回想で妄想なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの回想で妄想な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番の回想で妄想なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.7 1 回想で妄想なアニメランキング1位
がっこうぐらし!(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1938)
9639人が棚に入れました
学校に寝泊まりしちゃおうという学園生活部。シャベルを愛する(?)くるみ、皆をまとめるりーさん、おっとりした顧問のめぐ姉らに囲まれた丈槍ゆきの瞳に映る幸せな“日常”はしかし……!? 千葉サドル×海法紀光(ニトロプラス)の強力タッグが贈る注目作。

声優・キャラクター
水瀬いのり、小澤亜李、M・A・O、高橋李依、茅野愛衣

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【アニメキャラの魅力】言葉ではなく行動で伝える頭脳派柴犬「太郎丸」の魅力とは?

シャベルを愛する(?)くるみ、皆をまとめるりーさん、しっかり者の後輩みーくん、おっとりした顧問のめぐねえらに囲まれた丈槍ゆきの瞳に映る幸せな“日常”はしかし……!?

#1はじまり
ゆきとくるみ、りーさん、みーくんの4人は、「学園生活部」の仲良しカルテット。
この部活の目的は「授業だけでは触れられない学園のさまざまな部署に親しむ」こと! 
今日も、おいしいパスタに舌鼓を打ったり、園芸部の屋上庭園でプチトマトの収穫に励んだり、あるいは授業で居眠りしたり。
なんだかんだと賑やかに、毎日を楽しんでいる。
そんなある日、学園生活部のマスコット的存在、柴犬の太郎丸が行方不明に。
学校中を探してまわるゆきたちだったが……?

水瀬いのりさん、サバイバルの味をかみ締める?キャスト5人が、衝撃の第1話アフレコ後に語ったのは……
ついにTVアニメ『がっこうぐらし!』(芳文社「まんがタイムきららフォワード」にて好評連載中)が、7月9日より放送スタート! ほのぼの日常系アニメかと思いきや、衝撃の展開に驚いた人も多いのではないでしょうか?

今回は、キャスト5名(水瀬いのりさん、小澤亜李さん、M・A・Oさん、高橋李依さん、茅野愛衣さん)から。第1話アフレコ後の公式コメントが到着したので、そちらをご紹介しましょう♪

──原作はご存知でしたか?

丈槍由紀 役・水瀬いのり(以下、水瀬):やっぱり『がっこうぐらし!』というタイトルで——「学校」がひらがな表記だったので、最初は柔らかい、ほわほわした癒し系な作品なのかな、と想像していたんです。ふわふわした女の子たちの日常というか、「学校から帰りたくない!」と思うくらいみんな仲が良くて、一緒に楽しい毎日を過ごす……みたいな作品なのかな、って。

──ところがしかし(笑)。

水瀬:そうですね、原作を読んだときの衝撃は大きかったです。絵柄は可愛らしいんだけど、ちょっとぞっとするシーンが描かれていて。そのギャップに、まずはヤラれました。

恵飛須沢胡桃・役・小澤亜李さん(以下、小澤):『がっこうぐらし!』のタイトルと由紀のイラストはあらかじめ見て、知っていたんです。「可愛い雰囲気だな」と思ってたんですけど、わりと着てる服がボロボロだったりして、いったい学校でどんな遊びをしてるんだろう? みたいな(笑)。

──なるほど(笑)。

小澤:それでオーディションを受けたんですけど……。由紀はわりとずっとほんわかした感じなんですけど、ほかのキャラクターは険しい表情をする場面も多くて。最初のイメージと中身がまったく違ったので、そこは驚きました。

若狭悠里 役:M・A・Oさん(以下、M・A・O):私もやっぱり、みなさんと同じように日常系のふわふわした4コママンガ風の作品なのかなと思っていました。オーディションのときに原作を拝見して、「あれっ、これは私の知ってる日常じゃない!?」って。

──(一同笑)

M・A・O:『がっこうぐらし!』の「くらし」って、こういう意味だったんだ、と思いましたね。

直樹美紀 役・高橋李依さん(以下、高橋):私はオーディション原稿を読む前に、原作を読んだんです。なので、まずは表紙を見て。ピンクの髪の毛の女の子が出てきて、『がっこうぐらし!』っていうくらいだから、「これはポップな可愛らしいお話なんだろうな」と。しかもページをめくると、由紀ちゃんがスースー寝てて「あぁ、癒される~!」と思っていたら、だんだんと不穏な雰囲気が(笑)。

──やはり(笑)。

高橋:最初のときは、何が起きているのかわからなくて、また頭から読み直してしまいました。何回もページを戻った記憶がありますね。

佐倉慈 役・茅野愛衣さん(以下、茅野):私はお話をいただいたときに、まず公式ホームページを拝見したんです。で、「おっ、可愛い女子が笑顔で楽しそうにしてる。こういう作品の先生役なんだ、楽しそうだな」って気軽に考えていたんですけど(笑)。その後、オーディションの資料を見ると、少しシリアスなシーンがあって、ただのフワッとしてる先生じゃないような気がするな、と。

──予感はあったわけですね(笑)。

茅野:それで、まずは原作を読んでみようと思ったんですけど……。なんというか、中身とカバーがまったく違うというか(笑)。想像していた以上にサバイバルな感じが強くて、見た目に騙されてはいけないな、と思い知りました。

──なるほど(笑)。で、さっそく第1話が放映されたわけですが、気になった場面はありましたか?

高橋:あっ、みーくんが太郎丸に嫌われてました!(笑)。そこは原作に描かれていなかった部分なので、まさか嫌われてるとは思っていなくて……。しかも太郎丸役を、先輩の加藤英美里さんが演じられているんですけど、「プイッ!」としてるのになんかもう可愛くて(笑)。そこは今回のアニメの発見でしたね。

茅野:第1話では結構、太郎丸が活躍してるんですよね。しかもリアクションとか表情がいちいち可愛い(笑)。あとはやっぱり最後だよね。あれは、何も知らないで観た方はどう受け止められたんだろう、という。私も、原作を読まずに演じていたら、たぶん相当な衝撃だったと思うので。

水瀬:音だけ聞いていると、ごく普通の日常——いなくなったワンちゃんを追いかけて、見つける……みたいな話なんですけど、目から入ってくる情報がまったく違ってて。由紀が見ている世界と、みんなが見てる世界が違う。そのことが最後にパッとわかる瞬間は、こう、やっぱりぞっとしますね。可愛さのなかにある恐怖というか、ジリジリと迫ってくる感じがある。

茅野:「怖い」というより「ぞっとする」みたいな感覚。しかもこの先、どうなるんだろう? ってすごく気になる。

小澤:指の隙間から覗いて「やっぱり見たい!」みたいな。

茅野:由紀ちゃんに対するイメージが、かなり変わるんじゃないですかね。大丈夫かな? って心配になっちゃいますね。

高橋:しかも笑顔で窓を閉めるし……。あそこが一番怖い(笑)。

茅野:加えて、あのあと風が吹くでしょう。「窓、ちゃんと閉まってないよ!」と思っちゃう。

M・A・O:原作を読んでわかっていても、あの最後のシーンが来ると、「とうとうここまで来てしまった……」と思いますよね。あと、そこまでの間でも、風景にちょっとヘンなところがあるんですよ。ピンボケでよく見えないんですけど、ガラス窓が割れていたりとか。気付いたあとにもう1回観ると「あーっ、あそこ!」って(笑)。

──そういう意味では、最後まで観たあとで、もう一度観返したくなりますよね。

小澤:わたしはりーさんが気になるんですよね。劇中でもあまり語らないから、りーさんが本当は何を考えてるのか。どんな悩みがあって、どういうふうに受け止めてるのか、気になるなって思いました。

茅野:一番、闇を抱えていそうだよね(笑)。まわりに相談をしないので。

小澤:そうなんですよ! 話をしないし、みんなをいつも見守ってる人こそ、ひとりになったときに一番ヤバいんじゃないかな、って。

M・A・O:たぶん大切なことは大事にしまってるんですよ(笑)。

茅野:わたしはやっぱり、由紀ちゃんかなあ。主人公だし、あの笑顔がツラい。あと、あるシーンでそれぞれのキャラクターがどういうふうに感じていたのか、ちゃんと聞いてみたいなって気はしますね。映像特典とかで、それぞれのひとり語りを聞いてみたい。

高橋:彼女たちの日常がベースにある作品ということで、みんなが同じ目標に向かって進んではいるんですけど、起きた出来事に対する捉え方がそれぞれ違う。そういう部分まで、しっかり見てもらえると嬉しいですね。

#2おもいで
今日も、朝から元気にカレー! 
いつもと変わらぬ朝を迎えた「学園生活部」の4人。
食事を済ませたゆきは、めぐねえの指導のもと、国語の補習授業を受けることになるのだった。
しかし、窓の外はすっかり夏の気配。
海に行って花火を遊んで、スイカ割りを楽しんで……。
これから始まる夏休みに胸をワクワクさせるゆき。
そして、夏といえばやっぱりキモ試し! 
部室に戻ってきたゆきはさっそくほかの3人に、今夜、キモ試しをやろうと持ち掛けるのだが……。

水瀬いのりさんと小澤亜李さん第2話アフレコ後に2人だけでトーク! 世界の在り様が少しずつわかって……
現在、絶賛放送中のTVアニメ『がっこうぐらし!』。ほのぼの日常アニメかとおもいきや、衝撃的な世界が明らかになり、大反響! そしてこのたび第2話「おもいで」より、アフレコ終了後のキャストインタビューが到着しました!

参加してくれたのは、水瀬いのりさん(丈槍由紀 役)と小澤亜李さん(恵飛須沢胡桃 役)。くるみにスポットをあてた第2話を、お2人ががっつりと語ります。早速ご紹介しましょう♪

──第2話の放映が終わったわけですが、今回はくるみがナレーションを務めるなど、彼女にスポットをあてたエピソードでしたね。

恵飛須沢胡桃 役・小澤亜李さん(以下、小澤):そうですね。くるみの過去が描かれていたり……。第1話のときは、わりと元気に走りまわっていたりしたんですけど、今回の第2話を観ると、じつは気丈に振る舞ってるんだなということがわかる、そういうシーンがいっぱいありましたね。

──一方、水瀬さんが演じるゆきは……。

丈槍由紀 役・水瀬いのり(以下、水瀬):ゆきとしてはあまり変わりなく(笑)。ただ亜李ちゃんが話したみたいに、くるみが見てきたあの現実を踏まえたうえで第1話を観直すと、みんなすごく大人なんだなって感じますね。……こう、なんだろう、本心を隠すのが上手いというか。「じつはこの笑顔の裏には、なにかあるんじゃないかな?」みたいな感じがあって、またちょっとくるみに対する見方が変わる。よりいっそう彼女のことが好きになるエピソードになっているな、と思いました。

──収録をしていて、一番驚いたところはどこでしょうか?

小澤:驚いたというわけではないですが、印象的だったのは花瓶。「学園生活部」の部室に花瓶が置いてあるんですけど、そこで咲いている花言葉がト書きに書かれていたんです。「蕾のままでいて」だったかな? すごく意味深な花言葉で。

水瀬:あそこは気になって、みんなで「どういう意味が込められているんだろう?」って話し合いました。

──確かに、そういう細部が気になる作品ですよね。

小澤:今の段階では、まだ学校の中しか描かれていないんですけど、みんなで「こういう事態になっているのは、はたしてこの地域だけなんだろうか?」みたいな話をしたりとか。そのあたりはすごく気になります。

では少し話題を変えて、第2話では日常の楽しい場面もいくつかありましたが、ひとつだけお気に入りを選ぶとしたら、どこでしょうか?

水瀬:みーくんが、ゆきを起こしに来る場面かな。オタマをガンガン叩いて起こそうとするんですけど、それに対してゆきが「オタマはそうやって使うんじゃないよ」みたいなことを言うんです(笑)。そこがなんか、いかにもゆきらしいというか……。私は、ゆきとみーくんの関係性が好きなんですよね。みーくんみたいな妹とか後輩がいたら、私もゆきみたくなっちゃいそうだな、って。高橋さんのお芝居を聞いていると、しっかりした年下の子って魅力的だなあ! って思います。

小澤:私がキュンとしたのは、ゆきと太郎丸の歌のシーンですね。もう、掛け合いがたまらないくらい可愛くて……。あれはサントラで出たら、絶対に買います(笑)。

水瀬:全員の名前を言うんだよね。

小澤:メンバーを紹介してくれる(笑)。

水瀬:あそこは台本が空欄になっていて、自由にやってみてください、って流れだったんですよ。

──なるほど、アドリブだったんですね。

水瀬:だったら、メンバー紹介でもしようかな、っていう(笑)。

小澤:そのアドリブに対して、太郎丸も「ワンワン!」って――出てくる名前ごとに、元気があったりなかったり。私はくるみ役なので、「おいっ!」と思ったんですけど(笑)、それにしてもたまらなかったです。

ここまでの2話を踏まえて、これからの展開に期待していることを、最後にお伺いできますか?

小澤:アニメはマンガとはまた違う見せ方をしているところがあって――例えば、最初の段階からみーくんが一緒にいたりとか。なので、原作を知ってても楽しめる展開になっていると思うので、そのあたりが今後、どんなふうに描かれるのか。楽しみにしています。

水瀬:第2話はくるみにスポットが当たって、少しだけ彼女たちの過去が明らかになったんですけど、まだまだすべてじゃないんですよね。あくまで断片的に、鍵になるポイントだけ抜粋して、みなさんに観ていただいたことになると思うんですが、これからそういう断片がだんだん組み合わさっていくんだろうな、と思いました。で、それが最後まで組み上がったときに、ゆきだったり、ほかのキャラクターの新しい表情が見えるのかな? と。なのでぜひ寝落ちせずに(笑)、リアルタイムで楽しんで見てみてください。

#3あのとき
今日は、全校停電の日。
料理を作ることも、シャワーを浴びることもできず、なんとなく暗い雰囲気の4人だが、ゆきが「キャンプをやろう!」と言い出したことをきっかけに、いつもの元気を取り戻す。
部室にテントを張り、夜遅くまでおしゃべりで盛り上がる4人は、いつもとはちょっと違う時間を過ごす……。
一方、学園生活部の顧問を務めるめぐねえは、「あの日」のことを思い出していた。
いつも通りの毎日が当たり前じゃないと気付かされた、「あの日」のことを。

■ゆるふわ学園日常系アニメ……じゃない!?
放送直後から大きく話題となった『がっこうぐらし!』。本作は、学校に寝泊まりする部活・学園生活部に所属するゆき、くるみ、りーさん、みーくんの楽しい学園生活を描いていく作品……ではなく、ゾンビの蔓延によって、学校に立て籠もらなくてはならなくなった少女たちを描いたサバイバル作品となっている。

可愛らしいキャラクターたちが、ほんわかとした物語を展開する学園日常系アニメ。そんな幻想は第1話からぶち壊される。ほんわかしていたように見えた1話序盤。実はいたるところに後半を想像させるようなシーンが挟まれていた。例えば、授業中のゆきの元へみーくんがやってきたシーン。先生の背にあった黒板の英語を和訳すると「みんなとの楽しかった勉強。もう一度一緒に勉強しよう。だが、それはもう叶わない。すべては過去の暗闇の中。お願いだから見捨てないで、助けて」という意味に。

その他にも、校庭が移ったシーンで、体育の授業中にしてはまばらに散って統率性のない動きをする生徒(?)たち、屋上菜園にチラッと見えたリボンの巻かれたお墓など、1話を1回視聴し、後半の意味が分かってからもう一度見ると、違和感を感じるシーンがいたるところに隠されている。

本作の主人公・ゆきを含めた、学園生活部の4人はいろんな意味で深い闇を抱えている。4人が抱えている心の闇が、どうやって解消できるのか、果たして解消されるのか。少女たちは生きて学校を出ることができるのか。そのあたりが今後の見どころになってくるだろう。

#4えんそく
まだみーくんと出会う前の、ある日のこと。
朝からご機嫌なゆきは、前の日の夜、とっておきのアイデアを思いついていた。
そのアイデアとは、学校の外へ「遠足」に出かけること!
「学校行事なら外に出たことにはならない」と主張するゆきに押し切られる形で、くるみとりーさんも遠足に同行することになってしまう。
目的地は、郊外にあるショッピングモール。
入念に計画を立て、めぐねえの車を借りて、学校の門を出ようとするが……。

実際に観てから決めた!アニメファンが選ぶ「次週以降も観続けたい2015年夏アニメ作品」
2015年夏アニメの放送が始まってからおよそ一ヶ月。アニメファンにとって、実際に内容を観た上で「これからも観続けよう」と思える作品は一体どれくらい残っているのだろうか?

第1位には、ゾンビの出現によって崩壊した社会で、学校に立て籠もって寝泊まりする女子高生たちを描いた『がっこうぐらし!』が選ばれた。「元々原作を読んでいたのですが原作とは異なっている点も多いので新鮮です」と、原作からのファンもまた新たな視点で楽しんでいる様子。実は放送前の夏アニメ期待度ランキングでは、20位圏外だった同作だけに、ファンにとっては嬉しい予想外といえるのではないか?

#5であい
「遠足」に出かけたゆきたち。
彼女たちが向かったのは、郊外にあるショッピングモール、リバーシティ・トロン。
そこで地下の食料品売り場に下りたくるみは、一匹の犬と出会う。
それは、のちに「学園生活部」のマスコットとなる太郎丸だった。
さらに太郎丸と一緒に探索を進める彼女たちは、モールの5階でひとりの少女と出会う。
その少女とはほかでもない、このモールで籠城生活を続けていたみーくんだった。

夏アニメ原作コミック売上ランキング
続く猛暑で、夏を満喫する余裕なんてなくなりつつある昨今。そんな暑い日は、外出は控えて涼しい部屋で「アニメ三昧!」「漫画三昧!」と、今期のアニメ『干物妹!うまるちゃん』のうまるのようにだらだらするのもいいだろう。そこで、「多すぎて選べない」「どの作品が人気なの?」という人のために、今期アニメの原作コミック売上ランキング(日販調べ)を紹介しよう。アニメも原作もどちらもチェックすることで、より作品の魅力を知ることができる。今回は、実際に原作を読んでいる人に話を聞きつつ、ランキングを見ていこうと思う。

【3位】可愛いイラストに騙される、衝撃の鬱展開!
『がっこうぐらし! 』(原作:海法紀光(ニトロプラス)、 作画:千葉サドル/芳文社)

可愛い日常系かと思いきや、衝撃の鬱展開が待ち受けていた『がっこうぐらし!』が3位にランクイン。人間がゾンビ化した世界で学校内に立てこもり、「学園生活部」として生活しながら助けを待つ4人の女の子と1人の先生。……というのがTVアニメ1話の段階での種明かしだが、それだけでは終わらないのがこの『がっこうぐらし!』。「アニメとコミックではストーリーやキャラクターの登場、種明かしの順番が違う」「アニメを観ていて、いつ何がくるのかとすごくドキドキしています」と原作ファン。『まどか☆マギカ』などで有名なニトロプラスが手掛けていることもあり、今後も容赦ない展開が待ち受けていると思われる。

#6ようこそ
「学園生活部」に新しい仲間がやってきた! 
ショッピングモールでひとり、籠城生活をしていたみーくんが合流し、さらには柴犬の太郎丸も仲間に加わった「学園生活部」。
ゆきはめぐねえとともに、みーくんに学校のなかを案内することにする。
ようやく日常に戻ることができたのかもしれないと思い、胸をホッと撫でおろすみーくん……。
そしてゆきは、新しくできた「後輩」のみーくんを加えた4人で「体育祭」をやろうと提案するのだった。

茅野愛衣さん、ついに“めぐねえ”の重大な秘密を語る!? 第6話アフレコ後の公式インタビュー到着!
第6話は、茅野愛衣さん演じる“めぐねえ”の重大な秘密が明かされた回。やっとこの秘密について語れる茅野さん、どんなお話をしててくれるのか? 早速早速ご紹介しましょう♪

◆第6話アフレコ終了後、めぐねえ役・茅野愛衣さんインタビュー公開!

──この第6話ではついに、茅野さん演じるめぐねえがすでに存在していなかったことが明らかになりました。

茅野:やっと明らかになってスッキリした……といっていいんでしょうか(笑)。アフレコ中はもう、みんなでずっと「怖い!」って言ってました。

──《かれら》の怖さとは、また別の怖さがありますね。

茅野:これまでも頭では理解していたんですけど、今回初めて、ゆきちゃんは話しかけてるんだけど、映像にはめぐねえが映っていないという場面を目にして、みんなで「ひぃぃぃ!」って(笑)。原作を未読だった方はきっと、ビックリしたんじゃないですかね。私自身も、ゆきちゃんに話しかけられるとつい答えたくなっちゃうんですけど、答えてはいけない場面がついに来てしまったのか、と思いました。

──しかも、これまでのめぐねえの出演シーンを改めて観直してみると……。

茅野:そうなんですよ! これまではすごく自然に、学園生活部のみんなと話しているふうに見えてたと思うんですけど、よく聞いてみると、じつはゆきちゃんとしか会話が成立していなかったっていう。たぶん、背筋がゾッとしたという人も多いんじゃないかなと思います。

──茅野さんから見て、ゆきはどんなキャラクターだと思っていらっしゃるんでしょうか?

茅野:絵を見ると小動物みたいというか、キャラクターとしての「かわいらしさ」を持っている女の子だと思うんですけど、その一方で、じつは一番「人間らしい」のは、彼女なんじゃないかなとも思うんです。絵を見ると、すごく「キャラクター」っぽい印象を受けてしまうんですけど、その一方ですごく生々しい。実際にこういう事態に巻き込まれたり、どうしようもない状態に追い詰められたら、きっと誰しも、ゆきちゃんみたいな防衛本能が出てしまうんじゃないかな、って思うんですよね。自分が自分でいられるように保つためにはどうすればいいかと思ってしまったら、きっとゆきちゃんみたいな反応を示すんだろうな、って。

──もうひとつ、この第6話のポイントとしては、みーくんが入ってきた当初の、学園生活部の様子が描かれましたよね。彼女が入ってきたことで、キャラクター同士の関係性も変わってきたように思います。

茅野:少しギスギスしてたというか……。りーさんの拳が震えてて、「ちょっと待って、りーさん!?」みたいな(笑)。一番ケンカっ早そうなくるみちゃんが「ちょっと落ち着けよ」って言ったりとか、キャラごとのイメージが先行してる人には、たしかに驚く場面も多かった気がしますね。

──そういう意味でも、後半の展開につながる描写が多いエピソードだったかなと思いますね。

茅野:そうですね。りーさんが一番冷静に見えるんですけど、じつは……みたいな(笑)。この作品はやっぱり、「あのとき本当はどういう気持ちでいたのか」って、ちょっと深読みしたくなってしまうところがあるんですよ。だから今回のエピソードを見て、きっと第1話から観直したくなった人も多いだろうな、と。みーくんが(めぐねえがいないことがわかりつつ)周りに合わせてたんだ、ということも、第1話から観直すとわかると思いますし。

──今回の第6話を通して、茅野さんが個人的に一番印象的だった場面はどこでしょうか?

茅野:私は、さっきもちらっと話題に出しましたけど、りーさんの拳がプルプル震えてたところ(笑)。あとは、めぐねえが「みんなを巻き込まないように」って、鍵を内側から締める場面ですね。

──《かれら》に襲われてしまって、という。

茅野:そうそう。あそこもまさか、エンディングテーマを歌っている黒崎(真音)さんに襲われるとは思っていなかったので……(注:第6話には黒崎真音さんが“女子生徒”役で出演)。思わず、黒崎さんに「光栄です」ってお伝えしてしまいました(笑)。「黒崎さんにやられるなら、本望です」って。

──では最後に、いよいよ物語も折り返し地点を過ぎましたが、今後、期待しているところはどこでしょうか?

茅野:私はあまり原作を読みすぎないようにしてるので、これから先の展開をほとんど知らないんです。そもそも、みーくんの描かれ方が原作と違っていたりしますし……。「あんまり読み込んじゃダメだ」と思って、途中までで止めてるんですよね。

──じゃあ、台本をもらうたびに驚く、という。

茅野:そうですね。驚きつつも「ツラい展開になったらイヤだな」と思うので、もう台本を見たくない、みたいな気持ちもちょっと(笑)。

──いやいや(笑)。

茅野:ツラいこともいっぱい起きる作品ではありますけど、やっぱりゆきちゃんの明るさに助けられているなって思うんですよね。なので、これから先も毎回、ひとつくらいでいいので、ゆきちゃんの明るさにほっこりできる場面があればいいなと。

──それが救いになっている感じはありますね。

茅野:あとはできれば、ゆきちゃんとめぐねえの掛け合いがあるといいな……。これまで次回予告は、ゆきちゃんと2人でやらせていただいていたんですけど、
6話ではめぐねえがいなくなってしまうので……。

──今後また掛け合いがあるといいですね。

茅野:この作品は何が起こるか、本当にわからないので。そのうち声も姿もなくなって、存在も消えちゃいそうな気がして。でも、ゆきちゃんの記憶のなかにいるめぐねえが笑っていてくれたら嬉しいですね。

#7おてがみ
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にはあらず……」。
古典が苦手なゆきは、今日もひとりで授業の居残り。
そんなゆきにみーくんは、勉強のお手伝いを申し出る。
『方丈記』の一文を読みながら、古典が「昔の人から送られた手紙だ!」と気付いたゆきは、興奮を隠せなかった。
そんなある日、部室を整理中に一同は、レターセットを発見。
ゆきの発案で学園生活部の4人は、学校の外にいるかもしれない誰かに向けて「手紙」を書くことにするのだった。

“かれら”アフレコ体験会! 編集者たちが身体を張って“かれら”を体験してきた
かわいいキャラクターにそぐわぬ衝撃的な展開が話題のTVアニメ『がっこうぐらし!』。当作品の製作を担当するNBCユニバーサル・エンターテイメントから、「アフレコ体験会」を行なうとの連絡をいただいたのでアニメイトTVも参加してきた。

アフレコ体験会とは、文字通り「アフレコの体験」を行なうというもの。基本的にアニメの音声はすべてプロの声優が担当するが、なんと報道関係者の声を収録し、実際にアニメで使ってしまおうというユニークな企画だ。アニメイトTVでは編集者AとライターBのふたりが参加してきた。もちろんふたりとも声優の勉強をいっさいしたことはない。NBCユニバーサルさん、ホントにいいんですか?

●メインキャスト6人+ド素人の報道陣が収録
○月×日、都内某所のスタジオに入ると、ちょうど『がっこうぐらし!』の本編の収録を行っていた。スタジオにはメインキャストの声優・水瀬いのりさん(丈槍由紀役)と小澤亜李さん(恵飛須沢胡桃役)、M・A・Oさん(若狭悠里役)、高橋李依さん(直樹美紀役)、茅野愛衣さん(佐倉慈役)、加藤英美里さん(太郎丸役)が、真剣に収録を行っている。ほどよい緊張感とアットホームな雰囲気がビシビシと伝わってくる。

待合室のモニターで収録の様子を見ながら、「なるほど! こんな展開になるのか!!」などと感心していると、本編の収録がすべて終わり、スタジオのドアがガチャンと開いた。いよいよ我々の出番だ。スタッフの説明によると、アフレコ体験者は“かれら”の声を担当するとのこと。普段から“かれら”のような生活を送っている編集者AとライターBに最適な配役である。胸を張って演じることにした。

スタジオの準備が整うと、アフレコ体験会に参加する報道陣は担当者に誘導されてマイク前に移動した。メインキャストの声優さんたちは、なぜかマイクの後方。プロの声優さんたちの前に立つのはとても気が引けるのだが、音響監督さんの指示なので仕方がない。腹をくくって精一杯“かれら”になりきることを決心した。

マイク前のモニターに絵コンテの映像が映し出されるといよいよ収録スタート。絵コンテの“かれら”が発しそうな「“かれら”声」を腹の底から出してみた。数カット分の“かれら”を収録したのだが、すべて一発オーケー! といっても「あ~」とか「うぅ~」とかしゃべっただけ。こんな感じで大丈夫だったのでしょうか!? ちなみに、最後には本作の監督、安藤正臣さんが「くるみちゃん…かわいいよ……」という隠し切れない本音(?)がうめき声に混じって聞こえてきたのは、ここだけの話。

●『がっこうぐらし!』の現場はいつも6人!?
収録後にNBCユニバーサルの担当さんにお話を伺うと、『がっこうぐらし!』の現場は他の作品とちょっと違うと言う。一般的なアニメはメインキャストに加えて脇役が数名いることが多いが、『がっこうぐらし!』は基本的にメインキャスト6人だけしかスタジオにいないそうだ。なので“かれら”の声をどうしようか……ということになり、今回の企画が生まれたそうだ。

果たして当日収録した声が本当に使われるかどうかは定かではないが、“かれら”の登場シーンに是非注目してくださいませ……! どこかでアニメ媒体数社の“リアルかれら”たちの声が使われているかもしれません。

#8しょうらい
太郎丸が緑色の藻にまみれて帰ってきた! 
なんと太郎丸は、屋上にある池で泳ぎまわっていたらしい。
太郎丸をシャワーで洗うついでに、洗濯を済ませてしまうことにするゆきたち。
晴れ上がった屋上で肩を並べ、風に揺れる洗濯物を眺めながら、4人は学校を「卒業」した後の、自分たちの将来について語り合う……。
そしてその夜、寝付けないみーくんが部室を訪れると、そこにはりーさんの姿が。
彼女の手には、めぐねえが残していった鍵が握られていた。

#9きゅうじつ
「みんな、お掃除しよう!」。
部室に飛び込んできたゆきが、手にしていたのはデッキブラシ。
彼女の発案で、4人は屋上の池を掃除することになる。
貯水槽の魚たちを網ですくい上げた後、泥だらけの底をブラシでゴシゴシ。
そうしてキレイになった池のなかで、ゆきたちは水遊び! 
ビーチボールに水鉄砲、そして水風船にフリスビー……。
4人は時間を忘れて思いっきりはしゃぐのだった。

#10あめのひ
外は雨。
いつものように部室に顔を揃えた4人だが、そこには太郎丸の姿がなかった。
食事にも戻ってこない太郎丸を心配して、校内を探索することになるくるみとゆき、そしてみーくん。
太郎丸が残した足あとを追っていったくるみは、バリケードを乗り越え、学校の1階へと足を踏み入れるのであった。

観るだけじゃなく自由に動かしたい!?アニメファンが選ぶ「もっともゲーム化して欲しいアニメ・漫画作品」
第1位には、ゾンビの出現によって崩壊した社会で、学校に立て籠もって寝泊まりする女子高生たちを描いた『がっこうぐらし!』が選ばれた。「バイオハザード的な怖さが体験できそう」「日常の生活やバトルを体験したいから」「緊迫感ある日常を体験できそう」など、先日キャラペディアにて発表された『次週以降も観続けたい2015年夏アニメ作品ランキング』でも堂々の1位を獲得した人気作だけに、ゲーム化を期待するファンも多いようだ。

#11きずあと
突然の豪雨を避けるように《かれら》が殺到すると同時に、停電で真っ暗になってしまった校舎。
学園生活部が拠点にしていた3階にも、ついに《かれら》の群れが押し寄せ始める。
《かれら》に噛まれ、意識を失ったくるみを前に、りーさんは来るべきときを覚悟する。
一方、地下の避難区画に薬を取りにいこうとしたみーくんだったが、太郎丸が《かれら》と化してしまった事実にそれまで張りつめていた気持ちが折れ、思わず座り込んでしまう。
ゆきはそんな彼女を引きずるようにして、なんとか部室へと逃げ込むのだが……。

急上昇5作品、そしてやはり『がっこうぐらし!』コミック・コンテンツ偏差値ランキング
木曜日、アニメが遂に最終回を迎える『がっこうぐらし!』がコミックでも1位。-9.19ポイントと、下げ幅はかなり大きいがそれでも1位を堅持。相変わらずアニメの影響が極めて大きいことがわかる。一説によると、アニメの放送が始まったあとはコミックの売上が10倍になったなどとも言われているらしいが、このランキングを見続けてきた記者としては然もありなんと素直に信じられる。ヒューマンドラマ、萌え、ホラー、SFなど、さまざまな分野の作家や評論家たちの間でも批評が活発に行われ、ファンたちも作品の中に仕込まれたトリックを確認するために繰り返し観て分析しながら感想を言い合うなど、まさに台風の目のようになっている。

#12そつぎょう
押し寄せる《かれら》の群れに、絶体絶命のピンチに陥る学園生活部のメンバーたち。
教室に籠城するみーくんは、親友の圭を思い浮かべ、一方、衰弱するくるみを前にしたりーさんは、手にした包丁を強く握りしめる……。
その頃、ゆきはめぐねえの幻に背中を押されるように、放送室を目指していた。
《かれら》の群れを振り切り、ついに放送室へとたどり着くゆき。
マイクのスイッチを入れたゆきが語りかけた言葉は……。

【アニメキャラの魅力】言葉ではなく行動で伝える頭脳派柴犬「太郎丸」の魅力とは?
「太郎丸」は学校内で衣食住をする“学園生活部”で飼われている柴犬で、ヒロイン達と共に行動します。犬とは思えないほどの知能の高さを発揮し、学園生活部のメンバーを救うことも数多くあります。今回は、普段は元気にはしゃぎ、意外なところでに頼りになる「太郎丸」の魅力についてご紹介させて頂きます。

■犬でも立派な学園生活部の一員
学園生活部には、4人の部員と1人の顧問の先生がいます。人懐っこい「太郎丸」ですが、唯一の後輩「直樹美紀」には冷たい態度をとります。これには理由があるのですが、親友にひどい態度を取ってしまった「直樹美紀」に、考えを改めさせるための姿勢とも考えられます。知能が高く、それでいて優しい「太郎丸」だからこその対応といえるでしょう。

しかし、「太郎丸」は学園生活部のメンバーが大好きで、学園生活部のメンバーもまた「太郎丸」が大好きです。そんな「太郎丸」の行動は、愛らしくゆるい表情を見せたり、みんなと一緒に食事をしたり、校内を駆け巡り部長である「若狭悠里」に叱られ、しょぼんとしたり。そんな姿は、どこかほのぼのとした感情を引き出されてしまいます。学園生活部には欠かせない存在、それが「太郎丸」です。

■思いもよらない活躍をする柴犬
学園生活部は、時に活動内容に行き詰まってしまうことがあります。そんな時には「丈槍由紀」が次の案を提示するのですが、時には「太郎丸」がその発想の元となる場合も。例えば、屋上に「太郎丸」が入り込んでしまい、藻が溜まっている貯水池に入った後、校内に戻り廊下を汚してしまう・・・という行動を起こしますが、ここに「丈槍由紀」が気付き、貯水池の掃除を提案するのです。

一見、学園生活部メンバーには迷惑をかけているようにも見えますが、結果的に「太郎丸」がやってきたことはプラスになる事が多いのです。直接的な援護だけではなく、間接的な協力も惜しまない、そんなところもまた、彼の魅力の一つなのでしょう。

■弱ってもなお皆を助け、感動を与える
「太郎丸」は物語終盤、ウイルスに感染してゾンビ化してしまいます。その後、それを発見した「恵飛須沢胡桃」に襲い掛かり、彼女をもウイルスに感染させ、学園生活部を窮地に追い込みます・・・。

しかし、その窮地に追いやった学園生活部を助けたのもまた「太郎丸」なのです。放送室に向かう「丈槍由紀」を、感染してもなお“かれら”から守る「太郎丸」に、驚きを隠せなかった人も少なくないはず。そして、「太郎丸」は、学園生活部の手によって助けられたものの、既に衰弱しており、学園生活部全員が見守る中、息を引き取ることとなります・・・。彼が最期に見せた微笑みを忘れることはないでしょう。

『がっこうぐらし!』を語るに欠かせない存在「太郎丸」。普段は犬らしく可愛らしい動作をしますが、実はしっかり皆のことを考えているのです。学園生活部のメンバーだけではなく、改めて「太郎丸」の活躍にも目を凝らしてみてはいかがでしょうか。きっと、得るものは少なくないはずです。

「騙された」「まどマギ以上に鬱」…アニメ『がっこうぐらし!』の衝撃展開にネット騒然
今月9日より放送開始となったテレビアニメ『がっこうぐらし!』。学校に寝泊まりしちゃおうという学園生活部を舞台にした、なんともユルそうなアニメだが、第1話を観た人からは「怖すぎる……」との声が多数上がり、話題となっている。

原作マンガは「まんがタイムきららフォワード」(芳文社)で連載中。アニメ『ガンスリンガー ストラトス』のシリーズ構成や小説「式神の城」シリーズ(KADOKAWA エンターブレイン)の執筆などを担当する海法紀光氏(ニトロプラス)と、マンガ『アイドルマスター シンデレラガールズ あんさんぶる!』(スクウェア・エニックス)の漫画担当・千葉サドル氏による学園マンガで、来月11日には最新刊6巻が発売予定だ。

『がっこうぐらし!』は、学校に寝泊りする“学園生活部”の物語。ムードメーカーのゆき、シャベルを愛する(?)くるみ、まとめ役のりーさん、しっかり者の後輩・みーくんという4人の学園生活部に加え、顧問のめぐねえ、犬の太郎丸などが登場する。第1話では、最初は日常系のユル~いストーリーが展開されていたものの、終盤、物語は一転する……。視聴者からは「怖すぎるだろ」「ホラーすぎて呼吸困難になった」など、想像を逸した恐怖の展開に、慄きの声が上がることとなった。

何がどうなるかは実際に観ていただきたいが、「騙された!」「ただの日常系萌えアニメかと思ったのに」「流し観してただけに驚愕」といった声や、「まどか2世?」「まどマギ以上に鬱だわ」との声が上がる。本作は原作や脚本プロデュースにニトロプラスが関わっていることもあってか、同社の脚本家・虚淵玄を迎え、第3話で衝撃的な展開を見せた大ヒットアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』を引き合いに出す声も多く、今期深夜アニメの中でも注目度は抜群。その証拠に、本編の配信を行っている「ニコニコ動画」では、第1話が早々に100万再生を記録したことでも取りざたされた。

夏の季節にピッタリともいえそうなアニメ『がっこうぐらし!』。今後も良い意味で予想を裏切る展開をゾクゾクと観せてほしいところだ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

個人的には駄作とは思ってないものの、欲しかったものとも違う残念感

最終話観終えました。色々伏線張ってましたが、二期有るんでしょうか。

{netabare}
残念ながら日本版DAWN of the DEADにはなれなかったすね。
勿論、ロメロ版の方ね。新しい方のはゾンビ走るから嫌いw
お膳立てとして日本らしいゾンビ作品になりそうでホント期待してました。
もっとも、若い世代の方はバイオハザードの方を重ねて観ていたんでしょうけどね。私的には映画版バイオはモンスターパニック物にしか見えないもんで。

この作品からイメージするラストと考えれば、校内放送で帰宅を促してって流れ悪くないと思います。作り手も恐らくコレで美しく締めたかったんだろうなと。死して尚"がっこうぐらし"を忘れない徘徊する者達への同情と言うか。私、嫌いじゃないです。
徘徊する者達が去った中での卒業、避難先への希望と不安。
1クールのアニメでゾンビ物の風味は充分出てたと思います。
ホラーらしくない日常部分の能天気さがムムムとはなりましたけど、私はそんなにコレ嫌いじゃないです。
衝撃の一話で観てる側のハードルが上がっちゃった故の失望感と言う側面有るんでしょうし、最終的な評価が低迷しちゃうのは宿命だったのかも。









 んで、ここからはロメロLOVEの私の極私的な感想です。聞き流してねw
この作品でのゾンビの出来る事を1クール見続けてると、放送聞いて帰宅しようという生活習慣以前の単純動作が出来て無い訳で。
放送室の扉開けっ放しでの太郎丸との対話、ロメロのゾンビならドワワとなだれ込んできてアレされちゃうの確定でゴザイマス。
 かと思うと、マスコットバットでか細い女の子では脳の破壊に失敗するなんて、なかなか憎い表現もしてたり。このシーンは好き。

 最終話ではゾンビがお食事してたシーンも若干ありましたが、という事はこの作品のゾンビは徘徊出来なくなったお仲間共食いする?
だから食い散らかしが無い??ロメロ好きとしては抵抗感がw
そもそも徘徊してる奴らが殆ど五体満足なのが・・・食べ残し無しとは行儀のいいゾンビ。
あとお約束の白い布で包まれた死体の山ね。コレはゾンビ物としては欲しいっしょ。出来ればモゾモゾしてると尚良いなと。映画で言うとマンションの地下のあのシーンすよ。
校内で居場所を確保するため少なからず屠ってきた筈。どう処理したのかな~とか気になっちゃう。校庭に放り出して食わせたのかな?
あと、虫ね。ロメロはあまり虫は涌かせない絵作りだったけど。
その点屍鬼は1話で堂々と書いててGJでした。

古いゾンビ映画好きとして観るてと、なんか綺麗過ぎるんですよね。フルチみたいな悪趣味なグロテスクさは要らないとは思いますが、なんかゾンビ物として物足りない(汗)

直接的なグロ表現も足りないですけど、登場人物たちの絶望感もどうも薄味というか。作品自体がこの状況下で希望を捨てず明るく生き延びて行く希望の作品ですし、まぁ食い物も水も電気も有る状況でしたからショウガナイんでしょうけどね。
やっぱゾンビ好きとしては逃避行中に妊娠に気づくヒロインのフランと頼りにしてた相棒の死で希望を捨てたピーターが、燃料僅かのヘリで先の当ても無く飛び立ってくあの感じをこの作品でも味わいたかった。
H.O.T.Dには欠けてたものがこの作品では実現しそうと期待してたんですが、やはりゴアな物はアニメでは限界があるんでしょうし絵柄的にも世界の寂寥感・悲壮感との両立は無理があったかもですね。

好き勝手書きましたが、私の希望が表現されたアニメだったらR18になっちゃいますねw
{/netabare}

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この期に及んで水着回ですか(汗)
 私的には中盤以降は静かな圧倒的絶望の状況の中での諦めと生き抜く決意の同居した心情メインの話を地味にでもしんみり見せる作品として締めるのであれば、それはそれでいいかなと思ってたんですけど。
いや、アニメでそんな作品作ってもウケる訳ないのは判ってますけどねw
{netabare}
ロメロのゾンビはゴア映画でありながら、そこを表現してたから今でも愛されてる作品な訳で。
バイオハザード世代と私らオッサンの世代だと、この作品に対して期待してたものが意外に違うんだなと思ったりします。
{/netabare}

そのどちらも裏切る作品になりそうだけど(汗)
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7話観ました。
この作品って{netabare}ゾンビ物としては珍しく、
・軍人と一般人等、生き残り集団の中でのパワーバランスの危うさの要素がほぼ無い
・そのパワーバランスを崩す要因として良く使われる銃が、アメリカが舞台な作品と違って非常に入手困難な日本の話。
・女の子だけのサバイバル。
・彼女たちの生活環境が他者から妬まれるほど恵まれている訳でもない。
(太陽光発電は魅力的かもですね)
・流石に最後にヘリで無人島に脱出なんて展開は無さそうw
てな感じで、所謂ゾンビ物のテンプレから外れた作品なんで日本的な今までと違った切り口のいい作品になったらいいのに と現時点でも思ってます。 {/netabare}

そんな昔の核戦争物映画の中でのテスタメントみたいな作品誰も求めてねぇよと言われれば、まぁ私位なもんなのかもですがw

 ですが、やっぱこの絵柄と日常部分の雰囲気がどうにも作品に入り込ませてくれないんですよね。
私は目の肥えたレビュアーの方達ほどストーリーや展開に拘って観てないので、せめてそういう私みたいなヌルい視聴者位は落胆させないで作品締めてくれればいいなと思いながら観てます。

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4話まで観ました。
ちょっと観てる側を混乱させ過ぎでないすかね。{netabare}遠足の結果の美樹との出会いということですよね? {/netabare}

 いい作品だといいなと期待して楽しみに観てはいるので、現時点でも原作は読みはしていません。
絵柄だけ確認したいなと思いwebで画像観ましたけども。
4話も皆が出会った経緯の話となっており私的にはその展開自体には不満は無いんですが、この期に及んでも絶望的状況を見る側にイメージで刷り込めない(刷り込まない?)絵作りがちょっと疑問です。
原作絵ってキャラは可愛らしいけどこの状況の恐ろしさ伝えるのをスポイルするほどデフォルメされた絵じゃないと思うんですが、アニメの絵と彩色でこのまま進むと明らかに物語から浮いちゃう気がするんですよね。
このアニメ絵だからこその第一話のインパクトだったとは思いますが、この作品が"一流のスゲェ作品"として纏まる為にはかえって障害になっちゃうと思います。まどマギみたいなの絵作りの凄味がコレには感じられないんすよね。
{netabare}
 事態発生からの経過が日時で具体的表現に表現されて無いのも判り辛いというか場面の状況と心情をリンクしずらいというか。水道が機能していて学校の購買部の在庫品程度で食いつなげている状況なので、さほど日数は経っていないのでしょうがそれにしては4話の出立時の街並みの破損具合も不自然に観えちゃう気がします。火災と街の騒乱と精々小火器での破壊にしては・・・
4話の圭が美樹の元を離れていくシーンは、絶望的状況にこのまま身を置き続ける事への二人の気持ちの乖離のシーンな訳ですし時間の経過の表現次第でもっと心を打つシーン足り得たと思うんですよね。どうやら原作では二人きりになった経緯がきちんと書かれている様子ですし、そういうプロセスの表現が時間の経過をもっと判りやすくする効果も有ったんじゃないかと。
日記とかカレンダーで日付とかの表現位は入れた方がいい様な気がしました。それで見てる側がシラケるとは思わないんですよね。

 私はオッサンですからゾンビ物というとバイオでは無くロメロのゾンビ3部作と言う世代ですので、それらの作品に比べるとこの異常な状況に対するキャラクターの生への執着と諦めの同居した心情表現とか絶望的な状況を観てる側に訴えかける為の舞台装置がそろそろプアに感じて来ました。全くダメとは思いませんが見せ方をもっと丁寧にという意味です。
HOTDの洋物ゾンビ映画の舞台を日本の街並みに置き換えただけって代物では無く、普通の子供たちがこの状況をどう生き残っていくのかという純日本的なゾンビ物として個人的には楽しみに観てます。
{/netabare}
 まだ4話ですので、話題鳥に成功しただけの凡作とならない事を期待してます。
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10分見て内容的に自分に合わないなと思ったんですが、観た方のレビュー・反応見る限り何か有るんだろなと我慢して観てたら。

あぁなるほどねとw

社会不適応の子達の更生の為の"がっこうぐらし"と想像してた自らの甘さ。

そんな自分に腹が立つ/中条長官

今後、いろんな意味でどう纏めるのか気になるので勿論視聴続けます。
この見せ方、話題性抜群でしょうね。商売巧いな~(汗)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1話がトラウマになるかと思った

作品は2020年1月に完結したようだ。原作では大学に進学したみたいだけど、こんな状態で大学行けるんすね。

可愛いキャラクターがきゃっきゃうふふしている作品と見せかけてのゾンビに囲まれて戦っているという作品。
クラスメイトとの楽しい日常から始まるんだなと期待して見ていたら実は全部由紀の妄想とかいうオチ。ゾンビがうろついていて、誰もいない机に話かけるシーンがおぞましい。トラウマもの。現実逃避が過ぎる。話合わせるの大変やな。

妄想してたけど、{netabare}遠足はナイスな提案やったね。みーくんを救出できたわけだし。{/netabare}

一番は{netabare}ゾンビになってしまった慈を殺さないといけないのは本当に辛かった。あの方の存在は大きかった。{/netabare}


OP
ふ・れ・ん・ど・し・た・い 歌 学園生活部[丈槍由紀(水瀬いのり)、恵飛須沢胡桃(小澤亜李)、若狭悠里(M・A・O)、直樹美紀(高橋李依)]
ED
ハーモナイズ・クローバー 歌 黒崎真音
We took each other's hand 歌 澤田かおり
アフターグロウ 歌 黒崎真音
OPのし・た・いは死体とダブルミーニングって本当ですか?怖い。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
シャベルを愛する(?)くるみ、皆をまとめるりーさん、しっかり者の後輩みーくん、おっとりした顧問のめぐねえらに囲まれた丈槍ゆきの瞳に映る幸せな“日常”はしかし…!?

1. はじまり
ゆきとくるみ、りーさん、みーくんの4人は、「学園生活部」の仲良しカルテット。この部活の目的は「授業だけでは触れられない学園のさまざまな部署に親しむ」こと! 今日も、おいしいパスタに舌鼓を打ったり、園芸部の屋上庭園でプチトマトの収穫に励んだり、あるいは授業で居眠りしたり。なんだかんだと賑やかに、毎日を楽しんでいる。そんなある日、学園生活部のマスコット的存在、柴犬の太郎丸が行方不明に。学校中を探してまわるゆきたちだったが…?

2. おもいで
今日も、朝から元気にカレー! いつもと変わらぬ朝を迎えた「学園生活部」の4人。食事を済ませたゆきは、めぐねえの指導のもと、国語の補習授業を受けることになるのだった。しかし、窓の外はすっかり夏の気配。海に行って花火を遊んで、スイカ割りを楽しんで…。これから始まる夏休みに胸をワクワクさせるゆき。そして、夏といえばやっぱりキモ試し! 部室に戻ってきたゆきはさっそくほかの3人に、今夜、キモ試しをやろうと持ち掛けるのだが…。

3. あのとき
今日は、全校停電の日。料理を作ることも、シャワーを浴びることもできず、なんとなく暗い雰囲気の4人だが、ゆきが「キャンプをやろう!」と言い出したことをきっかけに、いつもの元気を取り戻す。部室にテントを張り、夜遅くまでおしゃべりで盛り上がる4人は、いつもとはちょっと違う時間を過ごす…。一方、学園生活部の顧問を務めるめぐねえは、「あの日」のことを思い出していた。いつも通りの毎日が当たり前じゃないと気付かされた、「あの日」のことを。

4. えんそく
まだみーくんと出会う前の、ある日のこと。朝からご機嫌なゆきは、前の日の夜、とっておきのアイデアを思いついていた。そのアイデアとは、学校の外へ「遠足」に出かけること! 「学校行事なら外に出たことにはならない」と主張するゆきに押し切られる形で、くるみとりーさんも遠足に同行することになってしまう。目的地は、郊外にあるショッピングモール。入念に計画を立て、めぐねえの車を借りて、学校の門を出ようとするが…。

5. であい
「遠足」に出かけたゆきたち。彼女たちが向かったのは、郊外にあるショッピングモール、リバーシティ・トロン。そこで地下の食料品売り場に下りたくるみは、一匹の犬と出会う。それは、のちに「学園生活部」のマスコットとなる太郎丸だった。さらに太郎丸と一緒に探索を進める彼女たちは、モールの5階でひとりの少女と出会う。その少女とはほかでもない、このモールで籠城生活を続けていたみーくんだった。

6. ようこそ
「学園生活部」に新しい仲間がやってきた! ショッピングモールでひとり、籠城生活をしていたみーくんが合流し、さらには柴犬の太郎丸も仲間に加わった「学園生活部」。ゆきはめぐねえとともに、みーくんに学校のなかを案内することにする。ようやく日常に戻ることができたのかもしれないと思い、胸をホッと撫でおろすみーくん…。そしてゆきは、新しくできた「後輩」のみーくんを加えた4人で「体育祭」をやろうと提案するのだった。

7. おてがみ
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にはあらず…」。古典が苦手なゆきは、今日もひとりで授業の居残り。そんなゆきにみーくんは、勉強のお手伝いを申し出る。『方丈記』の一文を読みながら、古典が「昔の人から送られた手紙だ!」と気付いたゆきは、興奮を隠せなかった。そんなある日、部室を整理中に一同は、レターセットを発見。ゆきの発案で学園生活部の4人は、学校の外にいるかもしれない誰かに向けて「手紙」を書くことにするのだった。

8. しょうらい
太郎丸が緑色の藻にまみれて帰ってきた! なんと太郎丸は、屋上にある池で泳ぎまわっていたらしい。太郎丸をシャワーで洗うついでに、洗濯を済ませてしまうことにするゆきたち。晴れ上がった屋上で肩を並べ、風に揺れる洗濯物を眺めながら、4人は学校を「卒業」した後の、自分たちの将来について語り合う…。そしてその夜、寝付けないみーくんが部室を訪れると、そこにはりーさんの姿が。彼女の手には、めぐねえが残していった鍵が握られていた。

9. きゅうじつ
「みんな、お掃除しよう!」。部室に飛び込んできたゆきが、手にしていたのはデッキブラシ。彼女の発案で、4人は屋上の池を掃除することになる。貯水槽の魚たちを網ですくい上げた後、泥だらけの底をブラシでゴシゴシ。そうしてキレイになった池のなかで、ゆきたちは水遊び! ビーチボールに水鉄砲、そして水風船にフリスビー…。4人は時間を忘れて思いっきりはしゃぐのだった。

10. あめのひ
外は雨。いつものように部室に顔を揃えた4人だが、そこには太郎丸の姿がなかった。食事にも戻ってこない太郎丸を心配して、校内を探索することになるくるみとゆき、そしてみーくん。太郎丸が残した足あとを追っていったくるみは、バリケードを乗り越え、学校の1階へと足を踏み入れるのであった。

11. きずあと
突然の豪雨を避けるように《かれら》が殺到すると同時に、停電で真っ暗になってしまった校舎。学園生活部が拠点にしていた3階にも、ついに《かれら》の群れが押し寄せ始める。《かれら》に噛まれ、意識を失ったくるみを前に、りーさんは来るべきときを覚悟する。一方、地下の避難区画に薬を取りにいこうとしたみーくんだったが、太郎丸が《かれら》と化してしまった事実にそれまで張りつめていた気持ちが折れ、思わず座り込んでしまう。ゆきはそんな彼女を引きずるようにして、なんとか部室へと逃げ込むのだが…。

12. そつぎょう
押し寄せる《かれら》の群れに、絶体絶命のピンチに陥る学園生活部のメンバーたち。教室に籠城するみーくんは、親友の圭を思い浮かべ、一方、衰弱するくるみを前にしたりーさんは、手にした包丁を強く握りしめる…。その頃、ゆきはめぐねえの幻に背中を押されるように、放送室を目指していた。《かれら》の群れを振り切り、ついに放送室へとたどり着くゆき。マイクのスイッチを入れたゆきが語りかけた言葉は…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

85.9 2 回想で妄想なアニメランキング2位
かくしごと(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (779)
3004人が棚に入れました
ちょっと下品な漫画を描いてる漫画家の後藤可久士。一人娘の小学4年生の姫。可久士は、何においても、愛娘・姫が最優先。親バカ・可久士が娘・姫に知られたくないこと。それは……自分の仕事が『漫画家』であること。自分の“かくしごと"が知られたら娘に嫌われるのでは!?“愛と笑い、ちょっと感動のファミリー劇場がはじまる――"

声優・キャラクター
神谷浩史、高橋李依、花江夏樹、八代拓、安野希世乃、佐倉綾音、村瀬歩、内田真礼、加藤英美里、浪川大輔、小澤亜李、本渡楓、和氣あず未、逢田梨香子、古城門志帆、原由実、小山力也、沼倉愛美
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

親子愛っていいなあ

書く仕事と隠しごとをかけているのね。
絶望先生の原作者だけあって良い感じにひねくれているなあ。

ちょっと下ネタがあるくらいなのに、ひた隠しにする後藤可久士先生と母親を亡くしつつも健気で可愛いしっかり者の一人娘姫ちゃん、その他、アシスタント、編集者、姫ちゃんの同級生や担任などによるコメディ。
十丸院は常に無能で見ていてイライラするが、これもスパイス。自業自得なことも多いし、やっぱり面白いかも。
あと気になるのが可久士先生モテモテすぎること。羨ましい。

コミカルな内容かと思えば、話の最初や最後に成長した姫ちゃんやアシスタントだった人たちなどが後藤可久士がどうなっているのかを語り合ったり、感傷に浸ったりしている。

ちょっとした感想
{netabare}
11話の会議について相談してるのが、家族会議、編集会議、職員会議と三つどもえの勘違いでアンジャッシュのネタ風。しかも打ち切りか待遇改善要求か勘違い漫才。

最終回。可久士先生が歌舞伎の家の隠し子だったのかあ。衝撃の事実。
事故で意識を失い、7年間の記憶を失ったために、高校3年生となった姫を認識できないのは辛い。7年前の思考のまま働こうとするのに元アシスタントや姫まで協力してくれる。
{/netabare}
父親として常に娘を想い、娘もまたそんな父親のことを想い負担を感じさせまいとする親子愛に涙を流してしまった。


OP
ちいさな日々 flumpool
ED
君は天然色 大滝詠一
OPのメロディ好き。爽やか。
大滝詠一の世代じゃないんだよなあ。曲は好きだけど。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ちょっと下品な漫画を描いてる漫画家の後藤可久士。 一人娘の小学4年生の姫。 可久士は、何においても、愛娘・姫が最優先。 親バカ・可久士が娘・姫に知られたくないこと。 それは…… 自分の仕事が『漫画家』であること。 自分の“かくしごと”が知られたら 娘に嫌われるのでは!? “愛と笑い、ちょっと感動のファミリー劇場がはじまる--”

1. 「かくしごと」 「ねがいごと」
ちょっと下品な漫画を連載中の後藤可久士は、娘の後藤姫にバレるのを恐れ、「漫画家であること」を隠し続けていた。ある日、連載する「週刊少年マンガジン」の新しい担当編集者・十丸院五月から打ち合わせの連絡が入る。しかし、一向に十丸院は仕事場にあらわれない。なんと十丸院は間違えて自宅へ訪問していたのだった!?「姫が留守番している家に編集者が来たら、漫画家だとバレてしまう!」と、可久士は自宅めがけて飛び出していく。

2. 「ビーサンとB4」 「おかない かかない しあげない」
姫は小学校の臨海学校へ出かける。砂浜で遊ぶ姫の姿を、遠くのバルコニーから眺める男がいた……姫が海でのトラブルに巻き込まれるのではと心配しすぎた可久士が、知り合いの漫画家に別荘を借り、アシスタントを引き連れてやってきていたのだった。可久士は姫が臨海学校で良い思い出を作れるように、カブトムシを仕掛けたり、カレーの味付けを変えたりと、裏で手を回し始める。大型の台風が自分たちを襲い来るとも知らずに……。

3. 「やりくりサーカス」 「漫画の実情と筋肉」
ゴトープロのアシスタントたちがケガをしてしまい、可久士の原稿が危うい。十丸院は新アシスタント・阿藤勇馬を紹介してくるが、可久士は「あの十丸院がマトモな新人を紹介するとは思えない」といぶかしがる。一方、姫は小学校のクラスメイトであるシルビア、ひな、莉子を自宅に招き入れる。姫はみんなの反応から、とあることに気づく。「お父さん、うち……貧乏なんでしょ?」否定する可久士をよそに、姫は節約を始めようとする。

4. 「ノルマエ・ナマエ」 「コマ割りスケッチ」
ある日、仕事場に落ちていた美容室の会員カードを拾い上げた芥子駆は、書かれた「後藤和士」の文字に「へぇ、可久士はペンネームだったんですね」と尋ねる。すると、可久士は「世間では後藤和士で通っており、本名が可久士だ」と告げる。はてなマークが頭に浮かぶ駆に、可久士は「本名で漫画家デビューしてしまった者」の苦労を語り出す。さらに自宅では姫が『こども姓名判断』を開きながら、自分の名前を調べていて……?

5. 「それでも鉢は廻ってくる」 「泊めたねっ!」
十丸院から「他の先生も持ち回りでやっているので」と漫画新人賞の審査員を頼まれた可久士。「絶対に引き受けない」と断るが、自宅で姫から「嫌な当番も誰かがやらないと、社会が回っていかない」と先生に教わったことを説かれ、態度を一変させる。後日、可久士の自宅に運び込まれたのは大量のダンボール箱。表面には「新人賞応募原稿」の文字……そのせいで姫に仕事がバレたらどうすると、可久士はついにクレームを入れるのだが……。

6. 「スクールランドセル」
後藤家の玄関に『だてなおとより』というメモが添えられた新品のランドセルが置かれている。姫は2つのランドセルを背負い、可久士は写真を撮る。そして、『だてなおとより』のランドセルを押入れの中にしまったが、そこにはたくさんのランドセルが並んでいた……そんな、毎年のように新型のランドセルを贈ってくる『だてなおと』の話を、ゴトープロのアシスタントたちにつつかれるも、可久士の答えは歯切れが悪い。

7. 「いぬほしき」 「母子を継ぐ者」
ある日の後藤家。机のうえには一枚のチラシ。姫が「子犬の飼い主募集」のチラシを持ってきて、可久士にお願いをしているのだった。姫のお願いに悩む可久士は、公園で犬を連れた一子先生に出会う。「家で一人でいることが多かったから、この子には救われました」と目を細める一子先生は、老いた愛犬をやさしく撫でる。その夜、可久士は姫に犬を飼うことを許す。姫は大いに喜び、後藤家に新しい家族がやってくる。

8. 「おれたちの下描き」 「残念記念組」
後藤家の子犬の名前がまだ決まらない。ひとまず姫は「ゴル(仮)」とするが、いよいよ区役所で本名をつけることに。迷い続ける姫だったが、窓口係のある一言で子犬の名前を決める。笑顔で「最初から名前はついてた!」という姫に、可久士は首をかしげる。数日後、トラブルメーカーの十丸院が仕事場に飛び込んでくるなり、「週刊少年マンガジンの創刊38周年祝い」と声を張り上げるが、もっと大事な記念日を忘れていたことが発覚する

9. 「師走は君の嘘」
時は12月、漫画家にとって試練の「年末進行」がやってきた。編集部が年末年始を休むために締切が前倒しになる厳しい期間だ。ところが、ゴトープロの面々はやる気十分。豪華な出版社の年末パーティを思い切り楽しみたいからだった。後日、打ち合わせ中に可久士は、十丸院から衝撃の一言を告げられる。「経費削減で、今年はパーティが無くなりました」……浮足立つアシスタントたちを前に、可久士はその事実を伝えられないままで……。

10. 「I"S(伊豆)」
年末進行に立ち向かうゴトープロ。年内に年明け分まで描いておけば正月休みが取れると、さらに先の締切にまで進行しようと試みる。ところが、可久士は「描きだめが出来ない」と筆が揮わない。「そもそも漫画家に、長期旅行の申込みなんてできるわけないだろ!」と開き直る可久士だったが、そう宣言するのには最大の理由があった。なぜなら、漫画家は休みに必ず風邪を引くからだ。寝込む可久士のために、姫は「願掛け」をして回復を祈るのだった。

11. 「最終回平気彼女」
ある夜、姫から「家族会議したい」と告げられ、可久士はうろたえる。「うちには会議室がないから、会議室を作ってからにしよう」と可久士は返す。二人では「会議ではなくて会話にしかならない」と伝えれば、姫は落ち込むだろうと可久士は返答を悩む。明くる日、姫は学校で「会議室がなくても会議はできる」と聞き、莉子に井戸端会議を勧められる。かくして「めぐろ川たんていじむしょ」の面々は、井戸端会議をするための井戸を探し始める。

12. 「ひめごと」
「三人きりの誕生日会、毎年やっていこうな」と可久士は言った。11歳の姫はそれを「ずっと続く」と信じていた──時は流れ、姫は18歳になった。何者かから「鍵と地図」を手に入れた姫は、江ノ電に乗って鎌倉にある家を目指していた。父と、母と、姫が住むはずだったその家で、姫は可久士が漫画家であったことを知る。「……なんでお父さんは、かくしごとをやめちゃったのかな……」ひとりつぶやく姫を、見知らぬ少年が見つめていた。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

コミカルとシリアスが織りなす、心暖まる業界物語

押しも押されぬ大人気、
なかなかスケジュールが出ないと評判の神谷浩史さんですが、
みなさんもご存じの通り、バイク事故で死にかけちゃったことがあります。

僕も事故の詳細はぜんぜん知らないのですが、
そのときは某スタジオへ収録に向かっている途中だったようです。

で、そのスタジオの方からお聞きしたのですが、
事故の直後に本人から直接、
  すみません……事故を起こしてしまって、今日の収録、伺えません
という電話がかかってきたそうです。

怪我の状態など詳しい話は聞けなかったものの、
まあ、本人が電話してくるぐらいだから大丈夫だろう、と
心配しつつも、その時は安堵したらしいです。

ところが、その後どうなったかと言うと、
一か月近く意識が戻らず、一時は心肺停止になったとか。

よくもまあそんな状態で電話ができたものだと、
そのプロ意識と責任感に頭がさがる思いです。
トップ役者なら「あたりまえだ」と言われそうですが、それでも。


さて、本作『かくしごと』は、
そんな神谷さんの魅力が十全に味わえる逸品です。

原作は久米田康治さんですが、
『絶望先生』のようにぶっ飛んだところはありません。
よくできたハートフルコメディ、ぐらいのテイストです。

メインになるのは、アニメではわりと珍しい父子家庭の親娘です。

下ネタ漫画家である主人公が、
そのことを幼い娘(姫)に知られたくなくて会社員のふりをしており、
それにまつわる様々なドタバタが、
コミカルに、そしてまったりと、日常系のように描かれていきます。

ただし、すんなりと笑って見ていることはできません。
なぜなら、そのギャグパ-トを『過去』とする、
現在の重苦しいストーリーが並行して進み続けるからです。
{netabare}

毎回、高校生になった姫が少しずつ映し出されます。
そのモノローグを聞いているだけで、
主人公である父親に何か致命的なことが起こったこと、
コメディパ-トで描かれている子供のころの幸せな生活が
既に終わってしまったものであることがわかります。

つまりコメディパ-トは単なる『楽しかった思い出』ではなく、
切なくも『失われてしまった日々』であることが、
第一話からずっと、暗示させられ続けているんです。

だから、ただ笑って見ているだけでは納まらず、
続き・真相が気になってしょうがない。
これ、ずるいなあ、と思うぐらい見事な構成です。マジで。

コメディパ-トの途中でも、行方不明になった妻の父親から
  自分が結婚した相手も誰かの娘だった
と気づかされるシ-ンもあり、決してお笑い一辺倒ではありません。
{/netabare}

そして最終回で、伏線がすべて回収され、物語が見事に畳まれています。
{netabare}
予定調和と謗られようが何と言われようが、
ほとんどの方が「ああよかった」と胸をなでおろすであろう着地点です。
そして最後の最後、主人公と編集者十丸院とのメタっぽい会話や
姫のかわいらしい『かくしごと』など、
心地よいくすぐりを入れながらの大団円となります。
{/netabare}

この作品での神谷浩史さんは、まさに三面六臂の大活躍です。

時に大真面目に、時に振り切ったお芝居で笑いを取る、
  コミカルで喜怒哀楽豊かなマンガ家の顔。
やさしく姫の成長を見守っている、
  ハ-トフルで情愛豊かな父親の顔。
さまざまなしがらみや妻の死などに苦悩する、
  シリアスで一所懸命にもがき続ける男の顔。

それらを声質を変えることなく演技力だけで、完璧に、
そして瞬時に切り替えて、
ギャグとシリアスが織りなす物語をぐいぐい引っ張っていきます。

  それが、あまりに自然過ぎて『スゴいこと』に聴こえてこない。

レベルが高すぎて、逆にレベルを感じさせない、みたいな。


神谷さんに引っ張られて、
ほかの役者さんもギアが一つ二つあがった感があります。
特に姫役の高橋李依さんは、まさに好演でした。
{netabare}
実は本作を制作する前、
シャフトが作ったPVでは、姫役は安済知佳さんだったんです。

安済さんも、もちろん素晴らしい役者さんです。
ただ、発声のクセから、ほんの少し『気だるさ』が混じるんですね。
それは、発想を変えれば『リアリティがある』のですが、
村野監督は姫を『理想の娘』として描こうとしたのではないかと。

高橋さんにキャラ替えになったのは、
おそらくそのあたりが理由であるような気がします。

  ちなみに、PVやドラマCDなどから、
  あるいは一期・二期で特定のキャラの役者さんが変わることを、
  業界では『キャラ替え』と呼びます。

このキャラ替えによって姫の『無垢さ』が際立つようになりました。

純真無垢であるがゆえに守ってあげたくなる、というのは、
見方によっては『短絡的』『昭和的』『非現実的』ではあります。
ただ、ストーリーパ-トが重めである分、
監督はその軽重をはっきりつけたかったのではないか、と。

少なくとも僕の耳には、それが成功しているように聞こえます。
あ、いえ、
安済知佳さん大好きですし、あくまでもこの作品に限っては、の話です。

僕にもリアルで娘がおりますし、現実を知った身としては
  こんなんじゃね-よ
とか思わなくもないですが。正直、眩しくて目ェつぶれそうです。


このメイン二人に次ぐ功労賞は、
僕的には、おっとり癒し系の羅砂を演じた安野希世乃さんにあげたいなと。

ナレも含めた彼女のゆるいお芝居は、
作品全体の色調を決めるのに必要不可欠なものでした。
キレキレのツッコミを入れる佐倉綾音さんとの対比も絶妙でしたし。

その他、チョイ役に
大塚明夫さん、緑川光さん、浪川大輔さん、能登麻美子さんとか、
豪華すぎるだろ。音響費いくら積んでるんだ。
{/netabare}

僕的なおすすめ度としては、Sランクの作品です。

コメディパ-トを楽しく観ながらもストーリーの続きが気になり、
最後は納得の大団円。
コメディとストーリーものを両立させようとして失敗した作品は、
それこそ星の数ほどありますが、
この作品はそれに成功した例の一つだと思います。

物語の性質上『絶望先生』みたいな尖り方はしていませんが、
それでもマンガ家を対象にした自虐ギャグや黒ギャグは痛快そのもの。
{netabare}
  そもそも漫画家なんて全員ロリコンじゃねえかっ
{/netabare}
なんて台詞、ふつうはオンエアしませんて。


いや、オレはもっと久米田のキレキレのギャグが見たいんだ、とか、
親子愛だとか昭和の感性おしつけんじゃね-よ、
なんて言っちゃう方には、正直、おすすめはできません。

そうではない方、ほどほどの業界コメディを楽しく観て、
ときおり、そして最後に、
家族愛というものをじんわり感じたい方には、好適の逸品であります。


ちなみに、評判のいい大滝詠一さんのED曲『君は天然色』、
それにまつわる逸話を、
ほかの方のレビューではじめて知りました。

いやあ、あにこれって勉強になりますね。ほんと感謝です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

高レベルギャグと高レベル感動の、フュージョン♪

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルは、シチュエーション・コメディ。でも、泣ける、ハートウォーミングなファミリードラマを内蔵している。

久米田康治さんは、勿論、名前は知ってるし、「さよなら絶望先生」「かってに改造」などの代表作があるのは知っていたけど、なぜか一切読んだことがなかった。

んで、本作を観て、「こんなにちゃんと力がある漫画家さんだったんだな」と感心し、これは過去作も読まなければいけないなという気持ちになった。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作は、全てにおいて非常にレベルが高い。

独特ながら美しい作画。OP、ED共に今期1、2争うクオリティの音楽。レベルの高い毒舌ギャグ。そのギャグすら前座になりかねないレベルの感動要素。

個人的に一番素敵だと思ったのは、2話の10歳箱の中身(浴衣)を見た後藤可久士が「驚いた」こと。「驚く」ということはつまり、中身を「知らない」ということで。まず、10歳箱という、「自らの死期を悟った母親が娘に残したプレゼント」がすでに充分に素敵すぎるのに、その中身を、旦那である後藤可久士が「知らない」。つまり、亡き妻への愛を貫き、中身を覗いてないってことでしょ? それって、あまりにも切なく、あまりにも素敵だなと。

久しぶりに、アニメで泣いたシーンでした。

で、じゃあなぜ「☆5」にしないの? と言われたら、それもまた、この「10歳箱」が関係していて。

まず1つ目に、最終話で、姫の母(後藤の妻)の死因が「海難事故」となったことで、「え? (そんな突発的な死に方なら)じゃあなんで10歳箱とか用意してるの?」「まさか、10歳箱とかも父親(後藤可久士)が用意してたの?」「まあ、姫に母親の愛情を感じさせるために、ウソついて用意してたなら、それはそれで良い話だけど、死にゆく母親が用意したのに比べれば落ちるよな」と思ってしまったこと。

これに関して、wikiでは「(後藤夫人)用意周到な性格で、娘と夫のためにその年齢に応じた物品を収めた箱(年齢表記付き)を押し入れに入れていた」とあるけど、その説明はちと苦しいんじゃないかと思う。海難事故は、「今でも妻を探し続けているという美談」につながり、漫画家をやめるきっかけにもなってるし、貯金がない理由付けにもなっているから良い設定だとは思うけど、ちょっとそれまでのシーンと喧嘩しちゃったなと。

個人的には、普通に病気で死んじゃったか、病気を治すために海外に渡航する時に事故に遭ったくらいのことが、さらっと話をするか、(説明まではしなくても)例えば記事の一部に書き込んでいるくらいあっても良かったんじゃないかと思う。

次に、2話でなんで泣いたかというと、「おバカコメディと思っていたのに、不意打ちをくらった」から。ああいう入れ方が、感動要素としてはベスト。

ところが、(これは、アニメ化に際してなのか、原作通りか分からないが)「毎回のように、最終盤に感動要素が挟み込まれる」ことによって、「泣かせるための技巧」のように感じてしまった。個人的には、「感動要素やシリアスの存在しない、ただのおバカコメディ回」があって、時折、不意打ちのように「感動」「シリアス」の要素を入れてくる構成の方が、より際立ったかな?と思う。

あと、最終回は怒濤の伏線回収が素晴らしかった。定番ながらも、感動的な展開。幸せを感じるラスト。

ただ、欲を言えば、やや駆け足かな?とは思った。本作の場合、「必要不可欠」な回は意外と少ないので、中盤の1話をカットして、11、12話を「姫18歳編」とした方が、より良かったと思う。もしくは、13話構成にするか。

1話にあれだけ詰め込まれると、翻弄される楽しさはあるものの、じっきり味わった故の余韻みたいなのは薄れる。なんなら、「同じく記憶喪失になっていた妻が見つかる」くらいのドベタなハッピーエンドでも、私は好きだな。

と、「重箱の隅をつつく」ような批評もしていますが、それはあくまで、この作品が素晴らしく、序盤のクオリティなら、☆5、お気に入り棚まで考えるくらい好きだったから。だからこそ、終盤のちょっとした粗が気になってしまった。

ただ、本作で私は、久米田さんのセンス、バランス感覚の良さは分かったので、総括にも書いたが、過去作を読んでみたいと思った。

良い、アニメでした♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆5
良い意味で、タイトル詐欺だな。「絵」が綺麗な作画。漫画を意識してるのかな? かくしごと、描く仕事(笑) OPイイね♪ あらら、アララギさんじゃないですか(笑) 無職は無色、何色にもなれる。素敵だな(笑) まあ確かに、無職とニートは、やる気の差があるからな、ニートは「職に就く気がない」から、何色にもなれんしな(笑) 藤田さん(笑) 落ち着いた感じ(笑) 描きたいものを描かせないのが仕事(笑) オシャP(笑) いや~面白い!

2話目 ☆5
先生、勘違い(笑) 悪意はないけど、しんどいよな。ぽけー(笑) ヒマだから漫画描く、まあ、もとは漫画好きな人達の集まりだしな。大量の白い粉(笑) 検索ワード(笑) どちらかといえば、非社会団体だけどな(笑) やばい、10歳箱、泣けるな。母親の想い。そして、その中身を後藤先生が知らなかったとこれが、また泣ける。つまり、妻への愛をずっと貫いているということ。16歳箱に、鍵が入ってたのかな。Bパートは特に良い。

3話目 ☆4


4話目 ☆3
古い物が、、、泣けるな。載る前、名前(笑) 可哀想な人(笑) 誌偉王(笑) モテるな~、後藤先生。先生、可哀想な人になってる(笑) 額縁(笑) 最後に少し、泣かせにくるのがズルい、が、毎回だと技巧的に感じてしまうな。不意打ちが良いのに。

5話目 ☆4
BLEACHへのディスりが的確なんだが(笑) 自分が当番にされてた(笑) ラストがな、技法になってきた。やっぱり、金が良いです(笑) 箱の続きが、で良かった。

6話目 ☆3
子供がいるから、親になれる。子供がいなければ、ただの年寄り。byみつを (笑) そんな謙虚な姿勢に、なれたら良いな~。

7話目 ☆4
パパだけで飼うもん(笑) 漫画の7割はアシスタントの絵(笑) ネットで知り合って、1回だけやった子(笑) 藍は青に寄せる(笑)

8話目 ☆


9話目 ☆4
年末は編集者が休むためのもの(笑) 先生は蔑称(笑)
パーティーくらい、やらんの? 言いきった(笑) 漫画家なんて、全員ロリコン(笑)

10話目 ☆4
家族会議がしたい(笑) 今回はアンジャッシュ風。案外そういうもの(笑)

11話目 ☆


12話目 ☆4
怒濤の真実。僕が担当だったから(笑) 綺麗におわったけど、やや駆け足かな?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

72.2 3 回想で妄想なアニメランキング3位
ガールズバンドクライ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (231)
503人が棚に入れました
高校2年、学校を中退して単身東京で働きながら大学を目指すことになった主人公。 仲間に裏切られてどうしていいか分からない少女。 両親に捨てられて、大都会で一人バイトで食いつないでいる女の子。 この世界はいつも私たちを裏切るけど。 何一つ思い通りにいかないけど。 でも、私たちは何かを好きでいたいから。 自分の居場所がどこかにあると信じているから。 だから、歌う。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白かったですが、最後はちょっとトゲナシになったかな。

 かなり楽しませてもらいました。面白かったです。トゲアリトゲナシのトゲアリの部分がうまく描けていたと思います。

 4話5話が少し話を作りすぎな気もしますが、見返すともうちょっと意味性があるかもしれませんので、夏アニメが始まる前にちょっと見ておこうかなと思っています。

 それと…この話って、結局ニナとモモカの出会いをスバルが取り持ってバンドが始まった感じですけど、このニナとモモカって、うまくいかない関係のような気がしますがどうでしょうね?ニナがモモカに依存していてそこに甘えを感じます。
 また、モモカがバンドのために書いている曲に納得感が自分でも無いように描いていました。それでも「私たちらしい」みたいなフワっとした言い訳の描写がありましたから。つまり「私たちらしい」にモモカも他のメンバーも違和感があり、それが解散につながるのかと思いました。

 モモカはアイドルとの音楽性との違いもあったようですので、もともとそういう体質のように描いているのかと思いました。

 その点で最終回…とその前の12話。今までの話とはちょっと違和感がありました。まあ、退所という描き方で、尖っている雰囲気は出してましたけど、彼女たちは5人の関係に固定してしまっているところがトゲナシになっています。
 私はモモカが抜けることで、新しいニナ…というかトゲトゲになる方が本作のラストにふさわしいかな、という見方をしていたので、悪く言えばマイルドエンドあるいは2期狙いとも取れなくないです。

 ということで話的には12話に入ったところまでは、かなりとがっていましたし面白かったですが、ラストが凡庸なのとトゲトゲのトゲがマイルドになりました。せっかくとがっていたのに何かに迎合した気がします。

 そうはいっても面白かったですけどね。勝手に比較対象にしていた「ヨルクラ」よりは全然面白かったです。

 作画は正直CGのレベルはやっぱり何とかしてほしいと思います。ただ、背景の見せ方や人物の配置、カメラワークなどは妙にセンスがいいので、かなり見られる画面になっていました。人物に途中から違和感を感じなくなったのは、CGモデル以外の出来がかなり良かったんだと思います。

 ということで、秀作認定したかったんですけど、結末のマイルド感に違和感がある以上、秀作とまでは言えません。ニナはそこまでトンがって生きてきたんだから、最後までもっともっととんがってほしいです。

 評価は…ストーリーは結末の違和感で4。キャラは良かったです。挑戦的でもありました、5点。作画は…迷います。CGはアレですけど画面が悪くないので…一応4にしておきます。そういえば声優さんもアレでしたね。彼女たちのたどたどしさは味ではありますが、評価せずで3にしておきます。

 客観評価は平均4ですが、主観的にはもっと面白かったです。






1話「ぼっちざろっく」の柳の下のどじょう?CGの使い方が…

{netabare}「夜のクラゲ…」と同時期に始まったという点で興味があって見てみました。両作とも「ぼっち・ざ・ろっく」の人気にあやかった「柳の下のどじょう」で終わるんでしょうか。それとも別の何かを見せてくれるのでしょうか。

 MMDの様な出来損ないの人物CGに強烈な違和感を抱きつつも、東京の丸の内北口の再現度の高さの無駄さ加減にちょっと驚きます。「リソースの使い方…」というツッコミを入れればいいのでしょうか。冒頭の新幹線内部の描写もあんな無駄なシーンを入れるなら違うところに力入れた方がよいのでは?
 ただ、あの丸の内のシーンで改札を出てしまっている感じがしたのですが、あそこの表現は何でしょう?よくわかりません。

 ストーリーは…うーん…自然と言えば自然な冒頭ではあります。寝過ごすところが無駄かなと思いましたが、鍵が受け取れないから出会いのシーンということで流れとしては悪くないです。
 牛丼屋のシーンにもヒロインの描写という点で意味はありましたし。充電はどこでもできるだろうと言う部分をあえて無視すれば、ですけど。

 まだ、ヒロインのモチベーションの描写がないので良くわかりません。「夜のクラゲ…」との対比でしばらくチェックしてみます。 {/netabare}


2話 ヒロインの作り方は悪くない気がしますが、話の行く末は単純明快なバンドプロモーションの気がします。

{netabare} ヒロインが自意識過剰が肥大してコミュニケーションが取れなくなった、非常に面倒くさいキャラ造形です。しかしながら、世間にこういう人は今多いかもしれません。
 そして、生きづらい、時代が悪い、世間が悪い、親や周囲が悪い、自分可哀想…と言って悲劇の主人公(男女とわず)気取っている人は珍しくない気がします。

 好意が素直に受け取れないのは、自分の投射でおそらく自分が人に対して被害妄想を常に抱いているということかもしれません。

 このヒロインに対し、どういう見方をするかですね。歳が離れていれば単純に性格悪い女に見えるかもしれません。世代が近ければ共感もあるかもしれまんせんが、同族嫌悪があるかもしれません。

 矢向駅って…随分面白い場所をご当地にしましたね。武蔵小杉、新川崎、綱島、川崎…そういうメジャーな駅の丁度ど真ん中の昔の川崎が残っている確かに何もない駅だったと記憶しています。そういう立地選定も作品の「気分」として悪くない気がしました。

 その辺のキャラ造形、ストーリーは古き良き青春物語の体裁ですが、ちょっと現代的だし舞台も設定も悪くない気もします。
 ただなあ、どう見てもバンドのプロモーションなんですよね。プロモーション臭が強すぎるでしょう。声優さんとか露骨すぎますよね。こういうアニメ作るときって、その意図を隠して意外性を持たせられないんですかね?企画が単純すぎる気がします。

 これから仲間が増えてって、受験とか家族とかでいろいろあって、仲間とギャーギャー喧嘩して…バンド結成だ、がんばろーになる感じです。{/netabare}


3話 あれ?面白い…だと?ブレブレなヒロインの妙なリアリティが良い。

{netabare} CGも声優も正直3流ですが、面白いです。2話の出来も悪くなかったものの、ちょっと警戒してみていたので距離感がありました。3話でなんとなくヒロインのブレブレ感が非常にリアリティをもって迫ってきました。

 あれが大衆の等身大のヒロインではないか、と。音楽に関しては才能があるんでしょう。そして本当は好き。
 だけど大学に進まないと、あーしないと、こーしないと…で自分を縛らざるを得ない。劣等感を勝手に感じて壁を勝手に作る。いいですね。青春ドラマとしてきちんと成立しています。

 今期の気になるキーワードとして「上から目線」というマインドに注目しているのですが、それは上から見られれることではなく、自分が下にいるのを認めたくない、ということなのかなあ、と思います。承認欲求の世の中の生きづらさは世間ではなくマインドが作り出している気がします。

 つまり自分を客観視する辛さを他人の位置関係に責任を転嫁している。これは一人っ子でほめられ続けてきた。順位をつけない徒競走、王子様とお姫様が5人10人いるお芝居のような教育環境の結果でしょう。「ブルーアーカイブ」「鑑定スキル…」などでもこのセリフが出てきましたが、本作が一番キャラの性格造形と重なっていました。

 そうなってきたときに、このMMDにも劣るような作画でもキャラが活きてくるから不思議です。つたない声優さんの演技がかえって解釈の幅を広げるののか、ストーリーとキャラに集中できるのかわかりませんけど、キャラに感情移入するというよりは傍観者の視点で入り込めました。

 渋谷のスペイン坂や予備校、居酒屋、川崎のゴチャゴチャした街並み、暗い部屋、古い家などを見ると技術的な稚拙さとは裏腹に、結構描写のセンスがあるんですよね。どこにいるのかが一発でわかる背景描写は大したものだと思います。だからこそドラマが活きてきます。

 面白くなってきました。1話2話の集中力がいまいちだったので、ちょっと見返そうかなというくらい興味が出てきました。{/netabare}


5話 適当すぎな話に最悪の性格のヒロインなのに、なぜか見てしまう。

{netabare} 4話の女優うんぬんはいくらなんでも適当な話すぎるだろう、とは思います。というよりストーリー全体が適当ですけどね。

 しかし、何が面白いかを考えると、ヒロインですね。我儘で勝手で直情的で正直魅力は全然ないんですけど、ヒロインが妙に気に入ってます。身近にいたら勘弁してくださいとは思いますが、逆に自分に近い親近感なんでしょうか。よくわからないまま見ています。
 なんとなく、全体が荒唐無稽なのに妙なリアリティも感じます。青春って、整合性もないし適当だし自分に言い訳ばっかりだし好きなことに無駄な情熱はあるし、友情という名の依存になるしで、こんな感じなのかもしれません。

 音楽は…うーん…ガールズバンドとか全然興味ないのでそれほどでもないです。逆に不満もないとも言えますけど。 {/netabare}


6話 劣化「けいおん」にとどまらないリアリティがいい

{netabare}  ご都合主義すぎるだろうと思わなくもないですが、サクセスストーリーなら運も必要でしょうからね。
 やっぱりキャラたちの言い争いとギスギス感にリアリティを感じる…というと誤解を受けそうですけど、フィクションの世界でデフォルメされたリアリティ…カリカチュアライズと言ってもいいかもしれませんが、内容そのものは荒唐無稽な感じはあるのですが、エッセンスに本質が紛れているような描写がたまりません。

 これは過去作にはなかった感覚です。ストーリー展開はそうでもないんですけど、登場人物の言動が生々しいというのがいいのかもしれません。性格が悪い…というより性格の善悪のない自分勝手なキャラ達の友情というより仲間意識というか、好きじゃないけど合わせて一緒にやるしかないから一緒にいるような感覚かな?

 この作品は本当に不思議です。CGとか最悪と言いたいですが、このMMDみたいなCGだからこそ、記号化されて見やすいというか内面に集中できるというか…

 たとえば「けいおん」と比べてどっちが面白いか、いい作品かといわれれば、多分100対20くらいで「けいおん」なんでしょうけど、見ていて心が動くのは本作かもしれません。いま、どっちが作品の質が上かと言えば私は本作と言ってしまうかもしれません…錯覚の可能性もありますけど。{/netabare}


7話 なるほどロックです。面白い。こんなにはまると思いませんでした。

{netabare} あまり期待していなくて集中していなかった1・2話を見返した上で7話を見ました。なるほど…既存のルールの中行き場をなくした人の叫びが、ロックであるという気がします。

 高校中退とか家から逃げ出すということと、川崎しかも矢向(新川崎)という非常に中途半端な場所に住むということが符合してきますし、家の転居ですら上手くいかない。勉強もできない。そういうイライラとか生きづらさを叫ぶ。

 ヒロインのニナは今まで学校や家庭の中で言いたいことも言えずに、それが鬱屈してついに爆発した。それがロックだよ。中指を立てるとはつまり反抗です。
 このバンドであえて喧嘩ばかりなのは、鬱屈していたヒロインが言いたいことが言える場が見つかりつつある、ということなのかもしれません。その上で今週のももかの宣言ですが、これはストーリー上本当に脱退するとは思いませんが、しかし、一方でニナがももかに依存しているように見えるという問題点はありますので、この展開は悪くないと思います。

  いままでのガールズバンドものって「いい子」ばっかりだったのでその点でも新鮮です。

 不思議なことに「夜のクラゲ」の対比として、あるいはバンドブームの2匹目のどじょう狙いを酷評してやろうと重い見始めた本作にこんなにはまると思いませんでした。どんどん面白くなっています。{/netabare}


8話 情・友情・熱意ではなく怒りという展開がロックです。

{netabare}  そう…ニナの情にほだされてモモカが復活するなら最低だなあと思ってました。友情パワーとかニナの熱意とかね。そこでこう来ましたか。ロックの情熱はやっぱり怒りじゃなきゃって思います。

 話はメチャメチャですけどね。そのメチャメチャが熱いのがいいですね。この8話でラストのイメージができてきました。もう3波乱くらいありそうですけど、もっと怒って言いと思います。

 ラブソングはロックじゃないです。怒っていきましょう。{/netabare}


9話 いままでで一番ちゃんとした話。蛇の作画カロリーは笑う。

{netabare} いままでで一番「ちゃんとした話」でした。その癖、ギスギス感があいかわらず…とも思いましたが、ギスギス感がちょっとはマイルドになりました。ただ、女子だけアニメで他人の家にきて露骨に迷惑がるというのも最近はなかなか見ない光景ですので、そういうところはやっぱりいいですね。

 智の性格造形がエピソードに落とし込まれていて、しかも素人バンドとプロを目指すバンドの意識の違いまで表現されていました。
 この作品の見どころはここですよね。キャラの性格と出自、過去の出来事が今の彼女たちにどうつながっているのか?というのが描かれている故に、リアリティがある、ということなんだと思います。

 前の話も見返すとそれほどひどい話ではないのかもしれません…いや、ひどい話に見えてやっぱりキャラとリアリティ重視の脚本力があるんだと思います。やっぱり最後に「ヘタクソ」ですよね。この作品はここがいいです。

 蛇の作画のカロリー高すぎて笑います。ですが、わかりやすいアナロジーではありますが、蛇がなかなか小物として活きていました。
(クーラー壊れた=熱すぎるとダメ?は考えすぎか…ただ、蛇と組み合わせると面白い効果でした)


 だから、CGモデルなのに感情移入できてきます。1,2話のころは傍観者視点だったのにいつの間に…という感じです。
 EDの雰囲気で1話でいいから円盤の特典とかでアニメ化してくれないかなあ…と思わなくはないです。もし、そこまでやるなら円盤買っちゃうかも。{/netabare}


10話 いい話過ぎる気もしますが、家族問題は描くタイミングでした。

{netabare} いい話…すぎる気がしなくはないです。どこかで親との関係性についての総括は必要だったんだと思いますが、理解ではなく歩み寄りでよかったのでは?あるいは理解しつつ仲たがいの方が盛り上がったかなという気はします。

 学校だけでなく、教育虐待的な親の責任も大きいですし、何よりニナの性格も相当悪かったので、そこから抜け出る選択を主体的にできたこと良い回だったといえるでしょう。
 いじめ問題がテーマではないですが、高校大学という漠然とした道からドロップアウトして挑戦をするというのが、結果として流されてフワフワいるように見えていましたが、ここで意思を確認できたのは良かったと思います。

 スカウトの流れはモモカがメジャー出身ということもあって、それほどご都合主義には見えませんでした。本来なら音楽性のところをもう1クールとは言わないですが、数話つかって描いて欲しい気もします。

 ただまあ、2期を…という作品でもないし、引き延ばすと内容が本当に「いい話」になってしまいますので、あと2話か3話だと思いますが、しっかし最後までギスギスしてほしいなあ。

 そしてこの作品、人物はあんな感じなのに、牛丼屋のCGのリアリティ…どうしてこうなった?本当にこの作品、人物の配置と構図と演出はレベルが高いんですよね…不思議な感じです。{/netabare}



11話 お、やっとみんなでカッコ良くステージで演奏かあ…あれ?不穏??ただ、発展的解散もいいのかも。

{netabare}  11話自体は、いままでの積み上げのあとのステージですから、当然謎の感動があります。感情移入というより推し活をやっていたような雰囲気になるのがいいアニメだと思います。構成もストーリーも個々のエピソードよりもそういうところが1本筋が通っているのでしょう。

 次週予告が…不穏じゃね?あれ?まあ、モモカさんの雰囲気がずっとおかしいような…どうなるんでしょう?
 トゲナシトゲアリがこのアニメ限りだとしたら、ちょっとその意外性に驚きますが…

 ただ、このアニメの音楽って、やっぱりちょっと古い気はします。詳しい技術とか流行りなんかはわかりませんが、古典的な4ピースバンドでドラムとベースで…みたいなのは、どうなんでしょうね?
 アニメとセットで見ると熱い曲だし、ああ、ロックだなあと思うんですけど、このアニメを離れて聞くと今時ではない気がします。つまり、このバンドはこのアニメ限りな気もします。

 その意味ではそれぞれの道を行くような終わりかたもこの作品のキャラに合っているし、何よりニナの「モモカさん、モモカさん」が結構しつこく描かれていますよね。自立、自分のやりたいことをテーマにするなら、ここは発展的解散が美しい気がします。{/netabare}


12話 ここにきて凡作に堕するのか?トゲトゲのプロモで終わり?

 あれ、今までのギスギスとかロックとかどこにいっちゃったの?アイドルバンドとバトルって…そうじゃないでしょ?いったん断ったのはいいと思ったのに…
 モモカさんの葛藤もそこかよ…という感じもありました。最後の最後で凡作になるんでしょうか?まあ、初期に心配した通りトゲトゲのプロモで終わるならがっかりですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

観たら棘千本飲まされる狂犬ロックアニメ

【物語 4.5点】
多くのバンド作品が、心に溜まった鬱屈した諸々をライブで発散するシナリオを描くのに対して、
本作は最初から言いたいことをぶちまけ合っているのが特徴的。

歌う前から既に、主人公の“正論モンスター”井芹 仁菜が、
諦めた夢への憧憬と逡巡の間で葛藤するバンドマン・河原木 桃香に、
狂犬の如く噛みついてゴングが鳴る喧嘩バトルなどを軸に、気持ちを曝け出し尽くす。
(文字通りの水掛け論とか久しぶりに見ましたw{netabare} これを即出禁にしないで見守ってくれる居酒屋さんは優しいですね{/netabare} )
それでもまだ足りないと言わんばかりに、尚もライブで叫びたいことを叫ぶ。
これが奇数話のライブ回(フェスに向けて溜めた9話は除く)ごとに繰り返される。
花田 十輝氏による暴投スレスレの脚本がスリリングな、
とにかく爆発力があるロックなオリジナルアニメでした。

構成としては8話で桃香の葛藤に仁奈が決着を付けに行くドラマとしてのヤマがあって、
11話のフェス回にてライブとしてのヤマがあり、
私はこの辺りで視聴テンションがMAXに。

ただラスト2話は現実の冷水を浴びて主人公トゲトゲメンバーたちの在り方を見つめ直すような、案外静かな幕引き。
これもトゲトゲらしくて悪くはなかったのですが。

願わくば11話のピークを最終話に持って来るような構成にすれば、
名作まで突き抜けていたかもとは感じました。

これもセオリーとは違う物で魅せるという制作方針の現れであり、
予定調和に満足しないこのスピリッツこそが本作の勢いを生み出していた面はあるのでしょうが。

というより、スタッフたちは続編が作りたくて仕方がないのでしょうね。
今後の展開はまだ決まってないようですが、
2期や劇場版があったら私も注目していきたいです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・東映アニメーション

昔『プリキュア』シリーズのED映像にて。
3DCGのフルアニメーションでプリキュアたちを、変態的なくらい滑らかに歌唱ダンスさせる“実験動画”の数々を眺めていて。
私はもしも東映アニメが本気で音楽アニメ制作を担当したら、是非観てみたいと思っていました。

なので東映アニメが参加する本企画は、立ち上げ当初から注目してアニメ放送実現の日を心待ちにしていました。

劇場版の『ドラゴンボール』『ONE PIECE』、再アニメ化となった『ダイの大冒険(2020)』など、
近年の東映アニメのCGを見ていて私が感じていたのは、
同スタジオはCG、作画双方の長所を、長い経験の中で理解して、使い分けるのが上手いなということ。

本作はCGでキャラデザの元イラストを精巧に動かす“イラストルック”の技法を採用し、
3DCGアニメーションの新境地を切り開いた、CG苦手な人でも一見の価値がある。
などと評価されたりしていますが、私はむしろCGと手描きの巧みな融合に惹かれました。

本作はライブシーンなどではフルアニメーションとスピーディーなカメラワークを実現し易いCGの利点を生かした演奏シーンで迫力を出し、
バンドメンバーたちの心情が吐露される過去の回想カットなどでは手描きの繊細さを生かしてエモーショナルな映像を構築する。
そんなCGと手描きのハイブリッドな魅力が遺憾なく発揮されたのが11話フェス回のライブシーンだったのだと思います。

もっとも私がライブシーンのCGで一番好きなのは5話の{netabare} “脱退”、“嘘つき”、“不登校”の{/netabare} 痛いTシャツ(※COSPAで絶賛予約受付中w)で全てを曝け出すパフォーマンスなんですけどね。

あとは智の爬虫類ペット群のツルツル感もCGならではで好きです。
({netabare} 蛇を怖がる乙女な桃香さん。何か萌えましたw{/netabare} )

狂犬・仁菜がささくれ立つ度に発生する赤黒い棘のオーラも硬質なCGの特徴を生かした刺々しい心情表現でした。

でも私が何より大好きなCGは3話。{netabare} 朝っぱらから、リズムを刻む鳩さんの首振り運動?に合わせて、
仁菜がバンドにのめり込み、学業が疎かになるカット。{/netabare}
ああいったシュールな演出もCGの得意分野なのだと思いますw

いずれにせよ、本作はアニメーションもまた、CG、作画共に個性を殺さず、棘を出しまくっており、
消化に優しい刺抜きされた映像に慣れた方は、濃厚な画面に、ちょっと面喰らうかもしれません。
ですが、私は挑戦的な姿勢を高く評価したいです。


【キャラ 4.5点】
脚本・花田 十輝氏はその昔アニメ『ラブライブ!』にて、
9人いるなら1人くらい不登校の子を入れて欲しいと提案して却下された
という逸話もある書き手。
キャラが社会のレールから外れる程、筆が走る側面があるようで。

その点、本作は、
ボーカル・仁菜……熊本の高校でのイジメ不登校から上京して予備校から大学を目指す外れ者({netabare} 後に予備校も退学{/netabare} )

ギター・桃香……{netabare} バンド仲間たちと高校中退してダイヤモンドダストを結成するも、売れるためのアイドルバンド路線が受け入れられず脱退。{/netabare}

ドラム・すばる……唯一、学生服姿で陽キャを振りまき、仁菜に大いに嫉妬の棘を出させるが、{netabare} 通っているのは高校ではなく俳優要請アクターズスクール。学生服は役者の道を求める祖母への反抗も醸したカモフラージュ。{/netabare}

キーボード・智……良いとこのお嬢様だが、今は中卒フリーターとしてルパさんとルームシェア。未成年なため保証人もルパ頼みという子供が一人で生きる難しさをここでも痛感。

ベース・ルパ……南アジア系の父と日本人の母のハーフ。その親族を幼少時、事故で亡くしている。因みに南アジア系は実際に川崎市臨海部の人口の1割を占める。
川崎のリアルの一端を体現したキャラでもある。

など見事にレールから脱線したロックンローラーが揃い、
花田氏のフリーダムな爆走(暴走)を遮るキャラ設定などありませんw


ライバルとなるアイドルバンド・ダイヤモンドダスト。
こんなダイダス間違っている。
桃香さんは間違っていないという怒りが仁菜の棘の主要原材料であり、
仁菜&桃香のカップリングを引き立てるスパイス。

が、ダイダスもアイドル路線にプライドを持って挑んでおり、
憎めない、むしろ今のダイダスも好きになるまである好敵手。

ダイダス新ボーカルのヒナだけは、仁菜との因縁で最後までバチバチするかと思いきや、
仁菜&ヒナは仁菜&桃香とはまた別種の尊さを持ったカップリングのポテンシャルを秘める。


その他、仁菜にキツイ家訓と世間体を強いた教育パパを始め、
若者を圧迫するヒールと思われたキャラたちが、後に良キャラ化する展開も好感できました。


【声優 3.5点】
ボーカル・仁菜役……理名
ギター・桃香役……夕莉
ドラム・すばる役……美怜
キーボード・智役……凪都
ベース・ルパ……朱李
(以上敬称略)

まずはプロとして演奏と歌唱ができる実力を有すること。
その上で声優としてもプロとなれる素質と意欲があること。
求人票とかに乗せたらネタかwと嗤われそうな位のハイスペック要求。
当然、選出は難航を極め、オーディションに1年半も費やす。

結果、選りすぐったメンバーですが、やはり先行するのは演奏&歌唱力。
演技の方は素人同然で、当初は特に、
すばるのような、アンニュイも匙加減を間違えれば棒読みになるキャラボイス辺りで、未熟さを露呈。

が、EDクレジットでひときわ目をひいたのが、演技指導役として表記された小島 幸子さん(仁菜の母役としても出演)。
このクレジットを序盤から見て、私は、このアニメは声優初心者を放置せず育て上げる覚悟を持った作品。
メインキャストの演技は必ず良くなると信じていました。

実際、小島さんはトゲトゲメンバーを手取り足取り熱心に指導されていたそうで。
加えて、トゲトゲメンバーたちもミネ役の沢城 みゆきさん等、先輩プロ声優の好演を見学して技術の吸収に励んだとのこと。

人間ドラマがピークを迎えた第8話。
あの名エピソードは、感情を爆発させる仁菜役・理名さんら、キャストの成長と熱演無しには成立し得なかったと思います。

しばしば自己紹介でトゲトゲで“修行中”だと語る彼女たち。
今後の特訓の成果を期待しています。


【音楽 4.5点】
プロデューサー・平山 理志氏、ディレクター・酒井 和夫氏、脚本の花田氏と、
かつてアニメ『ラブライブ!』シリーズで2.5次元旋風を巻き起こした布陣。
本物のバンドがキャストも務める本気のロックアニメで魅せるため、
音楽制作を依頼したのがJPOP界でヒット曲を量産するagehaspringsの主宰・玉井 健二氏。

10~20代の心に刺さる音楽を表現するため、
今の若者が原体験として共有しているボカロ、Vtuber界隈のスピード感を取り入れたロックンロールは、高BPMの高難度曲ばかり。
これをキャストが生でも披露できちゃうのが『ガルクラ』のコンテンツ価値。

OP主題歌の「雑踏、僕らの街」のハイテンポなキーボードに酔いしれていると、
私は弾いてもいないのに指がもつれそうになりますw
と言うより川崎市民の皆さん。
OPで“嘘みたいな 馬鹿みたいなどうしようもない僕らの街”とかディスられちゃってますよ(苦笑)

因みに一応、川崎をフォローすると、
川崎が舞台になったのは、上京する若者のリアルを追求したロケハンにて、都内だと家賃が高過ぎて現実的じゃない。
そこでスタッフの目に留まったのが家賃も手頃な“音楽のまち・かわさき”
決して安直な聖地巡礼ビジネスの一環ではない。
令和時代のバンド物語のリアリティを表現し得る価値を見出されての川崎指名だったという制作エピソードは強調しておきます。

ED主題歌の「誰にもなれない私だから」
最終話、特殊EDで飛ばされることなく、通常通りに締めたのもトレンドとは異なる意表を突いた構成。
あのEDアニメは{netabare} トゲトゲのインディーズ全国行脚編だったということなのでしょうか。{/netabare}
ここでもスタッフたちは、続編作りたくて棘出しまくってますw


【参考文献】「メガミマガジン」2024年8月号






【第8話感想】脚本・花田十輝氏の必殺技が炸裂
{netabare}
ここまで散々、仲良く喧嘩しまくって来た仁菜と桃香。
こんだけやって、ま~だ言い足りないのかwって感じで二人の衝突が天王山を迎える第8話は、
これまで断片的に語られて来た二人の過去の回想も深堀りされ、
二人がぶつかり合いながらも惹かれ合うことが如何に宿命であったか?
仁菜にとって、桃香にとってロックとは何であったかが熱く語り尽くされる特濃エピソードに。

みんなが私たちを“普通じゃない”と白眼視しても、
私もあなたも間違っていないし、
私とあなたならそれを理解し合える。
――これは、“愛の告白”

これまで、脚本・花田 十輝氏が女子の友情を極める表現として、
幾度となく私をノックアウトしてきた必殺コンボ。
本作でもどこかで、間違いなくこの8話で仕掛けて来ると分かっていましたし、
私もガードを固めて挑んで挑みましたが、
分かっていても威力は抜群で、ラストは胸を打たれました。

このコンボが決まるとなると、今後、本作も名作に化ける可能性が高まって来ましたが、
登場人物がやっていることは相変わらず客観的に見て毎回ロックで無茶苦茶ですしw
ダイダスのボーカルが{netabare} 仁菜因縁の同級生?{/netabare} とか誠に都合が良すぎますし。
依然、脚本暴投のリスクもはらんでいます。

いずれにせよ残り数話、最高にロックでスリリングな展開が期待できることは間違いありません。


棘出しまくっているトゲトゲのメンバーの中の良心で{netabare} 運転{/netabare} もできるw頼れる姉さんとしてルパさん株も私の中で上昇中。
そんなルパさんが{netabare} バイト先の吉野家で外国系だからと見下されるカスハラに笑顔で耐えた後に
「私にもロックは必要ということです」{/netabare}
とこぼす描写も印象的でした。

俺にもロックが、『ガルクラ』が必要だということです。
私も終盤、いっそう鑑賞ギアを上げて挑みます。{/netabare}



【2話までの感想】東京よりも近い川崎で中指を立てるw

長くなるので折りたたみ。
{netabare}

束縛の強い家庭環境、学校でのイジメ……。
抱えきれない葛藤を抱えて高校中退し九州から“上京”を志した少女が、
{netabare} 不動産屋に言いくるめられて{/netabare} 川崎に流れ着き、
色々こじらせている内に、もう全部吐き出しちまえと、バンド活動へと誘われていく。
同名2.5次元企画の東映アニメーションによるオリジナルCGアニメ。

アニメというより実写邦画ドラマの手触りという第一印象を受けます。
熟練の俳優よりも、新人やら子役やらを集めて、
ストレートに青臭い諸々をぶちまけて共感を得ていく。
そういった実写映画企画等の如き表現を、CGで再現していくようなタイプの作品なのだと感じました。
こういうジメジメした痛いノリが嫌いでない方なら楽しめると思います。

脚本は今年、絶好調の花田 十輝氏。
『僕ヤバ』2期、『戦国妖狐』、そして今期『ユーフォ』3期と原作物のシリーズ構成・脚本でも筆が走ってる感アリアリな花田氏。
このオリジナル作品では、萌えに配慮することもなく、
2.5次元キャラの汚い部分も洗いざらい書ける無礼講に興が乗ったのか、
フリーダムな青春劇が展開され楽しいですね。
この意味不明に面倒臭いけど笑える感じ、黒めの『よりもい』を想起させられます。

2話では、初めての都会でのひとり暮らしで、さらに自己嫌悪のモヤモヤを募らせた主人公・仁菜(にな)が、
{netabare} 部屋に取り付けるためにと、友達の友達から、せっかく頂いたライトを夜中に咆哮しながら振り回して破壊して{/netabare} 面倒クセェと笑われる衝(笑)撃展開w
川崎市民の皆様、この度、最高にヤベェ女が“上京”して参りましたw
今期、川崎はロックな嵐に飲み込まれますw

この春は光の『ユーフォニアム』と闇の『ガールズバンドクライ』。
花田 十輝氏脚本の食べ比べなど如何でしょうか?


【余談】関東民の方々にデリケートな質問なのですが、
例えば仁菜みたいに地方から川崎市に移住することは上京と言うのでしょうか?
上京経験のない私には判断が付かないので“”を外すことができません。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

小指を立てろ!!

[2024.6.29見終わって・・]
事務所と契約できてプロになれて、あとは武道館目指して・・って、2期を熱望する声もネットでちらほらあるけど、私はガルクラは2期やるべきじゃない、ここで終わるのがガルクラらしくていいってずっと思ってました。
でも13話(最終話とは言わない!)見て、インディーズに戻って清々しい顔をしてる彼女たちが、EDの黄色いバンでツアーを行う姿をとても見たくなってしまいました!!
トゲトゲメンバーの声優も最初は危なっかしいとこもありましたけど、どんどん上手になってほんとキャラに合った演技をしてくれたと思います。仁菜も桃香もすばるも智もルパさんもあの声がぴったりと思うくらいに。
3D表現も表情がコロコロ変わったりするのが良かったし、ライブシーンの臨場感は3Dだからこそ出せたんだと思います。
花田十輝さんのオリジナル脚本作品として、よりもいのざまぁみろみたいに、仁菜たちが小指を立てながらまっすぐ前を向いてロックしてる姿が心に刺さりました。同じく花田さん脚本のユーフォ3期の12話も自分の意志を曲げずに貫く姿がとても良かった・・この方の脚本は熱いものがあってとても好きです。
アニメ1期が終わってもトゲナシトゲアリの活動は続きます。YouTubeで「【Official Music Video】トゲナシトゲアリ」で検索するとMV見れますので、興味のある方はどうぞ覗いてみてください。

13話・・この終わり方は続編につながる展開だと思いたい!!
{netabare}OPで空の箱聞いてる仁菜のシーンにヒナが加わってる!
「全部さらけ出して生きてやるんでしょ?」
ヒナなりにニナを気にかけてて励ましてくれたんだよね。
コタツの上でギターかき鳴らしながら思いを吐き出して、なんてちっぽけなんだろうってつぶやく仁菜がやっぱり好きだな私。
「でもね・・だから私はあんたに惹かれたんだと思う・・あんたの歌声が好き」って言ってくれた智のシーンに共感してうるっときちゃいました。
あれ?桃香が着てる衣装って確かダイダスの時に断ってたやつじゃ・・桃香の中で何かが吹っ切れたのかな。
最後は思ってたよりあっさりとした終わり方でしたけど、逆に続編につなげるためだと思いたいです。{/netabare}

12話・・そう来るんだ。。次回のライブは爆ぜてくれそう。
{netabare}結構すんなりと契約できてプロになったんだ・・
もうひと波乱あるのかなって思ってたので、ちょっと肩透かしwもちろん良かったですけど。
最後の牛丼みんなで食べるとこいいな。
過去のことがあって、このまま走り出すことが怖いと思ってる桃香に自分を歌を信じてくださいって伝える仁菜。
みんなが気に入ってイケるって思った曲のまさかの結果・・・・・
ここからじわじわと人気でる場合もあるから気にしなくていいって言いたいけど、でもあれだけの思いがあってダイダスとの対バンも控えてのこれはヘコむのもしょうがないかな。
対バンまで残り1か月。
ここからもう一度立ち上がって小指を立てながらロックする仁菜たちが見たい。
次回は最終話。ライブで爆ぜてくれる姿を楽しみにしたいです。{/netabare}

11話・・5人がひとつになって挑むフェス!!ライブ凄くて鳥肌が。。
{netabare}冒頭の練習シーン。5人の雰囲気が良くなってるのが感じられていいな。
ダイダスのライブ!ライバルバンドの演奏をきちんと見せてくれるんだ・・
8話のあのシーンを見てるから、ダイダスメンバーが小指立てたシーンにじんわりした。
ライブ前のサウンドチェックのシーンも良かった。ルパさんが弾いた曲ってもしかして・・
ここでもうエンドクレジット!?これライブシーンを最後までやるってこと?
もう期待しかない。
仁菜がつぶやいて、桃香と智がとんがり反応して、それをすばるがうまく紹介にもっていって、ルパさんが締める。
すばるが本名で名乗ったところも。
5人がひとつになってる。
ライブシーンめちゃめちゃ良くないですかこれ。鳥肌立ちました。。
ちらっと小鳥が二羽から三羽そして五羽になって羽ばたいていく演出もニクい。
メンバーそれぞれの家族が見守ってるところも。
仁菜父が不登校シャツ飾ってるの見てほんわかして可笑しくなった。{/netabare}

10話・・ちゃんと家族を描いてるとこも良きです。
{netabare}このお話で両親やお姉さんの仁菜への気持ちがきちんと描かれてたのはすごく良かった。
柱に書いた跡、お姉さんの優しさ、不器用なお父さんの思い。
たぶん仁菜って昔はお父さんっ子だったんだろなぁ。。
学校からの謝罪文だとかそういうのはどうでも良くて
空の箱を聞いていい曲だと言ってくれたことがすごく嬉しくて素直になれたんだよね。
これで川崎に帰って終わりかなぁと思ってたら・・
お父さんからの「いってらっしゃい」
ここでうるっときちゃいました。。
仁菜もものすごく嬉しかったと思う。
1話で東京に来た時はすごく不安な表情をしてたけど、今回は笑顔でただいまって言えて。
メンバーが待っててくれたのもベタだけどなんかいいな。
次回のフェスでのライブ、とても楽しみです(^^♪{/netabare}

[2024.6.2]
なんで私、この作品にはまっちゃったのかなってちょっと考えてみました。
ガルクラは彼女たちがぶつかり合いながら気持ちを通じ合っていく過程がリアルっぽく感じて、そして共感できるところもあったからなのかも。
私の中には仁菜の部分も桃香の部分もすばるの部分も少しずつあって、彼女たちが葛藤したり悩んだりぶつかったりしてる姿に自分を重ねてしまい感情移入できたからなんだと思います。

もちろん、ライブシーンの素晴らしさもあります🎵

それから声優さんについて
元々はトゲナシトゲアリというバンドが結成されて、そのメンバーが声をあてているので、本職の声優さんじゃないし、多少上手じゃないのも仕方ないのかなって思ってたんですけど、思ってたよりもちゃんと演技できてる気がします。特に仁菜役の人は初なのになかなか上手なのではと思ったり。すばる役の人はがんばって・・って思う部分は最初ありましたけど、すばるというキャラにはぴったりな感じが今はしてます。

9話も良かった!
{netabare}もう一人のとんがりメンバーのトモちゃん回でした。
過去のことで本気でぶつかることに臆病になっていた彼女が何を言われてもめげずに一生懸命練習してる仁菜にちゃんと向き合ってヘタクソーー!!って叫んだシーンが良かった。その後ぼそっとヘタクソ・・ってつぶやいたのは自分に対してだったのかな・・{/netabare}

[2024.5.26初回感想]
バカみたいにまっすぐで
曲がることを知らなくて
だから器用に生きれなくて
ぶつかってはころんでばかり

そんな私のココロに響くあの曲
いつも元気を、勇気をもらってた

小指を立てろ!
私が私らしく生きるために
間違ってないと証明するために

小指を立てろ!!
嘘をつきたくなくて負けたくなくて
思いを気持ちをぶつけるために

だからトゲ出しながら今日も歌う
それが私のRock 'n' Roll


8話を見て泣いちゃって、思わず1話からリピ視聴して、感想書きたくなって
気づいたらヘタクソポエム書きなぐってましたw
なんていうか、そんな気持ちになっちゃう熱い作品、それがガールズバンドクライ。


ガールズバンドものってあまり見なくて、これ見る予定なかったんだけど
友達におすすめされて見て、どんどんはまっちゃいました。(いつもありがとう🌞)

シリーズ構成は花田十輝さん。
名作「宇宙よりも遠い場所」以来のオリジナル脚本みたいです。

最初3DCGに違和感あったんだけど、ライブシーン見て納得!!
すごく臨場感あって、歌も演奏も良くて、ライブシーンは毎回リピ再生して見てました。
8話冒頭の回想シーンが3Dじゃないとことか、メリハリのある演出も◎です♬

全13話で残りあと5話。
これからどんな展開が結末が待ってるか、狂犬ニナの暴れっぷりやライブシーンも含めてとても楽しみです🎵

投稿 : 2024/11/02
♥ : 35

60.5 4 回想で妄想なアニメランキング4位
嘆きの亡霊は引退したい(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (30)
158人が棚に入れました
トレジャーハンターになろうぜ 目指すはただひとつ、世界最強の英雄だ かつてそんな誓いを交わした六人の中でひとりだけ圧倒的に才能がなかった少年がいた。 ある日挫折を口にした彼に、幼馴染は言った。「クライ、お前、特に役割ないんだからリーダーやれよ」 才能があり過ぎる怪物達(=幼馴染達)で結成されたパーティ《嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ)》は数年にしてその名を帝都中に轟かせ、そのてっぺんに据えられた彼はあれよあれよという間に最強パーティのリーダーとして祭り上げられた。 跳ね上がる周囲からの期待により彼の言動はいつだって勘違いされ、事態は予想もしない展開に…。 これは、最強パーティのリーダーにして最強のクランマスターとして名を馳せるクライ・アンドリヒの栄光と苦悩に満ちた英雄譚である!

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

1話で主人公が気に入らなきゃ、普通は切りますけどね

ううーん…。
なろうで人気のある作品だとは知っていましたが、読んだことはありませんでした。

なので楽しみに見てみたのですが…。
ううーん、という感想ですね。

まず、設定は面白そうだと思いました。
追放系の逆ですね。仲間に比べて実力が劣る主人公が、追放されるどころかリーダーとして祭り上げられて、
実力に見合わない身分に祭り上げられてどうしよう、という内容かと楽しみに見たのですが…。

主人公が気に入らなかったです。
分不相応な地位を得たくせに、その地位に調子に乗って偉そうに振る舞っているように見えて、なんだこいつは、となりました。

この設定を見た時は、主人公はもっと卑屈だと予想したんですよ。

でも、こいつがやったことって、クランに入りたい希望者達に入会の餌をチラづかせて、それを奪い合って暴れる様をあざ笑う行為。
実際には身内がその餌を確保したわけで、本当に、集まってくれた人達をただの笑いものにしたわけですね。
お前それ、完全に悪役ムーブだろうが…。

人の良いNo.2に雑用を押し付けようとしたり、実力不足の新人に高難易度な任務を押し付けようとしたり、今のところ好感の持てる要素が微塵もない。
何だこりゃ。

ギルドで言い訳とかしてましたが、本当にそうしなきゃいけない理由があったんですかね? ただの自己正当化、言い訳にしか見えませんでしたが。

作画はぼちぼち、ヒロインなどちょっと可愛らしくて悪くもなかったのですが、この主人公の好感度の低さはまずいわ。

いやまあ、多分この主人公は、普通に実力者なんですよね。
このふるまいが許される本物の実力者で、口では弱いと言っているだけの嘘つきだから、この横柄な振る舞いが許されるのでしょう。

そういう展開は予想できますが、現状与えられた情報からするとクズにしか思えなくてきっついです。

ただまあ、なろうでも高ポイントを獲得している人気作なら、どこか面白い要素もあるのかもしれない、と思って見たい気持ちもありますが…。

ま、考えます。まあ切るかな…。

コミカライズもちょっと見てみましたが、似たようなものですね。
ただちょっとだけマシでした。
思っていることを吹き出しで書いてくれるので少しわかりやすかったんですよ。
いや、それでもわかりにくいですが。

集まった新人に餌を投げ入れる理由が、全く納得いかなくて。
でもこのままだと収まらないとか、何か考えていたみたいです。
納得いかないですが。


主人公に好感が持てるようにするのなら、No.2のことを普通に尊敬していて人格実力全てでクランマスターに相応しいのは彼だと思っているから、マスターの業務を任せて実質的にマスターの地位から退こうとしている、とかですかね。描き方次第では好感が持てるようにもできると思いますが…。
実態は単に面倒くさいからお人好しのNo.2に全部押し付けようとしているだけです。こういうのはむかつきます。

新人に理不尽な任務を押し付けたのは、普通に見る目があって妥当な任務を課したなら別に良い。でも口では人を見る目は無い、と断言していて…。
だったら任務を選ぶのは、選べる人に任せるべきでは?

結果オーライで全部うまく行っているから、適当にやっているんですかね。
主人公の言うことを信じたら、本当にやっていることが有り得ない。

多分嘘なんでしょうけど、主人公が視聴者に嘘ついたら、この話の何を信じれば良いんですかね?

というわけで、かなり意味不明でした。

でも、この意味不明さで、なろうでも高ポイントというのは信じられなくて、そこがちょっと、見てみたくなりました。



なろうでも面白い作品はたくさんあるのですが、不思議と短期のランキングの上位を適当に見てみると、面白いことがめったに無い。
それはなんかこう、流行に乗っているとか、流れみたいなものがあって、ぱーっと短期に上がるのはそういうことかと思います。

でも総合ポイントで上に来るのは、やっぱり結構質が良い作品になってくると思っていました。
本作は…3ページ目だから47位ですね。100万作品の47位ですから上澄みの上澄みです。
これがそんなに上に来るの? と不思議になりました。
もちろん単に自分には合わないだけ、ということはありますが。

じゃあWeb原作を読めば良いのでしょうが…。
アニメの方が楽に見れますからね。でも時間はかかるから…。
まあ、考えます。



追記:アニメの該当部分だけWeb原作読んでみました。
結論としては、モノローグ削りすぎてわかんねぇよ! というところですね。

ふざけんなと思った主人公のギルドでの行いですが、主人公は単純にビビり散らかしていて逃げようとしただけなんですね。
価値あるものを放り込んで気を引いて逃げる。忍術でいう金遁の術ですね。

別にティノが獲得するとわかって嘲笑ったわけでもなく、結果的にそうなった、というだけなわけですね。
これは大分印象違うかなぁ。

それが伝わらないのは、アニメの出来が悪いってことです。

小説→アニメではクオリティが上がるのが当然です。絵が動いて音楽までついて。

にも関わらず、クオリティが下がることがある。
もちろん作画等ヘボすぎて単純にクオリティが低い場合は論外ですが、このアニメは作画等は問題ないのに、小説よりクオリティが下がっている。

そうなる理由で、一番大きいのはモノローグを削り過ぎているところだと思います。
本当に一から十まで全部モノローグ、地の文を主人公に語らせたら、当然尺に収まらないでしょう。なのでどうしても削る必要はあるのですが、削りすぎて必要な部分まで削ったら伝わらないわけですよ。

私はアニメを見ていて主人公の何を信じれば良いのかわからなくなったわけですが、モノローグは信用できるんですよ。
それを削りすぎているから混乱する。

特に内面と行動がチグハグな主人公なのにモノローグを削りすぎるのはなんだかなーと思います。


まあWebで予習してから見れば動いているだけで面白い、となるのかもしれませんが…。
まあ原作前提のアニメなんて、単純に駄目だと思いますが。

でもこの主人公「言動から誤解される」という設定はあるんですよね。
その通り言動から誤解したのですから計算通り、と言われたらそうかもしれませんが。でもそれはそれでムカつく。主人公を誤解して嫌って良いことは無いでしょうが。

だったら最初から完全に騙して、大胆不敵、傲慢不遜な最強クランのボス!
というところをしっかり描いてから、最後に種明かし、みたいな作りにしてくれ。

まあ絶対このアニメは出来が悪いんですが…。
脚本を視聴者が頑張って補えば、作画とかは悪くないんですよね。
Web原作で予習してからなら楽しめるかも?
まあ考えます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

陰実の味変薄味風味的な

たまたま見つけたABEMA先行。CMが恐ろしく長かった。
勘違い系?なろう原作ではないらしいがなろう系でいいでしょう。

多分真面目に作ってないシノギアニメ。

幼馴染ばかりで構成された最強パーティのトップに無理やり据えられた無能陰キャのテイで実は…的なやれやれスカシボーイのハッタリ世渡りイキリ劇?そのわりには主人公より太腿娘を押し出した感じの初回で何がしたいかよくわからん。主人公まわりのドタバタギャグを楽しむ感じなのでモテモテゴイスーの陰実みたいなユニコーン向けアニメではないっぽい。

OP・ベタベタのコテコテで良き
ED・なかなかの電波だが流行らない感じ

01
説明CMCMCM説明CMCMCM説明

設定は陰実っぽいが勘違いハーレム的な味付けの濃ゆいキモさはないので見やすくはある。設定自体はいつものなろうだが主人公のキャラもブレブレでちょっと違う雰囲気。主人公ラブな毒舌太腿娘が見どころなのか?若い子向けのギャーギャーうるさくサクサクテンポで進むが本題不明。次回を見てみないと方向性がわからん。下手なのかあえてなのか。

あっさり味なので流し見ならまあいいかなって感じ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

爽快感すらなかった

強くはない主人公が有能な周りからリーダーとして祭り上げられて、という感じの作品。

陰実とか色々な作品に例えられているけど、自分は周りから強いと勘違いされる系だったら、だいぶ前にやってた「はんだくん」やOVAの「エンジェル伝説」みたいな感じが良かったかな。この二作品の主人公は自然体かつ中身も好青年みたいな感じでそれゆえに滑稽さや爽快感もあったのだが、本作の主人公はどうもふん反り返った感じで言動や行動も偉そうな感じで嫌悪感の方が勝ってしまうかな。

突っかかってくるキャラもいる辺りはいかにもなろう作品の定番パターンだなと思うのだけど、それを主人公自らが手を下すのではなく、部下がボコボコにするため爽快感も皆無です。

キャラも陰実みたいにたくさんいる上に把握しずらいのも難点。もっとも陰実は主人公や周りのキャラも魅力的だったが、本作はちと微妙かな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

68.5 5 回想で妄想なアニメランキング5位
ドラゴンボールDAIMA(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (17)
86人が棚に入れました
悟空たちの新たな冒険が幕を開ける!突如として子供の姿に戻ってしまった悟空とその仲間たち。彼らは元の姿を取り戻すため、謎に満ちた「禁断の世界」への旅に出る。
その世界で彼らを待ち受けるのは、強大な敵と予想もしない試練。しかし、悟空たちの闘志は健在!小さな体で、しかし大きな勇気と友情で、彼らは困難に立ち向かう。
新たなキャラクターとの出会い、懐かしい顔ぶれとの再会。そして、ドラゴンボールの世界がこれまで明かさなかった秘密が次々と明らかに!『ドラゴンボール』シリーズ40周年を記念する、笑いあり、感動あり、そしてハラハラドキドキの大冒険が今、始まる!

8bit さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

雑記

1話2話を見ての感想。
まだイントロの部分なので評価はデフォルト。

■作画面
 1話の過去回想は超絶作画。
 原作絵の再現が凄まじく動きも良い。
 (この超絶映像で改が観たかったなぁ…)
 東映アニメは1話に最大リソ-スを使い以降は省エネになるのでその点は心配。

■デザイン面
 子供になったというより「デフォルメされた」の方が正しい。
 デザイン的には微妙。

■ストーリー面
 導入がGTそのまんま。
 一度コケた歴史があるのにまたそれをやるのか…というのが率直な所。
 今後魅力ある冒険や魅力ある敵が出てくるか。

■世界観
 ダーブラがいた魔界すごい気になる!って人はどれだけいるのでしょうか。 
 冒険活劇ならばGTの時みたいに宇宙を飛び回る方が魅力あります。
 ギャグがかなり滑っているのも気になる所。
 神龍のくだりは…まあ酷い。
 あとナメック星のドラゴンボールで治してもらえばいいじゃん…

■声
 キャラがデフォルメされた事により声優陣の変更はさほど気にならない。
 今後もこのIPを続けていくのであれば世代交代は必要なので英断。
 世代交代のためにわざわざデフォルメの世界観にしたのかな?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ハロー・ワールド

説明不要の至宝IP
雑に作ることは許されない東映のガチの本気

OPED・中途半端。もっと子供たちが雑に歌えるアニソンであってほしい

01
説明も兼ねたダイジェストから

ブウを倒したこいつらやべえどうにかしたい→DBではあいつ殺してとかネガティブな願いはNG→なら子供にしてしまおう!というロジック。もともとなんでもアリなトンデモ世界ではあるが、キャラ説明と設定説明と状況説明を同時にスムーズに展開させるグレイトな初回。

えげつない超絶作画。ハイスピードバトルはもちろん、平常時の所作や身体の挙動までもがいちいちすごい。最強IPにふさわしい最強品質。CGも全く違和感がない。臨場感のある音響も大作映画並みに素晴らしい。しかしナレーションはやや慣れが必要か。

まいった。これはもうニッポンスゴイ!と言っていい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

64.0 6 回想で妄想なアニメランキング6位
デリコズ・ナーサリー(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (14)
83人が棚に入れました
名門デリコ家の貴族であり、将来を嘱望されている《血盟議会》のエリート議員 、ダリ・デリコ。 吸血種たちの最高統治機関である《血盟議会》からある任務を命じられるものの、ダリはにべもなく断ってしまう。 業を煮やした同期議員であるゲルハルト、ディーノ、エンリケが説得に向かうと、そこには自ら幼子をあやすダリの姿が。 一方巷では、吸血種を狙った謎の連続殺人事件が発生。その黒幕と思われる反社会組織《ペンデュラム》と、ダリの間には、なにやら過去の因縁があるようで……。 『血と誇りにかけて、任務と育児の両立──成し遂げてみせようではないか!』 吸血種の貴族たちによるノブレス・オブリージュ育児奮闘記。 壮麗なゴシックワールド×誇りにかけたドタバタ育児は、果たして両立することができるのか!?

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

高画質イケメンアニメ

イケメン舞台からコミックも展開するTRUMPシリーズ初のアニメ作品。
イケメンヴァンパイアたちによるドタバタ育児奮闘記。

OPED・美麗な映像だが曲はふつう

全キャラ凄まじいクオリティで繊細なCG美術もうるさくないバランス。室内ばかりでも多彩なアングルで飽きさせない絵作り。イケメンヴァンパイアや人外ヴィランにロリ幼女とショタの欲張りセット。アクスタビジネスのキャラ増量策としては大正解。そのわりにはグッズ展開がわりとまとも。シリーズ初舞台は2009年からと歴史は長いがキャラは違うっぽい。しかし育児ものとしてもイケメンバトルものとしても半端なので世界観の雰囲気を楽しむ作品っぽい。

06
やっとキッズのお話かと思えばただのフラグ

ちょうすごい秘密機関のわりに保護対象のキッズらが普通に脱走できちゃう無能集団。都合良すぎるチンピラのテンプレ感。育児に関する描写は実際の親や保育士の方々はモヤモヤするでしょうがアニメなのでまあ。イケメンどもはもっと反省しろ。目線くらい合わせろよ。

社畜パパが満足に子育てに参加できないジャパンでは寂しがるラファエロたちに感情移入する幼児退行者も多いのかも。一応親と子供の双方の視点を映してはいるが、ろくに子育てしてない社畜メンの作った作品ってのが透けて見える。あくまでもイケメンアニメであって、子育てエッセイみたいなのは求められてないのでしょうけれど。

女性向けなのもあっていちいち詳細な回想説明をしない掘り下げガーなのはいいとしても、流石にキャラ数が多すぎてソシャゲアニメレベル。妄想の原資となるシチュエーションだけあればいいってことか。アニメに自己啓発とか学びとか名言とかノウハウとかも求めてないんだけど、流石にもう少し話を展開させてほしい気はする。

作画悪ければ切ってたかも。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

貴族たちの子育ててこんな感じだったのかな

ゴシックが何やらとか色々ありますが、個人的には高貴なイケメン貴族たちが、任務と並行して子育てに奮闘するさまを優雅にエレガントに描いた作品といったところかなと感じました。

男性声優陣が本当に豪華で、どのキャラをとっても一つの作品で主役を張れるクラスばかり。いわゆる乙女ゲーな感じの女性向けなのかなと思いますが、わりとシリアスな固いやりとりをしていたかと思えば子供たちの育児も彼らなりのスタイルでこなし両立しているところを見ているとなんとなくほっこりさせられる。

最初は舞台という事もあり、その様子を少し観たら雰囲気はオペラ座の怪人を思い出すものがあり、なるほどこれがゴシックて奴かと
思いました。シリーズも結構あるようで今後続々とアニメ化されるんでしょうね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

独特な表現で見ているだけで楽しい

変則的な放送のため、1話~6話で1幕。
これ以降が2幕になるようだ。
また序盤という感じなので、評価し難いところがあるが、
独特の線画とバックの背景で、
どのシーンも絵画のような美しさを感じるアニメでした。
ナーサリーとある通り、
本当に子守りをしながら事件解決に取り組むおじさん達。
貴族なりのおしゃれな装いであるが、やっぱり子守りは大変。
敵対勢力が明確になってきて、これから面白くなるかと期待してます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
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