2020年度の天真爛漫おすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度の天真爛漫成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月25日の時点で一番の2020年度の天真爛漫おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.6 1 2020年度の天真爛漫アニメランキング1位
ソマリと森の神様(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (383)
1678人が棚に入れました
森の中で私は"それ"と出会った。それ(人間)は、わたし(ゴーレム)を「おとうさん」と呼んだ----。地上は異類異形の人外たちが支配する世界。人間は迫害され、絶滅の危機に瀕していた。そんなある日、森の番人である「ゴーレム」とひとりの人間の少女が出会う。滅びゆく種族「人間」と森の番ゴーレムの父娘の絆を綴った旅の記録・・・

声優・キャラクター
水瀬いのり、小野大輔、七海ひろき、鈴木達央、小野友樹、早見沙織、小林ゆう、速水奨、関智一、茅野愛衣、高垣彩陽、柴田理恵
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ファンタジーだからこそ心理描写が大事

原作未読


つくづくジブリは偉大だと思う。


『ラピュタ』のロボット兵が『トトロ』のメイちゃんを連れ『千と千尋の神隠し』並に素性を知られてはいけない世界を闊歩する話。


これでこの作品どんなん?の回答となり得るからである。共通認識ができてるんですよね。

完全なファンタジー世界です。先述のロボット兵みたいなのが“ゴーレム”森の番人。メイちゃんみたいなのが“ソマリ”ゴーレムに拾われた人間。
長寿命であるゴーレムは寿命が尽きる日が近いことを自覚し、ソマリのために同種族の人間のもとへ彼女を返すあてのない旅に出ます。種族はいろいろ。人間は捕食対象で絶滅種扱いという世界です。

例によって世界観構築が勝負のファンタジー世界ということでは、概ね成功しているように見えます。
原作連載中の事情もあってか中途半端な終幕ではありましたが、一区切りつけてはいるのでそこは賛否両論というところですね。


ソマリのフード姿。目的のあるあてのない旅。このへんは↓

 {netabare}『銀河鉄道999』のメーテルと星野鉄郎の関係を彷彿させる。{/netabare}

感情のない大人と身寄りのない娘の交流。このへんは↓

 {netabare}『LEON』のレオンとマチルダの関係とも言えなくもない。{/netabare}

いずれも名作の予感を感じさせる立ち上がりではありました。


 {netabare}二人はどうなるのか?{/netabare}


本作のテーマです。
そしてこのテーマにこだわるか否かで作品評価が変わるといえるでしょう。
私はテーマ(と感じたもの)にこだわるとした上で「きちんとした結末から逃げたな」とネガティブな評価をしてます。なぜ逃げたのかな?と考えると原作(未読)のまずさに落ち着きました。このへんは後述。
意見は別れるところで、ファンタジーの世界観、全12話で一区切りと評価すべきポイントもある作品です。1クールだし観て損はない作品だと申し添えておきます。
そして声優“柴田理恵”。これはこれからどしどし仕事来るんじゃないかなというくらいの水準でした。貴重なのでこれ見たさという視点でもお釣りくるかもしれませんよ。


以降に展開するのは、本作品を面白いと感じた方には面白くない内容かもしれませんのでご容赦を。

※ネタバレ所感


■ソマリちゃんごめんよ

水瀬さん良かった!の声が並ぶはずですが、そここそ声が甲高くて苦手でした。周波数高めです。

{netabare}声だけでもないです。お使いにもいけるので5歳以上小学生低学年程度の設定でしょう。教育受けてないからの言い訳も立つし物分り良い必要はないです。だが我慢ならぬ鬱陶しさ。当初は天真爛漫キャラなんだろうなぁくらいで流してましたけど、作品自体の人間種の描き方が雑で、単に人間を描けないのね、という方向に考えが向いていきました。{/netabare}


■種族としての人間(重要)

ゴーレムとソマリの関係が作品のテーマとしたら、人間とその他種族との関係や未来は作品テーマを貫いてる重要な部分です。
この人間の描かれ方に首を捻りまくった私です。さっき後述するとした原作の不味さに繋がる部分。

{netabare}排他的になる理由が薄くないですか?むしろ「理由は無い」といってもいいんじゃないですか?
自分と違うからといって排斥する。そんな人間種の描写が繰り返されました。

・ケモノに襲われた人間の子供を助け、負傷してるその子を抱きかかえ親元を訪ねたら銃殺さる
 →さすがにそれはヒドイんでないかい?
・それまで仲良くやってたのに人間の幼女助けるために空を飛んで身バレしたらアウト!
 →え?目の前で助けてるの見てるのに言い分も聞かないんですか?
 →幼女とだけは理解し合えてた!っていい話にならんよ

“排他的な人間”を描きたいがための結論ありきで深掘りできず無理筋な描写になってます。こっち(異形)は何にも思ってないのにむこうがヒドイからは充分伝わってくるけど。人間があんなん(DQN)なのでこの点は説得力ありましたがなんだかなぁ。{/netabare}

これは嫌な感覚でした。

{netabare}人間だけが排他的でだから滅亡したというのを言いたいのでしょう。
なお、人間以外の異形の種族間での軋轢は一切描かれてません。

異なる種族は始めから仲良しなのです。以前は軋轢があったけど克服したよ的発想が作者になさそう。
人間だけひどい奴らです。そのひどい理由が全く描けてません。差別する奴はただ差別したいから差別するんだ!って浅っ!!そして薄い。杉村太蔵の政治評論ばりに薄口でございました。{/netabare}

この人間とその他種族との関係が納得感のあるものであれば幾分ましだったことでしょう。
巡り巡って異種族間のつなぎ役にもなってたソマリの存在意義が生じてくるからです。
ここも原作者はせいぜい「話せばわかる」くらいの発想なんだろうなぁと気持ちがひいてきました。
さらに巡り巡って連載終わってないのを考慮するとしてもアニメの結末はしょうがないだろうと諦観。きっと{netabare}「シビアなの描けないな」「描いてもつまんなかっただろうな」{/netabare}期待できなかったので、このお茶濁しエンドが限界だったと思えるのです。



あらためまして、、、ジブリは偉大です。
一方で巨匠の限界は主に後期の作品で露呈してました。
戦闘機設計者の意思や奮闘を描きつつ、その熱意の結晶の活躍の場は徹底的にぼかす。そんな作品が彼の最後(一応ね)の作品となってます。

奇しくもそれと同じ感覚が湧いてきた『ソマリと森の神様』。全般的に悪くない雰囲気で流れてくのに「そこ描かなかったら意味ないじゃん」という残念さ。そんなとこまでジブらなくていいのになぁ。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.06 初稿
2020.05.02 タイトル修正/修正
2020.10.11 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 58
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ソマリの笑顔のもとは・・・

とても暖かい物語です。
見終わった後、優しい気持ちになれます。

物語は遥か未来。
異類異形の人外が世界を支配しており、人間が迫害されている世界。
ロボットのゴーレムは、森の神様として森に生けるものを見守っていました。

だが、ある日、ゴーレムが一人の幼女ソマリと出会います。
ソマリに出会うことで、ゴーレムに奇跡が起こります。
感情を持たないはずのロボットに優しい感情が芽生えるのです。

でも、ゴーレムは自身がまもなく寿命で、活動を停止することがわかっていました。
活動が停止する前に、ソマリを人間に預け、幸せにしたい。
それがゴーレムの願いでした。

ソマリは、ゴーレムが大好きで、いつも「お父さん」と呼びます。
ソマリは人間に出会うよりも、お父さんと一緒にいたかった。
お父さんさえいれば、あとは何の願いもなかった。

やがて…、{netabare}ゴーレムは気づきます。
自分が最もなすべきことは、ソマリの傍にいることだと。
それがソマリを最も笑顔にすることだと、気づくのです。{/netabare}


笑顔の素敵な天使と一緒に暮らしてられる人は、
決して天使を手放さないでください。
自分がいない方がこの子の幸せだ…などとは、決して思わないでください。
だって、その笑顔は、貴方がいてこそ見せることができるのですから。


オープニングは、森山直太朗が歌う「ありがとうはこっちの言葉」
エンディングは、ソマリ役の水瀬いのりが歌う「ココロソマリ」
どちらも優しく美しい歌です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 52

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「人間」とは何か? 「親子」とは何か?

== [下記は第4話時まで視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
第4話まで観た時点で、このレビューを書いています。原作は未読です。

ここでいう「人間」は、作中の種族としての人間って意味ではなくて魔物も含めた「心を持った生き物」って意味ですけど、ゴーレムは人工生命的なもので本人(?)も「ゴーレムに心や感情はない」って言ってますが、じゃあそもそも「心」とか「感情」って何なのかという、わりとAI研究寄りでもある問題がこの作品では扱われているように思われます。

また「実の親」に対して「育ての親」という言葉があるわけですが、成長途中の子供にとっての「親」とは何なのかという問題もこの作品では扱われているように思われます。

そういった問題について、ファンタジー世界をバックに考えてみようという中々の意欲作のようですね。背景美術が美しかったりする点もあって、あにこれではわりと高評価を得ているようです。

こういうストーリーへの向き不向きはあるとは思うのですが、ハマる方はハマる感じの作品じゃないでしょうか。

上記の他にも人間とその他の種族たちとの関係とか、それと関わって残されている伝承とかもわりと気になりますよね。

追記:「共同体への帰属意識」という問題も扱われそうですね。ソマリの生い立ちでは、もはや「普通の人間の社会」では暮らせないように思われます。
== [第4話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.3.27追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。

最初のレビューで「気になる」と書いていた「人間に関する伝承」については、作中でけっこう明かしてもらえたように思います。

「人間」にしろ「魔物」にしろ、「被害を受けた」と思っている当事者たちはどうしてもその怨恨を拭い去ることができませんし、それを子々孫々に渡って語り継いでしまうというのは世の常といったところでしょうか。

一方、森の中で共同体との関わりを長らく絶っていたゴーレム、あるいはそのゴーレムに育てられたソマリにはそういったわだかまりはないわけです。

本作の問題を現実の人種や国籍に当て嵌めて考えてみるといろいろと思うところは出てきます。そういう意味で「良い作品」だったんじゃないでしょうか。

もちろん情緒面でも心情に訴えてくるものは多かったです。親子関係とは最初から「ある」ものではなく「作る」ものといったところでしょうか。仮に「生みの親」であったとしても、「親であろう」としない限り親子関係は成立しないんですよね…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 49

76.8 2 2020年度の天真爛漫アニメランキング2位
恋する小惑星(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (423)
1637人が棚に入れました
幼いころ、キャンプ場で出会った男の子と “小惑星を見つける" という約束をした木ノ旗みら。 高校では天文部へ入部しようとしたが、 今年から「天文部」と「地質研究会」が合併して「地学部」に……!? 地学系女子たちと一緒に、いろんなキラキラを探しに行きませんか?

声優・キャラクター
高柳知葉、山口愛、指出毬亜、東山奈央、上坂すみれ
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジックリと人間観察やキャラ採集も楽しめる地学アニメ

原作未読。

【物語 4.0点】
幼い頃、あの子と約束した小惑星を見つける!
といった一応の目標はあるが、
本作は全力疾走する青春夢物語が暑苦しく牽引するタイプではなく、
そんな夢を抱いたり抱けなかったりする美少女たちと
ゆっくり歩みを共にすることで見えて来る人間模様が醍醐味の日常作品。

水着回に温泉回にメイド服と、きらら日常系の萌え要素は一式用意されており、
ボンヤリ眺めているだけでも癒やされる。

が、やはり本作は、積極的に天文学や地質学に関心を持って、
掴みに行くことでより一層、楽しめる。

そして、その視聴姿勢は、
夢を持って学び行動すれば広がる世界。
天文&地質が合体した部活動を舞台に、
異なる趣味を持った仲間との交流でさらに視野が広がる。
といった登場人物との体験共有という形で報われる。


【作画 3.5点】
天文絡みとあって星空の背景美術等には並々ならぬこだわり。

厳密な作中世界の時季設定に基づいて配置したと言う星座。
より現実に近い暗い夜空をベースに、
許容範囲内で明るさを付加したと言う微調整により、
引き込まれる星空を演出。

かと思えば、リアル志向で描き込んだ建物の壁に、
SNS画面を投影するなどの
大胆さも交えてリズムを生み出して来る。


一方の人物作画。
赤だの青だの相変わらずのカラフルな髪色に、
パワーストーンの如き瞳の輝き。

ただ、色彩のタッチは淡く、萌えの押し売り感は控え目な印象。
ここでも視聴者の側にピントを合わせることを求めるようなデザイン。

安定感の方は、中盤の総集編後に、やや息が上がる場面も……。


この2020冬クール、いや今年は、新型コロナ禍もあってか、
道中、作画やスケジュールが苦しくなる作品が多いなぁ……。


私のツボ:{netabare}「二人分頑張りますから」と、さくら&モンロー先輩に決意表明する
イノ先輩の反復横跳び?な珍プレイ動画。{/netabare}


【キャラ 4.5点】
単体で趣味やこだわりを持ったキャラを人間観察するのも楽しいが、
みら&あお、イノ先輩&さくら先輩、さくら先輩&モンロー先輩
などとカップリングで観察すると、さらに味わいが滲み出てくる。


例えば、{netabare}素直になり切れない、さくら先輩を眺めるイノ先輩とか

モンロー先輩の夢を語る姿を、
目標を見つけられない自身を自嘲しながら眺める、さくら先輩とか。{/netabare}

ずっと、あの人を見つめ続けて来たからこそできる、
あなたって、やっぱりそういう人ですよね。
と言わんばかりの達観した表情を発見した時に、
ボーリング調査級のキャラの深掘り感を覚えるのは、
きっと私が抜け出せない百合の沼に足を突っ込んでるからなのでしょうねw


終盤、新規追加された後輩キャラには唐突感は覚えないが、
深部への掘り下げまでは、まだ行っていない印象。可能性は感じさせる。


これは是非2期やってボーリング調査してもらわねば♪


【声優 4.0点】
みら役・高柳 知葉(ともよ)さんといったメンバーらを、
きらら系のヌシ?(笑)のモンロー役・東山 奈央さんが取り仕切ったという?
たのしーアフレコ現場。


配役はナチュラルさを重視した適材適所。
各種萌え成分等は雰囲気を壊さないように添加。

こうした配慮が、いざ真剣に目標などの想いを語るシーンで生きてくる。


【音楽 4.5点】
音楽制作・フライングドッグ。劇伴は伊賀 拓郎氏。
「Asteroid in Love」などの神秘的なピアノの音色で夜空を演出しつつ、
「地学部活動2 浮き立つ心」何かでは、アコギとバイオリンなどを疾走させ
地学部活動のウキウキ感もアシストする。

OPは東山 奈央さんの「歩いていこう!」。EDが鈴木 みのりさんの「夜空」。
共にピュア成分配合の歌声でしっとりと癒やしつつ、
着実に前に向かって急がず休まず歩んでいく作品世界とシンクロ。

自慢の空模様を多用したED映像は感動的。




【6話迄の感想】知性と感性がもたらす癒し

長くなるので折り畳みw
{netabare}
見上げてごらん夜の星を♪

ほら 足元を見てごらん♪


古今、色んな歌が元気づけようと顔面の上下動を勧めて来るわけですが、
空を見たって、天体について何も知らなければ感動は続きませんし、
地面を見たって、ただの石ころが転がってるだけと思えば、不貞腐れるだけ。


天文部と地質部が合体した‶地学部”の活動を描いた
このきらら系を見ていて、学問とは成功などの現世利益を得たり、
論戦で相手をねじ伏せるだけの物じゃない。

各々が興味を持って探求して身に付いた知識。
仲間の趣味の視点も共有して広がる見識。

それらに育まれた感性のアンテナが夜空や道端にある驚きを感知していく。
きららの萌えキャラから思いがけず学びの本質を諭されつつ、
癒される今日この頃です。


天文学や地質学においては、対象を時間をかけて観測することで見えてくる物がある。
その視点が人物描写にも当てはめられるのが本作の渋くて良いところ。

この後輩はずっと先輩を見てきたからこそ、こういう表情をするんだなとか、
じっくりと観察することで、彼女たちの新たな一面を発見し癒される。


また楽しからずや。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 45
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

僕らが描いた未来は遥か遠い道の途中・・・

このアニメは、とても癒されます。そして、不思議となぜか、未来への希望と新しいことに挑戦する勇気をもらえます。

主人公のみらは、小学生のときキャンプで出会った男の子と一緒に小惑星を見つける約束をしました。
その約束を守るため、みらは高校に入学すると地学部に入部します。
でも、みらが男の子だと思っていた相手は、実は女の子。しかも同じ地学部に入部したあおでした。
二人は直ぐに意気投合し、未知なる小惑星の発見に挑みます。

みらもあおも純粋です。しかもこの物語には悪い人は誰も登場しません。
みんな困っている仲間のために懸命に頑張るお人よしばかりです。
{netabare}
引越しで遠くに行くあおと離れないよう、皆で集まって対策を考えたり
沖縄にいるみら達のために、茨城県にいる部員がテルテル坊主をつくったりと。
{/netabare}
もし私が、こんなことをしてもらったら、涙を流すほど感動するでしょう。


また、この物語に登場する『地学オリンピック』や『きら星チャレンジ』は、実在するものです。
だからテレビを見ている誰にでも、夢を実現できる可能性があります。
皆さんも素晴らしい未来を見つけるために、挑戦してみませんか?


ところで、この物語には主人公のみらやあおよりも、もっと魅力的な生徒がいます。
それはみらのひとつ年上のイノ先輩。

イノ先輩には特技があるわけでもありません。みらやあおが簡単にできることも、イノ先輩は失敗することがたびたびです。
でも、イノ先輩はいつも一生懸命に努力します。そして、地学の研究をするときは、誰よりも目をキラキラと輝かせます。
さらにイノ先輩が皆に語る話は、常に明るい未来を目指した内容で、心地好く響きます。

だから私は、いつかイノ先輩が主人公で活躍する映画をつくってもらいたいと願っています。


このアニメのオープニング「歩いていこう!」は元気をもらえる歌。そしてエンディング「夜空」は美しい歌。
二つの歌の共通点は、このアニメにも描かれているように、決して無理をせず、一歩一歩と未来に向かって歩いてゆく、そんな歌です。

ほんの一歩、昨日の自分よりも前向きに進むこと。
それを積み重ねてゆけば、きっと素晴らしい未来が待っています。

千里の道も一歩から…と、ことわざにもあります。
だから、一緒に頑張りましょう(^_^)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 64
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まんがタイム“雲母”キャラット

原作未読


“うんも”じゃないよ。クイズにはそこそこ読めるこれくらいの難易度がちょうどよい。
そこそこアニメ好きにウケてるきらら系。一方で苦手な人もいて私はややそっち側。
雑誌を持ち歩いたり家に保管するのはエ○本よりもこっ恥ずかしいお年頃です。
自分アニメはだいぶ慣れてきたとはいえ、この領域は若い者の特権かなくらいで思ってるジャンルです。

 カオシデセキニ サンジハク

左からカンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、二畳紀、三畳紀。
そして、ジュラ紀、白亜紀、八代亜紀。

地質年代をこうして覚えた高校時代。はい、理科科目は地学専攻の国立文系志望でした。
変人の地学教師がまたいい先生で地学準備室はなんかしら溜まり場になってました。休憩時間にだべったりする青春時代。
実家近くに世界的な天文台もあったりで、{netabare}と油断してたらアニメの中でさらっとテロップ紹介されておりおかげさまでご近所が準聖地扱いです。帰省の折にはご先祖様に報告しないとですね。{/netabare}
視聴動機としてはこれで充分だったかと思います。


簡単にあらすじ。「天文部」「地質研究会」人数不足でがっちゃんこして「地学部」へ。
幼少期の約束を胸に離れ離れになった幼馴染が高校で再会。約束の中身は「小惑星を見つけて名前をつけよう」。部活は安心安定の女だらけ。世界に男っ気のないいつものきらら仕様です。
次に楽しむか拒絶するか二極化が進んでいる世界について


・女だらけの世界
 {netabare}→気にしない{/netabare}
・百合っ気
 {netabare}→無視{/netabare}
・平和な日常
 {netabare}→身を委ねる{/netabare}


今届いてる星の光はウン光年前だからもしかすると今現在存在しない星の光かもしれない。ウン万年前の地層だってちょっと足を伸ばせば触れることもできる。そんな悠久の時の流れに身を任せて小っちゃいことは気にしないワカチコ状態で完走できました。
興味のある分野だからこそ最後まで行こう!の決意。予想できる障害は始めから存在するものとしていざ襲ってきても心の準備が出来てれば受け止めかわすこともできよう。

…根本的なアニメの楽しみ方としてはどうかというところはありますが、平穏な心の状態をキープすることができました。おそらくそんな努力は不要だと思います。
弊害は名前をイマイチ覚えてなかったり、ストーリーうろ覚えだったり…ってダメじゃん(笑)
だがしかしこのクールで抜きんでてたものがこの作品には一つあります。

{netabare}OPとEDの良曲っぷり

1~2回聴いたら以後スキップすることが多いのですが、両方の曲とも耳に心地よく全回聴いてました。{/netabare}
鈴木みのりさんは“妄想ズルズルとまだまだマシマシ大丈夫”とラーメンの歌を唄っているイメージだったのによい意味でイメージ裏切られてます。


サムネのイメージをそのまんま楽しめた感じ。地質系は化石や地層に傾かずパワーストーンとか鉱石の方面へ。メインの星を探す二人のお話を邪魔しないようにあっち行ったりこっち行ったりせず控えめな主張です。炙ったイカを肴にしみじみ呑んでる感じでした。
なんだろう。期待値低かったからかもしれませんがゆったり心地よい時間でした。まるでそう、プラネタリウムを眺めるかのような感覚ですね。ドラマチックさの欠片もないのがむしろ良い。なかなかの佳作でした。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.05.02
《配点を修正》+0.1


2020.04.01 初稿
2020.05.02 配点とタイトル修正/修正
2020.10.13 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 55

73.3 3 2020年度の天真爛漫アニメランキング3位
宇崎ちゃんは遊びたい!(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (487)
1653人が棚に入れました
静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち"扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変!いじられ、けなされ、からかわれ……。毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに!騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくて――。「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ!」生意気なのに、どこか憎めない“ウザカワ系"後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート!

声優・キャラクター
大空直美、赤羽根健治、竹達彩奈、髙木朋弥、秋元羊介、早見沙織
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

宇崎ちゃんは語りたい

1話感想{netabare}
原作未読。
“高木さん~”はこれ以上進展無さそうだし1期は見たけど2期は見てません。
“上野さん~”は上野さんが可愛そうでいたたまれなくて途中で脱落。
そういう経緯があった上に、そもそも巨乳推しにどうにも不快感があってこの作品は最初見るつもりは無かったのだけど…ちょっと前に献血ポスターが萌え絵で炎上ってのは知ってたけど、それがこの作品だったとは全然知りませんでした。
で、その情報を知って、私が抱いた不快感とポスターでケシカランと言った人の不快感は同じなのか違うのか、俄然興味が沸いてきました。
ってことで見てみることに。

そして1話見た段階で、漠然とした不快感の正体が分かった…かな?
まずこれ、宇崎は「自分は巨乳である」は自覚してるのかな?
一応肩凝りが酷いとか言ってるし自覚はしてる?
あ、「SUGOI DEKAI」は外人が意味不明な漢字のTシャツ着てるのと同じだろう=宇崎はローマ字が読めないと解釈してます、もし読めてたらスゲー嫌な女じゃん?
でもって次の問題、「巨乳は周囲からどう見られるのか」は自覚してるのかな?
どうもこれが…自覚してないっぽい。
えーっと、高木さんの場合「自分は美少女である」は自覚してて、それに相応しいアプローチをしてたんだと思うんだ。
美少女であるかどうか、つまりは美醜については人によって基準違うし、作品によってはブスって設定なのに画面では美少女とかもあるし、自己評価を見誤るのはまぁ分かる。
“花子くん”では自分は上の下だと思ってた主人公が他人から中の下と言われてショックを受けるとか、そういうこともあるだろうと納得できる。
けど胸のサイズは…明確に数値として出るモノじゃん?「美女か不細工か」とは次元が違うんじゃないかな。
宇崎が巨乳をコンプレックスに思おうが自信に思おうが、どっちでも良いのだけど少なくとも自覚してる人間の振る舞いには見えない。
要は、

自覚してないハズが無いのに、無自覚を装って巨乳アピールしてる

ように見えて、なんか…う~ん。
それでいてこんなこと言うと「人を見た目で判断するなんてお前は酷いヤツだ」みたいなこと言われそうなのが更に不快、いや作品自体が見た目で巨乳好きを釣ってるじゃん。
“すのはら荘~”と同じだ、下心が丸見え、作り手の。
キャラクターを「しっかりと生きてる人間」と捉えると、作り手の都合でアホに仕立てられてるように感じて不憫に思えて来る系。
また、無自覚を装った計算だとしたらそれに気付かない真一もどうなんだか。
下心なんて無く、思い切りオープンにしてる“一騎当千”みたいのなら平気なんだけどねぇ。
う~ん、変な例え話になっちゃうけど、AV女優が自覚して・誇りを持ってAV出演するのは構わないけど、素人を騙してAV出演させるのはアカンでしょ。
これが一騎当千糸とこの作品に抱く印象の違いかなー、と。

まぁその、宇崎は自己評価をどう下してるのか、どんな思春期を送ったらこんな19歳になるのか、今後そこら辺掘り下げてくれるのなら見続けてもいいかな?
少なくとも一人っ子だよね、兄弟が居たらから揚げの件はああはならないと思う。
一応高校時代の回想みたいなのもあったし、そのうち掘り下げるんじゃないかなー?と睨んでるんだけど、どうかな。
まさか「実はローマ字を読めた」なんて展開は…まさかね。{/netabare}

2話感想{netabare}
あ、これ…サークラの姫だ。
真一がボッチだから問題起きてないけど、これがグループだったら崩壊を招くタイプ、あくまで真一に対し気がないのならって前提だとね。
(明確に彼氏が居るのならまた印象違うんだけどね、同じ天然系でも“しょびっち”はそこんトコよく考えてたんじゃないかなー?)
宇崎の無自覚に無遠慮に愛想振り撒く態度はピュアな根暗童貞オタクには「オレに気があるのかな?」と思わせるし、「他の男にも同じように接してるのか?」と疑心暗鬼というか嫉妬というか、そんな感情を芽生えさせるのに充分。
まぁ実際にそんな感じでサークラするのを間近で見た経験があるので…それでいて姫自身は「アイツに付きまとわれて困る」みたいなこと言うし、いやお前の無責任な態度のせいちゃうん?って思ったり思わなかったり。
ということで宇崎と真一のやり取りは見てて恐い、マスターのような心境にはなれない。
逆説的に、サークラの姫にコロっとイってしまうタイプがそれだけ居るってことで、そういう人またはその経験も今では良い思い出だと処理できる人がこの作品を支持してる、のかなぁ?

また、「どうせ真一に気があるんでしょ?」って前提で見ようとすると、だったら泊まりに行く発言は全く別のニュアンスになっちゃうし、いやはやどうしたモンだか…。
ヘンな話になるけど、もしこれが高木さんだったらそんな発言する時はコンドーム携えてると思うぞ?
それだけ自分の態度に自覚持ってるというか、そう思わせるだけのキャラが立ってるというか…あれ?ひょっとして“からかい上手の~”は名作だったのでは?とこの作品を見て評価が上がって来てたりw
二期見ときゃ良かったかなぁ?
あと一応、宇崎は幽霊で真一にしか見えない可能性も考慮してたんだけど、1話の段階で結構否定されてたし2話ではマスターが目撃してるしで、その線はナシってことで大丈夫かな。

それと絵的に気になった点。
「店員さんの良い接客一つー。お冷出すところからやり直しねー」の後、真一が「やっぱハラ立つなーこいつー」と文句言うシーン。
キャラが怒りに震えるんじゃなくて背景がブルブル震えてるんだけど、なんだこれ?指定ミスった?
作画が安定してると思った“シャチバト”もよーく見るとミスがあったりして、なんだかんだで現場は大変なのかなぁ?{/netabare}

4話までの感想{netabare}
亜細の2人みたいな変人ではなく一般人による周囲の反応が殆ど描かれず、3話でようやく大学でバカップルだと評されるシーンがあったが、それでもなんか物足りない。
個人的には宇崎が他の同世代の男性にどう接するのかが見たいのだが…。
4話最後なんか、駅の改札の向こう側に真一の知らない男性が立ってて宇崎が腕に抱きつくシーンで終わっても良いんじゃね?くらいに思ってしまったり。
同期放送に“彼女、お借りします”があるせいで感性がそっちに引っ張られてるってことは…無いハズ、多分。
とにかく2人の世界ばっかり描かれててなんかコワイ。
次回でやっと同世代の男性キャラが出るみたいで期待…できそうにないんだよなぁ、公式の紹介見る限り。

あ、それと宇崎のウザさは私は不思議と感じなくて、というか真一が本気で嫌がってるように見えないので何とも思わなかったのだが、4話のメガネの件にはようやくイラっと来ることができた。
見た目をからかうって、それお前はどうなん?っていう。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
思ったとおり、どうやら榊は私の期待に応えるキャラではなかったっぽい。
というかこっちの見たい部分を悉く伏せるねぇ。
宇崎が他の男子と親しく話してるところなんか見たくないという強い意志を感じる。
分かる、分かるんだけど…だったらいっそのこと「男なんか見くない」と開き直って恋愛対象になりかねない年頃の男性キャラを一切画面に映さない方が清々しい。
こっちは真一と宇崎という男女のドラマ?をやってるクセに、それ以外の男子は見せない・匂わせないというのは中途半端というか浅ましいというか…。
ウザい表現も所詮「せんぱーいこのゲームやりましょうよー、前カレが得意だったんスよ」なんてことは絶対言わないんでしょ?
真一と宇崎をくっつけようとしてた榊が宇崎から告られるとか、無いでしょ?

過去を暴きたいってことではなく、キャラに厚みが無い。
前書いたメガネの件で言えば、宇崎は見た目で嫌な思いをした人の気持ちは身をもって痛いほど分かってるんじゃないの?と首を傾げてしまうワケで。
人に歴史アリよろしく、キャラクターを作る時ってどんな育ち方をしたか設定すると思うのだけど、宇崎からはそれが感じられない。
なーんかね、サービス中は他の男の話は絶対しないと心に決めてる風俗嬢やレンタル彼女で、それのプレイを見させられてる感じ。
“高木さん”でも同じようなこと書いたけど、こっちは自覚してない体、ある意味演技達者。
さもなくば5分前に作られた幻影みたい…やっぱ幽霊なんじゃないか?

掘り下げパートはそのうちやるんじゃない?と思って6話まで見たけど、6話ビーチで一人っきりにされたシーンで「お前の期待する描写ねーから」とピシャリと念を押されちゃった気分。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人間観察者の観察も楽しめる!?ウザカワ・コメディアニメ♪

ボッチを貫く怖面の先輩男子に、ウザカワ巨乳女子の後輩・宇崎ちゃんが絡んでいく
キャンパスライフを描いた同名コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
尻上がり。徐々に熟成される人間関係。

初回でボッチ×ウザカワの基本形を示し、
宇崎ちゃんがウザ絡みすることになったいきさつ。
煮え切らない先輩&宇崎ちゃんの関係を観察、論評する
多彩な“ギャラリー”視点。
などを差し込み、多面的なウザカワを提供。

何より大人の大学生には本性を隠す防壁をふやけさせる
必殺兵器・アルコールがありますw


単調かな?と思っていたウザカワも、
いつの間にか“ギャラリー”と一緒に
美味しくご飯を頂けるようになりますw


局地的に見れば桜井先輩&宇崎ちゃんは
中々くっ付かず焦れったいですが、
年単位で大局的に考えると後輩のウザ可愛い奮闘により
相当なスピードで進歩しているとも取れます。

{netabare}後輩として先輩を見上げるだけだった高校時代
→同じ大学でボッチで一年浪費する先輩の観察
→ウザ絡みし出してから一年程度で一緒に遊ぶ、飲む、泊まる、旅行。{/netabare}
まで行くのですから大した物です。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

設立二年目。本作が『旗揚!けものみち』に続いて二作目。
3DCGとアニメーションの融合を理念に掲げる制作会社だが、
敢えて日常を描いた本作でそれを追求するのが挑戦的。

時折、CGならではの回り込み等により、
映像面でも二人の関係の多角的検証を試みる。
初回の立体感と遠近感溢れる{netabare}ヒップアタック{/netabare}迫力がありましたw

一方で、それ以外の演出については特に序盤、やや寂しい印象……。
"SUGOI DEKAI"部分も含めて、宇崎ちゃんが孤軍奮闘している感じでした。
“ギャラリー”もクソキャット位しかいませんでしたしw

ただ、話数が進むに連れ、演出も徐々に賑やかになり、
終盤には怪しいエフェクトあり、ボッチ解説ナレーション&イメージ映像ありの
適度に楽しいコメディ映像が実現。これも……{netabare}鳥取{/netabare}パワーなのでしょうかw

正直、序盤はこれはすぐに飽きるかも。
2期あっても観ない……いや、2期はないだろう。
と感じていましたが、ラスト2回の演出バランスなら、
制作決まってる2期も観てみたいです。


【キャラ 4.0点】
ヒロイン・宇崎花。
最初は凡庸なウザカワ巨乳女子だと高をくくっていましたが、
過去を知ったりしていく内にジワジワと深みにハマり、
このクールで一番、毎週、パッと明るい笑顔😆が見たくなるキャラに昇格。


そんな宇崎ちゃんのウザ絡みを観察する面々。

先輩のバイト先の喫茶亜細亜のマスター。

マスターの娘・亜美VS桜井先輩の実在した!ダチの逸仁。
桜井先輩&宇崎ちゃんの関係を見守る穏健派VS進展を望む急進派の激論w

人間観察だけでご飯何杯でもイケる“人間観察者”たちを眺めるのも一興でした。
ただ私は人間観察を味わうために競争の激しい喫茶店を個人経営したり、
{netabare}鳥取{/netabare}まで追跡したりする程、人間に興味は持てませんがw


【声優 4.0点】
主人公・桜井先輩役の赤羽根 健治さん。
最初はボッチにしても、抑えた声がやや聴き取り辛い
と感じていましたが、こちらも回を重ねる内に、
呟きとツッコミ絶叫の抑揚が洗練。


ヒロイン・宇崎花役の大空 直美さん。
これまた序盤は、勢いはあるけど……といった感じでしたが、
役の性格変化もおさえていくことで、幅広い演技力を証明。

第5話の{netabare}チョコミントの正義を訴える大演説。お疲れさまでしたw
チョコミン党代表選は『刀使ノ巫女』の十条姫和の再選が決定的と思っていましたが……。
これは大変です。政局ですw{/netabare}


あとは、CV.早見 沙織さんのトキめき四十路人妻ボイス。
どうもご馳走様でしたw


【音楽 3.5点】
劇伴はのどかな笛の音色などがバックグラウンドで、
日常やハプニングの下支えに徹する無難な構成。
たまに喫茶ジャズ、昼ドラ風味あり。

OPは鹿乃と宇崎ちゃん「なだめスかし Negotiation」
宇崎ちゃんのウザカワ・ハイテンションに合わせて
低めのテンションを目一杯高めた“VRアーティスト”鹿乃(かの)が
ゆる~いムードのボーカルで、トリッキーなメロディを乗りこなし、
軽快に韻を踏んでいく、中毒性の高い楽曲っス。

EDはYuNi「ココロノック」
本格派の“バーチャルシンガー”のピュアボーカルが、
乙女心をチョイ見せする良作バラード。

最近のバーチャル歌手ホント凄いですね♪
2020年代中のバーチャルじゃない方の紅白出場。
あると思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

思わず学生時代を思い出しました(^_^)

この物語を見ると、思わず学生時代を思い出しました。
もう二度と帰ってこないあの頃を思い出させてくれたこのアニメに、感謝します。

主人公の桜井真一は大学三年生。孤独を愛し、友達をつくろうとしません。
食事も映画鑑賞もカラオケも一人。人と話すことはバイト以外ではしません。

そんなときに現れたのが大学二年の宇崎花。花は真一と同じ高校の水泳部の後輩でした。
花は真一がいつも一人なのに気づき、いつも行動を共にするようにします。
いつも「先輩、先輩」と呼び、慕ってきます。

今まで全ての予定を一人で決めてきた真一にとって、花の出現はウザく感じます。
でも、花を拒んだりはしません。

なぜ、真一は花を拒まないのでしょうか。本当に孤独が好きであれば、拒むはずです。
でも真一は拒まない。
きっと真一も、心の中では気づいているはずです。人間は一人では生きられないことを…

花は真一から毎日ウザいと言われながらも、めげずに一緒に行動します。
そんな花に対して、真一は映画をおごったり、夕食をおごったりします。
きっと真一は、花が一緒だと心が安らぐのかもしれませんね。

花が美味しそうに唐揚げを食べているシーンは、とても可愛いかった。
あんなに楽しい食事ができた真一は、それだけで幸せでしょう。

エンディングは、YuNiが歌う「ココロノック」
とても懐かしさを感じさせる曲です。


いつも一緒にいる人がウザいと感じられる方へ
その人がいなくなったとき、きっとその人の良さがわかります。
その人が実はあなたの天使だったことがわかります。
でも、そのときには手遅れになることが多い…。

だから、一時の感情で一緒にいる人を悲しませないようにしてください。
だって、いつも一緒にいるということは、それだけあなたと時間を共有しているということ、貴方を理解してくれているということなのだから。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 48
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