2020年度の双子TVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2020年度の双子成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月29日の時点で一番の2020年度の双子TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.9 1 2020年度の双子アニメランキング1位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (650)
2590人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

馬鹿なッ!?暴虐のなろうが覇権を取るなど聞いたことがないぞッ!!

この夏期に私が最も生きがいとしてきたアニメ。

『魔法科高校の劣等生』のパクリみたいなタイトルと、それを誤魔化すかのように取り付けられた無粋すぎる副題。
最早ksアニメ臭しかしなかったのだが、蓋を開けてみれば、なかなかどうして、良作ではないか。
清々しいほどに万能なアノスを〈視〉ていると、30分など瞬く間に終わってしまった。

{netabare}そして、この作品の特徴として印象的なのが〈根源〉の概念だ。
“生命”とは異なる、その生物が持つ“魂”みたいなもので、これが滅ぼされない限りは、“命”を落としたとしても〈蘇生〉や〈転生〉をすることができる。

強すぎる治癒・回復能力は、作品の様々なバランスを壊しかねないため、本来は適度に自粛していくべきものである。
しかしこの作品、めっちゃ回復する。切り離された腕が瞬時に再生する。ドラ○ンボールすら集めずにヒトが生き返る。

アノスが敵を容易く葬り、流れるように〈蘇生(インガル)〉の魔法で蘇らせ、「さて」と会話を始める。お馴染みのシーンのファンは、私やファンユニオン以外にも大勢いたことだろう。

こんなにも好き放題やっておいて、なおも楽しいバトルものの作品を成立させている、高い技量を持った作者、そして、今回のアニメ化に関わった全ての人間に告ごう。

{netabare}「大義であった。」

{netabare}【余談】
{netabare}1話終了段階で続きが気になりすぎて、遂に「小説家になろう」に登録してしまった。
誤解がないように言っておくと、私個人としては、「なろう」というサイトにも、「なろう」原作のアニメにも、殆ど偏見は持っていない。

{netabare}結果論だが、アニメの内容を原作小説で先取りして読み進めることは、アニメをより楽しむための手段として意外にも有力な方法らしい。
原作者の文章は、動画や音声のみでは読解しきれない行間を、物理的に埋めてくれた。あとネタバレの対策にもなる。

それと、これ読んでて気づいたこと。
{netabare}『とある』とか、この手の作品に出てくる「変な語尾のキャラ」いるじゃろ?
これまで、この方法で簡易に行われている“キャラ付け”を見ても、「スベっていますことよ」「声優さん役作り大変そうだじぇ」としか思わなかったんだゾ。
いえ、その認識自体は今でも変わっていないのだけれど。
これ、根本的には「文章(小説)で誰が喋ってるか分かりやすくするための“キャラ付け”」だったアルね。活字とか全然読まないから今さら気づいたんだにゅ。

{netabare}ちなみにアニメの範囲は原作の3章まで。私は5章まで読み終えたところだが、面白さはさすがに3章がピークか。
正直なところ、2期はやらない方がよさそう……笑{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/09/28
♥ : 22
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最強魔王の名言集

最後まで見てから感想書こうと思っていたが、11話目があまりにアレだったので
我慢できなくなったわ(笑)
{netabare}「負けられません・・・・・こんな馬鹿げた歌になど!!!」 「うっうー♪」
久しぶりに画面の前で笑いが堪えきれなくなったwww
今期はデカダンスのBDを買うつもりだったが、何だか雲行きが怪しくなってきたので、
とりあえずこっちを買い揃える予定。
要所の台詞がいちいち名言になる主人公というのも格好いい。
声優さん(鈴木達央)の声もハマり過ぎ。
作画も平均以上は楽々クリア、というかよく動いてる。
ただ、OPとEDの曲に全く魅力がないというのは実に残念なわけで・・・。
どうせなら電波ソングにすればよかったのに。{/netabare}

■最終回まで観て
タイトルに「魔王」がつくアニメにハズレは少ない・・・なんてのをどこかで見たが、
俺の中ではまさに好感度の高い作品だった。
{netabare}繰り返すがOP曲とED曲以外はね。
さて、2期はありそうなのかなとネットで検索してみると、某アフィサイトに行き着く。
そこの元業界人(笑)によればほぼ無理なんだそうな。
制作のSILVER LINKは今年大当たり連発で続編予定が並び、とてもじゃないが
中途半端な作品に割くリソースはない。
円盤や配信など商業的な売り上げも、俺の予想だと負け組確定かな。
まぁ俺はBD買うけどねwww
唯一の望みは、KADOKAWA(電撃文庫)がなぜかこれをプッシュしているらしい。
書籍の販促と割り切って2期となれば御の字だが、その場合は制作スタジオが
変更になる可能性も大。
つーことで、俺の脳内では2期は無いorやらない方が無難という結論に至ったわ(笑){/netabare}

■続報
俺様予想を大きく裏切りまさかの2期決定、しかも分割2クール!
やっぱり電撃文庫のプッシュが効いてるのか?
それとも俺のような中年ファンユニオンが円盤を買い支えたからか?
まぁ何にしろ楽しみが増えて喜ばしいわ(笑)
アニプレックスYouTubeチャンネルにPVが出ているので観てみよう。
https://youtu.be/UeiFLMdQOWc

■更に続報
2023年1月放映開始だそうだ。
https://youtu.be/3SF4ZEWYXtw
なんでゴブリン倒しそうな声になっちゃったのwwwwwwwwww

投稿 : 2024/09/28
♥ : 15

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

魔王の役割

最初は中二病っぽさが引っかかったけど、気づけばカッコいいって思っていて、とても面白かったです!

主人公は桁違いの力を見せつける場面と、力ではなく絡め手で倒そうと迫る敵に苦戦する場面とのバランスが良く、適度な緊張感があって面白い
キャラクターも魅力的でクオリティも高く、いいアニメでした

主人公は自信過剰、自意識過剰でちょっとイタイ発言や行動が魔王学院にいる時には多かったけど、その自信は決して過剰じゃなくてむしろ謙虚すぎるのではないかってだんだん思うようになりました
主人公は罵倒されても、差別されても怒ることはないし、動揺することもない
でも、自分の大事なものを傷つけられることは絶対に許さない
傷つける者には死ぬよりも恐ろしい絶望を与える
この作品は可愛いヒロインよりも、主人公の圧倒的なカリスマ性によって支えられているとおもいました

魔王様は世界を滅ぼす?世界を救う?
小さい小さい。そんな些細なことにこだわる小さな器じゃないのです!!
魔王はただ、己の野望のために進むだけ
誰も及びもしない崇高にして唯一無二の野望のために!

始祖の魔王様は偉大でした

投稿 : 2024/09/28
♥ : 44

68.1 2 2020年度の双子アニメランキング2位
球詠(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (252)
669人が棚に入れました
埼玉県、新越谷高校。この春入学した武田詠深(たけだ・よみ)は、そこで幼なじみの山崎珠姫(やまざき・たまき)に再会する。中学時代、受け止められるキャッチャーがいないために鋭く変化する「魔球」を投げられず、野球への気持ちをあきらめかけていた詠深。だが、強豪チームで実力を磨いていた珠姫は、詠深の変化球を受け止めることができた。幼い頃の約束を果たし、再びめぐり逢った二人は、クラスメイトの川口姉妹や仲間たちと共に停部中の野球部を復活させる。目指すは全国!新生・新越谷高校野球部の挑戦がここから始まる――。

声優・キャラクター
前田佳織里、天野聡美、野口瑠璃子、橋本鞠衣、永野愛理、北川里奈、富田美憂、宮本侑芽、本泉莉奈、佳村はるか、白城なお

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

どうした!4話!改め全話目をつむろう!無限ループなう!

2021年1月27日

原作も含め、めっちゃ面白いです。
好敵手もカッコ良くて、是非2期3期希望です。

2020年11月8日

もう3週目突入。

待田堂子さん脚本とは相性が合うのか?

「THE IDOLM@STER」
「Wake Up, Girls!」

観る度にハマってしまいます。

安直じゃない?

いやいや、かなり安直でした!

でも、こんなアニメは大好物です!

シーズン化希望です!



以下は初観時の感想です。
お粗末です。

こんな作画崩壊は初めて。

でも、内容は面白かったです。

画で言えば大腿がしっかり描かれて
話も安直にしないのが良かったです。

スポーツものって

「ハイキュー」も「あひるの空」も
もっと言えば「スラムダンク」も
1試合で12話使うし
モブに光当てすぎるしで
なかなか話が進まないのですが

その点、球詠はテンポ良かったです。

シーズン化して欲しいです。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 8
ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

予想外のホームラン

満足度4.1

*ただしきららアニメとしての評価でシリアスアニメより点数の付け方が甘いかも

物語★★★★
キャラ★★★☆

キャラデザ★★☆
作画★
背景★★★

声優★★★☆
OPED★★★☆
劇伴★★★

作画悪いし、いつもみたいにスポーツ・野球アニメ漫画は途中で切ればいいやって気持ちで期待せず見ていたけど、これ思ったより面白くない?逆境ナイン以来かもしれない

{netabare}
他校と試合してるより練習してる方が好きって野球部設定、生まれて初めて聞いて度肝を抜かれた
{/netabare}

投稿 : 2024/09/28
♥ : 9

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

It’s a wonderful baseball!

ありがとう 平和な時
ありがとう 素晴らしき仲間たち
ありがとう It’s a wonderful baseball !
ありがとう 素晴らしき野球!

女子硬式野球応援ソング より。

恥かしながら、女子の硬式野球が、これほど盛んであるとは思ってもいなかった。
男子が硬式野球で女子はソフトボール、といった認識しかなかったのである。

さて“球詠”である。

不祥事で休部中の野球部を再建する、それも“すねに傷持つ”面々たち。
中々本格的な設定だ。
キャラデザがまた個性的。
中々ゴッツイのである。
しかしお顔が“きらら”である。
正直なところ、カートゥーン張りに、グニャっと変形する作画と併せて違和感を持ったことは確かだ。
ただ、話が進むにつれて、それが彼女たちの一挙手一投足への説得力となってゆくから不思議だ。
ラスト4話、地区予選に入る頃には作画も安定(慣れただけ?)、試合に集中することが出来るはずであり、何より良い脚本であった。

OP、EDも良曲だ。
だーまえサウンド全開である。
特に、“プラスマイナスゼロの法則”、気持ちの良いギターリフが印象的!
あと、肩の力が抜けた合いの手、いいね!

Go! Go!

投稿 : 2024/09/28
♥ : 19

67.0 3 2020年度の双子アニメランキング3位
Lapis Re:LiGHTs (ラピスリライツ)(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (167)
547人が棚に入れました
舞台は輝砂、そしてその結晶体である輝石が動力として普及した街・マームケステル。輝砂や輝石を利用し、呪文やメロディによって魔法を発動させる少女は “魔女"と呼ばれ、歌唱活動や魔獣退治を行い、人々から憧れを集めていた。暁の魔女が創設した魔女見習いが集う学校、フローラ女学院。立派な魔女になることを夢見る少女・ティアラは学院の門を叩く。「私、ぜひともこちらの学院で学ばせていただきたく――えっ!?」

声優・キャラクター
安齋由香里、久保田梨沙、向井莉生、佐伯伊織、山本瑞稀、星乃葉月、嶺内ともみ、篠原侑、中山瑶子、本泉莉奈、鈴木亜理沙、大野柚布子、早瀬雪未、広瀬世華、赤尾ひかる、雨宮夕夏、松田利冴、桜木夕、奥紗瑛子、伊藤はるか、花澤香菜、南條愛乃、上坂すみれ、佐倉綾音

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

歌って踊る「魔女(アイドル)」って、何やねん…(笑)? でも、好きか嫌いかでいうと好きですよ。

==[下記は第1話視聴時のレビュー: 以下、追記あり。]==
最初からメディアミックス前提の企画というふれこみの『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』のTVアニメとして放送されてます。

アニメは第1話を観ました。私はこのところ毎月「月刊コミック電撃大王」を読んでいるので、コミック版は連載開始の2019年12月号から最新の2020年8月号まで、掲載されたものは全話読んでいます。

アニメ本編後の宣伝でも言っていた通りで、少なくともアニメとコミックでは登場キャラクターは共通しているもののストーリーはまったく一緒というわけではないようです。ゲームに関しては私はしりませんが、こちらもおそらくアニメやコミックとは若干異なるストーリーになるのではないでしょうか。

ただし作中で主人公のティアラを始めとして魔法を使える「魔女」と呼ばれる存在があること、魔女を育成する「フローラ女学院」があって主な登場人物はその関係者であること、魔法の発動に「音」が必要であることなど基本となる設定は共通であるようです。

また、彼女たちは作中で「オルケストラ」と呼ばれるライブパフォーマンス的な活動を行います。

第1話の段階では誰も「オルケストラ」を披露していなかったので、そのような場面での作画や演出は現時点では未知数ですが、いわゆる「アイドル物」と呼ばれるような競合作品は、結果として同一放送クールにはなくなってしまったようです。

なので、そういったライブステージ前提の作品を求める向きには今クールの注目作かもしれません。
==[第1話視聴時のレビュー、ここまで。]==

2020.7.12追記:
第2話まで視聴終了。

主人公ユニットではありませんでしたが、学園のトップレベルの班であるsupernovaによる「オルケストラ」が初めて披露されました。

ライブのシーンにはCGが使用されていたようでしたが、普段のシーンの作画との違和感はそれほどなく、動きも悪くはなかったです。今のところ全体として作画クオリティはやや高めといって良いのではないでしょうか。

この世界でも、魔力で光る(?)サイリウムとかペンライト的な物があるんですね!

主人公の属する班(CMではLiGHTs(ライツ)と名乗ってるけど作中での命名イベントはまだ)のメンバーについて、ティアラ以外のキャラクターの性格や特徴の理解が進む回でした。第3話も楽しみです。

2020.8.1追記:
第5話まで視聴終了。

あの世界だとなんていうのか知らないけど、野営の食事の仕込みでシュラスコ(ブラジル風バーベキュー)でいうabacaxi(アバカシ:パイナップルの芯のところに串を刺して焼いた奴)みたいなのの準備をしてました。ナイフや火打ち石代わりになる髪とか、あるふぁさん、いわばメイドロボだけど、まじ人外(笑)。

「ねんがんの○○を手に入れたぞ!」(ロマサガ)とか、スティッキィ・フィンガーズ(ジョジョ)とか小ネタは相変わらずふんだんに仕込まれていますねぇ…。

あと、この世界では魔道具(?)的な物がきちんとテクノロジー化されているというか、固有魔法みたいな物はみんなてんでバラバラなのに自動ドアから始まってダイソンの扇風機みたいなドライヤーや5話の野営用装備など、同じ道具を使うと基本的にちゃんと同じような効果が得られるように描写されているのには妙に感心してしまいました。

これだけ技術的に安定した物なのであれば、魔力が街のインフラを担えるのにも納得ですよね。

2020.8.9追記:
第6話まで視聴終了。自分以外も通せるなら、確かに「壁抜けの魔法」で良いような気がする。

2020.9.24追記:
放送日に最終話(12話)まで視聴しましたが更新が遅れていました。最終話は豪華全ユニットでのオルケストラ披露でしたね。

各話サブタイトルの頭文字を並べていくと作品タイトルになっているという言葉遊びみたいなことになっていましたが、それはまあわりとどうでも良かったりします。

リネットはLiGHTs(主人公ティアラの所属ユニット)の中では一番作中での成長がわかりやすいキャラだったと思います。序盤こそおどおどするばかりでしたが、終盤では土壇場でもティアラ以外の4人の中では一番落ち着いていたように見えますし、魔法や知識面での活躍も見せてくれました。

アシュレイはオチ要員として鉄板でしたね。ラヴィを常識面で窘めるくせに自分はポンコツというキャラが魅力でした。最終話での空からの登場シーンもとても彼女らしかったと思います。

ラヴィは普段のアホな言動からは想像もつかないような大技をたまに見せたり、良いことをポロっといったりしてギャップが魅力でした。

ロゼッタは頼りになるオールラウンダーで、ティアラそしてLiGHTsを支えていましたね。

LiGHTsの5人を含めた作中のメインキャラ20人についてはわりとキャラが立っていて、ユニットも含めて覚えるのはあまり苦痛になりませんでした。

ティアラ様はウェールランドの第二王女ということで、魔法の系統的には我々の世界のケルト系の魔法なんですかね、知らんけど。
(『魔法使いの嫁』を思い出したり出さなかったり…。)

いわゆる「魔力」をエネルギー源としてマームケステルのインフラが担われていたり、メアリーベリー作のベリーボードやオルケストラ用の音響機器、あるいは航空機(しかもVTOL!)のようなものが実用化されていたりとこの世界の文明に関する設定はけっこう私好みでしたね。

「ティアラのティアラ」にも面白い設定があって、最終話で明らかになりましたが設定的に面白くなる要素がたくさんありました。

あと「対魔獣戦力としての魔女」ということでいうと「強い人は直接戦闘においてもけっこう強い」ということで一般兵の数十人分の戦力なんではないかと思います。もっと支援魔法や遠距離攻撃をするものなのかと思いましたが、接近戦もこなすのは意外でした(笑)。

フローラ女学院の教育内容については、作中世界の要請からすると実践的な内容でとても妥当だと思います。こちらの学園生活により強くフォーカスすると、もう少し世間受けする作品になったかもしれないですね。ただ、ゲームへの展開からの要請で対魔獣戦闘描写を入れることは避けられなかったのかもしれません。

個人的には結局ティアラの魔女としての実力レベルが良くわからないという点以外は大きな不満があったわけではなく、本作にはかなり楽しませてもらったと思うので、世間の評価とは一致しないという自覚の下で評点的には4.0とさせていただきました。世の中の本作のストーリーに対する評点は、きっともっと低いものでしょうね。

作画は終始安定していたと思います。声優についても問題を感じるレベルの演技はなかったんじゃないでしょうか。

音楽に関しては、特に本作ではユニット毎の特徴というものがある程度意識されていると思いますが、そこはとても良かったです。私はLiGHTsとIV KLORE(フォークロア)が特に気に入っています。

特にIV KLOREの歌の歌詞の中二病ぶりは突き抜けていて良いですね。

何だかんだいって、実は毎週楽しみに観ていましたよ。ということで特にお勧めはしないのですが、私はけっこう本作は好きでした。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 34

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

美少女日常系として楽しめる、魔法+アイドルのファンタジーアニメ

魔女見習いたちが集う学園を舞台をにした、魔法+アイドルのファンタジーアニメ。全12話。
物語は、学園に編入してきた主人公・ティアラが、理事長の命令で加入させられたポンコツ班の仲間たちとともに、立派な魔女になることを目指して頑張っていく、みたいな流れ。いちおう、ティアラの成長や仲間たちとの友情を描く展開が本筋になっていて、それ自体も普通に楽しめますが、作風的には日常コメディという感じなので、萌えアニメのように気楽に眺めても問題なさそうです。アイドル要素については、作中で占める割合はそれほど大きくないですが、ライブシーンのクオリティは高くて、他のアイドルアニメと比べても決して見劣りしません。また、作品全体として見ると、かなり設定を欲張っているというか、いろいろな要素を詰め込んでいるにしては、それぞれが邪魔をしあうこともなくて、意外と調和がとれていました。キャラ、ストーリー、ギャグなどに、癖や主張が強すぎないのが良かったように思います。
作画は、キャラも背景も綺麗に描けていて、とても良かったです。声は、知らない名前が多かったですが、特に問題なし。音楽は、Sadistic★Candyが歌っていた飴ちゃんの歌(Are Many Chance!!!というタイトルらしいです)が耳に残りました。キャラは、元がスマホゲームなので非常にたくさん登場しますが、無理に全部覚える必要もないでしょう。個人的には、ロゼッタ、エミリア、あるふぁあたりが好みでした。
最後まで観終わって、優しく善良な雰囲気のなかに、適度に笑いもあって、なかなか面白かったです。どちらかというと、アイドルアニメというよりも、美少女日常系として観たほうが楽しめるかもしれません。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 15
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

だって星より輝き出したのに、立ち止まれるはずもないから!

序盤 ほぉ

中盤 なるほどね

終盤 これは…

この話はアイドルが魔法をつかえる話
ジャンルは魔法・アイドル・学園・青春
ちょっと語弊のある書き方ですが、実際は歌って踊って魔法を使える人のことを魔女と呼ぶのですが、アイドル的な存在であることは確かです。
あと異様な民度の高さ。すごい訓練されたファンだ。

話を戻しますが、結構面白かった印象です。
序盤のつかみが良かったです。ファンタジー世界なので世界背景から説明しないといけないのですが、世間知らずの王女という主人公の設定を活かし学園の案内という名目上で、世界背景と競技説明を同時にこなすという脚本でした。世界背景自体大して凝っていなかった(手抜きだったわけでは決してない)ので案外簡単に把握することができ、この競技説明により後々の成長を表現するときにすんなりうけいれられるわけです。更には簡単な展開をだすことで、あらかたのキャラの性格がわかります。キャラ同士の関係も結構すんなり入ってきましたし、面白かったです。インパクトのあるラストでもう本作にメロメロ状態ですよ。
中盤では物語が展開されていくのですが、アイドル学園アニメ故に基本的にキャラの絡みや成長がメインとなってきます。大分個性的な子ばっかなので覚えやすいですし、キャラを中心として上手く成り立っていると思います。ちゃんと展開もありますが。
8話の衝撃はすごかったですね。急に来る。キャラ中心アニメだからとナメてましたが、ちゃんと展開が存在します。そっからちょっと先は見るのが辛くなっちゃうかもしれませんが、面白いです。キャラを丁寧に描写していったのでキャラの心情が手に取るようにわかり、ものすごく共感がしやすく、多少の言葉たらずでも自然と補間されてしまいます。
終盤では{netabare}本作のイメージのような前向きな心情が多く、8話以降の不穏な動きは成長の糧となっています。{/netabare}というか最終話が鳥肌でしたね。{netabare}私本作の曲全部好きなので、みんなが歌っているときはヒーヒー言ってましたよ{/netabare}

全体的に見るととても良い作品となっています。が、それでも穴はあります。他のルノワールの存在抹消・新人ルージュの起用・ラストシーンのもっとできただろ感・主人公補正。とても惜しいです。
ですが、まぁ現実を見るよりもアニメをいかに楽しめるかなので、そこは考えずに楽しみましょう。

本作というかアイドル学園アニメの強みってキャラの多様さと個性さがちゃんとしてるところだと思うんですよ。様々なグループの様々なキャラ、これはもう好印象しかない。嫌いなキャラはいません。全員超良い子。

あと作画はとても良かったですね。日常シーンも丁寧に作られていましたし、ライブシーン、超作り込まれてましたね。モデルが綺麗でした。結構粗いモデルが多い現代であのクオリティ。生半可な技術じゃあのレベルまで再現できません。さらにはエフェクト凝っていましたね。特に最終話。モーションはおそらくキャプチャかな?これ打ち込みだったらマジモンのバケモンですよ。

そしてアイドルアニメで絶対に欠かせないのは「音楽」
もう最高。超好き。
グループによって音の傾向が違く、それぞれの個性を表現したかのような素晴らしい音楽となっています。このアニメを知らなかったとしても私この音楽大好きです。Sadistic★Candyの曲なんてイントロだけでご飯が食べれます。supernovaの曲なんて3桁は聴いています。IV KloreやLightsも何十回と聴いてます。それほど狂わし位ほど好きな音楽です。サントラ買おう(硬い決意)

私の本作のCM大好きなんです。特にチームの名前を言っていく方がものすごく好きで、毎回そこは巻き戻してまでも二回ぐらいみてました。アレは何度も見ても良い。「キャッルルーン♪Sadistic★Candyだよ♪」は耐久を作っても良い。

声優さんは素晴らしく、キャラの声優としても歌手としても一流と呼ばざるを終えません。心情をわかりやすくしたり、そのキャラと非常に合っていたりしましたし、曲調とものすごくあった歌声でした。

監督は畑博之さん。いもようやゆるゆりの監督をされた方ですね
シリーズ構成・脚本は土田霞さんとあさのハジメさん。まよチキやクラシスのシリーズ構成をされた方ですね
キャラデザ・総作監は池上たろうさん。
劇判は宝野聡史さん。魔王様リトライやライビューの劇判をされた方ですね
アニメ制作は横浜アニメーションラボさん。猫くれや見るタイツを制作したところですね
主要スタッフはそこまで大御所ではありませんが、とてもよくできていると思います。

作画はとても良かったです。日常シーンの動きも細かく、好印象です。さらにライブシーンはものすごく凝っていたと思います。この迫力は見ないと伝わりません。
opは松原さらりさん作詞、南田健吾さん作編曲、魔女グループ6組歌唱の「私達のSTART」超好き。歌詞もメロディも音も、何もかもが好き
edは秋浦智裕さん作詞作編曲、LiGHTs歌唱の「プラネタリウム」
声優さんは本当に文句のつけようがない。単独ライブも良かったです。最高でした

総合評価 見たほうが良いアニメ。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 12
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