双子で兄弟なTVアニメ動画ランキング 21

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の双子で兄弟な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の双子で兄弟なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.7 1 双子で兄弟なアニメランキング1位
おねがい☆ツインズ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (355)
1940人が棚に入れました
主人公の神城麻郁は、プログラム開発と高校生活を両立させて、一人暮らしをしている高校一年生の少年。両親を知らず施設で育った彼は、自分の出生に関することを調べていた。
手がかりは、1枚の写真のみ。写っているのは、自宅らしき場所と、そこで遊ぶ自分らしき男の子と妹らしき女の子の2人だけ。しかし偶然にも、木崎湖の UFO騒動を取り上げたテレビ番組で、その自宅らしき場所を発見し、2年後にその家を借りて一人暮らしを開始したが、それ以降、何も手がかりはなかった。
そこに、彼と同じ瞳の色をした2人の女の子、宮藤深衣奈と小野寺樺恋が現れる。2人とも例の写真と同じ物を持っていて、自分が麻郁と双子だと名乗る。どちらが双子なのか判明しないまま、奇妙な共同生活を始める3人だが、やがて深衣奈と樺恋は、麻郁に恋心を抱く様になる。

声優・キャラクター
浪川大輔、中原麻衣、清水愛、根谷美智子、鈴村健一、新谷良子、田村ゆかり、三浦祥朗、金田朋子、井上喜久子、保志総一朗

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの満面の笑顔…あれは反則ですよ^^;

この作品は「おねがい☆ティーチャー」の続編に位置付けられる作品です。
続編といっても主人公やヒロインは今作初登場のキャラなのですが、「おねがい☆ティーチャー」から脈々と引き継がれているこの作品ならではの世界観と、前作で登場したキャラも立場を変えて出てくるので、視聴するなら是非順番通りに視聴して頂きたい作品だと思います。

物語は、今回も「おねがい☆ティーチャー」の物語の主軸となったUFO事件が関係しています。
TVでも話題に取り上げられた事件でしたが、ある現場の中継映像…湖のほとりで撮影された映像に鍵が隠されていたんです。

それから2年…この物語の主人公である高校1年生の神城麻郁は、プログラマーとして自活できる環境を手に入れていました。
彼が一人暮らしを始めた場所は湖のほとりの一軒家…そこは彼にとってとても特別な場所だったんです。

彼は孤児で施設で育てられてきました。
そんな彼が唯一持っていたのが、その一軒家の前で子供用プールに入って遊んでいる幼児2人が映っている写真だったんです。

そんな彼の家に「あなたの肉親かも…」と一人の少女が訪ねてきました…
珍しい深い青の瞳…麻郁と同じ瞳の色の少女は、麻郁と同じ写真を持っていたんです。
そんな奇跡みたいな偶然…直ぐに信じられる訳がありません。
でも珍事は更に続きます…
麻郁と同じ瞳の色の少女がもう一人、同じ写真を持って彼の家を訪ねてきたんです。

写真に写っているのは男の子が一人と女の子が一人…つまり訪ねてきた2人の少女のうち、一人は本当の肉親で一人は他人…という事になるのですが、麻郁同様の孤児として生活してきた二人は帰る場所が無かったので、3人での同居生活が始まり…物語が動いていきます。

私は孤児では無いので、その苦しみは正直分からないです。
でも、心から安心できる場所が無かったり、人より気を遣わなければいけなかったり…
諦めるのが簡単になったり…その立場故の辛さって絶対あると思います。

物語の中でも「施設ではあまり良い思い出が無かった…」と言っていました。
例え引き取って貰ったとしても本当の親の様にはきっと接するには難しいんだと思います。
だから人と疎遠になる…そんな選択をしても決しておかしくはありません。
心を閉ざしてしまってもきっと不思議じゃないんだと思います。

そんな厳しい境遇を潜り抜けて集まった3人なのですが…オープニングで私は堕ちました。
大きな向日葵畑…麻郁と同じ瞳の色の宮藤深衣奈(CV:中原麻衣さん)と小野寺樺恋(CV:清水愛さん)の満面の笑顔…楽しそうに笑いながら花火をしている3人に私の涙腺は全く抵抗できませんでした。

これまではきっと良い事より悪い事の方が多い人生を歩んできた…
色んな事をたくさん諦めてきた…
でも…何でそんな風に笑えるの…
そんな3人が心から笑顔になれる場所があるなんて…
この作品でも「居場所」の大切さと「肉親かもしれない」人との繋がる心強さを感じずにはいられませんでした。

でも…ヒトの気持ちってホント複雑です…
二人の少女は特に…
最初は私は麻郁の肉親かもしれない…自分こそ肉親であって欲しいと願っていました。
でも…気付いてしまうんですよね…その後の展開…そしてその時の自分の立ち位置を…

麻郁、深衣奈、樺恋の3人が出会うのは運命だったのかもしれません。
気立ての良い深衣奈…おしとやかな樺恋…そして二人を包み込む麻郁の優しさ…
この3人の魅力が画面から溢れんばかりに広がっているんです。
こういう登場人物の心模様を丁寧に描いた作品…大好きです。

でも、ひょんな事から真実が明るみになり、物語が大きく動いていく事になるのですが、ここからは正直胸の苦しい展開だったと思います。
真実なんて明るみにならなくても良かったのに…本気でそう思いました。
だって…真実を知ったら次にどう行動するか…手に取る様に分かりましたから…
そしたら…案の定です…
でもこれは3人でしか解決できない問題…
3人が真実にどう向き合うのか…そこでの選択は…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、KOTOKOさん&佐藤裕美さんの「Second Flight」
エンディングテーマは、川田まみさんの「明日への涙」
オープニングの曲とアニメが良すぎです…毎回欠かさず見て…毎回欠かさず涙していました。
この曲も絶対に覚えたい曲です。

1クール13話(13話はDVD収録でTV未放送)の物語でした。
この「おねがいシリーズ」はもっと早くに見るべき作品だったと後悔しています。
確かに作画には時間の経過を感じる部分はありましたが、物語が素晴らしいので全く気にならなります。

この作品のイチオシは、中原麻衣さん演じる宮藤深衣奈でしょうか…
もう中原さんとの相性がとにかく抜群なんです。
いつか時間をとってもう一度視聴したい…そう思える作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

三人だけど双子

「おねがい☆ティーチャー」の"続編"と言う位置付けです。
舞台は同じで登場人物も一部かぶっていますがほとんど関係ないレベルです。
物語の内容もSF要素とは無関係な純青春ドラマです。
正直、「おねティ」の続編にする意味はあったのかなと疑問に思わなくもありません。
唯一あるとしたら、「苺」先輩の存在くらいかなと思います。
なお性格は少し変わり、むしろ「あの夏」の「檸檬」先輩と同じになっていました。
この作品は、「おねティ」の"続編"ではなく、"スピンオフ作品"が正解だと思います。


■三人だけど双子?

この物語は、一人の少年と二人の少女の恋愛物語です。
この三人は、生まれた家も両親のことも分からず別々のところで育ちました。
それが、生き別れた「双子」かもしれないと言う理由で同じ家に住むことになります。
双子・・・?つまり、一人多いのです。
赤ちゃんのころの写真から一人は少年と確定しています。
もう一人、つまり、二人の少女のうちどちらか一方が肉親、もう一方は他人なのです。

しかし、三人は、赤ちゃんのころに生き別れたため肉親と言う認識はありません。
むしろ年頃の男女なので恋愛感情の方が優先となり、気持ちを抑えきれません。

そして、ここからが残酷です。
肉親なら同じ家に住み続けることができますが、恋愛対象にはなれません。
他人ならこの家から出ていかなければなりませんが、恋愛対象として望みはあります。
どっちに転んでも、どちらも幸せとは言えません。
また、主人公がどちらかを選んでしまえば、もう一方が不幸になります。
二人の少女は、悩んでいきます・・・。

そして、どちらが本当の肉親か分かった時の二人がとても切なかったです。


■「おねティ」キャラの登場が逆に残念!?

「おねがい」シリーズのコンセプトは、「ドキワク体験」です。
「おねティ」は、1つの部屋で女性教師と生徒との新婚生活。
「おねツイ」は、1つ屋根の下で肉親かもしれないし他人かもしれない男女の生活。
どちらも非現実的ですが、想像しようと思えばできる、「ドキワク体験」です。

私がこの作品でいまいちと思った点が1つあります。
それは、「おねティ」を中途半端に引きずってしまったことです。
この作品は、1つの「ドキワク体験」ドラマとして完結できるものを持っていました。

しかし、「おねティ」キャラをちょっと無理やり登場させていたかなと思いました。
例えば、空飛ぶ生体コンピューター「まりえ」。
可愛いのですが、この作品はSF要素がないドラマなので逆に浮いてしまいます。
また、いつでも、どこにでも、偶然に出没する「みずほ」先生。
登場がいつも唐突すぎて、ドラマの展開としてのリアリティが削がれてしまいます。
しかし、そのキャラたちがいないと話が進まない部分もありました。
それが結果的にスピンオフの位置付けに甘んじる結果となってしまった気がします。

また、逆にこの物語から「おねティ」要素をとってしまったらと考えてみました。
すると物語の内容が根本的に少ないことにも気づきます。
そう考えると、「おねティ」のコメディ要素に助けられていたようにも思えました。

いずれにせよ少し中途半端な感じがします。
この作品は、「ドキワク体験」と言うコンセプトはしっかり守っていたと思います。
ですので、そこを「おねティ」に頼らない脚本で描いてくれると嬉しかったです。


■まとめ

作品としては、「おねティ」の面白さには及ばなかったかなぁと言う印象です。
また、純青春ドラマとしてみた場合、もう少しドロドロしてもよかったと思いました。
展開が少し綺麗にそして爽やかにまとまりすぎていたかなと感じました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

肉親かもしれない。他人かもしれない。俺たち三人の夏が始まる……。

愛したあの人が実は兄妹だったかもしれない!?
昼ドラ、韓流恋愛劇の佳境(あるいは展開が詰まった時)
なんかにしばしば仕掛けられる設定です。

一方、本作の場合は初回から、少年主人公が一人暮らしする民家に
自分は生き別れた兄妹だと主張する女子が二人転がり込んでくる。
つまり、まだ恋心を抱いているかいないかの段階で
血縁関係の疑惑を叩き込んで来る。
冒頭から揺れ動く少年少女たちの三角関係が攻撃的な、
オリジナル恋愛アニメシリーズ『おねがい』シリーズの第二作目。

この他にもサブに至るまで各キャラごとに、
練られた設定が用意されています。

例えば“モーホー”だと思われる男友達が暴走したりと、
奇人も散見され、この高校大丈夫か?と心配になりますがw
実は彼の性癖にも過去にまつわる理由があって、
ちゃんと恋愛ドラマとして解決されたり……。

キッチリと組まれた設定が物語を牽引する堅実な展開は好感できます。

反面、今振り返ると、設定が前に出すぎているためか、
細かな心理描写はもう一つとも感じます。
男女が惹かれ合う時には、もっと色々、描ける心の機微があるのでは?
と思うのですが、設定に対応している内に終ってしまった感もあります。

ただ、これについては本作が放送された2003年以来の、
アニメ作品の進化とも考えられます。

この15年でアニメは作画や声優の演技だけでなく、
心情表現についても進歩が著しいと、
この時代の恋愛アニメを評価すると感慨を覚えたりもします。


順次、設定が消化されていく一方で、
真夏の天体観測など、設定として掘り出してみたものの、
物語として構築しきれなかった要素も散見されます。

こうした、やり残した感が、後年『おねがい』シリーズのスタッフ等が再集結して、
『あの夏で待ってる』を制作する原動力にもなったのかな?
と想像してみたりもします。


またゼロ年代前半は美少女ゲーム業界等からのアニメ化展開を通じて、
業界外部から、どんどん恋愛や萌えの典型が提示されて来る時代でもあり、
それらに対してオリジナル作品がどう恋愛青春劇を描くべきか?
という意識や葛藤も私は感じずにはいられません。

その中で興味深いのが、主人公少年のスペック。
孤児でありながら、在宅プログラマーとして自立し、
高校の学費も住宅費用も自前で捻出する。
ラブコメの波動と共に転がり込んできた女の子二人も、
家主として、主導権を持って対処する。
など、かなりのしっかり者で感心します。

これがギャルゲー主人公だと、多様な攻略キャラに移ろうために、
初期スペック&モチベーション低めに設定されるところ。
敢えてハイスペック少年をぶつけて来る辺りに、
オリジナルアニメの意地を感じます。

ラッキースケベに対する主人公少年のリアクションも、
ちゃんとした大人の鎧を纏った男ならではの抑制の効いた?
照れ隠しな反応w

私も“モーホー”ではありませんが、
この少年、ちょっと可愛いなと思ってみたりw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

86.0 2 双子で兄弟なアニメランキング2位
青の祓魔師[エクソシスト](TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2984)
16957人が棚に入れました
主人公・奥村燐は修道院で暮らす少年。同じ修道院に住み、有名高校へと進学する燐の双子の弟・雪男とは違い、就職先が見つからずにいた。修道院の神父である藤本に薦められ、料亭の就職面接に向かう途中、燐は奇妙な光景を目の当たりにする。

声優・キャラクター
岡本信彦、福山潤、花澤香菜、中井和哉、遊佐浩二、梶裕貴、喜多村英梨、佐藤利奈、置鮎龍太郎、柿原徹也、神谷浩史、藤原啓治
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

運命なんてくそくらえ(75点)

全25話。
ジャンプスクエア連載中の漫画原作。
原作未読。

個人的満足点:75点
アニメ系統:ファンタジーバトル

ジャンプ物らしく王道といえば王道。
エクソシストになるため仲間と共に成長していく。

ストーリーは単純明快で、ギャグ回あり、シリアス回ありと欲張り。
設定も個人的には好きな部類の設定。

主人公「燐」は王道で剣もってますがw
そして特殊な能力を発揮して強い。
燐の双子の弟「雪男」もなかなかかっこよく強いメガネ男。
まさに少年向けの設定である。
個人的には「勝呂」がいい味だしてると思う。
あの外見とは裏腹の頭脳派キャラがいいw

対して個人的には女性陣がちょっと弱いかと。
どの娘に対してもいまいちな印象がぬぐえない。
「しえみ」はちょっと性格と乳がw
花澤さんファンにはこれはこれでたまらないのかもしれない。
「出雲」はツンデレちゃんだが、あの眉がどうしてもw
と、もう少し魅力的な女性キャラが欲しいところ。

作画は後半キャラが少し変わったかって印象を受けた。
序盤より女性陣が可愛い印象だったかな。

ストーリーはぐだぐだ回をはさみつつも
シリアス回で話を進めている感じか。
原作では完結していないようだが、
まずまずの着地だったのではないかと思う。

音楽は初期OP曲が何故ラップと突っ込みたいところだが、まあ悪くない。
後期OPの方が個人的には好きかな。
EDは前後期ともまずまずだったかな。
作中の音楽もまずまず。

原作ファンには物足りないかもしれないが
原作未読ならそれなりに楽しめるのではと思う。
全体的には無難な作りだったかなと思う。

映画化も決定し、そちらも気になるところ。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

ユリをもっとだせ!


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以下、各話ごとの感想。
ネタバレを含むので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
これは期待通りの面白さ。
何この浦飯幽助設定(笑)
サタンの子供が悪魔退治?するって展開かな。
おやじもいい味だしてる。
音楽もいい感じ。
次週も楽しみ。

2話視聴。
おやじがなんてこったい。
おやじ渋い。
おやじかっこよすぎだ。

そしてサタンの息子がエクソシストに。
期待通りの展開。
次週も楽しみ。

3話視聴。
弟があああああ
面白い兄弟設定だわ。
原作読んでみたいが我慢我慢。
次週も楽しみ。

4話視聴。
のっけからギャグ風味w
しえみちゃんマジ中の人天使。
なんかいい話だった。
しえみちゃんが今後どう絡んでくるのか楽しみだ。

5話視聴。
なかなか熱い展開だった。
トサカなかなかあいい奴だわ。
髪止めには吹いた。
メフィスト・フェレスはいったい何者なんだ?
来週も目が放せない。

6話視聴。
くそ笑ろたwww
なんかこのアニメの方向性がわからんw
1話の時はシリアス系かと思ったが
なんかギャグ満載なんですがw
ウコバクかわいい。

7話視聴。
エクソシストには種類がある
という設定がなかなかいい。
ドラグーン 重火器で戦う
ドクター  薬品使うのかな?
アリア   呪文で戦うぽい
テイマー  悪魔召還
ナイト   剣で戦う
どれも興味深いね。
しえみちゃんはテイマーのよう。
今回のしえみちゃんがんばった。
ストーリーもなかなか良かった。
次週も楽しみ。

8話視聴。
今回もなかなか良かった。
そして物語が動き出した。
リンは今後どうなるんだろう。
次週も見逃せない。

9話視聴。
リンを取り巻く人たちが動きだした。
メフィストっていったい何者なんだろう。
サタンと関係がありそうだが。
次週も楽しみ。

10話視聴。
今回はちょっといい話だった。
そしてオヤジがすげえ。
ここまで存在感のあるオヤジいいねえ。
最近オヤジキャラにしびれるわw
リンもかっこよかったし。
このアニメ、ギャグ回あり、シリアス回あり
そして、いい話回ありとなかなか欲張りだな。

11話視聴。
出雲ちゃん回。
水着、お風呂w
サービスサービスw
出雲可愛いよ出雲
以上www

12話視聴。
のっけからギャグw
はにはにシスターズに吹いたwwwwwww
りんとしえみが青春して
今回は青春ギャク回かと思いきや
後半はバトルへ。
アマイモン強し。
リンのピンチに新キャラ登場。
なかなか面白かった。
まあ、しいて言うなら今回はおっぱい回でしたw
けしからん!

13話視聴。
じじいの過去が少し語られた。
じじいカッコイイ。
やっぱりじじい最高だわ。
そしてりんもちょっとカッコイイ。
ただ能力が段々強くなってきたのか?
この先色々問題がでてきそうな展開。

そしてシュラまったくもってけしからんチチだw

14話視聴。
森で訓練。
ベタな展開。
そしてベタなオチ。
だがそこがいい。
りんは来週どうするのか。

15話視聴。
勝呂熱い、そしてかっこいい。
マジ惚れそうだわw(そっちの趣味はないよw)
こういう友情ものに弱いんだよね。
そして、リンも良いところ魅せた。
このアニメ熱いから好きだわ。

16話視聴。
最近、勝呂がかなり目立ってる。
やはり名わき役がいるアニメは面白い。
展開もぐっと加速して盛り上がってきた。
来週はアマイモンの逆襲。
どうなるのか来週も楽しみ。

17話視聴。
りんがいよいよ悪魔の力をコントロールするために修行を開始。
今回はギャグもあり、シリアスもありでなかなか良かった。
そして、雪男に・・・・・・
来週への引きもまずまず。
来週も楽しみ。

18話視聴。
子猫丸回。
なかなかいい話だった。
こういうベタだが熱い展開は個人的に好み。
そして雪男はどうなるのか?
来週は誰かさんのおまちかね志摩くん回かなw

19話視聴。
久しぶりにギャク&日常回。
なんかニヤニヤしながら観てしまった。
志摩くんけっこうチャラいキャラだったのねw
パクさん、何かいように可愛く見えるし。
なかなか楽しめる日常回だった。

そして、シリアスな引き。
来週は再びシリアス回のようだ。
とても収集つくような展開ではないが
これは2期とかありそうな気がしてきた。
とにかく残りもわずか。
今後も見逃せない。

20話視聴。
リンついにコントロール。
雪男の体はどうなるのか?
学園長もどうなるのか?
最後でてきたやつもいったい何なんだろうか?
まだまだ色々ありそう。
原作も終わってないし、
後5話程度で収集つきそうにない気がする。

21話視聴。
なかなかいい話だった。
そして、じいさんと雪男が何かやるようだ。
とりあえずは、聖騎士団対新勢力といった構図になるのかな。
そこで、決着つけて終わりって展開ぽいけど。
さてさてどうなるのやら。
雪男の体の謎も残ってるし、まだまだ何かありそう。

22話23話視聴。
いよいよクライマックスか。
ついに直接対決。
リン達はどうするのか?
後2話楽しみだわ。
「私としたことが胸が高鳴るじゃないか」

後、えっと
らんま・・・じゃないし
綾波・・・でもなくて
灰原・・・でもねえしなんだっけ?

ああ、そうそうユリw
なかなかいいんじゃない。
青エクの女性キャラの中で一番いい気がする。
出番が少なすぎるのが残念だわ。

25話視聴。
まあ、なんと言うか、少年向けの無難な閉めだったかな。
青い火の鳥にはおいおいと思ったがw
映画化も決定したようだし、見てみたい気はする。

それよりも原作が気になる。
ちょっと原作読んでみようかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

双子兄弟の《バディ(相棒)もの》として楽しめました。

←ジャンルとしては、悪魔×祓魔師《異能バトルもの》です。

『灼眼のシャナ』は紅蓮の炎を放つ日本刀を携えた長髪の少女の物語でしたが、本作は青い炎を封じ込めた日本刀(=降魔剣・倶梨伽羅)を背負った熱血少年の物語です。
マンガ原作者(加藤和恵氏)が女性ということもあってか、その主人公の少年と双子の弟との感情のやり取りに大きな見どころがあり、その点でエド&アル兄弟のやり取りに見どころがあった『鋼の錬金術師』と共通していると思いました。
(※逆に言うと、女性キャラがやや印象が薄い←男性視聴者向けではない?)
第1話から飽きのこない良シナリオで、最後まで楽しめましたが、{netabare}ラスボス(サタン)の語り口が下種っぽくて余り威厳が感じられない点{/netabare}にガッカリ。。
(※個人評価が余り伸びなかった原因)
それにしても、今放送中の『とある魔術の~』もそうですが、本物のヴァチカンよく怒らないな笑。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1-2話視聴終了時点
展開が早く世界観がよく練り込まれている印象で掴みは◎
・第3話視聴終了時点
昼間の正十字学園に加えて放課後は祓魔師(エクソシスト)養成塾へ。
秀才の弟(講師)とダメ兄貴(ペイジ=祓魔塾生)の対比が巧に描けている点は〇
・第9話視聴終了時点
「祓魔塾生(ペイジ)」→「候補生(エクスワイア)」へ昇格
・第15話視聴終了時点
やっと少し見どころのあるバトル回(ギリギリ初の★★(優秀)回認定)
・第17話視聴終了時点
この回の後半以降、原作マンガからのシナリオの逸脱が加速。
・第20話視聴終了時点
エルンストは原作マンガにない完全オリキャラ。{/netabare}

◆制作情報
{netabare}
原作マンガ       加藤和恵(『ジャンプスクエア』 2009年5月-連載中)
監督          岡村天斎(第1期)、初見浩一(第2期)
シリーズ構成      山口亮太(第1期)、大野敏哉(第2期)
脚本          山口亮太、高橋ナツコ、大西信介、高橋郁子、大野敏哉、渡辺雄介、高木聖子、木戸雄一郎
キャラクターデザイン 佐々木啓悟
音楽          澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO(第2期)
アニメーション制作   A-1 Pictures{/netabare}



◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================= 青の祓魔師 (第1期) (2011年4-10月) ===============

 - - - - - - OP「CORE PRIDE」、ED「Take off」 - - - - - -
{netabare}
第1話 悪魔は人の心に棲む ★ 修道院の兄弟(ダメ兄貴と秀才の弟)、サタンの子・奥村燐、アスタロトの出迎え
第2話 虚無界の門(ゲヘナゲート) ★ 続き、降魔剣、サタン憑依(養父・藤本獅郎)、燐覚醒・養父の死、メフィストフェレスの出迎え、燐の選択
第3話 兄と弟 ★ 正十字学園入学、祓魔塾入塾、講師・奥村雪男(双子の弟)の真意
第4話 天空(アマハラ)の庭 ☆ 祓魔用品店の娘・杜山(もりやま)しえみとの出逢い
第5話 祟り寺の子 ★ 勝呂竜士(すぐろ・りゅうじ)の個人事情(16年前の「青い夜」事件)、「地の王」アマイモン
第6話 まぼろしの料理人 ☆ 使い魔ウコバクvs.燐(料理対決)
第7話 友千鳥(ともちどり) ☆ 強化合宿、使い魔召喚(神木出雲、杜山しえみ)、グール来襲
第8話 此(ここ)に病める者あり ★ 強化合宿(続き)、グール再来襲(ページ達の協力)
第9話 おもひで ★ ネイガウス講師の恨み(青い夜の生き残り)、エスクワィア昇格
第10話 黒猫(ケットシー) ★ 兄弟喧嘩、唯一最強の祓魔師「聖騎士(パラディン)」(養父・獅郎)、使い魔「クロ」凶暴化・説得
第11話 深海の悪魔 ☆ 出雲と海辺の少年、巨大イカ・クラーケン ※人情噺
第12話 鬼事(おにごっこ) ★ 遊園地のゴースト捜し(しえみ活躍)、アマイモンvs.燐、フードの男?の素顔{/netabare}

 - - - - - OP「IN MY WORLD」、ED「Wired Life」 - - - - -
{netabare}
第13話 証明 ★ 霧隠シュラ(ヴァチカン本部上級監察官)の密命、正十字騎士団日本支部、養父の弟子(魔剣使い)の尋問、養父の思い出、霧隠講師着任
第14話 愉しいキャンプ ☆ 夏休み、林間合宿(提灯探し、協力訓練)
第15話 やさしい事 ★★ 続き、八候王の一「地の王」アマイモン来襲、燐の力解放・暴走
第16話 賭 ★ アーサー・オーギュスト・エンジェル(現パラディン)登場、メフィスト・フェレス懲戒尋問、降魔剣「倶梨伽羅」修復(十一代目吉国)、アマイモン再来襲
第17話 誘惑 ★ 燐復活・アマイモン撃退、燐の扱い決定、子猫丸の動揺・悪魔憑き ※雪男に最初の異変兆候
第18話 颶風(グフウ) ☆ 続き、人工生命研究所跡
第19話 なんでもない日 ☆ 神木の誕生日(9/27)、奥村兄弟の誕生日(12/27)のこと、ラストで修道院の異変
第20話 假面(カメン) ☆ 続き、ネイガウスの不審行動、メフィスト・フェレスへの逮捕状、青い炎マスター(燐)、祖父エルンスト・フレデリク・エギンの雪男呼出
第21話 秘密の花園 ★ 母ユリ死亡の真相、反魂(ネイガウスの妻ミシェル)、オーギュスト卿vs.燐、ラストでヴァチカンの政変(三賢者(グリゴリ)解任、エルンスト全権掌握)
第22話 悪魔狩り ★ メフィスト・フェレス理事長解任、雪男日本支部長就任・パラディン昇格、教皇エルンストの“聖戦”宣言、非情な悪魔狩り(雪男)、ゲヘナゲート開通の生き贅(燐)、ラストで雪男変貌
第23話 真実 ★ ゲート開通、メサイア不発、青い夜の真相、兄弟出生の真相、サタン降臨(雪男憑依)
第24話 魔神の落胤(サタンのこ) ☆ サタンの目的(ゲヘナとアッシャーの融合)、雪男意識回復、サタン追い出し成功
第25話 時よ止まれ ☆ 溢れ出す悪魔、奥村兄弟共闘、サタン撃退、一ヶ月後{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)14、☆(並回)10、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

なる@甘口評価 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

なにこれ!やばい!

全話見終わりました!!
2話を見て泣いてしまい、
それからというものほとんどの話で泣いてしまいました。
自分の涙腺が弱いということもありますが
普通に泣けると思います。



2話感想です
{netabare}

1話に続き
サタンの手先との戦いが始まりました。

悪魔であることを再認識させられ
親子の間に小さな亀裂が入ります。

そんな中サタンの手先は修道院に攻め込み
大きな戦闘となります。

ようやく
戦闘が終わったものの
ゲヘナの王サタンが燐の父親に憑依します。

ゲヘナゲートが開き燐は取り込まれます。
しかし、エクソシストである父親は自ら自害を決します。

このシーンは号泣でした。
2話で泣いてしまうとは思いませんでしたが
泣いてしまいました。

そして燐は
コウマケンを引き抜きます。
ゲヘナゲートを叩き切りその場は収まりました。


父親の葬儀も終わり
立ち尽くす燐は父親の親友である人に電話します。
するといかにも怪しいエクソシストが・・・

そこで燐は悪魔の子でありながらエクソシストになることを誓います。父親の意志を継いで・・・・



次回は正十字学園での物語りかと思います
楽しみです!
{/netabare}

作画もキレイでいいんですが
これは私にとってすごい泣けるアニメです。
13話まで視聴しましたが
各話で父親の回想シーンが出てくる度に涙してしまいます。
実際2話から泣きっぱなしです・・・。

どれもこれもいい話ですごいいいアニメです!
全部見ます!!




最後見た感想です
{netabare}


このアニメは
父と子
兄と弟

といった家族愛を感じるアニメでした。
バトル系の要素も強いのですが
家族愛をテーマとしているのか
本当に泣けてしまいます。


私にとって悪魔との戦闘シーンは
余興で、その戦闘があったことで
各キャラクターにいろんな変化があって
変わっていく

それがとても気に入りました。



最終話、
まさか弟の雪男である体に
サタンが憑依します。

そうかつて
藤本獅郎に憑依したように。


その時雪男には
サタンと母親のゆりの記憶を見てしまいます。

そこにはエクソシストとしてのゆりが
ゲヘナの王であるサタンを自ら受け入れ
サタンを改心させます。


サタンはそのうち
ゆりと心を酌み交わすうちに
命のありがたみを知ります。

このとき思ったのは
サタンは実はやさしい心の悪魔であると思いました。




ですがゆりは
サタンとの間に子どもができ
産むことを決意。

そのため
魔女と呼ばれ
実父から殺されそうになります。

それに激怒したサタンは
「青い夜」の元凶となり
ゆりを救い出します。

そして
命からがら逃げ
自分の命と引き換えに
双子の燐と雪男を産みます。

その場に立ち会った
藤本獅郎はこの二人を育てることを決意します。

当時の獅郎は「冷徹なエクソシスト」で有名で
その場にいたメフィストも半信半疑でしたが
その場を押し切り育てることにした。


という事実があり
それを知ったらまた涙。

いろいろと食い違ったせいで
サタンも狂ってしまったのかもしれない。



そして雪男に憑依し、
兄を殺そうとしましたが
燐は呼びかけに成功。
雪男を取り戻します。


しかしそのときはすでに遅く
ゲヘナゲートは侵攻し始めます。


その後は
勝呂らの活躍でバチカンから太陽光を導き
悪魔の活動を抑え

燐と雪男はクリカラで覚醒し
炎を見事に操り
ゲヘナゲートを打ち破ります。


1ヵ月後、
メフィスト(ヨハン4世)は学園に復帰。
雪男はパラディンから中一級に降格
燐たちはいまだエクスワイアのままで終わりを迎えます。



最後、
メフィストから渡された鍵で
燐と雪男は実母がいたされるある場所へ向かいます。

そこは雪男がサタンに見せられた
記憶の場所と一致していた場所でした。


そこで
実母ゆりが燐と雪男を産んだとされる
場所へ行くとそこにはお墓が。

そこで雪男が
「僕たちは生まれてくるべきだったのか」
と問いかけますが、
燐は「ジジイや母さんが一生懸命がんばってくれたんだ」
とやさしく説きました。


このシーンで
思わず声を荒げて泣きそうでした。

今こうやってレビューを書いていても
泣きそうです。


{/netabare}


最後に、
このアニメは
「家族愛」「絆」
など、人と人とのつながり
温かみを感じるアニメです。

途中からはこのアニメの世界観に
飲み込まれてしまいました。



「家族愛」「絆」
どれもきれいごとに聞こえるかもしれません。
ですが、これは再認識すべき問題なのです。

あの大きな震災から歳月は流れ
もうすでに過去として処理し始めています。

しかし、
家族愛や絆は途絶えることはない、
なぜ、今自分がここにいるかを考えさせられるアニメでした。

とてもよかったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

83.4 3 双子で兄弟なアニメランキング3位
輪るピングドラム(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2097)
10581人が棚に入れました
双子の高校生・冠葉と晶馬、そして妹・陽鞠は三人で暮らしている。余命いくばくもない陽鞠を連れて、ある日水族館を訪れた兄弟たち。楽しく過ごす中、倒れた陽鞠はそのまま息絶えてしまう。霊安室で絶望する冠葉と晶馬だったが、死んだはずの陽鞠が、突如ペンギンの帽子を被り起き上がり叫んだ! 「生存戦略!」「妾はこの娘の余命を伸ばすことにした」。だが、被っていた帽子が落ちると、いつもの陽鞠に戻っているのだった――。不思議なペンギン帽子のおかげで、
陽鞠の余命は少し伸びたのだ。ペンギン帽子を被った陽鞠が再び、冠葉と晶馬に命ずる。「ピングドラムを手に入れろ!」ピングドラムとは何か。そのカギを握るのが、女子高生・苹果という人物と解り、探り始める冠葉と晶馬。ある偶然から陽鞠と苹果が仲良くなったことから、苹果が高倉家に出入りするようになり……!?

声優・キャラクター
木村昴、木村良平、荒川美穂、三宅麻理恵、石田彰、能登麻美子、堀江由衣
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

同世代透明存在の独白

2019年3月30日 初稿
2019年(令和元年)5月1日 追記
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リサ「うーん、幸福ってなに?」
マナブ「またすごい質問だなあ」
リサ「なんだと思うの?」
マナブ「そうだなあ、わからないけど、なんとなく、今思ってるものだけどいい?」
リサ「うん、なに?」
マナブ「ガラクタ」
リサ「えー、幸福はガラクタなの?」
マナブ「気に入らなかったら、違うのもある」
リサ「なに」
マナブ「ほら、マンガとかでさあ、馬の頭に釣竿つけて、先っぽにニンジンつるすでしょ。馬はそれを追いかけてずっと走るって」
リサ「うん」
マナブ「あのニンジン」

『CARNIVAL』SINARIO3「TRAUMEREI」より抜粋
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1.同世代透明存在の独白
平成が、終わった。
振り返ってみると、どんな時代だったか……?
そう考えてしまう日も、近頃多かったな。
悪い事ばっかだったと思うけど、良かった事もあった気がする。
現在を生きているから、現在を客観視出来ない。
悲しき現状、生者全てが辿り着く真理

そんなどうにもならない上記踏まえて個人的見解、嫌な事ばかりだった。
辛く苦しい悲しみの時代
アイ(愛、I)を喪失した時代
平成不況、失われた10年、大災害勃発、猟奇事件頻発
そんな中で生を受け成長した俺達は、多くが「きっと何者にもなれない」と言う漠然とした確信を抱えていたと思う。
断定出来ない、自分だけかもしれない、でも俺はそう感じてた。
「頑張れば『生きる意味』が見出せる」社会はもう無くて。
「頑張ったって『生きるだけの意味』は見つからない」のが俺の社会になった。

この『輪るピングドラム』と言うアニメは、そんな呪縛が「自分だけのモノじゃなかった」と実感した作品だ。
無宗教無信仰な人間に齎された「赦しの寓話」
自らの価値観に強く根付かれた「人生の物語」
そんな個人的解釈が、今日になっても生き続けている。

別の言葉で語るなら、本作は俺に「生きるだけの意味」を与えてくれたんだ。
上手く生きられない俺の欲しかったメッセージ
口下手な俺が心中にて思い描いていた理想世界
俺の代わりに伝えてくれた叫び、信念の媒体物
「『輪るピングドラム』は『俺』の想いの『代替物』だ」
視聴時に思ってしまった事は、今でも記憶に新しい。

宗教は自分の人生に「意味」を植え付けるモノだと、何かで読んだ記憶がある。
神様の存在は、自らの実存を肯定してくれる。
神様の存在は、自身の死をも肯定してくれる。
宗教とは、人生を全肯定してくれる概念、人民にとっての「縋り」
でも、神はもういない。
一部の層には未だにいるが、普通の人にはもういない。
それは、人間が考える頭を持ってしまった故の結果
宗教学より哲学こそ隆盛を誇ってしまった故の結末
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冠葉「神様なんて、いないんだろ?」

『輪るピングドラム』第1話
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それはつまり、人生の意味を与えてくれる存在が消失したと言う事
勿論、宗教に依存せず、新たな意味も見つけられるだろう、人間そんなに弱くない。
でも、だったら次はどこに頼ればいい?
社会、仕事、恋愛、趣味、家族、友人、多くある。
でも、俺の生まれた時代から頼りになる概念はどんどん少なくなっていく。
消失の一途、次第に減少していく「意味」
世間的に「まだまだ」の若輩者でさえ、既に多くを失くしている。
これら全てを失くしたら、いよいよどうやって生きていけば良いんだろう。


生きていく「意味」が、分からない。


『輪るピングドラム』はそんな奴等に向けられた物語だ。
「物語」を無くした人に向けられた、新たなる『物語』
宗教、社会、仕事、恋愛、趣味、家族、友人
これらに続く新たなる依存先『輪るピングドラム』
永遠にして不変なる依存対象『輪るピングドラム』
本作は「人生」を無くした人に「意味」を与える『物語』
観終わった今、以上の様に思う。



視聴前、難解だ難解だ難解に次ぐ難解だと、耳にたこが出来る程言われた。
相手の口に酸味成分100%で告げられた故「どんだけこの作品難しいんだよ」
少しばかり身構えて観た事を憶えている。
しかし、個人的見解から語るに、本作はそんな難しい話じゃない。
「ピングドラム 考察」で検索すると、出るわ出るわ数多の解釈
物事を深く考え過ぎているんだろう、THE 日本人
演出それぞれに明確な意図があると思い込む、言わば考察の蟻地獄だ。

この暗喩が○○の事件に関係している。
ここの演出は○○を意図した描写だよ。
ああ、そういう考察も間違いじゃないと思う。
色々解釈を与える為、敢えて本作の如き作風にしているのは、全話観たなら火を見るより明らか
ただ、それはこの作品の理解に必ずしも必要って訳じゃない。
そこはあくまで、メッセージを伝える為の一土台に過ぎない。
大事なのは、この作品が伝えたかった事を「感じられる」かどうかだ。
沢山考えて良い、色々思い浮かべて構わない。
でも、最後のメッセージはどうか「感じて」観て欲しい。
その時こそ「観て良かった」と、明確に思える作品になる筈だ。

「『輪るピングドラム』は賛否両論の評価を生み出した難解作品」
そう捉えられた事に、安堵と恐怖を同時に感じた。
安堵したのは何故か?
この内容を1回観ただけで分かってしまう世界は、悲しすぎるから。
恐怖したのは何故か?
この内容を1回観ただけで理解してしまう人が、一定数いる証明だから。
分からなかった「お前達」が、がっかりする事は無い。
本作が分からないのは、今が幸せな証明だ。

俺は思う。
本作をはっきり「つまらない」と断罪する人
本作を単純に「おもしろい」と断言出来る人
それはなんて幸せな事なんだろうなって。
幸せに生きている事を、自覚していない幸福者
そして、それはとても素晴らしい事だ。
知らない方が良い、分からなくても良い事というのは世の中、確かにある、あってしまう。
出来るのであれば、そういった概念こそ無くなって欲しい。
けど無くならない、それが現実
だからこそ上記のような方には、知らない分からない状態がこれから末永く続く事を祈るんだ。
出来るだけ永く「幸福」であり続ける為に……

その理論で言えば、俺は絶対「幸福」になれないだろう。
俺は2度と本作を忘れる事は無い。
俺は2度と本作から逃れられない。
だから、せめていつか、この作品を真の意味で肯定出来れば良い。
俺はまだ「ピングドラム」を手に入れていないから。
俺はまだ「輪るピングドラム」に辿り着いていないから。
本作を観て、止まらない涙を得ながら強く思えた、それが今現在俺の近況です。
-----------------------------------------
リサ「ねえ、ニンジンを追いかけちゃだめかな?」
マナブ「あれは、どうやっても届かない仕組みになってるんだよ」
リサ「うん、わかってる。いいんだ、なんか、一生懸命走りたいの。後悔したくない」
マナブ「それなら、しかたないね」
リサ「しかたないなあ」

『CARNIVAL』SINARIO3「TRAUMEREI」より抜粋
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2.『輪るピングドラム』完全理解へと至る個人的解釈
正直、書かなくて良いと思った。
なぜなら『輪るピングドラム』は、自分自身で観て「感じる」作品だから。
本作を1番理解したのは「意味不明だけど涙が出てきた人」
暗喩表現で支配された作品には、視聴者の数だけ答えがある。
そんな概念に確定的解答を植えつける事こそ、正しく傲慢の表れだろう。

初見なら考察サイトは観ない方が良い。
自らの想いのまま、心に響いて、胸が痛くなった箇所だけを大切にすべきだから。
色々な言葉があって、表現があって、どれが耳に残って離れないかは人それぞれだから。
出来るのであれば、それをずっと憶えていて欲しい。
そして、余裕があったのなら、手前の頭で考えるんだ。
それが、本作を観た人間にとって「大切な一部」となる。
観終わった時、貴方が感じていた事、考えていた事
それが、貴方にとっての正解だ。

だから、以降の内容はこの批評を読んでいる読者様の自己判断に任せようと思う。
自分が辿り着いた「感覚」を、喪失させたくないなら絶対に見るな。
どうしても分からない、でも拠所となる何かしらの答えを知りたい。
そんな「生きる」覚悟をどうしても忘れられないなら、持っているなら……
確定事項でない事のみ念頭において、どうか読んで欲しく思う。




①『銀河鉄道の夜』と『輪るピングドラム』
{netabare}
第1話で小学生男子2人が語っていたのは『銀河鉄道の夜』
本作は、著者の宮沢賢治が亡き妹トシの想いを胸に、幾度も推敲を重ねて作った作品
その為、途中のストーリーに形態毎、大幅な加筆・変更が多く発生している。

「『輪るピングドラム』は『銀河鉄道の夜』に関係している!」

これは正しいんだけれど、正しくない。
どのヴァージョンに準えて『輪るピングドラム』は作られたのか。
考察するとしたら、そこまで言及しないと不完全と言えるだろう。
-----------------------------------------
[『銀河鉄道の夜』の違い]
【第1次稿】(「九、ジョバンニの切符」孔雀のシーン「そしてあの青い橄欖の森が~」から現存)
・「青年」と共に登場している人物は「三人姉妹」と「男の子」(【第2次稿】も同様)
・「琴の宿のお姫様」←カムパネルラがうっとり見ていた(恋慕)
・ブルカニロ博士登場(【第3次稿】まで同様)


【第2次稿】(「九、ジョバンニの切符」冒頭から現存)
・苹果がジョバンニとカムパネルラに渡されない
(長姉が「苹果」を5個所持→2人の妹、男の子、青年に1個ずつ渡す)


【第3次稿】(「四、ケンタウル祭の夜」から始まる)
・父親がラッコ密漁に伴う他人への殺傷→監獄へ収監
・「青年」と共に登場する人物が「女の子」と「男の子」(姉弟)へ変更(【第4次稿】も同様)
・燈台守が初登場
・苹果がジョバンニとカムパネルラに渡される(【第4次稿】も同様)
(燈台守が「苹果」を所持(個数不明)→姉弟、青年、ジョバンニとカムパネルラに渡される)


【第4次稿】(後期形。現在一般的に流布されている『銀河鉄道の夜』)
・午后の授業より始まる
・父親が監獄へ収監されていない
・ブルカニロ博士消失
-----------------------------------------

と、一部を一覧にしただけでここまで分かれる。
そして『輪るピングドラム』とこれら4つのヴァージョンの適合性を検証してみると、実に面白い事が分かった次第
『輪るピングドラム』は『銀河鉄道の夜』全Verを参考にして作られた作品だった。
しかし、余りにも膨大な情報量故、全て書き上げるのは不可能と判断
参考にしたサイトのURLを貼った上で、纏める形と相成った事、ご了承願いたい。

-----------------------------------------
[『銀河鉄道の夜』と『輪るピングドラム』]
◎『銀河鉄道の夜』におけるトシのイメージ的存在
○2人の場合(【第1次稿】【第2次稿】)
・「琴の宿のお姫様」……宮沢賢治の妹に対する恋慕表現(カムパネルラがうっとり見ていた)
・「青年」と共に登場する「三人姉妹」の長女
               ↓
冠葉によるお姫様「陽毬」と「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」への愛情描写


○1人の場合(【第3次稿】【第4次稿】)
・「女の子」(「姉」)

《参照URL》
http://oryzajpn.com/archives/7077627.html
http://oryzajpn.com/archives/7273171.html
http://oryzajpn.com/archives/7643255.html
http://oryzajpn.com/archives/8224312.html



◎「三人姉妹」【第3次稿】にて統合・分離→トリプルHの原型?



◎ひかり=エネルギー=生命(【第3次稿】)
         ↓
冠葉「晶馬、俺は手に入れたよ、本当の光を」
by 『輪るピングドラム』第24話より

《参照URL》
http://oryzajpn.com/archives/3257542.html
http://oryzajpn.com/archives/3430391.html



◎宮沢賢治の父政次郎の二面性(【第3次稿】【第4次稿】)
・家業が質屋→宮沢賢治に「社会的被告」としての側面在り(犠牲を糧に生きる罪人)
・ジョバンニ父とカムパネルラ父が融合した存在=政次郎
・ジョバンニ父=「犯罪者」として収監(【第3次稿】のみ)
 カムパネルラ父=倫理的な威厳のある父
            ↓
高倉剣山の二面性……事件を引き起こした「犯罪者」←世間から見た評価
          威厳のある理想的な父親←家族から見た視点
          冠葉から見た父、晶馬から見た父の違いも示唆?

《参照URL》
http://oryzajpn.com/archives/8490780.html


◎プレシオスの鎖を解く=家族間の絆を解く(【第1次稿】~【第3次稿】)
               ↓
『輪るピングドラム』第24話 家族決別=「みんなの幸」へ至る

《参照URL》
http://oryzajpn.com/archives/11518358.html

◎ブルカニロ博士の言葉→『輪るピングドラム』第24話へ至る
どんな正しさを選んだとしても、それが自分で選んだモノなら。
どれもが皆「ほんたうのさいはひ」になる。

相手との違い(精神的決別)を実感しても、人間は受け入れる。
受け入れた上で、前に進む事が出来る。
それぞれ進む道は違っても、互いに進む姿は同じだ。

寂しかったり、悲しかったり、辛かったりするだろう。
けれど、自分で選んだ道なら、全部含めて前へ進むんだ。
その姿がいずれ「ほんたうのさいはひ」になる。
世界は繋がり、またいつか、きっと会える日が来るだろう。
-----------------------------------------
{/netabare}




②「ピングドラム」の意味、「輪るピングドラム」の意味
{netabare}
「ピングドラム」
(1)「愛」って意味だよ。
A.
「ピングドラム」を輪すと言う行為に、付加価値的な「愛」が発生する。
「苹果」を渡すという行為に、付加価値的な「愛」が発生する。
したがって「ピングドラム」(ついでに「苹果」)自体は愛ではない。


(2)「永遠なる生命」って意味だよ。
A.
『銀河鉄道の夜』において「苹果」(ピングォ」は多くを暗喩している。
その中の1つが「永遠なる生命」
「こっちの世界」(現世)と「あっちの世界」(来世)を繋ぐ存在
要するに、1つの世界に捉われず生き続ける「生命」の事
「苹果」=「ピングォ」=「永遠なる生命」
しかし、これだと「ドラム」の意味が入っていない、惜しいけど却下


(3)「永遠なる生命の躍動」って意味だよ。
A.
(2)に「ドラム」の意味を追加した。
「ドラム」とは楽器のドラムが示す如く、動物が鳴き声以外の方法で音を立てる動作を指す。
ゴリラが両腕で胸を叩いたり、キツツキが木の幹を突いたり、他の鳥が翼や尾羽で音を奏でたりもする。
「ドラミング」って聞いた事あるだろう。

ビートを奏でる、それはつまり、自らの存在を証明する行為に他ならない。
自己を主張する鼓動及び躍動の言語化


プリンセス・オブ・クリスタル「荻野目苹果がピングドラムを持っている……多分な」
苹果は多蕗に、自らを覚えてくれるよう行動していた。
苹果は愛に従って生きる、事件と関わりのある人間
以上の点から、プリンセス・オブ・クリスタルが推察

しかし、彼女は多蕗への「ピングドラム」を持っていない。
異常でも妄執でも執念でも、彼女自身の生命の躍動が齎す「愛」なら良かった。
けれど、苹果が多蕗に抱いていた愛?は、桃果が「運命日記」に記載していた内容から解釈して作り上げたもの
桃果と一つになって、家族を元へ戻す為の偽愛
もしこれを「愛」と称するなら、桃果が多蕗に抱いていたものであって、苹果が多蕗に抱いていたものじゃない。

したがって、苹果は多蕗を愛していない。
だから「ピングドラム」も持っていない。
彼女自身の想いが紡いだ「生命の躍動」じゃないから。


要するに。
『ピングドラムを手に入れるのだ!」の意味は。

「永遠なる生命の躍動を手に入れるのだ!」
         ↓
「自分が死んでも生き続ける、命の鼓動を植えつけろ!」
         ↓
  「大スキだよ!! お兄ちゃんより」
改変世界にて、いなくなった自らを「愛」と言う形で主張したメッセージ


第17話某シーンの意味は。
冠葉
「俺じゃ、ダメなんだろ。もう……俺には陽毬を救う事は出来ないんだろ?」

プリンセス・オブ・クリスタル
「お前には出来る」
「わらわには、それがわかる」
「なぜならピングドラムとは、それはお前の……」以下想像文
(陽毬を想って行動する結果だ)

冠葉
「俺には……無理だ」(陽毬を大切に想う「生命の躍動」に、彼女自身が気付かないから)
←前話にて冠葉と陽毬は口論&陽毬は眞悧を好き?と冠葉が勘違い
                 ↓
陽毬が冠葉の「生命の躍動」を真に実感した時、冠葉はピングドラムを手に入れ、輪る。


上記が分かれば「輪るピングドラム」の意味は簡単だろう。
「永遠なる生命」を、植えつける行為が輪っていく。
誰かの存在は他者へと宿り、それが「愛」となって昇華する。
植え付けられた相手もまた誰かに、自身の存在与えて「愛」となる。
世界は、そうして輪っていく。
だからこそ、人は「運命の果実を一緒に食べ合う」
「苹果譲渡」(ピンガァドゥラム)が輪る。
それは、繋がりを保った永遠なる世界
相手が死んでも己の中で生きる、終わる事なき永遠なる世界だ。

「運命の果実を一緒に食べ合う」
連続していけば、彼等にまたいつかきっと会える。
そこに「愛」があるなら……
「愛している」という言葉があるなら……
世界は、永遠に繋がり続ける。
いつか出会える「運命」なんだ。
{/netabare}




③最終話を理解する
本作をきちんと観る上で、唯一躓きそうなのが第24話だと思うので、いくつかの解釈だけ載せておこうと思う。
{netabare}
(1)ペンギンマークの檻に入っていた冠葉・晶馬の意味
千江美「晶馬と冠葉君は、私達が知らない間に仲良しになっていたんだもの」→仲良しになった顛末の暗喩=檻での会話
・企鵝の会(KIGA)の印=両親が幹部=世界の全て(冠葉・晶馬にとって)
 晶馬……父親の演説を余り聞かずに逃避
 冠葉……父親の演説を素直に聞いて順応
               ↓
KIGA(企鵝)の組織(大人の世界)から逃れられない子供の世界=檻(≒卵 by『デミアン』)


・企鵝→飢餓=愛情に飢えている暗喩
 冠葉父→冠葉「お前を選ぶんじゃなかった。私は家族に失敗したよ」
 Q.何故、冠葉に苹果は渡っていたか?
 A.両親に愛されなくとも、真砂子には愛されていたから。
 
 晶馬には両親がいる→KIGA(企鵝)の活動に没頭→愛されている感覚が当時は不足していた……?


そして、飢餓状態から脱する為、冠葉は晶馬に苹果を分け与える→「愛」となる



(2)兄2人消失の解釈
「プレシオスの鎖を解く」「ブルカニロ博士の言葉」参照



(3)冠葉のペンギン型「赤い何か」が出て行く描写
・企鵝(飢餓)が失われていく→愛されていると実感していく冠葉の描写
 冠葉の慟哭は、自らが愛されていなかった事を再度実感した故の叫び
                ↓
だから、ペンギン型の「赤い何か」は「苹果」に変わる=「永遠なる生命」に溢れている=自分を憶えていてくれる→「愛」の充満



(4)「生存戦略」とは……?
生きる為の戦略→「何か」を獲得する為の行為全般を指す
「生存戦略しましょうか!」
第1話
冠葉の「苹果」を「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」が頂く行為

第2話以降
「苹果」→「ピングドラム」を手に入れろと言う言葉にシフト
両者の意味・違いは②にて解説

第24話
冠葉へ苹果(「永遠なる生命」)を分け与える陽毬(「愛」)→「運命の果実(苹果)を一緒に食べる」→運命は乗り換わり、自身も「生きる」を獲得=「生存戦略」達成!



(5)「花婿は誰か?」
第9話
ペンギン帽子=運命の花嫁に捧げる花冠
陽毬「誰の花嫁になるの?」
眞悧「多分、その答えは運命の至る場所にある」


では「花婿」は誰か?
それは、以下に注目すればわかる。
・変身バンクシーンにおける兄弟の違い
・第12話における冠葉の病院道中、病院内での回想
・第17話、多蕗は陽毬を離さない冠葉に何を見たか?
・第20話における陽毬と眞悧の恋愛議論と最終話の対比
・第24話、最後の生存戦略


そもそも、最初の変身バンクから待遇は明らかだった。
晶馬はボッシュートで、冠葉はそのまま。
それは、冠葉の苹果(陽毬を想う「永遠なる生命」)が陽毬に渡った事で、彼の覚悟自体をプリンセス・オブ・クリスタルは理解していたから。


そして第12話以降、プリンセス・オブ・クリスタルの真似をする陽毬の姿が回想や描写でちょくちょく描かれる。
プリンセス・オブ・クリスタルの一面が芽生えていく証明?
また、命を明け渡そうとする冠葉の手を押し戻す所からも、プリンセス・オブ・クリスタルの冠葉に対する優しさ、愛が分かる。
プリンセス・オブ・クリスタル=陽毬の失くしてた意識の側面


第17話で多蕗は高倉家に復讐しようとしたが、冠葉の陽毬を離さない行動に桃果を見出して止める。
これは「今」陽毬を真の意味で救おうとしているのが「冠葉」だと気付いたから。
「昔」は晶馬だった、しかし「今」は冠葉である。
多蕗は、自らが桃果に救われた時と同じ行動を、加害者家族の冠葉から見たんだ。


第20話、陽毬は眞悧と恋愛議論を交わす。
-----------------------------------------
眞悧
「さて、今日はある恋のお話です」
「追えば逃げ、逃げると追われる」
「あれほどうまくいっていたのに、ある日突然そっけない」
「逃げられた!」
「さあ、キミならどうする?」

陽毬「私だったら追いかけない」

眞悧「なぜ?」

陽毬「疲れちゃうし」

眞悧
「う~ん……確かに」
「そういうタイプの人もいるね」
「つまりキミは“逃げる役目しかやらない”と宣言するわけだ」

陽毬「うん……どういう意味?」

眞悧
「両方が逃げるんだから、それはお互いが“私からは近づきませんよ”と相手に言うのと同じってことさ」

陽毬「つまり……?」

眞悧「その恋は実らない」

陽毬「それでいいよ。私恋なんかしないもん」

(中略)

陽毬「例えばだけど……」

眞悧「うん」

陽毬
「相手が逃げたら、私は追えばいいの?」
「それで恋は実るの?」

眞悧「実る場合もある」

陽毬
「そうかな?」
「そういう相手は逃げ続けて、絶対こっちには実りの果実を与えないんじゃないかな?」

眞悧
「鋭いね。そう、逃げる者は追う者に決して果実を与えない」
「それをすると、楽ちんなゲームが終わるからね」

陽毬「ひどい……」
-----------------------------------------
上記の会話を踏まえた上で、最終話を観て欲しい。
陽毬は「追いかける」「果実を与える」
「疲れた」って良かった。
そして何より、逃げる者(=冠葉)を「ひどい……」とは思わない。


第12話
-----------------------------------------
冠葉「帰るって、どこにだよ」

プリンセス・オブ・クリスタル「それは、運命の至る場所」
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「運命の至る場所」……第23話、第24話の電車内
              ↓
第24話の生存戦略=プリンセス・オブ・クリスタルと陽毬が真に合一
そして、冠葉を追いかける。
プリンセス・オブ・クリスタルが気にかけていた存在は誰か?
陽毬が最終話へ至るまでの間に、理解した想いは誰のものか?

それは冠葉、冠葉の陽毬を想う「生命の躍動」
自分の事だけを考えてくれていた「愛の証明」
それを、最後にして彼女は否定する事無く、受け入れる。
              ↓
陽毬が冠葉の「生命の躍動」を真に実感した時、冠葉はピングドラムを手に入れ、輪る。


結婚式ってあるだろ?
参加した事ある人は分かると思うけど、あれって新郎が新婦を待つ構成になってる。
新郎が先に辿り着き、新婦がヴァージンロードを渡って新婦へ追いつく。
そして、2人は愛を誓う。
これってまんま、最終話の冠葉と陽毬なんだ。

では、晶馬の立ち位置は何か。
晶馬は、花嫁と共に道を歩む「父」
選んだのは晶馬、見つけたのは晶馬
だから、晶馬が元々、父親として「家族」を維持するべきだった。
しかし、彼にそれは出来ず、晶馬から冠葉へ父親の役割は代わる。
そんな「父親代わり」は、最後にして晶馬へと戻り、彼は見届ける。
花嫁の進むヴァージンロードの行き先を、ピングドラムの結末を。

簡単に言うなら……
自分を選んでくれた「お父さんと結婚する!」と言っていた少女が、自分が選びたい人を見つけて「花嫁」になるのが「運命の至る場所」での顛末

大切な人=運命の人≠花婿
苹果を貰った事で、陽毬が思い出したのは「愛を貰った」事
晶馬に、愛された事を思い出す。
だから、晶馬=大切な人=運命の人
そして、その「愛」(=「苹果」)を誰かに与えたいと思う=花嫁となった証
それを踏まえて、愛そうと思ったのは冠葉

愛を貰ってばかりだった女の子が、初めて愛を与えた相手
愛を頂いてばかりだった少女が、花嫁として愛を与える。
その相手は、最初に晶馬へ「愛」を分け与えた冠葉
「愛」は、絶対に戻ってくる。
大切な人に与えた分だけ、他の大切な人から戻ってくる。

「愛」の永劫流転

冠葉が最初に愛を与えたのは、晶馬
晶馬が、冠葉との約束を叶える為に愛を与えたのは、陽毬
彼女が最後に愛を与えたのは、冠葉

つまり、花婿=冠葉
{/netabare}










3.同世代透明存在の独白・後記
冠葉に感情移入し過ぎてしょうがなかった。
男だったら、こいつの気持ちにかなり共感するんじゃねえかと思う。
何しているか分からない兄貴の事を、分からないまま馬鹿にしたり、批判したりの弟妹
でも、彼が1番、この「家」を「家族」を、支えていた。
勿論、守ってやってる見返りなんて求めていない。
冠葉は、誰かに褒めてもらいたいから、関係を維持させていたんじゃない。
「俺」が支えたいから、自分の意志で「家族」を守ってる。
それは、父親との約束により生まれた思想

通り過ぎない嵐なんかどこにもない。
でも通り過ぎるのを待っていたら、大切な人は守れない。

そして彼は、父になった。
どのように金を稼いでいるか、生活を維持させているか、決して話さずに、耐え抜いていく。
そういうのって男なら日常茶飯事、俺も耐え忍んで生きている。
心を固く冷たく強くして、少しでも早く大人にならなきゃいけないから。
全てを犠牲にしても、守りたいモノって確かにあるし。
だから、俺の事なんてどうでも良い、二の次だ。

しょうがない。
しょうがない。
しょうがない。

でもさ、やっぱり、辛いんだよ。
しょうがないって思っていても、辛いものは辛いんだよ。
1人だけ蚊帳の外で、矢印の方向が違うから、理解されない。
大っぴらに語れない事ばかりなんだから、愛される訳もない。

途中の展開が、悔しくてしょうがなかった。
なぜなら、冠葉の状態が続くと苹果は獲得出来ないから。
自分の存在を、他者へと委ねられないから。
誰かに植え付ける行為を、行う事すら出来ないから。
死んだらそれっきり、眞悧のように呪って終わり。

だから、普通は変わらないといけないんだと思う。
平成が終わった今、変わらないといけないんだと思う。
多くの事件に事故、事象や事案の余波は未だ健在
正直今も、生きる事すら、ままならない。
でも、だからこそ、変わらないといけないんだと思う。
俺は今、間違いなく眞悧であり、冠葉だから。

まだ、俺は何も手に入れていない。
夢に生きてた頃、想い出せない。
輝いていた頃、記憶にない。
恋に落ちてた頃、そもそもない。
愛し合ってた頃、ある訳ない。

だけど、最期に、ある言葉は伝えたいと思えた。
「運命」って言葉は大嫌いだけど。
本作と巡り会えた『運命』には感謝したい。
最期に言いたい言葉を『輪るピングドラム』は教えてくれたから。

いつか、最後の日に、その言葉を言えたら良い。
それはきっと、俺が人生を「幸福」に終えられた証だから。
本当の光を手に入れたら、絶対笑顔で言ってやるんだ。

「ありがとう、愛してる」って。
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小さな頃に見ていたものは、まだ何も知らなかった時代のまぼろしなんかではなくて、いまでも見ることが出来るずっとそこにある変わらないものだった。
辛くなるからって無理に忘れてしまわなくても良かったんだ。
僕は気がつくのが遅すぎた。
必要なものを、自分で隠していたんだ。
でも、こんな僕でもまだ全てを失ったわけではなかった。

世界は残酷で恐ろしいものかもしれないけれど、とても美しい。
思えば、そんなこと、僕らは最初から知っていた筈なんだ。

時間が過ぎて、僕のことは忘れてしまっても構わないけれど、僕が今ここに書いている言葉のいくつかをときどき思い出してくれるなら、それより嬉しいことはない。

追伸。
今までありがとう。
出来ることならば、誰も憎まないで生きてください。

『CARNIVAL』小説版 PROLOGUEより抜粋
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{netabare}
☆『輪るピングドラム』を紡いだ物語・出来事
【銀河鉄道の夜】
上記で紹介した通り、宮沢賢治稀代の傑作
著者の妹トシに向けた鎮魂小説もとい、生者(自身)へ手向けた慰めの物語


【かえるくん、東京を救う】
村上春樹の小説『神の子どもたちはみな踊る』にある短編の1つ
第9話において、同作者の小説『スプートニクの恋人』が登場するのは、作中の「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない」という言葉が、両方の物語に登場するから。
『神の子どもたちはみな踊る』は、1995年を軸に描かれた短編集
95年を境に、生きる意味を失う前の想い、失った後の不満、再生、失敗、絶望、希望を主人公達を通して描いている。
主人公は、大きな事を何も出来ない=きっと何者にもなれないお前達の1人
そんなささやかさの中で、かえるくんは東京を救う。
何者にもなれない人間が背中を押すことで、かえるくんは東京を救うのだ。
「かえるくん、東京を救う」は、掻い摘んで言うとそんな物語

また、同作者の『アンダーグラウンド』と『約束された場所で』は地下鉄サリン事件を紐解いたノンフィクション
因みに私は、村上春樹なら『神の子どもたちはみな踊る』が1番スキ


【地下鉄サリン事件】
作中における「あの事件」
情報量が多い故、詳細はググって調べるべし。
陽毬が学校へ行けなくなったのも、父母が犯罪者であった為、学校にいられなくなった→辞めさせられたんだろう
これを見ると、地下鉄サリン事件の前に起きた「松本サリン事件」で、加害者と疑われていた河野さんの子供に向けた学校の対応は、間違ってなかったんだろうな(=冠葉・晶馬のいる高校がそれか)


【透明な存在】
「神戸連続児童殺傷事件」(酒鬼薔薇聖斗事件)において、犯人である酒鬼薔薇聖斗が残した言葉
事件の詳しい内容はhttps://www.nagaitoshiya.com/ja/1999/sakakibara/#comment-163を参照。

この事件を詳しく紐解くと、本作が「神戸連続児童殺傷事件」とも深い関わりを持っているとわかる。
・透明な存在→愛されなかった子供と、愛されず成長した大人、両方を指す

・「世界でただ一人ぼくと同じ透明な存在である友人」=バモイドオキ神=眞悧
「みじめでなく価値ある復讐をしたいのであれば、君の趣味でもあり存在理由でもありまた目的でもある殺人を交えて復讐をゲームとして楽しみ、君の趣味を殺人から復讐へと変えていけばいいのですよ、そうすればうるものも失うものもなく、それ以上でもなければそれ以下でもない君だけの新しい世界をつくっていけると思いますよ」
                ↓
             冠葉の行動へ至る

・酒鬼薔薇聖斗の描いた絵=光と影の世界
 バモイドオキ神=眞悧は2つの世界を超越
真砂子
「明るい場所と暗い場所は共存しなくてはならないの」
「すべてを明るい光で照らしてしまうと、必ずその反動で、暗い場所が明るい場所を攻撃するのよ」
                ↓
             冠葉の行動へ至る

・かえるくん、酒鬼薔薇を救えない
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初めて勃起したのは小学5年生で、カエルを解剖した時です。
中学一年では人間を解剖し、はらわたを貪り食う自分を想像して、オナニーしました。

一橋文哉:酒鬼薔薇は治っていない!
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酒鬼薔薇聖斗にとって、自分を救ってくれるかえるくんはいなかった(「かえるくん、東京を救う」参照)
かえるくんは死に、不安と不穏に包まれ、彼の世界は透明のまま終わる。


【余談】作品を示唆する予言
『輪るピングドラム』が世に登場する前、某サイトでこのようなコメントがあったので、ここに引用する。
彼か彼女か、いずれにせよこの人もまた、透明な存在だったんだと思う。

以下、引用
28 林檎 投稿:2008年3月31日 @11:19 AM
酒鬼薔薇聖斗様があの時に行った行動を、今現在の大人たちが忘れているとしたら、それは彼の悪行が無駄になったということになると思うんですね。
あんなに残酷なことが出来ますか。
出来ないでしょう。
大人でもためらうほどの残酷な行動を、当時の日本は彼にさせたのではないですか。
子供は誰しも、犯罪を犯すために生まれてきたわけじゃない。
子供の世界は小さい。
だからそれゆえに簡単に壊れる。
大人のように世間をよく知って、それなりに自分のその中での生き方を得ているわけではないから、子供は簡単に途方にくれる。
そのときに救いの手が一つだけでもあったなら、彼は変わっていたかもしれない。
周りの大人たちが、異常だ、理解できないなどと遠巻きにしなければ、彼は犯罪者としてのレッテルを張られなかったのかもしれない。
ま、想像ですけどね。
いつも彼は一人だったと思います。
だからこそ自分の中で想像上の友達を創り上げ、自分が生きる意味を示すバモイドオキ神様を遂行し、殺人を自分が生きる目的だと思った。
そうするしかなかったんじゃないですかね、やっぱり。
今の時代も、酒鬼薔薇聖斗様は子供の心の片隅に棲んでいますよ。
頭角を現さないだけで、ひっそりと息を潜めているんです。
今の世間はどうですか。
子供も簡単に犯罪を犯す。人を殺し、騙し、陥れる。
全ては大人がしていることです。ニュースを見て、報道されている内容をしってアホらしくなります。
今のご時世、大人も犯罪を犯しているのですから、子供が人を殺すのは当然ですね。
私は私で、彼を尊敬し、敬っています。
彼は当時の腐った日本に大きな打撃を与えてくれた方ですから。
でも、今はどうなんでしょう。世の中の人みんな、彼を覚えているでしょうか。
忘れているとしたら、なんと悲しいことでしょう。
彼の悲痛な悲鳴があの事件にはあったはずなのに、ニュースで多くの報道がされるように、事件は新たな事件に押しつぶされ、殺されて行く。
この世界が悲しくてなりません。
でも、私は彼を永遠に忘れないでしょう。私に、希望を与えてくれた人だから。墓場まで持っていくつもりです。
それだけを言いたかったんです。失礼します。

https://www.nagaitoshiya.com/ja/1999/sakakibara/#comment-163
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

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★★★★★ 4.1

考察

陽毬はリスカ少女に似ている
{netabare}
この物語は、ある家族(冠葉、晶馬、陽毬)の崩壊の話だと思う。

端からみれば、この家族はすでに崩壊していると言えるかもしれない。
この家族には大人がいない。両親は世間を敵にして消えた。
この3人の子供に血縁関係はない。
幼少期にそれぞれに傷を受けて、この世から消えそうになっていた。

それでも3人は、お互いに寄り添うことで何とか生きている。

しかし陽毬は難病を抱え、死の間際にいる。
冠葉と晶馬にとってこれは全く受け入れ難いことだろう。
この3人が寄り添うことで、何とか生きている存在なのだから。
陽毬の不在は、家族の崩壊であり、冠葉と晶馬にとって心の拠り所を失ってしまうことを意味する。
なので、冠葉と晶馬は純粋に陽毬への愛情から陽毬の命を救おうとしているのではなく、実は自分の存在を守るために、陽毬を救おうとしている、という側面がある。
しかし2人は、純粋に陽毬救いたいんだ、と思い込んでいるし、そうありたいと もがいている。
このような綻びが物語を通して大きなテーマになっているように思う。

そして、
この物語は、それらを1つずつ乗り越えていく話かと思いきや、
だんだん崩壊に向かっていく。

終盤で陽毬は、この家族に自分の居場所がないような感覚に囚われる。
物語を通してこの3人は本当に、ありえないくらい、お互いを想いやっている家族のように描かれている。
が、なぜか陽毬はそこで自分が透明になっていくかのような感覚を持ってしまう。
陽毬は、3人のお互いへの愛情が空回りしていて、実はお互いを無視してすれ違っている、という本質的な問題に感づいてしまう。
そこにこの家族を巡るもう一つの破綻の原因を、サネトシの促しによって陽毬は気づいてしまう。
陽毬は晶馬を恋しており、晶馬はそれには答えられない。
冠葉は陽毬を恋しており、陽毬はそれには答えられない。
という、三角関係。

ペンギン帽子をかぶった陽毬は、別の人格に乗っ取られた、というように描かれているが、
見方を変えると、陽毬の秘められたもう一つの人格、家族をつなぎとめるために演じているいい子ちゃんな自分の反動、という風にもみることができる。
ペンギン帽子の陽毬は、2人に無理難題を迫る。
晶馬は早々に不満を漏らし、理不尽を正そうとする。だけどそれでは陽毬は救えない。なので脱落する。
冠葉は陽毬のために何でもしてやろうとする、しかし冠葉は常に「してやろうと」するだけで、冠葉の愛は悪く言えば自分の都合のいい押し付けの愛になってしまう。

陽毬が冠葉に近づくとなぜか裸になる。たぶん冠葉にとっての陽毬は性愛の対象として見てしまう、ということを表していると思う。
このシーンは実に悲劇的である。
裸の陽毬を前にして冠葉はなす術なく膝をつく。
家族としての愛情を求められる陽毬に対してどうしても女として見てしまうこと、
自分の恋心は陽毬に受け入れられないこと。
そして自分の愛の示し方、「なんでも俺がやってやる」というような愛(サソリの炎とは、このような愛の形を言っているのではないかと思う)では、陽毬を救えないこと。
で、やはり俺ではダメなんだ、という絶望的な嘆きになる。
これに対する陽毬は冷たい視線のまま、だけれど抱擁している。
ここに陽毬の悲劇があるように思う。
陽毬の恋は晶馬には受け入れられない。なので冠葉の受け入れられない(自分に対する)恋の辛さが痛いほどわかる。

この三角関係が、
3人のお互いを非常に想いやっているはずの家族の崩壊の大きな要因になっているのだと思う。

そして、お互いの愛がなぜか、お互いを苦しめることになっている。
冠葉は陽毬のために何でする(ただし自分一人を犠牲にして)。
しかし他人を犠牲にするような方法で陽毬を救ったとして、陽毬は幸せにはなれない。陽毬はそういうことを望んでいるわけではなない。冠葉の愛は自分勝手な愛に向かっていく。
陽毬は冠葉を救うために、自分の命を投げ出すと決意する。
しかし陽毬が死ぬ、ということは冠葉にって自身の死より苦しい仕打ちになるだろう。陽毬の献身的な愛もまた、自分勝手な愛情に向かってしまう。
晶馬に関しては、ひたすら受動的である。そして自分によって誰かが傷つくことを非常に恐れている。苹果を避けようとしたり、陽毬をおじさんの家に行かせようとしたり。冠葉と同じように陽毬を想っている(家族愛として)が、人が傷を負うことを恐るために、何も救えない愛でしかない。

つまり、
この家族の崩壊の原因は、
呪いをかけられたから、親が犯罪者だから、冠葉が親と同じ犯罪を犯そうとしているから、サネトシの思惑の犠牲になって、ということは本質的な問題ではなく、
3人のそれぞれの愛が、3人を崩壊させていく、
という愛の残酷な皮肉、なのであり、これが物語の大きなテーマになっているんだと思う。

サネトシという存在は、そのような愛の側面に絶望した人間。
サネトシが3人を破滅させている、というよりは、
このような、愛が破滅に向かう摂理について、モモカに証明しようとし、
モモカは逆の形で、愛が破滅を救えるということを証明しようとして苹果に日記を託した
という風に見えます。

ピングドラムを見つけて運命を変える
というのはこのような愛のための崩壊を救う「何か」を見つけ出せ、ということだと思う。


最終話
晶馬はペンギン帽子に「冠葉と晶馬で運命を変えろ」と言われます。
冠葉を妄信から救え、とか、事件を防げ、ではなく、
これから対峙しないといけないはずの「冠葉と一緒に」です。
晶馬はこの時点でまだ何をすればいいのかわからなかったはずです。

冠葉と対峙して晶馬が言ったことは「陽毬を返せ」であり、
それに冠葉が答えた言葉は「お前には陽毬を救えない」です。
到底2人で何か救えそうにありません。
そして、陽毬は死んだまま(自分を消滅させることで冠葉を救おうとしている)、
これもまた2人を救えそうにありません。

この時点で3人の家族は完全に崩壊に向かっています。
サネトシはモモカに「破滅を見せてあげる」と言います。

そこに苹果が現れます。
苹果はその前に「陽毬の命を救う」というセリフのもと、この3人の元に駆けつけます。
でもたぶん、苹果が救おうとしたのは陽毬の命ではなく、想い合うことで破滅しようとしている3人の運命であり、晶馬の心を救おうとしたのだと思います。
なので、そのために自分が燃えても構わない、という愛を示せたのでしょう。

苹果の愛を示されたことで、晶馬は冠葉と対立ではなく向き合おうとすることができます。
晶馬が冠葉と向き合おうとしたことで、陽毬が単なる自己献身ではなく、冠葉に愛情を示そうと立ち上がることができます。

ここに1話でペンギン帽子が言った「ピングドラムは苹果が持っている」の伏線が回収された、と見ます。
ピングドラムは晶馬の心から出てきたように描かれていますが、それは苹果の愛をもって初めて見出せたもの、なのでしょう。

陽毬は傷だらけになりなが冠葉の元に進みます。
その際に自分が家族でいることで、実は苦しんでいたことを告白します。
してもらってばかりで「そんなことを言う資格はない」と、いい子ちゃんで通していた、自分の殻を破って、本音で向き合おうとして はじめて冠葉の心までたどり着くことができた、んだろうと思います。

ここでもやはり陽毬は裸になります。冠葉はまだ苦しんだままです。
そして晶馬も、やり方の違う冠葉への反発、自分の血縁によって冠葉や陽毬を苦しめたくない、という愛への消極的な姿勢を捨てて、冠葉に歩み寄ります。
そうしてやっとピングドラムが生まれる。

3人はお互いを「自分の都合」という色眼鏡でみることをやめ、本音で寄り添える本当の愛を持てた。
自分の苦しみを相手にも分け与える覚悟ができたため、本当の彼らを直視できるようになった。
というところに運命の乗り換えが起きた。救いが生まれた、ということだと思う。

晶馬がピングドラムを陽毬に渡す時、陽毬はやはり裸だけど、幼児の姿になっています。
これは晶馬にとっての陽毬があくまで「妹」である、
また陽毬は「妹」としての晶馬の愛情を、恋の苦しみを超えて心から受け取れた、ということを示していると思います。

その後晶馬は燃え尽きてしまおうとしていた、苹果に「愛してる」という言うことで苹果を救います。
苹果はまったく見返りを期待しない愛を自ら選びました。
しかし、どんなに純粋に愛を持っても、まったっく見返りがない、ということは自身が燃え尽きてしまう、ということを表していると思います。
これは、冠葉が見返りのない愛を陽毬に注ぎ消耗していくのに似ています。冠葉は見返りがない愛ために、燃え尽き、どんどん自分勝手な愛に変質していったのでしょう。
晶馬の「愛してる」には、もう一つ意味があるように思います。
それは、陽毬の前ではっきり口にすること、陽毬の恋心を傷つける恐れをちゃんと乗り越えた、ということが込められているように思います。

晶馬の愛の過ちというのが少しわかりにくいのですが、
冠葉が押し付けてでも「してあげる」愛が実は相手を傷つける、というところの対照的なものであり、自分の愛が人を傷つけることを恐るあまり、何物も救えない、というところにあるのかな、と思います。

えーっと、
次に、サネトシが冠葉に「お前たちは呪われている、いずれまた破滅するだろう」みたいな捨て台詞を吐きます。
この「呪い」は「愛」のことだと思います。「愛」というものは今は大丈夫でもいずれ破滅をもたらす「呪い」なのだ、とサネトシは言いたいのだろう。

遡りますが、苹果が運命を変えようと電車に乗り込む前に、苹果はいろんな人から想いを託されています(小さなピングドラムとでもいうべきか)
ひとつは、モモカからの日記
ひとつは、ユリから。ユリはタブキに救われました。タブキは陽毬と冠葉に(ゴンドラの出来事で)救われました。それが回り回って苹果に託されています。
またもう一つ、ダブルHから陽毬へのプレゼントという形で託されています。このダブルHにマフラーという形の陽毬の愛を届けたのがサネトシなんですよね。陽毬が想いを届けることを自分で断絶したマフラーをサネトシが拾ったことで、苹果の呪文となって回ってきています。
この辺りが面白いですね。

陽毬が何か見失ってしまいそうになって図書館でリンゴ(晶馬からもらった)を置いていきそうになるのを止めるのもサネトシですね。

最後の最後、

陽毬は命を救われます。これは冠葉と晶馬が共に運命を変えた、真実の愛を見つけたことの恩賞でしょうか。ピングドラムを見つけたら陽毬の命も救われる、のペンギン帽子の予言が果たされている。
しかし陽毬の家で冠葉と晶馬はいなかったことになっている。
冠葉と晶馬は陽毬の命を救った。だけどその代償として冠葉・晶馬から陽毬は失われてしまった、ということしょうかね。
ここが重要だと思います。冠葉と晶馬は、自分に都合の良い愛ではなく、自身から失われてもいいので相手を救いたい、という本当の意味での自己犠牲の愛を成就できた、ということなんだろうと思います。なのでラストシーンでこの3人が一緒にいちゃダメなんです。
そして冠葉晶馬は、子供になっています。なぜか?大人の姿のまま陽毬の家をすれ違うシーンであったら、どうしても冠葉・晶馬がいずれまた陽毬と出会うことを見ている側が想像してしまうから、それを避けたかったんじゃないかな、と、思います。

このラストで、登場人物は皆、一番大切な人を失っています。
晶馬は、陽毬・リンゴ
リンゴは、晶馬
冠葉は、陽毬
マサコは、冠葉
ユリとタブキは、モモカ。

これは、愛の喪失を乗り越える、ということの物語でもあるように思います。
ユリとタブキが象徴的ですが、愛するモモカを失って、
・他人を犠牲にしてもモモカを取り戻す
・モモカの復讐をする
いずれも愛がなせることでしょうが、この愛は破滅をもたらします。
そうではなく、愛する(愛される)ことができたから、喪失を破滅を乗り越えられる、というメッセージ(タブキが語っていますが)が、それぞれの試練として課せられた(乗り越えられた)、ということを意味していると思います。

また、冠葉・晶馬が兄弟のように並んで歩いている、という点について。
冠葉・晶馬が、本当の意味で兄弟(あるいはそのような愛情)になれたことを示していると思います。
物語を通して、冠葉・晶馬は、陽毬がいることで兄弟として成立しているようなところがあります。
2人の仲が悪いように見えませんが、性格が反対なので、別の方向を見ているようなところがあります。
冠葉は兄である俺がダーティなことは全部引き受けるので、お前は陽毬の前で笑っていろ(主に陽毬の気持ちを考えてことだと思う)、というようなスタンスです。
晶馬は終盤までその冠葉のスタンスにただぶら下がっているような状態です。
だけど真実の部分を話し合った結果二人は決別することになります。
つまりお互い真に語り合うことをしないために、家族としての体裁を保てていた、ということだと思います。
(また一人の妹想う2人の同じように強い想いが、意見のすれ違いによって争いになってしまう、という皮肉)
単に冠葉と陽毬、晶馬と陽毬が、寄り添うだけでなく、冠葉と晶馬が寄り添って分かち合うところにピングドラムがあった訳です。そこに内実は崩壊していた3人の家族が、本当に家族として暮らせる 何か を見つけられた、ということでしょう。
なので、陽毬を失ったあとに、この2人が一緒にいれるのだと思います。
だし、陽毬の想い。自分が失われるとした場合に、2人に本当に望むこと。私がいなくても家族でいて欲しい、という願いが叶った形なのかもしれません。

***
こどもブロイラーとキガの会を巡る愛の残酷な皮肉

晶馬は直接的に親に捨てられた、という描写はありませんが、晶馬としては幼少期に親の愛をえられなかった、という思いがあると思います。
キガの会というのは、愛の皮肉の例だと思います。
キガの会は子供ブロイラーがあるような社会を変革する、と、言います。
しかしキガの会が革命のために話をしている、そのすぐ側で一人の女の子が親に捨てられ子供ブロイラーに送られようとしています。キガの会には、このような小さな存在、実際の被害に対して目が向かないのです。
晶馬や冠葉も恐らく、親から目が向けられなかった子供だったのでしょう。
晶馬や冠葉は子供ブロイラーに送られることはなかったですが、それと同等の檻の中で飢えていました。
キガの会は愛のためにこの世を救おうとしているはずですが、目の下の自身の子供への愛も注げないでいるのです。
これも残酷な皮肉だと思います。

***
個人的に、

陽毬がリスカ少女のように見えます。
陽毬の呪いとは身体の病気ではなく精神的な病気だったんじゃないか。
幼少期に陽毬は心に大きな傷を負っています。
そのことが呪いとなって、自分を絶対的に愛してくれている2人の兄を前にしても、
自らを消し去ろうとしてしまう。
絶対的に愛している体(てい)の欺瞞に、あまりに敏感に気づいてしまう。なのでサネトシと近い。

あまりにも愛情に溢れた家族の「体(てい)」の中での自分を演じてしまう。
そのことに綻びがある。
あきらかに自分のために奔走している兄たちに、何をしているのか、問い正すこともできず傍観してしまう。
あきらかに自分のために傷ついている兄たちのために、自分を滅することでの救いをもたらそうとしてしまう。
実際、物語の中で陽毬は脇に置かれたまま。陽毬はただ天使のように置かれた人形のような存在であるようにも見える。
そのように演じてしまう。

そして、陽毬と同じように大きな傷を抱えたままの2人の兄(だけ)では妹を救えなかった。
この3人は、3人では破滅を逃れられなかった。

なぜ苹果が必要だったのか?
苹果は登場人物中、唯一と言っていいほど、親に愛された幼少期を過ごしたから、かな。
苹果も序盤では親の愛を疑い、独善的なやり方でそれを取り戻そうとしますが、
そもそも愛を失っていなかった、ということに気づくのだと思います。
どうしても人は100の愛を得ようとしてしまいますが、100も愛を施せることは通常ありえない。
普通、親から100の愛情を受けることはないと思います。
だけど、100無い、ということは、0ではない。
そこに気づけた。100ではない愛情でもちゃんと愛を感じられた、というところに苹果の成長があったように思う。

だから苹果は、陽毬を、3人の家族を救う鍵になれた。
最後に到るまでの陽毬・冠葉・晶馬3人の愛は、未熟な愛だった、あるいは消耗して磨り減った愛だった、と言えるかもしれません。
気持ちだけではどうにもならない、
本当の意味で成長し、別の誰かから小さくとも愛を受け取ることで、誰かを救えるようになったんじゃないかな、と思います。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ウテナから来ました

 第一話視聴後のレビューです。全話完走予定。ウテナが面白かったので監督つながりで視聴を開始しました。このレビューは自分の考えを整理するためにメモ、みたいなものです。完走後に追記するかは未定です(多分しない)。第一話のネタバレがありますのでご注意を。評価点は完走後に付けます。<追記しました>


子供たちの会話と銀河鉄道の夜:{netabare}
 この作品は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜(以下『銀河』)』をベースにしているようです。子供たちの会話を抜粋します。表記は『銀河』準拠。
 <前段>
  「苹果(リンゴ)は宇宙そのものなんだよ。手のひらに乗る宇宙。」
  「この世界とあっちの世界をつなぐもの。」
  「(あっちの世界とは)カムパネルラや他の乗客が向かっている世界だよ。」
  「苹果は愛による死を自ら選択したものへのご褒美でもあるんだよ。」
 <後段>
  「(死んだら全部)お仕舞じゃないよ。むしろそこから始まるって賢治は言いたいんだ。」
  「愛の話なんだよ。」

 『銀河』の概略はこんな感じです。
 「孤独な主人公ジョバンニ。父が行方不明で、母が病床のため、働かなければならず、学業にも身が入らない。学校ではいじめられ、職場ではからかわれ、親友のカムパネルラと話す機会も減った。親友のカンパネルラはみんなの人気者。
 二人は、銀河鉄道に乗り込む。様々な人と触れ合うことで、ジョバンニは、「ほんとうの幸」という生きる目的を得た。気が付くと、車中からカンパネルラの姿が消えてしまっていた。
 ジョバンニは目を覚ました。丘の上で寝てしまっていたのだ。丘から下りると川の近くに人だかりがあった。カンパネルラはいじめっ子のザネリを救うため、川に飛び込み命を落としていた。」

 『銀河』における銀河鉄道とは、この世界と死後の世界をつなぐもので、苹果は、死を象徴するものとして出てきます。子供たちの会話の前段部分は『銀河』を説明したもので、後段部分はその解釈です。
{/netabare}

第一話の構造:
 第一話は、子供たちの会話だけで成立しています。
 第一話の前半が『銀河』の世界を再現する<前段>部分で、後半が『ピンドラ』の世界を描き始める<後段>部分に該当します。これが第一話の構造です。


<前段>とTSM荻窪線:{netabare}
 『ピンドラ』が本当に『銀河』の世界観を引用するのかどうか、という疑念を確信に変えてくれるのが「TSM荻窪線」です。

 「TSM荻窪線」は東京メトロ丸ノ内線がモデルですが、荻窪から池袋に行く際に、丸ノ内線の始発駅から終点駅という行き方はあまり考えられません。少なくとも途中での乗り換えが一般的です。それにも関わらず、三人は「TSM荻窪線」のみで池袋まで到達しています。

 このような経路の選択をしたのはなぜなのか。
 「他の路線がないため選択肢がなかった」のであるなら、それはそういう世界を作った「監督の意向」です。「他の路線があるのに使わなかった」のであるなら、それは「三人の意向」です。
 いずれにしても、誰かの意図で始発から終点まで電車に乗っていた、ということです。

 さらに重要なことは、終点で起こった「ヒマリの死」です。つまり、始発から乗り、終点に到達すると死が訪れる、という『銀河』の世界が露骨に描かれているのです。始発から乗る以上、引き返すか途中下車するか乗り換えるかしない限り、死へと到達してしまう世界です。

 以上のことから、意図的に『銀河』の世界が踏襲されており、事実再現されている、と言えます。主人公の男の子達の名前もショウマとカンバですから、ジョバンニとカムパネルラに同一視されます。ヒマリは、「自ら死を選択」していないからご褒美の苹果がないのです。
 ここまでが第一話の前半で描かれている<前段>部分、『銀河』の世界です。
{/netabare}

<後段>と「輪る」「ピングドラム」:{netabare}
 第一話の後半で描かれているのが<後段>部分、『ピンドラ』の世界です。終点での出来事のあとから第一話のエンディングまでに該当します。
 「(死んだら全部)お仕舞じゃないよ。むしろそこから始まる」「愛の話なんだよ。」
 死んで始まると言いたいのは、賢治ではなくて幾原監督です。『ピンドラ』の物語は、死んで初めて始まるのです。愛の話だからキスシーンで終わるのです。第一話というのは、子供たちの会話を映像化しているだけです。
 『ピンドラ』が「愛の話」だと宣言されているわけですから、「ピングドラム」は十中八九「愛」のことでしょう。

 で、問題は「輪る」の意味するところ。

 最初は輪廻観かと思ったのですが、転生ではなく蘇生ですからちょっとロジックが足りないです。山手線が採用されていないのもダメ押しですね。三人の親や子も登場しそうにないので、世代を超えた円環構造もなさそうです。

 となると、横のつながりが「輪る」ですかね。男女の三角関係ならグルッと「愛」を回せそうな気もします。または、男から女へ、そしてその女から元の男へ、の循環ですかね。
 この辺は第一話だけでは情報不足かもしれません。
{/netabare}

 『銀河』自体は、様々な解釈がされています。これに対して幾原監督の解釈を提示した上で、その土俵の上で描かれたのが『ピンドラ』の世界なんじゃないのかな、と思っています。

 ここからはテーマを探ってみます。『銀河』のテーマに幾原監督の「愛」が乗っかったのが、おそらく『ピンドラ』のテーマになるでしょう。

『銀河』のほんとうの幸:{netabare}
 ジョバンニは蝎(サソリ)のようになりたい、と願います。
 「蝎は虫を殺して食べて生きていた。ある時イタチに見つかって食べられそうになった。一生懸命逃げたけど、いよいよ捕まりそうになってしまった。その時井戸に落ちて、溺れてしまった。蝎はイタチに食べられなかったことを後悔した。どうせ死ぬのなら、イタチに食べられていたら彼を一日生かすことができたのに。神様お願いします。むなしく死ぬくらいなら、まことのみんなの幸のためにこの体を使ってください。すると蝎は真っ赤なうつくしい火となって、闇を照らし続けた。」

 賢治の宗教観は、(たぶん)キリスト教と仏教のハイブリッドです。無意な死である自殺を否定しながらも、自己犠牲は肯定しているのです。ただ、推奨はしていません。蝎が虫を食べていたように、蝎がイタチに食べられるのが「自然だ」と主張しているのです。
 これは食物連鎖に限った事ではなくて、人が一人で生きるのではなくて、みんなと助け合うのが「自然だ」と言っているのです(この助け合いの連鎖が「輪る」?)。

 ジョバンニは「みんなのほんとうの幸」のためなら「自己犠牲」も厭わないと生き方を決めました。ですが、「みんなのほんとうの幸」が何なのかが分かりませんでした。そこで「みんなのほんとうの幸」を探すことを決めたのです。

 これに対する幾原監督の解答が「愛の話なんだよ。」ということです。みんながそれぞれ「愛」を得られるような世界が「みんなのほんとうの幸」につながるのでしょう。
{/netabare}

愛の話:{netabare}
 幾原監督の「愛」は既にウテナで描かれており、その「愛」観は特徴的な二元論から成立しています。特異な主張を持つ作家は、やすやすと自分の意見を変えませんので、今作でも大きくは変わっていないはずです。彼の主張は、男女のそれぞれに二元論を用意して、その組み合わせで「愛」に関する二元論を作り出す、というものです。

 女性には、お姫様と魔女がいます。王子様に選ばれて守ってもらえるのがお姫様で、選ばれなければ必然的に魔女化してしまいます。魔女は王子様をたぶらかそうとします。
 男性には、特定の女性に愛を向ける本物の王子様と、不特定多数の女性に愛を向ける偽りの王子様がいます。
 本物の王子様が、魔女にたぶらかされずに正しくお姫様を選び、それにお姫様が応えること。これが幾原監督の言う「ほんとうの幸」である「真実の愛」です。これ以外の愛の形は「偽りの愛」になります。
(この「選び」「応える」構造が「輪る」?)
{/netabare}

プリンセス・オブ・ザ・クリスタル:{netabare}
 で、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルと彼女がやったこと。
 ヒマリは、プリンセス~略~、つまりお姫様に変身していますので、最終的には、王子様に選ばれるお姫様になることは間違いないでしょう。ヒロインポジションだし。

 問題はカンバ。カンバは多数の女の子と関係を持っていることから、「偽りの王子様」に該当します。ですが、最後にはヒマリへの愛に向き合う「本物の王子様」の側になりました。この転換の契機となっているのは、プリンセス~略~がカンバの身体から抜き取ったものが関係していそうです。

 彼女が抜きとったのは、苹果ではない赤いもの、「まっ赤なうつくしい火(=蝎)」なのではないでしょうか。そもそもカムパネルラと蝎は、「自己犠牲」という点では共通しますが、結果は大きく異なるものです。カムパネルラは「一対一」の犠牲であり、蝎は「一対全」の犠牲です。
 「一対一」こそが本物の王子様とお姫様による「真実の愛」の形です。カンバは蝎のもつ不特定多数への愛を奪われたことで「本物の王子様」に立ち返ったと考えるとしっくりきます。「真実の愛」ではないけれど、一応は愛なのでヒマリの「一時的な延命」が可能になるのでしょう。

 ショウマは、何も問題なしです。カンバの女好きを非難していますから、「本物の王子様」の素養があります。または、まだ愛を知らない可能性もあります。どちらにせよ、プリンセス~略~に何もされずにさようなら、というわけです。

 ちなみにですが、「一対全」の愛が「偽りの愛」だと言いたいわけではないですよ。「真実の愛」「偽りの愛」というのはウテナから感じた私の感想であって、重要なのは、「目指す愛」と「目指さない愛」という二元論を用意することです。この二元論を「唯一の愛」と「普遍的な愛」としても、「一対一の愛」と「一対全の愛」としても構いません。
{/netabare}

テーマまとめ:{netabare}
 ショウマとカンバ、つまり、ジョバンニとカムパネルラの別形態による『銀河』ifストーリーが『ピンドラ』である、というのは間違いないでしょう。察するに、カムパネルラ役の男の子の「自己犠牲」を描いた上で、誰かが「真実の愛」に到達する、みたいな構造を持ちそうです。遅かれ早かれザネリの代替キャラも登場するでしょう。

 蝎の話は「死に方」に関するものです。ジョバンニは「死に方」を考えることで「生き方」を獲得しました。「どう死ぬか」は「どう生きるか」に転換できるということです。おそらくこれを端的に述べたのが「生存戦略」というキーワードでしょう。生きることは「真実の愛」を探すことですから、「ピングドラムを探すこと」自体が「生存戦略」でもあります。

 『銀河』をやる上で、唯一足りてないのが苹果です。この「欠けたものを探すこと」が「ピングドラムを探すこと」になります。ピングドラムは絶対に苹果の形をしているはずです。今まで書いてきた事柄を整理するとこうなります。
  苹果=死=どう死ぬか
  どう死ぬか⇔どう生きるか
  どう生きるか=生きる目的=ほんとうの幸=真実の愛=ピングドラム
 結果、苹果=ピングドラムなんですけど、これを繋ぐためには生存戦略が不可欠なわけです。
{/netabare}

 第一話のレビューとしてはこんなところでしょうか。第二話以降を気楽に見るために二回も見ちゃいましたよw それでは第二話以降に行ってきます。

★★完走後の追記★★{netabare}
①愛の二元論(上記の修正込)
 ピングドラムは、「愛による死を自ら選択したものへのご褒美」、つまり、「自己を犠牲にして誰かを生かしたときに生まれる愛」のことでした。
 で、修正したいこと。この作品の世界は、「愛のある世界」と「愛のない世界」で成立していて、この愛の中には「恋<一対一の愛<一対全の愛」という上下関係が成立しているというものでした。愛の中で二元論を作っているわけではありませんでした。プリンセンス~略~が最初にカンバから抜き取ったのは、「恋」でした。

 作品の世界は、「TSM荻窪線」のある「愛のない世界」です。「氷の世界」「美しい棺」と称される「子供ブロイラー」が存在するような世界です。カンバとショウマは、自己を犠牲にすることで、「愛のない世界」を「愛のある世界」へと変換しました。これが「運命の乗り換え」です。これにより、ヒマリと苹果ちゃんは、突如として別世界の電車の中に現れました。「命⇔蝎の炎」の路線です。

②運命の果実を一緒に食べよう
 「一対一の愛」を実現するためには、「選び」「選ばれる」ことが必要です。男女を限定しなくなっていますが、幾原監督の王子様とお姫様理論ですね。この選択と被選択のいずれもが達成されないと、その人は「何者にもなれないお前たち」と呼ばれてしまいます。
 この「選び」「選ばれる」ことが「運命の果実を一緒に食べよう」というセリフに表れています。ピングドラム(苹果)を「分け与え」「受け取ってもらう」ことです。ピングドラムは、カンバ→ショウマ→ヒマリ→カンバとまわりました。これが「輪る」「ピングドラム」ですね。

③取り残されたタブキとユリ
 愛が「輪る」構造は、世代間にもあるのでしょう。タブキとユリは「愛のない世界」に取り残されしまった、愛を知った夫婦です。彼らは子供を産み、「蝎の炎」に頼らずともその子供に愛を与えることが出来るのでしょう。
 登場人物たちは総じて親子間に問題がありましたが、愛を知る親が「愛のない世界」に残された、ということです。カンバとショウマ以外の希望のかたちでしょう。

④サリン事件
 首謀者残党である企鵝の会。彼らは別に悪者ではないような気がします。
 彼らはこの世界を壊したがっていました。彼らの言う「聖なる炎」は「蝎の炎」のことでしょうから、愛のある世界を作りたかったのです。手段についてはさておいて。

 この事件の採用は、社会風刺ありき、ではないと思います。『銀河』の世界を再現するためのものでしょう。『銀河』には、船舶事故の犠牲者が出てきます。この船舶事故とは、タイタニック号の事故であると言われています。これを現代と地下鉄に置き換えたのが「サリン事件」だったのだと思われます。

⑤サネトシ
 この人がザネリです。「空の穴分室」にいましたが、「空の穴」というのは『銀河』に出てくる言葉です。彼の言う「呪い」は、他人を犠牲にして生き残ること、すなわちザネリの生のことでしょう。「罪」も同様の概念でしょう。

⑥苹果ちゃん。
 表記も『銀河』準拠だし、果実の苹果が出てくる前に登場したこともあって、レビューを盛大にやらかしたかと不安にさせてくれました。無事に果実の苹果が出てきて良かったです(笑)。
 彼女はずっと運命に縛られていました。でも、最後は死に至る電車を乗り換える「運命の乗り換え」を実行してくれましたね。ヒマリたちが表の主人公だとしたら、苹果ちゃんは裏の主人公でした。

 エンディングを見る限り、ショウマとカンバは銀河鉄道の旅を続けるんですかね?乗り換えをしながら愛のある世界を作り続けるのでしょうか?「ほんとうの幸」を作る側ではなく、いつか味わう側に成れるのでしょうか??
{/netabare}★★追記ここまで★★

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

72.1 4 双子で兄弟なアニメランキング4位
君と僕。(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (813)
4399人が棚に入れました
熱血からは程遠い、でもこれが青春ってやつですか!? 双子の兄弟、悠太&祐希と要、春は幼稚園からの幼なじみ。仲がいいのか悪いのかいまいち微妙なところだが、高校生になった今もつるんでいる。最近は転校生の千鶴が仲間に加わり、5人になった彼らのスクールライフもちょっと賑やかに!? 目立った事件や熱血もない毎日だけど、笑ったり、驚いたり、恋をしたり…。たくさんの日常の中で、少しずつ成長する彼らが送る、ほのぼの青春グラフィティ!

声優・キャラクター
内山昂輝、木村良平、小野友樹、豊永利行、入野自由、佐藤美由希、鳥海浩輔、梶裕貴、中島沙樹

(ΦωΦ)華菜* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

甘酸っぱい青春アニメ*

※あらすじはあにこれのをご覧下さい※

▼▼主な登場人物▼▼


♥塚原 要(つかはら かなめ)♥

穂稀高校に通う2年生でツッコミが主な担当。
家は裕福で学年トップの秀才。
クラスの委員長や生徒会役員もこなす頑張り屋。
中学1年生から眼鏡をかけるようになる。
本当は不器用なのに、周りに頼られると断れず、
自分の力以上のことをしようとする。
双子や千鶴によくいじられているが、
何だかんだ相手する面倒見の良い、優しい一面を持つ。


♡浅羽 悠太(あさば ゆうた)♡

双子の兄で同じく穂稀高校に通う2年生。
前髪がセンター分けで判別可能。
整った顔をしている為、弟と共に女子からモテる。
無表情で表情を崩す事がなく、冷静で大人しい性格。
双子の兄という事から、しっかりしている部分があり、
家事や掃除なども、サボらずしっかりするタイプで、
弟の他にも、要たちの面倒をも見る事もある。
中学時代には剣道部に所属し、高校では茶道部に所属。
周りへの観察力は鋭く、時には人を救ったりする。


♥浅羽 祐希(あさば ゆうき)♥

双子の弟で同じく穂稀高校に通う2年生。
前髪を下ろしている事で判別出来る。
兄の悠太とテンションや感性も似ているが、
オタク趣味だったり、人に面倒をかけるなどの性格は違う。
ブラコン気質で、悠太に面倒を見てもらっている事が多い。
アニメや漫画が好きで、本屋で立ち読みする事も。
兄と同じく女子には人気あるものの、女性は苦手。
半帰宅部状態になっている漫画研究部に所属している。


♡松岡 春(まつおか しゅん)♡

穂稀高校に通う2年生で、お花畑精神を持つ男の子。
よく女の子と間違えられるが、趣味も女の子らしい。
運動が苦手で、勉強だと英語も苦手。
男子高校生にしては珍しく初な心を持つ子で、
そういう話題に出ると、すぐに顔を赤らめる。
天然パーマを気にしており、長髪ではいた。
誰にでも丁寧語を使い、いつもホワホワしている。
ボケやツッコミはほとんどせずに見守っているタイプ。
兄弟が多く、2人の姉と中学生の弟がいる。


♥橘 千鶴(たちばな ちづる)♥

2年生の春に穂稀高校に転校してきた男子生徒。
ドイツと日本のハーフで、金髪が特徴的。
身長が低く、本人もそれをコンプレックスにしている。
右の頬に泣きぼくろがあり、前髪は触覚っぽいヘアー。
日本行事や伝統については中途半端な事しか知らず、
何かと参加したがるが、よく祐希に騙される。
常にパーカーを着用しており、よく注意されている。
髪の毛を下ろすと、イケメンなのに本人は気付いていない。
可愛い女子にモテたい願望が強く、象徴的な男子高校生。


♡佐藤 茉咲(さとう まさき)♡

穂稀高校に通う女子生徒で要たちの後輩。
身長がとても低く、人から親切にされる事を嫌う。
転んで怪我をした所に春から絆創膏をもらい、
興味を抱き、そこから恋愛感情に発展する。
千鶴には「羊っぽい」という事から「メリー」と呼ばれる。
ぶっきらぼうで感情表現が苦手なため、
誤解されやすい性格をしているが可愛らしい女の子。


♥東 晃一(あずま こういち)♥

穂稀高校の教師で、要たちの先生。
面倒見がよく、大人な意見を言う為生徒からの人気も高い。
また要からはライバル視されるが本人は知らない。
よく春や他の生徒たちの相談を受ける。


♡あきら♡

天然ボケで無邪気で永遠のピーターパン。
晃一と幼馴染で晃一を何かと困らせるが、
晃一に面倒をよく見てもらっている。
職業は不明だが、よく穂稀高校に侵入しており、
職員とは顔なじみである。
千鶴からはよく敵視されている。


♥塚原 容子(つかはら ようこ)♥

要の母親で、一人息子を溺愛する可愛らしい母親。
周りに流されやすく、感情の起伏も激しく、
要にベタベタしたい気持ちを全面に出し、
よく要に鬱陶しがられるが、要も結局は優しくする。


♡松岡 冬樹(まつおか ふゆき)♡

春の弟で中学生男子。乱暴で口が悪く、春と真逆。
超健全な中学生で、思春期ならではの描写も描かれる。
同じ学年の彼女がいて、それをネタによく千鶴たちに
意地悪な質問をして、困らせる。


♥松下 隆之介(まつした りゅうのすけ)♥

祐希の後輩で漫画研究部に所属している。
気が弱く、運動が苦手。
祐希をモデルに漫画を描くなど、
祐希に憧れを持っている様子。


♡佐倉 花代(さくら かよ)♡

穂稀高校の食堂・購買で働く女性で、
千鶴曰く「食堂のシンデレラ」。
強気で勝気な性格をしているが、同じ職場で働く母親を
気遣う優しい一面を持っている。
美容師という職業に1度就いていたが、
自身の後ろ髪は常にハネている。
パンなどについているお皿と交換出来るシールを集めており
同じく集めている祐希と仲良くなる。



-------------------------------

★★総合感想★★


2011年10月から12月まで放送された作品。

全13話。


ポワポワしている男子高校生の日常を描き、

尚且つ、

甘酸っぱい青春を感じられる作品。


現実でもありがちな男子高校生を描いている事、

恋愛も甘酸っぱく描かれている事で、

見ている方も思わずニヤニヤしてしまいます/////



日常もとても良いのですが、


やはり、それぞれの恋愛模様が描かれている所は、


じれったくて、

初々しくて、

キュンキュンしてしまうのです(*ノェノ)キャー


アニメを見た事から、

原作を読んだのですが、

原作も同様、キュンキュンしてしまいました(*ノェノ)キャー



作中には、


ポエムのようなセリフもあり、


それもまた物語と合っていて、


とても心に伝わるセリフでした(*´Д`)


高校生に戻りたいと思わず、
ため息をついてしまう作品ではありますが、


キュンキュンが足りない方は是非視聴をオススメします!!


作画もとても綺麗で、

登場する猫も可愛く、


ほのぼの、ほっこり温かい作品です( ´∀`)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

予想以上の出来で2期がとっても楽しみです(#^^#)

■キミ (;⌒▽⌒)σとσ(⌒▽⌒;) ボクってどんな関係・・・改め・・・君と僕。ってどんなアニメなの♪
ゆるーい感じの仲良し男子の高校生活の日常を描いた作品なのです!
エルフェンリートでお馴染みの神戸守監督と、ARIAやたまゆらでお馴染みの吉田玲子さんがシナリオ構成を手掛けるので、どんな作風に仕上がるのかとっても楽しみな組み合わせですね♪
物語の中心に、双子の浅羽兄弟が登場するのですけど、兄の悠太はISでキャストを努めた内山昂輝(うっちー)で弟の祐希ははがないで小鷹訳役のキャストを努める木村良平さんなのです(^ー^* )フフ♪
知る人ぞ知る「僕は友達が少ない on AIR RADIO」で盛り上がってる大富豪コンビなのですw
わからない人はごめんなさいね♪
σ(・・*)アタシはそれだけで楽しみでしたね(*^-^)
女の子ばかりの日常系作品が多い中、男の子が中心の日常系作品はとっても斬新な設定で、ちょっと今までに見たことのない作風が味わえる作品なのですよ♪
 
 
■君と僕。に出逢った日の日記φ(^∇^ )
どうやらこのアニメは分割2クールで放送させるみたいですね!
最近だと「神のみぞ知るセカイ」もこの形でしたね♪
果たして2クール目に無事辿り着けのかちょっと不安な第一印象でした(>o<")
BLが苦手な私にとってこれは試練なのでしょうねw
作画自体は淡い色彩を使ったほんわかした雰囲気を表現していて日常系らしい描写は良かったと思います♪
ただ脱力系と謳っているだけにキャラに覇気がないのがどうも気になります。。。o(゚^ ゚)ウーン
春くんに至っては、女の子ですね・・・
それでも時折みせる(。・w・。 ) ププッと笑ってしまうギャグパートが今後もパワーアップしてくるようなら意外と2クールも楽しく見れるのかなぁーとも思ってます♪
 
1話ではなんとも判断つかない内容だけに、今後に期待をしつつ完走を目指したいと思います♪
 
 
■総評
1話見た段階では「君と僕。」って完走できるかなぁって思ってたのですけど・・・杞憂でしたね(* v v)。
毎話観るたびに感じるこの心地よい感覚・・・そうなんです!σ(・・*)アタシの大好きな時の流れを感じたのです!
こういうアニメを楽しむには、贅沢な時間の使われ方を理解できないとダメかもしれませんね(*^_^*)
日常系以外のアニメではカットされてしまいそうな、何か起こるわけでもないシーンや何気ない会話が絶妙な空気感を演出しているのですよね♪

花を見つめる、空を見上げる、生徒が行き来する廊下のシーン・・・
登下校中、休み時間、昼食中の何気ない会話・・・

カットしても物語が成立すると思われるシーンの数々が大切にされているのがこの作品からも伝わって来ました♪
そんな点からも間の取り方に定評のある監督の神戸守さんと、キャラの何気ない仕草から後々のキャラの性格や行動を自然に見せたり深みを与えることに秀でているシリーズ構成を手がけた吉田玲子さんの感性はこの作品と相性がよかったんじゃないかなぁって思えました(#^^#)

また演出としてはBGMのセンスが抜群に良いのです♪
アコギの音色が「君と僕。」のほんわか温かい雰囲気にベストマッチでした♪
もちろん、OP/EDや挿入歌もいい曲揃いで作品としての魅力に一役買っていた印象でした(*^^)v

キャラとしては千鶴くんが登場してきた頃からグイグイ「君と僕。」の世界に惹かれていった感じでした!
春ちゃんのオカマっぽい言動にも次第に慣れてきて、好感すら覚えるようになってましたねw
1・2話はキャラの性格をまだ把握しきれてない為になかなか面白みを感じられなかったのですけど、全話見終わってからもう一度観ると伏線だったシーン等々、見えていなかった部分が見えて来たりして何だか得した気分になりますよ('-'*)フフ
心に響くジーンとするような場面もあったり、思わず(。・w・。 ) ププッって笑ってしまう面白さもあって日常系としてはとってもバランスが良い作品って印象ですね♪

2012年春に2期放送が決定しているので、春が来るのがとっても待ち遠しいです♪


■MUSIC♫
OP曲『バイバイ』
 【作詞・作曲・歌】7!!(セブンウップス)
 沖縄出身のロックバンドでバンド名の由来はVo.NANAEの「NANA=7」+「E=えっ=!!(Oops)」
 (。・w・。 )
 情景が浮かんでくるようなストーリー性の高い歌詞が青春の1ページを思い出させてくれますね♪
 あどけなさが残ったキュートな歌声はとっても伸びやかでポップなサウンドにぴったりですね♫
 
ED曲『なきむし。』
 【作詞・作曲・歌】沢井美空
 ストレートな歌詞が特徴のシンガーソングライターの沢井さんの2ndシングルなんですね♪
 細かいビブラートが特徴的で、丁寧に歌ったしっとりと聞かせるナンバーです♫


2011.10.08・第一の手記
2011.12.29・第二の手記(追記:■総評)
2012.01.10・第三の手記(追記:■MUSIC)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 51

やまだ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゆるふわ男子のマジェスティ

何これ尊い。男子きららかよ。
ゆるふわ男子高校生の青春日常系。

刺激的なシリアス作品が好きな方はボロカスにこき下ろす程につまらないでしょう。キービジュアルと"君と僕"というタイトルを素直に捉えれば興味がそもそも沸かないでしょうが、これらのイメージまんまのゆるい雰囲気。

きららと違って一応異性との絡みもあるが恋愛要素はスパイス程度。男子高校生のお互いにギャーギャーブツブツ文句言いながらもなんだかんだで仲睦まじい様子に胸が熱くならずとも暖かくなる和やかな空気に包まれる視聴感は見る者を選ぶ作風ではあるが興味を持った視聴者の殆どはありふれた作品とは違った満足感を得られることでしょう。

きらら同様ファンタジーとして楽しみましょう。男子高校生特有のギラついたパッションは一切表現されません。岡田麿里が延々書かされてるようなお互いの激情を時に激しく時には陰湿にぶつけ合う希望と絶望が入り乱れる衝突と裏切りの青春サバイバル劇場でもありません。まあこの雰囲気でそれをやれたら逆張り王子虚淵玄も完敗ですね。流石に剣も魔法も使えないし無理だわな、そもそも殺せないし。劇的などんでん返しに怯える事無く素直に安心して楽しめる作品。

原作となる漫画は青春ギャグということらしいのですが、"このすば"なんかのギャグ強めのアニメを見慣れた方にはギャグ要素の存在に全く気づかないくらいにギャグ要素は弱い、薄いです。原作チラ見しましたが、そちらはちゃんとギャグ作品として成立してました。セリフは全く同じなんですがね。"オタ恋"なんかもそうでしたが、掛け合いの間やタイミングなどでクスッとした笑いをとるタイプのギャグ作品はアニメとは相性が悪いのでしょう。というか割に合わないのか。書いた絵は1秒でも長く使いたいでしょうからね。


先に見たということもあるのでしょうがアニメの方が良かったのは2話で春(しゅん)が茉咲(みさき)を捕まえた場面。

怪我した茉咲を追いかけてまで絆創膏を渡した春。
不慣れな親切に困惑した茉咲は春に対して反発し
憐憫の目を向けられたと逆恨みに似た感情を抱く。
茉咲は春を意識してしまうが交流の方法を知らず、
悪戯や嫌がらせ等の一方的な干渉になってしまう。
他生徒や先生までも巻き込んだ騒ぎは連日に渡り、
とうとう不意に流血沙汰にまでも発展してしまう。
友達を文字通り傷つけられた事で怒りに震える春。
故意でないとはいえ、怪我をさせてしまった茉咲。
捕まえた茉咲の肩を掴み、正面から睨みつける春。

見慣れた作品ならここで激昂罵倒叱責殴打斬撃など

しかしとてもそうするとは思えないこの作風。
春は一体何と言うのか?固唾をのんで見守る私。
そしてそれを待つ"間"がきちんと用意されてます。




「君が怒ってるのは誰ですか」

え?

「ボクでしょう?」

まって

「だったら無関係の人を傷つけてはダメです!
 ボクが許しません!」

え、なにこのひとカッコいいんですけど

フラグ立つのはお約束。鈍感なのもお約束。

漫画だと素直に進行するのですが、この"タメ"の演出はアニメならでは。ここだけは個人的にはこっちが好きですね。


OP:バイバイ/7!!
いいですね。悪くない。

ED:なきむし。/沢井 美空
そもそもこの曲聴きたさに視聴したようなもの。
初期作ですがこの頃から表現力素晴らしいです。
実力でタイアップ取れるのも深夜帯の良さですね。
一見ただの切なさ全開バラードのような歌い出しと曲調ですが視点は真っ直ぐ相手を向いた奮起の歌。ステキ。

そして蒼井翔太デビュー作らしい。
劇中歌って女性が歌ってるじゃんと思ってた。
しかも数曲聴けます。この人もバケモンだな。

なにげに劇伴もいいんですよ。

日常系なので1話で判断可能。お試しあれ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

70.4 5 双子で兄弟なアニメランキング5位
君と僕。 第2期 (TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (521)
3069人が棚に入れました
熱血からは程遠い、でもこれが青春ってやつですか!? 双子の兄弟、悠太&祐希と要、春は幼稚園からの幼なじみ。 仲がいいのか悪いのかいまいち微妙なところだが、高校生になった今もつるんでいる。最近は転校生の千鶴が仲間に加わり、5人になった彼らのスクールライフもちょっと賑やかに!? 目立った事件や熱血もない毎日だけど、笑ったり、驚いたり、恋をしたり…。たくさんの日常の中で、少しずつ成長する彼らが送る、ほのぼの青春グラフィティ!
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あたたかな想い出

毎週欠かさず観てきた4本のうちの1本。
ついに最終回を迎えてしまった。
男子高校生の仲良しグループが主人公なのだけれど
『男子高校生の日常』と比較すると、こちらはギャグのテンションも
けっこうあえての抑え気味で、唯一ハイテンションな千鶴が
ウザく見えるほどみんな静かな男の子たちなんだよね。

でもそこが、「こういう高校生たちだって多いよな」と思わせ
案外リアルな会話もあったり、懐かしくもあったりで
少女マンガ的などとよく言われてるけれど僕は好きだった。

ごく一般的に認識されているような「イケメン」は登場しないし
それぞれみんなどこにでもいるような平凡さがあって
おそらく幼稚園時代からの友達同士っていう、幼かりし自分らを
知る者だけに許される独特の関係が、しっかり描かれていたのも好感持てた。

{netabare}
1期よりは今回の2期のほうが恋の話が多かったように思うが
結局みんな誰も進展しなかったのは、良いのか悪いのかww
{/netabare}

で、この作品をじっくり観ていると・・恋愛感情というよりは
「憧れ」というものを色濃く打ち出したかったようで、

そのあたりも、純情な高校生として描かれた彼らがなんだか
とてもかわいく思え、その清潔感がこの作品の最大の魅力なのかもしれない。


<7話まで視聴>

今回はヴァレンタインデーにまつわる2日間が描かれた。
相変わらず、要くんのママには爆笑。
子離れできない母親も、あそこまで息子ラブなおバカっぷりを
発揮してくれたら、もう何も言うまい、って感じになる。

春くんに片想い中のまさきちゃんの健気さも可愛く、
彼女をひそかに想う千鶴くんの目線が、いつも
まさきちゃんをいち早くみつけ、窮地を救ったり、励ましたり。
普段はウザいけど、本当はいい奴なんだよね。

で、双子兄弟にしても、まさきちゃんの恋心を知りつつ、
決して煽ることなく、一定の距離を置きながら協力したり
見守ったりしてる友情がまた心地良い。

こんな友達は高校時代にしか作れないような部分があって、
かなりな宝物だよなぁって思う。

{netabare}他校の女の子から告白されて、翌日丁重に断っていた春くん。{/netabare}

彼の本心はどうなんだろう?彼女に興味がないのはわかるけど
恋愛自体に興味がないようにも見えるし、
あの中で一番、自分の高校時代のキャラに似ている彼なので
ちょっと探りたくなる。

それにしても、キュンキュン度高めの今回だったね~♪
「嬉しい。 涙がこぼれるくらい、君が好きで。嬉しい」
ってラストのポエムが良かったよ~

(以下は第1話視聴後の感想)
===========================================
登場人物は1期と同じ。

面倒見がよく、女子からモテる浅羽悠太と、
漫画とアニメが好きでスポーツ万能な浅羽祐希の双子兄弟。
ツッコミ担当にして優等生な塚原要。
趣味と外見が女の子チックな女子キャラ要員の松岡春。
ドイツと日本のハーフでちょっとチャラ男な橘千鶴。

相変わらずの5人。ゆるゆる~な会話で始まり、
時折シーンの心情にマッチした猫の姿が挟まれる演出も健在。

にゃんこがにゃんともカワイイ^~^

そして、要の母キターーーーっ!
息子ベッタリなあの感じは、自分がやられたら死ぬほどいやだけど、
アニメで見ていると平和に笑っていられるのが可笑しい。

要の家に押しかけて強引にお泊まり会してしまった4人の、
くだらない話をしては眠れず深夜のコンビニに出かけたり、
天体望遠鏡覗いたり~の、ギリシャ神話や星座の話を聞かせる春など、
自分にはやっぱりこっちの男子高校生たちのほうが懐かしいやw

OP、EDとも、個人的には1期のほうが好きだったけれど、
OP映像見ていると、今期は女の子の登場が増えそうな気配?

☆評価、レヴューは今後随時 再編集させていただきます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「嬉しい。涙がこぼれるくらい、君が好きで…。嬉しい。」

君と僕。2期。
1期と変わらない空気が流れています。

1期よりも恋愛話が多くなったような…♪

考えてみれば、
男の子目線の恋のお話がこんなに多い作品って珍しいかも。

全13話です。


● ストーリー
高校2年生の男の子5人。

◇浅羽悠太(あさば ゆうた)cv.内山昂輝
・・・双子。5人の中で一番人の気持ちを察している。
   
◇浅羽祐希(あさば ゆうき)cv.木村良平
・・・双子。運動神経抜群だけど何事にもエンジンがかかりにくい。
   漫画やアニメが大好き。

◇塚原要(つかはら かなめ)cv.小野友樹
・・・メガネの優等生。大抵イライラしているツッコミ。

◇松岡春(まつおか しゅん)cv.豊永利行
・・・よく女の子に間違えられるお花畑の住人。

◇橘千鶴(たちばな ちづる)cv.入野自由
・・・自由奔放に周りを振り回すムードメーカー。金髪。

過ぎていく時間にちょっぴり不安を感じながら、
今日は何をして過ごそうかなーとぼんやり。


登場人物は千鶴以外、
あまり大騒ぎも大胆な行動もしない人たちなので、おっとり。

千鶴がみんなをかき回すから、
にぎやかになって行動の幅も広がっています(笑)

2期は“青春”の匂いがプンプン!

後輩の茉咲(まさき)ちゃんとの
三角関係を含む恋の話、

もうすぐ高校3年生、そして卒業…
進路はどうすればいいのだろう?

などなど、
等身大の高校生の姿がほんわかと描かれています。

切なかったり、きゅんとしたり、
そんな雰囲気のお話が多いです。

特に2期は恋の話がよかったな~!


そして5人はいつも仲良しで、
とっても楽しそう♪

玉ねぎを切って涙を流しながら、
「食べられることへの最後の抵抗としか思えない。」
「こんなの絶対俺たちだけじゃなくて、全米が涙するもん。」

淡々とした会話の中でも、
こんなやりとりが笑えるww

私は特に祐希の言葉がツボに入ることが多かったw
(上の2つも祐希の台詞です。)


● キャラクター
ストーリーは切なく、
キャラは明るく。

そのバランスの心地よさに
1期以上にハマっていきました♪

ポエムな台詞もちらほらありますが、
声優さんの良い声に癒されて…(*´ω`)

5人はイケメンだから、
目の保養にもなる♪

そしてストーリーに心が洗われる心地。

耳と目と心の癒し。
一石三鳥です♪


● 音楽
【 OP「ずっと」/ 佐香智久 】

今回も切ない曲で来ましたね~!
切ない恋心にぴったり!

EDもいい曲ですが、
私はOPの方がお気に入り♪


【 ED「君と僕の挽歌」/ さかいゆう 】

こちらも切ない曲。

毎回切ない話にきゅんとなって、
その気持ちの仕上げにぴったり。

この曲のおかげで、
毎回がクライマックスのような完成度(笑)


● まとめ
進路に恋に思い悩む高校生の等身大の姿を描き、
何もない日常を楽しむ姿をぼーっと楽しめる。

2期になって、
よりこの作品が好きになりました♪

彼らがどんな進路を選び、
どんな大人になるのか…。

それを見てみたい気もするけれど、
今はこの中途半端な終わり方でも充分満足です。

あ~青春っていいな♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

でもそんなメリーに首ったけ

原作者の堀田きいち先生という方、ウィキペディアにも載ってませんがそもそものデビューのキッカケが本作でして、代表作も他に特になし
月刊少年ガンガンの勝ち抜き制ギャグマンガ投稿企画で見事3ヶ月間勝ち抜いてデビュー権を獲得した方なのです
(この企画は後に『スケッチブック』の作者でもある小箱とたん先生も輩出してます)


その投稿マンガが一応今作の前身となる作品ってことで多少設定は違えど、既に悠太と祐希が登場してたので同シリーズ扱いしていいと思います
そう、つまり先生自身は今作をギャグマンガとして描いてるおつもりなのですw
笑えねーってw


そしてテレビシリーズ第2期
とりま相変わらず第1印象は最悪ですw
久しぶりにワンカット繋ぎのOPを見たと思いきや、もはや何がしたいのかワカランレベルの仕上がりw
(クイーンズブレイドも似たようなことしてましたがw;)
あと猫がじゃれ合うような1話の掴み方もホント大嫌いですw


でもその辺はどうでもいいです(゜д゜)クワッ


とにかく抑えていただきたいのは春ちゃんに恋するメリー、そしてそれに恋する千鶴
淡い恋の三角関係が描かれる【第2,7,10,11話】
それと普段はダウナー系でやる気nothing、でも天性のモテ要素を孕むムカツク男の子代表な祐希が、『自覚なしに年上女性への憧れ』に浸ってしまう【第6話】
泣き虫器用貧乏の要っちと相田姉妹
幼馴染同士の気持ちが、しず姉ぇの結婚を期に迷走していく・・・年上女性への憧れ、を扱いながらも6話とはまた違った視点となっている【第12話】
それとあくまでギャグで推すのなら・・・ってことで厨房冬樹くんの手探りな恋と春お母さんのお節介が衝突する【第8話】


ぶっちゃけこの辺以外は観なくていいんじゃないか?;
とまあ本気で思う今日この頃なワケですよ


第2話に関しては12月の話なのに本編中雨降り過ぎだろwと脚本のショボさを指摘したいし
第5話は単純に面白くなかった
第12話でしず姉ぇの袖を捲るくだりも“エロ過ぎ”て不自然w
それと劇中BGMめっさオサレで大好きなんですが、『ベン・E・キングのスタンド・バイ・ミーみたいなイントロ』の挿入歌だけはなんとか汁!


とまあぶっちゃけイヤな思い出の方が多いですw
でも大好きなメリーの恋を応援しちゃう不器用な千鶴
それに遠藤綾のお姉さまvoiceっぷりまさに食堂のシンデレラだぜ!(゜∀゜)ヒャッホーイ
ってオイラのハートはときめきキュンキュンだったのですw


結局のところ、いつも楽しくやってる男子一同に女子が混ざったところでよぉ!
男女の間に友情なんざ生まれんのですよ!(ーдー)クワァッ
もっと他のなんかが起きるんですよ!いつも事件なんすよ!w


だからのぉ、きいち先生よ?
ギャグとか自負してないでガチ恋愛漫画が読みたいのじゃよwオイラとしてはw


それが出来んのならOPのラストカットの一番右端(メリー、高橋さん、食堂のシンデレラが女子会してるw)みたいなのやってくれ頼むw


ところでサントラは・・・ブルーレイ買えってことすかー;
ですよぬー;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

66.5 6 双子で兄弟なアニメランキング6位
PERSONA trinity soul -ペルソナ・トリニティソウル(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (474)
3021人が棚に入れました
本作は2006年に発売されたPS2用の人気ゲームソフト『ペルソナ3』の10年後を描いたテレビアニメ。
ただし、ペルソナ3をそのままアニメ化したものではない。世界設定をペルソナ3と共有するものの、登場キャラクターや物語はまったく新しいものになっており、タイトルも「トリニティ・ソウル」(三位一体の魂)とされている。キャラクター原案は原作同様に副島成記が担当。
日本海に面した"綾凪市"に住む3人の兄弟が主人公で、謎の猟奇事件に巻き込まれたことで「ペルソナ能力」に覚醒していく。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人間ドラマとしては一級品

ゲームは女神転生とかデビルサマナーとかならちょっとやったことありますが、多分ペルソナシリーズは一つもやったことない。いくつもの伏線が張り巡らされたストーリー、キャラの心情描写、あらゆる面で高品質。ただ痛快アクションものとは決して言えずスローテンポで重い内容、人間ドラマを見たい人に向いてるかも。

・セカイ系?
このアニメは厳密に言えば違うんでしょうが、所謂セカイ系と呼ばれるアニメに限りなく近いんじゃないかと思います。「くじら」「ペルソナ」といった謎多き設定は終盤にてセカイ系のような展開へと収束されていきます。伏線は見事でしたがそこにはオリジナリティは感じられず、個人的にはあまり惹かれるものはありませんでした。難解な部分もあるにはあるんですがあまり考察の余地はありません。ただ色々な捉え方も可能ではあるとは思います。

・バトルは・・・
この作品が評価されにくい最大の要因としては、ペルソナを駆使したバトルがあまり面白くないというところでしょうか。決してクオリティが低いというわけじゃないんですが、なんか透明の変なもん出してごちゃごちゃしてる、ぐらい印象が薄いです。そのバトルもあまりしないまま敵が自滅していくので、ほとんど燃える展開はない。雰囲気はダーカーザンブラックに似ているが、バトルが面白くなければ似ているとも言い難い。作品の目指しているものは異能者バトル物ではないので、それを期待すると肩すかしを食らうのではないかと思う。

・最大の魅力は人間ドラマ
登場人物それぞれを見ていくと一人一人にドラマがあり、そこだけを見れば一級品と言っても差し支えないかもしれない。主人公の他にも使命感を持って戦う兄、どこか中性的で謎を秘めた弟、影抜きという危険な遊びに嵌る少女、等々登場人物には多くの謎を含みながら物語が進行していき後半になるとその素顔が明らかにされていく・・・どれも切なくグッと来る素晴らしいものがあった。友情・家族愛・兄弟愛といった人間ドラマとして見れば本当に良い作品です。声優陣も結構豪華で演技もこれまたいい・・・とにかく沢城さんの演技は筆舌しがたいほどお見事です。敵となるマレビト側の人間ドラマをもう少し扱って欲しかったかも。

・総評
以前視聴してぼんやりと好印象だったのですが、再視聴してみて、やはり心に残る良い作品ではあった。複数回見直したい作品ではあるが、分かりやすいエンタメではないのであまり人にオススメとはいいづらいか。物語の本筋の印象はあまりパッとしないが人間ドラマとしてなら十分見応えあり、というのは上記の通りです。登場人物を心情じっくり味わいながら見れる人なら、名作候補にもなりうる作品かも知れません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

バトルよりも人間ドラマに力を入れた、深みのある作品

舞台は富山県。

東京の親類の家に預けられていた主人公・神郷 慎(かんざと しん)と
弟の神郷 洵(かんざと じゅん)が
10年ぶりに富山の実家に帰ってくるところからスタート。
ちょうどその頃、怪事件があちこちで発生しており
警察署長である兄の神郷 諒(かんざと りょう)は秘密裏に事件を追っていた。
慎の学校でも被害者が出て、慎も洵も友人らと共に事件に巻き込まれていく中
さまざまな事実が明らかになっていく・・というお話。

今まで『ペルソナ4』のアニメ版は観たことがあったものの、
原作のゲームは未プレイなので、予備知識もほとんどなく視聴。

まず、OPやEDだけでなく、OST全体通して音楽がとても良かった。
全26話のうち、13話までの前半では「くじらのはね」という絵本や、
「影抜き」という危険な遊びにはまっていく学生達など
随所に伏線らしきものが張られていく。
しかしそのわりに、どこかで事件が起きても、ハッキリしたことがわからないまま
物語が進み、やや間延びして感じてしまったのは否めない。

それが14話からは一転、シリアスな人間ドラマの展開で
どんどん引き込まれていった。

登場人物それぞれの家庭事情など、子どもの頃の回想を交えながら、
親子、夫婦、兄弟の絆や愛情、強い想いと事実が描かれ
それらにはけっこう泣けてしまった。
また、心情描写も細かく、とある人物達には
さらなる悲しい事実が隠されていたりしてつらかったし、
研究という名のもとに失われるたくさんの大切なものに、ものすごく胸が痛んだが
単純なバトルものではない深みがあったのには好感持てた。

しかし、ペルソナ同士が戦闘するシーンが度々ある以上、
半透明に見えるそのデザインを、もう少しハッキリ見せるとか、
バトルシーンの立ち回り方にも、力を入れて欲しかったし、
各人のペルソナがどんな特徴を持って、強さはどれほどか、など
原作を知らない視聴者への説明が足りなかった気がする。
無気力症についても同じく・・・
あと、鳥のくちばしのような鼻を持つイゴールが
チラッとしか登場しなかったのは、ちょっと残念。

けど、背景の景色はとてもリアルで美しかったし、
特に雪の情景は印象深く、余韻の残る作品だった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 39
ネタバレ

真祖 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

トリニティソウル(三位一体の魂)

本作は2006年に発売されたPS2用ゲームソフト『ペルソナ3』の世界から10年後にあたるパラレルワールドを描いたテレビアニメである。

【ペルソナ】
心の奥に潜むもうひとりの自分の姿。適性ある者のみが神や魔物の如き姿をもってそれを具現化させ、自らの存在を脅かすもの、相容れぬものと戦うことができる。
ペルソナは心の一部であり、保有者と切り離すことは不可能なものとされている。
保有者の強い精神によって御され、基本的には保有者を守護しているが、保有者が御するに足りる状態にないと、暴走したり、自らの意思を持つように行動することもある
━─━─━─以上wikipediaより━─━─━─━─━─━

この作品、展開が遅いというより1話でも飛ばしたら違和感
があるのではと思えるくらい丁寧に描かれてた
自分が好きなアニメのほとんどに共通する『絆』が
このストーリーの根底にもあると思う
アトラスのゲームは真・女神転生シリーズ(神ゲー)しか
やったことないがこのペルソナ3にもあのダークな雰囲気と死生観?みたいなのがあった
BGMもゲームっぽくてgood! 
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
バトルシーンはペルソナが本人の精神に関わるものなら
もっと形状とか属性とか個性を出して欲しかったとは思う
が元々能力バトル系ものじゃないし、このストーリー
でそれをやるとごちゃごちゃしすぎるのかな・・・
でも一つ弱点くらいは設定して欲しかったな~
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
23で涙腺が崩壊した;;
{netabare}かなるぅううう~~・゚・(ノ∀`)・゚ {/netabare}
どーやら自分は素子(甲殻)長門(SOS)綾波(零号機)など
無機質なのを好む傾向にあるみだいだ(中二乙w)
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
22話くらいで(早すぎるとバレになる)wikiのキャラ紹介
を見直したほうがいいかもしれない
ただ単に自分の理解力が乏しいだけかもしれんが(ーー;)
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
見終わった感想↓
「もーちっとリアル妹共とも世間話でもしてやっか~
しゃーなしで」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

66.7 7 双子で兄弟なアニメランキング7位
BROTHERS CONFLICT(ブラザーズ コンフリクト)(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (591)
2954人が棚に入れました
会いたいときに会えるけど、愛を囁き合うには近すぎる--それがわたしたち、キョーダイ。父の再婚をきっかけに、突然13人もの兄弟ができた女子高生・絵麻。東京都・吉祥寺に建つ「サンライズ・レジデンス」というマンションでたくさんの兄弟と一緒に暮らすことになり、戸惑いながらも楽しく充実した毎日を過ごしていた。あくまで“家族”として兄弟に接する絵麻だが、兄弟たちはそんな彼女に特別な想いを抱きはじめる。ひとりの少女をめぐる恋模様は、やがて兄弟間の衝突(コンクリフト)に発展してしまい……! 禁断のキョーダイ的“恋愛衝突”(ラブコンフリクト)開幕!
ネタバレ

横浜ゆう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

頑張ったけど・・・視聴継続できなかった。。。

逆ハーレムアニメ
初めに言っておきたい。個人的感想で他意はない。
私が男だからなじめない感があるのかもしれない。

AMNESIAでも同じこと書きましたが・・・
色々な男にキスされてなぜ葛藤や抵抗をしない??
性別による貞操感覚の違いでしょうか・・・

不思議なんだけど女子の妄想ってそうなの?
大勢から押し倒されてキスされてあんな感情なんかな?
イケメン&ホスト系ならしたい放題www
イケメン&ホストの連れ大勢で一人の女性に押し迫り可能??
ありえんwwww
これが女性の妄想なのかぁぁ~~~~~!?

普通にハーレムアニメ(女→男←女)の場合は
男が言い寄られて
「えぇ~~~~!?えぇ~~~~!?」って感じで
良いのか?良いのか?でもでものドキドキ感的な。
主人公の葛藤というか抵抗する心境を楽しめますが。。。

オトメイト作品(男→女←男)の場合で違和感があるのは、
主人公の女性がキスされても押し倒されても流される。
主人公の心境を楽しむものとして感じられなくて・・・
男どもの迫り方のみでドキドキさせているような感がある。
だから主人公に感情移入しにくいていうかできない。
イケメンの心境にも感情移入はムリだわ

ママレとか桜蘭とか花男とかとは別物のような気がする。
上記は主人公(女性)の心境を表現しているけど、
オトメイト作品は心境表現があまりないというか皆無。

想像してみ?
ハーレムアニメで女性からキスされ押し倒され
主人公の動揺とかドキドキ感があまり表現されず、
主人公は貞操感覚なくなされるがままやっちゃう・・・
押し倒す女性の迫り方ばかり描かれてみ?
しかも!!それが全員血のつがらない姉達・・・

エロゲ止まりでいいじゃんかソレ?
イケメンを次々攻略!!それなら性別関係なしにOK
なぜアニメにしたし?それも放送版・・・
やりたいならOVAでキワドイシーンありありでどう?
多岐ルートで勝手に妄想してくれぃ!

主人公のドキドキ感の描かれないハーレムって・・・
逆ハーレム嫌いじゃないけどオトメイト作品は個人的に嫌い。
緋色の欠片・アムネシア・ブラコン。。。
見れるのは薄桜鬼くらいか・・・

注>>>>>>>>
ムカつく気分になるのが嫌なら見ないほうが宜しいかと?
☆朝日奈家の兄弟のホンネ☆あるチャラ男君の電話記録☆
{netabare}
マジで大丈夫?
   ,. ‐'""'ヽ、
  /  , -、   i
 l  i   } /
  i,  }  r' {
  `´   ヽ _)
        ,r‐、     _,. -―--、、
        ヽノ  , '´       `ヽ
       、   /              \
        ,ゝ'       ,  ゛、   ヽ ゛、 ゛、
         /    , i, i   l゛、r'"ヾ\ ゛、 ',. i
.        i/    .l|,rーi;  i| \ヽ、ヾ`、. l l |
        l   ', レヾ ヾ 、゛、  〇 ` ヽ'ヽ !
         i 、. ヽ ゛、 〇  `   , ,   Y/ li
         ヽヽ, トヽ , ,       /'l  l i
          ` ーヽi     r1  ,.r' l l.   ',
             /ヽ、..,,,___` -'´ ,!, l l.  ',
            ,'   il l l,r| /  !, l  !.   i
            ,'  ll ,.イ ,.ri´  /リ ヽ、 i.  i
              i  lレ lレ' q l, /!〉′  `ヽ、 l
{netabare}
{netabare}
{netabare}
{netabare}
{netabare}
{netabare}
{netabare}
{netabare}
ここからは引き返せないよ~覚悟してねっ!
{netabare}

あのさぁ~聞いてくんねぇ?
この前クソババァの再婚で妹ができちゃってさ~
同居することになったんだけどねwww
思わず色情しちゃったから迫っちゃったんだけどさ
そしたらさ~キスしたって抵抗しないんだよね~ww
おっ!もしかしてイケるんじゃね?って感じでさぁ
・・・・大事に?
いやいや色欲が勝つに決まってんじゃんっ!
あいつも満更でもなさそうだったんだぜ~
ヤレる女が身近にいるなら万事おkじゃん
全室トイレ完備って感じwwwぎゃははっは~
・・・妹?
関係ないっす!どうせ血が繋がってないからっwww
・・・えっ?
だからぁ~大事に思ったらそんなことする訳ないじゃん!
俺を誰だと思ってるんだよwww
俺様はラファエルじゃねぇんだからさ~
ある意味アスモデウス~www
でもロリおkで最強ぉ~~~
キスしたって触ったって押し倒したってあいつは
優しくすれば「家族っていいなぁ・・」って思ってんだゼ!
マジ笑える~~ババァの再婚サマサマって感じだよ
でもさ~兄弟みんな狙ってるから穴兄弟はヤじゃね?
いろんな意味で兄弟ジャン!ぷぷっwww
おっ!!ヤベっ! また今度じゃな!

⇒だから見るのやめとけって言ったじゃん
でも本心じゃないから私のことキライにならないでねっ!wwww
悪いオトコはこう思うかも???
覚悟しなっ!絵麻!
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

想いを寄せられる相手は、13人の兄弟。

もともとは小説から恋愛ゲームに展開していた作品。

イケメンばかりの女性向け作品です。

キャラの性格や年齢、職業は様々。

各種取り揃えられているので、
きっとお気に入りの相手が見つけられるでしょうw

全12話です。
(+DVDにおまけの1話と、OVAが2話あります。)


● ストーリー
父親の再婚により、
新しい兄弟と暮らすことになった朝日奈絵麻(あさひな えま)。

新しい兄弟は、長男は31歳から末っ子は小学生までという、
男の子ばかりが13人…!

新しい家族に喜びながらも、
徐々に絵麻に惹かれていく兄弟も現れて…。

イケメン兄弟との共同生活には
何かが起こる事間違いなし☆


初めはリアリティなさすぎなこの設定に入り込めなくて、
変なアニメだな~と引いて見ていましたが、

キャラを覚えてお気に入りのキャラができるにつれて、
違和感なくこの作品の世界に入り込めるようになっていました。

とりあえずストーリーは、
絵麻と兄弟たちの甘い共同生活がメイン。

中身よりもキャラとの絡みを楽しむタイプの作品です。

13人の兄弟がいるのに、
ストーリーは全部で12話。

1人1話だとしても話数足りないよね…?
と思っていましたが、

1話で複数からのアプローチがあったりするので、
問題なくおさまっていました。

出番が少ないキャラもいましたけれど、
それは仕方ないかな。


● キャラクター
社会人から小学生までという年齢の幅に加え、
医者、弁護士、お坊さん、アイドルなど職業の幅も様々。

よくまあこれほど様々なタイプを網羅したものだと、
ある意味感心していました。笑

キャラの名前が覚えられない段階では、
職業とか属性でキャラを覚えていました(笑)


私のお気に入りは、
ゲーム会社に勤めている七男・棗(なつめ)です(*´ω`)

ぶっきらぼうに見えて実は優しいところに、
ときめきが止まらない(/ω\)

気持ちが抑えられなくて積極的なところも悪くないですよ…!(*´Д`)

スーツ姿というのもポイント高い。大人な魅力(/ω\)

優しくて頼りがいがあってかっこよくて、
こんな兄がいたら幸せ過ぎる~(*´Д`)


後半は絵麻の同級生、十一男・侑介(ゆうすけ)にも
浮気してましたが…。笑

アホだけど、純情でまっすぐなで一生懸命なところがかわいい♪
性格がとても理想的な男の子です^^


短い話数の中でも、
それぞれのキャラの魅力がちゃんと描かれていて、

どのキャラにも好きなところがある♪

さらに声優さんも豪華なので、
イケメンボイスで耳も心地よい…(*´Д`)

梶裕貴さん演じる十三男・弥(わたる)のショタ声、

初めは違和感持っていたのだけど、
今では可愛すぎてメロメロです…(*´Д`)弥ちゃんかわいい


● 音楽
【 OP「BELOVED×SURVIVAL」/ Gero 】

ノリがよくて、お気に入りの1曲です^^

この曲でGeroさん初めて知りました。

OVAのOP「MY SWEET HEAVEN♂♀」も聴きましたが、
私はOVAのOPの方が好きかな♪

高音ビブラート美しすぎ!


【 ED「14 to 1」/ ASAHINA Bros.+JULI 】

13人の兄弟と絵麻の飼っているペットのジュリが歌ったED曲。

13人もいると、
兄弟みんなで歌うだけでアイドルグループになっちゃうねww

声優さんがちゃんとキャラの声に合わせて歌っているのがすごい!

曲も普通にいいし、
何より歌詞が兄弟たちの気持ちに合っていて、いい感じです♪

アニメでは流れませんが、
それぞれのキャラバージョンも存在していて、
キャラに合わせて歌詞も微妙に変えられていて、それも楽しい^^

私は「雅臣&弥ver」がお気に入りです♪
好き勝手歌う弥ちゃんを叱る雅臣(まさおみ)さんにきゅんときた(*´Д`)


● まとめ
最初はキャラに魅力を感じられなかったけれど、
最終的にはそれぞれ好きになりました♪

この作品のいいところは、
同じ子を好きになってしまって争うこともあるけれど、
なんだかんだ兄弟仲がいいところかな♪

家族だからこその絆が感じられる^^

同じ屋根の下に想いを寄せてくる男性が…
兄弟としていつもそばにいるのは、愛をささやく男たち…

そんなドキドキを存分に堪能できました♪

ただまあ、こんな心落ち着かない家に憧れはしませんww

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

棗は最強だと私は思う

いや~やっと見終わりました。

お父さんが再婚して
13人の兄弟ができるって話です。


兄弟萌の自分としては
密かに期待してた作品ですww


ただ、初めに言ってきますが、
13人兄弟が居るとか、
リスが話すとか
設定はありえん感じです。

また、この話を見て、
「棗やばすぎ!!」
っとおもい原作の方も見させていただきましたが、
原作の方が正直良かったと思います。

ありえん設定は変わりませんが、
アニメの方では
いつの間にこいつフラグたったんだ?
っとおもうくらい
展開が急すぎて、
正直理解できませんでした。

おそらく視聴者に感情移入してもらうために
主人公のセリフを少なくしたり、
あえて主人公の名前を
言わないようにしていたのだろうけど、

どっちつかずな主人公に
正直むかっ腹が立ち、
感情移入するどころではなく、
むしろ主人公は嫌いでした。


原作の方でも
おとなしい主人公ですが、
アニメほどではないかなぁ。

あと、アニメだけだと、
名前と顔一致しないで終わった人
けっこういるんじゃないかな。

それくらい兄弟の中でも
かわいそうなくらい出てこない役の人とか
あの人のかっこいい場面とか・・・
全面カットでしたね(笑)

それもあり、
内容に関しては
かなり厳しい評価をつけさせてもらいました。


ただ、

ここからが重要です!!


棗が最強すぎます。


途中出場にもかかわらず
彼はあまりにも最強すぎます。


彼が出てから、
この話が面白くなってきましたし、
正直彼が居なかったら、
原作読もうなんて思わなかったでしょう。


もちろん原作でも棗は最強です。


個人的なランクをつけさせてもらうのなら、

彼氏にしたい
1、棗 2、梓 3、昴
お兄ちゃんにしたい
1、棗 2、梓 3、ルイ
結婚したい
1、棗 2、雅臣 3、要

ってなくらい
棗最強です。

原作も
1stシーズンで誰か決めませんでしたが、
2ndでは決まるらしい。カモ?

いったい誰を選ぶのやら・・・。


いや、でも、
棗は最強でしょう。

鼻血出るかとおもったわ~。


ここまではまるキャラって、
本当に久しぶりだわ~
なので、キャラの評価は
MAXつけさせていただきました。


ゲームも出るらしい。
ゲームめったにやらないけど
棗攻略したい!!

買おうか思案中。


あと、どうでもいい話ですが、
一話終わると
エンドカード?といってHPで壁紙もらえるんですが、
棗がずっと出なくて

う~~~~~

って思っていたら
最終話についに棗!!

職場のパソコンで確認して


棗きたー!!!!!!


っと叫んで赤っ恥をかきました。


会社では
見てはいけません。
気をつけましょう。
(↑ばかです)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

66.1 8 双子で兄弟なアニメランキング8位
うたわれるもの 偽りの仮面(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (539)
2720人が棚に入れました
目覚めたのは雪深き山間部。
過去も名も思い出せぬまま彷徨う男に、世界は優しくはなかった。
巨大な牙を持つ生物が襲い掛かり、闇に蠢く異形が男を追い詰める。
そんな男に差し出されたのは白く美しい少女の手……
その手を取った時、物語は始まった。

声優・キャラクター
藤原啓治、種田梨沙、利根健太朗、水瀬いのり、加隈亜衣、原由実、山本希望、櫻井孝宏、佐倉綾音
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

偽りの仮面

『うたわれるもの』の続編らしい。

1話観た感じでは、前作の続きではなさそうなので、
こっちから観始めました!でも大丈夫そうだと思う。

18話辺りから、駆け足感が強く『?』と感じるところも。

25話
{netabare}
出だし5分ぐらい無音声だった。
オシュトルが亡くなり、ハクが成りすますのは、
タイトル通りなんだろうけど、25話使ってそこまでで終わりとかねー
{/netabare}

24話
{netabare}
ラオウvsオシュトルは一応終わったけど、
最後ネコネ泣いていたから、オシュトル死にそう…

25話のタイトル『意志を継ぐもの』だし。

続きはゲームで!かアニメ3期見てね終わり感しか感じない…
{/netabare}

23話
{netabare}
まだ脱出途中…

ラスボスラオウ、黒幕ルルーシュもどきって感じ?
続きはゲームで!って感じで怖いわー
{/netabare}

22話
{netabare}
オシュトル、アンジュ救出からヤマト脱出まで。
救出に1話とか使い過ぎだろうと思いつつ、
デコポンポが落とした、オシュトルの仮面拾ったのは、
絵面的にラオウ?
毒持った犯人分からない、続きは続編ゲームで!みたいな
終わり方だといやだなー
{/netabare}

21話
{netabare}
帝の崩御はトラップではなさそうで、アンジュも、
オシュトルが差し入れたお茶を飲んで倒れると…

毒もったのは、ホモかルルーシュもどきだろうけど、
ハクが仮面付けて出てアンジュ復活で終わるのかな?

トゥスクル侵攻から、大分、駆け足過ぎな気がするー
{/netabare}

20話
{netabare}
トゥスクル強すぎでしょう

クロウが、クオンを『お嬢』と呼び、あの方の忘れ形見的な
セリフを言っていたから、ハクオロの子供は確定かな。

生んだのは誰になるのかが気になる。

ヤマト側は、帝が策を用いるようなことを言っていたから、
次回予告の『崩御』は何かの策なのかな?

トゥスクル側のキャラの方が、個人的に好きなので
もっと出番を増やして欲しいかな。
{/netabare}

19話
{netabare}
アトゥイの娘LOVEオヤジよりも、
トゥスクルに入り、支援物資輸送中、コポポが、
ムックルに気がつき、暴走して後を追っていくのだけど、
うまい具合にムネチカの所に誘導されて、結果として
支援物資が、コポポが積んでいるものだけになってしまったのは、
アルルゥ策士だわぁと思った。

次回は、ベナウィとクロウが登場するみたいなので楽しみ!
{/netabare}

18話
{netabare}
トゥスクル侵攻の理由が特に説明なく侵攻開始…

そして、ハクに支援物資を送る仕事をオシュトルが依頼。
かなり強引な感じだけど、トゥスクルにハクが行ったら、
ハクオロが復活して出てくるとかあるのかなー
{/netabare}

17話
{netabare}
ハクと帝の関係が分かる回。

帝がハクの実の兄で、ホノカとアンジュは、
帝の妻と娘に似せて作られたものとも…

帝は、家族を取り戻せた的な事を言っていたけど、
トゥスクルに赴いていたウォシスが、17話最後に邪悪な顔していたから、
トゥスクルと戦争して終わるのかな?

トゥスクルは、オボロが帝位?についていたけど、
そうすると、クオンは、オボロの娘とかいうオチなのかな?

17話で、アイスマン(ハクオロ)が、帝の回想で出てきたけど、
あっちの計画より、帝とハクは後の人達みたいね。
TVアニメ3期とかすぐにやってくれるとすごく楽しめそうな感。
{/netabare}

16話
{netabare}
仮面の力を目の当たりにして、何もできなく、
自己嫌悪に陥っていたハクを慰める回。

メインは男祭りで、マロロはやはり男色家で生贄はキウル…
男祭りを見た腐ルティエさんは案の定歓喜で昇天。

しかし、ネコネって、キウルの他にミカヅチにも
好意を寄せられていたとは意外。
{/netabare}

15話
{netabare}
デコポンポの話は一切なく、
ウズールッシャとの戦いで八柱将3人、
ライコウの知力、ムネチカ、ヴライのチート戦闘力と、
オシュトルの卓越し過ぎの剣術がメインフォーカスだったと思う。

ハクオロが巨大な怪物になれたみたいに、帝から仮面をもらったもの
全員同じようになれるってことは、帝はハクオロと同じ人間ぽいなーと。
これは、後々わかるのだろうけど、前回助けた剣豪さん親子、
ハクの所に居候決定のようで、なんかワケあり人部屋みたいだーねw

次回は、笑いネタ回ぽいので楽しみ。
{/netabare}

14話
{netabare}
ルルティエとアトゥイが父の代わりに戦に参戦する為、
オシュトル、ミカヅチの隊に合流するべく移動中、
ハク、ルルティエが集落で人質に取られている人たちを
たまたま見つけ、ルルティエの助けたいという願いにハクが、
知恵を絞って全員救出すると中に幼女が…

その幼女は、剣豪ヤクトワルトの子で、
ハクたちの仲間になるーという回だった。

デコポンポは、まだ敗走しないのかー残念。
{/netabare}

13話
{netabare}
ハクが帝から呼ばれ雑談の相手をさせられている状態からスタート。
そこで、ハクの質問の中から、デコポンポだけ世襲で、
八柱将になっていることが分かったw

で、軍議でみんな、デコポンポスルーしているのに納得。
誰か裏切りそうな感じで進んでいるけど、誰か裏切るのかな?

あと、OP/ED変わったけど、後のネタバレ的な絵が多すぎだよぉ…
{/netabare}

12話
{netabare}
ハクが、帝からアンジュ救出の褒美をもらうのだけど、
双子の巫女さんをもらうことに…
ハクハーレムが増えていく~。

そして、ルルティエは、もう腐要員でしか…
さり気なく、女性専門家をディスってるアニメな気もするけどw

前半戦終わったけど、日常回と、
後半活躍するであろうキャラ紹介で終わっちゃった印象。

あと、4話Cパートで、帝が『やっと見つかった』と言っていたから、
ハクとは、何かしら血縁関係とかなのかな???
{/netabare}

11話
{netabare}
アンジュが皇女としての自覚を持つ回

オシュトルとオウギって面識があるようで…
オシュトル苦労してるなーというのが分かる回でもあった。
ルルティエは、もう腐ルティエってのも…

あとは、ヤマト八柱将でも、アンジュに対して、
オシュトルが飴、ムネチカが鞭という役割もね。

次回から、のほほん回から、本筋に移行するみたい。
長かった…
{/netabare}

10話
{netabare}
ヤマトの皇女アンジュが、オシュトルに恋をしたという恋話回
あと、ハクと女義賊との出会い。

オチを腐ルティエさんが、BLでかっさらうとは…
風呂とBLが好きなアニメだなぁとw
{/netabare}

9話
{netabare}
前回の捕物の話とは変わり、トゥスクルからの使者のほのぼの話。

アルルゥとカミュ、ムックルが登場。
クオンが、この2人を姉様と読んでいるから、
前作の誰かの子供の可能性があるのかな?

カルラとトウカを母様とも読んでいたしね。

風呂、専門家ネタがまた出てきたけど、
もはやネタではなく好きで出しているとしか…
{/netabare}

8話
{netabare}
ヤマト八柱将が一人デコポンポの不正を暴く捕物話
このキャラって前作にも似たようなものがいた気が…
悪者はみんなこの絵なのかw

久しぶりに風呂、専門家ネタがない回だった。
{/netabare}

7話
{netabare}
また風呂から?と思ったら…
BL本からだった…ヤマトの皇女お披露目がメインだったけど、
大体、ルルティエ…腐っている…が持っていった感じ。

あと、ハクが、ヤマト八柱将を見た際に、
1人だけ凄く反応したキャラがいたけど、あれがラストに繋がっていく
キャラになるにかな?
{/netabare}

6話
{netabare}
また風呂から…風呂好きだなぁ。

旅籠屋「白楼閣」の女主人から、酒宴に誘われるハク。
その正体は、クオンの育ての親だった。

舞台はヤマトだけど、前作の舞台トゥスクルでの登場人物が
出てきたということは、今後、たまに違うキャラも出てくるのかな?
ちょっと気になる。
{/netabare}

5話
{netabare}
ハクとウコンの風呂から…専門家向けか…

家出少女とそれを追う少年の新キャラが登場。
少年の方はウコンの部下?みたいだけど、
次回以降、この2人が仲間になったようだから、
どんな感じになるのかな?
{/netabare}

4話
{netabare}
帝都に到着して、ウコンの屋敷?へ

ウコンの妹ネコネの登場から、
風呂回へ…
マロロのメイク落としが見えるのはまだいいけど、
ハク×ウコンで、BL想像する腐ルティエさん…
無駄に画力高いのと声いらないから。

そして、翌朝町に出かけるハク+女子3人
ハクの仕事を探すらしいけど…仕事から戻ってきたら、
ネコネが、ウコンから預かっていた手紙を渡すんだけど、
ハクは字が読めない!!
この時点で、少なくともこの国の住人じゃないと気づこうよー
耳もネコ耳じゃないし…
そして、妄想する腐ルティエさん…

ウコンに呼ばれていった場所に行くと、オシュトルが!
オシュトルの正体はウコンだった!
ハクがオシュトルを次回から演じるのかなー

そして、最後は、また風呂で〆
{/netabare}

3話
{netabare}
ウコンからの依頼で、ルルティエ姫を帝都まで送る護衛につくことに。
それで、盗賊に襲われるのだけど、ウコンが元から仕込んでいた策で、
わざと積荷を奪われ族を一網打尽に。

族の中に密偵ぽいキャラがいたけど、今後、仲間になるのかな???

族を掃討した後に、帝都から、前作の主人公登場?と思ったら、
似ている別人らしい。気のせいか主人公に背格好、髪型似ている気が…

ヒロイン枠は、今のところ、マロロと鳥なんだけど、次回予告で、
腐っているシーンがあったのだけど、ヒロインは女の子以外なのかな…
主人公、風呂シーンでクオンの裸見ても無関心だったし。
{/netabare}

2話
{netabare}
クオンとハクが泊まった里にモンスター出ましたー

ウコンという任侠者に手伝ってくれーと言われ手伝い倒しましたーと、
ウコンという新たな仲間?ゲットと、
体力面ダメダメでも、ハクの数字に強く洞察力に優れているという
長所が分かってきた回。

OPで前作主人公出てたから、同じ時期の話なのか、
それとも、後に仮面を付けるのか?どうなっていくのか楽しみ。
{/netabare}

1話
{netabare}
記憶を失い、雪山をさまよっていた主人公が、
クオンという女の子に助けられて、
記憶を失っている主人公に『ハク』という名前を付けてあげるのと、
主人公の得意分野の描写がある1話だった。

まだ1話なのでなんともだけど、ハクという名前は由緒ある
名前みたいな事をクオンが言っていた気がするから、
前作とも関連性があるのかもね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

違うよ、ゲームではもっと良い作品だったんだよ!…と言いたい。

脚本!違う!違うよ!
…と、第一声を書いておきます。
やっと同時進行して終わったので書きます。

ゲーム・Vitaでハードクリア。プレイタイム60時間。wikiなし。トロフィー全回収。全演出回収。

アニメ・全話視聴。


ゲームだけの評価は星5でも良いです。三部作の二部作目になるので最後は繋ぎになってしまうのは仕方ない。それでもゲーム版は良い作品でした。早速『二人の白皇』を買いました。書いたらプレイします。

(※注意・かなり長文になります。長文が苦手な方はお避けになって結構です。)

では始めます。

{netabare}
さて、ではアニメ版を…

正直違いが多すぎる。これが第一印象です。
演出が前後してたりや演出がなかったり、居ない筈のキャラが居たり居なければならない所に居なかったり、謎解きもハクがやらなければおかしいのに他のキャラがやってたり…
挙げればキリがない(-_-;)

でも1番の原因は全25話では表現するのに尺が足りなかった事でしょう。詰め込むしかなかった、なら仕方ないですが、最悪なのは脚本がゲームをやってなく、もしくはかいつまんだだけでただ資料を読んだだけで書いた怠惰な方か…。
だったら嫌だな。

アニメ版は1話目から駆け足だった感じがします。
が、それは仕方なかったのかなと思います。
ゲームと同時進行でやってて、情報量の多さをこのアニメで全て表現は無理だと思いました。
せめて3クール、余裕を持たせるなら4クールは欲しかった。
前半に日常回に時間を使いすぎたのも欠点ですね。
もう後半が駆け足ではなく色々と無視したやり方になってました。
3期(二人の白皇)については後で書きます。

折角なので良い点も書きます。
前作、『うわたれるもの』のキャラが出てくるのはプレイした人には嬉しいですね。ゲームでも出て来ますがプレイキャラとしては使えません。
次に食べ物が美味しそう…♪見た感じは中華料理に近いでしょうね。作法などからも、ね。
薬の調合の仕方や薬膳等も中国系だから場所的にもそこかな。
ケモミミ好きなら堪らない!(私はそこまで(-_-;))
古語も合ってる。
一応ストーリーの最初と最後は合ってる。
個人的にまたムックルが見れた(笑)

キリがないのでこの辺で。

さてストーリーやキャラ等なんですが…

まず
『ハク』がちょっと違う。ダメ男だけど人当たりが良いのは合ってるのだけどなんか違う。

『ネコネ』はキャラは◯。なんですが、クライマックスの大切な部分が全く違うストーリーになってて感動シーンがかなりチープな出来上がりに…残念。

『ウルゥル』と『サラァナ』の登場場所が違う。後、クライマックス付近で行動出来て居るのでそれも原作とは全く違う。これは結構マズイ。

『クオン』は能力解放した場所が違う。これのお陰でストーリーが絶望的。

『マロロ』がもう『おじゃ◯丸』。

『ルルティエ』は色々描写が削られて可哀想なキャラ。BL好きだけが強調され残念ヒロインに。ゲームでは良いキャラなのに…。

『キウル』は原作と違う行動を取らされたり、登場回数もかなり減らされている。残念キャラに。

『アトゥイ』戦闘狂などの描写がない。かなりクセのあるキャラだったのにな。持ち味が…

『ノスリ』『オウギ』はほぼゲームと同じ。ただ旅団配下が登場しない。

『ヤクトワルト』は雑。説明もちょっとしかなく、なぜかヤマト側についている。

とりあえずキャラ違和感などです。


次はストーリー。

前半パートはまぁキャラ紹介などがあるから目を瞑るとして帝都に着いてからちょいちょいBLネタが多い。制作してるときがそんな時期だったのかな?そこに時間を裂くくらいならもうちょっと他のパートに生かして欲しかった。
ゲームではハクとルルティエが新しいお菓子の発明をしたりアンジュの火遊びがどれだけの莫迦な事だったかとか結構面白い事をするのでそっちを使って欲しかった。
BLばかりなとこはネコネの言葉を借りて『不潔なのです…』。

ネコネがサコンの正体を知ってたり、殺戮の描写が生ぬるい、グンドゥルアの猟奇さがいまいち等々は尺の問題と放送の問題があるから仕方ないとして1番の問題は後半のクール。クライマックスのオシュトルの所なんか別物になっている。

ハクの落ち込む理由も違う。アレではミトの話が噛み合わない。原作ではハクはヴライの殺戮を見てではないのです。実は仲間と行った洞窟内の出来事を見て…
これからゲームをやる方が居るかもなのでネタバレは書きません。
多少書くならウズールッシャのヴライの戦闘中にはハク達は全く違う場所に居ます。

次に帝の崩御の詳細が出されていない。
ゲーム版は帝の崩御の理由が出ています。が、アニメ版ではない。アンジュも巻き込まれるのですがそれについては理由が出てくるのに帝に関しては何も。帝の崩御の詳細がなかったのでその後のストーリーに影響と弱さが出てくる。
それからここで居てはいけない『ホノカ』が居て『エントゥア』が居ない。どんどん崩れて行きます。

そして崩御の報せを聞いた八柱将ライコウ・デコポンポがトゥスクルから撤退しヤマトの大門で足止めされずに中に入れてしまってること。
ヴライが良識人になっているのももうアウト…
ヴライが帝を病的な程崇拝していて、だからこそヴライの正義は成り立つし殲滅戦のような猟奇さも納得出来る。が、アレではヴライが…
トゥスクルから帰ってきてからの(20話)からはもう別物です。茶番も多い。正直だれる。

原作の大事な事が1つ抜けている。デコポンポとライコウがヤマトに撤退してる間に実はハク達は野営をして何者かに襲われます。そして今後のキーにもなる『塩』…。なぜこれを外した?

1番許せなかったのはヴライVSオシュトルのバトル。『民を…』と言ってたオシュトルをヤマトの街の中で戦わせる暴挙。居てはいけないウルゥルとサラァナ。オシュトル勝負の鍵を握るネコネがあまり関わらない。ネコネの兄を想う行動やその行動後の絶望、これがゲームではかなりの見せ場なのにアニメではかなりチープ。
そしてクオンの能力発動。これはもう終わったと思いました。あそこで発動させてはいけない。

これでも半分くらいなのですがこれ以上書くとまだ長くなるのでこの辺で。ネタバレは少なくしてます。


さて、3期(二人の白皇)についてなのですが…
正直難しいでしょう。1番の問題はアクアプラスの現社長(2017:7/16現在)の下川さんが『アニメ化は考えてない』とインタビューで言ってる事。
そして『二人の白皇』は外伝にしようとしたネタも全て入れたと下川さん。これをアニメ化するとなるとかなりの量になり今回の『偽りの仮面』みたいに駆け足でも入らないという現実です。
4クール以上となるとアニメ化はかなりの賭けです。1クール放送するだけでも数億円掛かるので。
『偽りの仮面』の円盤売り上げもそこまでなので3期は基本難しいと思ってます。
もうひとつ下川さんが言ってたのは、やはり『偽りの仮面』での表現の違い。アニメとゲームでは違いがあり『アニメ・偽りの仮面』の続きにするか、『二人の白皇』単独で放送に持っていくか、悩んでるそうです。
が、今のところ社長を始めアクアプラスの情報では3期は作る気はないというスタンスです。今後は分かりませんが。
海外の反応は良かったし後は円盤の売り上げやゲームの売り上げが必要ですね。そうすれば変わるかもしれません。
下川社長自身は『やりたい』みたいではあるので。(インタビュー記事より。)

後の問題は声優さんですね。

ハク役の藤原さんは2017:7月から徐々に声優業再開されてるのですが、やはり年齢もあるし無理は出来ないでしょう。
クオン役の種田さんもどこまで回復してるか分かりません。
ウルゥルとサラァナ役の佐倉さんも2017:6月だったかな?3週間くらい入院していたらしいです。理由はちょっと分かりません。
情報として有力なのは、ファンイベントで聞かされてない事をやらされて精神的に…ってのがあるようです。

個人的には3期(二人の白皇)をアニメで観たい気持ちは強くありますが、こういった問題があるので正直…かなり難しいと思います。
私は良い作品のオフラインRPGゲームは完全クリアするまでやるので(二人の白皇)もやりますが、『うたわれるもの』『うたわれるもの 偽りの仮面』とアニメでやったので3期もやってほしいと思います。
ゲームが出来ない人の為にも。


こんなに長文になるとは思いませんでした。
読んで下さった方、心から感謝を…{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

格段に綺麗になった作画を引っ下げて帰ってきてくれました・・・

この作品は、うたわれるものの2期に位置する作品です。前作との直接的な繋がりがないのでこの作品から視聴しても問題はありませんが、前作より登場するキャラがいるので、懐かしさや1期との違いを堪能されたい方は前期からの視聴をお薦めします。

この作品の放送はとても楽しみでした。前作が好きで2巡くらいは視聴していると思います。
その上ヒロインのCVが種田さん・・・と知り俄然盛り上がったのを覚えています。

1話を見て感じたのは作画が格段に綺麗になっている事です。前作が2006年の春アニメで放送されたので今から10年前・・・今前作を視聴しても作画には古さを感じませんでしたが・・・
技術の進歩か制作陣の拘りか・・・それとも両方・・・?
作画の綺麗さには舌を巻きましたが、一番ビックリしたのが物語の序盤で前作のキャラ・・・カルラとトウカが登場してくれた時です・・・キャラデザがムッチャ綺麗になっているじゃありませんか^^
ここで前作の記憶を新たにするためもう一巡する事を決め視聴しましたが・・・その気になれば2クールの視聴だってあっという間です^^
こうして自分的には万全の状態で視聴を進めたつもりです^^

物語は、記憶の無い青年が猫耳しっぽのある美少女と冬の雪山で出会うところから始まります。
その少女は名をクオン(CV:種田さん)・・・各地を一人旅をしていたところでした。
青年は自分の名前すら記憶も無ければ文字の読み書きもできない有様・・・
これでは生活もままならない、という事でクオンが親代わりになる事に^^

親代わりになったクオンが最初にしたのは・・・名を与える事でした。
ちょっと考えたクオンは「あなたの名前は・・・ハク」
この名前は「伝承にまでうたわれし御方の名」
そして見覚えのある鉄扇をクオンはハクに渡すのですが、この時点で前作とどの様に交わっていくのかが半端なく楽しみになってしまいました。

肉体労働は苦手ですが頭の回転が早く機転の効くハクは、帝都でオシュトルに認められてクオンと一緒に働くようになり・・・ここから大きく物語が動いていきます。

クオンの勧めで旅籠屋白楼閣を拠点にしたハクは、オシュトルの命によりドブさらいの毎日・・・^^;
ですが、事あるごとにハクの周りには人が増えていくんです。
ハクは普段から特別何かに打ち込んでいる訳でもなければ、周りに気を遣って手伝ったりする様な事は決してありません。
白楼閣で見かける彼は昼間はお茶を飲んでいるか・・・甘いお菓子を食べているか・・・
夜になると男だらけの大宴会に興じてみたりと、やっている事は青年・・・というよりオッサンです^^;

でも・・・だからこそ彼の周りには何の気兼ねもいらないオーラが立ち込めているのでしょう・・・
そのオーラに惹きつけられ・・・癒される・・・だからハクの周りには人が集まるのだと思います。
元々はハクとクオンの二人だけだったのに・・・ホント大所帯と言っても過言ではないと思いますよ^^

クオン(種田梨沙さん):本作のヒロインでハクの親代わりでトゥスクル出身の彼女・・・前作とも大いに関係しています。
ネコネ(水瀬いのりさん):才女ですが激動を渡り歩くことを運命付けられ・・・
ルルティエ(加隈亜衣さん):気弱ですが家庭的で料理や裁縫を得意としています。
アトゥイ(CV:原由実さん):物腰の柔らかい口調が特徴の彼女ですが、戦闘力の高さが魅力です。
ノスリ(CV:山本希望さん):とんでもない事をやらかした後、ハクがお目付け役となり一緒に居ることに・・・
オウギ(CV:櫻井孝宏さん):ノスリの弟で情報の収集や操作が得意。
ウルゥル、サラァナ(CV:佐倉綾音さん):鎖の巫と呼ばれる双子の能力者。
ヤクトワルト(CV:江口拓也さん):各地を渡り歩く剣豪。
シノノン(CV:久野美咲さん):ヤクトワルトの養女。

回を重ねるにつれハクの周りが華やかになっていったと思っていましたが、改めて見てみると女性の比率がメッチャ高いじゃないですか・・・!?
これにカルラとトウカもいるんですよね・・・カルラのその妖艶さはどこから・・・っていう位魅力的・・・
ハク・・・これは羨まし過ぎでしょう^^;

こんな平和な毎日がずっと繰り返されれば良いのに・・・
でもそんな思いは所詮フラグでしかありませんでした^^;
久々に聞いたトゥスクルの地名・・・帝都に起きた一大事・・・
でも事態はこれだけでは済みませんでした・・・

大粒の涙が・・・嗚咽が止まらない・・・
「どういう事かな・・・?」が唯一発する事のできた台詞・・・
その目に生気は宿っていますか・・・?
それでも約束を違えぬようにと全てを振り払って前を見つめるのですが、その目に映っているのは何だったんでしょう・・・
詳しくは本編でご確認下さい。
最終話・・・私は涙が止まりませんでした。

オープニングテーマは、「不安定な神様」「天かける星」
エンディングテーマは、「ユメカウツツカ」「星降る空仰ぎ見て」
全てSuaraさんが歌っています。
オープニングはどちらも格好よくて好きな曲でした。
うたわれのテーマソング=Suaraの図式が既に出来上がっていると思います^^

2クール全25話の作品でした。前作は2クールで物語に区切りがつきましたが、今回の作品は2クールでも未だ道半ばです。
少し前に3期の噂をネットで目にした事があります。
物語の展開的にも面白くなるのはむしろここから・・・という感じがします。
続編が出るという前提で見ると作画も綺麗・・・キャラデザも綺麗で見どころ満載・・・
物語の展開的には帝都の物語にトゥスクルがどう絡んでくるのか・・・あるのは期待ばかりです。
この作品をしっかり活かすためにも・・・続編の制作を宜しくお願いします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

74.6 9 双子で兄弟なアニメランキング9位
青の祓魔師 京都不浄王篇(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (399)
2542人が棚に入れました
人間の住む「物質界(アッシャー) と悪魔が住む「虚無界(ゲヘナ)」。
本来は干渉することすらない二つの次元だが、悪魔はあらゆる物質に憑依し、物質界に干渉していた。
しかし人間の中には、そんな悪魔を祓う『祓魔師』が存在した―。

魔神(サタン)の落胤として生まれた奥村燐は、己の出自を隠し祓魔師になることを決意。
正十字学園内部に存在する祓魔師養成機関・祓魔塾に通っていたが、地の王・アマイモン襲撃の際、
魔神の落胤であることが露見してしまう。魔神の「青い炎」を恐れ、燐と距離を置く仲間たち……。
そんな最中、学園最深部に封印されていた「不浄王の左目」が何者かに盗まれてしまい、
燐たちは予期せぬ事態に巻き込まれていく―。

声優・キャラクター
岡本信彦、福山潤、花澤香菜、中井和哉、遊佐浩二、梶裕貴、喜多村英梨、高垣彩陽、佐藤利奈、平田広明、神谷浩史、浦山迅、小西克幸、谷山紀章、M・A・O、山路和弘

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャッチコピーは「青の炎、再臨。」

この作品は、「青の祓魔師」の続編に位置するものです。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

原作は未読ですが、2009年から始まった連載は現在進行形で既刊16巻まで出版されているようです。
今回2期となる「京都不浄王篇」は原作の5-9巻がアニメ化されました。
つまり、原作のストックは未だ十分に残っているという事です。

この物語の主人公は高校生の奥村燐…彼は人から忌み嫌われる能力を持ってこの世に生を受けました。
忌み嫌われる能力…もちろん、望んで得た力なんかじゃなく、自分の傍から次々と人が離れていく力…
燐は言葉と態度に改善の余地はあるものの、明るく心根の優しい少年なんです。

善と悪をしっかり判断し、悪魔の囁きに負けないよう心を鍛えてきました。
料理が得意なのも彼のポイントの一つ…
だから最初は友達もたくさんいたんです…
ずっと隠し続けてきた自分の正体…忌み嫌われる力を解放しないと大切な人を守れない局面が訪れるまでは…

だましていた訳じゃない…
これまでの一挙手一投足に嘘や誤魔化しなんてこれっぽっちも無かった…
だけど駄目なんです…本能的に人が怖がってしまうモノだから…
心の傷が…消えない痛みが激しく警鐘を鳴らすから…
こんな状態で2期となる今回の作品が始まるのですが、正直序盤から胸が痛みました。

人は見る目だけじゃなく…態度や言動までもが露骨に変わっていました。
忌み嫌われる者…これって、その人を周りで囲っている人たちが創造の元凶である事を思い知ります。
それでも、これまでと変わらない振舞いを続ける燐…
果てしなく深く暗い隔たりは、これまでとは明確な違和感を感じずにはいられません。

こんな燐を双子の弟である雪男はどう思っていたのでしょう…
雪男は双子なのに…一緒に生まれたのにその能力を持ってはいませんでした。

小さい頃からずっと一緒だったから分かるんです…
差し伸べられる手に纏わる温かさや優しさの違いが…
だから忌み嫌われる能力…これって万人に対して共通ではないんです。

燐は色々と分かっていました。
弟が自分をどう思っているか…友達がどう思っているか…
そして燐は選択します…
きっと色んな選択肢があったんだと思います。

でも、燐が選択したのは目指すゴールが最短のコース…
その険しい茨の道は、徹底的に燐の身体をいたぶります。
その道を真っ直ぐ進んでいけばきっとゴールに辿り着けると思っていました。
ですが、予想外の出来事が燐の行く手を阻むんです…

きっと事態は最悪…
次々と倒れていく仲間たち…
みんな必死に抵抗したんですよ…それでも悪の根源の膨張が止まらないんです。

皮肉なモノです…
みんなあれだけ嫌っていた力に頼らざるを得ないなんて…
でも頼る…なんてとても言い難いのが実情…
だって使えと言われて直ぐに出来る代物ではないのですから…

こういった物語の幹以外では、仲間や家族との向き合い方や自分の律し方といった気持ちの熱くなく一面と、悪魔の囁きは心の弱った隙間に入り込むんじゃない…時としてねじ込んで…引き裂いてでも強引纏わりついてくるモノである事を思い知らされながら物語が進んでいきます。

燐の願いは叶うのか…
みんなの声は届くのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、UVERworldさんの「一滴の影響」
エンディングテーマは、暁月凛さんの「コノ手デ」
お気に入りはエンディングでした。

1クール12話の作品でした。
続編モノとして安定した面白さがあったと思います。
冒頭にも記述しましたが、原作のストックはたっぷり残っているようです。
当然続編も制作されるモノと期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

《僧侶枠》の《異能バトルもの》

因みに、第1期とはシナリオがつながっていません(※こっちが原作マンガどおりの展開)。
今回も第1話からまずまず飽きずに楽しめましたが、やっぱり{netabare}敵ボス(悪魔堕ちした藤堂元祓魔師)が小物っぽかったのと、召喚(※じゃなくて再生)されたその敵の切り札が自分自身の意思が殆ど感じられないただの迷惑な怪物{/netabare}でしかなかったのが、ちょっと残念。
そのせいで、第1期から幾分評点が低くなりました。
やっぱりこのシリーズは{netabare}メフィスト・フェレスが本性を曝(さら)す{/netabare}迄は面白くなりそうにないな。

========== 青の祓魔師 京都不浄王篇 (第2期) (2017年1-3月) =========
{netabare}
第1話 嚆矢濫觴(こうしらんしょう) ★ 悪魔堕ち(藤堂三郎太)、「不浄王の左目」盗難、京都へ
第2話 呉越同舟(ごえつどうしゅう) ☆ 明陀宗の内部事情(竜士の両親、志摩京都出張所所長、「右目」守護)
第3話 疑心暗鬼(ぎしんあんき) ☆ 裏切者捜し  
第4話 背信棄義(はいしんきぎ) ★ 宝生蝮の「右目」略奪、明陀宗座主・勝呂達磨と竜士の喧嘩、青い炎噴出(燐)
第5話 合縁奇縁(あいえんきえん) ☆ 達磨の置手紙、獅郎との出遭い、明陀宗本尊(倶梨伽羅)
第6話 綿裏包針(めんりほうしん) ★ 降魔堂の秘密、伽樓羅使役(藤堂vs.達磨)、不浄王封印解除、伽樓羅奪取(藤堂)
第7話 気炎万丈(きえんばんじょう) ☆ 燐の処刑決定、燐救出、不浄王討伐戦へ
第8話 父子相伝(ふしそうでん) ☆ 烏枢沙摩召喚、竜士の明陀法印継承、藤堂vs.雪男
第9話 雪中松柏(せっちゅうしょうはく) ☆ 続き、胞子拡大阻止戦、雪男の目の青い炎
第10話 不撓不屈(ふとうふくつ) ☆ 不浄王本体出現、藤堂vs.志摩柔造&雪男 ※燐の抜刀までの展開が無駄に長い×
第11話 光輝燦然(こうきさんぜん) ☆ 降魔剣の本領発揮(烏枢沙摩の加護)、不浄王焼却
第12話 虚心坦懐(きょしんたんかい) ☆ メフィストフェレスの計画とシュラの監視宣言、塾生の京都見物、兄弟の絆{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)9、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.7

OP 「一滴の影響」
ED 「コノ手デ」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

テレビアニメを観ているというよりも、長い劇場版を分割して観ているという感じ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
良い意味で安定感のある、悪い意味で突き抜けたもののない、少年バトル漫画の王道作品。

12話をかけて1つの戦いを丁寧に描いているので、なんだか劇場版を観ているような気分になりました。

良い意味で丁寧で一貫性のあるストーリー。悪い意味で間延びしたストーリー。まあ、人によって捉え方は違いますな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「主役は熱血、対役は冷静」「主人公には自分にもコントロールできない悪の力が眠っている」とか、「どこのNARUTO?」というよりは、つまりこれが「少年漫画のテンプレ(王道)」なだけでしょう。類似する作品はと問われれば、「結界師」「鋼の錬金術師」「D.Gray-man」「BLEACH」「CODE:BREAKER」などなど、枚挙にいとまがありません。

いくつかのレビューでも書いていますが、私は基本的に「テンプレ=悪」ではないと思っています。ようは魅せ方です。絵だったり、キャラだったり、台詞だったり、音楽だったり、小ネタだったり。

そういう観点で観たとき、この作品は正に「3中の3」

つまらなくはないですが、すっごい面白いとは言えない感じです。正直、劇場版が作られるなど、あそこまで大ヒットする理由が自分には分からないです。大人達によって作られたヒット作、って感じがします。(いや、普通には面白いんですよ。ただ、ここまでヒットするほどか? という疑問符がついてるだけです)

さて、作品の内容ですが、「不浄王」という古の化け物の遺品(目)を巡る、様々な人物の陰謀などが絵がれています。

序盤は、燐と周囲の軋轢。中盤は、裏切り者は誰だ。そして、燐の救出と復活、不和の解消。終盤は不浄王との対決。

火が司るのは、破壊と再生(死と生)。それが、サタンの子と藤本獅郎の子、兄と弟などの二面性や対立として本作を貫いていて、その部分はよく表現されていたと思います。

最終話のラブコメパートが一番面白かったかな。

OPは、流石に「UVERworld」と言えるクオリティ。歌詞含め、良い曲ですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

71.2 10 双子で兄弟なアニメランキング10位
トライガン [TRIGUN](TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (320)
2274人が棚に入れました
砂だらけの荒涼たる大地、容赦無く照りつける二重恒星からの日差し……ここは5つの月を従えた砂漠の星。人々は荒れた大地にしがみつき、血と汗で大地を湿らせながら細々と生きている。そのささやかな暮らしも、荒くれどもが銃をぶっ放して台無しにすることもある……ここはそんな世界。その過酷な世界に1人、赤いコートにトンガった金髪の、トラブルメーカーがいた。名をヴァッシュ・ザ・スタンピードという。彼は荒涼としたこの世界を放浪しながら、何かを探している。分かっているのは彼が凄腕のガンマンで、とてつもなくタフで、そして、筋金入りの平和主義者だということ。気のいい青年だが余りの傍迷惑ぶりに、付いた渾名が「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」。とうとう局地災害指定を受ける羽目になった彼には、保険会社からお目付け役が派遣される始末。しかし、彼には幾つもの秘密と、胸に秘めた決意があった。

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

お人好しも大概にせーよ!(羨ましい・・・)【16.5/25.0】

物語:3.3 作画:3.2 声優:3.5 音楽:3.3 キャラ:3.3 【合計:16.5/25.0】                       (36.9)

ジャンル        :SF、ガンアクション
話数          :26話
原作          :内藤泰弘(漫画)
アニメーション製作 :マッドハウス
監督          :西村聡
シリーズ構成・脚本 :黒田洋介
キャラデザイン    :吉松孝博
音楽          :今堀恒雄
主人公声優      :小野坂昌也
OP           :「H.T」作曲・演奏 - 今堀恒雄
ED           :「風は未来に吹く」編曲・歌 - AKIMA & NEOS

参照元        :Wikipedia「トライガン」

【概略】
地球から遠く離れ、ホーム(地球)より遥かに巨大な大きさを持つ5つの月と人類が住むさらに大きな砂漠の惑星。二重恒星・高重力の過酷な自然の中でどうにか人々が暮している砂漠の星を舞台に、600億$$(ダブドル)の賞金首、「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」ことヴァッシュ・ザ・スタンピードが繰り広げるガン・アクション。 Wikipedia「トライガン」より

【特徴】
①主人公は悪人に虐げられている弱者を放っておけない性分。しかし悪人を殺す事はしない(不殺を心に誓っている)
②様々な登場人物の人柄を描きつつ、主人公に秘められた事実を追うストーリー
③ヒューマンドラマ色が強い
④主人公はひょうきんな性格なので常にシリアスでは無い

【長所】
①不殺の苦難に悩む主人公と主人公を支える人物の描写が丁寧

【短所】
①殆どの敵側登場人物の人物像について説明や描写が無く、小物が多い
②テンポが悪く、かさ増しに感じる回もある
③放送当時は普通のアクションシーンでも現在では地味に見える

【短評】 
 本作は個人的には悪い部分が目立ってしまったが、観るべきポイントを予め押さえておけば楽しめると思いました。楽しむポイントとしては、3つの短所を念頭に置く事で過度の期待は避けられると思いますので参考にしてください。また、楽しむ上では短所を頭に入れておく事より、長所①を観るべき点として更に重要だと思います。
 
 まず短所①。砂漠と化した荒涼とした世界に悪党が多数登場し、その殆どがチンピラ(小物)なのですが、その親分まで小物に観えてしまう事が多かったです。外見は明らかにボスと分かり、話が膨らみそうだと予想するが悉く大して膨らまず仕舞い。というのも大抵1~2話で片が付き、大仰な形の割りに人物像の掘り下げは無く、主人公に伸されてしまうからです。裏を返すと主人公が物凄く強いという事実は分かりますが、単純な勧善懲悪物の展開となっており、敵は長期連載アニメのオリジナル回と同様の使い捨てキャラ的配役でした。
 次に②ですが、①で述べた単純な勧善懲悪展開の話がどれも似たり寄ったりでかさ増ししているように感じました。その間に味方の心情を描いているのですが1話に1人しか焦点が合わず、冗長に感じました。この傾向は物語前半が顕著でした。
 次に③ですが、流石に時代のせいか派手な演出が出来なかったとしか言いようが無いです。昨今のアクション物では対象をぐるっと一周するなどの派手な演出が普通だと思うので、その感覚で見ると地味に見えてしまいました。なのでジャンルをガンアクションとして見てしまうと短所かなと思いました。

 冒頭で述べましたが、楽しむ為に短所を踏まえた上で更に重要な事は長所①です。主人公は一見明るくひょうきんに見えますが、その彼の笑顔に裏が有る事は明白です。この事は物語序盤の特徴①から容易に読み取れます。そこから仲間達が彼を想って後を追ったり、苦難に出会ったり、支えあったりしてゆく人間ドラマがある訳です。これが特徴②と③、そして長所の①です。

 総括すると、本作はガンアクションとして観ずにヒューマンドラマとして観た方が良いと思います。主人公も魅力的だが仲間も魅力的なので彼らが何を想ってどのように動くのかが一番の見所だと思います。

【思った事、及び蛇足】
『ガングレイヴ』は本作の系譜をたどっていると感じました。
何処がというのはネタバレになるので書けませんがそう感じました。

あと
多くの方のレビューに書かれていたヴァッシュの性格が明るいという事ですが
こんなに明るいと思いませんでしたw
シリアスとのバランスが良いのかもしれませんが
個人的にはもう少しシリアスな空気の方が良かったな。

OP曲は希少なインスト曲。
エレキギターぎゅんぎゅんです。
自分は好きですねー。
 
それとキャラデザイン。
観てないからあまり強く言えないけど
ワンピースの敵っぽいと思った。
肩がやたらデカイ辺りとか。

そこだけなんですけどねw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

目をそらすなよ。 君の今までの人生が、 どんな人々の思いの上に成り立っていたものか、 知らずにいられるほど、愚かでもないだろう。

原作が未だ終了していなかった為、アニメに際してはオリジナル要素を含んだ結末で話を終了させていますが、出来はかなり良いです。今堀恒雄さんの手掛けるOPは重厚なサウンドが心地良い感じで響き渡っており、素晴らしいものに仕上がっています。今ではすっかりメジャーなアニメ脚本家の黒田洋介の初期の代表作品でもあります。ちなみにタイトルは主人公ヴァッシュの私が作中で最も好きな台詞から引用したものです。

{netabare}主人公のヴァッシュは『不殺』の信念を持っていて、どんな状況であろうと、どんなに相手が外道でも、彼は不殺を遵守して戦いに望みます。ヴァッシュ自身の戦闘力は非常に高いものの、この主義が災いして、結果的に大怪我を負ったり、相手に苦戦を強いられるなどのケースもありましたが、それでも彼はその事について後悔を口にすることはありません。普段のヴァッシュのキャラは非常に明るくて、女好きの軽いノリのお兄ちゃんなのですが、真面目な所はバシッと決めます。声を担当している小野坂さんのメリハリとした演技が、ヴァッシュの良さを更に引きだたせていたといっても過言ではありません。

ヴァッシュだけでなく、超がつくほど個性的なウルフウッドを初めとする魅力的なキャラクター達。ウルフウッドはヴァッシュをも凌ぐ人気を誇っており、特に巨大な十字架を思わせる外観の異様な武器『パニッシャー』はそれだけで戦艦級の破壊力を持ち合わせており、ヴァッシュとはまた違った量で圧倒する戦闘スタイルは非常に見栄えのするもので、格好良かったですね。ヴァッシュとは時々考え方の違いから対立する事もありましたが、ウルフウッド自身も軽いノリのあんちゃんという出で立ちなので、ヴァッシュとは『名コンビ』といっても差し支えない絡みを見せてくれました。ただ惜しむらくは原作・アニメ共に死亡してしまうのですが、原作の死に方が素晴らしかったので、当時はまだそこまで話が進んでおらず、死に方をオリジナル展開にしなければならなかったアニメでのウルフウッドのラストは見劣りしてしまうなというのが、少し残念です。

また当時はアニメの作画が今の様に綺麗でなかった為、ウリでもある戦闘シーンの『動』の迫力がいまいちな点があったのは否めません。その代わりといっては何ですが、1VS1のような『静』の迫力は場の空気を全面的に押し出す事で、緊迫感を高めるような工夫をしておりました。例えば登場人物の表情で場の雰囲気を一変させるような演出もしていたとかですね。その点に関しては良い仕事をしてくれた印象ですね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

kooodain さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

殺さずを貫き通すガンマンと荒れ果てた血と硝煙の世界

最初ただ単に主人公が強い系でありガンマンの話というだけで見始めました。
古き良きアニメのギャグのテンポと締める所は締める作りで懐かしさを感じました。
初めのうちはその懐かしさとギャグの面白さで普通に見ていました。
ですが中盤辺りから色々な伏線が張られていきます。
そして終盤になるに連れて明かされていく事実。
とてもいい流れと構成で一気に飽きることなく見ることができました。

主人公の徹底した殺さずの考えとそれに影響されるキャラ。
人間災害指定されている主人公の本当の姿。
様々な面白い要素が詰まっていました。

そして何より視点が主人公ではなく主人公を追う側の視点が多かったのがとても良かった。
主人公が本当はどう生きて来たのかどう生きているのかを語り手として表現する。
キャラの配置から何までとても素晴らしい出来でした。

▼物語の評価
1話内での構成や全体を通しての構成全て素晴らしかったです。
また序盤は1話完結みたいな感じでただ主人公の強さや考えを見させる。
中盤から伏線を張り始め、終盤にかけて謎を解明させていく。
言うのは簡単な事ですがここまでスムーズにできているのは素晴らしい。
そしてやはり完結させられる昔の環境のなせる技でしょう。
今のアニメは途中で終わりが当たり前で今のアニメが可哀想に感じます。
内容自体の謎や世界観もとても面白かったです。
▼作画の評価
超古いです作画。
ですがまぁ元々が今と違って荒いので何も言えません。
戦闘シーンはとても格好良く作られていましたしギャグの顔も良かったです。
機械関連がCGじゃないのがあれですが手書きで良くあそこまで細かく書いていたものですw
▼声優の評価
小野坂昌也さん…こんなにすごいのかと思い知らされました。
配役は最適解と思えるほどピッタリ合っていてすごいです。
初め違和感の合った挑発茶髪少女も見ているうちに超合っていると気づきました。
他に誰が配役されているか名前等は見ていませんしあまり気にしませんでした。
ですがとても素晴らしい配役と演技でした。
▼音楽の評価
OPは歌のない珍しいタイプですが素晴らしかった。
EDはこう…絶妙なあれなかんじで面白い曲でしたw
BGMは特に気にしていなかったのですがとても合っていたんじゃないかと思います。
▼キャラの評価
牧師が最高でした。見ればわかります。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

75.3 11 双子で兄弟なアニメランキング11位
タッチ(TVアニメ動画)

1985年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (365)
2113人が棚に入れました
上杉達也、上杉和也は一卵性双生児。スポーツも勉強も真剣に取り組む弟の和也に対して、何事にもいい加減な兄の達也。そして隣に住む同い年の浅倉南。3人は小さい時から一緒に行動している、いわば幼馴染だった。そしてお互いがお互いを異性として意識し始める。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、難波圭一、日髙のり子、林家正蔵、銀河万丈、千葉繁、小宮和枝、増岡弘、塩沢兼人、鶴ひろみ、中尾隆聖、井上和彦、冨永みーな、田中秀幸
ネタバレ

ダビデ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最も,もっと評価されるべき作品

{netabare}和也が死んじゃう{/netabare}のは嫌な描写ですが、そこからの展開、ストーリー、画、キャラクターなどなど最高ですよね。
子どものころから学生の頃まで、再放送で何回も観ましたし、原作も読みました。


{netabare}柏葉監督と達也との信頼関係が構築されていくさまがとても好きです。
3年の地区予選の決勝,達也に対して,和也の妬みのような話をしながらも,達也のピッチングをさせるアドバイスをしたシーン。
それで,和也を追い求めていた達也が,達也のピッチングを始めたシーン。
ピンチになり,達也の鼻血を見て,柏葉監督が立ち上がり,バッターに指示を出し始めるシーン。
三塁打を打った後に達也に対して,見えないはずの眼でアイコンタクトで,ホームスチールをさせるシーン。
達也:「おれもたまにはホメられてみたいもんですね」,柏葉監督:「おれはおまえが嫌いだ」,達也:「どうせなら徹底的に嫌われてみたいもんですね」と言った後の,「だったら,甲子園に行くんだな」の柏葉監督のセリフ。
最後の最後で,新田に対する敬遠を決めたはずなのに,みんなで,達也に勝負をさせるシーン。
最後の一球。
達也が病院で柏葉監督に「リンゴ」を手渡すシーン。
その,余韻の,柏葉監督の「夏は好きなんですよ。」。

初めて観ていたときは,柏葉監督の正体がバレて,はやく監督が変わって欲しいと感情移入をしていました。
でも,最後の最後には柏葉監督が・・・,涙涙で,言葉にできない存在になっていました!{/netabare}

そして,{netabare}達也の浅倉南への告白は,(個人的には漫画の,開会式に達也がいないところからの,電気屋での抱きしめからの,つま先立ちの方が,南のピンチに必ず達也が現れるという意味でも,好きなのですが。)話の積み重ねの終着として,{/netabare}どんな恋愛アニメ・恋愛ドラマでも,超えることはできないシーンだと思います。


長いけど,名作であることは間違いないと思います。


☆の評価をするにも,物語は,あだち充先生の傑作なので,☆5.0は間違いありません。スポーツアニメとしての物語は最高なうえに,恋愛アニメとしての物語も最高です。
声優は,頭の中で,登場人物のイメージがそのまま構成されていますので,☆5.0は間違いありません。
キャラは,登場人物それぞれプラス要素しかなく,☆5.0で間違いありません。(浅倉南の性格があざとすぎて,万能すぎるとして,マイナス要素で評価する人もいるかもしれませんが,多くの男性には,浅倉南のキャラはプラス要素にしかならないはずです 笑。)
音楽は,「タッチ」のイントロだけでも☆5.0になっちゃいます。その他の挿入歌,ピンチの時の音楽などなど,含めても最高評価になるはずです。
作画だけは,時代的な理由で,☆4.0になってしまいますが,当時の他のアニメの中では素晴らしいと思いますし,試合の描写も素晴らしいと思います。

観た人の数も多いはずですし,評価をしたら高い評価となることは間違いありません。
なので,(平成27年11月14日時点でのランキングは334位の74.0点ですが,)個人的には最ももっと評価されるべき作品だと思います 笑

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「南ちゃんが理想の女性」派には賛同しかねるが名作中の名作。

原作『あだち充』

双子の兄弟「上杉達也」と「上杉和也」
お隣さんの「浅倉南」
子供の時から一緒の幼なじみ3人が
しだいに互いを男女として意識するようになる

優秀な和也に才色兼備な南
うだつの上がらないダメ兄貴、達也。

思いやるがゆえにすれ違う恋心や
野球を題材にしたドラマを描く

――高校3年間の青春ストーリー。



名作中の名作なので、誰かにオススメも無いもんでしょうが、この世代の人間でよく挙がるのが「浅倉南」はいい女なのか説。結構バカらしい気もしますけど、知人の女性に聞く限りは半々で、男性に聞く限りは条件付きで概ね賛成と言ったところでしょうか。とにかく女性票が少ない南さん。同時期だと高橋留美子先生の「うる星やつら」や「めぞん一刻」が君臨してるので、女性目線から生み出された“ラムちゃん”や“音無響子”がどうしても勝率が高い気がする。

「タッチの南ちゃんが女子受けしない理由まとめ」

なんてのもあるくらい!
そこに書いてある意見が面白いので列挙。

・『一人称が「ミナミ」だから。』

“こんな女にろくな奴居ない!”
“無理。”
“ホント嫌い。”

ラムちゃんも一人称ですけど、あれはセーフなのかな?

↓他にも・・・

「女友達少なすぎ。女の親友居ないとか性格悪い証拠。」
「一回も心揺れたこと無いくせにキープすんな!」
「そもそも運動部女子マネージャーという生き物が嫌い」

『女子マネージャーという生き物』っていう面白ワード良い。
続きも面白いので気になったらググって(笑)

これが男性作家と女性作家の違いでしょうね。
想像力が及ばない部分と格闘をするお仕事は大変でしょう。

ここで面白いところは、意見を言ってる女性が
「タッチ」自体を嫌いな方が少ないということ。
達也や和也などには魅力を感じてるのでしょうね。
男性作家の描く、男性から見ても嫌味のない男って、
女性側から見てもカッコイイと思うのでしょうか。

男性からは女性作家の描く女性は嫌味がないので好印象。
(“あけすけ”で少し怖い時はありますけどw)

・・やはり男女が相互を理解できる日は遠そうです。

だからこその駆け引きなど面白い、なんて誰かが言ってた。
不自由の自由というやつかしら。ちょっと違う?

最後に個人的な意見を言うと、浅倉南という女性は条件付きでいい女だと思います。上杉兄弟に対しては最高の女性でしょう。それ以外だと彼女のいい女っぷり(良くも悪くも)にこちらの性能が負けてしまいます。圧倒的な性能差で尻に敷かれるどころか埋まって出てこれないでしょう。ちなみに私は南ちゃんにフラれた男どもに共感をしてました。なので創作物上の女性には最高のカップリングがあり、初めて“いい女”だと認定できるのだと言い放ちレビューを終わりたいと思います。駄文失礼。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

南ちゃんが好きではないんだけど

タッチ。有名だけど、なんだか本作品を好きよって言えないはずかしさが自分のなかにありまず。青春期の行動なんてどれも恥ずかしいのかも知れないけれど、100話も使って告白までしかないわけで飽きてくるよそりゃw

しかも最高潮に盛り上がるは1、2話今となってはお決まりでなんも言えねーてな感じでござります。(誰を亡くす)

ただあっし、あだち充シリーズを時たま見たくなる。それはもう何処かに並んでいたら無意識にてを伸ばしてみたくなる位には。ただ恋愛にしても野球にしてもどれも満足感を得られるかと言ったら、反対に満足感が抜けていくような地味さに還る。よく青春爽快なんてゆう呼び名が付いてるけど、何が青春で何が爽快なのか、全く分からない。むしろ枯れ葉の青春みたいな、マヨネーズがかかった青春みたいな、どちらかと言うと、痛い香ばしさを感じてる。

前置きが長くなりましたが、自分は南ちゃんも達也も好きではありませを。ただ憎めないのです。あだち充の細かい特徴として、目だけ移されたカットとか、本人のいないとこでの吐き捨てるようなセリフだったりが、100話に渡り自分のなかに蓄積されてくる。それが好きん。別に南ちゃんが好きではないけれど、達也が好きな朝倉南が好きで、これが感情移入ってやつなのかな(遠い目)

あだち充は大体読んでいますが、野球少年だったので、野球ものがやっぱり好きですかね。一番好きなのはクロスゲームですが、なぜこの人の作品の主人公はいつも同じようなキャラなのでしょう。ただね、ただ。自分は同じで良いと思わされてしまっていますwタッチから始まり複数の主人公の統一性によって、これまた感情移入が増してきて、泣いたりなんかはしないけどね!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43

76.7 12 双子で兄弟なアニメランキング12位
ハイキュー!! TO THE TOP(第2クール)(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (234)
1062人が棚に入れました
「ハイキュー!!」は、古舘春一さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載している漫画を原作としたTVアニメ。第4期となる「ハイキュー!! TO THE TOP」第1クールは、2020年1月より放送され、第2クール目の放送が2020年10月に放送となる。監督は佐藤雅子さん、副監督は石川真理子さん、アニメーション制作は:Production I.Gが担当する。

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、江川央生、宮野真守、株元英彰、野島健児、笠間淳、島﨑信長、山本匠馬、宮園拓夢、松浦義之、花江夏樹、鳥海浩輔、上村祐翔
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ヒーローたち

制作:Production I.G、
監督:佐藤雅子、副監督:石川真理子、
シリーズ構成:岸本卓、
キャラクターデザイン:岸田隆宏、
総作画監督:小林祐、音楽:林ゆうき、橘麻美、
原作:古舘春一

4期を観て改めて感じたのは、
この作品が絶大な人気を誇った『スラムダンク』の
継承作品なのだろうということだった。
スラダンのファンからは怒られるかもしれないが、
団体スポーツにおけるヒーローたちの「凄み」を
少年漫画らしいロジックで表現していく手法は、
共通点があると思うのだ。
しかし、この2作品の違いは『スラムダンク』が
どちらかと言うと、スター選手(もしくはこれからなる選手)に
特化した描き方なのに対し、『ハイキュー!!』は、
もっと幅広い人物にも焦点を当てている点。
例えば、サーブだけを打つ山口忠や木下久志、
指導者・烏養繋心や武田一鉄、
マネージャー・清水潔子と谷地仁花、
そして、田中冴子をはじめとした応援団までもが
試合に直接関わるような物語の中心になる
エピソードがいくつもある。
つまり、団体スポーツとは、そういうものなのだ。
多くの人の助けがあって、初めて成り立ち、
勝つことができることを表現しているのは、
深い理解力を感じさせる。

この作品が脇役にもスポットを当てるのは、
バレーボールという競技、そのものの特性にも関係している。
というのも、バスケットボールやサッカー、
野球とは決定的に違い、1人では試合を
決めることができないからだ。
もちろん、バスケットボールやサッカーなども
1人では試合はできないが、基本ルールが全く違う。
バレーボールは、サービスエース以外は、
仲間の手を借りなければ、絶対に点数を取れない。
さらにサーブが変わるごとにポジションが
強制的に変えられるローテーション。
守備専門のリベロというポジションもある。
つまり控え選手も含めた全員が機能してこそ、
チームが勝利する可能性が広がるスポーツなのだ。
それがこの作品を考える上での最大のポイントといえる。

だから、スター選手以外の選手にスポットを
当てることも多いし、それぞれのキャラクターが
何を考えているのかという描写も多彩だ。
反面、スター選手の描き方は、削られることになるが、
個人的にはそのバランス感覚が素晴らしいと思う。

今回、そういう脇役的な存在のエピソードで
心に沁みたのは16話「失恋」で描かれた田中龍之介だった。
田中が初対面でマネージャーの清水潔子に
プロポーズしたという逸話を紹介しつつ、
シンプルでどこまでも真っ直ぐな性格を映し出す。
攻撃陣の一角である田中のスパイクが相手側の
ブロックに狙われ、何度も止められるピンチに陥る。
強い存在が目の前に現れたとき、どうするのか。
自分の能力と実際にできること。
田中は選択を迫られる。
その思考、態度が抜群にカッコ良い。
本当の強さとは何か?
自分より強い者と対峙したとき、
ピンチになったとき、ひとりの人間としての
本来の姿が浮かび上がってくる。
自分の与えられた能力とは別の次元で、
強さを示せるのは一握りの人間なのだ。

そんな脇役ではあるがヒーローたちのエピソードとともに、
4期全体の構成も完璧にまとめられている。
全国大会の出場が決まってから、
影山飛雄は、全日本ユース強化合宿に招集され、
月島蛍は、宮城県1年生選抜強化合宿に選抜される。
日向翔陽は、呼ばれてもいないのに合宿に参加して、
球拾いの日々を過ごす。
学校で自分たちの練習をしていた選手たちも含め、
それぞれがレベルアップしていく。

2回戦でぶつかった宮侑・治兄弟率いる
全国準優勝の稲荷崎高校と攻防を繰り広げながら、
合宿中に掴んだ成果を試合で表現していく。
抜群の身体能力と対応力で、
日々成長している翔陽が、個々の選手の動きを
観察する視点を身に付け、試合に活かす。
相手のスパイクと味方のブロックを考慮して
レシーブのポジションを的確に判断してプレーする。
そして「翔陽がもう1度、深くバレーボールにはまった日」を
月島が目撃することになる。
スポーツにおいて、選手の最も高揚するシーンを
登山の足掛かりとなる1本の「ハーケン」に例えて、
ドラマチックに描き出した。
{netabare}また、翔陽は全体の流れを見据えながら、
チームメイトを落ち着かせるための
高さのあるレシーブを選択する。{/netabare}
作者のバレーボールに対する知見と
経験に裏打ちされた表現だった。

守備専門のリベロ・西谷が感じる恐怖。
怖さに囚われたとき、どう克服するのか。
ブロックに期待される月島の心情。
ブロックに飛んでも1対1、1対2ではない。
1対6なのだということ。
自分の能力と仲間の存在。
ヒーローは、試合を決めることだけで
得られる称号ではない。

13話分を使って描いた稲荷崎高校戦。
対戦相手の北伸介、宮兄弟、角名倫太郎たちの
背景やプレーの描き方も見事だった。
次戦は今回でも2話分だけ取り上げた
因縁の音駒戦となる。
全国の舞台で繰り広げられる
鴉と猫によるゴミ捨て場の決戦。
今から気持ちが高ぶって仕方がない。
(2021年1月16日初投稿)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

熱量が溢れ、伝わり、涙を流す。

【First impression】
 スポーツを観て興奮する。スポーツアニメでこれほど興奮させてくれる作品はない。というか経験してこなかった。最近では『あひるの空』も良かったけれど、バスケってアニメ向きではないというか作画カロリー高すぎて原作の良さを出し切れない。これはスラムダンクが漫画を越えられないことが証明していると思う。
 この作品はバレーボールでアニメに向いているといえばそうなんだろうと思う。そして原作からスポーツを描くことに誠実で、熱量が半端ない。その熱量をアニメにした時には倍に膨らませて表現できている。
 1期から数えて4期目になるらしいけれど、どんどん良くなるアニメーションは4期目で思わずレビューを書きたくさせてくれた。この物語のラストまで書くつもりは無かったけれど、この熱量にあてられたかたちだ。
 Production I.Gは本当にレベル高い。

【Story synopsis】
 卓越した身体能力を持つ主人公の日向翔陽はテレビであるバレー選手に憧れバレーを始めたが身長が低いことと、中学校では部に恵まれず、高校生になり、念願のバレー部に入る。
 影山飛雄は天才と呼ばれ中学校の頃から周りに期待されるも、自分の能力と周りの能力差の結果孤立していまう。
 そんな二人が烏野高校で出会い春高バレーを目指す。そして春高バレーまで勝ち進み、強敵と対峙する。

【Staff】
 制作会社   Production I.G
 監督     佐藤雅子
 シリーズ構成 岸本 卓
 作画総監督  小林 祐
 監督の佐藤雅子さんは3期OVAを監督した後そのまま4期で監督をしています。それ以前は満仲 勧さんが監督を行っていました。これによりかなり変化したのが、キャラデザの感じですね。原作に寄ったらしいのですが、原作を読んでいない私からするとどちらでもよいです。しかし、これにより恐らく原作で表現したいスポーツへの熱量みたいなものは断然伝わるようになったと感じます。熱量を“真剣さ”“集中”という表現にかえてみても良いかもしれません。
 作画総監督の小林 祐さんというか、この作品は作画監督とアクション作画監督がいてでその上に作画総監督がいるんですよね。アクションってつまりバレーをするシーンの事なのかな? と勝手に思っていますが、そこだけに集中して作れるセクションがあるからカッコいいバレーのシーンを描けているのかなと推測しています。
 岸本 卓さんはシリーズ通じてシリーズ構成を行っていますね。この方は『銀の匙』でもシリーズ構成をしているようです。複数のキャラを活かすことがとても上手い方のように感じますね。他作品はあまり知らないので詳しくはないのですが、そんな印象を今回と『銀の匙』で持ちました。

【Review】
 スポーツアニメは難しい。
 それは動きが多いこと、アクションものみたいにエフェクトで誤魔化せないこと、実際の競技者が観たときに動きがおかしかったら分かってしまうこと、これらがはっきりとしてしまいます。
 顔が上手く書けているとかどうこうが作画の良さではないということがはっきり分かります。簡略化できるポイントがスポーツのシーンではほとんどないのはキツイ。だから難しいのではないかと考えています。
 この問題をまず競技のルールが解決してくれていますね。絶えず動き続けるバスケやサッカー、テニスと違い止まっているシーンが入ることが多いのがバレーボールの特徴かなと思います。
 しかし、それに甘んじて手を抜くなんてことはこのアニメーター集団はしません。むしろワンカット、ワンシーンに全力を込めるような動きを見せてくれます。これが本当に熱量を感じさせるポイントであり実際にスポーツを観ている以上の興奮と感動を感じられるわけですね。
 このスポーツをしているシーンは特に絵コンテが素晴らしいです。ジャンプをするときの下からのカットやアタックをする時のカットをいくつも組み合わせ相手からの視点、打つ者の視点、仲間からの視点などさまざま。それが臨場感を与え、興奮が増し、ドラマをより大きなものにしていきます。
 そして、キャラの視点を通じて視聴者に訴えかけます。この得点はこのキャラの目線で見て欲しい、感じて欲しいんだと制作者がわの意図が感じられますね。
 この4期で一番感動したカットがやっぱり26話“バケモンたちの宴”で最後のポイントが決まった瞬間の瞳に映るボールとライン。なぜ、彼の目線からこのポイントを見せたのか、それはこの試合で原作者が一番見せたかったポンとと符合するからかもしれません。それを読み取り表現する。
 ここに感動せずにはいれれません。このシーンがすごい!ってなってレビューを書きたくなったほどですからね。

 この作品は本当に純粋にバレーボールの魅力を見せ誠実に語ります。高校生という限られた時間の中で無我夢中になる、楽しみや苦しみ、悲しみを伝えます。だからこそスポーツをしたことない人でも楽しめるし、スポーツをしてきた人にはその苦しみや悲しみも胸に刺さる。共感してしまう。そして羨望してしまう。こんな輝けるあの時間を。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

バケモンたちの宴――開幕!!【後半戦】

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期~第3期、劇場版とOVAは視聴済です。
第4期の後半クールである本作は、春高全国大会の2日目に行われた稲荷崎戦が描かれています。
1試合を1クールの全部を使って描くなんて、どれだけ贅沢な尺の使い方をしているんだろうと思いますが、試合の内容はどこをどう切っても激アツでした。

激アツと思える最大の理由は、試合のテンポが良かったからだと思っています。
試合中に回想シーンがちょいちょい入るのはお約束なので仕方無いとして、攻撃に入ってからの心の声や葛藤らしきモノがやたら長くて間延びしちゃっている作品ではありませんでしたから…

この作品から選手の心の声が聞こえて来なかった訳ではありません。
でも、それは相手がサーブを打つまでの数秒であったり、綺麗なレシーブがセッターに上がった時だったりと、バレーボールで確実にできる「間」を使っているから違和感を感じなかったんだと思います。
そりゃ、そうですよね。
攻撃の最中、考えらえることなんて限られると思いますし、第一、あれもこれも考えていたらそれこそ攻撃の機会を逸してしまいますしね^^;

今回の対戦相手である稲荷崎高校は、インターハイ準優勝で今大会の優勝候補の一角と言われている学校です。
全国トップクラスの選手を擁しているので、一筋縄でどうにかなる相手ではありません。
寧ろ、勢い付いている烏野より強豪と言っても過言ではない学校なんです。

そして稲荷崎高校には、超高校級の双子の兄弟がいるのですが、この双子の兄弟をどう評価するかで作品に対する印象がだいぶ変わるのではないかと思いました。
個人的には、この双子の兄弟があまり好きにはなれなかったんですよね…^^;
何故かは今でも良く分からないんですけど…

一方、烏野の選手はそれぞれ自分の殻を破りましたね。
誰もが崖っぷちに追い込まれていて、落ちるのは時間の問題と思えた瞬間もありました。
でもみんなギリギリのところで踏みとどまって荒波を押し返すんです。

でも1クール通して一番印象に残ったのは、最終話の清水さんの笑顔です。
マネージャーとしてベンチ入りして最前線で烏野の試合を見守り続けた清水さん…
彼女もマネージャーとして最前線で戦っていましたから、興奮も緊張もひとしおだったと思います。
そして迎えた最終話…清水さんのあんな楽しそうな笑顔は初めて見たのではないでしょうか。

ベンチに入れず柱の陰から見守っていた谷地さん…
試合直後の涙にこっちも貰い泣きでしたよ。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、SUPER BEAVERさんの「突破口」
エンディングテーマは、SPYAIRさんの「One Day」

1クール全12話の物語でした。
そして試合はいよいよ「ゴミ捨て場の決戦」を迎えることになります。
どんな戦いになるのか、今から楽しみです。
まさか、ここでアニメが途切れるなんてこと、ありませんよね。
続編を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

64.2 13 双子で兄弟なアニメランキング13位
SUPER LOVERS(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (171)
917人が棚に入れました
あべ美幸による作品。

「母危篤」という知らせに騙されて海外に来るハメになった高校生の海棠晴は、 そこで突然「お前の弟だ!」と零という男の子に引き合わされてしまう。

野性児で誰の言うことも聞かない零を必死で世話する晴だったが、 どうも零には出生について秘密がある模様。

おまけに。ようやく零が自分だけに懐き始めた矢先、ある悲劇が晴を襲う。

───そして5年後、成長した零に再会した晴だったが…?

苦労性長男、超美形双子、野生児末っ子の4兄弟が贈る一筋縄じゃいかないトラブル・ラブ!!

声優・キャラクター
皆川純子、前野智昭、松岡禎丞、寺島拓篤、村瀬歩、福島潤、田中敦子、沢海陽子、白石涼子、斎賀みつき
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

俺だけのアニメ道まっしぐら? でもすごくよい兄弟愛ドラマになりそうですよ

今春アニメではこれが一番のダークホースかもしれないw
家族愛、兄弟愛を描いたっぽいハートフルドラマなアニメです。

学生の主人公が夏休みを利用して、海外で暮らす母親のもとに
遊びにでかけるのですが、そこで出合ったのは異父弟の弟だった。

みればまだ小学生くらいで、DVで心に傷を負っていたところを
母親が引き取ったのだという。

口数も少なく、人を容易に信用しない素振りをみせる弟くんですが、
まずは胃袋をがっちりにがられて早くも降参。
心を許し始め~。

兄貴の自然体な優しさがいいですね。
特別なにか言葉をなげかけるわけでもなく
根掘り葉掘りと事情を聞くわけでもない。

うまいもの食べて笑顔になって
楽しい明日の話をしているだけで
気力はわいてくるものなんですよね。

自分も、愚痴をいうのはいいけど、念がこもるような、
引きずる愚痴なら言わない方がいいと思うんです。

一話の終わりに東京へ来ないかって誘ってましたけど、
できればあの大自然の中での夏休み時間をもっと見たいかな。
東京で兄弟に囲まれて暮らす生活も悪くないけど、
あの非日常感もたまらなくいいと思います。

とりま、来週が待ち遠しい作品なのは間違いない!

以下ネタバレで

2話まで~ 早くも東京編に突入。まさか記憶を無くしてしまうとは!
{netabare}
導入のカナダの自然に囲まれてのシーンに癒し効果もあったのだけど、
アニメは早々に東京に舞台をうつしています。
3人兄弟+新たな末っ子加入が本筋なんですね。

ここでまさかの兄様、帰国の成田で事故にあって
記憶喪失になっていたとかいう衝撃展開に!

なんとか生活はしてるようだけど、ホスト生活しながら
2人の弟の学費を稼ぐ厳しい状況の模様。
そこへカナダから末っ子が来日してまた騒動に~。

東京という見慣れた環境で現実味が増したけど、
2人のやり取りにほだされるシーンもありました。

でも、なんで弟2人には末っ子がいる事実を教えたがらないんだろう。
たしかに受験控えてデリケートな時期なのだろうけど、
見ている限りではそこまで神経質な男の子にも見えなかったけど。

なんであれ、まだテンションは上がっています。
いい感じで気持ちがほっこりできるエピソードに期待です。
今度は末っ子くんの素直な笑顔がみたい。
{/netabare}

3話~ きたきた! 願いは通じたけど、早すぎじゃね?な巻
{netabare}
2人の生活もなじんで零の心も明るくなりかけてきたところで事件は起きてしまう。
クリスマスも近づいたとある日、路上の交通事故現場を目撃してしまい、
記憶喪失していた設定を思い出させることに。

そのとき父親から言われた『お前、寂しいんだろ』の一言が重くのしかかる。
家族になじもうと必死だった自分のこと。
もしかしていまも自分は零を、自分の心にあいた穴を埋める道具にしていないかと。

それは零のためにならないと離れて暮らす決意をするのだが、晴にいれこむ珍客による
暴力沙汰で零が怖い思いをしてしまい、激しく後悔することに。
そして、そんな出来事を重ねる間もひとり零は考えていて、自分がいることが負担に
ならないかと思い、カナダに帰ることを決意する。

それから2年。
零が目覚めると、枕もとには晴がいた! やっぱり家族は一緒でなくちゃねと
カナダでの新しい生活がはじまるのだった!

ここから感想です
いやぁー、1話でこのままカナダにいればいいのにと思ったけど、
まさかもう3話でカナダ編はじまるとかw
ちょっと早すぎでしょw
いいんかw
まぁ、この方が、先行き面白そうだからいいか。

なぜ晴が離れて暮らすことになったのか、零は帰国を思い立ったのか、
動機の部分は弱いしわかりにくいけど、結果よければすべてよしのOKOK

慣れない異国カナダでの生活がはじまれば、今度は零が先生役ですね。
何かしら仕事をしはじめるんでしょうけど、レストラン?それともパン屋とか?
そーいう暮らしに憧れます!
本当、いますぐでもそんな生活に飛び込めるならしてみたいw
{/netabare}

4話~ え? 海外へ飛んでいった話しは??
{netabare}
なぜか舞台は再び日本に。
しかも日本の中学を卒業した零くん登場で戸惑いまくる自分w

なにやらカナダには2年ほどいて帰ってきた様子で、
半年ほど日本の学校に通っていた模様。
えええええw じゃぁもう高校生になるのか? 展開早いなぁー。
オリジナルでも同じなんでしょうかね。

東京で飲食店かなにかのお店をやりたいらしく、
これを機会に兄弟4人での暮らしもはじまるようで、
果たしてケンカ&トラブルおこさずに暮らせるのか~。

まだ納得のいかない亜樹から厳しい意見もいわれてるけど、
零はいつものこと風に受け流してるぽいし、
同じ時間を過ごすことを徐々に絆はできていってるのかな?

今回はもともと住んでいたアパートの大家さんも絡んだ
ほっこり回でしたが、自分がかなり昔に借りてたところも
大家さんの敷地の中にアパートがあって、嫌でも毎日顔あわせてたのを思い出しましたw

女性しか住めない前提のところに割り込ませてもらった感じで、
住み心地はよかったんですが、その分、なにかあると男の自分が疑われるのが面倒だったなぁ~。
花壇が踏み荒らされるけど!とか、バイクが停めたまんまだけど!とかw
まぁ、そんなことはどうでもいいか。

ラスト、大家さんの縁の下にキラリと光る物体が野良のポメラニアンてところに笑いました。
でも、野良のポメラニアンなんているんですかねw
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これは、BLですか? 家族愛ですか?

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
BLの中でもわりとハードですが、一方で、ただのBLと捨てきれない魅力もありました。今のところ、ガチBLアニメの中では、一番楽しめたのは、事実。特に1話目なんか、アニメとして普通に素晴らしいと思いました、途中までは(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
表題だけど、結果、ガチのBLだったよ(笑)

ただ、BL一色ではなく、「辛い過去をどう乗り越えるか」「家族愛」などが含まれてるから、ある程度は楽しめたかな。

7話での清華の台詞、「それって、ただの刷り込みじゃない?」は、この作品の核心を突いていると思う。

この作品の(良い意味でも悪い意味でも)違和感は、同性愛について、晴には悩む様子があるのに、(最終話付近まで)零にはそれがないことだ。なんか、「え? 普通でしょ? 別にどっちでも良いじゃん」という零の温度の低さが、逆に怖いのだ。

家族の愛情を知らない孤独な少年、零。彼の少年時代に初めて家族(無償)の愛情をくれた、晴。そんな晴を慕った零。これが家族愛だけで完結するのなら、それは微笑ましい話で終わるんだけど、成長した零は、「同性愛」を当たり前のことのように淡々と語り始める(ただの弟で良いのか?等)。

これが、零の生まれついての性分なら問題ない。晴なんかはそうだろう(先天的なセクシャルマイノリティー)。

個人的には、同性愛も互いがそれで良いなら立派な愛の形だと思っている。多くの(日本)人はそう(同性愛に寛容)だろう。でも、それが後天的なこと、つまりは晴との交流によって生まれたものだとしたらどうだろうか。

零と出会った当時は、おそらく自分がバイセクシャルだということを自覚していなかった晴。でも、自覚はしていないだけで潜在的にその気はあった。であるならば、零と(家族として)過ごした日々に、そういう「下心」が無かったと本当に言えるのだろうか(つまり無償の愛、家族愛なんかではなく、見返りを求めた愛情)。何も断言できない。極端な(かなりキツい)言い方をすれば、

零の性的嗜好は、自ら(晴)の無自覚な性的虐待によるトラウマではないのか?

という苦悩が、晴にはあったのではないだろうか。

それが、晴の「一歩」を邪魔する。「家族(兄弟)」から「恋人」になる際の枷となっているところは、本作が「ただのBLアニメ」で終わっていない、重要な部分だと考える。

第9話を境に、零も自分の性的な嗜好について悩む場面が描かれるようになった。まあ、それまでは運動で発散していたのが、、、梅雨で走れなくなり、溜まる(抜いてもらう)ってのもどうなんだろう(苦笑)

ラストの10話は、ある意味では肩透かし。春子は、一見破天荒なキャラに見えるけど、その実唯一まともな感覚の持ち主。一番フラットで常識的な視点で晴や零を観ている。そんな春子が「零をスイスに連れて帰る」というところで終わるわけだが、やっぱり何らかの結論は出して欲しかった。二期決定ということだが、これだけ「家族愛」と「BL」の間で視聴者を揺らしてきた本作ならば、最終的(本当の最後)に出す結論と逆の結論を、一期のラストにしても良かったと思う(多分ラストはBLだろうから、ここは家族愛で締めるとか)。そうすれば、作風的に二期へのフリにもなるしね。

まあ、二期は観ます。やはり、ラストをどうしたいかは気になるので。
{/netabare}

【雑談~EDが、、、~】
{netabare}
EDのハピネスYOU&ME、特に入りが、嵐の「Love so sweet」に聞こえるのって、私だけですか? OPも、なんかどっかで聴いたことあるんだよな~。{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目、だいぶストーリーが動いた印象(これは凄いと思った)。序盤はBL<家族愛 って感じで、シリアスなストーリーをこなしつつ、ハートフルな展開でなかなか楽しめた。ただ、キスシーンあたりから……本領発揮って感じでしたね(苦笑)

衝撃の2話目、展開か早いな~と。今のところ、ドラマとしてなかなか観られてます。

3話目。ホストの、ていうか女の恐さ。。。

4話目。そろそろ新展開。まあ、そうですよね。

5話目。このキスのクダリさえなければな~と思いつつ、なければないで人気は出ないのでしょうね。このキス連発、外国人補正では乗り切れないぞw

6話目。BL系にしては沢山の女性が出るアニメだね。晴がホモっていうより、バイだからかな? 晴、一晩でバーボン1本か。私と良い勝負ができそうだ(笑)

7話目
同性愛をちゃかしつつ、正面から考えている……のか? 良く分からなくなってきた。

8話目
うわぁ~、ガチのBLになってきた~。更にロリ要素も入ってきて、なんか複雑さが増してきた(汗) でも最後に家族愛もってきて……やはり、そこ(BLと家族愛)で揺さぶりたいんだね。

9話目
え? 保健室の先生まで男前なのw? 鼻血って、なんかの病気の前振りか(結果、ただの色ボケだった)? おおぅ、零の性の目覚め(苦笑) よくハッキリ描いたな。ガチホモになってきた~。ここでようやく、零の性の悩みか。晴は自分がバイセクシャルだという自覚はあるんだね。

10話目
ここにきてBL一辺倒にならず、家族愛やら生まれの不幸やらを絡めてくるのがこの作品らしいところですね。ん? これで終わり? えらい中途半端なんですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラデザの綺麗なボーイズラブ(BL)作品です

この作品の原作は未読です。あにこれでこの作品のジャケットを見た時、何となくですが軽いBL臭を感じました。
これまでBL系は2作品しか視聴をしていませんが、正直まだちょっと苦手です。
そのため、この作品の視聴も少し迷いましたが視聴して判断しようと思い、見てみたらキャラデザが綺麗だったので、気が付いたら何の抵抗も無く完走していた・・・こんな感じです。

作品の主軸となる海堂家の長男は「海棠 晴」という帰国子女・・・優しくて面倒見が良く、その上「超」が付くくらいのイケメンで歌舞伎町の人気ホスト・・・「鬼に金棒」とは、正にこういう人のためにある言葉・・・と思える位、強烈な個性を持ったキャラです。

そんな晴は新しい弟・・・四男にあたる零を母親から紹介されるのです。
ところが、これまで天涯孤独だった零は人に心を開ことを知らない野生児そのもの・・・
でも晴と零の出会いがきっかけとなり・・・この作品は動き出していくのです。

野生児の様な零に散々悩まされる晴・・・
晴にとっても心中は複雑だったと思います。
血の繋がりは無いとはいえ、いきなり弟が増えた訳ですから・・・
でも、零の野生っぷりが晴に考える時間を与えなかったのが二人にとって功を奏したのでしょう・・・
野生の生き物だって、時間と愛情をかければ人になつくんです。
だからそれは零も一緒・・・

でも零が野生児としての本領を発揮するのは、むしろここから・・・
人はいきなりプライベートスペースに入ってこられるのが苦手な生き物だと思います。
なぜなら相手を知ろうとする時、自分の距離を保ちながら少しずつ近づきますよね。
自衛に対する本能と、人としての理性など様々な障壁が相手との間に立ちはだかっているからです。

でも野生動物が持っているのは自衛の本能だけ・・・
そのタガが外れたら・・・相手とはゼロ距離になっちゃうんです。
ワンちゃんが御主人様にお腹をさすってとねだるように、相手を全面的に信頼しちゃうんです。
きっと人がその領域に入るのは、たくさんの時間を共有する必要があるのだと思います。

そして野生児のそれは零も同じだとしたら・・・
零はまるで猫のよう・・・
相手を寄せ付けない時もあると思えば、無防備で懐に飛び込んできたり・・・
晴は零だから・・・気持ちが揺らぐんだと思います。

物語の舞台はカナダから日本に移り・・・零は日常生活の中で理性を学んでいくのですが、これは零の成長に直結していたと思います。
成長するから苦悩する・・・これまで知らなかった感情を知って心がざわつく・・・
零にとっては機能と刺激の連続だったと思います。
そしてそんな零を大きく包み込む晴の存在・・・
少しずつ家族になっていく海棠家の向かう先に何が待っているのか・・・
気になる方は本編をご確認頂ければ・・・と思います。

オープニングテーマは、矢田悠祐さんの「おかえり。」
エンディングテーマは、海棠4兄弟の「ハピネスYOU&ME」

1クール全10話の角川枠作品でした。
10話って短いなぁ…と思っていたら、最終話で続編が発表されました。
中には男性には抵抗あるシーンが無かったといえば嘘になります。
きっとあれもこれも含めて人気のある作品だったのでしょう…
ターゲットは完全に女性層…とうい感じの作品でしたが、続編もきっと視聴すると思います。
BL系作品である事がどうでも良いと思えるくらい、感動する作品に出会えたら…と思っていますが、この作品の続編はどうなんでしょうね^^?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

62.4 14 双子で兄弟なアニメランキング14位
スタミュ(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (174)
858人が棚に入れました
音楽芸能分野の名門校・綾薙学園に入学した星谷悠太は中学の時に見たミュージカルで素晴らしいパフォーマンスを見せたこの学校の生徒に憧れていた。彼が目指すのは花形コースの「ミュージカル学科」。しかしここに入る為には学園の3年生のうち成績優秀者が所属する「華桜会」の指導を受けられる特別枠に入るのが近道であった。悠太はこの特別枠のオーディションで華桜会メンバー・鳳樹に見出され、同じように彼に選ばれたメンバー4人とともに「チーム鳳」としてミュージカル学科を目指す。素人同然の悠太以外のメンバーは演劇の才はあるがそれぞれが抱えた問題で候補生に残ることすら覚束ない状況で、加えて華桜会のリーダー・柊翼が彼らとは別に5人の候補生を選び「チーム柊」として立ちはだかる。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野賢章、ランズベリー・アーサー、細谷佳正、前野智昭、岡本信彦、内田雄馬、興津和幸、KENN、松岡禎丞、諏訪部順一、平川大輔

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

萌え要素はほぼ無し・・・ですがそれなりに楽しめた作品でした^^

この作品はオリジナルアニメだったようです。従って事前情報は殆ど無く、あったのはキャラデザが嫌いではないことくらい・・・取り敢えず1話視聴してみようと視聴を始めた作品でした。

物語の舞台は音楽芸能分野の名門である綾薙学園・・・この学園には入学後に希望した者にのみ受験資格が得られる「ミュージカル学科」が設立されています。このミュージカル学科はこれまで有名なミュージカルスターを輩出してきた生徒にとって憧れの学科なんです。
そしてミュージカル学科への近道は3年生の成績優秀者で構成された「華桜会」メンバーが直接指導してくれる「スター枠」に入る事でした。
勿論スター枠にも限りがあるため、選考でどんどん切り落とされる狭く険しい道のりです。

この物語の主人公である星谷悠太は、雨の日のステージで踊っていたこの学校の生徒の踊りに魅了されてこの学校への入学を決めここまで進んできました。
憧れの人はきっとミュージカル学科にいるはず・・・受かってもう一度会いたい・・・
その思いを胸に選考に臨み・・・物語が動いていきます。

「萌え要素は殆ど無し」は完走後の印象ですが、視聴前にそれが分かっていたら視聴を止めていたか・・・と考えると、きっと視聴していたと思います。
全体的に爽やかなんですが、ここぞという時にしっかり熱くなる・・・メリハリの効いた作品だったからだと思います。

チーム鳳の5人が主要登場人物となって物語が動いていくのですが、このチームのメンバー・・・皆んな我が強く最初はバラバラなのですが、中には凄い人もいるんです。

星谷 悠太(CV:花江夏樹さん):この作品の主人公で中等部からの持ち上がり。憧れの人に出会うまでは歌やダンスは「好き」レベル止まり。

那雪 透(CV:小野賢章さん):星谷と同じく中等部からの持ち上がり。

月皇 海斗(CV:ランズベリー・アーサーさん):父は有名演出家、母は女優、そして兄の遥斗は綾薙学園ミュージカル学科を卒業したスターというサラブレッド。

天花寺 翔(CV:細谷佳正さん):梨園という歌舞伎俳優の社会に生まれ、既に数多くの女性ファンがいるとか・・・

空閑 愁(CV:前野智昭さん):母子家庭で育ち、母の大好きなミュージカルのスターになって喜ばせたい、

これまで歩んできた人生も、今後の向かう先もきっと皆んなバラバラ・・・
最初は全くの不協和音でチームの存続も危ぶまれましたが、一番出来の悪い星谷が笑顔と行動で皆んなを纏めていこうとするんです。
一人・・・そしてまた一人とチームの仲間の事を意識するようになり、5人全員の気持ちが重なった時・・・チーム鳳で羽ばたこうと誰もが思ったと思います。

でも物事はそんな順風満帆には進まず、彼らを待っていたのは「試練」でした。

大切なのことはバラバラな5人が繋がること・・・
でもそれだけじゃ不十分でした。
本当に大切なのは、どんな状況に陥っても5人で最高のパフォーマンスを披露すること・・・
彼らは待ち受ける試練にどう抗うのか・・・そしてその先にあるモノとは・・・
気になる方は是非本編でご確認下さい。

タイトルで「萌え」要素は殆ど無しと書いた様にゼロではありません^^
那雪の双子の妹・・・ゆうき(CV:あすみん)とつむぎ(CV:金元さん)が抜群のタイミングで華を添えてくれています^^

1クール12話の作品でした。作画も綺麗でダンスもしっかり動いていたと思います。
何より「熱さ」の気持ちよかった作品でした^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「俺たちは、夢をあきらめる方法なんて知らない!」すてきなセリフ!!

見終わりました。

最終回、あれだけ練習してチーム鳳のみんなと一致団結したのに、 {netabare}華桜会の抵抗と天候悪化でミュージカル演技を断念しなければならない、でも、みんなで工夫して大逆転のストーリーで、
{/netabare}見ててとてもすっきり、感動しました。こういうお話、とっても好き! ストレス解消です♪

2期ぜひ見たいです。それに、花江夏樹さんはじめ、CVの皆さんも歌って踊っているような感じで、とてもスキルの高いCVの皆さんだったと思いました。

 全然お話が違うんですけど、この作品に出られた男性CVの皆さんにはぜひ、現在制作が企画されている銀河英雄伝説に出てほしいなあと、思っています。
(ヤンさんのCVは、諏訪部順一さん希望です♡♡♡)

以前のレビューです。
{netabare}
2015.12.14 22:56 最初は大笑いしたけど、元気になる作品です!

私、あまりミュージカルを見たことがなかったせいもあるんですけど、1話冒頭で華桜会メンバーが出てきて歌と踊りを始めた瞬間、こらえきれなくなっちゃって大笑いしちゃいました。

だって、あまりにもわざとらしいというか、なんか変!と思ったんです。
(大爆笑したけど、あとで隣の部屋まで聞こえたんじゃないかって心配!)

でも、みんな個性的なキャラが多くって、物語も見ているうちに楽しくなりました。それに花江夏樹さんや諏訪部順一さんなど、私の好きな声優さんがたくさん出ているので、目が離せません。それに、花江夏樹さんが演じる星谷君って、ハンデがあってもめげなくて明るくて、キラキラしているので、見ている私自身もなんか。幸せな気分になります。それにしても男子高校生の友情って、いいなあ。

これって、オリジナル作品なのでしょうか。まもなく最終回なのかな。気になります 
♪~(*´∀`*)~~(*´∀`*)~♪ラララ~ {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37

future☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

憧れの高校生を追って、音楽芸能分野の名門・綾薙学園に入学した星谷悠太。学園には、全新入生の目標である花形学科『ミュージカル学科』が存在し、中でも成績トップの3年生で構成される≪華桜会≫なる組織が、学園の頂点に君臨していた。ミュージカル学科に入科するためには、≪華桜会≫のメンバーに見初められ、直々に指導してもらえる特別枠、通称『スター枠』に入ることが最良の近道だが……。秀でた才能はあるものの、それぞれの抱えた問題により、ミュージカル学科の候補生に残ることすら危うくなってしまった那雪、月皇、天花寺、空閑と、素人同然の星谷。そんな5人が≪華桜会≫の変人にして天才・鳳の目に留まり……!?青春ドタバタ・ミュージカルストーリー開幕!


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

星谷悠太:花江夏樹
那雪透:小野賢章
月皇海斗:ランズベリー・アーサー
天花寺翔:細谷佳正
空閑愁:前野智昭
辰己琉唯:岡本信彦
申渡栄吾:内田雄馬
戌峰誠士郎:興津和幸
虎石和泉:KENN
卯川晶:松岡禎丞
鳳樹:諏訪部順一
柊翼:平川大輔


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

TOKYO MX 10/5(月) 24:00~
BS11 10/5(月) 24:30~
AT-X 10/12(月) 23:30~


.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「DREAMER」Gero
ED「星瞬COUNTDOWN」team鳳[星谷悠太(CV:花江夏樹)、那雪 透(CV:小野賢章)、月皇海斗(CV:ランズベリー・アーサー)、天花寺翔(CV:細谷佳正)、空閑 愁(CV:前野智昭)]


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「第1幕」

2話「第2幕」

3話「第3幕」

4話「第4幕」

5話「第5幕」

6話「第6幕」

7話「第7幕」

8話「第8幕」

9話「第9幕」

10話「第10幕」

11話「第11幕」

12話「第12幕」(最終回)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

68.6 15 双子で兄弟なアニメランキング15位
地縛少年花子くん(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (197)
804人が棚に入れました
ねえ、知ってる? この学園にある七不思議の話……かもめ学園に伝わる一番有名な七不思議の噂。旧校舎3階女子トイレ3番目には花子さんがいて、呼び出した人の願いをなんでも叶えてくれるんだって。呼び出し方は簡単、ノックを3回。それから————「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」「はーあーい……」自分の願いを叶えてもらうため、花子さんを呼び出したオカルト少女の八尋寧々。しかし、彼女の前に現れたのは男の子の幽霊、“花子くん"だった。おばけなのにドSでちょっとエッチな花子くんに振りまわされて様々な怪談に巻き込まれていく寧々。果たして寧々は無事に学園生活を送れるのか!? 誰も見たことのないハートフル便所コメディが今、始まる——。

声優・キャラクター
緒方恵美、鬼頭明里、千葉翔也

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

君の知らない「七不思議」おしえてあげる。

この作品の原作は未読です。
事前情報なく視聴を始め、後にヒロインの八尋 寧々役をあかりんが演じていることを知り俄然視聴に気合いの入った作品です。

虚構推理の琴子は分かりやすかったですが、八尋 寧々は最初全然気付きませんでした。
知ってから改めてよく聞いてみると、台詞の節々にあかりんが感じられて嬉しかったですけれど…


ねえ、知っている? この学園にある七不思議の話…
かもめ学園に伝わる一番有名の七不思議の噂。

旧校舎3階女子トイレ3番目には花子さんがいて、
呼び出した人の願いをなんでも叶えてくれるんだって。
呼び出し方は簡単、ノックを3回。
それから…

「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか?」
「はーあーい…」

自分の願いを叶えてもらうため、
花子さんを呼び出したオカルト少女の八尋 寧々。
しかし、彼女の前に現れたのは男の子の幽霊、

"花子くん"だった。

おばけなのにドSでちょっとエッチな花子くんに振り回されて
様々な階段に巻き込まれていく寧々。
果たして寧々は無事に学園生活を送れるのか
誰も見たことのないハートフル便所コメディが今、始まる


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ん、ハートフル便所コメディ…!?
あれ、ハートフルな場面や、コメディチックな場面ってありましたっけ…!?
花子くんがドSというのは激しく同意できますけれど…

このかもめ学園に伝わる七不思議…
花子くんは第7番目の七不思議で、学園七不思議のリーダーなんです。
ということは、他にも七不思議が存在するってことですよね。

ですが、全部の七不思議が登場する訳ではありませんでした。
印象的だったのは、ゆかなさん演じるヤコと、津田健次郎さん演じる土籠です。
この二人が物語の進行に絡んでいたので…

物語は寧々を中心に進んでいくのですが、寧々は極端な巻き込まれ体質の女の子でした。
その体質の所以はきっと彼女の優しさから派生しているのだと思います。
加えて花子くんの助手という立ち位置が、彼女を更なる巻き込まれ体質にしたと言っても過言ではありません。
本人は満更嫌ではなかったみたいですけど…

今回アニメで放送されたのは物語のほんの一端で、真相には相当深い闇が隠されていそうです。
例えば花子くんに瓜二つな「つかさ」という存在…
つかさは花子くんを「あまね」と呼んでいますが、花子くんとのこれまでのいきさつは一切不明ですし、知佳ちゃん演じる「七峰さくら」というキャラについてもそのほとんどが謎…
そもそもどうして花子くんが地縛霊になったのかすら分からないのですから…

今は何も分からないので起こっている状況そのものを楽しみながら視聴することができますが、真相を知ったら見方が変わってしまうかもしれません。
きっと悲しみに溢れているんだろうなぁ…
花子くんは自分のことを極端なまでに隠したがるのも、そのせいなんだろうって思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、地縛少年バンドさんの「No.7」
エンディングテーマは、あかりんの「Tiny Light」
個人的にはエンディングが好みでした。

1クール全12話の物語でした。
物語としては全容が掴めないまま終わった感がありますが、原作が連載中のようなのでこれは仕方無いんでしょう。
物語の方向性や着地点も良く分からないので、続編で少しずつ謎が解明されていくことを願っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

悪くはないが、オッサンが観るアニメではナイ(苦笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルは、学園怪異譚、コメディ、恋愛(女性向け)。

内容てしては、主人公の女の子が、「トイレの花子くん」と一緒に、学園の怪異を解決していく、まあ、「地獄先生ぬ~べ~」の少女漫画バージョンって感じかな。

特に不愉快になる要素はなく、独特の作画など味もあるけど、う~ん、オッサンが観るアニメじゃないな(笑) 小~中学生の女子向けのアニメって感じ。後はまあ、可愛い男の子を愛でたい方には、向いているかもしれませんね~。


《以下ネタバレ》

【視聴断念(7話まで)】
{netabare}
知り合いで、この漫画がメチャ好きって言っていた人(女子)がいて、気にはなっていたので観てみました。

結論としては、ショタ好きじゃないなら、大人には厳しい。なんか、「自縛少年花子くん」とかいう、薄い本が出ていそうな気がする(笑)

怪異はそこまで怖いわけでも、ミステリー要素が上手いわけでもなく、なんだか全体的に子供騙し。多分、この作品は、「花子くんにキュンキュンできるか」の1点だけで評価をするアニメなんだと想います。

女子が主人公の恋愛モノも、ストーリーが面白かったり、その女子自体に魅力があれば十分に楽しめます。「妖狐×僕SS」なんかは、その好例。ところが、本作にはその何れも感じられない。特に、主人公の「八尋寧々」に魅力を感じられないのが厳しい。尤も、女子目線からすれば、等身大なのかもしれませんが(知らんけど)w

あと、絵本のような独特の作画、演出が効果的だったかと言われれば、それもまた微妙。テンポの面では落ちないように工夫していて、絵が動いていない(漫画的なコマ割り)をしているときも、常にセリフは言わせていて、わりと違和感なく観られます。個性としては成立していて、原作の絵を生かしながら上手くやっていたのかなとは思います、、、が、だから面白くなっているかは別問題だしね。

最後に、主人公の八尋寧々をはじめ、登場人物の設定が高校生ってのは、無理がないかなと思います。キャラデザ的にも性格、言動的にも。むしろ、小6って設定なら、あの「恋に恋する」感じとか、色々残念なところとかも納得できたんですけどね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
高1にしては、幼いキャラデザ。独特で、漫画的な演出。ストーリーはまあ、可もなく不可もなく。

2話目 ☆2
バトル要素もあるの? う~ん、演出が合わない。

3話目 ☆


4話目 ☆


5話目 ☆2
なんか、展開が出てきたかな。

6話目 ☆2
過去。ちょっとだけ気になる。

7話目 ☆2
黒花子くん? 双子とかなのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

待ってましたヾ(≧▽≦*)o

まず、祝アニメ化!!!

原作漫画の大ファンです!

原作を読みながら、
もし花子くんがアニメ化したら
どんな感じかな~と妄想していました

それが現実になるなんて( ;∀;)!
初報を聞いたときは嬉しくて飛び上がりました!
あの絵が、花子くんの世界が動いて喋るなんて(*´Д`)
原作好きで良かったです.....

★一話時点の感想★

公式のPVなど細かく追っていたので
アニメ自体の雰囲気はなんとなく分かっていたのですが
予想以上に原作に忠実でした!

あいだいろ先生の独特な絵のタッチを
見事に表現していて感動したし、
色彩も、カラーイラストの妖しくカラフルで
常に黄昏時のような深い色合いを表現していて良かったです

所々コマ割りのような演出が出てきて
動く漫画を見ているようでした(?)

BGMも花子くんの世界に合ったレトロな雰囲気で
でもホラー感は忘れていなくて、
コロコロとした音が怖いけど可愛い世界に合ってます!

どうしても漫画で読んでいたので、
キャラクターの声には敏感になっていて、
寧々ちゃんや輝くん、光くんはイメージ通りでガチッと
ハマったのですが....
花子くんだけがちょっとイメージと違い過ぎました(;''∀'')

私個人の好みと性癖で、花子くんはもうちょっと
ショタっぽい声かなーと思ってました...

イメージと違うのは
漫画で読んでいたので仕方ないことだし、
花子くんの声はこれはこれで怪異っぽく、
中学生の少年っぽくて良いかなとも思います(*_ _)
所々女性声優さんの少年っぽい男性になりきれていないような
声を花子くんが発するので、
そのたびに「おっかわいい(*´з`)ハァハァ」ってなりますし!!!

まだ一話なので、慣れですね....

いい意味でちょっと前の
ホラー妖怪アニメっぽくて良きです

楽しみにしていて良かったです╰(*°▽°*)╯
動いて喋る花子くんワールド楽しみたいです!!!


独り言メモみたいなレビューになってしまいましたが
ここまで読んでくださってる方が居ましたら
ありがとうございましたm(__)m

また感情が揺さぶられた回とか
全話見終わった頃に
レビュー書くかもしれないし
書かないかもしれないです(*_ _)

学ラン少年はいいぞ~~~~!!!!!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

69.3 16 双子で兄弟なアニメランキング16位
学園ベビーシッターズ(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (191)
780人が棚に入れました
両親を飛行機事故で亡くした竜一&虎太郎兄弟。そんな二人を引き取ったのが、同じ事故で息子夫婦を亡くした森ノ宮学園の理事長だった。でもその条件は、学園内に設けられた保育ルームで竜一がベビーシッターをすること!お母さん先生のために学園内に設けられた保育ルーム。竜一はそこの人手不足を補うために作られた「ベビーシッター部」の部員第一号となり…!?

声優・キャラクター
西山宏太朗、古木のぞみ、梅原裕一郎、三瓶由布子、小原好美、齋藤彩夏、種﨑敦美、本渡楓、前野智昭、小野大輔、宮寺智子
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

1話感想{netabare}
ぽよぽよザウルスみたいな内容かなーと思ったら、うわぁ冒頭からめっちゃ重たい設定。
ああ振舞ってるけどマモーみたいな理事長が一番辛い心境なんじゃなかろうか。
で、いくらなんでも学生に子供を預けるのを善しとする父兄ばかりなのだろうか?と思わずに居られないが、今後そこら辺の摩擦あったりするのかな?
と思ってたら、双子?の片方がジュエルペットのルビーの声で、母親も中の人が同じで吹いた。
予算の関係なのかも知れんが、齋藤彩夏が大人役って珍しくね?
あはは、そういった意味でも保護者と相談する回とか楽しみになって来ました。
…あるよね?


余談・園芸ネタ
最後、理事長が一度は怒った理事長室の花瓶に挿してあった主人公の送った花。
あれなんじゃろ?
パっと見シュウメイギクに思えたけど、状況からしてそれは無い(飾られて怒るものではない)。
今の時代植栽されてる花を勝手に折るのは何かと問題あるし、当然スタッフはそれに関しては配慮してるだろう…って前提で考えると、そんな特別ってことでもなくそこら辺に生えてて道すがら手折っても問題の無い花、更にはそれを花瓶に挿しておいたら「なんじゃこりゃ」と言いかねない花、となると…
センダングサか?
シロノとかアワユキとか。
花折ったら「けしからん」と言われるどころか、「ああ、花だけじゃなく引っこ抜いて根こそぎ持っていってちょ」と言われる植物。
…。
そりゃ理事長も怒るわwもし自分が理事長の立場だったらやっぱり怒ると思う。
ただの雑草でも野趣があっていいってなるけど、帰化外草を飾ってたとなるとちょっと話が違う。
個人の部屋でならまだしもなんせ教育機関ですからね、公共の福祉にはかなり気を遣うかと。
もし近隣住民が「この雑草迷惑なのよねー」と必死に引っこ抜いてたとして、その花が理事長室に飾られてたらどうよ?って話ですよ。
理事長が言った通り品位が疑われる。
ってことで、あのシーンを見て「花ごときでギャーギャー言う理事長は心が狭いんだな」と判断された方がいらっしゃったらちょっとお待ちを。
理事長室に飾るには相応しくないって花ってのは、あります。
あくまでシロノだかアワユキだかのセンダングサだったらって前提にはなるけど、むしろ主人公に送られた花だとして飾るのを許すのはよっぽど心が広い。
広いって言うか…やっぱり家族失くしてめっちゃ辛いんじゃないかなー、と。

で、そこまで狙って描写したシーンなんだかは不明、狙ったんだとしても分かりにくくね?と思ったり。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
2話Aパート、まだ託児所の子達とそんなに仲良くなってない(仲良くなるエピソードをやってない)、大して思い入れも芽生えてないのにの早くも「ボクはここが好きなんです」ネタが炸裂。
全然心に響かなくて吹いた。
いやそれはもっと後にやるべきことだろー、と思わずに居られなかったのだけど、これってもしかして猪又をいち早く登場させたくて構成無茶した?
一応美少女キャラはそれ一人だけっぽいので(と思ったがもう一人クラスメイトが居た)…って考えると、結構頑張って男性視聴者繋ぎとめようと努力してんのかなー?と思ったり。
それで出来が良くなるかどうかは別ですが。

で、それ以降、特段面白いってこともなく、かといってつまらないって程でもなく、ダラダラと見続けてたのですが…。
5話、キター!!!
Bパートなんだけど、キリンが突然勉強すると言い出したことに「キリンちゃんが猪又さんみたいになっちゃった」と主人公。
おい、お前の中の猪又さん像ってどんなんだw
更に「魔女もヒーローも存在しない、下手な嘘信じさせるより現実教えろ」ってスタンスのハヤトが消える魔球は信じてたり。
くっそwお前そういうキャラかwww
最後のオチも理事長が年の功で丸め込み(主人公が一度は思い付いたけど「それはダメだろ」と断念した案が結局正解だったってオチ)、兎田の監督責任はちょっとアレだったけど概ね上出来。
いやぁ、こういう面白い回が不意にポンと入って来るから侮れない。
スタッフまではチェックしてないけど優秀な人が担当した?もしくは原作が筆ノってきた辺りなのかな?

と思ったけど、これってテクとしては「キャラ崩壊(そこまで重篤ではないけど)」ネタですな、富田祐弘調といってもいいかも。
あんま多用し過ぎるとカオスになるので、たまにやる程度で丁度いいのかも。
6話はまた大人しい内容に戻っちゃったけど、再びこういう笑える回は来るのだろうか?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

学園内に設けられた保育ルームが両親を飛行機事故で亡くした竜一&虎太郎兄弟の新たな居場所…

この作品の原作は未読です。
特に前情報無く視聴を始めましたが、1話を見て視聴を継続したいと強く思った作品です。

悲報ってなんでいつも突然なんだろう…
両親を飛行機事故で亡くした兄弟がこの物語の主人公です。
親は奔放でよく家を留守にしていたそうですが、生きているのとそうじゃないのには気持ち的に天と地ほどの差があります。

その出来事が生み出した必然は「弟の面倒を見る事」
兄の竜一にとって、虎太郎は残されたたった一人の家族…
でも竜一は未だ高校生…弟の面倒を見るには、取り巻く慣習が厳し過ぎ…
学校はどうするの…?
生活費は…?
住む場所は…?
不安は津波の如く兄に襲い掛かることでしょう…

ですが、森之宮学園の理事長の目に二人が留まった結果…なんと理事長が二人の後見人になると言ってくれたんです。
見ず知らずの人なのに…

理事長が後見人になる条件…
それは授業以外の全ての時間を学園内に併設された保育ルームでベビーシッターとして働くこと…
こうして指し伸ばして貰った手に縋るしか選択肢の無い二人の物語が…動きだします。

保育ルームには幼児が5人…虎太郎を合わせると6人の所帯…
年の頃にして幼稚園に入る前くらいの子供が5人で、首がすわってようやくハイハイができるくらいの子供が1人…
つまり、とことん手間の懸かる年ごろの幼児たちが揃っているということです。
そんな保育ルームには職員がたった一人…
職員にとっては猫の手も借りたい状況だと思います。
でも、そこで働くという事は保育ルームの子供たちに接するという事…
そして子供って友達作りの天才…なんて思いなが視聴していた矢先、思いもよらぬトラブルから、この物語は一気に温かくなるんです。

選択肢の無かった二人は、状況を受け入れることしかできなかった…
でも状況を受け入れることと、自分の心の叫びに正直になることは別物なんです。
受けた恩に報いたいと本気で思うなら、どうあるべきなのか…
答えは簡単…だけど、その一歩を踏み出さないと苦しみ続けるのは自分自身…
そして、そんな子供の悲鳴をしっかり受け止めてやるのが大人の役割…

朝の電車通勤時にこの作品を視聴していたのですが、目の前の出来事に私の涙腺は全く抵抗できませんでした。
周りを見渡すと、月曜日の朝という事もあり皆さんぐっすり寝入っていたのが幸いでした…
田舎に向かう電車でホントに良かった…
じゃなきゃ、突然涙を流すなんてただの変なオッサンですから…^^;

こういうパンチは決して嫌いじゃなく、むしろ好物なのですが1話目から涙腺を攻撃されると為す術がありません。
どんな作品なのか、一切知らずに視聴に入るのですから…

一方、登場人物のお気に入りは保育ルームの紅一点である奇凛ちゃんと、猪又&牛丸の女子高生コンビでしょうか…

保育ルームの紅一点である奇凛ちゃん…
相手のことを思いやれる優しい女の子です。
それに…声質もキャラに合っていて…でもどこかで聞いたような…
と思ったので調べてみると、CVは小原好美さんで「魔法陣グルグル」のククリを演じた方でした。
どうりで聞いたことあると思った訳です。

女子高生コンビの片翼は明坂さん演じる猪又まりあ…
本当は優しいのに、本心を表に出すことができず、結果的に誰に対してもきつく当たってしまう不器用さが可愛らしい女の子です。

そしてもう一つの片翼は本渡さん演じる牛丸雪…
竜一のクラスメイトでクラスで一番可愛いと評判の女の子なのですが、一方で人には言えないコンプレックスを抱えた彼女…

愛くるしいほど可愛い幼児たちの放つ魔法で、この二人の女子高生がどう変わっていくのか…
この作品の見どころの一つと言っても過言では無いと思います。
人の温かさが恋しくなった時に思わず手が伸びる作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、小野大輔さんの「Endless happy world」
エンディングテーマは、ひょろっと男子の「おしえてョ」

1クール12話の物語でした。
続きがとても気になります…
保育ルームとの竜一の関係は何となく想像できますが…
女子高生コンビの思いの行方はどうなるのでしょう…
時間はかかるかもしれません…けれどもっと大きく思いは育まれていくんでしょうね…
そしてその思いにはそれぞれがキチンと向き合わないければいけません。
そんな未来まで描かれたら、間違いなく喜んで視聴すると思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

感動させる為には、シリアスな設定って、必須なのかな?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
少女漫画原作らしいが、そこまで恋愛要素が強いわけではなく、基本は「小さな子供」と「イクメン」を愛でるアニメなのかな、と(笑)

男でも普通に観られるアニメでしたよ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「親を亡くしたから、子育て(家事)をすることになった」という作品はいくつかあるけど、私は、「甘々と稲妻」が好きでした。やはり、育てる側が大人だった(ちゃんと父親だった)からかな。

親を亡くした子供が、子供を育てる。

その辛さに見処があるのだろうけど、やはり、いい年したオッサンとしては、「可哀想」が先に立ってしまうので(汗)

本作は、小さい子に癒される、という人ならそれだけで満足でしょうが、私はそれ(子育て)だけだとちょい退屈でした。

だから、中盤以降、猪又さんや雪ちゃんが出てきて、ラブコメが混ざってきたくらいが面白かったです。猪又さんとか雪ちゃんの不器用な感じとか、結構好きでした♪

あと、犀川さんが好きでした♪ 良い人でしたね♪ 特に12話の、(亡くなった)旦那様とのクダリやクリスマスのクダリ、切ないし、あったかくなりました。

一番印象に残ったのは、11話目の「小さい子が、小さい誰かじゃなく、一人一人の誰かになったら、好きになれる」という竜一の言葉です。真理ですね。小さい子にも、人格や個性はあるもんね。

やはり難点としては、「明るく温かく柔らかい作風」と引き換えに、「両親の死」という悲劇が、軽くなってしまった部分です。一応、1話で、竜一の苦悩や、乗り越えるシーンをガッツリシリアスで描き、最終話のシーンでもふれるなど、「大切に扱っている」というテイは整えているのですが、やはり取って付けた感はいなめなかったかと。

あまりにも「良い子」「物分かりが良いヤツ」の竜一に、やや違和感。

子供はもっと素直に泣いて、大人に助けてもらって良いのにな。。。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
「少年メイド」とかでも思ったけど、こういうハートウォーミグな作風に、「親の死」って必要なのかな? 昔のアニメによくあった、「変な実験で世界を飛び回ってる」とか、最悪、「行方不明」じゃダメなのかな? 背景重くするなら、どこかにシリアスな要素とか、それを乗り越える描写が必要になるだろうけど、、、。まあ、死は軽く扱わないでほしいな(今後に期待)。

免許も持たない、現時点では人間性も分からない中3一人に5人も子供任せて、法的に云々は別にして、親は心配しないのかな?

2話目
動物園回。いや、私立の学校なんだから、捨てるほどあるだろ、制服なんてw いやだから、あんだけ寝てて、ダメだろ、職務怠慢。幼児が死んだらどうすんだよ。猪又さん、ツンデレ(笑)? 狼谷のおんぶの仕方、肩関節柔らけえな、野球部だし、将来有望(笑)

3話目
バレンタインデー回。八木君、根津君、新キャラだな~。八木君、変態なんだね(笑) 少女漫画だけど、ヒロインらしいヒロインポジションは、不在のままいくのかな?

4話目


5話目
あの勘違いは恥ずかしいな~。

6話目○
猪又さん、突っ走ってるな~。なんでも、全部頑張ってるから格好良い、か。綺麗事っぽいが、作風に合ってるしな。弁当のクダリも、ラブコメもあって良かったし。

7話目
ラブコメ入ってきて、少し楽しくなってきた。少女漫画らしさも出てきたね。双子ちゃんの話。

8話目
狼谷、ヒドイこと言うよな(笑) 譲歩なんて単語、ガキに分かるわけねぇだろ(汗) オチはなかなか良かった。

9話目
ん? スロウスタートかな(笑)? 亡くなった親のメール入った携帯を壊されるは、笑えるレベル超えてるな(汗)。

10話目


11話目○
小さい子が、小さい誰かじゃなく、一人一人の誰かになったら、好きになれる。。。良い言葉だな。真理だ。小さい子にも、人格や個性はあるもんね。

12話目
犬か(笑) 犀川、泣けるな~。このアニメ、最萌えシーンだな(笑)

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

61.6 17 双子で兄弟なアニメランキング17位
獣王星(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (133)
740人が棚に入れました
西暦2436年、地球から150光年の距離にあるバルカン星系に移民していた人類は太陽系から独立し、独自の政府を築いていた。バルカン星系の首都であるコロニー「ユノ」に住む双子の兄弟、トールとラーイは政治家でかつ科学者の両親を持つエリートの出自。11歳の彼らもエリートへの道を歩む日々を過ごしていたが、ある日両親が殺され、トールとラーイの二人も今まで存在さえ知らずにいた、死罪のものが送られるという死刑惑星「キマエラ」に落とされる。厳しい環境で想像を絶する生態系をもつキマエラは獣王と呼ばれる王が支配する弱肉強食の世界。最先端の設備に囲まれ環境も整備されたコロニーで育ったトールとラーイにとっては生きることさえ困難な星だが、生命力に溢れるトールは惰弱な弟ラーイを連れ、生き延びるために戦っていく。

声優・キャラクター
堂本光一、高山みなみ、小栗旬、中井和哉、水樹奈々、深見梨加、朴璐美

0.2秒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

色々とマイナス要素はあるけど、それを踏まえても面白い

あにこれで会ったとある方のオススメとのことで視聴。原作未読。少女漫画原作らしいですね。下手な少年誌よりクオリティ高いです!(゚∀゚)

物語は惑星キマエラに落とされた主人公が脱出のためにキマエラで成り上がって行くというのが本筋で、そこに辿り着く為の紆余曲折を描いたバトル物。

設定が非常に練られていて、特に説明のない部分を自分で考えて補うのが非常に面白かったです。
自然、科学、哲学、歴史、復讐劇、生物学etcを融合させて、広く深いストーリーであるにも関わらず、それぞれの美味しいポイントを上手く昇華させているので先の展開が気になり、とても楽しみに観れます♪
多少の説明不足感は否めませんが、それでも充分理解出来る範囲だと思います。

私が一番心を惹かれたのは植物の描写ですね。中には植物?どっちかってーと昆虫じゃね?とか疑問に思っちゃうのもいたのですが、植物ならではの特性を描いていたりして好感が持てました。
もし、この世界でこんな植物がいて、こんな状況なら色々な使い方があるだろうなと思っていたのですが、そういった部分を上手く活用して単なる植物との戦争にさせなかった所も良かったのではないでしょうか(´∇`)
背景の作画も美しく、そして力強く描かれているのでこれだけでも充分魅力的でした( ^ω^ )

声優さんに関して
まー・・・これに関して言えば良くないです。
特に小栗旬の演じたサードは完全なミスキャストだったと思います(´・ω・`)
ただ、堂本光一は思っていたよりも良かったので、そして前述の方が酷すぎたのであまり気にならなかったです(゚∀゚)

ただ、声優さんに一部不満な点がありますが、それを余裕で補える程ストーリーがしっかり出来ているので、未視聴の方は食わず嫌いせず観てみることをオススメします♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

引き込まれ一気に観てしまった作品...〆(・_・。)

タイトル通り引き込まれ一気に観てしまった作品です。

西暦2436年政治家で科学者の両親をもち
なんの不自由もなく過ごしてきた少年の日常がいきなり激変。

両親を殺され双子の弟と共に死刑惑星キマエラに落とされてしまう。
たった11歳の少年がここに落とされ両親が殺された理由を知るためにめに殺人植物がはびこり過酷な環境の中集団のトップの獣王目指す。そんなお話です。


この獣王星は原作の漫画をアニメ化したのですがなんせ1クール11話しかないので詰め込み感がハンパないです。
ですが原作を知らない友達と一緒に見ましたが知らない人でものめり込みラストまで真剣に観てましたのでこのアニメのみでも十分楽しめると思います。

原作を知っている人は無理に詰め込んでカットされているシーンやキャラの死に方等内容が微妙に違う所があるのでそんなシーン探しをしつつ観たら更に楽しめるのではないでしょうか?

私はこの作品が好きで何度か観ました。
お気に入りの分類に入れてもいい位ですが
声優だけが残念でなりません・・・
高山みなみさん・中井和哉さん等素敵な声優さんが出ているので普段なら声優欄の評価は高くします。そう普段なら。
今回低くしたのは小栗旬・堂本光一が声優をしているから。
しかも脇役ではなく重要なキャラを!!
別に芸能人が声優をするなとは言いません。
ただやるからには完璧に演じて欲しいのです。
堂本光一はまだ聞けた感がありますが問題は小栗旬!!!
怒り焦り笑いのシーンなど棒読みです。
小栗によって【サード】という素敵キャラを潰された感はいなめない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪くはないけど、1クールで作るべき作品ではない。

両親を殺された上、死刑星である獣王星(キマエラ)へと落とされた双子の兄弟が、
凶暴な食肉植物が生息する過酷な環境の中を生き抜く姿を描いた物語。全11話。

話の流れとしては、両親殺害の真相と自分達が獣王星に落とされた理由を知る為、
惑星の外に行く事の出来る唯一の存在・獣王になることを目指すって感じですね。

植物が生態系のトップに立つ弱肉強食の獣王星という舞台や、上記以外にも、
その惑星の覇者たる獣王の存在や惑星自体の存在理由などの謎もあり、
設定はよく作り込まれていて なかなか面白いです。

ただ、ストーリーとしては、どうしても物足りなさを感じずにいられない。

問題は全11話という尺の短さ。流石に、1クールでこの内容を纏めるのは厳しくて、
全体的に展開速いし 終盤なんてダイジェスト版かって位のスピードでした...
そのせいで、面白い設定や魅力的なキャラなど 良い要素や素材が沢山あるのに
掘り下げもあまり無く 描写不足で、内容に生かされていません。

せめて、2クール位かけて物語をじっくり丁寧に描いてくれてればとホントに残念。

あと、物語としては完結してるんですが、ハッキリしない部分が多々残っていますし、
ストーリー上、必要性が全く見えないのに無意味に人が死んでしまうというのも
マイナスだったかな。

う~ん... 物語の舞台や素材、要素などで言えば、相当面白い作品になっていても
おかしくなかったと思うだけに、すごく勿体無いなと感じた作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

63.0 18 双子で兄弟なアニメランキング18位
エガオノダイカ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (203)
702人が棚に入れました
地球より遥かかなたの星にある、笑顔に溢れた王国。王女のユウキは十二歳、そろそろ多感なお年頃。毎日泣き、笑い、時にはときめいたり…?しながら、王宮で楽しく暮らしている。日々を彩るのは、忠実な家臣たち。教育役のレイラ、政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、そして……幼馴染の側近、ヨシュア。「ユウキ!気合と根性さえあれば、何だってできる!」「……もうっ。またそれ~!?ヨシュア、もっと貴族らしくしてっ!」ステラは十七歳、有能かつクールな軍人。けれど微笑みはいつも絶やさない……笑顔は生きるためには、欠かせないから。これは、遠い星に生まれた、二人の少女の物語。

声優・キャラクター
花守ゆみり、早見沙織、松岡禎丞、佐藤利奈、神奈延年、置鮎龍太郎、小市眞琴、榎木淳弥、松山鷹志、長久友紀、増田俊樹、石谷春貴、白石稔
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

エガオニナルカ?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
アニオリのロボアニメのダメなパターンの方、って感じですかね。

雰囲気や出だしの感じはかなり良かったんですが、肝心のストーリーでおおこけしました。ロボットアニメ自体は大好物なので、期待はしてたんですけどね。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず一番の問題は、「クラルスの停止=文明の崩壊」みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終話Cパートでいきなり、「え? 結構、普通に文明を維持できるんじゃん」となったところ。あれはズルいと思う。話が違う。

という事で、あくまで、「クラルスの停止=文明の崩壊」と考えてレビューを進めていきたいと思う。そうじゃないと、ユウキの行動に是も非も言えないから(兵器だけが停止し、文明が維持できるならば、そりゃ理想的だから)。

ユウキのとった行動は控えめにいっても最悪で、まさかただの箱入りワガママ王女様のままで最終話までいくとは思わなかった。じゃあ、縄文時代や弥生時代は争いが無かったのか? 充分な食料や医療がない中で、幸せに長生きできたのか? など、たくさん疑問が浮かぶ。

もしこういう「ハッピーエンド」を目指すなら、「クラルスの軍事転用だけを止めるウィルスを流す(ナノマシンの改造)」とかにすりゃ良い(勿論葛藤は生まれないが)。

構成的にも、とてもとても疑問が残る。

本作はダブル主人公の形式をとり、相互にそれぞれの陣営を見せていた。その中で、敵味方に分かれた二人の主人公が出会い、どう平和に導くかが見処になる作品だったはずだ。

そんな二人の大切な「邂逅」を、まさか最終話の終盤にもってきて、しかも、一方(ユウキ)の考えに全のっかりとか、マジか?と思った。もう一人の主人公であったステラのとった行動は、「止めない」という消極的なものだけで、だったらなぜ、主人公を二人にしたのか分からない。

ダブル主人公のメリットは、立場や境遇などの違いから、見える風景が変わり、異なる主張をもった者同士がぶつかり合い、それでも互いを認め、異なる二人だからこそ辿り着けるゴールを見つけるところにあると、私は考えている。

例えば、ダブル主人公×戦争 モノの金字塔、「銀河英雄伝説」は、ラインハルトとヤンという二人の天才が、直接顔は見合わせずとも、常に相手を意識し、敵の味方以上に相手のことを深い部分で理解していからこそ、感動が生まれた。

けれど本作は、二人が直接顔を合わすまでは、互いから何かを受けとるのではなく(というかユウキに関しては、ステラを個人として認識すらしてないと思うし)、むしろ、自分の味方から多くを学び、たくさんのものを受けとってきた。だから、最後に敵側についたステラには、裏切り者のような印象をもってしまった。会って数十秒の敵国の姫のありきたりな台詞に感動し、祖国をあっさり裏切った、そんな風に捉えられてしまわないだろうか?

ダブル主人公のデメリットは、片方を深める時間が半分になることだ(だから銀英伝は長大だった)。これだけ、ユウキのやりたいことを100%叶えるなら、普通に王国サイドのエピソードだけで充分だった。また、ダブル主人公の良さを生かすなら、7話くらいで二人を出会わせ、二人がそれぞれに1つのゴール地点に向かっていくような構成の方が良かったと思う。

さらに、普通に考えて「クラルスの全停止」というのは、愚作としか思えない。ナノマシンを使いきり、人が住めない環境になるのが、明日明後日の危機でないのなら、まずはこの情報を全世界に公表し、王国は帝国に即事降伏(敵対勢力がなくなることで、兵器によるナノマシンの浪費は防げる)。日常生活におけるクラルスの使用も最低限に抑えつつ、代替のエネルギー開発か、ナノマシンの発明・生産に全力を尽くす。その上で、全て上手くいかなかった場合は、一次産業の推進(人力での農業指導や農具の生産、家畜を充分に増やすなど)や治安機関などをしっかり整備した上で、今回のユウキのように、クラルスの全停止を行う。そのぐらいのことをやった上で行わないと、限られた食料や文明の遺産を巡り、間違いなく略奪が横行し、戦争以上の被害を生んでしまう可能性もある。マジで、雑だと思う。

これだけの悪さがある作品なので、視聴後の感覚的には☆1でも良いのだが、1~4話くらいまではしっかり楽しめるなど、良さもあったので、まあ、☆2かな。

あと、ネタバレに繋がるようなOPをつくるのは、特にアニオリならやめてほしいと思った。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
クラルスの全停止=文明の崩壊みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終回Cパートで、わりと普通に生活出来ているようなので、話が違うと思った。

ダブル主人公の良さを全く生かさず、最終回になってようやく邂逅し、すぐに意気投合する二人がよくわからん。

てか、クラルス全停止、兵器が止まって世界が平和になりましためでたしめでたしとか、頭お花畑かよ(向日葵だけに)w

☆1でも良いが、序盤はまあ楽しめたので、☆2で。
{/netabare}


【1話ごとの感想(視聴時毎回更新)】
{netabare}
1話目「ソレイユの少女」☆3
{netabare}
器の大きさをみせる、主人公。なんか、好きな世界観っぽい。

《今後の展望》
王女が有能且つ良い人なので、彼女の成長を描くというより、理想と現実のギャップに悩みつつも、それを乗り越える様子を描くんだろうな。笑顔の代価、というタイトルが気になるな。ヨシュアかユウキのどちらかが死んだりする?
{/netabare}

2話目「戦乱の真実」☆4
{netabare}
なんか、OPが盛大なネタバレになっているような、、、。ヨシュアの死亡、思ったより早かった。

《今後の展望》
こうなると、王女の闇堕ち、本領発揮で帝国を蹂躙することもありそうだけど、多分、爽やか路線だな。OP観る限り(苦笑)
{/netabare}

3話目「微笑みの戦士」☆4
{netabare}
戦場で親を殺した(かもしれない)兵士が、その子供に桃缶を配る。そして、家を爆破に巻き込み、助け、罵倒される。しっかり「人間」を描いているな。

《今後の展望》
1話ごとに主人公サイドを変えていく、ダブル主人公構成でいくのかな。銀英伝もそないな感じだし、好きな構成ではあるかな。
{/netabare}

4話目「希望の選択」☆4
{netabare}
王女の素人判断で最悪の結果を招く。なかなかちゃんとドラマを作る気があるな。

《今後の展望》
科学力と経済力、地の理は王国にあるが、戦力(物量)と勢いは完全に帝国にある中、やはり逆転の一手は、ユウキの覚醒しかないでしょうね。ただ、最終的には和解、和平だろうから、互角まで戻せば良いわけだけど。帝国に物資は無さそうだし。
{/netabare}

5話目「分隊の一夜」☆3
{netabare}
昔世話になった先輩軍人、、、わっかりやすい、死亡フラグ(笑)

《今後の展望》
リリィもいつか死にそうですね。ユウキにとってのヨシュアの死に釣り合う存在が、ステラにとってのリリィっぽいし。
{/netabare}

6話目「運命の岐路」☆3
{netabare}
総数五万!? かなり大規模なロボット軍団がいるんだな。いくら士気を上げるためとはいえ、戦術を考える人が前線に出るの? ユウキが指揮をとる(覚醒する)きっかけ作りか。

《今後の展望》
やはり、ユウキ無双の展開かな。今回追い討ちをしなかったことが、後々、ステラとの和解、共感の種になるのかな?
{/netabare}

7話目「王宮のひまわり」☆2
{netabare}
退役、メデタイ、メデタクナイは、微妙なところだな。こっちのチームも、かなりキャラは深まったな。ピアーズを殺したか、これはちと残念。なんか、体よく悲劇を背負わせて、ちょいキャラを殺していく。こうなると、ピアーズを殺すために、今回、彼をとってつけたように引き立てたことになる。こういう、キャラの生かし方、殺し方は嫌いです。キャラクターは、ちゃんと生きて、どうしようもなく、死なないと。

《今後の展望》
帝国側、ステラサイドにも死の悲しみは必要で、だとしたら、ヨシュアに釣り合うのは、リリィか隊長かと思っていたら、ピアーズというちょいキャラに悲劇を背負わせて退場させる手段に出たか。今後を、想像したいと思えなくなったな。とりあえず、ユウキ無双ですね。
{/netabare}

8話目「最後の伝言」☆3
{netabare}
イザナ、死亡。最後に一花咲かしたら死んでいく流れを続けるのか?

《今後の展望》
新型クラルスのリスク。世界が滅ぶとか、そんなんでしょ、多分。
{/netabare}

9話目「暁の挽歌」☆3
{netabare}
王国編が続いたね。笑顔の代価とは、人々がクラルスによって笑顔になった代価として、環境が犯されることもあるんだね。う~ん、パタパタ人が死んでいくな~。ハロルドも死に、いよいよ王国は人材不足だな。

《今後の展望》
次は帝国編を2話続けるのかな? 最終的には、世界の全てのクラルスを活動停止にするの? てか、これ、ストーリーまとまるか?
{/netabare}

10話目「魂の発火」☆3
{netabare}
戦争被害者との触れ合い。素直に笑う、ステラ。悲劇の予感しかしない。ここで、隊長の死か。ここで両陣営の物語がひとつにまとまるのね。

《今後の展望》
ステラ、最後は隊長の孤児院を引き継ぐのかな。次はステラとユウキの邂逅だろうね。二人はどんな決意をするのか。やっぱり、新型クラルスを使って、全クラルスの停止かな。でも、それで争いがなくなるほど、世界はシンプルなのかな?
{/netabare}

11話目「二人の決意」☆2
{netabare}
隊長への熱い思いに、なんかこっちがついていけないな。ダブル主人公ものだけに、片側の掘り下げは不十分になるわけだし。ユウキが、父の死というツラい事実を、母親に言わせず、自ら言ったのは、偉いと思った。

《今後の展望》
まさかこれ、クラルス全停止でハッピーエンド、にはしないよね? クラルスを全停止するならするで、現実的な代替案がないと。
{/netabare}

12話目「笑顔の代価」☆1
{netabare}
よく娘だと分かったな。母親の超能力か? なぞの挿入歌(笑) 野菜は元気になるって、ナノマシンは自己増殖するの? じゃないなら、「減らなくなった」だけ(現状維持)で、回復はしないでしょ。

いや、確実に間違いなく、ユウキもステラも刺されると思うんだけど。

ここまでダメな最終回も珍しい。総合評価まで1にしようか悩むレベルです(汗)

《今後の展望》
2期や劇場版はないな。100%。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

ダイカ君の笑顔がステキでした

3話までの感想{netabare}
大地が作物育ちにくくなって食料を巡って戦争ってのは非常にシンプルで分かりやすい。
主人公、お姫様には辛いニュースは聞かせたくないって、お人形扱いかよー。
「お前は何も知らずに神輿に担がれてりゃそれでいいんだ」と言ってるみたいで、ああこれがのちに代価に繋がるのかなぁと思ってたら2話で主人公死んじゃった!?
それ以前に「篭城だー」と言ってた次のシーンではもう撤退してて、2話は展開がぶっ飛んでるっていうか…何かトリックでも仕掛けてるのか?
ってことで気になる3話を待ってみたら…ヨシュアどころかソレイユ王国側全然出ないw
くっそww引っ張りおるwww
内容も、命令果たすためなら恨まれても構わんっていうもので、個人的には大好きな部類。
(ここぞとばかりに叩きのネタに使うのもどうかと思うが、“ゴブスレ”がそういう作品だと思ったら全然違ってヌルくてビビった)
もしこれで最終回、「世界が平和になったーやったー」ってところでステラが子供に撃ち殺されたら大絶賛します(嫌味ではない)。

それにしても…これ言ったら世界観台無しだし無視すべきことなんだけど、肥料って鉱物由来だぞ、水耕は特に。
なので作中のプラントはどっちかっつーとグランディーガ側の方が得意ってのが自然で…いやいいんですけどね。
大地で作物が育たないのはマグマエネルギーが枯渇したせい(ダリフラネタ)みたいな、クラルスラピス掘りすぎたって展開にはならんだろうなぁ?{/netabare}

4話感想{netabare}
戦争の用語?はよく知らんけど、いわゆる二次遭難みたいな展開。
退去命令出されたけど従わずに留まって抗戦しようとする民衆が居て、そいつら助けに行ったら全滅。
ん?全滅か?途中からロボだけ映してトレーラーがどうなったか映ってないのでちと不明。
どちらにしろ…う~ん、タマランw
ってか退去命令なんて住民全員が大人しく従うワケないじゃーん。
姫様はカリスマあるんだっけか?じゃあ姫様直々に発令すれば叶ったかも知れんけど、そうできない事情──新型クラレス絡みで報告を伏せた──を生み出したヤツは切腹モンだろう。
あとかつての和平式典で乱入してきたの、あれは帝国の手によるものなのかテロリスト(第三勢力)によるものなのか、どっちなんだろ?
ソレイユ側は帝国のしたこととしてるみたいだけど、そうであるなら式典の場に帝国の要人が来ていない(町ごと爆発させる計画に要人送るかね?)と、もっと早い段階で気付けそうなもんだが…。
第三勢力によるものならグランディーガ側もお偉い人がテロに巻き込まれてると思うので、両者痛み分けとしてまだ歩み寄る余地があるような?
“反新型クラレス”の勢力が居るような気がするんだが、どうだろうか…。

それにしてもヨシュアは死にっ放しなんかね?
1話のシミュレーション装置に個人データが残っててそこから…みたいな展開だったらヤダなぁと思ってるのだけど、どういう扱いしてくつもりなんだろう。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
なるほどねー、2話でヨシュアを殺したことで「この作品はメインキャラでも容赦なく退場させる」って印象を植え付けられたみたい。
5話ではリリィが死ぬんじゃないかとヒヤヒヤしながら見ることが出来ました、というか死亡フラグ立てまくりで思い返してみると結構笑える。
でもって9話までの感想としては…実はユウキの側近連中に裏切り者でも居るんじゃね?と思ってたけどそうじゃないっぽい。
「担ぐ神輿は軽い方が良い」と側近が意図的に姫をお馬鹿に仕立て上げてたってことにすりゃこれまでのアレコレも納得のいく方向で収められたと思うのだけど、そうじゃないのかー。
更に言うと“LOSUTSONG”のように、王国視点と帝国視点で実は時代が違ってたりして、なーんてこともうっすらと考えていたけどそれも違うっぽい。
う~ん予想外れてばかりだなぁと思ってたら、↑で書いてた第三勢力キター!
やっぱ昔テロ起こしたのはグランディーガ帝国ではなくてベルデ皇国?公国?ってところだったらしい。
とはいえ今はもう滅んでるみたいだけど…とりあえず現在戦争をしてる二国はどっちも被害者みたいなものなので、そっち方向で和平エンドって可能性は…あるんかなぁ?

また、どうしてベルデ皇国は新型クラスル開発を阻止しようとしたかって形で「この世界の仕組み」が9話でやっと明かされる。
…。
ソレイユ王国はトップに報告しないのが慣わしなのか?
ナ、ナノマシーンかぁ。
作物が育たなくなり出してる原因にも繋がるワケだけど、これは航空兵器が存在してない理由にも繋がってる?
上空はナノマシーンの濃度が薄いとかで。
でもこれだとナノマシーンには「ムラ」があるってことで、今までそれを匂わす描写(風向きによってエンジンの調子が変わるとか)は無かったので違うんかな。
と、いうよりも、だ。
ナノマシーンは自己増殖して~とか言ってたけど、じゃあどうやったら増殖できるのか・促進可能なのかの解明はしないのかいな?
人間側からの干渉ではどうにもできないとか明かしてないので、最後ナノマシーン増殖方法が見付かってめでたしめでたしエンドの可能性が…あ、あるかな?
もしくは高濃度の・パンパンにナノマシーンの詰まったコンテナでも見付かったりして。
なんか物語最後のカット、立派に咲いたヒマワリのアップで終わりそうな気がして、それに向けてどう展開するかで考えてしまいまして…。

もう一個気になるのは3話で接収したプラント、あれはクラルス使っての栽培だったよね?
ナノマシ-ン周りの設定と矛盾してない?
また、接収しといてそれ以降帝国側がどんな分析したのか全然触れないんだよなぁ、それ真似て食料確保できるようになれば当面の戦争は回避できそうな気がががが。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
10話…え、待って、9話でやっとクラルスの謎明かしたと思ったらまたこんな話?
3話の焼き直しじゃん。
いやだからさ、戦争の悲惨さ見せたいんだったら孤児に「母さんの仇!」と撃ち殺させようよ。
孤児から花束渡されて受け取ろうとしたらその下から銃口が…とかやろうよ。
もし衝撃的な死を描きたいんだったら、作戦で手柄上げて、隊員から誉められて「よせやい照れるぜ」と照れ隠しでサイドカー乗り回してたら補助席に放り込まれてた手榴弾のピンが外れてドカーンくらいやろうよ。
ダグラム見よう(ダイマ)、うん。

けどそんな10話はまだマシだった、11話は…えええ、今の時代にコレ?
原始共産主義というか“地球へ”のナスカ編というか。
そういう発想も分かるんだけど…科学の発展に対し「果たして本当に大丈夫なのだろうか?」と不安がる気持ちというか。
そういうのってひと昔前のやれ公害だ自然破壊だのと騒がれた頃に散々見た気がしてのう。
それ以降もちょくちょくあるにはあるし、最近では“ダーリンインザフランキス”も挑戦はしたけど結局有耶無耶にするのが精一杯で、そうそう書けるものじゃない気がする。
…原発事故を受けて今後そういう系がまた流行りだすのかね?
最終回ではもういきなり千年後になって「あの頃は大変だったらしい」としてユウキは伝説の悪魔か魔女のように語り継がれ、それでいてその時代の住民はクラルスとは別の動力で文明を建て直し背景にはヒマワリが咲いててエンドでいいんじゃね?と思ってしまったり。

ってなことを11話観終わった後に下書きしてました。
ゴチャゴチャ言わずに最後まで見よう、と思って投稿しなかったのだけど…。
ってことで最終回の12話…スコーっ、思いっきりズッコケちゃった。
「えっ、なんで?」というのが第一印象。
人類には厳しい冬の時代が到来するんじゃないの?ポルポト政権下よりも酷い時代に…ならんの?
武器を奪ったところで石や棒で戦争続けるだけだと思うのだが…「そもそもなんで戦争始めたの?」をお忘れか?
3話でクラルス使ってのプラントもあったし、それもシャットダウンしたんだぞ?
???
クラルス停止装置を起動した時感動を誘うような挿入歌が流れたが、思い切り空回りしてて虚しかった。
ダブルヒロインとか視点切り替えによる云々とか誰が誰の娘とかどうでも良くなった。{/netabare}

総評{netabare}
悪い方向で騙された。
「きっと○○なんだろう」という好意的展望は総て打ち砕かれました。
姫様が頭お花畑なのはきっと側近(教育係)に裏切り者が居るからだろう、クラルスを使っても作物がちゃんと育つ技術がきっと開発されるんだろう、クラルスの真の動力たるナノマシンを増殖する技術がきっと見付かるんだろう、クラルス停止して姫様は処刑されるんだろう、クラルス停止で人類は10分の1とかに減ったりするんだろう…。
全部「そんなことはありませんでした」。
最後のオチも、自分は一体12話も何を見させられてたんだと考えてしまう肩透かしなものです。
いっそのこと最後にダイカって名のキャラが笑顔で登場してくれたほうがまだマシだったんじゃないかと思うくらい虚無。
もしこれから見ようという方は、何も期待しない方が良いと思います。
というより、これ見てアニメを嫌いにならないで。{/netabare}

余談{netabare}
11話で本軍が対面してた平原が赤く描かれてて「お?アッケシソウかシチメンソウかな?」と思ったら(他のアニメだと“宝石の国”の何話かのエンドカードでアッケシソウ(多分)があったので記憶にある人も居る…のか?)12話でアップが出て、赤かった正体がヒガンバナで平凡すぎてガックシ。
多分そこまで考えてないと思うけど、ヒガンバナならヒガンバナで「今後大規模な飢饉に見舞われる暗示かも?」(ヒント:救荒植物)ってネタにもなりえたけどそんな展開にはなりませんでした。
というか、言わないようにしてたんだけど、ひょっとしてユウキの名前って有機農法から来てる?
…。
有機農法自体はJASで厳格に規格されてるけど、ちょっと外れるとエセ科学や宗教臭い魔境が広がってまして…。
最後のオチを見るにスタッフはそんな魔境出身なのかな?と思わなくもない。
監督“ヒロイックエイジ”の人なのにねぇ…いやあれも宗教臭いっちゃあ臭いか。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

笑った私は素敵でしょう・・・ね?どう?どや!素敵でしょ?

タツノコプロ創立55周年企画オリジナルアニメーション、とのこと。


そのまんま『笑顔の代価』となるのでしょう。好物である不穏な展開が待ち受けてそうなタイトルが視聴の決めてでした。鬱展開カモン(^^)

王国と帝国。二つの勢力に別れての戦争もので主力兵器はロボットという世界が舞台です。キービジュアルからは想像つかないですけどね。王国側の王女ユウキ(CV花守ゆみり)と帝国側の一兵卒ステラ(CV早見沙織)のWヒロインになります。
戦争の原因は資源エネルギーに絡んでと妥当な理由でした。
タイトルから“笑顔は何と引き換えなのか?”
OP映像から“ユウキとステラはどう絡むのかなぁ?”
そんなところが気になる序盤です。


観終わって、、、そこそこ期待した通りの“不穏さ”ではありました。
エガオにまつわるオチのつけ方やたぶん監督が描きたいであろうテーマも伝わってきます。ただわかりづらい。

戦争もののくくりで本作を捉えるとして、陣営の違う二人を主人公に据える場合、まずはお互いの関係を決めてくれると楽だったのです。
 ・一番手っ取り早いのは二人をライバルにしちゃうことでしょう。
 ・次に考えられるのは敵味方を超えた友情物語にしちゃうことでしょう。
これがどちらでもなく関係性は不明のまま。
ただそれ自体は悪くないことです。後半に結びついてこればいいだけの話。

次に早い段階で二人が会うなり相手を認識すること。接点を作ってあげないと一つの作品のなかで別個の物語を追うハメになるからです。これもないため、視聴者は二つを追いながらの集約待ち状態が続きました。これもそれほど悪くないことです。
代わりかどうかは知りませんが、同じ事柄を王国視点で次は帝国視点でと交互に見せる演出が何回かあって理解を促してました。
おもしろい演出でしたが、《話の進行速度》を代価として払った感じですね。終盤近づいてももやもやが依然として残ります。
{netabare}9話以降、クラルスとは何ぞや?が解明されたあたりから物語は加速していきますが、{/netabare}どうしても終盤慌てて畳んだような印象です。

 尺不足ではなくこれは脚本が悪いです。

並行で物語を進行させる場合、興味を引き付ける要素を要所で挿れないと置いてけぼりになります。その悪い見本。
最終盤はいろいろ繋がって作品のメッセージも受け取りましたが、それまでの組み立てのしょっぱさから{netabare}ラストカットのユウキとステラの二人に{/netabare}感情移入できた方がどれほどいたでしょうか?私は2週めでやっとおぼろげながら見えてきた感じでした。

 『その笑顔のためにどんな代償を二人は払ったのだろうか?』

ここに注視する必要がありそうです。鬱展開は好物です。ただしそれは人間の根っこ部分を摑まえてこそ。メッセージ性があるものの根っこが弱い、もったいない作品でした。
テロップ挿入ありのOP。「笑った私は素敵でしょう」とストレートなED。OPはムービーがネタバレやんと思いつつ、両曲とも作品世界に合っており肝いりだったことがわかります。


※以下ネタバレ所感
■笑顔の意味
ヒロイン二人の笑顔には別々の意味がありました。
{netabare}ユウキ:幼くして両親を失う不幸に見舞われながら周りの助けもあり、愛情を注がれて育った娘の笑顔。
王女らしく笑顔の対象は自国民だったり『公』に向いている。しかし次々と愛する人(家臣含む)を失っていき、笑顔は消えていく。愛する人を失わずに済む日が訪れた時に笑顔は取り戻せるのだろう。{/netabare}

{netabare}ステラ:幼くして両親を失う不幸に見舞われ里子に出されても厄介者扱いで、愛情を注がれずに育った娘の笑顔。
自己防衛ありきで笑顔の対象は自分『私』に向いている。仮の居場所(軍)を見つけ必要がなくなり、笑顔は消えていく。在りし日のかすかに残る記憶。人と人との繋がりを取り戻せた時に心から笑える日が訪れるのだろう。{/netabare}

{netabare}ユウキは民を統べる者としての自覚が芽生え、その責任を全うしようとすることで。
ステラは戦災孤児や隊の仲間の温もりに触れ、居場所を見つけようともがくことで。
クライマックスに向けて両者の心の変化みたいなものが集積していき、ラストピースをレイラさんが埋める。そして繋ぐ。ここはちゃんと筋が通っているんですよね。{/netabare}


■メッセージ
非戦反戦であることは明確です。王国にも帝国にもそれぞれ兵士たちには愛する者がいて、と。両陣営の視点で描かれているので狙いはある意味分かり易い。戦争なんてろくなもんじゃない。その通り!
なんだけど、物語の収束のさせ方が自分には刺さらない刺さらない。受け取ったメッセージに共感するまでには至りませんでした。

{netabare}作中でも再三指摘されてましたが、動力源(クラルス)を失えば、新たな争い生まれないわけないでしょうに。自覚あるだけマシと言えなくもないが、クラルス停止の正当性の根拠に持ってきたのが住環境の維持、すなわち環境破壊の阻止です。しかも1000年後。
これは問答無用でグレートリセットすればなんとかなる、のテロリストの発想ですよ。クラルス停止してもいいようにエコ手法を周知徹底するロードマップを敷くとか代替エネルギー研究するとかまじめな議論すっ飛ばすやり方はどうも性に合いません。そんな真っ当なツッコミに対しての反論が{/netabare}

{netabare}『気合と根性さえあれば、なんだって出来る…』
ヨシュアの伏線回収です。 ダメだこりゃ (*´▽`*){/netabare}

賢明な皆さんならもうお気づきでしょう。既視感のあるプロパガンダ臭がプンプンで胡散臭いったらありゃしないのです。
エンタメはエンタメで楽しみたいのでこういうのいらんかなぁ。リアリティの欠如した作品は今の時代ウケませんよ、タツノコプロさん。
GO!GO!がコンセプトの55周年企画なそうですが、これが非難轟々にならないことを切に願います。


■オマケ
1.CV花守ゆみり
ユウキが野営のキャンプで食事にありついてるシーン。もうすぐ冬ですね。
※出典:寒い季節にキャンプを楽しむアニメ
2.役名リリィ
仲間が戦死する度にこのフレーズが耳から離れない
「さよならはやってくるけれど ずっと先だって思ってた」
※出典:ゾンビがアイドルするアニメ

お粗末さまでした。



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2019.08.25追記

視聴時期:2019年1月~3月リアタイ視聴

ED『この世界に花束を』のフレーズ。「笑った私は素敵でしょう」
これ放送中は気にならなかったのですが、最終話を観終わって、

 「素敵って言えや、ゴルァ!」

と迫られてるかのように感じました。作中のメッセージが押しつけがましかったのが理由です。お姫様は自分は良いことしてる!って信じて疑ってないですよね。だいたいこの手の方って人の話聞かないんですよ。



2019.03.29 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 46

65.7 19 双子で兄弟なアニメランキング19位
TRIGUN STAMPEDE[トライガンスタンピード](TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (98)
318人が棚に入れました
砂嵐吹き荒れる大地。 そこは地球よりはるか遠く、5つの月が輝く、灼熱の星・ノーマンズランド。 人類の生き残りは、あらゆる物質をゼロから生み出す生態動力炉“プラント”を頼りに異形の生物蠢く不毛の地で、血肉を削り暮らしていた。 その過酷な世界に一人、 懸賞金600万$$を懸けられた、“関われば必ず災厄に見舞われる” 人間台風(ヒューマノイドタイフーン)と呼ばれるトラブルメーカーがいた。 名を、“ヴァッシュ・ザ・スタンピード”という#### ──。 新人記者のメリル・ストライフは、飲んだくれのベテラン記者・ロベルト・デニーロと共に人間台風という一大スクープを求め、1人の深紅のコートに包まれたガンマンにたどり着くが、出会ったのは「決して人を殺さない」、誰よりもお人よしの風来坊だった!? 無頼の葬儀屋ニコラス・D・ウルフウッドを道連れに、悪に染まったヴァッシュの双子の兄ミリオンズ・ナイヴズを追う旅が始まる。 立ちはだかる無数の刺客たちと、ナイヴズの恐るべき計画とは。 全ての謎が明らかになる時、世界を賭けた戦いが始まる!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

乱闘プランと台風男

●カオス【ゲート】は開かれる

因縁の兄弟対決である最終決戦は、{netabare}一言でいえばカオスでした。

イデア論的多重世界に二コラ・テスラの脳内を組み合わせたらこうなります的なのが
最終回の映像表現だったようにも思えます。

主人公とナイヴズの双子は、「便利屋斎藤さん」のラスボスである双子の悪魔同様に
「2本の柱」=「ゲート」を表します。
双子の悪魔が白と黒のローブを纏っていたように本作でも白と黒の対比が示されています。

白い翼は「天使」、黒い翼は「悪魔」を表しますが
そもそも「天使」と「悪魔」は同族なので、一対の関係であると言えます。

天使と悪魔の最終決戦は【ハルマゲドン】を表現しているということであります。

兄のナイヴスは有能で好戦的、一方弟の主人公は心優しく平和的ということで
男性と女性の対比関係を示しています。

これは「ニーアオートマタ」の兄妹「アダムとイヴ」と同じでありますが、
この関係性からナイが意図したものが見えてくるわけであります。

それは「インディペンデンツ」という新たな生命体を生み出すということを意味しますが
より具体的に言えば妊娠と出産を成し遂げるということになります。

弟のバッシュに【ゲート】という「穴」が現れるのは、彼が女性担当であり
その穴から男役担当のナイが入って、生命の源たる中核にアクセスするという表現は
まさに妊娠を表現しているわけであります。

前回「ハルマゲドン」と「ソドムとゴモラ」について言及しましたが
このような男同士での性的行為を【ソドミー】と呼ぶという話に見事繋がるわけです。

【ソドミー】ついでに言いますと「お兄ちゃんはおしまい」=「【鬼】舞い」兄妹も
肉体的性別上はどちらも女性であります。

正月には兄妹で神社に初詣に出かけますが、神社とは女性の人体を再現しておりまして
要するに「賽銭箱」に「お金」を入れて「※願い事」をするわけであります。

鳥居は【ゲート】でもありますが、股を表し、参道は産道、お宮は子宮
であると言われています。

鈴を鳴らし賽銭を投入するわけですが、鈴も性的なものを表しているとのことです。

「お金」は「種」でありますから、「種」を投入して「※願い」が叶うという流れであります。

「【鬼】舞い」兄妹で神社に参拝するというのは、【ソドミー】を暗示していると解釈
できますが、同性の兄妹で妊娠擬制を表現するという意味では本作と同じ
であると考えられるわけであります。

ナイの企てたインディペンデンツ誕生計画は阻まれ、高次元の生命エネルギーは
【ゲート】ごと主人公に封じ込められます。

すべては主人公が持つ「キューブ状の立方体」の中に封じ込められますが、
これは【ブラックボックス】というものであります。

【ブラックボックス】は「正解するカド」や「ニーアオートマタ」にも出て参りますが
それが示すのは【✡】=【土星】であり、【✡】由来の【錬金術】と密接な関係を示します。

本作は一見すると「SFもの」のように見えますが、特に最終話でカオスな映像表現が
目立つのは【錬金術】の発想が背景にあるからでありまして、【ユグドラシル】という
【生命の樹】の表現が強調されるのもこの【錬金術】と深い繋がりがあるからであります。

高次元にある【プラント】の本質、正体とは【天使】であります。
と言うことで、ゲートを介して高次元の干渉を受けた兄弟は「羽」が生えます。
「羽」は【天使】を表すシンボルなので当然映像表現で強調されます。

白い天使と黒い天使の最終決戦即ちハルマゲドンの背景には高い塔が聳え立っています。
これは【バベルの塔】でもありますが、先の尖った建造物は【オベリスク】
を表しているということになります。

「2本の柱」=【ボアズ】(男性原理)と【ヤキン】(女性原理)の融合により生まれる
「3本目の柱」それが【オベリスク】であると解釈できるわけであります。

下衆な話になりますが融合により誕生するのは「息子」なので
【オベリスク】は「男根」を表しているとも言えたりします。ということで
【オベリスク】とは性的意味合いが強いシンボルということになるのかと思います。

ハルマゲドンを制するのはどちらでしょう?
その鍵を握るのはメリルであったように思われます。

タワーを背景に戦う兄弟を「望遠鏡」で見ながらメリルはこう呟きます。
「やっぱりバッシュさん、エネルギーを宇宙に放出するつもりです」と
彼女が覗き込む「望遠鏡」には「レンズ」が「3つ」付いています。
これは「3つ目」の表現でありますから【プロメテウスの目】を示していることになります。

【プロビデンスの目】=【プロメテウスの目】なので「先見の明」
未来予知を意味しているわけであります。

「先見の明」を持つメリルは女性であり、バッシュを導いたレムも女性、
そしてバッシュも女性原理(【ヤキン】)側の立ち位置でありますから
【ハルマゲドン】を制し【New World Order】を作り出すのも【ヤキン】の側
ということになるのかもしれません。
ちなみに最後に(声だけの出番で)登場した謎の責任者らしき特務中佐も女性でありました。

女性原理による反抗、これは「ソドムとゴモラ」を滅ぼし「大洪水」で人類を壊滅させた
男神に対する皮肉であり【反逆】の意志を意味しているわけであります。

最終決戦の舞台、その背後に聳えるタワーにはまるで太極旗のような模様
「69」が記されております。

これは「【鬼】舞い」で示された「♂♀」「♠♡」のシンボルと
同じ意味合いがあるのだと考えられます。

「♂♀」=「♠♡」=「69」=「↑↓」=「上なる如く、下もまた然り」
これは【錬金術】に関する言葉でもありますが、それとは別の言い方をすると
【グノーシス主義】を表すものと言うことができます。

【グノーシス主義】をわかりやすく説明すると「逆転」の発想であり
ドラえもんの小道具「あべこんべ」がまさにその思想を表していると言えるかと思います。

「あべこんべ」で刺すと「男が女」になり、「光が闇」になり、「善が悪」になる。
この【グノーシス主義】の思想を理解すると様々な作品の謎表現が理解できますので
是非とも参考にしていただきたく思います。

兄弟による最終決戦のハルマゲドン、一見して勝ったのは【ヤキン】側の主人公ですが
最後【ブラックボックス】内のエネルギーが暴発し、「タワー」に重なるようにして
光の閃光が走り「大きな柱」を形成いたます。

強大な「【光】の柱」は街に大損害を齎しますが、その見返りに新たな可能性を生み出します。
(「光」は【金星】の【光の天使】を暗示します)

多次元世界の潜在的可能性が現実世界に現れたということで、要するに
次元シフトが起こりましたということになるのかと思います。

恐らくは「ディメンションW」のオカルト展開の再燃を表すのだと思いますが
「光の柱」によって示されたのは「3本目の柱」でありますから
「息子」が誕生したということになるのではないないかと思います。

ということで、次元シフト後のお話が続編として作られるの{/netabare}ではないかと
予想されるわけでございます。

●【NWO】ソドムのレベンジャーの合言葉

スチームパンクというジャンルにおいて存在というものを考えるとかなりの高確率で
カオスに陥りますので注意が必要であります。

プラントの本質は{netabare}別次元の高次元にあるというある種の多重次元論的な理屈は、
「ディメンションW」にも通じるところありますが、当作品で示されたコイルを媒介にした
エネルギー論は早い話がオカルト全開の思考回路に塗れておりました。

コイルの発明でお馴染みの「二コラ・テスラ」自体がオカルト脳でありまして、しかも
天才という権威を授かった「エジソン」の思考レベルを軽く凌駕していますので、真の天才
「二コラ・テスラ」の思考は凡人には全く理解できないということになるのかもしれません。

本作で示された存在論とは何かと言えば、「プラトン」の「イデア論」みたいなものである
ということになるかと思います。

人間が住まう現実の現象界とは別に「イデア」の世界があるということで、「イデアの世界」
こそが存在の本質(の世界)であるということであります。

人間のイデア(本質)とは要するに「霊魂」ということになりまして、それ故オカルト脳
ということにもなりますが、後にイデア論には他のエッセンスも加えられ
ローマカトリック教会とイエズス会に見事受け継がれます。

非常に興味深いのが、教会に受け継がれた思想だからキリスト教的な思想なのかと言えば
そもそも出所が「プラトン」の思想という時点でズレており、むしろキリスト教の異端思想
として扱われているというのが実態であります。

そしてこの異端思想にかんするワードはアニメファンならどこかで聞いたことあるのには
とても皮肉なものを感じますが、詳しい話は長くなるので別の機会に譲ります。

プラントをインディペンデンツに再創造する計画が実施され、主人公は磔になります。
どう見てもこれは「十字架刑」でありますから、ローマ帝国の趣味そのままと言えます。
そして何だか木の根っこや枝みたいなのが次々とわらわら湧いてきて主人公がいる
「タワー」全体を覆い尽くします。

もちろんこれもお約束の【世界樹】(【ユグドラシル】)を表現しています。

ついでに言いますと木の枝に括りつけられた主人公の姿とそっくりのオブジェが
ローマカトリック教会には飾られています。これが中々に悪趣味なオブジェです。

本質がイデアの世界にあるならば現実世界のプラントは抜け殻であるという考え方は
「不滅のあなたへ」でも確認できます。「肉体滅んでも霊魂は不滅」という考え方
これを覚えておきますと他の作品解釈にも役立つので参考にしてください。

主人公の兄貴分「ナイ」=NAIにはAIと兄(ANI)というアナグラムが隠されていますが
彼はこのような言葉を表明します。

「火の矢を落として町を消し」
「洪水によって大地を浄化させる」
「アルメギドの戦いの日だ」

醜悪なる罪故に滅んだ「ソドムとゴモラ」と同じくその罪故に人類が滅んだ「ノアの大洪水」
そして全く同じ理由で審判が下されるメギドの丘の戦い即ち「ハルマゲドン」それぞれと
彼の言葉は対応していますが、ローマカトリック教会が異端思想に染まっている点を踏まえて
考えてみると実は、ナイブズの言ってることはある種の皮肉ということになります。

「創造主」にかつてにやれた仕打ちの仕返しをやってやるという犯行声明であり
【反逆】の意思表示あると解釈できるわけであります。

「ソドミー」という言葉がありますが、要するに同性愛的変態行為を意味し
由来はそのまんまの「ソドム」であります。

「ソドムの民」と同じように「ソドミー」大好きなのはジャニーズK社長であり、
LGBT絶対擁護の「グローバルエリート」さんたちもみんな大好き「ソドミー」だったりします。

「ソドムとゴモラ」の復讐を是が非でも果たしたいという特殊な思想を持った方々が
この広い世界にはおりまして、そういう人たちが何を願っているのかをナイブズは
代弁しているのかもしれません。

「我らインディペンデンツがこの世界に新たなる秩序をもたらす」

新たなる秩序とは【New World Order】であります。
【グレートリセット】を経て{/netabare}我々は【新世界へ】赴くという話でございます。


●関西人「黄金都市」に立つ

「黄金都市」ジュライ、そのあり様は、{netabare}【大淫婦バビロン】そのものであります。
「ソドムとゴモラ」そして【黄金都市バビロン】、欲にまみれた拝金主義者が集う都市。
【大淫婦バビロン】とは、欲深き人間の本性が表れた快楽「都市」の有り様、
それを象徴的に表現する言葉であります。

サイコパスやその他のサイバーパンク作品で描かれる都市の景観と全く同じように
「その黄金都市」にもお約束のように高い塔、即ち【バベルの塔】が聳え立っています。

それはある意味「大聖堂」と呼べるものなのかもしれません。
人類を超越した究極生命体ミリオンズ・ナイブズは階上の大広間でパイプオルガン?
のようなものを奏でています。

ここで注目すべきは大広間の床にはお約束の【世界樹】=【ユグドラシル】が描かれている
ことでありますが、更にやばいことにはその周囲を【6】体の像で囲っているところです。

サークルに6つの頂点、中心には【ユグドラシル】ですから、
円と【六芒星】=【✡】で「魔法陣」が完成し、【ユグドラシル】は知恵を表すので
【プロビデンスの目】と同じ意味合いになります。

そして【6】体の像は「プラントの屍」ですから、木乃伊を大聖堂内に飾る等の悪趣味性は
ローマカトリック教会の大聖堂その状況と酷似しており、とても不気味なものを感じます。

念動力で釘のようなものを飛ばす実験体の女の子はよく見たら【オッドアイ】ですが、
これも「魔眼」の表現であり、【プロビデンスの目】が元ネタあります。
そしてこの実験体の女の子は性格が悪い感じですが、恐らくは【大淫婦バビロン】を
象徴しているのではないかと考えられるわけであります。

実は【魔法陣】や【錬金術】などすべては【古代バビロン】が由来とも言えるわけであり
裏設定のシンボリックリンクな描写の元ネタをそれとなく仄めかしているのであります。

主人公を案内することでようやく関西人は任務を達成したようですが
黄金都市を振り返り、人情熱い{/netabare}関西人はそこで何を思うでしょうか?

●SDGsの暗示

「プラント」の秘密が徐々に明らかになって行きます。

{netabare}謎の生命体「プラント」、注目すべきはそのデザイン、形であります。
これこそが本作がスチームパンクというジャンルに属するという根拠であります。

他にもシンボルは登場します。
「プラント」は植物を育み、プラント船の中に庭園を再現しますが、
この庭園は【エデン】を表しているので「プラント」は【禁断のテクノロジー】
の類ということになり、故に「プラント」の正体も自ずと確定するわけであります。

そしてまた別のシンボルとして主人公の左手に【ゲート】が発現いたします。
【ゲート】は「2本の柱」から成り立ちますがそれは【2柱の神】を表すものであります。

主人公とナイという双子のような関係性は「2本の柱」の左右対称性(シンメトリー)
を暗示しているように思えます。

「2本の柱」を融合して出来上がったのが【3本目の柱】であります。
【3本目の柱】は槍や長剣など先の尖ったもので表現されることがありますので「ナイブズ」
という名前にも、もしかしたらそういう意味合いが込められていたということなかもしれません。

【ゲート】が開くのは、宜しくないことが起こる暗示でありますから今後の展開に注意が必要となるのかもしれません。{/netabare}


このまま順調に進むならば次回あたりに上方修正しようかと考えております。

●銀河鉄道超特急

旧作が各駅停車だとすると本作は超特急のスピードで独自路線を突っ走っているようにも思います。

{netabare}原作も旧作も詳しいことは知りませんが、本作オリジナルのこの展開は
かなりぶっ飛んでると言えるでしょう。

「プラント」の真相と主人公の回想シーンをリンクさせる手法はお見事であります。
名前の通り植物を意識したようなフォルムでありますが、関西人のくだりであったように
このプラントもある種の人工生命体のようであります。

「インディペンデンツ」というまるで人間そのものような生命体の存在意義とは何でしょう?

持続不可能な人間にとって代わる新人類を示唆するものなのかもしれませんが{/netabare}
真相は、さて?

●【灯火】と死人(しにびと)と

例え運命的再会だとしても{netabare}尺の都合で話はサクサク進むのかと思いましたが
意外にも関西人と弟分との決着は持ち越しとなってしまったようであります。

関西人と弟分との思い出、二人の絆を象徴する「ライターの炎」は【灯火】であります。
【灯火】は女神と「※願い」を暗示し、「※願い」の代償は必ず請求されます。

なので【灯火】は「左目」に映し出されます。

「肉体の死」により「贖いの儀式」は完遂されたかのように思われましたが
スチーム船の暴走というアクシデントがもたらす悲劇的結末の回避は別勘定という話でありますから、新たな代償を支払わなければならないということになるでしょう。

結局のところ関西人は「※願い事」詐欺にでも嵌められたか、「呪い」にでも掛ったかの如く
例え「※願い事」が叶えられても救済はなされないというドツボに嵌ります。

「人の命を天秤にかけた」男の罪深さは、背負った十字架の重みによって示されるように
悲劇的な結末を呼び寄せてしまうでしょう。

兄と弟と、生きる者と死に逝く者と、
寄り添って生きることができるか?{/netabare}
それを問われているのかもしれません。


●【鐘】は天下の回し者

どうやら本作は地味に演出がもの凄く洗練された作品ということが判明いたしました。
ヒロイン担当メリル特派員の{netabare} 「目」にクローズアップした表現法がなかなかに巧で、
非常に印象的であります。

車を運転しながらバックミラー越しに映し出される彼女の「目」がとても饒舌にそして
とても表情豊かに感情を表現しており、このお見事な映像表現には
ただただ唸るしかありません。

車内で回る扇風機の映像描写も何気に凄く、軽く驚愕するレベルであります。
回転してる扇風機を一時停止するとちゃんと羽が4枚あるというのは芸が細かいと言えます。

個人的には旧作は独特の軽いノリが苦手で興味が抱けませんでしたが、
本作のシリアスな雰囲気や巧みな描写表現などには好感が持て
現段階ではかなり良好な印象を抱くまでに至りました。

主人公と関西人の気まずい車中の雰囲気の中でメリル特派員が不意に発した台詞
「おやつの取り合いでもしました?」というジョークもなかなか興味深いものがあります。

その「おやつの取り合い」?あるいは、自分の信じる正義を掛けた言い争いがスチーム船上で
勃発し、主人公と関西人双方一歩も譲らず、「命」の意義についての両者の綱引き合戦は、
まさに「おやつの取り合い」みたいな状況になるというオチであります。

船上ではためく「フラッグ」は戦争のシンボルでありますが、風向き変わって旗は反転
そしてシーツが「幕」のように風に舞い、「おやつの取り合い」から突然の襲撃による {/netabare}
新たなバトルが「開幕」するという一連の演出には粋なものを感じてしまいます。

そしてお約束の裏設定的表現や「数字」遊びも当たり前のように熟してくるわけであります。

関西人の回想シーンでは宗教的色彩 {netabare} が強い孤児院の様子が描写されます。

修道院などに【鐘】=【ベル】があるのはよくある風景ですが、そこに
【8】つの光輪と中心に「目」のような模様が刻まれていることが重要です。

【八芒星】が示す【光の天使】と【プロビデンスの目】そして【ベル】という
三位一体攻撃は珍しいパターンでありますが、ある種の「宗教思想」を表しているという
意味では、この三位一体には矛盾はないように思えます。

孤児院の回想で関西人はライターで煙草のような葉っぱに火をつけますが、
このシーンでは【灯火】が強調されています。

【灯火】の表現はチェンソーマンの狐先輩でも行われていたものでありますが
「最果てのパラディン」の「【灯火】の神」にも相通じるものであり、
「自由の女神」が右手に掲げる「松明」に相当する表現であります。

また【灯火】とは「聖火ランナー」の【聖火】と同じ意味合いのあるものであります。

【灯火】は【女神】と【8】を暗示し、【8】は【5】と【13】に繋がる数字であります。

なので合格者の関西人を迎えに来た教団の男たちは【5】人であり
見送る孤児院の子どもたちと世話役の職員を合わせた人数は【13】人
そして合格した関西人は独りで【8】の十字架を背負わされ教団送りとなる
というようにして数字は示されます。

【8】と【5】と【13】はいづれも【金星】に由来する数字であります。

場面は教団に移り変わり、そして関西人を表すコードが表示されます。

「被験体HL1-06」
「薬剤適性S+」

もしかしたら数字遊びが仕込まれているかもしれませんので数字解釈してみます。
アルファベット表の順番に合わせ数字変換します。
「H」=8
「L」=12
「S」=19

HL1-06=「8」「12」「1」「-06」
S+=「19+」
まず「+」と「-」が付いている数字を計算してみます。
19+(-06)=13
次に12+1=13と計算すると
8、13、13という数字が出ましたが8、5、13の並びではないので同じ数を足してみます。
13+13=26→2+6=8
「H」=8と同じ数字の8の答えが出ます。

「8」「8」=88
左右対称の数字ですが他に似たようなのが無かったか考えてみると
メリルの上着の両腕部分そして襟元には「6」のロゴがあるのが見つかります。
上着に記された「6」は全部で4つ=24→2+4=6
数字を循環させるパターンの数字遊びです。

ちなみに「6」を反転させた「9」でも同じようなことになります。
9×4=36→3+6=9

「88」は2人の人間の「※願い」を意味しているのでしょうか?
だとしたらそれは孤児院の安泰ということでありましょうか?

【8】は「※願い事」を暗示する数字ですが【灯火】も同じ意味になるようです。
孤児院での2人がライターに着火するのシーンはそういう意味合いがあったようにも見えます。

主人公他4名が車に乗り合わせる冒頭のシーンではヒロイン=メリルの目がクローズアップ
されましたが、実験室のシーンでは被験体である関西人の「左目」に焦点が当たります。

眼帯キャラや魔眼持ちのキャラなどアニメでは腐る程繰り返される
「片目」強調の描写は【プロビデンスの目】を暗示しているものであります。

オペを受ける被験体の関西人、その左目には孤児院の子どもたちの残像が映し出されます。
その人数は【8】人であります。

【8】の数字が示す子どもたち、それが彼の「希望」であり、「※願い」であるのでしょう。

「女神」のような容貌を持つ「美しい天使」は「※願い」を叶えてくれるのであります。
但しその代償はとても高くつきます。

「※願い事」の代償を払うため関西人は自らを【生贄】に捧げます。
これが古より伝わる「女神信仰」であり、美しい「光の天使」の信仰を表すものです。

【八芒星】の【イナンナスター】その「十字架」が刻まれた【ベル】を戴く町の孤児院は
「約束のネバーランド」の「グレイス=フィールドハウス」に相当します。
ハウスは「人間牧場」でありますが、本作中の各種「シンボル」は孤児院の本質を意味づけます。

【ベル】と「【生贄】の人間牧場」が何故につながるのかというのも
「裏設定」の分析により明らかになることでありまして、裏設定というのは
全作品に共通する特殊な概念でありますから、「美しい天使の教団」の本質も
裏設定の解釈により解明できるのでございます。

蒸気機関を原動力とするスチーム船が示すものは本作がスチームパンク作品に属するという
事実でありまして、従いまして同じくスチームパンク作品に属する「影実」と
似たような要素を持つということになります。

「影実」でも謎の教団が登場し、エルフ族を用いた人体実験を行っておりました。
本作では「トランスヒューマニズム」に基づく人体実験が実施されていますが
「トランスヒューマニズム」の技術が実現すれば亜人種でも、性転換でも、
ゴースト・イン・ザ・シェルでも、 {/netabare}何でも好きなものに転身できるのあります。



●残酷な「転身」のテーゼ

『【方舟】の墜落によって 罪深い私たちは この地に降り立った』
{netabare}『祈りなさい』
『神は私たちに「救いの【天使】」を 御遣いになられた』
『【天使】を讃え【天使】を敬い【天使】の【目】となりなさい』
『神の祝福のあらんことを』{/netabare}

冒頭のシーンにて「新興宗教」の宗教放送 {netabare}が流れます。
いかにも?という感じで壁面に描かれているものは【目】、
そして【光輪】であります。

アニメなどよく出てくるこの「【一つ目】小僧」の表現は
【プロビデンスの目】=【プロメテウスの目】と呼ばれるもので
宗教的バックボーンが極めて濃厚な「シンボル」であります。

【光輪】は【天体】の輝き、【光】を表したもので
【8】つのトンガリ(=光輪)ならば【八芒星】を暗示し
それは【金星】を示すものであります。

【8】が示す【救いの天使】とは、ラテン語で【明けの明星】を意味する
(光の天使)【ルシフェル】を表現しているということになるでしょう。

この「新興宗教」の正体とは即ち【ルシファー信仰】ということになります。

現実に存在する「新興宗教」の【ルシファー信仰】によれば
【エデンの園】で「アダムとエバ」に【禁断の果実】を与え、
人類に文明開化をもたらした大いなる存在が【光の天使】であるということらしいです。

【禁断の果実】とは【禁断の知識】であり、【禁断のテクノロジー】を
意味するものでもあります。

そして【プロビデンスの目】とは【土星】に由来するものでありますが
【土星】とは【✡】即ち【六芒星】で表現されるものでございます。

【✡】は【6】つの頂点と内部に【6】角形と【6】つの三角形で
構成されていますので、これを【666】という風に表現したりもします。

【土星】には【ロード・オブ・ザ・リング】という異名がありますが
【リング】は「魔法」あるいは【錬金術】を暗示するものであります。

【土星】は【錬金術】と所縁が深いわけですから、
【666】は【錬金術】、即ち【禁断のテクノロジー】を暗示している
という風に解釈できるわけであります。

少年は「天使の【目】」に祈り、「※願い」ます。
【エデンの園】で「アダムとエバ」がそうしたように…

そして【光の天使】は少年に≪救済≫をもたらします。
「アダムとエバ」と同様、その【果実】を与えることにより…

【トランスヒューマニズム】は人間と機械の融合を実現し
人間を別の存在に【進化】させることを目指す思想であります。

【禁断の果実】が象徴する「このテクノロジー」により
人類が「不死」となる日もそう遠くないことでありましょう。

少年がかぶる帽子には【☆】が記されています。
【☆】は【5芒星】であり、これも【金星】を示すものであります。

【金星】そして【光の天使】は「※願い」を叶えてくれます。

「※願い」には代償が必要というのは【錬金術】が示す「等価交換の原則」でありますから
「※願い」の代償として少年は【生贄】に捧げられます。
【生贄】は≪救済≫をもたらします。それが(【エデン】の)「契約」です。

【死】即ち「肉体の死」は≪救済≫を導き、そして
新たな「身」を授かった新たな人類は【未来】に辿り着くのであります。
これが神=【光の天使】による【祝福】ということでございます。

【トランスヒューマニズム】は人類に≪救済≫をもたらす手段であります。

人間の細胞を人為的に変化させるという「細胞治療」の手法も近年熱心に研究されております。

この「細胞治療」の手法は抗がん剤や(世界でお馴染みの)最新の例のワクチンにも応用される
あらゆる病を治し不死の人間を誕生させる可能性を秘めた先端テクノロジーであります。

望めば「※願い」は叶います。{/netabare}但し、相応の「代償」を覚悟する必要があります。


●無視できない未来の動向
{netabare}【ダボス会議】のグローバルエリート様が言うことには、将来食糧難が来るから
庶民は虫でも食っておけという話でございます。

「大雪海のカイナ」でも昆虫食は貴重なたんぱく源という扱いでありまして
今後の傾向として昆虫食ブーム的演出のための?その手の描写がますます
増えるものと予想されます。{/netabare}

●大乱闘クラッシュブラザーズ
{netabare}ガンアクションよりも兄弟の確執だったりすれ違いめいたものが一つの見どころに
なるように思い、それに期待していましたが、実際その通りの展開になったのは満足しています。

その一方で予想以上にシリアスな方向に舵を切りましたようでありまして
それ自体は悪くないようにも思います。

しかしながら少々残酷過ぎる表現が予想外に多いのは、評価に迷うところでありまして
人によってはやり過ぎに感じたり、やや重すぎると捉えるようなこともあるのかもしれません。

軽すぎるのも微妙ですが、かと言って重すぎるがいいのかと言えばさじ加減が
難しいところであるのかもしれません。{/netabare}



旧作トライガンのリメイク作品?でありましょうか。

旧作には興味がなく完全スルーでしたが、
本作には何気に魅力を感じ、お試し感覚で視聴開始してみました。

作画は綺麗であり、ガンアクションでは見栄えがするシーンもある一方で
確かにCG独特のキャラの動作に抵抗を感じる人も相応にいるのかもしれません。

SF寄りの作品なのかと思いましたが、「プラント」という謎テクノロジーの存在には
やはりスチームパンク的な匂いを感じます。

ストーリーは、主人公が平和主義者であることを含め面白くなりそうな予感を感じます。
初回の印象からすると、不確定な要素がまだ多いとしか言えません。

取り敢えず期待は持てそうな気はいたします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

ちょま さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

こんなのTVシリーズじゃない!ただの劇場版アニメよ!

こんなトンデモクオリティーのアニメを30分枠で毎週放送すんなや!あとに続く作品がプレッシャーやろがい!てくらいに完成度の高いアニメ。いやマジですごすぎて「劇場版アニメを12話で再編したんか?」ってレベルである。

原作既読・旧アニメ未視聴。荒れ果てた惑星を舞台に、行く先々で甚大な被害をもたらすという大物賞金首:バッシュを主人公に、彼の過去を追いながらその悲しい宿命に迫っていく。原作そのまま、というわけではなく原作をもとに再構成された、というべき作品だ。

とにかく作画、というか3DCGが素晴らしい!とりあえず1話だけでいいから見てほしい!
出てくるキャラはモブも含めてほぼ全員が3DCGモデル。おそらく街並みもそうだし爆発や砂埃のエフェクトもそう。こ〜んななにもかも3DCGでありながら、作画デザインは日本らしいアニメ調のまま!ディズニーやらピクサーやらの誇張しまくったキャラデザじゃない…きっちりジャパニメーションしているのである!かと言ってジャパニメーション一辺倒ではなく、ちょこちょこはさまるキャラの大げさな身振り手振りはディズニーアニメそのもの。こういう派手な動きってオーバーすぎて「子供っぽすぎる」か「しらけちゃう」ものなんだけど、コミカルとシリアスできっちり動きが分けられている!子供っぽくもないししらけもしない!
ここのバランスがすごい上手くて、派手な動きをすれば自然と「ふふっ」とコミカルさを味わえるし、リアルに近い動きになれば「ゴクリ」とシリアスさを感じ取れてしまう。もはやこれは日本アニメと海外3DCGアニメの融合…間違いなく次世代アニメの完成形の一つ!到達しやがったよこのアニメ!

そして各デザインも素晴らしい!原作はだいぶ昔の漫画なのでそのまま絵に起こしても絶対に古臭い。それをうまく令和ナイズドしていてくっそおしゃれ!キャラの性格もシリアス面をより強調してそれぞれの内面をより深く描いている!なんなら原作にはいないキャラがいるし、原作にいたキャラがいないなど大胆に改変が加えられている。でもトライガンという作品の本質をきっちり捉えているので全然変じゃない!むしろリスペクトの塊なのだ!3DCGもこの原作を令和に復活させる上では間違いなく最適解!

と、こんな原作愛あふれる素晴らしい画面に惹かれて見入ると、映し出されるのは悲しみを背負いすぎた主人公バッシュの物語だ…辛い過去を持ち、ときには迫害され、賞金稼ぎに追われることも多々あるも、決して人を憎まないし傷つけない。どんな悪人でも救おうとあがく。でもそれは厳しい環境のこの星では理想もいいとこ、悲しい結末を迎えるたびにまた一つ悲しみを背負っていく…とにかく見ていていたたまれない!何なんだよお前!もっと自分を愛せよ!
周りがどれだけ励ましたり現実をつきつけたりしても、なんかもう諦めきってる節があってある意味頑固なのだ。ずっと悲劇のヒロインしているので、気に入らない人はマジで気に入らないだろう。てか主人公がこれだから、周りのキャラの良くも悪くも真っ直ぐなところが相対的に魅力に見えるんだよね。メリル可愛いよメリル!
しかしこの優しすぎる性格はある意味覚悟の表れ…「そこまで言うなら頑張れ…!」ってなっちまうよ!

ストーリーは基本的に【身に降りかかる火の粉を払っていくうちに過去の宿命が自分を襲ってくる】というもの。バッシュ自ら何かに立ち向かうことは少ない。受け身なストーリーだけど、徐々にいろんな秘密が明らかになっていくので「え、これこの先どーなるの?」と見ていて続きが気になるつくりだ。テンポ自体はゆったりめなんだけど、展開は遅くないので退屈はしないし、設定がかなり大規模で新しい情報が毎話出てくるからどんどん世界観が広がっていく!それらを丁寧に演出してくれるし各シーンを盛り上げてくれる音楽も素晴らしい!まぁ丁寧すぎて1話単位で見ると物語があまり進まないんだけども…でも戦闘シーンも迫力満点だしほんと何もかもが劇場版クオリティーだよ!

特にやはり最終話よ!各演出よ!原作読んでる身からしたら「あ〜〜!あ〜〜!」よ!今まで「ああ、たしかに原作こうだったねぇ」くらいなのが最終話で「うわぁぁああ〜!」よ!もぉ〜俺は今スタッフの手のひらの上で踊らされてるよぉおおお!

と自分は大絶賛。いや〜マジで良かった。原作そこまで好きなわけじゃないけど、このアニメのおかげで面白さを再認識できた。感謝感謝である。
唯一、欠点というか各用語についての説明があまりないのでそこだけはちょっと注意。この世界のキャラにとって「別にその用語は知ってて当たり前」なので、視聴側にはある意味聞き流す力が必要かもしれない。

明らかに「続く」エンドだが一つ大きな区切りを迎えており、これで完結!でも十分納得な出来。原作通りならまだ続くので次クールがめっちゃ楽しみである。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

旧作を知らない身としては良かった

{netabare}
リメイクモノの宿命か旧作ファンにここでも結構叩かれてるけど、新規勢としては楽しめた。

最近では珍しく、重めの世界観、鬱展開の多さに引き込まれたかな。
人間のために命を懸けて奔走するのに、結局人間たちから冷たい目で見られることになる理不尽な話だけど...w
ただ、シリアスな世界観に反して、ヴァッシュは自分たちに危害を加えようとした悪人まで助けようとするなどかなりのお人好し。
人に甘く接する理由に関しては特に掘り下げもないので正直、ヴァッシュよりはナイヴスの方が考えが自然で共感できた。
自分たちが危機に瀕しているから、その元凶の人間を始末しようというのは極めて無難な発想で、本来の目的と行動原理の部分だけを見ればそれほどの悪人とは思えなかったかな。
ザジに関してもそう。
プラント視点で見れば余程人間の方が悪だろうし、そこら変はちょっともやる。
まあ、敵側の動機にもちゃんと共感できる作品は良作ってことで。
味方キャラでも、甘々なヴァッシュを是正しようとするウルフウッドとかの方が好感持てたかな。自由奔放な感じも好き。
結局最後は何も現状が変わらないままのエンド。
ナイヴスも多分死んでなさそうな気がする。
続きは劇場版パターンだけど、全体的に面白かったし文句はない。

CGの出来は良い。
ただ、海外アニメを意識したようなオーバーリアクション、過剰な表情変化は肌に合わない。慣れるまではかなりきつかった。
戦闘シーンなどになると、エフェクトが派手で映像映えしてて良いんだけど...。
特にパニッシャーはかっこよかった。

OPとEDも雰囲気があって良かったと思います。

私的評価:74点
私的ベスト回:3話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
見ましたわをそう簡単に信じるなw
この海外アニメを意識してそう雰囲気かなりきつい。
また銃抜いてて草。アクションシーンはいいんだがなぁ。

2話 ☆7
海外アニメ感キツイ。もっと銃バンバン撃つ硬派系かと思ってたわ。
結局死ぬのかよ。

3話 ☆10
海外アニメ意識しすぎ。
キチガイ爆弾魔なららしく巻き添え上等で死ねよw
捕まったらどうせ殺されるんだから。血の量多すぎて草。
結局悪人は殺される運命。胸糞回だな。
これCGじゃなかったら良いんだろうな。

4話 ☆8
こいつらは着いてくるのね。廃車確定。
どちらかと言うとあの子供が怪しい。強い(確信)

5話 ☆9
既存の発電法も息してるんだ。砂漠が赤くない頃か。
この子供は過去の時間軸なのね。ニコラス正論だわ。

6話 ☆8
今更になってびびってんのかロベルトw ニコラスの親戚か。
本当にニコラスもロロと同じような存在か。草。グロい。
どうやって逃げてきたんや結局。
結局こいつもヴァッシュと同じ考えになるの?

7話
とっとと殺せ。結局死ぬんかい。過去の教訓から学ぶ。
初めて何かを守れた。☆8

8話 ☆8
露骨なフラグ。このプラント母なん。プラント調整係か。鬱展開。

9話 ☆8
ナイヴスってknivesかよ。ブラドさん生きてたのか。
全滅するかと思ったけど。やっぱり現実世界と同じ世界か。
環境問題か。地球の前科あるしナイヴス悪くなくねこれ?

10話 ☆9
何に対する耐性を得たんだ? ナイヴスたちも人間の正統進化なのかな。
普通に動き出すんかw ガバガバエイム。
こいつは死にそうな感じはしてた。死ぬまでぶれなかったなこいつ。

11話 ☆8
ナイの方が特殊な力持ってるのか。まあ黒幕はこいつだわな。

12話 ☆7
案外あっさりと立ち直る。落ちながら戦ってる。殺していいぞ。
死んだの? 昔みたいなデザインになったな。
結局何も解決してない気がするw

曲評価(好み)
OP「TOMBI」7.5
ED「星のクズα」☆9
12話ED「聖者の行進」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

67.1 20 双子で兄弟なアニメランキング20位
スタミュ(第2期)(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (63)
294人が棚に入れました
「夢を諦める方法なんて、知らない――」『憧れの高校生』を追って、音楽芸能分野の名門・綾薙学園に入学した星谷悠太。1年間に渡る入科テストに合格し、2年生から晴れてミュージカル学科生となったのだが、新学期早々彼らに“新たなる試練"が……!2年生最初のカリキュラム。それは、卒業した鳳たち≪華桜会≫がメインキャストを務める≪卒業記念公演≫のサポートをすること。伝統の演目・ミュージカル『Shadow&Lights』には≪2年生育成枠≫と呼ばれる5役が存在し、毎年2年生の中から1チーム5名だけが、演者として舞台に上がることが出来る。それはミュージカル学科生として名誉であり、尊敬する元指導者との共演を果たすということでもあった。栄光への切符をかけ、星谷たち新ミュージカル学科生25名は≪育成枠オーディション≫へ挑む! 青春ドタバタ・ミュージカルストーリー、再び幕が上がる、その瞬間。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野賢章、ランズベリー・アーサー、細谷佳正、前野智昭、岡本信彦、内田雄馬、興津和幸、KENN、松岡禎丞、平川大輔、諏訪部順一、森久保祥太郎、鳥海浩輔、羽多野渉、子安武人、森川智之、置鮎龍太郎、保志総一朗
ネタバレ

jujube さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

1期より良くなってる![完走後追記]

1期の評価は自分的に総合点2.3〜2.7というところだったけど、
2期3話まで見たところ、少なくとも作画が1ランク良くなって、まともなミュージカル要素が出てきたってところが好評価。

1期はミュージカルとは名ばかりのアイドルショーしかやってなかったのが不満だったし、酷くは無いけど全体的にありきたりな展開に感じていたのがね。
それでも前期から変わらず、いきなり歌う面白さ。映像的にもレベルが上がってたのは素直に素晴らしい!
まさかスタミュで録画消すのがちょっと惜しくなると思わなかったよ。

2期からかなりのキャラ数をぶっ込んできたから、1期を見てないと中々覚えるのは大変かも。
1期は主人公率いる落ちこぼれチーム鳳VSライバルのトップチーム柊という単純な構造でスッキリ分かりやすい。
だから2期もそのまんまで行くかと思ったら、5チーム25人がクラスメイトになって、各チームへのフォーカスも少しずつ見えてきた感じ。
1期は全然印象に無かったキャラもいるのにね。
単純構造じゃない総当たり戦な要素も入ってきたし、意外にも少年漫画みたいな熱血と成長も期待できそう☆

それに何と言っても、トップスター率いる大先輩OBの華桜会が集合‼︎
声優が豪華すぎる!(子安、森川、置鮎、保志。敬称略)
まさかこの人らがグループで歌うなんて、この時代に歌うとか信じられないよ!
貫禄と声の深みが半端なさすぎてヤバイ!


だがしかし!
自分は声ヲタでないので悪しからず!!
直前番宣と予告で声だけで会話するの止めてくれ(笑)
声だけじゃ分かりづらいキャラが居るから!名前とキャラまだ一致してないし。
せめて、デフォルメキャラでも画面の端に登場させといて欲しい…

それにしても、舞台でまで成功しているアイドルアニメはそうは無いと思う。
そこらへんの成功が2期での潤沢な予算に繋がったのかな。それなら良いことだ。
(個人的には、名前負けしないイケメンのランズベリー・アーサー君が2.5次元でも出演していた事にビックリだよ!)



ーーーーー[以下、完走後追記]
最終回、かつ特別編(PVのみ編集版)まで見終わった!

何といっても、かなり作画が安定していたね!
特に動画がハイレベルだったよ。
手書きでのダンスシーンで、体全体での動きのシーンは短かったとはいえ、服の重量まで感じさせるのは手書きならでは!
振付も人間ぽい自然な動きが出来ていて、キレッキレとか言うんじゃないけど、スタミュらしい魅せるダンスになっていた。
この手のにありがちなダサさやアニメ的な誤魔化しが無くて、省エネとか感じることは全く無かったし。
例えるなら、痛々しい声優ライブじゃなくてジャニーズを見た感じ?
(先日のうたプリ4期は強いて言えばEXILE?)
うーん、ちょっと今日は腹が痛くて良い表現出てこないや。


なるほどね。
今期フィーチャーしてたキャラ達はこういう出番の仕方を与えるのか。
最後のミュージカル出演権を得たのは。。。
まあちょっともにょることはあったけどねー。

うん、ミュージカル劇中歌「Shadow&Lights」の出来は凄く良かったよ!
ディズニーミュージカルっぽくて。
鳳先輩と星谷の集大成にちゃんとなっていた!
そして声優も結構歌えるじゃん!って感動。
空中飛翔では、ちゃんとピアノ線を描く作画の拘り(笑)

それでもそれ以外の演劇部分がもっと見たかったけどね。


<以下辛口注意>
{netabare}劇中ミュージカル配役オーディションで、
那雪だけ選ばれないのは実力不足で暫当だけど。(個人キャラ回はもらえたし)

自分は、チーム鳳でも結構選ばれないメンバーが居て然るべきじゃないかと思ってたけどね。

もっとも主人公・星谷が選ばれるのが安直な流れに感じてしまうのがね。
1回落としといて、立て続けに大トリな配役に選出するのではなく、
敗者復活戦みたいにワンクッション置いても良かったのではないかと。
自分としては、とことんまで星谷を追いつめて欲しかったと思うね。
具体的にどうするかは脚本側で考えて欲しいけど、斬新さというか、やっぱりこちらの想像を超えてくれないと面白くないよね。

結局尺が足りないと言えるのかもしれないけど、
中学部の学園祭(別のフィールド)で飛び入り参加した舞台で、星谷が才能の片鱗を見せたからって、舞台稽古・レッスン中(本番のフィールド)でそれを描けない、また本番舞台の演出でもそれが分からない、となると単なる先輩方の星谷えこひいきに感じられてしまう。

実力的には星谷より相当上にある、戌峰が使い捨てにされる理由(オールラウンダーに指名されてながら、結局揚羽に代打を奪われる。)もちょっと可哀想だったし。
理屈は分かるんだよ。星谷と揚羽なら背格好が一緒だからと言うのは。それでも代打の練習をしてこなかった揚羽が簡単に奪っていいものか?
メインシーンで星谷&鳳をやりたいから、いつでも星谷に変われるように揚羽にするって。
でもって実力的に言うと、そこまでして星谷を擁立する必要があるか?っていう根本的なところが説得力が足りないから納得できない。
ストーリーの都合だからとか、主人公だからとか、学園祭の時の輝きだとかはあるけど、現場でそれを魅せられないと、簡単に落とされた他のオーディション参加のモブキャラかのごとく、腑に落ちないところを抱えてしまうよ。
もう少し少年漫画的なアプローチして欲しかったかな。


時系列的にはそれ以前の話しだけど、
ファンの人なら、1期のことがあったから、鳳先輩と柊先輩の共演も見たかったはず。兄弟として和解した後の2人のステージは、視聴者の知らないどこか別のプロの現場でではなくて、是非この綾薙学園の舞台でって皆思うのではないかと。今期では実現しなかったけど。

それにチーム柊の天才・辰己の2期の存在感の無さは異常。
舞台の配役に選ばれてるなら、せめてミュージカル本番で天才的な演技を見せて欲しかったよ。
そのことは、天王寺・海斗・空閑にも言えるけど。
特に空閑の実力なんかは未知数で、今期でのお披露目を期待してたのに。

また同じくミュージカル本番で、揚羽の演技にもっとフューチャーしても良かったのでは?
揚羽回で出た問題を、一応はその回で解決しているけど、
もう1度本番の舞台の上で揚羽の成長を描くことが出来たら、伏線を上手くつなぐことが出来て、星谷のライバルかつ良き理解者として1ランク上に行けたのではないかと思うと勿体ない。
{/netabare}

まあ、そこまで言いつつも尺の関係だとか、
ここは伝えたいというところを取捨選択した結果だと言うのもある程度理解できるから、1クールアニメとしてのまとまりは平均値を超えていたとは思うけどね。

各種PVも非常に良かった!
特別編はファンにとってはこういうの欲しいよね。
PVだけの再編集版とは満足度高い!
円盤特典にしないで、地上波放映してしまうのも良心的(笑)

以上、なかなか楽しませてもらいました!
自分としては、色々言ったけどここまで興味持って見れたのは、やっぱり1期より面白かったと思ってるよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

ゆき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちゃんとミュージカルしてた2期

まず、やっぱりスタミュは良いですね!

1期と比べるとちゃんとミュージカルやってたなみんな……
ストーリー性が高いので、途中で急に歌い出してもなんとなく歌うぞ…歌うぞ…という気持ちが先に芽生えます笑

そしてなんと言っても、この声優陣。
豪華すぎませんか。
全員で歌ってる部分とかよくよく考えたらものすごい事だと思いました。
最終回後に特別編もきて、個人的にはとても嬉しかったです!

1期を見た時、作画陣のすごさに圧倒されましたが、2期も相変わらずヌルヌルしてましたね。
最高です。

ただ1つ残念だったのは、ニコ動で有料になったことですかね。
スタミュはツッコミどころ満載すぎるのでニコ動でのコメント付きで見るまでがスタミュという感じします。見てない方はぜひ1話だけでも、1期でも見て笑ってください。

落ち込んでいても無償で元気にしてくれるスタミュですが、2期は不穏な展開もありました。
それでもやっぱり最後はみんな笑顔で、ですね!

細谷佳正さんが休養ということで心配されましたが、2期も最後まで1話ごとに1野暮助が細谷さんの声で聞くことができました。感謝しかないです。

ちょっと最近落ち込んでるな、という方には是非にも1期からおすすめしたい作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

うるかり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ラストが最高

1期が思いの外良かったので見てみた。
話は2期の方が良かった気がする。
慣れたとはいえ更に人数が増えて只でさえ見分けのつかない顔ぶれに戸惑うので1期は観といた方がいい。
全体的にみんな仲良しというかそれぞれなりに頑張ってたり悩んだり励ましあったりしてて爽やかでいい。
拗らせてる人があんましいないというか。なのでがっつり観るには物足りないかもだけど、オアシスとしてはすごくいい作品だと思う。
最終話ラスト素直に感動した。

リアルタイムで見れなかったのが悔やまれる。。
もうこのジャンル(女性向け美少年作品)(腐要素有りは除く)は、いい加減全部さらう事にする。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

62.9 21 双子で兄弟なアニメランキング21位
スタミュ(第3期)(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (28)
120人が棚に入れました
「夢を諦める方法なんて、知らない――」ついに『憧れの高校生』・鳳樹との共演を果たした星谷悠太は、次なる夢に向かって綾薙学園ミュージカル学科でミュージカル修行に励む日々。しかし、またもや“新たなる試練"が待ち受けていた……!2学期が始まり、目前に迫るは≪綾薙祭≫のクラス公演。初めて、指導者の力を借りずに自分たちだけで挑む舞台。チームの垣根を越えた新たなカンパニーで、手を取り合い、最高のステージを作り上げようと気合を入れる星谷たちだったが……。そんな2年生たちの前に立ちはだかるのは、ついに姿を現した≪華桜会≫!彼らが打ち出した綾薙祭改革の一環、華桜会プロデュースの新規プログラム≪オープニング・セレモニー≫。そのパフォーマーに選ばれた生徒は次期華桜会最有力候補との触れ込みだが、代償としてクラス公演には参加が出来ない!?青春ドタバタ・ミュージカルストーリー、最後の幕が上がる、その瞬間。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野賢章、ランズベリー・アーサー、細谷佳正、前野智昭、島﨑信長、高梨謙吾、梅原裕一郎、武内駿輔、岡本信彦、内田雄馬、興津和幸、KENN、松岡禎丞、浪川大輔、斉藤壮馬、山下大輝、逢坂良太、小西克幸

わさわさ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

つまんない

オープニングセレモニー?を5人じゃなく14人で出たいという始まりで華桜会にお願いししていく話の展開。
結論から言うと仲良しメンバーみんなで出たいと言っているようにしか聞こえなくて、お遊戯会でもやりたいのか見ていてプロを目指しているとは思えないくらい意識が低く、話がクソつまらない。
1期から通して主人公補正が高く、主人公に魅力が感じられなかったので、ただ単に自分には合わなかった。
各キャラは個性もそれぞれあって声優さんも豪華なので、脚本がしっかりしていればもっと面白かったように思う。
作画は1期から引き続き動きは少なく、アニメーションとしては物足りなさを感じる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

37111 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

0話切りでしたww

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:2期観てないなの忘れてました。もう見る前からお腹いっぱい。
期待度:★

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
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