たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.2
クビキサイクル感想
OVAとして作られていますが、おそらく予算はほぼTVシリーズと同じくらいでしょう。作画もいたって普通です。
全8巻の中のなかで気になったのは、過度の引き伸ばしでしょう。ミステリー作品としてはまあまあのトリックでしたが、演出が化物語をそれまた劣化させたような演出で、解決編から永遠と続く説明ゼリフを手練手管使って観せるモノにまで仕上げるのは至難の業なんだなと改めて気づかされました。
西尾維新さんの原作は、その小説の内容からして映像化には不向きなタイプなのです。見せ場のあるアクションがあるわけでもないので難しいんですね。
アニメーションは「動き」の連続なので、確かに作画としては非常に楽ですが、演出家のみ際立って、アニメーターの出番がないのは痛いのです。
なので、内容はともかくアニメとしては非常にイマイチな作品でした。