2023年度の国王アニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の2023年度の国王成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の2023年度の国王アニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.3 1 2023年度の国王アニメランキング1位
金の国 水の国(アニメ映画)

2023年1月27日
★★★★☆ 3.9 (53)
191人が棚に入れました
100年断絶している2つの国。“金の国”の誰からも相手にされないおっとり王女サーラと“水の国”の家族思いの貧しい建築士ナランバヤル。敵国同士の身でありながら、国の思惑に巻き込まれ“偽りの夫婦”を演じることに。深刻な水不足によるサーラの未来を案じたナランバヤルは、戦争寸前の2つの国に国交を開かせようと決意する。お互いの想いを胸に秘めながら、真実を言い出せない不器用な2人の<やさしい嘘>は、国の未来を変えるのか―。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

数十年先も人生に示唆を与えてくれそうなジンワリ系

【あらすじ】
{netabare} 経済発展は目覚ましいが水資源等は乏しい“金の国”アルハミト。
自然豊かだが貧困に喘ぐ“水の国”バイカリ。
犬猫レベルの名目で戦争と国交断絶を繰り返してきた両国。
“金の国”のおっとり第93王女・サーラ。
“水の国”で持て余している設計技師・ナランバヤル。
二人が“偽りの夫婦”を演じることで両国関係が動き出す。{/netabare}

同名コミック(全1巻・未読)の劇場アニメ化作品(117分)

【物語 4.0点】
両国対立の理由が表面上は短絡的に見えて実は構造的。
そこから展開する物語も意外と長期視点。

よって本作は鮮やかな伏線回収等によるカタルシスでガツン!と来る感動系ではない。
温かい空気の中で、広い視野から家族観や文明観を語り、鑑賞者の人生観に引き出しを与える。
後になってジワジワと価値を噛みしめることができる良作。

恋愛や家族愛など様々な愛の形について。
{netabare} 理想の結婚相手について尋ねられ答える男性アニメ主人公{/netabare} とか中々いないかと。

文明や名声について。
{netabare} 今回の両国の開戦危機は、あと50年で水資源が枯渇し廃墟になってしまう“金の国”の中長期の課題が背景。
加えて“金の国”の開戦派の国王・ラスタバン3世には、“水の国”への弱腰外交で愚王の歴史評価を受けたラスタバン2世から継承した汚名を、戦勝で返上したいとの晩節の焦りがある。

さらにラスタバン3世は外交のため娘たちを砂漠の向こうの国々へ嫁がせた。
第一王女の反戦派・レオポルディーネとは内紛状態。
老父の寂しい親心を優しく包み込んだサーラ。おっとりしているけど凄い娘だと感心しました。{/netabare}

解決策もスケールが大きい。
{netabare} ナランバヤルが提唱した両国和平により水路を引き“金の国”へ水を供給する。
工期見積もりは50年なので即断が求められる。{/netabare}
今、現実世界に、これ程の国家大計を構想、実行できる傑物はいるのでしょうか?


総じて刺激的ではないが、深イイ話だったとの余韻が何時までも続きます。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・マッドハウス

“水の国”の風光明媚。“金の国”の荘厳美麗。
百聞より説得力のある一見を再現するだけの画力は十二分。

終盤、{netabare} かつて両国の親交を深めたラスタバン2世が腰抜け王ではなく、
平和をもたらし民から愛された名君だった。
肖像画の出来栄えがそれを物語っている。
と論述する{/netabare} 件がありますが、これも相応の画力があればこそのシーン。

“水の国”≒中国風。“金の国”≒中東風。
必然チベットやアラブ諸国等が主な参考資料に。
一方、意外な所では、“金の国”の栄華を象徴する“漕がなくても登れる川”の再現に、
富山県のパナマ運河式の「中島閘門(こうもん)」が参照されたこと。
これは思わぬ聖地。“金の国”は富山県にありますw


【キャラ 4.0点】
“水の国”の技師・ナランバヤルが開戦阻止のための盟友として接近した
“金の国”左大臣・サラディーン。
イケメン俳優から政界入り。反戦派の第一王女・レオポルディーネの愛人。
一見、お飾りのプレイボーイ大臣に見えますが、これが中々の曲者。
{netabare} 俳優として“金の国”で名を馳せる前は遊牧民。
水問題含めた“金の国”の隠された危機を、よくある定住国家の栄枯盛衰として、
良くも悪くもドライに捉えている。{/netabare}
世界観にいっそう深みを与える視点を持ったキーキャラクターでした。

こうした戦争阻止のシナリオは得てして勧善懲悪となりがち。
ですが本作は決して愚昧な開戦派を、賢明な反戦派が諭すだけの軽薄な人物相関ではありません。
一見、悪徳な祈祷師に思える“金の国”開戦派筆頭の右大臣・ピリパッパでさえも、
言動には国王を慕う故の理由がある。

複雑な人物像が絡み合うからこそ、ナランバヤル技師が暗殺含みの宮廷政治を綱渡りするのがスリリングですし、
野心と無縁なサーラ王女が彼の癒やしになり得るのです。


そんな伏魔殿を暗躍する正体不明の黒づくめ暗殺部隊・ライララが私のツボ。
キャストの沢城 みゆきさんいわく「1人だけ一筆書きで描けそう……!」
確かにこれなら私でも描けそうw
単純明快なデザインで忍ぶわ煙玉投げるわ。神出鬼没なライララさんオススメですw


【声優 3.5点】
主人公“水の国”ナランバヤル技師役の俳優・賀来 賢人さん。
飄々とした言い回しの中に強い意志を込める。
中々の難役でしたが、左大臣サラディーン役の神谷 浩史さんのアドバイスも良かったのか、まずまずの対応。

ヒロイン“金の国”サーラ王女役。こちらも、おっとりした中に芯もある声が求められる難役。
ナチュラルにフィットする声の選定は難航の末、俳優・浜辺 美波さんに落ち着く。
声はそれなりに合っていましたが、漫画的なリアクションを求められるシーンは正直苦しいかなと感じました。

ここは人工的でもボイスを作れる声優からキャスティングしても良かった気もします。
脇で戸田 恵子さんや、銀河 万丈さん、茶風林さんらベテラン勢が渋い演技を決めていたから余計に。
何なら、みゆきちがライララと王女を兼任しても良かったのですよw


アニメ『ラブライブ!』シリーズでアルパカ、ふくろうと多種多様な動物を全受けして来た動物声優・麦穂 あんなさん。
本作では両国の犬猫のじゃれ合いを一手に引き受け、架け橋となる貫禄を示す。


【音楽 4.0点】
担当はエバン・コール氏。
アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズ。
アニメ映画版『ジョゼと虎と魚たち』
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
そして本作と連続エンカウント中の私。
今回も中華VS中東への対応力も求められましたが、
多彩な世界観を表現してきた氏のオーケストラならお手の物。

今回は琴音さんをボーカルに迎えて劇中歌も提供。
PVでも使用された「Brand New World」辺りは疾走感もある良曲。
ですが、どの歌も2分弱程度の劇中歌サイズというのが勿体ないです。
今後は是非フルサイズの挿入歌まで作曲して頂き、ヘビロテしたいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

"オトナを魅せる" 恋のお話。

このマンガがすごい! 2017 オンナ編 第1位(宝島社)。

以前から本屋さんに並んでいるのは知ってはいたんです。
なので、映像化されると耳にしてから、期待ばっかりが膨らんで、矢も楯もたまらず原作を読み耽りました。


読後の印象としては、「うーん、あんまり絵が動いていないなぁ。」という感じでした。
紙芝居といってはなんですが、アニメの「止め絵」的な表現を多用している感覚です。

これってアニメではセリフ重視でお話を進めていくときによく使う手法です。
なので、どんな演出で動きを仕上げていくのかが、わたし的ポイントになりました。


それから、描画がとても繊細で、すごく緻密な線で表現されているんです。
それって、風景全体が均質的に見えてしまって平べったい印象になってしまう弱点にもなるんですね。

ちょっと薄味というか、物足らないかなっていうか、そんなふうに思えるところもありました。
でも、そのぶんキャラクターの造形や所作に心を砕いてる様子がありありと窺えました。
心情の表現性にぐっと配点を寄せている感じです。

もとより共感性の高い作品なのは承知のところ。
だから、映像を早く観たくて仕方なかった、というのが本音です。
そそくさと封切初日に足を運んでしまいました。


~      ~      ~


まず驚いたのは、作画の動きも、風景の遠近も、色彩の豊かさも、全てが私の予想を超えて作り込まれてありました。
でも、もっともっとびっくりしたのは "声のアテ" だったんです。

主人公のナランバヤル役に賀来賢人さん、サーラ役に浜辺美波さん。
お二方の声が私のイメージをはるかに超えていて、それはもうとんでもなく良かったです。

実は、本を読みながら、いろんな声優・俳優さんの声を脳内アテレコしていたんですが、ドンピシャとはこのことか~とストンと腑に落ちました。

なので、漫画の魅力指数が瞬間的にポポーンと跳ね上がりました。
劇場での期待度数も開始数分でドドーンと膨れ上がりました。


~      ~      ~


物語の展開は、原作をきっちりと踏んでいますので安心して観ることができました。
意外だったのは、漫画のような止め絵がいくらもないのに、気持ちがどんどん温まっていくのです。

そのくせ声もいいものですから、主人公の心情を語れば抜群に響いてきますし、いっそう感情が解きほぐされ、やさしく揺さぶられます。

ほかのキャラクターの声も、皆さん十分にはまり役だったと思います。
大きな冒険はありませんが、大きな破綻もありませんでした。

なので、本当に安心して物語に没入できました。


~      ~     ~


"初見の方" へは、オフィシャルのイメージボードの通り、と申し上げておきます。

「国が、動いたー 2人だけの"小さな嘘"から。」

どんないきさつから?
どんなやりとりを?

それは "観てのお愉しみ" です。
私としては "大人の方にこそ観ていただきたい作品" って思います。

女性はもちろん、男性の皆さんのキモチも優しく包んでくれるといいかなって思っています。

だって・・・ボードの2人の笑顔。
ステキだと思いませんか?


~      ~      ~


さらりと書きましたが、色彩映像が本当に美しくて、いつまでも見惚れていたい、何回でも見初められたらと思いました。
(すでに2回、劇場に行ってしまっています・・・。)

特に、クライマックスシーンの色彩の豊かさが、ナランバヤルとサーラに愛らしい息吹を与え、揺るぎない国の未来図を楽し気に予感させています。

金の国 水の国

この物語があなたの心にどのような顛末を見せるのか、ぜひご鑑賞のあとでお確かめになってみてくださいね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

見事な感情表現と行動原理の説得力。馬鹿がいない良質な物語。

 すずめの戸締りの時に予告編を見て気になっていた映画です。いや、予告編下手すぎでしょう。想像の10倍…いや、100倍面白かったし、感動しました。

 冒頭の3分の導入部が、ちょっとその説明は緊張感がなくなるんじゃない?と思いましたし、20分くらいまではゆるいご都合主義のちょっと低年齢層向けの物語かと思ってしまいます。ですが、それを過ぎると急に物語の出来の良さと深みが分かってきます。

 本作のプロットだけを説明すると、それほど珍しい話ではないと思います。むしろよく見る話かと思います。

 しかし、何といってもこの作品のすごいところは、主役以外を馬鹿にすることで物語を作っていないことです。つまり、ちゃんと理屈が通っている物語になっているということです。勧善懲悪ではない。低レベルな思想でもない想いがそれぞれのキャラにあるので、ストーリー展開に迫力がありました。

 50年、100年、1000年。そういう自分は関われないかもしれない遠い未来のために命を懸けられる人たちの話です。唯一の例外が…まあ、それは映画を見てみてください。

 この話の最大の特徴である犬猫の話は、初めはサーラ姫のところにナランバヤルが婿入りする話じゃだめなの?と思いましたが、ラブストーリーにも両国の話についても、猫と犬の工夫が良く効いていました。

 含意として、お姫様が少し体重が多目だというのは見た目でわかると思います。その内面の美しさを愛でる、というのも意外ではないでしょう。ですが、その逆もありました。それぞれの登場人物の奥深さが見た目とは全然違いました。

 それと恋愛ですね。美男美女じゃないというのが効果的なのはもちろんなんですけど、その人の内面とか行動とかに惹かれていくところが丁寧に描写されていました。なにより姫の諦めが切なくて…それだけに…まあ、ネタバレなので止めておきますが、2時間の映画でよくぞこのカタルシスが描けたなあと思います。


 一応、欠点を上げるとすると、金の国の王様の描写と行動の裏付けが弱かったかなあ。唯一馬鹿に見える人物との組み合わせも含めて、ここの展開にもうちょっと工夫があれば最高でした。
 ですので、後半20分くらいの納得感については意見があるかもしれません。この点が減点要素です。

 作画はいいです。まあ、動きが少ないので作画がいいと言うと変ですけど、丁寧な絵作りでした。あと、第1王女とサーラの雰囲気のギャップが凄すぎて、ちょっと戸惑いました。で、サーラ姫がちゃんと後半可愛く見えるのが不思議です。あとで確認したいですが、何か絵柄を変えてるのかなあ、感情移入のせいかもしれません。(髪と瞳のツヤは増したような…??)
 ルッキズムのストーリーを作るならこういう風に作れよ、と思うぐらいサーラ姫に心を持っていかれました。

 まとめると、大きな話は単純。ですが話の組み立てに工夫があって展開が非常に面白かったです。またそのストーリーの上で動くキャラの感情表現と行動原理、この2つが見事すぎるくらい見事です。
 2時間退屈しないどころか、面白くて感動も深い素晴らしい物語になっていると思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

76.2 2 2023年度の国王アニメランキング2位
SAND LАND(アニメ映画)

2023年8月18日
★★★★★ 4.1 (36)
111人が棚に入れました
水のない砂漠で幻の泉を求めて旅に出た、悪魔の王子ベルゼブブ、魔物のシーフ、人間の保安官ラオのトリオを描いた鳥山明の同名漫画を映画化。
『COCOLORS(コカラス)』の横嶋俊久がメガホンをとり、サンライズ、神風動画、ANIMAの3社が手を組み制作を担当した。
主人公のベルゼブブの声を「小林さんちのメイドラゴン」の田村睦心、ラオの声を「PSYCHO-PASS サイコパス」の山路和弘、シーフの声を「ONE PIECE」のチョーが務める。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょいワル&パンツァー

人と魔物が併存する砂漠の世界。
水不足に喘ぐ窮状打破のため、老人保安官・ラオが幻の水源を求めて、
魔物の王子・ベルゼブブとお目付け役・シーフと共に旅に出る。
鳥山 明氏の原作コミック(全1巻未読)の劇場アニメ化作品。

【物語 4.0点】
単純明快。だが深い。

水源を独占する国王軍が{netabare} 飛行機と船も禁止している{/netabare} という時点で、
大体真相は先読みできる。
児童でも楽しめる勧善懲悪のシナリオ。

それでいて、大人が観ても考えさせられる要素もある。
一部の人間だけが情報や資源の供給を操作して富を独占する世界のクソゲー感には心当たりがありますし。

同族で殺し合うのは人間だけ。
戦争やら自然破壊やらを繰り返して自らの首を締めていく人類。
人間たちは魔物をスケープゴートにして罪を正当化して来たが、
これではどちらが悪魔か分からない。
ベルゼブブ王子「悪魔よりワルだなんてゆるされるとおもうか?」との決め台詞は言い得て妙。
この作品の土台となる哲学の上で自身の罪について葛藤する元兵士とか。

かと言って、ディストピアで陰鬱になり過ぎることもなく。
基本線は老人と魔物の珍道中を軸にした、
メカありバトルありの痛快冒険活劇ロードムービーで後味はさわやか。


総じて気楽に挑めるエンタメ作。
ただし作中登場したスライムみたいに溶解しそうになる酷暑が続く今夏の日本。
砂漠の熱戦は納涼には向かないのが難点と言えば難点w


【作画 4.0点】
アニメーション制作・サンライズ、神風動画、ANIMA
加えて配給は東宝と旧来の鳥山 明氏原作アニメとは異なるライン。

ゲーム版『ドラゴンボール』を数多く手掛けてきたバンダイナムコの企画・制作の元、
神風、ANIMAとゲーム業界でトゥーンレンダリングを駆使して来た実績もあるチームも巻き込んで構築されたCG志向の強いアニメーション。

原作者執筆の主たる動機の一つとなった戦車など、メカの再現性は上々。
戦車の他、飛行船や空中母艦も登場してワクワクさせてくれますが、
私は主人公たちが乗り回した戦車・104号車に一番興奮しました。
胴長のボディの覗き穴から老保安官やら魔物やらがデカい顔出しながら、
突進していく様が絵になります。

レーダーを駆使する敵戦車部隊に対して、
104号車がベルゼブブ驚異の視力や聴力などで対抗していく戦車バトルも独特かつ本格的。
これは4Dで体感したかったと私は後悔していますw


【キャラ 4.0点】
老人保安官ラオが出会う悪魔の王子・ベルゼブブ。
表層はチョロそうなピンク肌のガキンチョ。
普段はお付きのシーフと次は自分に車を運転させろと揉める童心が可愛らしい。
にも関わらず名のある荒くれ者たちがベルゼブブの名を耳にするだけで恐れおののく定番コメディパターン。
だがピンチになる程ブチ切れて恐ろしい底力を発揮。
キーーンって感じで脚力も人知を越えている。
ベルゼブブは鳥山ワールドのキャラ作りの集大成であり色々混ざっているとも言えます。

ラオと因縁を持つボスキャラ・ゼウ大将軍など、じっちゃんが元気なのも
原作者の趣味が全開になってる感。
反動で?亀仙人がぱふぱふしたがりそうな美女は雑誌写真にある{netabare} ラオの奥さん{/netabare} くらい。
あとは魔物と炎天下の砂漠で何故か海パン姿で襲撃してくるスイマーズなど、
暑苦しい男どもしかいません。


【声優 4.0点】
ベルゼブブ役・田村 睦心さん、保安官ラオ役・山路 和弘さん、シーフ役・チョーさん。
キャスト陣は経験豊富な声優、俳優陣で固め盤石。
人生の苦味を噛みしめる山路さんの演技にはいぶし銀の渋さを感じました。

そんな中ベテラン・大塚 明夫さんがベルゼブブの父王・サタン役で悲願の?鳥山 明氏原作アニメ初出演。
威厳のある声で「ゲームは1日1時間まで」と釘を刺されたらワルでも従わざるを得ませんw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は菅野 祐悟氏。
ディストピアを深刻化させるハードな楽曲にも定評がある同氏ですが、
本作ではとぼけた木琴も交えたコメディ曲なども提供し曲調もまた明るい。

ED主題歌はimase「ユートピア」
こちらも厳しい砂漠世界の締めくくりにしてはノリが軽すぎるのでは?と思うほど明るいナンバー。
テーマやシナリオの熱量を反映してというより、終わったので肩の力を抜かせるタイプの主題歌。

音響監督には岩浪 美和氏。
『ガルパン』の砲撃音も調整してきた同氏ならば戦車戦も万全です。
ここもスタッフ名見てDolby Atmosとかで体感すれば良かったと後悔した部分ですw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

ごまちる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白いけど飽きる

最初のストーリーがめちゃくちゃ面白かったが…
段々飽きが来る。
天使あたりから…。

作画は好みが分かれる。
鳥山明って感じ。
ネーミングセンスもね。

それにしてもダーブラか笑

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

xwTza00790 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

こういう作品が増えてほしい

分かりやすい、万人が見れる、よく動く、視点がワンパターンじゃない、作者の色が出ている、意外性がある、起伏が激しい、いらない間はいれない

よくできた作品です。90点です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
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