友情で引きこもりなおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの友情で引きこもりな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月06日の時点で一番の友情で引きこもりなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.2 1 友情で引きこもりなアニメランキング1位
真剣で私に恋しなさい!!(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (1059)
6375人が棚に入れました
――なにげない集まりが、かけがえのない時と知らずに俺達は過ごしていた。 川神学園、2年生の直江大和には大切な仲間達がいた。 男4人と女3人。幼い頃から一緒にバカやって今まで育ってきた。色々あったけど、今でも仲良しの皆。心地よい空間。そこに新たな仲間達2人が加わり、より周囲は賑やかになっていく。しかもメンバーの女性は全て武道をたしなみ、血も武士の系譜という頼もしい構成。凛々しい侍娘たちに負けずに頑張れ、男達。

声優・キャラクター
神谷浩史、友永朱音、伊藤静、小西克幸、鈴村健一、西沢広香、山口勝平、織田圭祐、亜城めぐ、遊佐浩二、杉田智和、松井菜桜子、緒方恵美、浅川悠、氷青、後藤邑子、草尾毅、諏訪部順一、阪田佳代、飛田展男、中村悠一、水橋かおり、ひと美、瑞沢渓、高岡瓶々、小野大輔

oki96 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

一体なにがしたかったのか?まゆっちの独り言です!

これもまたエロゲー原作の作品ですね。
バトルラブコメに当たります。

しかしこれは「ましろ」と違いエロイです。
そして全然違うハーレムになります。

正直、このアニメは何がしたいのがまったく分かりません。
第一話でいきなりクラス対抗のバトル。召喚獣無しのバカテスみたいなのかなって思ってたらそれは間違いでした。どうやらこれは川上学園ではこのような決闘が出来ることを伝えるだけで、その後のクラス対抗バトルはありません。

第一話の後はキャラ紹介みたいなように毎回違う女の子のルートが描かれます。このまま日常的なラブコメになるのかなって思ってたらまた間違いです。そしてエロイです。「きのこ」回にはご注意を。

後半辺りにいきなりシリアスな展開。ストーリーがあったなら最初のキャラ紹介はいらなかったと思います。特に不死川回は全然いらなかったような。基本的にモブキャラでしたし。多分水橋かおりさんを出すだけとおもいますけど。

それと政治や国などちょっと深いことを入れ込んでいるように見えますけど、あんまり効いてないと思います。最初からシリアスであったら良かったかもしれませんけど、終盤だけシリアスではなにをやりたいのがいまいち分かりません。
それに最終話は中途半端すぎでした。何で最後の最後にあんな様な発言をしたのかは意味不明でした。

それはともあれ、声優陣は豪華すぎる。
アニメ人気声優が偽名でエロゲーに出ていたのは知っていましたけど、これだけ大揃いな作品は無いと思います。
女声優で後藤邑子さん、伊藤静さん、水橋かおりさん。
男声優も有名な声優さんが出ていました。

そしてこのアニメの見所はって言うと、まゆっちの独り芝居でした。ゴットゥーザ様がすきだったら気に入られると思いますよ。








以下、毎回のレビュー。ネタバレ有り。






1話~5話。
第1話でいきなりバトル。しかもクラス対抗で。あれ、バカテスの召喚獣無しバージョンみたいなのかなと思いました。この展開には驚きましたね。キャラも多すぎてどのキャラが誰だと全然分かりませんね。エロゲー原作なのでハーレムなのは分かりますけど、このアニメの方向が未だに分かりません。毎回違う女の子のルートを描いているみたいですけど、なんかバラバラで繋ぎようがないですね。そして、シリアス要素もすこしありましたけど、次回は全然スルーでした。一体どのルートに入るんでしょう。そして、京のエロさには唖然・・・

まゆっち回はまさかの独り言オンリー。主にまゆっちと彼女の携帯ストラップ松風と喋るだけでしたね。ゴットゥーザ様の独り言を楽しめて嬉しかったです。

そして、不死川回は何故か面白かったですね。水橋かおりさんも好きなので結構楽しめました。

6話。
今回は個別ルートでは無いようですね。
こうしてまでもAVを隠す奴本当にいるのかなww。
相変わらず京の変態ぶりにはついていけないw。
まさかのおみこし・・・こんな祭りがあって良いのかな・・・そしてさずかり飴を食べるシーン・・・あれは、あれは・・・いくらなんでもダメでしょうw
今更気付いたんですけど、まゆっちの考えって皆に聞こえてるよね。自覚ないのかな・・・

9話。
話が本格的に進んできましたね。第一話の伏線の回収ですね。
でも、最初にあんなにキャラ登場した意味あったのかな。
不死川の回も要らなかった気がするけど・・・
まあ自分は好きだったから良いけど。

視聴継続です。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ただのハーレムアニメ(50点)

全12話。
ゲーム原作。原作未プレイ。
通称“まじこい”

個人的満足点:50点
アニメ系統:ハーレムバトルアクション

1話の時は熱いバトル物の雰囲気を出していたのだが
結局のところ、ハーレムアニメといわざるを得ない。
ストーリー構成にも無駄が多く、本来の目的が見え難い。

確かに1つ大きな目的はあったのではあるが目的が明確にならない時点で
各ヒロインとの話がギャグまじりで進んでいくので、話の方向性が見えない。
つまりはハーレム展開。
萌え仕様といってもいいと思う。

萌えられるキャラを見つけられればいけそうではあるが
個人的には萌えられるキャラはいなかった。
いや、キャラの掘り下げが不十分でそこまでにいたらなかった。
そもそも12話にしてはキャラが多すぎる。
1番の難点はメイン?ヒロインが好みじゃないw

結局のところ萌えとしても今一だったといわざるを得ない。

音楽や作画は悪くないと思う。
特にOP曲はなかなかいいと思う。
バトルの動きなどもなかなか良かった。

だが、無駄におっぱいしてて、まつかぜで隠すのが目立った。
明らかにDVDorBD買えば見えますよ的作り。
実に残念な作りであった。

ハーレムアニメが好きであればどうぞといったところ。


と、まあ、酷評ぎみに書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

俺は一子派(`・ω・´)キリ

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以下、各話後の感想。
途中までしか感想書いてないがw
ネタバレあるかもしれないので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
のっけからぶっ飛び設定で吹いたw
そして、熱い。
この熱いバトル感は久しぶりだなw
スクライドの乗りに近いんじゃねえかな。
天上天下よりかな?
まあ、とにかく熱そうだわw

さらに、主人公大和の周りにはハーレムの予感w
(神谷さんこんなところで何やってんすか?w
  と1人で突っ込んでいたのは内緒だw)

これはダークホースになるかもしれん。

2話視聴。
ふむう、やっぱりハーレムなのかな。
しかし、バトルは結構熱い感じだね。
そして、ギャグぽくもありシリアスぽくもある。
どっちつかずな感じ。
あれか?
ISぽく萌えアニメになるのかな。

3話視聴。
これは完全に萌え萌えハーレムアニメかな。
1話の熱い流れはどこいったんだろうか。
まあ、とりあえず登場キャラは可愛いのでなんとなく観ることにしよう。

4話視聴。
真剣でハーレムと化してきた。
無駄にエロに熱いw
あれだけ裸について熱く語るとは。
正直どうでもいいアニメになってきたなあ。
もっと、引き付ける展開とかないのかなあ。

5話視聴。
またも別の女の子と話が進展。
なんだかうんざりしてきた。
そろそろ限界かもしれない。。。

6話視聴。
なんというバカバカしい話。
アフレコ現場を想像すると笑えてくる。
しかし、良かったのは若本さんキター。
渋い、渋すぎる。
セリフもかっこいいし。
若本さんが出ていた所以外はバカばかりだった。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 32

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

視聴終了(´ω`*)結局6話のきのこ回の稲中ノリのおもしろさを超える回は無かったww

全12話。
エロゲ原作。
公式原作ジャンル「武士娘恋愛アドベンチャー」www。
↑売上本数は8万超。
クライマックス×OP型アニメ。

以下視聴後の感想。

そんで、結局何したかったの?
的な酷評が多そうな作品の臭いがプンプンしてますが、個人的にはおもしろかったです。決着の難しい典型的なハーレムでしたが、最終的にまとめかたはかなり優秀だったと判断しています。問題は、メインヒロインのキャラデザがあんまり可愛くなかったことでしょうかw


しかしそれは言うなれば必要悪だと思いますね。


メインヒロインを圧倒的に最強にすることで別角度からキャラを立てて、可愛さはサブヒロインにバランス良く分布させているうからです。この構図が基本的に好きだったし、うまいと思いながら見てました。

エロゲ原作で、エロ描写はあるのですが、巨大な規制が出現するので、規制が登場しない範囲でやってくれた方が良かったんじゃないでしょうか。というかその方が個人的に好きw

武士娘達なのでバトルするんですが、バトルに関してはけっこう淡白な印象でした。ある程度力を入れるつもりで描こうとしている意思は伝わってくるのですが、ハーレムものの作品として、バトルとの距離感をつかみきれなかったというのが実のところだったのではないでしょうか。

そして、6話が素晴らしい。
下ネタ系のギャグ回なのですが、本当に笑えました。それは評価として素晴らしいのではなく、個人的なツボにはまったというだけなのですが、腹筋よじれましたw稲中のような下品なギャグが見れる人はぜひ見てほしい回ですね。
(・∀・)


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以下は視聴中の感想レビューです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

0~6話視聴↓

2年F組?どっかで聞いたぞ?
松風?花の慶次(前田慶次郎利益)の馬じゃん?
から始まり、なんやかんやパロ多いなーと思いつつ
なんとなく視聴していただけだったのに、
6話に来て真剣で英雄様にツボってしまい、笑い死にそうでしたwww


キャラ紹介は2話からにして、1話でキャラ見せかねて戦だったんですが、確かにインパクトとしては良かったと思うけど、後半あれより大きなイベントで締めてくれるかは不安混じりの期待といったところでしょうか。1話に持ってくるのはもったいなかったんじゃないかと、現時点では思ってます。

寄り道しながらキャラ紹介するかと思いきや、寄り道したりしなかったりでなかなか読めません。そんな中で徐々に本筋をちらつかせていく構成はけっこうしっかり作ってんだなーといった印象をうけました。

あとエロについて。
エロシーン多いけど規制だらけで
残念というかもったいないというか無念というか…
だいたい規制でかい!ひどいときは画面中規制(;-ω-`A)
原作の性格上エロは必要なのかもしれないけど、
規制しないで済む範囲内でやりゃあもっと好みなんだが…


6話のネタのひどさとバカ的な爆発力を維持してくれたらいいなあと思いつつ後半突入~♪♪

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16

85.4 2 友情で引きこもりなアニメランキング2位
女子高生の無駄づかい(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (833)
3325人が棚に入れました
ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!

声優・キャラクター
赤﨑千夏、戸松遥、豊崎愛生、長縄まりあ、富田美憂、高橋李依、佐藤聡美、M・A・O、興津和幸
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

あだ名がみんなに浸透しているのが凄い。田中のこれは許せる枠結構言われたら傷つくよな。バカもどうかとは思うけど。
一番笑えたのはショッピングモールのゲーセンで寝そべって動かなくなったシーン。{netabare}掃除のおじさん連れてきて、てこの原理とか爆笑必至。{/netabare}
留年回避の勉強会は大変そうだった。暗記パン食べて生活しているのか。しかも、精力剤でぎんぎんに。

ヲタが腐っているときの目は印象的。一番まともと見せかけて美味しいもの食べるときはうるさいし、そこまでまともな奴ではないような。11話が凄い良かったなあ。{netabare}憧れのPが担任って少しショックもあるけど、夢を再認識できた。まずは膝が曲がる絵を描かないとね。膝が曲がらない呪いは辛い。{/netabare}

おばあちゃん子のロリ可愛い。やさぐれようとしてもメイクをしようとしても失敗して空回り。素のままでいいぞ。

ヤマイは中二病こじらせ中。包帯かぶれが大変。{netabare}顔はめパネルに頭がはまって抜けなくなったままバカと登校するのあほすぎて笑ってしまった。{/netabare}

リリィは男が苦手。もとい触るとぶつぶつが。{netabare}バカは男性ホルモンに溢れているのかゴライアスガエルみたいな感触なのかリリィに蕁麻疹を出させる特殊能力を備えている。{/netabare}まじめのことが好きなのかな。想いは通じてないけど。

まじょはスプラッターとか魔術的なのが好き。そんなに印象に残ってない。

鷺宮まさかの文系かあ。微生物大好きだからどう考えても理系じゃね?結局どの道に進みたいんや。実は文学少女?それとも、文学的に微生物学者?それとも、原作者の中に女性は文系という偏見が?だとしたら酷いですね。考えすぎとは思うけど。

色々と笑わせてもらえた作品だけど、あそびあそばせの上位互換ではないという印象。女子校は男子校と似たようなものだから、さらに暴れてもらいたい。

OP
輪!Moon!dass!cry! 歌 田中望(赤﨑千夏)、菊池茜(戸松遥)、鷺宮しおり(豊崎愛生)
ED
青春のリバーブ 歌 田中望(赤﨑千夏)、菊池茜(戸松遥)、鷺宮しおり(豊崎愛生)
さいのたま女子高等学校 校歌
OPはカレーが食べたくなるBGM。独特すぎる。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
浪費する、青春──。 WEBコミック誌「コミックNewtype」で大人気連載中の学園ガールズコメディが待望のTVアニメ化決定!ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!


第1話 すごい
かつてとあることをきっかけに何となく疎遠になってしまっていた田中、菊池、鷺宮の三人は、偶然にも同じ高校に進学したことによって再会を果たす。久しぶりに会う旧友を前に、ぎこちなさを隠せない菊池だったが、昔と何一つ変わらない田中と鷺宮のやりとりを見ているうちに、自然とツッコミを入れてしまう。クラス分けでも同じクラスになった三人は、そのまま入学式に出るが、途中から何やら落ち着かない様子の田中。入学式を終えて、教室へと向かう途中で、田中は取り返しのつかない失敗をしてしまったと話し始める。

第2話 まんが
クラス全員にあだ名をつけるという田中の試みによって、菊池はヲタ、鷺宮はロボ、そして田中自身はバカというあだ名が定着したある日の日曜日。ヲタはベッドに寝転びながら、低所得Pの新曲を聞いたり、アニメを観てみたり、漫画を読んでみたりと、週末を満喫していた。バカから暇過ぎるからという理由で、大量に送られてくる自撮り写真を完全に無視して、趣味を謳歌するヲタは、いつか自分も有名になって夢の印税生活をしてやると奮起し、描きかけで止まっていた自らの漫画を描き始める。

第3話 わすれもの
百井咲久は、その可愛らしい見た目から、周囲にいつも小さくて可愛いと言われ続けてきた。自分の容姿にコンプレックスを抱き、グレてやるとまるで尖ったナイフのように生きているのにも関わらず、周囲の反応は変わらない。そしてバカにロリというあだ名をつけられてしまい、事あるごとにあだ名を連呼されることに怒ったロリは、もうバカとは口を聞いてやらないと宣言するが、バカの巧みな誘導によって、つい返事をしてしまう。さらにはバカの嘘にまんまと騙されてしまい、ロリはバカに対して最高の悪口を言うのだが……。

第4話 まじめ
高校受験当日、高熱をはじめあらゆる体調不良によって、志望していた高校に落ちてしまい、さいのたま女子高校に入学することになったマジメこと一奏。辛い3年間が始まると落ち込んでいたマジメだったが、入学式のクラス分けが貼られた掲示板に、ずっと憧れていた鷺宮しおりの名前を見つけ、奇跡が起きたと喜ぶ。しかし、そんな喜びも束の間、中学では一度として崩れなかったロボの表情が、バカによっていとも簡単に崩されてしまったのを見て、衝撃を受けるマジメ。マジメはどうにかロボとお近づきになろうと、バカの観察を始めるのだが……。

第5話 りりぃ
バカたちのクラスに転入生がやってきた。転入生の名前は染谷リリィ。さらさらのロングヘア、ぱっちりとした大きな瞳、瑞々しくぷるんとした唇、扇情的な隆起を描く豊かな胸、きゅっとした細い腰に、すらりとした長い足、そして透き通るような白い肌という、リリィの完璧な美少女ぶりを見て、ヲタは思わず格差社会かと叫んでしまう。リリィはにっこりと微笑んで、自己紹介をするのだが、その内容が好き嫌いのくだりに入ったとき、その可憐な容姿からは想像もつかない斜め上の言葉が次々と飛び出していき……。

6. まじょ
ファミレスで、いつものようにバカのすごい話を聞いていたヲタとロボ。そんな三人に久条琥珀という見知らぬ少女が話しかけてくる。琥珀の話によると、双子の姉である翡翠が、バカたちと同じさいのたま女子高校に通っているのだが、とある事情で数えるほどしか学校に行っていないらしい。このままでは出席日数が足りずに、退学処分になってしまうかもしれない。翡翠にどうにか学校に通ってもらうため、バカたちに翡翠と友達になって欲しいという。話を聞いたバカたちは、快く友達になることを引き受けるのだが……。

7. やまい
屋上の給水タンクの上に座って、人間はもっとプライドを持たなければならないとつぶやくヤマイ。そんなヤマイに話があるから降りてこいと言うワセダだったが、ヤマイはワセダの言葉には屈しないと返す。しかし、ワセダが内緒で饅頭を一つやろうと言うと、あっさりと降りていき、いつものごとく進路指導室へと連れて行かれる。ワセダはヤマイの包帯がいつもに増して多いことを心配していて、いったい何があったんだと問いかけるが、ヤマイは大したことじゃないから案じるなと反論し……。

第8話 みずぎかい
ある夏の昼下がり、ファミレスに集まっていたバカ、ヲタ、ロボの三人。するとバカが、もしかして人生で一度きりの16歳の夏休みを無駄に過ごしている自分たちは、ものすごい贅沢をしているのではないかと話し始め、さらに女子高生が水着で武装すれば無敵じゃないかと語る。このあたりに海はないと返すヲタに、電車に乗ればすぐ海に行けるし、なんだったら海外でもと言うバカ。すかさずそんな金はないとヲタに一刀両断されるバカだったが、都合良く福引きで特賞が当たるなんてこともあるかもしれないと言い、三人は量販店に向かう。

第9話 おしゃれ
ある日、スーパーで買い物を終えたロリは、帰り道で同級生をいじめている小学生たちを見かける。彼らにいじめをやめるように注意をするロリだったが、小学生たちは言うことを聞くようなそぶりもなく、ロリに対してどこの小学校に通っているんだと凄む始末。小学生に間違われたことに憤慨し、自分が高校生であると主張するロリ。しかし、小学生たちはロリの言うことをまるで信じようとしない。高校生ならもっと胸が大きいはずだと言われたロリはショックのあまり、買い物袋を落としてしまい……。

第10話 ろぼ
廊下の掲示板に張り出された2年生に進級したときのコース分け。事前に文系か理系かを選択し、そこには選んだほうが記載されているはずにも関わらず、バカのところには未定と書かれていた。まだ進路希望の紙を提出してなかったのかと聞くヲタに対して、ちゃんと出したはずと答えるバカだったが、そこにワセダが現れ、お前は進路希望を意味を理解していないと、バカを進路指導室へと連れていく。進路指導室から教室に戻り、貴重な休み時間が減ったと喚くバカに呆れるヲタ。そしてふとしたことからバカとヲタの喧嘩が始まってしまい……。

第11話 ゆめ
年末が近づいたある日、机に向かって漫画を描いていたヲタだったが、中々アイディアが浮かばずスランプに陥ってしまう。気分転換をするために、低所得Pの楽曲を聞き始めたヲタは、こんなに素敵な曲をどうやって作っているのか、作っている人はどんな人なのだろうと恋にも似た思いを馳せる。どうにかしてこの熱い思いを届ける方法はないかと考えているうちに、ヲタはかつて歌ってみたをやるために、機材一式を買い揃えていたことを思い出す。一度は難しくて挫折してしまった歌ってみただったが、低所得Pに気持ちを伝えるため、ヲタは再び歌い始める。

第12話 なかま
年明け早々にワセダから、今度の期末で相当頑張らないと留年してしまうことを宣告されたバカ。どうやら1教科でも赤点を取ったら本当に留年してしまうらしい。落ち込むこともなく笑いながら、ワセダから留年するかもしれないと言われたことをヲタやロボに話すバカに対して、ヲタは一つも笑えないと返す。さらにマジョからも占いの結果が良くないことを示していたと言われるが、どこ吹く風のバカ。どうやら以前からとっておきの勉強法を実践しているから、何の心配もないと言うのだが……。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おバカすぎる女子高生の日常アニメ

とある女子高の個性的すぎる女の子たちのおバカすぎる日常のお話。
毎話のタイトルが、その話のメインキャラのあだ名が特徴になることが多いみたい。
いつのまにか、今期アニメで一番楽しみなのはこれになってました。
最初は面白そうなアニメだなあ、と見始めましたが、最終話まで見て、これはなかなかの良作だと思いました。
OPは妙に耳に残る良曲でしたし、EDもいい曲で良かったです。
ホント2期やってくれないかな。。またバカたちのおバカな日常が見たいです。
最終話まで見てから、あらためて1話を観てみました。冒頭のヲタのアルバムを見るシーンや、バカ、ヲタ、ロボが入学の日に再開するシーンに思わずじわっときました。その後の話も最初観た時よりも面白く見れました。これ、意外と2周目の方が楽しめるかもしれないですよ!
以下、各話のレビューです。

1話「すごい」。{netabare}田中(バカ)メインの話。
すごい女子高生ってなに(-_-;)家族が裸族とか田中アホすぎw
「それでも町は廻っている」の歩鳥を数倍アホにした感じ?
まさに「バカ」って感じ。でもこういうキャラ好きだなあ(*^_^*)
他の登場人物もみんな一癖あって面白い。もちろんワセダもね。{/netabare}
2話「まんが」。{netabare} 今回は菊池(オタ)メインの話かな。
パセリ丼ってどんなん(-_-;)パセリ嫌いにはありえんわ。。
鷺宮(ロボ)の漫画評ズレてる分だけえげつない。。ヒザ曲がらないとか(-_-;)
くすっと笑えるネタはいくつかあったけど、1話に比べてちょっと落ち着いたかな。
一番笑ったのは、山本(ヤマイ)とワセダの絡みかなあ。ヤマイ回が楽しみになりました♡{/netabare}
3話「わすれもの」。{netabare} 今回は百井(ロリ)の話かな。
バカは相変わらず、すごいを連発。心臓を守るために胸毛必要って(-_-;)
ロボは相変わらずマイペース。この2人を足して割れば良くなる・・わけないか(・_・;)
ロリ今でもサンタさん来ると思ってるんだね(*^_^*)かわいいなロリ。
はじめてのおつかいみたい。。気持ちも行動も見た目も小学生なんだね。
でも買い物でお金が足りなくてお肉よりもお菓子を選ぶとか、小学生というか幼児レベルだよ。。
バカ、床に寝て張り付いて離れないとかバカというか幼児レベルでしょ(-_-;)
バカって相手かまわず誰にでもバカみたいに接するんだね。お前も幼児か!と言いたい。。
今回はロリ回に合わせたのか、幼児っぽいギャグが多かったかも。。{/netabare}
4話「まじめ」。{netabare}今回は一(マジメ)の話だね。というかタイトルまんまだし。
バカ、いつも同じようなすごい会話してんのね。これ毎話冒頭のテンプレなのかな。
ロボに対して密かに憧れてるマジメ。何か勘違いしてるような。。
バカはポッキー口で大量に咥えたり、友達のジュースに細工するとかやってることが子供すぎ。
ロボと仲良くなりたくて、バカ観察ノートをつけてるマジメ。
でもバカが文字を見ると眠くなってノート読まれなくて良かったね。
ハゲカツラかぶって登校する女子高生いたら面白い超えて変人だわwでも笑った(^O^)
あと学校に培養してる菌が入ったシャーレを持ち込んでるロボはやっぱり変人だと思った。。{/netabare}
5話「りりぃ」。{netabare}今回のすごい話なんだろと思ってたら・・バカらしいなー(-_-)ロボは無駄に知識すごいし。
今回は・・ん?転校生の話なの?変化球きたな。女の子とオスって露骨すぎ(-_-)
そんなリリィにお菓子食べながらだいぶ変わってる奴だなと面と言えるバカもだいぶ変わってると思うよ(^O^)
リリィはバカが苦手なんだね。でワセダに訴えて席替えしてもらうリリィ。
リリィのキャラってヤな感じだけど、バカたちにいじられ役になると面白くなるかも。
何か今回はメイン話よりも、ロボがさりげなく実験やハンダ付やってたり、ヤマイが木に登ってたりしたとこはくすっと笑えたかな。ED後のヤマイとワセダの面談もね♪{/netabare}
6話「まじょ」。{netabare}3年ものの食パンって中学の頃から保存してたのかよwキモすぎでしょ(-_-)
あれ?また新キャラ?今回はどうやら翡翠(マジョ)の話。不登校の子なのかな?
というか、ホルマリンの瓶が並んでる部屋って(+_+)
バカの誰でも平気に会話できるとこはいいとこだね。おかげでマジョはバカたちと友達になれて。
わかってくれる人だけ大事にすればいい・・ロボいいこと言うね。
恋愛映画を観るマジョ姉妹とロリ。三者三様の感想が面白い(^O^)
ヤマイって高いとこが好きなんだね。木とか下駄箱の上とかw
マジョがロリをほのぼの映画に誘うけど・・(゜o゜){/netabare}
7話「やまい」。{netabare}オタの挙動からパンツの話を思いつくバカってすごいな。
今回は私待望のヤマイの話。まずは安定のワセダとの絡みから。
まんじゅう1つで陥落するヤマイの信念。。肌弱いのに包帯巻いてあせも誘発ってバカだ(-_-)
ダイオウグソクムシ娘のぬいぐるみ・・キモかわいいから意外と人気でるかも。私はいらないけど。
マジョ妹の部屋も真実の口のレプリカ飾ってるとかなかなか。ガスマスク持ってるマジョには負けるけど。
カラコンすると充血はあるあるだよね。目には良くないけど。
マジョのガスマスクをメ○カリで入手して学校に持ってきてかぶるヤマイ。
マジョからガスマスクの由来を聞いて引くヤマイ。マジョの話はヤマイと違ってガチ話だからね。
とここまではいつもの感じだったけど・・!
ははは(^○^)なにこのヤマイ鹿とバカコアラ!おかしすぎる。。お茶飲んでたら絶対噴きだしてたわ!
しかも首が抜けなくなってそのまま2人で学校に行くとか、ワセダが一緒に記念撮影するとかもうね。。
バカの一本締めとか、さいのたま校歌とかも面白かった。{/netabare}
8話「みずぎかい」。{netabare} ヲタ意外とスタイル良くてびっくり。
今回はサービス回なのかな?というかずいぶんストレートなタイトルだな(-_-)
ロリが忘れたスマホを取りに夜の学校に行くけど、なぜかみんな学校にいるしw
あれ?屋上のプールあんなに汚かったのに綺麗になってるし。バカたちが掃除したの?
で急に雨が降って濡れるみんな。あーここでマジメの濡れるのが好きネタが来るとはうまいなあ。
なんで学校に水着が置いてるのか知らないけど、水着に着替えるみんな。
マジメもスタイルいいんだね。バカが胸大きかったのは意外だった。
ヤマイは相変わらず高いとこが好きなんだね。
翌日、バカがまたプールに行ってみると・・ってえーーっ!そういうオチ!?だから話が出来すぎてたのか。
結局ヲタ以外のスタイルはバカの妄想だったってことね(-_-;){/netabare}
9話「おしゃれ」。{netabare}んー。今回もある意味サービス回なのかな?
ロリのまゆげボーンは笑った。なぜそうなる(-_-)しかも鉛筆で書いてるとか。。
着せ替えロリ人形可愛いかった(*^_^*)
なるほど。百合=Lilyなんだ。今頃気づいた。。
今回はあまり笑えるところが少なかったけど、かわいい子とか百合好きの人は面白かったのかな。{/netabare}
10話「ろぼ」。{netabare} なんでロボくち動かしてんの?動画ミス?と思ったらガタンゴトンて(-.-)
今回はロボの話。そういえばまだやってなかったんだね。
ぷちぷちとか鉛筆けずりとか糸通しとかで、はあっ♡となるバカ。バカらしくない声色出して笑った。
そんなバカたちをうまくとりなすロボってすごい。
そんなロボがバカとヲタと一緒の高校を選ぶくだりはちょっとじわっときた。
ヲタが大好きな低所得Pってワセダだったんだね。それヲタが知ったらどうなるんだろ。{/netabare}
11話「ゆめ」。{netabare}ワセダの話から始まったけど、今回のメインなのかな?
ヲタが憧れてやまない低所得P。ボカロPの即売会に出店したワセダ。そこにヲタが逢いに向かって。。
今日のヲタかわいいな。そして変装?したワセダに自分の想いを打ち明けるヲタ。
そして、ワセダもヲタを追いかけて、自分が低所得Pだと打ち明ける。。ショックを受けるヲタ。
でも・・あらためて自分が低所得Pが好きで憧れてる気持ちを再確認して自分も漫画家を目指そうとするヲタ。
なんだろう。。美容院のおじさんとか、即売会のぴーなっつおじさんの難解例えとか笑える要素はあったけど、今回の話はじわっときてちょっとうるっときてしまいました。。{/netabare}
12話「なかま」。{netabare}あれ?今回はすごいアバンないの?
タイトルからして、今回が最終話なのかな・・・ちょっと寂しいな。
こたつでみかん食べながらのゆるーい会話いいね。
バカがワセダに次の試験で赤点とると留年だと告げられて(゜o゜)
ヲタやマジメが勉強を教えてあげることになるけど、バカのマジボケがバカらしくて笑った。
勉強が嫌になって学校をサボってなぜか養豚場でバイトしてるバカ。でもなぜ養豚場?
ブタがそれぞれ各キャラの声でブヒブヒ鳴いてるし。
その中でヲタとロボとのイイ話が展開するけどブタの声がうるさくてイイ話がぶち壊しw
そして年度が変わり、2年になったみんな。またワセダが担任なんだ。あれ?でも・・
バカがロボだと思って話しかけてる人はよく見ると良く似た別人だし、ヤマイは異世界だと騒ぐし(-_-;)
ワセダがおじいちゃん先生になってたとこは笑った。。でもあの席よく空いてたな。
と思ったらロッカーからピンク髪の子が出てくるし(゜o゜)
謎の新キャラ?こ、これは2期の伏線・・・じゃないよね(・_・;)
ラストはいつものバカのすごい話で締めくくり。。あーもうこれで終わりなんだよねー・・・{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 37
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「キャラを丁寧に描き、シナジー効果で威力を倍増」→日常系コメディの鉄則を体現した優秀作

【レビューNo.24】(初回登録:2023/1/28)
コミック原作の2019年作品。全12話。
「【レビューNo.4】『4人はそれぞれウソをつく』」のレビューで本作に触れたので、ちゃんと
レビューしておこうと。

(ストーリー)
バカ・ヲタ・ロボ(あだ名)は幼馴染であったが、いつの間にか疎遠になっていた。
そんな3人は女子高で再会を果たす。しかしここには他にも個性あふれる面子がそろっていて・・・
再びつるむことになった3人を中心に、いろいろと残念な女子高生たちが「無駄づかい」の日々を
過ごしていく。

(評 価)
・「日常系コメディは『キャラが命』」をしっかり理解している
 日常系コメディでは際立った設定や仕掛けがないため、彼女たちの会話劇が作品の中心となります。
 だからこそ登場人物たちがしっかり「キャラ立ち」しているかが、作品の「生命線」となります。
 この作品は本当にそこを理解しているなっと。主要キャラ3人は
  ・バカ:説明不要
  ・ヲタ:{netabare}漫画家志望でBLが大好きなヲタク{/netabare}
  ・ロボ:{netabare}いつも無表情で感情表現が乏しい{/netabare}
 この「あだ名」が秀逸な仕掛けで、このあだ名だけでそれぞれがどんなキャラなのかが大体わかる
 ようになっています。サブキャラも
  {netabare}・ロリ、ヤマイ(厨ニ病)、マジメ、マジョ、りりィ(本名だが百合女子を暗示){/netabare}
 とバラエティ豊かにしっかりとキャラ付けされています。
 皆かわいい(除くバカ?)のに「残念女子」です。でも「残念さ」の『さじ加減』がまた絶妙です。
 個性を強調するあまり過剰な設定をする作品も多いですが、この作品は全体調和を考慮し程よくバラ
 ンスが取れています。バカが暴走して多少はみ出すところもありますが、ヲタやロボがきちんとフォ
 ローするので作品としてしっかり収まるよう構成されています。

・10×10=100 シナジー効果で威力倍増
 ストーリーとしては、序盤は主要キャラ3人が各サブキャラと絡み、サブキャラを視聴者に印象付け
 ながら各々の魅力を引き出していきます。その過程が丁寧で好感が持てます。キャラが増えていくと
 「主要キャラ×サブキャラ×サブキャラ」「サブキャラ×サブキャラ」
 との掛け合いになっていきますが、誰かの個性のボケに対し誰かの個性できちんと受け止め、投げっ
 ぱなしで終わらせない。ギャグ展開の基本ですが、これができていない作品が意外と多いです。
 (特に受けが雑な作品が多い)
 だからそこにシナジー効果が生まれ、「このキャラとこのキャラでこういう面白さに発展するのか」
 というエピソード展開が可能となります。「10+10=20」でなく「10×10=100」となる仕掛けです。
 それも序盤で視聴者にキャラに対する愛着がわくよう、丁寧にキャラを印象付けているからです。
 「キャラを大事に扱いそして育てていく」基本的なことですが、それをしっかり実行しています。
 あと生徒間だけでなく、担任(ワセダ)等の個性ある教員も登場して、エピソードに幅が出るような
 工夫がなされています。

・意外な終盤展開
 本作は彼女たちの「無駄づかい」の日々を描いていきます。4コマ漫画原作らしい小気味いいテンポ
 で日常コメディが展開されていきますが、
 {netabare}
 11話で「ワセダ×ヲタ」でヲタの成長物語を、最終話で「バカ×ヲタ・ロボ」の友情物語が描かれて
 います。最終話でのヲタのセリフ
 {netabare} 
 「あいつ(バカ)とつるんでいるのは、もしかしたら自分より下がいるっていう安心感を得たいから
  なんじゃないかって」→そして彼女は何を思うのか・・・{/netabare}{/netabare}

 これらもこれまでの日常系コメディからの積み重ねがあればこそ活きる展開です。
 でも最後はこの作品らしい締めで、きちんとコメディ作品として終わらせてくれます。

「【レビューNo.22】『月刊少女野崎くん』」でもレビューしたように
 ・王道パターンを丁寧かつ全力でやる。
 ・サブキャラも丁寧かつ魅力的に描き、キャラを育てていく。
 ・それをテンポや演出等で効果的にアニメとして面白く魅せる。
本作品もその基本を忠実に守り、しっかりとした面白さがある作品に仕上がっています。
特にこの作品はキャラが育ってきてこそ、その本領を発揮します。
だから序盤はバカのイラっとくる言動やスポットの当たるキャラの好き嫌いにより、イマイチという
感想を持つかもしれませんが、5話ぐらいまで温かい目で見守ってやってください。中盤以降期待に
応えてくれると思います。

OPは歌詞も曲もイミフな魔訶不思議な感じで、それに中毒性を感じる人も多いようですね。
EDはキャラソンで「青春のリバーブ」→「残響」という意味らしいのですがさてさて・・・

(追 伸)
この作品を観ていただければ「【レビューNo.4】『4人はそれぞれウソをつく』」のレビューで少し
辛口めいた感じだった理由が分かると思います。あの作品はあの作品なりの良さはあるんですが。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

80.1 3 友情で引きこもりなアニメランキング3位
「ReLIFE」“完結編”(OVA)

2018年3月21日
★★★★☆ 3.9 (460)
2112人が棚に入れました
「ReLIFE」は社会で挫折を味わった27歳の主人公・海崎新太が、とある研究の被験者になり高校生活をやり直す姿を描いた作品。テレビアニメは2016年7月より放送され、完結編ではテレビアニメ全13話の続きとして海崎のリライフ実験が終了するところまでが描かれている。

声優・キャラクター
小野賢章、茅野愛衣、木村良平、戸松遥、内田雄馬、上田麗奈、茜屋日海夏、杉山紀彰、浪川大輔、沢城みゆき、羽多野渉、白石涼子
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

青春のやり直し…その結末

あの続きを見ることができる、本当にありがたい。すでに全話が出ていますが、AT-Xで1話ずつ放映してくれるので、そこまで待っていました。続きなので、前回に重ねていこうと思います。

14話…そして気づいた
{netabare}相変わらず千鶴はかわいい。というより、可愛くなったと言って良いのでしょうね。表情も変わる、笑顔も出る、友達とも気軽に会話できる。本当にこの子は大丈夫か?という最初の頃が懐かしい。
千鶴が新太を被験者と疑いはじめたけど、それは新太を意識しているからこそ。まぁ、新太も千鶴も考え方や行動が大人だから分かりやすいんだけどね…。了から杏へのバトンタッチ、杏も相変わらずよい。
文化祭実行委員に選ばれた新太と自薦の千鶴。本当に似合いはじめている。そして、自分の気持ちに正直になった新太。「日代さんが好きだ…。」おぉ、おぉ!その言葉を待っていたぞ!
そういや、学園もので文化祭をまともに話に入れる作品て、最近少ないような気がする。けっこう楽しみ。{/netabare}

15話…他人の記憶には残らなくても
{netabare}文化祭、新太たちのクラスはカフェ。執事&メイドで賑やかに。
千鶴はもやもやの気持ちを確認するかのように新太に対して積極的に。嗜める新太だけど、逆に思いが深くなる。クラスメイトととの交流で、このまま成長できないかと思うようになるが、了から色好い返事はないが、新太の変化がとても良い方向だという。
卒業の記念写真。新太も千鶴もこの写真から消えることになっている。それでも撮影は行われる。離れた二人が見つめ合いながら。

千鶴が積極的だ。好きな子にあんなにグイグイ来られて嬉しくないはずはない。けど、新太のどうしようにもない気持ちがとても切ない。見ている方ももやもやだよ…。{/netabare}

16話…デートします(by戦場ヶ原ひたぎ)
{netabare}押してもダメなら引いてみなと試す千鶴。玲奈に促され、千鶴は新太をクリスマスデートに誘う。二人で楽しいひとときを過ごす。二人を見守る杏と了。でも、見守る方も切ない…。プレゼント交換する二人。新太も千鶴も先が見えているだけに気持ちが揺れる。が、互いに気持ちが同じだったことを理解する。ようやく通じあった二人だった。

やばい、ラストのシーンから涙止まらなくなった…。EDの入れ方の絶妙さ、そして二人を描いた絵の美しさ。これまで見守ってきた二人の関係がここで通じあったことへの思いも重なって、本当に涙なくしては見れなかったです。でも、もう最後が待っているんだな…切なくて切なくて…。

デートシーンの動かし方、上手かったな。予算が少ないなかで精一杯描いた感じが交換持てました。あのプレゼント、きっと最終回の重要アイテムになるんだろうな。あぁ、もう終わりか…。{/netabare}

17話…思い出とともに去りぬ…けど、思いはきっと通じる
{netabare}卒業が迫る。新太のリライフ実験は成功と判断された。千鶴と新太の関係は心が繋がったまま終えることになる。
卒業式。仲間たちとの別れ、それは仲間たちから新太と千鶴の記憶が消えていくことを意味していた。そして、新太と千鶴も別れのとき…。「忘れたくない」「忘れない」本当のことを伝えないまま、そのときは訪れた。
実験の終了。新太、千鶴ともに薬を飲んで実験を終えた。千鶴がそっと手に書いた文字を見て涙が止まらない杏だった。
ちょっとだけ時が過ぎる。新太はリライフ研究所に就職していた。その飲み会の席で偶然にも千鶴と出会う。千鶴もリライフ研究所に就職していた。しかし、二人が過ごしたことだけは思い出せないため、初対面の感じである。その帰り際、二人はまた合う。被験者を隠さないでいた新太に千鶴は自分も被験者であったことを告げる。その思い出を語るなか、二人は互いのことを思い出す…。

もう、卒業、杏の号泣、ラストのシーン涙止まらなかった。切ないやらほっとしたやらで。最後はこうなるだろうと、なってほしいと願った通りの終わり方だったなと思います。千鶴のリライフ就職は了と杏の置き土産だったんだな。そりゃ、二人のことを了も杏も何とかしてやりたいけど何もできないもどかしさが強かったしね。いい繋ぎ方だ。それと、新太の訪れた先が大神というのもね、そういや、兄貴のことで悩んでたっけ。
これにてリライフの物語は終了。良い物語でした。{/netabare}

良いラブストーリーでした。って、本来は青春群像劇だったんだけど…。まぁ、4話に綴じ込めようと思ったら、新太と千鶴の二人の物語にしないとまとまらないです。ほのかと二人のこと、リライフ研究所の中身と本当の目的、了と杏のこと、そのほか、たくさん積み残したまま終えてしまいました。二期は無理だと思っていただけに、二人の結末を見ることができただけでもありがたいことではあります。

千鶴と杏の二人、茅野さんと上田さんが本当に良かったと思います。最終回のデキは秀逸。絵はきれいなんだけど、ちょっと違和感がある場面もあったかな。モブが単なる影の表現は寂しいですけど、時間がないなか、予算が限られるなかでの手段だったのだろうと思い、それはスルーしておきます。

青春のやり直し、あの頃に戻ってやり直したいな、そう感じるちょっと疲れた大人に見てもらいたい、そんな青春ものです。興味を持った方は一期から通してみることをお勧めします。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 31

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とっくに通り過ぎた青春時代をもう一度体験してみて、その結果得たものは…。

ReLIFE(リライフ)のOVA。

アニメ「ReLIFE」の続編で、
この4話で作品は完結します。

TV版もよかったけど、
この完結編はたった4話でTV版に匹敵する満足度が(*´ω`*)

TV版だけで終わっているともったいないです!
完結編まで見届けて初めてこの作品の良さが味わえました^^

OVAは全4話です。


● ストーリー
27歳の海崎新太(かいざき あらた)は、
仕事をやめてニート生活。就職活動も難航。

そんな時にリライフ研究所の夜明了(よあけ りょう)に声をかけられ、
一年間高校生として過ごすという実験に参加することに。

夏休みも終わり、2学期。

進路相談など、高校生活の終わりが見えてくると同時に、
その先のみんなの中に自分はいないことを考えてしまう。

そして日代(ひしろ)さんへの気持ちも加速していき…。


たった4話しかないので、
時間の経過がものすごく早いです。笑

文化祭して、クリスマスがあって、あっという間に卒業式…。

周りに恵まれ、楽しい高校生活が送れて、
幸せですね^^

いつでもみんなとのにぎやかな日々があって、
それを噛みしめるたびに終わりの時を寂しく思う新太。

卒業したらみんなの中から自分は消えるとわかっていて、
だからこそ日代さんへの気持ちも押し殺そうとする。

TV版では悩みや葛藤に苦しむ登場人物たちが描かれ、
新太はサポート的な立ち位置にいましたが、

OVAではみんなが楽しそうな描写で、
悩んだり葛藤しているのは新太や日代さんです。

自分のこの気持ち(ズバリ恋心)にどう向き合うか。

ハッピーエンドになってほしいけど、
都合の良い展開では満足できないぞーと思っていましたが、

設定に矛盾の生じない、かつ、個人的に納得のいく終わり方で、
私はとても満足です^^


≪ 新しい自分へ ≫

人生に行き詰まったとき、
ゲームのように簡単にリセットはできない。

だけどもし、リセットすることができたら、
新しい自分になって、また進み始めることができるかもしれない。

人の心の問題は、
人の中でしか癒されない。

人との関わりの中でしか、
本当の自分も、新しい自分も見つけることはできない。

生きていくことの基本は、
やっぱり人と関わることなのだなあ。

関わりなしで有意義な人生を送ることはできないし、
輝く自分を見つけられない。

自分がここにいる喜びを感じることはできないし、
自分をまっすぐ見つめることはできない。

この作品が直接的に、
説教的にそう語っているわけではないけれど、

新太たちの姿を見ていると、自然と考えさせられます。
人との関わりはいいものだと。かけがえのないものだと。

リライフして、手に入れた新しい人生と新しい自分。

きっと今までよりも自信を持って、
自分のことが好きになって踏み出せますね^^


● キャラクター
TVシリーズからの変更はありません。

強いて言うなら、登場人物以外のモブがほとんど、
影でしか描かれてないのがホラーでしたw

OVAだし、そこまで手がかけられなかったのかな?

でもやっぱり登場人物たちは安定しています。

私が好きなのは変わらず大神(おおが)くんです。

狩生さんの話で照れて赤面する大神くん可愛すぎてやばい(*´Д`)
ピュア大神最高(*´Д`)

新太もかっこよかった♪
優しい新太は、いい旦那さんになりそうです^^

日代さんを思う切ない新太を演じる小野賢章さんの声がよかったです。
きゅんとした(*´Д`)


● 音楽
【 OP「ボタン」/ PENGUIN RESEARCH 】

TV版と変わらないOPです。

でもこの曲大好きだから、問題ないです♪


EDはTV版同様、“新太が高校時代に聴いていたMDに入っている曲”というコンセプトの選曲。

選曲もいいし、今回はアニメーションとの相性もよかったです^^


● まとめ
リライフ生活は、
リセットされた環境での一からのスタート。

今いる自分を殺さずに生まれ変わらせるって、
真面目に考えてみると、結構実用的な実験だよね。

実際にこれからあってもおかしくなさそう。笑

いい青春物語でした。

OVAは話数が短いけど、
ちゃんと完結まで描いてくれて嬉しかったです♪

TV版も良かったけど、
このOVAはさらに良かった。

見てよかったと思いました^^

投稿 : 2024/07/06
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

海崎新太(27・無色)のやり直し青春ライフ、ついに完結…。

2016年の夏アニメで放送されてから約2年…
まさかこの作品の完結編が出るとは知らなかったので、私にとっては嬉しいサプライズでした。

アニメ本編では、海崎が3年生に入学するところから始まり1学期と夏休みまでの出来事が描かれていました。
この完結編では、思い出の詰まった夏休みが終わり2学期を迎えたところから物語が始まります。
もちろん、物語の内容は本編から繋がっているので、本編未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

この完結編の見どころは…私は「気付き」だと思います。
高校生になって個性的なクラスメイトと知り合って友情を育んでいく…
そこには高校生ならではの葛藤や悩みが溢れていて、27歳の海崎にとっては良い刺激だったのではないでしょうか。
社会人が道を決めて踏み出す一歩と、高校生の一歩は重みが違います。
そりゃ、背負っている荷物の大きさが違うから当然といえば当然です。

でも、この作品を見て思ったのは学生時代に踏み出した一歩によって自分に跳ね返ってくる責任・感情・事象…
これらは社会人として一歩を踏み出すための貴重な経験だった…ということです。
だから重さではなく踏み出すことが大切なのだと、この作品を見て思いました。

彼らは一歩ずつ歩んでいきます。
そして誰もその歩みを止められない…
その道は順風満帆で良い事ばかり…ということは決してありません。
悔し涙を流したり、死ぬほど後悔したり…
全ては人として成長する過程であり、これは誰もが通る道だと思います。
きっとこれが学生の本分なのかもしれませんね。

この物語は、学生の本分を噛み締める一方で、もう一つの気付きを与えてくれます。
ゼロからのスタートで最初は何でもなかった…
でもある日ふと気付くと視線が…きっとこれも誰もが通った道だと思います。

自分の意のままに行動する…もちろん縛りはありますが、これは学生に与えられた特権の一つです。
周りは当然の様にその特権を行使します。
でも、自分自身の枷がその特権に歯止めをかけるんです…
だって学生であって学生じゃないから…

だからこの葛藤も気付きが与えてくれた恩恵なんだと思います。
進みたい思いを必死にこらえて…でもまた直ぐ壁に直面して、そんな堂々巡りの繰り返し…
でも仕方無いんです…これが自分の選んだ道なんだから…

だから課せられた運命は受け入れる必要がありました。
それが最初の約束でもあったから…
でも、気付きから生まれてこれまで大切にしてきた気持ちが、運命を受け入れつつも抗わずにはいられなかった…
正直こんな展開は予想だにしていませんでした。
だって、全然抗うこと自体想像できなかったから…
だからそれがどれほどの効力があるかは分からない…
それは自らの記憶に刻むため…そして未来の自分の可能性に賭けた最後の足掻き…
私も小野屋と一緒にボロ泣きでしたよ…

この完結編における「気付き」とは何なのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
そしてラストの同調連鎖からの気付きはもう堪りませんでした。

オープニングテーマは本編と同じ…
エンディングテーマも本編同様、懐かしい歌が目白押し…
でも、16話のエンディングが久保田利伸 with ナオミ・キャンベルさんの
「LA・LA・LA LOVE SONG」で良かったと本気で思いました。
ここぞっ、という絶妙のタイミングで流れてきましたから…

サプライズって、嬉しい事ばかりじゃないのは分かっています。
それでも、この完結編は私にとって間違いなく「嬉しいサプライズ」でした。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 24

76.4 4 友情で引きこもりなアニメランキング4位
となりの吸血鬼さん(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (484)
1974人が棚に入れました
天野灯はひょんなことからソフィー・トワイライトという吸血鬼の女の子に助けられ、一目でソフィーを気に入ってしまう。灯は彼女の家に押し掛け、強引に同居を始めることになる。ソフィーは吸血鬼だが、人間を襲うようなことはなく、通販で血液や趣味のアニメグッズを購入している現代的で庶民的な生活をしていた。

声優・キャラクター
富田美憂、篠原侑、Lynn、和氣あず未、日高里菜、内田彩
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

この吸血鬼(推定360歳)はイジられ上手

2019.02.02 完走後追記/配点修正(加点)


5話で断念したものの気になる作品だったので、しばらくして完走。


ユルく気楽に観れましたね~

{netabare}「いやいい。花はすぐ枯れるから好きじゃない…」byソフィー(第7話){/netabare}

生活リズムや習性、感性。人間と吸血鬼との違いを良い具合にコメディに仕立ててましたが、時間軸の違いはいかんともしがたいなぁと途中から。。。
そんなシリアスな展開には全くならず、終始 “日常” でした。

肩の力を抜いて笑って観れる良品ながら、ちょっぴりほんのちょっぴりだけ切なさの香る作品です。



-------------------------
2018.11.06初稿
※隠しときます

{netabare}原作未読


きっと私、人外モノって嫌いじゃないんだと思います。
元は4コマ漫画という出自に倣って、ゆるめの日常が展開されていくほのぼのコメディです。

名作の誉れ高き『けいおん』ですら挫折した私にとって、日常系は鬼門。なのですが、、、

 「あ、これ観れるやつだ」

吸血鬼とJKの同居生活をあれやこれやと描くコメディになるかと思うのですが、周りの人間みんなゆるーく吸血鬼を受け入れて普通に生活してます。吸血鬼とカミングアウトしたところで、「へー、そーなんだ。すごーい。」あまりにも自然に受け入れてます。主人公ソフィーもそのあたりの警戒心がなく、ちょっと体質が違うくらいにしか思ってないのかと感じるほど。
かわいい女の子がただただかわいい日常を過ごしてます。

おそらく冒頭で「観れる」としたのは、日常の中に吸血鬼がいるというシチュエーションの違和感がきちんとコメディとして消化されていて、けっこうクスリとさせられる場面が多いな、ということが一点。もう一つは月並みながらキャラの配置の塩梅が良いから。
日常系の耐性が無い私のような者にとってはうれしい話で、コメディのお手本である“ギャップ”を吸血鬼という題材を利用して表現することで、平坦になりがちなこのテの作品(偏見)に変化をつけてくれてます。

{netabare}・血液は飲むだけでなく入浴剤代わりに風呂に入れるとお肌に良い、とか
・“血で血を洗う”の意味は、贅の限りを尽くすさまを表すと言ってみたり、とか
・スプラッター映画の血しぶきを見て「食べ物を粗末にしてもったいない」、とか
・夜行性の生活からアニオタ化してしまった、とか
・そもそもAmazonで血液が買えるのって、などなど{/netabare}

私達がイメージする定説の吸血鬼像を踏まえつつ、現代社会に意外と溶け込んでるソフィーの肩の力抜いてる感じがなんとも心地よいのです。


そのソフィーとともにメインを張るのは残り3名。天野灯、夏木ひなたの人間勢と、{netabare}4話で登場する{/netabare}エリー。合計4名に灯(あかり)のクラスメイト達が不定期で絡んでくる流れです。
序盤でソフィーとあかりの出会いから関係構築の描写をした上でキャラを増やして変化をつける手法も好感です。
どちらかというと常識人のソフィーと変態といってよいあかりの掛け合いを楽しみながら、そうはいっても突っ込みどころ満載の吸血鬼の所作すべてを受け入れるあかりだけだと徐々に視聴者を置いてきぼりにしてしまう可能性が生じそうなところを、もう一人の常識人(ツッコミ担当)幼馴染ひなたを登場させて潰しとく。さらにタイプの違う吸血鬼エリーを投入しバランスを取る。そのエリーさん、ただのバランサーかと思いきや、人間と吸血鬼って共存できないよね、が根っこにあったり、100年間眠っていたことで情報が更新されておらず現代社会に適応できてなかったりとか、新たなギャップを見せてくれる役でもあります。


OPEDはキャラソン。OP 吸tie Ladies歌詞「Chu!Chu!Chu! 吸っちゃうぞ」 なんてそのまんまなんだ、とある意味衝撃的です。


声優さんもひなた役でLynnさん(よりもいの給食お姉さん、風夏の風夏、アンゴルモアのヒロイン姫)、エリー役で和氣あず未さん(ウマ娘のスぺちゃん)と直近の私的注目株お二人が出演されててうれしい限り。



切るにはちょっと後ろ髪引かれる作品です。
いったん5話視聴済みというところで断念しますが、上記は備忘込みで。
2018年秋期は豊作揃いだと感じます。今回は、時間とHDD残量との優先順位により戦略的撤退をいたしますが、時間ある時に再開したいですね。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 48
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

\あっかり~ん/

原作未読/最新話視聴にあたり最下部に追記

好奇心旺盛な女子高生・天野灯(声:篠原侑)が、吸血鬼・ソフィー(声:富田美憂)と織り成す日常系コメディ。

登場するキャラやデザインはどれも可愛らしいものとなっており、通常ならば血液を飲むなどおどろおどろしい様子もこの作品に至ってはほのぼのしたものに見えてしまう。

正直、第1話を見終えた時点では物語の起伏が少なく、終始ほんわかした空気で展開していくものと思い、視聴を後回しか断念しそうになったけれど、第2話から一気に面白くなってくるので危ういところであった。

ソフィーの世間ズレっぷりも大概にして面白いのだが、灯ちゃんのズレっぷり&天然っぷりがやばいのです。失礼ながら見た目こそモブちっくで大人しめな外見だが、彼女の行動や発するセリフには時折ドツボにハマってしまい爆笑させてくれます。そののほほーんとした表情から真顔で繰り出されるものだから破壊力がよけいにやばいw ということで、こちらも最後まで視聴すること間違いなし。

どうでもいいけれど天野灯という名前は“天野”こずえさんの作品で『ARIA』主人公の水無“灯里”から来ているのかな?


▼第7話 {netabare}
いきなりの海からはじまった今回は、水着回というサービスカットなのかなと思いきや、すぐさま帰宅。(私的にはよっぽどの内容でない限りサービス回というのはいらんので逆に有難い)炎天下のビーチへ勝手に連れて来た灯も流石というべきか大概だが、ソフィーも「寝ている間に運んできたのか? 着替えたような気もするが~」じゃねえよw そしてスーツケースに戻るさまは可愛かった。エリーからも悪魔と指摘されていたがやっぱ灯はとんでもねえわw

今回はソフィーの可愛さが際立った回で、雷にびびった瞬間の作画が可愛かったり、びびってないですよとばかりに「もう少し眠るか」と棺桶に戻るさまも愛らしかった。Cパートでのヒマワリの種を数えるという行為、確かに気にならんこともないが普通はしないわなw しかし1231個もあるとは、これが本当ならちょっとした無駄知識に。

そして今回で一番笑ったのは、お祭り屋台にて金魚すくいというゲームを知らなかったエリーが「この魚たちを店の主人から救ってあげるのかしら」はクッソ笑いました。このアニメは世間ズレした吸血鬼ならではの設定を上手く活用しているところも面白い。てことでこれまで灯ちゃんばっかり目に映っていたけれど、ソフィー&エリーへの評価が縛上げした回でもありました。{/netabare}

▼最終話&総評
{netabare}最終回は、あかりとソフィーが散歩しながら、これまで登場したメインキャラクターたちと出会い、そしてラストはふたりの最初の出会いを再現するといった形で締めくくり、とてもこの作品らしい終わり方が良かったと思います。

▽総評
物語中盤までは、あかりの天然さや変態さ、ズレっぷりに笑いどころが多かったけれど、中盤以降は百合要素が高くなり笑いは影をひそめてしまった印象。序盤のあかりが面白すぎたので、ちょっと彼女に比重を置いて視聴しすぎてしまったため、後半は物足りなさを感じてしまったことも否めない。ただ、途中から登場したエリーがたまに笑わせてくれたり、ソフィーは終始一貫して安定した癒しを届けてくれました。作品全体を通して日常系の醍醐味であるまったりと和やかにそして多くの癒しをもらえた作品でした。{/netabare}


▼キャスト
ソフィー・トワイライト:富田美憂
天野灯:篠原侑
夏木ひなた:Lynn
エリー:和氣あず未
倉井朔夜:日高里菜
青木夕:内田彩

▼制作
アニメーション制作:Studio五組、AXsiZ
原作:甘党/漫画:既刊5巻
監督:秋田谷典昭
副監督:福島利規
シリーズ構成:髙橋龍也
キャラクターデザイン・総作画監督:酒井孝裕

▼主題歌
オープニングテーマ「†吸tie Ladies†」歌:ソフィー(富田美憂)、天野灯(篠原侑)、夏木ひなた(Lynn)、エリー(和氣あず未)
エンディングテーマ「HAPPY!!ストレンジフレンズ」歌:同上

投稿 : 2024/07/06
♥ : 36

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

キミだけすこし テンポがずれても

キャラの造形や配置が微妙に「ぎんいろモザイク」だなってだけで観始めたら、OP・ED曲に捕まった。
家事しながら流し見してた枠ではあるんだけど、癒されながらも妙に心ざわつくアニメでした。
基本的に、ゆるーい日常系百合ものです。
ただ、たまにしみじみ、エモいんですよね。
有限の昼に燃え尽きる人間と、悠久の夜に永らえる吸血鬼。
その時間は、まさに刹那しか交わらない。
のほほん百合ワールドに時折、残酷なまでの当然さで、その事実を差し込んでくる。
でも雰囲気は暗くならず、次のカットではいちゃついてて。

ライフスパン以外にも、吸血鬼と人間の断絶の描かれ方は意外にシビアです。
血以外口にしない、完全夜行性、日光にとても弱い。
ソフィーにぞっこんな灯のテンションとは裏腹に、二人の生活は微妙にスレ違い続ける。
(ジャンルプロパーな話をすれば、日常系なのに、キャラが共有できる「日常」自体が制限されているんですよね。
日常描写自体は丁寧ではあれキャッチ―じゃないタイプですが、種族の断絶が共有する日々の貴重さを際立たせていて。
日常の貴重さを演出するのに面白い切り口。)

まあ、そんなシリアスに観る作品じゃない。
吸血鬼はSNSで発信できてるくらいふつーに受容されてるし、食用の血の通販サービスまで発達してる。
個人間のミクロな種族的断絶はクローズアップされても、そこへのマクロの視点は存在しない。
たいへんに鷹揚な(めちゃくちゃ意地悪く言うなら、粗放な)作品です。
もちろん、「人×人外の日常系百合コメディ」ってジャンルからすれば必然的にこういう作品になるんだろうけど。

ただ、この作品の持つ鷹揚さって、どこから来るんだろう?とは思ったりします。
ジャンルより根源的な話で、この作品が属する文化の、社会的文化的な断絶に対するセンシティブさの問題が背後にあるのかね?、とか妄想しちゃう。
印象論でしかないけど、例えば、ディズニーやピクサーはこういうの作れなさそうじゃないですか。
『ズートピア』になっちゃうもの。
LGBTだとか人種問題だとか、ポリティカルな視点がどうしても入ってくる気がする。
向こうだと、キリスト教的な道徳観や、多人種・多民族・多文化の摩擦が社会にずっと横たわってて。
価値観の軸が明確だから、どうしてもそこから照射される光が届いちゃうような感覚。
その光線の上に、人と人外を同時に抱える作品世界の、生々しいひび割れが浮かび上がりそうなものなんですけど。
日本はそこらへん、ファジーというか懐深いというか。
社会背景を書割りとして無邪気に需要できるのはなぜなのか、いつまでなのか。
学識ない人間がふわっと、アニメの名を借りて語ることではございませんが。
こういう作品こそ日本以外じゃ案外作れないのかもな、てのはちょこっと思いました。
人外も百合も「尊い」で消費しちゃうオタクが単に節操なさすぎる説は、大いにある。

なにはともあれ、最終話、1話の出会いを再演する二人と、灯の「もう少し一緒に歩いていい?」「一緒にゆっくり、だよ」の言葉。
出会いのリフレインの後も、二人とみんなの日常が開かれた方向に続いていって欲しいなあ、なんて、尊さにマヒした頭でぼんやり願ってしまいました。
薄味だと感じることもあるんだけど、もっと観たかった、素直にそう思わせてくれた作品でもあって。
ひなたの暴走レズっぷりやソフィーの傍若無人さ、吸血鬼設定に真面目な小ネタの数々も好きでした。
もうソフィーの色んな「うむ」の声が聞けないとか…マヂ無理。

“HAPPY!! ストレンジフレンズ
私たちずっと一緒ね 約束
しあわせリズム
キミだけすこし テンポがずれても
笑顔で ドキドキしながら
一番に言いたいの「おはよう」って”
‐ED曲『HAPPY!!ストレンジフレンズ』より‐

我ながら、「いつか終わる日常の予感」と「それでも、いつまでも」に弱すぎるな。


60点

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

66.2 5 友情で引きこもりなアニメランキング5位
私がモテてどうすんだ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (417)
1928人が棚に入れました
男の子同士の関係を見たり妄想するのが好きな腐女子・芹沼花依を主人公にしたラブコメディ。花依は愛するアニメキャラが死んだショックで体重が激減し、校内のイケメン4人から好意を寄せられるが、男女のカップルでは萌えない。すれ違う花依とイケメンたちとのスクールライフが描かれる。

声優・キャラクター
小林ゆう、小野友樹、河本啓佑、松岡禎丞、島﨑信長、沢城みゆき、下田麻美、杉本ゆう、水島大宙、浪川大輔、津田健次郎、中村悠一
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男女の役割を入れ替えただけの乙女ゲーとは違うのだよ。モテる女子って大変そう‥

ぢゅん子さんによる漫画が原作のアニメ。漫画版は「別冊フレンド」に連載中の様です。

いわゆる乙女ゲー的な作風ですが、主人公の花依(かえ)さんが腐女子であり、等身大に近い女の子の姿として描かれているという点で、型通り(あんまり数多く見て無いけど)の作品とは印象にかなりの違いがあります。何となく略称がほぼ同じなアニメ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」を思い出しました。

主人公の花依さんは夢見がちな女の子の典型で、アニメに出てくる王子様の様な外見を持つ男子に次々とときめいてしまう様な子です。可愛いけどちょっと危なっかしいですね‥。あるきっかけを境に、太っていた外見が魔法でもかけたかの様に豹変してしまったから大変です。図らずも美少女然とした容姿を手に入れてしまった花依は周囲の反応の変化に慌てふためきます。

男子キャラについて、六見先輩以外の男子の気持ちがあまりも直情的で、下心に満ち満ちているのを傍観すると、やはり男としては少し辛い‥。高校生なんだから可愛い女の子に魅了されてしまう気持ちは分かるけど、思春期特有の病的な恋愛感情しか伝わってこないのは残念‥。もうちょっと女子を人間扱いして欲しい気が‥。おバカ男子たちが回を追う毎に成長してくれる事を願う。

アイドルものなど、乙女ゲー的な女子向けのアニメは最近多く見られる様になりましたが、男視点から見ると、男子向けのハーレムものとの本質的な差異をあまり見い出せない印象を度々受けます。

異性からモテるという図式について、例外はあるにせよ、だいたいの場合、男子は喜びつつも戸惑うくらいで済むけれど、女子は性別からくる肉体的な弱さを抱えているので、常に恐怖が付き纏い、作中の花依さんの様に決して素直には喜べないでしょう。ハーレムものの設定をただ逆転させたかの様なアニメとは違い、本作ではその様な男にはない悩みを内気な性格の花依さんを通して丁寧に描いている印象がありました。

以下はネタバレを含むあれこれ(5話まで)
{netabare}
4話では男子4人(3人?)の強力なライバル二科さん(イケメン?後輩女子)が登場し、その完璧振りに六見先輩以外の3人は対抗意識と嫉妬燃やしまくりでした。女子に嫉妬するんですね‥この人たち(笑)

5話は、いずれあるかも知れないと私的に予想(期待?)していた"振り出しに戻る"展開。七と四はまだ相変らずのおばか思考ですが、五十嵐君に大きな成長が見られました。花依さんを偶像としてではなく、人としてみる姿勢、良い変化だったと思います。見た目だけで恋するお話なんて、当事者にもなりたく無いし、観ていても面白くないですからね‥。残る二人の成長にも期待。

初回で男子達の軽薄さに気分を悪くした男子も女子も、ここまで視聴してみて切るかどうか決めても良いかも‥そんな風に思わせる第5話でした。

意外だったのは花依さんのダイエットのお話が1話で終わってしまったという事。かんたんに成功し過ぎてちょっと肩透かし。腐女子思考恐るべしと言うべきか‥。花依さん、しばらく太ったままでも面白いお話になったのでは? とも思われましたが‥今後も起伏ある展開(笑)が待ち構えている模様。
{/netabare}
ネタバレを含むあれこれ(最終話まで)
{netabare}
後半の事、初回では花依さんの外見に心奪われていただけの七島くんと四ノ宮くんも立派に成長して面目躍如。特に七島くんの成長には目を見張るものがありました。

でも妹に超優しい七島くんが、初回辺りでは粗暴な振る舞いをしていたのには、思い返せば違和感が感じられました。家族同士だとかえって慣れが手伝って言動などが乱暴になりがちになる事の方が多い気がしますが、それでも妹に優しく出来るお兄さんなら他の女性にはもっと優しく出来る筈ですよね?

10話からの六見先輩の花依さんへの恋愛感情を自覚する過程も面白かったです。個人への愛から博愛へと変わる事の方がありそうなのですが、逆だったので‥。博愛を経て恋を知り、個人を愛する事を肯定出来る様に成長したとも捉えられます。こんな大人な高校生がいるっていう事については驚きですが(笑)

最終話はラブコメお約束?の告白シーンがありました。アニメでは女子から男子に告白するという場面を結構目にしますが、大抵の場合は男からするものですよね? 心臓バクバク状態で(笑)高校生にしてみれば、かなり勇気のいる行為だと思いますし、大人になってもさらっと言えてしまう人も少ないかも知れません。このアニメでもその様な場面が描かれますが、それに続く意外な展開には仰天。もっと勇気があったのは花依さんでした。女子1人を含む5人に同時に告白されて、全員を振ってしまいまうとは!(考え様によっては同時に告白というこの状況が5人の墓穴を掘った気もします)

初回ではモテとは無縁の場所にいた花依さんなのに、焦らずにしっかりと現実を見据え、流れに乗らず、自分に正直な選択をした姿には笑かされ、感心させられました。この展開を私は逃げとは捉えません。

外見とかの問題は置いといて、最終的には花依さんの内面も含め彼女を好きになった5人と同じ様に、花依さんもまた、好かれた相手が全員イケメン(二科さんも含め)という目も眩む様な状況にも惑わされず、誠意ある選択をしたのでした。自分を偽らない花依さんのそういう所に誰も彼も惹き付けられてしまうんでしょうけど‥。10話からの流れで六見先輩一択と思っていたので意表は突かれましたが、こういう幕の下ろし方も清々しくて後味の良いものでした。
{/netabare}
腐女子ネタのギャグがあったり、花依さん(小林ゆうさん)の百面相芝居が面白かったり、笑える部分も多く、飽きずに楽しめるアニメになっているのではないでしょうか?

苦手意識のある乙女ゲーっぽい導入だったので、視聴続けようか迷いましたがギャグに救われました(笑)最後まで女性視点を大事にし、男子たちの成長もきちんと描き、笑いありドキドキあり、とても楽しいアニメでした。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 46

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

腐女子を知らない人の入門書…的作品だったのではないでしょうか?

この作品の原作は未読ですが、ジャケットを見てなんとなく逆ハーレム系の作品なんじゃ…と思っていました。
中央の椅子に女の子が一人座っていて、その椅子を取り巻くように男性が群がっているのですから…
この作品のタイトルからも十分に想定可能なジャンル…
でも男性声優陣が豪華なのと沢城さんも出演されるとの事なので、とりあえず見てみよう…という気持ちで視聴を始めました。

そして1話を見始めて違和感が…「あれ、ジャケットの女の子出てこない…」と思っていたら、ちゃんと出てきました。
とんでもない登場の仕方でしたけれども…

この物語の主人公は、高校2年生の芹沼花依…BLの大好きな腐女子です。
「王子様の隣は王子様…お姫様のポジションはココ…」と草葉の陰から王子様達の動向を見守るその場所が彼女の定位置…

世の中の腐女子を、草葉の陰に居続けられる人とそうじゃない人の2種類に分けるとすると、彼女は後者なんだと思います。
だって周りがそれを許さないから…

それでも自分の定位置に固執し続ける…それが腐女子なんでしょうか…
でも腐女子としての本領が発動するのは、限られた条件が整った時…つまり思い切り入れ込めるキャラが出来た時なんでしょうか…?

私の知り限り、私の周りには腐女子はいませんし、私はBLがあまり得意ではありません。
だから腐女子の考えに付いていけない部分もありました。

私もアニメは大好きですし、思い入れのあるキャラだって当然います…
リゼロのレムりんなんかは、きっと自分の事より大好きです。
でも彼女たちの様に特定のキャラに入れ込めるか…と問われると微妙です。
何故なら色んなアニメを見て色んな事を感じたいから…

だから聖地巡礼も普通に興味はありますが、「行かなければいけない」という使命感はありませんし、繰り返し同じ聖地を巡礼したいとも思いません。
まぁ、レムりんの聖地は異世界なので行きたくても行けないんですけどね…

少し話が逸れてしまいました。
この作品における彼女たちの入れ込みようは凄いと思います。
もしこの作品に私がいるなら、いくらアニメ好きでも立ち位置は男の子側だと思います。

でも、芹沼さんはもう少し自分の事…世の中の常識をちゃんと知るべきだと思います。
あの6人一緒の状態…一体いつまで続けるつもりなんでしょうか?
みんな学年がバラバラ…そして高校生活はたった3年だけ…必ず今の状態に終焉が訪れるのは、誰だって分かっている事です。

結局曖昧なままで終わってしまいましたが…まぁ、物語を続けるためには曖昧にしておかなければならない大人の事情も分かりますが、最後くらいもう少し現実をちゃんと直視した受け応えの聞きたかったのが本音です。
でも今の状態でも納得してしまう取り巻きの気持ちも、ものすごくよく分かります。
だって、芹沼さん…通りすがりの人が思わず振り返ってしまうほど可愛いんですから…

だから取り巻きの気持ちも複雑です。
自分だけのモノにしたい…という制圧感は当然あると思います。
でもそれと同じくらい「大切にしたい」「守りたい」「笑顔でいて欲しい」と思わせる彼女のオーラにすっかり魅了されているのですから…

そんな芹沼さんとその仲間たちの学校生活物語…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、From4to7の「Prince×Prince」
エンディングテーマは、村川梨衣さんの「ドキドキの風」
村上さんって本当に伸びやかに歌いますよね。12歳の1期OPの時も思いましたが、今回も伸び伸びと歌っています。
この曲も今度カラオケで挑戦してみたいと思います。

1クール12話の物語でした。
腐女子を知らない人の入門書…という位置付けの作品だったのではないでしょうか?
でも腐女子って物凄いパワーを持っているんですね。
いやぁ…勉強になりました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 28
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

人は見た目が9割?

BLを見たい腐女子が逆ハーレムのヒロインになったらというラブコメです。

花依は元々は太って目立ちませんでしたが、やせることで男性4人が恋愛感情でお近づきになろうとします。(正確には1名は違うんですけどね)

全体的にギャグ寄りなので男性でも楽しめます。腐女子が気持ち悪いというイメージも花依のBL好きは気持ち悪さが笑いに変換されてます。気持ち悪いという悪印象よりも、残念な子を見たときの笑いなので、「気持ち悪くて引く」という事はありませんでした。

男性側ですが、序盤は六見先輩という、落ち着いていて気遣いの出来る魅力度の高い人が一人勝ちに見えました、他の3人は花依がやせてから恋愛感情を抱きますからね。

しかし、各男性キャラについての掘り下げにより、ああ、この男はこういうギャップが可愛いなとか、ルックスの好き嫌いをを超えて花依を好きになり、知性的で頭が良い人だとか、か弱くて(それが可愛いのだろうけど)頼りないけどその心意気は買う、といった感じでそれぞれのキャラクターの良さを男の私でも分かるように引き出していました。

腐女子さんが興奮してしまう男同士の絡みについては、若干有りますが、花依が興奮しすぎて、笑いに変わります。なので、うわ、こういうねらったシーンいれちゃうんだ・・・というガッカリ感がありません。(これは普通の女の子が中心のアニメとかでもこのガッカリ感で評価をおとすことがあるので、この作品のここのバランス感覚は最高です)

また、花依を大好きな女子に花依が言い寄られるのですが、ここにも百合というよりは友達、親友というような友情の良さが有り、百合アニメに感じるような気持ち悪さがありません。むしろ彼女(仁科)は宝塚的な男勝りな魅力を感じます。

男性が見ても楽しめる作品になっていると思います。どの男の子も、度胸あるなーと、ヘタレな私からは見えました(笑)

蛇足
何かに夢中になっている女の子はとても可愛いと思います。それがBLでも(笑)
後OPとED共に好きです。OPは男性のみですが、workingのEDで男性のみが歌う曲も実は好きだったりします。

初回感想
{netabare}
芹沼花依。今作の主人公。腐友が引くほど腐っている。57とか75ってなんだ!?腐の知識が無いからわからんw
デブ→細めの美人になることで周囲の見る目が激変する。
美人になった後の容姿は、少し大人びた感じだろうか?
4人の男が花依にアプローチしてくる(正確には3人か?)特に先輩の六見遊馬の性格がイケメン。見た目が変わっても花依と見抜き、いつもと同じ対応をするそのブレなさ。見た目ではなく内面で誰か分かる凄いヤツ。デートの時も気配りが出来て、花依の体調を一番に心配し、オタク趣味も受け入れる、なんて器のでかい人!

コイツには男として敵う気がしない!でも今のところ花依に恋愛感情持ってないみたいなのよね・・・。

花依の着替えシーンで出てきたのも可愛いのでいいけど、デート本番で着てきた大人びた感じもいいですねえ。

不自然な男→男のやりとりではないので、割とすんなりと見れます。後、邪念をもった花依が腐りポイントでわらかしにくるので、気持ち悪さが軽減されてますね。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 39

63.4 6 友情で引きこもりなアニメランキング6位
とある飛空士への追憶(アニメ映画)

2011年11月1日
★★★★☆ 3.5 (331)
1534人が棚に入れました
たった二つの戦争中の大国しかない世界―――。『空の上では身分は関係ない』という自論を持つ「シャルル」だが、彼はまさに社会の底辺層であった。両国のハーフであるためにひどい差別を受ける彼は、飛空士としての腕の自信と、ある思い出だけを頼りに生きてきている。そんな彼に対して「ファナ」はシャルルが属する空軍を擁する大国の次期皇妃。天と地ほどの身分の差がある二人が主人公である。物語はシャルルがある作戦を告げられることから回り始める。それは「順調に進んでも五日はかかる広い中央海を、ファナを連れて二人で敵中翔破せよ」というものだった。接点がなかった二人に、つながりが生まれる。

声優・キャラクター
神木隆之介、竹富聖花、小野大輔、富澤たけし

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

端的に子供向け

オイラはよく言うのです、「厨二病」という言葉を使う以前に「子供向け」なラノベってかなり多いです
【良くも悪くも】です
これなら児童文学の方が良く出来てるよなー、何をもってしていい歳の大人にオススメしてるんだろう?
この出版社や書店は???って


誤解の無いように言っておきましょう
今作、『子供と一緒に見る映画としてはなかなかです』
今年のアニメ映画は子供向けに関してドラえもんとプリキュアを除けば正直に不作です
特にプリキュアの方は対象年齢が低めなのでより『子供と観る映画』の範囲が狭い
(余談ですがトランスフォーマーは完全に大人向け、SUPER8はスリラー好き向け、ハリポは・・・観てませぬ><)
そんな中ではこの作品が子供向けとしていい機能を果たしております
小学校高学年前後のお子様をお連れの方には是非にオススメしておいきたい


ちなみに“なぜか”PG12指定をくらってますので保護者同伴での視聴をオススメします
決していかがわしいシーンがあったりや残酷な描写が多いわけではないです
なぜレーティングの対象になったのかオイラには理解不能です┐(ーωー;)┌


お話は貧民街育ちで敵国とのハーフとして虐げられてきた生い立ちを持つ主人公が、いつしかエースパイロットに上り詰め、自国の命運を握る作戦を任せられるというものです
作戦の内容は敵の包囲網を潜り抜け、皇国の次期王妃となる令嬢を婚約者の皇子の下まで送り届けるというものであった
ただしそれをたった一人、たった一機の偵察機で行うのだ・・・


王道を感じる半面に脆弱な部分が目立ちまして、大きな体に細々とした足腰というアンバランスのようなものを感じる作品となってしまいました
オイラが感じた問題点は3つ


まず1つ目にキャラクターの弱さが目に付きます
次期王妃ファナは世間知らずで儚げで弱々しく、戦乱と権力者に振り回されるステレオタイプなお嬢様
実際の史実の上では、男社会が招いた戦乱に女性が巻き込まれてきたのは曲げようの無い事実であり、その反発としてせめてもの思いでフィクションの中の女性は強くあってほしいと願うことは、人類の歴史上当然のことなのです
強いヒロインというのは人々の願望と希望を叶える存在であり、ファナの様なキャラクターの魅力は特に王道フィクションにおいてはそこそこに留まる
(宮崎駿監督作品のヒロインが強くて凛々しいのはまさに具体例)
ですから人々がフィクションの中に強いヒロインを求めることはごく自然であります
恐らく原作者やスタッフは、このお嬢様なファナが旅路の末に成長する様を一番に見せたかったのでしょうが、それには少し演出が力不足という印象を拭い切れず、物語は終わりを迎えます
強いて言うなら「酔っ払う」シーンのところだけはファナが可愛く見えて良かったのですが、その後の二人がどうなるわけでもなしに、そんなところが「端的に子供向け」たる証拠でもあります


2つ目にファンタジーを史実っぽく描くのにはちょっと無理があるという点
公開前のプロモーション等でも『史実から隠匿された恋物語』という部分を押し出していましたが、そもそもに日本をモチーフにしたであろう敵国と連合国を髣髴とさせる自国の設定もやはり安っぽくしか見えず、ファンタジーなのか史実なのか・・・どっちつかずで中途半端な印象しか受けない
エピローグをあとがいちゃうところなんかモロです
宍戸監督の代表作といえばやはり彩雲国物語が挙げられますが、あれもハイファタジーをさも史実の様に描く演出をとっていました
どちらの作品にも【いかにも】な雰囲気しか漂っておらず、リアリティという面では物足りなさを感じてしまいます
(無論ですがドラマ性自体はまた別の話ですよ)


3つ目はチラホラと話題に挙がってはいますが、声優さんの点
まずオイラは神木隆之介くんの大ファンでして、特に彼が声優として主演したサマーウォーズや借りぐらしのアリエッティでの彼の演技は大変素晴らしいものだったと応援しています
しかし今作での彼の役どころはおしとやかなお嬢様のファナとは対比的で、よく喋ります
前2作の主演作とも比べてかなりの量の長ゼリフがあり、単純に演技力自体が進化した彼の実力とは反比例して『喋り疲れ』のような声の出し方が気になります
長旅で疲れ果てる主人公と同じく、(たぶん)喋り疲れているであろう神木くんのかすれていく声
もし演出の範囲内だというなれば、もっとしっかりとメリハリをつけるべきだったでしょう
後半はちょっと聞き取りにくいです
ちなみによく言われる『棒読み』とは全く違うのであしからず
注目していただきたいのはファナ役の竹富聖花さんでして、今作で本格的な演技初挑戦とは思えませぬ
素晴らしい


とまあ散々に言っては来ましたが、ラストシーンに関しては清々しくスッキリとした終わり方で大好きですね
そうそう子供向けなんだからひねりとかいらんのです
美しいラストこそが一番
ちゃんと「ダンス」の伏線も張ってましたし
チョコチョコと「オチがない」というご感想をお持ちの方もいらっしゃってはいるようですが、オイラとしてはあのラスト以外は考えられませんね
あの後、二人は逃避行の旅に、、、、なんてトンデモエンディングだったらオイラは納得しません^q^









ちなみに『空戦』が見所の作品でもありますが、CGによるドッグファイトシーンは割かし地味で、スペックで主人公達を圧倒する敵側の戦闘機のデザインも(やはり旧日本海軍の震電がモチーフなのでしょうが)航空力学などツマラネェ話をすれば「ちゃんと飛びそうにない」です(笑)
同じことが押井監督のスカイクロラでも散々言われましたが、戦闘自体はミニチュアっぽい等の批判に納得しつつも迫力を出さんとする演出であちらの方が圧倒しています;


空戦そのものよりも、むしろ架空の世界観であるが故に美しく切り取られて描かれる情景の数々の方が魅力的に感じましたね


さらに余談中の余談ですが、既存のスチームパンクとは一線を画する・・・内燃機関や外燃機関よりも先に燃料電池が発明されているという独特な世界観には、高校時代に燃料電池を研究していたオイラとしては燃えるポイントでした^q^









「ファナー!」って2回繰り返す必要ないですよね(回想はいらない)
あーゆー余分なことしちゃうのが宍戸監督の良いところというか悪いところというか・・・(´ω`;)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 23
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ひとりぼっちの追憶

小さい頃から人に目をつけられやすかった狩乃シャルル。
貧乏で気弱で何もできなかった彼は自由を求め「飛空士」になった。その技術だけは他の者を圧倒するほど抜群だった。
傭兵の身分であり、自分を目の敵にする奴も絶えなかったが、そこでは良い仲間もでき彼にとっては心地良い場所だった。
自分にぴったりの場所だった。(これってね、言葉にできるほど簡単に見つけられるものじゃないんだ。)
そんな彼の腕を見込んで上からある任務が言い渡された。
ある王国で次期皇妃となられるお姫様ファナ・デル・モラルをその王子の国へ引き渡したいとのことだった。
だが、傭兵の分際が運んだと知られればこれは末代の恥である。けれど戦争中であることもあり腕の立つ者が必要だった。
そこで狩乃の腕を借り強靭な警戒網を突破し安全な所で上の連中に引き渡す(引き渡すことで手柄はお偉いさんのもの)といった作戦だった。
狩乃はこれを引き受けた。これから始まります。”お姫様護送任務”


本作では、激しいドッグファイトがあれば、かたや静かな海の描写がある。
また、いますぐ駆け出したい恋を目の前にそれがどうしてもできないことで涙を呑む人間の繊細な描写もある。
人にとって一体何が「大事なもの」なのでしょう。忠義か、自分の意志か、愛するものなのか。
なんでもかんでも従えば良いことではない。かといって全部まとめて海に捨てることもできない。
それはあらゆる意味において危険でnaiveな行為だからだ。
揺れ動く自我に空も海も呆れるほどに綺麗で、人の間に起きていることなんて無関心に見える。
狩乃はどうすることもできず何重にも板挟みにされていく。最新型飛行機は好調に飛行を続けるのだ。

本作は日常的にTV放映されているアニメとは、一部そういう要素を含みながらも一味違ったテイストを持つ作品です。
目的は”お姫様の護送”、テーマはマクロな意味では”身分差の恋”。
大勢の敵と戦うところや、一度負けて一騎打ちでのリベンジなどかっこよく燃える「アニメ」的要素は確かにありました。
それは映像としても群を抜く出来でした。敵と遭遇する恐怖や死と隣り合わせにいることの閉塞感には身が縮むような思いをしました。
空中戦でのGもこちらにそのまま伝わってきます。まさに生死の境を縫うような緊張感です。

このように意図して作られた「バトル」もありましたが、もっとそれ以外のところこそがこの映画の醍醐味です。
たとえば、狩乃とファナの距離を詰めていく過程や、飛行機での長距離移動の描写、そして狩乃シャルルの視点での物語の推移は普通の「アニメ」とはいささか違ったものを感じさせます。
まだよそよそしい2人が海の真ん中で停泊したり、戦線をくぐり抜けたりする中で親密になっていく描き方は明示的過ぎなくて僕の好みでもありました。
それにストーリーの内容にも言えることですが偶然性の描き方も良かったです。
彼らはただ踊らされているわけではなく、物語の中でちゃんと生きていました。ひとつひとつの出来事が常に新鮮でした。
それらの中でも特筆すべきは狩乃シャルルの人生背景を含めた上での本作での描写が何よりも素晴らしいこと。
“上司たちからは最初から最後までドブネズミ扱いされ、不遇な運命の中でやっと見つけた幸せにも手を伸ばすことは許されない。
物語の中で目的達成に向けてひたすら真面目に取り組む姿は凛々しくもあるが、その背中からはわずかに悲しみが漂う。
達成したところで名前の残らない仕事。たくさんの犠牲を払っても自分らには一切目を向けない上の人間たち。
これが終わって自分に残るものはなんだろう。ああ、金だ。それもたくさんの金だ。”
この反動もあってかラストシーンは最高です。もの凄い感動がありました。


どうもあにこれ内での評判は良くありませんが、シャルルの背景やファナとの距離の絶妙な描写は心を震わせてくれます。
この作品にしかないものをそれぞれに見つけられるかどうかはその人のコミットの深さ次第です。
どこまでシャルルという人間を捉え辛い経験やその立場を理解しこちらから共感していくか、彼とファナとの関係にどれだけの想いの温かさとまたその儚さをみることができるか。
これは好みの問題でもあるけれど、少なくとも声優の良しあしや漠然としたファクターを繋げて鳥瞰する以前の問題です。
王道であるとか、無難であるとか、そういうところに留まらない、まぶしいくらいの輝きを秘めた作品です。
一見の価値は十分にあります。
とても良い作品なので観る際にはどうか斜に構えず、まっさらな気持ちで観て頂きたいです。ぜひ一度。そしてもう一度。

{netabare}


レビューのタイトルは原作のこの作品の漫画化を担当したのが小川麻衣子さん。
ただいま『ひとりぼっちの地球侵略』進行中の方です。
そんで、この漫画が大好きなのでタイトルを合体させたというどーでもいい話ですw

閑話休題

ラストは見事でした!
ファナを引き渡した後の金がホントにごみのように見えました。あのシーンはなかなかのインパクトがあります。
そしてなにより最後の飛行です。かっこよかったー!ホントかっこよかった!
最高の愛の表現です。素晴らしい!

物語としては愛の逃避行をしなかったことにより、共同体が阻む苦しみがひしひしと伝わってくる結果になりました。
でも悔しいですねー。んー、歯がゆい!脚本にしてやられましたな。

まあそんなわけでとっても好きなんですよ、この映画。

{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 18

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ひ・く・う・し・・・ひくうし(-_-(合掌)

      ↑
滝○クリ○テルさんをイメージしてね^^!


某トロピカル系サイトを筆頭に
書籍通信販売系のサイトで「とあるシリーズ」を探そうと
“とある”というキーワードで検索すると
上から5~6番目くらいに必ずといっていいほど候補に出てきたのがこの作品

気にはなっていたのですが
まさかアニメ作品になっていたなんて想像すらしてませんでした

原作はラノベ
ジャンルは恋愛、戦争、ファンタジー

「飛空士シリーズ」というシリーズモノの一作品で
「とある~恋歌」や「とある~誓約」などの作品があります

ちなみに「~恋歌」は2014年1月よりアニメ作品が放送予定だそうです


お話は・・・
タイトルのとおり
とある飛空士さんのお話^^
そのまんまです

ここで注意して欲しいのはタイトルが
「~飛空士~」であるということ・・・

分かりますか?

“ひこうし”じゃありませんよ”ひくうし”ですよ”ひ・く・う・し”

分かりにくいのでもう一度書きます

ひ・く・う・し・・・

ちなみに
わたしのパソコンで”ひくうし”を変換したら
最初”引く牛”って出てきて
その後どう頑張っても正しい表記にならないので
「飛行」→一文字消して→「空」→「士」っていう順番に入力
あとはコピペで対応・・・って
どうでもいいことを無駄に書いてしまいました

とりあえず
「飛空士」という肩書きを持つ人がいる
どこか”別の世界”のお話ということです^^

その主人公で”引く牛”・・・じゃなかった^^
“飛空士”の「狩乃シャルル」(かりのしゃるる)くんと
どこかの国のお姫様(になる予定)の「ファナ・デル・モラル」ちゃんの
淡い・・・
だけど
とても熱い恋のお話

観終わって
なんだかよく分からなかったので
とりあえずWikiでリサーチしてみると
“「ローマの休日」と「天空の城ラピュタ」の
切なさと爽やかさを意識しながら執筆された”と
記述されていました

えーと
とりあえず
ラピュタは分かりました
飛行船みたいなものが飛んでいたので・・・

でも
“ローマ”はないでしょ
っていうか
この手のお話ならモチーフになる作品って他にもたくさんあると思うのに
なんで”ローマ”?

ソフトクリーム出てこないじゃん
飛空機(“ひこうき”じゃないよ”ひ・く・う・き”^^)がバイクの代わり?
真実の口は?
グレゴリー・ペックみたいな優男は?(シャルルくん?マジで?ありえない~)

でも原作の先生様がそう仰るのならそうなのでしょう^^


さて
率直な感想を一つ(といいながらダラダラと)書かせていただくと

あの終わり方はない

ストーリー自体が
なんか煮え切らない感じで終わっていて
“もうどうでもいいや^^”
っていうような幕引き

さらに
最後は
二人のその後を
字幕カットで説明ってどういうこと?

二人の行く末がこんな軽いものだなんて・・・

せっかくアニメ作品にしたのに
これじゃあ全く意味がない

なんか・・・
こう・・・
なんというか・・・
もっとドラマチックな演出もあるでしょう?

たとえばエンドロールのとき
その後の二人の姿を
ダイジェストで流すとか・・・(NG集じゃないよ^^)


さらに
憤慨(半分キレた)してしまったのは
ファナちゃんの声

これはもう
小学生が国語の教科書を読んでるか
私がやる気のない上司に啖呵切っているみたいな(知らんわ!)

セリフの棒読みですよ~

そして
今にも舌を噛みそうなくらいの滑舌の悪さ

いっそ噛んじゃって
「かみまみた(>_<)」って言ってくれたほうが
いくらか可愛げがあるのに
(まあどう転んでも私はブチキレます^^)

くわえて完全にキレてしまったのが(もうキレまくってる^^)

ファナちゃんのしつこいくらいの「引く牛さん!」の連呼

セリフの半分くらい「牛さん」引いてるんじゃないの!?

「引く牛さん!」
「引く牛さん!」
「引く牛さん!」
「牛さん・・・引く?(笑」って

あまりにもテンポ良く叫ぶもんだから
「よっ!」
「はっ!」って
思わず
拍子つけてしまったじゃないの!

ファナちゃんの声の人のスキルを考慮して
あえて
「牛さん」のセリフを多くしたのか

原作から既に「牛さん」というセリフが多かったから
ファナちゃんの声の人が決められたのか

って
あれれ
なんか話題が「牛さん」に飛んじゃってますね^^


とにかく
世界観やストーリー
空中戦などのアクションシーンは良かったのですが
細かいところに不満のある作品でした~

あっさり締めてゴメンナサイ~

投稿 : 2024/07/06
♥ : 25

64.7 7 友情で引きこもりなアニメランキング7位
文学少女 劇場版(アニメ映画)

2010年5月1日
★★★★☆ 3.7 (274)
1387人が棚に入れました
文字どおり食べてしまうほど文学が好きなヒロイン・天野遠子と、彼女によって無理やり文芸部に入部させられた男子高校生・井上心葉が様々な事件の解決に乗り出す学園生活の模様を綴った野村美月の人気ライトノベル・シリーズを映画化した劇場版アニメ。『銀河鉄道の夜』がモチーフとなっている原作の第5巻『“文学少女”と慟哭の巡礼者【パルミエーレ】』をベースに、心葉と彼のトラウマとなっている少女・朝倉美羽との運命の再会がもたらす切なくも愛憎入り交じる人間模様を描く。

声優・キャラクター
花澤香菜、入野自由、水樹奈々、宮野真守、小野大輔、豊崎愛生、下田麻美、平野綾
ネタバレ

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

視聴ルートと個人的適性。

【わたしのタイプと視聴ルート。】

前もって言っておくと、私にとってチャレンジ色の濃い視聴でした。

・普段見ないタイプの作品(恋愛強め)
・キャラデが好きな方ではない(少女漫画風?)
・普段は比較的情報を入れずに視聴するタイプだけど、今回沢山のレビューをじっくり(ネタバレ抜きで)読ませていただいてからの視聴。

3つ目は、どうやら劇場版とOVAが補完関係になっているらしいという構成を知って視聴順を決めるためやむなく‥というのが大きな理由。
先ず、そういうタイプのわたしが書いたレビューなのを前もって言っておきます。原作未読。

で、わたしが選んだ視聴ルートはというと、
OVA(3作品)→劇場版でした。情報比較の甲斐もあり、個人的にはこのルートで正解だったと思うのですが、さらに完璧を期すためには、「プレリュード(OVA)」→「劇場版中盤まで」→「レクイエム(OVA)」→「劇場版クライマックッス」、で、デザートに「OVAのラプソディー」。
これがN0TT0Nお薦めの視聴ルートですw
お試しあれ。



【軽く内容などについて。】

山とガールが、肉食と女子が、ゲスの極みと乙女が出会う遥か以前からまるで四文字熟語か慣用句かのように融合している『文学』と『少女』。
この飛行機雲のようにまっすぐなタイトルから、爽やかで、なにか清廉なイメージを勝手に持ってしまうのですが(キャラデも含めて)、結構、闇な部分を描いた作品だったと言えます。
宮沢賢治の文学作品をモチーフにしている点など文学関連のフィルターを通した表現が多いのですが、この作品の主題は「トラウマ×恋愛」だと思うので、爽やかとか癒される系の物語を、心掻き乱されることなく視たい人にはお薦めできません。要注意です。

ただ、文学少女こと天野遠子先輩の登場している時間帯、特に文芸部の部室シーンは別。逆光などの作画クオリティも手伝ってか、とてもいい感じの空間に仕上がってます。

ですが彼女、ほとんど物語に関わってこない。
この部分は上記の視聴ルートで多少改善されますが、物語を食べる彼女、そもそもこの物語の中での立ち位置も、この特異な設定と同じように読者であったのかもしれません。
ファンタジックな着地も読者目線と捉えればなんとなく合点がいきます。
てか、OVAプレリュードを視聴すると、このはと遠子先輩との出会いの意味が180度変わるエピソードが仕込まれています。
実はこの物語、遠子先輩の思惑がかなり‥‥ry

そして物語の主題「トラウマ」に関しても劇場版だけでは消化不良だったと思います。わたしが朝倉美羽というちょっとアレなキャラに高いリアリティを感じたのはOVAレクイエムのおかげだったと思ってます。

全体としては、リアルな葛藤に対してファンタジーな爽やかさを被せてくる演出がう~~ん‥でした。
空気感としては良い「転」→「結」だったと思うけど、この辺がカッチリ融合して説得力をもっていればもう少し楽しめたかと思います。

ということで、わたしの未知のジャンルの適性チャレンジは"保留"という感じになりました。小さな一歩は踏み出しましたが、恋愛度強の作品を堪能できる素養はまだ確認できてません。

作品については、正直劇場版単体ではあまり物語を評価できませんが、OVA込で視るんであれば、それなりに楽しめるかと。突っ込みどころも完備してますしね。

※以下OVAの話込みのネタバレ。

{netabare}

正直言うと劇場版とOVAの連続性が欲しかった。
大人の事情が多大に影響していたのでしょうが。。

キャラデは意外といけたし、髪揺れや光表現などの作画クオリティも高く視やすかった。ちあの身長が完全に1m切ってたシーンあったけど流石に吹いたwだまし絵かとww

内容的にはOVAも含めると美羽のキャラは説得力あったと思う。思うのだけどトラウマ克服の展開が安易なのは否定できない。一言で救われることが絶対に無いとは言わないけど、遠子先輩と初対面なのも含め、積み重ねが無さ過ぎて説得力が‥。

そもそも抱えてる問題はリアルに描いてるのに解決方法が唐突で、しかもファンタジー‥というのがちょっと興ざめでした。
しかも美羽が克服したとみるや遠子先輩に一目散なこのはw
なんたるフットワーク、切り替えの速さ。バロンドール候補に推薦したいレベル。

その遠子先輩は魅力的に描かれてて良かった。魅力的でいて物語に殆ど関わらないという立ち位置がある意味斬新だけど、OVA込みならまあまあ理解できる感じ。物語を食べる設定もOVAで結構お腹いっぱいにはなるんだけど、返す返すも劇場版と連続性を持たせて頂きたかった。

以上です(`_´)ゞ

{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 17
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ファンタジーだからこそ心の動きが自然でした。

 dアニメのトップにあったので、あまりのなつかしさに視聴しました。本作を見て思うのは、感動とかいい作品って、決してリアリティじゃないですね。

 どんな荒唐無稽な設定の中でも人の心の動きをしっかりと描き切っていれば、一見バカみたいな設定、ちょっと不自然な物語の展開が、かえって感情を強調してくれて深く感動できます。それが、日本のマンガやアニメそしてラノベのいいところだと思います。そしてその代表が「文学少女」なのかもしれません。

 出てくる女がみんな不快になる要素を持っています。ヒロイン遠子も含めてです。彼女は無垢でもありますが、我儘です。でも、深く深く主人公を尊敬し理解しています。しかも、主人公が井上ミウだということを知らなかったのにです。そして、その事実を知ったからED前のあの2人の美しい場面につながってゆきます。

 {netabare} 誰よりも好きで理解していて尊敬しているから一緒にはいられない、{/netabare}という決断って古典的ではあります。が、これを自然に描こうとするのはストーリーに力がないと間抜けになります。遠子の決断に至る心の動きの説得力は、文学を味わうという「文学少女」の不思議なファンタジーな設定だからこそ活きてきます。

 で、本作のメインキャラ、ミウがいるわけです。まあ、この子についてのエピソードは正直不快なだけですが、主人公が小説家になるきっかけとか、遠子との対比という意味で重要です。ミウは主人公にきっかけを与えましたが、結果として彼の小説家としての未来を危うくしてしまいます。でも、遠子は主人公を少しずつ癒し、最後は{netabare}自分の気持ちと引き換えに背中を押します。{/netabare}主人公に対する執着と理解、心を壊したか癒したかが描かれていました。だから、最後の10分くらいの感動につながりました。
 号泣は言い過ぎですが、結構涙が自然にあふれてきました。

 それにしても平野綾さんは、うまいですね。いろいろあって活躍が中途半端なのは残念ですが、声の演技という点では非常に才能がある方でした。素晴らしかったと思います。

 非常に面白いし、懐かしくてさっき原作全巻買い直してしまいました。本作は不思議なことにこの映画の前段となるシリーズがTV等でアニメ化されてないんですよね。で、いきなり映画ってすごいですね。是非TV化希望といいたいですが、今のラノベと比べて作風が古いですし、当時としても異色だったと思います。多分もう無理でしょうね。

 予備知識が無くても、本作だけでも楽しめます。人の設定もストーリー展開上知識無くても読み取れる部分は多いです。
 ただ、やっぱり登場人物とかの関係で入り込むなら原作読んだほうが良いかもしれません。竹田という女の子。原作はかなり強烈でしたが、本作ではあんまり感じませんでした。

 なお、エンドロール後のあれはそういう事です。良かったですね。

追記 皆さんのレビューで知りましたがovaあるんですね。さっそく探してみます。


雑記です。

 宮沢賢治についてはビブリオ古書店でも取り上げられていますし、ピングドラムでは主題でした。銀河鉄道999はまあモチーフにしただけですが。作品そのものは銀河鉄道の夜以外に沢山アニメ化されています。アニメ見るなら一度宮沢賢治はじっくり読んでおいた方がよいかもしれません。

 覆面美少女作家というと、北村薫を思い出しますね。多分作風からいって本作の原作者も読んでいるのではないでしょうか。
 北村薫は意図したわけではないですが、おっさんで学校の先生で身分を隠したら女子大生と勘違いされたみたいですね。この人は人が死なない推理小説の元祖とも言われています。氷菓とかハルチカとか好きな方にお勧めです。

 追記 なお北村薫はリセット、ターン、スキップの3部作で時間跳躍というSF要素を一般推理小説に導入した功績もあります。一般人?が見る普通のTVドラマ化もされているのでその意味では日本のクリエータに多大な影響を与えた人です。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 2

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

(他人の)愛憎劇。それは最高のご馳走。

アニメ見ると感想書く習慣がついたせいで最近よくやる(エロ)同人RPG
クリア後の感想書かないとなんかモヤモヤする体にされてしまった。

ドロドロ検索シリーズ。
今回はこの文学少女。110分かそんくらい。
原作はあるらしいのだけど知らなくても特に問題無し。勿論私も知りません。

タイトルがドロドロ劇に似つかわしくないので視聴前は半信半疑ではあったけど考えてみればあのスクイズだってタイトルは学校の日々という割りとさわやかなタイトルでした。

結論から言えばそれなりに良作。多分マイナーなんだろうけど掘り出し物だったと言ってもいいレベルだったようには思います。

今回のヒロインズは3人。ttと同じですね。
主人公はいつものドロドロ劇専用主人公だと思って頂いて大体構わないかと。

この作品。ヒロインのキャラは比較的立ってたと思います。
この手のお話の肝はヒロイン達がどれだけ魅力があるかに掛かってると思うのです。

では3人のヒロインを簡単に見てみましょう。

タイトルにもなってる文学少女。これが主人公の1個上の先輩にして文芸部の部長?
見た目はいかにも文学少女って感じの地味ながらも可愛い感じですね。
地味故に個性を持たせるつもりだったのかこの子は本が好きな余りに本を食べてしまう妙な癖?があります。
ああ、いや本を食べるはさすがに人外すぎでしたね。正確にはページをちぎって食べる・・・ですね。
お前は山羊の生まれ変わりかよと突っ込みたくもなりますがこのおかげかインパクトは強いです。

続いて美羽。
所謂ヤンデレに近い存在で本作品のドロドロ劇の8~9割程度は彼女が担ってると言っても過言ではないでしょう。
先輩が光だとすれば完全にこちらは闇ですね。
実際にいれば関わりたくないお方ですがこういう物語だと彼女のような存在は実に映えます。
お前石仮面被っただろと言いたくなるくらいタフネスなのはさすがに変な笑いが出てしまいますが。

んで3人目。
こういう話の3人目のヒロインてのは何故か扱いが軽いことが多いですが彼女には見せ場もあり比較的恵まれたポジションだったのではないでしょうか。少なくとも私は好きでした。

3者3様の魅力はあるんですが悲しい共通点として全員が身内にカイジ君いますか?と問いたくなるような立派な顎をお持ちな点が多少気になると言えば気になるかもですね。
1度気にするとね。どうしてもそこに目が行くのは人間の悲しい性なんでしょうかね。

序盤は穏やかな普通の物語してますが暗雲立ち込めるのは大体中盤辺り以降でしょうか。

先輩が妙に魅力あるせいかこのままドロドロ抜きのさわやか恋愛でもいいかなぁと不覚にも思ってしまった時期もありましたが物語が荒れてくるとやはりそれはそれで心躍るものがあるのです。

それと一応タイトルが文学少女となってますので宮沢賢治とかは頻繁に出てきますが特別詳しくなくても多分支障はないかと思います。

全体的に見ても上手く纏めてある印象が強いのですが出来れば12~13話くらいでもう少し深くしたものも見たかったかなぁというのは本音ですかね。


ネタばれ無しじゃ詳しく聞けないのだけどラストの先輩の決断がなぁ・・。

どうしてこんなことなったのか、私にはわかりません。
これをあなたが読んだなら、その時、私は死んでいるでしょう。
…死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。

これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。 byひぐらし

いや死んではないけどまさにこんな気分。
なんとなく察しはつくもののなんだかなぁて感じです。

まぁ終わってみれば良作だったと思います。少なくとも見て損することは無いのではないでしょうか。
劇場版ということを考えれば程よい愛憎劇具合で御座いました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 20

61.2 8 友情で引きこもりなアニメランキング8位
SERVAMP -サーヴァンプ-(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (214)
1088人が棚に入れました
高校1年生の城田真昼(しろたまひる)は、道端で一匹の黒猫を拾いクロと名付ける。ところが、その猫は、サーヴァンプという、契約した人間の言うことを聞く“SERVANT(下僕)"の“VAMPIRE(吸血鬼)"だった!契約によってクロの主人となってしまった真昼は、吸血鬼同士の争いに巻き込まれ戦うことになるのだが…?吸血鬼×主従契約・現代バトルファンタジー!

声優・キャラクター
寺島拓篤、梶裕貴、下野紘、堀江一眞、柿原徹也、津田健次郎、小野友樹、村瀬歩、島﨑信長、木村良平、鈴木達央、松岡禎丞、鈴木裕斗
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

美男子の狂宴

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルとしては、バトルものになるのかな。厨二感が痛々しい感じでした。あまりオススメは出来ませんが、美男子がいっぱい出てくるので、そっちが好きな方には良いかもしれませんね。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いや~、「近年稀にみる感動しない最終回」でしたな(苦笑)

なんか、中身の薄い言葉を仰々しく言って、よくは分からないけど格好良い風な必殺技を連発し、いつの間にか絆が深まって事件が解決しているって感じのアニメだと思いました。

全体として、ふぁ~っとしてた印象。設定だけつくり、様々な要素をつまみ食いしていった感じ。

各話レビューで何度か触れましたが、2話の「戦争はコミュニケーションの手段だよ」っていう椿の言葉には確かにシビレました。エスカフローネのディランドゥー様以来の狂人キャラになれるかと期待してましたが、徐々に底が浅くなっていく感じが残念でなりませんでした(特に最終話で、唯一魅力のあった椿の魅力が皆無になりました……)。

なんか、しっかりとした駄作でしたね(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
第1話
白と黒に猫って、「K」かい(笑) 主人公の はなかなか良いキャラですね。自分がやらない方が面倒くさいって気持ち、かなり同意です。あの「誰かやれよオーラ」に包まれていること自体が疲れるんだよね。

第2話
ラスボス風の椿が登場。狂人系ですが、う~ん、なんか今のところ、安っぽい? 「戦争はコミュニケーションの手段だよ」は、良かった。新鮮な台詞。

第3話
素朴な疑問だが、なぜ、数多のアニメで「人外の最強は吸血鬼の真祖」となっているのでしょう? 最初はどの作品なのかな? バトルもので武器は大切ですが、箒ってのは良い。どんなバトルになるかが、楽しみだ! 5分前の世界って、ハルヒか?

第4話
クロの心象世界から始まりますが、「お前がいることで不幸がバラまかれる」というのは、キツいね。その自覚と自戒が、黒がああいう、なんに対しても冷めた(風)の性格になった原因なんだろうね。ダウトダウトは、どう見ても、GUILTY GEAR(格ゲー)の「ファウスト」なんだが(汗) 桜哉のトラウマ、重い。意外と重要なキャラになってきた。椿のキャラは良くなってきたね、イクラは、不覚にも笑ったw

第5話
あ~猫飼いたい、癒されたい、猫アレルギーだけど(笑) NARUTOの作者、岸本先生が、「一番簡単なキャラ付けは、口癖をつけること」とおっしゃっていましたが、サーヴァンプにもそれが生かされてますね。5話でまだまだ世界観を広げてますが、収拾つくかな?

第6話
次第に、椿が主人公に(笑) イヴは固有の能力があってよいのだけど、肝心のサーヴァンプにあまり能力による優劣や相性などがなく、バトルものとしては完全に空振りの気配。

第7話
「人間の想像できることは実現できる」「影がないと光も存在できない」と、どこかで聞いた台詞をこれみよがしに使われてもね(汗) バトルは相変わらずつまらない。誰がどういう理屈でどう強いかが分からない。というか、サーヴァンプにしたって、「強欲」は大して強欲じゃないし、「傲慢」は大して傲慢じゃない。椿以外はキャラが定まってない感じ。

第8話
鈴を壊すだけで新祖の吸血鬼を殺せるとか……どんだけ弱体化やねん(汗) もし私が新祖なら、絶対にサーヴァンプにはならないな、メリットがわからん。

第9話
咲哉が、「椿さんの戦争は鍵を探すための手段」って言ってたけど、椿にとっては「戦争=コミュニケーション」じゃないの? あれ、一番良い台詞だったのに。いや、だから憤怒したり嫉妬したりしようよ、折角の兄弟会議。クロの心象世界でのシロとのやりとりは、なんか、こう、悪い意味で恥ずかしくなってきた(*/ω\*)。

第10話
ハイドとリヒトのバトル(口喧嘩)は、リヒトの台詞が図星を突きすぎて、なかなか良かった。あそこまで(相方に)酷いこと言うのはなかなか新鮮。「強欲」は一番欲しいモノがもう手に入らないから、何も欲さなくなったんですね。今回は珍しく面白かった♪

第11話
バトルを頑張ってるけど、能力の説明もほぼナイなかで、なんかいきなり格好良い風の必殺技がバンバン決まっていく(苦笑)

第12話
椿の戦う理由って、ただの復讐だったの? 鍵とかよくわらんのだが。にしても、シロに抱きつかれた程度で霧散してしまうような憎しみだったのか……。

なにがどうしてこうなって、なにによってどれがどう解決したかもよく分からないラストなのだが(汗)

原作連載中なのは分かるけど、アニメはアニメでちゃんとケリをつけようよ(あの流れでCパートがないことに驚愕!)。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

口癖は「シンプルに」…けれど設定はあまりシンプルじゃなかったような…^^;

この作品の原作は未読です。事前情報も無く視聴を始めましたが、可愛らしい黒猫が実は吸血鬼でした…こんな設定が面白いと思い視聴を継続した作品です。

この物語の主人公は、高校1年生の城田 真昼…ある日、彼は道端で一匹の猫を拾います。
でも、その猫はただの猫ではなく吸血鬼…そして真昼はあまり状況が分からないまま黒猫…クロと契約してしまい、吸血鬼同士の戦いの物語が動いていきます。

真昼のシンプルに…という考え方は嫌いじゃありません。
人が嫌がることを率先してやったり世話を焼いたり…基本的に優しい性格の持ち主です。

一方でクロ…常に気怠そうな振る舞いは正に怠惰と呼ぶに相応しい存在…
でも彼は気怠いだけじゃありませんでしたけれど…

物語の序盤は付いていけましたが、クロの様な吸血鬼が8人もいる上、契約者や下位吸血鬼などワラワラ出てきた時点で、展開についていけなくなってしまいました。

1クールの作品なのにたくさんのキャラが登場すると絶対に覚えられませんし、覚えようとすると、おいてけぼりを食ってしまいます。
しかもどこか尖っているところにキャラの個性を見出せば良いのでしょうが、皆さんそれぞれが尖っているので、逆に個性が埋もれてしまった感がありました。

物語は至ってシンプルです…椿なる8人目の吸血鬼を矯正し計画を阻止すること…
そして椿が抱き続けてきた確執の原因についても触れられているので理解もできます。
でも、キャラが多すぎてそれぞれの個性をうまく引き出せなかったのか、或いは引き出せていたとしてもいまく伝えられなかったのか…

特に中盤のバトル…迫力も見応えもありましたが、敵味方の区別がつき辛く、何でそのバトルが起こっているかの説明も少なかったと思います。
結果的にクロと椿以外の吸血鬼の印象があまり残らなったのが残念です。

この作品…1クールという枠に納めるには情報量と設定が多すぎたのかもしれません。
この手の作品は嫌いじゃありません…もう少し尺と説明があればもっと違う評価になったと思います。

オープニングテーマは、OLDCODEXさんの「Deal with」
エンディングテーマは、寺島拓篤さんの「sunlight avenue」

1クール12話の物語でした。途中で置いてけぼり感はありましたが、物語のラストは綺麗に纏まっていたと思います。
それと、wikiをチラ見した時に気付きましたが、キャラデザは、「神様はじめました」の山中純子さんだったんですね。
最近では夏アニメで放送された「ReLIFE」や、現在放送中の「信長の忍び」のキャラデザと総作画監督を務めていらっしゃるそうです。

原作はまだ続いているようです。もし続編が制作されるなら、設定や状況を
もう少し詳しく説明して貰えると嬉しいです。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12
ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

吸血鬼+七つの大罪

原作は未読ですが、
作品設定自体はとても面白いものだと感じました。

まず、珍しいことに女性キャラがメインででてこない作品です。

一言でまとめると「拾った猫がやる気のない吸血鬼でした。」←

{netabare}なんでも引き受けてしまう主人公 真昼。
引き受けるって言っても、自分がやってしまった方が早い。って感じかな。
「シンプルに」っていうのが口癖らしいが、

自分でやってしまった方が手っ取り早いってだけに思えた。

正義感溢れる爽やか少年ではあったが、黒猫を拾い「クロ」と名づけた。
鈴を首に着けてあげて、自分が面倒をみることにした。
↑これがすべての元凶。

クロは吸血鬼だった。
とある条件の下、人間と契約し「飼われる専門の吸血鬼(サーヴァンプ)」

主人(イブ)になる条件が「名前」「物」「血」をもらう事。

全部揃ってしまいましたね~♪

七つの大罪になぞらえて7人いるサーヴァンプ。

その中でも「怠惰」のサーヴァンプだったクロ。

1話から「めんどくせ~」だの、「向き合えね~」だのヤル気がないのだけは伝わってきた。

そんな中、8人目という「憂鬱」の吸血鬼 椿が現れて襲われる。

真昼の仲間として、
「色欲」「傲慢」と仲間になり、「嫉妬」はよく分からないけど、
最後は「強欲」とも打ち解け、椿を倒す!までがストーリー。
{/netabare}

設定は悪くない。
また、キャラデザも綺麗だし、各々のキャラも良かった。

裏切りや、パートナーとの絆なんかもよく描けてたんじゃないかな。

ただ、
{netabare}テンポが悪い。

唐突に椿のサブクラス出てきて闘います。

仲間も増えて、自分の必殺技。仲間の必殺技も見れますが、
もっとバトルを描いて欲しかったし、

七つの大罪をモチーフにしてるのに7人出てこないのかよ!!!!!!!

サーバンプを作った親を殺す殺さないで論破した過去・・・
7人中 3人が殺す 3人が殺さない・・・で、クロにゆだね

結局クロが殺しました。
兄弟喧嘩起こりました。
クロは罪を背負ってます????ん???

3人「殺す」側だったのに?
ちょっと理解できなかったな・・・なぜクロだけ?

最終回の椿倒すところなんて、無理矢理感はんぱなかったね~。
最初の椿登場シーンなんてThe悪役って笑い方してたのにね~。

もう少し尺考えて構成して欲しかったな。
{/netabare}

キャラデザは女子向けといえば、女子向けだし、
ストーリーが男子向けかもしれない。

設定は良かったが、物足りなさが出てくるし、消化不良も多々ありで
まぁ、うっすい内容でしたな。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8

68.0 9 友情で引きこもりなアニメランキング9位
放課後さいころ倶楽部(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (286)
918人が棚に入れました
とびっきりの「楽しい」を、キミと!いつもひとりでいること—。人付き合いが苦手で引っ込み思案な武笠美姫にとっては、それが当たり前の日常。そんな美姫が、天真爛漫なクラスメイトの高屋敷綾、クラス委員長の大野翠、ドイツからの転校生エミーリアと出会い、ボードゲームを通して友情を深め、少しずつ前に進んでいく。当たり前だった日常が、特別な毎日に変わっていく—。

声優・キャラクター
宮下早紀、高野麻里佳、富田美憂、M・A・O、黒田崇矢
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

軸足が定まらない感じ

京都を舞台に女の子たちがボードゲームを通して友情を深めていく感じ…なのかな?
取り敢えず1話に関してはかなり微妙、というか有り体に言えば面白くなかった

まず京都弁いる?というのが一点
{netabare}京都が舞台だし京都弁もそりゃあっていいと思うけど、モノローグまで含めて無理に京都弁を話させる意味がない
つーか京都を舞台にしたアニメなのに京都弁を話すのが一人だけなので、むしろ京都弁であることが違和感になってしまっている
これが東京を舞台にして京都出身の転校生が主役になるなら分かるけど、京都が舞台だから逆に据わりの悪さばかり目立つ
{/netabare}

キャラの行動原理もストーリーありきでグチャグチャ
{netabare}内向的でクラスの親睦会すら嫌がる主人公というキャラ付け自体は気にならないけどその設定がマイナスにしか活きてこない
クラスメイト相手にまともに話せないまではともかく、ゲームで負けそうになって身動きが取れなくなるってどうなの?と
その割にほぼ初対面の相手に連れ回されて流れで仲良くなるのはゲーム仲間を作るための無理な展開に見える

そしてこの内向的な主人公を引っ張っていく牽引役のツインテも何から何までおかしい
グイグイ迫ってきて道案内を求める…までは分かるけど、「道案内してよ!→迷子ごっこをしよう!」って意味不明すぎる
結果として案内を求めた主人公を逆に引っ張って歩き回ることになるので言動のおかしさばかり目立つ
というか牽引役としてキャラ付けがされているはずなのに本筋のゲームに関しては素人そのものなので、正直存在意義は皆無と言っていい
前半はストーリーを進行させる役割だったのに、後半はストーリーを乱す場面ばかり出てきて単純な役割としても中途半端
もっと純粋にゲームを楽しむ役割とかでも良かったんじゃないの?

ゲーム屋でバイトする委員長と店長に関しては見るべき点もないので割愛
良くも悪くも普通のゲーム進行役って感じ
強いて言えばコワモテの店長ってキャラ付けが「マジで相手をビビらせる店長」となるのはゲーム進行を乱すだけで不要な設定だってくらい
{/netabare}

Aパートの展開が一つも必要じゃない
{netabare}実際のところは主人公と牽引役のツインテの出会いから仲良くなるまでを描いてるから必要なはずなんだけど、本筋を思うと尺の無駄
そもそも、上でも書いたけど道案内を(強引に)頼まれたそばから唐突に迷子ごっこなんて始められて「すごい!楽しい!」となるかって話
特に主人公は内向的で人と同じ楽しみ方が出来ないだなんだと言ってるわけで、そんな人間が一日振り回されただけで変わるかと言うと…

時間を割いてまで描いた二人の交流に説得力がない上に、本筋となる後半のゲーム描写が薄味になっているのでとにかくマイナス
これなら「学校から出た直後に案内を求められる→案内途中に偶々委員長を見かけてゲームの世界へ」くらいアッサリで十分だった
というか導入をどんなに短くしようと違和感は拭えないし、いっそ出会いのシーンはカットでゲームから初めて良かったんじゃない?とすら
{/netabare}

肝心のボードゲームの描写が全然面白くない
{netabare}ゲームのルール自体はちゃんと説明されているので、何をしたいゲームなのかは理解できる
ただ、初めてやるゲームなのに序盤の手探り感も全てカットしていきなり終盤のピンチだけを描写されても、こちらに緊迫感が伝わらない
ルール説明を終えてから少しでも良いので勝ち負けを気にせずプレイする楽しさを描くことは出来なかったのか?

ここまではまあゲームをオマケに皆が楽しむ様子を見せられるなら問題ないんだけど、プレイヤーが全然楽しんでないから雰囲気も悪い
店長が大人気なく一人勝ちしようとするって展開自体は普通に有りがちだから気にならない
ただ、それに対して青髪の主人公が本気で萎縮してプレイを半ば放棄するのは見ていて単純にイライラした
これが罰ゲームがあるような真剣勝負ならまだしも、今回のコレは店長主催のボードゲームお試し会なわけで……
萎縮する理由も無ければ視聴者にそのジメジメした雰囲気を見せる理由なんかもっと無い
観光案内を強要されたシーンでは唐突に仲良くなる癖に、こういうシーンだけ初期設定に沿った内向的な要素を持ってこられても、という感じ
{/netabare}

委員長が介入して主人公を勝利に導くシーンも爽快感がない
{netabare}結局の所序盤中盤がないままいきなり最後だけ見せられても没入できるわけがない
知らないチーム同士の野球の試合を9回から見ているような気分
そして、介入によって得られた勝利を経て主人公はボードゲームの楽しさを知るわけだけど、そこの説得力が全く無い

アニメ的な話で言えば、委員長が介入して勝たせるのはともかく、プレイ中萎縮させる必要はあったか?
ゲームの魅力を感じて少しずつ心を開く様子があるならともかく、プレイ中特に楽しそうにしている様子はない
そんな主人公と負けそうになって文句を言い出すツインテ、勝ちに拘る店長という三人の様子にゲームを楽しんでいる雰囲気は感じられなかった
ボードゲームって皆でテーブルを囲んでワイワイやるパーティゲームの要素が大きいわけで、ゲームの魅力を描くならまずそこだろうと
序盤中盤を丁寧に描いて少しずつ主人公が笑顔になっていって、最後に負けそうになったところを委員長がアドバイス、のほうが収まりが良い

これでは主人公が楽しみを見出だせた理由がただ勝てたから、というだけになってしまう
そんな曖昧な理由で楽しんだところで今後も継続的にプレイしたい!とはならないだろうと
そもそもボードゲームの魅力をテーマにしたアニメなのに楽しさの中核になるポイントを描けない時点で失敗じゃないか?という感じ
{/netabare}

京都を舞台にしたい、女の子同士の友情を描きたい、ボードゲームの楽しさを描きたい、を整理しないで適当に並べただけの展開
そこに繋がりがないから3要素を並べる意味がないし、無理につなげたことでキャラの動きや感情が不自然になっている
京都弁の違和感だったりツインテの声のキンキン感だったりを抜きにしても躓く箇所が多すぎる印象
2話以降はもっとゲームを通した交流を丁寧に描いて欲しい

2話視聴
{netabare}色々酷い

まず開始のモノローグ
絶対あんな陰気な始まりにする必要なかった
周りを見て「楽しいと思えない」とか語りだすと楽しそうに見えない
もちろん直後にノーパンが声をかけてくる所で転機が訪れたってのを表現するためなんだけど、
それなら最初から主人公を笑顔にすれば良いんじゃないの?
理由もなく周りを下に見たようなモノローグで初めて、結局その直後には同じ穴のムジナじゃねーか!…ってジョークにもならないんだが

で、今回初登場の男キャラ
まあ一言でいうと「要らない」
少なくとも、2話で出すキャラクターではない
メインの3人は前日に一回ボドゲを遊んだばかりで、まだまだ人間関係が固まりきってない状態
まずはこの3人(と店長のおっさん)だけでボドゲを進めていって、気兼ねない関係性が出来上がってから入れればいいだろうに
ボドゲ経験ほぼゼロ、友人関係はこれから、という段階で新たな人間を入れても3人の繋がりが薄い以上会話が広がることもない

肝心のゲーム描写
ここがやっぱり酷かった
「ごきぶりポーカー」というゲーム自体は心理戦が主体で面白い要素もある…はず
ただ、肝心の心理戦を行うのがノーパンvs男の間ばかりで、他二人はチュートリアル解説のキャラに終わっている
心理戦だし、女の子3人がトークをしながら害虫当てをするだけで性格の掘り下げもゲームの和やかな雰囲気を見せることも出来たはずなのに…

心理描写に関わる部分は
男→ノーパン「ノーパンは嘘がつけなそう」
青→男「ノーパンに惚れて接待プレイしてそう」
これだけ
委員長はマジでチュートリアルを語るだけのゲーム進行役でしかない

じゃあゲームの描写はどうかっていうと、委員長のゲーム解説と嘘の混ぜ方の注意を終えたあとはひたすら学校の背景を映すだけ
手札やテーブルの推移も見せること無く、階段だの廊下だのを映す画面に「これはゴキブリです」などの台詞だけが挿入されていく
1話でも書いたけど、ゲームの推移を見せないまま終盤だけ描かれても面白くもなんとも無いんだって……

オマケに最後の勝負は「ノーパンが負けないように接待する」っていうゲームの本筋から外れた部分の駆け引きがメインになってしまっている
もうね、ゲームを見せる気がないならゲームしなくていいよっていう
しかも今までのゲームがずっと顔も手元も見えないままだから、視聴者はノーパンが嘘を付いているか否かを想像することすら出来ない

ただまあここまでならまだ許せた
マラケシュと違って分かりやすいルールだし、接待プレイに徹しつつも自分も負けたくないっていう計算があるため多少のゲーム要素も見えたから

問題は結末の部分
ノーパンは勝負に負けて害虫カードが揃って敗北してしまう
ここで、負けたノーパンがマジで泣いて男キャラに詰め寄ってくるのは本当にキツかった
1話の繰り返しになるけど、ここでプレイしてるのはパーティーゲームなわけ
しかも1話同様初見ルールを覚えるための練習も兼ねたお試しプレイ
負けて悔しいのはともかく、それを理由に泣いて詰め寄る様子を見せられても説得力がないし、何よりゲームの印象が悪くなる

で、そうやって泣いたキャラがシーンが変わった瞬間「楽しかった!もう一回やろう!」と言い出すのはちょっと気味が悪い
そりゃアニメの序盤で友情ブレイクなんか出来るわけないのは分かるけど、そうならそうでもっと穏やかにゲームをしろよと

多分作者がゲームを舞台に話を作ることが出来なくて、適当にキャラを泣かせて無理にドラマを作ろうとしてるんだろうな、と
ならゲームをテーマにした話をそもそも作らなければ良かったんじゃないの?という感想しか浮かばないわけだけど

その後の勘違いネタが云々のラブコメもどきはどうでもいい
話の本筋ではないし、その辺が意味を持ち出すのはもっとあとだろうから
ただ、
「ゲームで泣いて空気を壊した挙げ句、男キャラの好きな相手を勝手な解釈で推測し、根拠のない推測をさも真実のように他人に言いふらす」
こんなキャラのどこに好感を持てる要素があるの?というのを作者はもう少し考えて欲しい

暴走キャラが扱いやすいのは分かるけど、ノーパンは1話から通して人の話を聞かず面倒に巻き込んで癇癪を起こしてばかりの最低な正確になってる
主人公もそうだけど、作者の都合で雑なキャラ付けをした挙げ句フォローが出来ないのは下の下だと思う
次回あたりもっとちゃんとしたキャラ設定に変更していて欲しい{/netabare}

4話視聴
{netabare}3話も大概アレだったけど、半ば諦めてたから感想は書かないようにしてた
4話はちょっと我慢もできないくらいキツかったから書いとく
もしかしたら5話途中辺りで見るの辞めるかもだし

生徒会副会長がピンク髪でピアスしてるってなんなの?キャラデザもうちょっと無かったの?
そして文化祭の会議だけど、そもそもなんで内容を大幅に変えようとしてるの?
というか生徒会長は入院していても会話が普通にできる状態なんだし、大枠の方針を聞くくらいしてないの?
文化祭の企画が例年通りになりそうってだけでなんで大ピンチみたいな空気感出してるの?
というか回想での生徒会長の描写、会議をほったらかしてお喋りって流石に不真面目すぎじゃないの?
そしてそんな会長に対して注意して、「校則を守れ」と副会長が言うわけだけど、自分の髪とピアスは何なの?
資料作成を指示する相手が適切じゃなかった、と会長がフォローを入れてるけどそもそもそれらの指示って会長の仕事じゃないの?
一年生で周りの人間を把握しきれてない副会長に仕事を丸投げして、自分は最後に横槍入れて仕事した気になるってむしろ会長は無能じゃないの?

もうね、アホかと
シーンが切り替わる度に違和感が増えていくって何を考えてるのかと
つーかここに挙げた違和感なんてどうでも良くなるくらい以降の展開がおかしいのって本格的にアホかと

いくらバイト申請の管理を生徒会が行ってるからって個人情報を漁るのが当然みたいな描写はどうなの?
そうしてやってきたバイト先に対して「金稼ぎは大学入ってからでいいじゃん」って、バイトしたこと無いのにその発言はどうなの?
そしてバイトしている理由として将来の目標を語った相手に対して、思い切り夢を馬鹿にする発言を繰り返すってどうなの?
拒否をされたから居座って出ていかない、と言うのはただの営業妨害じゃないの?
そもそも自分一人の我儘で文化祭を変えようとしてるのに、事情も言わず無理矢理協力を求めてる点はどうなってるの?

本当に、ただ単純にイライラした
「皆を笑顔にしたい!」とか言ってるその口で、夢を語って実際にそれに向けて努力をしている人間を馬鹿にするって普通有り得ないシナリオ
そしてこれに対する反論を委員長本人はほとんどしない上に、主人公の青髪は引っ込み思案を見せてろくな反論もできない
ボドゲアニメとかそういう諸々を抜きにしても、こんな展開をわざわざ行う意味がわからない
これが仮に委員長が主人公で、副会長がメインのライバルキャラっていう対立構造で1クール進行するならまだ分かる
ただ、副会長はこの回だけ(後半ででるかもだけど)のゲストキャラで、委員長はメインではあっても主人公キャラではない
何をどうしたら序盤のキャラ紹介レベルの回で脇役のギスギスをメインにすることになるんだろう

Bパートからはゲーム勝負
「勝ったらバイトを続ける、負けたらいいなりになる」ってどこの闇のゲームだよ…
再三になるけど、こっちは「ゲーム内の盛り上がり」を見たいわけで、「ゲームの外のいざこざ」ばっかり見せられても楽しいわけがない
そしてルールを聞いてなお馬鹿にした態度を崩さない副会長

最初に軽く3回分カードを並べるシーンを見せられた
ここで数字の小さなカードの利用法を示したり、不用意なカードの出し方が失敗を招くことを見せてくれたのはプラス
ただ、それ以降は恒例のダイジェスト…

結局中盤終盤の展開は数個の台詞だけで示されての結果発表
「放課後さいころ倶楽部」ってタイトルだし勝つのはそりゃ当然、しかも途中の展開が無いから駆け引きの盛り上がりもないただの予定調和
そして当然ながら副会長がビリ…なのは良いけど、負けた副会長が持っているカードを投げ捨てるのは悪印象にも限度がある

というか序盤からカードの出し方に失敗して、その後も一切挽回できずボロ負けしただけ
にも関わらず「このゲームが面白いのも分かった!」と半ギレ口調で言ってしまう副会長
最初からゲームを馬鹿にして空気を悪くして、いざゲームが始まると序盤から一切挽回できずボロ負け

こんな展開を受けて「面白かった!」なんて言われて誰が信じるの?
負けた腹いせに適当言って逃げてるようにしか見えないんだけど
負けた側に「面白い」と言わせたいなら、ある程度拮抗した勝負のなかでゲームの楽しさを感じさせないと駄目だろうと
今回で言えば駆け引きで相手にカードを押し付けるなり、ブラフで出したカードを騙して安全に置くなりやりようはあったはず
そういう「楽しんでいる副会長」という最低限の要素も描かずに、何をどうすればこのゲームの楽しさを描けると思ったの?
正直ここまでの話数ででてきたゲームはすべて印象が悪くなっているとしか思えない

4話は今までのモヤモヤと違って、ハッキリと酷い内容だった
一応メイン3人の人間関係は一通り描き終わったし、こっからはちゃんと和やかなゲーム風景を描くようにして欲しい
ゲームの外で問題を起こして、その問題とギスギスをゲームの内側に持ち込んで地獄みたいな雰囲気でゲームをする展開はもうウンザリ
もしも5話すらゲーム外でシリアスを描くようならいよいよ視聴を辞める予定{/netabare}

結局6話で断念
{netabare}5話は割と面白かったけど、やっぱりメイン3人の「外側」で起こったトラブルがゲームのきっかけになってたので微妙だった
そして6話冒頭で店長とその知人がやっぱり喧嘩腰になってて、ちょっと見てられなくてそこで断念

この回からボドゲ制作っていう新たな軸がでてくるのは粗筋で知ってたんだけど、そこまで見てられなかった
メインキャラの交流が薄味なのにトラブルだけはやけに豊富、そしてゲーム描写も薄味…
ちょっとこのパターンが多すぎかな、と

話をワンパターンにしないためにサブキャラのトラブルを持ち込んでいるんだろうけど、それが足を引っ張っている
トラブル発生→ゲームダイジェスト→なんかいい話風エンドとむしろワンパターン化を起こす主要因
しかもトラブル描写でAパートを使うせいでメインキャラの掘り下げが不十分
オマケにゲーム描写がBパートだけに追いやられ、一話完結形式のためダイジェスト化が免れない

この辺が解消されないまま、なおも店長が発端でトラブルを起こそうとしているのはあまりにも芸がない
シナリオに工夫がないまま紹介されるゲームのクオリティが下がることだけは確実なため、自作ゲーム云々は見ようと思えない
結局、半分近くを見てもテーマどころか「何をウリにしたいのか」すら伝わらないアニメだった{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 5

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ボードゲーム楽しい

ボードゲームを題材にした作品。ボードゲームを通して登場人物たちが仲良くなっていく。
作中でも述べられている通り、日本では電子機器でやるゲームのほうが圧倒的に人気でアナログなボードゲームの人気はない。アナログなやつってコミュニケーションツールとして優秀だからもっと流行してほしいと願っている。平成の最後くらいからちらほらボードゲームカフェが増えているということは少しずつ火がついているということなんだろうけど。この作品がアニメ化したのもそこを受けてかな。

アナログなボードゲームの代表格と言えば麻雀かなという感じあるけど、近年では雀荘も減少しているし、する人自体も減っている。それに僕はルールを覚えるキャパシティーがないので、主にカタンしてる。
カタンは結構、運要素があってビギナーズラック狙いやすいし、ルールも割とシンプルで1ゲームにそこまで時間がかからないから参加しやすい。この作品でも触れてほしかった。有名すぎて触れないんだろうけど。
翠が最後作っていたボードゲームはなんかキングドミノに近いものがある。シンプルで毎回異なる自分だけの作品を作りあげられるところも魅力。

1ゲームするのに5時間かかるようなヘビーなものから10分以内で終わるライトなものまであるし、運要素、チキンレース、完全に実力だけで決まるものまで幅広いボードゲームは楽しい。ただ、ネットでやるのはつまらない。人と対面して表情とか会話があるから盛り上がるし、楽しい。一人ではできないけど、そこが魅力なんです。実際、ボードゲームをやれば割とすぐ仲良くなれる気がする。誘うハードルは高いかもしれんけど。

人とあまり関わりたくない美姫でも人と打ち解けていってわけだし、ボードゲームの効力が発揮されている。友達が増えて、悩みがあって励まされて努力してというあたりを単純に楽しめた作品だった。綾は女の子の感鋭い発言からの猛烈な勘違い。恥ずかし楽しい。
なんだかんだ周囲の人間は優しくて見ていてほっとする。マキにもギャップ萌え。

文化祭の催しの良いアイデアにラップバトルが挙げられていたのは見逃せなかった。ラップバトルは人が死ぬ恐ろしいものだから禁止じゃあ!!


OP
Present Moment 富田美憂
ED
On the Board 武笠美姫(宮下早紀)、高屋敷綾(高野麻里佳)、大野翠(富田美憂)


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
いつもひとりでいること--。人付き合いが苦手で引っ込み思案な武笠美姫にとっては、それが当たり前の日常。そんな美姫が、天真爛漫なクラスメイトの高屋敷綾、クラス委員長の大野翠、ドイツからの転校生エミーリアと出会い、ボードゲームを通して友情を深め、少しずつ前に進んでいく。当たり前だった日常が、特別な毎日に変わっていく-。

1. 知らない世界
いつも引っ込み思案で人付き合いが苦手な武笠美姫は、ある日、天真爛漫なクラスメイト、高屋敷綾に声をかけられ、一緒に知らない場所をさまようことに。そんな奔放な綾に戸惑う美姫だったが、初めて人と一緒にいる温かさを感じる。帰り道、街でクラス委員長の大野翠を見かけ、あとを追ってみると、「さいころ倶楽部」と書かれたいかがわしい店にたどり着く。美姫と綾が恐る恐るドアを開けてみると、そこには見たこともない数々の美しいボードゲームが彼女たち待っていた…。

第2話
人付き合いが苦手な武笠美姫は、ボードゲームを通じて高屋敷綾、大野翠と親しくなることができた。ある日の放課後、3人でボードゲームをしようとしていたところに、翠の幼馴染みで、綾の隣の席の田上翔太が教室の入口に…。「忘れ物を取りに来た」と説明する翔太だが、綾に誘われ、ゲームに参加することに…。張り切ってゲームに参加した翔太だったが、なぜかそわそわと落ち着きがない…。それに気がついた美姫の胸に、ある想いが湧く。「もしかしたら、田上くんて…。」

第3話
ある日の休日、美姫は綾の家で遊ぶことになった。美姫が待ち合わせ場所に向かう途中、神社の境内を歩いていると、猫が軒下に隠れてしまって困っている綾の姉、花と出会う。綾の家に着くと、綾、翠、花と、花の友達の牧京子とボードゲームをすることに。見た目が不良風の京子に戸惑う美姫だったが、彼女は美姫と以前どこかで会ったような気がしていた…。ボードゲームを進める中、美姫は京子との出会いを思い出していく…。

第4話
楽しい時間を一緒に過ごせる仲間ができた美姫にとって、一学期はあっという間に過ぎ、文化祭の季節が近づいてきていた。そのころ、生徒会副会長の渋沢蓮は、文化祭の催しの良いアイデアが浮かばず悶々としていた。蓮は中学のときの後輩だった翠に協力をお願いするのだが、「他にやりたいことがあるから」と断られてしまう。諦め切れない蓮は翠のバイト先のボードゲーム店『さいころ倶楽部』に乗り込み、ボードゲームで決着をつけようと持ちかける…。果たして翠の『やりたいこと』とは…?

第5話
夏休みに金沢の海へ旅行に行くことになった、美姫、綾、翠の3人。美姫の叔母が女将の旅館で、美味しい食事や温泉を満喫する。温泉を出ると能登地方に古くから伝わり、今も遊ばれているゲーム、“ごいた”を見つけて、早速みんなでプレイすることに。叔母は、美姫が幼い頃にもこのゲームをやったことがあると言うが、美姫にその記憶はなかった。翌日、水着に着替えて海に行こうとした美姫たちだったが……。

第6話
翠がバイト先の『さいころ倶楽部』で自作のゲームを店長にテストプレイしてもらっていると、そこへ店長の友人で、有名なゲームデザイナーのジョージ・ペレスフォードが現れる。「俺にもプレイさせろ」と言うジョージだったが、翠は「未完成だから」と断った。すると、ジョージはそんな翠に「残念ながらそのゲームは完成することはない」と断言する。

第7話
喫茶店に一人でいた美姫は、突如現れたマキに半ば強引にツーリングに誘われる。風光明媚な山中で無邪気に川遊びを楽しんだあと、美姫のカバンに入っていた、“もんじろう”で遊ぶことに。ゲームの中で〝お互いに相手の悪口〟を言い合って遊ぶ2人。辛辣なマキの悪口にショックを受けながらも負けじとやり返し、次第に心が解放された美姫は「おおきに」とマキに感謝の言葉を伝える。その言葉の意味をマキもわかっていて……。

第8話
文化祭のボードゲームカフェの参考にするために、学校の近くに新しくできたボードゲームカフェを訊ねた美姫、綾、翠の3人は、そこでドイツから来た転校生、エミーリアと出会う。ゲームを通じてすぐに仲良くなる4人。そして文化祭当日、4人がメイド姿で接客するボードゲームカフェは大繁盛するが、それを快く思わない生徒会副会長の渋沢蓮は……。

第9話
美姫、綾、翠と『さいころ倶楽部』でゲームをしていたエミーは、共にゲームデザイナーになろうと約束した友人をドイツに残してきてしまったことを思い出し、思わず涙する。そんなエミーを見て自分と同じ夢を持っていると知った翠は、急に態度が変わってしまう。だが翠と仲良くなりたいエミーは、みんなで“だるまさんがころんだ”がやりたいと言いだすのだが……。

第10話
カメラマンをしている綾の父親、建司が二年ぶりに帰国した。綾はさぞかし喜んでいると思いきや、建司は仕事仕事でほとんど家に居らず寂しい綾。そこで美姫たちはエミーの家で行うクリスマスパーティーに招待しようと提案する。だが建司はその約束をすっかり忘れて撮影の仕事を入れてしまっていた。綾は、これまでの不満が爆発し、怒って家を飛び出してしまう。

第11話
NYの有名ゲームデザイナー、ジョージ・ベレスフォードが開催するゲームコンペに参加することになった翠は、オリジナルゲームのワンルームを完成させることに必死になるあまり、自分を見失いかける。そこでもう一度原点に戻ろうと思い出の場所を訪れる翠。そして遂に完成したゲームを美姫、綾、エミーと4人でテストプレイすることに。果たしてその出来は……。

第12話
終業式の日。美姫は、綾、翠、エミーと出会えたことでとても楽しい一年間だったと振り返る。だが二年生になればクラスが変わってしまう。それが寂しくてずっとこのままでいたいと思う美姫だったが、翠も綾もエミーも将来の夢に向かって歩み始めていた。立ち止まっているのは自分だけと感じた美姫は一人取り残されたような疎外感に見舞われてしまうのだが……。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

コミュニケーション、イマジネーション、タクティクス、ラック

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ボードゲームを遊ぶ女子高生の日常アニメ。ゲームを通じた、夢や友情が描かれる。

基本的には、ゲームのルールを紹介して、遊んで、各キャラの成長や交流を描く。

わりと変わったテーマに取り組んでいるアニメだから、たくさんのアニメを観てきて、新鮮さを求める方にオススメですかなね。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
将棋、囲碁、オセロ、麻雀。

日本人に馴染み深く、代表的なボードゲーム。

その醍醐味は、戦略性と駆け引き。ルールがシンプルで奥深いものだからこそ、広く長く、愛され続けているんだろう。

そして、上記のいずれもが、日本において衰退(競技人口の減少)している(と思います)。

なぜボードゲームが衰退しているかと言うと、多分、「人と面と向かってプレイするのが面倒」だから(なんじゃないのかな?)。

ボードゲームは、演出などの面においては絶対にテレビゲームには勝てないと思う。

どんなボードゲームも、テレビゲーム化できないものはないだろうし、許可さえ出れば、「100以上のボードゲームを詰め込んだテレビゲーム」も簡単に作れる。ネットに繋げばいくらでも相手を探せる。

でも、それでもボードゲームに勝てないのは、「生でのコミュニケーション」だ。

勘違いしている人もいるかもしれないけど、ボードゲームは、「ゲームを楽しんでいる」以上に、「コミュニケーションを楽しんでいる」。少なくとも、私はそうだ。

私は、麻雀が好きだ。世界で一番面白いゲームだと思っている。でも、そこまで上手いわけではない。大体、頻繁にやったのは学生時代くらいだし。

私は麻雀自体も好きだが、麻雀中のダベりの方が好きだった。一人で雀荘に行くような強者ではなく、仲間とだけ卓を囲む、軟弱者。部活終わり、スーパーに寄って食材や酒を買いながら、同期の家に集まる。私は料理が得意なので、買ってきた食材で晩飯やツマミを作る(その代わり、食材代金は免除w)。その間、同期はマリカーやウイイレ、スマブラなんかをやりながら時間を潰す。ある程度のツマミが揃ったら、麻雀&飲み会開始。大体点5、時折点1すらある軟弱麻雀。

それでも、たまらなく楽しかった。

基本的には、悪口の応酬(笑) 酔っぱらってくると、うち間違いも多発するけど、それもまた良し。朝までうって、近くの立ち食い蕎麦屋に行って、〆のソバを食って解散したっけ。たまに、罰ゲームがレートの時もあったな。ドンキで買ったスカートで大学行ったバカもいた(笑)

そういう「全部を含めて」が、私にとっての麻雀である(ガチの方は、もっとストイックな楽しみ方をしているんでしょうが)。

そして、本作も、「ボードゲームの良さ」以上に、「ボードゲームをしている時間、空間の良さ」を押し出していると思う。

本作の特徴は、ルール説明やゲームの内容を最低限に抑えているところ。同じくゲームを題材にした「遊☆戯☆王」(のように、バトルを魅せる作品)なんかとは、真逆のスタイル。

それで作った時間(放送尺)で、彼女らの交流や、心の成長を描いていく。

ボードゲームに必要なのは、レビュタイにした4つな気がするけど、それらを非常にバランスよく配置したアニメ化。原作も良いんだろうけど、これはアニメ化に際しての切り取り方も良かったんだと思う。

きっと、日本人が(ドイツ人などに比べ)ボードゲームにハマりきれないのって、コミュニケーションとイマジネーョンが苦手だからだよな。

ゲームの世界にセルフで入り込むのが苦手だから、昨今のテレビゲームはあんなにも美しい映像をしているのかもしれない(と、少年時代にドット絵のゲームにハマった世代として、思うわけですよ)。

さて、最後にちょっとだけ、アニメそのものの感想を(笑)

メインキャラの四人は、それぞれにキャラが立っていて良かったです。個人的には、ミドリの不器用な感じは好みでした。キャラデザ的にはミキが可愛いけど。ただ、主要キャラが(アヤ以外はw)皆、わりと精神年齢高めというか、落ち着きがあり、常識的で、萌えという要素は少な目だったんじゃないかな~と。

なんか、同じ事を「けいおん」のメンバーで観てみたいなと思った、外伝として(多分、めっちゃヒットする)w
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
OP的には、低予算くさいが、まあ、あんまり気にしないし。まず、コンビニかどっかでパンツ買えと(笑) 「今日は迷子になろう」って、なかなか素敵なワード。遊ぶことが下手ってのは、分かるな~。

基本的には、ボードゲームを紹介する日常系アニメなんだろうけど、だからこそ、ここでキャラクターを立たせるのは上手いな。

2話目 ☆3
これ、パスするメリットが少ない気がする。高屋敷とのラブコメは意外だな。

3話目 ☆3
あれは、帰る帰らないの駆け引き、つまり、トーク力も大事だな。ボードゲームアニメで、ギャグにしないでストーリー、成長をいれるのは意外。

4話目 ☆3
ドイツでのゲーム文化、へ~だな。「賭ケグルイ」や「アカギ」とかも、どこかで発想のヒントにしてるのかな?

5話目 ☆3
京都から金沢て、女子高生なのに渋い選択だな(笑) そして、一瞬の金沢(笑) 主要キャラを3人した効果を上手く使ってるね。水着はチラ見せで、ボードゲームか。なるほどね、ばっこ、は鷲巣麻雀に近いな。

6話目 ☆4
日本だと、デジタルゲームが強い、が、ボードゲームの良さがあるということには、同感。確かに、たくさんの人に遊んでもらって、ブラッシュアップしていった方が手っ取り早いやな。「めちゃくちゃ怒ったくせに」て(笑)

家具ゲーム。相手を邪魔するか、自分の部屋を作るかだな。ただの点数稼ぎになって、部屋のコーディネートが出来ないのが難点かな。あと、相手を邪魔できないのがな。

未完成のゲーム、作者が自分で考えたの? だとしたら、えらいな。

7話目 ☆2
あのサイコロのヤツは、なにが面白いのか、? 脱出のやつは、もうちょい尺とって細かにやらんと、魅力が伝わらない。

8話目 ☆3
ゲームを紹介するバランスが良いね。吉岡君の小手、何気にディティールが細かい(笑) ボードゲームカフェ、、、一緒に遊ぶ女の子が可愛かったら流行りそう、、、って、すでにあるかな?

9話目 ☆3
今回はボードゲーム少なめ。ダルマさんが転んだを、ちゃんと分析(笑) 非常に正論。タッチされたら1pマイナスとか、助けるか助けないかの選択が出来たら、さらに面白くなるよな。

10話目 ☆4
上手くゲームとドラマを組み合わせたな。こういうのが、作風だよね。

11話目 ☆4
ミドリのゲーム作り。クリエイターと言われる所以。やりらなければならないことと、やりたいこと 。あとはバランスの問題だな。明らかに「この揃え方が良い」というパターンがあれば、ダメなわけだし。

12話目 ☆3
ここでタイトル回収。最後まで、ゲームより人物メインやったな。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 31
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