学園で悪女なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の学園で悪女な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月02日の時点で一番の学園で悪女なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.7 1 学園で悪女なアニメランキング1位
歴史に残る悪女になるぞ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (106)
306人が棚に入れました
ヒロインにありがちな“いい子ちゃん発言”が大嫌いだった私が転生したのは、大好きな乙女ゲームの悪役令嬢アリシア。 念願叶って転生したからには、歴史に残る世界一の悪女になってやる!そのためには強くて頭もよくないといけない! ——と努力しただけなのに、悪役令嬢として頑張れば頑張るほど周囲は予想外の反応で……。 はたしてアリシアは歴史に残る悪女になれるのか⁉
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アリシアVSリズが活かしきれない展開にがっかりです。

 ひょっとしたら結果的に最後まで見るかもしれませんが、原作7巻まで読んで急にアニメへの興味を失いました。原作もアニメ同様決して質は高くないです。
 本作の特徴は、アリシアのキャラの動きが非常に面白い、そしてリズがどうなるのか。その2点です。それがどうなるかが気になって読みました。

 リズの魅了の件ですが、これが機能しなかったですね。唯一面白かったアリシアVSリズの構図が崩れてしまいました。これが本作原作に対して最大の興味を失った原因です。アニメ以降の部分でそこを期待したのですが、どちらかと言えばラブストーリー、逆ハーレムになってしまいました。詳しく原作の展開をここで書いてもしょうがないので言いませんが、現状ではリズを膨らませられていません。そこが気になって読んでいただけに、展開にがっかりしてしまいました。

 それとロアナ村まわりは、何かを描く素材も下ごしらえもできていた気がするんですけど、調理に失敗してしまった感じです。ウィルが使いきれてなかったですね。

 悪役令嬢なろう系は構造的に初期設定はどの作品も面白いんですよね。ですが、この悪役令嬢ものは女性原作が多いせいか、ラブストーリーがどうしてもメインになります。これがエンタメとしての完成度を下げます。そこを味付け程度に切り捨てられなければ、悪役令嬢ものはほぼ100%失速する構造と言っていいと本作を見て改めて思いました。

 という事でモチベーションが激減して断念です。


1話 MAHOとは知らず…即切りのレベルだけど…大博打であと1話?

{netabare}  MAHOですか。実はそれを知らずにキービジュアルが可愛いので見出したら、1話とは思えない作画レベル、テンプレの悪役令嬢。説明だけじゃんという感じで、どこにも期待できる要素がなく、秒で切るべきというレベルでした。

 うーん、即切り…と言いたいですけど図書館で「魔法が見つからない」のとEDの最期の黒い薔薇がちょっと気になりました。青と金の対比で金に対する黒ですから、ヒロインが金になる話ではない示唆ですよね。
 そこが「悪役令嬢レベル99」のような絶妙な面白さになればなあ…ほぼ9割以上の確率でつまらないと理性ではわかっていますが魔が差して少し期待しています。レビューを始めた以上は、もう1話か2話は見たい気もします。大博打ですけどね。{/netabare}


2話 漫画動画よりもアニメのレベルは低いですが、展開は気になります。

{netabare} 少なくともアニメを見ている感覚にはなりません。ユーチューブの漫画動画みたいです。いや作画が崩れる分それ以下かもしれません。ただ、です。話自体とヒロインのアリシアのやっていることは結構興味深い気がします。ということは「原作者様、お気の毒です」と言うしかないですね。

「悪女」の定義はよくわかりませんが、OPで何故、アリシアは隻眼になっているか。ロアナ村と目が見えない元貴族らしき人はどういう役割なのか。そう、目が見えないのが何かテーマなんでしょうか。 貴族と貧民の差をクローズアップしていますので、それが彼女の成長がどういう展開になるのか。

 そう、話が展開しているんですよね。話自体のレベルが高いかと言えば細かいところはダメダメですけど、話の展開は気になります。

 どうなんでしょうね…わかりません。アニメのレベルが低すぎて苦痛ですが、内容はあるかも。話というかアリシアがどうなるかには興味があります。{/netabare}


3話 設定の説明ばっかり。聖女は馬鹿にしか見ない。でもちょっと面白い。

{netabare} やっと前提条件が整った感じですね。魔力は危ないもので暴走する可能性がある。貴族独特のもの。年齢とともに使えるようになる。図書館で魔法の本棚が突然見えたの話もこの年齢によって魔法の何か条件が整ったからでしょう。あの貧困の村の元貴族様も魔法の事故があるようで。
 そして少年の信頼をいきなり勝ち得ましたが、もう少し深掘りできそうなのにキャラの使い方が持ったいない気もします。

 ライバルであろう聖女が登場しますが、彼女あるいは悪女たるヒロインの2人が危険な存在の可能性があるという設定は悪くないです。この2人の対立あるいは疑似的な仲間関係がおもしろそうなので、いきなり学園入学からスタートして2人のエピソードの中で過去が解き明かされるのでも良かったもします。

 それにしても…その聖女様のキャラ造形はなんとかならないんでしょうか。まあ、無垢な恐ろしさを演出したいのかもしれませんが、無垢すぎて痴呆にも見えます。それと貴族の男たち…オッサンはいいんですけど若い男が本当に誰が誰だかわかりません。

 ただ、相変わらず文句を言いながらも見ています。うーん。{/netabare}


4話 聖女の「理想論」対悪女の「現実論」かな?かなり面白くなってきました。

{netabare} 瀕死の少女を助ける場面でちょっと驚きました。まさか{netabare} 片足をぶった切る{/netabare}とは…治療魔法が万能でなく、できることが限られているということですね。
 これで、元貴族が「見えないけど見届けたい」と言うのと、なぜアリシアがOPで隻眼なのかもちょっと想像がつきました。これは今までにない厳しい展開です。そして、そこまでの覚悟があるヒロインはなかなかいません。まあ、想像どおりの展開ならですけど。

 また、悪女の意味もまだちょっと分かりませんが、聖女の理想論に対する現実論者としての悪女という見方はできます。ロアナ村がサブストーリーかと思っていましたが、メインストーリーになりそうですね。その点で言えばバラバラだった設定が収束して話になってきたような快感はありました。

 王が悪女サイドにつくのもなかなか面白い発想です。やはり作画も演出も褒められたものではないでですが、内容が面白いのは拾い物でした。

 原作が「なろう」にありました。600話近くありますが、1話50行くらいで合計30000行。面白ければ1日で読める分量ですのでちょっと読んでみるかもしれません。

 なろう系的な安易さも感じられますが、何かを考えて話を作っているなというちょっと読む価値がありそうな作品だと思います。{/netabare}


5話 粗削りで完成度は低いけど面白さと味があります。

{netabare} なろう小説を読みだしましたが、ちょっと文体が今時すぎて読みづらいので遅々として進んでおりません。その点ではアニメはわかりやすいと思います。正直、なろう原作と比較して制作会社ガチャに外れた…というほどレベルの差はない気もします。というか、結構アニメは上手く作っている気がします。

 この作品、なんていうんでしょう…細部の作りこみはちゃちなんですけど、全体の設定と話の流れは面白いんですよね。話の方向性もちゃんとあるし。そしてヒロインの独白が何とも言えない味があります。つまり、粗削りだけど見るべきものがある、という言い方が正しいでしょうか。

 原作者でも制作会社でもいいですけど、アニメ、小説…あるいはコミカライズ…なんでもいいですが、完成度の高い作品をどこかで提示できれば、かなりいいものができるのではないかと思います。
 正直「はめふら」はキャラ造形が段違いだっただけで、話の中身は数段進歩していると思います。{/netabare}


6話 聖女の気持ち悪さが主人公のいい子化のカリカチュアなら大したものです。

{netabare} いいですね。あえて聖女リズの性格造形の気味の悪さを意識しています。で、深読みするとこのリズって今のなろう系をはじめとした、マンガ、アニメ、ラノベのいい子ちゃん主人公のカリカチュアライズですよね。

 人の命を奪わない。信じれば解決する。非常に幼稚な正義論になっています。「ガンダムシード」とか「エウレカ」でもやってましたけど、(作品の出来不出来は別にして)短絡的な暴力否定でしか創作物として主人公のキャラ付けできないということです。
 最近感じている主人公の聖人、いい子化です。異世界転生もの全般、ラブコメ全般「ロシデレ」「負けヒロイン」などでも強く感じた部分です。

 今やっている「アオのハコ」も同様です。こちらは主人公ではなくヒロインですが、なぜあのヒロインって魅力に欠けるのかと言えば、やっぱり欠点がない聖女だからだと思います。はっきり言えばそこが本作同様に気持ち悪さに繋がっています。
 一方で「ダンダダン」を見ればモモが魅力的なのは欠点があるから長所が際立ちます。
 メタ的にそういう皮肉を込めてゲーム内部ということを意識してリズを描いたなら大したものだと思います。

 何度もいいますが、本作がいい出来のアニメだとは言いません。ただ、何か光るものがある作品だと思います。だからこのレベルの作画でも毎週見られます。{/netabare}


7話 やっぱり話は面白い。大きな枠組みがちゃんと感じられます。作画は…

{netabare} 衆議院選挙とかアメリカ大統領選挙とかあったので、ここに出ている貴族が少なくともノブレスオブリージュを自覚し、国を何とかしなければ…と憂いているさまを見ると何とも言えない気分になります。ただ貴族制はほぼ例外なく腐敗する宿命にあるので、権力というのは本当に難しいものです。

 という事が考えられる程度には話の構造がちゃんとしているんですよね。そしてやはり本作の聖女リズが現代的な日本人が望むヒロイン像の視点を変えたものだと思うと、そこも気持ち悪さもやっぱり描けています。

 それと障碍者がなかなか自然に描けています。キャラとして押しつけがましくないのがいいし、ちょっと訴えかけるものがあります。

 何度も言いますが、個々のエピソードは弱いですし、作画は紙芝居だしキャラの頭身はおかしいし、最悪です。しかし、大きな話の枠組みのレベルは高いなあと感心します。

 ひょっとしたら綺麗な絵でなめらかな作画は邪魔になる類の作品なのかもしれません。「なろう」掲載の小説をもっと読みやすい文章にしてくれたらなあ切に思います。{/netabare}


8話 アリシア最高です。ここまで強烈な印象になるとは…

{netabare} アリシア最高ですね。過去いろんなお気に入りキャラはいましたが、このキャラにはかなり惹かれました。OPで隻眼になっていたので多分そうだろうなと思う展開ですが、なんというかここまでとは…そのことについて悩むでもなく、あっさりした感じがかえって強烈な印象でした。この後、どういう展開かわかりませんが、8話までのアリシアの描写は本当に良いと思います。

 何となくですが、この原作者は身体障碍に何か思い入れがあるんでしょうか。隻脚のキャラもいますし。わずか8話の間にここまで肉体の欠損に着目しているのは本当に珍しいと思います。原作者の深層に障碍あるいは身体欠損の問題がある気がします。わからないですけどね。わからない分見ているこちらの胸に何かを残しました。

 大きな話の流れと、キャラは本当にいいですね。やっぱり原作を読んでみましょうかね。


追記 原作1巻読みました。「なろう」で読むより紙の文庫本が読みやすく一気読みでした。本作アニメのレベル90の課題を父親から言われるところまででしたね。

 結論から言って面白かったです。アニメで映像で見ている効果はあるかもしれません。この出来の悪そうに見えるアニメは結構忠実にアニメ化できています。つまり、テンポが尋常じゃないですね。1場面1場面の切り取り方が独特の時間感覚というか。ただ、15歳になったところなので、この後のペースはわかりません。

 やっぱりアリシアはいいですね。悪女の定義の勘違いが面白い云々というより、この娘の覚悟と一貫性がなかなか心地よいです。モノローグがあるようで感情が見えないのがちょっと描写不足感はありますけど、キャラにライドすると感情も感じられるようになります。
 キャラの深堀りはサブキャラについてはできていないですが、このペースは文庫本の形だとダラダラエピソードを入れられるより良かったです。たぶん、9話までに3,4巻くらいは読んでいると思います。

kindle unlimited加入で無料ですが、原作者にお金を回す意味で新刊を紙で買います。{/netabare}


9話 意図的ではないでしょうが、リズがキャラ論になっているのが面白い。

{netabare} 原作を5巻まで読みました。話の展開はネタバレになるので置いておきますが、キャラ萌えに関して言えば、やはり徹頭徹尾アリシアです。他のキャラはデュークからして、それほど自分を持っているキャラではありません。リズを除いてですが。

 ストーリーの出来もそれほどではありませんが、それでも大きな物語が感じられるのはアリシアのキャラの出来とリズの極端な描き方によるものでしょう。
 リズは良い意味で非常に気持ち悪く描けて、かつ悪人でないのが面白いキャラ造形です。原作者が意識しているかわかりませんが、女から見て気持ち悪いいい子を象徴しているのでしょうか。それが期せずして主役キャラのキャラ論になっている気がします。リズが今のポジションでいる内は面白いと思います。

 アニメの範囲は中途半端だと思いますが、結構楽しませてもらいました。独自性という意味では出色だったと思います。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

チープなろうだが優れた部分がある

なろう系の悪役令嬢ものと言われるジャンルの一つ。
なろう系的なチープさは強い。ご都合主義的であるし、ストーリーの基軸もテンプレートの域を出ない。政治についてなどの議論も子供じみている。主人公は「悪女」と言いながら結局いい人ぶっているし、性格の悪い愚か者を踏みつけにし、主人公を際立たせることで話が進む。なろう系の中でも決して質の高い作品ではない。

ただ、自分も悪役が映えるタイプのストーリーが好きなので「悪女をこそ目指そう」という主人公の考えには共感できる。ストーリーで主人公が求める「悪女」像は違和感を感じさせるけれど、「正しい悪女」を求める思いには一部首肯できる部分もある。悪の美とは、既存の枠組みに付き従い、おとなしくするのをよしとせず、束の間の賞賛を求めず、自分の考えを持ち自分の責任でもって行動をすることにあるのかもしれない。だから陳腐ではあるにせよ「人間が正義を求めながら悪を求める」というそうした矛盾もあながち間違いではなく人間の中に本当にあることだろう。

プラトンは、「清濁合わせ飲む」といったことや「悪に利がある」といった考えには反対であった。賢く合理的に良いものは「正義」であり、愚かで誤っていて悪いものが「悪」であり、2つは交わらないのだと言った。「悪」を多少許容することが賢い生き方なのだとか、利己的な悪を用いたものが成功するのだといった考えを否定した。その考えもわかる。本質的には他者を害し、自分の利を追求するような「悪」とは弱さであり、結局本人に利をもたらさないのだろう。だから人間は正義を求めるべきなのだ。ただ本質的な「善悪」の話ではなく、外面上の、世間上での「善悪」の話をするなら、「正義」と呼ばれるのは「世間で良しと思われる事柄を守る」ということであって、「既存の価値観における善」と異なるところに善を求めるものは「悪」とみなされてしまう。ゆえに「正義である」というのは「因襲的で進歩のない」ことや「自分の頭で考えない」ことと繋がりを持ち「悪である」とは新しい道徳観を探す冒険を厭わない姿勢を示すと言う側面を持つ。また「正義を重んじる」というのは反転すると自分の道徳観を盲信し、そこからずれたものを一切みとめない厳しいあり方であり、これも危うさがある。
「悪とみなされる」のは「本質的な悪を行う」からではなく「既存の社会に対して反対し、対立する」からなのである。既存の社会に反対し対立することが善を生み出すこともある。
簡単な例を挙げるなら「魔女狩り」は当時正義に基づいて行われたのであるが、その行いは今日の価値観からすれば悪であり、当時魔女狩りを反対するものは悪とされたかもしれないが彼らが現在には正しいと言われる。
悪が善であることもあることを人間は本能的に知っているから「正義」を尊ぶと同時に「悪の美」に対しても惹かれるのかもしれない。
若者が不良になりやすかったり反抗的であったりするのもまさしく「既存の価値観にとらわれず新しいことを求める」というこの性質ゆえなのだ。
そうした風に考えるならアリシアの理想の悪女像も理解できる。


アニメの話に戻る。この作品において優れていたのは{netabare}黒幕としての聖女であり、この点、悪役にこだわった作者の面目躍如だったかもしれない。
描き方にはかなり荒削りなところがあったが、「善であろう」と求めていた人間が意図せず反対に無自覚に堕落し、悪を振り撒いてしまうというこうした皮肉めいた展開は個人的にとても好ましかった。
なろう系のアニメは大抵全く脈絡なく展開し尻切れトンボに終わるのだがこの作品は終盤解決しキリ良く終わっているのでその点も良かった。
女性向けなろうジャンルのアニメはいくつか見たけどその中では一番良かったかもしれない。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

看板に偽りしかない駄作

【物語】 1.0 / 5.0
 乙女ゲーに登場する悪役令嬢キャラに転生し、異世界で悪女として生きていくことを決意するところから始まる「悪女転生」系の女性向け作品。
 しかし蓋を開けてみると、悪女らしい行動は一切なく、主人公が「悪女ならこうするだろう」というズレた認識で善行や人助けを繰り返すだけ。
「悪女転生」系作品のテンプレ通り、対立する者として聖女が登場するが、聖女にまつわる話が冗長で、女から女へのいじめ描写など「これ、こんなに長々とやる必要があるか?」と疑問に思うレベル。
 ただでさえテンプレ通りというか、既視感を強く覚える「悪女転生」系作品なのに、加えて構成がド下手くそという致命的な内容となっており、この点に関しては評価するところが一切ない。
 また、転生前のパーソナリティが極めて希薄であり、「転生」という要素すらまともに扱いきれていないのは、もはや原作のレベルの低さを疑う他ない。「中学生が聞きかじった知識をフル動員してそれらを継ぎ接ぎし、なんとか形にした作品」と言われても納得できるレベルに感じた。

【作画】 1.5 / 5.0
 なろう系の中でもやや質が落ちる部類だろう。
 崩壊とまでは言わないが、評価には値しない。

【声優】 2.0 / 5.0
 悪女キャラが主人公なのだが、主演声優の声が「可愛らしすぎる」という点はミスキャストに感じた。
 ストーリーは幼少期から始まるので、それ込みでのキャスティングなのかもしれないが、後半成長して以降はもう少し大人びた演技をしてほしかった。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
 物語の項でも述べたが、作品のコンセプトであるはずの「悪女としての言動・立ち振舞」が一般的な認識と極めてズレており、主人公の「言っていること」と「やっていること」の不一致があまりにも多すぎるため、全てが茶番・おままごことに見える。故に、キャラクターの中に芯のようなものは一切感じられず、もっと言えば俯瞰でものを見れない頭の悪い人物のように映る。
 こちらもアニメをそれなりに見てきたので、いわゆる「なろう・転生」系の作品にそこまで多くを求めはしないが、せめて掲げた看板の内容は守るべきだろう。
 それができないなら、ギャグテイストでもいいので主人公が理想と実情の差に葛藤したり、自分にツッコミを入れるなどして、理想との乖離に何かしら言及すべきであったと思う。



【総括】 6.5 / 25.0 (平均 1.3)
 全ての点において評価に値しない。
 特に個人的に気になったのは、やはり「いつになったら悪女らしい行動をするのか」という点であり、そのせいで物語やキャラクターには一層魅力を感じられなかった。
 聞いたところによると「悪女転生」系作品は数字を稼ぎやすいらしいので、その流れで生み出された粗製乱造の一つなのだろうと感じた。

・追記
 最終回まで見たが、評価は変わらず。
最後まで「歴史に残る悪女になる」を連呼するだけで、実情があまりにも伴っていない。くだらない。
 あと、不意打ちでキスをされるシーン、不意打ちされた側がしっかりキス顔になってるのは普通に演出としてミスなのでいい加減にしてほしかった。最後の見せ場くらいはしっかり作ってほしい。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

65.9 2 学園で悪女なアニメランキング2位
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (168)
554人が棚に入れました
「君との婚約は破棄させてもらう」 きらびやかな夜会で突然放たれた婚約破棄の言葉。アイリーン・ローレン・ドートリシュはそのショックで前世の記憶を取り戻し、現状を把握した。 ここは、前世でハマった乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の中。自分はゲームのヒロインの恋路を邪魔する、悪役令嬢・アイリーンであることを! 前世の記憶だと、アイリーンのこの先は雑な死に方をする破滅ルートだけ。 破滅フラグの起点であるラスボスの魔王・クロードを攻略して恋人にしてしまえば、フラグが回避できるかもしれない! そう考えたアイリーンは、美しき魔王に宣言する。 「結婚していただきたいの!」 一発逆転、幸せを掴み取るためのアイリーンの旅が始まる――。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

もう悪役令嬢モノはいいよ

{netabare}
悪役令嬢モノなろう系。
悪役令嬢モノのような相当独創的な発想の作品は、何個も出されると二番煎じにしか見えないという。
面白いものもあるけど、これはもうおなかいっぱいなタイプの作品。
悪役令嬢モノとタイトルについてるだけであっ...ってなってしまうし、結局普通の恋愛物なんだから、そっちを重視したタイトルにして欲しいという個人的な願い。

ラスボスを飼ってみますというタイトルだけど、特にクロード様は悪人と言うわけではなく普通なラブコメ。
ラスボスになってしまう要因の出来事を回避していく感じのいつものパターン。
正直4話まではテンプレ感はあるものの、クロード様救済のためにあれこれする主人公に好感持てるし悪くはなかった部分もあるけど、その後でダレた。
原作の1巻でやることをやり切ったパターン。
学園編以降のグダグダ感。
4話まででクロード様とかなり近い関係になったかと思いきや、学園編では実質的な離別、最終章では記憶喪失...と無理やり関係性を一旦途切れさせての展開。ストーリーの向かう先が迷子。もうゴールした後だから。
敵役ポジションも大した動機なく主人公やクロード様の妨害をするだけの全く魅力のないキャラ。引き延ばしのために作られた舞台装置敵キャラ。
最後も死んだように見えたキャラがご都合パワーで復活して終わり。

まあ、学園編も悪役令嬢モノに飽き飽きしていない人なら楽しめるかも。

OPは個人的にはむしろ高橋李依の曲の中だと珍しく好きな部類。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆3
もうこれ系いいよ。しょうもな。クソゲーやんけ。
小学生が考えたような二番煎じアニメ。
こういうしょうもない設定で他の類似作品と差別化で来てると思ってるのかな。
もう飽きたこの1発ネタ。泣かせてみたくなったとは。

2話 ☆2
農民か? 虚無すぎん? ラスボスがあまりラスボス感ない。
これどこに面白さを見出したらいいの?
王を追いやったって、あいつ最強じゃないんか。
乙女ゲー設定作品って何故か人気だけど、見てて飽きないのかな。
てか乙女ゲーなのに魔王ってなんだよ。

3話 ☆6
飽きたよこの展開。こいつもゲームプレイ者なの?イキリ主人公きしょ。
ラスボス普通にここ入ってきていいんか?
まあ主人公好きになれんけど恋愛要素はそれなりに良かった?
EDなんでこんな不気味なの?

4話 ☆9
OPスルメ曲。
この手のゲームあるあるだな死の装いからの覚醒みたいなのは。
俺もこのアニメのシナリオ気に入らない。こいつ結局何かやってんの?
謎理論すぎる。いや、このアニメ意外と面白い説出てきた。
ドラゴンって魔王って感じはしないな。ドラゴン空気。
けどゲーム設定無しでも話作れたような気もする。
いい最終回だった。

5話 ☆6
もう完全に付き合ってて草。レガリア難民救済。
原作クロードルート前提なのかよw
これ前回で1巻最終でここからは引き伸ばしなんだろうなって感じがする。
エロゲーかよ。女に負ける男。なろう感出てきた。
男尊女卑設定ってエロゲにありそう。
タイトル的にこいつも飼って逆ハーレムするんだよな?w
クロードこいつこんなキャラだったか?w

6話 ☆6
わざわざそんな方法で破滅させる意味ある?
これ落としにかかってるだろ。もうこいつ悪堕ち済みかよ。

7話 ☆4
確かに用意するものでは無いな。
大会に参戦してクロードに勝つしかない。いや、ちゃんと戦え。
随分と強引な方法だなこのクソ女。周りなんか咎めるだろこれ。
胸で女バレするじゃん。

8話 ☆5
男尊女卑設定は忘れられた。この青髪失せろや。
いや、ゲームでないと言いきれはしないだろ。てかこいつ誰だよ。
本来の主人公か。ヤンデレ魔王

9話 ☆2
誰か外も見貼れよ。ヤンデレ魔王
そんな簡単にやられるとか魔王の名前が泣いてるぞ。
普通レヴィが疑われる流れだよね。主人公キモすぎ。

10話 ☆3
レヴィのがかっこいい。セドリックと犬猿の仲になったんじゃなかったか?
虫さんが走る。魔物唐突すぎんだろ周囲確認しとけよw
あのメガネたちは無視していいんかw

11話 ☆2
ED回収ww ほぼ記憶戻ってる雰囲気あるな。めっちゃ嫌がってたじゃん。
茶番感。マジで第1生で終わりでよかったなこのアニメ。

12話 ☆0
こんなん死罪確定だろ。いや、アーモンドマジで死んだの?
このクソ女ただの狂人で不快でしかないわ。
どこに魅力があるんだよアイツに。
アーモンド生きてたどころか目も戻ってて草。都合よすぎだろ。

曲評価(好み)
OP「共感されなくてもいいじゃない」☆7.5
ED「ノミック」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

このままいけば…“死”あるのみ 残る手段は…生きるためだけの結婚のはずだった…ただのお転婆娘と、思っていた…“恋”に不器用な2人の“愛”の攻略合戦が始まる 魔王を落として一発逆転! ハッピーエンド

この作品の原作は未読です。
事前情報無しで視聴に臨んだので、りえりーや香菜ちゃんが出演していたのはラッキーでした。
あ、途中であやちも出てきましたけれど…^^;


「君との婚約は破棄させてもらう」

きらびやかな夜会で突然放たれた婚約破棄の言葉。
アイリーン・ローレン・ドートリシュはそのショックで前世の記憶を取り戻し、現状を把握した。

ここは、前世でハマった乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の中。
自分はゲームのヒロインの恋路を邪魔する、悪役令嬢・アイリーンであることを!

前世の記憶だと、アイリーンのこの先は雑な死に方をする破滅ルートだけ。
破滅フラグの起点であるラスボスの魔王・クロードを攻略して恋人にしてしまえば、フラグが回避できるかもしれない!

そう考えたアイリーンは、美しき魔王に宣言する。

「結婚していただきたいの!」

一発逆転、幸せを掴み取るための
アイリーンの旅が始まる――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

最近、「悪役令嬢」は流行りなんでしょうか^^;?

少し前には「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」が2期に渡って放送され、映画化も決まったんだとか…

そして、2023年冬アニメでも「悪役令嬢」をタイトルにした作品が放送されていますし、2023年には「私の推しは悪役令嬢。」というタイトルの作品も放送されるんだとか…

現在放送されている悪役令嬢作品は、未だ第1話しか見ていないので何とも言えませんが、総じて言えるのは、悪役令嬢に転生した女の子はことごとく悪役とは真逆の立ち位置にいるという点です。
皆さん優しくお人好しで、誰からも愛されるキャラ…は少し言い過ぎかもですけれど。
たまには「転生したらもっと悪役令嬢になった」など振り切れる作品が出てくると、それはそれで面白そうなのでは^^;

この物語は、乙女ゲームの悪役令嬢として転生した主人公が、そのままだと死に直結する人生の危機を何とかして逃れようと必死に藻掻く様が描かれています。
悪役令嬢というジャンルがあるなら、王道中の王道を行く作品だと思います。

先ほどたまたまwikiをチラ見していた時、主人公であるアイリーンの紹介欄で奇妙な単語を見つけました。

「ナレ死」

始めて目にする単語です。
ググってみると、こう書いてありました。
「「ナレ死」(なれし)とは、ナレーションだけで死が告げられること。登場人物の死が役者の演技ではなく、ナレーションだけで処理されるところに、寂しさや残酷さ、衝撃などが伴い、視聴者の心にダメージを与える。」
だそうです。

そうなのかなぁ…?
ナレーションだけで処理されるところに、モブっぽさを感じるのは私だけでしょうか^^;?

今のところ、何とか死亡フラグは回避できているようですが、この作品が面白いのはそんな主人公の行動を妨害する輩が居るというところです。
本来ならもっと早くに一件落着する筈でしたが、その輩のせいで物語がややこしくなるんです。
まぁ、そのお陰で物語に華が添えられるんですけどね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、りえりーによる「共感されなくてもいいじゃない」
エンディングテーマは、ACCAMERさんによる「ノミック」
もうオープニング曲の歌詞の早さが尋常じゃありませんでした。
それをりえりーはスラスラ歌うんですから、声優さんってやっぱり凄い。
カラオケで歌える自信が1㎜も持てない楽曲でしたが、聞くのは大好きだったのでエンディングと合わせて通勤時に聴いていました。

1クール全12話の物語でした。
何だかんだ言いながら結構楽しませて貰いました。
主人公がりえりーで、求婚を申し込んだお相手が梅原さんだったからかな…
声質の高低差が妙にしっくりした気がしたので^^
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

どっかで見たような設定だったので・・・。

色眼鏡で観ていました。
というか、先入観たっぷりです「またかぁ・・・」という気持ちが無かったと言えばウソになります。

ま、事ここに至っては仕方が無いですよねぇ。
この異世界転生系の乱立ぶりを乗りこなしてきた身にとっては先入観たっぷりなのもやむなし、そしてゲーム内へ転生というのでは「乙女ゲームの破滅フラグ~」という、そこそこ名の通った作品もありましたし。


といった感じで割とネガティブなイメージを持ったうえでの視聴かいしとなりました。

例によって、詳しい内容にはそう触れず、所感をば。


物語:しっかりと全話を視聴したのですが、当初持っていたネガティブイメージは払拭できた作品だったと思います。
序盤こそゲーム内への転生、しかも悪役令嬢への転生という事で「ふ~ん、で、どうすんの?」的な斜め見をしていたのですが、最初から「んっ?」という思いがあり、視聴意欲は少し高まっていきました。

もう一つ視聴を続けられた要因があるとすれば、主人公:アイリーンの勢いでしょうか。
とにかく、勢いで物語の波に乗せられていった感じです。
あと、まぁ、魔王との関係もうまいバランスでしたかね。

まぁ、悪役令嬢になってしまったので、バッドエンドを色々と回避していく的な流れだけであれば、先に似た作品はあるのでしょうが、魔王を落しにかかろうという発想はwなかなか。
しかも、舞台設定が割とうまくできていたと思います。
人間側と魔王(魔物)側の立ち位置設定の妙が活きたと思います。
これは、終盤にいろいろと関係が改善していく中でも活きていた設定だと思います。

最終的に、12話目で少々、慌ててタタミにかかったキライはありましたが、物語としては思った以上に骨太な印象を受けました。
バランスが良かったのかな、と思います。


作画は、まぁ、フツーかフツーよりも少しマシ程度でしょうか。
イケメン君たちはそれなりにキレイに描写されていたとは思います。
女性キャラは少しパワー不足だったでしょうか。


声優さんは、いつもの事ですが、特に違和感を感じたり、作品を楽しむ上で障害になる様な事は無かったと思います。
私は、割と甘めなんでしょうかねw、声優さん評価については。


音楽は、OP/EDともに裏声が特徴的な楽曲でしたが、正直、少し苦手でした。
これは、私の好みによるもので、OPなんかはラップ調?な部分などキャッチーで耳に残る要素もあったと思います。
どうにも、ヒステリックに聞こえてしまうので、あの手の裏声って苦手なんです><、100%個人の好みの問題です。


キャラクタは、勢いがあったと主人公のアイリーンを表したばかりなのですが、実はちょっと苦手なタイプでした。
ただ、魔王はじめ取り巻きとの関係が割と好みな感じで、人間関係的には楽しめました。
先にも述べましたが、イケメン君が多かったですよね。
ま、この辺も嫌味なく観れたのはお手柄なのではないでしょうか。
そして、対立軸となるリリアの方もしっかりとアイリーンに対する悪役っぷり
でヘイトやイライラを集めていました。
無理矢理に悪役を演じているようにも見えましたが、あちらもプレイヤー設定で、そう言う挑戦的な方針で動いているという事であれば、納得でした。



率直に言えば、視聴前のタイトルを見れば、観たことのある人であれば「乙女ゲームの破滅フラグ~」が頭をよぎるはずです。
ですが、物語の進行タイプとしては全く別モノでした。
この作品なりに、バランスよく物語を展開し、少し慌て気味でしたが、最終話で割ときれいにタタンでいました。

フツーに視聴して、アイリーンと魔王の恋愛モードでもニヤニヤできそうな点もありましたしね。
私的には、思ったより楽しめたという感想になります。
機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

63.7 3 学園で悪女なアニメランキング3位
六道の悪女たち(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (89)
234人が棚に入れました
不良ばかりの亞森高校でいじめられながらも、平和な学園生活を渇望する六道桃助(ろくどうとうすけ)。ある日、死んだはずの祖父から謎の巻物が届き、六道は不思議な力を手に入れる。それは「“悪女”にだけ無条件でモテる」というとんでもない能力だった!! 次々にスケバンやギャル、番長など強烈なキャラクターの悪女達が、なぜか六道の前ではおとなしく、しおらしい乙女になってしまい最初は戸惑う六道だったが、悪女達がきっかけで起こる様々な喧嘩やトラブルに巻き込まれる中で、気弱ながらも秘めていた情熱と男らしさを徐々に開花させていき。 理想の穏やかな学園生活からは程遠いけれど、強烈な悪女や友人たちに囲まれ、情けなかった日々が一変していく、一風変わった学園バトル・ラブパニック、ここに開幕!!

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

えらい時間が経ってからのアニメ化な印象です。

というよりも、そもそも、アニメ化の対象になるとはw。

確か週刊少年チャンピオンに連載していた時には、一応、最初から最後まで読む作品リストには入っていた気がしています。
アニメ化は絶対無理ではないけれども、万人受けはしないだろうなぁと直感的に思っていた作品でした。
そうですねぇ・・・当時のアニメ化率の予想は22%と言ったところでしょうかw(当人比)。

ここに至ってアニメ化を果たしていたので視聴してみました。

物語はいじめられっ子の六道桃助が悪女に好かれるという能力(印)を得たことから始まる、ヤンキーコメディ?と言う訳でもなく、ジャンル的には何なんだろう?
個人的には、割と理解しやすくって流し読みよりは少ししっかりと呼んでいた気がしています。
少々、子供ちっくな方向にも振られているようなところもありましたが、この作品、非常に安っすいところでではあるのですが、友情とか、仲間的なポイント、意地をとおすポイントでツボを押さえた様なセリフやシチュエーションがあったので、そこが気に入っていたような気がしています。
雑いところやガバガバなところもありましたが、抑えるポイントはギリ押さえていたというところでしょうか。
これは、最終盤まで変わることは無かったはず。

作画については・・・。
これは、なかなか褒めづらいですよねぇ、実際問題として。
なんなら、80年代レベルと言っても差し支えないかもしれません。
これはキャラをはじめ全体的な作品のイメージなので、ヤンキーものの範疇で多少粗く作ったのか、そもそものクオリティなのかは不明です。

声優さんは・・・、あまり言う事は無かったかなぁ。
特別に違和感があったという事も無かったですし、意外と実力者が配置されていましたよねぇ。
向日葵乱奈の声については最少は「ん?」と思った事もあった様な気がしますが、乱奈については、作画の方が気になりましたね。


音楽は、個人的には特別刺さるという事はなかったです。
作品とのシンクロ率は少し低めだった印象です。

キャラは、作画、描き方が雑ですが、実は割と立ったキャラがそろっているとは思いました。
これは、しっかりと原作準拠で問題はなかったのですが、やっぱり作画が気になってしまいましたねぇ。
乱奈の服装もしっかりと準拠しているのですが、今の時代に観ると連載当時よりもいっそうキビシイ(こっぱずかしい)ものがありますね。

その他のキャラは、まぁ、全体的に古臭い描かれ方(技術的な意味で)だったように思いましたが、それなりでしたかねぇ。
私的には雷乃が少し印象に残りました。


物語的には、今後も面白い話や、乱奈について物悲しいと言うか、善悪についてはある意味絶望的なエピソードもあったりするので、続編シリーズがあってもいいとも思うのですが、所感としては厳しいのかもしれません。

もし・・・、もし、続きがあるとしたら、もう少しブラッシュアップした作品作りになっていればいいな、と思いました。



でもなぁ・・・スケバンスタイルのサブ主人公・・・受けねぇだろうなぁ・・・今からは。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2話を無料配信で見忘れて断念。あんまり残念でもないので放置。

1話 もう絵柄も内容も少年チャンピオンだなあ、という感じでDQNというよりもヤンキー…いや、不良ですね。伝統芸です。

 イジメがあるアニメはその心情を察すると不快になります。ただ、長瀞さんとか聲の形とかワンダーエッグプライオリティに3月のライオンといろいろありますけど、ストーリー展開を見たほうがいいでしょう。ここに挙げたアニメは皆面白かったですからね。

 本作は女子たちが本質的に「悪」であるという設定です。長瀞さんに近いですが、悪の度合いが全然違います。その部分のデフォルメがどう効いてくるかですね。

 主人公に着目するといじめられっ子の成長物語になる感じです。陰陽道はファンタジー設定ではありますが、好きな子を守るというストーリー展開になるのかなあと捉えればばそこは少年マンガ的なきっかけです。そこのご都合主義は比較的目をつぶれる感じでした。

 ただ、アイデアが面白いですがスタートの設定がいい作品には出落ちが多いですから過度の期待はしないで、数話確認したいところです。

 太ももは誰にでもある。至言…でしょうか?ただ含意は多いですね。ある意味ではルサンチマンであり、ある意味では反ルッキズムです。見るハラと女子の露出の関係性なども現代的です。
 それにしても、太ももの作画のツヤは良かったですね。色合いを見ると第一印象より作画レベルが高い気がします。

 そう…アニメ作画というか絵作りは古臭いですけど丁寧でした。「おにまい」的な淡い色彩が昨今の傾向だとしたら完全に逆転してますね。そこが子供向けっぽい感じで、内容の生々しさを薄める役割だった気がします。



 2話を見るのを忘れて、後で見ようと思ったら有料しかないので断念です。まあ、それがあんまり残念とも思いませんので、いいでしょう。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

どらえもんのような作品

『あらすじ』
不良学校に通う弱者高校生六道桃助が不良少女を惚れさせる能力を手に入れる。本作のヒロインであり、作中最強の不良少女の名を持つ向日葵乱奈も例外ではなく、六道桃助に魅了され、楽しい学園生活が続く筈が様々な因縁を持つ不良たちに絡まれることに・・・。

『かんそう』
第一印象はボーボボだった。特にピンクの髪型をした幼田 小百合を見るとどうしてもビュティにか思えなくなってしまう。
しかし、内容はキャラ・ストーリー共にひと昔前の友情漫画を彷彿とさせるものだった。
私が学生時代にこの内容を視聴してもあまりピンと来なかったかもしれないが、【平和】・【友和】・【絆】を題材としたこの作品はかなり心に来るものがある。
特に争いを望まない平和主義を貫く姿はドラえもんに登場するのび太のようだ。
故にこの内容に私は仲間の信頼関係の大切さを学ぶ作品だった。

地に足をつけて成長する姿や、物理的ではなく精神的な成長が描写されているこの作品は今の時代には珍しい内容だった。
なろう系のような屈強な戦士が人々を守る作品も面白いが、皆が特別な強さを兼ね備えられるわけではない。
そういった弱さを知った者に向けた優しいこの作品を皆さんにも見ていただきたいと思った。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4
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