天才で幼なじみなTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の天才で幼なじみな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番の天才で幼なじみなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.7 1 天才で幼なじみなアニメランキング1位
BAMBOO BLADE バンブーブレード(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (643)
3810人が棚に入れました
室江高校の剣道部顧問、「コジロー」こと石田虎侍は、その日の食事にも困る貧乏生活の日々を送っていた。そんなある日、高校時代の先輩である石橋賢三郎から練習試合の話を持ちかけられる。それも、石橋が顧問を務める町戸高校剣道部に勝ったら、石橋の実家の寿司屋で「1年間寿司食べ放題」という条件付で。即諾したコジローだが、5対5の練習試合をするには、室江側は部長の千葉紀梨乃以外は受験引退したか幽霊部員という有様だった。

コジローは翌日から早速、5名の女子部員を揃えようとアテを探していたところ、ある女生徒が竹ぼうきで難無く複数のボール(と教頭)を打ち返すのを目撃。何としてでもその女生徒を剣道部に入部させようと試みる。
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

タイトルなし

珍しく剣道を題材とした作品。"楽しさ"を重点的に描いていることで基本的にはスポ根の泥臭さやシリアスとは対照的な日常パートが多く、いい意味でスポ根らしい泥臭さや真剣が薄かった印象です。それでも部活に関連するシーンや試合は熱く演出できていてスポ根の土台は築けていて、全体的にはスポ根要素と日常パートのリソースが上手く両立できていました。キャラ一人一人も魅力的で愛着が湧きます。個人的には紀梨乃がお気に入りです。スポ根作品でしっかり愛着が湧く実感があったのは新鮮でした。

ただ途中話がやや間延びしており、逆に終盤は駆け足な印象でリソースはもう少し考えて欲しかったなと思います。話の本筋から外れた回もちらほらあり、それは削って本筋に繋がる部活に関連した描写を見せて欲しかったです。{netabare}また、玉木が上段を苦手とする理由に玉木の母を絡めていたものの、その玉木母と上段の繋がりがよくわからず理由がフワッとしていたのも残念。{/netabare}展開の起点も強引な部分が多く、終わり方も蛇足感が否めないです

勿体無い部分は多いものの話の筋はしっかりしていて普通にみていると素直に面白いと思える出来です。ED曲はあんこ入りパスタライスの元ネタでもあるので気になった方は観てみてください


各話の感想
{netabare}1話
この作品評判良いので気になってたんですよね〜おまけに日常系らしいのが最終的な視聴理由です(好きなので)。

のっけの素振りシーンから作画気合い入ってますね。ストーリーも顧問が賭けで練習試合することになったから部員集め、とわかりやすい導入。2話構成かな?丁寧に行うのは良いですね。男子のキャラが誘うの止めるシーンはナイスですw(そのまま上手くいったら癪なので)。タマちゃんがちゃんと自分の意思で部活に入るって流れにしたのは良かったですね。
でもタマちゃんとの出会いはちょっと強引かな。賭けの内容もあまり現実味がない。それ以外はかなりいい感じです

AICは一応倒産はしてないらしいけどアニメ制作から退いてしまったのは悲しいなあとこの頃の作品を見るとたまに思います。



2話
ヒーローに憧れたっていう割とありがちな設定を活かして入部につなげるのは見事!アバンの過去回想も上手。タマちゃんの境遇の変化もあっさりながらあったまります

先生もいい加減なキャラらしくしっかりいじられキャラにしてて好きです。その先生も単なるいじられキャラでなさそうなところが良いですね



3話
みやみや!?

ちゃんと賭けに至るまでの理由があったのが良い。先生の掘り下げと共に描かれたものなので後出しみたいな感じにも思わないし。

全体的な雰囲気も真剣さはちゃんとありながらもコメディタッチで見やすいし面白いです。

みやみや!?次回予告で純愛発覚



4話
サヤが変なヤツだからなぜか唐突さも薄れてるというw

みやみやも自分から部活に打ち込む理由が出来て良かったです。より話が締まる

過去回想の使い方が上手なので既にキャラが纏まってます(後に1人増えるっぽいけど)。紀梨乃が可愛い



5話
解説シーンが真面目、そして先輩2人のおかげでギャグにもなってて面白かったです。

ダンくんも毎回褒めたり彼女のためになっていて意外と良い彼氏



6話
試合が丁寧に描写されているのが良いと思います。サヤの経験値アップもスポーツ物らしくて良い感じ

教頭がメガネ貸す流れが強引かなと。バレてるから意味ないけどw

彼氏いる相手キャラが結構棒読みだったのが気になったw

一旦の目的が終わったけどどう話を続けるんだろ



7話
試合熱い!作画良い!演技迫力!今後の展開に繋げるような描写もあって見事な試合シーン!片手で面するところカッコよすぎ

ピリピリした関係性じゃなくて仲のいい状態なのがこの作品らしくて良いと思います



8話
日常回
タマちゃんの内面が細かく描かれているので愛着沸きますね。可愛い
あとはバイト終わりで家帰ったらすぐ寝ちゃうのマジでわかる



9話
実際、部活ってだけで集まる理由になるんですよね。それをうまいこと雰囲気と絡めて話に繋げてるのかなと思ったら違いましたが、それに近い状態ではあったんじゃないでしょうか

後半のババアとの争いはナニコレって感じでしたがそっから理由付けに移りました。理由の作り方があんまり好きじゃないですが、とりあえず理由が出来たのはよかった。ババアが自分の母親見てるみたいでイライラしました



10話
溜め回的な内容

大会までは過程が薄すぎるけど、その分大会もあっさりだったからまあいいかな。みやみやのストーカー?や5人目の話らしきもの出てきた。
でもババアがストーカーの親なのはご都合主義入ってるような。

8話からちょっとダレてる



11話
また溜め回?尺稼ぎ?
タマちゃん掘り下げちょっととストーカーが動いた。東の勧誘も

あとアバンのギャグはやりすぎ。傘さし運転も時代だなあ。次回で話が動きそうなので期待



12話
相手校はいかにもなスパルタ。東ちゃんも難ありでどちらも問題ありなのが物語的に良い感じ

相手校の視点と東ちゃんの視点を対照的に描いていたのが良いですね。「本当に嫌なら来ないよ」を見事に示していました。東→来る 相手校の部員→来ない みたいな

そして次回は試合。期待



13話
熱に押されて周りも奮起する流れが良いですね。相手校側の重苦しいノリが一気に軽快になってカタルシス的な安心感があります。そして試合シーンはやっぱり熱い!お互いに認め合っている、といったようなスポ根要素が根底に根付いていて、日常パートとの両立もちゃんと出来ているのが魅力的です。

ストーカーはわかりやすいレズ野郎でしたね。あからさまだけど個人的には好き。後の方でまた問題起こすのかな?

相手側の先生もちょっと変わったみたいで良かったです。相手側魅力的だったしどう変わったのかとか見たいからもう一度登場してほしいな



14話
みやみや言った!みやみやらしい勧誘が好き。東の単純さでちょっとギャグになってるのも面白いところ。

後半は溜め回。次回合宿



15話
紀梨乃やっぱ可愛い。今回のed映像の赤面キリノ可愛かった

合宿回が思ったより早く終わった。試合シーンがなかったのが残念だったけどまあまあ面白かった。試合シーンは話も締まるし駆け引きも熱くて見応えがある。もっと欲しい

相手校の浅川ってキャラがちょっと棒読みだなあww6話の時もだったけど



16話
キリノとサヤの百合感増し。勝てないみやみや。閉じ込められるタマちゃん

なんか胸糞展開きましたね。スポーツ物では割とあるやつ。あんま好きじゃないですが、この作品は選手本人がやってないだけマシかな

練習のシーンは単に練習した、としか描いてないのが惜しいかな。もっと具体的にどう成長したのかとかを描いてほしい。



17話
前半ムカつく回でした。ヒールキャラの胸糞展開に始まり前半2人のキャラがとても鈍臭くて腹立たしい。東の腹痛もしつこくてあんまり好きじゃなかった。見ててイライラするんだよね。ギャグはいいかもしれんけどキャラが好きじゃないから面白くなかった。みやみやもストーカー登場させてほしくなかった。試合シーンだとギャグがノイズになっていたのでイライラしました。1番の原因は相手のヒールキャラなんですけどね

後半はとても見事です。実力を発揮した紀梨乃と本気のタマちゃん。演出も作画も演技も熱くてとても臨場感があり見入ってました。試合シーンはずっとこんな感じていってくれないかなあ



18話
紀梨乃ママぁ... なんだこの抱擁感...カッコよくて可愛くて優しくて家庭的で、完璧すぎる

途中、先生も真剣になってたのがスポ根としては良い具合に話が締まって盛り上がってました。負けてはしまったものの部内の雰囲気が変にシリアスにならずに基本エンジョイ感を忘れないって言うのがこの作品らしい魅力ですね。

後半は日常回でした。部活の壁が寂しいから習字や絵を貼る内容ですが、タマちゃん父目線の変化が少し描かれていたのが良かったです。流れた曲はサヤが作ったやつですかね。歌詞いいですね。


19話
勝てないみやみやと強くなってるダン。

先輩が自分の経験に基づいて相手を諭すスポ根の王道展開!

後半の展開は唐突で茶番臭かったですが、試合はやっぱり面白いですね。茶番は茶番らしく描写してたのも良かったです。みやみやが頑張る布石になりました。タマちゃんの伏線らしいものもあったけど多分違うだろうなぁw



20話
日常回でしたね。

アバンでアニメ見てた子は後に出てくるかなって思ったらラストで出てきました



21話
好きな作品語り合えるのいいなあ。
作中の作品がしっかり描かれてるから面白いですね。

大会に繋がる描写ありました。2人の関係性を確立させたのは良かったと思います。でも映画撮る内容が長すぎかな。もっとタマちゃん以外も写して欲しかった



22話
大会に向けて気が引き締まる剣道部。そして試合。

みやみや成長したけどまだ敵わないっていうご都合主義の無さが良い。でも大会はテンポ早めだったのは残念。前回のライバル登場&先生の先輩の言葉で負けフラグがビンビンに立ってるなと思ったら案の定。ライバルの強さをもっと具体的に描いてほしかったかな(この技はどうこうだから〜とか隙がないから〜とか)。強い!に至る描写がしっくりこないからよくわからない間にタマちゃん負けたなって。外人のキャラ高校生だったんかw



23話
色々起こってシリアス。レビューに終盤はアニオリって書いてたけど、この回からかな?

ヤンキー2人はその為に残してたのか...ただ展開作りのためにキャラを動かしてる感が良くない。ろくに登場させてない癖にこういうキャラだからこういうことするだろ!みたいな取ってつけたような動かし方、これに関してはちょっと不快。だけど問題起こしたキャラは実際ヤバいやつだから展開は割と納得できるという軽い自己矛盾

タマちゃん含むキャラ達の苦悩を描きたかったから大会のテンポ早かったんだなあと。でもタマちゃんの変化については部に入る以前のタマちゃん(主に亡き母絡みの描写)をもっと掘り下げてたほうが良かった。

どうでもいいけどみやみやが曇る描写がデレアニ7話思い出した...ああいう後ろめたい感情任せで何かに見切りをつけるようなシーンは未央を思い出すんだよな(こっちが先だけど)



24話
濃い!熱い!一気にスポ根らしく

自然とタマちゃんにウェイトが偏ってる部の状況を逆手に取ってタマちゃん退部の理由づけにしてたのかな。それなら上手。(本当は悔しさの管理ができてなかったっていう感じだったけど、それはそれでいい)

みやみやも無事復帰。東が吹っ切れて爽快感ありました。ダンくんもみやみやの気持ちを理解する流れも良かったです

キリノママのシーンも辛いなあ。感情的になるのも納得というか。

先輩2人が退部届出すのはちょっと変かな。急に情のあるやつになりすぎでw でも結果的に1話で問題全部解決したのは凄い



25話
やったなみやみや!感動しました。が、もう少し試合を長めに描いて欲しかったかな。あとビデオが伏線になるの面白いですね。

タマちゃん母と剣道(上段)のつながりがよくわからないのが惜しいかな。それがもっと描けてたら展開がより締まったはず



26話
秋→春に
時系列飛んだなあ

仲間と交わることの楽しさを重点的に描いていたからこその日常描写の多さやコミカルな雰囲気だったんですね。前回〜今回の間にあったことをサラッと保管するのも上手いですね。抱きつくキリノ可愛かったです

後味も結構良かったです。終わり方は予感と受け取るか中途半端と取るか、個人的には中途半端ですかね(出したのは無駄だったというか)。でも良い作品ではありました{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ネタバレ

さんちゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

まぁまぁ面白かったし終盤泣けたけど長い

観終わった~。
全26話、とても長く感じた。
終盤近く20話で鈴木凛が出てきたあたりから
ようやく面白いなと素直に思え始めたが、それまでは結構微妙でした。

だけど終盤の展開が良かったので凡作や駄作には分類しづらい。
特に23話~25話の流れはなかなか。

その話の中で私を泣かせてくれたのはミヤミヤでした。
才能無い人が、ふてくされて憤って歩みを止める展開は私の心と
シンクロ率が高すぎてどうも涙腺が緩くなりがち。
また、そんなだから、
{netabare}
ミヤミヤが初めて試合に勝って照明を見上げたシーンで、
その達成感に気持ちが高ぶってまたホロリです。
ミヤミヤおめでとうっ!
「辞めるんだったら勝ってやめてよ!あたしの特訓まで無駄にするな!」
て聡莉の言葉がジーンと胸に響きました。
こんな簡単にキャリーに勝っちゃっていいの?という気もしますが、
あのまま負けで終わるよりは良かったかな。
{/netabare}

このアニメの面白さ、他の方のレビューを見てとても参考になったので
引用させて頂きますと(毎度勝手に言葉を借りてすみません(--;))

『本作品の良いと思う部分については、オムニバスではないが常に複数のエピソードが
絶え間なく描かれている点が挙げられる。
そしてそれらのエピソードの終わりが一致しないため、単調になりがちな日常回的展開も
程よい目まぐるしさを帯びてついつい見てしまう。』

って所。川添珠姫と鈴木凛とのライバル対決の本筋の裏で、外山と岩佐のトラブルが
あったり、ミヤミヤとキャリーの因縁対決があったりする。
複数の次に繋がるお話が同時並行で走るため、広げたお話にどのタイミングで交差させ
終わりにどう一本に収束させるのかが気になって、ホントつい気になって
最後まで観てしまった。

だけど、冒頭で書いた通り面白くなかった点もある。
寧ろこの時間が長く感じたため、お気に入りとはならなかった。
ラストの展開は良かったですが、あまりにも駆け足でもありました。

川添珠姫と鈴木凛、作中のアニメブレイバーとシナイダーに見立てて
がっつりラストバトルの布石を打っていたのに、試合開始から決着までの
展開は異常なほど至極あっさりと決着が付く。
珠姫無双ではあるものの、このアニメ全体的に試合描写は力を入れているようで
その実、あまりに力は入れていないのだろう。

いやぁ!めーん!どーう!こってー!…声優さんの演技力とも言える試合中の咆哮は
まるで、本格的に剣道の指南を受けてきたかのような気持ちの良さがあるものの、
一本取る時の絵はいつも同じ。意表をついて一本取って駆け抜けた、
静止画を見せているだけなのが多かった。
試合までの引っ張りも弱く、勝負もあっさりカタが付く。
また、他校との交流戦で敵が彼氏とのデート目的で試合後エスケープしたり、
聡莉が試合前食べ過ぎでお腹を壊したりする…真剣味にかける試合描写に
YAWARA!のようなスポコン展開を期待していたら、若干嫌気がさすかもしれない。
(私はそういう見方を途中までしてしまっていたのでガッカリした。)

あと私的には段くんのキャラとあの間延びしたしゃべり方がどうも受け付けなかった。
声優さんが石田彰さんだったので我慢は出来たけど、ミヤミヤとの絡みも
もう何百回やるの?!ってぐらいにシツコイ。

終盤までは、退屈さ7:面白さ3ぐらいの割合でした。
14話ぐらいで収めてくれれば丁度良かったんだけど、26話やるには長過ぎ。
間延びというほど間延びした印象はないんだけど…う~ん、なんだろ。それでも、
交流戦や合宿無くして短くポイントまとめてくれた方が有難かった。

【結論】
20話~が面白かったけど、それまでが微妙。そしてラストも駆け足で微妙。26話は長すぎる。

【あとがき・個人的なツボ】
たまに挟まれる、珠姫と珠姫のお父さんのお話。
二人暮らしでさびしい家なんだけど、思春期の娘にどう接していいのかわからないお父さんと
珠姫の微妙な距離感が見てて面白い。また、そんな不安が取り越し苦労と思えるほどのお父さん
思いの珠姫ちゃんが良い娘すぎて笑ってしまう。

終わり。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あんこ入り☆パスタライス

私も高校の体育の種目選択授業で剣道やってましたねぇ
このアニメ見てから剣道やってみたいなぁと思ってたので
剣と剣を向き合わせて構えた時の包み込む静寂、高鳴る鼓動、今でも鮮明に思い出せます
へたっぴでだめだめでしたけど、相手から一本取れた時の気持ちよさと言ったらもう最高でしたね
再度見直して、分かる分かるっと思ったことが増しててより楽しく見れた気がします
ついで、その中で剣道修練の心構えにも触れたんですがね
その終盤の方の、”以て国家社会を愛して、広く人類の平和繁栄に寄与せんとするものである”てな非常に壮大な事が綴られていて
私なんかが見ると、タマちゃんの「ヒーローになりたい」っていうのは理念に適ってたんだなぁとか感心してたんですが、いやはや


ということで感想に移りたいと思います
つかこれコジロー先生が主人公だったんですね、知りませんでした
なるほど確かに1話の冴えないダメダメ顧問から最終的に生徒に好かれる立派な顧問になってたのを見ると頷けますが
まぁ今作でいうと、ギャグ→シリアス→ギャグと交互に押し寄せてくる印象がありましたね
ギャグなんかは微笑ましく、そこそこ楽しめるんですが
シリアスは反して、最早胸糞悪くなる回も結構あり、その差の大きさには常に驚かされました

素晴らしかったのは、アニメの中のキャラが非常に生き生きとしている点ですね
キリノ、タマちゃん、ミヤミヤ、ドジっ娘、どのキャラもキラキラしてて眩しかったです
また室江高剣道部の諸君はもちろん、町戸高の子たち他もキャラ立ってて良かったです
というか町戸高剣道部の方々は、出落ちな設定(ry
でも町戸の青髪メガネっ娘、原田ちゃんは作中で好きかな

タマちゃんの特撮アニメ好き設定から、度々劇中劇が登場します
本編より力の入っている「超剣戦隊ブレードブレイバー」や原作者・土塚理弘氏の作品である「マテリアル・パズル」、また映像は出てこないものの「マグロス~鯵・おぼえていますか」のようなパロものも出て来ます
ブレイバーの演出に関わった久条りおんさんは「迷い猫」にて「グランブレイバー」を監督制作してますね
あと、11話で谷口悟朗氏と銀河万丈氏が何気に出演してますね、脚本の倉田コネでしょうが、原作じゃ宮崎駿氏っぽい人だったので如何せん
アニメでは19話からオリジナルに突入していて、その際でもやたらブレイバーネタが押されていました
私的には室江高剣道部のゆるゆるな日常が見たかった気もしましたが、これはこれでありなの、かな?

メイン声優はそこそこ良かったですねぇ、掛け声とかも頑張ってたと思います
広橋涼さんのつぶやき口調も可愛いですし、”名男友達役”の石田彰さんも出てますし
ただ町戸高のあのビッチ女の声優は、もう明らかに浮いてましたね
ググってみたら声優じゃないし、あれはなんとかならなかったんですかね

あんこ入りパスタライスという空耳歌詞で有名な、声優たちが歌うED「STAR RISE」
ま、食いたくはないですよね、あんこ入りパスタまでならいけそうですが、ライスが付くとちょっと・・・
これ以外にも、「STAR RISE」の空耳歌詞には笑えるものが多くあり、聞いたことない人は是非動画サイトとかで聞いてみるといいと思いますよ
まぁ聞いたことない人いるのかなってくらいに有名ではありますが一応
あとOPはこれどうも、イントロ部分がちょっとやかましめですね
連続で聞いてると頭が痛くなってくるんですよね、私だけでしょうが
まぁでもEDが全て持ってってるので、OPの評価は不問とします


「ごっつええ竹刀」面白いですよねぇ
まぁそれはともかく、アニメ版最終回は、二期を仄めかして終わってしまいましたが
あるんでしょうかね、二期
いやあれでないとか止めて欲しいんですが
全編通して、きっと楽しめると思います、本格剣道アニメです

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

69.7 2 天才で幼なじみなアニメランキング2位
ダイヤのA(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (651)
3418人が棚に入れました
もう一度、あのミットに投げ込みたい‥・・。捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!

声優・キャラクター
逢坂良太、島﨑信長、花江夏樹、櫻井孝宏、細谷佳正、浅沼晋太郎、小野友樹、浪川大輔、森田成一、岡本信彦、下野紘、羽多野渉、松岡禎丞、檜山修之、内山夕実、東地宏樹、鳥海浩輔、梶裕貴、前野智昭

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【犬も歩けばアニメに当たる。】野球が好きな人ほど楽しめる高校野球群像アニメ

■新チームの春のセンバツに向けた戦いがスタート
「ダイヤのA」は、「週刊少年マガジン」連載の同名コミックが原作の高校野球アニメ。放送がスタートして1年半、4月からアニメは新シリーズに入る。原作コミック28巻以降にあたる、1、2年生による新チームの秋大会の話に入るはずだ。

主人公は、1年生投手の沢村栄純。サウスポーで、独特のフォームから出るクセ球が武器だ。ひたむきな性格でちょっとおバカという愛嬌者。若干ウザがられながらも、チームの仲間たちに認められている。土壇場での度胸は天下一品だ。

舞台となる青道高校は、過去に甲子園出場の実績がある、西東京三強校のひとつに数えられる名門校だ。主力選手を他の道府県から引っぱってきたり、複数の投手で継投策をとったりするなど、現実の強豪校に近い設定になっている。そのため、選手たちの境遇や心情に、プロ野球選手や高校野球経験者も納得するリアリティがあるのが特徴だ。

当然、投手もチームに1人ではない。ポジション争いをするライバルが、同じチーム内にいる。それも強烈な実力者が。

もう1人の1年生投手、降谷暁は、うなりをあげる豪速球が武器の、正真正銘の“エースの器”だ。中学校までの体験から、人付き合いは少々苦手だったが、青道高校で認められてチームメイトを信頼できるようになり、自信をつけてきた。とぼけたところがかわいくも感じられる天然キャラだ。

名門・青道高校の強さを体現した3年生が引退し、1、2年生のみとなった青道野球部は、秋大会予選が始まったものの問題が山積みだ。チームの新たな中心となる2年生は、まだちぐはぐで一体感がない。また沢村は夏の県大会決勝戦で投げたデッドボールがきっかけとなり、思うように投げられなくなる「イップス」に陥り、これまでにない危機を迎える。

さらに、部員の信頼厚い片岡鉄心監督は、夏大会の責任を取ろうというのか、秋大会で青道高校の監督を辞めると決意している。それを知った部員たちは、ショックを受ける。

「今、自分たちにできることを」と考えた3年生は、1、2年生の現役チームに喝を入れようと、引退試合を行う。プレーを通してぶつけられる先輩たちの熱い思いを受けて、現役チームも発奮したところで、1年半のシリーズはひとまず幕を閉じる。次の新シリーズは、秋大会本選からスタートだ。

■チームの中心となる2年生メンバーの、ここに注目!
引退した3年生たちは、これまでの試合の立役者だった。強かった。個性的だった。カッコよかった!

そんな彼らが試合に出なくなるのは正直寂しい。けれど、新たにチームの中心となる2年生も粒ぞろいで味があるので、主立ったところを紹介しよう。

まず筆頭は、1年生のときからレギュラーだった天才捕手の御幸一也。やることなすこと隙がない、対戦選手も認める“イケメン”だ。3年生が引退して新たな主将に選ばれ、さらに4番打者をまかされることになったが、これは天才御幸にとってもかなりの重圧だ。クセのある投手3人をコントロールしながら、チーム全体を見て、さらに4番として打たなければならない立場になったわけで、本人も悩みつつ試行錯誤している。

皮肉屋で、あえてチームメイトに厳しいことも言う御幸は、黙っていても仲間に慕われる主将というタイプではない。主将になった当初はやりにくそうだった。誰よりもチームの勝利に貪欲な御幸が、今後どんな主将になっていくのかが、ここからのお楽しみのひとつだ。

次に、主人公・沢村と同室の先輩、2年生ショート副主将の倉持洋一。口の悪い兄貴タイプだ。同学年の御幸とは悪友の関係。見かけによらず人間関係の機微に敏感で、なかなかまとまらない新チームで、思いがすれちがう仲間たちを冷静に見つめ、支えようとしている。

憎まれ口は相変わらずだが、倉持は自分たちの代が中心になってから大人っぽい面が前に出てきた。俊足で試合をかき回す展開が増えて、さらに頼れる存在になるので、試合中の見せ場がアニメでカッコよく描かれることに期待したい。

もう1人の副主将である前園健太は、新チームでレギュラー入りした2年生ファーストだ。パワーヒッターらしくいかつい容姿で、性格はやさしくて熱くて不器用。これまで2軍だったので、出番がなく伸び悩む仲間の気持ちがよくわかる分、勝利のために妥協しない御幸とは意見がぶつかりあう。努力家で愚直な選手なので、ぐっと心に来る名ゼリフも期待できる。

寡黙な2年生ライト、白洲健二郎も存在感を増してきた。鍛錬を怠らない縁の下の力持ち。鍛えた身体は細く見えて、実は脱いだらすごいんです!

引退した3年生に比べると2年生の心はまだバラバラで、完全にひとつにはなっていない。ふとした出来事で、亀裂が広がることもある。結構ハラハラさせられるが、気づけばこれが、新チームの持ち味になっているからおもしろい。

■沢村と降谷、チームのエース争いも次のステージへ
秋大会本選で、まず迎えるのは帝東高校戦だ。

帝東のエース向井太陽は、沢村や降谷と同じ1年生投手。プライドが高く、東京出身でない選手に対抗心を燃やしている。

まずは沢村が、現在悩んでいるイップスとどのように向き合い克服するのかが、物語の大きな縦軸だ。それをクリアしなければ、沢村にチームのエースは務まらない。ただでさえ、降谷の存在感に遅れをとっているのに!

対照的に、新チームで背番号1番をもらった降谷は、エースとしてめきめき成長しつつある。沢村との差はすでに開いてきた。主人公、かなりヤバイ。

もともと、この作品は「群像劇」だったが、新シリーズからはさらにその傾向が強くなっていくと思われる。対戦相手のチームにも、それぞれ負けられない事情がある。見ているとどちらも応援したくなってくる。その感覚もまた現実に近い。

野球描写がリアルなこの作品では、どんなに選手が成長しても、奇跡的な必殺の魔球などは生まれない。また、どんなに思いのこもった勝負球も、打たれるときは無惨に打たれる。

熱くて苦くてわくわくする、高校野球の魅力がそのまま伝わってくる「ダイヤのA」。まだまだ原作は先が長いので、新シリーズ突入はなんともうれしい。

これまでは日曜朝の放送だったが、放送時間枠が月曜夕方に引越しした。この機会に、まだこの作品を知らない人もぜひ一度見ることをお勧めしたい。

『ダイヤのA』放送延長か?まとめサイトが紹介しネット騒ぎに
テレビアニメ『ダイヤのA 』が放送延長および、4月から放送時間を毎週月曜夕方6時に変更すると、まとめサイト複数が紹介してネット上で騒ぎになっている。

『ダイヤのA』は現在、毎週日曜朝8時半からテレビ東京他で放送されている。

情報源は共通で、日本のアニメ・マンガに関するリーク情報を度々あつかっている、北米のアニメ情報サイト『Anime News Network』の3月2日報道が元。
ここ発信の情報がまとめサイトを通じ日本で紹介されることが最近増えており、発表前にネットで広く知られてしまうことが頻発している。

なお、今回のまとめサイトの紹介をうけ、ネット上では早速ファンから「二期おめでとう」「うれしくて泣ける」「やったー」といった声が多数あがっていた。

弱小チームがずば抜けた能力をもつ主人公を中心に成長して強豪を打ち破っていく野球漫画が多い中で、本作は強豪校への野球留学を肯定的に描き、選手層の厚い野球部の中でチームメイトと切磋琢磨してレギュラー、エース投手を目指す主人公を描いており、他作品との差別化が図られている。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

okome77 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

内容は面白い、でも試合の描写は期待以下

アニメが放送された当時、ハマって原作を集めました。
キャラクターもカッコイイし、話も野球に青春の全てを捧げているというか、でも爽やかな感じではなく、強豪校ならではのレギュラー争いが激しくて泥臭くて、熱い野球漫画という印象でした。

甲子園まであと一歩というところでの敗退やその後の主人公のイップスなど、続きが気になって次々読み進めてしまう展開で、ハラハラしながら原作は楽しませていただきました。

が、初期の頃はあまり気にならなかったのですが、夏の大会が始まったあたり、特に薬師戦あたりから絵が動かない、テンポが悪いなと感じるようになりました。
また、初期に発表された青道や成宮あたりは特に違和感を感じるということはありませんでしたが、最近次々発表されていくキャストについては近年注目を浴びるキャスト揃いで、キャラクターに合っているという人がほとんどいません。
この人だったら、こっちの方が合ってたんじゃないか??って思うことも増えてきました。
今人気の声優陣かつ癖の強い人が多いだけに、オーディションやってるのかさえ怪しいところ。

イメージというものはそれぞれが原作を読む中でこんな声かな??って勝手に膨らませているものでもあると思うので、私のイメージと合わないというだけかもしれませんが、こちらも薬師あたりから予想の斜め上のキャスティングが続いているなという印象です。

試合描写についてはまずスポーツアニメに重要な動きが全く見られない。
投手が投げて、打者が打って、野手が守る
その一つ一つの流れが描かれず、打った時の音とバットを振った後の描写だけがされていることの方が多いです。
守備を終えてベンチに戻る時も基本は静止画ですね。
それと背景が発光している場面が多い。

原作を読み返して気づきましたが、アニメは原作の描き方をほぼまんま描いていることが分かりました。
打った時の打球が飛んでいく場面が光で表現されていたり、発光してる場面も原作で背景が描かれていないシーンだったり。
アニメに忠実だと言ってしまえばそこまでですが、忠実にやりすぎてスポーツアニメとしては期待以下と言わざるをえません。
原作者も最近、アニメの描き方についてボヤいていたらしいですし。

キャラクター、話の内容がいいだけにとても勿体無い。
TVシリーズより原作と同梱で発売されたOVAの方が描き方はいいと思います。

追記
書き忘れていましたが、スポーツアニメって動きが重要ではありますが、全てを動かすのは原画マンにとってはかなり大変です。
なので、スポーツアニメの大半はストップモーションというものを取り入れ、動くシーンと動かないシーンで構成されているらしいです。
また、朝枠は予算も少ないので、動きが少ないのはそのせいもあるのかもしれません。
とはいえ、基本的に紙芝居なのは変わりません。
動くのは俊足ランナーが走るシーンだったり、袖がバタバタしてたり、あと練習のシーンの方が何故か動いていたりします。
なので、動きのある野球アニメを楽しみたいという方にはあまりオススメできない作品ですね。
むしろ原作で読んだ方が面白いと思います。
話の内容やキャラクター重視で、試合シーンはある程度の描写でいいという方には楽しめる作品だと思いますよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

bekoさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ある高校球児1年生の春から秋の物語

出来るだけリアルに高校球児の物語を作品としての見どころもおさえながら作られた作品です
野球が好きな人、高校野球が好きな人向けの作品
スポーツものや青春ものが好きだけど野球には詳しくない方もOK
振り逃げ、スリーバンド、タッチアップ、ボーク等野球独特のルールで?が出るとは思いますが、ちょっと調べれば問題無しです

主人公の沢村栄純だけでなく、他の選手や他校の選手にもスポットが当たることも多く、各個人の野球にかける思いや甲子園にかける思いなどが描かれています
また、栄純の通う青道高校はとにかく走る、バットを振る、投げる、ノックを受けるといった具合で努力に努力を重ねる非常に泥臭い練習スタイル
監督の采配はいい選手をどんどん起用し、攻めの姿勢を貫きます

そういった一貫した信念でまとまった青道高校のレギュラー争いからはじまり、夏の本選がメインで63話まで
64話から75話までで新体制での秋の大会が始まるまでが描かれます

スポーツものらしく熱い展開が多く、試合のシーンはどの試合も引き込まれて手に汗握って観ていました
ネタバレになるので感想は割愛しますが、稲実戦と明川戦が良かったです

ミスやエラー、四球が失点に繋がったり、スコアが妙にリアルだったと思います
勝手な予想ですが、先にスコアを含めた結果を決め、試合の流れを組み立てて作られたのではないでしょうか
しかし、本モノの野球を観るように観てしまうのはNG
漫画が原作のアニメですので、当然おもしろくなるように要所で凄いプレーが出たりします
投球フォームにちゃんと個性があり、躍動感のある投球が描かれていました

一応マネージャーや同じ中学の女子がチラッと出てきますが、ほとんどセリフも無く恋愛要素は皆無
ガチで野球漬けの高校球児を描いています

以上、長編ですので総集編も挟みますが野球の好きな人にはオススメしたい作品です

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超どうでもいい個人的な話

私の通ってた高校はいわゆる甲子園名門校で、私が高校3年の時に甲子園出場して準優勝していました
甲子園の舞台で同級生が活躍している姿、TVに出てくる同級生、めっちゃ輝いていましたね
スタンドから応援しているとき、1球1球祈るような気持ちで応援していたのを鮮明に憶えています

教室であまり目立っていなかった人がレギュラーだったんですが、その人が試合で大活躍していました
後から知りましたが、やっぱり練習漬けの毎日だったようで自主練習も人一倍やっていたので友達もあまりいなかったんでしょうね
チームは大会No.1左腕投手がエースで4番、全試合完投するという戦い方でした
しかしベスト8からの連戦連投の疲れからか、決勝戦で制球力を乱して失点、3人の投手で継投して力を温存していた相手チームに惜しくも敗れました

っということで、この作品すごくのめり込むことができました
甲子園、いつまでもある球場というわけにはいかないでしょうから、行ったことのない方は是非一度カチワリ買って、帽子被って球場へ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

63.7 3 天才で幼なじみなアニメランキング3位
ブレイク ブレイド(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (462)
2782人が棚に入れました
化石燃料が採れないクルゾン大陸では、人々は石英に命令を与えることで動力源や熱源にしてて暮らしていた。この力は「魔力」と呼ばれほとんどの人々が持っていたが、ライガット・アローは生まれつき魔力を持っていなかった。そのため、能なしと呼ばれ続けてきたが、あるとき、地中から発掘されたゴゥレム(魔動巨兵)「デルフィング」は魔力を持たないライガットでなければ動かすことができなかった。折しも、ライガットの暮らすクリシュナは隣国アテネスとの戦争に臨んでおり、親友であり国王のホズル、同じく旧友で王妃のシギュンを助けるため、ライガットはデルフィングを駆り、戦いに身を投じることになる。

声優・キャラクター
保志総一朗、斎藤千和、中村悠一、神谷浩史、花澤香菜、井上麻里奈、鳥海浩輔、白石稔、河相智哉、菅原正志、緒方賢一、葛城七穂、柳沢真由美、浅野真澄、中井和哉、寺島拓篤、白石涼子、土師孝也、喜多村英梨、林和良、宝亀克寿、ささきのぞみ、井上喜久子
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

折れたのはストーリー

石英を動かす力で成り立っている世界でその力を持たず
無能の烙印を押された主人公ライガットが
誰一人動かすことの出来なかった古代のゴーレムを駆り
葛藤しつつも戦場で活躍してゆくストーリー。


無能だと思われ続けていた者が友情をキッカケに立ち上がり、
結果として自身を蔑んできた世間や国を助ける事になってゆく
ありがちなストーリーのロボットものですが
己が信じる正義を貫き、人としての優しさも感じさせる姿勢には共感できますし
無骨な戦いながら無双する強さには爽快感と憧れを感じます。
使い回されてはいますがやはり人気の既定路線という感じで
「ロボ格闘モノ」として割り切って観れば楽しめる要素はあります。
ただし途中までは…ですが。(後述)

ロボットものでも良くあるビーム等の近未来的な武器兵器が無く、
単発式のブレスガンや槍・大剣で戦う設定には
いわば「ロボット戦争」ではなく「ロボット合戦」の趣を感じ一目の価値はありそうで
戦術戦略を含めどのような戦いになるのか楽しみにしつつ観ては居たのですが
個人の技量に頼った戦闘の結果が即戦争の優位性に結びついていて
大局的に観ると非常に荒く感じてしまいました。
(小隊や個人の勝利=戦争の勝利な感じになっている。)

細かく注文を付けると、
編成がゴーレムか歩兵それと一応の偵察用バイクというのも極端で違和感があります。
陸戦メインならちゃんと車両兵器や補給車、砦には固定砲台なんかも描いてくれれば
「戦争」としてのリアリティは大分増したと思います。

また背景が描かれていないので作中の情報を頼りに考察すると
ボルキュス隊のクリシュナ進軍は電撃作戦だったのだと思わざる得ないのですが
常勝を計算に入れた進軍は傲慢で相手を過小評価していますし
国境の要塞陥落に時間が掛かった事を鑑みても
首都に兵力を集結させているクリシュナ軍対して取る作戦として無謀に感じ疑問でした。
{netabare}実際敗戦し一時アテネスまで引き返す憂き目にあうのですが
前線基地や補給路があれば一度の侵攻で無理せずとも
数回で落とせたんじゃないかなと思ってしまう訳です。{/netabare}
ついでに言うと迂回して村を襲った行動も謎のまま…。
ボルキュス将軍ってちょっと壊れていそうなのでその表現の一環だったんでしょうか?
ボルキュスが優秀な指揮官だったとは到底思えないんですよね…。
この点も「戦争」ではなく「戦闘」に見えてしまう一因です。

クレオ達が敵国を蛮族だと教育されていたりして、
この作品で描きたい物は「戦争」の筈なのに
結局「戦争や合戦」を描き切れず「戦闘や格闘」を描いたものになって
しまっているのがとても残念です。

更に更にそれにも増して残念なのがブッツリとした終わり方。
最初の方の感想通り期待感は確かにあったのですが…。
ライガットとその友人の運命や現実を知ったクレオのその後の行動、
それにアンダーゴーレム建造の謎など投げっぱなしにも程があります。
TV版ならもう少し描いた形になっている可能性もほんの少しあるかも知れませんが、
観終わってガックリ&モヤモヤしてしまうのはまず間違いないでしょう。
(追記:やはりガックリエンドでした。)
劇場で6度に渡りお金を出してご覧になった方は気の毒だったかも知れません。

とにかく続きをやらない限り二進も三進も行かない作品。
作画は良いのでその場その場の無骨なロボアクションを楽しむ位しか見所はないです。
それなりに熱さは秘めてはいるのですけどね。

※後半にかけて劇場版と違う所があるので追記しておきます。
{netabare}
10話で登場する「ステルタ部隊」はTV版用で
ジルグの活躍を演出する為の新たなカットになっている模様。
ジルグの死に様も劇場版では戦闘中だったものがTV版では捕虜の後射殺となっている。

またTV版ではバデスが戦死しニケは生き残っている様だが
劇場版ではニケが戦死しバデスは存命。
これによりラストの首都攻防戦でバデスVSバルドの堂々たる戦いがTV版では観られなくなる。
ただしニケが生存なら新たなシーンはあるかも。
個人的には「憎しみに捕らわれたままのニケ」と「事実を知り憎しみから解放されたクレオ」
の対比に期待したいところだが時間的に無理かな…。
なんて思ってたけど結局ニケ全く出て来ず。ぇー。(^_^;)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

劇場版全6章をテレビ用に再編集した作品です^^

原作未読、劇場版も未視聴でこの作品の視聴に臨みました。
この物語の世界は、誰もが魔力を当たり前の様に使い、その魔力を源にして電気や動力を生み出しています。
この物語の主人公は、ライガット・アロー・・・彼は100万人に1人の確率で生まれる「魔力を持たない者」でした。
誰もが持っている能力を持っていない事から、幼い頃より差別を受けて生きてきました。

その後、ライガットは士官学校に入学するのですが、そこでホズル、シギュン、ゼスといったかけがえのない友人と出会う事になるのです。

時は過ぎ、現クリシュナ国王となったホズルとその王妃となったシギュンにライガットは呼び出されます。
そこで、軍事大国であるアテネス連邦が攻めてきたこと・・・そしてアテネス軍の前線部隊の隊長が親友のゼスである事を聞かされるのです。

そして、偶然にもクリシュナ国で発掘された古代人が作った古代ゴーレム・・・これまで誰も動かせなかったロボットを魔力を持たないライガットが起動させてしまったのです。
その古代ゴーレムは、1000年以上前に建造されたもの・・・なのに、最新鋭のゴーレムが足元にも及ばないくらいの運動性能を持っていました・・・

それでも、戦争はライガットの目指す道ではない・・・と誘いを断ろうとするのですが、ホズルが降伏条件・・・ホズルやシギュンら王族に対する処刑を飲もうとする態度を見て、軍隊に入り・・・物語が動いていきます。

前置きがかなり長くなってしまいました^^;
でもこの作品は、物語の設定を理解しないと物語の進行から置いていかれてしまう感じがありました。
正直、私がその状態に陥っています^^;

ロボットが同じような色と形なのでパッと見で敵味方の区別がつけにくい・・・
たくさんの登場人物が出てくるので、誰がどこの所属なのかがひと握りの主要キャラ以外は分からないし、キャラの名前を覚えるようとすると、更に難易度が上がります。
その上、○○部隊とか、○○団とか色々分かれているのも頭を混乱させる要因でした^^;

でも、物語の大きな幹の部分・・・ここは面白いんですよね^^
クリシュナ側からの視点が中心だったので、ライガット、ホズル、シギュンといった旧友や物語の中盤から登場するクレオといった主要メンバーの人となりはしっかり表現されています。

そして、肝心のロボットですが・・・ライガットの搭乗する古代ゴーレムの運動性能が半端ないのは早々に理解できます・・・ライガットの操縦技術が伴っていないのが苦しいところですけれど^^;
バトルシーンも迫力があって良かったと思います。

でも、あとのロボット・・・主要搭乗人物と○○将軍が乗っていたロボットは印象にあるのですが・・・
その他のロボットの多くはマントを被ってるんですよね・・・^^;
機体から運動性能を敵に察知されるのを防ぐため・・・?
手にしている武器を隠すため・・・?
ロボットにマント・・・この組み合わせがアンマッチだったように感じたのは私だけでしょうか・・・^^;?

物語を完走して一番印象に残ったのは・・・シギュンとクレオのやり取りだったかもしれません^^;
この二人のやり取りは好きでしたね・・・最初は仕方ありませんが、時間と空間がお互いの距離を少しずつ縮めていくのがしっかり表現されていたと思います。

一番気になったのは、ライガット、シギュン、ホズルの関係です。
ホズルとシギュンや王と王妃・・・けれど、???という場面がいくつもあったように思います。

そして、一番ビックリしたのが終わり方だったと思います。
まさか、あの場面がエンディングとは想像すらしていませんでした^^;
物語の展開上、あの切り方しかなかったのでしょうか・・・?

1クール12話の作品・・・色々と難しい作品でしたが、気になる点も残っています。
劇場版を視聴したら解消されるのでしょうか・・・?
それとも一部原作の連載が継続されているようなので、それで解消されるのかな・・・?
まずは時間を作って劇場版からトライしてみたいと思います^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

魅力半減? いや、それ以上かも

【1話感想】
{netabare}
  私の現在に至るまで。
  ≪劇場版見たいなぁ→でもやっぱり先に原作読もう→中々良い感じ→あれ?アニメやってる→とりあえず1話見ようかな→さてどうしよう?(今ここ)≫
  劇場版未視聴、原作途中まで、アニメ1話だけ、という中途半端な状況にありとても困っています。
  一応『完全新作』らしいので、オリジナルストーリーもあるかもしれないとふんで、とりあえず読んでるところまでは見る予定です。

  内容については、現状はテンプレ展開。
  ただ、面白いことは確かなので、テンプレより王道と呼ぶべきかもしれません。飽くまで現状は。
  ネタバレになるとアレなので多くは触れませんが、実は作品として大分重量感があるんですよね。
  なので割と人を選びます。
  (『戦闘のカッコ良さ』とか『魅力的な女性陣』とかである程度は緩和できるかもしれませんけど、
  やはり『重い話』が苦手な人は駄目かもしれません)
  逆に言うと好きな人は好きになると思うので、上記のワードが気になる方は一度見てみると良いと思います。
{/netabare}
------------------------------------------------------------
【視聴後】
  これは……ダメとしか言いようがないですね。
  と言うのも、ストーリーではなく、あらすじをそのまま映像化した状態に極めて近いです。
  原作厨と言われても構いません。原作読んでください。
  理由は以下に。

  まず驚くべきはシーンカットの嵐。
  普通は2クールでコミック9巻相当の映像化となるのですが、これ1クールで9巻分になってます。
  つまり原作の半分近くはカットされているということです。
  (アクションシーンが多い作品なので、多めに消費されるとしても……ね)
  ではどこがカットされているか。
  主にキャラ周りです。キャラ付け描写とか心理描写とか行動理由の説明とか。
  ここがカットされているわけですから、キャラの魅力は損なわれているし、その上意味不明な行動を起こしているように見えてしまっています。
  
  次にアニメオリジナル展開。
  正直、原作読んでないのでは? と思うほどに色々と崩壊してます。
  こちらも顕著なのはキャラなんですけど、まあこの際置いておくとしましょう。
  私が一番突っ込みたいのは、ED後の台詞。
  「そのまんま、ライガットで」
  これは、あの重要なキャラがあの重要な行動をしてこそ深みを持つ台詞でしょうに。
  何をしたかったのかがわかりませんでした。
  小耳にはさんだ裏話→{netabare}一応原作者さんが監修されているようですが、監修って実は名前貸しだけだったり、
  出来上がったものをチェックするだけだったりと、実際にはほとんど関与しない(できない)らしいです。{/netabare}

  まあ作品の雰囲気を知るにはいいかもしれませんが、ブレイクブレイドをきちんと楽しみたいなら、原作をどうぞ。
  因みに原作基準の評価なら☆4~4.5付けます。
(2014.6.24)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

74.7 4 天才で幼なじみなアニメランキング4位
神様になった日(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (754)
2233人が棚に入れました
高校最後の夏休み、大学受験を控えた日々を送る成神 陽太の目の前に、ある日突然「全知の神」を自称する少女・ひなが現れる。「30日後にこの世界は終わる」そう告げるひなに困惑する陽太だったが、神のような予知能力を目の当たりにし、その力が本物だと確信する。超常的な力とは裏腹に天真爛漫であどけないひなは、なぜか陽太の家に居候することが決まり、2人は共同生活を送ることになる。「世界の終わり」に向けて、騒がしいひと夏が始まる。

声優・キャラクター
佐倉綾音、花江夏樹、石川由依、木村良平、桑原由気
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

君には期待してない

ある夏の日。突然「30日後に世界は終わる」と告げる一人の少女が現れてのすったもんだ。
こういったへんてこなツカミは大歓迎。多少アニメを観てる層にはおなじみの『KEY×P.A.WORKS』のゴールデンコンビ。独特なクセの強さにハマるとこのコンビが翼くんと岬くんに見えてくるわりと業界でも成功しているカップリングでございます。
当然のように2020年秋期を牽引することを期待されてた作品だったといえましょう。


さっそくの結論。感想は“つまらない”であり、端的にその理由を述べると主人公がダメ。
その前提で以下長々と失礼します。


keyはわりとプロトコルがきっちりしていて前半のドタバタとおおむね3分の2終わったあたり(8話近辺)での超展開。救いなさげなネタを投じてからのやや前向きな内容で終幕。音楽は独自性ありで映像は綺麗。演出面で秀でてるなと感じるところ。
今回も手順は同様でした。悪い意味ではなく、笑点をマンネリだと眉を上げないのと一緒です。

そのため過去の自身の立ち位置が参考になります。これまでの評価は以下

 クラナド3.9
 アフター4.6
 kanon 3.9
 Air 4.2
 AB 4・0
 シャーロット3.9

面白い/普通の分水嶺を4.0に置いており多くがボーダーライン上なのです。アフターストーリーが突出してプラス。見方を変えればムラがないともいえる実績。
完走し良いほうに転ぶと前半のドタバタ劇は「あの時は平和だったよね」となり、パッケージ全体で落ち着くところに落ち着くのですが今回はそうはいきませんでした。
高い要求レベルを求めるとそもそもクールで一つはある4.3点以上の評価に届かないKey作品群。

 共通する弱みはなにか?

尺不足だと考えます。閉じてない群像スタイルの合う作風でキャラの増加は妥当。超展開を支える骨子の説明に時間を割くのも妥当。
そうするとどうしてもキャラの深掘りはできず説明不足に陥ります。ただしこれは構成上やむを得ない二律背反。超展開止めたらそれこそブーイングの嵐でしょう。工夫は見てとれ、尺を使うキャラの“心情掘り下げ”よりも、キャラの持つ“クセの強さ”でのインパクト狙いにやや軸足置いてますよね。

充分すぎる尺をとった『CLANNAD』や1クールなら登場人物を絞り気味だった『AIR』の評価が高いためより一層そう思ってるところがある私です。


 キャラの心情描写に期待してない
 1クールでそこそこまとめてくるだろう


そんな高すぎない私の期待値すら下回ったのは、ひとえに主人公陽太くんのキャラクター性に負うところが大きい。これは好みではないかと。
私が嫌いなタイプ

 {netabare}やる気のある無能{/netabare}

そのまんまでした。花江さんこういうのやらせるとほんとに上手ですよね。さらにさらに、好き嫌いはしょうがなくても作品評価に直結してしまったのには別の理由があります。

それは大黒柱の性格。好き嫌いじゃないですよ。これまではいくらメイン/サブ問わず歴代ヒロインがぶっ飛んでいても、♂は堅実に狂言回しするタイプを配置してたんだと思います。

【歴代♂】
 岡崎朋也(CV中村悠一)
 国崎往人(CV緑川光)
 相沢祐一(CV杉田智和)
 音無結弦(CV神谷浩史)
 乙坂有宇(CV内山昂輝)

下衆いの一人{netabare}(乙坂くん){/netabare}混ざってますがそんな彼すら当時それほど気にならなかったのは、みんな一歩退いてたり、やや皮肉屋だったりどこか冷めてるところが共通していて既視感があったから。
それが本作では前に出てくるタイプへと変貌を遂げて、バランス崩壊の決定打となりました。

いくら「そう来るか!」のびっくり要素がきても
終盤の泣き要素をかぶせてきても


※ネタバレ
{netabare}ひと夏の恋で廃人の人生を背負うと決意し行動するのが意味不明。{/netabare}
{netabare}ひな父のスタンスが至極真っ当できちんとそういった人も描けているのにどうしちゃったんだろう?{/netabare}


茶番劇にしか見えなかった此度のKEY×P.A.WORKSでした。
プロトコル変にいじっちゃって途端につまらなくなっちゃった例になるのかしら。
おそらく大喜利の特番なんかで座布団運びを山田たかおじゃないアイドルにやらせちゃったことで感じる「コレジャナイ」感に近しいもの。
なんだかんだいつもながらの壮大なマンネリを強く期待してたのは私だったのかもしれません。



※ネタバレ所感

■強く擁護する

腹を抱えて笑いました。牛乳飲んでる途中でなくてほんとよかった。

{netabare}第4話麻雀回。
「二色同順」「ドラ隣」「途中まで通貫」「喰い七対子」で腰を抜かす。
アガられるか?のピンチでスキップとリバース。UNOかよ!
やってることは無茶苦茶でルールを無視したゲームは成り立たないのは承知の上で、「二色同順ドラ隣ドラ隣(2300点)」でドヤられたのが心地よかった第4話でした。{/netabare}


■絆(余談)

10年前に感じた嫌悪感。覚悟無き善意の押しつけと言ったら妥当だろうか。

{netabare}奪還するために施設に乗り込むのは構わないんですけど、普通なら施設で療養を続けるべき事案です。
そんなのを超越する情が芽生えるにはひと夏の恋で説明するには強引と思うのは既述のとおり。
後日譚が描かれることはありませんしできません。単独での介護は不可能で必ず家族を巻き込む未来が見えてます。仕事の選択も限られるし仕事中誰が面倒みるの?とかそもそも高校生は養うための収入がありません。子犬を拾ってきてもおかんに「誰が世話するの?」となるわけだし、おかんに怒られるかもと拾う時に迷うものですが、そんなの描いてたら成立しない物語となってます。

リアリティはないし、ファンタジー路線ですら寓話にもならないんですよね。
キャラクターの弱みがもろに出てました。繰り返しますが“やる気のある無能”なんです。10歳満たない子供が同情心から衝動的に捨て犬を拾うことはあるかもしらんし、「毎日僕(私)が散歩に連れてく!」くらいの言い訳は用意するだろうに、それすら微塵も感じさせない高校生というのが自分には致命的でした。しかも犬ではなく人間だもの。

これは覚悟無き善意の押しつけです。
覚悟の定義にもよりますが、気合だけで思慮のない浅い行動をとることを覚悟とは言いませんよね。考えた形跡がなくヒロイックな気分に浸って酔ってるようにしか見えませんでした。{/netabare}


さらに10年前ということで刃をあなたにも突きつける。


{netabare}「絆」「私たちにできること」という機運が生じた10年前。
震災がれきの受け入れを拒否した人少なくなかったですよね。測定して数値がほぼゼロだったと言おうががれき撤去が進まず復興が進まないと言おうが、測定値が信じられないとか漠たる不安とかやらない理由をあげつらった善意の市民。
当時の東京都知事石原慎太郎が四の五の言わず「受け入れる」と決定したのに反感をもった方々もまあ同じ穴のナントカでしょう。文句言うだけの楽な商売です。某体操選手が言ったように「どうやったらできるかを考えてほしい」の数段前にいながらこういうのに限って似非ヒューマニズムをまき散らす。非を認めず他に責を求める。ついでに感謝の意を示さないと怒る。なんで被災した身ながらお前らの感動ポルノに配慮しなきゃいかんのよと思いましたね。
いまさら掘り返して怒る気もないし、日本全国動揺しまくってた時期だとの情状酌量もあるので「当時私はそう強く思ってた」というそれ以上でも以下でもないです。{/netabare}


同情が欲しいわけではなく関心寄せるなら適切な行動を取ってくれという事案。
身近なものなのに身近なものとして捉えることを拒否したアニメ作品と身近なものになった途端逃走した現実の出来事。
災難だったり不幸を目の前にして当事者意識がないのは一緒なのですよ。


プロトコルの変更(主人公♂)で生じたメッセージ(善意の押しつけ)への非共感で沈んだ一品です。



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2021.01.31 初稿
2021.09.28 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 57
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

神様の変容

酷評されてはいるが、一般人の感覚では十分楽しめる作品だったと思う。

聞くところによると、本作では「原点回帰」が目指されていたとか。
ゲームをしない自分は、Keyも麻枝准もよくは知らず、
アニメも「Charlotte」「Rewrite」くらいしか観ていないので
「原点」の意味するところは分からないのだが、素人の想像を逞しくすると
あるいは初心に帰って、シンプルで明快なテーマ性をもった人間ドラマを作ってみる、
そんな意図だったのかとも思う。本作には時間を生きる人間の自然な姿が描かれていて
幸福とは何かという、重要なテーマへのシンプルな答えも織り込まれている。

「麻枝准=泣かせ」といった予断を一旦クリアして
ごくありふれた、平凡なヒューマンドラマとして本作を観た場合、
一貫したテーマとして追求されているものが何であるかを考えてみた。


{netabare}ひな、陽太、伊座並さん。
この三人による恋愛コメディが展開される前半パートは
第五話の伊座並さん回で締め括られ、それに続く後半パートでは
ひなと陽太の二人に焦点が絞られるが、テーマ的な次元では前半部と連続している。

キーワードはおそらく、「変化」である。

前半部のひなは無闇矢鱈に周囲に変化をあおる存在だ。
世界の終わりが目前に迫っていることが直接の理由だが、
彼女自身、生まれて初めて普通の生活を手に入れることができた
その限られた時間を謳歌するためには立ち止まっていられないのだ。

ストーリーの軸となる恋愛では、子供時代からの固定した関係を変化させるに至らず、
実は陽太自身もそれほど強くは変化を望んでいなかったふしもある。
むしろそこから派生的に生じたエピソードに「変化」というテーマが濃厚に表れてくる。
ラーメン回などもこのギャグバージョンとして観られそうだ。
勿論、テーマが凝縮されているのは伊座並家をめぐる変化と再生の物語であって、
この第五話は後半への布石と見なすことができる。それは、この回で追求されたテーマが
後半部の陽太とひなの関係の中で再現されているからだ。
そのテーマとは、「苦しみながら変化を受け容れる」というものである。


後半、陽太は変わり果てたひなと再会する。

ひなを連れ帰るために自分たちのことを思い出させようとする彼の懸命の努力は
ひたすら空回りする。この部分のかなり誇張気味の描写が意図するものはおそらく、
まさに神レベルとも言える、ひなのドラスティックな変化を受け容れることができず、
逆に強引に元の関係を受け容れさせようとする陽太の苦悩の表出ではないだろうか。
本来の彼は高い受容性をもっている。それが時間の制限による焦りに加え、
ひなへの感情がすでに恋愛のそれに変わっていることから来る切実な想いが
この醜態を招いてしまっているように思う。


そして、陽太が強制的に退去させられる問題の場面。

ひなの記憶が戻るのはおかしいという点について自分はこう考える。

記憶が戻ったというのとは多分違うのだろう。
レビュアーさんの一人がいみじくも書いておられるように、
脳ではなく心に刻まれている感覚のようなものを想定してみたい。
記憶を失った人でも、特定の恐怖心などで以前の反応を示す場合があるように、
精神ではなく身体的な次元に残存する何かがあるはずだ。

このシーンが第九話の(反転した)再現であることに注意したい。
連れ去られようとしているひなを陽太が必死に追いかけようとした
あの時と同じく、陽太と引き離されて二度と会えなくなる不安をひなは感じていて
その時の恐怖と悲しみの感情がとっさに甦ったと考えられるのではないか。
だから、その同じ瞬間に陽太に対して抱いていた気持ちが同時に反復されて
「ようたすき。」という言葉がこぼれ落ちたのではないか。

「残ってたんだ、あの時の気持ちが。僕たちは今も想いあっているんだ。
 そんな気持ちもわからずに、そんな想いも僕は気づかずに・・・」

彼の自責の念は要するに、ひながとっくに彼を受け容れていたにもかかわらず
自分の方がそれに気づかずにいたということだ。だがそれも無理はない。
ひなにはもはや持続的な自我はなく、断片的な反応を示しているだけなのだから。
それでも、一個の人格の統合性は精神のみではなく、存在全体に関わるものである。
ひなは確かに、自分の存在のすべてを傾けて陽太を受容した。


記憶は失われても想いだけは消えずに残っていてほしい。
それはひなの最後の願いでもあった。
連れ去られる直前にひなはこう言い残していた。

「貴様と過ごしたこの夏は消えてなくなるが、今感じているこの気持ち、
 せめてそれだけは残っていてほしい。そう願うわしがおる。」

ここでさらにもう一つ、重要な要素がテーマに加えられる。
変化を受容すること。それが出来るのは、変わらないものがあるからなのだ。
そして、変わらないものを心に保つことは、さらに変わってゆくためでもある。
伊座並さん父娘にとってのお母さん、それから鈴木少年の束の間の学校生活。
それぞれがかけがえのない思い出を抱きながら変わっていこうとしている。
ひなにもまた、永遠に変わらない宝箱のような奇跡の夏の思い出がある。
作品冒頭で出会ったのは、それらの日々を回想しながら永遠の幸福感に包まれている
心象の中の現在のひななのだろうか。


人生の本質的な相貌である、「変化」の肯定。
これがヒューマンドラマとしての本作が内包するメッセージだろう。

無事帰宅したひなの変化を周囲は自然に受け容れる。
そもそも友人たちのほぼ全員が、直近に変化を経験している点がポイントだ。
陽太はさらに、ひなの変化をまるごと自分の人生に受け容れる決意によって
自分が変わるきっかけをつかむ。

だが、これは決して感動的な結末ではないように思う。
「奇跡は一瞬だから強く光り輝いて見える」とひなの父も言った。
神様ではなくなったひなには、この先の変化はもはや望めない。
陽太はその奇跡をもう一度起こすために自分の人生のすべてを賭ける決意をする。
これはある意味、ひなの父の予言が的中した事態とも言えるのではないか?
二人で夜景を眺めながら陽太がひなにかけた言葉は、ほぼ完全に
プロポーズになっていることに気づいてはっとした。そして見方によってはこれが
慄然とするような残酷なエンドであることを改めて理解したのだ。

終末の風景の中にただ二人だけがいて、荒涼とした世界と向かい合っている、
映画のこのエンディングは、二人の未来を暗示しているようにも思える。
あるいはゲーム原作者らしく、二つのルートのエンドを並置してきたのだろうか。
だとすればこれがこの作品の本当のエンドだと言っていいのかも知れない。
{/netabare}

(初投稿:20021.1.8)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

地に足をつけた神は、神か?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
P.A.WORKSの作画&演出×Keyのシナリオ(麻枝准)。
これは、『Angel Beats!』『Charlotte』と同じであり、期待値は当然上がる。

それが、、、少し足を引っ張ったかなという印象。これ、P.A.でもKeyでもなければここまで批判されてないかもですが、まあ、期待の裏返しと思って受け止めてほしいと思います。

個人的には☆3.5(65点)くらいで、そこまで悪くないアニメだったと思いますよ。作画は勿論綺麗ですし。ただ、この布陣なら80点は期待しちゃいますよね。シナリオが足引っ張っちゃった印象です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
挑戦したいことは分かった。Keyと言えば、現実にファンタジーが混ざる、不思議な世界観が魅力。

しかし、本作では、おそらく意図的にファンタジーを廃している。一応、「ロゴス症候群」「量子コンピューター」など、空想的な要素は入れてますが、あくまで現実の延長線上にあるもの。

物語の結末も、「奇跡的な何かで、ヒナが全快してめでたしめでたし」とせず、リアルの範疇に納めている。これらは、「視聴者の予想を裏切る」結末だったが、同時に、「視聴者の期待を裏切る」結末になってしまったのは、大きな皮肉。

まず、「世界終了まであと○日」とさんざん視聴者を煽っておきながら、「ひなが病気に戻る」というスケールの小さなところに着地してしまった。あれは、視聴者の期待の斜め下をいってしまった。

予想を裏切るのなら、期待の斜め上にいかないと、そりゃ叩かれるわな。

陽太の行動やキャラクターも微妙。

このアニメは、ユーザーの平均年齢が高めのあにこれでは、特に評価されにくいと思う。

ヒナの介護の問題だが、私世代(30代中盤)にとっては、親や子のリアルと重なってくる。介護なんて、陽太が言うほど簡単なもんでも綺麗なもんでもない。

あれだけ恵まれた施設にいて、しかも回復の傾向があるならそのまま施設に預けるのが一番だし、その間に自らは勉学に勤しみ、量子コンピュータの開発に邁進すれば良い(ていうか、ヒナと陽太が過ごしたのは1ヶ月弱で、ヒナが施設で過ごしたのは半年くらい。むしろ、施設が家なんだよね)。

それをガキのヒロイズム振り回されてもね。大人の視聴者は引いてしまうと思う。

例えば、陽太の頑張りが認められて一時帰宅が許可→映画撮りきる→ヒナによい思い出が出来る→泣く泣く施設に戻す→Cパートで量子コンピュータ開発の感じを出す。くらいの流れなら、リアルの範囲内かと。

こんな難癖、「Angel Beats!」にはつけない。なぜならファンタジーなので、「感動」できれば良い。でも、本作は自らリアリティーに舵を切ったので、「納得」させなければならない。

基本的にこの作品は、ミスリードを狙ったけど、それが全部裏目って、騙しや肩透かしになってるのが残念なんだよな~。

まあ、全部を全部否定するわけじゃないんだけどね。

基本、ギャグパートは単純に面白かった。あのまま日常系ラブコメにしても良かったくらい。

キャラクターも魅力的。特にヒナは良かった。作画は勿論、バッチリですし。

メッセージ的にも、「佐藤ひな」という「ありきたりな名前」をヒロインに据えることで、「誰でも誰かの神様になれる」ということを伝えたかったのかな。

P.A.WORKSの「アニオリで勝負しよう」という姿勢は尊敬に値します。

最近、「P.A.らしくない作品」でコケていて、それはまあ「挑戦」と言えたので良いんですが、今回は「P.A.らしい作品」でコケてしまったので、ちょいと厳しいですね、ブランド力として。

残るはもう、お仕事シリーズだけですね。個人的には、P.A.には、「朝ドラのアニメ版」をつくり続ける制作でいてほしいんですよね。

レビュータイトル、「地に足をつけた神」とは、本作の「佐藤ひな」のことであり、「ファンタジーを使わないKey」のことです。

P.A.の良さは、「小さな世界を地味に丁寧に描くこと」だと思っているので、神様じゃなくていいから、地に足つけて地道にいきましょうよ。大河やハリウッドは、他の制作会社に任せて、P.A.らしい作品が観たいです。大好きな制作会社であることには変わりないので。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ノリ突っ込み(笑) テンポが良いし、作画は流石。とにかく、シナリオが楽しみだな。

2話目 ☆4
佐藤陽菜(笑) アルマゲドンじゃねぇか(笑) 出発から帰還までが早い(笑) ギャグ展開からの素敵さへの緩急が良い。

3話目 ☆4
神のこめかみ(笑) 意外とちゃんとしたラーメンアドバイス(笑) なんか、また少し作風に変化?

4話目 ☆3
麻雀、ゲン担ぎ(笑) 印刷ミス(笑) 一色足りない(笑) 途中まで通貫(笑) 東西南北(笑) ドラ隣(笑) ポー(笑) もう麻雀じゃない(笑) うちらもオリジナル役作ったりしたけど、ただ、ちょっと悪ふざけが長いかな? 麻雀の時間は半分で良かったかな。また確かに、麻雀が話題にはなるわな。素人がフリテンとかけて上手いことなんか言えるか?(笑) あとは、このふざけた話が、どう伏線となってくるかだよな。それをやらないなら、駄作になるけど、PAだし、大丈夫と信じたい。

5話目 ☆4
母の話。前回からの落差がすごい。問題は、この色んな話をどうまとめるかだよな。

6話目 ☆3
型抜き=バーリトゥード(笑) こういう日常系のギャグ回はクオリティ高いよな。童貞を殺しにかかるほどのロリ(笑) それは普通に停められるんでない?

7話目 ☆4
映画撮影。なんだあの、ムダにすごい卵の作画は(笑)

8話目 ☆3
なるほど、ロボ的なあれなのなね。

9話目 ☆3
ちょいと性急過ぎるかな。

10話目 ☆3
今度はゆっくり。時間経過を。Keyコーヒー(笑) 

11話目 ☆4
かなりデリケートな問題。あれは機械との記憶。めちゃくちゃ正論だな。ただ、逆とも言えるな。ゲームは、脳には良さそうだけどな。

12話目 ☆
そんな、殴らなくても。なるほど、絵じゃないと。う~ん、家族愛より、恋愛の方がよかったかな? 
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37

71.5 5 天才で幼なじみなアニメランキング5位
MIX(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (175)
588人が棚に入れました
舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」。「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、今、運命の兄弟が物語の扉を開く・・・親の再婚によって、血は繋か?らないが誕生日が同じ、双子?の兄弟となった「立花走一郎」と「立花投馬」は、明青学園・中等部の野球部に所属する 中学2年生。走一郎は捕手、打者として活躍。投馬は「ある理由」から三塁手を務めているが、人並み外れた投手の才能を隠し持っていた。走一郎の実妹て?、投馬とは血の繋か?らない義理の妹「立花音美」も中学に入学し、2人の周囲はなにやら騒か?しい。やか?て高校に進学する2人は、甲子園の土を踏むことが出来るのか・・・

声優・キャラクター
梶裕貴、内田雄馬、内田真礼、花澤香菜、高木渉、井上喜久子

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの栄光の夏から30年。明青学園野球部が蘇る。

「タッチ」で主人公の上杉達也らが所属していた明青(めいせい)学園野球部。
甲子園優勝から約30年後の明青学園野球部の物語です。

今まであだち充作品はあまり読んだことがなくて、
タッチも読んでいません。あらすじはなんとなく知っていたけど。

主題歌が好きだったので、興味を持って観てみることにしたのですが、
そうでなければこの作品もスルーしていたかも。

きっと「タッチ」を知っている方がもっと楽しめたのかもしれませんが、
「タッチ」を知らない私でも十分楽しめたし、
ストーリー自体は「タッチ」とは関係なかったです。

全24話です。


● ストーリー
かつで一度だけ甲子園優勝を飾った明青学園野球部。
今は低迷が続いていた。

明青学園中等部の野球部に所属する立花投馬(たちばな とうま)と、
立花走一郎(たちばな そういちろう)。

彼らは両親の再婚による義兄弟だったが、
兄弟バッテリーとして活躍することを夢見ていた。

しかし、野球部には監督への圧力により、
今は力のない投手がエースとされていた。


物語は中等部から始まります。
作中で時間は流れ、後に高等部に進学しますが。

投馬たちの家族関係や、野球部に流れる何か訳ありな空気など、
最初は謎だらけです。

それらが徐々に明かされていき、
周りが固められていく。

最初からすべてを語らず、
少しずつ分かるのも面白いなと思いました。


野球部の話がメインですが
前半は試合メインではなく、

妹の音美(おとみ)のことや、野球部での練習などの、
周りの人物との関わりを描くシーンが多いです。

それでも安定して面白かったです。

キャラ同士のやり取りは、
テンポと笑いがいい感じです。

ギャグとまではいかないけど、
微笑ましく笑えるワードセンスがいい^^

後半は試合も増えましたが、
それはそれで展開の読めない戦いを楽しめした。

まだまだチームとしては未完成の明青学園野球部が、
強豪校相手にどこまで、どう戦っていくか、ハラハラドキドキでした。

ラッキーによる部分も多かったですが、
この作品はこれでいい気がしていました。

そんな気楽さが今の明青学園野球部や投馬らしいなと思えたので^^


● キャラクター
メインとなる立花三兄弟が安定しています♪

投馬(cv.梶裕貴)は野球のことしか見えていないマイペースな子。
妹の音美に対する優しさがかっこいい♪妬いちゃうわw

もちろん、投手としての成長からも目が離せません。


走一郎(cv.内田雄馬)はキャッチャーとしてチームを支える大黒柱。
もちろん、投馬を支える妻役も忘れていません。

一番投馬のことを理解している、
キャッチャーとしても兄弟としても完璧なところが魅力的♪

女の子にモテモテで、
デートに忙しいところは投馬とは正反対なところですね。


妹の音美(cv.内田真礼)は学校一の美少女。

本人はそんなことには疎く、
投馬と走一郎の野球に夢中。

兄たちの野球の一番のファンであり、
周りからのやっかみや視線も気にしないマイペースさは、
容姿以上に魅力的でした♪

兄妹として互いを大事に思っているけれど、
音美と投馬にはそれだけで終わらない何かを感じます。

この何とも言えない距離感もまたくすぐったい♪


それぞれの声優さんも役に馴染んでいて、
キャラの魅力が増していたように思います^^

他にも、タッチでのライバルキャラやその息子が登場したりと、
タッチファンなら嬉しい仕掛けもありますよ♪


● 音楽
【 前半OP「イコール」/ sumika 】
【 後半OP「VS」/ ポルノグラフィティ 】

もともとsumikaが大好きで、
主題歌を担当すると聞いたのがこの作品を見ることにしたきっかけでした。

曲はアニメを見る前からずっと聞いていましたが、
アニメと合うとまた違った感じ方ができて、かなりいい感じでした♪

爽やかな曲が、
すごく雰囲気に合っていると思いました^^

しかし後半のOPがまたよくてですねー。

爽やかな前半OPに対して、こちらはかっこよさが加わって、
さらなるMIXの魅力が引き出されている!

同じ作品でも曲を提供する人たちによって、
こう描き方や味が違うというのはおもしろい♪

ポルノグラフィティの曲を久しぶりに聴きましたが、
この曲はかなりのお気に入りとなりました^^


【 前半ED「君に届くまで」/ Little Glee Monster 】
【 後半ED「君に伝えたストーリー」/ Qyoto 】

EDがまた良曲ぞろいで^^

OPも大好きでしたが、
EDもまた大好きなのです。

作品に沿っているかと言われれば、
OPに比べるとそうではないのですが、

曲単体だけでもう魅力的。
幸せです。笑


● まとめ
原作はまだ続いていますが続編を作る気はないようで、
24話できれいに話はまとまりました。

野球部の話だけど、野球の話だけで終わらないところが、
私には合っていたのかもしれません。

途中からは「作中の時はちゃんと流れてますよ~」と示すために野球の試合があるのかと思ったほどでしたからw

タッチを知っている方や、
のんびりと野球ものの作品を楽しみたい方にはおすすめです♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

笑いと情熱のあいだ

 【First impression ~ review】

 とある配信で公開されていたので、一気に見てしまった。

 あだち充の作品は学生の頃は好きだったが、社会人になって新しい漫画が出ても買わなくなっていたが、このMIXという作品の名前は知っていたし、タッチの舞台であった明青学園でもう一度という懐かしさからワクワクしてしまう設定ではあるが、様式美のそれはあるとしても、もはや新しさを感じることがないので、漫画を読むかとなるとちょっと躊躇われていたところがあった。

 しかし、アニメを観てみると、再放送で小さい頃に見たタッチへのリスペクトがスゴイ感じられる脚本となっていて、あだち充の作品の良い所を引き出したアニメの演出があって、ただ明青が懐かしいわけではなく、アニメ作品としてもマルっと懐かしさがあるんです。

 タッチのアニメを見て、漫画を中古で買い揃えてみゆき、ラフ、H2、KATSU!とあだち充作品に触れてきたが、久しぶりにその頃を思い出してもう一気に見てしまった。

 さて、一気に見てしまったので、第一印象がそのまま今回のレビューになります。

 ズバリ、どこが良いのかって話をします。

 タイトルにもありますが、スポーツ×ラブコメの代名詞にもなっていると言っても過言ではないあだち充ですが、そのバランス感覚の良さと、どうなるか分からない恋の行方が良いです。

 アニメはまだ続編を乞うご期待という感じなので、まだまだ恋愛の行方がこれからどうなっていくのか分かりません。
 ラブコメの中には恋愛対象が矢印で見えてしまうレベルに分かりやすい作品が少なからずあります。こういった作品は表現が重たくなりすぎるように思う(ズバリ鬱陶しい)。
 好きだと分かっていて、それを成就させるために奮闘する姿を見せる自己投影型の恋愛作品って、観ている側に想像力を使わせない作りなので、全然面白さが分からん・・・。となってしまうんですよね。つまり、共感【してもらわなくては】始まらないので、説明的過ぎたり、分かりやすく演出しすぎたりするきらいがあるんです。自分の経験と重ならないと共感できないって人にはこれしか嵌らない。

 『MIX』では、誰がどう思っているのかを想像しなが視聴できるように、セリフの伝え方や間の取り方、表情、音楽などでキャラの心情をみせてくれます。
 恋愛模様の面白さって誰がどう思っているのか、そしてどうやって変化していくのかの余白を常に残していて、それを想像しながらそれぞれのキャラの気持ちを考えることが共感【する】ことに繋がりそこが面白い。
 例え間違えていても良い、人によって解釈が変わるんだから。
 『それは違うよ』とか観た人同士で話合うことができるそんな作品の方が個人的に楽しいと思うし、このあだち充の作品群はそういった面白さがしっかりある。もちろん今回も。
 脚本、と書いたけれど、原作の良さをそのまま出している脚本であって、原作あってこそだとこの作品については思いました。


 視聴者を意識している作り方。
 これはタッチの頃からそうだったけれど、メタ的なセリフがあったりする。原作も作品の中に作者がちょろっと顔を出したりするけれど、話が重くなりはじめると、しっかりと閑話を入れてくる。
 それを邪魔だと感じる人もいるだろうが、あだち充節に調教されている私やなどにはむしろ心地よく感じてしまい、この緩急のテンポだからこそ、一気にみても全然疲れない。
 視聴者を意識した脚本づくりとなっていると感じる次第です。


 タッチへのリスペクト。
 そもそも作者が同じなんだからリスペクトっていうのはなんか違うようにも感じるのですが、まぁ言葉の綾ですね。
 この30年前の舞台装置がまだ生きていて、少し彼らのドラマに影響を与えています。それが不自然でなく、確かにそうなるかもなと感じてしまう都合の良い頭なのですが、大きく絡めてしまうとそれもご都合主義かよと思ってしまう。
 そこは多分、注意して物語を作っているんじゃないかなって感じます。あくまでも主軸はMIXの主人公たちなのですから。


 ナレーターが南ちゃん!
 永遠のヒロイン南ちゃんの声をあてていた日髙のり子さんがナレーターです。これが良いです。そして南ちゃんをしていないところがまた良いですね。ここにも、前述したように、タッチという舞台装置を都合よく使いすぎている感を出さないようにしつつちょうどいいバランスを保っているように感じました。


 総括
 都合よく捉えている部分は多分多くある。
 こういった良い所を挙げていったけれど、それが逆に鼻につくという人もいるだろう。
 ただ、当時のタッチを好きだった人には須らくおススメであることは間違いない。
 タッチを美化しすぎて、汚されたなんて思わずに、今ある明青野球部をどうか一緒に応援してもらいたいですね。

 では、よしなに~

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

伝説、ふたたび。

この作品の原作は未読ですが、このタイトルを見て心の踊らない訳がありません。
物語の舞台が『タッチ』で「上杉達也」「上杉和也」「浅倉南」らが甲子園を目指したあの明青学園なんですから…

思い返せば、幼馴染って良いなぁ…と思ったのはタッチが初めてだったかもしれません。
家が隣でいつでも気軽に行き来できる間柄…
しかも相手が浅倉南の様な女の子だったら、きっと他には何も望まなかったでしょう。

作品を完走して『タッチ』のwikiを見て初めて知ったことがあります。
和也は事故死してしまいましたが、当時の編集部は大反対だったそうです。
だから原稿を受け取った担当者は、隠れて校了を終わらせて編集部から逃亡したんだそうです。
しかも、アニメで和也が亡くなった際には実際に告別式まで執り行われたんだとか…
鉄道橋の下で電車の通る音にかき消されながらも南が大粒の涙を流していたシーンは、今でも鮮明に覚えています。
当時テレビアニメは全部で101話もあったとか…
いかに偉大な作品だったかが窺えます。


舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」

「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、
今、運命の兄弟が物語の扉を開く…

親の再婚によって、血は繋がらないが誕生日が同じ、
双子?の兄弟となった
「立花投馬」「立花走一郎」は、
明青学園高等部に進学し、野球部に所属する。

走一郎は捕手、打者として活躍。
投馬は人並み外れた投手の才能を隠し持ち、
1年生エースとしてマウンドに立つ。

走一郎の実妹で、
投馬とは血の繋がらない義理の妹立花音美は
中学3年で人気者。

投馬や走一郎との関係が気になる監督の娘、大山春夏や、音美を追いかける西村拓味、
立花3きょうだいの周囲はなにやら騒がしい。

立花兄弟は、
甲子園の土を踏むことができるのか…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

立花投馬が上杉達也、立花走一郎が上杉和也、そして立花音美が浅倉南と同じような立ち位置と考えて差し支えないと思います。
唯一違いを上げるとするなら、走一郎と音美は実の兄妹なので、音美の二人への当たり方が微妙に違うことくらいでしょうか。

しかも音美役にまややん、春夏役に香菜ちゃんが起用されているんですよ。
こんなの、もう滾るしかないじゃありませんか…
もう期待値MAXで視聴に臨みましたよ。

この作品の魅力は、明青学園が30年振りに甲子園を目指す道筋だけじゃありません。
30年前に上杉達也と同じグラウンドに立っていたメンバーが立花3兄弟の廻りに溢れているんです。
嬉しさ、悔しさ、そして悲しみを共有した当時の仲間の記憶が少しも褪せていないのが、この作品を視聴できる嬉しさを助長します。

私は甲子園には縁遠い存在でしたが、夏の甲子園の優勝校…3,000校の頂点として立つ甲子園のグラウンドの空気はどんななんでしょう。
もちろん、登場する大人が全て甲子園の決勝を経験している訳ではありません。
途中で夢破れて悔しい思いをしたからこそ今がある…そんな人だって当然存在します。

だから戦うのは選手だけじゃないんです。
大人も30年前から蓄積した思いを野球にぶつけ合って戦うんです。
これが燃えないはず…ありませんよね。
あだち充先生の描くキャラは飄々とした人が多いですが、内面は触れる事ができないほど熱く滾っているんです。

強豪ひしめき合う東東京地区…
もちろん、簡単に甲子園に行けるほど甘い地区では無いのは十分分かっているつもりです。
でも、何故か期待しちゃうんですよね。
立花兄弟の外見が上杉兄弟と似ているから…?
音美の言動が南ちゃんを彷彿させるから…?
音美の期待に応えようと二人が全力全開のギアを上げ続けるから…?
実は私にも良く分かっていないんです^^;
でも、いつかみんなの期待に応えられる結果を、二人で導き出して欲しいと思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sumikaさんの「イコール」と、ポルノグラフィティさんの「VS」
エンディングテーマは、Little Glee Monsterさんの「君に届くまで」と、Qyotoさんの「君に伝えたストーリー」

2クール全24話の物語でした。
これでアニメ化が終わること…ありませんよね。
これまでのあだち充先生の作品同様、最後まで描かれるのを期待しています。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

59.6 6 天才で幼なじみなアニメランキング6位
恋は双子で割り切れない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (79)
203人が棚に入れました
いつまでも、ただの幼なじみじゃ居られない── 初恋こじらせ系双子ラブコメ開幕! 白崎純と琉実・那織の神宮寺姉妹は小さいころから家族同然で育った幼なじみ。 見た目ボーイッシュで乙女思考な姉・琉実と、 外面カワイイ本性地雷なサブカルオタの妹・那織。 顔はそっくりだけど全く正反対な2人。 純はいつからか芽生えた恋心を抱えながらも、特定の関係を持つでもなく交流は続いていたのだけれど…… 「わたしと付き合ってみない? お試しみたいな感じでどう?」 琉実が発したこの一言が、3人をいびつな三角関係へと導いていく――
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

「純がかわいそう」 →「コイツ、ち●このもげた伊藤誠やんけ!!」

【レビューNo.145】(初回登録:2024/10/6)
ラノベ原作で2024年作品。全12話。
”ラブコメハンター”の私としては、「とりあえず観なきゃ!(使命感)」
というところでしたが・・・


(ストーリー)
幼き日、白崎純のお隣に神宮寺琉実・那織の双子の姉妹が引っ越してくる。
3人は意気投合して一緒に過ごすようになるが、やがてそれぞれが恋心を抱く
ようになる。
姉である琉実は中学3年時、妹である那織の気持ちを知りながら純に告白し、
付き合うことになったものの、その1年後突然別れを切り出すのだった。
それぞれが心に複雑な感情を抱えたまま、高校生となった3人の新たなる恋物
語が動きだす。


(評 価)
・予想外によかった第1話
 ぶっちゃけ「幼馴染×双子姉妹」ということで
 「どうせ冴えないオタク男子が、都合よくかわいいい双子姉妹に言い寄られ
  るいつものやつやろ」
 とあまり期待はしていなかったんですよね。

 そんな中での
 「間違いの多い生き方をしてきた」
 のモノローグから始まる、これまでの経緯を語る姉・琉実のAパート。
 そして
 「私は実に醜い人間であります」
 のモノローグから始まる、これまでの経緯を語る妹・那織のBパート。
 同じ日常風景でも、姉妹によって景色が異なる様が丁寧に描かれており、
 意外と面白いかもと思ったのですが・・・


・ストーリーありきのキャラ描写?!
 ところが1話の終わりで、付き合っている純に琉実が別れ話を切り出す辺り
 から雲行きが怪しくなってきます。
 {netabare}・妹の那織も純のことが好きなことを知っていたが、踏み出せないことを
  見抜いて先制攻撃を仕掛けた。
  (純の初恋相手は那織であることも気付いていた)
 ・それで付き合うことになった2人だが、”那織を出し抜いた”という罪悪感
  から1年で別れ話を切り出す。
  しかも今後は那織と付き合えとか?!
  いろいろと謎の「姉ムーブ」が発動w
 そして純も純で琉実に未練がありそうながらも那織に告白、それで今度は
 那織と付き合うことになるのだが、
 ・2人の心中は全て分かっていたと今度は那織から別れを切り出す。
  → 「3人の関係をリセットした上で再度やり直したい」というこちらも
    謎理論{/netabare}
 ストーリー上姉妹どちらかと上手くいくとそこで終わってしまうので、いろ
 いろ画策したくなるのは分かります。
 しかも別れ話をねじ込んだ方がインパクトがありますし。
 でもそのストーリーありきでキャラを動かしちゃってるんで、姉妹の言動に
 全く共感できないというか、「この茶番は何なんだ?!」という不快感しか
 湧いてこないんですよね。

 で、ここまでの流れをみると「純がかわいそう」って感じにもなりますが、
 そもそもこいつがしっかりしていないから2人が迷走するわけで、終盤の
 大事なところも
 {netabare}・純の友人・坂口が琉実に猛アプローチ
  → デート(?)までこぎつける
 ・坂口の本気度に焦った純はデート現場に駆けつけるも
  「琉実・那織もどちらも同じ位に好きだ。だからどちらかを選ぶことが
   できない。だけど必ず結論を出すから時間をくれないか?」
 え―――っ、人のデートに割り込んでおいて、問題先送りとかどういうこと
 やねん?!
 それを聞いた琉実も
 「ちゃんと考えてくれてるってわかっただけで、私は十分♡」
 って、お前もアタオカやろ!!
 こんな”茶番”で身を引かされる坂口もそりゃ絡みたくもなるわなw{/netabare}
 他のレビューでも書きましたが、こういうどっちつがずで問題先送りキャラ
 (おまけに性には奥手)って個人的には
 「ち●このもげた伊藤誠」
 にしか見えないんだよな~。

 そんな感じで3人の関係を簡単に決められない原作者都合でキャラを動かし
 てる印象が強く、3人の言動には違和感を覚えずにいられなかったですね。


・その他不快要素が・・・
 那織のオタクキャラを不快と感じるレビュアーさんも多いようですね。
 スポーツ好きでコミュ力の高い琉実への対極のキャラ付けでしょうが。
 (あと純とは同好の士というのも)
 私も会話の8割位がサブカルからの引用を絡めてくるので、正直イラっと
 きましたね。
 何かやり過ぎでクドさを感じるというか。
 そのくせ、結構人見知りだったのは内弁慶過ぎてツボでしたが。
 
 新キャラのモデルやってて頭のネジが緩そうな雨宮慈衣菜は、いろんな意味
 で浮いていて好きになれなかったですね。
 (CV:石原夏織さんから合っていなかったような)

 あと女バス部員は人の恋路にヅカヅカ踏みこんできたり、「私にだけ内緒な
 んて~」とか女子の友情ごっこが痛々しかったかな。
 そんな中浅野麗良は姉御肌で{netabare}「男は1回ヤるとそればっかになる」{/netabare}との金言
 ありがとうございましたw


最初からあまり期待していなかったですが、第1話で「おっ」と思ったものの
やはりそこまでだったかという感じでしたね。
「琉実・那織もどちらも同じ位に好きだ。だからどちらかを選ぶことができない。
 → ということでオープンな二股交際をさせて欲しい!!」
『かのかの』の主人公直也って「天才かよ!」と思ったのは私だけ?!
ある意味これが一番丸く収まる方法でしょう(笑)

作画は多少低予算感や怪しいところもありましたが、ヒロイン2人はかわいく
描かれていたので、よかったのでは。


OP『パラレルなハート/内田真礼』
ED『ハニーシトロン/神宮寺琉実(後本萌葉)&神宮寺那織(内田真礼)』
・どちらも作品にはマッチしていたんじゃないですかね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

大さじコショウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

妹ちゃんがキッツいかなぁ…?

そろそろ今期も終わるので、一気見しているところです
「悪くはないかなぁ」ってぐらい

ラブコメだと思いますが、
コメディ的というか笑い的な明るい要素は少なめです。



◆ キャラ ◆───────────────────────────────────────
ヒロイン姉妹は見た目は可愛い
姉は面倒な女性って感じで、しっくりくるんだが
妹は言動やらがアレすぎてピンとこないかも
アメリカンジョークのような知的会話ではありますが
本場でも常時ジョークいってるわけじゃないので、
たまに挟む程度が良かった。
                    (個人的に妹ちゃんは無い…)

主人公は妹に合わせてる時の言動はともかく
優等生の可もなく不可もなくって感じの味付け
むしろ姉妹に振り回されてるのもあって若干可哀そう
姉妹の感情に対して優柔不断だが、
年相応だし悩む気持ちは当然あるでしょう。



◆ 展開 テンポ ◆────────────────────────────────────
可もなく不可もなく。 一気見してるのもあるが特に特出すべき点は無し



◆ 作画 声優 ◆─────────────────────────────────────
絵は安定しています。 キャラデザ好きだし可愛いとは思う。

声優さんは詳しくないですが、特に違和感は無し



◆ 総評 ◆────────────────────────────────────────
妹ちゃんが結構癖ッけが強くて
言動が伝わりにくいので感情がわかりにくいです。後半はマシになりますが
それに合わせる主人公でもあるんで、
視聴者は蚊帳の外で置いてけぼりになるときもあり

下手に妹の味付けしたせいで、
せっかくの性格面倒な姉も変に薄くなってる印象

母親似の姉、趣味話が通じる妹ってぐらいが良かったかな

悪くはないんだけど、うーんって感じで
雰囲気も明るめなシーン少ないから見るタイミングは計るべきでしょう
一応最後まで見る予定です

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

たナか さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

二等分の花嫁

こじらせ系ラブコメらしい。なんだそれ。

01
作者は女性かな?双子の親が子供を間違えることは絶対にないのだが

原作漫画と構成がかなり違う。アニメだと2人の視点だが原作漫画は3者の視点。同じ展開を3回まるまる繰り返すわけではないにしろ流石に…との変更か。ブンガクサブカルかぶれのイタい会話はそういうキャラ設定なのでしゃーないにしても、ひたすら被害者気取りのウジウジポエムを畳み掛ける。心理描写ッ!!君の名はクソ5cmこそ至高的な新海原理主義者にはたまらないと思う。

姉のために自分の想いを殺す妹、妹を裏切った最悪感からくっつけようと画策する姉、自分に酔ってる姉妹にただ振り回されるのみのメガネくん。姉の真意が痛いほどにわかるからこそ前に進めない妹。ただ罪の意識から逃れたいだけの姉。これが…こじらせ…。っていうか厨二メンヘラアニメ。

こんなのさっさと物理的に距離をとって新しい出会いを探すしかないでしょう。これでは3人とも自分に嘘をつき続けるしか道がないので全員トラウマになってしまう。いうて幼い当事者にそれがわかるはずもなく、地獄への道を突き進むしかないか。ドロドロした色恋の揉め事よりも姉妹愛のほうが尊い!をやりたいのかな。キービジュアルには姉妹しかいないので、やはりメガネくんは美しい姉妹愛の踏み台及び引き立て役でしかないのかも。

よくある美少女アニメへの批判として女性キャラがあまりに都合良すぎる装置でしかないってのはあるがこれは全く真逆。ここまで女性視点に寄り添った作品が世に出てくることはフェミニストやジェンダー論者からみればいいことなのかも。多分どちらもくっつかないままでメガネくんを美しい思い出としてポイ捨てするENDしかやりようがない気がする。

炭治郎どころの騒ぎではない。3人ともずっとウジウジモノローグポエムしてるのがキツい。

投稿 : 2024/11/02
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