友達で冒険なTVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の友達で冒険な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月01日の時点で一番の友達で冒険なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.9 1 友達で冒険なアニメランキング1位
終末トレインどこへいく?(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (193)
508人が棚に入れました
郊外のとある町。 ここはどこにでもある、ごくごくありふれた田舎……ではなかった。 住民たちに大きな異変が起きているのだ。 だけどそんな中でも千倉静留には、強い思いがあった。 行方がわからない友達に、もう一度会いたい! 静留たちは放置されて動かなくなっていた電車で、生きて帰ってこられるかどうかもわからない外の世界へと出ていく。 走り出した終末トレインの終点には、いったい何がある?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最終話でセリフで説明したのは失敗。もっと放り投げてほしかった。

 さて、最終話まで見ました。

 で、内容なんですけど…うーん、最終話の前半の2人で話し合った場面の内容は考察すればわかることです。見下していることを含め、ちゃんと描けていましたよ?なぜ、セリフにしてしまったのか?というのが最大のがっかりです。そして、和解の感情に説得力がいまいちかなあと思います。そこは余韻としてしこりを残しつつ、これからでいいんじゃないでしょうか。
 結末の方向性に不満はありませんが、かなり幻惑されている感じが薄まったかな。

 それと「終末」感が無くなってしまいました。不穏な感じは残りましたが、もうちょっと不穏にできなかったかな、と思います。12話でちょっとわかりやすさに迎合したかなと思います。水島監督らしく、もっと放り投げるような最後を期待しただけに、残念でした。

 11話までの出来は非常に良かったと思います。11話までで終了しても私は納得していました。その点ではこの1クール、かなり楽しませてもらったし、話もたためたし最後の作画レベルはかなり良かったので、この作品自体は挑戦的な作品として、高く評価します。

 まあ、ストーリーは11話までは5ですが最終話で4にせざるを得ないでしょう。キャラ、作画、音楽、声優は4.5とします。

 ただ、完全に戻りきらない意味に何か気づきがあって、発見するものがあれば、終末感を感じるものがあれば、評価を変える可能性はあります。




1話 なにこれ?メチャメチャ面白いんですけど?

{netabare} 現代の最先端のSFはどうあるべきでしょうか?設定や世界は科学的である必要はありません。メチャメチャでいいんです。その設定や世界観の中に含意があればいいし、人間が描ければいいと思います。

 その意味で24年冬のオリジナルSFがこじんまりと分かりやすくありきたりな世界観になっていた後、この作品が出てきたのはいいですね。

 大人になると動物になるという社会的なアナロジー、そして、情報の隔絶、ディストピアと組み合わせることで、かなりぶっ飛んでいますが面白い世界を構築しました。
 ただ、世界観的には最先端の物理学は情報物理学だし量子コンピュータの仕組みを考えると、7Gという情報空間で物理が影響を受けるという発想はSF的な意味では、現象としては滅茶苦茶ですけど、発想はそれほど荒唐無稽ではないと思います。JKが登場する意味も大人になる前という意味で、上手く理屈をつけましたね。

「アリスとテレスのまぼろし工場」をどことなく彷彿とさせる第1回でした。出落ちで無ければいいのですが。ちょっとスタッフ的には失礼ながら心配ですが…1話を見る限りではメチャメチャ面白かったので、今期の期待枠ができました。 {/netabare}


2話 さて「終末」の意味はやはり不穏なものとなるのでしょうか。

{netabare}  7Gが意識の反映だとすれば前に進むしかない状況というのは、多分ヒロイン静留が戻りたくない、という潜在意識が反映したのではないでしょうか。

 そもそも、「終末」トレインですからね。死出の旅なんでしょうか。水面を渡る電車って「千と千尋」にもありましたが、死後の世界に向かうイメージですよね。高麗川=「三途の河」と取れば、死の世界に入り込むということにもなりますし。

 夜空の描き方も幻想的で不穏ですよね。2話の冒頭のシーンの感じから言って「中富葉香」を探す旅とは…ちょっとインナースペースというか、一筋縄ではいかない仕込みがある気がします。

 それとゴーヤとか、1話で澁澤龍彦の「黒魔術の手帖」が何の意味があるかは気になります。澁澤はスルーしてたんですけど、わざわざ1話のEdにクレジットがあるんですよね。思わず買ってしまいました。

 EDソングが「ユリイカ」でソクラテスの「わかった」ですけど、その内容はどうも友達との仲違いというかそんな歌詞です。どういう意味なんでしょうね。あと映像ではつり革のシーンって、何か見えない人が乗っている感じもして不気味です。

 追記 途中でもらった地図で2駅目がキノコのマークになっていました。つまり、あの地図の通り話が進むのでしょう。

 それと、始めに到着の時間について話をしていたら、電車のスピードが上がってしまいました。食事の心配をしていたらゴーヤが育ちました。で、やはり戻ろうと言う話が出ると津波が起きましたね。{/netabare}


3話 キノコが何のアナロジーかはもちろん考えますが、時間経過が?

{netabare}  いや、面白いです。今回もあっという間でした。

 キノコがなんのアナロジーかですね…まあスマホの電波の様に見えなくはないですが。何も考えなくなるというのは良いとして、その比喩が1,2年の命というのとぴったり重なるかは微妙ですね。むしろドラッグかな、という気もしますね。

 ゴーヤが苦手=明るさ、光り、生い茂る、成長と反対概念のキノコですから、ネガティブな生活の何かとも取れますし。ミストサウナはキノコの育成のためでしょうけど、サウナで整うとかいう不健康な流行もありますしね。

 ここで気になるのはたしか設定は7Gから2年経過後の話だったと思うのですが、1,2年で死ぬというのに、まだ沢山の人間が東吾野にはいました。これは時間経過に何かトリックがあるのでしょうか?それとも7G以降である程度の時間経過後にキノコが生えるようになったんでしょうか。この辺は次話以降に要確認です。

 それと、あの黒髪短髪の子のお尻に生えたのが何かが気になります。キノコなのか来週の話なのか。来週は地図によると狐の絵みたいな感じでしたけど。

 1夜だけ寝て、そこに地元の人間とドラマがあって、電車で旅立つのは999を思い出します。そんな感じで進むのでしょうか。もしかしたら銀河鉄道の夜の方なら、やっぱり死に向かう旅です。つまり、各駅ではいろんな死の選択を見せられることになるのかもしれません。

 最終的にはどうなるんでしょうね。どうもヒロインと葉香という子の仲違い…都会に出たい葉香と地元に残りたいヒロインの仲違いの結果、そのマインドが距離を生んだという話だとは思いますが、それだけだと露骨すぎますよね。じいさんの手術も気になるし。どうなるんでしょうか?

 終末…誰の終末=死なんでしょうね? {/netabare}


4話 地図の意味が何となくわかるよう説明してくれる回でした。

{netabare}  地図の読み方は、〇印が意思疎通ができない、□が意思疎通ができる、みたいですね。そうなると稲荷山公園駅の◇がどういう意味か。敵対なのか情報なのか。
 駅にいるのはその駅が象徴するものの感じです。稲荷山公園には自衛隊入間基地があります。その前のお地蔵さんのところは仏子というらしいです。となると胃腸のところは病院、ゴルフボールのところはゴルフ場があるのでしょう。つまり、出てくるものにはみんな意味があるよ、というメッセージです。

 こどものころの会話でキノコが食べられるようになる、というセリフがありました。Tシャツの柄がなぜかキノコでした。なぜあの子だけ幼児退行するのか。子供のころの何かとつながってきそうです。

 雲の形がはじめ逆向きの積乱雲でしたよね。ありそうで見たことがないイメージに関心しました。普通空気の層の上にのっかるので下が平になります。星のイメージなども含め、仕掛けがいろいろありますね。

 これだけいろいろあると、吾野柔術とか結構セリフが出てきますので、どこかで何かありそうです。それとシリウス、約束の星ですね。多分後で「ああ、なるほど」という種まきがいっぱいあるんでしょう。それを楽しむとこの作品は面白そうですね。

 そうそう後の駅に河童がいますね。きのこの件は尻から引っこ抜いたら魂が抜かれる尻子玉とか関係するのでしょうか。あるいはこのアキラという子は考えすぎで、死に対する恐怖が強いのかも。退行というよりも逃避の可能性もあります。


ポイント メモ 2話まで再視聴
1話
21年3か月で動物になる。なるほど…255か月か…2の8乗‐1あるいは8ビットですね。キノコの1年か2年も2の4乗から5乗、16から32という数字と関係あるのかな?

練馬の国のアリスの登場人物が動物。シズルの家のコップがこの作品のキャラ
ギンバイカの意味 ギンバイカを包んでいた新聞にヨウカの写真がある。
黒魔術の手帳・澁澤竜彦の本の意味は?
コメが6回取れる。
稲荷山公園にいい医者がいる…というセリフの時、JKたちは聞いていなかったが…?(4話に関連)
なぞ電力、エネルギー
「シズルってそういう人だったんだ」というセリフ
ゼンジロウの素性とウニャウニャ手術婚、ボンタロウって?7Gは物理法則を破壊する。
クズリが父?
宇宙と星のモチーフが多用される。
EDがなぜユリイカなのか?
吾野柔術


2話 再視聴ポイント
冒頭、クラスメイトは5人以外にもっといっぱいいる。

池袋までどれくらいかかる?→電車が加速
食べ物の心配→ゴーヤが繁殖
戻ろうというと、津波がくる。→つまり、思考が現実になるという設定は間違いないと思われる。

パスタをはかる器具。食べ物が減っている?
Tシャツ柄が「練アリ」で「なんか家にあった」らしい。
問題はパンツ
霧が出たタイミングは?喧嘩中?なぜ、地図を持った人が来た?(流れ的にはポンスケ?)
西武池袋線以外は消えてしまった?池袋はあり得ないことになっている。何も信じちゃだめ。

ゼンジロウは吾野を出られない。ヨウカ・ハムスターの身内?ヨウカの写真が少し不穏。{/netabare}


5話 JKが双発ヘリのメインローターに縛られている図は本邦初?こういう見たことがない絵柄こそアニメの醍醐味です。

{netabare} なんか戦闘機とか無駄にすごかったですね。いまどきF4ファントムは飛んでない気がしますが、F2、C2などとと戦闘シーンはとても良かったです。
 それと双発ヘリのローターにJkが縛り付けられている図は本邦で初めての絵柄の気がします。非常に新鮮でした。こういう発想は素晴らしいと思います。ガリバー旅行記を意識しているのか澁澤龍彦でSMを意識しているのかわかりませんけど。

 全体として新鮮な絵柄でアニメの特性を生かした面白い回だったと思います。5話で気が付いたのは、モールス信号は、スイッチバックしたんだから線路はもうつながってない気もするんですけど、うまく接触してるんでしょうか?

 考察をしようと思いましたが、思ったより早めに種明かしが進むので、ほどほどにしておきます。21年3か月、澁澤龍彦、キノコ、ゴーヤ、練馬の国のアリス、キンバイカ、モールス信号等々気になる要素はたくさんあるんですどね。

 それよりもやっぱり「終末」の意味とヨウカとシズルの関係性です。池袋が恐ろしい、思ったことが現実になる、ということと絡めるとやっぱりかなり衝撃的な結末になるのかな、という気もします。{/netabare}


6話 心の距離が吾野と池袋の距離?

{netabare}  2人が仲違いしていること、宇宙が何かを象徴していることは初期から比較的わかりやすかったと思います。吾野と池袋の距離感と宇宙が取り巻く世界観はボタンを押した葉香の世界感で、電車がつまり静留ということなんだと思います。

 なぜ、静留がここまで露骨に性格が悪いかなんですけど、これは「我々」のことかなと思います。周囲を取り巻く友人たちはある程度まともですけど、やはりどこか性格の悪さと表現しています。一人でなんでもできるといいながら、結局は何もできないことなんでしょう。

 犬が吐くというのはなんでしょうね?静留の自分の身の回りのものはいつまでもいてくれるという恒常性バイアスなんでしょうか。
 自分と他人とは能力も考え方も違うということが理解できない、幼児性や自分勝手はしつこいくらいに表現されています。

 この性格の悪さ、他人への無理解が電車と絡めてどういう話になるのか、楽しみです。

 清瀬だとゾンビはなんでしょうね?昔結核療養所があったから?{/netabare}


7話 チャタレイ夫人とエロに弱いゾンビから読み取れることは?

{netabare} ゾンビが作品に出てきた場合、基本的には資本主義的な世界で意思を失った「生ける屍」ではあると思います。
 そのゾンビがJKとエロに弱いなら、それは生殖をあきらめた人間…つまり令和の時代の我々ということでしょうけど、ドラッグストアの感じを見るとJKとオタク男子に見えなくはないです。

 それが考えすぎかというとそうでもなくてアキラが読み上げていたのは「チャタレイ夫人の恋人」ですね。チャタレイ夫人の恋人は子供ができない貴族の夫人が労働者階級の男と通じて妊娠する話です。
 つまり、男の不妊と性と階級の話ですから、わざわざこの作品を選択した以上は、そういう読み取り方をするのが自然でしょう。思いのほか教養が試されている気もしますが、チャタレイを知らなくてもエロスとタナトスで読み取れるものはあります。

 もう1つの可能性として表現の自由のことかもしれません。というのはチャタレイ夫人の恋人は確かわいせつ表現で裁判があった作品です。このご時世でアニメのエロ表現の風当たりがひどいですから、こっちの方が自然かもしれません。あるいは両方ともとれます。

 つまり、この作品には風刺がやはり入っているんでしょう。本作の設定から言ってSNSは含まれるでしょう。電車の上の歌は出典がわかりませんが、調べてみましょうか。ただ、調べなくても昔は庶民の生活文化にユーモアとしてエロを楽しんでいた、という事だとは思います。規制するから不健全になるという事かな。

 で、女王が出てきました。なるほど…なかなか面白くなってきました。{/netabare}


8話 死を強く感じる不穏な感じに加えて社会・大衆批判を感じますが…

{netabare}  大泉学園ですからイコール撮影所でフィクションの世界という何かが含んでいる気がします。アリスですから「不思議の国のアリス」でトランプではなく将棋ということでしょう。

 そこは良いとして、この作品気になるのが澁澤龍彦もそうですけど、SMあるいは拷問などのイメージが強いです。あるいは自死も含まれます。墓もありました。凍らされている子は首に縄を巻いていました。復活できると思っていた魔法少女たちはみな死んでしまいました。

 冒頭の東久留米の賽の河原のようなイメージのところで、かゆみが発症しました。かゆみって、難しいですが賽の河原つながりだとダンテの神曲に痒みで苦しむ地獄があるみたいです(貨幣の偽造とか虚偽。つまり嘘をついたことがあるということ?)。ですので地獄を表現したのかなあという気もします。加えて次のひばりが丘ですが、団地というか墓地というか…多分もっともいやな出来事が思い出されるという感じでした。離婚、いじめ、暴力、別離等々ですね。

 どちらも、濃厚なネガティブイメージが漂います。その続きとしての練馬の国のアリスです。どう見ても死の世界ですよね。ブタはもちろん大衆のことですから自分で戦うことも判断することもできません。これはイコールゾンビだと思います。7G回線=ネットワークだとすると、つまり大衆とSNSそれは生きているといえるのか?という哲学的な問題。自分の過去の嫌なことと向き合うということ。

 ルールの上で戦う…ルールを変更されるとは社会なんでしょう。あの犬は社長のイメージですので将棋は会社のカリカチュアで、部下=コマですね。そしてルール内では社長は強いけど個人としては弱いと読めます。
 あるいは大泉学園の撮影所をもっとクローズアップすると日本の実写は死んだとも取れます。

 その他、ミニチュア自衛隊の回を思い起こすと、要するに戦う力がない軍隊が無能に支配されていた構図です。強烈な社会批判を感じます。ゾンビ回と魔法少女を合わせて考えると、オタクに対する批判も感じます。

 チャタレイ夫人もそうですけど、実は澁澤龍彦も「サド侯爵」でわいせつ表現裁判を受けていますので、表現の自由の話も入っていそうです。
 他には例えば東吾野の動物になった大人たちが本来人間の弱肉強食性を表しているのかもしれません。

 これらの批判の上に、女子高生たちの心の闇が組み合わさった時、どういう話になるのか。練馬の国のアリスだとすると女王様は結局意味がないことを繰り返して夢オチになるのか。ちょっと緊迫感がでてきました。今回はモールス信号もなかったし、どうなるんでしょうね?

 そうそう、つまり社会批判ですから、スウィフトのガリバー旅行記をやりたいのかなという気もします。ヘリの構図がそのものですもんね。

追記 そうか賽の河原ですから4人はもう死んでいるという事?生きているふりをしているという嘘をついているから痒いのかな。あるいは地獄めぐりのイメージなのかもしれません。{/netabare}


9話 つまり情報世界内の宇宙…ビッグバン特異点ということ?

{netabare} クオークにダークマター、134億年に膨張ですからね。宇宙論です。つまり、特異点=ビッグバンを起こす可能性があるという話だと理解しました。ヨウカの行ったことがある範囲がヨウカにとっての宇宙ということで、世界が閉じたのでしょう。なので西に向かっても戻ってきてしまう、という感じなのでしょう。

 もし、ヨウカとシズル達が出会うとビッグパンが起きる=もとに戻るのか新しい世界が生まれるのか、という話だと思うと納得はできます。9話だけ見れば。21年3か月=255か月で動物になる、というのは桁数がオーバーフローするということでしょうから、多分コンピュータかネットワーク上の情報世界を意図しているのだと思います。

 あとは、今まで積み上げた話と同リンクするか、ですね。基本ヨウカのイメージが世界観に反映しているのだと思いますが…もう9話なのでもうとっとですね。面白くなってきました。 {/netabare}


10話 なんかもうメチャクチャですけど…

{netabare} リアルタイムで見ると見終わると深夜0時なので頭がクラクラ来ます。一番のカオス回のような説明が進んだような…茶碗蒸しとは何か?お父さんとなぜここであったのか?とか真剣に考えてもいいんですけど…もう、結末を素直に見ようかな。

 ヨウカのインナースペースが実体化したのか、むしろシズルなのかわからないですけど、狭い世界に閉じ込められた話ですからね。グリッドマン的な何かなんでしょうか。過去回で茶碗蒸しがだれかの好物とかいうセリフがあるなら話は早いですけどね。
 
 あの黒い男が1話のカラスだということは気が付きましたが、トキワ荘で思考を放棄したくなりました。創作論・表現論とかでいろいろ牽強付会はできますけど、もう考察はいいかなあ。頭がクリアな時間帯にもう1回みるかもしれませが…うーん。
 いったい「終末トレイン」のあの世のような感じと7Gが象徴するところをどうまとめるんでしょう。{/netabare}


11話 ここにきて最高に面白い。橋が伸びるシーンに心がざわつきました。

{netabare} デパートとは資本主義的欲望の究極。ファッションや名画の押しつけがありました。その欲望…つまり価値観はどこから来るのか。押しつけです。

 7GとはSNSによる欲望の刷り込みなのか、あるいは欲望の現実化なのか。今回のヨウカのごはんにも「何でゴーヤ?」がありました。9話でもやってましたね。つまり、郷愁があるわけでしょう。キノコのおかずがありましたが、3話と何か関係あるのか。ポチとカラスの関係は?

 フクロウは…イケフクロウ?

 天文学をやりたい、勉強をしたい。それをシズルに否定されたんでしょう。どこまで説明するかわかりませんが、とにかく面白い。最高です。橋のシーンで謎の感動がありました。

 最終回を見た後でもう一回見たいですね。

 なお、最近やっとスピンオフやっているのに気が付きました。「わんわんトレインどこへゆく」です。そのサブタイトルなんですけど、

お金と愛どっちが大切
無人島に行くなら何を持っていく
ケーキのイチゴいつ食べる
宝くじ当たったらどうする
タイムマシンで行くなら未来?過去?
占いの結果 信じる? 信じない?

です。この質問の共通項は?単純な2択も多いです。JKが好む話題というのか…ネットの底の浅い質問というか…ここからも大衆批判の匂いがしています。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

親友は遠きにありて思うもの

東京・池袋発“7G”の影響により大人が動物化するなど様々な影響が出た世界にて、
喧嘩別れした親友を探しに女子高生4人が、故郷の吾野(あがの)から池袋を目指して、
豪快に長距離化した西武池袋線に乗って旅立つ青春と冒険を描いた。
水島努監督らによる1クール・オリジナルアニメ(全12話)

【物語 3.5点】
展開ハチャメチャで意味不明だけど共感できる部分も多い、
現代および近未来文明へのカウンターパンチ。

世の中、何でも高速化し過ぎ。自動化し過ぎ。
この流れが続けば、早晩、人間は失われてしまうのではないか?
懸念を抱えた自分にとっては、毎回刺激的な作品でした。


例えば、5Gによって全自動運転が実現するという触れ込みは絵空事に終わる模様ですが、
このまま通信で物体を操るレベルの高速化が進めば、誰かの思念により、現実世界の情報が一瞬で書き換えられる、
本作の7Gみたいなカオスな世界になっても不思議じゃない。

例えば、新幹線のぞみで名古屋から京都に旅行すると最短38分で到着してしまいます。
私は余りに旅情がないので、最近は、こだまで50分かけるプランを選択していますが。

“7G事件”によって、また7Gの引き金をひいた親友・葉香のひとりになりたい意志も汲み取ったかのように、
西武池袋線で1時間で行ける吾野ー池袋間は超伸張して、何日もかかる大冒険となってしまいました。
そもそも7Gで通信が混乱していなければ、友だちとの謝罪と仲直りくらい
SNSで秒で終わる話。

が、世の中、短文通信だけじゃ伝わらない想いだってあるはずでは。
遠路はるばる足労して、面と向き合ってこそ確かめ合える真意があってもいい。


余りに超高速過ぎる変化をもたらす7Gで警鐘を鳴らす一方、
7G副作用による長距離化、通信等の不便化で、
浮上した往年のゆったりとした習慣、コミュニケーション手段により、
忘れられつつある人間性の再度の掘り起こしが試みられた。
だからと言って、西武池袋線のレールを叩くモールス信号による、
うにゃうにゃ手術の影響で正気のやり取り制限時間5分の善次郎さんとのやり取りは、
不便すぎて私は毎回ツボにハマりましたがw

こうした観点で挑めば、折り合えるかどうかは別にしてw
得る思索の材料がある有意義なアニメ鑑賞になるかと思われます。


好きなエピソードは序盤3話の{netabare} 東吾野駅のキノコの話。
上記のような先行き不安感の、お手軽な払拭を願ったりする私にとっては、
ダメ。ゼッタイ。と釘を刺されるようなエピソードでした。{/netabare}


【作画 3.5点】
アニメーション制作・EMTスクエアード

7Gで混沌とした沿線を巡るため、多種多様なデザインを必要とする本作。
決して戦力豊富とは言えない同スタジオ。
鉄道、列車アポジー号などにはCGも当てつつ、無理のないソース配分で、
完走も見えたかに思えた終点直前。放送延期の総集編で白旗。
水島監督曰く「単に間に合わなかった」とのこと。
ま、善次郎さんの「ボボボ……」うにゃうにゃ化くらい、いつもの事ですねw

JK4人組の内、主人公・静留(しずる)は吾野柔術の使い手であり、
撫子は吾野弓術が得意とあって、
意外とアクション性があり、バトルアニメーションは水準以上。

もっとも私が一番印象に残ったバトルは、
{netabare} 敵を好きな“作風”に変更できるベレー帽を装備した、
時代に取り残された漫画家軍団との激闘?なんですけどねw{/netabare}

その他、ミリタリー、ゾンビなど、
戦力外候補のマニアネタ開陳で意地を見せる。
懐古趣味が作画からも滲み出ていました。


あとは{netabare} ゴーヤ糸電話?{/netabare} などゴーヤ推しがしつこかったので、
放送中、何度かゴーヤ料理を自作しました。
ただ、茶碗蒸しは製造する気力は湧いて来ませんでしたが。


【キャラ 4.0点】
千倉 静留…主人公。普通のJKだが身体能力はバトルヒロイン級。
星 撫子…流されているようでやる時はやる優しい飛び道具使い。
久賀 玲実…野生児型の金髪褐色ギャル。思考は不得手。
東雲 晶…頭でっかちな文学少女。玲実と喧嘩する程仲が良い凸凹を形成。

見てくれは凡庸なデザインですが、一緒に掛け合って旅してみると、
バランスの取れた良好なキャラ相関にまとまり、まずまず化ける。
この辺りもまた『ラブライブ!』などの西田 亜沙子氏キャラデザの確変マジック。

彼女たちJK4人の珍道中で、7G事件の震源地・池袋に、
親友・中富 葉香と腹を割って話に行く。


{netabare} キノコの教祖?様だの、ゾンビの女王{/netabare} だの、道中の“中ボス”も曲者ぞろいだった本作。
にしてもラスボスがポイズン・ポンタローってw
彼に{netabare} 「改革なくして成長なし」みたいに「姫なくして池袋なし」{/netabare} と吐かせて墓穴掘らせたり。
ここでも急進的な変革への抵抗勢力からの毒煙を感じますw


【声優 4.0点】
主演の安済 知佳さんを始め、メイン4人のキャスト陣に対して、
音響監督も兼任した水島監督から、リアルな芝居、自然な会話をとの執拗なディレクション。

それを受けての、ギャルに、文学に、ゴーヤと、方方にとっ散らかる掛け合いは、
贅肉が多いのですが、その生産性や合理性のないダベリからもまた、
人間性を失わせまいとするスタッフの矜持を感じました。

以前、『メタリックルージュ』レビューでも言及しましたが、
合理性のある会話脚本くらい、今やAIに命じれば瞬時に生成される時代。
説明調の無味乾燥な台本くらい自動音声でも読める。

今後もこうした迷走する会話劇を生身の声優に演じさせることにより、
人間性を主張するトレンドは続くのだろうなとの私の予感が強まる演技でした。
私も人間として、混迷するセリフ回しに喰らいついていけるよう精進したいと思いますw


あとは、ゾンビたちのうめき声が淡々と律儀で、地味に癒やしでしたw


【音楽 4.0点】
劇伴担当はシンガーソングライター・辻林 美穂氏。
摩訶不思議な7G世界に合わせて、奇妙な電子サウンドも目立ちますが、
クライマックスでは、王道のピアノとストリングスの心情曲でしっかり盛り上げて来る。
やかましすぎない、良い塩梅のバックグラウンド・ミュージック。

OP主題歌は中島 怜さんの「GA-TAN GO-TON」
“GA-TAN GO-TON GA-TAN GO-TON しょっちゅう停止 停止”
敢えて不便にして人間性の再発掘を試みる作風とマッチしますが、
制作に、放送回を飛ばされた上で聞くと、申し訳ないですが自虐にも聞こえてしまいますw

ED主題歌はロクデナシ「ユリイカ」
サビの“何度傷つけ 間違って 失敗して 優しさ 蔑ろにしただろう”などと、
仲直りの決意を新たにして締めくくる良作バラード。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

西武池袋線は最高だ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.29

 監督が暴走したのを何とか制作スタッフみんなで作品にまとめた感じのアニメでした。7Gって監督のことか!?

 西武池袋線沿線住人の私としては、大泉学園駅とか出てくるだけで大喜びですよ!ただ、狂った世界が舞台なので、聖地にはならない感じが…。

 ハチャメチャやり過ぎロードムービー系のアニメは最近少ないので、たまには良いかなぁと楽しく視聴いたしました。この手の話は、伏線の回収とか考察とかゴチャゴチャ言うのは野暮な感じなので、レビューしにくいです。

 一つ、好き嫌いが分かれそうなのは、登場人物達の性格が悪くて馬鹿な所ですね。

 主人公の静留はもちろんガチの性悪ですが、葉香も、「静留ちゃんなんて、人外魔境の東吾野で何も成せない、何者にもなれないまま、腐っていく口先だけのカスだと馬鹿にしていた!」とか言い出すし、青春のぶつかり合いにしては辛辣過ぎます。幼馴染に吐く台詞では無い様な…。

 主人公達が馬鹿なので、色々な事象に対して後手に回って事態が悪化し、最終的に全て肉体言語(暴力)で解決します。この粗暴でやましい感じが好き嫌いの別れ目になりそうです。

 ただ、ぽん太郎の持っていた拳銃が中折れ式のリボルバー(ムスカ大佐の愛銃、エンフィールドかな?)だったり、西武新宿線の復活を何よりも願っているモブが登場したり、装甲列車が活躍したりと、ピンポイントにマニア心をくすぐります。

 制作スタッフが楽しんで作っている感じはヒシヒシと伝わってきたのは高評価です。覇権は取れそうもありませんが、佳作以上の出来ではあったと思います。
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 6話まで観ました。2024.05.08

 突然四人娘達がギスギスし始めます。静留が葉香の夢に対してそこまで言うか?位の駄目出しをしたので、葉香が池袋へ行ってしまったとか今更言い出して静留を吊し上げます。

 静留の言動が異常かどうかは何とも言えません。青春ものでは大体巧妙に避ける場合が多い、主人公達が通っている高校のレベルが不明だからです。

 みんながアホキャラの黒ギャルと同レベルなら、葉香の夢は誇大妄想ですが、吾野史上最高の天才である可能性もあります。

 みんな同じ制服を着ていますが、世界崩壊後だからかもしれませんし、葉香だけ埼玉天才学園の生徒なのかもしれません。

 情報が無いので何とも言えない上に、静留の行動を誰も止めません。どう考えてもメイドインアビスのリコがレグ無しでアビスの底へ潜る位の自殺行為なんですが、何故、みんなイキナリ酷薄なサイコパスになる?

 シナリオの都合でキャラに異常行動をさせると、収拾がつかなくなります。このアニメ、カツカツで作っているらしいので、この先の展開が非常に心配です。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.02

 何と舞台は吾野駅!西武池袋線練馬駅へ向かって冒険が始まります!沿線住人は観るっきゃ無い!

 謎現象による文明崩壊後の女子高生達の活躍に期待大です。ちょっと、色々と狙い過ぎな感じもしますが、1話を観る限り、おもしろそうです。

 川越ボーイズ・シングみたいにブッコケないことを心から願っております。

 登場人物の女子高生達が少しウザい感じなのがちょっと引っかかりますが、変に百合とか恋愛とかブチ込まなければ、傑作の予感すらします。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

61.7 2 友達で冒険なアニメランキング2位
エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (477)
2637人が棚に入れました
ここは何度目かの黄昏を迎え、徐々に終わりの時を迎えつつある世界。
その世界に存在する「黄昏の大地」の 遙か西方にある、かつて錬金術で繁栄した国家が存在した地方。
そこではいつか訪れる「黄昏の終わり」の到来を回避するため、失われた錬金術の発見と再生に力を注いでおり、再生された前時代の技術は「中央」と呼ばれる錬金術研究都市に結集されていた。
主人公は中央から配属された錬金術を研究している青年と、辺境の小さな街に暮らしている少女の二人。

少女の名はエスカ。
人々の役に立ちたくて自前の古い錬金術の知識を使い頑張っているうちに、開発班に配属されることになった。

青年の名はロジー。
中央で最新の錬金術を学んでいたが、とある事情で地方へ異動することとなり配属先の開発班でエスカと出会う。

二人は協力して錬金術の力を駆使し、開発班をもり立てていこうと約束する。
錬金術が紡ぐ、少女と青年の物語。
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

うわぁ~~~あいかわらずガストさんはOPもEDもおんがくもいいなぁ~ 追記★今期順位

以上。


★2014年、春アニメマイ楽しんだ度ランキング~{netabare}

自分の中では恒例行事なのに、最後に書いた感想が弱虫ペダルで、
こういうの入れたくなかったのでこっちにした。

マイベストで作ればいいのにね~w

ということで、ランキング♪



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


特別枠① となりの関くん
特別枠② 弱虫ペダル
1位 河合荘
2位 ごちうさ



==========大満足の壁



3位 ノーゲーム・ノーライフ



4位 ブリュンヒルデ

----------楽しかったの壁







5位 ブラックブレット
~~~~~~~~~~許容範囲の小川







6位 ノット
\/\/\/\/\/視聴スラッシュ


7位 エスカロジー※










8位 あーす
9位 ケロロ(存在を忘れてたww)


※アトリエファンとして最後まで観ました(うそ)
 周囲(1人)の後押しがあり、何とか最後まで耐え抜きました


今期11本も見てたんだな~、ノットとエスカロジーは3,4話で切るべきだった。

夏アニメどうしようかな~、何があるのか分からんな~

★{/netabare}




















と、感想を終えてもよかったwwwww

まあ、宣伝にはなったと思う。
黄昏シリーズ、シャリーのアトリエやってみたいなぁ~。
変な帽子かぶってる方のシャリーでやってみたいな。



・・・ええっと、
アトリエシリーズの良さが伝わらず、
雰囲気は~~~伝わってないね。
ネガキャンにもなりかねない感じだけど、知名度は上がったよね?


そうだね・・・湯気!湯気がメッチャがんばってた!!

以上!!!



≪昔の感想、アトリエシリーズの解説とか~≫{netabare}

2014.04.13 12:15 未評価
【アトリエシリーズ初心者のための用語辞典(適当w)+概要っぽいの】

☆☆☆概要☆☆☆
エスカロジーのアトリエは
「錬金術士=何でも作る屋さん」が「砂漠だらけの世界で人間が住めるように開拓&快適化」するため、
「モノづくりの材料を集める」ためにも「仲間と共に冒険」しつつ「仲間の目標達成・問題解決」しながら、
最終的に「エスカが目標とする空の遺跡」に到達すること。
☆☆☆かな☆☆☆

アトリエシリーズって最終目標が「つくる」か「行く」が多いから、こんな感じだと思う。


                                 ここから下は2014.04.12 16:39の文章だよ~


ええな♪
けど、アトリエシリーズを知らん人には確かに導入から厳しいかもね。
というわけで、大事な言葉を3つを始めに適当に解説します。

タル → タルは樽
ウニ → ウニはウニじゃありません
錬金釜 → 材料と謎の錬金術の技術さえあれば何でも作れます、最初の頃はよく爆発しますw

錬金術士 → 錬金釜で何か作って問題を解決、トータルソリューションですw 『師』でなく『士』です
ファッション → 奇抜ながら中世っぽいです、錬金術師は特にw
女 → かわええ
男 → かっこええ、子どもからジジイまで
主人公 → かわええ女の子、最近の作品では男もいるとかいないとか
カップリング → たくさんあります、乙女だけではなく男も楽しめます
アトリエシリーズ → ファミレスじゃないガストさんの屋台骨ゲーム、作品によって目標が異なります、
RPGっぽいのもあるとか、
ミリオンセラーとかないが一部で熱狂的に、あるいは生活の一部として愛されています


こんなもんかな。
もうちょっと掘り下げつつザックリ話すと、

~~~
アトリエシリーズは、
錬金術士は錬金釜のあるアトリエを持っていて、
様々な目標・目的を持ってせっせせっせと釜をグルグルします。
基本として依頼を受けてモノを作り、お金を稼ぎ、信頼を得て地域の中での地位を得(てしまい)ます。

錬金術でモノを作るためには材料が必要です。
かわいいスライムっぽいのや小動物からドラゴンや神獣すらも、
バッタバッタと狩りで捕獲したりビビらせて一時的な退去を強いて、守られている財宝を奪いますw

そんなことするにはか弱い?女の子1人じゃできないので、
仲間を雇ったり、ボランティアで狩りの冒険に付き合ってもらいます。

なんだかんだしている内に上手く行けば、伝説の錬金術士として名を轟かせます。
上手く行かないこともあります。
~~~

ってやったことあるのマリーだけで、他は見たことしかないけど、
オレもアトリエシリーズは大好きです♪

1話観て気に入った♪
あの雰囲気が維持されていて、あの錬金術のシュール感がたまらないので、
エスカさんにがんばってもらい、
マリー、ロロナ、トトリもアニメ化してもらいところです。

とりあえず、応援したい気持ちもあるし、最後まで観ます♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

この作品・・・原作はゲームだったんですね^^

この作品の原作は、「アトリエシリーズ」のゲームだったようです。
シリーズというからどの位あるのかな・・・と思ってwikiで調べてみたら、現時点で16作品もありました。
私はゲームは未プレイですが、そんなに続くなんて・・・よほど根強い人気のあるゲームなんでしょうね^^
そんな16作品の中の15番目に位置付けられているのが、本作・・・エスカ&ロジーのアトリエになっています。
オープニングの前に「A15」という文字がチラリと見えます・・・最初は何か分かりませんでしたが、この作品の番号だったようです。

物語の舞台は、文明の発達と衰退を繰り返しながら、徐々に「終わりの時」に向かって動いている世の中・・・人々は錬金術を使って暮らしているのですが、緑豊かなコルセイトという世界の辺境の街に中央から錬金術師がやってくるところから始まります。

ゲームでは、2人いる主人公のどちらかを選択してゲームを進めるようですが、アニメではエスカとロジーのダブル主人公で物語が進んでいきます^^

2人とも錬金術師なのですが、まず目を惹かれたのはエスカの錬金術でした・・・
なんと大釜に色々な材料を入れてグツグツ煮込むと、そこから色んなアイテムが飛び出してくるんです^^
1話目からエスカは魅せてくれます・・・私の知る限り作り方は全く違うはずなのに、グツグツ煮込んで待つ事30分・・・
一番最初に作り出したアイテムにはビックリでしたね^^;

そして次に目を惹かれたのは・・・エスカのもふもふしっぽ(//∇//)
このしっぽには意志と感情があるの・・・?
と思えるくらい表情豊かな動きをするんです^^
このしっぽについては、本編でも触れられているのですが・・・
優しさと愛情がたくさん詰まったしっぽだったと思います^^

一方、物語の方は序盤はエスカのれ直向きさとロジーの実直な性格が描きつつ、魔法使いのウィルベルや薬師のニオが介入してきて、物語の幅の広がりを感じながら進んでいきます。
普段はほんわかしているのですが、時折難しい依頼に挑んだり、遺跡を調査したりもするので、軽い緊張感を心地良く感じながら視聴していました。
普段のほんわかした雰囲気を醸し出しているのが、古くからコルセイトのリンゴ園を管理してきたクローネの存在です。彼女は代々エスカの家系と一緒に過ごしてきたのだそうですが・・・

物語の終盤・・・エスカの夢・・・ロジーの過去・・・そしてクローネの存在・・・
全ての謎が徐々に明らかになり、この作品の全体像が見えてきます・・・
想いを・・・願いを叶えるためだった・・・
でも、気の遠くなるほどの時間の作用は、思いと記憶を留めていられなくなること・・・
でも、きっかけさえあれば記憶も・・・約束だって思い出すことができる・・・
今を良くしたいと思って頑張る気持ちがあれば、間違った道を選んでも次にその道を通る人が直せば良い・・・
そして「ありがとう」の一言に胸が熱くなり物語は終幕するのですが・・・
最後の最後に心の震える展開が待っていてくれました^^;

オープニングテーマは村川梨衣さんの「アスイロ」
テンポの良い軽快な曲調が印象的でした^^
エンディングテーマは霜月はるかさんの「ふゆみどり」
最終回の物語からエンディングへの導入は秀逸だったと思います^^

1クール12話の作品でしたが、アニメ化まで2年を要しただけあってゲームの内容が分からなくても十分に作品を楽しめる内容になっていたと思います。
この手の作品は評価の分かれるかと思いますが、私は楽しませて貰いました^^

投稿 : 2025/02/01
♥ : 28
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

荒廃した世界の再生

雑と言えば雑で、ゲーム原作の悪いところも出ているアニメです。
ところどころ重大な問題を「ここは流れで」という感じで違和感をサクっと流してしまう部分があり、減点で見るタイプの人、減点してしまう気分の時は乗り切れないであろう作品。
ゲームだと自分のプレイで埋まる部分のシナリオの空白のいくつかがうまく補完できなかったのかなという印象。
もっとアニメに最適化した流れが作れていれば一段上の作品になったという余地はあります。

ジャンルでいうと終末ものの中でも特に「心地よい破滅」がピタっとはまる作品で、世界全体は楽観できる状態ではないが、主人公たちの生存圏は直接的にはおびやかされていないという世界観。
しかし、破滅に任せるでなく再生を目指して生活を営んでいるのが特徴です。

良いところは、作中で荒廃した世界が提示されていること。
街をちょっと出ると砂漠や荒れ地になっていて、そういう場所を通る場面があるので、荒廃した世界と小さな社会の実感をともないます。
また良いのは、そういう世界で暮らす人たちがけっして荒れていないこと。
持続性のある方法で土壌を改良しようとしていたり、個人がそれなりに夢を持ったりしています。
破滅と再生は素晴らしいテーマですが一度破滅する必要から話が重くなりがちです。
エスカ&ロジーのアトリエは破滅を世界の方に委託していて「キャラクターに今まさに差し迫っている破滅」は無いので重さが緩和されていて、再生のストーリーの心地良さも持っている。
お得!

細かい話で特に気に入ったのは、
{netabare}
リンゴ園が重要な部分をになっていることです。
主に6話と12話でリンゴ園の話が上がってきます。
一本の苗木から始まったリンゴ園が少しずつ広がっているということに作中時間の流れを感じますし、確かな再生を感じるのが心地よい。
スケールの大きさを表現する終盤も具体的に何百年と言わずに「一本の苗木だったリンゴが、大きなリンゴ園になるまでの時間」というばくぜんとした表現が使われているのはとてもポエットです。

また他に良いことは、主人公2人はもちろん、登場するすべてのキャラクターがぜんいん異なる目的を持っていることです。
これは私にとっては超重要なことです。
人間それぞれ違うことを考えて生きていて、仲が良いあの子にも私の知らない友達がいるし、私の知らない生活がある。
同じような目的を持っている仲間を見つけたとしてもその強度が違うのが当然。5を目指す人間と10を目指す人間では生き方も変わってきます。
そして、そういうバラバラで当たり前の人たちの目的が一致する瞬間というのがカタルシスで、エスカ&ロジーのアトリエはまずまずそれを満たしていました。

その瞬間のあと、エスカはコルセイトの町を維持し良くしていくのが目的で、ロジーには飛行船の開発をしたいという目的があってそれは中央でやることだから、同じ場所にいてはおたがいの目的には叶わない。
目的のために1つになった仲間が、また目的のために別れてゆく。
こういうの好きです。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

77.9 3 友達で冒険なアニメランキング3位
王様ランキング アニメ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (472)
1526人が棚に入れました
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが“王様ランキング"である。主人公のボッジは、王様ランキング7位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす———— 。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

独特な絵柄による雰囲気だけのアニメ。

1クール目から微妙だったけど2クール目もやっぱり微妙だったかな。

↓1クール目時点感想
{netabare}
障害を抱えた主人公が旅したり色々する話。
正直この時点でもうきついが、主人公が「アウアウ」しか喋らないのがきつさを加速させてる。
で、3話とかそうだけど、その主人公ががんばってる様子を見せて感動させようとしてくる系の作品。
さらに毎回のようにキャラの泣き顔を映してくるのがキャラデザも相まって、感動の押し売り感がしてきつい。
つべにあがってるEDの公式動画のサムネとかもまさにそれ(曲自体はめっちゃいいけど)

感動ポルノだ!とか、感動ポルノだからだめだ!って言いたいんじゃなくて、単純にこういうのが気持ち悪く感じる。
まあ、24時間と何が違うんだとは思ったけど。

あと、耳聞こえないはずの主人公が普通に聞こえてるような行動を取りまくるって言うねw
ちゃんと手話をやってるシーンもあるんだがそうでないシーンの方が多いし、
ボッジ→カゲ以外の他のキャラとかも割と意思疎通ができてるみたいで。
耳聞こえない設定もしゃべれない設定も「かわいそう」感をだして感動させるためだけのものになってる。
11話で障害者を弱者と見ることへの批判をしてたけど、この作品がまさにそれなんだよね。

最近はまだマシだけど最初の方はほんとに見てられなかった。

で、最近になって感動させようとしてる感はなくなって見られるようにはなってきたが...
特段これと言って面白い要素、いい点がない。
作画がいいのとデザインが独特なので面白そうな雰囲気は出てるがそんなことはない。
だらだらと話が進んでいくだけ。
主人公が剣の特訓をして最終的に針のような剣を扱えるようになる、とか展開自体はいいんだが、なぜ過程をちゃんと描かない?ってなった。
丁寧そうに見えてあまり丁寧ではない。
同じような感じのアニメにしても、まだ不滅のあなたへの方が面白かったと思う。
まあとは言え感動させようとして来なければ不快感はまだマシなので(正直主人公はきついが)2クール目でたぶん少しは評価上がるかな。

2話のカゲの話はめっちゃよかったと思います。
あと、11話も序盤のダイダのところは結構良かったかな。
EDは名曲だと思う。

どうでもいいけど、無職信者が複垢でこの作品に☆1評価連投しまくってますね。思ったより評価低いと思ったら。

↓一話毎メモ(1~11)
{netabare}
1話 ☆0
OPなんて? 気の抜けた炭酸みたいな声だな、全く聞こえん。
もっといい歌手を...
障害者主人公かよ...。耳が聞こえないとは。
ああ、こいつとだけ話せるのか。
国民がこんなに王子バカにしてるけど王様は何も反応なしかよ。
何で入れって聞こえてるの?
普通に言葉通じてて草。
障害感強調されたらこれは切り候補かも。
EDはめっちゃいいな。

2話 ☆9
これよく名前聞くKing Gnuなのか。
何でこんな歌手が流行ってるんだか。
過去回引っ張らないスタイルか。
こっちの方が戦い方汚いじゃん。
カゲだけでいいな。主人公いるときつい

3話 ☆1
暗殺されそう。
は?主人公耳聞こえるか聞こえないかどっちだよ。
まあそりゃ王はきついでしょ。
ボッジの力になりたいっていうと第二皇子を暗殺するのが目的ってとらえられそう。
槍使い強い。駄目だ、主人公きつすぎる。
いや死ぬだろw 
神様になった日最終回がボロクソ言われてこのアニメが絶賛されるのはなぜ?w

4話 ☆4
今回は手話ちゃんとやってていい。24時間やん。
旅だったんじゃないの? 回想声聞こえてて草。
カゲってあの手みたいなやつで手話やってたん。
ほんと主人公きっついわ。

5話 ☆7
再会早すぎ。弟のキャラいいじゃん。
ボッジを裏切ったから信頼できないと。
きたない 焼き鳥 洗脳開始w 
けどボッジとの戦闘で不正してたよね。
ボッジが力を奪われた巨人で、カゲが神に姿を変えられた存在?
腕がああああ王の力があああ
ボッジがいなければ面白い

6話 ☆5
だからなんで主人公悲しんでんだよ、言葉通じないんじゃねーの?
アウアウやめて
ダイダのキャラはめっちゃいいと思う。
主人公の期待に沿うよう努力したり。
これほんと話普通だよな、まだ不滅の方が展開凝ってて面白かったと思う

7話 ☆3
見える子 いや草、言葉めっちゃ通じとるやんけ。
紫色料理の昭和ギャグおもんないからやめろ。
主人公がきっつい。
まあ孤独な方が訓練には向いてるわな。

8話 ☆6
腹から声出せ。なんだこいつ
世界一強いのボッジか? 

9話 ☆6
父さんクズ過ぎません?w
母はもっとキレろ

10話 ☆5
刺されそう
お前はもう死んでいるとかいいそう。
キャラの泣き顔毎回写されるのがきつい。

11話 ☆7
ここは障害者を弱者とすることへの批判なのね。
だけどこの作品は障害者を弱者として描いてる気がする。
不滅で見た。戦えるんか?

曲評価(好み)
OP「BOY」☆4
ED「Oz.」☆9
{/netabare}
{/netabare}

↓2クール目視聴後感想
{netabare}
1クール目の時はお涙頂戴感がきつくて酷評したが、2クール目ではそれほどお涙頂戴感はなくて普通に不快感無くみられるようになった。
ただ、それと引き換えにもともと大して面白くなかったストーリーがさらに酷くなって本当に酷い有様になってた。

まず何と言っても尺のさき方が酷い。1クール目の最初の方からやってたミランジョの話がまさか最終話まで引っ張られるとは思わなかった。実際やってる内容もミランジョとボッスが子を犠牲にして生き延びようとしているのをみんなで阻止するという内容だけなのになんでこんなに引っ張られるのか。
特にオウケンVSボッジたちの戦いはほんとに毎回はよ終われと思いながら見てた。あの戦闘のダレ具合は本当に酷い。
かと思えば、途中で主人公が特訓して戦いに参加できる力を身に着けようとするパートはめっちゃ短い。
短いというかちょっと特訓しただけで最強格ぐらいにまで成長してると言うw
なろう系かよって言いたくなるしこういうパートこそ尺割けばいいのにって思う。本当にいきなり強くなりすぎていて面白みがない。

それと「○○が死にそう!」からの回復魔法での復活コンボがマジで面白くない。
最後の方はもうボッジが切られてもその他大勢が大けがをしても「どうせ生き返るんだろうな...」って思えて茶番にしか見えなくなった。
で、案の定誰も死なないし、この作者はキャラを殺せないんだろうなって。
転スラ二期の前半の死者回復展開も酷かったけど、あっちの方がまだ過程がかなりあったぶんこれに比べると数倍はマシだったと思う。なろう系以下。
子供向けアニメみたいな全員集合からの集団戦闘とか、戦いが終わった後の子供向けみたいな大団円も寒い。そういうノリを何回も見せられた気がする。

それで、ボッスとミランジョの話はどうかと言うと、引っ張った割に結局ボッス側に正義は一切なくボッスはただ自分の保身のためにボッジやダイダを利用しただけのただの悪人で、この作品全体を通してやったのはただの勧善懲悪だったっていう。子供向け作品でももっとマシなんじゃないか?
で、ミランジョもなぜか命を取り留めて王のダイダが婚姻を結ぶという。
ミランジョは国に多大な被害も与えてたんだし、処分なしじゃダメでしょって。
で、揚げ句の果てには最終回でまたも不死身のオウケンが復活して...。
これ原作だとこのあともまだgdgdとオウケンと戦ってるんだろうか...。

このアニメ、WIT STUDIOが作っていて作画がすごいのと、絵柄が独特なこともあって名作っぽさがあるから持ち上げられているだけで、これがもしJ.C.STAFFでなろう系っぽい絵柄だったらこんなに評価されてなかったと思いますね。

2クール目のオープニングは本当に良かったと思います。
EDは1クール目が圧倒的だけど。

↓一話毎メモ(12~23)
{netabare}
12話 ☆6
総集編? 嫌いなシーンばかり切り取られてるw
馬の話だけ面白い。こっちのおじさんは許されるのね。

13話 ☆5
最高のOP。ヒリング逃げろやw 
魔法的なのあるのかよ。はよ逃げろ。
ミランジョ何がしたいんだ? 食うの遅くね?
お前らどうせ噛ませだろw 

14話 ☆6
アウアウきっつ。草、なろう系じゃん。
何でその針折れないんだよw
なるほど、言葉はそれで通じてるのか。

15話 ☆3
つまんねえ。え? シリアスにすべきとこでギャグシーンw
なんでこいつら戦ってんの? 

16話 ☆6
泣き顔写すのきつい。まあ許せんわな。
あの変態騎士どう絡んでくるんだ? 

17話 ☆4
ボッジ強すぎんかw
戦闘は面白いんだけど戦う意味ないよねこれ...。
なんかずっとgdgd進行してるイメージがある。

18話 ☆3
は? ポーション、治癒魔法とか言うなろうのご都合主義アイテムが本当に面白くない。アピスは殺しとけよって思う。
どんな国だよ。そうはならんやろ。
ピンチの時に誰かが駆けつけるパターン多すぎない?
ラストは面白かったな。

19話 ☆3
ほんとOPは神なんだよな。進撃の巨人かよw
これまた治癒魔法くる?w 三途の川 テンプレ展開
このだるくなりがちな展開のわりには短くていいな。
これ妄想の世界なんでしょ?感動できないよ。結局助け来るのかよw
やっぱり回復魔法なのね、面白くない。
オウケンが主人公モード入るの草。まあ戦闘は面白いかな。

20話 ☆2
どうやって見せたんだよw
そろそろ死ぬ死ぬ詐欺やめて誰か退場しろよ。
はーつっまんねww なろう系もびっくりだわww
転スラ以下だろこれw 転スラの復活でももっと過程踏んでたぞ。
てかそもそもVSオウケン間延びしすぎでしょ。戦う意味ある? 

21話 ☆4
ボッスゴミすぎやろ。進撃の巨人。
強くなりすぎやろw 略してオウケン なろう主人公
こいつら結局何がしたってん。
子役嫌い。地獄にでも落ちた?

22話 ☆5
また過去回やるんか。落ちる先が手のひらでも死ぬやろw
妻になってくれは唐突すぎる。オウケンいつか助かるんか?
こいつら最終回直前に何する気なんや。

23話 ☆3
ここは決闘のやり直ししろよw そうはならんやろ
ええ、ここでオウケン生き返らせるんかよ。
もう展開が滅茶苦茶。オウケンどこまで引っ張るの
いや結局王位譲るの? ああ、自分で国を作るのね。

曲評価(好み)
OP2「裸の勇者」☆9.5
ED2「Flare」☆5.5
23話挿入曲「」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ボタンの掛け違い

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
良いアニメだと思います。

基本は、「少年の成長と旅立ち」という、超王道のストーリー。一見すると、NHKやジブリでも通用しそうな、安心安全の世界観。

ただそこに、多くの不幸や悲しみ、残酷な現実なども混ざり合い、単なる児童アニメにはない深みがあります。大人でも楽しめるというか、大人だから楽しめるというか。

本作は考察しがいがあるアニメなので、久々に考察系で真面目に書いてみました。主に、人物描写について思うことを書きました。相変わらずクソ長いので、大変申し訳なくは思います(苦笑)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の特徴として、登場人物が「全員不幸を背負っている」「全員他者のために動いている」ことと、それが、「どれもこれも上手くいっていない」ことがあると思う。

例えるなら、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」のようなものだろうか。尤も、「賢者の贈り物」に比べれば、清廉でもないし、幸福でもないけれど。

私は、本作の面白いところは、人物描写の巧みさにあるように思っていて、どの人物も実に「人間らしい」のだ。

日頃から、高い教養と倫理性、社会的制限の元に生み出されたキャラクターを見慣れている我々現代人は、ついついキャラクターに整合性を求めてしまう。しかし、本来の人間は「支離滅裂」なことが普通なわけで。近代の純文学などでは、そういう人物描写がよくみられた。

利己的で、情動的で、短絡的な人間。それでも、100%の悪人とは断罪しきれない人間。大宰作品なんかが分かりやすい。

本作のキャラクターが、なぜ、他人のために動いているのに、誰も上手くいってないかというと、「他人のため」がいつの間にか「自分のため(自己救済)」になってしまっているからではないだろうか。多分、本人すら気付かないうちに。

皆さんの身の回りにもいませんか? 人を救うのが趣味や生き甲斐みたいになっていて、それはとても素敵なことなんだけれど、ちょっとウザがられている人。

簡単に言えば、「余計なお世話」。

論語に、「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」という有名な一節がある。幼小中学校の先生は当たり前のように「自分がやられて嫌なことは人にやるな」「もし自分がやられたらどうか考えてみなさい」と言うが、これは間違いとまでは言わないが、正しくはないと思っている。

本来は、「人の欲せざる所は人に施すこと勿れ」だ。「己の~」は、あくまで価値観が自分の側にある。自分が良いか悪いかはさておき、本来は、「その相手」がどう感じるかを見とる洞察力や想像力こそが、正しい意味での優しさなんだと思っている。

本作の登場人物は、正にこの「余計なお世話」が多い。特に、

ミランジョがボッスを子に転生させようとすること。ボッスがミランジョの魂を救おうとすること。

の2つは分かりやすい。どちらも別に、(今となっては)本人は特に望んでいない。そして、ミランジョがボッスを転生させたいのも、「自分がボッスと共に永久に生きたい」からだし、ボッスがミランジョを救おうとするのは、「自責の念」からだ。彼らはそれを死の間際に気付くけれど、それまでは「相手のため」を免罪符に、悪行の限りを尽くす。

なぜこうなったかというと、ボッスもミランジョも、過去に大きな悲しみを背負っており、そうして胸に空いた穴を、「何か」で埋めなければならなかったから。2人にとってそれは、「互いを救う」ことだった。(宗教なんかもそうだけど、本当に怖いのは、ご立派な大義名分の為にどんな手段でも正当化してしまう、どこまでも盲目的で利己的な人間なんだと思った)

これは、本作のヒロインとも言える活躍をした、ヒリングにしても、少しそういう部分が見える(ちなみに、私が本作で一番好きなキャラはヒリングです)。

序盤、ヒリングがボッジに冷たくあたっていたのは、「無能」な「我が息子」が王位につくことで、かえって苦しむのではないかという、親心(愛情)から。実に母親らしい思考。ただ、ボッジは単純に王になることを応援して欲しかった。

一方、ダイダは、母から「王への期待」をかけられているが、それは、「ボッジの代わり」であり、「ボッジを救う手段」だと(ヒリングの深層心理に)気付いていた(だって、ヒリングの性格上、もしボッジが優秀だったら、実子という理由だけではダイダを王には推薦しないだろう)。

正に、「代打」だと自分を卑下していたのである(本当は優秀だから、期待され、手をかけられなかっただけだが)。

だから、必要以上にボッジを見下し、いじめたのだ。あれは、母親の愛を独占したいという寂しさや、母の深い愛を受けるボッジに対する劣等感からの行動なのだろう(基本的にいじめっ子は、親からの愛情が不足している者がなりやすいという研究結果もある)。

ヒリングがあそこまで息子に大きな愛情を抱いたのも、実は、夫であるボッスからの愛情不足があるのだと思う。2人の夫婦間系は破綻までいっておらず、表面上は良いのもしれないが、実は、冷え込んでいる。

だって、旦那は仕事(王様)ばかりに熱心で、自分以上に亡妻を愛していて、更に心のど真ん中には別の女(ミランジョ)がいる。旦那はそれを上手く隠しているつもりだろうが、女性はそういうところに敏感だ。

ヒリングは根が良い人なので、そういう「満たされない思い」を「子に愛情を注ぐ」ことで埋めていたし、ダイダも、「足りない母の愛」を「ミランジョに頼る」ことで埋めていた。こういう歪なバランスの上で安定している関係は、何か1つのキッカケで崩壊するものだ。

だからまあ、最終話でダイダはミランジョを妻とし、ヒリングはドルーシと良い感じになったのだろう。ダイダのような男が、母性的なものを求めて姉さん女房をもらうのも、ヒリングのような女性が、無骨だが一途に自分だけを思う男性に惚れるのも、ままあることだろう。

この辺の背景を絡めないと、最終話の突然の展開に驚き、場合によっては嫌悪を抱くかもしれないが、私は、本作を「弱き、哀しき、不完全な」大宰的なキャラによる話と捉えていたため、そういう「利己的で、情動的で、短絡的な人間」を愛おしいと思った(これは、近代文学好きならではの歪んだ思考ですねw)。

私は、人間らしい人間が好きだ。そして本作のキャラクターは、実に人間らしい。

話は少しずれてしまったが、ドーマスがボッジに寄せる思いと行動も、デスハーやデスパーがオウケンに寄せる思いと行動も、本人の願いとは少しずつズレているように感じ、

「本質的に優しい人間達の、他者を思いやる尊い行動が、悲しみを背負うことで僅かに感覚を狂わせ、まるでボタンを掛け違うように、悲劇を生み出してしまった話」

のように感じた。これが、本作における主たる感想である。

さて、そんな中、主人公のボッジだけは、「他者の理屈」で動いている。アドラー心理学によると、「共感とは、自分の価値観に合うものを見つけるのではなく、他者の価値観で物事を見聞きすること」だそうだ。

ボッジは、耳が聞こえないため、幼少期から周りを見渡す洞察力に長けていた。そして、口がきけないため、自分の思いを表現することが苦手になった。さらに、力が弱くいじめられたため、他者の弱さに寛容になり、共感的に他者を受け入れる素養をもった。

穿った見方をすれば、それが彼なりの「処世術」だったのかもしれない。

そんな彼が歪まなかったのは、彼が多くの愛情に包まれていたから。父、母からの愛情。継母からの愛情。師匠からの愛情。そして唯一足りなかった、友からの愛情。

それらは一部を除き、本質的な意味では「無償の愛」とは言えなかったが、ボッジはそれを最大限好意的に受け入れている。一昔前、「鈍感力」という言葉が流行ったが、その力が強いのだろうか。

確かに、多くの愛情を受けた子供は、他者を受け入れ、自分を見失わない。多くの挑戦と失敗が出来る。

それはそうのだが、如何せん、ボッジの境遇の辛さと、彼の人柄の良さが乖離しすぎていて、ここに「ご都合主義」を感じてしまった方も多いのではないだろうか。私はそうである。

私は本作を「純文学のような人間らしいキャラに魅力がある」と評したが、そういう意味で、一番「人間らしくない」のがボッジである。

たくさんの人物の歪みや悲しみを、まるでスポンジのように一手に引き受け、包んでしまう優しさ。それはもう、「王の器」を飛び越えて、「神の器」とすら思ってしまう。

ボッジが子供だったのもいけなかったのかもしれない。本来、子供なんて自分の理不尽を周りに撒き散らすのが役割で、それを受け入れるのが大人の役目なのに、本作はその逆。そこが、自分的には一番受け入れ難い部分だった(よって☆4)。

それだけに、ボッジがドーマスに見せた、恐怖と怒りの感情は、大変見応えがあったし、ボッジを「人」らしくしてくれた。ああいう場面が、もう少しあっても良かったと思う。

いや、なにも「歪んだ主人公」を見たいわけではない。性急すぎるのだ。ボッジの最終形態は今のボッジで良いとして、「強さ」も「優しさ」も、もっと時間をかけて獲得して欲しかったのである。

私は本作を観始めた頃は、「ジブリに、2時間映画にまとめてほしい」と思ったが、途中から、「世界名作劇場みたく、1年はやってほしい」と思うようになった。

本当は、ボッジとカゲの友情を丁寧に描き、たくさんの街を旅し、幾人もの「善」や「悪」に触れながら、葛藤し、次第に成長するボッジが観たかった。

尤もそれは、「今後」に描かれる部分だろうし、むしろそれかそが作品の主題で「王様ランキング」に関わるのだろう。

そういう意味で、作品のエピソード0(旅立ちの前)だけでここまで描き切れている本作は非常に優秀な作品だし、今後に期待がもてる作品だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 30
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

以前はネットの漫画広告でよく見た

弱すぎる上に難聴のハンディキャップを抱えた国王の息子ボッジの話。
カゲとの出会いもまた重要。彼もまた苦難の道を歩んできている。

冒険譚だったり、途中裏切りのようなよく分からない展開だったり。
なんだかんだ息子想い・兄想いだったりと登場人物の想いが錯綜しまくりで途中、混乱したが、素直に面白いと感じた。
一応、登場人物の名前が彼らの本質を表しているみたいだ。

{netabare}ボッジが巨人の息子なのに小さくて非力なのは父である国王の望みが原因だったとは。これが物語の引き金になったようなものか。せっかく、息子にも素質があるはずだったのにね。前母の死は辛かった。継母が横暴に見せかけて凄く優しくて息子想いなのは良かったけど。{/netabare}

不老不死マンの問題も解決しといてよね。
結婚の話は予想もしておらず、驚いた。


OP
BOY King Gnu
裸の勇者 Vaundy
ED
Oz. yama
Flare milet
よく見かける歌手を集めた感じ。安定している。
中でもKing Gnuとmiletが良かったと思う。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが〝王様ランキング〟である。主人公のボッジは、王様ランキング7位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす―――― 。


第一話 裸の王子
生まれつき耳が聞こえず、口もきけず、まともに剣すら振れぬほど非力なボッジは、第一王子でありながら、家臣や民衆から「王の器ではない」と蔑まれていた。そんなある日、暗殺集団「影の一族」の生き残りのカゲと出会ったボッジは、着ていた服をだまし取られてしまう。

第二話 王子とカゲ
幼いころから盗みを生業として生きてきたカゲ。金目のものを盗むためにボッジの後をつけ城に忍び込むが、ボッス王国四天王の一人・ベビンに見つかってしまう。一方ボッジは、異母兄弟であるダイダと手合わせをすることに・・・

第三話 新しい国王
ボッス王が亡くなり、遺言で王の跡を継ぐこととなるボッジ。しかし、ヒリングにより遺言は覆され、新国王はダイダと発表されてしまう。そしてカゲもボッジの前から姿を消し、ベビンはカゲを探すボッジに「カゲは旅に出たので二度と会えない」と告げる。失意のボッジはとある行動に出る。

第四話 初めての旅
ドーマス、ホクロと共に道中の自然を満喫しながら旅を楽しむボッジだったが、買い出しに訪れた町でカバンを盗まれてしまう。一方、新国王となったダイダの元には、新たにランクを付けるため王様ランキング協会の審査員が訪れていた。

第五話 からみあう陰謀
ドーマスによって冥府に続く穴に突き落とされたボッジ。ドーマスは罪の意識にさいなまれながら、一人その場を後にする。そしてボッス王国では、魔法の鏡によって、ダイダがボッス王の力を手に入れるための儀式が行われていた・・・

第六話 冥府の王
冥府の王・デスハーのもとに連れていかれるボッジとカゲ。ボッジを強くしてもらうために探していた人物がデスハーだと思ったカゲは、ボッジを鍛えて欲しいと頼み込む。ボッジは、その実力を見せるため冥府騎士団の隊長と手合わせをすることに。

第七話 王子の弟子入り
デスハーの弟・デスパーに弟子入りし、カゲと共に家事をこなしながら住み込みで修行をすることになったボッジ。一方、ボッス王国では、復活の秘薬を無理やり飲まされていたダイダの体に異変が起こっていた・・・

第八話 夢のいけにえ
ボッス王の強さの秘密と、ボッスとシーナの出会いが明かされる。ダイダの体をのっとることで復活を果たしたボッスは、魔法の鏡に「今、世界で一番強い人物」を問う。鏡に映ったその人物とは・・・

第九話 王妃と盾
ダイダの体をのっとったボッスと対面した王妃ヒリングは、ショックのあまり気絶してしまう。倒れたヒリングに襲い掛かる魔獣。ヒリングを守らんと応戦するドルーシは、かつてボッス王から王妃の護衛を命じられた日のことを思い出す・・・

第十話 王子の剣
デスパー奥義免許皆伝を祝うため酒場に出かけたボッジ、カゲ、デスパー。楽しく食事をしていると暴れん坊・アバン三兄弟に絡まれてしまう。相手にせず食事を続ける三人だったが、悪口を言われたデスパーがとうとう相手を殴ってしまい・・・

第十一話 兄と弟
成長するにつれ、兄・ボッジを弱者だと見下すようになっていったダイダ。どことも知れない暗闇の中で助けを待ちながら、過去の自分を思い返し後悔するダイダの前に一人の少女が現れる。

第十二話 戦いの足音
冥府での修行を終え、帰国の途につくボッジたち。一方ヒリングたちは、精鋭を集め、一足先にボッス王国へ差し掛かろうとしていた。その頃ボッス王国では、何者かの手引きにより、凶悪な冥府の罪人たちが城内に引き入れられていたのだった。

第十三話 王国の乱れ
「この国を滅ぼしたい――」明かされたミランジョの望み。それを阻もうと立ち向かうドルーシたちを、冥府の魔物、そして罪人たちが襲う。ヒリングを守るべく奮闘するドルーシだが、強敵たちを前に劣勢を強いられる・・・

第十四話 王子の帰還
魔物たちと壮絶な戦いを繰り広げるドルーシ。しかし健闘もむなしく、瀕死の重傷を負ってしまう。ドルーシを治療するヒリングにギガンが迫る。窮地に陥る一同の前に思いがけない救世主が現れる。

第十五話 冥府騎士団
魔法が解け、正気に戻った冥府の魔物たちを冥府に帰すべく、ボッジたちは城の地下にあるという入り口へと向かう。一方、一足先にその入り口を壊すために地下へと入ったドーマスとホクロを待ち受けていたのは、逃げた罪人を追ってボッス王国に攻め入ってきた最強の冥府騎士団であった。

第十六話 王の威厳
デスハーが明かした黒幕の名は、ミランジョ。その名を聞いたボッジの中に、幼い頃のシーナとの記憶が蘇る。ギガンを捕らえ冥府へと連行しようとする冥府騎士団の前に立ちはだかるボッジたちだが、デスハーはギガンの過去、そして彼の犯した罪を語り始める。

第十七話 不死の呪い
かつて冥府を治めた王、サトゥン。その息子であるデスハー、デスパー、オウケンたち兄弟は、それぞれが超能力をその身に秘めていた。ボッス王の城で罪人たちを探すボッジとカゲの前に、不老不死の力を持つオウケンが立ちはだかる・・・

第十八話 神々との争い
冥府の罪人たちに自ら捕らえられたボッス。牢屋へとやってきたベビンは、ボッスにその真意を問いかける。ボッスが語り始めたのはミランジョとの出会い、そしてホウマ国とギャクザ国という2つの国の悲しい過去だった。

第十九話 最後の砦
オウケンとの戦いで瀕死の重傷を負ったデスパー、ボッジ、カゲ。三人が目を覚ますと、そこは大きな川の流れる不思議な世界だった。一方、残されたミツマタに斬り掛かるオウケン。その窮地に、ボッス王国四天王が駆け付ける——

第二十話 “不死身” 対 ”無敵”
大きな川のほとりでミランジョの悲劇的な過去を知るボッジ。そして、ミランジョの心が揺れ始める。生の世界へと戻ったボッジ、カゲ、デスパーの前に現れたボッスは、瀕死のボッジに向かい、こん棒を振り上げる・・・

第二十一話 王の剣
不死身のオウケンを圧倒的な力で打ち負かすボッス。最強であることを見せつけるボッスに、ボッジはダイダの体を取り戻すため、決死の覚悟で挑み、王としてその剣をふるう。

第二十二話 魔神との約束
ボッジの手によって魔法の鏡は割られ、ボッスの魂は天へと昇っていく。そしてボッスからミランジョを託されたダイダは、現れた魔神にある願いを告げる。

第二十三話 王様と太陽
ミランジョとの結婚を発表し、これまでに犯した過ちを償うことを誓うダイダ。その真摯な姿に四天王たち臣下は驚き、思いに応えようとする。そして、新たな王が誕生する。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

73.2 4 友達で冒険なアニメランキング4位
えんどろ~!(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (315)
1326人が棚に入れました
人々とモンスターが共存して暮らす剣と魔法の大陸「ナラル島」。そこには恐ろしい「魔王」が存在していました。はるかはるかの大昔、ナラル島に現れた魔王を倒した初代勇者――それからも、様々な時代で何度も何度も魔王は蘇り、同時にそれに対抗する勇者もまた現れ…。少女たちは、いつの日か出ずる魔王を倒すべく冒険者学校へ通います。ちょっと抜けているけど勇者体質の、ユーシャ。生真面目ゆえに苦労が絶えないエルフの聖者、セイラ。食べることが大好きで明るい戦士、ファイ。物静かなヲタク魔法使いの、メイ。勇者パーティーを目指す4人の、いつまでたっても魔王をたおす様子のないゆる~いファンタジーライフがはじまります。

声優・キャラクター
赤尾ひかる、夏川椎菜、小澤亜李、水瀬いのり、麻倉もも、久野美咲
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

観終わった

2話までの感想{netabare}
うおっ、前期“リリースザスパイス”をやった直後でこれって、なもりどうした?借金でも抱えた?
別にファンでもアンチでもないけど、こうも仕事立て続けだと心配しちゃいます、大きなお世話ですねハイ。

内容はこれ…「ドラクエ4コマ」じゃ~ん!
今更?って気もするけど今まで無かった方のがおかしかった?
ソレっぽいのはかつても有ったけど、ここまでソレってのは珍しいんじゃない?
未来を知ったデスピサロがシンシア殺さずに山奥の村で先生始めましたって感じか。
タイトルもドラクエのカジノで御馴染みハイエンドローとエンドロールのダブルミーイングじゃないかな。
2話では更に世界観の説明がされて、魔王誕生して勇者が倒すのは伝統文化のようになってる世界だそうな。
パジャマパーティでの「こんな魔王四天王はイヤだ」の内容聞きたかったなぁ、ってよりも実際の魔王に四天王居ないじゃないかw{/netabare}

3話感想{netabare}
まずは前回の感想が言葉足らずだったので補足から。
どこまで正確かは知らないけど、あくまで個人的な解釈ではこの世界(島)は『「魔王が現れて勇者が倒す※」が何度も繰り返され、人間の間ではそれはもはや伝統行事と化してる』。
これってゆるい作風を作りあげる上でよく考えられた設定だなぁ、と感心してまして。
ここでいう伝統行事ってのは…えっと、神事というかお祭りというか、「魔王対勇者」は神に奉げる舞台みたいなもので、筋書き(※のこと)はもう出来上がってて覆ることはない、とその世界の人間の間では信じられてる。
あとはもう舞台で踊る巫女さんがどれだけ上手く舞えるかだけが重要ポイントになってて、冒険者学校はその練習の場って扱いなんかなー?と思うと世界観への違和感がスっと抜ける。
緊張感が無いのもさもありなん、文字通りお祭り気分なんだろうなぁと許せてしまう。
この作品を楽しむために無理やりこねくり出した解釈ではなく直感でそう思っちゃいまして…なので全くの見当違いかも知れないけどね。

ただこの解釈はあくまで「どうせ魔王が現れても最後は勇者が退治してくれるし」っていう人間側の思想で、「最後は負けるのが決まってる」魔王側としてはたまったもんではない。
ってことで魔王側の抵抗・悪あがきっぷりが見所なのかなー?と思ってたら、2話最後でサクっと諦める描写が。
まぁどうせ1話完結モノで次回には再び勇者潰しを企み出すんだろう、と予想してたら…3話魔王出番ナシ!
くっそw引っ張りおるww
ってかマジ?1話完結じゃなくて続きモノになるのか?

あと見てて「あー、あのネタ欲しいなぁ」と感じたのがドラクエネタに倣うなら精霊ルビスやマスタードラゴン、いわゆる勇者を勇者と認定する存在(作中ではまだ自称勇者に過ぎないよね?)。
OPに姫様と思しきキャラが出てるので、そんな神的存在じゃなくて姫様がその役を担うのかな?と、ふと公式覗いてみたら(この段階で初めて公式見た)「ローナ姫」って名前で爆笑。
あっぶねえ!ギリギリ攻めてないか?
(一応書くとドラクエ1の姫様の名前がローラ姫)
それ言ったら3話の塔の最上階にはリーザス像があるんじゃないかとスゲーヒヤヒヤしたんだけどさ。
スポンサーがスクエニだったらこんなヒヤっとしないんだけど、セガだぞこれ?
…。
だったらアルゴル星系(ファンタシースターの1~4)パロやってもいいんやで?と一瞬思ったが、PSOのアニメは全然見てないことに気付いて自戒。
って、あれ?定期的に魔王が復活するって…あいや、マオは前任の記憶引き継いでる訳でもなさそうだしダークファルスがモデルではなかろう。
まさかね、ハハハ。{/netabare}

4話感想{netabare}
うわああ、共同発明ってかタンノくん出たあああ!!
更に邪神が…マインドフレイア?
だからさ、これスクエニじゃなくてセガだからな?
どんだけ攻めるんだw
スイカ型モンスターはマンカバー(PS2)っぽかった、最近のゲームでもっと似てるのは居るのかも知れないけど。

とりあえず、魔王以外にもヤバい存在が居たことにちょっと驚き。
外にも同格の魔物が居たりする?…最後魔王と勇者で共闘することになったりして。
他の方の感想(予想)で、最後魔王が勇者のためにワザと負ける展開かも?みたいなことを書かれてて、それやられたら泣くかも知れんって思ってたので、他の可能性が見えてきて(外れるだろうけど)ちょっと安心。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
“魔方陣グルグル”的なドラクエパロディ作品…いわゆるドラクエ4コマみたいな内容で楽しめた。
なによりこれにスクエニは関わってなくて、スポンサーがセガやホビジャパなのがツボw
↑で書いた様に、この世界では「勇者vs魔王」は伝統行事みたいなものになってて住民はそこまで危機感を抱いてないって解釈(合ってるかどうかは不明だけどね)は個人的にかなり強い説得力を受けた。
ゆるい世界を形成する上でしっかりとした設定を考えてあるのは大したものかと。

個人的に驚いたのは後半、このゆるい感じがダラダラずっと続くって〆方をするのだろう、と思ったらしっかりと物語を〆て来たこと。
但し〆方としてはどうなんだろう…メイドゴーレムが一気に全貌を語りだし、チビがデウスエクスマキナの如くまるっと解決というのは急ぎ足に感じた。
ってかチビってマスタードラゴンやーーーん!
ドラクエの4~6のどれか知らないとマスドラオチだと気付かずに唐突に感じるかも。
こんな急展開で〆るのならダラダラしたのをずっと続けた方が良かったのかも?
いやどうなんだろう、自分にはちょっと判断つけられないな。
いっそのこと年老いたローナが「…という話だったのさ」と孫に本を読み聞かせてエンドだったら大爆笑だったんだけど…一般的にはマズいか。
あ、それとメイゴは頭にキノコを生やしてたら完璧だった。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

うん。「その先」が気になっちゃってさ。。。

原作知らず。

多くの方にお薦めしたくもあり、薦めづらくもあり。
そんな作品です。

魔王との対戦において魔法の発動に失敗し、勇者や魔王等が過去;勇者パーティーが出会った頃の過去に飛ばされてしまう。魔王はそこで、勇者たちを含む冒険者を養成する学校の教員となる。。。主たる登場人物がいずれもゆるっとふわっとした女の子達で、お話そのものもゆるっとふわっと進みます。

作画はそこそこ高値安定。
声の演技は申し分ないと思います。主要人物はいずれも良かったし、可愛らしかったです(ごく一部のへんた。。変な人含め)。

この手のタイムリープものって、世界線の継承や入れ替わりなどを考え出すとワケわかんなくなってしまうのですが、細かいこと()はスルーしとけってことですね。いつも、ゼノンのパラドクス的なことを考え出してしまい、自己解決ならぬ自己破綻であたまがぽーってなてしまうのです。

===お薦めしたい理由
最終盤は、{netabare}それまでの展開が嘘のように物語が展開します。そして、全く思いもかけない形での終幕へと突き進みます。よくあるファンタジー世界の存在事由そのものを揺るがす、それでいてやっぱりゆるく、でもほっこりハートウォーミングな展開でした。正直なところ予想もしていなかっただけに、結構うるっときてしまいました。こういう不意打ちは好きです。{/netabare}

===お薦めしづらい理由
先述の通り{netabare}大変に良い終盤の展開なのですが、そこにたどり着くまでがしんどいのです。ゆるふわ過ぎというか、だらだらしすぎというか、無駄というか。1, 2, 4, 6, 11, 12話だけで物語の骨子が成立します。なんなら4話と6話もなくてよいです。それ以外は日常回、単発ものです。いちおう最終盤で使われるネタの提供もしていますが(だったかなぁ。。。?)、必須なものはありません。キーとなる回でおさらいが入ります。
作品全体にたゆたう、このまだるっこしさがお薦めしづらいおおきな理由です。{/netabare}

さらに、{netabare}物語のキーとなる存在を特に説明も紹介もなく置きっぱなしにしておいて、最後の最後に「ま、いっか」で片付けるなど、お話の作り方が粗っぽいところも、特に目の肥えた方にお薦めしづらくしてくれます。{/netabare}


===とはいえ、
僕個人としてはまだるっこしいパートも含めて結構楽しめました。それぞれのエピソードが、それなりによく作られているとおもいます。
あれが{netabare}まさか、農産物だとは思いもよらなかった。{/netabare}

主要人物の造形はそれぞれが好ましく、かつ、ギャップ要素も含めて解りやすいです。一番、脳筋ライクなキャラが実は一番ロジカルってのは、個人的にはありそでなかった、かな?いやどうかな。


===とかいいながら、不満がないわけではなくて。

というか、大ありでして。
フィナーレの本当の最後までは良かったのですが、主人公の最後の台詞がどうにもこうにも・・・・ラスト10秒で、本作に対する僕の評価が揺らぎました。

物語の終わりは、 {netabare}「概念」を消去するというチビちゃんの能力を用いて、勇者・魔王という対になる概念を共に消去することで勇者たちが大好きなマオちゃん先生を倒さずに済むようにし、一段落となります。いまさらチビちゃんの処遇をどうのこうのはいいません。彼女ら全員が「ま、いっか」でスルーしているのでそこは従います。

深く考えてはいかんことは分かるのですが、それでもフィナーレのユーシャの台詞が腑に落ちないままで、モヤっとしています。

フィナーレにおいてユーシャは「やっぱり勇者になるよ」と、まっさらな物語(お姫様が持ってきた本)を手に言うわけです。無論、ユーシャの手元にある「真っ白な物語」とユーシャ自身の「真っ白だぁ」の台詞が、いままでとは違うまったく新しい勇者=ユーシャのメタファーなのだろうとは分かるのです。が、ここは「新しい勇者の概念を作っていくんだ」を明示して欲しかった。ほんの一言でいいから言葉を補って欲しかった。
「やっぱり勇者になるよ」だけだと、それまでの概念どおりの勇者になってしまうような気がするのです。とすれば、その対概念である魔王=マオちゃん先生もその概念に従わざるを得なくなり、全てが元の木阿弥ではないか、と。え?実はそのメタ要素も含めたタイムリープなの?とか勘ぐってしまうわけです。

そもそも、「勇者」という概念が消失した後も「勇者」という言葉は有効であるというのが僕には難しすぎるのです。いや、言葉と切り離された「概念」って、僕には想像しにくくてですね。チビちゃんの能力が、「ユーシャに付随する勇者(マオちゃんに付随する魔王)」という限定された範囲にのみ効力を発するものだったのだ、とかいうのなら、それはそれで明示しておく必要があったと思います(その場合は、上記の議論が再燃するわけですが。「一般論としての勇者の概念」は有効なままとなるので)。

なんか、物語の締めにおいてあまりにもいい加減というか1,2手先で論理破綻してしまうものを堂々と見せつけられて、困ってしまったというが率直なところでした。なにか重要なものを見落としてしまったのでしょうか。
{/netabare}

*
皆さんのレビュー、ざざっと拝見しました。
僕が持つ「不満」に関して、どうも僕は何かを見落としているような気がしてきました。あるいは、単純に考え違いか・・・
モヤッとしたままなのもしんどいので、どこを見落としたのか、何が間違ってるのか教えていただけるとありがたいです。一応、11、12話は繰り返し観てみたのですが・・・
[2019/08/31 v1 & *部追記]

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

史上トップレベルにゆるい魔王討伐(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ゆる~く眺めるには向いているアニメ。基本的に日常系ですが、設定に一工夫あるんで、たくさんのアニメを観てきた層にも一応は対応できそう。キャラデザは、ゆりゆり の方ですから、可愛くできていると思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ある意味でラスト(まおちゃんは倒さず、魔王の力だけを消すこと)は1話の段階から予想できたし、別に制作も隠す気なんてさらさらなかったでしょう。むしろ、ラストがハッピーエンドになることが分かっているからこそ、1~10話の日常系をゆる~く楽しむことが出来ました。

意外だったのが、まおちゃんがわりと早い段階(2話)で魔王になることを放棄したこと。1話を観たとき、「まおちゃんがユーシャに意地悪(勇者になる邪魔)をするが、結局、ユーシャが勇者になる手助けになってしまう」展開なのかと思いましたが、確かに、こういう平和なラストにしたいなら、本作の展開が良いでしょうね。

ラストに描きたかったのは、「まおちゃんの孤独」であり、「教師と生徒の、友達同士の絆」。そのためには、まおちゃんが魔王になりたければダメなわけですね。実は最初から魔王になんてなりたくなかったから、あんなにアッサリ魔王を放棄できたんだなと、後で納得しました。渡りに船だったわけですね。

一番笑ったネタは、11話の、ユーシャ達が記憶を戻す流れ。まさか、そっちが思い出すとは(笑)
{/netabare}


【1話ごとの感想】
{netabare}
1話目「エンドロールにはまだ早い〜!」☆3
{netabare}
魔王が先生で、勇者が生徒。なるほど、魔王が過去に転送。これは面白い設定。最近、ゆるゆり風のキャラをよく観るな(笑)

《今後の展望》
これ多分、「何をやってもユーシャが勇者になる手助け」になるんだろうな、歴史は変えることができないから。しかし、ユーシャと魔王ちゃんは仲良くなってたので、退治せず(暴れず)に済みましたとさ、めでたしめでたし、かな。
{/netabare}

2話目「魔王、夕陽に散る〜!」☆3
{netabare}
全員がリーダーのつもりだった、後の気まずさは面白かった。アイテム作りは、犯罪w 数の暴力が最強w
あれ、意外と早い段階で魔王辞めたね。

《今後の展望》
2話の段階で魔王辞めるのは、意外。最終話まで引っ張ると思ったのに。こうなると、シンプルに日常系で引っ張るか、ユーシャが勇者になる夢を叶えるために、一肌脱いで魔王になってあげる展開かな?
{/netabare}

3話目「クエスト実習〜!」☆2
{netabare}
5連続で猫探しw もはや、キャットスレイヤー(笑) NPCもいる世界観なんだなw 日常系に振ったか。魔王ちゃんが出てこないと魅力半減だな。

《今後の展望》
多分、このままゆるゆる日常系だな。せめて、魔王ちゃんが絡んでほしい。
{/netabare}

4話目「海と水着と邪神討伐〜!」☆3
{netabare}
メンタル弱いモンスターは笑えたw なんか、真面目に冒険していると、これはこれで、違うなと(笑)

《今後の展望》
なんかこう、先が読みにくいな。日常系でいくのか、ストーリーでいくのか。ストーリーでいくなら、次あたりから展開させていかないとね。
{/netabare}

5話目「私の勇者様〜!」☆3
{netabare}
王女の前で爆発案件、確かに(笑) ユーシャが勇者認定されたw ワイバーンがファイヤーボールくらうと、あんな顔になるんかい(笑) 王女暴走だな、王立(笑) いや、王家途絶える(笑) 行動原理が自分の中にあるんだね。少し、新展開。

《今後の展望》
10話くらいで、王女様がマオちゃんを魔王認定しそう、あのカルタードで。
{/netabare}

6話目「六畳一間、魔王付き〜!」☆4
{netabare}
まおちゃん、魔王熱。魔王の孤独。侘しさを解消するための征服。ファイッ(笑) 良い看病回だな。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

7話目「ローナ姫ファイと〜!」☆3
{netabare}
勇者マニア(笑)。カルタードの件は、分かるわ。私も、コレクションしてるのは、ネットに頼らないことにしている。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

8話目「私のユーシャ様〜!」☆3
{netabare}
実際より強い、四天王(笑) 良い意味で、感想書く気がなくなってきた。なんか、BGMに聞き覚えが(笑) 呼び名の伏線回収は、イイね♪

《今後の展望》
10か11話あたりで、1度シリアスぶちこみそう。まあ、今回をシリアスとしているなら、もうないかもだけど。
{/netabare}

9話目「秘祭!カルタード祭り!」☆3
{netabare}
カルタードが木になるってのは、意外w それが文化なら、、、大切だね。

《今後の展望》
特になし(笑)
{/netabare}

10話目「雪山の夢〜!」☆3
{netabare}
特になし(笑)

《今後の展望》
特になし(笑笑)
{/netabare}

11話目☆4
確かに、普通に強いよな(笑) 底辺同士わかり会わない(笑) まさか、そっちが思い出すとはwww 本作で一番笑ったわw まあ、そうだよな。ラストは魔王バトル。さあ、どう決着をつける?

12話目 ☆3
そんなもの、馬鹿馬鹿しいほどに楽しかったに決まっているじゃろが。生はダメだよ(笑) す「くわれた」(笑) 概念を食えるw まあ、魔王の力だけを倒すのは規定路線として、食わせるのは意外だったな。勇者が無職になる物語w
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 34

70.9 5 友達で冒険なアニメランキング5位
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (288)
966人が棚に入れました
『モブからだって、成り上がってやる――。』 とある剣と魔法の“乙女ゲー”世界に転生した社会人・ リオン。そこは超女尊男卑な世界で、例外はゲーム内で攻略対象だった王太子率いるイケメン軍団のみ。 しかし、虐げられ絶望するリオンにはある一つの武器があった。それは前世で妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの「知識」。 モブとして田舎でのんびり過ごすことを目標にしていたリオンだったが、ゲームの知識を使い、やりたい放題の女たちとイケメン軍団に図らずも反旗を翻してしまうのだった――。
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

極めれば モブもゲスもが あら不思議 魅力溢れる 創作世界

通称:モブせか 1クール全12話

{netabare}
 ラノベ書籍、コミカライズ共に愛読中の原作ファンの一人として期待値高めの作品。
 但し初めて原作を読み始めた時、実は本作の主人公と世界設定には全く魅力を感じなかった。しかし読み進むうちに、主人公の煽り台詞の秀逸さに魅力を感じ始めた。

 さらに転スラで例えると、リムルと大賢者のコンビネーションの妙が逆張りの形で本作の主人公とその相棒となる存在にあって、主人公の最強さと人間味のバランスが巧く保たれる要因になる。

 そして腐れ縁や因果応報による可笑しさがスパイスとなり、魔法と失われたとされるチートな科学技術の共存の魅力もあり、単なるテンプレに収まらない独自の世界設定と筆者の人間理解力から生まれるユーモアのセンスで作品に嵌まっていった。

 それらをアニメでもうまく再現されれば、と思う。

 平和ボケから卒業すべき、本来ならアニメどころではない只今。国連が機能不全に陥り、世界の平和秩序が脅かされているご時勢ではあるが、今はまだ平和な日本に生きていられることを感謝して、本作は原作ファンとしてできるだけ最後まで応援したい。
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}          (2022年 AT-X 初放送日時)
😒#1「俺はこの世界が嫌いだ」(4月3日 日曜 22:00 - 22:30)
  物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0
{netabare}
コミック第1巻[第1話「転生先は闇」第2話「決意の先に」第3話「地下の底に眠る物」]より

❬作画はともかく、キャスティングに魅力あり❭

 初回の作画は一部にショボさがあり、今後に不安が残る印象だった。だが、要所にベテラン声優起用の豪華感があって好印象。そのため、作品の魅力を引き出す鍵と言うべき主人公とその唯一無二の相棒の台詞の応酬の妙が、どこまで再現出来るか楽しみになった。

 主人公リオン役の大塚剛央は、まだ知名度低い印象。通常の格好いい主人公役には向きそうにないイケボでない声質。それがむしろモブポジションを主張する本作の主人公にはピッタリ。そしてその相棒となるルクシオン役に、ベテラン石田彰をキャスティング。非常に期待が持てる。石田彰は誰も認めるイケボ声優で、ガンダムSEEDのアスランなど、20代の頃は格好いい青年ヒーロー役が主だったが、50代も半ばとなった今、その長いキャリアで悪役含め幅広い役柄を見事に演じ分けている。モブ役も多数。キャリア6年目の大塚剛央はそんな大先輩との演技の絡みで本作で勉強して大いに脱皮するのだろうか。

 いい感じにアバンの4分で異世界転生への導入。テンポも程よく原作の魅力を再現してくれそう。次回も期待。ロックビートでテンション上がる楽曲によるOPもいい。
{/netabare}
😉#2「そこの彼女 お茶してかない?」(4月10日 日曜 22:00 - 22:30)
{netabare}
コミック第1巻[第4話「入学」第5話「日常。そして異変」], 第2巻[第6話「実力」]より

❬主要キャラ全員登場。入学した学園での人間関係が始まる❭

 既にイレギュラーの介入により本来のゲームストーリーは破壊され、改めて生まれる恋愛模様。モブのつもりの主人公リオン、本来のヒロインを無自覚に攻略し始める。今回のアニメのサブタイトルはそのヒロイン攻略の第一歩の台詞。それをサブタイトルに採用するとは脚本のセンスがなかなかいいと思う。

❬キャスティングに魅力あり 2❭

 市ノ瀬加那、ファイルーズあい、佐倉綾音の演じるヒロイン達が今回で勢揃い。誰しもが適材適所の印象だが、特に原作ファンの間で話が進むにつれ、人気投票でランク急上昇したマリエ役の佐倉綾音が巧い。そして主人公の社交の師匠となるルーカス先生役の超ベテランのイケボな速水 奨も。ルーカス先生は現状はまだモブっぽいが、原作では徐々に存在感が高まるキャラ。今回、注目のキャストは以上の二名となった。

 アニメでは、原作の新入生歓迎会や入学式のシーンなどはカット。今回は、アニメに落とし込むための原作の順序の入れ替えや簡略化が適切で、視てて安心感があった。次回、運命の悪戯でモブから物語の主人公に躍り出るリオン。物語は確実に大きく動き出すので楽しみ。

 作画に関しては、背景美術に力を入れてる点はポイント高いが、動画には相変わらず手抜き部分が散見するのは少し残念。
{/netabare}
😏#3「決闘しようぜ、王子様」(4月17日 日曜 22:00 - 22:30)
  作画 3.0→2.5
{netabare}
コミック第2巻[第7話「白い手袋」第8話「決闘前夜」]より

❬悪役令嬢は実は善人?そしてモブがヒーローになる!?❭

 今回のエピソードは原作読んでて急激に面白くなり始めた箇所。

 今まではこの世界でモブとして生きると割り切り、目立たないよう常識的な学園生活を送るリオン。周りの男子と同じくお茶会主催の社交で、世知辛くも婚活に勤しんできた彼に計らずも転機訪れる。

 構成に関しては原作尊重。テンポも無理なく丁寧で、結果として話の盛り上げ方も上手く好感触。ただ、全12話で区切りいいところまで進むために、今後どこかで原作カットか大幅アレンジもあり得そうな予感。

 リオンとルクシオンの台詞のキャッチボールも、徐々にその面白さが発揮されてきてた。

 作画は相変わらず低予算丸出し。せっかくの話の盛り上がりの足を引っ張っている感。そのため今回で作画評価は少し下げた。声優演技や脚本は安心だが、作画で次回のバトルアクションがどうなるか不安だ。
{/netabare}
😁#4「手加減してやってもいいかな?」(4月24日 日曜 22:00 - 22:30)
  作画 2.5→2.0
{netabare}
コミック第2巻[第9話「面倒くさいやつら」第10話「最高だね!」]より

❬傲慢(Arroganz)という名の鎧を纏うリオン。得意の煽りで大量ヘイト稼いで得るのは、悪評?それとも名声?❭

 作画が難易度高いバトル描写多出の今回ゆえ、制作の実力不足が前回以上に露呈しており非常にチープでちぐはぐな印象。さすがにこれでは作画、もう一段評価下げざるを得ない。納得の作画で格好いいバトルシーンを演出してもらえれば、対戦相手達へのリオンの罵詈雑言の嵐が逆にスカッと格好いい、とも思えただろう。しかし作画のせいで失笑含むとんだ茶番劇になってしまった。

 現状、アニメは4話でコミック原作の2巻まで消化で次回からは3巻突入。ゆえに現状の構成は丁寧。そこは個人的に評価出来る。しかし作画のみが作品の質を非常に下げている。残念だ。

 リオンは自分がどう思うとも、今回で完全にモブとは言えない存在になった。本人がモブとして目立たず悠々自適な人生を望もうとも、そうは問屋が卸さない。そんな神(原作者)のいたずらで翻弄される主人公。原作はそこが面白いのでアニメも最後まで見届けたい。
{/netabare}
😐#5「最高だね」(5月1日 日曜 22:00 - 22:30)
  物語 4.0→4.5
{netabare}
コミック第3巻[第11話「愛」第12話「愚か者たち」第13話「エピソードⅠ 前」第14話「エピソードⅠ 後」]より

❬諺「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」は本当?❭

 勝って負け、負けて勝つ皮肉。キャラたちの運命は悲喜こもごもに流転する。

 決闘の圧倒的な勝利で、良くも悪くも名声上がったリオン。自身には悪評だけを望んだ彼。そのため学園生活と王国での出世を捨てる気で、忖度抜きに好き放題、王子とその取り巻き上級貴族たちをボコボコにした。不敬の断罪回避の根回しも成功。とは言え、全てが終わってみれば彼は敗北感で一杯。傍から見れば、極上ヒロイン二人の不動の信頼を得て、王国内の出世街道爆進中の絶好調の彼なのだが...。

 一方、マリエ。逆ハーレム達成の幸福の絶頂から不幸のどん底に。苦労して獲得した5つの金の卵が孵化したかと思えば、それは美形が取り柄だけの5人の穀潰しだった。

 リオンとマリエの運命は、因果応報が効いてて面白い。王子とその取り巻きたちは、リオンただ一人に無様に完敗。実家の怒りで廃嫡され地位も名誉も失った。だが、彼らは逆に貴族の柵から脱し、リオンへのリベンジの目標も得て、人生を謳歌し始めた。実は今回の騒動で一番幸福になったのが彼らというのも皮肉。本作は捻りが効いてる。

 ルクシオンは、リオンへのチート能力の提供のみならず、ツッコミ役として物語上必要不可欠になってきた。ルクシオンの存在無ければ、多くの視聴者はリオンの言霊の毒にあたりそう。

 今回はきれいにまとめて一つの区切りを迎えた。シリーズ構成、ここまではキャラの心情の描き方の丁寧さと話の簡略化のバランスが非常に上手く、原作の面白さを引き出すことに成功してると思う。堅実な脚本に敬意を表し、今回で物語評価を上げた。
{/netabare}
😍#6「学園祭って初めてなの」(5月8日 日曜 22:00 - 22:30)
{netabare}
コミック第3巻[第15話「女の友情は儚い」第16話「王妃様」]、第4巻[第17話「愛の告白」]より

❬ガチの悪役令嬢ステファニー参上で窮地?!そしてリオンは己れの本能に従う?❭

 新たなエピソードの導入回。今回は、大原さやか演じる王妃ミレーヌが主役?

 リオンとマリエの、それぞれを中心とした人間関係の万華鏡が彩り豊かに展開され面白い。前回迄とは趣変わり、今回はルクシオンの出番全くなし。その代わり、リオンへのツッコミ役はアンジェとリビアが担いちょっと新鮮だった。

 相変わらずツッコミ所満載でフリーダムなリオン。

 肝心のヒロインたちとは微妙に距離を置き、恋愛にヘタれかと思いきや、30代半ばの王妃と学園祭で初体面時、立場や年齢も無視してド直球にプロポーズ!結果、諸々の問題を煙に巻く。リオンは天才、そして天然ジゴロか?

 腹黒マリエ、実はお人好しで憎めない?憐れなる運命は彼女を追い詰める。

 5名の甲斐性無しボンボン美形男子たち、マリエは彼らを決して見捨てない。自分たちの食い扶持確保のための四苦八苦がスタート。その金儲けのアイデアは前世の経験か?
{/netabare}
😌#7「同じイケメン嫌い」(5月15日 日曜 22:00 - 22:30)
{netabare}
コミック第4巻[第18話「聖女のアイテム」第19話「クラリス先輩」、第20話「それぞれの自浄力」、第21話「亀裂」]より

 今回はサブタイトルに相応しく、リオンとダン先輩との交流がそれなりに描けていた。一応コミック4話分をアニメ1話に収めた形。だが、コミック第18話の内容はほとんどカット。その結果、カーラの依頼内容を謎のままにして、次回の引きに活かしたのはよかったかなと思う。

❬リオンは、自分に正直がモットーな英雄?それとも周りの評価通りの腹黒守銭奴?❭

 今回、マリエに惚れてジルクがクラリス先輩との婚約を一方的に破棄したことで傷付いたクラリスの心をリオンが救う、そしてお互いの行き違いからアンジェとリビアとの友人関係にひびが入り始めるという、比較的重く真面目なエピソードがメイン。話のまとめ方としては悪くないと思うが、作画の酷さのせいでいまいちパッとしない印象だった。

 今回の作画、下請けの力量のばらつきか?、統一感の欠如が酷い印象だった。アンジェvsステファニーのキャットファイトの止め画が妙に全体から浮いたり、特にレースシーンの諸々の動作に変な所が散見、と作画のチープさが際立ってしまって話に集中出来なかった。本作の残り話数は5話もあるので今回は保留するが、次回以降で再び作画評価を下げるかもしれない。

 このクオリティでは、円盤はあまり売れなさそう。しかし、海外での配信人気が好調らしく、原作ファンとしては続編が生まれる可能性が少しでもあるのはありがたい。
{/netabare}
😡#8「こっちも遊びじゃねえんだよ」(5月22日 日曜 22:00 - 22:30)
{netabare}
コミック第5巻[第22話「崩壊の前触れ」第23話「空族退治Ⅰ」第24話「空族退治Ⅱ」]より
(但し前回省略された第18話の一部内容も含む。また、第24話の内容は今回はその導入部のみ描写。)

❬リオンはモブから卒業するべき?❭

 空族退治依頼に込められたステファニーの奸計を、ルクシオン提供の圧倒的武力で見事に打破したリオン。だが彼は今回の件で、己の身勝手さに気付く。彼は無意識にゲームキャラとして周りの人間を軽んじていたようだ。結果、リビアを大切にするつもりが、逆にリビアを大いに傷つけてしまった。

 リビアは自信消失し孤立化。リオンとアンジェへの疑心暗鬼の悪循環は深まるばかり。

 明るい未来のためのゲーム攻略。そして3人がまた信頼で繋がるため、リビアの実力を引き出し自信を取り戻すため、空族との戦いはまだ続く。次回も期待。

 今回、作画は前回よりは少しマシな程度。脚本はなかなかいい。声優演技も良く、キャラの心情がしっかり描けて原作の面白さを再現していたと思う。
{/netabare}
😞#9「都合のいい女子ですから」(5月29日 日曜 22:00 - 22:30)
{netabare}
コミック第5巻[第24話「空族退治Ⅱ」第25話「空族退治Ⅲ」第26話「正しい道」]より

❬リオンは朴念仁?❭

 人口知能なのに人情の機微が解るルクシオン。淡々と語るキャラながら、ここに来てその存在感が何気に増している。

 リオンというキャラ。勇猛果敢な男気を持ち、時には好きになったら告白もド直球でやってしまう。でも肝心な所で弱気なヘタレ。原作者は、優柔不断でイライラするかしないかの際どいラインを維持しつつ、絶妙なさじ加減で主人公の人間味を高めている。

 作画は相変わらずだが今回も脚本が的確で、割とゆっくりと話が進んだ。人間ドラマとしても魅力あるこの作品、ここはこれでいい。

 次回からは、クライマックスに向けて駆け足になりそうな予感。
{/netabare}
🤕#10「エセ貴族とは違って」(6月5日 日曜 22:00 - 22:30)
  作画 2.0→1.5 声優 4.0→4.5
{netabare}
コミック第6巻[第27話「束の間の休息」第28話「ヘルトルーデ」第29話「決起」]より

 毎回毎回、稚拙な箇所散見の興ざめな作画にいい加減うんざり。今回で作画評価をまた下げる。ただ、総合評価をこれ以上は下げたくないので、声優評価を上げることでバランスを取ることにした。実際、今迄のメインヒロイン二人の演技を評価したいし、今回登場の、巫女役の小原好美、ヘルトルーデ役の雨宮天もなかなかの好演だった。

❬王国英雄伝説が誕生?❭

 この日、リオンは救国の英雄となる第一歩を踏み出す。見事なアジ演説で学生を煽り、絶望を希望に変える。但し彼が公国による王国侵略に立ち向かうのは、国家を護るためではなく、この世界で最も大切な人、アンジェとリビアの笑顔を守りたいから。その結果がもたらすもの。それはリオンにとって吉か凶か?それは偶々お参りした神社の神様のみぞ知る。

❬原作改変によりアニメで状況として若干の違和感あり❭

 今回は一部に原作の改変あり。それは神社でお守りを入手する方法。残り3話で切りのいい所で物語を終えるため、アニメのテンポにはこの方が相応しいのだが...。

 原作でのお守りの入手は、アニメと同じお祭りの夜だが別人物による譲渡。巫女との出会いと会話は、その翌日の昼間の神社でのお参りの時。

 アニメでは、夜間の神社に巫女が一人だけ登場。夜に特別な祭礼行事を祭員総出で行うなら別だが、常識的に巫女の奉仕時間外に人気のない境内の中、巫女単独登場には個人的に不自然で違和感があった。しかしおかげで簡潔かつスムーズに、伏線を織り交ぜつつ、本題の戦争エピソードに無難に話しを繋げた。

 出番は僅かながら、今回最も印象に残り、原作の別キャラの役割も統合された巫女。コミックでも巫女は印象に残る魅力あるキャラだった。そのキャストは小原好美。かぐや様の藤原千花、まちカドまぞくのシャミ子など、今や人気絶大の彼女。頭がお花畑なキャラを演じると絶品の彼女だが、今回の巫女でのふわっとした演技はとてもよかった。

❬このアニメに二期は必要不可欠と思う❭

 おそらく、残り2話でこの劇中の乙女ゲーム第1作目のラスボスキャラとの対決エピソード第1段が終了。つまりコミック第7巻末までを描くかもしれない。

 残りのアニメの尺でどうまとめるか非常に興味深い。但し、今回の戦まではまとめられても、マリエとその恋人達全員を巻き込んだドラマチックな公国との最終決戦まで描くのは到底不可能と思われる。

 コミックは2022年6月時点で既刊8巻で、ラノベ書籍で第3巻の内容にようやく踏み込んだ状況。ゲーム第1作のゲームクリア、すなわち納得の一区切りを迎えるラノベ3巻末まで描くため、アニメの尺はもう1クール必要だろう。
{/netabare}
🤔#11「今、私にできることを」(6月12日 日曜 22:00 - 22:30)
{netabare}
コミック第6巻[第30話「出陣」第31話「聖女の力」]、コミック第7巻[第32話「友達」第33話「"リビア"」]より

❬リオン、両手に花エンド?❭

 今回はリオンとリビア、アンジェのそれぞれの想いが原作通りよく描けていたので見応えあった。演技、劇伴が申し分ない。ただし今回は、リオンのヒーローとしての活躍、アンジェが自分の本当の想いに気付くシーン、リビアの告白と覚醒シーンが見せ場だと思うのだが、脚本は良く出来てても、くどいようだが作画が酷すぎだ。
{/netabare}
😳#12 (終)「たとえどれだけ、この乙女ゲー世界が厳しくても」(6月19日 日曜 22:00 - 22:30)
  作画 1.5→1.0
{netabare}
コミック第7巻[第34話「黒騎士」第35話「撃破」第36話「戦後処理」]、
コミック第8巻[第37話「エピソードⅡ前 再戦」第38話「エピソードⅡ後 マリエ」]より

 今回、コミック5話分をかなりアレンジして詰め込んだ。まとめ方は悪くないがダイジェスト感が非常に強い。おかげで黒騎士との戦闘があっけなさすぎた。

 区切りとしても悪くない箇所で終わったので、最後のアニメ2話は3話に拡張して、全13話で仕上げたら良かったのにと思う。但しこの作画レベルでは尺を増やすと、同時に恥も上塗りされてしまうだろうから、結果的にこの尺は無難だったかも。

❬ゲームクリアとまでいかずとも双方共に恋人ゲットは完了?❭

 リオンvsマリエの勝負の行方は、両者共に不本意なオチが付いたが、恋人の質でリオン、恋人の量はマリエの勝ち。物心共の幸福度合いではマリエの負け。以上から総合的にはリオンの勝ち。

 マリエは憐れなコメディリリーフの毎度お騒がせキャラとして確立。どんな野望も勝利の美酒を味わえるのは一時のみであっという間の急転直下。腹黒だけど思慮が足りず不器用で根はお人好し。そんな彼女は原作者のおもちゃ。しかしそれ故に、最終的に視聴者には愛すべきキャラとなった。原作では終盤になるとヒロインらしい見せ場も増えるキャラなのだが今は残念のみ。

 ところで第1作ゲームクリアの大団円まで描くため、実はアニメはもう半クールもあれば事足りる。果たしてこの続きは制作されるだろうか。
{/netabare}
{/netabare}
❬最後に❭
{netabare}
 作画以外の脚本、声優、音楽などの評価は個人的に上々。

 しかし作画で、僅かなまともな部分と、殆どの酷い部分との落差が大きく全体の調和をかなり損ねていた。特にシリアスな場面が台無し。

 美術背景だけはいい。しかし、人やロボの動きなどは最低でチープにも程がある。紙芝居に毛が生えたようなもの。素人目でも、デッサンはプロとして失格なのでは、と感じる部分が多い。

 中韓?の作画下請け多数起用の制作の選択。これが本作の最大の運の無さだろう。職人魂が欠如してるのが日本人との一番の違い。不自然にカメラアングルを変化させたり、唐突で意味も無い場面展開と、技量の無さを誤魔化そうとする小手先の姑息さバレバレで目障りだった。

 そのため、原作はリピートするほどのお気に入りだが、しばらくはアニメをリピートする気になれない。

 二期が企画されるようなら、予算を上げて優秀な日本人作画スタッフを多く取り揃えた実績ある制作会社に変える英断が必要だ。柵あって今回の制作から変えられないなら、二期は企画があっても残念ながら諦めるべきだとさえ思う。黒歴史の上塗りは、原作のイメージのためにも止めて欲しい。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

10話 惜しかったなあ…ダレましたね。一度断念であとで一気見するかも

1話 2022年春、初の1話切りかなあ。 

{netabare} 当たりはずれは3話まで見ないと分からない。だからなるべく3話までは見よう、2022年冬のシーズンで決心しました。が、すみません、ロボットのシーンで心が折れて、宝物の絵で心が死にました。

 私のただでさえ優秀でない頭が本当のバカになりそうな気がしてきました。中世から近世の世界観かと思ってたら、ロボットが出てきて、最後の制服は日本の学園もの…うーん。

 まあせっかく決めた1話切りはしないというポリシーなので2話は見ます。見ますけど…

 言い忘れてました。乙女ゲーってとは一体???乙女に転生するんじゃないんかい。{/netabare}

2話 アレアレ?結構面白いです。壁や床の模様が無駄にレベルが高い。

{netabare}  1話目じゃなくて2話目から始めれば結構面白かったのに…1話目がゴチャゴチャして過小評価だったでしょうか。1話切りしなくてよかったかも。
 話の展開はテンプレに近いですけど、キャラの配置が良くて結構面白いです。キャラが良く動いていました。
 科学技術じゃなくて妖精とか魔法技術でなんとか世界観を統一できなかったんでしょうか。それとも科学でなにか面白いことをするんでしょうか。
 
 壁の大理石模様とか花柄、教壇の木目とかテーブルクロスとか床の柄が人物に対して無駄に無駄に凝ってました。テクスチャなんでしょうか。
 しかも、お茶会の後の混乱を表したのか、テーブルクロスの柄がずれていましたね。がんばってますね。好感がもてます。新技術??

 人物も、男、しかもサブキャラのデザイン凝ってるのに主人公が一番適当なのも演出なんでしょうか。それに女の子がもうちょっと…なんか、画面作りの方向性が逆逆にいっているのはワザとなんでしょうか???モブだから演出として??

冷静に1話を見返して、SFとして見ると旧人類VS新人類の過去の因縁が魔法VSロボット科学文明になっているので、実は奥が深い?貴族世界も結構緻密に設定されている?
 ただなあ…どっちなんでしょう。深い世界観の良作かいろんな設定をかき集めた駄作か…よくわかりません。
 ただ、視聴せざるをえないですね。{/netabare}



3話 今期覇権?いや、この1年で見たなかではかなり秀逸な方です。

{netabare} 1話見たときは、1話切りか?と思いましたが、いや面白いです。決して皮肉やちょっと奇をてらって、という意見ではありません。本気で面白くなってきました。今期、ビッグネームが期待外れでがっかりしていましたがダークホースは本作ですね。覇権といってもいいかもしれません。

 現実世界のキャラが主要キャラとして置かれていて、しかも異性サイドです。そのキャラに物語を引っかきまわされるというのが今まであるようでないですよね。新鮮です。

 非常にキャラの動きが工夫された作品です。貴族の女性上位、結婚相手を見付けないとひどい人生になる、という設定と合わさって、しかもアンジェリカ様が孤立して…という設定を活かした個々の人間の動きが自然だし、ストーリーの展開が活き活きしています。
(一例をあげると図書館のシーンからの流れで決闘の代理人を引き受ける流れですよね。主人公の立場として感情として堪忍袋の緒が切れるプロセスに説得力があります。同時にヒロインが孤立する展開も、ライバル少女の男を篭絡するゲスさも、うまく描けていたと思います)

 ロボット設定でずっこけて脱力にもなりますが、感情移入すると自然に感じてきます。冷静に考えれば普通の作品が魔法とかチートスキルで語っている部分をロボットで表現しているだけなので、うまい発想なのかもしれません。

 キャラ、設定、ストーリー展開がいい上にテンポがいいです。同じ乙女ゲームで「はめふら(1期)」に匹敵するくらい面白いかも。いや面白さだけなら「はめふら」以上かもしれません。「このすば」ほどの爆発力までには至ってないですけど。

 ただ、作画ですよね。アンジェリカ様の頭のお団子の周囲は編み込んだ髪の毛でまとめているというのがやりたいんでしょうけど、XXXXXだったり/////という感じで超適当です。
 主人公が寝ているときに顔がまっ茶色なのは影の3D処理が間違ったんでしょう。
 ただ、編み込みと言えばバイオレットエヴァ―ガーデンですけど、あんな作画でされると場違いでこまりますけど。設定がクソゲーということでそれを狙ったのならすごいです。

 とにかく韓国?のアニメータがずらりと並んでいます。今中国の外注はかなりレベルが上がってきていますが…うーん。でも、作画はやっぱり面白さには関係ないですね。これは物語の秀逸さが光る作品なので、この作画ですら面白いのは大したものです。 {/netabare}


10話 惜しかったなあ…ダレましたね。

 期待したんですが、2~4話くらいまでのパワーがどんどんなくなっている気がします。
 レースのところがロボットバトルの繰り返しみたいなのと、あの喫茶店からリビアのうだうだした身分問題が正直面白くないです。ぶっとんだひねくれた俺TUEEEが面白いのに、シリアスいれちゃいましたね。いや、たまにシリアス入るのはいいですが、とにかくペースダウンが著しい感じです。

 正直9話10話は見るのが苦痛なくらいつまらなかったです。かなり面白かったのに、残念です。ひょっとしたら一気見向きなのかもしれませんので、終わったらチェックしますが、一旦断念です。

 なお、作画は背景の3Dが面白いので3.5にしますが、人物は駄目です。
キャラも初めは乗れたので3.5ですが、後半だけなら2.0か2.5でしょうね。声優、音楽は評価しません。ストーリーは…後ろが悪いのは印象悪いので、2.0ですね。







 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

クズ主人公が良かった。

{netabare}
全く期待してなかったけど、面白かった枠。
ゲーム世界と言うのもあって、世界観が割と意味不明で、展開も結構意味不明、となろう系ながら展開からして新鮮な感じだった。
主人公も、根はいい奴というのはあるが、基本的にとことんクズで相手を煽りまくったり独特な雰囲気で、ここまでクズを突き詰めていると不快感はなく一週回って面白いという。
まさにゲームで言う噛ませの"モブ"みたいに王子達を煽り散らかしながら踏み躙って倒していくのが一週回って清々しかった。
謎のロボ戦やレースが始まるという滅茶苦茶な展開にこの煽り厨の主人公が合っていてエンタメとしては完璧。声優が合っているというのもあるんだろうな。

で、基本的に展開自体はずっとふざけながらもラブコメとしての部分など、しっかりとしている部分は真面目にやっていて、ギャグ部分以外の要素も良かった。
真面目な回だと主人公は割と善人ムーブなのは少し引っかかるものの、それはそれであり。
ゲームの話を崩してしまうと自分の知ってるシナリオ通りに話が進まないかという懸念や、本来の相手の方がオリヴィアは幸せなんじゃないかと言う理由からヒロインたちと距離を置くのも少し卑屈だと思いながらも理解はできるし、自分の利を優先しようとしている汚い部分がありつつも、オリヴィア達のこともしっかりと考えているのが分かって良かった。
それが、ゲームのシナリオとかを完全に無視してでも、とオリヴィアに心を許すシーンの良さにもつながっていたと思う。ゲームの設定が効いていたからこそ良かったかな。
5人のポンコツ王子たちも、マリエのことはちゃんと愛しているし、正攻法で主人公にリベンジしたり、なんだかんだ憎めない奴らで全員味があって良かった。

気になった個所は、後半流石にモブじゃないだろって言う点と、男女に身分差があるという設定が後半息をひそめてしまったことかな。
作画はロボ戦とかかなり動かさないといけないシーンに関しては結構紙芝居だった印象だけど、作画崩壊みたいなシーンはなかったと思う。
キャラデザは個人的にはむしろこの作品の作風に合っていてこれで良かったと思ってるかな。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
課金する乙女ゲー?w フェミニスト向けアニメ。
既にモブじゃないww もっとモブらしいことしてくれ。
負けてるんかよ。ソシャゲじゃん 
モブとは まあまあ EDいいな

2話 ☆5
オリヴィアとマリエの区別がつかん。これ主人公いる?

3話 ☆9
図書館でやるな。結局妹なんか? 面白いじゃん。
イケメンには優しい。田舎領主主人公に似てんな。
いいシーンだったのにイキるな。
決闘は口論草。煽りスキルが高すぎる。何人か逆張りおるやん。
友人ええ奴や。ロボアニメでも始まる?

4話 ☆9
ロボアニメ。一応貴族なんだな。また俺なんかやっちゃいました?
奴は四天皇の中でも最弱。煽っていく。旧式が悪いは正論。
ここ前煽りイキリしてると逆にすがすがしいわ。
全財産賭けたニキ強く生きて。

5話 ☆8
実際、装備が強いだけだもんな。さすがにイキリがすぎるw
ゲーム既プレイ勢だからな。厳しい...?

6話 ☆7
またこいつらと戦うのか。こうして熟女好きに...。
ユリウスネタキャラ化?

7話 ☆9
世界観滅茶苦茶なクソゲー 選手側じゃないんか。
アンジェってそんなに身分高かったか? 主人公相変わらずのクズで草。
借金まだ根に持たれてるw
アンジェとリビアの対立展開は少し強引かな。紙芝居。
主人公のクズさも見せながらジルクとクラリスの話も綺麗にまとまってた。

8話 ☆8
まだこの性悪女でるんかよw 結局この5人と仲良くなってて草。
この金髪いっつも噛ませやってんな。おっ、ロボアニメか?
作画もうちょいがんばれ。今回はなろうって感じだな。病んでて草。
まあ確かに過保護だしな。けど実際優しくするのは今後の自分のためなのね。
最後の動揺シーンだけで今回も結構よかった回だと言える。

9話 ☆9
むしろ他人の心を壊す側だろw このロボの相棒感好き。
奴は5人の中でも最弱…。
シリアスいる?って言おうと思ったけど、結構シリアス要素もいいじゃん。
なんか王道な展開にw 最近境界戦機よりもロボアニメしてるじゃんw
モブ要素。クソ女。なろうでは珍しく主人公が完璧じゃないのがね。

10話 ☆6
これ原作何ゲーなんだよw 戦争ルートフラグ。
制裁を行いなさいはさすがに意味不明だ。目的と関係の無い指示。
敵のヘイトのためだけの展開になってる。
さすがに戦争は唐突感あるな。
オリヴィアの話を一旦断ち切ったのが意味わからない。親の七光りだよな。

11話 ☆8
主人公の棘がなくなって良くも悪くも普通のなろうっぽくなってしまった感がある。男女平等。作画。謎の王道展開。
船から落ちるかのシーンどう考えてもアンジェじゃなくて主人公でやるべきだったよね。このピンチの中助けたのにw ラブコメの波動を感じる。

12話 ☆8
やっぱりロボアニメじゃねーか。なんか普通のなろうになってしまった感あるな今回。じじい相手にイキる。なろう系主人公なら無双してた。
いや、無双してたよな?w モブ…?
意味不明な展開がテンプレ感なくて面白いアニメだった。
ふざけてばかりではなくラブコメとしての出来も結構よく。

曲評価(好み)
OP「サイレントマイノリティー」☆7.5
ED「Selfish」☆8.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

63.3 6 友達で冒険なアニメランキング6位
ポケットモンスター サン&ムーン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (52)
179人が棚に入れました
新たな冒険の舞台となるのは、自然がいっぱいのアローラ地方。
どこまでも広がる青い空と青い海にかこまれたこのアローラ地方で、サトシとピカチュウをまちうけるものとは…?

新しいポケモンやアローラ独自の姿を獲得したポケモンたちに出会い、ポケモンについて学べる学校、ポケモンスクールの存在もしる。大興奮のサトシがその夜、不思議な声に導かれ外に出てみると・・・!?

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、浪川大輔、真堂圭、石川界人、上田麗奈、菊地瞳、武隈史子、中川慶一、石塚運昇、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、うえだゆうじ
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

作風いきなり変わった

ポケモンアニメシリーズの中ではかなり異色の作品。

今までのものは3人程度で一つの町での滞在短く、色々なところを巡っていたのに、今作では4つの島をメインに用事があれば行って様々な出来事を学校のみんなと体験する。
ウルトラガーディアンズとかね。個性的なウルトラビーストを元の世界に帰すために夜中でも出動させるとは。
マッシブーンの筋肉ナルシストシーンとかカミツルギの何でも切りまくって余計なことしたけど、最後は世界の危機助けてかっこよく帰っていくのは印象的。

他のアニメのパロディぽい要素がてんこ盛り。
ヤッターマンみたいにおだてられて木を登る、星飛雄馬のごとき熱血・セリフ、プロゴルファー猿などなど。
あと劇画タッチに急になるなどキャラクターの表情が圧倒的に豊か。そもそものキャラデザがほんわかしていることもあってギャグ多め。
劇場版での可憐な感じとは全く違う可愛さもある。

ロトム図鑑という新要素が追加され、リーリエ、カキ、マオ、スイレン、マーマネなど友達たくさんで賑やかで皆可愛い。
今までのポケモン博士は時々しか出なかったというのに、ククイ博士は教員もしているためか出現頻度圧倒的に高い。オーキド博士の親戚オーキド校長はポケモンダジャレが大好きという強いキャラクター。途中、石塚運昇さんのこともあり、声優が堀内賢雄に変わっている。最初はちと違和感あったけど、慣れれば大丈夫。
非常に惜しい人を亡くしたものです。

ロケット団は相変わらずのようだが、キテルグマが凄い役割果たしているというか邪魔?しているというか。怖いけど、可愛い。
たいてい、サトシたちのポケモンの技で吹っ飛ばされていたが、キテルグマが割って入って連れていかれたり、吹っ飛ばされてたり。正義感強い。

ククイ博士とバーネット博士の結婚もあってなんかキュンとしてまう。
{netabare}旦那が憧れのロイヤルマスクでさらにラブラブ。あれだけ隠し通したのにな。最終話ではなんと!お腹に新たな命が宿っていそうな描写が!なんだか嬉しい気持ちに。{/netabare}

ロコン(シロン)、イーブイ(ナギサ)などニックネームがついたポケモンたちとの触れ合いも異なる点では。
シェイミやマギアナなど幻のポケモンを仲間にしているシーンも今までなかったような。

最初1年はエーテル財団のいざこざ、リーリエがポケモンに触れるようになる、コスモッグを見つけてソルガレオに進化してリーリエ母のルザミーネを助ける。カプたちも活躍。
次の1年はベベノムを仲間にしてウルトラビーストを巡る話。ネクロズマに力を取り戻させるべく、ソルガレオと協力。ルナアーラの力も借りた?
平行して島キング・クイーンをサトシが倒しつつ
最後の1年は恒例のリーグ。なんと!{netabare}サトシ優勝!今までどこかで必ず負けていたような。エキシビジョンマッチでも無事勝利。コケコの乱入も楽しむ。Z技がデイダラボッチみたいだったなあ。{/netabare}

あと印象に残ったのあhタケシが島クイーンのライチさんといい感じになったこと。ワールズエンドフォーリンラブだったのに残念。成就させてもいいのに。

出会いと別れはポケモンにおける不変のテーマ?のようで最終話にギュッと凝縮されている。


OP
アローラ!! サトシ with ピカチュウ(松本梨香/大谷育江)
めざせポケモンマスター -20th Anniversary- 松本梨香
未来コネクション ЯeaL
キミの冒険 岡崎体育
ED
ポーズ 岡崎体育
ジャリボーイ・ジャリガール 岡崎体育
ブレス ポルノグラフィティ
心のノート 日野市立七生緑小学校合唱団
タイプ:ワイルド 中川翔子
主題歌でこれまでに使用された楽曲の新しいバージョンが使われることもあり、ちょいノスタルジー。
また、岡崎体育さんの楽曲がかなり多くなっている。サン&ムーンにぴったりの歌詞でメロディも好き。
勿論、声を合わせている感じのある未来コネクションも良かったし、合唱曲を主題歌に使うのも新鮮。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アローラ地方でサトシとピカチュウ大活躍

以下、視聴途中の感想

作画、アニメーションも丁寧。
ポケモンがひとつ生物としてとてもいきいきと描かれている。

サトシは勿論、リーリエそして
アローラ地方のキャラクター達も個性豊かで個別回も良質。

自分用メモ

がんばリーリエ!決意の家出!!
{netabare}
1000回放送記念、第三弾プレゼント企画。

石像の罠が「えげつない」。

シルヴァディ ○ vs ● ジャラランガ(祭壇の主) 
決まり手 マルチアタック
{/netabare}
日輪の祭壇!ソルガレオ降臨!!
{netabare}
アローラの守り神から託された。
サトシが主人公してるのすげーうれしいんだよなぁ。

プチドガス⇒カタドガス⇒???

小次郎が取りだしたバズーカどっから出したんだろう?

RPGのダンジョンの扉を開く仕掛け。

ほしぐも⇒「伝説」のポケモンソルガレオ

ウルトラホールの向こうへ
{/netabare}
急げ!ルザミーネ救出大作戦!!
{netabare}
沢山のウルトラビースト!?

「ポケモンたちが一緒だ」

わるいルザミーネ

ここは俺に任せて早くいけ

2対1なんて卑怯だと思わないんですかぁ!!

リーリエの成長
{/netabare}
輝けZパワーリング!超ゼンリョクの1000まんボルト!!
{netabare}
三対一ですよ!!

マーマネは天才 ひっさつのモクシュート

「お母さまなんて 大っ嫌い!!」

サトシの帽子ピカチュウ
{/netabare}
ありがとうソルガレオ おれたちのほしぐも
{netabare}
「言えなかったな、ありがとう」

「君に決めた」「ゲットかな」

カキは生業で命に触れてるから理解が進んでいる

島めぐり後、再戦フラグ熱いわ
{/netabare}
-
{netabare}

{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

匿名係長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今更のアローラ

XYZからのキャラデザの変わりっぷりに食わず嫌いしていたのですが、アニポケ見直しを機に見てみることにしました。

なんてこった、歴代でもトップレベルに好きだった!!!
モクロー可愛すぎるだろw

キャラデザも世界観やストーリーのおかげで特に気になりませんね(^^)
むしろサトシが10歳という事を考えるとこれくらいが本来丁度良いのではないかとさえ思えてしまうw

ギャグ寄りな作品でありつつシリアスな部分もありつつ、何より温かい雰囲気のアローラ地方最高です!

今までは基本的に旅の途中の冒険やロケット団の悪巧みによるピンチを乗り越えたり出会いや絆を経て成長し強くなっていくのがテンプレでした。

今回のアローラにはジム巡りは無くポケモンスクールに通うサトシたちの日常が楽しめる作品になっており、ロケット団の登場も控えめでむしろ丁度良い塩梅ですw

逆にバトル要素についてはXYZなど今までの作品と比べると、特にリーグ戦は迫力や熱さが若干欠けてしまっているのではないかという印象です。

しかし、全体としてはかなり楽しめる作品!!
実は評価が高いことも知ってはいたのですが、まさかここまでとはw
もっと早く観ておけば良かったw

自分と同じように食わず嫌いしている人は是非観ていただきたいですね(^^)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

70.1 7 友達で冒険なアニメランキング7位
ポケットモンスター(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (20)
121人が棚に入れました
ポケットモンスター、縮めてポケモン。この星の不思議な不思議な生き物。空に、海に、森に、街に、世界中の至る所でその姿を見ることができる。これは、ポケモンバトルで最強を目指す少年“サトシ"と、すべてのポケモンをゲットするという夢をもつ少年“ゴウ"の物語である。サトシのパートナー“ピカチュウ"、ゴウのパートナー“ヒバニー"をはじめとするたくさんのポケモンたちとともに、今、無限に広がるポケモン世界への冒険がはじまる。さぁ…夢と冒険と!ポケットモンスターの世界へ!レッツゴー!
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

まずは自分語り、必要ない気もするけどどういった立場の人間からの感想かは明らかにしてた方が良いと思うので…「どうでもいい」って方はスルーしてちょ。
{netabare}えーっとサンアンドムーンの感想の方で触れたとおり、自分はポケモンはゲームやってないしアニメも初代見ただけで途中がスポーンと抜けてて、XY辺りから再び見始めた程度でしかない。
ってことでシリーズ間での設定の引継ぎってどうなってるのかよく分かってない。
特に今シリーズはタイトルが「ポケットモンスター」の後ろに何も付かない、更には前シリーズではサトシがそれまで一度も叶わなかったリーグ優勝を果たし、今作が続きであるならさすがに有名人になってもうただの小学生では居られないんじゃない?と思ってて。
そこから更に更に1話ではピカチュウがサトシと出会う前の話だったり、セレナとのなり染めがスルーされたり…ということがあって、てっきり「完全に仕切り直し」だと思ってしまいました。
が、2話以降を見たらどうやらそうではないっぽい。
うわ~、これは恥ずかしいw{/netabare}

5話までの感想
{netabare}自分語りの部分と被るけど、シリーズごとのカラーってのはあったりするんですかね?
SMは複数ヒロインが居てさながら男性向けラノベ調だったけど、今シリーズはヒロインが…居るような居ないような微妙なポジション。
その一方でゴウが、ゴウが…なーんか女の子っぽくない!?
まさか後半で「実は女の子でしたー」なんてことは無かろう、まさかねハハハ。
ひょっとして今シリーズは腐向け路線なのかなぁとさえ思えてきて、そういえばXY(Zも含む)も女の子向けっぽい雰囲気を感じたことがあったのを思い出したり。
トライポカロンとか、恋愛事になるとサトシは朴念仁になるのでセレナ視点になることが多かったり、とか。
ああそれと「プニちゃんのテーマ」、自分はもうオッサン視点で見てるから何とも思わないけど、リアル小学生男子にはこっ恥ずかしく感じそう、な気がする。
(むしろ「がんばリーリエ」の方がこっ恥ずかしいと感じてしまうのだが、これはオイラだけ?)
なーんてことを考えると、シリーズごとに男性向け女性向けを交互にやってるってことは…あるの?XY以前を知らないから分からない。
というかキャラデザインがゾイドのキャラっぽくない?確認してないけどOLMでスタッフ被ってたりする?

って感じでダラーンと見続けての5話。
モジモジするヒバニーがめっちゃ可愛かったんだけど…何処に力入れとんねーん!!
このカット描いたアニメーター誰だ?今すぐ萌えアニメに移ろう。
なんかすっごい不意打ちを食らった気分w
自分はどうやらトレーナーバトルよりもポケモンの生態観察的な話が好きみたい、特にポケモンのために体を張る系が好物で、今作は今のところ生態観察話が続いている。
…のだけど、所詮オッサンなんでね、ヲタですんでね、ヒロインなしの腐向け作品を見続けるのは厳しいかなぁと思ってたのだけど、ヒバニーのお陰でそこら辺は大丈夫かも知れない。
…。
けど進化しちゃうのかなー?SMでニャビーが進化してガッカリしたのはここだけの話だ。

体を張るといえば5話、巨大木の実に飛び乗ったサトシがスーパーマサラ人してて吹いた。
付き合わされるゴウはただの人で対比を出すのかなー?と思ったけど、そういや2話でルギアにしがみ付いてたか、身体能力は大差ない?{/netabare}

8話までの感想{netabare}
サンアンドムーンの感想に書くつもりだったけどすっかり忘れてた。
ナカチュウキターーー!!!
8話であれ?この回は…と思ったら本当にナカチュウだった、マジでナカチュウ。
何言ってるか分からない方はどれみヲタに尋ねよう…くっそ、ベルままで結構良い絵描いてたので見直したと思ったら相変わらずだった。
岩根はポスト青山っぽいし、ここにナカチュウ参戦されると本格的にうっ頭が…。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

shanpon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

タイトルが原点回帰に戻り、舞台はまさかの全ての地方!

サン&ムーンの次に始まったシリーズ!今回の舞台はまさかの全ての地方!ガラル地方はもちろんですが、今までのカントーからアローラまでの地方も全て冒険します!そのため色々な世代のポケモンが出てくるので毎週楽しく見ることができます!前シリーズよりも面白い!ギャグ満載なので子供向けですが、今までアニポケを見てた人たちも楽しめる内容だと思います!旧シリーズに登場したキャラも復活する可能性もあり!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

赤羽カルマ最強 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

個人的評価 微妙アニメ

ストーリー 1点 面白い回はたまにあるが日常回がとにかくつまらない
作画 5点 崩れてはないがキャラデザがイマイチ、バトルの作画も過去作に劣る
声優 20点 内容に反して無駄に豪華
設定 2点 オリジナルキャラクターに魅了を感じなかった
音楽 18点 冒険感溢れるOPは聞いててワクワクする
総得点 46点
過去作要素がある話は力が入っていましたが日常回がとにかくつまらなかった感じですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1
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