップがほのぼのと言えばほのぼのなんでしょうけど…これをぼっちは自分で思ってるほどじゃないから、気にしないでがんばろうとも取れますけど…うーん。

 ぼっちちゃんは、社会不安障害(昔でいう対人恐怖症)ですよね?自分はコミニュケーションしたいと思っても自己肯定感が低くて恐怖を感じているわけで…つまり、他人からの見たぼっちちゃんがどうこうではなく、病気で苦しんでいる状態なので、その滑稽さを笑うのは障碍者を笑うようなものだからなあ。「笑う」ではなく「嗤う」ですね。
 これが孤高の人で、一人上等、友達不要、バンドは仲間じゃなくて集団だ、なら全然いいんですけど。


 後は、ぼっちちゃんのギターに対する情熱が見えてきません。ぼっち脱出のモチベーションでしかないとしたら、音楽である必要もないし。1話でテレビを見て音楽に目覚め、ギターやりたいというシーンは確かにありましたけど、その後、ぼっちちゃんが音楽表現に熱くなっている描写ってありました?ギター演奏をこなす描写はありましたけど。

 最終回の後半はなんか「けいおん」の楽器店に行くところの焼き直しだしなあ。自力でお金を稼げるという一つのカタルシスにはなるのかなあ。
 やっぱりライブで締めるべきだったと思います。肝心のライブも作画に力が入っていたのはわかりますけど、壊れたギターで何とか演奏する…という技術と対応力の凄さはわかりますが、やはりぼっちちゃんの「ギター演奏」に対するこだわりではなく、音楽マインド、表現の情熱に肉薄できてないと思いました。

 つまり「バンドもの」「ギターもの」ではあっても、「音楽」を扱った作品に見えません。ロックの名を冠するからには「ロック魂」も見せてほしかったなあ。「ぼっち」と「ロック魂」の親和性は良いと思うんですけど。

 そう、全体的に内面が薄いですね。キャラ達の。感情移入の相手先が結局みつかりませんでした。

 癒し成分も萌え成分も少ないので、きらら系作品としては普通?ギャグはまあありますけどちょっと卑しい笑いだしなあ。脚本や演出それぞれのレベルが高いのはわかりますが、焦点がわかりません。

 作画はちょっと過小評価されている気もしますが。このちょっと崩れた感じのマンガ絵を立体的に動かすのは大したものだと思います。それと演奏シーンは実演奏をモーションキャプチャーして3DCGでモデリングした後、2Dのエフェクトかけて、手で修正している感じ?専門ではないので細かいことはわかりませんが、演奏シーンの動きとか見ると多分それに近いことをしている気がします。

 その点で力が入っているのはわかります。スタッフのクレジットがキャストの上に来ているエンドロールって久々に見た気がしますが、それだけアニメ作りに力を入れたのでしょう。
 このアニメ動画としての秀逸さは素晴らしかったと思います。

 本作の真価が問われるのは、これから半年後にどれくらい話題になっているか…といいたいところですけど、この考え方もちょっと古そうですね。瞬間でバズって「期」の3ヶ月の盛り上がりで楽しむ、というのがアニメの消費の仕方になったんでしょう。ということは深みよりも、キャラと雰囲気、エピソードありきに寄って行くんでしょうね。





以下 視聴時です。

1話 「ひとりぼっちを笑うな」じゃ、ないんですね。

ネタバレレビューを読む


3話 音楽に対する情熱も、ぼっち設定もコメディーの舞台設定

ネタバレレビューを読む



6話 ひとりぼっちの性格を自己肯定して、バンド活動を仲間ごっこにしないなら面白いかも。

ネタバレレビューを読む


8話 「ぼっち」=劣等感パワー覚醒。仲間ごっこが出来るかが大事じゃなくてやり続けたギターがアイデンティティになって行く。

ネタバレレビューを読む


10話 どうせきらら系だからこれでいいんだ、という評価で終わるのでしょうか?

ネタバレレビューを読む


11話 サブタイトルのセンスがいい。学園祭で終わる雰囲気ですけど…

「一二進法の夕景」というサブタイトルは詩か?今までの時間の経過に区切りがつく直前のイメージ、あるいは明日のライブまでのカウントダウンの意味でしょうか。またはぼっちが一人でギターをやり続けてきた時間のことか。このサブタイトルを誰が付けたか分かりませんが、センスを感じます。

 本作は「けいおん」との比較論がありますが、あれはアニメ史的には女子だけ部活ものとしてほぼオリジナルという点と、昔の京アニの面白い演出で秀作ではありますが、今この時代に新作としてもってくれば、多少出来がいいキャラ萌えゆるふわアニメでしかありません。脳みそ停止系のアニメです。音楽は良かったですけど。

 本作のぼっちは「映画大好きポンポさん」のジーン君の学生時代を描いているような印象を受けます。設定も人間の病理である対人恐怖とギターと言うアイデンティティの問題。音楽という才能と技術追及の厳しい世界の話です。

 設定だけみれば「けいおん」とはまったく違う方向性の話で、同じカテゴリーには見えません。

 ただ、文化祭ライブで活躍して「仲間になった」「みんなから認められた」レベルなら「けいおん」の方向に収束していってしまうかもしれません。
 
 私としては最終回が、ぼっちちゃんのあまりのレベルの違ううまさに、バンドメンバーを置いてけぼりにして失敗するような展開なら、これからもっともっと面白くなる気がします。
 
 そもそも、ぼっちの一番の不明点は音楽を愛しているのか?ですね。これが描けていない気がします。ひとりぼっちを脱出するツールになっています。
 これからでもいいので、音楽愛に目覚める。自分がこんな狭い世界でいいのか、で、広い世界へ。でも、性格は相変わらずぼっち、みたいな展開になるかですね。

 6話、8話のぼっちがバンドの他の誰よりもうまいという部分。動画の伏線。青春のすべてをギターにかけていたという部分を切り取ると、名作になる要素はあると思います。

 最終回どうなるでしょうか。単に仲間を見つけた、みんなに承認されたなら、凡百のアニメ、普通にまあまあのアニメになるでしょう。どうなるでしょうか?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 37
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

へいおん!

男の子が『もてたいから』という理由ではじめる趣味の一つ、
というか、そういう趣味の代表格として『ギタ-』というものがあります。
はい、拙もアコギとエレキを所有しております、ごめんなさい。

もちろん『ギタ-が弾けりゃサルでもモテる』ということはありません。

  もともとモテ要素のある男の子が、
  きちんとモテに値するだけの技術を身につけ、
  ふつうにモテそうな音楽を演奏をするから、

モテるのであって、
そうじゃない場合は、概ね、かすりもいたしません。
聞いてるか? あの頃の僕。


さて、本作のヒロインであるぼっちは『陰キャ美少女』であります。
幼稚園の頃からふつうにぼっち生活、
友だちもおらず、家族以外との会話はほぼコミュ障レベルでありました。

そんなぼっちが『こんな自分でも輝けるかも』という理由で、
中学一年生の時にエレキギターをはじめます。
さて、ぼっちは自分を変え、みごと輝くことができるでしょうか?

  ……って、もちろんそんなうまくいくはずもなく。
    世間なめとんか、自分。

コミュ障も治らずバンドも組めず、
ソロ弾きだけがやたらうまくなっただけの三年間。
そんなぼっちが高校に進学し、
ひょんなことからガールズバンドに入ることになってなんやかんや、
というのが本作の概要であります。

原作は、はまじあきさん。女性。
きらら枠のJKガールズバンド日常系ものということですから、
あの『けいおん!』の正統的な系譜に属する作品ですね。

製作がSME系列のアニプレックス、
制作はその子会社のCloverWorksということで、
バチバチの音楽系企業がモノづくり母体となっておりまして、

  いよいよ『けいおん!』を超える作品ができるかな、
  超えたらいいな。
  いや、むしろ超えて欲しい、

と、放映前から個人的に期待していた一本です。

で、そのへんどうだったのよ、という結論から先に言いますと、
確かにすごく面白い。ほんと面白いっちゃ面白いんだけど、
改めて『山田尚子監督のスゴさ』を思い知らされた、
みたいなところに落ち着いちゃうのかな、と思う次第であります。
(あくまでも個人的な印象の話なので、あまり気にしないでおくんなまし)


原作素材としては、こっちの方がダンゼン面白い、と拙は思うわけです。

てか『けいおん!』の方は男性作家の原作だったので、
悪い意味での『オトコの身勝手な妄想』押し付けがてんこもり、
ウソ800のお花畑物語だったわけでありまして。

  ガチで練習したがっているメンバーと、
  遊んでばかりでろくに合わそうともしないメンバーが、
  仲良しこよしでキャッキャウフフ。

  なんかね、もうね、その世界観自体が妄想以外のなにものでもなく。

  そもそも楽器や音楽がホンキで好きならば、
  一分でも一秒でも長く演っていたいというのが初心者バンドの心理であります。
  ソロ練習は一人でもできますしね。

  よしんば、真面目に練習したがらないメンバーがいたとしても、
    あっさ~、悪いんだけど、やる気ないんならやめてくんない?
  などとシメられるのがふつうの姿かと。

  ところが同作では、ちょっとすねたり文句言ったりするだけで、
  ついついつられて仲良しこよし。
  まさに全てをやさしく抱擁する母性のかたまり、ミルキーはママの味。

  いやほんと、おまえらいったい女子高生になに求めてんだ。


そういう意味では、本作の方がよっぽどヒトのカタチをしているわけです。

陰キャでコミュ障のぼっちが仲間からよくしてもらえるのだって、
  ① 本気でギターが好きなのが伝わってくる。
  ② 接客だのなんだの、苦手なものでも頑張って取り組んでいる。
  ③ 片道二時間もかかる下北まで小まめに通ってきて、練習をサボらない。
という『ヒトとして認められる』部分、リスペクトがあるからであります。
ネタバレレビューを読む
このあたりは、さすが女性作家の原作、という感じであります。
基本的には登場キャラみんな性格がいいわけですが、  
それでも『いいよいいよ』で許される点と許されない点の線引きがしっかりと。

  女の子みんながみんなお砂糖でできているわけじゃない、
  そういう『あたりまえのこと』が、
  ちゃんとあたりまえに描かれているところが実に良き、であります。

音楽的にも、こっちの方が本編で許容される幅が広いですしね。

あっちは、女子高のお遊び部活バンドのお話。
かたやこっちは、
まがりなりにもライブハウスに出演してプロを目指しているという、
ひよっこながらもガチバンドのお話ですから、
演奏レベル的にワンランク上の表現をしてもおとがめなし。

そんなわけで本作は、
原作的に『けいおん越え』ができる要素が大きかったわけです。

  人のカタチはこっちの方がまとも。
  音楽的に許されるキャパも、こっちの方が上。
  作画もCloverWorksなら当時の京アニとタイマンはれますし。


実際、すごく面白い作品に仕上がりました。

登場するキャラはそれぞれきちんと立ち上がっているし、
ヒロインであるぼっちの陰キャ・コミュ障属性も、
人のカタチのデフォルメ、キャラの『個性』の範囲に踏み止まっています。

  そもそも『陰キャ』という言葉って、
    オレだけが正しくて世間が間違ってる、ガッコ-なんてアホの集まりだ
  なんて下っ端パヨクみたく必死に自己肯定してるイメージなんですが、
  ぼっちは引っ込み思案をこじらせてるだけですしね。
  他人を否定しないところ、よきです。応援してあげたくなりますもの。

バンド女子たちの楽しい日常みたいなのも描けているし、
ちょい年上のおねいさんを登場させることで、
女子高生のみの『狭い価値観』に縛られない奥行きもしっかりと。
ボケとツッコミのセンスや会話リズムは耳に心地よく、
ちょっとダークな厭世ギャグも嫌味がなくて、安心して楽しめます。

きらら枠に期待されているであろう女の子のきゃぴきゃぴ感も出ているし、
ライブシーンは映像・音楽ともリアルかつカッコいい。
顔芸演出が多すぎ・ひつこい以外、欠点らしい欠点が見当たりません。


ですから作品単体で評価した場合、
僕のおすすめ度は、ほとんどSに近いレベルのAランクです。
とくに視聴者を選ばない、万人向けの楽しい一本ではあるまいかと。

  萌え、青春、ギャグ、そして耳になじみやすいPOPロックと、
  一つ一つの要素を丹念に磨き上げて詰め込んだ、
  海原雄山もびっくり、至高の幕の内弁当みたいな仕上がりになっております。

全編を流れる音楽、音作りは丁寧そのもの。
第八話、初ライブのノってない演奏や徐々にキレを取り戻すボーカルなど、
別どり収録して説得力をもたせているのは、ぱちぱちぱち。
ときおり覚醒するぼっちのギターも『女子高生離れ』しているし、
一回だけ登場したSICK HACKなんか、ちゃんとサイケロックになってますもの。
ネタバレレビューを読む

音楽を支える映像・作画も充分に及第点。
動かしやすくするためにあえて線の少ないキャラデにしたらしいけど、
違和感なく、萌えは萌え、ライブはライブでさまになってます。

  特にライブシーン、ぼっちがカッコいいのはもちろんだけど、
  リズムセクションの二人、
  ドラムとべ-スが時折り視線を交わして確認しあうところがステキ。

  ていうか、喜多郁代を除く全員(SICK HACKも含む)の、
  ステージで演奏している立ち方がすごくキマっているんですよね。
  日常パ-トと全然ちがう。デッサン、すげえそす。

  その喜多ちゃんも、ギタ-を弾きなれてきた最終回では、
  ライブの立ち姿が格段にキマってきていて、
  このあたりの繊細な描き分け、ものっそいこだわりだなあ、と。


役者さんもかなり頑張っています。

個人的にMVPをあげたいのは、伊地知虹夏役の鈴代紗弓さん。
このバンドの編成って、実は虹夏しかツッコミ役がいないんですよね。
おなじく陽キャラで口数の多い喜多郁代(長谷川育美さん)は、
かぶり回避のためノリボケに振りぎみなわけで。
日常会話パ-トがあれほど自然に楽しく回ったのって、やっぱ鈴代さんの手柄かと。

  そして、ヒロイン後藤ひとり役の青山吉能さん。
  デビュ-作『Wake Up, Girls!』で山〇寛に散々ミソつけられただけに、
  いい役引けてよかったなあ、と。
  まだまだ26歳と若いだけに、歌や音楽に色気を出さず、
  きちんと芸を磨いて『役者』としての地盤を固めて欲しいものであります。

  それと、山田リョウ役の水野朔さん、
  どっかで見た名前だと思ったら『後宮の鳥』柳寿雪役だった人ですね。
  特別うまいわけじゃないけれど、声に表情と味があり、
  まだ23歳だけに、磨き方次第で大化けする可能性がある逸材かも。
   (ただ、所属がSMAだけに、
    楠木ともりさんみたく音モノ仕事ぶっこまれそうなんだよなあ)

  あと、JKじゃない『大人チ-ム』に、
  内田真礼さん、小岩井ことりさん、千本木彩花さんと、
  キャリア充分の演技派をもってきたところも、ナイスチョイスかと。
  それぞれが自分の立ち位置をしっかり演じてるおかげで、
  結束バンドの『地に足がつききらない若々しさ』がうまく浮き上がっています。


と、いうことで、かなり褒めっぱなしの本作なのですが、
それじゃ『けいおん!』なみのインパクトがあったのというと、
最初に書いたように、それほどでもないわけであります。

こっから先は作品単体の評価じゃない『比較論』ですから、
まるっとネタバレで隠しておきます。
読んでも読まなくてもまるっきり問題ありませんし、
本作が『すごく楽しい・よくできている』という評価は変わりませんから、
そこんとこはヨロシクだもの。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 36
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

転がるぼっち、笑い転げるオレっち

陰キャでボッチでも、バンドなら陽キャでリア充になれる!
とギターを始めるも、コミュ症故にネット動画配信に籠もっていた主人公・後藤ひとりこと“ぼっちちゃん”が、
“結束バンド”の仲間ら、人と接する度に自己嫌悪等を悶々とこじらせながら、
夢のバンドライフ実現に向けて三歩進んで二歩下がったりする。
「まんがタイムきららMAX」連載中の原作コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 4.0点】
大筋は典型的なバンド青春物。やはりライブがヤマ場。
だが、ぼっちにとっては、バイトする、友達を家に呼ぶといった当たり前のコミュニケーションが、
ライブに匹敵する生命の危機、ギャグもしくは妄想ワールドへの大脱線へと展開。

ぼっちちゃんの将来悲観妄想が具体的過ぎて笑えますw
ネタバレレビューを読むって感じで居た堪れなくなりますw
結果、客観的に見てバンド活動は進まなくとも、毎回笑って楽しめるので捨て回がない。

普段、情けない感じのぼっちちゃんだが、決める時は決める。
ぼっちちゃんの凄い所をちゃんと見ているバンド仲間を通じて、
自身が見えていなかった長所を発見し、
承認欲求よりもかけがえのない自己肯定感を獲得していく。

マイナス思考で地べたを転げ回っていたぼっちを見て笑い転げた末に、
終わってみれば良質な王道青春物の余韻が残る満足度の高いシナリオでした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・CloverWorks

ぼっちちゃんは低すぎる対人スキルやメンタルのメーターが振り切れる度に、
バグって、顔面の各パーツが散り散りになるわ、ネタバレレビューを読む
実に多彩な表情で楽しませてくれます(笑)

ところで、原作者によると、ぼっちの身体は人体ではない設定だそうでw
よって、ぼっちちゃんの形態変化はデフォルメではなく、リアリティの追求w
だからこそ、ぼっちちゃんは幾度も死と再生を繰り返しますし、
結束バンドの仲間たちは、実際に視認した崩れたぼっちちゃんの顔面も味だなと論評しますし、
ネタバレレビューを読む

この形態激変モンスター・ぼっちを映像化するため、CloverWorksは時に実写の挿入も厭わず尽力。

その他のキャラについても、絵を整えることのみに囚われない。
適宜、絵を崩す遊び心で視聴者を結束バンドに拘束。


3度のバンド演奏シーン。
実際の奏者の動きを取り込んで臨場感を演出。
作画カロリーよりも、ギターの運指に至るまで音響と絵を合わせる調整力が半端ない。

結束バンドの結束が尻上がりに上昇するのに比例して、
演奏シーンに込められた情報量も右肩上がり。
よって満足度も最後のライブが一番という方が多いのは分かります。
ですが私の場合は3回目の演奏シーンは、よもやここまで作画に濃密な情報を詰め込んでくるとは思っておらず。
加えてギターに疎い私にとってはネタバレレビューを読む
パンクしてバグったぼっち状態にw

落ち着いて整理して再見すると、
ネタバレレビューを読む
結束バンドが結束している細かい描写がエモいと分かるのですが。

結局、私は2回目の演奏シーンが一番シンプルに感動できたので何度も再生しています。
ぼっちちゃんのアドリブギターパフォーマンスから曲が始まる流れは何度見てもシビれます。


【キャラ 4.5点】
結束バンドの各キャラがぼっちちゃんの自己発見に寄与した点は前述の通り。

ぼっちちゃんの家族について。
当初、私は、妹の後藤ふたりに、ぼっちちゃんの陰キャの傷に塩を塗り込む役をさせる以外は、
最後まで表情が描かれない父など、家族があまり存在感を見せない作品。
娘がロックに走っても無関心な両親なの?と思っていました。

これがまさか最終回のギャグで伏線回収するための家族の潜伏だとは思いもよりませんでしたw
ネタバレレビューを読む


中盤、出没した酔っぱらいベース・廣井きくり。
バンド知識が乏しい私にとっては、ぼっちちゃんのスイッチが入る時、演奏の変わり目を察知するナビゲーターとしても重宝。
それにしても、きくりの飲酒が無限ループする“幸せのスパイラル”を回す原資はどこから来るのか謎ですw
リョウといい、きくりといい、ベーシストは誰かに集るものなのでしょうかw


【声優 4.5点】
ぼっちちゃんこと後藤ひとり役の青山 吉能さん。ぼっちだが独り言と妄想によりセリフ量は膨大。
加えてその生態から人の枠を越えた演技も求められますが、魂の怪演によりクリア。

特に4話のネタバレレビューを読む
いつもより余計に自我が崩壊した際に上げた奇声を“加工なし”で熱演した件には恐怖すら覚えますw
まさか、よっぴーにこれ程までのエンターテイメント性があったとは。間違いなく彼女の代表作ですね。


ボーカル・喜多郁代役の長谷川 育美さん。
ひとりカラオケで鍛え上げたという歌唱力も上々。
リア充独特の後光のSE?「きたーん」もフォローし、ぼっちに有害な陽キャ光線を照射w

ドラム・伊地知虹夏役の鈴代 紗弓さん。
特に夜道でぼっちちゃんを呼び出した際の語り口は天使としか言い様がありません。
前クールでの『シャインポスト』TINGSセンター役といい、さゆみんキテますね~♪


【音楽 4.5点】
結束バンドによる主題歌、挿入歌。
キャラ回だからキャラソンでテコ入れという感じではなく、
数話かけて、視聴者とキャラ理解が共有できた、
ここぞというタイミングで満を持して投入するので、歌詞一つ一つが心に響いて来ます。

虹夏のタイトル回収からの「なにが悪い」へのED切り替えなど完璧。
よって「なにが悪い」がイチオシになる方が多いのも頷けます。
ですが、ここも私は「あのバンド」がお気に入り。
結局、私はネタバレレビューを読む食ってようが、ぼっちに集ろうが、
孤高の信念を貫くリョウというベーシストが好きなのでしょう。


【余談】
作品人気を受け、調子に乗った芳文社。
原作連載雑誌の付録に“ぼっちちゃん福笑いセット”を用意し、ひと儲けしたそうで。
顔面のパーツをどこにどうばら撒こうが、ぼっちにしかならない。凄いw


【5話感想】「ギターと孤独と蒼い惑星」結束バンド……良いロックじゃないか👍
ネタバレレビューを読む


【4話までの感想】ぼっちちゃんガンバレ~
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 46

95.4 2 学園で江の島なアニメランキング2位
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1859)
7887人が棚に入れました
思春期症候群―― 多感で不安定な思春期だけに起こると噂される、不思議な現象。 たとえばそれは、 梓川咲太の目の前に現れた野生のバニーガール。 彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩だった。 魅惑的な彼女の姿は、何故か周囲の人間の目には映らない。 謎の解決に乗り出した咲太は、 麻衣と過ごす時間の中で、彼女の秘める想いを知って...... 次々と咲太の周囲に現れる、“思春期症候群”を抱えたヒロインたち。 空と海が輝く町で、心揺れる不思議な物語が始まる。


声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、東山奈央、種﨑敦美、内田真礼、久保ユリカ、水瀬いのり
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

さっすが咲太、ブタ野郎だね♪

こーゆー学園現象系は大好きです。他作品で例えると『ココロコネ○ト』に近いですね。『STEINS;○ATE』好きな方も楽しめるかも?です。
ただこの作品の損してるとこはタイトルかな(汗)


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全13話・30分アニメ)


『双葉』には親近感が湧きました。私もアルコールランプで湯を沸かしてカップうどん食べたりコーヒー作ったりしてたなぁ。
とまぁ無駄話はともかく、単純な私のお気に入りになった作品です。この作品の作者は『さくら荘のペットな彼女』の方なんですね。


ここから先、少しネタバレを含みます。
少しでもネタバレを見たくない方はお戻り頂ければ幸いです。

ネタバレレビューを読む

2019/06/15上映予定。CMでは『牧之原 翔子』が映し出されていた。今回は彼女のストーリーなのか、それとも違う誰かなのか、今回のブタ野郎がどんな事に奔走するのか非常に気になります!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

べ、べつに「青ブタ」なんて変なタイトルで悪目立ちしなくても、ちゃんと面白いんだからね!(笑)

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
いや、本当にレビュタイ通りで、普通に素敵で高いクオリティのラブコメですよ!

「化物語」や「俺ガイル」に近いかな。

ヒロインがちゃんと可愛くて、主人公がちゃんと格好よくて、笑えて萌えて考えさせられて。

(よりもい など未視聴ですが)2018唯一の☆5であり、「亜人ちゃん」以来のお気に入り棚です♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む


【各話感想(自分用メモ)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 55
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

『プロット』と『キャラ』、貴方はどちらが大切ですか?

名作アニメ『図書館戦争』の原作者で、
僕が心から敬愛する作家、有川浩さんの小説の書き方は、
なかなかに素敵です(わりと有名な話ですが)。

モチ-フとする題材の取材を徹底的に行い、
おおまかなプロットを決めて、キャラクター設定を作り込む。

ふつうの作家は、この段階で書き始めます。
なかには、飛行機の設計図みたくプロットを作り込む人もいるそうですが、
まあ、ふつうはエイヤっで書き始めます。

だけど有川さんは、何日か放置しておきます。
別にさぼっているわけではなく、
キャラクターが動き出すのを『待っている』のだそうです。

で、有川さんの中でキャラが動き始めたら、それを文字で追っていく。

だから、有川さん自身が書きながら
「おお、ここでそうきたか」とか「こいつ、動かね~っ」とか、
まるで観劇者みたくキャラの言動を楽しんでいる、みたいな。

おかげで、最初に出したプロットとまるで違う作品になることもあるとか。
それを「面白いからいいや」で通す編集さんもエラい。

この書き方の最大の利点は『キャラがぶれない』ことです。

もちろん、物語の序盤と終盤でキャラの言うことが変ったりしますが、
それは人間的な成長・気づきによるもので、
業界的に『振り幅』と呼ばれ、キャラぶれとは全く別のものです。

この『振り幅』はドラマを成立させるための大切な要素であり、
逆に『キャラぶれ』は、
ドラマを崩壊させてしまう欠陥因子です。

これは文芸の世界ではあたりまえのことなのですが、
残念ながらライトノベルの世界、
そしてそれを原作としたアニメの世界では、
それが『あたりまえ』になっていない感があります。

ええと、相変わらずマクラが長くて恐縮です。

僕がどうしてこんな話をぐだぐだ書いているかというと、
本作『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』が、
ものすごく『惜しい』作品だと思うからです。
ネタバレレビューを読む

いろんな要素に秀でていて、
総合的に評価が高くなるのも当然というか、
あにこれで総合ベストテンに入るのも、頷けるところであります。

ただ……好きな人ごめんなさい、
僕の耳には『キャラぶれ』がひどい、です。
とりわけ、主人公の梓川咲太が。
ネタバレレビューを読む

とは言うものの、アニメとしては全体的にとてもよくできています。
そして、もっとひどい『キャラぶれ作品』が、
巷にあふれかえっているというのも目を逸らせない事実です。

ですからO型性格丸出しの人に、
  フリさん、言うことが細かすぎなんだってば。
  どうせラノベ原作のアニメなんだし、
  かわい~っとか、面白れ~っとか、
  そういうので楽しんだらいいじゃんかさ。
なんて言われたら、そうなのかなと思ってもみたり。

あ、でも、創り手としてのプライドというものが……うにゃうにゃ。

とりあえず、おすすめ度としてはAランクです。
キャラクターのぐらつきを、
  こいつはぐらついた性格をしてるんだ
の一言であっさり片づけてしまえれば、
最後まで楽しく、ワクワクしながら視聴できると思います。

ただ、本気でプロを目指している若い方には真似して欲しくない、かな。
  プロットがなんぼのもんじゃいっ
そう言ってちゃぶ台をひっくり返せる方、心より応援いたします。
リアルではけっこう苦労しそうですし、
ひょっとすると思わぬ敵を作っちゃうかも知れませんが、それでも、ね。

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 32

86.1 3 学園で江の島なアニメランキング3位
その着せ替え人形は恋をする(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (774)
2676人が棚に入れました
雛人形の顔を作る、「頭師(かしらし)」を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)。 真面目で雛人形作りに一途な反面、同世代の流行には疎く、中々クラスに馴染めずにいる。 そんな新菜にとって、いつもクラスの輪の中心にいる人気者・喜多川海夢(まりん)はまるで別世界の住人。 けれどある日、思わぬことをきっかけに、海夢と秘密を共有することになって……!? 決して交わるはずのなかった2人の世界が、動き出す――! 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載中・福田晋一による大人気原作を、CloverWorksが待望のアニメ化! 豪華スタッフが贈る、コスキュン? ストーリー!
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

メタモる者は幸いである。天国は彼らのものなればなり。

もうずいぶん前にアメリカに住む友人から聞いた話なので、
いまはひょっとしたら事情が変わっているかもしれないけれど、
アチラの方々はコスプレをするに際して
  『自分のなりたいキャラになって楽しむ』
という信念をお持ちの方が、かなり多数おられるようであります。

大きなイベント会場に足を運ぶと、
ビヤ樽みたいなおなかを突き出したキラ・ヤマトなんか可愛い方で、
ケツあご筋肉もりもりのおっさんがセ-ラ-ムーンのコスをして、
嬉しそうに『OSHIOKI YO!』とか叫んでポ-ズとってるとか。
いやもう、サバトっすよマジで、心から嫌そうにその友人が言ってました。

  最近は日本でもそういう方がおられるようで、
  まあ、やりたいようにやればいいと思うのですが、
  いやはや、なんだかなであります。

ちなみに、若い頃からいろいろやらかしているワタクシではありますが、
コスプレは経験ありません。
やれと言われたらたいがいのことはやる性格なので、機会がなかっただけですが。

その代わりと言っちゃなんですが、女装は十代後半のときに経験あります。
ただまあ、正直、作品にまるっきり関係ない話なので、
ネタバレで隠しときますね(開く必要ありません、マジで)
ネタバレレビューを読む

マクラが長くなってしまいました(自分語りが多い男ってやだわ)。
さて、本作はそんなメタモルフォーゼ、コスプレを題材にした、
ウンチクありいのお色気ありいのといった、ラブコメであります。

人づきあいが苦手なジミ夫くんがクラスのリア充花形女子に引っ張られ、
という感じの作品はかなりたくさんありますが、
この作品はそのなかでも出色のできばえではなかろうかと。

  なんと言っても引っ張られるきっかけが
  『お裁縫の技術目当て』
  というのが、わかりやすくて良き。

コスプレがしたくてたまならいけど自分も周囲にも裁縫力がないヒロインが、
ひな人形職人見習で縫製技術のある同級生(新菜=わかな)と知り合い、
コス衣装をお願いして作ってもらう、というのが物語の骨子であります。
ネタバレレビューを読む

ちなみにこの作品、メインとなる登場人物は、
主人公の新菜とヒロインのまりん、
そして先輩コスプレイヤーのジュジュと妹で撮影担当の心寿(しんじゅ)の四人のみ。
新菜の師匠であるおじいちゃんとかも出てくるものの、
あくまでも物語を成り立たせるためのサブキャラなんですね。
(いやあ、音響費が安くあがって制作大助かり)

そのジュジュと心寿が登場するのも六話以降。

それまでの丸々五話、ほとんど100分を費やして、
若菜とまりんの人間性やコスプレ、衣装づくりに関する蘊蓄が、
けっこうえっちなイベントやギャグを織り込みながら楽しく語られていきます。

   へえ、コスプレイヤーさんってこんなふうに衣装作ってるんだ、
   そういうニッチな知識が得られるのも良き。

お話的には、六話にジュジュと心寿が登場してきてからは、
さらに深いコスプレのウンチクと写真ウンチクなんかも散りばめられて、
見る人を飽きさせない作りになっています。

  さすがにネタが尽きてきたのか、
  十一話以降はふつうのラブコメに落ち着いてきた感があり、
  もしも二期があるんならどうやって引っ張るんだろうといらん心配もしてみたり。



おすすめ度としては、お気軽ラブコメとして堂々のAランクです。

なんと言っても『大真面目にコスプレをやっている』というのが好感度大。
妄想ラブコメのモチ-フとしてコスプレを拝借するのではなく、
コスプレが主軸で、ラブ要素はそこから二次的に派生しているんですよね。
はあ? コスプレって何なん?
という方にも是非ご覧いただきたい、楽しい作品です。

惚れ要素のないダメ夫に美少女がいきなり寄ってきてキャッキャウフフ、
という『妄想アニメ』に辟易している方も、
この作品ならば、ある程度は納得していただけるのでは。

そもそも新菜くんって、実は『ダメ夫』じゃないんですよね。
性格は確かに地味で内向寄りですが、
『高身長』『明確な夢をもって努力』『真面目で誠実』と、
なにげに高スペックだし、顔も悪くないし。
ゲ-オタと違い、将来設計もきちんとしている優良物件ではないかと。

ヒロインのまりんも、見てくれはバカ女っぽいアレですし、
エロゲ好きだの読モだの既視感ばりばりな設定もナニなんですが、
中身の方は『さばさばしてて、行動力のあるヲタク』に過ぎません。
料理・裁縫などはポンコツですが、
家の中は一人できちんと片づけてますし、女子力がないこともなし。
ネタバレレビューを読む

ジュジュ姉妹、ロりっ子と巨乳美少女も登場しますが、
二人ともオトコよりコスプレ、という『狭い方々』ですので、
変なハ-レム展開にならず、安心して見ていられます。


映像も、時々乱れるものの、全体的にはかなり良き。
ヒロインのまりんのキャラデ、斬新です。
下品と感じる方がいるかもですが、こういう思い切り、大切ですよね。

  ボディラインだの襟足だの、
  オトコゴコロをくすぐりたいところはしっかりくっきり。
  アニメ-タ-さん、魂込めてます。
  かと思えばひな人形の顔がものすごく精緻に描かれていたり、
  要所要所をきっちり締めて、物語に芯を通しています。


お芝居についても、
キャリアの少ない役者さんが多いのに及第点。
みんながんばってます。

  新菜役の石毛翔也さんは、ゴジラSP以来、ほぼ二本目の主演作。
  ただし、劇団四季出身でいまは鈴村さんの事務所に所属するなど、実力は充分の方。
  事務所移ってから確実にお仕事増えているみたいだし、
  スターダスト離れたのは正解だったような。

  まりん役の直田姫奈さんは、アニメではこれが初主演ですよね。
  バカっぽいのびのびした演技が印象的でした。
  ただ『静』の部分の表現は若干の改善余地があるような。
  これからいい役を引ければ、化ける可能性があると思います。
  芸を磨きたいなら、バンドリと縁を切った方がいいんじゃないかしら。

  心寿役の羊宮妃那さんは、セレプロ以来、二本目の主演。
  青二ジュニア所属、期待の若手さんですね。
  上田麗奈さん同様の、ブレス多めのウィスパーボイスが印象的。
  表現力はまだまだ上田さんに遠く及びませんが、
  この基礎声質は需要が多く、研鑽を積めば、重宝されると思います。

  ジュジュ役の種﨑敦美さんは、この中では『別格』かなと。

  あと、劇中劇の『フラワープリンセス烈!!』で、
  桑島さんと宍戸さんという『時代に合わせた』キャスティングに拍手。
  画面アスペクトも4:3だし、いやあ、芸が細かい。


音楽は、劇伴・OPは楽しくて、世界観にも合っていて問題なし。
EDはちょっと甘々に振りすぎたかな、と。
演出もいささか『狙い過ぎ』と感じられたので、評価がちょい低めです。
ベタ甘にしない方が、作品に芯が通ったと思うんだけど、
まあ、そこはあくまでも好き好きの話で、良し悪しではありません。


ちなみに本作の原作マンガって、
えっちいシーンがやや多めで基本は男性向けかなと思いきや、
女性ファンが三割もいて、さらに増え気味なんですってね。日販調べ。

  もちろん『服飾』がメインモチ-フというのもあるでしょうが、
  決してそれだけではなく、
  やっぱ『共感できる人物造形』ができていることがミソなのでは。

  以前レディコミの編集者さんに教えてもらったのですが、
  女の子にだって性欲も好奇心もあるし、どきどきもしてみたい。
  だけどそこに至るには、結果だけを求めるオトコと違い、
  ちゃんとした『プロセス』と『理由』、
  つまり『エクスキューズ』が必要なわけであります。

  この作品は、そこをしっかり押さえています。
  だから「はあ? このオンナなに発情してんの」的評価にならず、
  一緒にどきどきしたりゲラゲラ笑ったりできるわけで。
  (この辺、さすが原作者が女性だなあ、と)

そんなわけで、本作は性別問わず誰にでもお勧めできる逸品であります。
いささかお下品な部分がないこともないですが、
そこも含めて実に楽しい、お気楽に見て笑える仕上がりになっております。

  ラブコメという名のオタ妄想に食傷気味なあなた、
  コスプレという名のあやしい趣味に懐疑的なあなた、
  洋裁の実習や宿題にトラウマをお持ちのあなた、

  そんな方にもご覧いただきたい、素敵な娯楽作品なのでありますよ。


************************************************************


ええと、ここからは本編に関係ない洋裁のウンチクをば。

作品では、ひな人形の衣装づくりをしている新菜くんが、
ドレスみたいな制服を仕上げますが、
和装と洋装では縫製技術が根本的に違うんですよね。

リアルに考えると『ムリ』『できたら奇跡』みたいなものなんですが、
そこはほら、アニメだからできちゃうわけで。
それにしても新菜くん、ほんとよくがんばった。

で、何がどう違って難しいのかを、簡単に解説してみようかな、と。
本編にはあまり関係ないのでネタバレで隠しておきますね。
ほんとムダ知識なので、興味のある方だけ、どうぞ。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ギャルの定義は、「己を貫く生き様」 byマツコの知らない世界

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
純粋なラブコメでここまで面白いのは久しぶりですね。

ギャル系のヒロインは苦手なのですが、喜多川さんは、ギャル系のヒロインの中では、過去作で一番好きになりました。1800作品以上観てきて、記録更新です(笑)

そういうこともあり、久々にアニメを心から楽しめたので、「青ブタ」以来のお気に入り棚にinです♪ 当然、今期の覇権ですね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む


【各話感想(自分用メモ)】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 47
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

五条と海夢の凸凹コンビが絶妙で「コスプレ」も面白く魅せていた

【レビューNo.98】(初回登録:2023/12/10)
コミック原作の2022年作品。全12話。
リアタイで視聴してましたがこれも2期決定分ということで、2期に備えてレビュー
しておこうかなっと.

(ストーリー)
祖父の家が雛人形屋で、幼い頃から雛人形の頭師を目指す高校1年生・五条新菜は、
男子ながら雛人形が好きという趣味のためか、小学校からずっと友達がおらず、
ひたすら雛人形と向き合う毎日だった。
そんな五条の秘密の趣味を、クラスの喜多川海夢に知られてしまう。彼女はスクー
ルカースト上位に位置し、五条とは真逆の存在。しかし彼女は
・そんな五条の趣味を素直に肯定。(彼は初めて他人に認められた)
・彼女も実は重度のオタクでコスプレに挑戦中。でも衣装を作れる技量がなく行き
 詰っていた。
そして五条に衣装を作れる技量があることを知ると、「私のコスプレ衣装を作って
欲しい」とお願いしてくるのだった。
(五条は(人の着る衣装を作った経験はないが)雛人形の衣装作りで技術を磨いて
 いた)
突然の展開に戸惑いつつも、五条は海夢の依頼を了承。
こうして凸凹コンビによるコスプレ衣装制作が始まるのだった。

(評 価)
・五条と海夢の凸凹コンビが絶妙
 ネタバレレビューを読む
  
・「コスプレ」もちゃんと面白い
 ネタバレレビューを読む
   
・「ラブ」「コメ」「エロ」を上手く描き、テンポもいい
 ネタバレレビューを読む

「『コスプレ』を題材にしたラブコメ」ということで、「どんな作品なんや?!」
って感じでしたが、
・丁寧な人物描写やテンポのよいラブコメ展開など基本事項はしっかり押さえつつ
・コスプレの面白さも一般ウケするレベルに上手く調整して乗せてきている
という非常にバランスの取れた作品だったかなと思います。
随所に原作者のセンスのよさを垣間見ることができたかなっと。
そしてクローバーワークスの作画のレべルも高く、作品の魅力を十分に引き出して
いたと高評価ですし。

2期制作も決定しており非常に楽しみですが、ただ「コスプレ」の部分は今後どうみ
せていくのかなっと。
1期で結構やり切った感もあるのでどう上積みしていくんだろうと。
(大きなイベント、新キャラ、ハロウィンで五条もコス挑戦とか?)
まあラブコメ展開はこの先が非常に気になりますし、五条の(人間的な)成長物語
にも伸びしろが十分あるので、作品全体としては期待大ですが。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 32

88.5 4 学園で江の島なアニメランキング4位
TARI TARI(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (4486)
20744人が棚に入れました
「TARI TARI」今夏放送開始 制作:P.A.WORKS、キャスト:高垣彩陽、瀬戸麻沙美、早見沙織 ほか

声優・キャラクター
高垣彩陽、瀬戸麻沙美、早見沙織、島﨑信長、花江夏樹、浜田賢二、大原さやか、木下浩之、能登麻美子、田中敦子、宝亀克寿
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

想いは潮風に乗って…

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:

原作 - EVERGREEN
監督・シリーズ構成 - 橋本昌和
脚本 - 橋本昌和、佐藤梨香、横手美智子
キャラクター原案 - tanu
キャラクターデザイン・総作画監督 - 関口可奈味
美術監督 - 東地和生
美術デザイン - 塩澤良憲
色彩設計 - 井上佳津枝
撮影監督 - 並木智
3D監督 - 平田洋平
編集 - 高橋歩
音響監督 - 明田川仁
音楽 - 浜口史郎
音楽A&R - 吉江輝成
音楽制作 - ランティス
アニメーション制作 - P.A.WORKS
製作 - tari tari project
放送期間 - 2012年7月〜9月
話数 - 全13話

(以上Wikipediaより引用)

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:



泣いたり、笑ったり、怒ったり、想ったり。
そして、歌ったり。

青春時代、その中でもとびっきり大切な高校3年生の夏を
中心に豊かな心情描写を美しい背景の中で描いた作品です。

舞台は神奈川県のとある海辺の街。

OPアニメーション最初の方に出てくる景色に、
「おぉっ」って思われる方も多いと思います。
私も東京での学生時代、海に囲まれた鹿児島が恋しく
なった時に幾度となく訪れた場所でした。

そんな潮風の香りが漂う街の高台にある高校。
合唱部での活動をメインに友人、親、先生、商店街の人々
との人間関係が繊細なタッチで描かれていて、つい笑って
しまうシーンもあれば、心の琴線に触れる様なシーンも
沢山あります。

中でもあまりアニメでは取り上げられる事の少ない合唱部
での活動シーンはその素晴らしい友情と素敵なハーモニー
に何度も熱い感情が込み上げてきました。

歌を通じて築かれるそれぞれの友情、愛情、信頼関係。
「音を楽しむ」
音楽の素晴らしさが心に響きます。

作画もP.A.WORKSさんらしい硬そうなのに優しい線使いと
独特な配色の背景。
キャラクターの豊かな感情表現の描き方はTARITARIの世界
に私達を優しく誘ってくれます。

特に「花咲くいろは」が好きな方にはとても馴染みのある
感じに仕上がっているのではないでしょうか。
制作スタッフもほぼ一緒なので。

青春ドラマ仕立てのTARITARIを盛り上げる魅力の一つ
としてOP、ED、劇中歌を含めての音楽の素晴らしさも
大きなポイント。

合唱部が題材という事もあり、器楽の「合奏」とはまた
ひと味違う魅力に溢れた楽曲で構成されています。

楽器がなくても音楽は楽しめる、誰でも音楽は自由に
楽しめるんだよっていう事の素晴らしさがストーリー共に
優しい合唱のハーモニーで伝わります。

人それぞれが持つ大好きな事、大切な事。

形や色は違うけれどそれが一つになった時、人を動かす
大きな力になるんだ、想いは繋がるんだっていう事を
改めて感じさてくれます。

人生の中でも一際キラキラとした輝きを放つ青春期。

挫折、葛藤、希望、情熱、友情。

そして笑顔。

潮風が運ぶ素敵な青春の輝きを
是非ともこの作品で感じて頂けたらと思います。


【mio’s café】
これが私のTARITARizm♪
視聴済みの方限定ですよぉ
一応…ね♬
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 94
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

誘われたり、喧嘩したり、怒ったり、笑ったり、戦ったり、負けたり、可笑しな事を言ったり、いい仲間にあったり。

凄くテンポがいい作品ですね。
物語に無駄がなく凄く沢山の大切が詰まったような作品であり毎年夏になると見たくたる作品てす。
今年の夏も見たくなりBlu-rayを出してきて見直してみました。

来夏は去年のコンクールのミスで教頭であり声楽部の顧問から部活で歌わせて貰えませんでした……高3であり歌が大好きな小夏は最後のコンクールに出たくて顧問に訴えるもやはり歌わせて貰えなくて……部活を辞めて合唱部を立ち上げようとするのだが……

確かにコンクールでミスをしたのは致命的です。
ですが、音楽科の生徒の進路が掛かってるのも解るけど1年以上そのミスを理由に歌わせないのは酷いです。
次のコンクールもミスするかもしれないなんて可能性の話しで歌わせないのは絶対に違うし、そんな横暴は許されませんよね。


そこで、来夏は合唱部を設立してますが部員を5人集める条件で、その1人を音楽経験のある和奏を誘うも彼女には否定されてしまう。

ネタバレレビューを読む

和奏は来夏の親友の紗羽の説得で合唱部に名前だけを貸すと約束して居たのですが、何だかんだで振り回される和奏www
この子は凄く面倒見がよくて優しい子だなぁ〜と感じます。

コンクールの日に彼女達に様々なトラブルが降りかかります。

ネタバレレビューを読む

こうして、コンクールを何とか乗り換えた彼女達でしたが……

ネタバレレビューを読む

商店街のイベントで歌う場所をコンドルクイーンズと言うバンドに譲ってしまう来夏……それに納得できない表情の紗羽
紗羽は来夏が本気だと思うから合唱部に入って力を貸してくれていたのに……

ネタバレレビューを読む


さて、田中はバドミントンに真剣に向き合う男子です。

ネタバレレビューを読む



さて、和奏は昔は音楽科の生徒でしたが、彼女は音楽から離れて居ました。
その理由が、和奏の母の死……死因は病気
彼女の母は音楽が好きで……

ネタバレレビューを読む

実は和奏は母が病気をしてる事を知らされてませんでした。

ネタバレレビューを読む


この作品の5と6話が和奏のエピソードなのですが、親子の関係性をリアルに捉えていると思います。
和奏目線に立つと子供の気持ちに寄り添えるし、母目線に立つと母の気持ちに寄り添える。
凄く感情移入しやすくよく出来てると思います。
この辺りは何回見ても涙ががボロボロ出て来ます。



紗羽には夢がある騎手になるそれが彼女の夢だけど、両親に反対されてしまう。
彼女の夢は遊びだと…………

ネタバレレビューを読む

正直、ここまでしないと本気って伝わらないのかとは思うけど、やっと本気の夢だと気付いて応援してくれるのは、やっぱり嬉しいと思う(*^^*)


ウィーンはHEROが大好きな男の子

ネタバレレビューを読む

さて、学園の文化祭である白祭が中止に……
その理由として……廃校のお知らせ(*꒪꒫꒪)
彼女達は白祭の為に準備してきたけど……

ネタバレレビューを読む

卒業してバラバラになっても、この曲を皆で歌う事で思い出す。

ネタバレレビューを読む

声楽部とは色々とありましたが最後には協力関係として一緒に1つの舞台を作りあげる。

ネタバレレビューを読む

そうして、彼女達は自分達の道を歩き出す。

田中の告白編

ネタバレレビューを読む

いつ見ても楽しむる素敵な作品ですね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 26
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

仲間と奏でる、歌と夢のハーモニー

2012年、個人的最優秀作品。実は以前書いてたあのレビューは、私のあにこれデビュー作でした。あれから 2年半の月日が流れ、この作品に対する私の想いもより強いものとなりました。いつも以上の長文で恐縮ですが、「 TARI TARI は素晴らしい!」という想いを込めて精一杯書いたので、最後まで読んでいただけたらと願います。


◆この作品で伝えたかったこと◆

この作品で描きたかったことは、「歌のもつ魅力」と「夢を追いかける高校生たちの青春」だと思います。

主人公の少女は、ある約束を守れなかったことから大切なものであるはずの音楽を辞めてしまおうとします。

しかし、高校3年生の夏、彼女も含めて5人の素敵な仲間に出会います。

今を懸命に楽しく生きる少女。夢をあきらめまいとまっすぐに頑張る少女。恥ずかしがりながらも夢に向かって歩む少年。正義にあこがれ自分のやりたいことを探す少年。

そんな5人の高校生たちが、歌を通して出会い、心を重ねて仲間となって、時にはすれ違い支え合いながら、それぞれの、そして5人の困難を乗り越えて行く。その過程の中でそれぞれが、それぞれの夢を抱き、江ノ島の街に夢と希望を届けていく。

そんな江ノ島を舞台に奏でられる夢と希望の音楽と、歌で出会ったあたたかい仲間との青春物語。

5人の歌が私たちにくれたのは、かけがえのない思い出と感動だったのかもしれません。



◆大好きなキャラ紹介~高校生編~◆

TARI TARI はたくさんの魅力が詰まった作品ですが、その一つに「高校生らしさ」があると思います。迷いつまずきながらも、夢に向かって走り続ける。そんな高校生らしい魅力を紹介したいと思います。


☆坂井和奏(高垣彩陽さん)・・・本作の主人公。過去に対する後悔から音楽を辞めようとしますが、それは誰よりも真面目な人だから。ちょっとツンデレな所がかわいい。

♪好きなセリフ ネタバレレビューを読む


☆宮本来夏(瀬戸麻沙美さん)・・・本作もう一人の主人公。歌えない。けど、歌いたい。そんな想いを叶えるために一生懸命伸びやかに頑張る所がかわいい。

♪好きなセリフネタバレレビューを読む


☆沖田紗羽(早見沙織さん)・・・本作のヒロインにして、俺の嫁(四代目)。仲間と馬のことが大好きで、自分の夢をあきらめないまっすぐな所がかわいい。

♪好きなセリフネタバレレビューを読む


☆田中大智(島崎信長さん)・・・本作のメインキャラの一人(モブではないよ)。バドミントンが大好きで、将来の夢はプロ選手。照れ屋で女子にいじられてしまう所がかわいい。

♪好きなセリフネタバレレビューを読む


☆ウィーン(花江夏樹さん)・・・本作のメインキャラの一人(僕もモブじゃないよ)。ウィーンからやって来た日本人です。明るい性格で、少しずれている所がかわいい。

♪好きなセリフネタバレレビューを読む



◆大好きなキャラ紹介~大人編~◆

この作品のもう一つの魅力は、「大人が大人として魅力的」であることだと思います。これもP.A.WORKS のお家芸なのですが(SHIROBAKO や花いろなど)、この作品では「親のもつ愛情」と「音楽を愛する人」という視点で描かれていると思います。

☆和奏の父(坂井圭介)・・・和奏と妻であるまひるのことを理解し、あたたかく見守るお父さん。私は将来、こんな父親になりたいです。
☆和奏の母(坂井まひる)・・・愛する我が子に、大好きな歌を大好きになってほしい。そんな純粋な想いがまぶしくて、愛おしいです。
☆紗羽の父(沖田正一)・・・紗羽のことを大切に思うが故に、無謀な夢に反対する娘想いのお父さん。愛情の深さが伝わってきます。
☆紗羽の母(沖田志保)・・・紗羽や和奏たちのことを理解し、やさしくフォローしてくれるお母さん。時には、厳しく接することもあります。

♪教頭(高倉直子)・・・真面目な性格で、音楽が大好きだからこそ厳しい指導をする教頭先生。後半の変化はキャラ崩壊ではなく、悲しみの痛みを知る音楽家だからこそです。
♪校長(池崎頼)・・・音楽をこよなく愛するちょっと頼りない校長先生。「何が教育だ。人の弱さも、その弱さを癒す歌の素晴らしさも知らないくせに。」は名言です。

ちなみに、ネタバレレビューを読む



◆忘れられない思い出◆

この作品は私にとって、とても大切な作品です。

ネタバレレビューを読む

TARI TARIは私が初めて自力で見つけた、心から出会えてよかったと思える作品です。忘れることのない思い出とともに、これからもずっときっと愛し続けていくでしょう。



◆それでも TARI TARIは素晴らしい◆

この作品は本当に素晴らしい作品だと思いますが、二つほど弱点があります。しかし、この弱点も見方を変えれば素敵な魅力になると思うで、必死に弁明させていただきます。

弱点その1、爪の甘いストーリー。

この作品を冷静な目で見てみると、ストーリー展開で少し無理があったりツッコミたくなるような箇所がたしかにあります。

でも、私はそれでいいと思っています。この作品は、技術的には未熟かもしれないけど、高校生たちが懸命に心を重ね合唱することによって素敵なハーモニーを生み、まわりの人たちの心も動かす、といった感じで描かれています。

だから、ストーリーも荒削りでいいんです。一生懸命伝えようとする想いが、少しでも伝われば。もしストーリーが完璧だったら、彼女たちがもつ高校生らしさは薄れてしまったかもしれません。

弱点その2、モブ扱いの田中とウィーン。

メインキャラは5人のはずなのに、男子二人の扱いがまるでモブキャラのように、雑に感じられる所もたしかにあります。

でもこれ、もしかしたら「あえて」かもしれません。

TARI TARIの魅力の一つに、「ユーモアさ」といいますか、クスッと笑わせるような上品な笑いが挙げられます。だから、あの二人の扱いも、そのユーモアな表現から来ているのではないでしょうか。

また、これは私の完全な妄想ですが、この作品は「女性優位」的な視点で描かれていると思います。決して女尊男卑というわけではなく、合唱のもつ特性よりこうなっているのかなと。

みなさんも中学生の時などに合唱された経験があるかと思いますが、なぜだか男子の方が声が出ない。しかも、指揮者や伴奏者はだいたい女子がやりますから、余計に男子は立場がない。(あくまで私の主観です)

そんな視点をストーリーの中に取り入れて、ユーモアあふれる作品に仕上げているのだと私は解釈しています。

このように「合唱」という文脈から好意的に捉えれば、弱点も魅力に変わります。

ああ、TARI TARIはなんて素晴らしい作品なんでしょう。



◆まとめ◆

それでも実はユーフォちゃんが完結した頃、ちょっとだけTARI TARIのことを心配してました。「あれ?すごい音楽作品が出てきたぞ。TARI TARIは大丈夫かな?」って。

でも、これはただの杞憂でした。TARI TARIにはちゃんと、TARI TARIだけの魅力がありました。

素敵な音楽ときれいな絵、かわいい高校生と魅力的な大人たち、そしてあたたかさとユーモアあふれる爽やかな青春。私が心から愛する、大切な「七神」の一つです。

仲間と奏でる、歌と夢のハーモニー。

そんなやさしくて清々しい高校生たちの青春を、夏の終わりに味わってみてはいかがでしょうか。


いつも以上の長文でしたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。



◇余談 1 ◇

『TARI TARI関連 CD の紹介』

ネタバレレビューを読む


◇余談 2 ◇

『人はなぜ、歌を歌うのか?』

※完全におまけです。でもここに、この作品の本質があると思うので、最後までお付き合いいただけたらと思います。

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 74

85.9 5 学園で江の島なアニメランキング5位
一週間フレンズ。(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2613)
14282人が棚に入れました
「私…トモダチの記憶、一週間で消えちゃうの──。」高校二年生の長谷祐樹は、人と一切関わろうとせずにいつも一人ぼっちでいたクラスメイト・藤宮香織の存在が気になり、彼女と友達になりたいと願う。しかし彼女の口から告げられたのは、大事な友達との記憶のみが一週間で消えてしまい、月曜日にすべてがリセットされてしまうという衝撃的な事実だった。しかし、それでも祐樹は香織と友達になりたいと願う。一週間の記憶を綴って、巡って、二人は友達になっていく。何度も、何度でも──。

声優・キャラクター
山谷祥生、雨宮天、細谷佳正、大久保瑠美、中原麻衣、間島淳司、浅沼晋太郎
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

とても繊細に描かれた、とある友達作りの軌跡

2014年の4月放送。
全12話。


【前置き】

スキマスイッチ初期のシングル「奏(かなで)」。
その曲がエンディングでカバーされると知ったことが、本作を視聴するきっかけでした。

当時から今も大好きな曲でしたので、カバーの雰囲気や作品自体が好みに合わないと、残念で歯痒くなることは間違いありません。
故に、録画するも6話ぐらいまで撮り溜めしてしまうぐらい、視聴する一歩を踏み出せませんでした。

今思えば、全くの杞憂でしたけどね。



【あらすじ】

高校一年生の長谷君が、いつも一人きりでいるクラスメイトの藤宮香織と仲良くなりたいと思い、勇気を出して、

『俺と、友達になって下さい。』

と、声をかけたところから始まります。

しかしその藤宮さんは、友達との記憶だけが一週間しか保たない症状を抱えていました…。



【論じてみる】
ネタバレレビューを読む



【奏(かなで)について】
ネタバレレビューを読む



【桐生君と沙希ちゃん】
ネタバレレビューを読む



【総評】

本作は、シナリオ展開というよりは、藤宮さんを始めとした周囲の微笑ましい友達付き合いの描き方が、何より魅力的な作品でした。
加えて、この記憶のリセットが上手く噛み合い、抑揚の無い物語にもなっておらず、全12話中退屈に思ったことも一度もありませんでした。

ただ2期があるとすれば、この日常風景を再び描き続けるわけにもいかないかと思います。
この抑揚を次はどう動かすか…、日常にどう変化をもたらせていくか…。
ここの匙加減が、非常に難しいそうにも思えました。
主題歌にしても、奏を聴いた後にどの曲を持ってくるのかと…、中々のハードルになるかと思いますし。

原作はまだ続いているようなのでその内容次第かと思いますが。私としては難題な注文とは思いつつも、クオリティを下げることのない2期を願ってやみません。

いつか、満面の笑みを浮かべる藤宮さんや、頼り頼られの桐生君と沙希ちゃんに、再び会えますように。
(あと、ちょっぴり成長した長谷くんにもね。)


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


………あぁ、そうそう。
一つ本作の難点を上げるとすれば、私のような心が汚い人間には、この藤宮さんの純真無垢な立ち振舞を見ると、更に自身を卑下したくなってしまうかもしれませんので、そこは注意をば。

グヘヘ。


◆一番好きなキャラクター◆
『桐生 将吾』声 - 細谷佳正さん


◇一番可愛いキャラクター◇
(同率1位)
『藤宮 香織』声 - 雨宮天さん
『山岸 沙希』声 - 大久保瑠美さん

投稿 : 2025/03/01
♥ : 66
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

友達は歩いてこない。だから歩いてゆくんだね。1日1歩、3日で3歩。3歩進んで2歩下がる。

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
「友達との記憶が、1週間でリセットされる」女の子がヒロインの、純愛ストーリー。まあ、その愛が「恋愛」なのか「友愛」なのかは捉え方次第だけど、「純」であることは間違いありません。

作風に合わせた柔らかな絵柄、美しい音楽。とても素敵です。声優の雨宮天さんの、初めてのメインヒロイン作品としても、ファンならずとも必見だと思います。

後述しますが、実写映画観るよりは、アニメ観た方が良いと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
ネタバレレビューを読む

【余談1 ~実写映画感想(映画ネタバレ)~】
ネタバレレビューを読む


【余談2 ~このアニメが好きなら、マジで読まないで(苦笑)~】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

くそうくそう!・・・長谷くんを羨んでも仕方ないのだけれど、僕はそっと壁を殴った。

1週間フレンズ。

主人公が女々しいのが気になったけど、ああいう人柄と 真っ直ぐな性格だから藤宮さんと友だちになれたんだよね
 作品の絵柄とアニメでの色づかいの優しさがマッチしてて良いと思います。録画保存決定のいい作品だけど、何度も見返すと本気で藤宮さんに惚れてしまいそうで少し怖い

…久しぶりに、ってか初めてかもしれない。主人公に対してこんなに嫉妬心が芽生えたの。それほどに藤宮さんは可愛い!あにこれでもサムネにしてる方がちらほらいますよね。皆さんも同じく藤宮さんに魅了されたのでしょう。わかります!すごい可愛いもん。おそらく春アニメNo.1ヒロインです。いや、すでに2014年度MVPといってもいいかも?

そりゃね、桐生くんに女々しいって言われるくらい 長谷くんが嫉妬しちゃう気持ちもよくわかりますよ。
藤宮さんは見た目が可愛くて、でも中身はそれ以上に可愛らしくて本当にいい子で、穢れを知らないその純粋さはもう…まさに天使!
独占したくなるのはしょうがないと思います、ええ。
また、演じる雨宮さんの声が透き通るようにとても綺麗で、キャラクターにマッチしてるのも藤宮さんの魅力増大の大きな一因でしょう!
初めに雨宮さんの名前を知ったときは「美人すぎる声優」みたいなキャッチで、またそういう系の売り出しか…と思いましたが、本作を見て 彼女はしっかり実力が伴っているなと思いました。香織の日記とてもよかったし、EDの奏も良かったし。この曲はもともとスキマが歌ってるオリジナルから好きな曲でした。が、そういう場合って聞き慣れているのも含め、オリジナルのほうが断然良く感じることが多くないですか?
でも、藤宮さんver.は初めて聞いた瞬間に気に入ったんです!
アニメの終わりからEDへの入りの良さもあったんだろうけど、雨宮さんの声質とスキマの作る曲が合っているのかな?
 でもバラード系が合うタイプかと思ったら、夏アニメのアカメで歌ってるOPはめちゃカッコいいロックじゃないか!?こちらもCMで流れていたのを聞いて一聞惚れでした!最初聞いたときはLiSAかと思ったけど。
歌はバラードもロックもいける、演技もいい、そして可愛い…個人的期待の新人声優3人のうちのひとりです

いけない、話が逸れちゃった

藤宮さんがNo.1だと思うワケ
 ほかの作品でも、いやその前にこの作品内でも可愛らしいキャラはたくさん登場する。しかし、なにより藤宮さんが作品のヒロインであり、描かれる時間が圧倒的に多い。だからより魅力が伝わって好きになる。
それは 接した時間だけ、重ねた日々だけ、人と人が親密になっていくことと何ら変わりはない。
同じ1クールであっても、ラブライブならキャラそれぞれを描くため9分割されるところが、一週間フレンズはほぼ藤宮さんなのだ。さきちゃんも出るし、さきちゃんの友達もかわいいけど、やっぱり藤宮さんなのだ。見れば見るほど苦しいくらい好きになる、それが藤宮さんなのだ。



以下、それこそ日記のような感想

「新しい友達」ネタバレレビューを読む


6話ネタバレレビューを読む

夏休み
ネタバレレビューを読む


チジョウノモツレ、なおみの策略ネタバレレビューを読む

長谷くんの青い選択と藤宮さんの戸惑いネタバレレビューを読む

最後に
藤宮さんのような女の子がこの世に存在することを願って・・・

投稿 : 2025/03/01
♥ : 20

77.7 6 学園で江の島なアニメランキング6位
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (2146)
11105人が棚に入れました
どこにでもいそうな平凡な少年・苗木誠は、「超高校級の才能」を持つ現役高校生しか入学出来ない羨望の象徴「希望ヶ峰学園」に「超高校級の幸運」として抽選で選ばれたことを機に、「卒業すれば人生の成功が約束される」というこの学園に入学することになる。
迎えた入学式の日、意気揚々と希望ヶ峰学園の中へ入っていこうとする苗木だったが、玄関ホールに入ったところで急激なめまいに襲われ意識を失ってしまう。
苗木が目を覚ますと、そこは既に学園校舎の教室内であった。しかし違和感はそれだけに留まらず、校舎の窓は鉄板で塞がれ監視カメラとテレビモニターが至るところに設置されて圧迫感に満ちており、校舎全体からも異様な雰囲気が漂っていた。
校舎の玄関ホールに戻ってきた苗木はそこに集っていた他の新入生達と出会うが、彼らもみな同様にめまいに襲われ意識を失っていたのだという。異常事態はそれだけではなく、玄関にはそれまでなかった鋼鉄の扉が設置され外界から完全に遮断されており、苗木達新入生は希望ヶ峰学園に幽閉されてしまったことに気付く。
困惑する面々を前に現れた謎のキャラクター「モノクマ」は苗木達を体育館に呼び出し、「学園の中で一生暮らし続けること、外に出たければ誰か他の生徒を殺さなければならない」という恐ろしいルールを告げる。
これが「コロシアイ学園生活」の始まりであった。
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

放たれた希望への弾丸

学園に監禁されそこから脱出するには誰かを殺さなければならないというルールの中
生存と脱出をかけたサバイバルのようです。

「あら?思っていたのと違うんだ…」というのが第一印象。
ゲームもやった事は無いですが裁判物だと思っていました。(^_^;)

映画などで散々観てきた監禁シチュエーションではありますが
ミステリーは好物なので楽しめそう。
…って思ってたのですが、絵が子供向けっぽいのと色々と雑に感じる所があり気になります。
不安を感じつつも観るつもりですけどね。

でもこれゲームやりたい人にはネタバレになっちゃいますよね。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。
ダンガンロンパは特に推理物なので次の話を観た後に前話の予想を覗く事をお勧めします。

※1話感想(ちょい批判的)ネタバレレビューを読む

※2話感想ネタバレレビューを読む

※3話感想ネタバレレビューを読む

※4話感想ネタバレレビューを読む

※5話感想ネタバレレビューを読む

※6話感想ネタバレレビューを読む

※7話感想ネタバレレビューを読む

※8話感想ネタバレレビューを読む

※9話感想ネタバレレビューを読む

※10話感想ネタバレレビューを読む

※11話感想ネタバレレビューを読む

※12話感想ネタバレレビューを読む

※13話感想ネタバレレビューを読む

【総評】
まず評価は置いて、前半は推理をしながら楽しめました。
詰めが甘かったり細かい点で納得できない所はありましたがとにかく楽しむ事が出来ました。
後半も推理が出来る構成であって欲しかったのですが
推理させる作りではなくなってしまい残念でした。
尺など都合があるのでしょうから仕方ないのでしょうね。

評価としては、うーん…。
全体のストーリーとして悪い内容では無いのですが
どうやらゲームのダイジェストの色が濃い様で色々と端折られてしまっているようです。
結局ゲームやれ!って事になるのでしょう。
悲しいけど販促要素が見え隠れ…いや隠れてないか。
ペースも速く掘り下げも浅いので推理のため繰り返し観た私でも感情移入は出来なかったです。
ラストも希望へ向かう良いエンドではありますが全ての謎が解けずモヤモヤが残ります。
ゲームをやればもう少しスッキリするのかも知れませんが…。

声優さん達は豪華でやはり上手いです。
特に沢城さんと豊口さんはダークとノーマルの使い分けを簡単そうにこなしてます。
改めて感心してしまいました。

作品としてはお勧めまでは行きませんでした。
原作ゲームやった事の無い私が原作の方が良いんだろうなと思ってしまう作品でした。
雰囲気は味わえるのでそれで納得出来る方や
わざわざゲームは面倒と考える方は観ても良いかと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 54
ネタバレ

ひろゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

打ち砕かれる希望!その先に待つのは絶望!?

超高校級の才能を持つ生徒しか入れない希望ヶ峰学園
ここを卒業すれば人生成功したも同然で、そんなすごい高校に入学することになった苗木誠。
この設定だと、何かのラノベが始まったみたいですが
絶対にそんなことはありません!
中身はもっと”わっくわくのどっきどき”です!

第一話ネタバレレビューを読む

第二話ネタバレレビューを読む

第三話ネタバレレビューを読む

第四話ネタバレレビューを読む

第五話ネタバレレビューを読む

第六話ネタバレレビューを読む

第七話ネタバレレビューを読む

第八話ネタバレレビューを読む

第九話ネタバレレビューを読む

第十話ネタバレレビューを読む



物語:ブラックめのストーリー
人類の希望である希望ヶ峰学園の生徒は無事脱出することができるのか!?
作画:原作に忠実なストーリーにぴったりな絵です♪動きは少なめ
声優:超最強の声優軍団です!完璧過ぎです(笑)
音楽:ツークールならアニメなんだからもうちょっと遊べたのかなぁ?BGMがそのままなのは感謝です!
キャラ:愛すべき超高校級の才能達です!みんなのプロフィール
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 25
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

13週連続総集編!本編(ゲーム)を先にプレイすることを強くお勧め

PSP向けゲームが原作
ゲームのシステム的にはこれより少し前に流行した逆転裁判のパチモンですね
事件の手掛かりを集める捜査パートと
それをもとに舌戦を繰り広げる裁判パートに分かれているのはほとんど同じ
裁判パートにアクション要素が入っているのが売りのようでしたが
アクションミニゲームの出来がいまいちなのでテンポを損ねるだけでした
そのほかスキルなしで楽々クリアできるくらいやりこんで
初めて有用なスキルが手に入る残念なスキルシステム等
まぁゲームとしては問題が山積みでした
しかし破天荒なストーリーと個性的ななキャラクターたちに
それらのマイナス分を全部吹き飛ばせるだけのパワーがある作品なのは確かです

全体のストーリー展開は高く評価できると思うのですが
ミステリ作品としての評価ではないので
推理ゲームにそういうのを求めている人は合わないかも
捜査パートで手に入る情報だけでは真相にたどり着けず
裁判パートに入ってから出てくる新情報で
目まぐるしく風向きが変わっていくのは
ミステリの公平性という観点から見れば論外なんですが
まったく先の読めない展開は逆に新鮮で面白かったと思います
むしろどちらかというとヒントの提示等がオーソドックスで
実にフェアな形だったネタバレレビューを読む事件のほうが
捜査パート開始前に犯人もトリックも丸わかりで味気なかったですね

しかしこの展開をそのままアニメにすると
未プレイ者からは確実にに脱落者を出すと思うんですよね
真相にたどり着くのに必要な情報が
不完全な状態ではじまる推理パート自体も問題ですが
そもそもゲームの中で自分で苦労して探し回った情報と
アニメで流されたものを受動的に受け取った情報では
記憶の定着度合いもかなり変わってきます
初見ではいまいちよくわからず
真相がわかった状態からもう一度見返して初めて楽しめる
というような作品になってしまうのではないかと思います
そしてそれを裏付けるような主演の緒方恵美さんの
「ダンガンロンパをとりあえずアニメから入る」と考えている方へ。 普段は原作と映像なら、迷わず映像から…と言うオガタですが、この作品に限っては、ゲームをまずやった方が良いと思います。なぜなら、謎解きの面白さが半減してしまうから。。 ぜひ、ゲームから! オススメ」
というツイート
もうこれは新規客ではなく原作ファンに向けて作っているなと予想はできてました

まぁしかし出来上がったものは予想以上に歯抜けの状態
ゲームは序盤の方はともかく中盤以降は
裁判の中で新しい証言や物証がとびだしたり
いろいろな仮説が出てくる中それを後押ししたり否定したりで
二転三転しながら真相へと蛇行していくのが売りなのに
アニメの中の裁判はほぼ最短距離でまっすぐゴールに向かいます
なんとも味気ないですね
数時間分のゲームを2話分に詰め込んで圧縮しているので
1クールでこれをやる時点で無理があったと言わざるを得ないです
少し前にアニメ宇宙兄弟が放送時間変更で1か月くらい総集編をやっていましたが
こっちは3か月かけて全話分の総集編を行った感じですね
ゲーム組からするとアニメならではの「足し算」に期待していたわけですが
どちらかというとゲームからの「引き算」だけで構成されていました

アニメだけを見てこの作品を判断するのは
総集編だけしか見てないアニメの判断を下すようなもの
ゲームをやらずに不満をこぼしてる人を見ると
総集編だけ見てつまらないって騒いでもしょうがないんじゃない?
って思いますけどまぁその人たちはまだいいんです
どっちかというとアニメだけ見て面白かったって言ってる人たちが問題
あのアニメだけ見て楽しめたってことは
ゲームを先にやってれば絶対もっと楽しめてたはずなんですよね
ほんと凄い損してると思います
ラストの感じからして2もアニメ化されそうなので
2がアニメ化される前におさらいも兼ねて1→2とプレイしてみてはいかが?

以下視聴時雑感

2・3話補足
ネタバレレビューを読む

4・5話補足
ネタバレレビューを読む

6・7話補足
ネタバレレビューを読む

8~12話補足
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 36

74.4 7 学園で江の島なアニメランキング7位
ハナヤマタ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1078)
5113人が棚に入れました
容姿も普通、頭も普通、美術や体育……何だって普通。そんなフツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。おとぎばなしに出てくるような“ヒロイン”に憧れて、いつかこんな世界から連れ去ってくれる誰かを待っていたが、中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」 突然の出来事に戸惑うなるだが、異国の少女ハナに導かれ、次第に『よさこい』という非日常の世界へと踏み出していく。まだ子供だけれど、ちょっぴり大人。花々しい少女達の物語が今、幕を開ける――。

声優・キャラクター
上田麗奈、田中美海、奥野香耶、大坪由佳、沼倉愛美、豊口めぐみ、小山剛志
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

このよさこい部には問題がある! →よさこいをしっかり描いていれば・・・

【レビューNo.82】(初回登録:2023/9/17)
コミック原作で2014作品。全12話。
元々YOUTUBEでオススメアニメとして紹介されていたのと、夏のレビュアーさん
の集まりの中でもオススメということで視聴。
きらら系作品のようですね。

(ストーリー)
全てが平凡なことにコンプレックスを抱いていた中学2年生の女の子、関谷なる。
ある月夜、神社で和服を着て踊る金髪の少女との出会いを果たす。逃げる彼女に
「私も連れてって、妖精さんっ!!」
追いかけながら思わず叫ぶなる。すると彼女は
「私といっしょに踊ってくれますか?」

翌日登校すると、「昨日の妖精」は留学生として再会を果たすことに。
彼女の名は、ハナ・N・フォンテーンスタンド。
以前来日したときに見た、皆で一体感を持って踊るよさこいに憧れ、自分もやり
たいと思っていたのだった。早速メンバーに勧誘されることになったなる。
人前で踊るのに抵抗があったなるだが、部員勧誘を手伝っているうちに
「私もみんなのように輝きたい」
と思うようになり、一緒に踊ることを決意。
そしてなるの親友・笹目ヤヤや幼馴染で先輩の西御門多美らに声をかけ、部員を
集めていく。
夏の「花彩よさこい祭」を目指した「よさこい部」の挑戦が今始まる。

(評 価)
・OP/EDが神がかっている
 他のレビュアーさんも皆触れていますが、OP/EDがホント神がかっています。
 特にOP「花ハ踊レヤいろはにほ」がとにかく凄い!
 詳しいことは他の方が解説されているので割愛しますが、「ここでそうくるか」
 というような転調具合とかが普通じゃなくホントヤバイ。
 本作では、この曲はなる達がよさこいを踊る時に使う、自作のオリジナル曲扱い
 にもなっています。

・タイトル「ハナヤマタ」の由来
 タイトルは、ヒロイン5人の名前の頭文字を並べ替えたアナグラムだそうです。
 ●(ハ)ハナ・N・フォンテーンスタンド。(中学2年生)
  アメリカからの留学生。前向きで積極的な性格で自分がやりたいことに正直。
  母親は離婚してアメリカで仕事をしている。(日本では父親と2人暮らし)
 ●(ナ)関谷なる(中学2年生)
  自分のことを「何の取り柄もない極めて普通な女の子」だと思い込んでおり、
  また気弱な性格から長らく踏み出す勇気を持てず、行動に移せせずにいた。
 ●(ヤ)笹目ヤヤ(中学2年生)
  なるとは小学校来の親友であり才色兼備で、なるの憧れの存在。
  でも「ツンデレ」っぽいキャラで、なる達には強く当たってしまうことも。
  自身もバンドを組んでいて、オーディションを目指している。
 ●(マ)常盤真智(中学3年生)
  生徒会会長で面目な性格で正義感が強く、厳しい態度で接することが多い。
  (最初はハチャメチャなハナ達の活動に対立していた)
  姉(よさこい部顧問)との確執を抱えている。
 ●(タ)西御門多美(中学3年生)
  生徒会副会長で温厚な性格であり、容姿端麗・頭脳明晰。なるとは幼馴染。
  (彼女もなるの憧れの存在)
  ファザコンで厳格な家柄ということもあり、西御門の家に相応しい娘として
  父に認められるよう父の意向に沿って、バレエ・ピアノ・茶道・華道など多
  くの習い事をこなしている。

・中学生の青春群像劇としては悪くないが・・・
 ・特になるについては
  「おとぎ話のヒロインのように、誰かがここから連れ出してくれる」
  という受け身体質から
  「自分が本当にやりたいことと正面から向き合う」
  という能動的に変わり、失敗しながらもそれを糧に成長していく姿がしっか
  り描かれています。
 ・それに加え、他のメンバーの掘り下げもしっかりしていくので、「中学生の
  青春群像劇」としては見応えがあると思います。
  でもそれに尺をかけすぎというか、ネタバレレビューを読む「よさこい部」
  としての活動のテンポがかなり悪いです。
 ・しかも
  ネタバレレビューを読む
  メンバーの掘り下げも相まって、ともかくアクシデントや家庭事情頼みで話
  を盛り上げようというのが多すぎで、終始バタバタしてる印象が強く、落ち
  着いて視聴できないって感じなんですよね。
  「この美術部には問題がある!」違ったw「このよさこい部には問題がある!」
  って位にお前ら何やってんだよっとw

・肝心のよさこいの魅力がほとんど伝わらない
 ・第1話のハナとなるの幻想的な出会いから、2話のなるが初めて「鳴子」を鳴
  らすシーンまでは本当に素晴らしく期待大でしたが、そこから部員集めのテ
  ンポの悪さから始まり、よさこいとしての見せ場が少なすぎる!!
 ネタバレレビューを読む

同じ「きらら系」でも「けいおん」が女子高生の緩い日常とバンドのかっこよさ
の両輪をしっかり描いて超人気作になったのに対し、本作は
・中学生の青春群像劇を少しシリアスに描きすぎた(尺も取り過ぎ)。
・キャラデザとか秀逸なのに、もう少し緩さがあってもよかったのでは?!
・肝心のよさこいにもっと尺と作画を費やせよ!!(作画自体の質はいい)
という、個人的にはちょっと残念な結果に終わったかなという印象ですね。
いろいろとポテンシャルは高いと思うので、もっとよさこいを面白く魅せること
に注力していれば・・・
(物語としてよさこいである必要性がかなり薄かったかなっと)
まあ原作者が描きたかったものは、そういう方向性じゃなかったのかも。
(私が期待してたものとは、方向性が合わなかったのかな)
OPは本当に素晴らしいので、そこは本当に一度観て欲しいなっと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

よさこい

ガールミーツガールとよさこい。
凄まじく内気な少女なるがアメリカからよさこいを踊りたいとやってきたハナと出会ってというお話し。

それぞれのキャラクターの心情に焦点を当てて、葛藤ありつつも仲間集めするというありきたり?な展開ではあるが、普通に楽しめる作品だった。
嫉妬(ツンデレ?)やファザコン、姉妹葛藤などなど。

個人的には海坊主とさり先生がもう夫婦みたいでこれからどうなるんだろうとわくわくしながら見ていたが、これは物語の主題ではないので、ちと残念。いい具合に釣られているのがツボ。

あとWUGのメンバーが少し出ているのは少し嬉しかった。
彼女達は最近どうしているかなあ?僕が知らないだけだろうけど。


OP
花ハ踊レヤいろはにほ チーム“ハナヤマタ”[関谷なる(上田麗奈)、笹目ヤヤ(奥野香耶)、ハナ・N・フォンテーンスタンド(田中美海)、西御門多美(大坪由佳)、常盤真智(沼倉愛美)]
ED
花雪 smileY inc.
12話のみチーム“ハナヤマタ”ver.
挿入歌
コドクシグナル Need Cool Qualityという笹目ヤヤが所属するアマチュアバンドが演奏する曲
よさこいの楽曲は
ココロフルサト、しなと屋正調、夏月半簾風、ちょんまげ、愛音というタイトルの楽曲らしい。
OPのぱーっとぱーっと晴れやかにが印象的。合いの手含めてなんだか可愛い楽曲。
ED歌うのはsmileY inc.(スマイリー)という音楽ユニットらしい。大坪由佳と、VOCALOIDを用いるクリエーターのゆうゆからなるようだ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
フツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」花々しい少女たちの物語が今、幕を開ける。


1. シャル・ウィ・ダンス?
なんだって普通の中学2年生・関谷なるは、ある夜月光の下に和装で舞う金髪の少女ハナに出逢う。それはなるが『よさこい』という非日常の世界に触れた瞬間だった。なるは戸惑いながらも、「私も輝きたい」と新たな第一歩を踏み出す。

2. ジェラシー・ローズ
なるとハナは学校の皆がどうしたらよさこいに興味を持ってくれるか話し合いをする。急接近する二人の仲がおもしろくないなるの同級生ヤヤ。ちょっとしたすれ違いをきっかけに喧嘩を始めてしまうなるとヤヤだったが...

3. ガールズ・スタイル
よさこいショップ「勝」を訪れたなるとハナは、夏に開催される「花彩よさこい祭」のことを知る。よさこい部で出場しようと意気込むハナ。しかし部を結成するには最低でも4人が必要だという。部員集めのパフォーマンスを学校で繰り広げるハナに、ヤヤは...

4. プリンセス・プリンセス
生徒会長・マチに屋上の使用禁止を言い渡されたなる達。しかしなるの幼馴染で生徒会副会長のタミは、他の活動場所が見つかるまでの間は取り計らうと約束する。大和撫子然としたタミに、よさこいを一緒にしようと誘うハナ。タミは...

5. ファースト・ステップ
タミとヤヤの加入で、ついに部員が4人揃ったよさこい部。夏に開催される「花彩よさこい祭」のステージで踊ることを目標に活動をスタートする。しかしまだ本物のよさこいに触れたことのないなる達は、タミの提案で「湘南よさこい祭り」に行くことに。

6. トライ・トライ・トライ
花彩よさこい祭に向けて準備を進めるなる達。シンボルマークに、衣装に、振付、音楽...。そんな中、ハナが見つけてきたのはデパートでのステージイベント。よさこい部での出場を計画するも、課外活動の許可を出すには2つの条件をクリアするようにとサリー先生に言われてしまい...!?

7. ガール・アイデンティティー
デパートのステージイベントも近づく中、なんだか元気のないヤヤ。どうやら先日のバンドオーディションが関係しているようで...?理由を話そうとしないヤヤを気遣い、力になろうとするなる達だけど、そんななる達にヤヤは思わず感情をぶつけてしまう。

8. ミッション・イベント
ヤヤの正式加入で名実ともに4人揃ったよさこい部。デパートのイベントに向けて振付や音楽の準備が進むが、よりによってイベント当日、音楽が収録されたCDを忘れてきてしまう。「妹に頼む」と言うサリー先生が呼んだのはなんと生徒会長のマチだった。そして初めてのステージに...

9. シスター・コンプレックス
デパートでの失敗を乗り越え、花彩よさこい祭でこそ踊りを成功させようと決意を新たにしたよさこい部。そんな折、マチが「よさこい部はまだ正式に認められていない」という衝撃の事実を告げる。代理教員であるサリーは部の顧問になれないからだという。

10. オンセン・ガッシュク
マチの入部で5人になった由比浜学園中学よさこい部は、花彩よさこい祭に備えて箱根で温泉合宿をすることに。はしゃぐハナ達とは対照的に、入部からまだ日の浅いマチは、遅れを取り戻そうとハードな練習を強要してしまい...?よさこい部の合宿は楽しいだけでは終わらない!?

11. スマイル・イズ・フラワー
花彩よさこい祭まで、いよいよあと3週間!よさこい部の練習にも力が入る一方、ハナがなんだか浮かぬ顔。何か心配事があるのではないかと気遣うなる達。そして花彩よさこい祭で踊る音楽に歌入れを行ったその夜、ハナがなるのもとを訪れる。泣きじゃくる彼女が告げたその言葉とは...。

12. ハナヤマタ
ついに迎えた花彩よさこい祭当日。ハナがいなくなってしまったことで少し落ち込んでいたよさこい部を盛り立てたのはなるだった。ハナと初めて出会ったその場所で、なるは決意の表情で鳴子を鳴らす。そしてハナも...少女たちのひと夏の思いが結ぶ時。かわいく元気にハナヤマタ!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

厚さ1mmの花弁

【1話視聴後】
ネタバレレビューを読む
--------------------------------------------------------------------
【5話まで】
ネタバレレビューを読む
(2014.8.5)
--------------------------------------------------------------------
【10話まで】
  エピソード自体は悪くないと思うのですが、節々で脇の甘さが出てますね。
  例えば10話だと、
  ネタバレレビューを読む
--------------------------------------------------------------------
【11話感想】
  とんだ勘違いしてました。てっきり24話構成かと。
  最終回の展開も明白なので、ひと足早くまとめちゃいます。

  まず構成。
  この手の作品では良く見るんですけど、承の薄さが著しいですね。
  ぶっちゃけ中身に当たる部分なので、ここに力が入っていないと転結で何をしても付け焼刃にしかなりません。
  こういう形の結にしたいなら、仲間集めではなく、仲間との思い出に時間を割かないと厚みに問題が生じやすいかと。
  尺的に厳しいのはわかりますが、理想としてはその時点で考える得る最大の山場を中盤に持ってくるぐらいの勢いが欲しいですね。
  山場を越える山場は、しっかり描いていれば自ずと出来上がるはずなので。(特にこういうストーリーは)

  次に題材。
  開拓する意志は良いと思います。ただ、なぜ〇〇が題材なのかがわからないのはNG。
  これは言い換えると題材を題材としていないことになるんですよね。
  設定と物語が剥離していたら、作品として歪なものになるのは至極当然かと。
  青春や友情、恋愛だけを描きたいなら普通の学生で十分。
  他に付け足したいなら、是非そちらをメインに据えて欲しいです。物語が動けば上記のものも勝手についてきます。
  往々にしてそれらを主体にしたものが薄っぺらく感じられるのは、そういう理由じゃないでしょうか。

  総評としては、題材以外はよくある作品。
  良く言えば言葉としては王道(表現としては庶民道)、悪く言えば量産型。
  なので平均点の☆3.5で。
  私的には、OP曲やそこへの入り(11話)、和風なイメージなど目を惹く部分もあったので、もっと頑張って欲しかったです。
  あとは最終話でどれだけ魅せられるか次第で、多少上下するかも。
(2014.9.16)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

81.9 8 学園で江の島なアニメランキング8位
Just Because!(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (907)
3662人が棚に入れました
高校三年の冬。
残りわずかとなった高校生活。
このまま、なんとなく卒業していくのだと誰もが思っていた。
突然、彼が帰ってくるまでは。
中学の頃に一度は遠くの街へと引っ越した同級生。
季節外れの転校生との再会は、
「なんとなく」で終わろうとしていた彼らの気持ちに、
小さなスタートの合図を響かせた。

声優・キャラクター
市川蒼、磯部花凛、村田太志、芳野由奈、Lynn、櫻庭有紗、貫井柚佳、近藤玲奈、千本木彩花、天﨑滉平、山本祥太、柳田淳一、小林大紀、大川透
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

気持ちの揺らぎを感じとりつつ・・・

好き、嫌いの感情の白黒じゃなく、そのときどきの感情の揺れや移り変わり・・・、卒業間近の高校3年生達が恋をあきらめたり、恋が芽生えていく過程や揺れ動く心情・心理の方に命題を置く本作は非常に秀逸な作品です。登場人物はみんな高校3年生としては真面目で賢い一般的な生徒達で、かなりリアルな設定となっている。ラブコメのようなバカっぽさや面白さは全然ないので、好みじゃない方も多いでしょうが、私には今年一番の作品であり、傑作と断言できる作品です♪
ネタバレレビューを読む

==================================

葉月には親友の依子がいて、美緒には大好きな姉や友人たちがいて、陽斗には猿渡や陸生、そして瑛太がいて、瑛太には陽斗や恵那がいて、恵那には清水や山口(写真部の二人)そして瑛太がいて、周りを取り巻く友人たちにも案外重要な役割があって、作品の質をあげてくれました。アニメ版の素敵な学園ドラマを見せてもらいました。人間が演じるよりも、もっと人間らしい感覚を得られたのは、それぞれの演技(キャラクターや声優)・演出・構成が素晴らしかったからでしょう。こういう作品は年に1回は見たいですね!!

陽斗と葉月、瑛太と美緒の恋の分岐点となった5話と、神回だと思った10話はプラメモの林直孝氏が演出を担当したようで、彼の演出はここでも冴えていました。この系統の作品なら彼は間違いなく素晴らしい演出家だと私は思っています。特に10話はとても良かったです。7話もやって欲しかったなぁ~。
 
原作・シリーズ構成・脚本の鴨志田氏はアニメありきで小説を書きおろしたことは間違いないでしょう。小説は美緒と瑛太の視点のみのストーリーで、アニメでは読みとりにくい二人の心情をしっかりと書いてあります。

アニメの肉付けに不合理な点や不可思議な点が一切なく、むしろ小説以上の出来栄えである構成と脚本になっていたと思うので、鴨志田氏はアニメの方に力を入れていたのだろうと思われます。そのあたりも大いに評価できる。美緒と瑛太以外のキャラクターが活き活きと描かれていたことからも、そもそもアニメで全てを語ろうという意図があったのでしょう。

気持ちのすれ違いの多い地味で味わい深い人間関係を、まとまりのあるシナリオにできていたことも、小説執筆以前にアニメ視点でこの作品の構成を考えていたからだと思う。美緒と瑛太に関してはアニメでは描ききれないから、小説で読んで下さいと言われているように感じました。読む価値は十分にありましたよ!
 
私が見た今年のアニメの中では一番内容の詰まっている美しい作品です。こういう地味な傑作にはなかなかお目にかかれないだろうなぁ・・・って思います。人を選ぶ作品だと思うので誰にでもお薦めできる作品ではありませんが、私にはどっぷりと嵌れる作品でした。円盤は作画が良くなってることを期待して絶対に買います♪
プラメモ以来、久々に円盤買うぞ!!と思った作品でした♪
 
卒業間近の17~18歳(高3)の若者たちの数カ月のドラマをリアルにアニメで再現したようなシナリオは、そこいらの実写学園もの映画とは比較の対象にならないほど完成度が高く、アニメだからこそのリアルさ、面白さがありました。鴨志田氏が描きたかった美緒と瑛太のリアルな物語に膨大な味付けと、きめ細かいキャラ設定を施し、全話が連鎖している構成・脚本の完成度の高さは、もはや圧巻としか言いようがないです。微細な感情の変化をこれだけ綺麗にまとめあげた優秀なスタッフの皆様にも拍手と感謝です。本当にありがとうございました。私の3作品目の5.0作品となりました♪

==================================

評価は5.0なので、全て5.0評価にしていますが、作画は4.0程度の評価が妥当だと思います。しかし構成・脚本が秀逸な作品で総合評価が5.0相当なので、5項目を5・0評価にしてあります。
 
==================================
各話のエピソード♪ 

12話ネタバレレビューを読む
 
11話ネタバレレビューを読む

10話
これは神回だな。
ほとんどアニオリで、素敵なシナリオです。これ以上の形容はない。
絵コンテと演出にプラメモの林直孝氏の名前がありましたね。
10話の演出の妙に納得しましたね♪彼が絡んできたことはとても
光栄で嬉しいことです♪
しかし、ほぼアニオリなのでラストはどうなるか分かりませんね。
アニメオリジナルなラストも十分あり得る展開だし、どうなるか
最後の2話は必見です!!
ネタバレレビューを読む

9話ネタバレレビューを読む

8話ネタバレレビューを読む
 
7話ネタバレレビューを読む
 
6話ネタバレレビューを読む

5話ネタバレレビューを読む

4話ネタバレレビューを読む

3話ネタバレレビューを読む  

1~2話ネタバレレビューを読む

==================================
追記
Blue-R 1枚目は特典もあり良かったです♪

そうそう・・・美緒の口癖のような、「ほんとにほんと」には肯定文と疑問文があるんですよね!そこが可愛いです。
それに育ちのよい女の子って感じで、ちょっとしたことでも「ありがとう!」って言える子でしたね。そういうとこも美緒のいい所でした!!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 54
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

高校生活の終わりに始まるストーリー…スタンダードな青春恋愛物語が心地良い作品

恋愛の名作(になったと思う)「月がきれい」の放映中に情報が流れたこの作品。キャラデザインも設定も好みです。青春ものとして名作になる予感がします。が、ハードルを上げすぎるのも良くないです。じっくりと見てみたい作品です。

1話…高校3年冬の始まり、みんな微妙なのだ
ネタバレレビューを読む

2話…再会と思い
ネタバレレビューを読む

3話…すれ違い
ネタバレレビューを読む

4話…勢い
ネタバレレビューを読む

5話…交錯
ネタバレレビューを読む

6話…前へ
ネタバレレビューを読む

7話…確信
ネタバレレビューを読む

8話…思い
ネタバレレビューを読む

9話…繋いで
ネタバレレビューを読む

10話…涙の理由(わけ)
ネタバレレビューを読む

11話…春の始まり
ネタバレレビューを読む

12話…卒業(たびだち)、そして…
ネタバレレビューを読む

とてもスタンダードな青春恋愛ものでした。卒業間近の高校生たちの心の動きが分かりやすく、捻りはないけど、それがかえって物語を締めていて好感が持てました。
惜しむらくはそれぞれの気持ちの描写、特に主人公である瑛太とヒロインである美緒のそれぞれが互いに思っている心理や心の移り変わりとか薄い。恵那の気持ちは痛いほど伝わるのに、肝心の二人が繋がっていくところが伝わりにくい感じです。ここが残念ながら「月がきれい」には及ばないと思います。
主人公がぶれない、二人の間に割って入る女の子、気持ちは繋がっている、LINEが重要など、似ているところは多いです。でも、陽斗と葉月のことや、本編(二人の恋愛模様)に入る前段が無駄に長いなど、実にもったいない感じです。

それでも高校生の恋愛ものとしては十分に楽しめる作品だったと思います。特に7話のエピソードはキュンキュンします。最後の締め方は特筆です。それと、毎回の引き方、上手に思います。

高校生の恋愛模様。青春と恋愛、ともに楽しみたいというh方にお勧めできる良作です。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 52
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タラレバばっかり言ってたら高校生活が終わってしまった

PINE JAM制作オリジナルアニメーション。
イマドキの高校生たちの姿を飾らずに描く青春ストーリー。
タイトル「Just Because」の意味は「ただ、なんとなく」。

【Just Becauseらしさ】
さて、本作でまず褒めるべきは雰囲気作りが非常に良くできている所だと思います。
おそらく写真を加工していると思いますが、
舞台となる鎌倉の深沢周辺の風景をふんだんに使った背景の上に、
歩く、走るといったキャラクターの日常芝居を丁寧に書き込むことで
空気感や生活感を出すことに成功しています。
劇伴も控えめで、冬の校舎の静かな雰囲気もうまく演出できていたと思います。

また演出も凝っています。
例えば第4話の初詣のシーンでは
画面に映される焚火で燻っている二人の恋心を表現したり、
第9話の冒頭、お気に入りのイチゴ牛乳ではなくコーヒーを選ぶところで
夏目の心境の変化を表現したり。
こういった細かな仕掛けを様々なシーンに忍ばせ、
少ない台詞でキャラクターの微妙な心情を引き出そうとしています。
モノローグを使わないのもこだわりなのでしょう。

キャラクターやストーリーに派手さはありませんが、
現実にいそうなキャラ、起こりそうな出来事で話を組み立てる。
いわゆる「生っぽさ」出すための気遣いが随所に感じられます。
Just Becauseらしさというものが、この作品にはありました。

僕がJust Becauseで一番感心したのが友達の描き方ですね。
野球部のバカ3人組、写真部の冴えない男2人、リア充感漂う美緒の友達、
それぞれが気の合う仲間でつるんでいるときの楽しさや居心地の良さを自然体でうまく出せている。
依子と葉月の気心の知れた関係、奥手な葉月をさり気無くフォローする感じも好印象でした。
物語上それほど大きな要素ではないのですが、文句なしに素晴らしかったと思います。
ぶっちゃけ恋愛よりも友情の方がうまく描けているような気がします。

【タラレバ高校生】
ネタバレレビューを読む

【負けヒロイン】
ネタバレレビューを読む

【総評】
ライトノベルと少女漫画を足して4で割ったような薄味の内容。
演出は上々、作画もリソースが足りないなりに頑張ったとは思います。
でも繰り返しになりますが恋愛物で一番大切なのは雰囲気ではなく、共感できるかどうか。
私は脇役以外にあまり共感できるキャラがいなかったので評価が低くなります。
ストーリーも作り込みが足りないように感じました。
残りわずかの高校生活、季節外れの転校生という設定をもう少し活かして欲しかったです。
合格点(3.5以上)はギリギリつけられないかな…


【各話コメント】
毎週各話コメントをつけていましたが、
本文がそれなりの長さになったので大幅に削ってあります。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 49

67.3 9 学園で江の島なアニメランキング9位
青い花(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (385)
1962人が棚に入れました
江ノ電沿線などの鎌倉が舞台。それぞれ別の女子高に通う二人の主人公を軸に、女性同士の恋愛と友情が描かれている。

声優・キャラクター
高部あい、儀武ゆう子、石松千恵美、堀江由衣、井口裕香、矢作紗友里、豊崎愛生、緒乃冬華、川田紳司、浅沼晋太郎、浜田賢二

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

百合に抵抗がないなら、確実に名作です。本当に素晴らしい!

これは漫画が原作のちょっと古い作品になりますね。
でも、作画やキャラデザに古さを感じませんでした。

作画は、背景などとキャラデザを分けているあたりの感じで、最初はジブリを連想しましたけど、それは言いすぎだと怒られるかもしれませんね。
ジブリが全部こういう作画とキャラデザをわけていると言っているわけではありませんし。
水彩画のような色彩と淡い感じ、そしてそれでリアルに江ノ島を描いている感じは、とっても素敵でした。

その江ノ島なんですが、行ったことはないんですけど、あの電車は映像で見たことがあって、とってもきれいに描かれているなって思いました。
ただ、あくまでもアニメなんで、そこにもし住まれている人が見たら、違うよってなるかもしれないのでそこはご了承ください。

で、本題に入る前に一つ気になったんですけど、この江ノ島って
「エルフェンリート」の舞台でもありますよね?
そちらでは電車なんかはスポットが当たってませんでしたけど、一つ!

この作品の主人公たちが立っていた、海が見える階段があるんですけど、
あれはエルフェンリートでも印象的に描かれていた階段なんじゃないかな?
って感じました。

作画の雰囲気こそまったく違いますけど、同じアングルで写されていたのと、階段の感じがとてもよく似ていたということから、やっぱりそうじゃないかなって思います。

もし詳しい人がいたら、教えてください^^


それではこの作品の本題ですけど、


完全にガチ百合作品です。

男性が出ないわけじゃないですけど、男性の存在はほとんど感じられることなく、女性同士の恋愛ストーリーが進んでいきます。


まずはそこで振るいにかけられるんでしょうね。
百合がきらいな人はとてもじゃないけど観れないと思います。


でも、他にもいろいろと百合がありますけど、この作品の描き方は美しいです。

真剣な気持ちを淡い感性で描いてるっていうんでしょうか。

けっしてくどいわけではなく、それでも揺れる心や切ない心ををきちんと描いているし、関係性もはっきりしてます。

もちろん恋愛物なので、多少は気持ちの交錯というか、イライラしてしまったり、それこそ書いててなんですけど、くどいって思う場面もあるかもしれないですけど、それでもなんだか美しいんです。


そして友情という深い絆。
それも女子同士の友情。
それも丁寧に描かれていると思いました。


あとはキャラ紹介でまかないます。


万城目 ふみ(まんじょうめ ふみ)-高部あいさん
本作の主人公で、メガネっ子で泣き虫で気が弱くておとなしい。
それでいて、やることは意外と大胆だったりします。
松岡女子高等学校の生徒。
こういうキャラってある意味でめずらしいのかも?
最近のアニメでこういう性格のキャラを見たことがないような気もします。
cvの高部あいさんは、声優さんってわけじゃなくて、女優さんとして活躍されていたみたいです。僕は知りませんでしたけど。
でも、薬物で逮捕されてしまったみたいです。
声優さんじゃないので、この演技に対しての酷評を見たこともありますけど、僕はこのキャラにとても合っていたと思うし、可愛い声だったので、近年のその事件が残念です。


奥平 あきら(おくだいら あきら)-儀武ゆう子さん
本作のもう一人の主人公で明るくてちょっと抜けてて、お調子者の、ふみの幼なじみ。
ふみとは違う、近くの高校にある藤が谷女学院高等部の生徒。
このキャラを見ているうちに強く感じることがありました。
それは、TARI TARIの主人公、坂井 和奏ちゃんに似てるなってこと。
この明るい感じや、ちょっとしたしぐさがなんだか似てるんです。
まあ、個人的な意見なので猛烈に反対意見がある方もいるかと思いますが、そこはご了承ください。
とにかく、素敵なキャラです。
cvの儀武ゆう子さんは、たまごっち、たまゆら、などで活躍されていますが、あまり主役級というのはないようです。


杉本 恭己(すぎもと やすこ)-石松千恵美さん
本作で重要な役割を持つ人物で、この人もある意味で主人公です。
背はふみよりも高くて、ボーイッシュな髪型や口調、そのすべてにおいて女生徒から憧れを抱かれる、男性的な魅力を持った女性。
松岡女子高等学校の生徒。
cvの石松千恵美さんは多くの作品に出ているわけではなく、ほとんど主役級を務めていないので、あまり知られていないかもしれませんね。


井汲 京子(いくみ きょうこ)-堀江由衣さん
高校入学初日にあきらと隣の席に座ったことで、あきらと友達になった藤が谷女学院高等部の生徒。
この子の感情が描かれることによって、この作品がまた一つ良くなっていたように思います。
ショートカットの女の子で、特にそれが似合ってるってわけじゃない。
でもそれがまたいつしか愛おしいって思えてしまいます。
cvの堀江由衣さんが、この女生徒の役に合ってたかどうかって言うと、少し難しいです。
あの声なら本来はもっと可愛くて女子らしくてっていうキャラを演じたら素敵な気がしますけど、でもこの堀江さんの演技の幅を知っている人なら、納得できると思うし。
その堀江由衣さんは、Kanon、とらドラ!、物語シリーズなど、多数で大活躍されているトップの声優さんですね。


この他にもたくさんのキャラが登場します。

その中に、豊崎愛生さん、井口裕香さん、能登麻美子さん、中原麻衣さん、などがいたのも良かったですね。

あと、音楽も素敵でした。

オープニングテーマ「青い花」
作詞・作曲 - 山崎ゆかり / 編曲・歌 - 空気公団
エンディングテーマ「センティフォリア」
作詞・歌 - Ceui / 作曲 - 小高光太郎、Ceui / 編曲 - 小高光太郎

どちらもオススメです。


いつも思うんですけど、女子校ってやっぱりこういう恋とか芽生えたりするんですかね?
なんか男性目線だと、とっても羨ましくってしょうがないです笑


ただこの作品、よこしまな気持ちで観るよりもきれいな心で観たほうがいいかもです。
でも、原作の展開を描かれないままに二期もないのは残念でしかたないですね。


ということで、個人的にはけっこうな高評価をつけたいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 20

ハト さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

繊細で丁寧、そして誠実な恋物語

久々に再開を果たした幼馴染の女子高に通う2人の高校生と、その交友関係や家族が紡ぎ出す、女性同士の恋愛と友情をメインに描いた、切なくとも温かく、美しい物語。

いわゆる百合物と言ってしまうと稚拙な言い方かもしれません。女性同士の友情やそれ以上の関係を描いますが、とにかく真正面から、またリアリティを持って描いているのがこの作品の特徴だと思います。昨今ではジャンルとしてウケが良いということもあり、いわゆる百合に近しいものをネタにする作品が多くありますが、同性愛を茶化すことなく非常に誠実に描いているのも素晴らしいです。

百合をリアルに描く作品ではありますが、女同士の絡みや性行為など直接的な描写はなく、どちらかというと気持ちの揺れ動きなどの内面を中心に描いています。
登場人物の心情描写はとにかく丁寧でこの作品良さの大きな要因になっている思います。セクシャルマイノリティーである者の辛さや切なさ、また喜びはもちろんのこと、思春期の学生ならではの無邪気さや青さもしっかりと描かれ、それぞれの立場の思考と感情でしっかりキャラクターが動いていますし、そこから生まれる人間関係の距離感の描き方が上手いと感じました。
それらの心情は直接的なセリフで表現するではなく、作画芝居、キャラクターが見る情景、その場面の背景、その場面を彩る音楽などを用いて少ないセリフで伝え、視聴者に行間を読ませるような見せ方で各キャラクターの内面を表現をしています。
また青い花というタイトルだけあり、作中には様々な花が散りばめられ、各重要な場面を彩っていますが、その花言葉はその場面のキャラクターの心情を表していたりとしっかり意味がある重要な物として登場します。
本作はこれらのような要素から、作品全体に繊細で清らかな美しさが滲み出ていると感じました。

百合を描くのに都合良く男性や家族などを排除してしまうのではなく、男性との関係や家族との関係などが普通にある日常の中で、百合を描いていることで、一定のリアリティを持って描かれています。
また男性との関係も描くことによって、幼少期より自覚しているレズビアンだけでなく、報われない異性へ想いから同姓へはしるバイセクシャルタイプ、憧れや好感を恋愛感情と錯覚して異性愛から同性愛へ変わるタイプなど、同性愛の様々な形態が各キャラクターによってしっかり別けられて描いているのも素晴らしかったです。

話は主に学校行事を舞台に、主人公の一人である万城目ふみの人間関係や恋模様を中心に進んでいきますが、もう一人の主人公の奥平あきらは親友としてふみを応援し、話の中で誰とも恋愛関係にならない、いわば外部から客観的に見るような立場になっています。
ふみに感情移入はできるものの、視聴者の大半は同性愛者ではないので、分からない部分というのも少なからず存在するかもしれません。しかし"スタンダードな嗜好を持つもう一人の主人公"のあきらの存在は、ふみに共感し応援したいという視聴者の感情を代弁してくれている存在であり、視聴者が作品を観る上でより登場人物に感情移入ができる助けになっていると思いました。

キャラクターデザインは繊細で泣き虫な性格のふみはとても背が高く大人っぽい風貌、天真爛漫で力強い性格のあきらは背が低く子供っぽい風貌で、ギャップがあって面白いと思いました。そしてそんな彼女等を生き生きと描く作画は非常に綺麗で、水彩画タッチの背景と柔らかいキャラ作画は原作の雰囲気を活かしながら、美しいお話に非常にマッチしています。作画の乱れもほぼ無く、よく動いていると思います。自分はとりわけ髪の毛の作画に目を惹きつけられました。

作中の音楽はピアノ楽曲がメインで、各場面を上手く彩っていると思います。またOPや挿入歌に空気公団を起用したのはずっとファンだった自分として非常に嬉しかったです。空気公団はマイナーではありますが、少し切なくともとても温かみあるゆったりとした曲調の楽曲が多いのですが、その空気公団と、青い花の作風はとてもマッチしていました。またEDのCeuiの楽曲は透明感がある綺麗な音楽で話の余韻を感じることができるEDとして良かったです。

恋愛をしたことの無いあきらは、ふみや周りの人間関係を見ていく中で"恋をするということの良さや辛さ、切なさ"を認識していきます。またセクシャルマイノリティーであるふみは、恋愛を経験する中で、それを支えてくれる存在について"気づいて"いきます。
ラストは多くは語りませんが、エンドロールが出てきた時はそれまでのストーリー展開から切ない感じで終わってしまうかと思っていたのですが、その後の展開はこれまで積み上げてきた11話のお話が集約した強烈なカタルシスと、二人の主人公への感情移入、EDテーマや映像による演出で感極まり、最後の最後で感動で涙が出ました。そしてアニメが終わった後には強烈な余韻が残り、本当にいい作品を観たという満足感が満ち溢れてきました。
他の方も書かれていますが、まさに全ての話はエンドロール後の展開の為にあると思います。

青い花は、一見同性愛、百合を真正面から描く作品ではありますが、最終的には「恋をする切なさや良さ、素晴らしさ」また「大切な親友の尊さ」を丁寧で繊細に描く純粋な恋愛作品だと感じました。
同性愛の作品としては、自分はこれまで、同性愛者の男と結婚した女の奇妙な人間関係を描いた江國香織の小説「きらきらひかる」しか拝見する機会が無かったくらいで、同性愛、百合作品というものをあまり観たことがありませんでしたが、本作は非常に新鮮で満足できました。
しかし今まで同性愛、百合を扱ったこと作品を観たことが無い人にとっては、やはり抵抗があるかもしれませんが、青い花はその作風からとても綺麗で心温まる作品で、抵抗無く観れることを断言できます。普通に優れた恋愛作品として楽しめる非常に良いアニメだと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

レズものではあるが、思ったより普通の少女漫画のフォーマット

『放浪息子』を見て以後、志村貴子ファンであることを自覚したので、見てみた。

【短い感想】
 レズものであることは知っていたが、志村貴子原作なので、もう少しいろいろとアグレッシブな問題意識が入っているのかと思っていたが、予想していたよりも、ベタな少女漫画フォーマットに近い所で物語が進展。
 そこらへんが個人的には、ややツボにはまらなかったが、志村作品ならではの、そこかしこの心理描写の巧みさや、設定のえげつなさは十分おもしろい。
 恋愛系の王道少女漫画の感覚がベースにあるので、それなりに少女漫画的なものが好きで、かつちょっと異質な話とかに興味のある人にはおすすめ。

【短くない感想】
■煮え切らない人たち、をいかに描くか。

 志村貴子作品は、これで三作品ほど接したことになるが、いずれも「煮え切らない人たち」がテーマとなっている作品だと言える。
 ほぼデビュー作に近い『敷居の住人』など、もう煮え切らない話だけが延々と続くし、『放浪息子』もけっこうそう。みんな、生きづらいやっかいなところを抱えた人々であるわりに、何かを割り切れずに生きていて、わかりやすいものになれないでいる。そういう人々の群像劇を、印象的に見せてしまう、ということこそが、志村作品のすごさだ、とわたしは思っている。

 さて、それで本作なのだけれども、本作も主人公たちが煮え切らない人たちである、ということ自体はかわっていない。そして、設定も、レズ問題という、それなりに重い話をかかえている。
 で、『放浪息子』なんかの場合は、社会的な「性」をめぐる問題にどう向き合うか。その問題をめぐって周囲とどのように調和していくか。特殊な性をめぐる欲望をもった自己をどのように肯定していくか、といったことを、インパクトのある事件とともに切り出していく。『放浪息子』では物語の核は、あくまで「事件」である。

■なぜ、異才、志村貴子がオーソドックスを採るのか?

 一方で、本作の物語の核はあくまで「恋愛」である。誰が誰を好きだとか、忘れられないとか、フッた、フられた、という話だ。それはそれで、大きな話だとは思うし、人気のある話でもある。
 また、物語としてのヤマ・オチなども作りやすく、きちんとした形でお話になるようにはできる。

 そして、実際に、同性愛の話ではあるものの、ごく普通の少女向けの恋愛マンガのようなノリで、鑑賞してしまうことができる。あまりにも、オーソドックスに。

 …しかし、あまりにオーソドックスでありすぎるからこそ、わたしには不満も残った。
 この作品は、おそらくわたしは、想定されている消費者ではない。そのことを自覚するとともに、こんなマス向けのベタベタの作話方法を採用しなくても良かったのに…!と少し残念な気分は残った。志村さんほどの人が描くのだから、もっとアグレッシヴな話を期待したかった。だけれども、今回、志村さんはそういう仕事の仕方はしていない。わたしにはそれが残念だった。別にオーソドックスな恋愛漫画は他の人で間に合ってます…というのがごく個人的で、とても、わがままな感想。ごめんなさい。
 
 でも、そういうわがままな感想を脇におけば、本作はさすがの志村さん。きちんとできているし、賞賛したい気持ちもある。
 昔の志村さんの作品は、今よりももっと「人を選ぶ話」になっていた。だからこそ、志村さんが描きたいことを、志村さんは、いろいろと試行錯誤して、より多くの人に伝わるようなフォーマットを選択したのだろうと思う。たぶん。
 その試行錯誤のプロセスそのものは、痛いほどよくわかるし、こういうものを描いた志村さんの決断は、強く支持したいと思う気持ちがある。
 もちろん、コテコテのフォーマットを選んだことを媚びだという人もいるだろうし、媚びだと言えば、媚びでもある。
 だけれども、マイノリティ向けの作風を続けるのではなく、あえてマジョリティに通じるような表現を選択しようと決断し、努力するこの姿勢は、素直に、偉い。とそう思う。
 だからこそ、わたしにとっては今ひとつだったという感想は、「わがままな」感想だ、とわたしは述べた。

■恋愛系の少女漫画として

 なお、本作はベタな恋愛系の少女漫画――たとえば『君に届け』とか。ああいう作品を基準にすれば、やや異色ではあるだろう。
 そういう作品を好きな人のテイストにうまくあわせてあるし、そういう人が観れば、おそらく楽しめるのではないかと思う。
 主人公の人格設定にせよ、王子さまの人格設定にせよ、ベタな少女マンガとの類似点を挙げていくことができる。

 そういうタイプの人に、うまく届けば、本懐なのではないか、と思う。

 志村さん、おつかれさまでした。
 仕事人としての立ち位置、あらためて尊敬しています。



 それと、どうでもいいけど、志村さん作品の主人公は引っ込み思案なわりに、いざというときに思い切ったことをやる人が多いな…ほんと。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

64.0 10 学園で江の島なアニメランキング10位
ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 未来編(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (371)
1885人が棚に入れました
超一流の才能を持つ高校生たちが、閉鎖された空間の中で”コロシアイ”を繰り広げる様子と犯人を見つけ出すための学級裁判を描いた推理アクションゲーム「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」の新作アニメ。シリーズ完結編となる今回は「未来編」「絶望編」の2部構成。新キャラクター登場のほか、ゲーム「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」の人気キャラである希望ヶ峰学園77期生たちの姿も描かれる。

声優・キャラクター
柴田秀勝、森川智之、藤原啓治、藤田咲、中原麻衣、諏訪部順一、水瀬いのり、江口拓也、本郷奏多、釘宮理恵、三宅健太、斎藤千和、日笠陽子、緒方恵美、松風雅也、TARAKO、貴家堂子
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

モノクマさんお久しぶりですヽ(*´∀`)ノ

一度でいいからみなさんにはこれから殺し合いを始めていただきますって言われたい!!(笑)

1話 ネタバレレビューを読む

苗木 誠(なえき まこと)
第十四支部所属。希望ヶ丘学園78期生。元・超高校級の幸運。コロシアイゲームで絶望を打ち破ったことから「超高校級の希望」と呼ばれている。絶望の残党を匿ったとして、未来機関から糾弾されている。特別な才能を持たないが、前向きなのが唯一の取り柄。

2話ネタバレレビューを読む

宗方 京助(むなかた きょうすけ)
未来機関の副会長・第二支部支部長。希望ヶ峰学園74期生。元・超高校級の生徒会長。冷徹で、淡々と職務を執行する。カリスマ性にあふれており、未来機関では実権を握っている。誰よりも「超高校級の絶望」に怒りを抱き、憎んでいる。

3話ネタバレレビューを読む

月光ヶ原 美彩(げっこうがはら みあや)
第七支部支部長。元・超高校級のセラピスト。希望更生プログラムを作った関係者の一人で、極度の人見知り。自分の言葉で話さない。期生数は不明。

朝日奈 葵(あさひな あおい)
第十三支部所属。希望ヶ丘学園78期生。元・超高校級のスイマー。元気いっぱいのムードメーカー。やや感情的になりやすいが、仲間を信じ、守りたいという気持ちがが人一倍強い。ドーナツが大好き。本部招集される予定はなかったが、代理で出席となった。

4話ネタバレレビューを読む

霧切 響子(きりぎり きょうこ)
第十四支部支部長。希望ヶ丘学園78期生。クールな性格で、ミステリアスな雰囲気を持つ。探偵らしく常に冷静に状況分析を行い、最善策を見つけ出す。他人と積極的に関わらない主義だったが、コロシアイゲームを生き残った仲間のことは信用している。

天願 和夫(てんがん かずお)
未来機関会長・第一支部支部長。元・希望ヶ峰学園学園長。機関の中心人物。苗木たちをスカウトし、絶望の残党を発見した。行き過ぎた絶望の殲滅を嘆いており、これ以上争いの起こらない世界を目指している。

5話ネタバレレビューを読む

忌村 静子(きむら しずこ)
第四支部支部長。元・超高校級の薬剤師。希望ヶ峰学園76期生。テンションが低く、ぶつ切りの言葉を並べてしゃべる。マスクをしているので表情も読み取りにくく何を考えているのかわからない。

安藤 流流歌(あんどう るるか)
第八支部支部長。希望ヶ峰学園76期生。元・超高校級のお菓子職人。頭の回転が速く、お菓子で人を釣る交渉術が得意で、彼女の作るお菓子には麻薬並みの中毒性があるといわれている。裏切られることが何よりも大嫌い。

十六夜 惣之助(いざよい そうのすけ)
第九支部支部長。希望ヶ峰学園76期生。元・超高校級の鍛冶屋。無口で流流歌以外と交流しようとはしない。武器開発を得意としており、コートの中には暗器がたくさん仕込まれている。

6話ネタバレレビューを読む

御手洗 亮太(みたらい りょうた)
第十支部支部長。希望ヶ峰学園77期生。元・超高校級のアニメーター。天願にスカウトされて未来機関に入った。気弱だが正義感にあふれていて、世界を希望で満たしたいと考えているが、それ故に思い悩むことも多い。

7話ネタバレレビューを読む

十神 白夜(とがみ びゃくや)
第十四支部支部長代行。希望ヶ峰学園78期生。元超高校級の御曹司。外の世界で絶望の残党と戦い、復興のため力を尽くしている。相変わらず高圧的だが、コロシアイゲームを経て少しだけ人とのつながりを大切に思えるようになった。

苗木 こまる(なえぎ こまる)
苗木誠の妹である普通の少女。壊滅した都市・塔和シティーにてオトナとコドモの戦いを治めながら苗木誠が迎えに来てくれるを待ってる。

腐川 冬子(ふかわ とうこ)&ジェノサイダー翔
未来機関研究生。元・超高校級の文学少女。壊滅した都市・塔和シティーにて苗木こまると一緒に暴動の鎮圧のため奮闘している。自分の中にジェノサイダー翔という殺人鬼を宿している。腐川と翔は記憶を共有できないが、感情は共有できるので、初めての友達であるこまるをとても大切に思っている。

塔和 モナカ(とうわ もなか)
元・超小学生級の学活の時間。月光ヶ原に成り代わってコロシアイゲームに参加していた。

8話ネタバレレビューを読む

黄桜 公一(きざくら こういち)
第三支部支部長。元・希望ヶ峰学園スカウト担当。苗木たちを未来機関にスカウトした。気まぐれで何も考えていないように見えるが、勘がとても鋭くここぞという時に頼りになる大人。なれなれしいのが玉に瑕。

逆蔵 十三(さかくら じゅうぞう)
第六支部支部長。希望ヶ峰学園74期生。。元・超高校級のボクサー。荒々しい性格で、プライドが異常に高い。宗方の右腕的存在であり、彼の目指す理想の未来機関のためならばどんな汚れ役でも受け持つ

9話ネタバレレビューを読む

葉隠 康比呂(はがくれ やすひろ)
第十四支部所属。希望ヶ峰学園78期生。元・超高校級の占い師。とてもマイペースでなぜコロシアイゲームを生き残れたかわからない男。直感で占いをするが的中率は30%。髪を結いメガネをかけてイメチェンをしてみたが、臆病なのは相変わらず。

10話ネタバレレビューを読む

万代 大作(ばんだい だいさく)
第十一支部支部長。希望ヶ峰学園66期生。元・超高校級の農家。コミカルな見た目と、とてもかわいらしい声を持つ心優しい男。「イチゴの種も3個まで」などの自作のことわざも言うが、その意味は誰にもわからない。

グレート・ブズ
第十二支部支部長。希望ヶ峰学園69期生。元・超高校級のレスラー。未来機関所属前はプロレスラーとしても活躍していた。恐ろしい牛の顔のマスクをしているが、性格も口調も穏やかで丁寧。ただし、怒らせると怖い。

11話ネタバレレビューを読む

雪染 ちさ(ゆきぞめ ちさ)
第五支部支部長。希望ヶ峰学園74期生。元・超高校級の家政婦。健気でお人よしで頑張り屋な性格。天然な一面を持ち、張り詰めた未来機関の空気を和らげることもある。動機である宗方のためなら命も惜しくないと考えている。

12話ネタバレレビューを読む

モノクマ
謎に包まれたクマ型のぬいぐるみ。白い半身は普通のかわいらしい雰囲気だが、黒い半身は邪悪な表情をしている。未来機関同士のコロシアイゲームをしかけるが、真意、目的、操ってる人間などすべてが不明。

モノミ
謎に包まれたウサギ型のぬいぐるみ。未来機関にゲームを仕掛けてきたモノクマを敵視しており抵抗するが、語尾が「~でちゅ」や「まちゅ」などの赤ちゃん言葉なのでいまいち決まらない。

いやー霧切さん死んだときにはもうこの作品終わったなと思いましたね…でも…
ダンガンロンパの象徴であるモノクマがあんまり出てこなかったのが
残念ですかね~

それにしても葉隠はしぶといw

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5
ネタバレ

kabaj31 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

まるちゃんと、タラちゃんと、シンジ君。凝った構成。

***************************
追記(ネタバレあり)
***************************
2周目の感想。

改めて見て、良いアニメかどうかは分からないけど、
ダメな部分も多々あるかもだけど、最高のアニメでした。

2周目なので謎解きの部分は分かった上で。

ネタバレレビューを読む
***************************
追記おわり
***************************
最初の感想。

前作のダンガンロンパが面白かったのでこちらも視聴。
前作はモノクマがドラえもんでしたが、今作はモノクマが「ちびまるこ」のまるちゃんです。
さらに「サザエさん」のタラちゃんも出てきます。
まるちゃん目当てで見始めましたが、まさかタラちゃんまでいるとはびっくりです。

このアニメは、
『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 絶望編』
『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 未来編』
『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 希望編』
の3つで一つのアニメです。

見る順番に特徴があって、

未来編1話 → 絶望編1話 → 未来編2話 → 絶望編2話 →
未来編3話 → ・・・

といったように、「未来編」と「絶望編」を1話ずつ交互に見ていく構成となっています。
(全部で24話分あります)。

まず、この交互に見ていく構成が非常に面白いと思いました。

特に「未来編」、「絶望編」として、OP、EDも別々のアニメとしてはっきり分けた所が思い切ったことをしていると思います。
また2つのアニメを同時期、同クールに放送していたことも思い切ったことをやっていると思います。
1クールで24話は相当なハイペースだったんじゃないかなと思います。

「未来編」と「絶望編」に分けている特徴としては
・時系列が別のストーリーラインが存在すること
・未来編が現在、絶望編が過去という位置づけで、登場するキャラクターが異なる
・しかし、未来編と絶望編に共通して登場するキャラクターがいる
・その共通して登場するキャラの背景が少しずつ明らかになっていき、それが2つのストーリーにリンクしていく
といった感じで、見ていてシナリオが本当によく出来ていると思いました。

また「未来編」と「絶望編」でOP、EDの雰囲気が違うのも面白いと思いました。
「未来編」のOPはロックな感じの曲で、EDは絶望的な感じの映像です。
「絶望編」のOPは、シャレオツな映像にほんわかした曲で、これが一番好きです。
「絶望編」のEDは、超高校級の「幸運」狛枝君こと緒方恵美が歌ってます、これも結構好きです。
「希望編」のEDは、この声まさかと思ったらあの人でした。

絵は前作のダンガンロンパに比べると、等身が5頭身から8頭身になって
子供っぽい絵から大人びた綺麗な絵になってます。

ストーリーはアニメオリジナルのストーリーとのことです。
自分は原作はどのシリーズも未プレイですが、
本当は、原作のゲームもちゃんとやった方が登場キャラや内容をもっと理解した上で楽しめるんだろうと思います。
特に未来編の苗木誠が77期生を救ったという話がすっぽ抜けてるので、そこはたぶん救ったんだろうなと脳内保管するしかなかったです。
ちなみに77期生は絶望編の主要キャラたちです。

ストーリーの内容は前作のアニメみたいなテンポの早い推理モノではないです。
未来編はデスゲーム+ミステリーで、テンポは割とゆったりとしていると思います。
テンポが早くてダイジェストにならない所がオリジナルのいいところだと思います。
デスゲームなのでグロい面も多いですが、誰が黒幕なのかを考察する余地があり、結構引き込まれます。
こちらの主人公はシンジ君で、まるちゃんとタラちゃんも出てきます。

絶望編は最初はコメディタッチで、中心人物の元・超高校級の「家政婦」の教師、雪染ちさがいいキャラしてます。
あるキャラが登場してからは、こちらは血がピンク色ですが、だんだん絵的にもストーリー的にもグロくなっていきました。
まさに絶望です。
こちらも結構ストーリーに引き込まれます。
中2みたいなカムクライズルや狛枝君というキャラもユニークで魅力があります。

未来編、絶望編、どちらにも登場するキャラが何人かいます。
そのキャラがどういうキャラなのか、そのキャラにどういうことがあったのか、それが徐々にわかっていくところがこの作品の肝だと思います。

声優は豪華です。
タラちゃん、まるちゃん、シンジ君、タルちゃん、本丸、忍たま乱太郎。
他にもたくさん有名な方が出ています。

最初はまるちゃんの声が目当てでしたが、
これだけ凝った構成、シナリオとは思いませんでした。
このシリーズが続くならもっと見たいなと思いました。
ゲームの方も機会があればやってみたいと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

未来に託すのは絶望…それとも希望…?

この作品は「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」の続編に位置する作品です。
物語の内容に直接的な繋がりはありませんが、前作から登場するキャラの説明は一切無いので、前作を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

本作品は「二つのシリーズを同時期に、同時進行させる」と言って制作された片方になります。
試みとしてはとても面白いと思います。ですが、気になるのは2作の同時制作によるクオリティの低下です。
これまでアニメ本編の放送と劇場版の上映が同時に行われた作品もありましたが、スタッフの休み返上での重労働によって何とか期日を守ってこれたのが実態です。
絶対大変…と思っていました。
事実相当大変だったろうと推察しています…ですが、クオリティに影響が出る事は無かったと思います。

未来編は、元・希望ヶ峰学園の関係者や生徒(OB・OG)たちによる世界再生を目的とした「未来機関」が設立されているのですが、その未来機関の幹部数名がモノクマによって隔離された極秘施設の中で、未来機関に紛れ込んでいる絶望の残党を炙り出すためのコロシアイゲームが再び始まってしまうのです。

でもこのゲームはただのコロシアイではありません。誰も死なないと、残った人の中からランダムに毎晩一人抽出されて殺されてしまうんです。
しかも、全員NG行動が設定されたバングルを腕にはめられた事により行動に制限が生まれ、それが大きな足かせとなって未来機関のみんなにのしかかってくるんです。
1期の学級裁判とオシオキも救いがありませんでしたが、今回のデスゲームはそれ以上でした。

この作品では1作目にも登場した元超高校級の「希望」である苗木 誠、苗木と一緒に初代「ダンガンロンパ」を生き抜いた霧切 響子や朝日奈 葵といった懐かしい面子に再び会う事ができます。
この作品も登場人物の多い作品ですが、前作からの継続キャラもいるので、新しいキャラ全部は覚えられませんでしたが、主要なキャラは頭に残り易かったと思います。
学校のクラスを取り上げているので、必然的に覚えなきゃいけない人物は多くなるのですが、この作品はその点の構成が上手かったんだと思いました。

この作品を視聴して感じるのは、どんなに危機的状況に陥っても…自らに課せられたNG行動がどんなに理不尽であっても、人は希望のために頑張れるという事と、そんなモノでは胸に秘めた決意や約束を反故になんてできない…という事です。

ややもすると、ただ痛く苦しいだけのコロシアイ…になってしまう可能性も十分に孕んでいました。
実際に痛みも苦しみもありました…
でも咄嗟に身体が動いてしまうのは、保身の時だけじゃないんです。

そしてそこがこの作品の難しいところ…
みんなは苗木に生きて希望を繋げる事を望み、彼自身もみんなのその言葉を糧に逆境に立ち向かっていきました。
本当は誰一人として死んで良い人なんかいないんです。
でも苗木の通ってきた後には夥しい死体の山があるのも事実です。

ゲームとはいえ、本気で殺し合っているんです。
犠牲が出ない方がおかしい…のは分かっているんです。
一人でも仲間の犠牲を少なくする事がこれからの希望に繋がるんです。
けれど、本当に彼が希望なら今回彼の取った行動は最善だったんだろうか…
一番仲間の死なない方法だったんだろうか…
そう考えると…目の前での出来事に圧倒されてしまい良く分かりませんでした…が結論になりそうです。

完走して振り返ってみると…霧切さん、やっぱ恰好良かったです。
霧切さんの恰好良さ…気になる方は是非本編でご確認下さい。
少なくても自分にできない事をやってのける…凄い人でした。

オープニングテーマは、黒崎真音 feat.TRUSTRICKさんの「DEAD OR LIE」
エンディングテーマは、TRUSTRICKさんの「Recall THE END」
どちらも重厚なサウンドが特徴の曲で、現在どちらも車で聞いています。

1クール12話の作品でした。希望と絶望…お互い相反している一方、どちらも必要不可欠ですが、多すぎても少なすぎても人を不幸にする存在と考えると、普通が一番…などと思ってしまいました^^;

投稿 : 2025/03/01
♥ : 13

64.6 11 学園で江の島なアニメランキング11位
ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 絶望編(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (349)
1873人が棚に入れました
あらゆる分野の超一流の高校生を集め、育て上げるために設立された、政府公認の特権的な学園「私立希望ヶ峰学園」。
この学園には、超高校級の才能が集まる「本科」と、高い学費を払えば誰でも入れる「予備学科」が存在していた。
才能だけでなく、正確も個性的な本科77期生。
しかし彼らは才能のみに固執することなく、「人生に大切なことは、才能ではなく、人との関わりで人格を磨き、
思い出を作ることである」ということを学び、それぞれ普通の高校生らしく学園生活を謳歌していく。
水面下では謎のプロジェクトの遂行、学園による学科差別が横行していた。
才能を渇望した予備学科の少年・日向創。彼に起こる運命的な出会いが、学園を、未来を予測もつかない方向へ導いてしまう。
これは、人類史上最大最悪の絶望的事件に至るまでの物語。

絶望で終わる、希望の物語。

声優・キャラクター
朴璐美、岸尾だいすけ、小林ゆう、緒方恵美、三森すずこ、細谷佳正、杉田智和、茅野愛衣、花澤香菜、安元洋貴、荒川美穂、福山潤、三石琴乃、小清水亜美、本郷奏多、高山みなみ
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

こっちでは雪染先生フル回転(沙*・ω・)

こっちのほうがダンガンロンパっぽい
この子達が絶望に変わっていくさまみたいですね~

1話 ネタバレレビューを読む

雪染 ちさ(ゆきぞめ ちさ)
第五支部支部長。希望ヶ峰学園74期生。元・超高校級の家政婦。健気でお人よしで頑張り屋な性格。天然な一面を持ち、張り詰めた未来機関の空気を和らげることもある。動機である宗方のためなら命も惜しくないと考えている。

2話ネタバレレビューを読む

七海 千秋(ななみ ちあき)
ゲームならオールジャンルでいけるゲーマー。気を抜くとすぐ眠ってしまうというくらいマイペースで、人とのかかわりは攻略法が決まらないから基本的に苦手と感じている。「ギャラオメガ」というシューティングゲームが大好き。

3話ネタバレレビューを読む

日向 創(ひなた はじめ)
希望ヶ峰学園に憧れていて、予備学校に入った生徒。才能を持たないため自分の人生をつまらないと感じており、ある条件を理由に学費免除で入学した。向上心のない予備学科の雰囲気に馴染めず、ひとりでいることが多い。

4話ネタバレレビューを読む

狛枝 凪斗(こまえだ なぎと)
超高校級の幸運。学園に抽選で選ばれた。飄々としていて、掴みどころのない性格。自称「超高校級の超高校級のマニア」でもあり、超高校級の才能の持つ希望の力を信じている。

5話ネタバレレビューを読む

御手洗 亮太(みたらい りょうた)
超高校級のアニメーター。神アニメーターとして有名だが、締め切りにおわれているためいつも部屋に引きこもっている制作をしている。気弱で正義感にあふれた真面目少年だが、個性的なクラスメイトには翻弄されっぱなし。

罪木 蜜柑(つみき みかん)
超高校級の保健委員。人に奉仕することを生きがいとしている保健委員。自分に自信がなく健気すぎる性格が災いし挙動不審になってしい、学園に入学するまでに友達が恵まれなかった。よく転ぶためあちこちに怪我をしているどじっ子。

6話ネタバレレビューを読む

九頭龍 冬彦(くずりゅう ふゆひこ)
超高校級の極道。国内最大の指定暴力団、九頭龍組の跡取り。蒸れたり慣れ合う事を嫌っているため、クラスのメンバーとは少し距離を置きたがっている。仁義をお門しており、信用できる相手であれば心を開き協力してくれる。

辺古山 ペコ(へこやま ぺこ)
超高校級の剣道家。大人の男でも適うものはほとんどいないと言われる程の剣道の達人。科目であまりクラスメイトと関わろうとしないが信頼はしている。常に竹刀を持ち歩いているが、剣道部というだけでなく別の大きな理由があるという。

澤田 唯吹(さわだ いぶき)
超高校級の軽音楽部。人気ガールズバンドでギターを担当していたが、音楽性の違いにより、現在ソロ活動をしているアーティスト。彼女の歌は好きと嫌いがハッキリとわかる。常にハイテンションでクラスのムードメーカー的存在でもある。

7話ネタバレレビューを読む

江ノ島 盾子(えのしま じゅんこ)
非常に飽きっぽい性格の「超高校級のギャル」。「絶望だけが予想のつかないものであり自分を楽しませてくれる」と考えている。大切なものや大事に積み上げたものを壊すことに無上の喜びを感じていて。世界を絶望に染め上げることを夢見ている。

戦刄 むくろ(いくさば むくろ)
江ノ島盾子の姉。海外の傭兵部隊「フェンリル」に所属し軍人として生活していた。兵士100人に匹敵する戦闘力を持つとされている。江ノ島の絶望を理解しており、自分を殺そうとする妹を心から愛している。

8話ネタバレレビューを読む

西園寺 日寄子(さいおんじ ひよこ)
超高校級の日本舞踊家。日本舞踊界期待の若手で、海外でも多く公演している。しかし、その高校生らしからぬ容姿と可愛らしい声からつめかける客層はかなり偏っているらしい。見た目と裏腹にかなり残酷な性格で、自分より弱い生き物に容赦ない。

ソニア・ネヴァーマインド
超高校級の王女。ヨーロッパの小国・ノヴォセリック王国からの留学生。本物の王女としての風格があり、彼女を見ていると思わず跪きたくなるほど。本人は時刻で同年代の友人がいなかったため、学園生活を素直に楽しんでいる。日本のトレンディドラマが大好きで、若干日本語がおかしいことも。

左右田 和一(そうだ かずいち)
超高校級のメカニック。機械類にとても強く、いつもエンジンなどをいじっている。派手な外見に能天気な性格だが、意外と小心者。変わり者が多いクラスの中でツッコミ役に回ることが多い。ソニアに好意を抱いているが、全く相手にされない報われない男
9話ネタバレレビューを読む

御手洗 亮太(みたらい りょうた)詐欺師
狙った人間の声、雰囲気など、すべてをまねることができる詐欺師。体つきだけは本人と似ても似つかないのだが、なぜか騙されてしまう。入学当初は別の人間の姿を借りていたが、現在はアニメーターとして過ごしていた。

封印されし田中(ふういんされしたなか)
超高校級の飼育委員。どんな動物でもてなずけ、絶滅危惧種の繁殖にも成功下したことがある天才。動物を会話もできると言う噂がある。マフラーの中には破壊神暗黒四天王というかわいらしいハムスターが4匹住んでいる。名前は封印されし忌名のため口にしてはいけないといいう。

弐大 猫丸(にだい ねこまる)
超高校級のマネージャー。色々な学校を転々としながら、様々な運動部でマネージャーとして活躍してきた伝説のマネージャー。彼の腕にかかれば無名の不良校ラグビー部や廃部寸前の野球部が全国大会優勝チームになるまで成長する。声と体がやたら大きく豪快な性格だが、胃が弱くトイレにこもっている。

10話ネタバレレビューを読む

終里 赤音(おわり あかね)
超高校級の体操部。ダイナミックな体つきをしたスーパーアスリート。実力派一流だが、気まぐれで気分を乗らないとすぐやめてしまう問題児である。頭の中はほぼ食べることと戦うことで占められている。

小泉 真昼(こいずみ まひる)
超高校級の写真家。写真で様々な賞を受賞している現役のプロカメラマン。人物写真は得意だが、自撮りは恥ずかしいから好きではないらしい。友達思いで面倒見がよくしっかりもののため、クラス以外にも友達が多い。男子に対しては少し厳しめ。

11話ネタバレレビューを読む

カモクライズル
学園が作り上げた人工的な天才であり、希望の存在。あらゆる才能を持つ代償として、日向創としての人格は消されてしまった。何を考えているか、すべてのことが見えてしまうためなにもかも退屈に感じている。

雪染先生がピエロすぎてかわいそうだったりなかったり…
洗脳されるところはなんか興奮した(笑)
戦場と辺古山のバトルはもうちょっと見たかったかな~
絶望編の方が面白く見れました(*´▽`*)

みんな結局染まっちゃったのよね~

EDのサビのところついつい口ずさんじゃうよねw

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ターゲットは77期生…人為的絶望が彼らに襲い掛かる…

この作品は「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」の続編に位置する作品です。
この作品と同時に方向された「未来編」と合わせてみると、より内容が理解できると思います。

物語は、74期生として学園を卒業した雪染ちさが、77期生の副担任になるところから始まります。
1期や未来編で登場した苗木や霧切さんが78期生なので、一年上の学級という事になります。
78期生も超高校生揃いでしたが、77期生も負けず劣らず個性派揃いです。

この作品で希望ヶ峰学園の構図が明らかになります。これまでの作品は超高校級の生徒にばかり触れてきましたが、この学園には超高校級の生徒が入学する本科以外に「予備学科」が存在しています。
特別な才能を持っていなくても入学できる代わりに、高額な学費を支払わないとで在学できない学科なんです。

でも在学中に才能が開花すれば本科に転科できるというシステムや学園のネームバリューから予備学科には本科以上の学生が在籍しています。
誰にも負けない自分自身の唯一無二の才能…誰だって憧れますよね。
そういう人の心の隙をついたビジネスが成立する時代でもある、という事がいえます。

一方、本科の学生は勝手し放題…自分の才能さえ伸ばせばあとは何の縛りも無いのだから当然といえば当然です。
でも、元超高校級の「家政婦」である雪染ちさがその愚行を許しませんでした。
最初は強引にクラス全員を出席させるところから始め、それを定着させていく…
雪染ちさの努力の甲斐があって、クラスに全員が揃うようになり、超高校級の「ゲーマー」である七海 千秋が学級委員に選出するという、超高校級でありながら普通の学校生活の楽しさも感じられるようになっていったんです。

ちょっと前からみると凄いクラスの変わりようですが、それが雪染ちさの才能なのでしょう…
中でも一番彼女に触発されたのは、学級委員になった七海 千秋でしょう。
もともと引っ込み思案な彼女は全然クラスに溶け込む事ができませんでした。
そんな彼女がクラスを纏めようと一生懸命尽力するんです…

クラス全員が「自分たちは一つになれる」事を実感した瞬間だったと思います。
何人たりとも自分の前を歩かせない…そんなクラスのみんながこぞって七海を推したんですから…
実はこういう展開…ムッチャ好物なんです…もうウルウルで視聴していました。

その頃、予備学科設立に真の目的や、超高校級の「絶望」である江ノ島盾子の登場により、一気に状況が変わっていきます。

江ノ島盾子は自らを超高校級の「絶望」として、様々な企みから人を陥れようとします。
そのやり方には一切の慈悲は無く、相手が最も嫌がることを最も嫌がるやり方を選択するんです。
彼女が生まれ持った「超分析力」が、より酷い方に導いていくんです。

本来、絶望とは「希望を全く失うこと。望みが絶えること。」であって、壊す事じゃありません。でも、江ノ島盾子は平然と壊し続けるんです。
中には「絶望」ではなく「ただの一方的な暴力」にしか見えない場面もありました。

例え希望を失っても、壊れていなければまた立ち直れます。立ち直ったらそこから希望に向かって歩いていく事だってできるんです。
でも「壊す」という事は人からそれすら奪う事なんです。
人として他人に干渉できる範疇を大きく超えている彼女を見ているのは正直不快でした。

その気持ちがピークを迎えたのは、七海 千秋と雪染 ちさに対する仕打ちを見た時…
特に七海…何故彼女がこんな仕打ちを受けなければいけないの、と思うと悔しくて涙が溢れて仕方ありませんでした。
みんなのところに行きたい…彼女の思いはそれだけなのに…
でも…七海は決して絶望はしていなかったと思います。
そうあって欲しいと願うばかりです。

オープニングテーマは、binariaさんの「カミイロアワセ」
エンディングテーマは、狛枝凪斗の「絶対希望バースデー」
オープニングの作詞:Annabelさん、作曲:やなぎなぎさん、は初めて見る組み合わせなので新鮮さを感じました。

1クール11話の作品でした。レビューを書くためにwikiをチラ見して気付いたのですが、未来編と絶望編はもともと一つの作品を1話おきに分割してできた作品のようです。
1話から23話まで、1,3,5,7…の奇数話が未来編で、2,4,6,8…の偶数話が絶望編になっているそうです。
そういう視点でこの作品を視聴してこなかったので、リアルタイムで視聴している時に知っていれば見る順番も考えたのに…と思いました。

そして全ては「希望編」に繋がっています。
どの様な結末が待っているのか…視聴するのが楽しみです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 12
ネタバレ

TaroTanaka さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

希望ヶ峰学園関連のダンガンロンパシリーズ最終作として、素晴らしいエンディングでした。シリーズの中で一番好きです。

シリーズ1作目をアニメ視聴済、2作目をゲームクリア済。
下記は絶望編・未来編・希望編全部まとめてのレビューです。

# 評価できる点
- 江ノ島盾子の「超高校級の(超人類級の間違いでは?)絶望」が克明に描かれた事
- 推理ものからの脱却
- 笑いによる緊張緩和

ネタバレレビューを読む

# 不満点
- ある登場人物の行動理由・見通しの甘さが説得的でない
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

62.7 12 学園で江の島なアニメランキング12位
ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 希望編(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (194)
1117人が棚に入れました
このコロシアイゲームを仕組んだ人物は誰なのか、なぜゲームが行われたのか、黒幕の真の目的はなんなのか。苗木たちは再びこの疑問に立ち返ることになる。多くの疑問が氷解していく中、ある人物が希望のためについに立ち上がった。絶望的なほど希望に満ち溢れた世界を作るために……。

全てはここでに完結する! 絶望編、未来編、全ては希望に繋がる。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

Episode:HOPE

この作品は、ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-の未来編の続編に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前作を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

・ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation
・ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-「絶望編」
・ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-「未来編」
・ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-「希望編」←本作品

「絶望」と「未来」って対になっている言葉ではないので、気になっていたのですが、「希望編」でこの戦いに終止符を打ちにきたんですね…

そもそも全般的に苦しみの比率の高い作品ですが、前作の「絶望編」と「未来編」は特に苦しい作品でした。

「未来編」では見えない敵の影に怯えながら自らに課せられた足枷と共に、死闘を繰り広げてきました。
尊くない命なんて一つも無い筈なのに次々に消えていく命の炎…
でも禁断の死線から咄嗟に越えてしまう理由は、決して自分の私利私欲のためではなく、仲間や友を思っての言動に心が震えて…そんな場面も幾度となく乗り越えてきました。

そして「絶望編」では、人が絶望に飲み込まれたらどうなるか…また絶望に陥れる様を徹底的に深掘りして描かれていました。
大切なモノを一番嫌だと思える方法で壊された時…人は何を思うのでしょう…
飛行機型のヘアピンと鮮やかなピンク色と…一筋の涙は未だ頭にこびりついています。

そしてこれら未来編と絶望編が集束するのがこの「希望編」となります。
相当の痛みを伴いましたが…とても良い結末だったと思います。

背負うモノ…向かうべき方向は違っても背負う目的が一緒だったら…きっと
二つの線はもう一度集束する…こんな希望を示唆していたのではないでしょうか。

大切なのは絶対的な神的存在ではなく手を取り合える仲間…
間違いは誰かひとりに背負わせちゃいけない…今回のはそういう質の間違い…
でも、全員で間違ったなら、間違いが正されるまでみんなで購えばいい…

現時点の状況は最悪…けれどそんな最悪の状況の中でも仲間の光に気付けた事が希望…
そして希望は連鎖する…
77期生、78期生達の希望が向かった先…気になる方は是非本編でご確認下さい。
不幸中の幸いとも言える喜ばしい場面が待っていてくれると思います。

そして苗木誠は、これからも自身の持つ「幸運」と共に走り続ける事でしょう。
78期生の仲間と一緒に…
あとは同じ過ちが繰り返されない事を祈るだけです…
今更ですが、七海千秋ちゃんと雪染ちさ先生の姿はもっと見ていたかったな…

30分全1話の作品となっています。絶望編と未来編を視聴した方には是非完結編であるこの希望編まで視聴頂ければ…と思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

希望は伝染する~…あー生きててよかった(*´▽`*)

ダンガンロンパ3未来編・絶望編の結末をまとめた作品です♪
この作品は最初に見ちゃだめですよw

ネタバレレビューを読む

いやー…霧切さんが生きてただけで希望ですよ
強いて言うなら…七海ちゃんには死んでほしくなかったかな~
可愛い女の子が死ぬのは心痛むのですよ…

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8
ネタバレ

にゃーん。@のんびり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

希望の物語

【共通感想~未来・絶望・希望】
・基本的に原作ゲームシリーズをプレイした人向けの作品かなと思います。
・未来編1話→絶望編1話→未来編2話→絶望編2話…と交互に見て、
 最後に希望編という順番での視聴をおススメします。

【希望編感想】
ストーリーは未来編からそのまま続きです。

始まり方映画みたいでした!
さすがは未来編と絶望編から続く完結編。作画良かったです!

「希望」のお話ですo(^-^)o
未来編・絶望編の後には是非観てください♪

【印象に残ったシーン】
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 9

60.5 13 学園で江の島なアニメランキング13位
うた∽かた(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (85)
577人が棚に入れました
神奈川県の鎌倉に住む中学2年生の少女「一夏(いちか)」は一学期の最後の日、学校の大掃除の途中、藤堂誓唯から貰ったお守りのついた携帯電話を落としてしまう。下校途中にそれに気づいた一夏は夕暮れの学校に戻るが、不思議なことに携帯は鏡の中に入り込んでしまっていた。そこに不思議な少女舞夏が現れ、携帯を返す条件として『神精霊(ジン)』の力を使い、その感想文を代わりに書くことを要求してくる。こうしてあの想い出の夏が始まった…。

声優・キャラクター
本多陽子、浅野真澄、川上とも子、長谷優里奈、田村ゆかり、飛田展男、神奈延年、川村万梨阿
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あの夏の日

鎌倉を舞台に、中学2年生思春期真っ盛りの少女達の一夏を綴った青春アニメ。
主人公一夏ちゃんが鏡から出て来た謎の少女舞夏ちゃんと出会い、お守りに宿った「神精霊-ジン-」の視る力を使っていきます。
このジンが12種類あり、力を使う度にコスチュームも変わります。毎回デザインが違うのも、作品の見所の一つでしょう。


しかし、このアニメで主体になるのは、思春期の少女たちの心理描写。どこかで落とした物を探す、悪天候を晴天にする等、日常で巻き起こる些細な事件でジンの力を使います。そして、ジンの力を使ったからといって、必ずしも物事が万事解決せず、かえって嫌なものを視てしまうこともあります。真面目で今まで他人を疑った事もなかった主人公は、人のネチネチとしたネガティブな面を見て行き、段々身も心も弱っていくのです。
一夏ちゃんは病んでいくし…人間関係もギスギスしていくし…見ていて気持ちの良いもんじゃないです。鬱アニメの一例として挙げられるのは、このような気疲れしてしまうドロドロ要素が強いからでしょう。


何だと…世界征服を企む輩の野望を阻止する為にジンを使う魔法少女ものじゃなかったのか!?
当時視聴していた中坊の私は、イメージと違っていて、多いに期待を裏切られました。
中坊の頃は、明るい作品じゃないし、主人公死にそうだし、何だかあんま面白くないなーと思っていました。話が反れると、「うたかた」が始めて見た深夜アニメで、対象年齢高めのアニメは、皆こんな感じに暗くて、人間関係が複雑なのかなあ…、よく考えられててすごいなあ…、そうしみじみ感じていました(実際はそーでもないのも多いけど)。

しかし多少、年を重ねた今見返してみたら、SUGEEEEEE丁寧に作られていてビックリしました。見れば見るほど味が出て来る、スルメのようなアニメだなーと改めて考え直しました。


この作品には毎話多くの伏線が見え隠れします。初見だと意味有りげな台詞でよーわからんのですが、二回見ると「ああ、これはこういう意味だったのか…」「だからあんなこと言ったのか…」とわかる描写が多くて面白い。
逆に、伏線で溢れまくっている上、回収されるのが最終話なので、わかるまでは非常にヤキモキしてしまいます。どうしても若干台詞がテンポ悪く聞こえてしまいますね。最終話もやや強引な部分もありますし、結局触れられなかった設定もあります。

また、14歳の多感な時期である一夏の心境の変化を、繊細に描写しているのが良かったです。そんな一夏の心の変化に、ハラハラしながら見守っている舞夏も好いポジションです。この2人の友情は本当に美しい。まさにベストパートナーです(百合だって?百合でいいじゃないか、何が悪い!)。
私は実写映画にしろアニメにしろ、「キャラクターが自分の思っている事をべらべらと口にする」作品は好ましく思わないのですが、うたかたは演出で魅せてくれたのが非常に好印象でした。
例として挙げると
ネタバレレビューを読む

中坊の頃でも強烈に印象的だったのは8話
ネタバレレビューを読む



また、作品を彩る音楽、背景描写がとても美しい。OP、EDもうたかたの世界覧にマッチしていて見事な選曲でした。シャボン玉みたいに丸っこいフォントも素敵です。


少女たちの生々しいガラスのハートのように繊細な心境や、トゲトゲとした裏のある台詞の掛け合いは胸に来るものがあります。キャラクター、特に一夏を好きになれないと感情移入しにくく、作品も楽しみくいでしょう。鬱々しい雰囲気にどんどんなっていくので、好き嫌いも別れそうです。


しかし、もう二度と来ることのない、たった一度きりの夏の思い出を甘酸っぱく、切なく感じられる世界覧は必見です。
"夏"を重点に置いた作品は多々ありますが、私にとって夏アニメと言えば「うたかた」です。未だに「一夏」といえば「IS-インフィニットストラトス-」よりも、「うたかた」を連想してしまいますね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

とってなむ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

名作になれそうでなれなかった作品

何かが足りなかった印象です
名作のオーラだけは醸し出してました


本作はわりと暗めのストーリーです

~あらすじ的な何か~
一学期の最終日は大掃除
主人公である一夏はある人から貰ったお守りのついた携帯を掃除中に落としてしまいます
帰り際に気付いた一夏は掃除していた教室にカムバック
そしたら携帯は大きな鏡のなかに…?

鏡の中からこんにちは、謎の少女が現れます
『返してほしい?なら私と契約しなさい』
台詞も内容も全然違うけどこんな感じで、
一夏は魔法少女(仮)にさせられます
『思い出』ではなく『想い出』の夏が始まるわけです…

1話観たときはちょっと鳥肌立ちました
暗めの雰囲気となんとも言えないオーラが
この作品を包んでおり、緊張感がありました
ただ、全話視聴後は少しガッカリ
色々と残念でした


まず気になるのが作画
1話目はまだ良かったのですが、回が進む毎に酷くなっていった気がします
特に背景が…
綺麗なとこは綺麗なので、それだけに残念です


次に登場人物たち
なんか怖い
表情や行動がいちいちおかしい。。
噛み合ってない会話などもあり、不気味でした
まぁ元々、ダークな内容なのでいいのかもしれませんが


そして説明不足なところ
いきなり、謎の単語が出てきたりしてワッツ?ってなりました
代表的なのが『ルール違反』
いやいや!その肝心なルールが分からないから!
ルールについての説明は無かったはずです
どこかで明らかにしておくべきだったと思います


うた∽かた というタイトルだけあって歌は良かったです
まぁ実際には『うたかた』とは泡とかそういう意味ですが

OP「想いを奏でて」 歌ーsavage genius
ED「いつか溶ける涙」 歌ーsavage genius

OPは明るい感じで、作品の雰囲気とは逆で
希望を持たせるようなものでした
曲名や歌詞にも深い意味が感じられます
間違いなく名曲でしょう


最初に何かが足りなかったと述べたのですが、
それはもしかしたら逆なのかもしれません

展開的には面白かったのですが、
伏線などを無理に張りすぎ、詰め込みすぎた感がありました
そして残念なことにパンパンに膨れ上がった状態で
終わりを迎えてしまっていました
単純に尺不足とも思えないのが難なのですが。。

観終わったあとにモヤモヤが残る作品でしたね
物語や設定、雰囲気は悪くなかったと思います
人によって評価がくっきりと分かれそうなので、
是非一度観ていただきたい作品ではあります


泡沫(うたかた)…儚く消えやすいもののたとえ
モヤモヤして私の頭からはなかなか消えてくれなかったよ

投稿 : 2025/03/01
♥ : 30

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

試しの子

12月生まれなのに一夏とはこれいかに


これもある意味、セカイ系なのでしょうか。
一夏と舞夏の選択が世界を変えるという感じで。
公式のビジュアルからは想像も出来ない陰鬱なアニメで、人類を試す的な悪魔が出てきて、どことなく百合っぽい感じもあって、今で言うと「まどか」に雰囲気近いなーと思います。

これオリジナルアニメだったんですね。
原作のgímikとは本作で監督を務める後藤圭二さんなど所属するアニメ制作集団、「キディ・グレイド」「キディ・ガーランド」などを手掛けています。
本作、特質すべきは変身コスチュームでしょう、毎回コスチュームが変わるので変身バンクが使われず毎回新規で描かれています。
しかも変身コスチュームのデザインは本作のスタッフである後藤圭二さん、門之園恵美さん、きむらひでふみさんの他、渡辺はじめさん、介錯さん、赤松健さん、吉崎観音さんなど豪華な顔ぶれが毎話のコスチュームデザインを担当しています。

一夏の声優、本多陽子さんってあんまり知らないですね、似たような名前の歌手なら知ってますが。
黒幕的存在のあの方の声を加藤精三さんがあててるのが印象的でした。

savage geniusのアニメ主題歌いに外れなし。
「想いを奏でて」もとんでもなく名曲ですよね、カラオケだと映像が出てくるんですよねー、確かUGAだったかな。

多岐川皐月ちゃん、絶対レ○プされたと思ってたんですけど、ただ暴行されただけなんですね、優しい世界だ。


鎌倉アニメなんですね、鎌倉が舞台のアニメって多いですよねぇ。
「スラムダンク」「TARITARI」「ハナヤマタ」「つり球」「青い花」etc...

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3
ページの先頭へ