修羅場おすすめアニメランキング 37

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月07日の時点で一番の修羅場おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.3 1 修羅場アニメランキング1位
ココロコネクト(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (4676)
22234人が棚に入れました
私立山星高校文化研究部内で次々と起こる実際ではあり得ない不思議な現象、<ふうせんかずら>による謎の企み、それにより主人公八重樫太一をはじめ永瀬、稲葉、桐山、青木の友情が成長していく。

声優・キャラクター
水島大宙、沢城みゆき、豊崎愛生、金元寿子、寺島拓篤、伊藤静、藤原啓治、大亀あすか、佐倉綾音、田中敦子、小野友樹、石原夏織、上坂すみれ、内田真礼、戸松遥
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

<17話まで視聴完了> ミチランダムに見たむき出しの感情

<14話~17話 ミチランダム>

心の声というものは、他人には聞こえない。
表情でなんとなく本音がわかる場合もあるけれど
大抵は皆、表には出さない部分があるもので。
それは嘘というものばかりじゃなく、思いやりからだったり
気遣いから来るものなわけだけれど、度が過ぎるとキャラを
演じてるようになってしまう人も出てきたりする。

見せたい自分、相手に求められてる自分を演じきる。
それは時に必要な場面もあるけれど、実際疲れる。
理想と現実、表の自分と裏の自分の距離があればあるほど苦しむ。
もっと、自分の思うままに行動できて、ものが言えたら・・
「ミチランダム」の今回の4話はなかなか濃くて良かったと思う。
登場人物それぞれの心理描写、心の変化、本音むき出しの激しい感情が
ものすごく伝わってきて、リアルだった。

人の本質なんて、本当は自分でさえ気づけてない部分が
あったりするのだよね。
あけすけに何でも言っていいわけじゃないし、時には気遣いも必要。
それでも、できるだけ本音で何でも話し合える友達がいたら
それはとても幸せなことだと思うし、そういう相手は大切にしたい。

伊織中心の今回の話だったが、デレ稲葉も相変わらず可愛かったし
太一の小悪魔風味な妹なんかも面白かった。

ところで・・この作品、まだ続くの?
最終回なのか、なんなのか・・・
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<13話の感想>

14話からはミチランダムが配信という形で始まるようだが
TV版の最終回は観終えたので、一旦区切ろうと思う。
っていうかさ、なんでこのカコランダムを最後に持ってきたかな。
これ、順序変えたほうがもっと爽やかに感動して終われたんじゃないかなぁ?
例えば、カコランダムは「ヒトランダム」のあとに持ってきて
{netabare}
「キズランダム」の稲葉の告白で終わらせたほうが最終回らしく
また、次の「ミチランダム」に繋げやすかったんじゃないの?
まぁでも、伊織の家庭の問題解決が5人の絆を深めることにもなるし
フウセンカズラとの兼ね合いもあるから仕方ないのだろうけれどね。
{/netabare}
でも今回のカコランダムの後にどうせまたミチランダムがくるなら
って、正直思ってしまった。

それだけ、出だしが良くて期待していたからね。
毎回、いろいろ感じさせてくれるストーリーだったし、
彼らのフレッシュな魅力と、さまざまな経験を経て培われていく友情が
観ていてとても好感持てたので。

今回、すごく共感できたのは「どんな過去であっても否定しない」ってこと。
いろいろな過去が人それぞれあって、時には辛かったとしても
それらがあって今現在の自分があるわけで。
過去を否定してしまったら、自分を否定してしまうし
過去をないものにしてしまったら、自分を消去してしまうことになる。
もし、やり直しができる能力をもらったとしても、それでは
せっかくの経験と学習が泡になってしまう。
{netabare}
だから今のままでいい、って決心した伊織は清々しかった。
{/netabare}

そこには、仲間達との強い絆で結ばれた自信が伺えた。

喜び、哀しみ、愛しさ、せつなさ・・それらを経験して
時には激しく衝突し、時にはやさしく労わりながら
お互いを理解しあってきた彼らは、1人1人がすごく成長できたと思う。

辛い部分もあるけれど、100%目をそむけて逃げるのじゃなく
立ち向かうことも必要で、だけどそこで大事なのは・・・
一人だけで何でも背負って解決しようとしないこと。
仲間を頼りにしたっていいのだ、困った時は甘えたっていいのだ。
そんなことを考えながら観て、自分にも言い聞かせていた最終回だった。
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<12話の感想>

今回は青木と唯がメインのお話。
時間退行している間の過去をリアルに見ることで
部員たちそれぞれが理解を深めていくとともに
本人もまた、内面的に成長があるようで。
過去にさかのぼって、その時の自分に会えたら忠告したいと
思うことが時々あるけれど、なんとなくそれに近い感覚。

誰にでもターニングポイントとなった時期が過去にいくつも
あって、でもそれを乗り越えることで強くなったり
今の自分に自信を持てるようになるのだよね。
今回のカコランダムはそれをみんなで共有して
記憶していくことに意義があるのだろうな。

さて太一は次週どうなるか?最終回だったかな?
見逃せません。
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<11話の感想>

今回からは時間退行が始まってしまったようで。
太一以外のメンバーはそれぞれ11歳の頃だったり6歳の頃だったりと
さまざまな何らかの意味がある時期に一定の時間帯だけ退行する。
彼らはその頃の想いや出来事を思い出し、高校生の今とは違う何かに
気づいていっている様子。
しかし太一だけは「ナイト」としての役目があるということで
時間退行体験はない模様。さてこの「ナイト」とは?
当然、彼の今までを見ればわかるけれど、自己犠牲的な性格を
最大限に利用することで、また利用せざるを得ない中で
太一自身にとっても何らかの気づきになるのかも。
それにしても、幼くなった稲葉や伊織たちが可愛かったーw
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<10話の感想>

観ていた日の個人的な気​分と稲葉が重なってしまって、
彼女と同じくらい泣いてしまった。
タイミングよく伊織に欲望開放が起きたからというのもあるけれど、
稲葉に叫ぶようにして言い放った言葉の数々は、自分の心にも突き刺さって。
だけどそれは不愉快じゃなく、むしろすごく嬉しい言葉で。

人には長所も短所もある、大好きな部分もあれば嫌いな部分もある。
でも、ひとまず全部通してその人を受け止め、受け入れる。
それは「ほんとうの友達」として認めるということ。
たとえ恋敵になったとしたって正々堂々と取り合う。
どちらが勝とうが、そんなことで自分達の友情は壊れない。
そう言い切ってくれる鮮やかで熱い友情は、見ていて心地良いし
とても共感できる。

言いたいことを友達に言う以上に、
相手が言いたいことをこの胸に受け止めることのほうが
ずっと深く友情を感じるものなのだなと、あらためて感動した。
幼い子どものように泣きじゃくったり、嬉しそうに笑ったり
そんな稲葉の表情豊かな部分が初めて観れたのも良かった。

伊織もすごくいい子だけれど、さて・・今後の展開はどうなるのかな?
すごく気になる~
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<9話の感想>

そっかーイナバーンの大事な話は次週に持ち越しかー
まぁ観ているこちらは、もう薄々気づいているのだけど。
彼女の葛藤、視線が痛いほどよくわかる。
次週が今からとても楽しみ。

人は誰もみな、望んでいなくとも傷つけあってしまうことが多くて。
そこで亀裂が深く入ったままなら、友情もそこまで。
でも、傷つけられたり傷つけてしまった経験は、人を学習させ成長させる。
それまでどんなに長いこと閉じこもっていたとしても、
ひとりだけではどうにもならない問題もあるからね・・

この作品は、高校生達のフレッシュな日々と暗鬱とした想いとの
ギャップをリアルに見せながら、心開くとはどういうことか、
真の友情とはなんなのかを伝えているような気がしている。
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<8話の感想>

人は誰しも、誰かを傷つけてしまうもの・・なのかも。
傷つけあうことを恐れていては前に進めない。
傷つけられた時以上に、相手を傷つけてしまった時のほうが
ほんとうは絶望感って大きかったりするよね。
そんなことを想いながらの今回のお話。
まずは視野を広げようじゃないかと。
一番大切なものは何か、自分はどうしたいのか?
目先のことに惑わされずに、見極めることが肝心。
{netabare}
一旦、5人はバラバラになってしまったかに見えるけれど
それは今後の結束を高めるための第一歩になるんじゃないかな?
{/netabare}

今回は特に学級委員がいい仕事してた(笑)
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<7話の感想>

相変わらずテーマがブレることなく、深い。
精神医学的な分野からじっくり考察してみたくなるけれど
それは最終回が終了して、私に余裕があったらにしようと思う。
今回は欲望開放というより、衝動開放って感じだったかな。
抑えきれない衝動を吐き出す、普段は理性で抑えることが
できている言葉を、言い換えることなく素のままぶつけてしまう。

{netabare}
結果的に本人は、心が開放されるからスッと落ち着けるものの、
一度口に出した言葉は新たな傷を生み出すし、記憶はそう簡単に
消えてくれはしないから。
でも、彼らにとって唯一の救いは、これが「ふうせんかずら」の仕業である
ってことがわかりあえていること。
責任の所在がハッキリしているから、彼らは結束していられる。
でも、そろそろ大きなシャッフルが出てきてもいい頃かもね、物語的には。
{/netabare}
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<6話の感想>

おぉ・・やっぱり再び登場したか、ふうせんかずら。
今度の現象もなかなか厄介ながら深いところを突いてくるよね。
人の心には必ずといっていいほど、何らかの傷や劣等感があるわけで。
表面では取り繕っているものの、一人になった時
それらはある日突然芽を出し始める。
特に表と内側の差が激しい稲葉や永瀬は危なそう。
ますます次回が見逃せなくなってきたわ。
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<5話の感想>

今回は、いろんな意味でとにかく必見。
後半、うるうるきてしまったけれど、ふうせんかずら・・
アンタ何者なんだ!?
{netabare}
どうやら1話から続いていた人格入れ替わり現象はこれで一段落?
{/netabare}
でも、まだまだ別の現象が起きて、彼らの心をかき乱したりするのかな。
けど、悪いことばかりじゃなく、何かしらそういった体験で
得るものがあるってことに気づいていく彼らなのかもね。
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<1話~4話までの感想>

横浜を舞台に、私立高校文化研究部の部員5人に次々と起こる不思議な現象。
例えば、AさんとBさんの人格が入れ替わって大騒ぎしているとすぐ戻ったり。
今度はCさんとBさんDさん、3人の人格が入れ替わったり。
外見だけは変わらないまま中身が変わるというと、だいぶ昔に
大林監督が撮った小林聡美、尾美としのり主演の映画『同級生』を
思い出さずにいられなかった。

まだ思春期を卒業していない年頃の男女が入れ替わってしまうって
もうそれだけでセンセーショナルなわけで。
まずは膨らんだ胸を触ってみたり、トイレに駆け込もうと、
女子生徒の姿のまま男子トイレに蟹股で飛び込んでみたりと
描写もなかなかリアル。

そしてどうやら、この物語の見どころは、
1人1人中身を入れ替わってみることで、相手の家庭の事情を知ったり、
トラウマに気づかされたり、今まで表面には見せずにいたそれぞれの
悩みが暴露されていくことにより、それらを部員たちが知って
以前よりいっそう理解を深め合おうとする姿なのかもしれない。

テーマとしてはサイコサスペンスっぽくも演出できる内容だけれど、
OP曲からして朗らかに明るいのも、深く考えれば考えるほど
どっちなんだろう?と気になってくるし、まだもう少し観ないと先が読めない。
そして当然、それが楽しみでもある。

とにかく、5人の人物背景がとても興味深い。

【八重樫太一】
{netabare}
プロレス好きの理由は「受け身の美学」と言う主人公=八重樫太一。
天然で、正直で、生真面目で、困っている人や苦しんでいる人を
助けずにいられない性格で、しかも代わりに自分がその痛みを
背負おえばいいと思ってしまうような面がある。
観ていてこの太一が自分と性格が被る部分があるので
女の子から「自己犠牲野郎」などと呼ばれるとズキンっときてしまう(苦笑)
彼の今後の課題は、「自分」の本音をさらけ出すことかもしれない。
{/netabare}


【永瀬伊織】
{netabare}
なんと母親が次々に夫を代えるものだから、父親になった人が何人もいるという。
さまざまな父親という他人と接する間に、相手に求められているものを即座に
察知する能力が備わり、演技してしまう癖が抜けずにいる。
そのため「自分」がなくなってしまっていることが悩みの種。
学校でもハイテンションな振る舞いをしているが、自宅で1人の時の彼女を
観た感じ、太一ととても似たもの同士な雰囲気がある。
{/netabare}


【稲葉姫子】
{netabare}
歯に衣着せぬ物言いで、ズバズバなのは観てて楽しいけれど、
こういう人間こそ、本当は深い闇があったりするもので。
メンバーの中で一番クールで大人びた印象。言葉遣いは男っぽく、
やや乱暴な感じもするが、感受性は人一倍強いように感じる。
そう思っていたら案の定、4話で「人間不信」が発覚した。
それでも、彼女みたいな人は周囲の人間との交流次第で大きく化けるはず。
付き合い方は難しいが、じっくり腰をすえて縺れた糸をほぐしていきつつ、
ある程度の距離感は必要なんだろうな。。と思う。
{/netabare}


【桐山 唯】
{netabare}
メンバーの女子の中では、一番女子力が強そうでいて、実は男性恐怖症。
空手を習っていたりもしたが、やめた原因も男性恐怖症になった原因も
同じところにあるというが、太一のおかげで徐々に立ち直りつつある感じ。
{/netabare}


【青木義文】
{netabare}
今で言う少しチャらい感じの印象を持つ男子だが、実際は心優しい人であり。
こういう男子ってけっこう純粋で繊細で、一途だったりするのだよね。
ただ、表現方法的に不器用なだけ(笑)
一昔前だと体育会系もこんな感じだよね。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 129
ネタバレ

時崎 狂三 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ひとチラにつき、120円

【あらすじ】
私立山星高校文化研究部のメンバーに次々と不思議な現象が襲いかかってくる
果たして5人は立ち向かっていけるのだろうか、、、


★第一部 1~5話
人格入れ替わり<ヒトランダム>

★第二部 6~10話
欲望解放<キズランタム>

★第三部 11~13話
時間退行<カコランダム>

★第四部 14~17話(OVA)
感情伝導<ミチランダム>





【ココロコネクトを観る前に】
この作品は題材が心で一話から人格入れ替わりが始まる為、1話目から部活内のキャラを把握しておくとより一層楽しめると思います。

始めにwiki見てキャラを把握しておくのがいいと思います。

が、wikiにはネタバレも多いため登場人物欄見るだけでかなりネタバレします。

なので主要キャラの説明をwikiからネタバレしない程度に引用しつつ、キャラ毎の見た目の特徴を自分の主観で説明します。



八重樫 太一(やえがし たいち)
声 - 水島大宙
本作の主人公。
私立山星高校生徒。文化研究部(略して文研部)部員。
1年3組所属。
中学時代は野球部に所属していた。
高校1年生男子の平均身長である。
※容姿 茶髪の男の子
※呼ばれ方 皆から太一(多分)


永瀬 伊織(ながせ いおり)
声 - 豊崎愛生
本作のヒロイン。
私立山星高校生徒。文化研究部部長。
1年3組所属。
パッチリとした二重の双眸、
すっと通った鼻梁、
若干丸顔気味の整った顔立ちで、肌は白く澄んで潤いに満ちている美少女。
※容姿 黒髪 髪を括っている 口元にほくろ
※呼ばれ方 男からは永瀬 女からは伊織(多分)


稲葉 姫子(いなば ひめこ)
声 - 沢城みゆき
もう一人のヒロイン。
私立山星高校生徒。文化研究部副部長。
1年3組所属。
艶のあるセミロングでストレートの黒髪、切れ長の目と長い睫毛を持つ凛とした顔立ちのため、高校1年生とは思えないほど大人びた印象と全体的に超然とした雰囲気が相まっている。
胸の大きさはBカップ。
家庭は裕福なのか住んでいる家はかなりの豪邸。
名前で呼ばれることを嫌っており、伊織からは「稲葉ん」、青木からは「稲葉っちゃん」と呼ばれている。
思ったことはズバズバ言うクールビューティー。
※容姿 黒髪 M字分け
※呼ばれ方 大体は稲葉


桐山 唯(きりやま ゆい)
声 - 金元寿子
私立山星高校生徒。文化研究部部員。
1年1組所属。
明るい栗色のしっとりとした艶のあるロングヘアー。
キリッとした眉に、多少つり気味の力強そうな瞳で小柄な体格だがしなやかで引き締まった肉付きをし全体 的に活発な印象がある。
胸の大きさはAカップ。
※容姿 明るい茶髪 ロング
※呼ばれ方 太一からは桐山 他は唯(多分)


青木 義文(あおき よしふみ)
声 - 寺島拓篤
私立山星高校生徒。文化研究部部員。
1年1組所属。
軽くパーマがかけられた少し長めの髪の持ち主。
いつもへらへらした感じの笑顔を浮かべ全体的に気怠げだが話しかけや すそうな印象を持つほっそりとした長身 優男体格。
※容姿 金髪の男の子 若干パーマ
※呼ばれ方 皆から青木





【見どころ】
不思議な現象によって、人に知られたくない部分も露見されていくわけですが、それらを知ってしまったとき皆はどうするか。

一人一人抱えている闇の部分にどう向き合っていくのかなどが見どころだと思います。
(闇についてはキャラ評価のところにそれとなく綴っていますがネタバレ要素を含みますので隠してます。あくまで自分の主観で考察してますが気になる方は観てみてください)


また、5人の絆がテーマみたいなもんですから友情の進展も見どころですね。
初めと終わりでどれくらい親密な関係になれているのかなど。


タグで三角関係出てる時点でお察しかと思いますが、恋模様も見どころです。

本心が晒け出された状態で恋愛をするわけですから、他の恋愛作品とはまた違った楽しみ方ができると思いますよー。





【感想】
私達は心に扉があり、それに鍵を掛けることで自制心を保ち、感情を制して周りに合わせることで協調性を保っています。

しかし本作品においては普通では有り得ない現象が起こり、そのせいで感情が剥き出しにされ、いわゆる心にストッパーがない状態に無理やりされたり、他人の本心が強制的に流れてきたり、他人と体が入れ替わったり、幼少期に退行したりするわけです。

そんな中、疑心暗鬼にならずに立ち向かうことができますか?
否、自分には到底できそうにもないです。


彼らもそうであって、立ち向かおうとしつつも立ちはだかる壁は大きく何度も挫折しそうになります。
その辺のリアルな感情表現は凄く良かったと思います。

特に伊織は凄かったですね。
{netabare}
彼女は、不思議な現象の影響を一番受けていると思うので(周りに合わせて生きてきた、キャラを幾つも作っていたため本当の自分が分からない、そんな中現象に巻き込まれた為どんどん自分が分からなくなっていく)とても不安定でいつ壊れてもおかしくないような感じでした。

不思議な現象に一番弱音を見せずに立ち向かえていたのも伊織です。
ただそれは無理していたからであって<ミチランダム>でとうとう壊れちゃうんです。

壊れてからの伊織は見るに見てられなかったです。
凄いツンツンした態度でこれが本心とか言ってるけどただグレてるだけじゃんとか思いました。

感情伝導のせいもあって凄い黒く見えましたね。

正直観てて凄いイラっときました。
伊織うぜぇーとか思ってましたね。

その演技をされた豊崎愛生さんはホントに凄いな~と
八方美人キャラからウザキャラにシフトチェンジして伊織のままで完全にこなせてるのが凄いと思います。


<ミチランダム>で伊織うざいと思いましたが、伊織の視点で考えてみるとそうなっても仕方なかったんですよね。

彼女は周りの期待に応える、それに合わせて上手いことキャラ作りをするという生き方で今までやってきた行き過ぎた八方美人なわけですよ

それが、感情伝導で本心が太一達に流れることによって作ってる自分と本心にギャップがありすぎて嘘つきと思われることが怖かったわけです。

更に、今までやってきた生き方ができなくなれば自分の存在を否定されてるようなものです。

そんなこともありーの、今までの溜まったものもありーので壊れちゃったんでしょうね、、、
{/netabare}
最後は、本音をぶつけ合って伊織も無事前へ進めたみたいでよかったです。
やっぱ親友{netabare}であり恋敵でもあった(/netabare)稲葉からの一言は強いですね。
伊織の生き方そのものを変えるきっかけを作りました。
その一言載せておきます。
{netabare}















稲葉「てめぇの人生だろが、勝手に好きなように生きとけ」
{/netabare}
うぉおぉー名言(泣)

共感してくれる人はいるはず?笑





【作画について】
京アニかこれって思ったら違いました!
似てるな似てるなと思い調べたらどうやら京アニの作画担当の方が携わっているそうです納得。

伊織のほくろはいいと思いましたが、如何せんキャラに特徴が無さすぎる…

学園物だから仕方ない&こういうのもありだとは思いますが、出だしから入れ替わりを題材にしてるのにキャラに特徴がなさすぎて入り込みづらいというのがありました。

分かりやすいとこにアホ毛付けてくださいとまでは言いませんが、もう少し初見から分かりやすくしてほしかったです。

自分は1話終わったら直ぐにwiki見て名前把握3話ぐらいでやっと全員の名前とキャラが一致した感じです。





【声優について】
感情表現が凄く上手い!!
流石沢城みゆきさんといったところか。
{netabare}
クールキャラなのに伝導で恥ずかしい連呼してるとこが流れちゃったのは可愛かったな~

幼児化した子供のところも良かった
泣くシーンも良かったです
{/netabare}

豊崎愛生さんは、一見おてんばキャラしか合わなさそうな感じしてたけど伊織{netabare}の黒い部分{/netabare}凄い上手く演じてたのに感心しました!
幅広がった?(他演じてるキャラはあまり知らないので自分主観になってますすみません)


pickupが女性ばかりで申し訳ないです
それが男の性です!笑





【音楽について】
OPはドッキリ事件の発端の方が手掛けているのもあり、聞く気になれませんでした。
桃井はるこさんバカにするとは、解せぬ

edはよかったですね!
一貫してteam.ねこ缶さんが担当してました。
エアーマンが倒せない歌ってる人かな?

edの中でもおすすめは 14~17話<ミチランダム>で使用された「I scream Chocolatl」です。





【キャラについて】
作画のところにも挙げましたが特徴がなさすぎて初見では入り込みづらいです。

人格入れ替わりなのにキャラ把握できてないのは痛いです。

このアニメの題材が故に本来は他のアニメよりもキャラの特徴を強調しなければいけないのに他アニメより劣っているのは如何なものかとは思いましたね‥

しゃべり方に特徴があったりすればよかったかなと思いました。


馬鹿な自分でも3話ぐらいには完全に把握できてたので考え過ぎなのかな?

ただ始めの方に人格入れ替わって話してるときに誰と誰が入れ替わったのか分からないということが何度かあったので勿体なく感じて書かせて頂きました。

声優も1話だとアフレコ始めで役にもココロコネクトの世界観にも慣れてなくて、他キャラになりきるのは難しいと思いますし、しゃべり方にあまり特徴ないのに声一緒だから尚のこと誰だろって混乱しました(笑)

…とここまでが見て分かる、聞いて分かる外面部分ですね。

内面部分…いわゆるキャラの設定は良かったです。


太一が{netabare}「自己犠牲野郎」

他人の為なら自分の危険を省みず行動してしまう
{/netabare}
{netabare}
他作品でいうとfateの士郎と似たような感じですね
これは原因があるのかな?
アニメではまだ語られてないですよね?
今のところは、他人が傷付くのを見てると耐えられないから、自分のために自己犠牲をする。
そんな感じだったと思います。
もっと深い理由があるんでしょうけどそれはこれから語られるのかな?
{/netabare}


伊織は{netabare}「八方美人」

いろんなキャラを作り人に合わせることで皆の期待に応えるという。
{/netabare}
{netabare}
原因は、作中で語られましたが家庭環境ですね。
母親が×5で父親が変わる度に、気に入られるようなキャラになりきっていた。
2人目の暴力を振るう父親から母親を守るために、いい子を演じたのがそもそもの発端みたいです。
{/netabare}


稲葉は{netabare}「人間不信」

人を信じられない。
{/netabare}
{netabare}
小さい頃から人見知りで高校に入るまでは、誰とも一線を置いていた。
そのため友達も居なかった。
人間不信という性格に向き合うことは今までなかったが、本作の現象で皆と本心から向き合うことになり結果自分の性格とも向き合わなければいけなくなった。
{/netabare}


唯は{netabare}「男性恐怖症」
男の人に触れられないし近付くと震える。
{/netabare}
{netabare}
これは、中学まで空手をやってきて全国レベルまで登りつめて私は強いんだと思ってきたのに男の集団にレイプされそうになって自分の弱さを実感し、更に自分が登ってきた強さというものも全否定されたことにより、どうあっても女は男に勝てないんだと思い込み、加えて襲われそうになったトラウマから男性恐怖症になったわけです。
{/netabare}


青木は…正直分かりません笑
なんだろう…
{netabare}「陽気な性格」
観て少し経つのであまり覚えてないですけど、確か過去にクラスメイトが亡くなって、その子は塾に通って真面目な子だったけど死んだら頑張りも全て無駄じゃないかと思った
そこで、いつ死んでも自分は後悔しないように今をMAXに楽しもうと決めた。
{/netabare}


こんな感じでキャラ設定は凄く良かったと思います。





【最後に】
暇あったら他作品もこんな感じで詳細レビューしていこうかなと思います。
リアルごとぅーさんキャラなんでやる気出ないですけど(笑)
何はともあれ最後までレビューを観ていただきありがとうございました。
それでは~(^_^)ノシ

投稿 : 2024/07/06
♥ : 11
ネタバレ

アスピリン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

最後のリアル感はすごく納得が出来た!!

14話~17話 ミチランダム 感想

人の考えていることが自然と伝わってきてしまうというミチランダムでしたが、アニメの最後にふさわしいぐらいいい出来でしたね!

まず物語の中でも最も過酷というか難しい問題だったと思いますし、その中でそれぞれの気持ちが顕著に表れていて見ていてわかりやすかった!

そしてラストの太一のくっつき方は本当に予想とは違い、またリアルであり評価できます。
あのような感じの裏切り方はすごく新鮮味があっていい~
(序盤から決まった通りのルートを最後まで無理に貫く作品とは違うところはとってもよかったかな)

欲を言えば、永瀬と最後に仲良くなる子がもう少し物語自体に絡んできていたら尚良かったんですが、まあそこはしょうがないかなって気がします。




13話感想 カコランダム最終回 {netabare}


永瀬の母親の問題はいつまでも手こずるんだろうなって思っていただけに、解決できたのは驚きであり 作品のダークストーリーへの逃げ場がなくなったって意味でも非常に良い展開でした。

またミチランダムへ繋がる予告の長瀬の発言は気になって仕方ないですよw
「えっ!?そうなの!?」って感じで、やっぱり秘めている子はどこまでもわからないものなのかって。


で、最も気になるのは展開以上に視聴条件っていうのがなんとも言えない(笑)

俺妹や化物語なども続きはWedでって形だったと記憶していますが、なんか今のところ上映イベントをしてその後は未定なのでしょうかね??ミチランダムは上映+セルorレンタルのディスク版だけだと相当困るんですがw
というかWebで視聴できても画質が・・ってところもあるんでどっちにしてもこういった視聴展開は嫌だね。
(でも考えてみれば元々17話までしか用意されてなったので、当然って言われれば当然かw)

如何せん、作品の注目度は下がってしまうのは必死です。


ところで、、これは 今観ているに入るのかな?それとも観終わった?(笑){/netabare}

12話感想 カコランダム2話 {netabare}


予想通りの青木、桐山の過去ネタでしたし、オチも思っていた通りw

ここまでヒトランダム→キズランダム→カコランダムと来てますが、なんかサブタイトルって無意味だろ!?って最近思うようになってきました。
私はサブタイトル=フウセンカズラの攻め方の変化だと認識しているぐらいですw(細かく言えば、確かに変化はしているけどさ・・)

青木の過去ネタのレベルの低さといったら・・・そんなの誰でもあるし・・・。(青木だけ、なぜか軽い話になるっていうのはどうにかならないのか?
太一もそうだけど、男性陣は女性陣の引き立て役に過ぎないといったらそれまでなんだけどさ。)


ちょっとストーリー展開がマンネリ傾向に入ってきてるのは気のせいなのかな。 {/netabare}

11話感想 カコランダム1話 {netabare}

テーマ的にはなかなか面白いものですね!
キズランダムなんかよりだいぶ期待が持てそう。
ただ強いて言えば、3話分しか尺が無いのでどれだけストーリーで惹きつけられるかだと思います。
もう既に1話分が終わったわけですが、わかったことといえば青木の過去と再び永瀬のことぐらい。

どう考えても尺的にストーリーが軽い感じになりそうなのでそこは不安要素でしょうね。

一方で、好材料といえばEDがなかなかリズミカルで良かった事!
ヒトで良く、キズで微妙、カコで良いって流れ(笑)


あとは、そろそろOPは替わるんでしょうかね?
結構気になっているんですが。 {/netabare}

10話感想 キズランダム最終回 {netabare}

ヒトランダムと比べるとだいぶ面白みにかける話になったな~と思いました。
結局はしたいことして、言いたいことを言うっていうだけの子供みたいな軽い展開で残念。唯一、稲葉が秘めていた内容って言うのも、ばればれの「太一が好きです」だったのが尚、分かりきっていて・・・・残念。

で、こうやって終わってみると、サブタイトルのキズランダムってなんか相応しくないって気がしますけど。
キズではないよね?・・・・。


次はカコランダムが3話分ということで尺は少ないですが、キズランダムよりは随分楽しめるのではないかと思っています。
ただ、結局は稲葉がもっていくって展開だけは勘弁してね。本当にいつも稲葉にもっていくのはこの作品の悪いところだから。

あとはEDにも期待かな。キズではインパクトが無い曲だったので・・。{/netabare}

9話感想 キズランダム4話 {netabare}

キズランダムも終盤になってきましたが、ここまでのココロコネクトを見てると結局何か重い空気にしたいときには稲葉便りなんだよね・・・この作品。この辺はなんというかある種のマンネリ化?稲葉が出てきた→重くなる っていう感じに思われたらだめなわけであって。


永瀬も桐山も内に秘めてるものはあるんだけど、いつもいつも最後には稲葉が持っていくんだよね。
EDの前振り最後には、いつも稲葉使ってるのがその証拠だよね。もっと工夫して作ってもらいたい。

また前にも言ったが、EDがキズランダムと合ってなさすぎて見終わったときに、あれ?こんな作品だったっけ?ってなるのも残念です。


ここまでのキズランダムはヒトランダムに大きく劣っていると思います。 {/netabare}

7話感想 キズランダム2話{netabare}

まだ わからないことだらけなんですが、結局のところキズランダムは欲望開放=言いたいことを言って問題を引き起こすってスタイルみたいですね。

重い話になりそうでならないって感じも どっちつかず感があってあまりよろしくないかも。

確かに重過ぎるのも良くないし、軽くするのも良くないと思いますけど、この作品は重さを更に追求しても良いんじゃないかな?って思いますけどね。


そうは言っても、5人の本性が今現在にいたっても数パーセントぐらいしか分かっていないって言うのは今後の視聴への期待感があっていい!



太一=自己犠牲だけ?
稲葉=冷静だが 謎名部分も多い。
永瀬=精神的に危なく 最も危険。
桐山=恐怖症だけではないのかも?
青木=桐山が好きなことしか認知できず。{/netabare}

6話感想 キズランダム1話{netabare}

ヒトランダムが終了して、キズランダムが始まりました。

内容としては自制心を失い、思ったままのことをしてしまうというもの。
で、今回は稲葉に焦点が当たるのかなと思いつつも、やっぱり永瀬になりかありそうな匂い・・楽しみです。

しかし、稲葉は真面目に太一のことが好きなんですね。
なんか泥沼化しそうな展開でもあります。


最後になりますが、OPは今のところ変更は無いので今クール中は継続だと思いますけど、EDは曲名がサブタイトルみたいになってたのでやっぱり変わってしまいました。

いや~残念すぎるよ~ 今期のアニメの中で最も良いと思っていたEDココロノカラだったので・・・。
新EDはあまりぱっとしない印象だったね。{/netabare}

5話感想 ヒトランダム最終話{netabare}

ヒトランダムの話は無事終了しました!
まあ総括すると面白かったですよ?!

フウセンカズラに関してはもちろん分からないことだらけなんですが、それは作品説明でだいたい明かされないんだろうなって思っていたので分からないのが逆にいいのかもね?

5人の友情の強さを思い知らされたヒトランダムだったし、本当に怪現象以外はリアルそのもので感情移入も出来る。素晴らしいヒトランダムだったんじゃないかな。


ココロコネクトに当初全く知識がなく、てっきりココロコネクト ヒトランダム っていう作品だと思っていたんですが、サブタイトルがテーマになっているっていうのは面白い!


次回からはキズランダムってことでどんな話になるのかとてもとても期待しています!!
意味入れ替わりを体験していく中でそれぞれのキズみたいなのは見えたと思っているので、そこでまだ別のキズがあるっていうのは・・・・・・・・楽しみだ。{/netabare}

4話感想 ヒトランダム4話{netabare}

序盤でこのストーリーの勢い・・・魅せてくれますね。

ここまで一貫してタイチが各ヒロインと上手く絡んでいるんですが、今回で一通り3人のヒロインの内面は見えました。(自己犠牲野郎ここにありって感じ)
次週からは今までの話を更に掘り下げていくのか?
はたまた軌道修正して全く違う方に話が進んでいくのかな?など、凄く多くの分岐が出来るなって思います。

見ている方としては次回がどんな展開になるのか予想も付かないって言うのがあり次回がすごく待ち遠しい。

しかしね、てっきり普通のほのぼの学園物語だと思っていたんですが、こんなに深く重いストーリーだったとは。

ここまでの出来は今期の作品の中でも1,2ではないかと。{/netabare}

3話感想 ヒトランダム3話{netabare}
ここまではなかなかどういった話なのかイマイチわからず評価に困っていたんですが、ココロコネクト~ヒトランダム~ってことで不思議な現象は入れ替わり限定の中で、5人の成長を描こうとしているんですね。情報不足というか調べてなかった私も悪いんですが(苦笑)ようやく話の主旨を理解してきた気がする。

で、そういった視点で内容を見ると上手く演出できているし、とても感情移入できるような話にもなっています。

テーマは入れ替わりという非現実な話ですけど、それを除けば他はリアル極まりないといった感じでいい。
そこに加えて意外と言っちゃあれなんですが、重い感じの話と5人のキャラとのギャップが出来ていて素晴らしい。
重い話は少しの隙も許されませんからね。


実際のところ、放送前からあまり期待はしていなかったんですが、ここに来てかなり面白いんじゃないか?と思い始めてきました。今後期待作の筆頭候補かも?{/netabare}

2話感想 ヒトランダム2話{netabare}
入れ替わりが続くのは前回の予告からわかっていましたが、今回も入れ替わりがテーマでその範囲が2人から5人に膨れ上がりました。

そしてその原因はわからないままなのですが、なぜかその原因が自分と名乗り出す植物。

本当にとんでも展開ですよ。訳がわからない。
ただ、長瀬が入れ替わった際に意味深な発言をしていましたし、何かしらの複線的な意味があるのかもしれませんね。

ストーリー重視の私からしたらまだまだ見る価値は十分にあるし、それだけの謎がある。

また話がそれますが、EDの構成がデュラララっぽい感じでいいですね~{/netabare}

1話感想 ヒトランダム1話{netabare}
私立山星高校文化研究部内で次々と起こる実際ではあり得ない不思議な現象、<ふうせんかずら>による謎の企み、それにより主人公八重樫太一をはじめ永瀬伊織、稲葉姫子、桐山唯、青木義文の友情が成長していく。

というのが導入の説明なんですが、1話~2話ではどうやら入れ替わりといったのがその不思議な現象にあたるのでしょうか?
イマイチまだ内容を把握し切れていないのでよくわらなないのですが、3話以降だったり徐々に不思議な現象の内容も変わっていくのでしょうか?
まさか入れ替わりだけで1クール持つわけないもんね。

加えて、不思議な現象の真実というかなぜ起こったのかは、解らずじまいってパターンはやめて欲しいんですが、そうなりそうな感じはあるのでどうなんるのかな。(なぜ入れ替わったのなんかわかるわけないもんね)

その様々な現象を経て成長していくってことは現象の種類もいくつかあると思うので、来週からも要チェックです!{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 19

84.1 2 修羅場アニメランキング2位
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (3482)
18896人が棚に入れました
医者を志望し、国立大学の医学部を目指している季堂鋭太は、羽根ノ山高校(通称ハネ高)入学後、色恋沙汰には脇目も振らず常に学年トップの高成績を維持していた。ところが、帰国子女で校内一の美人と評判の夏川真涼から突然「一緒に帰りませんか?」と誘われ、真意を測りかねた鋭太は真涼の誘いを断ったものの、真涼の側は全く挫ける気配が無く連日誘い続け、鋭太も遂に根負けしてしまう。
そして、帰り道で鋭太は真涼から他の男から告白される度に断る繰り返しに疲れたので色恋沙汰に興味を示さない者同士で偽装カップルになって欲しいと持ちかけられる。一旦は拒絶したものの鋭太が中学の時に付けていた日記が何故か真涼の手中にあることを知らされ、やむなく偽装カップル成立を了承する。
鋭太と真涼のカップル成立は校内でまたたく間に評判となるが、鋭太の幼馴染で1ヶ月前に「お前は恋愛対象じゃない」と鋭太に言われた反発から「彼氏を作る」と宣言していた春咲千和が真涼に対する敵意を剥き出しにして立ちはだかる。さらに鋭太を「元カレ」と称する姫香や風紀委員の愛衣までが次々と加わり、鋭太争奪を賭けた少女たちの壮絶な「修羅場」が展開していくことになる。

声優・キャラクター
逢坂良太、赤﨑千夏、田村ゆかり、金元寿子、茅野愛衣、東山奈央、種田梨沙、名塚佳織

future☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

タイトルなし

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

県立羽根ノ山高校(通称ハネ高)に通学する、1年生の男女5名(なお、男子は1名)を中心とする、「恋愛」と「中2病」とハートフルかも知れない何かを巡る物語。

ハネ高1年1組の季堂鋭太は、ある理由から色恋沙汰には脇目も振らず、学年トップの高成績を達成していた。ところがある日、帰国子女で校内一の美人と評判の夏川真涼から突然「一緒に帰りませんか?」と誘われる。

真意を測りかね断ったものの、連日誘われ続けたあげく衆人環視の中で「告白」されてしまう。

実は真涼は恋愛沙汰に嫌悪感しか抱けない「恋愛アンチ」であり、連日男子から告白されては断るという日々にうんざりしており、同類と見込んだ鋭太に偽装カップルを演ずることを持ちかけたのだった。

面倒なことはご免と拒絶した鋭太だったが、弱み(中学時代の中2病全開の日記)をたてに取られ、偽装カップルを了承する羽目となる。

鋭太と真涼のカップル成立は校内でまたたく間に評判となるが、「幼なじみ」の春咲千和を巻き込んだ「自らを演出する乙女の会」の活動過程で決定的な「修羅場」を招いてしまう。さらに「元カノ」を自称する秋篠姫香と、風紀委員で「婚約者」の冬海愛衣が次々と加わり、ことあるごとに鋭太が『修羅場すぎる!』と慨嘆する展開が続くことになる。


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

羽根ノ山高校

@自演乙の会(自らを演出する乙女の会)

季堂鋭太:逢坂良太

本作の主人公で、「自演乙の会」唯一の男子会員。学年トップの優等生だが、中学時代は中の下の成績だった。幼い頃の愛称は「たっくん」。血液型はA型。幼い頃、恋愛病患者のようだった両親がやがて不仲になり、挙句の果てに中学3年の夏に自分1人を置いて、お互い密かに作っていた恋人と二人揃って蒸発したことから、恋愛全般に対し強固な不信感を持ってしまい、「恋愛アンチ」を自負している。両親の蒸発という圧倒的現実に打ちのめされるまでは、中2病的思考を書き綴った日記を付け、行動にも移していた。日記帳はお気に入りの動物図鑑のケースに隠していたが、誤って古書店に売却したため真涼の手に渡ってしまう事態となった。中学生時代は少しでも目立とうと破天荒な(中2病的な)行動を取っていた。しかし、両親の蒸発や千和の交通事故などを経て、現在は価値観が変わっている。優等生になったのも、地元国立大学医学部の推薦入学枠を勝ち取るため中学3年後半以降の勉学一筋の実績だが、その動機は千和の体を治すためであり、真涼は最初からそれを知っている。ハーレムのような状態になっているが、恋愛アンチのため原作最新刊の時点ですら「好きな人はいない」と思っている。しかし、真涼に関しては以前まではノートのために嫌々偽彼氏を演じていたが、原作6巻の時点では放っておけない存在になっており、「自分を必要としてくれるなら恋人という名目でも偽彼氏という名目でも構わないからずっとそばにいてやりたい」と言うなど、無意識のうちに彼女のことを大切に思うようになる。また、偽装カップルが解消された今でも彼女を気にかけており、彼女に困ったことがある際は、助けたいと想っている。両親の蒸発で孤独の身となった鋭太を引き取ったのが現在の保護者である伯母の冴子だが、仕事(ゲームクリエイター)でほとんど家に帰れない為、家事全般を担当するようになった事でスキルが著しく上達している。

春咲 千和:赤﨑千夏

ヒロインの一人で、鋭太の『幼なじみ』。クラスは1年5組。小1から隣家に住み、鋭太を「えーくん」と呼ぶ。名前と仔犬を連想させる小柄な体格から「チワワ」のあだ名があり、本人もペンネームとして『かわゆいチワワ』を使っている。肉料理が好物で、もてる話には興味があり特に女性雑誌「パチレモン」のファン。身長は150 cm。血液型はO型。小学校1年の頃から剣道を嗜んでおり、全国大会出場を狙える剣道部期待のエースであったが、中学3年の夏に交通事故で腰に深刻な重傷を負い、激しい運動が出来なくなったために剣道を諦めなければならなくなった。現在は大手術とリハビリのすえ、日常生活に問題ないまで回復したが、無茶をしそうになると鋭太は本気で怒っている。高校進学後、鋭太に(一般論として)「幼馴染が彼女なんてありえない」と言われたことに反発し「モテまくる」と宣言した。さらに鋭太と真涼が偽装カップルとなってからは、真涼に対して強烈な敵愾心を燃やしていて、成り行きで「自演乙の会」に入部する羽目となった。小学校入学直前の3月からのお隣さん。何かにつけ「大好き」「愛してる」と言い続け、鋭太は「ありがとう」の意味にしか取っていなかったが、実はずっと本気だった模様。原作4巻で鋭太に告白したが後にフラれてしまう。しかし、鋭太が真涼と別れた時のために真涼以上のモテカワ女子になることを決意した。鋭太とは作中で二度キスしており、一度目は鋭太に告白した時、二度目は風邪でフラフラな鋭太が真涼の家に行こうとした時(ちなみに二度とも真涼に目撃された)。料理は下手で、普通に不味かった。長らく鋭太の手料理を食べさせられていたが、真涼の出現に奮起し練習した結果、鋭太に「うまい」と言わせるだけの技量を身に付けている。

夏川真涼:田村ゆかり

ヒロインの一人で、鋭太の『彼女』。同じ1年1組のクラスメイト。血液型はAB型。9年間を海外で過ごした帰国子女で、銀色のストレートヘアと蒼い瞳が特徴。鋭太のファーストキスの相手でもある。校内一の美人と評判で、連日の告白に疲れ、鋭太に偽装カップル(「フェイク」)を持ちかける。当然、千和とは緊張関係となるが、「自らを演出する乙女の会」(自演乙の会)を結成し、千和の「幼なじみ」意識を逆手にとって鋭太が彼氏であることを見せつけ、この時点では優位に立っていた。しかしながら、千和はもちろん、鋭太に恋する姫香と愛衣は本来真涼にとってライバルのはずだが、同時に得難い友人でもある。このことが真涼の心理を大きく捉えている。一方で偽装カップルの鋭太に対しては、出会った当初は、猫を被って接した際の彼の無愛想な一面にあまり良い印象はもっていなかった。しかし、本性を現した上、偽装カップルを強要したにも関わらず、嫌われるどころか、寧ろ優しく接してくれる彼に戸惑いながらも徐々に惹かれていき、自分で自分の気持ちが判らなくなってしまう。さらにライバルたちに嫉妬(若干ヤンデレ)を示し、『もにょもにょ』と称するいちゃらぶ行為を要求するなど依存心が強まり、「鋭太の彼女でいるなら、どんなことでもする」と宣言し、クラスの席替えでは鋭太の隣に何が何でも座ろうとするまでになった。ちなみに鋭太とは作中で4回キスをしており、一度目は学校の帰り道に真涼の不意打ちで、二度目は真涼がプールでおぼれた際に鋭太が人工呼吸をしたとき、三度目は鋭太が愛衣と花火を見に行った翌日、真涼に謝罪としてキスを要求されたとき(この際、真涼はあまりの恥ずかしさに噛んでいた)、四度目はミスコンの舞台で、鋭太が「フェイク」の関係を戻そうとしたとき(因みにこの4度目は鋭太からのキスである)。ついには「フェイク」を巡り、姫香に自らの認めたくない本心をつかれ、精神的に不安定になってしまう。鋭太を繋ぎ止めていたはずの日記も効力を失い、両親への想いも崩壊し、挙句の果てに鋭太との偽彼氏の関係を解消してしまう。さらに追い打ちをかけるようにノートを返して偽彼氏の関係を解消しようとした矢先に鋭太と千和のキスを目撃してしまう。それ以降は真意は不明だが、鋭太と千和の仲を応援することを決意する。しかし、鋭太の所有物や抱き枕を使って、彼のことを考えながらもにょもにょをしたりするなど、彼への依存心も強くなっている。実家はスウェーデンにあり、社交界では飾り物の隠喩で『宝石』と評されていた。当然裕福ではあるが、真涼自身が自由に使える資金は限られている。母違いの妹である真那とは、愛憎とわだかまりに遮られ、本心を明かしがたい距離感に悩まされ、さらに実の母と父の関係から要求される自らの立ち位置が人間不信をこうじさせるなど、十代の少女としては過大な負荷を背負わされている。一人暮らしだが料理は破滅的に下手で、食事は主にウイダーインゼリーやカロリーメイトおよびレトルト食品に頼っている。また、『ジョジョ』の愛読者で、会話のそこここにネタを仕込むばかりか、部室に自費で単行本を揃えるほど。カナヅチのため水泳が苦手。

秋篠姫香:金元寿子

ヒロインの一人で、鋭太の『元カノ』。クラスは1年2組。黒髪で髪型はおかっぱ。血液型はB型。鋭太が千和を護るため、駅前で不良少年と闘う様子を観て恋に落ちる。以後、前世で付き合っていたと主張する「中2病の元カノ」。鋭太の中2病残滓に親和性が高く、ことあるごとに無機的な台詞で想いを告げるうち、次第に積極的な行動が身に付き、苦手だった姉に「好きなひとが、できた!」と言えるほどに強くなっている。中2病だけあってマンガやアニメが大好きで、姉の優華に厳しい目を向けられていた。しかしそのきっかけは幼稚園の頃に、絵本『不思議の国のアリス』を優華に読んでもらったことで、「反発しながらも姉が大好きな妹」その2である。実はかなり着やせする体系をしており、小柄で華奢な体系だが真涼の次に巨乳である。ふとしたことから「フェイク」を知ってしまい、内心「理想のカップル」と崇拝していた二人を拒絶する。そのまま中2病に閉じこもるかに見えたが、鋭太や風紀委員達の尽力で事なきを得るが、その過程で真凉の想いを顕現させてしまう。秋篠家は江戸時代から続く老舗「旅館あきしの」を経営しており、女子は高校に進学したら仲居の修業をするのがしきたりとされていた。姫香はそれを拒んでいたが、姉との一件以降「ただのお手伝い」と称し、お客さんの相手に取り組んでいる。

冬海愛衣:茅野愛衣

ヒロインの一人で、鋭太の『婚約者』。愛称は「あーちゃん」。クラスは1年3組で風紀委員に所属。性格は真面目一辺倒で、成績は学年3位。血液型はA型。風紀委員として「自演乙の会」を廃部にしようと画策するが、夏期講習で鋭太と同じクラスになり、昔の『約束』を思い出させた後に、自らも入部しリーダーを称する。カオルとは同じ小学校で、小学校1年から4年まで同級であり、小学5年生の1学期に県外に引っ越したが高校1年生の春に再び羽根ノ山市へ戻ってきた。母親を亡くし、父親、弟と共に暮らしており、父親の仕事の都合で引っ越しを繰り返している。10年前、鋭太と同じ「わかば幼稚園ほし組」に在籍し『けっこんのやくそく』をしたが、直後に引っ越しで離れ離れになった。高校入学で再会したが、鋭太は想い出の丘に連れてこられるまで忘れていた。愛衣は手書きの『こんいんとどけ』を大事に持っていて、海での合宿で鋭太が握りしめた際の血痕を結婚の約束と信じ込んで、自らの絶対的優位を確信している。口癖は「おそとはしってくる!」「愛衣ちゃん大勝利!」。「自演乙の会」に対抗するうち、付き合っている彼氏が居ると虚勢を張って、姫香に『恋愛マスター』と崇拝される羽目となり、肝心の鋭太へのアピールを妨げられ、涙する展開となっている。それでも鋭太への恋心を抑えきれず、尊敬する風紀委員会の先輩達に詰問されるが、逆に恋心全開の告白を目撃され、全面的な支援を取り付けている。しかし、基本的に鋭太との関係は他のヒロインとズレており、原作6.5巻のキャラ紹介では「千和たちより一段高いところにいるつもりで、実は同じフィールドにすら立っていない。その隔絶に気付く時が覚醒の時。」と書かれる。恋心は妄想家で、ポエム家。ビッグガンガンにて連載されたスピンオフ漫画「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 愛」では主人公を務めている。ただし、偽彼氏の存在が無いことや鋭太に妄想ノートを見られなかったなど原作とは違った展開となっている。


@学園の生徒

遊井カオル:種田梨沙

鋭太の『親友』。愛衣の幼馴染。同じ1年1組のクラスメイトで生徒会書記。中性的な外見をした男子生徒で、成績は学年20位。中学3年の時に鋭太と同じクラスになってからの付き合いで、鋭太や千和の家庭の事情をある程度知りながら踏み込んでこない。鋭太曰く「聞き上手」「人間関係の達人」。千和とも付き合いがあり応援しているが、小学校で同級生だった愛衣のことも応援している。さらに自分自身も鋭太に対する『好意』を見せることがある。何らかの『秘密』があるらしく、愛衣はその真相を知っている模様。カオルとは双子だと主張する、遊井カオリと名乗る妹がいる。外見も受ける印象もカオルとそっくりであるため、鋭太はカオルが女装したのではないかと疑っていたが、愛衣の弟の勇樹がカオリを知っていたため、確信を持てずにいる。バナナパフェが好物。

山本:村田太志

1年1組の男子生徒、サッカー部。真涼のことが好きで、隣の席になった鋭太を羨ましがっていた。その後も夏期講習などで、とかく顔を見せている。口癖(?)は「ンーッ」。

赤野メイ:大坪由佳

1年1組の女子生徒。さつきの親友で、千和の友人。赤い髪に「R」型のヘアピンで前髪を整えている。誰とでも仲良くなる娘。

青葉さつき:山崎はるか

1年1組の女子生徒。メイの親友で、千和の友人。有名バンド「デッチリ」のファンで、特にギターには詳しい。青い髪に「b」型のヘアピンで前髪を整えている。

坂上:花江夏樹

1年1組の男子生徒。「坂上先輩」の弟。赤野メイと仲がよい。

坂上拓也:鈴村健一

3年生の男子生徒で「坂上先輩」こと坂上の兄。バスケット部のエースで古いギターのコレクター。女子からも人気があるが、好青年を演じているだけである。本性は二股や三股は当たり前で飽きたら捨てるを繰り返している女誑し。休日は不良グループとつるんでいる。

最上ゆら

1年1組の女子生徒。千和の友達で、夏休み明けの実力テストで1位を取る(鋭太は2位に陥落)。本人は成績を意識しておらず、40?50位から「ボーッとして」首位を得、鋭太にライバル認定される。


@親族・家族関係者

季堂美星

鋭太の母。本編開始の1年前に互いに相手を見つけ蒸発した両親の1人。若作りをしており実年齢よりも大分若く見える。40歳。冬期講習を受けに塾へやって来た愛衣が逃げ出し、一度真涼の家に寄ったのち探して見つかった歩道橋の上で偶然出会ってしまい、あの男に飽きたからまた一緒に住もうというようなことを話している。そういった事から、自分達の身勝手さが息子である鋭太にどれだけの事をしたのかと言う自覚は全く無い模様。

桐生冴子:名塚佳織

鋭太の伯母で独身。両親の身勝手で孤独の身となった彼を引き取り、保護者となっている。ゲーム会社「ソフトダンク」のゲームクリエーター。ギャルゲーや乙女ゲームの制作(シナリオ、プログラム、グラフィック、音楽、その他)を担当する自称「なんでも屋」。仕事がキツイと『へろへろモード』に陥るが、帰宅して鋭太の手料理を摂取すれば、スタイル美人の『覚醒モード』となる。初対面で鋭太と真涼の関係を「フェイク」と言い当て、「自演乙の会」会員を動揺させる。さらに鋭太に『あたしも攻略しろ』と参戦意図を垣間見せている。

夏川真那:東山奈央

サブヒロイン。真涼の妹。隣町の名門、私立ネナカ女学院中等部の3年生。金髪碧眼で髪型はツインテール。かなりの毒舌家で、真涼とは互いの両親のわだかまりを背負った経緯がある模様だが、悪い人間ではない。真涼に対し苛立ちを持ちながらも親愛の情を抱いており、鋭太に対し「お姉ちゃんのカレシ」として内心を覗かせている。姉に続き鋭太とキスを交わした一人だが、他のヒロインよりも一歩引いた立場となっている。鋭太を童貞呼ばわりしている。初対面でぶつかった姫香とは同じ妹という立場で通ずるものがあり、友人関係を結んでいる。

安岡:柳田淳一

真那のボディーガード。真那曰く「経歴聞いたらチビる」ような経歴をもつらしい。

真涼と真那の父親

羽根ノ山市に地盤を持つ政治家。スウェーデンの社交界でも一定の地位を占めている。真涼を母から引き離し自分の『宝石』として扱ったり、真那にボディーガード兼お目付役を付き添わせて問題行動をもみ消したりと、なかなかに腹黒く狡猾な人物。鋭太と決別する覚悟を迷う真涼の前に、この世で一番会いたくなかった男として現れる。作中、何度か話題に登場し、6巻にてその姿を鋭太達の前に現した。

秋篠 優華

姫香の姉。大学3年生で、家業を継ぐため、東京の大学で経営学を学んでいる。跡継ぎの自覚が非常に強く、姫香にも一見きつくあたる[注 4]が、引っ込み思案の妹を案ずる想いの一面でもある。鋭太や真涼、そして真那といった友達が出来ていることに安堵し、東京に戻る。

冬海勇樹

愛衣の弟。現在、小学5年生で少年野球に入っている。まじめで礼儀正しい少年。カオルの妹、カオリと昔から面識があり、「ゆーくん」と呼ばれている。鋭太のことは姉から日常的に色々聞いている。


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2013年冬アニメ(2013年1月~2013年3月)

TOKYO MX 1月5日(土)スタート 24:00~


.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「Girlish Lover」(第1話 - 第12話)
作詞 - 小田倉奈知 / 作曲 - 太田雅友 / 編曲 - EFFY / 歌 - 自らを演出する乙女の会(赤﨑千夏、田村ゆかり、金元寿子、茅野愛衣)

ED「W:Wonder tale」(第1話 - 第12話)
作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 太田雅友 / 歌 - 田村ゆかり


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「高校生活のスタートは修羅場」

2話「新しい部を結成して修羅場」

3話「幼なじみの涙で修羅場」

4話「男の戦いは修羅場」

5話「ラブレターの真相は修羅場」

6話「灰色の世界を切り裂く修羅場」

7話「夏期講習なのに修羅場」

8話「映画館Wデートで修羅場」

9話「よみがえる約束は修羅場」

10話「夏合宿の会議で修羅場」

11話「合宿前夜のワクワクは修羅場」

12話「戦略の結末は修羅場」

13話「新しい世界への修羅場」(最終話)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

偽装じゃないだろ!

どうやら気楽に観るタイプのハーレムコメディの様です。

ガリベンだったり元中二病だったりと前期のアニメを思い起こします。
最近の流行なんでしょうか。

淡い色使いの作画は雰囲気があって良いと思います。

本編でどうなるかは知りませんが歌では真涼が圧倒してます。
OPがB型H系に聞こえます。

設定についてはかなり強引さを感じます。
※1話目のみの設定への感想(批判的ですがこの作品のアンチではないです)
{netabare}
鋭太くん、恋愛アンチとか言って無関心を気取ってますが、
言ってる(書いてる)時点で既に意識していて関心がありそうなんですけどね…。
…でもまぁ、これに関しては愛も憎しみも、中毒もアンチも表裏一体・紙一重
と知る展開が待っていそうな気がするので一応、良しとしときます。
中2ノート>恋愛アンチの信念 なのはやはり疑問ですけどね。

ノート紛失~真涼へ渡るプロセスが無理矢理です。
まずノートを隠すのに本に挟む人は居ないでしょう メモなら分かるけど。
それにカバー付きの図鑑にノート挟んだらしまえないでしょう。
検品せず買取り&売場に出しちゃう古本屋もおかしいしでしょう。
そんなレアなもの手に入れられる確率だってほぼ0でしょうに。
どんだけオカシイか一度、本にノート挟んで古本屋行ってみたらが良いんじゃないでしょうか。
もうちょっと上手いアプローチがあったんじゃないでしょうか?

真涼が鋭太と偽装カップルに成らざるを得ない動機付けも甘いです。
告白されるの面倒でひがまれるのが嫌なのは分かりますが、
毎日学校しかも同じクラスで好きでもない人とイチャつくのもかなり苦痛だろと思います。
本当に恋愛嫌いならそんな状況は長続きしないで破綻しますって。
友達居ないなら便利屋さん使うとかとにかく学校外の人選ばないと不自然です。
せめて、せめてクラスは違っていて欲しかった。
もし恋愛ごっこが続くのなら、それは既に相手に好意を持ってる証拠だと思います。
これではもうこの設定の時点で真涼は鋭太に惹かれているとしか思えません。
つまりは…「おまえ…偽装じゃないだろ!」(南千秋風)

この作品を楽しむにはそう言うところツッコんでたらキリがないみたいです。
ツッコミ疲れしちゃいますよ~
{/netabare}
そういう無茶な所も笑い所なのかも知れませんけどね。

主人公設定で中二病や前期ラブコメの印象を受けた影響で真剣に考えすぎなのかも。
ラブコメって恋の機微を楽しみたいんで設定はしっかりしてて欲しいんですよね。
まぁコメディ色の作品と割り切っちゃえばそれはそれで楽しめそうな気はします。
テンポも軽快で声優さん達もノリが良いですし気楽に見ていこうかなと思っています。

気軽に観てもツッコミます。
※2話感想{netabare}
真涼ヤバいですね…アニメキャラではワイリ以来のヤバさです。
恋愛への憎しみよりも、他人の気持ちよりも、
人を騙す楽しみが勝ってるんじゃないでしょうかコレは。
ギターの件等、恋愛嫌いなのに人の恋愛で楽しんじゃってますし、
千和の気持ちには薄々感づいてなお偽装を続けワガママを通している気がしますし、
修羅場への伏線というかカウントダウンの様な…。
鋭太に目を付ける前に色々な男を調査した雰囲気もありますし。
どこまでが嘘なのか…真涼ヤバい真涼ヤバい!もはやツッコミじゃないけどヤバい。

1話での設定、鋭太に興味津々な言動、「全部嘘」という意味深発言。
やはり今回を観ても既に真涼は鋭太に惹かれているんじゃないかという思いは残ります。

それにしても酷いのは鋭太。
千和の諦めない性格が分かっていながら
「自分から打ち込めるものを見つけたんだ」だとぅ?
好きでもなく趣味も違う人と付き合って何にもならないでしょう。
付き合う事を目標に夢中になっても、付き合った後に夢中になれるのかい?
それは失敗しても成功しても報われない道…恋愛アンチでも人としてどうなの?
それに気づかせてあげないと千和が傷ついちゃうよ!
鈍いなら鈍いで、まず先に好きになる人を見つけるサポートや応援なら分かるんだけど…。
あんな純真無垢な子を誰彼構わず付き合う女にさせんじゃねーよ!

千和にもツッコミ入れようと思ったけど状況的にも可愛そうなので止めておきます。
判官贔屓ってヤツだからね、別に千和派って訳じゃないんだからね!
それはそうと、千和の腰爆弾は大きな伏線になりそうですね。

なんだかんだと楽しんで観られてます。そしてレビューで遊べてます。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
「こんな行動する訳ないだろ!」…と
今までの流れだと千和の奇行にツッコむ所なんですが、
結構千和の言動は理解できるんですよね。
モテる自分になって好きな人に自分の魅力や気持ちに気付いて欲しい、
そして約束があるなら思い出して欲しい「待ってる」ことを。
まだ幼く素直になりきれない自分も分かってるから、
中2ノートの彼にも憧れるんでしょうね。

鋭太くんやはり千和を傷つけちゃいました。
あんな過去もありながら気付かないのは鈍いですね。
ハーレム系主人公は鈍くないと成立しないですけど、(鋭かったら鬼畜に映る)
この主人公は特に鈍く恋愛だけでなく人としての鈍さも感じます。
もう鈍太って呼ぶよ?

「偽装彼女に幼なじみが妬きもち」的なCMが挿入されていますが、
真涼の意地悪っぷりを見ていると実は逆なのかなとも思います。
「恋愛」自体にも妬いているのかな。
一話で恋愛を憎む節がありましたが、それて同じくらい興味もありそうです。

ちらりともう一人の姿も映りましたし、また来週観ますよ。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
いやー坂上先輩、絵に描いた様な悪い人で良かったねー。
良い人だったら千和が振る時もっと傷つくと思っていたので結果オーライ。
デートの時、外から見ると千和が可哀想に見えるけど、
千和本人は元々好きでもない人だし、ホッとしたんじゃないかな?
これで罪悪感なしで鋭太にアプローチ出来る体制が整いました。
坂上弟の立場は少し可哀想になっちゃうけど役目終わったらもう出てこないのかな。

鋭太はあそこで中2設定を出す必要性が分からんです。
(第三の女と関わらせる為だけにやったな…)
結局クロスチョップで飛びかかるなら最初で決めなさいって。
中2バレして、なんかもう中2ノートの効力関係なしに真涼とカップル演じてませんか。
恋までは行かずとも彼女への同情から優しい鋭太くんはつき合っていますねコレは。

個人的には真涼は鋭太の事が好きなのは
とっくに確定してますので、キスには驚きはなかったです。
真涼は今回の流れどこまで計算してたのかな。
後腐れ無く坂上先輩と千和が別れる事が分かっていたならそこまで性悪でもないのかも。
嘘つきから素直に転換する展開は来るのかな。

いろいろと強引さは感じながらも、もうそれを心得た上で楽しんだ今回でした。
次回から第三の女登場ですね。
もう鋭太と千和の絆見せられてますから太刀打ちできる気もしませんけど。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
真性中二病の子が登場しました。風紀員の子は第四の女予告でしょうね。

真涼の妹も登場、嫌そうな性格のマセた妹です。真涼の家庭環境相当悪そうですね。
目元は似てますが髪の色が大きく違います。腹違いとかですかね。

真涼がプールで溺れました。
足が着く所ではパニックにならない限り溺れないと思うんですが、溺れました。
しかも呼吸停止で意識を失う程でした。また信じられない事にこの時間二人目です。
…きっともうプールの授業しばらく中止でしょう。
そんな状況で鋭太が人工呼吸。
冷やかすクラスメイトが居てこれまた信じられません。
恋愛脳とかじゃねぇです。死んじゃうかも知れんのに。
救急車も病院にも行かずに保健室で回復。
という流れで目に余る不自然さがどうにも気になってしまいました。

中二ネタはウケが良いのでしょうか最後に詰め込んで来週に。
誰が来ても千和との絆が強いのが判っているので尺延ばしにしか感じないのですが、
コメディとして楽しむつもりです。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
元カノが加入しました。
中2ノートはパロディ満載ですね。

真涼の妹やはり性格悪いですね…敵役のために現れた印象があり、
今後も大きな波乱を含んでいそうです。

なんだかもう千和はガツガツアピールする様になってますが…鋭太の反応がないです。

自演乙のメンバーいつのまにやら団結力や絆や友情が生まれている様な気がしますが、
これで今後本気の修羅場になるのかな?

鋭太は何を熱く語ってるのか良く解りませんでしたが、気持ちは良く伝わりました。
前期の中2病を思い出しちゃいますね。

ここまで観て来て初期設定が色々崩れちゃってる感じがありますし、
恋愛物として心の動きを読んで楽しむにはちょっと…
っという内容になっていますが、気軽に楽しむものだと割り切っています。

来週の風紀委員との修羅場も楽しもうと思います。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
大分砕けてきていて恋愛物としては頂けない所がありますが、
ドタバタコメディとしては楽しめています。

保健室であんなシチュエーションになるなんてどうゆうこと?
保健室全裸って…。
体調悪くて寝てたら姫に添い寝されて鍵掛けられたってとこでしょうか?
制服脱がないとシワになるし元気そうでしたが…。
よく見るとあの制服上着じゃないのかな?
それにしても鋭太も隠れるの下手ですね鞄そのままだし…。

鋭太は冬海とも幼い頃知り合ってたんでしょうかね?
冬海は真面目で見栄っ張りみたいですがなかなかいい子です。
それにしても鋭太のモテモテが止まりませんな。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
冬海は幼稚園時代の約束を守っているんでしょう。
なかなか可愛いところはあると思います。

中2ノートは少し飽きてきましたが、中学時代の回想は現実なのかな?妄想?
どちらにしろ痛い中二病です。

真涼の作戦とかも無理がありすぎてツッコミ切れないですが、
映画館で騒ぐのは止めましょう。

もう細かく書く作品ではないので書かないけど、
やはり修羅場に四人取り込むのは無理があるよね…。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
なんとも報われない恋感が出ていて切なく感じました。
現実だと初恋を思い出にしない女って恐ろしい気もするけどね。

既に崩壊している恋愛アンチ設定に文句言っても仕方ないんだけど、
鋭太は今回何度も『恋人鬼ごっこ』をやって楽しんでましたね。
正直彼女が居てもなかなか体験できないんだよね、チョット憧れる。

まぁこれで四人揃いましたが、修羅場になるのかな!?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
四人揃って修羅場コメディが始まりました。
人数多いから目まぐるしいけど、結局はコレがやりたかったんだろうけどね。
コメディとしてはドタバタ楽しめました。
みなさん仲が宜しいようですなー。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
一話で寝姿のまま現れる事はないと思ってましたが、冴子さん名前の通り鋭い人ですね。
いくら何でも鋭すぎに感じますがまぁ流しましょう。
中2バレしてるのに今更隠そうとする鋭太の方にも違和感が。
今は真涼が孤立しているみたいでが(自業自得なんですが)合宿で解決するんでしょうか。
真涼の家庭トラブルの件が残っているのでその前に友情の蕾が芽生えるといいのですが。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
既に部内で絆が出来ていたようですし、
真涼の妹もそんなに悪い子ではないようなので悪者無しのハッピーエンドが見えてきました。

それにしても鋭太はどれだけ恵まれているのでしょうか。
もともと恋愛アンチだとか言って恋愛を無理に避けなくても良いんですけどね。
周りも含め恋に恋する年頃なので仕方ないのかもしれないけれど。
自然と人が人として惹かれ合ってお互い理解できている仲なら
周りの目も気にする必要もないし勉強の妨げにも成らないと思う。
もしも今の鋭太が誰かを選んだとしても受験の妨げになる様な事はないんじゃないかな。
それだけ皆良い子だし理解し合えていると思えます。
恋愛脳とか気にしないで鋭太には気付いて欲しいんだけどな。
本当に鋭太羨ましすぎます。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
本当にみんないい子だねー。
実際こんなハーレムは築けないけどアニメだと嫌味なく成立します。
こんな修羅場なら味わってみたいです。

修羅場はまだまだ続きそうな終わりでした。
全員が登場するまで時間がかかりましたから、
4人でのコメディがもう少し観られるといいかな。
{/netabare}
コメディとして楽しむことが出来たラブコメです。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 54
ネタバレ

sakurama61 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

フェイクなのかな??

国立の医学部を目指している季堂鋭太を中心にフェイクで付き合うことになった夏川真涼、幼馴染の春咲千和、中二病の秋篠姫香、風紀委員の冬海愛衣がくり広げていく修羅場アニメです(o ̄∇ ̄o)


修羅場っていうよりもハーレム要素のほうが強かったなと思います。
鋭太のまわりの女の子4人がお互いに対抗意識よりも仲間意識だったので。


まず最初に登場するのが鋭太の幼馴染でとなりの家にすむ、春咲千和ちゃん。
鋭太の家でごはんを食べるくらい仲がいいです。毎日一緒に学校にいってるし(〃ω〃)


次に登場するのが帰国子女で校内一の美少女と言われる、夏川真涼。
鋭太のとなりの席になったことをきっかけに恋愛アンチの鋭太に近づいていきます(o´艸`)


その次が中二病で自称鋭太の前世の元カノと言っている、秋篠姫香ちゃん。
鋭太がバーニングファイティングファイターと知って興味を示してきます(o>ω<o)


最後が鬼の風紀委員として真涼ちゃんから始まった乙女の会を廃部にしようとする、冬海愛衣ちゃん。
実は千和ちゃんよりも前から鋭太と出会っていた幼馴染でしたが、鋭太はそれをおぼえてません(´ε`;)だけど鋭太をずっと一途におもっていますヾ(*´v`*)ノ
てゆうかかわいすぎ!!(*´д`*)




フェイクという前提がありながらも付き合うことになった真涼と鋭太ですが、みていてほんとにフェイクなのかな?って思うことが何回かみててありました。

恋愛の始め方って人それぞれだってよく聞きますが、それに当てはまるのがこのフェイクの付き合い方かもしれません。

真涼はフェイクでよかったのならどうして鋭太をえらんだのか、それは1話の告白のときに真涼本人から語られますが、自分と同じ恋愛アンチの人でひみつをばらさない人がいいって考えていたみたいです。

誰がいいかな~って考えたら学年一の秀才で恋愛アンチの鋭太がいた!そこかな?って。真涼が鋭太を意識した瞬間みたいな…w

鋭太は千和ちゃんから真涼の存在を聞いて、特に興味をしめしていなかったですが、気になりだすきっかけにはじゅうぶんだと思います。

もともと恋愛アンチの2人が自分に気になる人がいるだなんて気づいても否定しそうです。

だからフェイクっていう言い訳を持ちだしたんじゃないかなと考えました。
フェイクって言葉はたくさんでてきましたしね(`・∀・´)


ですがこれは個人的な考えなのであんまり深く考えないでください。



そして、修羅場の場面がほとんどなかったことについてです。

わたしはなくてよかったな~って思います。
タイトルに惹かれて修羅場が見たかった人にとってはだめだとわかりますが…w
ですがそれだけ安心してみれました^^

真涼は性格わるいですね。千和ちゃんにひどいこともたくさんします。

だけど千和ちゃんはその真涼の性格を受け入れてるんじゃないかなぁって思いました。

じゃなかったら乙女の会の部活にも来ないだろうし、ましてや真涼と話すわけがないんですよね。

たぶん千和ちゃんのそういった優しさに真涼はあこがれてたのかもしれません。

そのおかげですかね?最後しか修羅場らしい修羅場がなかったのはw


中二病ノートについてですw


鋭太はもと中二病でそのときに書いてたノート、日記みたいな感じですが。。

そのノートを真涼にとられてしまう展開はびっくりでしたね( ´艸`)

なんか強引だな~って思ったんですけど気にしないことにしました^^

で、中二病なぅ♪なのが姫ちゃんですよね。

あんなかわいい中二病になれるんだったらわたしも中二病になりたい!

でもわたしそんなこと言ってるけど中二病なぅだったりして…(゚д゚lll)
まぁいっか!なんでもいいですw


最後に!!

あいちゃん゚.+:。(*´v`*)゚.+:。
いやー!かわいすぎる~

妄想してる自分がはずかしいなんて言ってるけど
いやいやいや!!
その妄想もかわいんだってば!!

もうあいちゃん大勝利ぃぃ!でいいよ!ほんと!
お外はしってくるの?あたしもついてくー!←


女の子たちみんなかわいかったです
嫌いな子いませんw
最初は真涼がにがてであーちゃん大勝利してくれないかなって思って最終回までみたんですけど、


もう1回みてみてください。
真涼に対する印象がだいぶかわります(;゚Д゚)!

それもいい方向にです^^



それもさっき言ったように、
真涼と鋭太がフェイクに気をとらわれすぎているって感じるからかもしれないです。

素直じゃない場面がおおすぎ!もっと表情とか言葉にだしなよ!って思う場面が多かったです。


この俺修羅ってキャラの心情がすくないんですよね。
だから余計フェイクに惑わされちゃったんだと思います。



そう思ってもう1回みてみると…真涼かわいー!とか思っちゃったりw
見方をかえてみるのも1つのたのしみかただなって思いました^^





だーけーど!!!
わたしの本命はあーちゃん!!(〃ω〃)w


あんな女の子になりたいなぁ。。
顔はもちろんかわいいよ!でも性格もかわいいとか…
完ぺきすぎる!

うーん。どうすればあんなにかわいい性格になれるのかな?
なんでわたしはあーちゃんのことかわいいって思ったんだろ…

はっ!!Σ(゚д゚lll)

妄想恋愛ポエムをかいてるあーちゃんかわいい!!

たしかにお外はしってくる~とかもかわいいけど、
そんなことわたし言えない!!


だったら…
わたしも妄想恋愛ポエムをかけばあーちゃんみたいに性格かわいくなれるかなっ?!
顔なんてこの際むしむし~!


てことでポエムの書き方とかしらないので、鋭太風に日記で恋愛のこと妄想してみます!(*`・ω・)ゞw
興味のない人はほんとにみないでください。


{netabare}
5月30日 
今日は学校にいってすぐにあの人がいたんだぁ
だからね、おはよーって言お!って☆
でもどうやって話しかけよっか。。
まよってまよってどうしよう…って思ってたら
あの人から声かけてくれたんだよ♪
あたしの人見知りな性格どうにかしたいなぁ。。
何回もあの人のこと見ちゃってたから変な人って思われなかったかなぁ??
おはよーだけでこれだとふつーに話せるようになるまで時間がかかりそう…
だけど!ぜったいぜったい仲よくなりたいもん!
がんばってみる!



6月25日
今日はね、あの人のメアドを聞いたんだぁ♪
さっそくメールしてみたよ~
でもねなかなか返信がかえってこなくて
なにか悪いことしちゃったかなぁ?やっぱりメアドもらってすぐメールするのは馴れ馴れしかったかなぁ?
とか思っちゃった
だけど…返ってきたからよかったぁ。


7月7日
同い年だったからまだよかったのかな?
だけどクラスがちがうってやだなぁ。。
休みじかんにいっつもあの人のクラスみに行っちゃうあたしがいやー
あの人が気づいてるかわかんないけどあたしただのストーカーじゃん!
さいしょのころは友だちも一緒に来てくれてたのに
さすがにもうきてくれなくなっちゃった(笑)
だからひとりでみてひとりでにやけてる
もうただのへんたいさんだぁ!
でもやっぱりかっこいんだよね~♡
なんていうか~!ずっとみてて気づいたんだけど~
ついついやっちゃってるクセがあるんだよ♪
みんな気づいてるかな?あたしだけかな?
あそうだったらうれしいかも!
あたしにもクセあるみたい~
友だちに言われてやっときづいた(笑)
はずかしいから人には言えないけど。。


9月28日
うーん
気のせいだよね?ただの自意識だよねー??
ろうかとかであの人とすれちがうと目があうの。
あたしはいっつもみてるからフシギではないんだけどね
がん見とちら見はとくいちゅーのとくいだもん♪
あの人もみてくれてるのかな?


10月17日
やばーい!
友だちが言ってたんだけど!
あの人があたしにすきな人いるの~?とか聞いてきたんだって!!
それってあたしのこと気になってくれてるのかなぁ??
それとも…ただ単に聞いてみただけなのかなぁ??
さいしょはうれしかったけど今は不安ばっかだーー。。
今日のごはんはハンバーグだった。



11月27日
うおーんうおーん!!(なき声)
いきおいで告っちゃった!!
ぜったいだめだー。。
ふられちゃうーー。。。
ひっくひっく ←new!!☆


12月1日
おっけーされちゃった!!
え、びつくり!!   おっとっと…びっくり!!
あたしなんかでいいの?
って聞いたら
お前いがいになんか考えられねぇよっ!
だって!!♪
やっほー♡


1月25日
今日はねー
みんなともそうなんだけどね…
あの人とたくさんお話したよー
放課後にねまたあったからまたお話しちゃった♪
あたしは帰宅部であの人は野球部だから(*∠_*) 
一緒にはかえれない。。
そのことを考えてたら
あの人がね
部活なんかしないでお前とかえりてぇ~
って言ってくれた!
冗談でもすごいうれしい♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
そのあとあたし顔あかくなっちゃってたと思う。。
やっぱり見られちゃったよね~。。
今度はみかえしてやるぞお!☆彡



2月10日
風がつよかったなぁ~今日は。。
冬だけど明日から暴風雨みたい。
でもね!そのおかげであの人の部活の練習試合がなくなったんだって~
だからうちで遊ぶことになったんだぁ♪
暴風雨たのしみ☆☆☆


3月4日
さむいな~とか思ったらゆきふってた!
あたしは季節の中だとやっぱりはるがすきかな~?
夏もきらいじゃないんだけどね。
友だちにはるかって子がいるんだけど…
いっつもはるってよんでる♪
……(笑)


4月1日
今日はエイプリルフール!!!
うちらの時代きたぁー↑↑↑↑うちら←だからね!
   
  ~クラスではいつも脇役の私たち。
   でもそんな私たちでも輝ける日が1日だけある。
   それがApril Fools' Day!!☆↑↑↑↑↑↑
   その日のためだけに生きてきた2人のあつい友情物語∞~

あっと!!あぶなかったぁ。。
日記なのにものがたりを書いていくのはだめだよね
別ののーとにかこおっと。。


5月13日
あっちぃあっちぃなぁ。。
あたしたち2人が♡  ごめんなさい。。
つきあってもう5か月かぁ…
はやいなぁ♪
そりゃあ育ててたお花がかれるはずだよね~
あたらしいの買いにいこっかな?☆彡

{/netabare}




……もう恋愛なんだかわけわからない日記かいてるうちにうすうす気づいてました。

わたしがこんなことやっても性格なんてかわいくなれっこない!!
ってことにー。・゚・(*ノД`*)・゚・。


てゆうかー!あーちゃんがあんなにかわいいのって恋愛ポエムもあると思うんですけど
それ以前にツンデレデレデレ子だからじゃないですかーっ!!



いいですいいです
わたしはくーるびゅーてぃーを目指してるんで!(。・ ω<)ゞてへぺろ♡




ここまでこんなおかしな感想文につきあっていただいてありがとうございます。
最後なんか恋愛とはまったくかんけーない感じになっちゃって…(つд⊂)



俺修羅は男の人向けですかね。
ハーレム系なので^^でも女の人でラブコメすきな人とかには
おすすめできます(*´▽`*)

2期あるかなぁ?
みたいです(´∀`*)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 79

80.9 3 修羅場アニメランキング3位
School Days-スクールデイズ(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (3071)
14082人が棚に入れました
伊藤誠(いとう まこと)は、以前から登校時に時々同じ電車になる隣のクラスの桂言葉(かつら ことのは)の事を気に掛けていた。
「好きな人の写真をケイタイの待受け画面にして、3週間誰にも見られなければ思いが成就する。」
ばかばかしいと思いながらも、誠は学園に伝わるおまじないを実行するが、わずか1日で隣の席の西園寺世界(さいおんじ せかい)に見つかってしまう。そのお詫びという名目で、世界が言葉と誠の間を取り持つことに…。
その日から誠の退屈だった日常が大きく動き始める。

声優・キャラクター
平川大輔、岡嶋妙、河原木志穂、井本恵子、永見はるか、田中涼子、たかはし智秋、亜城めぐ、松本ヨシロウ

kochiro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悲しみの向こうへ

いや、これは酷い。あえてお薦めしません。


結論だけ書く。

この作品は病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。病んでいる。本当に病んでいる。



























nice boat.









ってこんなトラウマになるようなレビューを書いておけばこの作品の雰囲気が伝わるかと思いました。

ただ、この作品の挿入歌「悲しみの向こうへ」を、いとうかなこさんが歌っていたことに気が付いて、ライブでも歌ってくれないかなと、なぜだか願ってしまっている自分がいます。ああ病んでいますね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16
ネタバレ

デリダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

最強の反面教師(評価が難しいので☆はデフォルトで済ませます)

衝撃作と友人からオススメされたのを思い出して見ました。
高校生の時にオススメしてきた友人の正気を疑う。
やっと色々許せる年齢になったと思われる(それでも十分私は幼稚ですが高校生よりはマシということで)年齢になって
ちょうどいいタイミングで見ることができてホッとしている。(できれば一生見たくなかった)
2007年ひぐらしのなく頃に・解も放送してるし、頭が錯乱しそうになるアニメが二つも、、、

エロゲ原作しかも鬱であることは最低限知って見るべき作品です。
よくあるエロゲのハーレムモノの中で少しでも感動したような人間は戒めとして見るべきですね、ハハ。
浮気性の人間も見て教育されればいいと思います。
怖いなあ、、、


ネタバレ盛大にやってしまっているので見るのは自己責任でお願いします。
{netabare}
まず気になるラストシーンの「やっぱり。中に誰もいないじゃないですか。」セリフの考察。世界は本当に妊娠していたのか。
1想像妊娠説
2言葉の幻覚(錯乱)説
3早期すぎる説
4世界錯乱説

1の意見は結構見ますね。
ですがそもそも想像妊娠って妊娠への強い不安や恐怖、もしくは願望によって
脳が妊娠していると誤認してホルモンを分泌すると言われています。
しかしながらちゃんとしたメカニズムは解明されてないようですが、
世界はそもそも言葉への罪悪感や嫌悪感、刹那がいなくなった寂しさでふさぎこんでいたわけですし、不安や恐怖と言っても全然種類が違います。
ましてや妊娠を望んでいたような風にも見受けられませんでした(クラスで動転して声を荒げていた)
ちなみに想像妊娠は脳の誤認なので本当にお腹が張ったりするそうです。


2言葉は既に錯乱状態でしたね。誠君ならそこにいますよ。とバックを見た時のセリフ、その発言はあたかも誠が生きているかのような言い回しにも聞こえました。
少し前の回で通じていない電話に向かってひたすら話しかけていましたね。
そしてお腹を割いた時、妊娠を嘘だと思い込んでいた言葉にとって都合のいいように見えていたのかもしれません。


3これは最も確率が低いと思われます。
妊娠していても時期が早ければ目に見えないかもしれない、という説ですが、
文化祭は最低でも11月頭くらいにはやりますよね。12月にやるとか聞いたことないので。
それ以後世界は引きこもってしまいましたが、その間既に誠とは関係を持っていなかったことと仮定します。
そして12月のクリスマス。この時点でだいたい妊娠2か月になります。妊娠2か月となると胎児は2cmお腹も少し張り始めます。
言葉のような秀才がその程度の知識がないとは思えないですし、また見落とすとも考えられません。


4実は世界も狂っていた。
言葉と同じような状態説。救いようがないですね。閉じこもってるあたりから現実と妄想の区別がつかなくなり、意識が曖昧になる。混濁した状況で現実を断片的にしか理解できない状況で自分だけはまともでいようとした。包丁を持ち出したのは一時の激情というより錯乱。もしこれが本当なら妊娠してるより辛いです。あまりこれは考えたくないです。


てな感じで少し考察してみました。結局自分なりの答えは出ず。



ネットを散見する限り誰が一番悪いか論争は尽きることがないようですが
どうやら誠はZガンダムのカツのように視聴者からすべからく死を願われる存在のようで
最終回のさよならシーンではお祝いの言葉がやたら多かったですね、これにはさすがに笑いました。
とりあえずそんな調子なのでここで誠の名前を出しても意味がないですね、視聴者の総意なので。

それは置いといて世界が悪いというのが結構見受けられましたが最初の過ちは幼さゆえだったとも思うし
一人前としては程遠いですが女の子としてみれば、こんなことにさえならなければ
いいところで誠見限って魅力的な女性になってもらいたいというのが僕の気持ちです。


言葉は可哀想な壊れちゃった子みたいに感じた方が多かったみたいですが、
体が弱く元から引っ込み思案な上に、クラスでのいじめ
(料理を作ったりマフラーはいいですが、すぐ謝ったり誠の顔色を異様にうかがって仕立てになるような態度や冒頭での胸の語り草からして、過去にもいじめまでいかなくともずっと心許せるような人間は近くにいなかったと考えます)
もあり彼氏というすがることのできる存在ができてしまったがゆえに
この時点で心のバランスは誠が正常な判断が出来る相手だったとしても、うまく恋愛はできなかったように想像できました。
しかしこればっかりはもはや育ってきた環境が彼女のそうした性格の一部になってしまっているので
言葉に非が多分にあるというのなら、等しく言葉と出会ってきた人全てに責任があるとも思います。
親も含めた全員が人を育てて同時に自分も成長していくような関係を築くことができなかった、
というのはとても不憫にも思います。
世界にならできたかもしれないと思う誠を見限ることも、言葉に限っては見限ること最初の時点でできなそうでしたもんね。
こういう性格の人は言葉のように錯乱しなくとも、依存体質の人に多く共通するところがありますし、
たくさんひどい恋愛して勉強していくしかないようにも思います。まあ言葉は死にましたが。笑
にしてもあの姉妹の名前、心と言葉って、このアニメだと妙にきつく感じますね。



知ったかぶりのような気持ち悪いことあまり書きたくはないのですが、、、
恋心ばかりはしょうがない、と思います、僕は、少なくとも。
いろんな意見があると思いますが、誰も彼もすっきり恋愛できてい続けることができるなら、
そもそも大人になるだとか、経験して成長する、とか恋愛に関してそんな言い方しないでしょうしね。
現実的に大切だなと思ったのは8話で世界が部屋にこもって一日中泣いてる、って刹那が誠に告げていましたが
想像力不足ですよね、自分と一緒にいない時に大切な人がどんな思いをしているか、とか当たり前のことが
できないとただ周りを傷つけるだけの負の循環しか生まれない、と思います。

にしてももはや誠の知能は年齢を疑うレベルの低さを見せてると思います。
自分が大切に思う人の気持ちを推し量る力がいくらなんでも低すぎますね、
その場しのぎで人の顔色を伺っていて根本的に年齢不相応なほどに子供ですし。
女性に迫られたら流されるだけの人形と何も変わらないなあ、と思いました。
せめて浮気をするならバレないようにすることが大前提ですね、終わらせることもせめてひっそりと。
それがそれなりに相手を思いやることになるのかもしれませんね。
どうでもいいけど。

誠の場合はもはや恋愛感情ですらないような、なんでも受け入れて許してくれるような母性、母親を探すようにしか見えないので、女の子のキャラクターの恋についてだけ考えて見てました。
どちらにせよ、記憶の中でずっと残り続けるような恋愛をしたいなら浮気はしないことですよね、勉強になります。存分に傷つけばいいと思う。まあ死んだんだけど。
こんな風に書き込んでる自分ももはや気持ち悪いし、なんというかたった12話でここまで気分を害するアニメは初めてです。

{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 5
ネタバレ

ドラれもん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

(。・_・。) ( ゚ω゚) (゚ロ゚;)(゚q゚)

2014.8.13 初投稿 
2014.8.16 追記 (誤字があったので修正したのと一部訂正しました)

☆未視聴の方へ

この作品が恋愛物なので

今まである程度の恋愛物(アニメ・漫画・小説・ドラマ等)を色々楽しまれた方なら
一度は見てみてもいいんじゃないかな~って 僕は思うのですが・・・

自分のお気に入りの棚にも入れている「君に届け」のような純愛をテーマにしたような
作品が特に好みのピュアな方や僕のようにアニメの影響を受けやすい方
今、恋愛を楽しんでいる学生さん等には簡単にオススメしてはいけない作品・・なのかも知れないなって僕は感じています

☆内容に触れずに簡単に感想を書いてみます

ストーリーも複雑な事はなく始めから大変見やすく思います
全12話の中に必要のなかった回などは特に見当たらず
中盤辺りは凄く物語に引き込まれていました

特に感心したのは、たったの12話の中に内容が凄く濃密な話なのに
きっちり収まっていた事 シナリオの完成度が驚くほど高い事
よく聞くエロゲーのような物語にはなっていない事
(僕エロいけどエロゲーはやった事ないんで友達から聞いた情報です)

最後まで視聴してみて僕の記憶からは消える事のない
そんな作品だったと思います
(視聴済みの方には分かってもらえると思いますが 一度見たらまず忘れる事はないですよね^^)

僕はストーリーやキャラクターの心境の変化
視聴者への見せ方(見ている人に想像させる)が特に面白くてこれは良い作品だなと思いました

劇中歌も良かったです
歌詞と物語がリンクした時や曲の入り方 僕の知ってる歌手が歌ってた時にはビックリしました

まだ未視聴の方にはあまり内容を知らずに見ていった方が楽しめると
僕は思ったのでこの先は最後まで視聴された方に向けて・・
僕のネタバレを含めた感想を書いてみたいと思います

{netabare}



でも誤って読んでしまう方もいるかもしれないので一応ここでもキャラの名前や行動には触れずに
視聴した方に出来るだけ伝わるように書いてみます


☆視聴前の僕の状態

僕の苦手な描写等を把握している友達が、ニヤニヤしながら視聴をススメて来たので
(あっ!なんかヤバイやつか!)・・と僕はとっさに感づいてしまいました

それからあにこれに入会してまだ使い方も慣れていなかった時に知らずにネタばれレビューを読んでしまい

・・(ゲッ!!やっぱり!そういうやつか・・)それから興味はあったんですが視聴はせず保留していました

で、先日ついに見る時間が出来たので気合を入れ直しました


☆ついに視聴前

アニメは何も知らない状態でボケーっと見出すっていうのが僕のいつものパターンなんですが

今回は結末をある程度知ってしまっていたので

各キャラへの感情移入や 主人公・ヒロイン目線からの見方等 深入りはせずに

一歩下がって視聴者目線で楽しむ事にしました


☆初視聴

予想してたのとは違い 凄く優しい感じの始まりに少し驚きました

正しいか正しくないかは別として 3人のそれぞれの思いや感情・行動は凄く伝わり共感する所もありました

なので後半まで恋愛アニメとして普通に楽しめました

ただ、主人公の考え方や行動にイライラしてきて

自分だったら・・好きだった子に対する気持ちが別の女の子に変わった時点で正直に相手に好きじゃなくなったって話すのに

この主人公は もう!イライラって感じで 1話から結局あの結末になるまでずっとイライラしながら見ていました


中盤の毛糸って 地味に感じた方もいるかも知れませんが

僕には主人公への特別な想いが伝わりました 

女の子が相手を想って編みこむんですから・・ それをほどいた時は・・(゚-゚;)

でも、今って手編みのセーターとかマフラー編む人って減ったのかな~?


☆話を後半に進めまして

目は口ほどに物を言う じゃありませんが

あの子の病んでしまった目

他の作品でも思った事ですが 女の子のあの表情はやっぱり見ていて辛かったです


☆後はやっぱり12話ですよね

いよいよあれか~と、もうこの時にはWCも我慢して再度 気合!を入れ直しました(うお~っ(;゚ロ゚)!)


手に何かを持ってた数々のシーンや
本当は居てなかった子の所からの目線
バックの中を視聴者に見せつけるのではなく、視聴者にその先の事等を想像させる・・・って
見せ方が凄く面白かったです(こういうのって演出っていうんでしょうか?僕は言葉を知らないものでお恥ずかしいです)(しゃれではないですよ^^)

でも想像させる事によって感性は人それぞれなので頭の中で色々増幅しますしね^^


☆見終わって

でもこんな主人公ならあの結末も納得って視聴者に思わせるように作られた緻密なシナリオ


僕は School Days 人にオススメ出来ない名作だなと思いました


後、全然ストーリーも違うんですが

なぜか吉田A作が主演のドラマ「もう誰も愛さない」やC田未来が主演の「14才の母」等を思い出してしまいました


しかし見終わった後は・・すぐにはWCに行けなかった

い・いや決してびびってた訳ではないんですが

全部視聴終わったのが深夜だったんですが

School Days を僕にニヤニヤしてススメてきた友達に電話して1時間ぐらい話してました

ドラれもん「今みたよー!何をって~~School Days!! あの12話が~~!」・・って ^_^;


まぁ少し落ち着きましてWCに行ったんですが・・


ガチャガチャ(あれ?・・・あっ!)(これって・・今、中から 誰もいませんよーって言われたら・ちびるな~)

コンコン「入ってるよーー」(ビクビクッ! w|;゚ロ゚|w 言わなくてもわかってるし!)


な・なんか少しだけトラウマ?


でも暑くて寝苦しい今、もう一度1話から見返してみてはどうでしょうか?


{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 28

75.3 4 修羅場アニメランキング4位
ドメスティックな彼女(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (472)
2031人が棚に入れました
幼いころに母を亡くした高校生・藤井夏生は、高校の教師・橘陽菜へ密かに想いを寄せていた。叶わぬ想いと心の中へ押し込み、ふと誘われた合コンに参加した夏生は、そこで出会った橘瑠衣と、なりゆきで初体験をしてしまう。そんなとき、父が再婚することに。父の再婚相手と一緒に夏生の目の前に現れたのは、なんと陽菜と瑠衣だった……。ひとつ屋根の下で暮らすことになった3人の、ピュアで禁断過激な三角関係がスタートする。

声優・キャラクター
内田真礼、日笠陽子、八代拓、佳村はるか、小原好美
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

なんとなく観てみただけだったのにとっても面白かった°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

このアニメずっと知らなくて,なんとなく観てみたら凄く面白くて一気見しちゃいました!!
ジャンルとしては「クズの本懐」とか「恋と嘘」と同じ括りにしたいかな。

このアニメで1番好きなのはキャラクターデザインです。
特に,陽菜,瑠衣&ももがほんとに可愛いです。
陽菜先生は文句なく可愛いんだけど,瑠衣のネイビーの髪に赤い瞳(ちょい吊り目)っていうのが可愛いと思いました。
夏生はダメではないけど,普通かな。
整った容姿とのことなのでイケメン設定みたいですけど…。
あとは桐谷先生!!色っぽすぎ!!

次にストーリーです。
正直,このアニメはたまたま観ただけだったので期待とかは全く無い状態で観始めたんです。
なので,最初の無理がある設定も「ハイハイ。アニメでよくあるやつね。」って感じでスルーしてました。
普段からアニメをいっぱい観ている人は耐性がついていてスルースキルもあがっているかとも思うんですが,わたしはというと観終わった今思い返してみると確かに突っ込みドコロ満載だよね(;・∀・)
まぁ,学校の先生に恋してるのは良いとして,お父さんの再婚相手の連れ子がその先生で…いやもうその時点で十分なんですよ。
それなのに,その上合コンで出会った娘と初体験をしちゃって,その初体験相手が自分が恋している先生の妹とかもうとっ散らかりすぎですよね,ごちそうさまです(!?)。←お腹いっぱいという意味。
逆に良いなと思ったのは,
アニメでこういう連れ子同士で同居ってなったら,大抵親が新婚旅行で世界一周に行ってくるとか,いきなり海外赴任になって子どもを日本に置いていくっていう超絶無理矢理親を排除する展開になりがちなんですが,そういうのが無かったし,ちゃんと子どもを大切に想ってくれている親なんだなぁって思うところもあって,そこは良いなと思いました。
あたしはアニメとか小説とかに接する時,大体誰かに感情移入してストーリーを進んでいくっていうのがけっこうあるんですが,今回は夏生目線で見ちゃってました。
個人的にはハーレムアニメの主人公が嫌いで,かつわたしは女なのに…って思ったんですが,夏生はとにかく優しいんですよね。
ハーレムアニメの主人公が好きになれないのって,女目線で見ると,大抵どこが良いのか全然理解できないのになぜか可愛い女の子たちにモテまくるのが謎過ぎてイライラを掻き立てるってところにあるんですけど,夏生に関しては優しいから女の子達もまぁ好きになっちゃうのも分かるなって,最初はそう自己分析していました。
でも,優しいハーレムアニメの主人公なんて他にもいるだろうしなぁって思って,よくよく考えてみると彼らとの1番の違いって叶わぬ片思いをしているところなんですよね。
むやみやたらにモテるだけじゃなくて,本当に好きな人には振り向いてもらえていないっていう…。
だから応援したくなっていたんだと思います。
(イケメン設定というのは後で知ったんですが,モテるのにそれなりの理由があったのね。って納得。)
でも,やっぱり好きになれないところもあって,それは流されやすいっていうところ。
陽菜先生や瑠衣に対してはっきりモノが言えないところがどうにもイライラしてしまいました。
陽菜先生に対しては「いや。そこで怯まないでもっとガンガン押せよ!!そうしないとこんな高嶺の花と付き合えないよ!?」って思ったし,
瑠衣に関しては
夏生よ。あなたは先生が好きなのに何で初めて会った女とやっちゃうわけ!?―って思いました。
まず,そんな女の子いないし居たとしても怖すぎるでしょ!!
逆に考えたらさ,瑠衣は誰でも良いから男とやるために合コン来てたのかなって思っちゃいました。
その時点であたしは瑠衣のことがどうしても好きになれなくて,それは最後まで変わらずずっとイライラさせ続けてくれましたね,彼女は。
ただ,先生みたいなロングヘアの優しそうな,それも主人公が恋してる相手って最終的には当て馬的な位置に行っちゃうんですよ。
で,結局ハキハキとものを言うボブの子の方が自分の素を見せれるとか気付いてそっちに行っちゃうパターン。
テンプレですよね。
終始夏生を応援していたわたしは夏生が陽菜先生を好きなこともあるし,もともとロングヘアの優しそうなキャラが好きなのもあって,いつ瑠衣の方に気持ちが傾いていくんだろうって決めてかかって,ずっとハラハラしながら観ていました。
陽菜先生はもう可愛いしきっとお料理とかお裁縫とか得意で女の鑑みたいな人なんだろうなってイメージだったんですが,実はお酒大好きなところとかお笑い芸人さん推しなとことか料理が苦手だったり,あたし的にはそういう等身大のOLさんっぽいところが逆に好感度大でした。
逆に瑠衣は最初凄く淡白でクールなイメージだったのに,常に夏生に付きまとっているというか,彼女面するようになって,そういうところがどんどん嫌いになっていった原因です。
{netabare}特にお風呂に裸で入っていくところとか風邪ひいた時に体拭かせて座薬とか…(^▽^;)
座薬なんて子どもの頃以来使ったことないよ。
飲み薬で吐いちゃうようなら大人しくお医者さんに掛かって点滴だよね,大抵。
それに彼女でもないのにキスをせがむのやめて(>_<)
そして,夏生もなに何度も流されてキスしちゃってんの!?
あと,先生の部屋に行くのに文哉の部屋に行くって嘘ついてた夏生。
いやもう,高校生なんだからさ,親ならともかく一々妹に何処に行くとか言い訳しなくて良いよ!!
「今日メシ要らないから」ってメッセージ送るだけで良いじゃん!!
まじで要領悪いよね。
それもあるし瑠衣に対しては「その嘘を彼女でもないのに一々責めないでくれる!?」って思いました。
あと,彼女は小説読むまで夏生の気持ちに気付いていませんでしたよね。
夏生のことが好きで見てたら普通気付くと思うけどなぁ。
陽菜先生にキスしようとしたのを見た段階で,そこから「もしや!?」って気持ちで夏生の行動とか見るようになると思うけど,わたしならね。
{/netabare}
で,陽菜先生なんですが…
まず,陽菜姉とか呼ばずに居てくれてありがとうと夏生に言いたい。
先生呼び&敬語だと禁断の愛って感じが出て興奮できるけど陽菜姉だともう姉弟になっちゃうからさ。
{netabare}あと,先生に初めてキスしたとき「でかした!!」って思ったのに,そのすぐ後にやり返されちゃいましたよね。
その上,江ノ島にデートに行ったときせっかく告白したのに「付き合うって,こういうことだよ?」って海の中に夏生の手を引っ張って入っていく先生。
この返しが「うわぁ。大人だ。夏生じゃ太刀打ちできない」って思わされて,「こりゃ,先生が振り向いてくれることはないな。切ないなぁ。」って思いながら観てました。
なので,陽菜先生と想いが通じ合ったときは「キタ――(゚∀゚)――!!」ってなって,鍵を貰う件とか終始ニヤニヤしながら観てたと思います(笑)。
いやもう絶対想いは届かないと思っていたし,まずはそう簡単に柊のこと忘れられないよなって思ってました。
特に海で初恋のエピソード聞いてからは,特に。
ただでさえ,初めて柊がどんな人物か分かったときは「あぁ~。こういう奴かぁ。こりゃ離れられないわ。」って思ったんだよね。
陽菜先生,あぁいう人たらしとよく別れたよなって思う。
柊のことまだ好きなのに別れたのもそうだし,夏生の想いの突っぱね方とか,最後何も言わずに独りで行ってしまうってところ,陽菜先生はほんとに強い人だなって思いました。
ただ不倫はダメだけどね,絶対。
(わたしは人を傷つけてまで手に入れる恋愛ってどうなんだろうって思ってて,その考えを覆すほどの恋愛をしたことがないからそう思うだけかもしれないけれど…。)
そしてね,詰めが甘いのよ。
絶対にバレちゃダメなんだからさ。
学校でキスしたり,ましてや修学旅行でイチャイチャしたりはダメでしょ!!
まぁ,夏生目線で見てたわたくしとしましては初Hのときは「キタ――(゚∀゚)――!!」(PartⅡ)ってなったけどね(笑)。
陽菜先生の気が変わらないうちにさっさとやっちゃいなさい!!―って完全に男目線でした(^-^;
恥ずかしがってる陽菜先生ほんとに可愛かった☆
修学旅行は我慢して,帰ってから陽菜先生の部屋で思いっきりイチャつけば良かったのになぁ。
それにしても,部屋暗かったのにあんな写真に写り込むかね!?
窓に花火が反射して部屋の中は見えなそうだよね。
仮に写っちゃってたとしても人影くらいにしか分からないと思うな,実際は。
でも,こういう禁断の関係ってバレちゃうのがテンプレだからね。
仕方ないよね。{/netabare}
で,その禁断の愛についてなんですけど…
賛否両論あるとは思うんですが,こういう創作物の中ではわたしは中学聖日記みたいだなって思って拒否反応起きないどころかむしろきゅんきゅんできました。
現実だといけないことだよなって思うけど,卒業さえしてしまえば良いんじゃないかなって思う。
高校生の時の先生も,奥さんが教え子だったし,大学生の時も友達が中学の時の先生と付き合ってたんだよね。
まぁどちらも卒業してからだと思うけど…。
だから,個人的な考えとしては一概に先生と生徒の恋愛がダメだとか考えたくないのです。
逆に,その想いが本物なら卒業まで待てるでしょ!!とも思うから,在学中にどうにかなるってのはやっぱどうかなって思うのよね。
{netabare}陽菜先生ももう少し夏生に対して「待て」ができれば良かったのに,このままだと瑠衣に取られちゃうと思っちゃったのかなって考えたらそれも仕方ないのかな。。
瑠衣も瑠衣で,お姉ちゃんが居なくなったからって,お姉ちゃんの彼氏横取りするとかナイわ。
ましてや,夏生は瑠衣と会うずっと前から先生のこと好きだったわけだし,もうフラれてんのに往生際が悪い!!{/netabare}
けど,瑠衣役の声優さん。実はあまり声好きじゃないんだけど(透き通るような声じゃなくてまろやかな声),それ以上に演技うますぎません!?
集中して観てるのに時々あまりにリアルに演じるものだからハッとして現実に引き戻されます(笑)。
アオハライドの時もそう思ったのだけど。
おまけとしましては…
桐谷先生がほんとに色っぽくて(キャラもさることながら声も!!),好きでした。
常に生徒に対して丁寧語で話すところとか良いよね(⋈◍>◡<◍)。✧♡
桐谷先生の恋愛…気になる★
なんかお家にお邪魔すると,寝室に毎回違うセクシーな美女が居そうなイメージだけど…(笑)。

アニメ自体のレビューは以上です。
ですが,これ続きが気になって調べてみたら…
{netabare}やっぱり瑠衣とくっつくんだ(´;ω;`)
あんなに陽菜先生のことが好きだったのに,目の前から居なくなると途端にこれか!!
しかも自分のことを守って居なくなったんだよ!!{/netabare}
まじで夏生あり得んヽ(`Д´)ノ
―と思うので,仮に2期やるとしても観ません。
ショック受けるだけだから。
長いレビュー読んでいただきありがとうございました♪

投稿 : 2024/07/06
♥ : 9
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

見る度に『不快指数』がドンドン上昇してしまうから困ったもんだ!(苦) あ~~ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく!ムカつく~~~!・・・・・・・・・・・・

2019.03.31[初回UP]
2019.04.02[加筆修正]

円盤(BR/DVD)は販売されません。コミック22~25巻特装版についてるQRコードをスマホアプリ「PlayPic」でダウンロード視聴になるようです。 TV未公開映像もあるらしいので、当然放映出来なかった「カラミ」もあることでしょう!
正に「内容」も「販売」もイヤラシイ!!!(まあ、生産在庫になるコストは無いだろうし、新しい試みなのでしょうが・・・ん~~なんか腑に落ちない。)

父子家庭の文学好きな高校生「藤井夏生(ふじい なつお)」。現在、若き女教師「橘陽菜(たちばな ひな)」にディープでゾッコンな片思い。彼女が時折見せる物憂げな表情が気がかりな夏生。
ある日友人とカラオケ合コンに誘われた夏生。場の雰囲気に馴染めず、同じ心境の「橘瑠衣(たちばな るい)」と共に抜け出し誘われるまま彼女の自宅へ。(瑠衣の面影が陽菜に似ていたのもホイホイついていった理由の一つ)
瑠衣の経験の無い若者=子供扱いというコンプレックス(?)を払拭するため、夏生に性交を提案。こうして双方、味気ない初体験(SEX)を済ます。
そんな折、夏生の父・昭人が再婚話を相談。亡き実母に対して特に強い思慕はなく、父の幸せを願って承認する夏生。
そして両家顔合わせの日、父の再婚相手・都樹子の連れ子姉妹を見て、なんとビックリ!
姉は、憧れの先生・陽菜。(^O^)/
妹は、成り行き初体験の相手・瑠衣。(;一_一)
子供たちの事情を知らないバカップルな両親と、それぞれ気まずい思いで一つ屋根の下で新しい家族(家庭)の生活が始まった。
こんなん絶対コジれるに違いない!

原作は未読ですが、少年マガジンで連載中。夏生の「大学編」になっているようです。(こんなんだと読む気もない)
ナントカ視聴完走したものの、直近一か月は物凄くイライラさせられました。主人公たちと近い世代の方々にとっては「他人の不幸な恋愛事情」として楽しめたかもしれませんが、私は鬱憤が溜まるばかりでした。
ラブストーリーの中でもとりわけ『怒ストラクで大嫌い!!』な分野です。
それでも観続けた理由として、汚い大人の私はエロ・シチュエーションはチェックしておきたいのです!(笑)
しかし、やはり二次元メディアは「イイ物・楽しい物」を観たいものです。コレは直球で『嫌な物・愚か者』をさんざん見せられた感じ。



そんなワケで私の(個人的な)『怒り』心境!!
{netabare}{netabare}
[怒り.1]
この手の話はエロ漫画ではよく頻繁にネタにされてます。AVモノと割り切ればそれでいいのですが、一般放送で「中途半端な濡れ場」を見せられると『アレ』をしたくなる衝動が喚起されてホント困ったもんでした。(苦笑)
{netabare}
[怒り.2]
橘陽菜について。
不遇で不憫な女(ひと)です。
「陽」の面としては、顔立ち美形・スタイル抜群。コミュ力高く愛想良し。時たま見せる子供っぽさがチャーミング。基本は「いい人」。しかし、
「陰」の面としては、シッカリしているようで、ダメな大人(の女)。無意識(無自覚)で振り撒く愛想(=ダメな可愛さ)のせいで、異性(男)にとっては数多の誤解を発生させ、チャンカワイで言うところの「惚れてまうやろーーーーー!」を起こさせる存在。 そんな「魅惑の沼」にドップリ嵌ってしまったのが夏生なのですが。(笑)
同性からは男に媚びるように見えていたのか、嫉妬の的(まと)になってたのかもしれませんね。なので、つるむ女友達がいれば嫉妬攻撃の巻き添えを懸念してか誰も近寄らず「ボッチ状態」が続いたのでしょう。
そうなれば孤独に耐えられないような愛に飢えた「か弱い女」なので、思い込んだら周りが見えず(萩原柊との不倫)、推し(押し)迫られたら流されてしまったり(夏生の想い)、と社会的立場の状況を考えないを意思・意識の弱さが残念。
彼女はこの先、一時の幸せはあっても決していい人生を歩めないような気がします。たとえ誰かと結婚しても、不倫・NTR・ストーカーなど、トラブルに遭遇するのがもう目に見えるようです。
余程完璧(パーペキ)な男が現れない限り、幸せになれないでしょう。全ての『元凶』という役回りでしたが、悪い人間では無いだけに可哀想です。{/netabare}
{netabare}
[怒り.3]
藤井夏生について。
同世代にとっては「面白い他人事」かもしれませんが、コイツの考え・行動のすべてが私の黒歴史(数々の恋愛失敗遍歴・若かりし頃の浅はかな考えと行動)を見事に呼び起こされました。
ホント、アホ臭いバカ者・・・いや、青臭すぎる若者です。
挙げれば本当キリが無いですが、
・出だしでいきなり瑠衣との『事後』シーンに羨ましいやら、妬ましいやら(チョット、ドキドキ)。この時は気づかなかったが後で良く考えると「陽菜が好きなのに他の女の子とスる」なんて・・・け、ケシカラン!オマエは想い人より「色事」を優先するんかい!!(まあSEX自体、若者ステータスみたいなとこがあるにしてもだ。)
・片思いである陽菜の秘密の交際相手が既婚者で「不倫」と発覚。相手((萩原柊)を見つけ、夏生・瑠衣・陽菜・萩原の4者面談。萩原に不貞を激しく糾弾する姿勢が「(よくもオレの先生を取りやがって!)」という嫉妬と敵意満々でみっともない。瑠衣とシたお前が問い詰める資格はないぞ!!
むしろ萩原の、落ち着いた「大人の」対応が潔くて好感触。(奥さんとの不仲を考えると気持ちはなんとな~くわかります。)
・柏原ももとは「リスカ跡(リストカット=自殺未遂)」を見て何とか性交を踏みとどまったが、とかく色事に流されやすい優柔不断さに・・・苛っ!
・ことあるごとに幼少からの友人、栗本文哉に相談や泣きつきに行く不甲斐なさ!(はぁ~・・・情けない!)
・萩原と別れ、傷心の陽菜にここぞとばかりにグイグイ攻め込む浅ましさに・・・苛っ!
・陽菜も折れて夏生を受け入れるが立場上秘密の交際が始まる(この時点で夏生のステータスを考えると破局フラグ)。そしてスキあらばイチャイチャ・ベタベタしたがる(キス・ハグ)色欲真っ盛りの態度に・・・苛っ!
など々、
とにかくコイツの青臭い態度や行動、ポヤ~ンとしたニヤけ顔、陽菜にガッつく姿勢を見る度に腹が立ちまくり。「無駄にイケメン」なのも鼻につく。未来展望(将来)や立場の考えの甘さに、苛っ!
未熟すぎるのに無理くり背伸びして『ヤレば何でも出来ると思い込んでる根拠のない自信に満ちた若造』の様子を見るというのは、無様で共感羞恥にさせられてとても嫌な気持ちです。(ああ、みっともない!)

しかしコイツの不運な事に関しては喜々として楽しかったです。
・文芸部で応募した文学賞。部員としてや文芸に関して優位と思っていた夏生の作品が落選。ニワカで部員になった瑠衣が佳作入選という事態に超・落胆する夏生。(ソレ見たことか!)
・陽菜との関係が学校にバレて夏生の将来を憂い、別れを告げず身を引き行方をくらます陽菜。陽菜の置手紙を読み自分が未熟で好きな人も守れず不甲斐なくて、情けなくて、無力なことに気づき、そして夕暮れの公園で大々絶叫することに・・・私は大爆笑!心の底から大笑い!!いや~本来なら憐れむべき事なんでしょうが存分に笑わせていただきました。

そしてかつてないほど落ち込みヒッキーと化した夏生。しかし腐りまくっても「一応主人公位置」の夏生。こんなカスでも友人(文哉)・知人(喫茶「ラマン」のマスター)・家族(瑠衣)の励ましで本格小説執筆に乗り出す救済シチュエーション。
文芸部顧問・桐谷の仲介で見事「新虹社・文藝賞受賞」という功績に。少し見直したのもつかの間。 受賞式から帰宅すると待っていたのは愛しの「陽菜」!むしゃぶりつくように抱きしめる夏生。しかし彼女はウィッグを借りて付けていた瑠衣。せっかくわずかに上がった夏生の好感度が一気にマイナスを突き抜けて急降下!!!

聞くところによると、大学編でも『優柔不断』は健在らしいです。オンリーワン(最愛の一人)が『超・不安定』なようで・・・
いや~、終始本当に情けない奴でした。(笑)

{/netabare}
{netabare}
[怒り.3]
橘瑠衣について。
彼女に関しては気の毒に思うばかり。無愛想で「ツン」だが、普通に正統派ヒロインしてます。しかし普通では面白くないので「姉・陽菜」という楔を打ち込まれました。
経験の無い子供扱いが嫌で成り行き上、夏生とシちやった後、「アレ(夏生が陽菜にベタ惚れ)」を知るまでは家族となり頻繁に一緒に過ごし恋心を順調に育んでいきました。
足をケガをした時や、落ち込んだ時の夏生に献身的に支える姿を見てると本当に苦しかった~。(だって当の夏生は・・・・ねぇ)
彼女の不運は、惚れた相手が「カス」で、想いに気づかれなかったというのが残念。
{/netabare}
{netabare}
[怒り.4]
スキをついて入るSEXイメージ印象誘発シーンの数々。
キスシーン、「事前」のはだけた着衣、「事後」のベッドシーン、エンドカード予告で実写ビキニお姉さんの「部位」アップ、陽菜の〇〇〇ー、など。 上記にも書きましたが、一般放送なのでやはり中途半端。あとから悶々として、いや~困った、困った・・・{/netabare}
{/netabare}{/netabare}

そんなわけで、動画も多少ぎこちないところが気がかりで、OPの「カワキヲアメク(「渇きを叫く」と読むらしい)」は純真な無知と渇望は美しいと賛美してるような印象が嫌に感じますし、
良く言えば「こんな事にならないように気を付けよう」「愛は責任がかかるモノ」ともいえるし、
悪く言えば「調子コイてっと惨めになるんだぜ、バーカっ!」という悪意、もしくは『みっともない奴等を晒しあげる』ような感じでした。(あくまで個人の感想です)


『愛』の重さや責任・覚悟が貫けず、中途半端な行為は「惨めな結果」を生み出し、決して幸せになれないという恋愛教訓劇のようでした。


しばらくは後味の悪さが後遺症になりそう。願わくば、頭のスミから記憶を早く消したいです。



同じ【不】純愛ラブストーリーとして「クズの本懐」は詩情、心象演出に「風格」があって視聴は苦しかったケド、まだ「ドメかの」よりは好感に思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

IよりHが先にくるなんて、アルファベットみたいな奴だね

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
シリアス系の恋愛、というか、90年代「禁断」系のドラマみたいなノリ。ですが、こう、、、「アニメの良さ」をあんまり感じない作品でした。むしろ、実写でやった方が、(90年代とかだったら)ウケたと思います。

なんというか、アニメなんかだと意図的に避けてきたような人物達をたくさん出して、アニメでは避けてきたような展開をさせることで、個性を発揮しているような作品に感じました。

つまり、「刺激的な展開」以外には魅力や個性を感じなかったということ。大体、こういう世知辛いのは現実で間に合ってるんで、アニメでまで苦しみたくないんですけど(苦笑)

シリアスなテーマの(ていうか条令違反的な)恋愛をライトなタッチで描いてるから、若干茶化しているように感じなくもない。そこもマイナスポイント。

ちなみに、ドメスティック=家庭的な・家族内の、であり、バイオレンス(暴力)とは関係なし。と、作者も述べているらしいので、一応。

あと、レビュタイは、確か「学校へ行こう」というテレビ番組で言っていた人がいて、上手いな~と思い、記憶してました。ABCDEFG「H(セックス)」「I(愛)」JK...ってことです、一応(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
先に宣言しておきます。私は、真面目なんです(笑)

登場人物達にひとっっっつも感情移入できなかったというか、「自分とは違う惑星に住んでいる方々の恋愛話」を観させられているようでした。

例えば8話目、ナツオとヒナが付き合うきったけになる大事なシーン。ナツオがヒナに告白し、断られた直後、ナツオとルイがキスしているのを見たヒナが、「ナツオが好きだ」という本当の自分の気持ちに気づく、という流れですが、、、いや、好きになるか? 普通、自分に告った直後に妹に手を出していたら、ドン引きだと思うんだけど。

こんな意味不明なシーンが、多々あったし、総じて、ナツオがこれだけモテる意味が分かりませんでした(ただ右往左往しているだけモテるんだから、秘訣を教えてほしいw)。

また、他の登場人物にもほぼほぼ感情移入が出来ませんでした。

例えば、ヒナ先生は、(まあ元々好きではなかったけど)修学旅行中の様々で完全に嫌いになりました。なんだ、あのワガガマっぷりは? 簡単に別れるぅ~と言ってみたり、妹と仲直り出来て嬉しい♪ってはしゃぐとか(本当にルイが納得してるわけないやん)、生徒の引率もせずにカーテン開けてヤるとか、バカなのか? バカなんだな。なんか、1周回ってあの不倫クソ野郎(萩原柊)が不憫に思えてきたわ。萩原さんも不倫クソ野郎だったが、相手も充分にメンヘラバカ女だったとは。どちらも救えない。

ルイはまあ、可愛さも強さもあるし、キャラとして魅力あったと思いますが、そこまでナツオに執着する意味は分からなかったかな。多分、最終的にはナツオとくっつくのでしょう。どう考えてもメインヒロインの器ですし。

ナツオに関しては、頭狂ってるただの雄猿にしか見えなかった。

作中、唯一共感できたのは、桐谷先生の説教シーン。たった1回のコンクールに失敗した程度でうだうだ言うナツオに対して、「才能とは覚悟」「君は小説が書きたいか、小説家というステータスがほしいか」って、正論過ぎ(この作品らしくなく)て笑えましたw まあ、桐谷先生も、人物全体でみれば、意味不明な人に変わりはないのですが。

人物としては、柏原もも がまだ理解できました。ビッチには変わりないけど、まあこういう人っているよねって感じだし、ナツオを好きになる理由に唯一納得がいきました(序盤の軽い気持ちでの好きも、セックスを断られた後のご飯での本気惚れも、このキャラ設定なら理解できます)。

全体として、本作はシリアスではあるがリアリティは感じません。なんかこう、恋愛に重みや真実味を感じないし、創作物としての美しさも感じないんですよね(元が異世界転成ハーレムラブコメとかなら、はなからリアリティ云々は言いませんが、本作は設定から演出、作画まで、あくまでリアル路線で作られていると思うので)。

(ラブコメではなく)最近の恋愛モノとして面白かったものとして、「やがて君になる」では、(他作品ネタバレ){netabare}同性愛などを通して、「人を好きになるとはなにか」ということを哲学的に追求した{/netabare}が、それに比べると、愛が薄っぺらいというか、熱量がないというか、好きになる根拠が薄いというか。

また、「月がきれい」では(他作品ネタバレ){netabare}見ているこちらが恥ずかしくなるようなあり得ないほどのプラトニックな恋愛を描き、ラストに結婚までもっていくことで純愛を描いた{/netabare}が、それに比べると、中途半端に現実味があり、でも結局御都合主義で、眩しくも羨ましくない作品に感じました。

本作が一番近いのは、「君のいる町」かな、なんとなく。

とにかく、終始不愉快な作品でした。

私の場合、☆1は、「観て損した」。つまり、マイナス。観ない方が良かったと思うもの。ただ、「面白くない」というだけでは☆2までが多く、「不快」が入らないと、なかなか☆1にはしません。

ていうかこれ「週刊少年マガジン」で連載? スゲェなマガジン。少女漫画やレディコミなら分かるけど。少年達はどんな気持ちでこれを、、、って、もはやオッサンがメインの購買層なのかな(苦笑)?

まあ、あれだな、彼ら彼女らに言うことがあるとすれば、、、「学生なら勉強しろ」だな、うん。あと、「扉やカーテンを閉めてヤれ」だな、うん。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
誰一人、理解が出来ない、感情移入が出来ない登場人物達。リアル風に見えてご都合主義の物語。

ナツオはただ右往左往しているだけの雄猿なのに、なぜここまでモテる? ヒナ先生、ただのワガママバカ女(ていうか犯罪者)に見えてきて、1周回ってあの不倫クソ野郎が不憫に思えてきたわ。

自分とは異なる惑星に住む方々の恋愛話でした。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
冒頭、そこで、シーツで隠す人(必要)いるか? 仮に、女子生徒に手を出して処分されたなら、懲戒免職だろ。いや、童貞でコレはちょっとトラウマになるかもな。もしくは、ソッチに走り抜けるか。まあ、初めて会った相手とそのままヤルなんて経験ないから、分からんが(笑)

なんか、ドロドロでトロトロでレロレロ? いや、意識しないでなんて、絶対無理だろ(笑)

最終的には、ルイとくっつくの一択だろ。もしこれで、先生とくっついたら、ある意味スゲェけど。

2話目 ☆2
いや、寝てる人間を片手で引きずるって、かなりの筋力だなw 教室で堂々といちゃつくなや。転校してきていきなり教室で男子といちゃついていたら、ますます嫌われるだろ。まあ、そのミニコントでみんな仲良し、は良いけど、あのクラスのやつら、みんな良い奴すぎだろw てか、いつも思うが、家族と何年一緒に住んでても、風呂を覗くことなんて1度もないけどな。

3話目 ☆2
ウルトラご都合主義展開に、なんかついていけないな。う~ん、やってることはミサトさんに近いんだけど、なんか違うんだよな~。

4話目 ☆1
不倫は文化、、、かな? どこまでいっても、不倫クソ男は、不倫クソ男。少しライトにしたいのは分かるけど、茶化してる感じがして不快ではある。これ、絶対に別れてないでしょ。

5話目 ☆2
モモという爆弾投下? アニメに出ないような人物をたくさん出すという、作戦ですな。なんか、少女漫画的だな。

6話目 ☆2
剣道部は、無しか(笑) 実際には少ないのに、アニメだとなぜか多い、文芸部員w いや、この教師、クビだろ(笑) ヤクザの若頭(笑)

7話目 ☆1
思い出話を、ちょっと昔っぽい話題や雰囲気にしているのは、芸が細かい。てか、あの不倫クソ野郎は、元生徒に手を出している超絶クソ野郎だったのか(苦笑) また、過激なシーンを。

8話目 ☆1
なんだあの外人は。ていうか、みんな、鍵閉めてやれや(苦笑)。なんかこの男、ムカつくな。なぜ、コイツがモテるのか、分からん。自分に告った直後に妹に手を出してるとか、普通はドン引きだと。。。

9話目 ☆1
ん? 付き合ったんだっけ? 一見、良い奴風味だが、だったらもっと早く離婚してれば良かったのに。鍵、置いてくとか、マジか?

10話目 ☆1
どこの風俗だよ? なぜ、ナツオがモテるか、意味がわからない。

11話目 ☆1
だから、なぜそこでキスをしにいくか、受け入れるか、全く理解できないのは、私が悪いのか? いや、もう普通に嫌いになって良いだろ。自己防衛関係なく、ナツオが嫌われるべき人間だろ。だったら、書け書け。才能云々を論じるレベルじゃねぇだろ。

覚悟が才能、その通り。「小説が書きたいか、小説家というステータスがほしいか」。初めてこの作品で共感できたわ(笑)

教師がビキニ着るなや。つうか、あのルイとの仲直り話で、先生の印象がメッチャ悪くなったわ。なんだ、あのワガガマっぷりは? 簡単に別れるとか、妹仲直り出来て嬉しいとはしゃぐとか、バカなのか? バカなんだな。なんか、1周回ってあの不倫クソ野郎が不憫に思えてきたわ。

ていうか、教師なら花火見に行ってる生徒の引率しろ。修学旅行中に未成年(生徒)とヤってるなんて、事案且つ、全国ニュースだろ。

12話目 ☆1
まっっっったく、意味ワカラン。転勤したなら、むしろ付き合いたい放題じゃん。つか、転勤程度で許されることなの? バレたら、管理職が処分やん。刺青入れて、入れる銭湯なの? 作家は確かに、自分の中の闇や苦しみを作品にすることで消化するもんだが、なんだろう、実に安っぽい。文学賞もらって、大喜びするなんて、ひな への思いも安っぽくなるし、その後に、ルイに押し倒されてときめく感じとかも、どうなんだろう? まあ、どうでも良いけど。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 34

77.7 5 修羅場アニメランキング5位
WHITE ALBUM2(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1111)
5610人が棚に入れました
学園祭まであと一月と迫った秋の日の夕暮れ。

崩壊した軽音楽同好会の最後の一人、北原春希は、
放課後の窓際で学園祭のステージを目指してギターを弾いていた。

それは、二年半ずっと真面目に過ごしてきた優等生が、
卒業までの半年間に成し遂げようとした、ささやかな冒険。

けれど、その拙いギターの音色に、
流れるようなピアノの旋律と、鈴が鳴るような歌声が重なったとき……

一人からふたりへ、ふたりから三人へと重なっていった新生軽音楽同好会の、
夢のような、夢であって欲しかった半年間が始まった。

声優・キャラクター
水島大宙、米澤円、生天目仁美、寺島拓篤、中上育実、杉山紀彰、梶裕貴、夏樹リオ
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

久々、いや初めてこんな恋愛アニメに出会いました  これ以上はこの先現れないだろうと思ったら、原作ではまだ序盤なんだよなぁ…

※長文注意報発令

【短い感想】
シナリオに関しては今までの恋愛アニメでダントツのNo.1です。
それだけ感情描写が素晴らしい。
ここまで繋がりがしっかりしていて、キャラの気持ちが伝わって来るアニメはまずありません。

この作品は隅々まで意味のある描写だらけの作品です。
結果だけに注目していたらまずこの作品の魅力は見えてこないです。
まずは主役の3人全員の気持ちを考えてこの作品を見てみてください。


【このアニメのコンセプト】
前作であるWHITE ALBUM(前後編)からそれは変わってないようです。
どうしてもネタバレが嫌な方のために一応隠しますが、私としてはコンセプトを知った上で視聴したほうがいいと思います。
大事なのはそこじゃないから。
なので、未視聴の方も参考程度に是非開いてみてください。

{netabare}このアニメで感じたのは、『大事なのは結果よりも過程』だということです。
このアニメのコンセプトは言ってしまえば“浮気”です。
このアニメが凄いのは、なぜそういう結果になってしまったのか、なぜこのキャラはそういう行動をとってしまったのかしっかり描写があることです。
「なぜこうなったの?」という問に対して「こうだからです」と返せるアニメです。
詳しくは後半の方に載せます。
ある程度浮気前提で物語を見て、「なぜそういう結果になったのか」「このキャラはどんな気持ちで行動したのか」などキャラの気持ちになって考えると、ガラッと印象が変わるはずです。
結果に至るまでの過程がしっかりしているから、思わず感情移入する、それも主役の三人全員にという感じで、見ているこっちまで辛くなってきます。

結果だけに注目していたら、「主人公最低」「クズ野郎」で終わってしまうかもしれません。
確かに、絶対クズではないと言い切れませんが、なるべくならそのキャラの気持ちを考え、気持ちを汲んだ上で感想を持ってみてください。
とても他人事じゃなくなります…
逆に、私が酷評している君のいる町は『過程よりも結果』の作品だと思うんです。
結果ばかりが前に行ってるから、キャラの行動が理解できない、感情移入できない、キャラの本気度が伝わってこない、キャラにブレがあって操られているように見える印象です。

視聴する際は結果だけでなく、結果に至るまでの過程に注目してみてください。{/netabare}


【長い感想(12話まで)】※ネタバレの嵐です。まだ12話まで視聴してない方は開かないでください。
○第7話:最高の、最後の日
{netabare}これを最初に持ってきた理由は、この回が“WHITE ALBUM2の全て”と言ってもいい回だと思うからです。
この回が与えた影響は計り知れないと思います。
他の2回分の話も絡めて、第2音楽室で何があったのか描写しています。
①かずさと春希が二人で会話、かずさが本音を少しだけ漏らす
②雪菜が春希に迫り、キス、付き合うことに
③実はかずさが寝ていた春希にキスしていたことが判明
④さらに実は雪菜は春希とはまだ付き合う予定ではなかったことを明かす
⑤雪菜はかずさがキスしていたところを実は見ていた
⑥現在(春希と雪菜が付き合っている)に至る

本当の地獄(辛い気持ちになる回)はこれからですが、この回が一番重要な回だと思います。
なぜ雪菜が告白したのか、なぜ雪菜が3人でいることを望んでいるのか見えてきます。
ただ友達だから失いたくないとか、そんな能天気な問題ではないはずです。
理由も結構はっきりしていると思うので、後で述べます。

さらにここから歯車が狂い始める意味でも重要な回です。
なぜかずさが雪菜と仲良くやっていけているのか、その間どんな気持ちを味わっていたのか、春希は何を思って3人と過ごしてきたのか、この回が与えた影響は測りしれません。{/netabare}


○小木曽雪菜
{netabare}雪菜はかずさよりも自分の気持ちを相手に伝えられるだけであって、本当は相手のことを考えて一歩下がったりする遠慮してしまう人物だと思います。
春希奪っといて何言ってるんだって?それはこれから説明します。(WHITE ALBUM2はこうやって後々説明したり、答えを持ってくるパターンが多いんですよね)

雪菜が望んだ最高の結末は
「春希がかずさと雪菜どちらと付き合うか腹を決め、雪菜に告白、そしてかずさもそのことを認め、友達としてこれからも3人一緒」
だと私は思います。
だから、あれを見るまでは3人一緒に過ごし、春希に選ばせる時間を、かずさが素直になるまでの時間を設ける予定だったはずです。
しかし見てしまった、かずさが春希にキスする瞬間を。
だから行動に移してしまった。
「それが自分にとって一番の結末にならないから」
雪菜はかずさと春希が付き合うまでもう時間がないと悟った、だから焦って自分から行動してしまった、春希の気持ち、かずさの気持ちを知っていながら。
かずさに関しては以前から春希のギターに合わせてピアノを弾いていたこと、今回のキスでまず納得でしょう。
春希に関してはおそらく文化祭の三曲目、届かない恋の歌詞に何かあると思うんですよね。
それ以外でも、かずさに惹かれていることは雪菜も気づいていたと思います。
そして、雪菜が焦って行動したのも、彼女の性格を表した描写から納得出来ると思います。
1つ目は中学時代のハブにされた経験、2つ目はトラブルセット(トラブルの種となったトラベルセット※ニコ生一挙放送コメントより)、これから雪菜が焦りやすい性格、一緒にいられなくなるのを恐れる性格が分かり、今回の行動と合致すると思います。
ここまでが春希と付き合うまでに起こったことです。

ここからは付き合ってからの3人、主にかずさのことを考えている雪菜について述べます。
付き合うことになったのを屋上にてかずさに報告、そして確認する雪菜。
なぜかずさに確認しているのか、それはかずさが春希を思っていたことを知っているからですよね。
しかし、かずさはそれを誤魔化し続け、そしてあの行動をとります。
名前呼びの承認。
これによって雪菜を納得させ、友達としてこれからも付き合っていくことになりました。
その後も3人でいることを強く望む雪菜、それはかずさと友達でいたい、3人でいることを大事にしたいだけじゃないはずです。
雪菜には後ろめたさがあった。
「春希の気持ちが自分一本に向かう前に、そしてかずさが納得する前に告白してしまったこと」
さらには屋上のシーン「私、割り込んだんだ、二人の間に」
だから、二人にチャンスを残すのと同時に、自分からすればピンチを乗り切る、二人から認められるように頑張ろうとしたと思います。
春希から本物の彼女として、かずさから本物の友達として認められるように、自分の後ろめたさ、罪悪感を消すために。
つまりは、順序が逆になってしまったけど、自分の計画にあったことは飛ばさないようにしようとした、それが二人にできるせめてもの事だと雪菜は思ったと思います。
現に、春希がかずさの事を思っているのに気づいても、「やめて!私だけ見て!」とか言ってなかったと思います。
それどころじゃない、というかこの行動を雪菜の気持ちで考えたらめっちゃ辛くなります…
・誕生日パーティーで二人きりになることを断る
これは完全にかずさのためです。
家族も含めてという嘘までついて春希を説得していただけに、どうしてもという気持ちが伺えます。
普通はですよ、彼氏をとられるかもしれない相手のことを思って決定機を見送るなんてしないですよ。
でも雪菜ならその行動が出来る理由がある。
自分のことだけ考えているわけではなく、かずさのことを思い、自分に罪悪感を抱いているから。
その行動の末、誕生日に家で一人でいた雪菜の気持ちを考えると…

・卒業式にかずさが来ていたことを春希に伝える
理由はほぼ上と同じです。
いや、ここまで来たらもう罪悪感に押しつぶされてしまったのかもしれません。
これ以上春希が悩み苦しむのも、かずさが素直になれないのも見たくない、その上かずさが卒業式に来ていたことを春希に言わなかったら、また罪悪感が増え、それを背負って生きていくわけですからね。
もう、ここの全てを悟った雪菜の顔も…

という感じです。雪菜の焦りや優しい性格、その上での行動が引き起こしてしまった悲劇という感じです。
はっきり言って雪菜のエピソードだけで胃が大変なことになってるのですが、まだ二人分の思いを受け入れていかなくちゃいけないですからね(笑)…
そりゃ胃薬必須アニメだわ。{/netabare}


○冬馬かずさ
{netabare}雪菜よりも、というか誰よりも自分の気持ちを相手に見せないかつ面倒見の良さによって悲劇を招き、悲劇の大きさがどんどん拡大してしまった人物です。
春希が好きで仕方ないのに本人に伝えることもできなければ、伝えようと考えることすらしないかずさ。
そのことを伺えるのが文化祭のキスシーン。
寝ている春希にキスしてしまうくらい好きなのに、思いを伝えられない、その結果雪菜が目撃し、春希に告白してしまった。

もうね…ここからのかずさは見てられないですよ。
1周目はまだいいんですけど、2周目はかずさがどんな気持ちを抱いて過ごしてきたかわかるから、気持ちと行動のギャップが…
まずは雪菜告白後の報告シーン。
雪菜の言っていることは全て事実、かつ雪菜はそれを裏付ける証拠も知っているわけで、質問する口調もかなり強めです。
「それでいいの?」という雪菜の心の声が聞こえてくるかのようです。
それを否定し続けるかずさ、そしてあの名前呼び承認。
これは、雪菜と友達としてやっていくという気持ちも本心から思っていると思いますが、それだけじゃない。
この場合は自分の気持ちを誤魔化すための手段です。
事実、この行動によって雪菜は質問をやめました。
後半にもこういうシーンがあります。
「やっぱり私、かずさと本当の友達になれなかったのかな…」
「そんなことはない、雪菜はたった一人の親友だと思っている」
後から見てもわかるとおり、この時のかずさは悔しさや悲しさという気持ちを抱いています。
でも、かずさからしたら雪菜も大事で、友達でいたいというのも嘘ではありません。
ていうか、これが複雑であり、これによって悲劇がさらに大きくなってるんですよ…
いっそのこと、好きじゃない、友達でいたくないと思えれば少しは楽になれるのに。
好きだから、友達のことを妬みきれない、恨みきれない、結果自分に悲しみが積もるだけ、発散はできない。

「一緒にいないと小木曽が泣くからな」
春希が好きという自分の気持ちに嘘をつき続け、友達のために安心させるために自分の本心を隠し、一緒にいようとするかずさ。
「かずさ変わったよね?明るくなった」
本当は悲しい気持ちが渦巻いていると考えると…
それでも友達を気遣い、悲しい気持ちを前に出さないように気持ちを張って明るく振舞うかずさ、張り詰めていた気持ちが切れてしまったのがあのシーンですよ。
3人の旅行の帰りに車で一人号泣するかずさ…

そして最後は二人から離れようとした。
雪菜のことを思い、そしてもう3人で過ごすのは耐え切れないから、これ以上拷問を受け続けて自分を騙して3人に笑顔を振りまくのは無理だから、そんな印象を受けました。
10話Aパートはアニメ史に残すべき凄まじいシーンだったと思います。
「そんなのはなぁ…親友の彼氏に言われるセリフじゃないんだよ。」
「私の前から先に消えたのはお前だろ!」 
「勝手に手の届かない所に行ったのはお前だろ!」
「手が届かないくせにずっと近くにいろなんて、こんな拷問も思いついたのもお前だろ!」
「なのに何で私が責められなきゃなんないんだ!」 
「毎日毎日目の前で心えぐられてそれが全部私のせいなのかよ!」
「ひどいよ!どうして私の気持ちわかってくれなかったんだよ!」
「私がつまらない男を好きになって何が悪い!」
凄まじい、よくこんなセリフ思いつけるな…
そしてこのセリフをいえるシチュエーションを作ったのも凄い…

雪菜のことを考える優しい性格のために、自分が受けるダメージが増え続け、人に自分の気持ちを伝えれない性格のために、春希が離れていってしまい、春希が3人一緒にいようと提案してしまう、これがかずさです。
雪菜もそうですが、優しくて友達思いであるために、自分の首を締め続けているという印象です。
全然悪いことはしていない、友達にとって最善のことをしているはずなのに、考えの違いによってそれが友達を傷付けることになってしまう、さらには自分も。
WHITE ALBUM2とはこういう作品です。
作中にもありますが、「かずさが男の子だったら…」「私だったら雪菜を渡さない」(うろ覚え)という感じで、性別のことを憎んでる描写があります。
全員が同じ性別だったら、恋愛さえなければどれだけ綺麗な青春ストーリーで終われたことか…{/netabare}


○北原春希
{netabare}最終的には浮気してしまいますが、春希もすごく悩んで、すごく悲しい思いをしてきてるんですよ。
春希の悲劇の始まり、それは雪菜の告白を受けてしまったこと。
もちろん雪菜が気にならないわけじゃない、魅力も感じているけど、文化祭の段階では間違いなく中途半端な気持ちだったはずです。
それでも、あれを受けるなという方が無理な話です。
最初から逃げ場などありませんでした。
普通なら、最初は中途半端でも、少しずつ付き合ってから雪菜のことを思っていけるはずですが、今回は別ですよね。
それはかずさがいる、もっと言えば雪菜よりも気になってたであろう相手の存在が今後の展開を大きく動かしたと思います。

雪菜の三人でいたいという提案(二人にチャンスを設ける)、かずさの三人でいないと雪菜が泣いてしまうという提案によって、春希は三人でいることを大事にしようとします。
その結果、かずさを傷つけることになってしまいました。
さらには、かずさとのやり取りが残ることによって、最終的にはかずさの所へ行きましたが、それまでの春希の思いってかなり複雑だと思うんですよ。
ちょっとまとめてみますが、あくまで私の予想です。
①雪菜と会う前、かずさに惹かれていた
②雪菜とあってからも、かずさの方が気になっていた
③雪菜と付き合ってからは、付き合うという考えはほぼ無くなる、友達として、プラス以前に気になっていた気持ちを残したまま気にかける
④かずさが本当の気持ちを明かしたことによって昔思っていた気持ちが爆発、抱きしめてキス
こういう感情変化だと思います。
かずさのこと諦めているから友達として3人でいようと提案、ただ100%友達としてではなく、どこか引っかかる気持ちが残っているから必要以上に気にかけてしまう、最終的には爆発みたいな。
そして、春希はそういう自分の気持ちに気づいていたと思います。
だから雪菜の誕生日に二人で過ごすことを提案した、自分の気持ちを100%のものにするために。
しかし雪菜はそれを拒否、結果かずさに会いに行き、あの始末です。
あのかずさとのやり取りによって、雪菜を裏切ったのと同時に、気持ちがかずさに流れてしまった、それでもかずさに受け入れられず有耶無耶になり、結局は雪菜に頼ってしまうことに。
用意していたプレゼントも渡せずに。

結果は浮気ですが、春希の気持ち、行動も分かるんですよ。
やっぱりターニングポイントは文化祭ですよね。
あれが全てを変えてしまった、かずさのキスが。{/netabare}



【最終話まで見ての感想】
{netabare}○最終話感想
色々な意見やコメントを見てきましたが、私としては電車での雪菜が一番印象的でした。
雪菜の気持ちは今までの描写から伝わっていたので、私が気になっていたのは、卒業式で置き去りにされた雪菜をどうやって絡めていくのかという点でした。
ということで、改めて気持ちを知ったことよりも、雪菜がどんな気持ちで春希にこれまでの気持ちを話したのか、これを考えると本当にきつかったです。
そして、雪菜の気持ちを知らなかった春希がその事実を知った時の心境を考えると、さらに辛い気持ちになりました。

あとは空港のキスシーン、まぁ見せつけと解釈してもしゃーないというか、こういうところがこの作品合うかどうかの分かれ目だと思うんですよ。
このシーンを見て「何やってんの?」「ゴメン、笑ったww」という感じになるか、3人の気持ちを考えて複雑な思いを味わえるかに分かれると私は思います。
ここは帰ろうとした春希、「なんで来た」「ごめん雪菜」と言ったかずさという描写だけでも複雑な気持ちが伺えるし、それでもかずさと春希のお互いの気持ちが圧倒したことが分かるシーンでした。
二人も罪悪感があるけどやめられない、それを見る雪菜の気持ち、これらの大きすぎる感情の塊が押し寄せてきたシーンという感じでした。
こうなってしまうと思ったし、離れるのに最後まで辛い思いをしたくないと思った春希、離れるのに別れるのが辛くなるのが分かっているのに春希が空港に来たことに戸惑うかずさ。
せっかく愛し合った二人なのに別れなければならない、だからこそかずさが春希の部屋から出ていく時何もあいさつを交わさなかった、せめてもという感じでかずさは春希の制服のボタンを持っていったのではと私は思いました。

あとは後味の悪さについて。
確かに後味は良いとは言えませんが、最後も安易な展開にせずに、やってきたことを貫き通した印象だったし、今回はまだ序盤らしいですからね。
これから本番になるという印象も最終回を見て感しました。
それだけに、今後の展開に恐怖を感じてしまう最終回でもありました。


○小木曽雪菜2
{netabare}「一番悪いのは私。だから、かずさに謝らなくちゃならないの。それと、春希君にも。ごめんなさい。」
簡単に雪菜に起こったことをまとめてみます。
恋のライバルがいる中、先に告白して付き合うことになる。彼氏がそのライバル(親友)と浮気する。浮気した二人に謝ろうとする。
これだけだと何も雪菜は悪くない、いや、事情を含めても雪菜は何も悪くないんですよ。
それなのに、ていうか普通はどうやっても許せないようなことをされたのに謝ろうとしている。
それでも雪菜の気持ち、罪悪感が今までの描写から分かるし、だから謝ろうとしていることも分かる。
怒られて当然のはずなのにかばわれている春希の気持ちも分かるから…辛い…
さらには、かずさに謝ろうとした(かずさを見つけた時、一瞬表情が変わります)のに、あのキスを見てしまってそれも出来ない、かずさへの罪悪感以上に自分の悲しみが上回って泣いてしまう雪菜…

「あなたを好きにならなかった未来なんて絶対嫌。 良かった、そこだけは譲れなかったんだ。」
はっきり言って、私はWA2のどのシーンよりも、かずさの告白や空港のキスシーンよりもこれが一番辛くなったシーンでした。
『あの時~しなければ』、いよいよ雪菜の口からこの言葉が発せられたかと思いましたよ。
私もずっと思っていたことです。
どんどん妥協して妥協して、最終的には屋上で出会わなければとまで言ってしまう。
それは春希も否定しましたが、それは自分もだという少しだけ安心した声を雪菜は漏らしました。
さんざん気持ちがすれ違い続けてきた中、ようやく二人の気持ちが完全一致した瞬間でした。
WA2という物語を1シーンであらわし、まとめたようなシーンです。
ここで流れる『さよならのこと』の歌詞のマッチ具合がマジでやばい…
機会があったら一度歌詞をじっくり読んでみてください。
春希にさえ会わなければ辛くないのに、それでも辛くても春希と会わない、好きにならない未来は嫌という雪菜…そうだよなぁ…辛い…

「どうしてもあなたと恋人同士になりたかったから、じゃないんだよ。かずさほど真剣じゃなかったよ。」
ここもWA2の特徴ですよね。
100%嘘ではないけど、本心からは遠い言葉。
最初に聞いたときは嘘っぽいなぁ、本心ではなさそうだなぁとは思ってましたが…
春希とかずさのために自分を抑えて出した言葉、春希の罪悪感を少しでも軽減させるために出した言葉、それでも二人のキスを見て耐え切れずに泣いてしまう雪菜…辛い…{/netabare}


○主題歌歌詞
{netabare}恐らくネタバレになると思って、全話視聴するまでは歌詞を確認したり、じっくり歌を聴いたりしませんでした。
『届かない恋』
恐らく大きな意味を持っていたであろうと思っていた文化祭の3曲目の歌。
ぱっと歌詞を見た感じでは、春希がかずさへの気持ちをそのまま歌詞にしたという感じでした。
雪菜がこの歌の歌詞を見て表情が変わったのは、自分が好きである春希がかずさに前から、そして今なお惹かれているのを察したからでしょう。
さらに、その歌詞をかずさが一文字も変えなかったというのも、かずさが春希の気持ちを受け入れた印象でした。
ここまではまぁだいたいは予想してましたが、このフレーズで色々なことが見えてきました。
「ぼやけた答えが見え始めるまでは 今もこの恋は動き出せない」
かずさに惹かれてはいるが、相手の気持ちが分からなければ、自分の決心もつかない。
この歌は恋が始まっている上で届かない恋なのではなく、恋が始まってすらいない気持ちを表した歌という印象です。
だから雪菜は最終回で春希に言った。「かずさがあなたに想いを伝える前なら、絶対に勝てるって、知ってたんだよ。」
かずさが想いを伝えていない、春希の恋が動き出す前なら自分の気持ちを受け入れてくれるという感じで、この歌詞を見れば今までにもたくさんあった行動の裏付けがまた1つ分かります。
かずさが気付けと春希に言っても、もっとはっきりしていないと気付きようがない、逆にかずさが想いを打ち明けたことによって春希の恋が動き出してしまったんでしょうね。
「ずっと前から冬馬のこと好きだった」と言ったものの、まだ恋として動き始めてはいなかった。
本当に隅から隅まで描写に意味がある、作り込まれている作品だと改めて思いました。

『さよならのこと』
一番ラスト…君と出会わなければ辛くないのに
二番ラスト…君と出会わなければ辛くないのに
ラスト…君と出会わないなんてイヤだと気付いた冬
ちなみに電車のシーンで流れたのは一番下のラストの歌詞です。

『After All–綴る想い-』『closing』の歌詞もかずさの気持ちをあらわしていて、すごく心に響く歌詞です。{/netabare}


○これからが本番  ○友情≒恋愛 
{netabare}ゲームではここまでは序盤、これからが本編だと聞いてます。
そして、それは最終回の描写を見ても少し予想出来てしまうので…やはり今後が怖いです。
①今回表面上話が重くなったのは9話から
伏線があったり、裏では(とくにかずさが)辛い思いをしていることはありましたが、それでも旅行までは輝かしい青春ストーリーという感じでした。
今後はこういった青春パートはまずないと考えられること、いけないことをした罪悪感がまとわりついたまま物語が進むと考えると…
新キャラという救いももしかしたらあるかもしれませんが、今後さらに重くなるのは目に見えています。

②恋愛≒友情
WA2はこのバランスのもと成り立っていました。
だからこそ3人全員が辛い思いをしたというのはありましたが、そこまでドロドロした展開(彼氏の奪い合いや女同士の醜い争い)までは行ってなかったと思います。
しかし、最後の方ではドロドロになる予兆、そして『恋愛>友情』にバランスが偏ってきている印象を受けました。
・「雪菜と何回キスしたんだよ」
・携帯に出ようとする春希に対して、携帯を思いっきり手ではらう
・空港で雪菜の前でありながら春希とキスしてしまう
かずさは後半の行動でそういう印象を強く受けました。
今までずっと想ってきた春希に対する気持ち、さらには我慢して辛い思いをした分気持ちが爆発した感じです。
また、上2つに関しては自分だけ見て欲しい、ほかのことを考えさせないで欲しいというかずさの春希に対する独占的な気持ち、というよりは不安な気持ちが伺えます。

・空港でかずさと春希のキスを目の前で見ながらも、その後に春希のそばにいる雪菜
あれだけのことを見せられて、二人に謝らなければいけないと言っていた雪菜ですが、それでも春希の前からはいなくならないんですよね。
二人に謝らなければとは言ったものの、かずさに譲る、春希と別れるとは言ってないですよね。
最後のこのシーンによって雪菜の今の気持ちをあらわし、そして今後のさらなる重い展開を予感してしまいました。
なんというか、春希が今後どんな行動をしようが諦めないみたいな、ずっとそばにいようとするんじゃないかなと怖い予想をしてしまいました。{/netabare}{/netabare}


【最後に】
…放心状態になりました。
既にこれだけのストーリーを見せつけたのに、これからが本番だとこれまでの描写を見ても分かってしまったため、原作やりたかったのですがここにきて恐怖が期待と好奇心を上回ってしまいました。
原作ゲームに関しては、心の準備をした上で強い気持ちをもって挑みたいと思います。
話は結構重い感じですが、キャラの感情描写、変化、理由付けなどに関しては本当に素晴らしい。
この描写に関しては今までのアニメの中でもかなり上位、というか1位2位を争ってもおかしくないです。

脚本の丸戸さんは、アニメ脚本初めてらしいですが、見事というか、さすがという感じですね!
私、丸戸さんがシナリオやってるゲームやったことあるんですよ。
私はエロゲーを2つだけやったことがあります。
それがkeyのAirと丸戸さんシナリオの戯画のパルフェです。
パルフェのシナリオの丸戸さんということで、脚本のレベルの高さは納得でした。
これからも期待しているというか、WHITE ALBUM2はこれからが本番らしいので(末恐ろしい…)、というか全話見て確かにそうだと感じたので、今後の展開に期待大です。
そして来る日まで私は心と胃の強化に励みたいと思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 60
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【視聴中】PC版原作introductoryプレイヤーの視点で感想

本作はLeafより発売された丸戸史明の18禁PC恋愛アドベンチャーゲーム「WHITE ALBUM 2 ~introductry chapter~」を原作に制作された。
尚、ストーリーはPS3への移植のためにCERO Dに適うようリライトしたものを使用している(主にHシーンの削除)。
また、W.A.無印とはストーリー上の繋がりは希薄であり全く新しい作品と解釈しても差し支えない(作中で使用された楽曲は登場し、森川由綺のWHITE ALBUMや緒方理奈のSOUND OF DENTINY、2009年のアニメOPである深愛などがある)。
原作は音楽に大変、力を注いでおり、アニメでも同様。


あらすじ
{netabare}
舞台は2007年秋の東京都。峰城大付属3年生の北原春希は学園生時代最後の思い出を作るため軽音楽同好会へ加入するが、バンドは痴情のもつれから崩壊してしまった。学園祭のバンド発表を成功させるためメンバー集めを開始した春希は、屋上で歌っていた学園のアイドル小木曽雪菜を勧誘することに成功する。更に、クラスの問題児冬馬かずさがピアノの天才であったことが発覚し、彼女をメンバーに迎える。バラバラだった3人は一生懸命に打ち込んだ末に学園祭で大成功を修め、3人は心の底から結び合えた…と思っていた。しかし、この日からそれぞれの恋は残酷な悲劇へと走り出してしまう。
{/netabare}

感想

始めに
{netabare}
前作W.A.無印は、舞台を、「すれ違う恋人」というテーマのために、原作の設定1998年から更に10年戻して1988年の携帯電話普及前にしていた点や、伏線が張巡らされ、原作ではシュミレーションゲーム故、ストーリー上で関わりの無かったヒロインを全員上手く使って纏め上げた点、主題歌やサントロが歌謡曲調であったり、テロップが縦書きだったりと、作品全体の雰囲気を時代背景にあわせている点、主人公やヒロインの心理描写が細かく描写されて、特に主人公の心に思い浮かんだ事が、普通であれば視聴者向けの声で話すはずが、画面上に縦書きで浮かぶ点など、他作品に類を見ない特異な、作品に相応しい演出が大変好感で、原作もWin95向けだったが、購入しプレイした程の良作だった。

本作はそんなW.A.の続編(実際は新規だったが)ということで、端から期待していたのだが、この1話は予想外の出来映えで、特にEDに向けての下りの演出が素晴らしく、即日インターネットにて原作icの初回限定版を購入し、三晩18時間掛けてプレイした。

その為、アニメの20分×13話の5時間弱で私の18時間分を演出すことは不可能だろうと思う。色々と割愛する場面も多いことだろうが、何よりも「余韻」や、台詞と台詞の間隙から滲み出る雰囲気など、私の琴線に触れるのに大変影響を与えた要素が不可逆的に喪失されることが必至なのは残念である。

後にcc/codaをプレイして、icで心を痛めていたことが軽く感じられるほどの悲愴な感情に包まれた。雪菜派としては、雪菜への裏切りは勘弁して欲しい(笑)。
cc/codaはプレイするのに80時間掛かった。常人の倍の遅さであるが、じっくり楽しめた。
{/netabare}
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1話 OP「届かない恋'13」上原れな ED「WHITE ALBUM」小木曽雪菜
{netabare}
あらすじ

主人公は学年トップの成績を誇り、誰に対しても世話を焼いて、ウザがられつつも、いつの間にか周りに受け入れられて、いいように使われている優等生 北原春希。
友人の飯塚武也に誘われて夏休み前からバンドの練習に補欠として参加していたが、ボーカルに誘った女子が原因で軽音楽同好会は2人になってしまった。
学園祭が近づく中、昨年と一昨年実行委員であったこともあり、困った人間を放っておけない性分から実行委員の手伝いをしていた(実質影の実行委員長)。
毎年秘密裡に挙行されている学園のミスコンで二連覇を果たしているアイドルである小木曽雪菜が今年は出場を辞退したいと申し出、説得に動員されるもあっさり承諾し、彼女に好意的に思われ始める。
毎週火曜日の練習時には第一音楽室でギターの練習をしており、会った事は無いが、いつの間にか自分の拙いギターの演奏に付き合ってくれる良い相手 第二音楽室(第一音楽室に隣接)の音楽科とのハーモーニーを楽しんでいた。同好会が破綻し、高校生活の思い出にWHITE ALBUMを演奏していると、屋上から豊かな音色を奏でるヴォーカルの声が聞こえて来て、急いで向かうと、そこにいたのは雪菜であった。

感想

作画も良好で、序盤に、後の学園祭での演奏の様子や最終展開を思わせる空港での描写などが恣意的に挿入されており、良い演出である。学園祭でのライブの様子から、視聴者に雪菜とかずさがヒロインであることを印象付け、今後の展開に注目するように促している。1話の展開から春希の性格や難点なども随所に伺え、彼の他人を差別しない姿勢や観察眼がヒロイン達に与えた影響などを思わせる場面もある。
今回はまだこの3人の接点は分からないが、今後学園祭のライブに向けて彼らの物語は始まる。
すべては放課後のWHITE ALBUMを歌う雪菜との邂逅に始まるのだ。私はあのEDへの導入シーンが大好きで3回も観てしまった。そして原作の購入を決意した。
原作をプレイしてみると、OPの「届かない恋」は、やはりオリジナルの方が良いと思う。

原作をプレイして改めて1話を視聴すると、言葉使いの違いや、春希、雪菜の性格が若干柔らかくなったような感じが見受けられた。原作には無かった、雪菜が実行委員の仕事を手伝う場面には、春希が雪菜をアイドルとしての小木曽雪菜ではなく、一個の女子生徒として扱っているという隠喩が含まれている。それにしても、キャラクターが動くのは良い。
雪菜の一挙手一投足が愛らしい。(*´ー`*)
{/netabare}
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2話 OP「届かない恋'13」上原れな ED「closing'13」上原れな
{netabare}
あらすじ

屋上で優美に熱唱する雪菜を目の当たりにした春希は、一瞬躊躇うも、彼女を軽音楽同好会に誘う。雪菜は一晩掛けて悩み、翌日、階段下に春希を呼び出し、協力できない旨を詫びた。
春希は切り札として、雪菜のバイト先のスーパーに赴き(これは1話で、依緒と会話していた後ろに、伏線として、バイト中の雪菜がいる)、雪菜を説得しようとするも、普段は見せない彼女のあどけなさから、弱みに付け込む卑怯な手段を断念する。
去り際に、彼女に一時間猶予を欲しいと頼まれ、その後、雪菜の趣味がヒトカラだったということを知る。雪菜は自分の秘密を全て春希に打ち明かし、軽音楽同好会への加入と、ミスコンへの参加を表明した。春希は翌日、武也に雪菜を紹介する折、ピアノ担当が未勧誘であったことに気付き、第二音楽室の音楽科と接触しようとするも、上手く行かなかった。久しぶりにピアノの音色が聞こえてきたことを好機に、窓越しに教室に侵入しようとして、誤って落下しそうになり、演奏者に助けてもらったのだが、彼女は隣席の少女、冬馬かずさだった。

感想

此処まで徹底的にかずさの存在を隠すという手法は、大変興味深く、視聴者に驚きを与えたのではないだろうか。原作では、此処に至るまでに、朝や放課後の教室で、かずさと若干会話したりしていて、そちらを割愛されるもの忍びないが、尺の関係上致し方ない。雪菜の説得に関しては、やはり、公園での会話の割愛が目立つが、最初に勧誘を断るときの、雪菜の「わたしなんかにやれるのか、今のわたしがやっていいのか、そもそも、わたしはやりたいのか」という台詞の割愛は残念である。
カラオケでの一人で5曲入れて顰蹙を買った話や、沢山歌わなければ損だという会話も捨てがたい。
雪菜が公園で春希を誘うときの「大丈夫だよ。今度こそ」という台詞には、やはり重みが感じられた。
カラオケボックスでの雪菜は、歌を歌うのが大好きという自分の本質を、高校に入って初めて他人に伝えたという点で、春希を特別視していることが伺える。
恋人へのステップとして、秘密の共有は大変有効な手段だ。
EDに「closing」を使う意図は何だろうか。これはcodaのかずさTルートのEDなんだが、かずさ絡みという事だろうか。
{/netabare}
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3話 OP「届かない恋'13」上原れな ED「さよならのこと」上原れな
{netabare}
あらすじ

春希は、かずさの勧誘について武也と話す。武也はかずさの情報を多く持ち、彼女に対し、良い感情は持ち合わせないが、春希は夏休みにギターの練習に付き合ってもらったことを想起し、反論する。春希はかずさを説得する為に、第二音楽室でかずさと会話するも、同好会の勧誘をするはずが、かずさの進路についての説教をし始め、かずさの逆鱗に触れ、音楽室から追い出されてしまう。雪菜にピアノ担当が未勧誘であること、いつものピアノがかずさであることを打ち明ける。雪菜がかずさは如何なる人物か伺う為にE組の入り口に居ると、かずさに遭遇してしまう。雪菜は放課後、かずさを誘い喫茶店でお茶をする。そこで、かずさの重要な弱みを握り、休日に3人で雪菜の家に行くことになる。雪菜は2人に夕飯を振る舞い、今後について話し合うとするも、小木曽家の母と弟に介入され、挙句、父に学園祭について詳細に説明するよう求められ、話し合いどころではなくなってしまう。かずさは雪菜の予想外の人物像に驚き、父親の説得を条件に同好会への加入を承認する。

感想

かずさと雪菜の邂逅は、原作ではこの第二音楽室での一件の直後である。また、春希が雪菜にかずさの事を話して、雪菜が少々拗ねる場面や、彼が、かずさの説得を雪菜に頼む場面、雪菜とかずさの会話の大部分、雪菜の春希への報告など、雪菜の小悪魔的要素が絡んだ会話が殆ど割愛されている。
このかずさの説得に関する雪菜の圧倒的な力量を披露する機会が失われたことや、小木曽家における3人の会話の割愛は、個人的には大変残念である。かずさの説得に現実味が甚だ乏しく、性急感が否めない。
雪菜の申し入れを渋々承諾するかずさにはツンデレ的可愛さが見え始めた。
今回、一番驚愕した点は、雪菜とかずさの邂逅の際、雪菜がかずさと身体のプロポーションを張り合う場面で、私の雪菜像には反する由々しい演出だと感じた。何か、目に見えてあざといのが何とも・・・(雪菜がライバル登場に戸惑う様子を如実に演出するには尺の関係上仕方ないが・・・)
雪菜の可愛いエプロン姿が見られたのは大変喜ばしい演出だった。こういうのはアニメならではである。
雪菜の部屋で、後々の伏線として、「友人を呼ぶのは3年振り」であることや、コルクボード上の写真で、一部の人物がキーホルダーで隠されていたりという演出は良い。
今回、雪菜の重い言葉「どうしてこうなっちゃうかなぁ」が初登場した。最後の雪菜のメールでの〆は良かった。余韻が残る。アニメオリジナルEDも良曲。
前話に増して、性急感が否めない回だった。やはり当然ながら原作には敵わない。欲を言って2クールで制作して欲しかった。
{/netabare}
=================================================

W.A.2は、1998年に発売した浮気恋愛シュミレーションゲームWHITE ALBUMの寂寥感や空虚感、遣る瀬無さといった負の心情に包まれつつ感動的なストーリーを展開するというスタンスをシナリオライターが、如才なく遺憾なく発揮した名作である。「痛気持ちよさ」を味わえる傑作だ。
主人公と大変魅力的なヒロイン二人の非常に切ない三角関係がシビアに描かれており、原作は琴線に触れる内容で涙してしまう程だ。
私は序章である~introductry chapter~と終章の~closing chapter~、{netabare}~coda~{/netabare}をプレイしたが、悲愴感、空虚感、寂寥感などの遣る瀬無い感情に胃を錐揉みされつつ、今までに類を見ない歓喜、感慨を覚えることが出来た。純愛、悲愴な三角関係が好きな人にはお勧めである。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 29
ネタバレ

TEE-PURPLE さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

何気ない放課後…「歌」で出会った三人…出会い方が悪いのか出会ってからが悪かったのかどうしてこうなったのだろういつから壊れたのだろう…届かない恋…終わらない恋…終われない恋

[傾向・特徴]
・恋愛(学園)
・三角関係
・文化祭
・丸戸史明さんの神シナリオ
・話の展開が重い
・初恋
・友達
・ゲーム原作


 テーマは 「初恋」「三角関係」「届かない恋」の三つを挙げます。
 コメディー要素は無く、恋愛メインの話です。学園だと思っていると、かなり話が濃くて重いです。初々しくも大人の恋のような仕上がりです。胃がキリキリするとはこういったことだと痛感できるシナリオです。ラブコメに飽きて、ちゃんとした恋愛を観たいという方にオススメします。
 私としても恋愛のジャンルならトップクラスだと思うので太鼓判押してもいい作品だと思います。


考察{netabare}

人物の心理描写、行動、表情など人としての全てに注目するべき作品であった。

文化祭とはまずどうイメージできるだろう…。一般的に学生としては一番盛り上がり皆で一致団結し、最高の思い出づくりのイベントである。私もそう思っている。それで正解で間違いないだろう、ここに偽りはないと思う。
このWHITE ALBUM2の世界ではどうだろう…。答えは上記と変わらない一般的には。あくまで「一般の生徒」達には…。

しかしこの物語の主役三人には違っていた…。いやあながち間違っていない。文化祭らしく三人は音楽を練習し、ステージでは大成功し、最高の思い出になっただろう。
だが、同時に、

築かれた関係が壊れ、噛み合っていた歯車が噛み合わなくなった。

この作品では文化祭=崩壊の始まりを意味している…。このシナリオだけでも興味をそそられるものがあり、面白い設定になっていると思う。
どうして三年の卒業の学年で出会ってしまったのだろうか…。もう少し早く出会っていれば…早まらなければ…出会い方が違っていれば…
と。考えだしたらキリがないようになるのもこのシナリオの考えさせられる所であると私は思う。
それを踏まえた上で考察を始めさせてもらう。

初恋とは人間誰しも経験するものであり、のちのちいい思い出となり笑い話になるものである。普通初恋とは「初めての恋」を連想する。しかしこの作品では、「初めての"真剣"な恋」と定義することにする。
今回、学生ではありえないような真剣な恋が展開されていた。まるで制服を着て昼ドラを見ているようなもの。
そうあまりにも恋に真剣すぎた。重い。これから予想されるもの…いわゆるバットエンドしか見えてこない。
だが、この作品はそれが売りだと私は思っている。

嫉妬とはあまりいい表現ではない。今作でもそうだ。しかし、私には恋をする女の子の描写としては当たり前であり素晴らしく人間らしい感情だと思っている。むしろ嫉妬しないということは"恋"をしていないのだろう…。

小木曽雪菜がそうだ。彼女は、ヒロインである。だが、この学生編13話(ゲームでは"introductory chapter(序章)"編)での主人公であるとも言える。届かない恋と分かっていながら二人の間に割って入ろうとする…今の関係を壊させないようにするが故に失敗した主人公。そして悲劇のヒロインである。

どんな絡みだとしても、出会って過ごした時間がやはり違ったのだ。コツコツ積み上げてきた関係が大きな地盤となり立ちはだかることにより、もう崩すことのできない砦となっていたのである。
その時点で小木曽雪菜は負けていた。だが、彼女も春希に惹かれていったことにより、叶わない恋だとしても今の関係を崩したくない。そこで恋人となり親友となることにした。彼女自身も言っていたがズルい女だった。
でも、私も同じ立場にいたらきっと同じことをするであろう。

さて、親友とはなんだろうか。互いに心を許し合い一緒にいて心地いい存在である。…ここで引っかかることがあるのにお気づきだろうか。

心を許しあう=本音を隠さずさらけだす

…彼女は自分の気持ちを春希には伝える前に行動で無理やり縛っておきながら、かずさに最初に本音を吐いた。
これを機にかずさと本当の親友になれた。しかし、恋が実らないとわかった瞬間でもあった。やはり、雪菜は悲劇のヒロインであった。救われない。

どうしてこうなっちゃったんだろう…。
屋上で春希に出会わなかったら…。

どうしてこうなっちゃったんだろう…。
文化祭の後、焦らなかったら…。

どうしてこうなっちゃったんだろう…。

小木曽雪菜はここで負けが決まっていた。この恋が本物だと気づいた時は、終わりだと気づいたときと同じだった。
報われない主人公の届かない恋だった。


では、冬馬かずさはどうだろうか。彼女は真のヒロインだ。しかし彼女も報われない…最後の最後まで…。気づくのが遅すぎた。気づいてもらえるのが遅すぎた。気持ちを伝えるのが遅すぎた。伝えられるのが遅すぎた。
これが恋だと気づくに戸惑う気持ちはわかる。なんせ初めての感覚なのでどうしていいのかわからない。彼女は不器用だ。自分を出すのが苦手でいつも無愛想な態度をとっていた。それが最後まで糸をひいた為にこういった結果となった。
春希と気持ちが通じ合ったもののやっぱり遅かった。叶わない恋だった。彼女も形式上は負けなのである。


そして最後の人物、北原春希だ。彼は二人の間で揺れて優柔不断だと思ってしまうが、実は"真面目すぎる"だけなのだと思う。言動や行動を観ていたらわかったと思うが、自分が納得いかないと済まない男だ。いわゆる論理的な堅物なのである。
そんな彼が、初恋をしたらどうなるだろうか。自分の気持ちに正直になれない彼はついつい優柔不断な態度をとってしまう。

「ずっとこのまま三人でいれればいいな」

考えた結果が、雪菜と同じこの感じとなった。だが、彼女と違うところは、どちらにもいけるポジションにいる所である。かずさを諦めても雪菜がいる。雪菜を諦めてもかずさがいるといった、短絡的だがどちらにも優位な立場である。
非常にズルい男である。どちらにも思わせぶりな態度で接して二人を惑わせる…。男としてはこうなるのは致し方ない。

しかし、その結果二人を"傷つける"ことになった。
最後の空港でかずさに駆け寄って抱きしめるシーンがその末路である。
雪菜は、恋だと知った途端…失恋。
かずさは、想いは叶ったが親友を裏切ることになる。

そう、これが終着点である。バットエンド。どこから間違っていたのかわからない。どこが合っていたのかもわからない。どういう結果になりたかったのかもわからない。
三人の思惑が交錯した瞬間だった。
そして"届かない恋"が始まった瞬間であり、終わった瞬間でもあった。


これだけ書き殴れるほどの描写が多く非常に考えさせられた。いやまだ書き足りないほどである。人間が恋をする過程で現れる描写を沢山詰め込んだ作品であると私は思う。非常に人間らしい物語であった。
描写に関する綺麗なところ、汚いところを垣間見ることになり、人間って(心があって色々考えたりできること)素晴らしいと思った。

この作品で、恋愛についての考えが変わったし、アニメへの期待も一層高まった気がする。なにより自分自身が成長できたと思う。原作では序章段階、車なら暖気運転であるというのだからびっくりである。底がしれないシナリオを手がけた丸戸史明さんには脱帽である。これからも注目していきたいと思う。
これで考察は最後となる。私の都合勝手で書きなぐったものを読んでいただけて共感していただければ幸いだ。書いてよかったと思う。
長文になり申し訳ありません。
(自分でもびっくり 笑)
{/netabare}

感想{netabare}

原作プレイ済みですが、非常によくできていたと思います。
ちょっとアレンジ入ってたりしてプチ感動~。
あの話のままで動いたー!!てな感じです♪

さて、内容ですが私は、こんな恋は一生忘れることがない思い出になると思いますが、実際にやりたくないような話でした…。あくまで第三者だからいいんですよね…。
高校生でこのドロドロ恋愛で更に三角関係は辛いだろうなぁと感じながら観てました。でもだからバットエンドが際立って目立つんでしょうね。初めからそうなるように考えられていた感じでした。でも面白いんですよねぇ(*゚▽゚*)

主題歌の「届かない恋」が2013年用にアレンジされてて感動しながら、毎回オープニングでWHITE ALBUM2の世界に入り込めることができました。いやぁいい曲ですね♪
内容を把握してから歌詞を考えると、結構エグい歌詞ですが…。

これほどの神シナリオのアニメやゲームは今までありませんし、今後も中々出てこないと思います。気に入って人がひとりでも増えてくれたならいいなぁと思います。
この作品がもっと評価されることを願う今日この頃。

私はかずさ派です♪
{/netabare}

二期を2クールで希望します!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 46

81.4 6 修羅場アニメランキング6位
りゅうおうのおしごと!(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (843)
3798人が棚に入れました
玄関を開けるとJSがいた―

「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」

16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。九歳

「え?、・・・弟子?え?」

「・・・おぼえてません?」

覚えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。
ストレートなあいの情熱に、八一も失いかけていたモノを取り戻していくのだった。

声優・キャラクター
内田雄馬、日高里菜、佐倉綾音、金元寿子、茅野愛衣、久保ユリカ、橋本ちなみ、小倉唯
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

放射熱

熱い


のだが、どこか物足りない。

それはこのアニメ作品では登場人物の勝ち負けまでは映しても、
彼ら彼女らの人物像を結ぶために必要な描写が欠けているからだ。

どうして闘っているのか、
どう闘っているのか、
なぜそうしているのか、
なぜそう思うのか、
何が苦しいのか、
何が嬉しいのか、

何故、なぜが極めて不足している。


この感覚って私がサッカーのワールドカップやフィギュアスケートを楽しんでいるときのそれに近い。

熱いし、すごいと思うのだが、どこか物足りない。
ルールを何となく知ってはいるが、
選手のことはよく分からん。
どんな選手で、どんなアスリート生活を送ってきて、
どう輝いてきて、どう苦しんできたのか、
を知らない。

ルールや技術についても、
どこら辺がすごくて、どこらへんが難しくて、
当人と他者ではどう違うのか、
そこら辺が分からないのだ。

プロ野球のヤクルトスワローズを応援しているときだけは、
他のスポーツ観戦と一線を画す。
もう、今の選手たちを深くは知らないが、
既にファンになってしまっている自分がいる。

正直、ルールや技術について詳しいとか理解が深いとは思わないが、
心の中にある家族の様な繋がりが、錯覚がファンにさせているのだろう。
本物の家族よりずっと小さな繋がりかも知れないが、
それよりもずっと太く短い感じがする。



このアニメでは限られた時間の中で目標が定まっていたので、
そこら辺を描き切れていない感じがありありと感じられた。

熱い、この作品は熱いのだが、よー分からん。
けどなんか気になる、
もっと知りたい、見てみたい

というわけで原作のラノベを最新刊の6巻まで買ってしまいました☆
確か、7話ぐらいまで放送されたときだったかな。
ちなみにアニメの方の作品は、7話まではかなり楽しんでおりました♪

ここから先はラノベの方もちょいちょい交えて話します。
読み進めるにつれネタバレが多くなるので注意。

{netabare}

この原作はそもそも、5巻で終わる予定の作品だった。
その5巻では名人が挑戦者で八一の竜王防衛線が描かている。
最高潮をこの巻で迎え、終わっても大丈夫なようにまとまっている。

やはり、ラスボスとの闘いは避けられない。
闘わずして終わると、
「俺(たち)の戦いは続く」という最高に後味の悪い投げっぱなしになってしまう。
その点では出版社も著者も素晴らしいと評価できる。

この著者って「のうりん」の原作者なんだって。
どうりで変態的な描写が好きなわけだ。


さて、アニメの作品は原作の
1巻 1-3話
2巻 4,5話
3巻 6,7話
4巻 8,9話
5巻 10-12話
にあたり、小説やラノベを読んだことある人なら分かるけど、
これはものすごい早さで原作を消化している。

2クールやせめて5巻のためにOVAを出してでも5話分用意してもいい内容量だ。

省かれた内容として、サイドストーリーや脇役の掘り下げもあるのだが、
主要人物たちの掘り下げや盛り上がり所に至るまでの心情や経緯が細かに描かれている。
前者は省略してもやむを得ないのだが、
後者はアニメ作品のフィナーレを描くときにスパイスどころか、
寿司のわさびや、トンカツの醤油派のためのからしや、餃子のお酢やラー油や醤油ぐらい重要な存在だ。
全部スパイスだな!
いや、多分、カレーライスのルーの具ぐらい重要だと思う…(以下省略)。

2巻では八一が天衣の師匠になるため会長と勝負する。

4巻では桂香さんが知人と勝負する。

5巻では八一が負けるだけではなく、盤外で精神をけちょんけちょんにされる、
敗者を渦潮に突き落とすような場面があったのだが、
あれは削って欲しくなかった。30秒で足りたのに。

これらはあくまでも削られた場面の一つ、二つ、三つなのだが、そんな大事なところがたくさんあった。
本当にたくさんあった。

削られた描写の脇役代表では、ろくろばさんって巨乳女流棋士がいるのだけど、
このキャラ、分かるとメッチャよかったわ。


何だかんだ述べておりますが、
一つの区切りの最後まで描き切ったことは非常に好感を持てますし、
きっと私の様にもっとこの作品を知りたい、と思った視聴者がたくさんいるだろう。

本当、アニメになった作品しかラノベ買ってなくて、本当にすみません。
一話から支えているファンの方に感謝、
そして著者とアニメスタッフに感謝です。





{netabare}ここで感想が終わると思ったら大間違いだ!
まだ、ハーの変態っぷりや女性キャラについて語っていない。

だが、先に述べておく。
ハーはまだ、普通なら高校2年生の少年であり青年なんや。
そんな彼が竜王になれたんのは、人生のほぼ全てを将棋につぎ込んだからや。
女に疎いんや、へたれなんや、鈍感のアホたれなんや。
だから、ほんまに堪忍や。あいつのチャラヘタレ鈍感ハーレム気質をどうか大目に見たってくれ。

あと、今まで、
フルメタ、狼と香辛料、はたらく魔王さま、俺ガイル、ログホラ、狼と羊皮紙
などのラノベ読んできたけど、
内容が一般小説っぽくないのと、自分語りやネタがひどいことを除いたら、
小説とラノベの違いって挿絵だけだと思っていた。

けど、今回「りゅうおうのおしごと!」の原作を手に取って、
初めて挿絵を物語に組み込んだ文章を読んだ。(ログホラも少しだけそういう手法を使っている)
それだけではなくフォントサイズ大小の使い分けやハートマークなどの記号も多用されていた。

なるほど、こりゃ漫画みたいなもんで、小説と全く異なるものになるな、と腑に落ちた。
けど、ただ異なると思っただけで、その表現がなしかは別と思った。
個人的には言葉にならない状況を言葉にしてくれるのが文章をつくる人間の凄さと思っている。
自分には到底できっこないことだからね。
棋譜を載せたりするのはこの原作を読む前の許容範囲だけど、
決して悪いことではないなと思えた。



本題に戻ろう、女性キャラについてだ。
一人一人を(私の主観ではあるが)説明するのはあまりにも莫大な文字数と時間を要するので、
とあるランキング形式で名前とイメージを述べよう。



{netabare}夜叉神天衣 正室 だが一番は形式上では譲っている
空銀子   正室 だがツンが過ぎるため離婚⇔再婚という危機の渦中
雛鶴あい  正室 自他共に認められている正室、押しかけ同棲により既成事実建築済み

桂香 愛人 憧れの人妻

==絆の壁==

くぐいさん 西の追っかけ妻
つきよみざか東の通い妻
イカちゃん ストーカー

--愛の壁--

みおちゃん 側室 成長する棋力と愛
シャルちゃん 正室 婚約者

あやのちゃん 研究生 可能性は無限大

あすかちゃん 側室希望 胸に潜む破壊力

~~情の璧~~ ※親愛の壁

ろくろばさん 巨乳
晶さん 天衣の嫁 熱烈な将棋ファンとして将来有望な将棋ファン
なたぎりじん あいじんじん

しゃかんどさん 銀子応援団、若手棋士応援団
あゆむきゅん 宿敵と書いてライバル

~そして生まれる愛~



多分、男鹿さんとあいの母ちゃんを除いて準レギュラーの女性脇役全員載せれたと思う。
女性以外も何名かおりますが。


ここで私が述べたいことの一つは、
ハーが若くてそこそこイケメンで割とイイヤツがために、
輝く実績と実力と血の滲むような努力と殺し文句で複数の女をメロメロの虜にしてきた。

彼には今から高校に入ってもらいステキなSchool Daysを送ってもらいたいところです。


もう一つは誰が正室に相応しいかです。
熟考し私的な好みと私的な好みで厳選に厳選をちょこっと重ねた結果、

正室 天衣
側室 くぐいさん

でお願いします。

正室の3人なのだが、
あい-刷り込み、銀子-血のつながらない姉弟、天衣-失った両親と募る想い
と全部変化球なので、これを愛と言っていいのかが分からない。

ただし、ハーへの接し方が、
あい-独占欲、銀子-依存、天衣-自我と自制心
であることからして、
ハーとその妻の幸せな明るい家族計画のため、
天衣とさせていただきました。

ちなみに嫁が
あい:銀子→引きこもり→ハーとあいを倒すため強くなる、天衣→枕を噛みしめて泣く
銀子:あい→ハーと銀子を倒すために鬼となる、天衣→枕を噛みしめて泣く
天衣:あい・銀子→あいと銀子がライバルとして仲良くなる
ことからも天衣が嫁が一番幸せかと思います。

ちなみに桂香さんだとみんながそれなりに幸せになる。


そして側室についてですが、
愛の深さからくぐいさんで決定。
くぐいさんがくぐいさんとくぐいさんとは5巻の途中まで気付かなかったよ。
なんで振り仮名振ってないのか分かったよ。ひどいよ著者さん。
そんなこと知ってしまったら、全ての行動がかわいく見えてしまうじゃないか。
と術にはまり、応援している所であります。



まったく、私にこんなこと書かせるなんて、
ラノベってお下劣よね!

あと、6巻、マジドン引きなシーンが2つもありました。
私はロリコンでもある紳士として述べさせていただきます。

嫌いじゃないが、それでページ割かれるのは得意ではないので、
自重していただきたい。

けど、それでも、きっとそういう描写がまた続くんだろうなぁ。



なんかまとまりがなくなってきたので最後に一言。
{netabare}ネット将棋でもやってみようかな、将棋やってくれるような友だちいないし。
{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}








二話までの感想
{netabare}

2018.01.19 01:29 ★★★★☆ 4.1
物語 : 4.0  作画 : 4.0  声優 : 4.0  音楽 : 4.0  キャラ : 4.5

『将棋と異常な登場人物の物語だけ (二話までの感想)』

将棋の作品ってちゃんと読んだことがあるのは
月下の騎士
3月のライオン
だけ。

ハチワンダイバーはチラ見したぐらいかな。
似たような作品で、ヒカルの碁は読破した。

共通しているのは、
将棋をすることと、異常な登場人物、
それだけ。
将棋は要所の棋譜と雰囲気を伝える、
登場人物の内面に重点を置いて物語を描く。

正直、ラノベ?で将棋と聞いて、
萌えハーレムをメインに置いていると思ったのだが、
過去二つに見た作品と大事にしていることはさほど変わらない。

将棋と物語、その割合は作品によって異なる。

この作品では、
萌えと子供とハーレムはありそうだが、
やろうとしていることは至って真面目そう。
※他の作品でも中二病は大なり小なり含まれる

普通にワクワクさせられて、
今後も気になります。

高いところでの戦いと、0からの戦いが観られるのは二度おいしい。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

石川県の方言・文化の描写がかなり問題あります。

* 正直、ほとんど作品レビューとかけ離れた駄文考察ですが失礼・・・

第一にヒロインの小学生が七尾市和倉町出身だそうですが、盛んに「金沢弁」をしゃべってます。
七尾なら「能登弁」の筈ですので、微妙に違います。
まあ、金沢弁でも能登弁でもいいのですが、石川県方言としてはいろいろ間違いが多いうえ、
「あらへん」とか「せやから」とか石川県では絶対に使わないような関西弁が随分、混じっています。

それと、アニメでは端折られてますが、原作ではヒロインが金沢カレーを作る描写がありますが。
金沢カレーはとてもとても小学生どころか一般人が作れるような家庭料理ではありません。
地元金沢でも、金沢カレーは家庭で作られるものではなく、金沢カレー専門店でのみ作られて食べられるものです。
他には「金沢カレー」と商品名を付けたカレー弁当がスーパーで売られているくらいですね。
くどいようですが、今「金沢カレー」と呼ばれているカレーライスの歴史は30年程度、名称として「金沢カレー」が使われだしたのは2006年頃からご当地カレーの「よこすか海軍カレー」や「札幌スープカレー」の対比として「金沢カレー」という言葉が徐々に使われ始めたそうです。
原作者は「金沢カレー」なんていう名称から、かなり昔から金沢の家庭で金沢カレーが当たり前に作られ食べられている石川県定番料理とでも思ったのでしょうか?
金沢の一般家庭で家庭料理として食べられているカレーライスはバーモントカレーとかジャワカレーとか日本全国で普通に売られているカレー粉を使ったものや一般的なレトルトカレーばかりです。

かろうじて解釈するとヒロインはよっぽどの料理の天才で自分で金沢カレーに必要なスパイスを入手・ミックスして自己流金沢カレーを作ったのでしょうか?
そんな天才的料理技量があるなら将棋作品より料理作品にでもした方が良いです。

なんでも原作者は岐阜県出身で金沢大学(金大)出だそうですが、金大には関西人が多いそうなので、
金大のコミュニュティに属していた作者ゆえに、石川県方言や金沢カレーの誤解が生じた気がします。

石川県を舞台にしたアニメとして有名なのは「花咲くいろは」。
それと石川県に類似した方言を使う富山県を舞台とした「クロムクロ」のように
あんまり変に方言や地方文化を絡めすぎずに作った方が良いと思います。
岐阜県飛騨地方を舞台とした作品に「氷菓」や「ひぐらしのなく頃に」がありますが、あんなふうな作りで良いと思いますね。

追加
金沢カレーの件ですが、金沢カレー専門店から「計り売り」を購入してくる手がありました。
調べてみると作品の舞台の大阪にも金沢カレー専門店がありました。
それと「ヤフーショッピング」を調べると「ゴーゴーカレー」「チャンピオンカレー」などがレトルト形式で通販しているようです。
あいちゃんの作った絶品金沢カレーは計り売りや通販などで入手した金沢カレーに具を加えるなどの自分なりの工夫を加えて作ったと思われます。
ただし石川県内でも家で金沢カレーを食べる時に四話で描かれていたように、わざわざフォークを使ったりはしませんけどね。勿論、金属製の皿も使いませんし、キャベツを微塵切りにして乗せたりもしません。
普通の皿で普通にスプーンで食べます。

そもそも、金沢カレーはあくまでB級グルメであって伝統的郷土料理ではなく、金沢でも知らない人、食べた事の無い人の方が多いと思います。
ただ、大学生の間では非常に人気があるようです。大学生の間では昼も夜も金沢カレーという人もいるようで、金沢カレー専門店の混雑時間は大学生くらいの年代の若い人たちでびっしりです。
要するにこの作品のあいちゃんの言葉は「金沢弁」ならぬ関西からやってきた学生たちによる金沢弁と関西弁がミックスされた「金沢大学弁」であり、
金沢カレーの誤解は「金沢の大学生の食生活」から着ているようです。

* 金沢カレーの話しばかりしてしまいましたが、作品についても少し考察しまが、
三話で将棋初めて三か月の小学生女子が二枚落ちで七段のプロに勝つというのはちょっと無理があります。
続いて最強の女流棋士の銀子にも飛香落ち対局で優勢にすすめます。むしろこっちのほうはある程度、納得がいきます。
この時の八一の「優勢ですよ」という発言はあくまで駒落ちのハンディを加味してのものでしょう。
確かに大きな駒落ち将棋の場合は理論的には正しく指せば必ず勝てるものですから。
それから銀子が逆転したという事でしょうね。
銀子との対局はいろいろ言われてますが「もしや、勝つのでは?」くらいならありでしょう。

*2 「竜王は本当に最高の位か?」
今でも本音としては「名人」が最高の位と考えている人は多いですね。
昔、こんな話しがあります。王位戦だったかで、まだ六大タイトル制だった時期に羽生と米長にこんなインタビューがされました。
「もしも名人位か他の五冠かどちらが与えられるとしたら、どちらを貰いますか?」
羽生は「そりゃ、他の五冠でしょう」と軽い口調で微笑みを浮かべながら答えましたが、
米長は「言うまでもない事、名人」と重々しく答えたそうです。
それだけ、名人は重いタイトルなわけです。
名人位の歴史はなんと西暦にして1612年まで遡りますが、1935年の「実力制名人」が始まる以前までは江戸時代は世襲制、明治以降は名誉称号でした。
それに1948年の「全日本選手権戦(九段戦のちの十段戦の母体、広義では竜王戦の起源と言えなくもない)」、
1950年の「王将戦」などの諸タイトルが続いたわけです。

ちなみに竜王位が最高のタイトルという取り決めになったいきさつは、
読売新聞社が「十段戦を廃止し新たに最高賞金を設定した新タイトル竜王戦を始めるので、最高賞金なのだから、最大権威という扱いにして欲しい」と日本将棋連盟に訴えたので、
将棋人口の減少などから収入獲得の点でスポンサーが大切だった、日本将棋連盟がOKしたわけです。

なお、現代の位置付けでは事実上、「竜王と名人は同格」と言われています。
また名人戦に関しては「最も歴史が長く格式がある」とか言われています。

wikiからの引用ですが・・・
>竜王戦は棋戦として序列1位であるが、竜王在位者と名人在位者の序列はタイトル保持数が多い棋士が上位となり、同じ保持数の場合は棋士番号が小さい方(プロ入りが早い方)を上位とすることになっている[注 3]。なお、1名が竜王と名人を独占した場合は、「竜王・名人」と呼ばれる。これは、竜王戦は賞金が最も高額だが、名人位は他のタイトルと比べ圧倒的に歴史が長く権威があり、竜王と名人の序列をつけにくいためと考えられる。(中略)
なお、竜王および名人は将棋界の代表として、アマチュア段位の免状への署名等、対局以外の多くの業務を課せられる。

という事です。
しかし、作品的に言えば、名人は獲得するのにC2→C1→B2→B1→Aと順位戦を駆け上がりA級順位戦で最高成績をおさめると名人に挑戦できるシステムなので、獲得するまでプロ入りしてから最低、五年はかかるわけです。
それに対して竜王戦は竜王戦の予選は1組から6組までに分かれたリーグ(ただし下位リーグからの進出者には不利な構成だが)の優秀成績者のトーナメント戦で始まるので、最も低いリーグの6組の棋士でも
トーナメントに勝ちあがって竜王タイトル戦に挑戦でき竜王に勝てば竜王のタイトルを得られるシステムになっています。
つまり「17歳の名人」は事実上、無理ですが「17歳の竜王」はありえるわけです。

*3 「地獄の三段リーグ」について
このシステムについても説明しておきます(でも、今のアニメではあまり関係ない話しですがのちの銀子などの関門になります)、
女流棋士ではなくプロ将棋棋士になるには奨励会を抜けて四段にならなくてはいけません。
しかし、その最大の関門として立ち塞がるのが「三段リーグ」です。
奨励会三段にもなり、もうプロ棋士も同然の棋力を身に着けた棋士たちがここに数十人在籍していて、
彼らが半年に一度行われるリーグ戦を行い一位と二位の成績をおさめた者のみが四段になれるシステムで、まさに地獄です。
しかも25歳になったら退会しなくてはいけないという厳しい規定もあります。
一位と二位の棋士だけがプロ棋士になれるというのはあまりにキツいシステムで、多くの才能ある棋士たちがここで涙を呑んで退会していきます。
あんまり厳しいので「次点(三位)を二回取った三段棋士はフリークラスに編入できる」という救済措置もできましたが、やはり厳しいのには変わりはありません。

なぜ、こんなきついシステムになっているのかというと、「将棋プロ棋士があまりに増えると食っていけなくなるから人数制限している」に、他なりません。
医者とか弁護士のように「その職にふさわしい技能」を身に付ければ人数無制限でなれるというわけではないのです。
ちなみに奨励会三段の女性は二人居ます。一人は里見女流五冠(残念ながら一度も三段リーグで勝ち越す事も出来ず年齢制限で退会しました)、もう一人は女流棋士ではなく奨励会に専念している西山朋佳三段という女性の将棋棋士です。
西山三段は三段になった当時、三段リーグで六位だったかを取り騒がれ、その後も何度か勝ち越したりしましたが、
今はちょっと負け越しが続き、厳しいようですが、年齢制限いっぱいまではあきらめないそうです。

*作品と関係が薄い、いろいろ話しの長文を書き連ねてごめんなさいです。作品鑑賞の参考にしてください。

駄文 金沢では今は死ぬほどの大雪です。
綺麗に除雪した状態からでも、たった一晩で車の窓ガラスの半分に達する程の雪が降り、まず除雪しないと、ドアすら開けられない状態です。
しかも、そんな積雪が夜も昼も続いていて天気予報によると、だいぶ先まで続くのだから、ウンザリです。
「断続的な大雪」ならぬ「連続的な大雪」です・
仕事に行けない人やあちこちで車が雪にハマって動けなくなっている状態です。
融雪装置のない脇道は除雪用の雪上車やキャタピラの重機以外はほとんど動けない状態です。

*最後まで見ました。お話しとしては面白かったです。
最後の方は方言も出なくなってましたね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 49
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ろりろりん♪

あいくるしい女子小学生が出てくる将棋アニメ。

将棋部分はガチだが、将棋の知識が無い人でも気軽に楽しめるような作りになっていた。
ちょっと違うけど、イメージとしては『ロウきゅーぶ!』に近いかも。


\小 学 生 は 最 高 だ ぜ !/


さらに、登場人物に、実在する棋士の要素を入れていたり、
シナリオに、将棋界で実際にあったエピソードを織り混ぜていたり、
対局では、プロの実戦で現れたことのある展開が使われていたりと、
将棋ファンに向けた楽しみもきちんと用意されているので私もニッコリ。

私は以前、新潟から東京の将棋会館へ足を運んでいたほどには将棋バカで、
自宅の本棚にも、何十冊もの戦術本が並んでいる。

オタク特有の自分語りになるが、私の語彙は、それらの将棋本による影響をかなり受けていると思われ、
友人や先生から「可笑しい表現」を指摘されることもしばしば。
自分ではよくわからないけれど、あにこれでレビューを書く際にも、もしかしたらその癖が若干入っているかもしれない。



以下、知っているとドヤ顔できる(かもしれない)将棋界の小話など
↓↓↓
{netabare}
【「詰め将棋」について】
{netabare}
作中でも説明されているように、「詰め将棋」とは、将棋の基礎的な特訓である。
多くの「詰め将棋」を解いて暗記することで、
放っておくと王様が確実に詰まされてしまう状態["詰めろ"]にいち早く気付くことができるようになる。

勝てそうな場面なのに、詰まし切れずに逆転されてしまったり、相手のヤバイ攻めをうっかり放置してしまったせいで"頓死"したり…なんてことが減って、
逆に負けそうな場面では、相手をワンチャン"頓死"させるバリエーションが増える。
要するに、勝利の可能性が格段に広がるわけだ。

おそらくほとんどの日本人が知っているであろう有名な若きプロ棋士、藤井聡太さんは、
普通にプロ棋士も参加しているような大規模な「詰め将棋大会」で、なんと小学6年生の時に優勝している。

その藤井さんが、今なお快進撃を続けていることからもわかるように、
「詰め将棋」能力とは、定められた時間制限の中で闘う将棋対局において、とても大切な力なのである。


竜王タイトル所持者である「八一」に匹敵するほどの「詰め将棋」能力を持った「あい」ちゃんが、具体的にどうヤバイのか、

…おわかりいただけただろうか。{/netabare}



【人間の棋力と「将棋ソフト」について】
{netabare}
私が言うまでもなく、"物事を吸収する力"というのは、年齢が若いときほど大きく、
大人よりも高校生が、高校生よりも小学生が、小学生よりも幼稚園児の方が、成長スピードは速い。

高校3年生から将棋を学び始めたという「桂香」が、棋力に伸び悩んでいたのも至極当然のことで、
強い棋士というのは、幼少の頃から将棋に浸かっていた人が大半を締めているのだ。

八一闇落ち回で、八一が銀子に「奨励会員ごときが~」みたいな暴言を吐いてしまうシーンがあったが、
「奨励会員」というだけで、一般人とは次元が違うレベルの強さだし、
「奨励会」の下部組織に相当する「研修会」に入るだけでも、人生を懸けるだけの覚悟が必要となる。

そんな人たちの中で、最終的に結果を出すことのできた桂香のエピソードは、その努力量を想像すると感動せざるを得なかった。
これ、原作ラノベで読んだら号泣しそう。


話は変わるが、藤井聡太さんの強さの根幹は、幼い頃からの、将棋の学習方法にあると云われている。

それは、「将棋ソフト」を使った戦術研究である。

《人類と最強CPU、どっちが強い?》
なんてテーマの企画は、誰もが一度は聞いたことのあるものだと思うが、
CPUの性能は年々着実に成長していき、
数年前、「将棋ソフト」の棋力は、プロ棋士のそれを遥かに上回っていることが結論付けられた。

「最強CPU」は、腕自慢棋士の挑戦相手なんかではなく、今や現代将棋を塗り替えていくもの、
"人類が学ばせていただくためのコンテンツ"となったのだ。

人類が長年の研究により築き上げてきた戦術を無情にも覆していく「将棋ソフト」。
一手一手が好手なのか悪手なのか、ある場面での最善手は何だったのか、敗着はどの手だったのか、
これまで将棋の研究をしていく中で、いくら人間が考えてもはっきりとしなかった場面の形勢を、数値として親切に教えてくれる「将棋ソフト」。

もう、神様、仏様、ソフト様って感じ。

そして、そんなに頭の良い「将棋ソフト」が台頭し始めたのは、ほんの数年前のことである。
もちろん、それは、パソコンさえあれば誰でも自由に利用できるものなのだが、
現役のプロ棋士の幼少期には、そんな便利システムは存在しなかった。

それに対して藤井さんは、十代前半のフレッシュな脳で、「将棋ソフト」を使った濃密で非常に効率的な学習法によって、将棋の知識を取り込んできたというわけだ。

「大のベテランたちが、新人にやられ続けて情けない。」
とかいっても仕方がないのである。

だからといって、
「環境とタイミングに恵まれた藤井さんはズルい!強くて当たり前じゃん!」
というのも理不尽な話だが、
実際のところ、藤井さんの快進撃はこれからも続くだろうし、
そんな藤井さんを越えうる棋士が現れるとしたら、それは藤井さんよりも若い世代でしかありえないだろうな、というのが、私の考えである。

まあ、藤井さんがズルいっていうよりかは、ソフトがチートすぎる。こんなんチーターや!


チートすぎる「将棋ソフト」だが、それゆえに問題も抱えている。
レーティング性のネット将棋アプリなどで、ソフトに最善手を教えてもらいながら対局をするという《ソフト指し問題》だ。

リアルで向かい合って対局をする棋士には関係無いことなのだが、
私のように、スマホやタブレット、PCなどでネット将棋を楽しんでいるアマチュアの間で、そんなしょうもない行為が横行している。
(とはいえ、大体は指し手の時間間隔と手順のキモさで簡単にバレるから、即刻通報されて垢BANされる。)

「ソフト指し」、やられるとマジで勝てないから止めてほしい…。{/netabare}



【将棋対局における「棋譜」について】
{netabare}
この作品の対局は、元となる対局が存在しているのにも関わらず、盤上がほんの一部しか映らないなあと感じた人もいると思う。放送当時は、
「にわか作者」
「手抜き」
「もっと具体的な手順を見て戦術を勉強したかった!」
といった、辛辣な意見もあった。

これについて触れていこう。

「作者がにわかだから対局を鮮明に再現できない」ってのに関しては、この作品創作に日本将棋連盟の協力があることから的外れ。

あとの2つに関しては、そもそも、
「この作品の本質はソコじゃない。」
といってしまえばそれまでなのだが、もうひとつ大きな理由が考えられる。

それは、近年の将棋界で問題とされている、
《棋譜の著作権問題》だ。
これには、将棋連盟も頭を抱えているようである。


事の始まりは、とある将棋系人気YouTuberが、
とある棋戦(公式大会)で行われている対局の棋譜を、リアルタイムで並べて検討する、
という内容の配信をしていた時のこと。

その大会を運営?する会社がその配信者に、
「権利侵害」と、Twitterで警告をした。

ネットニュースになるくらいには大事になったが、実際に事件にはなっておらず、
配信者がその配信を止め、無難に謝罪するような形で、その出来事は解決した。
しかし、ここで大きな疑問が生まれる。

《何の権利が侵害されている?》

映像の二次配信をしていたのであれば明確な著作権違反であるが、本件では、放送番組そのものの映像や音声は流れていない。
ただ配信者が自らのPCを使って、駒を並べていたにすぎないのである。(※ただし、視聴者が吸いとられるので公式に"迷惑"はかかる。)

しかし、某社は配信者に、「権利侵害」と伝えた。

これまで、
《ボードゲームの棋譜に著作権は無い》
というのが通説であったのだが、
判例が無い以上、誰かが裁判を起こして確認するか、日本将棋連盟からの太鼓判を待つしかない。

どこまでが大丈夫で、どこからがアウトなのか、結局誰も回答を出せなかったから、
その出来事をきっかけとして、多くの配信者(やその視聴者)は、
公式戦の解説動画や、検証動画などで用いる棋譜について、非常にセンシティブに取り扱うようになった。


だから、本当にあった対局が用いられている『りゅうおうのおしごと』でも、
盤上を長時間映し続けることは、敏感な視聴者から批判の声を浴びるリスクがあるのだ。{/netabare}{/netabare}



最後に、この言葉を残してレビューを締め括りたいと思う。

{netabare}
姉 弟 子 L O V E ♥️{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 40

82.3 7 修羅場アニメランキング7位
無限のリヴァイアス(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (960)
5797人が棚に入れました
2137年、大規模な太陽フレアによって出現した高密度のプラズマ雲が黄道面を境に太陽系の南半分を覆いつくし、地球も南半球が壊滅、17億もの人命が失われる被害を受ける。このフレアは「ゲドゥルト・フェノメーン」、プラズマ雲は「ゲドゥルトの海」と名付けられた。2225年、地球の衛星軌道にあった航宙士養成所リーベ・デルタは何者かの襲撃によって制御不能になり、ゲドゥルトの海へ突入してしまう。しかしその時、リーベ・デルタ内部に隠されていた外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」が起動した。教官たちは全員殉職し、リヴァイアスに避難できたのは少年少女ばかり487人。彼らはなぜか自分たちを救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、戸惑い、混乱しつつもこれと戦い、そして更には密閉された極限状態にある艦内では、艦の指揮権や物資の配給を巡り少年少女同士が陰惨な争いを繰り広げながら、火星圏から土星圏、天王星圏へと当てのない逃避行を続けていく。

声優・キャラクター
白鳥哲、保志総一朗、関智一、桑島法子、丹下桜、氷上恭子、檜山修之

アラジン♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【ネタバレ有】 「100人中1人が“100点”をつける名作!」

 
 100人中90人が、80点以上をつける作品は、間違いなく名作と言っていいだろう。

 しかしこの作品は、100人中1人が“100点”をつける名作である!


 (言いたいことが伝わっていないかもしれないが…)、普通は(自分もそうだが)―、物語がしっかりしていて、作画が綺麗で、声優の声が合っていて、音楽が良くて、キャラクターが魅力的で…、そんな作品を高評価にする、そんな作品を名作だと思うのが普通だろう…。
 
 そういう作品が、“大勢の人”から“高い評価を受ける”タイプの名作だと思う―。


 しかしこの作品は、(1999年制作ということもあって)作画には時代を感じ…、声優も、個性と言ってしまえば聞こえはいいが、実際のところ、最近の声優陣との力の差を感じずにはいられない。
 それでいて、物語やキャラクターからは“鬱要素”ばかり感じるのだから、この作品を高評価にする人はそれほど多くはないだろう…。

 けれどもこの作品は、この作品の“本当の魅力”に気付き、キャラクターの“弱さ”に共感し、声優の
“実力不足からくるリアルさ”を感じた人たち…、
 そんな“少しの人達”から“最高の評価を受ける”タイプの名作である―。



 (この作品を観たことがない人にも分かりやすいように、順を追って説明すると)、まず最初に、この作品には、他の作品とは絶対的に違う魅力が“2つ”ある。


 1つは、(この作品を観たことがない人でも知っているかもしれないが)、ここまでキャラを…、観ている視聴者を追い込むか…、と言わんばかりの、究極的なまでの“鬱展開”である―。


 (以下、簡単なあらすじ) ―主人公・“コウジ”たちは、航宙士(こうちゅうし)の資格を取るために、宇宙空間内の航宙士養成所:“リーベ・デルタ”で訓練に励んでいたわけだが―、目的不明のテロリストの襲撃により、養成所内の教官たち(=大人たち)は全員死亡し、残された訓練兵(=子供たち)487名だけが宇宙空間を(何か月もの間)漂流することになる…、という物語―。


 とまぁ、ここまで書いただけでも、察しの良い人なら分かると思うが―、
 ―大人たちのいない世界で…、救助はいっこうに来ず(というか、救助が来るのかどうかさえも分からず)…、確実に食料は減っていき…、長い集団生活でのストレスや不安…、そして理由もわからないまま敵の攻撃にさらされていく日々―。

 そんな追い詰められていく少年少女たちの精神状態に比例して、乱れていく“リヴァイアス”(=子供たちが乗っている宇宙船)内の秩序―。

 そうしてあらわになる極限状態での“人間の本性”や、ただ生きるために必死で、汚い人間、自分勝手な人間になっていく子供たちの“人間的な生々しさ”が描かれ―、そこに究極的なまでの“鬱要素”を感じるのだろう…。


 とにもかくにも、観ていてこんなに気分が悪くなったことはない。
 (後述もするが)、この作品に登場するキャラクターの中には当然、普通の環境下においては、頼りになる人、観ていて好感が持てる人など、多少の困難なら乗り越えていけそうなメンツがそろっている―。

 それでも、この絶望的なまでの困難な状況下においては、誰一人としてまともではいられない―。
 
 そうして一人一人が、徐々に壊れていく姿は、とにかく生々しくて…、リアルすぎて…、そこに、どうしようもない絶望感が感じられ、途中、観ているこっちもおかしくなりそうな“鬱展開”へと、ただひたすら進んでいくのである…(この気分の悪さは、観てみないと伝わらないと思う…)。



 また2つ目の魅力であり、この作品の一番の魅力が、何といっても主人公たち、キャラクターの“心の成長”である。

 まず何より―、ここまで深く、人々の“心理描写”を掘り下げて描いた作品は他にないだろう…(少なくとも自分が今まで観てきた作品にはない…)


 リヴァイアス内に閉じ込められ、宇宙を何ヵ月もの間漂流する間に、様々な困難に立ち向かいながら、信じられないほど一人一人が成長していく…、わけだが―、
 ―この作品の良いところは(というか、むしろ観ているこっちとしては、それが逆に、メンタル的にきつかった理由なのだが…)、
 全てが終わる(=全ての困難が解決する)のが最終話の一つ前の25話であり、その25話までは(本当は、一人一人が徐々に成長しているのだけれど)、主人公たちが成長しているかどうかが観ていて分からない、ところにある。


 それほどまでに、リヴァイアス内の状態は最悪で、一人一人が壊れる寸前(もはや壊れていたと言っても過言ではないが…)だったということなのだが…、
 最終回を観てみると、いかに一人一人が精神的に成長したのか(特に“コウジ”と“ルクスン”)を痛いほど感じる。


 最後まで観た人は分かると思うが、この作品のキャラクターの中に“正解”はいない。誰一人として“完璧”ではない。
 そこからくる(なんというか)“アニメっぽくなさ”、より現実の人間に近い“リアルさ”が、この作品のキャラクターからは感じ、そこに今までのアニメ作品にないタイプの、キャラクター達の魅力を感じる―。


 主要キャラだけでも20人以上おり、準主要キャラも合わせると、何十人ものキャラクターが物語に関わってくる、“超キャラ重視”の作品なのだが―、

 ―その一人一人が、必ずどこかで観ていてイライラする行動や考え方をする。そして彼らのする試みの、大半が上手くいかない…(観ている途中で、何度好きなキャラが変わったことか…、何度そのキャラに辟易(へきえき)し、見損ない、イライラしたことか…)。

 なのでこの作品を、“作品やキャラのことを好きなまま”観終えるには、とんでもない“労力”というか
“精神力”がいる…(つまり、ほとんどの場合、必ずどこかでこの作品そのものや、登場するキャラが嫌いになる…)。


 それでも最後まで観て、振り返ってみれば―、好きになっているキャラクターが数えきれないほどいることに気付く―。

 この作品もいわゆる、“一人最高のキャラがいる”というタイプのアニメ作品ではなく、その作品内の
“キャラクターそれぞれにファンがいる”というタイプのアニメ作品である。  

 現にこの作品は、他の作品とは比にならないほど、主要なキャラが多い。
 そして最終的には、そのキャラ一人一人が、最高に素晴らしい、“限りなくリアルに近い”アニメキャラだということに気付くだろう。

 例えば、最終回において、「コウジとアオイ」、「コウジとイクミ」、「アオイとイズミ」、「ツヴァイの面々」、「ユウキとブルー」など、リヴァイアス事件のその後を、ほとんど描いていない(ブルーに至っては本人が登場すらしていない)にもかかわらず―、
 ―皆が再会したときの少しのやり取りですら、心にグッとくるものがある…(それくらい、初めは嫌いだったキャラが最終的に好きになってしまっている…)。



 だが、(ここまで書いてきて、急な方向転換だが)、勘違いしないでほしいのは、この作品は決して“鬱作品”ではない(“鬱要素”は感じるのに“鬱作品”ではない…、というのは矛盾していると思うかもしれないが、そうではない(理由後述↓))。

 むしろ、我慢して最後まで観れば、最高に気分が晴れた状態で、この作品を観終わることが出来るのである。


 最終的にそう感じる理由には、“普通のハッピーエンド”が、“今までで最高のハッピーエンド”に感じるほど―、
 ―物語の途中で、(キャラだけでなく、観ている自分の)心理状態が、深すぎる“底辺のメンタル状態”を経験するからだろう…
 (今から振り返れば、あの頃(=20話あたり)は地獄だった…。早く観終わりたいという気持ちと、もう観るのをやめようかという気持ちが入り混じっていた…)。
 
 だからこそ、観終わったとき、その“振り幅”で、“最高のハッピーエンド”だったと感じる―。


 つまりは、(これは自論だが)、この作品は決して、“アニメ鬱作品”ではない(現実に、病気としての
“鬱”で苦しんでいる人がいる以上、あえて“アニメ鬱”と言わせてもらう…)。

 この作品は事実、このサイトの成分としての“鬱アニメ”でも上位に来ている作品であり、作品内のリヴァイアス内の空気感や状況は、物語内の“キャラからすれば”鬱状態、鬱環境であったと言えるだろう。
 
 しかし、それが本当に“アニメ鬱”だと言えるのか…(と疑問を感じずにはいられない)。


 あくまで、(自分の中での)“アニメ鬱状態”とは―、その作品を観終わった後も、その作品が…、キャラが…、そのシーンが…頭から離れない―。観終わった後、他のことがやる気にならないほど、アパシー的なもの(=無気力さ)を感じてしまう―。

 それこそが“アニメ鬱状態”であり、そうなる作品が“鬱作品”だと思う。しかし、この作品にはそんなことはなく、むしろ観終わった後の気持ちとしては、全くの逆である。

 なのでこの作品が“鬱作品”かと言われると、ただ作中内の空気感がそうなだけであって、決して観終わった後、“アニメ鬱状態”にはならない…。つまり自分が思う“アニメ鬱作品”とは違うのである。



 …とまぁ、ここまでかなり高評価をしてきたつもりなのだが…、正直なところ、今まで観てきたアニメ作品とは全く違うタイプの―、自分の中の価値観や世界観を変えてくれた、“名作”だと思う…。

 総括としては―、
 ―1つの“大きな経験”が、一人一人の心を強くする、成長させる―。
 逆に言えば、口で何を言ようと、頭で何を考えようと、“経験”しなくては何も成長しない、強くはならない―。
 
 この作品は、そんなことを痛いほど感じさせてくれる、まさに人の心が成長するための“人生のバイブル”のような作品だと感じた…。

 (終)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 13
ネタバレ

manabu3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

『無限のリヴァイアス』にみる「鬱作品」と「秩序と現実」と「フランス史」についての考察

人間がもし秩序の無い閉鎖的空間に取り残されてしまったらどうのような行動を取るのだろうか。本作ではいつ終わるか分からない旅の中で織り成される人間模様の現実的な恐ろしさと残酷さを毅然と描写している。始めは穏やかだった人々の心境の変動は本作の醍醐味の一つであろう。群衆の狂気ともいえる情緒の移り変わりや主要人物達の葛藤を、二十六話をかけてじっくりと描き出している。艦内の秩序と統治方法の変遷は、まるで歴史の流れを見ているかのようだった。
また、本作は様々な人物が登場し活躍する群集劇である。登場人物の多様さと優柔不断の主人公が理由で、始めは余り感情移入することが出来なかったが、それぞれの人物の特異な背景を顧みると、少し遠くから眺め見る、客観的な鑑賞の楽しさがあった。

このアニメはもっと早くに見るべきだったと感じた。今まで私が敬遠してた理由は「作画の特性」と「子供が活躍するロボットアニメ」の二点なのだが、それらの苦手要素を凌駕する面白さであった。もしも同じような理由でこのアニメの視聴を避けている方がいたら、是非再検討を。「トラウマ」を考慮して、子供ではなく「大人」にオススメのアニメ。

■無限に続く秩序なき闘争状態
タイトルの「無限のリヴァイアス」は、ホッブズの「リヴァイアサン」が由来なのではないだろうか。ホッブズは人間が自然権を行使する自然状態は「万人の万人に対する闘争」の場であると表現し、平和と安全を達成するために人間は社会契約によって自然権を国家に移譲するべきだと説いた。そうしなければ、人々は永続的な危険と恐怖に苛まれると。そして権力の集合体である国家を指して、(怪獣)リヴァイアサンと呼んだ。タイトルの「無限のリヴァイアス」とは、「無限に続く秩序なき闘争状態」を言い表したかったのだろうか。

■「鬱作品」について ―「鬱と希望」と「秩序と現実」―
本作は「鬱作品」として周知されているが、本作には「鬱」に優る「希望」が包含されていると私は思う。それはこの作品の題材の一つでもあろう人々の成長物語に感化され共感を得たからだ。特に最終話の存在は鬱というより希望だと思う。寧ろ本作のモチーフであると言われる小説『蝿の王』の方が、悲惨な結末であったと私は記憶している。

この作品が鬱作品ではないと思う由縁はもう一つあり、私は今の現実の世界も「無限のリヴァイアスのようなもの」だと思う。
例えば日本。確かに日本は秩序ある安全な国だと評判だ。因みに「国」の存続に重要なのは「秩序」と「個人」の平衡だが、「力」がないと秩序は守れない。国内社会においては力は警察や裁判所などが有している。米国のように「個人」が銃を所持して自分の身を守る方法もあるけど、それは時には「秩序」を乱すこともある。そういった意味も踏まえれば、日本は世界の中でも「秩序」と「個人」のバランスが上手くいっている国だと思う。しかし日本でも殺人や暴行事件が全く無い訳ではない。それ故個々の事象に嘱目すれば、本作の人間模様も一概には「非現実的」だとは言えないのではないか。

また、国際社会においても同様なことが言える。殊に世界は「無秩序」だ。ヘドリー・ブルという人物が「主権国家から成る社会」の成立によって世界には一定の秩序が存在すると論じたが、世界には単一の中心的な権威が存在しないことは無視できない点である。それ故国際法を強制する主体は国際社会に存在しないし、国際司法裁判所の法的拘束力は「強制管轄権」を受諾した国にしか適用されない。世界の警察はいない。世界は未だ国家間の「力の体系」である。他国で不合理な出来事があったとしても内政不干渉の原則で我々は何も出来ないし現に何もしていない。国際連合は非民主主義的で、常任理事国は拒否権というあこぎな特権を有している。紛争、貧困、飢餓、テロなど、様々な悲劇もなくなる気配はない。世界は無秩序で暴力的で不条理だ。

所謂「発展途上国」でも同じだ。私は発展途上国で沢山の貧困者を見てきた。開発が原因で土地を追われ、物乞いをしながらも些細なモノを売って生活する人々。親に捨てられ住む家も靴すらもない子供たち、そんな子供たちも生きるために必死でなにか出来ることをして行動している。そんな世界では、鬱は死だ。鬱でゴロリと横になってる間に飢えで死ぬだろう。世界には彼らのような困窮な生活を過ごしている人が大勢いる。世界は不平等で残酷だ。

現実を見れば、世界なんてそんなものだ。世界は暴力と欲望と利己と不平等と言葉では言い表せないほどの卑しさで溢れている。そんな世界の中で、何かしらの「共通性」と「暴力」に拠って秩序は辛うじて保たれている。世界は「リヴァイアス」だ。この作品は鬱かもしれないけど、この作品の中の世界には鬱に優る希望がある。この作品を鬱だと思うことができるのは、相当幸せな生活を営んでいて、相当美しい世界を見ているのだろう。それを否定しないけど、この作品は現実に「当たり前に存在していること」を描いているにすぎない、ということだけは主張したい。

■フランス史との関連性と、統制する側の問題点
自学のために、無理やり「フランス史」を絡ませてもう少し考察
{netabare}
■【ルクスン政権】貴族制
ルクスン政権は貴族制だろう。成績をモニターに公表したのは能力主義、そしてエリートを集め、有能な少数の人たちで統制するのは貴族制。まさに合理的だった。(チャーリーへのハニートラップと、ルクスン政権の隠ぺい行為を口実にしたブルーの反乱が誤算だった)

■【ブルー政権】ルイ16世
ブルー政権は王政だ。ポイント制(貨幣制度)と監視制度は秩序をもたらした素晴らしい制度だと思う。ポイント制が資本主義でないのは、供給側が一元的だから。(社会主義的)
※戦況の悪化。そして、ハイぺリオンへ逃走しようとして失敗したブルーは、フランス革命の際にパリから脱出しようとして失敗したルイ16世さながらだ。

■【ユイリィ政権】フランス革命
民衆の反乱、王政の廃止、ブルー一派への集団暴行。まさにフランス革命だ。
(ブルーが逃げ切れたのは容姿が端麗だったからだろう)
政権については、「皆で決めたんだから」と、ユイリィが否応なしにリーダーにされた。この言葉から恐らく製作者側にとっては民主制(民主的決定)のつもりだったのだろうか。
しかし「無限のリヴァイアス」の元凶はここにあったと思う。
社会では、闇市場が出来、ポイント制は腐敗し、秩序も悪化する。結果は衆愚制(民主制の堕落形態)。民主主義が絶対の体制でないことがうかがえる。というより、民衆(残りの400人以上の大衆)の意見をないがしろにしたのだから、実際は寡頭制(貴族制の堕落形態)。民衆は醜い争いを見せるための脇役でしかなかった。ユイリィは総合的な決断力を求められるリーダーに適さなかったため辞任。リーダーがいない社会は混沌へ。

■【無政府状態】混沌
リーダーの不在により社会はほぼアナーキーとなり、治安は劣悪状態に。
実際のフランスでも革命後は恐怖政治などで、国内情勢は疲弊し不安定に。

■【イクミ政権】ナポレオン・ボナパルト
ここでナポレオンこと、イクミ登場。英雄兼、独裁者。イクミカッコイイ(?)
ナポレオンはフランス革命の理念を各地に「輸出」しようとした。
イクミも暴力によってイクミの思想を「輸出」して、社会に再び秩序が訪れた。
ナポレオンは、日本の旧民法の参考にもなったナポレオン法典を作った。
イクミも秩序のための公言をした。
「過ちを犯すな!もめるな!争うな!なじるな! 傷付けるな! 普通でいろ!」

イクミは頑張ったと思う。

■投降
イクミとリヴァイアスは投降し、リヴァイアス政権とフランス史の関連性は終り。

■【ルクスン・北条政権】
新たな船出のリーダーは、ルクスンに決まったけど、あまりにも適当な統帥の決め方に驚愕した。多分また暴動が起るだろう。でも結局、彼の政権が一番マシだったとも思う。

リヴァイアスを統制する側の権力の移り変わりは、まるで歴史の流れ(フランス史)を見ているかのようだった。そして、それぞれの「政権」がそれぞれの良さを持っていた。しかし、私はこの作品を見て「大衆の愚かさ」よりも「支配する側の愚かさ(統制の大切さと難しさ)」を感じた。支配する側は明らかに大衆を軽視していた。つまり、「リヴァイアス」はなるべくしてなったのだと思う。
とはいえ、私はどの政権も否定したくない。何故ならどの政権も前の政権を乗り越えて、より良い環境を築くために出来たものだからだ。既存の体制も法律も伝統も、そういった先人たちの積み重ねによって出来たものだから、何に対しても、その存在自体を悪だとは思いたくない。過去は捌け口にするためにあるのではなく、糧にして、その先を生きていくためにあるのだから。{/netabare}

{netabare}この作品の最後は、ゲドゥルトの海に覆われてしまった地球から、リヴァイアスが脱出するシーンで終わる。もっと未来の世界だ。その時代はきっと、昂治も祐希もアオイもカレンもブルーも、みんな死んでしまった世界なのだろう。それが何だか悲しいけど、彼らの希望が未来に繋がった事が嬉しかった。
私も、昂治が最後に言ったように、いつか滅びるこの世界と人類の未来のために、微力ながら何か力になって死ねれば本望だと思う。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 24
ネタバレ

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

登場人物の中から1人を新入社員として採用するとしたら

途中からずっとそんなことを考えながら観ていました。
リヴァイアス艦内における、各人の行動を前提に、「総合職:採用1名」と仮定した場合、自分だったら誰を採用するだろうか、と。
つくづくイヤな視聴者だと思う。

結果は、ルクスン・北条の一択ですね。
正直スキルは足りないし、プライドだけは高い。それでも、誰かひとりを採用するとしたら、彼が群を抜いて高評価なのです。

足りないスキルは習得させればいいし、高すぎるプライドは打ち砕けばいい。教育でどうにかなる部分なんてどうにでもなる。

彼の長所は、そのずば抜けたストレス耐性です。
あそこまで完膚なきままに打ちのめされ、なお自分というものを見失わず、心が腐らず、折れず、目先のTodoに専心できる、あの鋼のマインド。
これは訓練だけでどうにかなるものではなく、ある種の、長年の環境によって培われた楽天家気質がなければ不可能なことです。
ポテンシャル採用させていただきます。

足を動かせない頭でっかちの参謀クンや、お勉強は出来るけどストレスに弱いユイリィ・バハナさんは採用見送り。生きるか死ぬかの状況で胸キュンを優先させちゃうほとんどの女性陣もアウト。弊社が求める基準には達していません。ましてや相葉ユウキなど論外。旅人でもやっててください。

途中までは、コミュニケーション能力に抜きん出たものをもつ尾瀬イクミも候補に上がってたんだがなあ。結局、セルフコントロールに難があることを露呈してしまいました。
次点は、ツヴァイの女性クルーのランかな。リーダー候補としては厳しいけど、ルクスンが他社に決まってしまったら、彼女を採ります。


という雑談はさておき。
本作は、あまりにも多くの示唆を含んだ歴史的名作といえるでしょう。漂流モノを扱ったアニメの金字塔と呼ぶにふさわしい出来。


●これは『蝿の王』か?

この手の「漂流物」で思い出すのは、なんといっても『ロビンソン漂流記』。日本では子供向けの印象がありますが、もともとは完全な大人向け作品です。そして、馴染みの『十五少年漂流記』。極めつけは、世界的な評価を受けたゴールディングの『蠅の王』でしょう。

では、『無限のリヴァイアス』は『蠅の王』なのか。

違うと思う。
というか、違うからこそ価値があると思ってます。

『蠅の王』における人間の暗部は、「無垢」というキーワードと結びついてはじめてその残酷さに表現力を持ちうる類のもので、本作のように、就職を視野に資格試験を受けるような、一定程度成熟した若者たちによる極限の人間行動とはだいぶ趣が違います。
本作には『蠅の王』におけるサイモンのような、無垢を武器に暗黒と対峙できる人物はでてきません。あえて言うならコウジがそれですが、彼は無能でも無垢でもありません。弟のユウキから無能となじられますが、わかってねーなー、て話です。

大事なのは、皆それぞれ、ある程度「オトナ」であり、人が打算で動く生き物ということを、少なくとも頭では理解しているということです。ポイント制が導入されたあとの乗組員の行動を見れば明らかでしょう。
であるからこそ、本作では、その前提の上での「秩序の立ち上がり方」という、より実践社会学的なアプローチに、その照準を定めることに成功しているのです。
もちろん、社会的動物としての人間の在り方と、それに対する極限状況下での例外、という点では『蠅の王』と共通していますが、その手のテーマはけっこうありふれてるからなあ…。特に新鮮味もないわけで。

どちらかというと、『カイジ』の地下施設のアレが、実はいちばんこの作品との接点が多いのではないかと思っています。
むしろ、キーワードは「囚人のジレンマ」じゃないかなと。それも、いわゆる「無限回繰り返し型」のジレンマ。宇宙空間をまるで囚われ人のように流されいく主人公たちを思うと、なおさらそう思えてくるのです。


●統治の根拠
{netabare}
操船課ツヴァイによる一望監視的官僚支配。
エアーズ・ブルーによる独裁支配。
ユイリィ・バハナによる啓蒙路線の合議制支配。
尾瀬イクミ及びその憲兵による武力統治。

さまざまな体制が立ち現れます。

そのどれもに、長所と短所はあるけれども、前体制の至らなさを克服しようとする意気が感じられ、何よりも、「体制を立て直す」という若者たちの苦難と、工夫を凝らして秩序の運営を試みる描写が、本作品の素晴らしい見せ場となっています。もうこれだけで、このアニメには価値があるといっていいくらい。

正直、権力の分立やデュー・プロセスなんて戯言を、あの状況下で担保するのは物理的に困難だとは思います。主要スタッフに更迭がないのも、人材面での制約があるので仕方がないでしょう。
時間をかけて成熟した社会を作るより、当面の混沌を回避することに重きを置く判断は支持します。秩序が完全に失われてからではすべてが遅いですから。尾瀬イクミのような存在は遅かれ早かれ出てくるものです。

むしろ、この作品でいちばんゾッとしたのは、ユイリィ・バハナによる統治の機序。厳密には艦長就任に至る政権樹立のプロセスです。

ツヴァイの女がこんなこと言うんです。

「ツヴァイのみんなも納得してるし、生徒のほとんどが賛同してるわ」
「もう多数決で決まったことだし…」

これ。
これをさらっと言っちゃう感覚が怖すぎなんです。

・「ほとんど」って何?
・ちゃんと生徒全員が投票したの?
・ていうか、その「多数決」は誰が投票したの?
・ツヴァイだけじゃないの?
・その投票権は誰から付託されたものなの?

「多数決で決まった」で思考停止してるんです。その投票権が乗組員から付託された権利ではないにも関わらず。密室での多数決を、さも民主主義のように語る、あのセリフが一番怖いし、まさに子供だなあと。

どんな統治体制を採るにせよ、決定された事項が万人を満足させるなんてことは不可能なんです。絶対無理。そのときに重要なのは、満足できなかった人を納得させる仕組み、あるいは心理的な擬制があるかどうか、なんです(その仕組みに「武力」を選んじゃったのがイクミです)。

美女コンテストで乗組員の直接投票をやっていたでしょう。てことは、その気になれば、統治に対して直接投票ができるんですよ。でもしなかった。する気配がなかった。
直接投票が危険であれば、各部屋に班長をさだめて、彼らを集めて投票行動をとらせることだって出来た。乗組員の意思の抽出をする手段はいくらでもあったんです。

そこでの投票行動はぶっちゃけ形式的なものでも全然構わないんですよ。それでいいんです。大切なのは「プロセスを踏んで決定しました」ってことを明示すること。そうすることによって、もし決まった事項を遵守しない者が出た場合、「秩序に対する敵」として、乗組員の意思を根拠に糾弾できるのだから。

なんていうか、やれる努力をしないまま、早々に「イクミの変革」に至ってしまったことが残念であり、同時に若さゆえの想像力のなさであり、社会経験の無さなのかな、と。
{/netabare}

などと、いろいろ考えながら興味深く観ておりました。


●総評

自分の居場所の確保とかカインコンプレックスとか、情報管理とか、もろもろヘビーなトピックがたくさんあって、切り取りだしたらきりがないですね。おそろしく濃密な作品です。

とりあえず観る価値のある作品でしょう。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

87.0 8 修羅場アニメランキング8位
冴えない彼女の育てかた(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2870)
14894人が棚に入れました
春休み、アニメBD購入費用を得るためのアルバイト中のオタク・安芸倫也は、桜の舞う坂道で出会った少女に興味を抱き、その少女をメインヒロインのモデルにした同人ゲーム作成を思いつく。1ヶ月後、その少女が名前も知らないクラスメイトであることを知った。
それほどまでに印象が薄い加藤恵をメインヒロインにしたゲームは成立するのか? イラストもシナリオも書けない倫也は、同学年の美術部エース・澤村・スペンサー・英梨々と学年一位の優等生の先輩・霞ヶ丘詩羽を誘い、恵の協力のもと、なんとか同意をとりつけ、コミケ参加を念頭に、サークルとしてゲーム作りを始める。
合わないスケジュール、乏しい予算、仲が悪いメンバー、愛弟子・波島出海に絡んだ確執、その兄による引き抜き、オタクに無理解なバンド少女の従姉妹・氷堂美智留の途中加入、土壇場で見つかるシナリオの問題点… 数々の試練を乗り越えて、少しずつゲームが具体化していく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、大西沙織、茅野愛衣、安野希世乃、矢作紗友里、赤﨑千夏、柿原徹也
ネタバレ

ユキオウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

無難に楽しめる美少女系アニメ。(ノイタミナ保障)

全12話 ラノベ原作

■作品紹介
―ノイタミナの挑戦!
・正直舐めてましたけど良い意味での裏切り有です。
・話が進むにつれて主人公がじわじわ成長しカッコ良くなっていく感じなんです、つまりこのアニメは序盤で主人公が足引っ張ってます。(苦笑)
この主人公以外の要素が最初から非常にクオリティが高いのはさすがノイタミナ枠だなと言える作品。

―ギャルゲーやラノベ他美少女系2次元をこよなく愛する方にオススメ!
・女の子がとにかくかわいいです。(キャラデザ・声・しぐさ・心理描写)
・カメラワーク。(男心わかってます)

―話事体は典型的なハーレムアニメです。

■OP、ED評価
{netabare}
OP ☆4.5
♫君色シグナル/春奈るな
AメロからBメロにかけてのフェチズムをばっちり押さえたカメラアングル。(本編にも通じる要素だと思います。)
サビの作業風景などが頭に残る。
登場人物の爽やかな情景を描きぬるぬる動くアニメと曲とがマッチしていて素晴らしいです。

ED ☆4.5
♫カラフル。/沢井美空
ポップでかわいいタッチに彩色されたキャラが織り成すアニメ。
沢井美空さん作詞作曲の歌がOPに引けを取らずこの作品を上手く表現されていると思います。

OP、EDともこの作品のために作られた楽曲、作品に合った丁寧な画で飛ばさずに最後まで見てしまうので高評価。
{/netabare}

【第0話】
{netabare}
『愛と青春のサービス回』
ラノベ原作アニメのベタな展開ですが、キャラの長い説明台詞が炸裂。
主要キャラが最初から登場しますし一斉にしゃべり出すのでカオスな印象になりました。(良い意味でも悪い意味でも)

ストーリーはギャルゲーを制作するゲームサークル内で主人公が周囲の女の子との恋愛や絆を描く感じといったところなんでしょうか、期待は持てる内容だと思います。
☆3.0
{/netabare}

【第1話】
{netabare}
『間違いだらけのプロローグ』
原作未読なのでどこまでがアニメオリジナルの内容かわかりません。(原作ファンの方ごめんなさい)
王道のラブコメっぽいポイントが数多くありますが動きの少ない場面でも飽きずに見られる作画のクオリティが良いです。特に静と動のバランスが非常に良く取られている印象をうけました。

教室のシーンで主人公が親友との会話で最後に言った「3次元てのはなぁ、もっと面倒くさいんだよ。」に引っ掛かりました。
前後の会話からヒロインのことであるし、こういう主人公ってそういうの言うよなぁって想像もできます。(個人的に)
今後のヒロインの描写に対してハードル上げてないか?とドキドキしつつ先が気になります。
☆3.5 
{/netabare}

【第2話】
{netabare}
『フラグの立たない彼女』
Aパートは喫茶店にて倫也と加藤さんとの会話シーンからスタート(後に英梨々・霞ヶ丘先輩が合流)
倫也に一般人の常識を超えた言動などが目立ち、学校内の三大有名人に数えられる理由も頷ける。あれだけキモいし痛い行動を取っている倫也に対してここまで一緒にいられる加藤さんはなんて優しい人だ。

Bパートは倫也が自宅で加藤さんにひたすらギャルゲーを布教するといった内容です。
キモオタな倫也と一般人加藤さんによって進行するトークはさながら漫才かコントといったところでしょうか。
…でなんだかんだ次の日の朝までギャルゲーをプレイする二人でした。(Cパート)

ここまで見ていて主人公に慣れないといった心境です(苦笑)。
苦言になりますが主人公の描写が残念でなりません。
(ex.過剰なオタク演出の割にそれを補うプラスポイントがない)
今のところヒロイン達は何に惹かれて一緒にいるのかわかりません。
この先のどこかで彼のイケてるシーンがあるよう願います…

なんとなくこの作品の魅力は普段アニメ、漫画、ゲームに触れているとき、あのモブ子可愛いなぁ、ヒロインとして攻略したいなぁ…という思いを形にしてくれている気がします。
☆3.0
{/netabare}

【第3話】
{netabare}
『クライマックスはリテイクで』
GWに入る。倫也は合宿を計画するが電話で加藤さんが北海道へ家族旅行だと知る。
英梨々が倫也の家に勝手に上がりこむ。
玄関のチャイムが鳴る、霞ヶ丘先輩登場。
霞ヶ丘先輩は今のサークルメンバーを本気にさせなさいとアドバイス。
その日の夜、電話越しに加藤さんは自分の良いところは何かと倫也に尋ねる。
翌日、丸一日ラノベを読みネットサーフィンをして潰す倫也。
また翌日になり息詰まる倫也はあの坂道へ…
そこに加藤さんが登場!!(電話で事情は知っていたので早く帰宅していた。)
理想のヒロインを演じる加藤さん(衣装・英梨々、台本・霞ヶ丘先輩)
Cパートでばっさり企画を切られる倫也。

倫也の行動力に皆一目置いているのでしょうか、特に何事もなく集結する4名。
ヒロイン全員の好意が全面に出ているのでハーレムENDみたいに終わりそうです。
個人的には加藤さんがめちゃくちゃ良い子なので応援したくなる。
主人公メタ発言とかいいからそろそろカッコいいところ見せてくれよぉ…
☆4.0
{/netabare}

【第4話】
{netabare}
『予算と納期と新展開』
締切に追われる霞ヶ丘先輩は町田という編集からインタビューの催促をされご機嫌ななめ、しかし何かうまい話があるそうでびっくりして机に足の小指を打つ。
倫也から渡された霞ヶ丘先輩のラノベにハマる加藤さん。
場面が変わり霞ヶ丘先輩が執筆している作品の出版社。
インタビュアーは倫也だった。(副編集長の町田さんが倫也のホームページからオファー)
霞ヶ丘先輩の作品が売れたのは倫也のブログでのプッシュのおかげだった。
いつもの喫茶店でバイト中の倫也の前に男を連れて加藤さんが現れる。
次の日にその男が加藤さんのいとこだと知る。
週末加藤さんがいとこと行く予定だったショッピングモールの開店バーゲンに倫也が変わりに行くこととなる。
Cパートでぐずる倫也。

せっかく良いところがあったと思ったらキモ過ぎだよ倫也、ただのストーカー野郎だ…
☆3.5
{/netabare}

【第5話】
{netabare}
『すれ違いのデートイベント』
空き教室で作業するサークルの面々。
上手く表情が作れないという加藤さん、デートについて英梨々に質問する倫也、嫉妬する英梨々と霞ヶ丘先輩。
倫也はオタクに対して偏見のない加藤さんに一目置く。
プロットとキャラデザが仕上がる。
※内容は超展開です(加藤さん曰く、設定が凝っているとのこと)
先輩と倫也との意味深な回想。
デートしようと決意する倫也!
デート当日になり、いつもと違う環境に押される倫也&平常運転の加藤さん。
ここはコミケ会場と一緒なんだ!ホームだ!と意識を切り替え、フロアマップをチェックして誘導する倫也、ツイッターを駆使し情報収集するなどイケメンじゃねーか!
加藤さんの可愛すぎるシーン
倫也を駅で待つ先輩

神回でした。
ここまでネックだった倫也くんが遂に覚醒してくれて嬉しい展開です。
☆5.0
{/netabare}

【第6話】
{netabare}
『二人の夜の選択肢』
書店のサイン会で出会うファンの倫也とラノベ著者の霞ヶ丘先輩。(回想)
倫也は霞ヶ丘先輩に電話するが先輩は出ない。
ファミレスに入る倫也。(また回想入ります)
著書の参考にしたいから倫也の意見を聞きたいと言う先輩。(回想)
夜、雨が降り落ちる駅前で空を見上げる先輩。
雪が降っているなか倫也に最終巻の原稿を読んで欲しいと頼む霞ヶ丘先輩に対して大ファンだから読めないと拒む倫也。(回想)
ホテルの前で倫也に別れを告げる先輩。(回想)
ホテルで打合せする霞ヶ丘先輩と町田さん。
倫也がホテルに到着、ホテルに二人を置いて帰っていく町田さん。
倫也はプロット作りのためにやって来たのであった。(過去に囚われるストーリーの修正のため)
過去に囚われて何が悪いと霞ヶ丘先輩。
全てを否定するのではなくプラスアルファを求める倫也。
霞ヶ丘先輩のサービスシーン。
霞ヶ丘先輩にクリエーターとして認められる倫也。
Cパートに英梨々と加藤さんが登場、英梨々に倫也に置き去りにされたのだと言われムッとした表情の加藤さん。(かわいい)

倫也と霞ヶ丘先輩との馴れ初めがわかるとともに伏線も回収。
サークルの面々一人ひとりのギャルゲーキャラっぽさが増した回になりました。
倫也が優柔不断なのはともかく、彼は自分の日常がギャルゲーのようになっていることに気にはならないのでしょうか。
一から創作するよりもお前ら自身の話が面白いよと突っ込まざるおえない。
…というか、このアニメのギャルゲがあったら売れるんじゃないかと思います。
PSVita用ソフト「冴えない彼女の育てかた - blessing flowers - 」公式サイト
http://5pb.jp/games/saekano/index.php
2015年4月30日発売か…現実にあったよ…
☆4.0
{/netabare}

【第7話】
{netabare}
『敵か味方か新キャラか』
季節は夏になる、倫也は英梨々に呼び出され同人誌作りの手伝いをする。
あっという間に終業式。
倫也と加藤さん(ポニテ)がご都合主義な会話をしていたら…
新キャラ登場、波島出海ちゃん!!妹系後輩ヒロインである。
倫也は3年前に出海ちゃんをオタクの世界に勧誘する。(親が名古屋に転勤することになりしばらく会っていなかった)
出海ちゃんは夏コミに参加する旨を倫也に告げるのであった。
出海ちゃん兄も現れる、名前は伊織。
倫也と伊織は親友だったが、他人の力を利用しオタクの世界でのし上がるためだった。
その結果超大手サークルの代表になっていた伊織、こいつはできる男だ。
伊織は倫也達のサークルの活動を知っており、英梨々をヘッドハントしようと考えている。
倫也達と伊織との間に英梨々を争奪する戦いが始まる。
Cパート、小学生時代の倫也と英梨々(回想)

新キャラ登場回、出海ちゃんは妹系のテンプレのようなので次回以降に深い話が置いておきます。
伊織は倫也のライバルキャラということで重要な役回りです。設定がイケメンで成績優秀、モテモテで倫也と同じオタク趣味ですがクリエーターとしての意識が対極にある。(英梨々にツッコまれているので同じ?)
未だに英梨々メインの回がないのでまだ先なのかな…メインの役どころなのに不遇です。
☆3.5
{/netabare}

【第8話】
{netabare}
『当て馬トラウマ回想モード』
キャラデザの方向性を決めるため倫也の家に集まる面々。(霞ヶ丘先輩のみ欠席)
先輩ファンの方残念。(泣)
英梨々は夏コミの仕上げに苦戦中。
出海ちゃんの様子を見に行きたいと夏コミに参加決定の加藤さん!
リトラプ(乙女ゲー)をやり始める加藤さん!(プレイヤーの名が本名・選択が上級者向けキャラのセルビス)
加藤さんの成長が著しいです、絶賛ヒロイン力上昇中!
気を取られる英梨々。
英梨々にこれからどうしたいのか聞く倫也、それに対し今から倫也のサークルの柏木エリになると答える英梨々。
―夏コミ会場、出海ちゃん登場。
手伝いをする倫也と加藤さん。
出海ちゃんの同人誌を読み、完売させようと宣言する倫也。(宣伝用の看板を現地で制作したりとオタクスキル発動)
完売させることに成功!
英梨々が出海ちゃんの同人誌をこっそり購入。
英梨々を見つける倫也、涙ながら自分の作品の評価を問う英梨々に言い淀む倫也。
小学生時代の倫也と英梨々(回想)

出海ちゃんにも作家の才能があり倫也の目に止まりました、途中出場者だけあって他ヒロインに負けない魅力の持ち主ですね。
終盤の展開で長々溜めた英梨々と倫也のストーリーが展開していくのが楽しみ。
☆4.0
{/netabare}

【第9話】
{netabare}
『八年ぶりの個別ルート』
前回出番のなかった霞ヶ丘先輩が登場!
加藤さん当然ながら倫也の家に。
英梨々とのことを二人に相談する倫也。
倫也が頑張り、英梨々との幼馴染フラグを回収するという作戦になる。
夏コミ会場で伊織に協力を頼む倫也。(こいつらホント仲良いな)
英梨々のサービスシーン。
夜、リトラプのシーンを再現し英梨々を家から連れ出す倫也。
通っていた小学校へ向かった二人。
お前のことを恨んでいたと倫也、何があっても謝らないと英梨々。
作品の件で口論する倫也と英梨々。
「あんたの一番になる!」と宣言する英梨々。
英梨々を背負って帰る倫也。
サークルカット完成!
サークル名は“blessing software”、意訳すると“めぐみそふと”
―波島兄妹宅、柏木エリのサインを伊織から渡される出海ちゃん。
裏面に英梨々からメッセージが書いてあった。(笑)

ヤンデレ度が増す霞ヶ丘先輩、完全に倫也の嫁ポジションの加藤さん。
英梨々ファンお待たせの回になりました。
幼馴染なだけあって良いシナリオですね、意味のある引っ張り具合だと思いました。
回を重ねるごとに倫也の成長を感じます。
個々のイベントによってサークルとしてまとまっていく様子が伝わっているので
違和感もなく見られている印象。
☆5.0
{/netabare}

【第10話】
{netabare}
『思い出とテコ入れのメロディ』
音楽担当登場、氷堂美智留は倫也と同い年の従姉妹で、誕生日と病院も一緒という奇跡。
高校に入ってバンドをやるようになった彼女、そして痴女っぽい。
今回エロカメラワークが冴える。
作業が進むが音楽が足りないと考えるサークルの面々。
倫也スマホに美智留から送られたメールを見た面々。
倫也の部屋に自分の荷物を持ち入れる美智留。
美智留が倫也に無断でアンプで音を出しながらギターを弾く。
倫也のギャルゲの想像。(ピアノ、シンセの音も入る)
倫也は美智留に一緒にギャルゲを作らないかと相談。

美智留がようやく登場しました、0話から見て忘れかけてたよ…
残りの話数も考えて出番多め、サービスシーンもかなりありました。
この話の内容としてはだいぶ取って付けました感が。
☆3.5
{/netabare}

【第11話】
{netabare}
『伏線回収準備よし』
美智留をサークルの面々に紹介する倫也だが興味ないと言う美智留。
美智留でなくちゃダメなんだと倫也からの熱い勧誘。
オタクに対する尊さを熱く説明する霞ヶ丘先輩。
文化(オタクとバンド)が違うけど倫也は別だと評価している。
(一般人からしたら線引きはしたくなってしまうところですよね)
バンドの夢があって余裕がないと断る美智留、条件次第で親父は許すと言う。(ちゃんとしたマネージャーをつけることが条件)
俺が何とかすると言う倫也。(知り合いに掛け合う)
美智留は倫也に任せる気でいた。(ほぼ美智留の中では確定事項だった様子)
倫也のサークルは歪んでいると指摘。
他の子はいろいろあって参加していて私のバンドはみんな本気だと指摘。
親友のよしひこ…生きてた。(このメタ発言は好きです)
英梨々の家で徹夜して作業する英梨々と加藤さん。
霞ヶ丘先輩も自宅で頑張っているようだ。
―翌朝
電話する倫也と加藤さん。
倫也:本気でゲームを作っているのは俺だけか?と相談。
加藤さん:ご飯を食べようと喫茶店に誘う。
本気でゲームを作ろうとしていると言う加藤さん。
少しでも自分の力で頑張ろうとしていることをアピールする加藤さん。
加藤さんのかわいい犯行。(良い演出)
美智留の曲を聴いて本当にオタクと関係ないのか疑問を持つ加藤さん。
美智留のマネージャーになり、いきなりライブを取って来る倫也。(メンバーに承諾も取った)
サークルの面々に勝手なこと言ってごめんという倫也ではあるが何か策があるようだ。

オタク活動に否定的な美智留ですが彼女にはしっかりとした理由や信条(バンド活動に対する本気度、倫也に対する幼少期からの人望)があり、倫也の現状をよく把握していました。
ただの追加キャラではなく、後半の登場である意味が理解できました。
この時点で美智留は今まであったことは聞いていないみたいなので元からプロやセミプロが二人いる現状で加藤さんがキーパーソンかなと…
この話でテンポよく判明していますが加藤さんもガチでギャルゲーを作ろうと頑張っていましたね。
喫茶店での倫也と加藤さんのやりとりにはニヤニヤしてしまいました。
(これがメインヒロイン力)
美智留のマネージャーになり、持ち前のスキルで用件をクリアする倫也は
頼もしいです。
何か策があるみたいなので期待したい…て思ったら次回が最終回か!
☆5.0
{/netabare}

【第12話】
{netabare}
『波乱と激動の日常エンド』
―ライブハウス
美智留のバンド“icy tail”のライブ本番。
ライブハウスにやって来た霞ヶ丘先輩と加藤さん。
加藤さん、英梨々、霞ヶ丘先輩のやり取り。(二人の仲介役になる加藤さん)
実はアニソンのカバーをやっていた“icy tail”(こてこてのオタク集団だった)
知らない間に洗脳されていた美智留。(ご都合主義でもいいと思います)
互いにwinwinな関係になる。
倫也の熱い宣言。
―♪空色デイズ
盛り上がるライブ。(結構入ってる)
オリジナルソング“Cherish You”を最後に披露。
(歌詞が倫也のことを歌ってる)
お前が俺の夢を叶えてくれと言う倫也。
―契約成立
加藤さんと英梨々の帰り道の会話。(仲良くなって名前で呼び合う二人)
霞ヶ丘先輩のシナリオ…
ギャルゲーの導入部分(倫也によるナレーション)
1ルートだけ完成したのであった。
俺達の戦いは…

“icy tail”の真実はご都合主義とはいえ、現実でもありそうだし何より面白いから良かったです。
まとめ方は綺麗でした、1ルートだけとはいえゲームの完成を少しでも見れたのは嬉しい。
2期ありきの終わり方ですか…
DVD/BDの売上やゲームの売上次第ってことでいいんでしょうか?
☆5.0
{/netabare}

■総評
{netabare}
―ノイタミナ枠での挑戦!(上記とカブってごめんなさい)
・全話完走してみても改めてわからなかったのですがクオリティ(作画・音楽)はノイタミナにふさわしかったとは思います。

◆物語に関して
―内容は典型的な美少女系アニメなので意外性はなかった。
・0話からの4話まで個人的に主人公が嫌いだったので後半から盛り返してくれて好きになりました。
・話の内容では3話の加藤さんの件で盛り返してるかなと。

―明らかに今後のプロモーションを見据えた結末
・この終わり方をされると2期が来るまでの評価は残念ながら落ちるかと。
・TV放送終了時、次回作未定。関連商品の売り上げ次第ですね!

◆声優に関して
・安芸倫也役の松岡禎丞さん…感情表現がとにかく上手い、同じようなキャラをよく演じてますけど実力があるからなのだとこの作品を見てもわかります。
・加藤恵役の安野希世乃さん…棒演技からヒロインの見せ場まで完璧だったと思います。

◆キャラに関して
・ヒロインの見せ場は随所にあって良かったです。
・これも上記していますが出だしの主人公でつまづいてる。
・波島兄妹…2期待ってます。

◆作画に関して
・どの層がターゲットかよくわかってらっしゃる。

◆音楽に関して
・マッチしていたOPとED曲
・自然と本編と混じるBGMやSE
・健闘してるのはここのポイントだと思います、演出と合わさって素晴らしかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 18
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

属性も、フェチも、あるんだよ

原作ラノベ未読◆0話+12話◆

視聴のきっかけはキャラデザが自分好み
だったのとノイタミナ枠として注目度が
高かった事から観てみようかと。

【感想】
{netabare}
まず最初に,リアルなギャルゲー作り×ハーレムを
題材に扱ったストーリー設定は珍しく,着眼点が
斬新だと感じて興味を惹かれました。

そして,近年のラノベ特有のハーレム作品に多い
ファンタジー要素には一切頼らず,逆にリアルな
業界ネタとオタクあるあるネタをふんだんに
取り入れた会話劇とハーレム物の王道である
微エロだけを武器に勝負しているストーリーと
いう点においても目新しさがあって斬新でした。

ハーレムと言えば,
それぞれのシーンを彩るヒロイン達。
彼女達がまた魅力的なのです♪

彼女達の属性だけみてみると
ツンデレ,クーデレ,ステルス系,妹系,幼なじみなど
深夜アニメ作品では既出の使い古されたかのような
テンプレキャラではありますが,会話のやり取りの
仕方やフェチ要素をふんだんに取り入れたちょっぴり
エッチな体勢をちょっぴりエッチなアングルから
映したサービスカットにより新たな「萌え」を見出だせ
たのではないかと勝手ながら思っています。

シリーズ構成・脚本を務めた原作者の丸戸 史明さんは
ゲームシナリオライターの肩書きを合わせもつ業界でも
かなり有名な御仁。

ゲーム,アニメ,ラノベなど全てのオタク文化に
精通している方にしか創造する事ができない物語は
共感する事もあり,自分が今まで知らなかった分野や
新しい発見に驚いたりと,最後まできっちり楽しむ事
ができました。

第0話を最初に据えた手法も個人的にはアリ。
終盤に出てくるヒロインの美智留を先に視聴者に
お披露目しておく事で彼女のキャラ設定にも
理解が深まりましたし♪

ただ,当初の始まってからすぐのエロ描写に対しては
「もう少し王様ゲーム方式で徐々に小出しでエロを
出していった方が視聴者はついてくるのでは?」
と,少なからずの疑問がありました。

でもこれって見方を逆に変えれば
「この作品はこんな感じの作風だから好きな
やつだけ視聴ヨロシク!」と言う制作サイドからの
メッセージが込められていたのかもしれないと,
後になって気づきもしました。


中盤で出海ちゃん,終盤で美智留が
登場した事で全てのヒロインが揃いぶみ。
主要キャラが出揃った事でこれからどんどん
賑やかに,そしてどんどん面白くなって
きそうな所で惜しくも最終回。

せっかく恵の魅力にも
気付きかけてきたばかりのに…。

まだまだこの先の倫也と彼女達の
日常を眺めていたいものですね。

是非とも2期で続編を観てみたいです♪


【お気に入りシーン】

第9話 「八年ぶりの個別ルート」での一幕
過去の仲違いとなった原因と出海の同人誌を
選んだ事について英梨々と倫也がお互いの
気持ちを爆発させるシーン。

このお互い気持ちをぶつけ合って吐露していく
シーンは声優さんの熱演も相まって不覚にも
目頭を熱くさせられてしまいました。

そして最後に英梨々が倫也の胸に
拳をトンとつきながら…

『なる…! あたし、あんたの1番になってやる!
 それまでは絶対謝らない…』

胸がギュッと締め付けられる様な熱いセリフ。

このセリフの個人的解釈としては,
本来の意味合いとは全然違うのかもしれないけれど…
倫也もそれに気づいた様子は全然ないのだけれど…

これはもう,英梨々から倫也に対しての
「倫也と一緒にいたい!」と言う気持ちがイッパイに
込められた半分告白みたいなものだと感じました。

ここまでのくだりが
この作品イチお気に入りシーンです♪
第6話での詩羽先輩とのエピソードも彼女の
魅力がたっぷりと詰まっていて好きな話では
ありましたが,熱い想いをぶつけてくれた
英梨々との話の方に軍配が上がりました。

こういった,要所要所の大事なところで
起伏をきっちりと魅せてくれる作品は大好きです♪


個人的にハーレム作品はストーリーまたはキャラの
どちらかに魅力さえ感じれば俺得作品になってしまう
ぐらいに甘々な大好物ジャンルだったりします。
でも好きと嫌いは意外に表裏一体のもの。

他のハーレム作品によくありがちな
「何でこの娘達はこの主人公の事が好きになったの?」
とか
「何でこの主人公がこんなに意味なくモテまくるの?」
など,ハーレム作品の根幹を揺るがす様な本末転倒の
疑問を感じてしまうストーリーの作品には少々嫌悪感を
抱くぐらいに潔癖な所が自分にあったりもします。

要は,後付けでも何でも良いからキャラクター達の
心理描写に対する納得できるだけの理由が欲しいのです。
そうでなければ主人公やヒロイン達に感情移入が
できなくなってしまい,ハーレム作品の魅力が大幅に
削がれてしまいます。

ひいてはニヤニヤ&ブヒブヒに繋がらない←ここ重要!

その点をふまえて上記2つのエピソードを
改めて振り返ってみると「倫也の事が好き」という
理由(想い)がちゃんと伝わってきてすごく好印象の
作品でした(*´ω`*)♪

そして,そのエピソードを観た後に第1話から
観返したりしたら,そりゃあもう…グフフものですぜw


【お気に入りキャラ】

『霞ヶ丘 詩羽』

あれ? 英梨々じゃないのかって?

す、すいません。
あれほど英梨々エリリ言っておきながら..ねw

次点,というか超僅差で英梨々です。
本当に甲乙つけがたいぐらいに二人とも魅力的です。
そして対極的な二人でもありましたね。

普段ならツインテ,ツンデレ,ニーハイ,貧乳
このワード全てに該当するおにゃのコであれば
無条件でその作品イチのお気に入りキャラに
なるはずだったのですが...。
なるはずだったのですが...。

最近,凛としたお姉さんキャラに
めっぽう弱いのです(*/ω\*)♪

視聴当初は正直言って
あまり好きなキャラではありませんでした。
でも,回が進むにつれて意外と幼い女のコっぽい
一面があったり想い人である倫也の布団の匂いを
嗅いで悦に入ったりする変態的な一面も◎

僕自身,異性に自分の匂いを嗅がれるという行為は
恥ずかしい気持ちと同時に嬉しいという気持ちの方が
上回りますので♪(もちろん相手にもよりますけどw)
倫也に対してのデレた表情や,どこかクセのある
言い回しも可愛らしいです。

まったく,ギャップ萌えは最高だぜ!
ヒャッホォォォォウ!!!
(失礼,取り乱しましたw)

リアルでよく言われている
「美人は薄い黒のストッキングを穿く法則」
詩羽先輩もしっかりと薄めの黒ストでしたね。
この法則をも取り入れるなんて制作サイドの方々は
良い仕事してるなと,密かに驚いてしまいました。

まさに匠のお仕事!
本当にご馳走さ……もとい
ありがとうございました♪♪
{/netabare}

◆OP曲 「君色シグナル」 歌 : 春奈るな

爽やかな歌詞とメロディで冬アニメ一番の
お気に入り曲になりました。
サビの 君はいつだっていつだって~ の
フレーズを最近よく口ずさんでいます♪
A‑1 Pictures作品のOPは好きになる曲が
多くて毎回注目しまくりです。


◆ED曲 「カラフル。」 歌 : 沢井美空

恋する乙女心を綴ったかの様な歌詞を軽やかな
メロディに乗せた歌声がとても心地良いです♪
セピア調の作画も目を惹きました。



【ここからは超余談】

※この作品にまつわる個人的エピソードをネタバレと
下ネタを交えつつ,ノンフィクションでお送りします。
かなり長文になってしまったので色々とご理解と
ご興味がある方だけ読んでいって下さいまし。
{netabare}

 タイトル
『冴えてる3Dテレビの使いかた』


皆さんもご存知かとは思いますが,
3Dテレビっていう文明の利器があるじゃないですか。

そう,専用のメガネをかけると映像が飛び出て
見えたり角度を変えるとまた違った様に見えるアレ。

僕の部屋にも2年前のセール時に近所の
ヤ〇ダ電機で安く買い叩いたソレが1台あるのです。

購入した当初は3D対応の洋画BD等をよく視聴していた
ものなのですが,ここ最近はめっきり普通のテレビとしか
機能させていませんでした。
3Dテレビをお持ちの方で僕と同じような方って,
意外とおられるのではないでしょうか?


さて,ここからが本題

感想の方でも前述しましたが,
『冴えない彼女の育てかた』
この作品の魅力の一つとして可愛いヒロイン達の
ちょっぴりエッチな体勢をちょっぴりエッチな
アングル描写で楽しませるってのがあります。

ちょうど,自室で録画しておいた第10話を鑑賞していて
倫也とのやり取りをしている英梨々のスカートが際どい
アングルでパッと映った時にふと,脳裏にある言葉が
よぎってしまいました。

「これ,アレを使えば見えるんじゃないのか?」 と…
はい,俗にいう魔が差したというやつです。
察しのいい方ならもうお気付きですよね?

いや,いくらなんでも流石に
頭の中では分かってはいるんですよ?
3D放送でもないのに見えるわけが
ないって事ぐらいはちゃんと。

でも世の中には万が一の可能性って
ヤツがあるじゃないですか。
知らず知らずの内に深夜アニメの技術も
そこまで来ていたかもしれないし,
何も試さないで最初から否定的な考えで
入るのは僕の善しとする所ではない。


なぜなら...
諦めたらそこで変態紳士終了なのだからッ!
そうですよね? あ〇ざい先生?

うん♪

脳内であん〇い先生の許可をもらったところで
早速,行動に移す事に。。。

メガネ、メガネ……
必須アイテムの3Dメガネを探す事に。。。

どうしてこう,探し物は必要な時に限って
みつけにくかったりするものなのでしょうね。


♪探し物は何ですか? →3Dメガネだよ!
♪見つけにくいものですか? →そうだよ…てか,陽水か!

脳内で勝手に流れ出す某名曲に一人でノリツッコミ…

…マジ虚しい。

あ~ッ,もう! まったくもう!
まったくもうだよ,まったくもう!


「日頃から整理整頓できてる人ってスゲェよな
マジ尊敬だわ」と思いながら探す事10分弱。
デスクの三番目の引き出し最深部にてようやく
お目当ての物を発見する事ができました。

久しぶりだな、相棒!

心の中で軽く挨拶を交わし,意気揚々と装着。
まぁ,メガネとしても今の今までどこにしまってあったか
忘れてる様な奴に相棒呼ばわりされたくはないだろうが,
この時の僕にそんな事を考える余裕なんて無い。

この時既にテンションうなぎ登りなのだから。
いざ,英梨々のニーハイへ! 絶対領域のその先へ!!
この思いで頭がいっぱいなのだから。

再びテレビの前に戻って様々な角度から
英梨々を観てやりましたよ,ええww
そりゃあもう,もし電機屋のテレビコーナーに
こんな奴いたら通報待ったなしだろうなってぐらいに。


「ん~ッ,やっぱダメかぁ…」

最初から分かってはいたものの,
やっぱり残念な感じは否めません。

そんな風にテンション下がり気味で画面いっぱいに
映る英梨々を下斜め45度から見上げていると…


ガチャッ


自室の扉が開く音が……そして



『何やってんの?』


背後から今まで聞いた事がないような
冷たい声音が放たれました…。
どうやら相方が部屋に遊びに来てたようです,はい。

いきなりの事だったので
テンパッてフリーズする僕。
でもこのままではヤバイと
何とか言葉を紡ぎだし…

僕『何やってんのじゃねぇーし!
  てか,部屋に遊びに来んなら事前に
  連絡しろっていつも言ってんだろ』と,
  ややキレ気味に言葉を返す事に成功。


相方『えっ? 今日行くねってlineで
   メッセ送ってるはずだけど』

Oh…こちらの逆ギレが確定になった瞬間です。


相方『で、ココちゃんは一体何を
   やってたのかなぁ?かなぁ?』

追究の手を緩めない…だと!?
しかも,最近「ひぐらしのなく頃に」を一緒に
観てから妙に相方が調子ずいた時に発する
レナちゃん言葉のオプション付き。
もう後がないと思った僕は…


僕『あっ、いや…その…見えるかな、と…』

正直に話してしまいました…はい。


相方『見えるわけないじゃん,バカじゃないの?』

真顔で返されてしまいました…はい。
えっ、何このコ? 血が通った人間なの?
そんな風にさえ思える真顔…正直,少し怖い。


僕『ですよねぇ~…(超小声)』

この手厳しい発言に対して内心では
本当は分かっててわざと言わせてんだろ,このドSが!
と、悪態をつきそうになるのをグッと堪える。。。


相方『で、他に何か言い訳は?』

まだ言いやがりますか!?
そうですか,そうですか。
僕の心は既に…やめたげてよぉ!状態なのに。

このままではラチがあかないと思い,
スゥ~ッと深呼吸して自分を落ち着かせてから
精一杯の表情と声を作って…


僕『たしかにメッセを確認しなかったのは
  悪かったし,言い方もきつかった。本当にゴメン。
  それとテレビの件、あれは…うん、人間って奴は
  探求心と遊び心を失ったらそれまでと思うんだよね。
  僕はまだそういう人間にはなりたくないし,
  なるつもりもない (イケボ) 』


相方『そんな犯罪者の常套句みたいな事を…ぷぷっ(笑)』

どうやらその切り返しが妙にツボにはまったらしく
それ以降は口撃という名の追究はされずに事無きを
えました。

それから鼻歌混じりでリビングに向かう
相方を目で見送ってから一人思い馳せる。

フゥ~…こんなに焦ったのは何年ぶりだろうか?
中学生の頃,親にアレな本みつかった時よりかは
確実に上だな…。ふむ,だとしたらあの時以来か?
それとも大人になってからのあの時以来か?
それとも・・・ぶつぶつ・・・ぶつぶつ・・・

そんな風に過去の自分の恥ずかしい思い出の数々を
振り返るオチで一日の幕を閉じる事になるだなんて
当初は思いもしませんでした。

まったくもうだよ,まったくもう...orz


◆最後に一言◆

例え,世間の荒波や逆風にのみ込まれる事が
あったとしてもお互いにこれからも頑張って
いきましょうね♪


 そう、なぜなら…


『オレ達の聖戦(たたかい)は
 まだ始まったばかりなのだからッ‼ キリッ★』


 おっと,
 余計なフラグを立ててしまいましたねww



今回はこの作品に纏わるちょっとした
失敗談(?)をお話しさせて頂きました。
このレビューをお読み頂いている紳士淑女の
皆様方にもこういった恥ずかしいエピソードの
一つや二つお持ちではないでしょうか?
いつか機会があれば伺いたいものですw

そして,長々と綴った駄文に最後まで
お付き合い下さいました事に感謝申し上げます。
ご清聴ありがとうございました(*^_^*)♪



おわり
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 78
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不思議な感覚

原作未読者の勝手な想像がメインな感想。
【最終話まで見て を追加(6話まで感想微修正)】

【4話まで見て、何故に主人公は加藤ちゃんにキャラを押し付けるのだろうか?を押し付けてみる】
{netabare}見てて一番疑問に思うこと。
何故に主人公は加藤ちゃんに2次元ヒロインキャラを押し付けるのか?
いくつか候補を出して考えてみる。

1.ゲーム制作のためにヒロインキャラでいて欲しい
ゲーム制作と、加藤ちゃんが2次元的ヒロインアイコンキャラになる、は別問題。
勝手に脳内で、今まで読んできたラノベや、やってきたゲームのヒロイン像を元に、加藤ちゃんを理想のヒロインに仕立てあげたり置き換えたりすれば良いだけのことで、それを3次元反映する必要性は皆無。

2.俺色に染まって欲しい
やり方が完全に間違っている。
普通に告白して、普通に付き合って行けば、関係性深化と共に互いの色に染まっていく。

3.加藤ちゃんが2次元的ヒロインキャラで無いと困る
これが一番そうなのかなぁ、と思う。
普通に加藤ちゃんに惚れたんだけど、「いやいや、俺が惚れたのはそのシチュエーションに、であって、決して加藤本人、3次元の女に惚れたわけじゃないから」と言い訳をしている状況。


3がベースにあり、言い訳として1,2へ派生している状態ではないかと。


なんでそんな事になるのか、勝手に想像。
極普通に3次元の加藤ちゃんに惚れたんだが、無自覚にそれを否定。
惚れた事実に対する理由付けの補完が、出会いのシチュエーションが2次元ヒロインのようだった、から。あくまでも2次元への思い(ということにしたい)。
主人公にとっては、あくまでも2次元への思いなんだから、加藤ちゃんが2次元ヒロイン像からズレられては困ってしまう。ズレて加藤ちゃんがそのアイコンを失ったら、加藤ちゃんに惚れた思いの持って行き場が無くなるし、それと同時に3次元の加藤ちゃんに惚れた自分の思い=無自覚な3次元への希望や期待、を自覚してしまうから。
よって、加藤ちゃんに2次元ヒロイン像を押し付ける理由は、惚れた思いを捨てたくない願望と、3次元への願望を自覚をしたくない防衛本能。

そんな防衛本能が働いてしまうほどのトラウマを抱えている。
そのトラウマを与えたのが先輩。
先輩が主人公に拘る理由は贖罪。

金髪ちゃんから見れば、主人公は恋に恋する乙女。「泣きゲーみたいな恋がしたいの」と言ってるようにしか聞こえない。主人公と金髪ちゃんの思いは噛み合わない。

結局、主人公は傷つけられる3次元から心地良い2次元に逃避したヘタレ君。

ラストは、ありのままの加藤ちゃんにちゃんと告白して、フられる。加藤ちゃんにとって、主人公が普通の男になる=何かをくれそうな人ではなくなる、から。


現状、出ている3人のヒロイン像を見ると

主人公を振り向かせたい2人
・黒髪ロング黒ストッキングナイスバディ成績優秀小悪魔キャラ
・金髪ツインテ絶対領域ニーソハーフ天才絵描ツンデレキャラ
という2次元キャラのアイコン化したヒロイン。

で、主人公が無自覚に振り向いちゃったのが
・様々な項目がオール平均以上だが飛び抜けた項目がない
という2次元キャラのアイコン化してないヒロイン。

見様によっては
「お前ら、アイコン化されたアニメのキャラ見て萌え萌え喜んでんじゃねーぞ。
 現実見ろ、現実を。
 アイコン化されてない、極普通の女の子にもこんないい子がいるんだよ。
 平凡の中に幸せは十分に転がってんだよ。」
と、言われてるような気がしないでもない。{/netabare}

【6話まで見て 6話Aパートの電車に好感を持つ】
{netabare}加藤ちゃんデート回及び先輩過去話な5~6話。
上の感想、というか、シナリオ予想、というか、勝手な押し付けで
トラウマを与えたのが先輩
などと思ってみたが、もうちょい素直な見方のみで良かったようだ。

過去話をザックリ書くと
イマイチパッとした売り上げではない小説家の先輩。
その作品に対する情熱をぶつけてくる主人公。
それに答えるべく作品を書き上げる先輩。
すると、売り上げが上がっていき、ヒット作となった。
さらに、作品に対する情熱をぶつけてくる主人公。
さらに、それに答えるべく作品を書き上げる先輩。
そして、最終巻を書き上げた先輩は、原稿を主人公に渡して、読んで欲しいという。
しかし、主人公は「それは出来ない。何故なら先輩の大ファンだから」と拒否。


先輩からしてみれば、主人公は
イマイチ売れない自分の作品をヒット作へと導いてくれた恩人
自分の作品に情熱をぶつけてくれる人であり、それに熱い思いで応えたい人
な訳だ。
だが、主人公からしてみれば、先輩は
凄い面白い作品を書く凄い才能を持った作家
作品に対する我が儘な情熱を受け止めてくれる作家
な訳だ。

先輩からすれば渾身のラブレターとして最終巻を書き上げたのに
「いや、そんな、大先生の作品を商品化前に読むなんて、俺には無理っす」
って言われたら、そりゃ、傷つくわなぁ・・・・

だが、先輩は主人公とともに作品をつくり上げる快感を知ってしまっているから、作品制作に誘われたら断れない、と。
主人公のスペックを知っているから、お前の企画力はこんなもんじゃないだろう!、とダメ出しを出来る、と。


一方の加藤ちゃん。
特に何もない自分に何かをくれそうな人である主人公。
一緒に買物に行くも、オタク気質全開で、速攻に人酔いでヘバる。
と、思ったら、行動計画を立案し、手を引きながら店舗廻りを効率的にやってくれる。
あぁ、ギャップ萌えだね・・・
と、思ったら、
他の女に会いに行かなきゃだからじゃあねっ!
って、そりゃ、怒るわなぁ・・・・


話変わって1
6話Aパートは電車の往来が楽しい。
主人公と先輩の心の方向を電車を使って表現してるんだよね。
全てを描かなければならないアニメで、こういう風に、背景にちゃんと意味を持たせてくれるのは、見ているこちらからしても楽しい気付きになるんだよ。
こういう仕事を丁寧にやってるアニメって好感が持てる。
で、その内容は、
握手会後日の喫茶店(ファミレス?)では左右両方から電車が来て停まる。
先輩探して訪れた喫茶店(ファミレス?)では片側から電車が来て停まる。
最終話原稿を主人公に渡すときは片側から電車が走っていく。
でも、
電車は絶対にすれ違いなんだよね、
当たり前だけど・・・

話変わって2
ちょいと疑問なのが、6話の主人公の嘘。
先輩が和合市にいると経験と直感で気づいたのに、先輩には「親御さんに電話で居所を聞いた」と告げる。
なんで、この嘘をついたのか。
直感で気づいた、と告げると、先輩に気があるように誤解をさせてしまうから。
まぁ、そうなんだろう。
が、この気遣いが出来る主人公が、チョイチョイ見せる無神経さはなんなんだろうか。
わざと?演技?「え?なんだって?」と同じ類?
3次元の女との恋愛を否定し続ける理由に繋がるのかな。

どこまで話が進むか分からないが、キャラの根幹に軽くでも触れるエピソードを見せて欲しいなぁ。{/netabare}

【7話見て、サクッとした感想、加藤ちゃんのいじらしさ】
{netabare}5話のショッピングモールデートから何日経過してるのか知らないが、加藤ちゃんの髪型がポニテに。
アイコンキャラの先輩に負けた加藤ちゃん、意地のアイコン化。
頑張ってアイコン化したのに、キャラクターを変えるなっ、って主人公、酷い。
嫌味半分にキャラクター論を主人公にぶつけるも華麗に受け流される。
いじらしいのぅ、加藤ちゃん。

話変わって、新キャラ登場。
・お団子ヘアーロリ巨乳妹系キャラ
という、またまたベタなアイコンキャラが加わった。

こいつらにベタなアイコン化してない加藤ちゃんが勝つ物語。
やっぱ、現実見ろっ!って言われてる気分。{/netabare}

【8話を見て、ノイタミナという放送枠の狙い?】
{netabare}相変わらず主人公の性格が掴み難い。
だが、こんな訳の分からん主人公に振り回される加藤ちゃん達ヒロインの
「ムギギギ・・・・」
具合が楽しいから、まぁいいか、と、思えてくる。
しっかし、なんでこんなに掴みづらいキャラなのかなぁ、と。

真偽が分からないことを前提に書くが、ノイタミナ、というアニメ放送枠は、普段あまりアニメを見ないようなOLの方、専門的に言うとF1層(20歳から34歳の女性)を意識されているそうな。

これを踏まえて、このアニメのストーリー展開を振り返ると、
オタク趣味な彼氏を持ってしまった女の人の大変だよねあるある
をカリカチュアライズしている作品に見えてきた。
・彼女に気を配らない
・と、思ったら変なところで気を使ってくる
・オタク趣味が絡むと廻りに意識がいかない
・無駄に純情
・結果的にオタク彼氏はよく分からん
だから、わざと主人公の性格を見てても読み取れないようにしているのかな、と。


お話としても面白い8話。
金髪ちゃんが「主人公サークルに全力を尽くす」って言った直後に、主人公が他の女のサークル作品販売に全力を出しちゃう。
女としても振り向かれず、作家としても振り向かれず。
金髪ちゃん、ズタズタじゃん。

幼なじみが涙を流しながら横断歩道を渡って行き、そこには彼女が落とした帽子。
こんな有りがちなベタシチュエーションに、帽子を拾い上げた時に主人公は何を思うのか。{/netabare}

【最終話まで見て、面白かった】
{netabare}面白かった。うん。面白かった。
で、友人に
「正直、艦これ勧めてすまんかった。
 同じ木曜深夜ならノイタミナの冴えない彼女のほうが全然面白かった」
と、教えたら、質問された。
「そうなんか。で、どんな話なの?」
・・・ここで、ふと、困った。
オタクで我が儘な高校生の主人公が、幼なじみとかの才能ある女をかき集めて、全然特徴がないヤツをヒロインに据えたゲームをつくろうっていうハーレムアニメ
・・・なんだ、この物語。全然、面白そうじゃねぇ。
なんか知らんけど変にモテる主人公が訳の分からん部活つくってハーレムウッヒョーな
「あー、良くある系なアニメだね」
以上の説明が出来ぬ。

なんか不思議な感覚だ。
俺、何をそんなにコレを面白いと感じたんだろうか。

主人公の3次元への希望を必死に打ち消そうと足掻く姿。
先輩のあざといヤンデレっぽさと可愛さのギャップ。
幼なじみのエセっぷりと滑り台っぷり。
従姉妹の健康的エロ。

結局、アレだな。
加藤ちゃんの小悪魔っぷりだわ。色んな人格で書き分けてるけど、加藤ちゃん以外は、まぁ、一人と思っとけば良い。
「わたし、なんにもわかりませんよ~」
みたいなのを出しておいて、時には冷酷に、時にはオチャメに、時には熱を持って、振り回してくれる感じ。
ラスト近くの、
一生懸命勉強してスクリプト組んだ
で、感謝されてからの
ゲーム画面を確認させながら、従姉妹絡みのネタをズブズブ突き刺してくる
この感じ。
うん、加藤ちゃん、サイコー!


最後まで画や動きも良いよね。
ヒロイン達をエロく可愛く魅せることに成功したと思う。
そこが崩れたら終わりな作品でもあるとは思うけど。
ノイタミナ、枠が減るそうだが、続編つくって欲しいなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 23

82.0 9 修羅場アニメランキング9位
ハイスコアガール II(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (418)
1699人が棚に入れました
少年は好きだった、ゲームが。少女は出会ってしまった、ゲームと。勝利への渇望と、技術の探求心と、個人の自尊心が渦巻くゲームセンターで生まれ、育まれていく友情と恋。友人や家族、そしてゲームキャラクターに支えられ、少年少女たちは強く、大きく成長していった。あきらめなければ無限コンティニュー?ハルオ、晶、小春が挑むファイナルステージの行方は!?

声優・キャラクター
天﨑滉平、鈴代紗弓、広瀬ゆうき、赤﨑千夏、新井里美、興津和幸、山下大輝、伊藤静、チョー、御堂ダリア、中村悠一、植田佳奈、井澤詩織、鈴村健一、寺島拓篤、諏訪部順一、小野賢章、安元洋貴、三宅健太、武虎
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

14話までの感想{netabare}
原作未読、アニメ1期は評価高し。
二期スタートだやったー、と思ったら15話だか16話までは1期終了直後に配信されてたもの、らしい。
あれ?じゃあその感想どこに書けば良いんだ?と迷ったけどこちらに書きますね。

13話、相変わらず登場キャラが良いヤツばかりで泣ける、爺やお前両親以上に親してないか?
ゲーセンパートでは奇ゲー推ししてたのにデータイーストが無かったのが気になる、見落としただけ?、
なんでもこの作品は権利関係でグレーな部分を行ったり来たりしてたらしいのだけど…。
14話、うっはw夜ゲーかよ、大丈夫これ、時代は1985以降だよね?
ゲーセンってのはパチンコ店なんかと同じ風営法の対象で、深夜12時以降は営業しちゃイカンとかなんとか(更に東京だと開店は10時から)。
夜ゲーはあくまで友人宅での夜通しゲームの延長って扱い…になるのかな?とりあえずめっちゃグレーゾーン。
参加するには基本一見さんお断りで、もし紹介があったとしても…18未満かぁ、こええなぁ。
作中では上手いことスルーしてるけど無断外泊でしょ、アレ。
実は今までで一番アブない表現だったのかも?


余談
当時はまだ台がネットに繋がってるワケもなく、時限式の隠し要素なんてのは基盤一枚一枚に仕掛けられてた(調べたら「タイムリリース」って呼ぶらしい)。
中には「○時間起動して電源を落とすと一日としてカウント、それで△日カウントすると隠しキャラが出現」なんて数え方のものがあって、上記の風営法に当たるゲーセンでは問題無いのだけど、これが24時間営業のドライブインのゲームコーナってなると話が違う。
まぁ、いつまで経っても隠しキャラが出ないw
逆に内部日数を早回ししていち早く隠しキャラを使えるようにしたゲーセンなんてのもあって、そういうところを探すのがまた大変だったなぁ…という昔話。

余談2
首領蜂はボムを使えば使うほど上限値が増えるというヘンなシステムで、クリア優先だけなら回復ポイントを抑えつつ敢えてボムを使う方が良い。
そうはいってもやっぱスコア気にしちゃうんだよねーw{/netabare}

15話感想{netabare}
ゲーセンが思い切り登り調子でそろそろピークを迎える時期、逆に言えばそれを超えた後の蔭りの予感がチラホラと見え出す時期…。
東亜プランが倒産したのってこの頃じゃなかったっけ。
この後の凋落っぷりを知ってれば知ってるほど切ないというかノスタルジー感が増すんじゃないかな。
実際AOUショーで紹介されたソウルエッジもファイティングバイパーズも「予算かかってそう」系だったり、「家庭用ゲームがどんどん進化していくが、まだまだアーゲードゲームも負けてねーぜ」とヒヤっとする台詞が飛び出したり。
そこに反応する自分が過敏なだけ?
原作未読ですので、本編がそこら辺触れるのかどうか知らないけど…どうなんだろ?
楽しいところばかり追い続けるのも良いけど、だったら1期で止めとくべきだとも思ったり…。{/netabare}

17話までの感想{netabare}
前回の感想が言葉足らずだったのでそのフォローから。
15話まで内容は非常に良かったのだけど、自分だけかも知れないけど作中の時期的に不穏な予感を感じてしまって…正しい意味での二期(16話以降)は大丈夫かなぁ?と余計な心配が湧き上がってしまいまして。
「これだったら1期だけで終わらせといたほうが良かった」ってことにならないでくれよー、と祈るような気持ちだったり。
と、不安が先走って妙な文章になってしまいました。

で、肝心の二期、不安は杞憂に終わった?大丈夫かな??
OPに映るゲームが殆ど格ゲーで、確かに格ゲーに絞る分にはまだ暫くは(新声社が潰れる1999まで?)アーケード業界は安泰…かと。
けどなー、自分は格ゲー全然知らないんだよなー。
なんてことを思ってたら17話、ちょw渋谷会館ww頭と指先が鍛えられるwww
店内の描写がかなり正確(あの暗い階段とか特に)で笑える。
自分がギャラクティックストームが稼動してるのを見たことあるのはここだけですね。
カイザーナックルのジェネラルはbiimの動画でも扱ってるので有名かと、ミカドの動画でも特集やってなかったっけ?こっちが先なんかね?
ダラ外は連射付きかどうかで難易度が段違い、渋谷会館はどうだったっけ…ってなんでキングフォッスルで稼いでるんだw
ABDGLQVが一番簡単だと思う、パズルボブル2は死ぬほどやったなぁ。
というかこの回は妙にタイトー推し。
エレベーターアクションリターンズ・ルナーク・ダラ外・プリルラが並んでるのはある意味壮観。
もうちょっとしたらサイキックフォースでも扱うんだろうか。

先生のリングアウト描写は正にポリゴンゲーのアレ。
フワフワっというかぬるぬるっというか、お前重力と摩擦どうなってんだよとツッコミたくなるアレ。
まさか!これをやるために3Dアニメにした!?
なんて長い伏線なんだー!!!って冗談は置いとくにしても、再現度の高さに爆笑w{/netabare}

18話感想{netabare}
ずんずん教じゃねーか!
一期のピストル大名といい、メーカーが黒歴史にしたがるのをぶっ込むなぁ…それでいてやっぱしゲームdisは一切しないところが凄い。
ジェネラルがラスボスの風格?いやいや単なる設定ミスだよwテストプレイ不十分だっただけだよ?
アルゴリズムのスキを突いた攻略がたまたま「発見」されただけで、当時はクリア不能のクソゲー呼ばわりですよ、タイトーの汚点といってもいい(タイトー汚点多いんだけど)。
で、自分も詳しくないのだけど、ジェネラル倒せる可能性があるのはキャラも限定されてて、作中アキラは不可能とされてるキャラで倒したってことなのかな?
ここら辺ちょっとワカラン、解説あった方が良かったような?
でもって、これは2人で渋谷で夜を明かしたってことでいい…のか?
どうしてもね、色々と思うことがあって愚痴愚痴した話になってしまうのだけど…ってことで畳んでおきます、ただのオッサンの愚痴です。
{netabare}
最近“PSO2ジアニメーション”の感想書いて、「いま一つパンチが足りない」ってことで思い当たることを書いたんだけど愚痴が過ぎるかな?と思ってボツにした文章。

SAOのキリト的行為を現実のネトゲでやったら大問題で…ってか実際にそれで迷惑被った人も多いんじゃないかな?
判断能力の薄い中学生が18禁サイトの年齢認証を通過して「こんなん意味ねーぜw」「余裕だったぜw」とドヤる(※)のと同じノリでキリトごっこをするのが一時大量に居たのも事実、今は知らん。
少なくとも自分がネトゲ廃人してた頃はSAOの登場時人物をキャラ名で使ってる奴とは関わらないほうが良いというのが暗黙の了解で…今は知らん。
良い悪いは置いといてSAOにそれだけの影響力があったのは事実で。
そこら辺考えると、ちょっとハメを外す描写さえも描くことはできなかったのかなー、とつい思ってしまう。

↑ここまでがPOS2ボツ文章、以下がハイスコアガールについて↓

その一方でハイスコアガールが結構そこら辺攻めた内容になってて…マンガ原作の強み?
店からしたら台バン勘弁してくれ・台を蹴るなんてもっての外・夜ゲーは黙っててくれ…または16才未満は夜何時以降は保護者同伴じゃないとゲーセン居ちゃダメだとか、グレーゾーンに迫る描写が多くてヒヤっとする。
原作自体が元々著作権関係でモメただけのことはあるんだろうけど…ヤバいこと描いてあるから面白いとまでは言わないけど、なんだ攻めようと思えば出来るんじゃないか、とは思って。
それと同時に思うのは「まぁあの時代は大らかだったし」と、あくまで過去の世界だから許されてるのかなぁ、とも(JOJOがノーヘルでバイクに乗れてたのもそのおかげ?)。
なんつーかね、もしそういう理由だったら、現代を舞台にした作品がほんっと息苦しいモノしか無くなっちゃいそうでイヤ~なカンジ。


実際に遭遇したことがあるんですけどね。
その場で説教しない自分も大したことない大人だけど、「いやいやそれはあんたのためにあるんじゃなくて、親御さんに向けてのパフォーマンスだから」とは思って。
もしくは「何かあった時は責任そっち持ちな」という保険みたいなもので、その保険がどれだけ効力あるかは不明だけど実際に「何か起きるまで」はその(年齢認証の)存在理由は表に顕れないというか。
(「アニメを見るときは部屋を明るくして離れて見てね」ってのも、あれも保険だぞ?万が一ポケモンショックが再び起きた時に「注意喚起してたしー」とTV局側が言い逃れするための)
詳しくは伊織事件でググれと言いたかったけど…言えないよねー、現実に目の前で起きたら。
まぁぶっちゃけ、やっても構わんけど大きな声で話すな、と。
因みに“俺妹”について調べてみたら、どうやら作品世界は伊織事件より前と設定されてるみたいね、分かっててやってるわコレ、ホント悪質だわ…。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12

TM360 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

グランドマスターチャレンジ

1期からの続き。
大野のねーちゃんのうつけ者っぷりがとても魅力的。
ハルオのかーちゃんも竹を割ったような豪傑で魅力的。
この2人のコンビは良いね。

1期は「ゲームを通じてラブコメ進行」が主な流れだったと思うが
2期に入ると「ラブコメを通じてゲーム史実を重ねる」という逆転が起きてたと思う。
だからといってゲーム部分の描写が疎かになってるという訳ではないから問題無し。

舞台も溝の口に移ったり渋谷会館が出てきたり実在したゲーセンも出てきたね。
あの96年当時の渋谷を描写しててドリンクサーバーがあって寝っ転がりながらマンガ読める漫画喫茶の描写が入ったけどそんなのあったかなぁ?という所が気になった。
カラオケはシダックスというチェーン店があったけどマンガは今のようなチェーン店形態の店舗は無かったような気がする。ネットカフェなんか当然無かったし。
マンガだとどちらかと言うと貸し本屋という形態がまだ残ってたような年代だったかと。
史実を元に描写してるから気になってしまいます。

関西滞在時に登場した10円ゲーセンも本当にあった場所ですね。
確かフェラーリって名前のゲーセンだったと思います。
当時遠征先のゲーセンの場所を知るには伝聞か、タウンページを必死に探すかしか無かったと思うんだけど、ゲーメストの付録で「全国ゲーセンマップ」という冊子を付けた事があってあれはとても有能だったと思います。


気になると言えば唐突に出てきた「そーだよそーだよソースだよ」というセリフ。
これは80年代に流行った言葉で「旨い焼きそばソースだよ」まで続いて1セットになるセリフ。90年代に再ブームが起きたというわけでもないのにどういう意図で差し込んできたんだろう。

物語は終盤の3回くらいは駆け足になっちゃったね。
でも最後は色んなゲームのキャラを画面中に散りばめたり煌びやかで版権の垣根を越えてオールスターが揃った感じが良かった。

物語はここで終わったけどゲームの史実として96年は業界の最盛期だったろうね。99年頃になると格闘ゲームのブームは一度静まり2000年台初頭にギルティギアがカプコン格闘と肩を並べて第三次格闘ブームが始動したという感じ。
続編を描くとしたらどういう切り口になるんだろう。今後があるなら期待。



↓↓↓ 以下おまけコラム ↓↓↓



・90年代のゲーセンに大野さんや小春みたいな女の子は居たのか?問題。

クレーンゲームとかプリクラのアミューズメントを除いて純粋なビデオゲームを遊ぶゲーセンという場に女の子のお客さんが本当に居たのかどうか。
感覚的には100:1どころか200:1くらいの割合だったと思う。
ゲーセンに女の子が居た時点で二度見して開口一番「なんで?」って言葉が出るような時代だったと思う。
だからといって女子供は出ていけ!というヘイトが飛ぶような環境でもないんだけど、大抵はゲーセンのルールを把握しておらずに後ろに人が並んでるのに連コインとかしちゃってそこで嫌われる人が心折れてもう来なくなっちゃうとかそういったパターンがあったのかなぁと。

それと大抵のゲーセンは常に薄暗くてタバコの副流煙が滞留してるのを目視出来るくらい空気も悪いし、そもそもトイレが男女分かれてるなんてゲーセンもなかなか無かったですからね。
女がトイレ行くには男が小便器に用を足してる所の後ろを通って男の“大”用の個室を使うしかないという環境を強いられる場でした。

そりゃゲーセンに女が居るわけないんですよ。

でも女性ゲーマーがゼロだったというわけじゃなく女性ゲーマーはネオジオの方に多かったです。家庭でゲーセンと同じものが遊べるというネオジオは女性ゲーマーにとっての救世主だったろうし、当時のSNKはキャラや演出に関する表現が特に秀でていたのでこれも女性の心を掴みやすかったというのもあると思います。

そんな時代背景なのに当時ゲーセンにキャミィのコスプレをした女の人が来たのを強烈に記憶してて…。メーカー広報の販促かなとも考えたんだけどどうやら一般のお客さんのようで、いざ対戦に座ると何故か春麗を使用して「えっ?」となった感じがとにかく忘れられなくて。(特に上手くは無かった)
だからよっぽど強靭なメンタル持ってる場合そういう人も居た。
今だったらそういうのはすぐスマホで撮られて晒されるだろうから逆に今の時代ほど無いよね。
あの人今どうしてるんだろう…。本当に謎。



・スト2Xである理由

ハイスコアガールの作中でもメインに取り上げられた94年稼働のストリートファイター2X。やっぱりこのゲームが格闘ゲームの頂点だと思います。
操作やシステムが軽快である事もあるが、プレイを見る側もゲーム内で「今何が起きているのか」がしっかりと伝わるゲームだと思う。
それが稼働から30年近く経とうとして、今でも現役でプレイされてるゲームの持つ力です。
あまりゲームを知らない人がこのアニメを見てもちゃんと伝わるものだと思います。

そんなスト2Xも計算し尽されて出されたタイトルではなく時間の無い突貫工事で出されたタイトルであるというのが非常に面白い。

というのも遡って前作のスーパースト2が満を持して登場したが、正直実際の評判というものがそこまでのものではなく、瞬間風速的にライバルのSNK格闘ゲームが人気を追い抜いてしまったという事態になってしまいました。
当時挙がった第一の不満はゲームスピードの低下。初心者に向けて遊びやすくゲームスピードを落としたらそれが大衆の不評を受けて仇になってしまった事。
ライバルSNKのゲームが「龍虎の拳」より採用し始めた一発逆転の大技「超必殺技」に大衆が大ウケしてカプコンのゲームが地味に見え始めていた。
主にこの2点がスーパースト2に足りなかったものとして認識されました。
この問題点を至上命題として可能な限り最速のタイミングで改善版を市場投入する事がカプコンの生命線となり登場したのがスト2Xとなります。
その投入までの期間はおおよそ半年。
そんな余裕の無い突貫工事でそこから30年遊ばれるゲームは誕生しました。

これは開発陣のセンス、意地、そして運にとても恵まれたものだと言えます。
SNKゲームの多くは研究が進む事によってゲームシステムが破綻してしまうタイトルが多かったです。本当にキャラコンテンツや演出が上手くてあの当時の勢いで乗り切ってた感じ。
それに対してスト2Xは研究が進んだ上でバグも見つかったりするけど、ゲームの面白さに作用する前向きなバグになる結果が多く発見されてそれがスパイスになって更に遊ばれるという感じでここまで研ぎ澄まされたという感じ。
これはまさに運です。
製作者の手から離れて一人歩きを始めても未だに製作者が意図したゲーム性の範囲内で楽しく遊べるというのはもう金字塔というべきもので囲碁とか将棋とか、そういったものに一番近い格闘ゲーム。もはやスト2Xも学問のひとつであるという領域まで昇華しそうなくらいです。

そういったゲームがこのようなゲーセンを題材にしたアニメ作品のメインで登場する事はやはり納得という感じです。

ここから「このアニメを見てスト2X始めてみました」って人も出てくるんでしょうか?そういう人が居たらぜひ対戦してみたいですね。そして完膚なきまで叩きのめして欲しいです。そこでやっと次の世代にバトンが渡せます。
今からこのゲームやってみたいという人は「ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション」のSteam版を購入するのが良いと思います。オンライン対戦が料金不要で楽しめますしね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 1
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゲームから始まる純愛ラブコメ完結編

第1期からの続きの第2期です。なので、第1期を見ていないと話がよくわからないと思います。
初見の方は第1期(1話~12話)とOVA(13話~15話)の視聴をおすすめします。
OVAのレビューは1期に書かせていただきました。

ゲームが詳しくなくても充分面白く見れてるので、ゲーム好きの方が見るとさらに面白いんでしょうね。
16話のアキラ視点からの導入はうまいなーと思いました。
OP変わったけど、雰囲気似てるから悪くない感じです。
最終話、見終わりました!ラストも原作通りで、すっきりした感じで終わりましたね。でもその後の話もちょっと見たかったなあ、という思いもあって、ネットでつらつらと検索してたら・・
「ハイスコアガールDASH」発表の記事が(゜o゜)な、なんですって!
しかも舞台はあれから10年後で主人公は中学教師になったコハルとか!
コハルびいきの私にとっては朗報でした(*^_^*)
各話のレビューは以下のとおりです。

16話
{netabare}まずは1期の頃のアキラ視点の話から始まったけど、これはこれでアキラに感情移入しやすくなって良いと思います。
奔放な姉の代わりにゴウダから容赦ない指導をされて身も心も疲れ果てるアキラ。
たまらず家から逃げだして街を歩いてるとそこには気になっていたゲームセンターが!
ゲームで不遇な扱いをされてるキャラに自分を重ねたのかな、そういうキャラを使いこなすアキラ。
あ、ここで1期1話につながるんだー。こういう導入いいな。アキラの心の応援キャラはザンギエフなんだね。
いちゃいちゃって何するんだ?って真顔で聞くハルオに笑った。。
コハルは色々あってご機嫌ナナメ。でもハルオの家に誘われて一緒に行くけど・・
そこにはアキラもいて、微妙な空気になるけど鈍感なハルオはお菓子食べてて平気な感じ(-_-;)次回どうなる?{/netabare}
17話
{netabare}重苦しい空気の中、突然始まったアキラとコハルの対戦!
密かにコハルを応援してる私。。コハルが恋敵としてだけじゃなくて対戦相手として純粋に勝ちたいと思ってるとこはいいなと思った。コハルがハルオに対してイライラしちゃう気持ちもなんとなくわかるなー。
コハルとの対戦から、ハルオを目の敵にしてる溝口勢が嫌で、渋谷のゲーセンに来るハルオ。
ハルオの腕が認められて渋谷勢に入っちゃうけど。。コハルとの再戦もある?
ガングロとか懐かしすぎる。。eggとかまだあるのかな?{/netabare}
18話
{netabare}ずんずん教の野望ってすごい名前のゲームだと思って調べたら、本当にあるゲームでびっくり(゜o゜)
渋谷に来たアキラ姉に怒られるハルオ。
でもアキラが寂しい思いをしてるって言われてるのに、ハルオはアキラのしているゲームと対戦することしか考えてないし(-_-;)
渋谷勢と溝口勢の対戦。コハルはすごく強くて、最後にハルオと戦うけど、あっさりコハルが勝っちゃって。。
コハルってホントにハルオが好きなんだね。こんなに思われてるハルオは自分が幸せ者だって気づけよ(-_-メ)
大雨で電車が動かなくなって、お泊りしたいコハルと、タクシーで帰りたいハルオはとりあえずファミレスへ。
コップの水滴を指でなぞったり、足を絡ませたり。こういう演出はコハルの気持ちを表してていいな。
コハルの話をごまかそうと必死にゲームの話をしようとしてるハルオくんかわいい(*^_^*)
朝になって・・コハルの感じだと上手くいかなかったのかな。
ぎゅっとしてと抱き着くコハル。でも目の前にアキラが立っていて(゜o゜)次回修羅場?{/netabare}
19話
{netabare}どうなることかと思ったけど、泣いて立ち去ろうとするコハルをアキラが引きとめて。
帰りの電車でハルオとコハルにアメを渡すアキラ。アキラは夜通しでハルオを探してくれてたんだね。
ハルオと一緒に過ごしたいと思ったアキラは黒服にハルオを拉致させてアキラの自宅に(-_-;)
アキラもコハルと一緒のハルオを見てヤキモチ焼いたのかな。。
じぃの買ってきた大量のゲームをプレイする二人。
お菓子が取れなくなってるアキラに、トレイをさりげなく回してあげるハルオ(*^_^*)優しいなあ。
次の日。コハルを訪ねるアキラ。なぜか一緒にゲーセンに行くけど、対戦ゲーじゃなくて普通に遊ぶアキラ。
次回、二人の再戦ある?{/netabare}
20話
{netabare}アキラと対戦するコハル。
コハルはすごく闘志を燃やしてるけど、アキラはちょっとわからない感じ。
なんとなく、アキラはコハルと勝負というよりも、一緒に遊びたかっただけなんじゃないかな。
ハルオママのホットケーキ食べたい(*^_^*)イチゴトッピングとか美味しそう。
なにこのおじさんのグラビア映像?で笑った(^○^)確かにそう思うよねー。
そしてラストのアキラの表情。。原作読んでるからちょっとせつない。。{/netabare}
21話
{netabare}アキラの思いつめた表情が気になって、なんとなく憂鬱なハルオ。
それをきっかけに、アキラのことが好きなんだとやっと自覚して。
ハルオは大阪のストⅡ大会でアキラに告白しようと思う。
でも・・アキラは今月末にロスに移住してもう日本に戻ってこない・・
古典的恋愛ものの展開ではあるんだけど、こういうストレートなのって最近あまり見ないから心にきますね。{/netabare}
22話
{netabare}新幹線の中の二人。アキラってほんとしゃべらないんだね(-_-;)
こんなアキラと楽しそうに動物数えてるハルオって優しいな。
表情としぐさだけでアキラが何言ってるか解読してくれるし(*^_^*)
ホテルの絵の裏のお札って本当にあるの?でもめくって確認するのは怖いかも(>_<)
結局一緒にシングルベッドで寝る二人・・これ寝れないでしょ(>_<){/netabare}
23話
{netabare}ベッドの中でハルオを見つめるアキラ。
手を握ってきたり、くすぐったり、ハルオを噛んだり。。もうハルオくん好き好きモードでしょ。
でもアキラに何もしないハルオくんって純粋というか何というか(-_-;)せめてキスくらいしてあげなよ。
寝不足だけど、アキラとの対戦を目指して勝ち進むハルオ。
でも・・アキラはなぜか1回戦で敗退・・しかし敗者復活戦で勝ちあがって決勝トーナメントに!
そして準決勝。ついにアキラとハルオの対戦に!{/netabare}
24話
{netabare}試合は僅差でアキラが勝利!
でも、勝って告白しようと思ってたハルオはがっかり・・
大会の後もずっと元気がないハルオ。アキラが遠くに行ってしまうと分かったのもあるのかな。
好きなんだったらうじうじしないで告白すればいいのにって思うけど。。
アキラからあの指輪がハルオに返されて、自分たちの関係は終わりなんだと思い込んでしまって・・
でも、コハルに会って、コハルに背中を押されて、アキラに会いに行くハルオ。
そんなハルオを見送って泣いちゃうコハル。。ここでちょっとうるっとしちゃいました・・
なんとか間に合って、アキラに告白して。。抱き合って涙を流す二人・・{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 28

88.3 10 修羅場アニメランキング10位
俺の妹がこんなに可愛いわけがない(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (8285)
34299人が棚に入れました
波乱のない普通の人生を志向する男子高校生・高坂京介は、数年前から中学生の妹・高坂桐乃から挨拶もされずまるで汚物を見るかのように蔑んだ視線を送られるだけの冷え切った関係になっていた。京介自身もまた非凡な才能に溢れる生意気な妹を嫌っており、そんな状態がこれからもずっと続くかに思われていた。ところがある日、京介は自分の家の玄関で、高坂家では自分も含めて誰も見そうに無い魔法少女アニメ『星くず☆うぃっちメルル』のDVDケースが落ちているのを発見する。しかも、そのDVDケースには『メルル』のDVDでなくアダルトゲーム『妹と恋しよっ♪』が入っていた。京介は夕食の卓を囲みながら両親に『メルル』の話題をそれとなく振ってみるが両親、特に警察官である父親はおたくに対する偏見が非常に強く否定的な反応が返って来るのみであった。ただ一人あからさまに不審な反応を返したのは、持ち主としては最もありそうにないと思えた妹の桐乃であった。

声優・キャラクター
竹達彩奈、中村悠一、花澤香菜、生天目仁美、佐藤聡美、早見沙織、田村ゆかり、立木文彦、渡辺明乃
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

原作者と脚本家の狭間で…

【総合評価☆☆☆☆☆(第1期)/☆(第2期)】

 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(第1期)』は、さして面白くない原作を、脚本家とアニメーターが力業で傑作に変貌させた作品である。ただし、第1期の成功を受けて制作された第2期は、同じスタッフの作品とは思えないほどだらしなく、まるで緊張の糸が切れたかのようだ。
 ここでは、第1期で原作がどのように作り替えられたかを中心にレビューし、併せて、第2期制作に際して何が起きたかについても触れたい。

【原作とアニメ脚本の関係】
{netabare} 原作となった伏見つかさの同名ライトノベルは、読者からかなり支持されていたものの、アニメ化する上で多くの問題を抱えていた。インセスト・タブーに触れそうな兄妹関係がメインプロットで、美少女たちによるハーレム展開がサイドストーリーとして加わる。おまけに、妹萌えエロゲーに対する偏愛とオタクたちのディープな生態の描写…。原作では、こうしたアブない要素は、主人公・京介の一人語りを通じて間接的に表現されるため、笑いを誘うキッチュなものとして扱うことができたが、映像を伴うアニメで描くにはどうすれば良いのか。
 そこで白羽の矢が立ったのが、『かみちゅ!』『かんなぎ』で知られる名脚本家の倉田英之。当初、倉田は「落とし所が見えない」などの理由でいったん執筆を断るが、その後に出版された第4巻のエピソードを使って話をまとめられると判断し、最終的には引き受ける(【短期集中連載】脚本家・倉田英之|WebNewtype)。ただし、原作に惚れ込んだ訳ではない。「もしやるとしたら、原作から変わっちゃいますよ」との条件付きである。
 その言葉通り、「妹属性がない」と自認する倉田は、本質的な部分で改変を行った。
 原作では、優秀すぎる妹・桐乃に対する兄・京介のアンビヴァレントな感情が、しだいに歪んだ愛情へと変質していくが、アニメの京介は、(第8話や第11話で明確に示されるように)ふつうに妹思いの兄でしかない。一方、兄を邪険に扱いながらも抑圧された想いが見え隠れする原作の桐乃は、思春期によく見られる自己表現の下手な女の子に変更された。その結果、原作のメインプロットだった兄妹関係は遥かにマイルドなものとなる。インセスト・タブーを覆い隠すのに必要だった京介の独白は大部分が削られ、文庫本4冊分を併せても1クールに届かなくなって、オリジナル・エピソードが2話加えられた。
 兄妹の親しすぎる関係を描くことは、真剣ささえ失わなければ、かまわないと考える。アニメでは、『true tears』や『恋風』が、この問題を真剣に取り上げた秀作である。ほかのジャンルに目を向けると、山岸凉子『日出処の天子』、今村昌平『神々の深き欲望』、トマス・マン『選ばれし人』など、数多くの傑作がある(最後の作品は、妹が実の兄と結ばれて息子を生み、さらに、実の息子と気づかずに交わって再び子供が生まれるという凄まじい内容だが、私には、大らかなヒューマニズムが感じられて楽しめた)。しかし、小説『俺の妹…』における兄妹関係は、読者を面白がらせるための単なる仕掛けとしか思えない。アニメ化に当たって変更するのは、適切な措置だろう。
 京介と桐乃の関係を後退させた代わりに、倉田は、周辺人物の人間性を深く描き込んだ。原作の場合、次々と登場するのはちょっと常軌を逸した美少女ばかりで、しかも、なぜか全員が京介に好意を抱く。だが、倉田の脚本になると、こうした不自然な設定が取り除かれ、一人ひとりにリアリティが付与された。特に、黒猫は原作とは大きく異なった設定を与えられ、桐乃よりも目立つサブヒロインとなった。{/netabare}

【黒猫のキャラ設定】
{netabare} 原作の黒猫は、ネコ耳姿で「ウッーウッーウマウマ」を踊ってニコニコ動画に投稿するなど、ライトなサブカル全般に関心を示すオタク少女だった。だが、アニメになると、こうした嗜好の大半がカットされる一方、文学に関して中学生とは思えない深い造詣を持ち、難解な用語を駆使した膨大な文章を執筆する異才の持ち主として描かれた(第4話の展開に必要なため、ゲームの達人という設定だけは残された)。自分の才能を信じ切れず不安に苛まれ、突飛なコスプレと言葉遣いで自我を守ろうとする姿は、孤高と言うにはあまりに痛々しい。
 倉田は、『R.O.D』の読子・リードマンや『神のみぞ知る世界』の汐宮栞に代表されるように、いわゆる「文学少女」に強い愛着を持つ。桐乃の書いた軽薄なケータイ小説に対して黒猫が示す嫌悪感は、倉田自身の思いの現れだろう。そのケータイ小説が、原作無視のメチャクチャな脚色が施されてアニメ化されそうになったとき、京介らとともに制作会議に顔を出した黒猫は、こう語り始める(第8話;花澤香菜による声の演技が素晴らしい)。

「その小説がつまらないことには同感だわ。設定は馬鹿だし、物語は行き当たりばったりだし、文法はメチャクチャ。なのにベストセラーですって! アニメ化ですって! 冗談じゃないわ」

 傍らに『プロになるための脚本入門』などの参考書を山積みにし、執筆にいそしむ回想シーンがインサートされる。

「あたしだって、何年も勉強して投稿してきたの。悔しいわ。羨ましくて妬ましい。(アニメ監督に向かって)あなただってそうでしょう。あなた、小説も何冊か書いてるわね。でも、どれもこれも鳴かず飛ばずで全部絶版。この原作の10分の1も売れてないわ。女子中学生の書いた原作をありがたく脚本に書き写すには、さぞかしプライドが邪魔なことでしょう」

 そうは言いながらも、筋はきちんと通す。

「あーあ、気に入らない気に入らない。この世のすべてが気に入らないわ。いっそ爆弾が何もかも吹き飛ばしてくれないかしら。…だけどね、それはそれよ。…(中略)…その本は、私たちがどんなに悔しくて妬ましくて気に食わないからと言って、どうにかしていいものではないはずよ。お願いだから、もう一度考えてちょうだい」

 この第8話は、倉田が創作したオリジナル・エピソードである。原作では、自身の書いた作品を出版社に持ち込んだ黒猫が、編集者に厳しく批判されて泣き出すエピソードが描かれており、伏見と倉田の芸術観の相違(および、黒猫というキャラに対する好悪)が如実に表れる。私にとっては、倉田の熱い思いがこめられた第8話こそ、全編のクライマックスであり、文学とアニメの本質に関わるクリエーターの真剣な問いかけとして、登場人物の言葉に耳を傾けなければならないと感じる。
 ついでに言えば、このエピソードの終盤では、桐乃に対する京介の思いも表白されており、“妹萌え”とは全く異なる誠実な姿に、深く感動させられる。{/netabare}

【新垣あやせのキャラ設定】
{netabare} 黒猫と並ぶサブヒロイン・あやせについて。原作のあやせは、一見、真面目で清楚な美少女でありながら、時々キレて恐ろしい側面を見せつける。これに対して、アニメのあやせは、外見だけではなく、言葉遣いや他者への思いやりなど、言動のあらゆる面で品行方正にして真摯である(こうした性格は、早見沙織の見事なアテレコによって浮き彫りにされる)。ただし、モラルに関して異常なほど潔癖で、自分が正しいと信じる規範を親しい人が逸脱したときには、人が変わったように反感を露わにする。
 夏コミ会場近くで自分を避けようとした桐乃を詰問し、「逃げたわけじゃ…」と言われたときの台詞(第5話)。

「嘘、それは嘘。嘘、嘘、嘘、嘘、嘘。嘘吐かないでよ。だって、逃げたじゃない。逃げたでしょ。逃げたよね」

 「いま、逃げたよね? わたしから、逃げようとしたよね?」(電撃文庫版第2巻、p.284)と言うだけの原作に比べると、倉田が、あやせの人物像を内面から抉り出すように表現したことがわかる。こうした人物描写の妙味が、アニメ『俺の妹…』の魅力である。
 このほか、原作で、いかにも婆臭く桐乃から「地味子」と呼ばれる田村麻奈実が、アニメになると、ややスローモーでおっとりしているものの、掃除や料理などの実務に優れ、他人の思いを即座に酌み取れる有能な女性として描かれる。類型的な原作キャラを倉田が豊かに肉付けしたことに、感服させられる。{/netabare}

【アニメーターの力】
 脚本による肉付けに加えて、アニメーターの力の入れ方もかなりのもの。
{netabare} 京介が麻奈実の家に“お泊まり”した晩、自宅に残った桐乃がトイレから自室に戻る際に、京介の部屋の扉に軽く蹴りを入れて通り過ぎた後、引き返して、二度三度と強く蹴っ飛ばす場面がある(第11話)。おそらく、脚本の指示ではなくアニメーターが考案した描写だろう。何かモヤモヤしたものを感じて自然に体が動いてしまい、それをきっかけに怒りに形が与えられ爆発するという、思春期の子供にありがちな行動パターンが丁寧に表現されている。
 アニメーターの力量が存分に発揮されたのが、第10話「俺の妹がこんなにコスプレなわけがない」。桐乃が好きなアニメ『星くず☆うぃっちメルル』のコスプレ大会で、桐乃の友人・加奈子がメルルに扮して歌って踊るのだが、その作画が驚異的な水準に達している。生身の人間がコスプレをし、アニメでは表現不可能な動きや表情を付けることで、アニメキャラが現実に降臨したかのような感覚をファンに与える--そんな状況を、「アニメの中」で完全に描ききったのである。神作画と呼ぶに相応しい(最初に見たときには、初めから終わりまでケラケラ笑い通しで、酸欠になりかけた)。{/netabare}

【ラノベをアニメ化する方法論】
 近年、ラノベを原作とするアニメが大量に制作されているが、成功作は少ない。ラノベ作者は経験の乏しい若手が中心で、メインターゲットである中高生の共感を呼ぶ設定なら思い付けても、物語を膨らませたり人物像を練り上げたりするのが苦手。これをそのままアニメ化すると、最初の1,2話は面白そうに思えても、その後が底の浅い話にしかならない。
 ラノベ原作のアニメで成功したものは、多くの場合、原作を大きく改変している。『バカとテストと召喚獣』や『中二病でも恋がしたい!』では、原作第1巻の設定だけ利用して大半はオリジナル・エピソードに差し替えられたし、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『僕は友達が少ない』の場合は、ストーリーはそのままにして登場人物の性格付けや人間関係を変更した。『涼宮ハルヒの憂鬱』『バッカーノ!』のように時系列を入れ替えたものもある。
 ラノベには固有のファンがいるため、原作の改変に対しては批判的な意見もあるだろう。しかし、文学とアニメは全く異なるメディアであり、優れたアニメを作るためには、原作を大きく改変することが必要不可欠なのである。
 アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(第1期)』は、原作ファンの気に障らないように改変部分を巧みに隠蔽してあり、ラノベのアニメ化として、特にうまくいったケースと言える。しかし、第2期制作に当たっては、ラノベを原作とすることの問題点が噴出する。

【第2期の問題点】
{netabare} ストーリーに脈絡のない原作を1クールアニメにまとめるため、倉田は、原作第4巻にある桐乃のアメリカ留学の話を、「直前になって取りやめる」という展開に変更、その際の桐乃の決断を描くことで全編の締めとした。しかし、これでは、さらに話が続く原作と整合性が保てず、アニメの続編が作れない。
 どの時点で決定したのか判然としないが、プロデューサーたちは、アニメを強引に継続しようと画策、第1期の締めとなった第12話を作り替えることにした(同じような手は、『STEINS;GATE』の第2期制作に当たっても用いられ、人気作引き延ばしのための便法となったようだ)。
 2010年12月に第1期の放送が終了した後、翌年2月から5月にかけて、桐乃がアメリカに出立するように作り替えられた第12話と、それに続く3つのエピソードが、「TRUE ROUTE」の名の下にWeb配信の形で発表された。2012年秋には、第1期から第7,8,12話を省略し、「TRUE ROUTE」の4話を付け加えたバージョンがテレビ放送された。
 さらに、翌2013年春には第2期全13話がテレビで、引き続いて夏には、原作の最終第12巻をアニメ化した全3話がWebで発表された(制作会社は、AIC BuildからA-1 Picturesに変更になったが、主要スタッフは第1期と共通)。
 こうして、原作の終わりまですべてアニメ化されたものの、その出来は一様ではない。一言でまとめるならば、第1期は原作を改変して傑作になったが、第2期は原作を忠実にアニメ化して凡作に留まった(このレビューでは、「TRUE ROUTE」の4話とテレビ版第2期13話、Web配信された最終エピソード3話を、併せて「第2期」と呼ぶ)。
 第1期は、思春期特有の不安定さを持つ桐乃を京介が支えるというストーリーラインに沿って、桐乃の表の友人・あやせと裏の友人・黒猫のエピソードが描かれ、全体的な構造がしっかりしている。個々のエピソードも、人間性に対する洞察力を感じさせる優れた内容である。ところが、第2期になると、原作そのままに、さまざまな個性的キャラが入れ替わり立ち替わり登場して大騒ぎをする、妹萌えとハーレムものの要素が混在したドタバタコメディとなる。
 桐乃は兄に対してやたらコケティッシュだし、あやせは些細なことでキレまくり、黒猫は文学に対する関心を喪失した様子。登場する女性たちは、第1期で幼馴染み以上の関係に踏み入ろうとしなかった麻奈実を含めて、誰も彼もが積極的に京介にアプローチする。
 第1期から第2期への落差がこれほど大きくなった理由は明らかではないが、私には、脚本を書いた倉田が、途中でやる気を失ったせいのように感じられる。
 有能な文筆家である倉田からすると、伏見の原作は、あまり出来の良くない未熟な小説に思えただろう(少なくとも、私はそう思う)。才能と経験に勝る倉田が、いろいろと手を加えて、ようやく1クールアニメとして恥ずかしくないストーリーに仕立てたのである。ところが、せっかく見つけた落とし所を変更し、原作に沿って話を続けるように言われてしまう。もしかしたら、原作からあまり離れないようにと釘を刺されたのかもしれない。
 倉田は、第1期第8話で、(おそらく自身のオリジナル脚本がゆがめられた体験に基づいて)原作を勝手にいじるアニメ制作のやり方を批判した。しかし、それを、自分が原作を大幅に改変した脚本の中で行ったのは、やはりまずかったのだろう。「TRUE ROUTE」を付け加えた第1期再編集版の放送に際して、1クールに収めるために2話分減らす必要が生じたとき、原作者の伏見がオリジナル脚本を書いた他愛のない第9話でなく、倉田が全力投球した第7,8話が削除されたことは、彼のプライドをいたく傷つけたに違いない。
 メインの脚本家がやる気を失い、原作をそのまま脚本に起こすだけに終始したため、完成したアニメも、面白みに欠けた作品に留まったようだ。{/netabare}

【全くどうでもいいことですが…】
{netabare} 「TRUE ROUTE」2話目に出てくる黒猫の極小パンチラには、かなりドキッとしました。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 7

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

『ClariS』のコメント「アネモネ」公開記念 第15話「俺の妹がこれで最終回なわけがない」視聴。

ごく普通な男子高校生・高坂京介は、数年前から妹・桐乃とはろくに挨拶もかわさないという冷え切った関係になっていた。
ところがある日、京介が萌えアニメのDVDケースが玄関に落ちているのを発見したことから事態は急変する。
興味に駆られた京介が持ち主を探すと、それは人生勝ち組でリア充な妹・桐乃のものだった。
意外な事態に驚く京介だが、それから数日後のある晩、さらに驚く出来事が起こる。
ほとんど無視に近い態度をとっていた桐乃が突如として京介の部屋に押しかけてきて「人生相談がある」と言うのだ。その内容とは…

第1話「俺が妹と恋するわけがない」
ごく普通な男子高校生・高坂京介は、数年前からスポーツ万能、学業優秀な妹・桐乃とはろくに挨拶もかわさないという冷え切った関係になっていた。
ある日、京介は萌えアニメのDVDケースが玄関に落ちているのを発見する。
興味に駆られた京介が持ち主を探すと、それは意外な人物のものだった…

第2話「俺が妹とオフ会に行くわけがない」
クリアを命じられたゲームを進めていないことを問い詰められた京介は、桐乃にはオタク趣味を隠すことなく話せる友人が必要だと考える。
幼なじみの麻奈実からのアドバイスで、SNSのオタク系コミュニティに登録し、コミュニティの管理人から誘われたオフ会に参加する桐乃だが…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第1巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第3話「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
オフ会で「黒猫」と「沙織・バジーナ」という初めてのオタク友達をみつけた桐乃。
思う存分、オタク趣味を語りあい、充実した日々を過ごす。
そんな桐乃の様子を見た京介は安心する「人生相談」も終わり、元の日常にもどるかと思われた、ある日。
京介が帰宅するとただならぬ気配が…。

第4話「俺の妹が夏コミとか行くわけがない」
ある日、高坂家に桐乃の表の友人、新垣あやせと来栖加奈子が遊びにやってくる。
桐乃から友人たちとは顔を合わせるなとキツく言われる京介。
そこに宅配便が届くが、高級化粧品の外箱に惑わされた桐乃は京介から荷物を奪い取る。
実は荷物は沙織・バジーナからのもので、表の友人には決して見られてはならないものだった。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第2巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第5話「俺の妹の親友がこんなに××なわけがない」
楽しかった夏コミの帰り道。
そこで偶然であったのは、親友・新垣あやせだった。
黒猫と沙織・バジーナの機転にも関わらず、動揺のあまり桐乃は、あらぬことを口走ってしまう。
その場を立ち去ろうとする桐乃と京介だが、あやせは追いすがる。
押し問答となるうちに同人誌を詰め込んだ紙袋が破れあたりに散乱してしまう。

第6話「俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない」
友人の赤城から麻奈実との関係について問われる京介。
恋愛関係ではないが、他人に取られるのはイヤだと答える京介に、呆れる赤城。
そんなおり麻奈実の実家の和菓子屋でフェアを開催することになり、新しい菓子の試食することになった京介。
自分の家より居心地の良い麻奈実の実家で心やすらぐ時間を過ごす。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第3巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第7話「俺の妹がこんなに小説家なわけがない」
ある日、帰宅した京介は、なぜかリビングで一人たたずむ黒猫に驚く。
「星くず☆うぃっちメルル」を鑑賞するために高坂家にやって来たのだが、桐乃と黒猫、それぞれの創作物に関することでけんかになってしまったのだ。
仲裁のためそれぞれの言い分を聞いてみる京介だったが……。

第8話「俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない」
作家デビューした桐乃。
読者からの反応も上々だったが、担当編集者からさらにうれしい報告をされる。
彼女が書いた小説がアニメ化されることになったのだ。
アニメスタッフとの最初の打ち合わせに黒猫と沙織をともなって参加する桐乃。
しかし、打ち合わせは思わぬ方向に進んでしまう。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第4巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第9話「俺の妹がこんなにエロゲー三昧なわけがない」
ここ数日、妙にそわそわとしている桐乃。
その原因は、注文した妹ゲームが届かないことだった。
ようやく届いたゲームにテンションMAX状態になる桐乃。
一方、そのころ黒猫は自宅で妹の世話をしていた……。
桐乃、京介、黒猫、沙織、あやせ達のある一日を描く。

第10話「俺の妹がこんなにコスプレなわけがない」
ある日突然、京介はあやせから呼び出される。
桐乃にプレゼントをしたいが、何が一番喜ぶか教えてほしいというのだ。
リサーチのため、黒猫、沙織と秋葉原を探しまわる京介。
なかなか見つからないが、ついに黒猫が最高のプレゼントに相応しいものを見つける。
それは……。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第5巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第11話「俺の妹がこんなにメイドなわけがない」
母親から買い物を頼まれた京介は、スーパーで麻奈実と出会う。
そしてその場の話の流れから、久しぶりに麻奈実が高坂家に遊びに来ることに。
だが当日、麻奈実がやって来たことを知って、桐乃が機嫌を悪くする。
そして、桐乃は突然、ある行動に出るのだった……。

第12話(GOOD END)「俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない」
先日の一件以来、桐乃との関係が良くなったことに落ち着かない京介。
あやせや沙織、麻奈実に問いかけるが、その答えに納得できないでいた。
そんなある日、桐乃から「最後の人生相談」を持ちかけられる。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第6巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第12話(TRUE ROUTE)「俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない」
桐乃の態度が良くなったことを不審に思う京介。
そんなある日、桐乃から「最後の人生相談」を持ちかけられる。
それは、深夜販売されるエロゲーを買ってくることだった。
首尾よく購入できたが、終電を逃してしまう。
京介は、桐乃のため見ず知らずの人に自転車を借り、秋葉原から自宅まで激走する。

第13話「俺の後輩がこんなに腐ってるわけがない」
黒猫は、京介と同じ高校に入学し、後輩となる。
人見知りが強い彼女は、クラスで浮いた存在となっていた。
そんな様子を心配した京介は、沙織のアドバイスもあり、黒猫と共にゲーム研究会に入部する。
そこには、京介の親友・赤城の妹である瀬菜も入部していた。
さらに部長と名乗る男は、京介の知る、ある人物だった。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第7巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

第14話「俺の後輩がこんなに可愛いわけがない」
ゲーム研究部に入部した黒猫と瀬菜の仲の悪さを見かねた部長の三浦は、二人に、共同でゲーム制作をするようにと伝える。
しかも、作るゲームは1つだけで、黒猫と瀬菜のどちらかの案のみを採用するという。
厨二病の黒猫と、腐女子の瀬菜、果たして、二人はどんなゲーム企画を考え、どちらの案が採用となるのだろうか?

第15話「俺の妹がこれで最終回なわけがない」
制作したゲームがネットで酷評され落ち込む瀬菜に対して、次こそは、誰もが面白いと思うゲームを作ろうと提案する黒猫。
新たな目標へ向け頑張り始めた黒猫を優しく見守る京介であったが、そんな京介の携帯に、2通のメールが届く。
1通は黒猫から、そしてもう1通は、アメリカにいる桐乃からのメールであった。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第7巻映像特典
キャラクターコメンタリー風特典映像

『ClariS』デビュー5周年!正体不明!?の現役高校生アイドルユニットの魅力
2015年デビュー5周年を迎え、4月15日に初のBESTアルバムをリリースした高校生デュオ『 ClariS 』。

2010年に当時は『アリス』と『クララ』の二人による現役中学生デュオという触れ込みでメジャーデビューを果たし、現在まで数々のアニメタイアップ曲をリリースしてきた。
その中でも、中学生にして動画サイトへの投稿動画から目にとまりスカウトに近い形で『リスアニ!』というアニソン雑誌の記念すべき創刊号の付録CDでインディーズデビューを飾りその年にアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の主題歌『irony』でメジャーデビューという、まさにシンデレラストーリーのような大抜擢デビューを果たした。
『supercell』やアニサマにも出場経験のある『ピコ』などを初めとした、動画サイトから火がついた方たちが次々とデビューをする、という気運が高まっていた当時に置いてもかなり鮮烈なデビューであることが伺える。

大人びた歌声とキレイなハーモニーが冴えるClariSのアニソン
彼女たちの楽曲の多くは、ローティーンとは思えない大人びた歌声の中にも垣間見える幼さの残る声と、ハイトーンなふたりのキレイなハモリが特徴的な、キュートでそして切ないガールズポップサウンド。

メジャーデビュー曲となった『irony』はゆったりとしたメロディラインに、『俺妹』のヒロインである中学生の桐乃のような、思春期特有の素直になれないツンデレちっくな歌詞を乗せた曲で、キャラクターと同世代の当時中学生であったふたりが歌うということのリアルさと作品との親和性が図られた楽曲となった。

魔法少女まどか☆マギカとのコラボ
2011年5月に発売された『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の漫画版第4巻、および同時期に発売された原作ライトノベル第8巻の帯では、同作が各巻で行っている他作品とのコラボレーション企画の一環として、それぞれに本作の登場人物である暁美ほむらとキュゥべえが登場し、内容が繋がったかたちのコメントを寄せている。

魔法少女まどか☆マギカ
新房昭之×虚淵玄×蒼樹うめ×シャフトが描くオリジナル魔法少女物語
「化物語」「ひだまりスケッチ」シリーズなどヒット作を多数手がける新房昭之監督とシャフトがタッグを組んで送る初のオリジナル作品として注目される本作。
脚本をPCゲームメーカー「ニトロプラス」所属のシナリオライターとして、その重厚な作風でファンを魅了し、小説「Fate/Zero」でもその才能を如何なく発揮した虚淵玄、「まんがタイムキララCarat」(芳文社刊)連載中の「ひだまりスケッチ」原作者・蒼樹うめが、初のオリジナルアニメのキャラクター原案を担当する。

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。
ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。
この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い―
それは、新たなる魔法少女物語の始まり―

2010年10月より12月まで、TOKYO MXほかにて深夜アニメ(UHFアニメ)として放送された。放送直前には、他番組とのコラボレーションCMや新聞一面広告など、大がかりな宣伝による話題作りが行われた。

2012年4月1日に開催された『アニメ コンテンツ エキスポ』でのイベント、および公式サイトにて第2期の制作が発表された。

第2期放送に先駆けて、テレビ未放送の映像を再編集した『俺の妹がこんなに可愛いわけがない TRUE ROUTE スペシャル版』(おれのいもうとがこんなにかわいいわけがない トゥルー・ルート スペシャルばん)が2012年10月より12月まで朝日放送、TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11にて放送された。全13話。

垢抜けていて勝ち気な妹が隠し続けてきた「実は隠れオタク」という秘密を知ってしまったことから、不仲だった妹に振り回されることになった兄の奮闘を描いている。

限定版の登場人物によるキャラクターコメンタリー風映像が収録されている。
コメンタリー風映像は従来作品にあったような本編の副音声として収録される形式とは異なり、居間で本編の映像を見ているという設定の登場人物たちが、勝手に映像を止めたり巻き戻しながらコメントを入れていくという内容の映像作品となっている。

オープニングテーマ
「irony」
(第2話、第4話 - 第11話、第12話TRUE ROUTE-第15話)
素直になれずにいる10代の少女の気持ちを描いた曲。TV版およびインターネット配信版の第1話・第3話・第12話GOODENDにはOPが無いが、第1話ではラストシーンにかかる形で、第3話ではED映像を伴う形で、それぞれEDテーマとして使用された。また、第15話では挿入歌としても使用された。BD/DVD版では、第1話からOPテーマとして使われている。

エンディングテーマ
「妹プリ〜ズ!」(第1話)
「Shine!」(第2話)
「ほらいずむ」(第3話)
「白いココロ」(第4話)
「オレンジ」(第5話)
「マエガミ☆」(第6話)
「Masquerade!」(第7話)
「カメレオンドーター」(第8話)
「好きなんだもん!」(第9話)
「いいえ、トムは妹に対して性的な興奮をおぼえています」(第10話)
「アキハバラ☆だんす☆なう!!」(第11話)
「ただいま。」(第12話GOODEND)
「READY」(第12話TRUE ROUTE)
「†命短し恋せよ乙女†」(第13話)
「贖罪のセレナーデ」(第14話)
「keep on runnin'」(第15話)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 43
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

制作陣の作品に対する愛情をタップリと感じる事のできる作品・私にとっての神アニメ!!

本作は「伏見つかさ」のライトノベルを原作とした作品です。
原作は2008年8月から2013年6月まで全12巻で発売。テレビアニメ1期は2010年10月から12月まで全12話で放映されました。今作はテレビアニメ版とWEB放送版が混在しており、始めて観る方は少し困惑するかもしれません。まとめると・・・

・2010年10-12月TV放送 1話~12話(GOODEND版)12話の後半が原作とは異なる終わり方をしているオリジナルエンド版です。今レビューの対象部分です。
・2011年2-5月WEB放送 12.5話~15話(TRUE ROUTE版)TV版の12話後半からの部分が原作通りとなっているバージョンです。2期を視聴する場合はココの部分が必須となりますが、DVDレンタルで視聴の場合はTV版1期と続けてこちらも収録されているため安心です。

あらすじ・・・主人公‘高坂京介’は普通である事をこよなく愛する高校生である。そんな彼には1人の妹が居た。ヒロイン(妹)‘高坂桐乃’は成績優秀・眉目秀麗・容姿端麗の3拍子が揃った今風のギャル。中学生でありながらファッション雑誌の読者モデルも務めており、兄・京介の目指す普通の人生とは間逆の道を進んでいた。妹の桐乃はご近所でも評判が良く両親も娘の活躍に期待を寄せている中、京介は若干ならぬ居心地の悪さを感じながら生活していた。昔は「お兄ちゃん」と慕ってくれた妹とも今では何時最後に会話を交わしたかすら覚えていない程の冷めた関係になっていた。そんなある日、家の玄関で見慣れぬパッケージのDVDを拾う。タイトルは「星くずうぃっちメルル」しかも中身はパッケージとは全く別のモノ「妹と恋しよっ♪初回限定版(18禁ゲーム)」であった。落とし主を突き止めるため家族にカマをかけてみた彼は、妹の桐乃が持ち主だと知って驚く。しかし妹は決して自分のものでは無いと認めず、京介は敢えてそれ以上の追及を止める。DVDを返してやり、妹は素直に部屋にもどるのだった。その夜、京介は強烈なビンタで目を覚ます。見れば妹が自分の胴部にまたがり見降ろしていた。「なっ!おまっ!?」と動揺する京介に「話があるから私の部屋に来て」と桐乃は言った。久しぶりに入った妹の部屋で京介は妹の口から信じられない言葉を聞く「「「…人生相談があるの!!」」」

・・・といった始まりをするお話です。

自分もアニメ・漫画が好きながら敢えてそれを公言する事は無い人生を送っていました。故にヒロイン「桐乃」が抱えている苦悩がストレートに自分にあてはまり、共感に至りました。

今はそれほどでもないと思いますが私が育った時代は「オタク」という呼び名が世間に浸透し始め、アニメが偏見の目で見られている最盛期でした。私より歳が4・5歳ほど上だと「もはや偏見と言うよりは毛嫌い」されているという表現がピッタリかもしれません。それもその筈、昔のアニメはどちらかと言うと「娯楽的要素」の強い作品も多く「ドラマ性」がある作品は稀で、更に現代アニメの様な「メッセージ性」があるような作品となるとほとんど皆無に等しかった状況です。アニメファンから提唱されている「昔のアニメのメッセージ性」を語った所で、それらは作品の外面に表れているものでは無いため「一部マニアの妄言」として扱われ、理解される事も少なかったと思います。つまりは「アニメ=子供騙し」であり、アニメばかり観ているのは「何時までも社会に出られないかわいそうな人間」という意識が強かったのです。更に1990年「宅八郎」なるオタク評論家がテレビに登場。1989年に起こった東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の容疑者宮﨑勤の逮捕によって"オタク"という概念に注目が集まる中、宅八郎は強烈にダサいオタクファッションに身を固めて当時の人気番組である「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」や「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」などに出演し、お茶の間に衝撃的なまでの「オタクの印象」を残していったのです。これが「オタク=気持ち悪い」の由来であると考えても良いでしょう。
時は流れ2014年。昨今では「魔法少女まどかマギカ」などの活躍によりTV芸能人ですらアニメを絶賛する風潮にあり、その様な批判は薄れつつあります。今作が発表された2008年は進化しつつあるアニメ界の、しかし依然として「アニメ=オタク」の意識が世論に残る時代背景を見事に描いた作品であると言えます。

総評として・・・「自分の妹がオタク・エロゲーの妹キャラが大好きであるという設定が斬新!!日常アニメに新しい風を吹かせる事に成功した作品」といった感じです。日常アニメを嫌っていた自分が今作品を初めて見たときは目から鱗が落ちる思いでした。何気なく新しいアニメが始まったので録画しておくかと軽い気持ちで見始めたのですが、気がつけば毎度次回の放送日を楽しみにしている自分が居ました。

またアニメのみならずラノベ界にも大きな影響を与えているこの作品。題名の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は当時では珍しいタイトル(語り口調)で、その後に発表されるラノベのタイトルに変化が現れました。
・僕は友達が少ない2009年
・中二病でも恋がしたい!2011年
・俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる2011年
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている2011年
・問題児たちが異世界から来るそうですよ?2011年
・俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している2012年
ラノベ原作でアニメ化もされた有名作でいうと、上記のような感じでしょうか?昔はこんなタイトルのアニメも無かったですよね。

☆今作の見どころ1「兄と妹のラブ?コメディ」
メインヒロインが妹という設定の作品はあまり見ない。妹がオタクなんて設定であるなら尚更である。
昔は兄と妹の仲が良く一緒に遊んでいたが、思春期を迎えて冷めた関係になる…なんて事は、ごくごく一般家庭の兄妹であれば見かける風景だと思う。しかし妹の悩みを知り、人生相談をきっかけに2人の距離はどんどん縮まっていく。というリアルではあり得ないような展開が注目を引く要因であると思う。
特筆すべきは設定の秀逸さで、これだけの設定で視聴者に3つの感情を芽生えさせる事に成功している。
1・単純にオタクである桐乃の気持ちに共感できる。
2・実際に妹が居る視聴者にとっては「リアル妹がいかに生意気な存在か」という共感ができる。
3・妹が居ない視聴者にとっては「妹とのラブコメは成立するのか?」という淡い幻想を抱かせる。

☆今作の見どころ2「隠れオタクという存在」
ファッション雑誌の読者モデルにも選ばれる妹が、実はディープなオタクだった。しかも妹は世間体を気にしてオタクである事を隠している、なのでアニメを語り合える友達が欲しい。
…桐乃のように隠れオタクである人たちは意外に多いのではないかと思う。しかし隠れながら楽しんでいるだけに、隠れオタクはいつも孤独である。そんな視聴者にとって桐乃は「やっぱりこういう悩みを持っている人もいるんだ!」という存在になれている。そして彼女がオタク友達を作っていく過程に自らの想いを重ね合わせる事が出来るのだ。

☆今作の見どころ3「毎回変化するOP / ED」
まずオープニング。当時現役中学生ユニットである「ClariS」のデビュー曲「irony」が採用される。Ironyは‘素直になれずにいる10代の少女の気持ちを描いた曲’であり、ヒロインの高坂桐乃が中学生であることからピッタリのテーマソングだ。加えてOPは作画が毎回微妙に変化していく仕様だ。視聴者にとってOPすら楽しみになってしまう粋な試みだと思う。
そしてエンディング。なんと毎回曲が違う。話題性を上げるためか製作費を抑えるためか「ニコニコ動画より一般公募」された曲を使用し、出演声優が歌うといった形をとっている。流石にEDの作画を毎回変えるのには無理があったのか「エンドカード」という1枚絵にエフェクトをかけたものを採用している。しかしエンドカードも毎回変わるため、見飽きる事の無いように工夫されているのも素晴らしい所だ。

☆今作の見どころ4「聖地巡礼」
本作は千葉市近郊が舞台となっており、実際にある施設や街並みが繊細に描かれているのも特徴である。
採用されているロケーションとして・・・
1、千葉公園・京介と麻奈美のシーンで採用。公園の南に位置するベンチも繊細に描かれている。
2、千葉市中央図書館 / 生涯学習センター・京介と麻奈美のシーンで採用。
3、千葉モノレール・OPで採用。期間限定で列車全体にキャラクターがプリントされた「俺の妹号」も実際に運行していた。
4、幕張舟溜跡公園・京介とあやせのシーンで採用。木造のアスレチックもしっかり描かれている。
5、そごう千葉店・OPで採用。表記は「SOSO」となっている。
6、千葉駅周辺・京介のシーンで採用。
7、キュアメイドカフェ・京介 / 桐乃 / 黒猫 / 沙織のシーンで採用。秋葉原に実在するメイド喫茶。
などが代表的な場所だ。

☆今作の見どころ5「毎回変わるアイキャッチ」
丁度話の折り返し地点となるアイキャッチは「1話で京介が拾った桐乃の私物」のようにDVDの箱(CMに入る前)と中身のDVD(CMが終わった後)が毎回違う・・・という工夫がされている。
{netabare}
01話=箱・俺の妹がこんなに可愛いわけがない    中身・俺の妹がこんなに可愛いわけがない
02話=箱・シスターハート2            中身・妹たちとあそぼ♪
03話=箱・ひかりいろショシュール         中身・ぜったい妹主義!!
04話=箱・ケツバット               中身・妹はノーパン主義
05話=箱・恋のバサスティックウェポン       中身・妹ランドへようこそ!
06話=箱・そのイチ1               中身・超義妹
07話=箱・ラヴゲーム+              中身・シスターコレクター
08話=箱・ジャスティン8             中身・天元突破十二姉妹
09話=箱・ローゼンユウグフラウ          中身・妹はわん娘
10話=箱・Kate starry night            中身・プラこん
11話=箱・銀河TP ゾディアビート         中身・最終兵器妹
12話=箱・俺の妹がこんなに可愛いわけがない12  中身・おにいちゃんのぱんつなんかぜったい盗んでないんだからねっ!
13話=箱・LOVEXXX                中身・妹はオジャマゆーれいちゃん
14話=箱・俺の妹がこんなにきグルみっくなわけがない中身・すきすきおにいちゃん
15話=箱・ギャラクシーアスリーテス 超★運動会        中身・俺の妹がこんなに可愛いわけがない15
{/netabare}

どうでしょう。ホント細かい所を言っていくとキリがないのですが、本作「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は制作陣の作品に対する愛情をタップリと感じることのできる作品です。有名作ですので、視聴されていない方もほとんど居ないのでは?と思いますが、もしいらっしゃるのであれば是非1度視聴してみて欲しい作品です。個性豊かなヒロイン達に萌えるも良し、桐乃の境遇に身を重ねるも良し、細かな舞台裏設定を調べて観るのも良し…とにかく沢山の楽しみと愛情を感じられる作品です。
私にとって、神アニメといえる文句なしの作品でした☆

投稿 : 2024/07/06
♥ : 83

85.6 11 修羅場アニメランキング11位
ゴブリンスレイヤー(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (1042)
4991人が棚に入れました
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ。」
その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。
冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。
それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった…。

声優・キャラクター
梅原裕一郎、小倉唯、東山奈央、井口裕香、内田真礼、中村悠一、杉田智和、日笠陽子、松岡禎丞
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

小鬼の報酬

【視聴完了して改稿】*末尾に追記


RPGでは「ザコ」扱いのゴブリン専門の「凄腕」冒険者の物語。

小物のゴブリン退治専門でいながら「最強」の主人公は、しかし「主人公最強」という決まり文句で語る気にはなれない。

そもそも、活劇は、その本性上、主人公は必ず勝利しなければ成立しない。
活劇において主人公が戦闘に勝利する=最強でなければ、活劇を物語ることはできない。

ようするに、活劇に対して「主人公最強」と言い放っても、それは何も言っていないのと変わらない。

なぜ「強い」のかを説得的に設定していることが、本作の特徴と言える。
なんとなく懐かしいものをまず感じるのは、80年代のアニメファンの「設定ごっこ」の匂いのせいかもしれない。


かつてアニメファンの間では、架空のアニメの設定を作り上げて楽しむ遊びが流行っていて、有名なところでは『機動警察パトレイバー』が、ゆうきまさみ を中心とした仲間内の「設定ごっこ」から誕生したことが知られている。

そうした「ごっこ」遊びでは「パターン破り」が一つの典型になっていて、よくある展開、お約束の描写などを、殊更にひっくり繰り返すことが、ある種の定番だった。
『パトレイバー』にも数々の「パターン破り」が盛り込まれていたが、さすがに才能あるクリエイターの集団だけあって、単純な「逆張り」の受け狙いにはとどまらず、後続作品の新たな「パターン」ともなる独自性に昇華されていた。

本作の「ゴブリン専門でいながら高い等級の冒険者」は、とりあえず機械的に「パターン」の逆をゆく「設定ごっこ」の「パターン破り」を連想させる。
が、逆パターンを足場にした、それこそ、かつての「設定ごっこ」を思わせる設定の突き詰めが、単なる受け狙いの逆張りではない独自性の発揮にまで至っていて、冒険の背景としての扁平な「世界」ではなく、立体感のある「世界」として異彩を放っている。

同期に放映された、「最弱のスライムが実は最強」の能力を持っている「逆パターン」の別アニメが、「逆パターン」を補強する設定が一切みられないのと比較すると、姿勢の違いは明瞭だろう。

TVアニメとしては暴力的な描写を貫いた第1話は、そうした設定を効果的に表現していた。

RPG風の「異世界」では、冒険者は「ギルド」から受けるクエストをこなすことで経験値と金銭を受け取る。
これが「お約束」だ。
たいていの異世界ものでは、こうしたルーチンは当然の前提として、改めて説明されることはない。

しかし、こうした「異世界」の仕組みを無心に眺めると、どうなるだろう。

クエストの成功に対して支払われる「報酬」はどこからやってくるのか。
依頼と支払いの業務を行う「ギルド」、そうした各所の情報を統合して処理する事務員や拠点の維持の、その費用はどこからやってくるのか。
その「世界」の住人であれば、視聴者のように「お約束」で思考停止しているはずがない。

第1話で能天気にゴブリン退治に向かう新米冒険者パーティ、あるいは背景にたびたび登場する陽気な新米たちは、まさに自分たちの「報酬」がどこから来るのか考えてもいない半人前=ルーキーであり、視聴者の分身として作中へ導入されている。


「報酬」が支払われるなら、金銭を「提供」するものがいるはずだ。
冒険者のクエストに金銭を提供するのは、すなわちモンスターやクリーチャーによって「被害」が発生しているからだろう。
そう、金銭を拠出するのが誰であれ、「報酬」を出してまで退治を依頼するのは、報酬に匹敵するほどの「被害」が発生しているからだ。ほかに理由は考えられない。
直接に「被害」を受ける者か、被害を防ぐ義務を持つ行政官か、いずれにせよ「被害」を回避するために「報酬」の金銭を拠出する。
冒険者の苦労に対する「ご褒美」で賞金が出るわけはない。

もしもモンスターによる「被害」が、平均して年に5人の死亡、といったものであれば、規模の大きな村や町なら、そのまま放置しておくこともあり得るだろう。

放置できないほどの「被害」、「報酬」を出してまで、どうしても解決しなければならない「被害」の実態を示すために、まず第1話の描写が要請された。
ゲーム的異世界への逆張りで、安直な「逆パターン」の新奇性を狙ったわけではない。
逆に、これほどの「被害」も無いのに、お気楽な「ザコ」狩りで、どこからともなく「金銭」の支払いが発生するはずはないだろう、という批評性が込められもている。

新米冒険者の「入門」として「定番」になるほどゴブリン狩りが頻繁に依頼されるものであれば、あの「被害」が果てしなく繰り返されているということだ。
妄執にも似た、主人公ゴブリン・スレイヤーの動機と行動は、こうした設定から説得力を強力に与えられている。
この説得力のために、あの第1話はある。


いったんゲーム的・空想的な「異世界」設定に異を唱えた以上、表現の方もファンタジックな架空性から距離が生じる。
原作小説がどのような文体で綴られているか知らないが、なんとなく本作が大藪春彦ふうに感じられるのは、ゴブリンに対して徹底的に非情な主人公の動機が「復讐」で、ゴブリン狩りのテクニックがまさに「狩猟」に近似しているからのようだ。

狩猟で獲物を仕留めたいなら、獲物の生態について学ばなければならない。
行動圏や生殖生態や行動様式を知り、足跡やマーキングや糞の痕跡を追って、ねぐらや移動ルートを見切って追い詰める。

鉄砲を持てば好き放題に動物を殺しまくれるわけはない。まず銃の射程内まで獲物に接近することができないだろう。

こうしたことを学ばずに山に入っても、空手で引き上げるのが関の山だ。
剣や魔法を備えていても、むなしく返り討ちにあう冒険者パーティのように。

小説では、文体を模写するパスティーシュという技法がある。
文体と、その文体で描かれるものとの間に生じるギャップ=「異化効果」の面白さを狙う技法だが、ゲーム的「冒険」を、「狩猟」のテクニックで描く「異化効果」が、「ダークファンタジー」というよりも大藪春彦=「ハードボイルド」ふうの印象を生み出している。

こうした「パスティーシュ」の雰囲気が、「パロディ」が広く浸透していた80年代「設定ごっこ」の印象につながるのだろうか。


ハードボイルドと言えば、別作品のレビューで、ハードボイルドの本質は「社会の外部から侵入した報道カメラの視線」であると書いたことがある。
大藪春彦の小説が、一般的に了解されている「ハードボイルド」風の様式から外れているのに、なお「ハードボイルド」であると感じられるのは、大藪の小説の主人公が、例外なく社会に溶け込むことを拒絶した「異邦人」であるからだ。
日本社会に侵入した「異邦人」の視線と圧倒的な暴力にさらされることで、見慣れたはずの日本社会が異界化してゆく。

本作の主人公が大藪ヒーローを連想させて、「ハードボイルド」の雰囲気をまとうのは、彼が「人間社会」=作中の用語ではヒュームの世界から逸脱した、「外部」の異端者であるからに他ならない。
「外部」にはじき出す原動力が「復讐」への強い執着であるところも、大藪との共通項だ。

「人間」の冒険者からは軽侮されているのに、他種族の冒険者と良好な関係を結ぶ描写が、互いに「人間」社会の外にいる、主人公の「外部」性を示している。

こうしたところが強力にオッサンのツボを突いて引き付けられるのだが、大藪春彦が亡くなって20年以上、最近では作品の流通も盛んではないので、あまり共感はしてもらえないだろう。

しかし、共感はなくとも、ファンタジー「異世界」の「お約束」的な「調和」の限度を超えて振るわれる主人公の暴力こそが、視聴者を曖昧に拘束している「ゲーム的異世界」の「お約束」性を告発していることを感じ取れるはずだ。
人によって、「告発」の衝撃が暴力描写への単純な不快感だと誤解されるとしても。


主人公の「外部」性は、人間「社会」の外部であるのみならず、この「世界」自体に違和する、「世界」への告発者であるのかと予感させる。

もしも主人公が「外部」性に定義されているとしたならば、浮き彫りになるのは、平和な「世界」に「外部」から侵入するゴブリンという異物を、「内部」の主人公が退治しているという物語などではない、という構図だ。
主人公の「外部」性が敵対する対象である以上、「ゴブリン」は、この「世界」に内在する、「世界」に組み込まれた一要素である以外にありえない。
「外国」から押し寄せる外敵を「国内」の英雄が防ぎとめる、といった類型で了解することはできないだろう。


主人公の視界には、この「世界」はゴブリンによる「被害」を「内包」したものであると見えている。
だからこそ、ゴブリンを「世界」から「追放」したり、「侵入」を防ごうとするのではなく、あくまで世界「内」で殺し尽くそうとする。

そんな主人公にとって、世界のすべてはゴブリンを狩るための「手段」の相関として捉えられているようだ。
各種の「装備」のみならず、カナリヤや粉塵爆発の「知識」から、協力する「冒険者」たちまで。

孤独の印象が強い冒頭から、後半には他人と交わるようになったかのように見える展開だが、しかし、その冒頭から、主人公は他者を拒絶しているわけではく、折々にきちんと感謝や謝罪の言葉を述べる様が描かれている。

問題にするのはゴブリンを狩る「手段」としての有効性であり、有効であれば何ものでも受け入れるのであって、あらかじめ何かを排除する姿勢は最初からない。「他人」もまた同様だ。

本作のキャラクターには固有名詞=個人名が与えられていないが、こうした道具的な「手段」の相関として世界をとらえる主人公の視線を反映しているのかもしれない。

「ゴブリン狩り」という動機によって配置される道具の相関。

しかし、「世界の中のモノや人といった存在者を道具的関連の相関として了解する」とは、ハイデガーが記述したダス・マン=ふつうの人の実存そのものだ。

ようするに、いっけん非情で特異に見える主人公は、(ハイデガーが正しければ)視聴者と同じく、神なき時代の「普通の人間」なのだ。

「普通のオトコノコ」が活躍するアニメが、慎重に主人公を無能力化・無個性化することで視聴者に同化させようとする作為に比べ、「普通の人間」がここまで際立つのは、やはり背景=舞台となる「世界」の設定力が優れていることと、その「世界」の外にはじき出された「外部」性のためだろう。


{netabare}ナレーションによれば、この「世界」は、「秩序」の善神と「混沌」の悪神のせめぎあいで創造されたものだ。
せめぎあいの手段が「サイコロ」である設定が明かすのは、この「世界」が、偶然性によって「出来上がった」ものであり、何ものかの一貫した「設計思想」の下に「構築」されたものではない、ということだ。
「混沌」の神と共に「偶然性」によって創り上げられた、ということは、即ち、この「世界」では「秩序」は部分的なエラーのように点在しているだけ、ということを意味する。

つまり、世界にとって「バグ」にも似た「モンスター」を排除しさえすれば、「本来の」秩序だった美しい「世界」が復活する、という一般的なゲーム的ファンタジー異世界のエンディングは、本作の「世界」には望めない、ということだ。

モンスターもまた、聖者や勇者と同様に、「外部」から「侵入」する異物ではなく、秩序と混沌のモザイクであるこの「世界」に組み込まれた不可欠の組み石であり、恣意的に抜き取ることはできない。
最下級モンスターである「ゴブリン」による「犠牲」もまた。

戦闘の決定的な場面で、主人公が振られる「サイコロ」を幻視するように、アインシュタインの確信に反して、この「世界」の神々はサイコロを振る。
この「世界」の神々は、スカウターによって計測される能力値が大きければ自動的に勝利が「保証」されるような、定められた「秩序」を約束しない。

高等級冒険者であっても、ちょっとした加減で死を迎えるこの「世界」を、もっとも的確に象徴するものとして、本作の「ゴブリン」の設定がある。

単体であれば半素人でも撃退できるザコ。
しかし、群れとなれば一撃で消し去ることはできない。
必然的に撃ち漏らしが発生し、逆襲や逃走を防げない。
逆襲の手数が多くなれば、冒険者は対処しきれず致命傷を負う。

こうした設定によって、「最弱」のゴブリンは、状況次第で、新米が無事にクリア出来たり、ベテランが落命する予測不能の結果を導く。

無事にゴブリン狩りをクリアした新米は、しかし2回目には全滅するかもしれない。
ベテランであれば、5回は成功しても、6回目には死ぬかもしれない。
高等級冒険者でも、100回続けてクリアし続けられる保証はない。

丁半博打でサイコロの出目を永遠に当て続けることはできないように、誰であれ何時かは必ず敗れ去るであろう「ゴブリン」は、こうして「神々のサイコロ」性を象徴している。
勇者であっても敗れて不思議ではない「ドラゴン」や「魔王」では、サイコロ性は明瞭にならない。
容易に狩れつつ根絶は困難な「ゴブリン」こそが、この独特の「世界」を象徴する。

ある意味では現実世界そのものといった身もふたもない「異世界」だが、この現実に似た「世界」が、本来は反現実的な空想の産物である「異世界もの」と比べて独特の印象をもたらすのは皮肉だ。
量産化される数多の「異世界もの」が、いつの間にか制度化した「お約束」によって奔放さを失った類型と化しているのだと暴露する本作の「世界」は、やはりゴブリンを足場にしているからこそだろう。

しかし、勝利が「保証」されないということは、逆に敗北が「運命」づけられてはいない、ということでもある。
「ゴブリン」狩りの道具として「世界」の全てを活用しようと企てる主人公の姿勢は、「サイコロ」の目がどう出ようとも勝利する手段を必ず確保する意志の現れだ。

確率的にいつかは訪れる「ゴブリン」による「死」=「敗北」を絶対に回避する意志。
いわば「神々のサイコロ」=世界の仕組みを越えようとする主人公の意志は、やはり「世界」の「外部」性から生じていることは明らかであるように思う。
サイコロを振る神々の世界で、神なき時代のダス・マンに近似するのは必然なのだろう。


最終エピソードで主人公と共にゴブリンとの野戦に挑む冒険者の群れは、「狩猟」に似た「ゴブリン狩り」とは打って変わり、ファンタジー風のバトルでビジュアル的に楽しい。

多数の冒険者と協調して野戦に挑む描写は、主人公が偏屈さを捨て、他者と親和する「和解」を表現している、わけではない。
そもそも最初から、主人公は他者を拒絶などしていない。

主人公と共に冒険者たちが一つにまとまるのは、むしろ主人公の視界に映る「世界」がどのようなものであるのか、その「外部」の視線に映る「世界」の実相を冒険者たちに共有させるためであるように見える。

社会外から侵入するハードボイルド探偵の「外部」の視線が、その社会の汚れて歪んだグロテスクさを「内部」の人間たちに突きつけるように。

ハードボイルドとは、不愛想なのに時折キメ台詞を口にしたり、マッチョがタフを気取るポーズのことではない。
それらは「内部」を告発する「外部の視線」を表現するための技法であって、本質は視線の「外部」性にこそある。

「サイコロ」に振り回される無秩序を疑問視しせず「世界」を肯定する冒険者たちに、「世界」の実相を垣間見させる野戦は、冒険者たちに自覚があれば「世界」の足元を見極める視線を身に着けさせるだろう。

だが、視線の外部性は、単純に外部に立っているということではない。
否応なく「外部」の視線で見つめてしまう存在でありながら、しかし同時に「内部」に囚われて外側に立つことができない分裂と矛盾が、「ハードボイルド」を駆動する。

はじき出された「外部」の視線で「世界」を見つめつつ、「想い出」の象徴である牛飼娘によって強力に「内部」へと繋ぎ留められる主人公もまた、冒険者たちとの結びつきによって、一層「ハードボイルド」性が強化されるだろう。

同時に、野戦によって主人公の「外部」の視線を垣間見た冒険者たちの中から、いつか「ハードボイルド」な冒険者が誕生するかもしれないと想像させてくる。

それは、今日は雑兵扱いされている、新米冒険者の明日の姿かもしれない。
そう、「たまたま」身に着けた防具で命拾いした新米は、その意味を掴むことができたならば、生き残っていくことが出来るかもしれない。
ハードボイルドに。


アニメやマンガでは、「復讐」は、「虚しい」「何も生まない」と薄っぺらい説教をされることが多い。
が、「何も生まない」とは、第三者が外側から観察して、費用対効果の経済効率を測定しているに過ぎない。
今このときを「復讐」を糧に生きる主体の前に、経済効率が何の意味を持つだろう。

冒険者たちとの野戦を通過し、いつかは「冒険」したいという希望を漏らすに至った主人公は、「復讐」の先へ向けた視線を獲得したと見える。
が、それは経済効率を受け入れたからではない。

復讐を果たしたとき=「ゴブリン」を絶滅させたときに思いを馳せるのは、「世界」の象徴である不可欠の構成要素が除去されたとき=「世界」が決定的に変質したとき、初めて「世界」を肯定して受け入れることができるかもしれないという(半)自覚の芽生えだ。
裏返せば、「世界」がこのままである限り決して肯定はしない/できないという、いま現在の、冒険者たちとの距離感でもある。
と同時に、「新しい世界」に出会う「冒険」は、「世界を変質」させるだろう「ゴブリン狩り」と根底で通じているのだという無自覚の気付きを、主人公の「冒険者」への憧れの芽生えは示している。


「神に抗う」「神に反逆する」と仰々しく看板を掲げるアニメは数多い。
本作の主人公が、世界の命運よりもゴブリン退治を志向するのは、こうした「パターン」の「逆張り」に見える。

しかし、「世界を象徴して」いる「ゴブリン」の退治において、「神々のサイコロ」を拒絶する意志は、すなわち世界を創った「神に抗っ」て「反逆す」ることと等しい。
矮小な小物狩りに特化した主人公は、決して「勇者」を補完する「日常の守護者」ではなく、その突き詰めによって、「世界」の根幹と支配性に挑戦しているのだ。

たった一つの「駒」では「何も変わらないだろう」という神々の傲慢なナレーションは、主人公によって「世界」の足元が掘り崩されていったとき、その無自覚をさらけ出すことだろう。
この「駒」は、多数の冒険者はもとより、必要とあらば「勇者」をも道具に使うに違いないのだから。

狭小な個人的意思が、実は「世界を変える」ことと等しいのだと描く物語は、この設定の突き詰めによって実現している。
「報酬」を発生させる果てしのない「被害」を撲滅する、煉獄にも似た「ゴブリン狩り」の向こうに、「世界」が変質する希望が微かにほの見えるようだ。



こうした物語を追うと、やはり本作は「ダークファンタジー」ではなく「ハードボイルド」の様式で描かれていることが必然のようだ。
ダークファンタジーがあくまで暗黒の世界の「内部」で完結する物語であるのに対して、主人公の「外部」性が「世界」に対立する本作は、やはり「ハードボイルド」だろう。

本作のキャラクターは固有名詞を持たず、名前を呼び合うことはないが、主人公も例外ではない。
主人公の字名すら、ゴブリンスレイヤー=オルクボルグ=小鬼殺し、と固定してはいないのは、ハメットの『コンチネンタル・オプ』に代表されるハードボイルドの「名無しの探偵」の系譜に連なる存在である証のように思われる。

愛想がないのに女性が惹き付けられる主人公だが、本作やアニメに限らず、はぐれ者が女性にもてるのは物語の定番でもある。
ハードボイルド探偵のような、主人公を始めとする「はぐれ者」に女性が惹かれるのは、(ちょっと嫌な言い方だが)建前に反して女性が社会の中心部から排除されている現実の反映なのかもしれない。
「女子供」という言い回しに典型的なように、社会人未満として社会の中枢から遠ざけられる「周辺」性が、はぐれ者の「外部」性と親和するのだろうか。

本作では、殺される寸前で死を垣間見た、日常と冒険の境界に立つ受付、人外の種族、といった「周辺」性や「外部」性が、主人公の外部性と引き合う。
現象面だけ見て「ハーレム」というのは少し表面的に過ぎるようだし、「女性は視聴に注意」などと殊更に本作から女性視聴者を遠ざけるのは、余計なお世話というものだろう。



TV放送されるアニメであれば、放送に当たって様々に制限が付けられる。
第1話は、それでも制限の中で表現の限界を探る意気込みが感じられた。

が、8話では、TV的な制限で作品の雰囲気を損なう描写があり、少し残念な気がする。

奇跡によって蘇生した主人公が起き上がるシーンで下穿きを身に着けているが、設定やストーリーの流れからすると、ここでの主人公は全裸であったほうが自然だろうし、それで問題があるとは思えない。
一目瞭然でワザとらしく不自然な、下着をつけたビジュアルは、TV放送上の制限ではあるのだろうが、「この通り、放送に配慮しております」という宣言のようなもので、「物語への没入」が「放送の視聴」へと引き戻されて、白ける。

つまらないと言えばつまらない言いがかりだが、だからこそ、こんな下らないTV放送配慮が表面化して作品の雰囲気を損ねるのは、それこそ「つまらない」ことだと思う。




友人と呑んだ時に本作の話が出たのだが、友人の評価は低かった。

上記の感想は、「復讐」に憑かれた男が「世界」に敵対している、という視聴から生じたものだが、友人は「ゴブリンスレイヤー」とは「ゴブリンをスレイ」する「職業」名と視聴したらしい。

主人公のゴブリン狩りを「仕事」とみなせば、なるほど、「仕事」への取り組み方や向き合う姿勢、何より受益者である「消費者」の満足といった点で、まったくバランスを欠いた現実味のない「仕事」に見えるのも無理はない。

しかし「仕事」という点から読み返してみると、主人公とギルドの冒険者たちとの違和は、「復讐」としての「狩り」と、経済的な「職業」としての「冒険」の隔たりでもあるのだなと思えてくる。

異種族の冒険者との良好な関係は、彼らの「冒険」が、「好奇心」や「宗教的な修行」といった「仕事」を超えた非・経済的なものであるところに、「復讐」と引き合う根拠があるのだろう。

視点によって、同じ「世界」でも全く違う光景が見えるのだなと、ちょっと面白かった。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

途中で断念したにしとく

6話までの感想{netabare}
世界観がようワカラン。
リアルを追求してるのか放棄してるのか…どっちなん?
ゲームのパロなんてさくまあきらが散々やったし今更やられてもなぁ。
多分スポンサーは分かってて言ってるんだろうけど、これをダークファンタジーと謳ってて「?」。
今期放送されてる別作品で例えると、もし“ユリシーズ”を本格歴史小説って言われてたらモヤっとすると思うんだけど、そんな気分。
ただのゲームのパロディ作品でしょう。
TRPGにしろゲームのシステムってリアルの生活をデフォルメしたもので、それを更にデフォルメ重ねたところでリアルにはならない。
あれだ、藤田咲に初音ミクの物真似させても素の藤田咲とは全く違うものにしかならないって感じ。
だって、ねぇ。
野生動物よりも恐ろしい魔物退治を専門にしてるハズの冒険者が、鉈持ったアイヌより弱そうなんだもの。{/netabare}

総評というかなんというか{netabare}
あんま言いたくないんだよなぁ。
言ったところで「じゃあお前はどうなんだよ」「そんなこといえるくらい立派なのかよ」って言われたら返す言葉もなく言いよどむ事柄でして。
かといってそうやって黙り続けても鬱憤がたまるばかりでして。
なるべく別作品挙げたくないんだけど、共通した「アカン方向」ってのがあって…昔からあるものではあるんだろうけど、ラノベってジャンルに於いては“キノの旅”が奔りかなぁ、と思ってて。

皮肉ると皮肉った対象より偉くなった気になれる、イヤな感情ではあるけどまぁ分かる。
けどね、それが有名な逸話「お菓子を食べればいいじゃない」にしかなってないのはどうなんだろう。
もっと詳細に書くと、貧困にあえいでる人が「パンすらロクに食べられない」と言ってるのを聞いて、「パンが食べられないならお菓子を食べれば良いじゃない。こんなことにすら気付かないなんて大衆(この世界の住人)はナンてバカなんでしょう」とふんぞり返られても「いや、アンタの方がよっぽど…」としか思えない。
要はパンよりも菓子のほうが高価って前提(常識)があるにも関わらずそれを無視し、解決にすらならない解決策を持ってこられても困っちゃう。
世間知らずのバカが知った口利いて「ボクってなんて賢いんだろう」って振舞われても「なんだよコイツ」にしか思えない。
“トネガワ”でネズミ講を「なんて新しいビジネスモデルなんだ」と持て囃してた海老谷と変わらない。
厄介なのはこれはあくまで「パンよりお菓子の方が高価」っていう常識が前提で、もしこれが創作世界で「お菓子の方がパンより安い」って設定なのなら成立はするんだけど、じゃあそれは前もってハッキリと提示しておかなければならない。
この基本設定をボヤかして煙に巻いて賢いつもりになってた(と自分は感じた)のが“キノの旅”で、どうにもこの悪習が綿々と続いてる気がする、“劣等性”とかね。
ヤベーのは「前もって提示しておかなければならなかったこと」が、「説明するまでも無い常識」と「書いてる人が常識知らずで本当に知らなかった」の二者に分かれる中、後者側の人間が前者のつもりになってるのが痛々しくて。

で、話をゴブスレに持ってくると、やってることが既存ゲームに対して「お菓子を食べれば良いじゃない」って言ってるだけにしか見えない。
「そんなことは分かってるよ、ゲームだから端折ってるんだよ」としてた賢い先人に、そんな事情を知らん無能がダメ出しして勝った気になってるだけにしか見えない。
バカほど人の気遣いに気がつかない。

まず1話のレイプシーンだけど、「批判してる人はあのシーンがショッキングだったから拒絶起こしてる」みたいなこと言われるけど別にそれはどうでもいいんだ。
もしあれがダメって言う人は小池一夫の作品読もう。
残酷描写の良し悪しではなく、それをすることで他の部分に与える影響のほうが問題でして。

そうねぇ、最初のギルドの有り様からしておかしい。
ゴブリン退治…だけでなく、モンスターの被害に会ってる村が金を出してギルドに討伐依頼して、ギルドは冒険者に公募かけて名乗り上げた人が退治に向かう、と。
…?
村人からは前取りしてーの冒険者へは後払い?
え…これじゃあ「村滅んでくれたほうが・冒険者死んでくれたほうが儲かる」にならない?
汚職待ったなしだと思うのだがどういうこっちゃ?と思ってちょいと調べてみたら…えっ、作中のギルドって国営?
…??
年貢取って更に依頼料せしめるってこと?
ってか1話では「とても依頼をこなせそうもない冒険者」を村に送ってなかったっけ?
依頼こなせないどころか孕み袋として母体を提供する形になって更に悪化させてなかったっけ?
国営としたら大失態なんじゃ…なんでこんな???
もうこんなの「意図的に使えないやつを送った」って噂立ちそうなもんだが。
競合他社があったら即座にそっちに客取られて潰れるところを、国営として独占してるワケだ。
ってことで国やギルド自体が腐敗してるって話か?と思ったらそうではないっぽい。
改めて言う、

金のみで動く・金額次第で何でもやる・金こそが全て

っていう拝金主義ならそれはそれでいいんだ。
現ナマでしか受け付けないみたいだし、ギルドの隣に高利貸しや悪徳両替屋や人買い屋が当たり前のように併設されてる、それならそれでいい。
受付嬢はクソの権化で国王はアホの極み、それならそれでいいんだ。
けどその後の作中描写はそうでないらしい、むしろ優良企業(組織)みたいな扱いでもう意味が分からん(わかってるけど)。
これは他のこともほぼそうで、最初に印象付けた出来事に対し、その後の描写がそれに背く形になってて、「お前何言いたいの?(わかってるが)」って中身になってる。

あんまダラダラ長く書いてもしょうがないので(といいつつもう充分長いけど)先に言っちゃうと結局これ、なろう系の鉄則「他人に厳しく自分に甘い」の「自分に甘い」の部分をののままに、「他人に厳しい」の部分をより過激にしただけ。
自分に甘いの部分に関してはイセスマなんかと変わりない。
ああ、ここでいう自分ってのは自己投影先のゴブリンスレイヤー並びにそれを賞賛する喜び組ね。
他人ってのはMOBのこと。
わざわざ人前で部下を叱り付ける上司ってのはよく居るけど、叱り付ける部分を殴る蹴る追加しただけ。
上司そのものは社長(神様=作者)に気に入られてて何一つペナルティは無く、他人に厳しいシーンだけを見て「なんて厳しい人なんだ」と騙される人も居るだろうけど、その実「自分には甘々」ってのが透け透け。
話題の1話のレイプシーンだって所詮は他人(MOB)、もしエグさを売りにしたいならもっと主人公(作者や視聴者が投影するキャラ)と親交を深める・充分感情移入させてからやりゃあいいのにそうじゃない、温い。
それでいて他人がゴブリン被害受けたら介錯するクセに自分がやられたら処女同衾で復活だってさ。
それ以外でもやれ改造転移スクロールだの小麦粉粉塵爆発だのセメントだの、前もって先の展開を知ってるとしか思えない準備の良さ(神様に気に入られてるので)。
難局を脱する際、あくまで普段持ち歩いてる特別でもなんでもないもので特殊な使い方をすれば「機転を利かせた」になるけど、ピーキーな道具をピーキーな場面で都合よく準備できてるのはご都合主義でしかない、お前未来予知能力者かよと、アクエリオンの不動指令かよと。
TRPG語るならエンカンブランス気にしよう。
えーっとかつて緊張感やピンチ演出について書いた事がある気がするけどそれではまだ説明足りてなかったなぁ…。
ピンチっていうのは「先の展開知らないで分の悪い賭けに打って出ざるを得ない状況」であって、それこそ運を天に任せてサイコロを振る瞬間であって。
先の展開知ってる限りはどんなに怪我しようがピンチじゃない、どうせ助かるって分かってるんだから…そういう意味では「異常な用意の良さ」はマイナスにしかならない。

他にも結局ゴブリンスレーヤーは誰からも悪し様に扱われない。
イントロダクション見ても「彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく」と、あたかも他人からどんなに恨まれようがゴブリンさえ倒せればそれでいいって印象を受けるが実際はそんなことは描かれていない。
なんとかゴブリン倒せたけど村人から「殺してやる」と恨まれることはない。
道すがら村人がレイプされてて助けてくれとすがられるけど犯人がゴブリンでないので「あっしには関わりのないことです」と素通りすることもない。
(牧場襲ったのがゴブリンでなかったら見殺しにしてた、くらい言わせればいいのに)
ずっと最弱(と認識されてる)ゴブリンばかり狩る変人扱いかと思えば吟遊詩人に歌われる英雄扱い。
これに関してはひょっとしたらドンキホーテよろしく笑い者として知れ渡ってるのかな?と思ったけど、サンチョのようなツッコミ役ナシでひたすら「ゴブスレのやることは正解」になるのでまぁ気持ち悪い。
「頭おかしい人の頭おかしい行為」ではない、正解引いてるんだから。
世界はゴブスレを賞賛するための道具に過ぎない。

まぁなによりも、だ。
ルールブック読んだだけで、一人でプレイしただけで、TRPGやったことないでしょ?
ってのがモロバレで。
ここら辺なぁ…鼻にかけたくないし、ある意味TRPGやったことある人にもキツいこと言うことになってしまうんだけど、現在廃れてるのは廃れるだけの理由があるワケで。
よく知らない人が昔そんなのが流行ったって噂だけを聞いて、妙に高尚なモンだと勘違いされるのもこれまた困ったモンで…。

TRPGを食った一因(あくまで一因)として格ゲーがあるけど、“ハイスコアガール”を見てもらえれば分かりやすいけど、癇癪起こして台バンする人って当たり前のように居ました。
TRPGだってそういう人が参加することはあるワケで…それでいてゲーセンの店員のような強い強制力を持った人ってのは居ない。
じゃあそういう連中野放しにしたらどうなるの?ってのは火を見るより明らかでしょう。
またそういう人を寄せ付けないようにしたら閉鎖的にならざるを得ないし、まぁ廃れて行くばかり。
高尚な遊びとして高尚な方のみが集う高尚な場(その場合私もお断りされちゃうけど)なんてのはあり得ないワケで…なにより自分が高尚だと思い込んでる人ほど厄介で。

で、だ。
ゴブスレの内容ってさ、そんな「廃れさせた奴ら」の行動まんまソレで。
私は存在は知りつつ最近まで専門用語までは知らなかったのだけど、和マンチとか吟遊GMとか言うらしいね、詳しくはググって。
むしろそういう悪行を悪行と知らずにカッコイイものと認識してるらしく、正に自分は高尚だと勘違いしてる手合いそのもの。
(かといって排斥したところで閉鎖的なのが加速するだけではあるんだけど)
「オレって糞野郎」と思ってるならゴブスレはもっと世界から悪し様に扱われさせるっしょ。

ここら辺は本当なぁ…マトモにやってた人にもプライドはあるワケで、「どうして廃れたのか」を喧伝するには口が重たかったのかなぁ。
現在の認識ではこれが正しいTRPGになっちゃうんですかね?
ちと他の作品でも(古い人から見たら)TRPG分かってない描写があっていい加減不満爆発してめっちゃ長文書いちゃいましたが、結局は「もっと勉強してくれ」に尽きます。
イメージだけでマウント取りに語ってるっていうのが丸分かりでね…所詮他作品キャラを寄せ集めたメアリースーではこれが限界なのかも知れないけど。

長々と書いてしまったけどこれにて、長文失礼。{/netabare}

追記{netabare}
ああん、そういうことそういうこと。
ダラダラ長文なだけで全然主張が見えてこないクソ駄文だと自ら思ってるけど、それに引き換え他の方の感想がやっぱり端的で素晴らしい。

↑で「ググって」って言葉で端折ってしまったけど、“吟遊GM”の件。
実際それってどういうこと?というと、要はGMの操るキャラクターが無双して大活躍して賞賛浴びるのが最大の目的で、参加プレーヤーはその引き立て役に徹する(徹させられる)ってプレイスタイルのことです。
そんなんやろうと思えば容易な話で…だってGMはこの先何があるか知ってるんだもの、この先どんな罠があるか知ってるんだもの、この先何が必要だか知ってるんだもの、敵はどうやれば倒せるか知ってるんだもの。
GMにとって気に食わないヤツ(のキャラクター)はテキトーな理由で悲惨な目にあわせるのが可能なルールなんだもの。
例えば初見では絶対分からない罠にプレーヤーを引っ掛け、どんな罠があるか前もって知ってる(当たり前だが)GM操るキャラクターはそれを颯爽と回避し(これといった理由は無い)、「お前こんな罠も分からないの?バカなの?」といってマント取るの。
「オレ(の操るキャラ)はなんて有能なんでしょう」ってのを見せびらかすのがメインで、プレーヤーはそれのための踏み台、そういう精神に侵された奴がGMを務めるTRPG。
それが更に深化して自キャラを引き立たせるために参加プレーヤー(のキャラクター)には泥水啜れ・肥溜めで溺死しろ・ゴブリンに犯されて死ね、さもなくば賞賛しろってのを強要し出す始末…ゴブスレにはそれしか感じない。
自分はそういうのはGM接待プレイと呼んでましたが…まぁ参加はしたくないですね。
で、GM接待プレイを許容できる人はこれを面白いと言っても差し支えない。
もうそこら辺になってしまうと良い悪いの話では無く許容できるか否かなだけかと。
私は許容できない、それだけ。
ただちょっと怖いのは「え、TRPGってそういうもんでしょ?」って風潮になってるのならそれはどうなんだかなぁ…?{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 11
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

彼の何に魅かれるのか考えたとき、人間の本質が見えてくる。

2018年12月30日 記載
子供の頃って、自分は何にでもなれると言う万能感で溢れていました。
根拠の無い自信で、無謀すぎる思考に取り巻かれた世界
叶えたい夢があったなら簡単に叶える事が出来て。
信じたい理想があった時、それは確実に成就出来る。
私自身も、本気でそう思っていた節があります。

勿論、そんな事は有り得なくて、在る訳無くて。
役割が伴わなければ、存在を為せないのはサルトルの言う通り
しかし、その期間は人間として1番強い時期でもあります。
無条件に「夢」や「理想」を信じられる。
「何にでも」にはなれなくても「何か」にはなれる。
全ては叶えられなくても、真に目指したい夢には到達出来る。
全ては成し遂げられなくても、信ずるべき理想には到達出来る。
子供の「思い」と言うのは、人間が本来併せ持っている「強さ」であると、私は感じます。

無知故の強靭、無恥故の蛮勇
そんな風に信じている人を馬鹿者と吹聴する大人もいる事でしょう。
しかし、そう考える事の出来る「強き思い」は何物にも変え難い信念です。
そう考える事の出来る「強き思い」は、決して覆せない覚悟となります。
そこに到達した際の役割を全う出来るだけの「覚悟」と「信念」があれば。
「夢」や「理想」なんて、決して幻ではないのです。

そして、そんな強気さえも浮かばなくなっていた今日この頃、私は本作に出会いました。
主人公は「何にでも」にはなれず、「なりたかった何か」にもなれず、「なりたい自分」が分からなくなっていた人間でした。
だからこそ自然、彼に感情移入して物語を楽しめた次第です。
現在の自分とどこか似通った部分を垣間見て、その際に私は、人間の本質を見つけたような気がします。

本日のレビューでは、少しその事についても書き添えると致しましょう。
今回御紹介するのは、喪失を取り戻す男の話
何も無い自分に「意義」を見出した『ゴブリンスレイヤー』の物語です。




【あらすじ】
これは、ある男の物語
英雄ではなく、勇者にもなれない。
ただ、小鬼を殺すだけの男の話

全てが運と知略で繰り広げられるこの世界
そんな盤上で、1人の男は只管ゴブリンを殺す。
そこにあるのは復讐を超えた義務
そこにあるのは後悔を越えた殺戮

武勇伝や英雄譚はお呼びでない。
そんな華々しい世界は、ここにはない。
小鬼を殺し、殺し、殺し、殺し続けた血の道があるだけだ。
「お前に小鬼が殺せるのか?」
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」

これは、そんな彼が織り成す「世界」の話
英雄ではなく、勇者にもなれない。
ただ、小鬼を殺すだけの男が真に成りたかったモノを、見つけるまでの……
「世界」を超えた『世界』の話だ。




{netabare}
1年が終わりました。
艱難辛苦の厄年でした。
個人的事情は抜きにして、昨年のアニメを振り返ってみると、どこぞの細胞やら、どこぞのお兄さんやら、「働く」事をテーマの一要素としたアニメが多く出ていたと感じます。
「労働賛歌」を謳ったり、「働く事の意味」を見つめ直したり、十人十色
「娯楽は時代を反映する」
娯楽に反映される程、労働に苦しむ今の社会って危険なんだろうなと感じた1年でした。

屈指のジャパニメーション国家もとい「労働問題」に辛苦する国、日本
これまで培ってきた産物から社会問題へ言及するのはよくある事
ディズニーやチェコアニメーションなんて観るとよく分かります。
ただ、それはそれとして、昨今の「あからさま」なのは嫌いじゃねえけど観たくねえと思ってしまうのです。
「働く」と名の付いた作品や、明らかに働く事をテーマとしている「勤務地」が舞台のアニメ
「辛い事もあるけど働くのって良いよね!!」みたいなポジティブメッセージを随所に感じてしょうがありませんでした。
そんな短絡的思考で容易に割り切れる問題じゃねえよ。
そう考えた結果、過労死する惨状がこの世界にはあるんだよ。
こういう「前向き」に感化されたら、自分の思考自体がよからぬ方向へマインドコントロールされてしまう。
労働嫌いな私は上記の要素も相俟って、そういった作品は観る事こそあれどあまり嵌れない始末でした。

そして、私のそんな心境は『ゴブリンスレイヤー』において、正に熟考を発揮します。
しかし、それは私のお気に入りの形で。
暗喩的且つ的確なメッセージで以って。
不快にならない程度に、上手く描かれていました。
そう、本作はそんな適度のバランスに保たれた世界で、「働く」と言う事を自然に考えさせてくれる作品なのです。
正確に言えば「労働」を基点とした「人生観」について、と言う所でしょうか。
「働く」事によって「人生」をどのように謳歌するか。
自然に考えさせてくれる描写が非常に多かったと言えましょう。

その大部分はゴブリンスレイヤーと言う人間から。
彼と言う「冒険者」に魅かれた結果、生み出された産物でした。
冒険者としての職業が成立する世界
主人公のスタンスは自分の現在と似通った箇所が多かったです。
「はたらくぞ はたらくぞ 毎日毎日戦場」の世界
誰もが向上心に溢れ、ドラゴンやらオーガやら悪魔やらロックイーターやらを倒して上へ上へと伸し上がろうとする世界
その中で、黙々と最弱モンスターであるゴブリンのみを狩り続ける彼、ゴブリンスレイヤー
成し遂げられるのは小さき事だけ、社会の風潮に溶け込めない逸脱者の自分と重なりました。
この先、ゴブリンを殺せなくなる日が、働けなくなる時がやって来る事に困惑を覚える彼、ゴブリンスレイヤー
「未来」「将来」と言う言葉がずっと迫っている、先なんてさっぱり分からない日々を送っている現状と重なりました。
結局、「先の事」なんてちっとも分からなくて、目の前の事を精一杯やるしか無いんです。
今を生きていくだけで精一杯、生きているだけで丸儲け。
そう考えていく事でしか、自らを保ち続けられない自分を、私は彼から見出しました。
弱き人間の本質を、彼を観ていた自分に見つけたのです。

そしてだからこそ、小鬼の「恐怖」を身を以って痛感しているゴブリンスレイヤーが、社会の「部外者」である彼だけが、その対処の為に彼等だけを狩り続けると言う姿勢に、私は痺れてしまいました。
あくまで自身のスタンスを貫き続け、その結果、他者からどのような目で見られ、蔑まれ、怯えられ、馬鹿にされようとも、その意思を曲げません。
そして、そんな自らの抱いてきた信念が、行動が、少しずつ実を結んでいきます。
偶々助けた女神官から、彼の逸話を聞いて集まった妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶に広がり、剣の乙女との邂逅を経て、最後にはギルド全員と意思の共有をするに至りました。
彼が培ってきた努力の体現には、感極まるより他に無いでしょう。
そして、その過程の変遷が彼の行動をずっと見守り、信じ続けてきた牛飼娘をも救ってしまいます。
牧場と言う、ゴブリンスレイヤーと牛飼娘の「帰る場所」
その「聖域」が元の形を維持し続けられた事で、そこからまた「冒険者」として旅立つ事が出来るのです。
この構成が、もう堪らなく素晴らしかった。
強き人間の本質を、彼女を観ていた彼に見つけたのです。

それは確かに、無駄じゃあなかったんです。
彼がこれまでゴブリンを殺し続けてきた過程は、決して無かった事にはならなかったのです。
目の前の事を精一杯やってきた、現在のみを見据えて生きてきたゴブリンスレイヤーの5年間は、決して無駄ではなかったのです。
私の胸はどうしようもない幸福で胸が張り裂けそうになった次第
そして、辿って来たこれまでの日々は、彼に1つの夢を呼び起こさせます。
子供の頃から、なりたかったもの
自分が叶えたくても、叶えられなかったもの
今でも、まだ叶えたとは思えていないもの

「冒険者」

自覚した彼は「死ぬまで生きていく」人生の中、追い続けるでしょう。
人間の「強さ」を取り戻した彼は、自らの道程を求め続けるでしょう。
「冒険者」になると言う「夢」を。
「冒険者」として生きたいと言う「理想」を。
「部外者」から「冒険者」へと変化した彼の「物語」は今、始まるのでした。
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まるで、偉大な物語の中にでも迷い込んだような気分です。
闇や危険が一杯に詰まっていて、その結末を知りたいとは思いません。
幸せに終わる確信がないから。

こんな酷い事ばかり起きた後で、どうやって世界を元通りに戻せるんでしょう?

でも、夜の後で必ず朝が来るように、どんな暗い闇も永遠に続く事はないんです。
新しい日はやって来ます。
太陽は、前にも増して明るく輝くでしょう。

それこそが、人の心に残る偉大な物語です。
子供の時読んで理由が分からなくても。

今ならフロド様、なぜ心に残ったのかよく分かります。
登場人物達は重荷を捨て、引き返す機会はあったのに帰らなかった。
信念を持って道を歩き続けたんです。

(フロド:その信念って何だい?)

この世には、命を懸けて戦うに足る、素晴らしいものがあるんです。

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』サムワイズ・ギャムジーの言葉より抜粋
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振り返ってみると、この『ゴブリンスレイヤー』と言う作品は、全てを喪った者の「再生」を描いた作品だったと感じます。
自分にとっての世界が崩れた時、人は別の何かにまた「世界」を見出します。
彼にとっては、それがゴブリンであり、スレイであり、ゴブリンスレイでした。
「姉」と「過去」に囚われた彼が、「世界」を小鬼殺しと言う殺戮に見出すのも必然と言えましょう。
しかし、その「世界」自体がそもそもにして狂っていた時、脱却する事は容易くありません。
何故なら、そこに彼は生きているから。
そこが、彼にとっての「世界」だから。
世界とは、良くも悪くも、人間にとっての生きる指針なのです。
それは、現実でも盤上でも変わらないでしょう。

しかし、その囚われた「世界」の中でそれを超える『世界』に出会えたなら……
その『世界』の数々が「世界」を生きる彼自身の「再生」を生み出したなら……
彼の「世界」が『世界』に取って代わる日も近いはず。

『世界』
それは、冒険者になると言う「夢」
それは、ゴブリンに捉われない愛すべき「仲間達」との日々
それは、自分の事を信じて待っていてくれる「大切な存在」
それはきっと、彼自身が元来望み、信じ、願っていたモノ
彼がずっと、子供の頃から求めていた「強き思い」なのです。


「行ってきます」
「ただいま」
上記の言葉は、そんな彼にとって、非常に重くて尊い挨拶
「冒険者」として旅立ち、「大切な者」の元へ帰る為の応酬として、非常に重くて尊い挨拶
だから、私は願います。
この『世界』を繋ぐ架け橋が、いつまでも彼の元で生き続ける事を。
この『世界』に満ちている、優しき希望が彼の中に芽生え出る事を。
心の底から、願うのです。
願うより他に無い、視聴後の私に満ちた感傷でした。
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Let out your strength from within, from within
力を注げよ 心の底から 心の底から

Then you will begin to appreciate the hope
ならば君は この優しい世界に満ちる希望に

In this graceful world
感謝し始めるのでしょう
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Let out your cries from within, from within
叫びを放て 心の底から 心の底から

Remember who you used to be
昔の自分を思い出して

Everyday can be your new beginning
どんな日も 君の新しい始まりになるのでしょう

Mili「Within」歌詞の一節より抜粋
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https://www.youtube.com/watch?v=3UJ_mERvw3A




P.S.
2018年も様々な方面で魅力的なヒロインが多く登場しました。
そして、本作で私は本年度No.1のヒロインを見つけられた次第です。
それは、ゴブリンスレイヤーの幼馴染、牛飼娘
誤解されやすい彼の思いをきちんと汲み取ろうと行動し、読み取っています。
彼と真摯に向き合って、語り合って、受け止めています。
そして、その上で、ありのままの彼を理解しようとしています。
それらの努力が功を奏したからこそ、お互いが相手を「大切」であると言う想いを惜しみ無く披露出来ているのです。
素晴らしき最高のヒロイン、及び主人公との強い関係性でした。
彼女はずっと彼を信じていられる。
彼女は彼にとっての『世界』となれる。
彼にとっての、新しい『世界』になれる。
最終話を観て確信した、生涯忘れられない少女だと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

72.6 12 修羅場アニメランキング12位
俺を好きなのはお前だけかよ(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (480)
1923人が棚に入れました
ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!! もちろん、意気揚々と待ち合わせに向かうよね。そしてそこで告げれれた「想い」とは――……「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。……やめだ! やめやめ! 「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかもしれないからな! そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院菫子。俺はコイツが嫌いです。なのに……俺を好きなのはお前だけかよ!! 自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子たちのちょっと刺激的な学園青春(?)コメディー、ここに始まる!?

声優・キャラクター
山下大輝、戸松遥、白石晴香、三澤紗千香、内田雄馬、三上枝織、東山奈央、斉藤朱夏
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

惰性で最後見たけど、別に悪くない

確かに3話で区切って終わらせても良いくらいではあった。
{netabare}兎に角、地区大会決勝が特異点になってるのは草。東口と西口でエースが負けて隠れて泣く様を見て惚れるひまわりとコスモス。そんで主人公にエースの太陽とくっつけてくれるようそれぞれ頼む。肝心なところであり得ないくらい緊張するし、安易に主人公に抱き着いたり、二人きりでデートしたり。ワンチャンスあるかもと主人公に期待させておいて地の底に突き落とす。
そんな主人公を好きなのがパンジー。僕もあんな娘が好きだけどね。主人公いい子ぶってるのは少々ムカつく。
そして、エースはパンジーが好きでこれまた主人公に手伝ってほしいと頼む。これまた、地区大会だし、例の白いベンチ登場。地区大会決勝で励まされたのが好きになった理由らしいけど、後で実はパンジーではないと明かされる。
断るとエースはひまわりとコスモスのあからさまな好意を利用して主人公に関することをあることないこと言う。好きな男の言うことしか彼女は信じないものだから、主人公は孤立していじめられる。
いじめかたが少しおしゃれ。机にゴルフコースできてたらむしろ嬉しいかもしれない。
パンジーだけは味方でエースのクズさを明らかにしつつ、主人公が下衆な面もあるけど、エースを親友と信じて串カツを大量に買って待つ良い男でそれが好きになった理由と語る。
{/netabare}
とりあえずスカッとした。ずっと主人公が可哀想で感情移入してもやもやしていた。普通のラブコメじゃないぞ。面白いぞ。

ニックネームが洒落ているところは好き。みんな花の名前とかだもんな。こんなあだ名で呼ばれたい。

残りは惰性で見てたけど、別に嫌いではない。通常ハーレムになってしまって残念な人多そうだ。
ただあんな仕打ちをしておいて、どの面さげて好きと言えるのかその心境は謎。
ホースは蛇足だったかも。とりあえず最後どうなるかに期待。


OP
パパパ 斉藤朱夏
ED
ハナコトバ ヒロイン、パンジー(戸松遥)・ひまわり(白石晴香)・コスモス(三澤紗千香)
斉藤朱夏のソロ活動を応援していきたい。


ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする?しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!!もちろん、意気揚々と待ち合わせに向かうよね。そしてそこで告げられた『想い』とは---……「俺じゃないヤツが好き」っていう『恋愛相談』だった。ハハハ。……やめだ!やめやめ!『鈍感系無害キャラ』から、つい本来の俺に戻ってしまった。でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかもしれないからな!そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院董子。俺はコイツが嫌いです。なのに……俺を好きなのはお前だけかよ!!

1. 第1話 僕ってほんと、どこにでもいる平凡な高校生なんだ
元気いっぱい笑顔がまぶしい幼馴染・ひまわりと、オトナっぽくて才色兼備な生徒会長・コスモス。そんな二大美少女からデートに誘われた超ラッキーな男子。……はい! それが僕、ジョーロこと如月雨露です! どこにでもいる平凡な高校生に、こんな素敵な幸運が訪れるなんて! よぉ~し、二人と素敵な時を……って、なんで僕、二人から恋愛相談されてるの!? ああ、僕の美少女ハーレムラブコメ計画がもろくも崩れ去っていく。ク、ククク……いいぜ! なら別の手段をとるだけだ! さぁ、準備はいいか? ここからは、平凡なラブコメの時間は終わりだ。

2. 第2話 俺に襲い掛かる負のスパイラル
まさかの『ダブル告白』によって、夢の高校生活が茨の道へと早変わりしてしまった……。あ、どうも。『俺』ことジョーロです。しかーし! そんなことでハーレム高校生活を諦める俺じゃねえ。ひまわりとコスモスの二大美少女の恋の手助けをしながら、おこぼれをもらう作戦を決行中よ。……にしても、目の前にいるこの毒舌ストーカー女はいったいなんなの? いやがらせひどくない? 名前もパンジーとかいうわりに可愛らしさゼロ。挙句の果てには、なぜか俺の大親友・サンちゃんからは、『パンジーとの恋を手伝ってくれ』とお願いされ……!

3. 第3話 俺はお前と会っていた
終わった、完全に終わったよ。誤解が誤解を呼んで、ひまわり&コスモスに愛想を尽かされちまった。それだけじゃねえ。パンジーの呼び出しで向かった図書室で、絶対に嫌われたくなかった親友・サンちゃんからも絶縁状を叩きつけられちまったんだ……。おまけで、俺の愚かで浅はかな『悪行』のウワサは瞬く間に広まっちまって、正真正銘、俺は何もかも失ってしまった。ハハハ……。けど、これでいいのかもな。俺みたいなクズには分相応の状況だよ。って、ちょっと待てよ、パンジー。……嘘だろ? 『そいつ』が俺を欺き、全てを裏で操ってた黒幕だったのか?

4. 第4話 俺がガンバった結果
『黒幕』の正体が発覚し、学校中を駆け巡った『俺の悪行』の誤解は解けて平和な日常を取り戻した。けど、まだ取り戻せてないものがある! それは、俺にとって大切な、サンちゃん、ひまわり、コスモスとの絆。そう、仲直りがしたい! 俺はみんなと仲直りがしたいんだ! でもどうしてもその方法が……あん? 何だよ、パンジー? いつもはムカつく毒舌ばっか行ってくる癖に、こういう時だけ優しい言葉で背中を押しやがって……。わーったよ。自分の素直な気持ちを正面からぶつけることにするよ。それでいいんだろ、パンジー?

5. 第5話「俺にしては、うまくいきすぎてると思ったんだよ……」
ときめけ青春! きらめけラブコメ! いやぁ~、いけちゃうよぉ~! 美少女達とキャッキャウフフだよぉ~! 今度こそ、素敵極まりないラブコメを……ってなんじゃこりゃぁぁぁぁ! ちょっと新聞部のあすなろさん! 俺が、ひまわり、コスモス、パンジーに三股をかけている『女の敵』ですって!? 違うよ! それは将来的な話で……え? その疑惑の真偽を確かめるために、百花祭まで俺に密着取材をすると? よーし! やってやろうじゃねぇか! 疑惑払しょくのために、徹底的にラブコメイベントを避けてやるよ! ……ぢぐじょう……。

6. 第6話「俺は、言う時は言う」
俺は不都合主義に愛されてる! ちょっとした手違いで、まだ真偽不明だった『ジョーロ君三股記事』が学校中に配布されちゃいました! そんな絶望的な状況の俺を助けてくれたのは、なんと記事制作者である新聞部のあすなろ。あいつのおかげで、どうにか状況を鎮静化することができた……のだが、これ以上誤解を重ねないために、俺はコスモス達三人と距離をおくことになっちまったんだ……。おかげで、百花祭でやるダンス練習もままならない毎日。そして迎えた百花祭当日、波乱につぐ波乱ってのはまさにこのことで……!はぁぁぁ!?

7. 第7話「俺は意外な一面を知る」
遂に来たぜ、この時が! 花舞展をやり遂げた俺達に訪れた束の間の休日。行く場所なんて一つしかねぇ! そう、プールだ! いつもはKYなパンジーも、今回ばかしはしっかりと空気を読んだしな! 煌めく肢体! 物理法則を無視した素敵な水着! 勝った奴が俺を煮るなり焼くなり好きにできる勝負! ……ねぇ、最後のおかしくない? どうして、平和に過ごさせてくれないの? ま、いっかぁ! だって、女の子達が俺のために色々とやってくれるんだもん! つうわけで、素敵極まりない水着回の始まりだぜ! もちろん、ボロリもあるよ!

8. 第8話「俺の悲劇は気づくと始まってる」
「これから、誠心誠意尽くさせてもらうよ」。突如現れた転校生が俺にそう宣言した! いやぁ~、遂にこんな俺にも優しい女の子が……って、んなわけあるかぁ! 知ってんだよ! どうせロクでもない企みがあるがあるんだろ! クケケケ! そう簡単に俺を利用できると思うな! 貴様の本性を暴き、完膚なきまでに潰してくれるわ! ……ん? なんだよ、パンジー? 俺と共通の話題が欲しいから、自分の大好きな本を読んでほしいだぁ? ……へいへい、分かったよ。んじゃ、家でゆっくりと……はて? なぜ、俺は借りた本を僅か一日でなくすんだ?

9. 第9話「俺なりに考えた結果」
パンジーの本を買い戻すため、ツバキの店でアルバイトを始めた俺! なれない仕事に苦戦したが、この調子ならどうにか……あ、あぁぁぁぁ!! とんでもない大失敗をやらかしちまった! しかも、俺がひた隠しにしてた秘密をパンジーに暴かれて、大喧嘩までしちまったよ……。く、くぅぅぅ! こうなったら、せめてパンジーの本だけは買い戻して……って、俺が買う直前で売り切れだぁ!? 誰だ、そんな空気を読めないことをしやがったのは!なんで俺は肝心なところでいつも失敗するんだ! ……ん? あの天然系ビッチは帰り道で一体何を?

10. 第10話「俺だってたまには活躍する」
さて、このアホはなんだろう? 突如として、俺を理科準備室に引き連れていった女は、野球部のマネージャー、蒲田公英……通称『たんぽぽ』。ややこしい花のあだ名を持つ女なんだから、可愛い女の子だと思うだろう? 確かにその通りだ。たんぽぽは可愛い。……だが、だがしかしだ! いかんせん、アホすぎる! こんなアホとかかわるのは時間の無駄だし、とっとと教室に……うっげぇ! な、なんで……なんで理科準備室に……ヤツが現れてるんだよぉぉぉぉぉ!!

11. 第11話「俺はいらないかもしれない」
大ピンチだ! 利用者が少なすぎるからって図書室が閉鎖されることが決まっちまったよ! コスモスがどうにかしてくれようとしたみたいだが、そいつも失敗。……だが、利用者を増やせれば閉鎖は免れるらしい! よっしゃぁ! こうなったら、俺が……すっげぇ都合のいい頼れる味方に手伝ってもらって、閉鎖を阻止してやろうじゃねぇか! つうわけで、頼むぜ葉月! かつて図書室の閉鎖を阻止した実力を俺達のために全力で振るって……おい、どうしたんだよ、パンジー? なんで、葉月を見てそんなに怯えてるんだ?

12. 第12話「俺が好きなのは……」
やるしかねぇ……。ホースによる『善意の呪い』からパンジーを解放するために、俺がパンジーに告白をしてやるよ! 俺達が恋人同士になっちまえば……は? どういうことだよ、パンジー? もう、恋人になる約束をしている人がいる? しかも、その相手は……サンちゃんだって! だから、俺はもう必要ない、図書室にしばらく来なくていいって。……分かったよ、俺は用済みってことか。コスモス、ひまわり、あすなろ、悪いが後は任せた。俺じゃホースに勝つことはできねぇ……、そんな俺はいたって無駄だよな……。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

観終わった

2話までの感想{netabare}
あれ?面白い?
八方美人を演じてたら窮地に陥ったって話…になるのかな?
今後、他人(主人公)を利用するだけ利用して、自分に都合が悪くなると責任を他人(主人公)に押し付ける連中を見返す展開になるのなら結構良いかも?

とりあえず2話での主人公の言い訳は、「オレもサンにパンジーは不釣合いだと思ってたんだ」「『パンジーなんかよりお前の方が良い』と振り向かせられると思った」じゃダメだったんかなー?
と思うが、あくまで俯瞰で見てるから言えることで当事者だと一杯一杯で難しいか。
まぁそれ言ったらラブコメが成立しなくなっちゃうけどね。
ぶっちゃけ「他の女より私の方が良いと分からせてやる・振り向かせてみせる」ってガッツの無いヤツが踏み台に利用した主人公に責任追及するのは身勝手だなぁとは思わなくもない。
他人を責められるほどお前はそんなに偉いのか?と。
ってことで復讐(カタルシス)に対する溜め(フラストレーション)パートだと思ってるんだけど、そうじゃなかったら単なる胸糞なワケで…いやぁどうなるんだろう?という意味では結構次回が楽しみな作品。
とはいえまだ2話なので、これから更に絡み合う話になってくのだとしたら…胸焼け起こすかもw{/netabare}

3話感想{netabare}
良い最終回だった。
2話で懸念してた「これ以上人間関係こじれるようだとさすがに胸焼け起こしそう」も杞憂に終わり、スキっと解決してホントに良い最終回だった。
但しあくまで問題が長引かなかったのが良かっただけで、その内容自体は「?」。
パンジーが実は巨乳の美人で…そこは「おいおい」と呆れ気味だけどまだいい。
巨乳は良くて貧乳はダメってのもよくワカランところではあるけど、問題は「そこまで嫌う?」のがイマイチ共感できない。
そうだなぁ、パンジーは折角ストーカーってことなので、もっと重篤で「期待に背く行動をしたらミザリーされかねない(こんなの私の好きなジョウロじゃない!、と殺されそう)」みたいな、なんか「この人と付き合うのは身の危険を感じる」という所を見せてくれないとあそこまで性格を嫌う理由が分からない。
または虚言癖で「レイプされました妊娠しました責任とってください」なんて言い出しそう、ってことなら関わらないようにする・図書館に行くのを避けるのも納得なんだけど、そうでもない。
これだったら“変態だけど可愛ければ~”のキャラの方がよっぽど付き合いたくないw
ってかそこまで嫌うならそれこそ2話でサンから相談受けた時「アイツだけは止めとけ」と言うでしょー、親友を第一に考えてることの説得力にも関わらない?
なんかトラウマでもあって「他の人は平気かも知れないがオレはどうしてもこういう性格はダメなんだ」って話でも今後あるのかなぁ?

と、自分の2話までの感想を読み返してみて気付いた。
この作品のキャラ達は「心変わりを許容する・期待する」価値観なのかそうじゃないのかがよく分からない。
恐らく物語の最後は「パンジーいいよな」になると思うので、作者は許容する精神でありながらキャラにはそれが無い前提で話を作ってる?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
うん、まぁ…こんなだよね。
ジョーロが3話までに迷惑かけられた連中を許したことについては、下心があるんだしまぁって感じ。
そうはいっても…新聞部の言うことを一方的に信じるって、そんなことあるんかいな?
いやあるんだけど…新聞部の言ったことだから間違い無いだろうと思考が止まってるヤツ、そういうヤツが大半であるなら人を陥れ放題だなぁとは思ってて。
ってことで6話は案の定ソレだったってオチで。
そこまではいい、そこまではいいんだ。
ただ…なんでジョーロを良いヤツみたいに演出したがるんだろう。
自分を悪者にして背中を押した?いやいや、普通にガチ怒りしたでいいんじゃね?
記事を無批判に信用させられる新聞部という「権威」を傘に着たというか、その権威に傷がつくというか、場合よっては廃部にまで追い込めそうじゃん、女子ネットワークとはワケが違う。
パンジーに友達作るよう仕向けたのは感謝のお返し?いやいや、体は好みだけど性格が嫌いって話だったじゃん?
今までボッチだったので友達作れば性格変わるかも?と自分好みに仕立て上げようと画策した、でいいじゃん。

なんでそんなにジョーロを良いヤツにしたがるのかちょっと意図が分からない、これは3話の「親友思い」でも引っかかってたことなんだけど。
下心アリアリの下衆野郎だから気にしないで居たのに、良いヤツだとスルーした部分にケチが付くというか…う~ん…。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
何やってるんだか分からなくなってきた。
なんかこう、イマイチ考え方に共感どころか理解すらできない。
ジョーロはハーレム目指しておきながら他人(他の女性)が何か下心ある素振り見せたらビッチ呼ばわりなの?
本絡みの一件は、キッズアニメでよくある「一人で抱えないで仲間を頼れ」って前提の元、そうでない行動をした主人公が責められてた…のか?
どうでもいいプライドにしがみついた結果誰かを傷つけたのなら責められても仕方ないけど、誰か傷つけたっけ?
まぁ本絡みに関してはまだ続くのかな?探すのを手伝ってくれた二人はこの後出てくる?{/netabare}

最終回?までの感想{netabare}
ありゃー、参ったね。
最終回の終わり方についてあれこれ下書き書いてたのだけど、そうしてる間に同期放送作品の“星合の空”の最終回が放送されて、そっちのがもっとアレだったらしい。
そっちの作品は私は1話で視聴切っちゃってたんだけどね…見続ければ良かった?
ってことでゴチャゴチャ書いてた下書きもどーでもよくなっちゃったw
それにしても今期ちょっとヤバいの多くない?
これまた他の作品の感想で触れたけど「ちゃんと締めてるだけマシなのかも?」という、我ながら基準がもう訳ワカラン。

と、とりあえずこの作品に関して言えば、3話まで見れば良いんじゃないかな?
そこから先は見ても見なくてもいい。
個人的に一番期待してたのは、前半パンジーが余裕ぶっこいてるポジションだったので、それが吠え面かく展開来ないかな~と思ってたのだけど…実際それに近い展開にはなったのだけど、その一方で今度はツバキという余裕ぶっこいてるポジが登場しちゃって。
じゃあ次はツバキが吠え面かく展開を…となるだけで、キャラの役割が変わっただけで構成は一緒なのを繰り返してる様に感じてしまった。
表現が辛辣すぎるかもだけど、引き出しが少なすぎじゃね?と。
主人公の心変わり自体はそれがテーマだろうからいいとしても、他のキャラの心変わりっぷりはなかなかついてくのが難しかった。
でも最後の恋敵を蹴落とすための裏切り投票は「ですよねーw」って感じで笑えた…のだけど、それがよりにもよって「続く」でウラがあるような無いようなで素直に受け止められない。
なんでこんな作りにしちゃったんだろう…それでも“星合の空”に比べればマシなのかなぁ?と思うと…う~ん…。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「俺は、すべてのすべてのラブコメを過去にする」

この作品の原作は未読ですが、キャラデザがブリキさんと知り視聴を決めた作品です。
それにハルカス、白石晴香さん、三澤紗千香さんに奈央ぼうと、これだけ役者が揃ったら視聴しない道理はありません。
この作品も期待値MAXで視聴に臨みました。


ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする?
しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と
可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!!
もちろん、意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。
そしてそこで告げられた「想い」とは…

…「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。
…やめだ!やめやめ!「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。
でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかも
しれないからな!

そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。
三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院菫子。
俺はコイツが嫌いです。なのに…
俺をすきなのはお前だけかよ!!
自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子達の
ちょっと刺激的な学園青春ラブ(?)コメディー、ここに始まる!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品…登場する女の子の可愛らしさが半端ありません。
キャラデザがブリキさん、という影響も多分にあるのですが、ちょっとした仕草など細やかな部分も配慮しているのが伝わってきます。

そして何より声優さんの演技が堪らないんです。
今回序盤から色々持って行かれたのはパンジーこと三色院菫子役のハルカスの演技でした。
今まで聞いたことの無い声質…
あの声質で「寂しいわ…」とかジョーロみたいに傍で囁かれたら、卒倒してしまうかもしれません^^;

私は専門家じゃないので詳しいことは分かりませんが、声優さんの完璧な演技って、きっとこういう作品の事を言うんだろうなぁ…とか思ったり。

今、公式HPのトップページを見ながらこのレビューを書いているのですが、物語の中での彼女たちの言動が、頭の中でフラッシュバックの様に蘇ってくるんです。
ジョーロへのアプローチの仕方は人それぞれ…
だけどどのキャラも素直に愛おしく感じれるんです。
パンジーさんには色々持っていかれたので推しキャラとしては頭一つ分抜きん出ていますけれど…

そういえば、先ほどこの作品のwikiをチラ見した時に、面白いことが書いてあるのを見つけました。
「本作はラブコメディ系のライトノベルではあるが、本作はライトノベルでありがちな主人公が複数のヒロインに好意を持たれる(落ちもの・ハーレムもの)という設定は否定的に描かれている。」

「落ちもの」って何かな…と思って調べたら、「ストーリーの導入部分において、平凡な主人公のもとに魅力的な異性が突然現れるところから物語が始まるというもの。」なんだそうです。登場する女の子は次第に増えていき、殆どの出会いはいつも突然だったように記憶していますが、確かに誰も空からは落ちてきてはいませんね。

ついでに「ハーレムもの」についても調べてみました。
主人公である1人の男性(女性)キャラクターに対して多数の異性キャラクターが対置され、多くの場合は大勢の異性が1人の男性(女性)に対して好意を抱く。
また、主人公はハーレムを構成する異性に対して好意を持っていて平等に接することも多い。

…この作品の作風とハーレムものとの違いが分からないです^^;
確かに「ハーレムを構成する異性に対して好意を持っていて平等に接する」という部分では違いがあるかもしれません。
でも疑念が残ります…
この違いがフェイクという路線がどうしても捨てきれません。
というより、捨てちゃいけない気がします。
何故なら、その展開を一番望んでいるからです。

主人公が誰の事も好きにならず、誰も選ばないのだとしたらハーレムの構図は不成立となります。
でもジョーロがこれを選択するでしょうか…そもそもの目的から完全に逸脱してしまいますよ。
個人的にはハーレムものは嫌いじゃないので、その違いへの拘りが理解できないんでしょうね。
これらを差し引いても十分魅力的な作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、斉藤朱夏さんの「パパパ」
エンディングテーマは、パンジー、ひまわり、コスモスによる「ハナコトバ」
エンディングの発売が12/25って遅くありませんか?
エンディングはまだちゃんと聴けていないので評価は止めておきたいと思います。
オープニングのノリは好きでしたよ。

1クール全12話の物語でした。
全体的に面白かったと思います。
後半登場したホースには登場キャラ同様に違和感を感じましたし…
唯一残念なのは幕の引き方でしょうか。
最終回のラストに「あともうちょっと続く」と言うのは、発売日未定のOVAの前振りだったんですよね?
これをOVAにしちゃいますか…というのが率直な感想です。
確かに「TVシリーズの完結編、ジョーロ(モブ)とホース(主人公)の決着を描くOVA」らしいので、気にもなりますし売上枚数もきっと伸びると思います。
でもできるなら気持ちの熱いうちに全13話として描き切って欲しかったのが本音です。
まぁ、後日発表される詳細に期待しましょう。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

76.3 13 修羅場アニメランキング13位
この中に1人、妹がいる! (TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (1619)
9971人が棚に入れました
世界的大企業、帝野グループの社長、帝野熊五郎の没後、息子の帝野将悟は父の遺言に従ってグループの社長の座を継ぐことを決意した。熊五郎はグループを息子に継がせる条件として、特訓を行って1年で社員全員が将悟を社長として相応しいと認めるような成果を出すことと、熊五郎の母校である私立深流院学園に通い、そこで生涯の伴侶となる女性を見つけて結婚することを提示した。しかし、将悟に異母妹がいること、そしてさらにその妹が深流院学園に通い正体を明かさぬまま将悟と結婚することを目論んでいることが明らかになり、将悟は妹の正体を突き止めて彼女を作ることに奔走していく。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、石原夏織、佐倉綾音、竹達彩奈、大亀あすか、日高里菜

keylove さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

学園ハーレムストーリーだけど、なんか中途半端ですね・・・

内容としては、ハーレムストーリーなのかな?
ただ一つの要素を除いては。

その一つの要素というのが、題名通りに、周りを取り囲む女子生徒の中に妹がいるというもの。
その妹が誰なのか、主人公は知りません。
そもそも妹がいるなどということ自体、寝耳に水という感じで、学校に入ってから気付いたこと。

あらかたのあらすじとしては、帝野将悟は世界的な大企業である「帝野グループ」の社長・帝野熊五郎の息子。将悟は父の急逝後その遺言に従いグループ社長の座を継ぐことを決意した。遺言で将悟に後継者の条件として提示されたのは2つ、1つは能力面での特訓を行って1年間で帝野グループ社員全員が社長として相応しいと認めるような成果を出すこと、そしてもう1つは熊五郎の母校である私立深流院学園に通い、そこで生涯の伴侶となる女性を見つけて結婚することであった。
以上、wikiからの引用です。

これを評価するに当たって、やっぱりいろいろと中途半端だったというのが一番の感想です。
そもそも引用しましたが、この設定からしてなんか軽い感じがしました。
生涯の伴侶を見つけるために高校を編入とか、安っぽい気がしましたね。

ただ、作画、キャラデザは好きでした。
その面では高い点数をつけています。
だからこそ、最後まで観れたという感じです。

ハーレムストーリーは嫌いではなく、むしろ大好きです。
でもそれも中途半端というか、そんなに愛されてる主人公のような気もしなくて、というかヒロイン同士のライバル意識の薄さというのが気になって、もっと過激に繰り広げられるライバル心と友情ってのが好きで。。。

で、間にギャグ要素もありますけど、それで笑えるかというとそうでもなくて、なんかそれも安っぽい気がしましたね。

最後の展開は良かったとは思いますけど、これに高評価を付けるのは難しいですね。


声優さんは豪華だったと思います。
個人的に好きな人がいましたので。

主な登場人物を書いておきます。

まずは主人公、帝野 将悟(みかどの しょうご)-櫻井孝宏さん
帝野グループ社長(帝野熊五郎)の息子で、生涯の伴侶となる女性を見つけるために深流院学園に編入した二年生。
美形で御曹司とあって、誰もの気を引く存在。
そして、妹がいることを知って、探すことを決意する。
cvの櫻井孝宏さんはお気に入りの声優さんです。
声が素晴らしくて存在感があって、美声ですね。
コードギアス 反逆のルルーシュ、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。、PSYCHO-PASS サイコパスなど数々の大活躍をされていますね。

次にヒロインたち
まずは、鶴眞 心乃枝(つるま このえ)-石原夏織さん
主人公と最初に出会うヒロイン。
そして主人公に想いを寄せる清楚な高校生。
作品の中では最初にいろいろと騒動を起こすが、主人公に対する気持ちは本物。
優等生で真面目だけど、むっつりすけべなところがある。
cvの石原夏織さんは、凪のあすから、城下町のダンデライオン、あの夏で待ってるなどで活躍されていますね。

次に神凪 雅(かんなぎ みやび)-佐倉綾音さん
このえと大の仲良し。
むしろ、最初はこのえぐらいしか友達もいなく、人を寄せ付けないような雰囲気すら持っていた。
でも本当はとても明るくてスポーツ少女で、やはり主人公に想いをよせる。
cvの佐倉綾音さんは、東京レイヴンズ、のんのんびより、ご注文はうさぎですか?など多数で活躍されています。

次に天導 愛菜(てんどう まな)-大亀あすかさん
深流院学園の生徒会長。
でも、その役割をもっぱら投げ出しているようにさえ感じる楽天家。
お菓子が大好きで、いつも副会長にお菓子の話をしている。
主人公と大胆に抱きついたりする行動が見られるが、他のヒロインと比べればちょっと引いた立ち位置で、場を盛り上げるような役割をしている。
cvの大亀あすかさんは、電波女と青春男、咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A、フォトカノなどで活躍されています。

次に国立 凜香(くにたち りんか)-竹達彩奈さん
一年生でありながら生徒会副会長。
実家は華族の血を引いており、由緒正しいお嬢様。
いつも規律正しい行動を自分にも他人にも言い聞かせている。
主人公に想いを寄せる場面も見られるが、他のヒロインほどでもない感じ。
cvの竹達彩奈さんは、個人的に大好きな声優さんです。
けいおん!、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、ソードアート・オンラインなど、多数で主役級を演じて大活躍されています。
この作品ではその魅力が出ていたとは思えませんけどね。

そして、嵯峨良 芽依(さがら めい)-日高里菜さん
ヒロインの一人。深流院学園3年生。眼鏡をかけている。雅の親友。捨て子である為、正確な誕生日や年齢は不明。見た目は幼いが公的には将悟や雅よりも年長であり、大人びた口調で話す。
数学にかけては天才的で、なぜか萌え喫茶を営む経営者でもある。
cvの日高里菜さんは、とある魔術の禁書目録、ソードアート・オンライン、ロウきゅーぶ!など多数で活躍されています。

この中でも特筆はやはり櫻井孝宏さんと竹達彩奈さんでしょうね。
それだけでも豪華だと言えますよね。
でも、残念ながらその魅力が発揮できていたとは思えませんけど。


全体的に見て、テーマも設定もキャラも良いのに、消化不良とういか中途半端なのは、シナリオが良くないからって気がします。
勝手な意見ですけどね。

あまりオススメする気はないですけど、学園ものが好きなら観ても面白いとは思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

全話鑑賞済み。総評的な物も。

原作小説未読。コミカライズ1巻のみ既読。

総評的な物----------------
{netabare}
・まずは・・・この作品については1クールが長かったなと、素直に思えました。
・ハーレム物だけど、実は地雷も埋まっているという設定そのものは興味を引かれたのですが・・・。原作がどこまで進んでいるのかどう終わらせるつもりなのか知る由もありませんが、アニメに関しては最終的に、これでは面白みが無くなっているように思います。
・嫌な言い方ですが、結局は「犯人探し」みたいな作りになってしまったような。どう地雷を避ける(偶然を含め)かではなく、地雷を見つける方向に話が振れてしまったのが、面白いと思えなかった原因かな?と思います。
・ヒロイン候補はたくさんいたにも関わらず、どのキャラもイマイチ掘り下げ具合が浅いように感じました。
・何より・・・(個人的に)イチオシっ娘が「実は妹でした」という展開に、かなりテンション下がりましたw
・以上の感想から、2期は有っても観ないでしょう、多分。
{/netabare}
各話感想(飛び飛びですが)。
{netabare}
12話鑑賞後----------------
あ~やっぱり、DNA鑑定は陰謀の一端でしたかw

そして・・・「雅が妹」という結末が、大変残念でなりません。嫁になって欲しい娘No.1だったんですがw

ラストで「反対派を一旦は退けた」みたいなセリフありますから、続きやれたら~みたいなニュアンスを匂わせてますが・・・。
・・・う~ん、ここから話盛り上がるんでしょうか?
続けてみたところで「妹」は確定してしまったわけですから。某殺人事件みたいなオチなら、まぁw

佐倉さん、すみません・・・雅がお気に入りですが、声聴いてると某落語女子の方になってしまいますw

9話鑑賞後-----------------
何だかんだで一応ここまで継続視聴してましたw

いや~無駄にフラグが乱立してるな~と。
「妹」に関係無いところでも複数w
そんなに数が出回ってないはずのケータイが、何台主人公の周辺に存在しているんだ?とw というか、ケータイにボイスチェンジャー機能って、どの方向から無意味な物だと思うのですが。

といいますか今回一番声を大にしたいのは・・・
(1クールと仮定して)9話にして新キャラ出すな、とw
しかもcvが小倉さんって・・・。今まで伏せてた意味が無い。

その上、DNA検査に陰謀がなければ本物の妹が判明。
あれ? 学校に来た理由って何でしたっけ?
あ~・・・最初から観直すことになりそうな予感が・・・。

3話鑑賞後-----------------
え~継続非継続を決めるはずが・・・結局今回も決められず。
多分観ます。でも滅多なことではこの作品にはコメントしないと思います。

今回思ったのは・・・「妹を名乗る娘」にボイスは無かった方が良かったかな?という点。

原作小説やコミカライズでは「声」がありませんから、読者の勝手な想像や妄想が可能という意味で、大きな問題は無いように思います。

が・・・アニメでは一応それぞれにCV担当がいるわけでして。多分「妹の娘」は声を変えるなりして隠しているのだろうと勝手に推測しますが、「このヒロインの声じゃないだろう」と思えてならないのが正直なところです。想像もしない方法で声を弄っている可能性も当然あるわけですが。

こういうツッコミは無粋なのかもしれませんが、やっぱり聴いていて不自然です。せめて「妹」のセリフだけはテキスト表記にするとかした方が良かったかな?と思います。

2話鑑賞後-----------------
切るか否かの第2話、だったはずなのですが・・・。もう1話で決めたいと思います。

いえ、キャラや設定やストーリーにはコレといったポイントは無かったんですが・・・舞踏会での「お立ち台」ネタがあまりに印象的でしてw といいますか、これってわからない世代のが多数派な気がしますが?w 「おまえはいくつだ?」と思わず心でツッコんでいました。

あとはミスターXさん。バレるの早過ぎでしょう。あからさまに男装女子でしたが、判明するのはもうちょっと後だとばかり・・・。とりあえず服を着ろ、服をw

1話鑑賞後-----------------
「同じ学園の生徒に1人、妹が混じっている」という設定は面白いですが・・・正直それ以上が期待できない(ヘンな意味では無く、純粋に面白さ)気がしています。
コミックを1巻でヤメているのも同じ理由なんですが、「アニメでなら観れるかも」と勝手に期待していたんですが・・・。

今のところ登場女子も可愛いと思いますが・・・。
売りたい路線があまりに露骨で、ちょっと引いてます。

ハーレム物なら他に面白い設定・展開の物がありますし。
カット候補その1です。でも一応2話も観ます。反応する娘がいたら継続でw
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

人生イージーモード

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
総じて、変わった設定の中で繰り広げられる、ドタバタエロラブコメ。ミステリー要素もあるけど、正直、不要。エロ耐性があり、妹属性が好きな方は、楽しめるかもしれません。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いや~、しかし、「金持ちボンボンイケメン」とは、羨ましおすな~w

大会社の後継者が自分の嫁探しをするという、学園ハーレムもの。他のアニメとの差別化といえば、そのハーレムの中に「主人公にも分からない本物の妹が混ざっている」という点。

これが特色だけど、ミステリー要素を入れたことで、後半はやや話を複雑にしたかな。

1話から無条件ハーレム全開ですが、妹が1人しかいないということは、後の人は無関係(妹補正で好感度MAX状態じゃない)。つまり、財産目当てで初対面なのにやたらデレてくるビッチだということ(と、1話の時点で視聴者は捉えてしまうと思います。勿論、後ほど将悟との関連性は明らかになるのですが)。

それから、リアル妹が本当に兄の将悟との結婚を望んどいたとして、じゃあ将悟に、「自分が妹で結婚の意思があることを伝えるメリット」ってなんだろう? 騙し討ちの方が良さそうなもんだけど。

衣楠にしたって、性別偽りたいならまず髪を切れとw

とまあ、そういう細々したツッコミどころはラブコメだと割り切れば問題ないとして、一番の問題点は、キャラに萌えられなかったということかな。

それぞれのキャラの心情をしっかり描く前に、「お兄ちゃん、大好き!」ってなるから、萌えられない。まあ、ハーレムモノだからしょうがないけど。

ラッキースケベや萌えという範疇を遥かに超えたエロ描写。これが個人的にダメでした。

いくつかのレビューで既に述べていますが、私がアニメに求めるのは「萌え」であり、「エロ」ではありません。「エロ」は3次元の方が好き(笑)

これはまあ個人的な好みの問題ですが、アニメは基本的に嗜好品なので、辛めの評価とさせてもらいます(作品が好きな方には申し訳ない)。

すでに多くの方が述べているように、後半のミステリー要素は、作品を中途半端にしましたね。しかも、結論はわりとあっさり。

視聴後にレビュー書くため、Wikipediaを見ていたら、原作とは設定が大分違っているようですね。(原作ネタバレ){netabare}将吾が熊五郎の実子ではない。{/netabare}そんな気がしてました。そうじゃないとストーリー成立しないしね、倫理的にも法律的にも(笑)

う~ん、それにしても、将吾は、人生イージーモードだな~。正直、羨ましいぞ(笑)
{/netabare}

《以下ネタバレ》

【各話感想】
{netabare}
1話目
う~ん、人生イージーモード。女の子がビッチに見える(汗)

単なる予想
{netabare}もしかしてラストは、将悟が妹(帝野熊五郎の実の娘)を見つける→実は将悟は熊五郎と血の繋がっていないことが判明→妹と結婚し、真の帝野家の血筋を残していくことが、隠れた跡継ぎの条件だった。とかじゃないかな(笑){/netabare}

2話目
う~ん、これなんてエロゲ(笑)

3話目
いや、だから、これなんてエロゲ(汗)

4話目
妹キャラに幼馴染み。まあ、そんなところだろうね。

5話目
いや、だからね、これなんてエr……。

6話目
粘膜って、ド下ネタですやん(引)。まい子先生のメンタルの弱さには萌えたw

7話目
風紀委員の取り締まりって……真っ先にこのアニメ自体を取り締まるべきでは(笑)?

8話目
余談ですが、{netabare}ウチの高校は校則厳しくて、女子のスカートは膝下15㎝でしたよ(泣)。しかも、特待生がこの校則を破ると、地元から親呼ばれて怒られ、2回目には特待解除という厳しい条件が{/netabare}(苦笑)。キーホルダーのくだり、スゲェ浅い謎解き(笑)

9話目
柚瑠奈登場。絶対に妹じゃないな(笑)

10話目
なんか、木曜ミステリーみたいな展開になってきたな(笑)

11話目
ここにきて、完全に雅がメインヒロインですね。寿司屋のくだりは可愛かった♪

12話目
恋人以上の兄妹って? ここまで引っ張ったわりに、わりとあっさり終わりましたね。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 37

71.6 14 修羅場アニメランキング14位
SHUFFLE! シャッフル(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (796)
5533人が棚に入れました
人間が生活する「人間界」に突然扉が現れ、神族が住む「神界」と魔族が住む「魔界」とが繋がって人間界に「魔法」がもたらされてから10年。
人族、神族、魔族の通う国立バーベナ学園に通うため、幼馴染みの同居人、芙蓉楓に、朝、起こされる主人公、土見稟・高校2年生。
いつものように登校し、いつものように授業が始まるはずだった…。しかし、そんないつもの日常を一変させるような出会いが、彼を待ち受けていた!?
ネタバレ

TEE-PURPLE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

You

Navelの恋愛アドベンチャーゲーム原作。前半はどたばたコメディータッチで描かれているが、後半は…。

_ストーリー_
 
 10年前。後に『開門』と呼ばれることとなるある遺跡から発見された2つの扉の解放により、神族が住う『神界』と魔族が住う『魔界』と呼ばれる二つの世界が現代の『人間界』と繋がった。
主人公の土見稟は、人間界に住む三種族が共に通う国立バーベナ学園のごく平凡な男子学生である。幼い頃に事故で両親を喪うも、幼馴染であり学園のアイドルでもある女の子と一つ屋根の下で暮らしているという羨まれつつもそこそこ平穏な学園生活を送っていた。しかしそのささやかな平穏と日常は2人の女の子との出会いによって破られてしまう。

______

 
 設定はファンタジー要素を含んでいますが、これは気持ち設定という感じで受け取っててください。種族違いですが、学園生活を共にしながら恋愛していくお話です。
上記に書きましたが、前半はドタバタコメディータッチで楽しく描かれています。後半は今作品での注目ですが、主人公自ら考えて動いていきます。こういうハーレム物には珍しいです。ここが見所です。
あと、今作品ではレアな属性が観れます。そこもお楽しみに♪


☆感想{netabare}

 そうです。レア属性とは「ヤンデレ」。あの空鍋のとこはちょっと怖かった…。というか楓編は過去編もそうですが、基本的にダークな感じでしたね…。罪滅ぼしでお世話するって私にはいまだに理解できません。稟の心境をお察し申し上げます。私ならお世話されている気がしませんね。
結局最後は、楓も一歩踏み出して(開放されて)私もホット安心した感じでした。

 結局は亜沙先輩を選びましたが、稟はちゃんと自分で考えて他の娘達に決着つけて選んだので、好感もてました。
個人的に好きな話は、シアのとこです。明るく元気な性格というのが好きですが…その性格の裏にはちゃんと辛い過去がありそれを乗り越えつつ、稟との決着をつける回です。ああいう家族間の話に私は弱いです。どうしても感情移入してしまう…。いい話でした♪

 結果的に、楽しめる作品でした。ありきたりな雰囲気ではあるがありきたりな結末ではない。といった感じだと思います。
{/netabare}

OPがかっこいい~♪
 
 

投稿 : 2024/07/06
♥ : 14

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

神にも魔にもなれる男

神界から来た神、魔界から来た魔族、そして人間が共に暮らす人間界でのお話。
(彼ら彼女らの外見は人間とほぼ同じ)
神や魔族がその辺で歩いてる光景が当たり前の世界です。
初っぱなからファンタジー丸出しでちょっぴり驚きました。

本作はそんな世界での、恋愛ハーレムを描いたもの。
恋に種族の壁はありません。



この作品、巷ではヤンデレの原点とも言われていたり。
本作で登場する『空鍋』はヤンデレを代表するものとなっています。

実際のところ、まぁ、うん、なかなかです。
苦手な方はやめておきましょう。
とか言う私が得意じゃなかったりするんですけどね。
某作品で少々の耐性は付きました。



途中から年齢制限(R15+指定)が追加。
段々と過激な描写に。
まぁこの年齢制限についてはあまり参考にしなくていいです。


展開は全くの予想外で驚き。
誰とくっつくのかも・・。
本作が実力の片鱗を見せ始めるのは、中盤後半から終盤にかけて。
観応えとしては十分すぎます。
盛り上がりましたね、あまり良くない意味でw
でも最近はこういう作風が好きなのかもしれません。
観てるうちに変わるものですね。



それで、楽しめたかどうかなのですが、これに関しましてはYesです。
ありきたり感はなく、新鮮な気持ちで最後まで観れました。
正直最後のアレは謎ですが、
結果、ああいう風に収まるのも悪くないかなと感じました。



キャラはけっこう魅力的。
みんな可愛らしい女の子たちです。
私は亜沙先輩が好きですね。


主人公は17話くらいからかな、いや、もっと前からかも、
ダメ男になっていった気がしますけど。
思えば全てこいつが・・いや、何でもないです。



それと、変顔は見所です。
あたかも作画が崩壊しているようなw
キャラが生き生きとしてて良かったと思います。



OP「YOU」 歌-YURIA
ED「innocence」 歌-橋本みゆき

OPは前から大好きな曲です。
自然とテンションが上がります。


--------------------------


一味違った恋愛モノを観たいときはこれ。
あなたを混沌の渦に巻き込んでくれるはずです。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 33
ネタバレ

ポケモンマスター! さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

超展開マイナーハーレムアニメ!

~ストーリー~
人間、神族、魔族がともに通うバーベナ学園を舞台にして起こる、主人公をとりまく美少女たちの恋愛のお話。

~感想等~
ものすごい設定の学園アニメですが、けっこう楽しませてもらいました。

エロゲ原作ということもあって、胸やパンツ描写が多かったです。

特にパンツに関しては、なぜかいろいろなシーンで見えるので、これでもかというくらいに見せつけてきます。

このアニメを観終わるころにはきっと累計100回くらいはみてることでしょうw

序盤はただのハーレムアニメですが、12話くらいから物語は一気にシリアスな方向へと加速していきます。

序盤で切るのはもったいないです!

ハーレムから想像できなかった展開にほんとに鳥肌たちまくりでした。

最終話付近ではかなり泣けることができました。

OP、EDもすばらしく、作画以外は文句なしのアニメだと思います。

なんにせよ、こんな点数に埋もれているようなアニメではないです!

マイナーですが、泣けるアニメが好きな方におすすめです。

以下は観終わった方
{netabare}
序盤のモブキャラの扱いがひどすぎでしたねw

親衛隊の人たちの作画とか台詞とかおもしろすぎてふきましたw

12~のシリアス展開にはほんとに驚かされました。

楓の目が怖くて怖くて・・・

やりきれない思いを抱えたまま、それでも前に進もうとするヒロイン達に心うたれました。

ラストはシアか楓のどっちかだろうな~ってずっと思っていたので、あさ先輩ENDには驚きました。

まぁ、これはこれでよかったと思います。

ただ、個人的にはシアと幸せになってほしかったです。

マイナーながら、かなりの良作アニメでした^^

アニメ探しの成分タグで「エロゲ原作」が探せないことに不満です。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 23

67.4 15 修羅場アニメランキング15位
CLANNAD AFTER STORY-クラナド アフターストーリー もうひとつの世界 杏編(OAD)

2009年7月1日
★★★★☆ 3.9 (221)
1434人が棚に入れました
原作ゲームの杏ルートを映像化した、本編とは全く別のストーリー
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

これもまた世界の違う物語です。

CLANNADの番外編として作られた作品です。

アニメの本ストーリーとは違った世界の話です。

(ファンタジーやSFの違う世界とかではなく

原作ゲームで言えば選択肢を変え、アニメとは

違う展開のストーリーということです。)

ヒロインの一人の藤林杏との物語です。

一話分しかないのですごく一部だけを凝縮した

話だと思います。(原作未プレイ)

一応のTrue endということだと思います。

CLANNADヒロインの中では個別ストーリーが

あまりなかったと思っていたので(個人の思い込み

かもしれません。)できれば2~3話くらいで

もう少し深く掘り下げてくれても良かったかなと

思います。

<余談>(どうでもいいので見なくていいです。)

{netabare}このレビューのタイトルはCLANNAD一期の番外編の

智代ルートと同様な感じなのでこうなりました。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 30

ichinana さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

杏♫ 杏♫♫ 杏♫♫♫ 杏♫♫♫♫

やたーーーーーーー!!!!!!
CLANNAD杏ルート、ついにアニメでお披露目です!!!
ガチ杏推しの私にとっては、1話のみのサービスであっても感涙もの。
1期からですと4クール分、よくぞ待ち続けたというものです・・・・・・

もうね・・・姉妹揃って智也のことが好きすぎでしょう!!!!
贅沢なんだよ!!!! 姉の方譲ってくれ!!!!!!!
杏ルートだと妙に智也がヘタレてしまいますが、まぁ杏が可愛いから許す!!!! 1話のみだったので逆にイライラしなかったのもありますね。

広橋さんは声質上恋する乙女って感じではありませんが、杏はハマり役でした。最後の教室で呟くシーンは本当に素敵でした。彼女は震え声、泣き声の表現が非常に上手いです。

原作は渚以外のヒロインルートも結構ボリュームがありますので、気軽に視聴できる本作はけっこう重宝しています。杏好きの方は必見です!!!!!!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 7
ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

杏ルート

本編は、渚ルートでしたので、番外編です。

こんな世界もあったかもしれないんだな~っと・・・
原作ゲームをやっていないので、
本編より杏気に入っておりました。

{netabare}双子の妹の涼から告白され付き合う朋也。

気にかけてくれる杏。

引っ込み思案な涼と活発的な杏。

春原より、「杏とのがお似合い」発言され、揺れ惑う朋也。

それでも自分の感情を押し殺していた杏ですが、

やっぱり朋也が好きな気持ちは遠からず伝わってくる作品でした。

長い髪を切ってしまったのは残念ですが、
最後はハッピーエンドになってよかったです。{/netabare}

1話限りの杏ルートですが、
内容はしっかりしていてとても良かったです。

本編とは関係なく、
渚も出てこないですし、登場人物は少ないですが、
何を伝えたいかが1話で伝わるいい作品です。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 6

66.7 16 修羅場アニメランキング16位
君のいる町(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (679)
3731人が棚に入れました
桐島青大は、突然別れを告げて消えた枝葉柚希を追って、故郷・広島を後に東京へ向かう。そこで出会った、気が強く、胸が小さいことを気にする御島明日香、長髪で女好きの風間恭輔、そして、柚希の奔放な妹・懍。それぞれが、出会い、惹かれ合い、別れ、傷つき、傷つける。やがて明らかになる真実。そして、見つけた本当の気持ちとは?。東京と広島を舞台に、残酷な運命に翻弄され、友情と恋愛の狭間でもがきながらも、本当の恋を見つめ続ける男女を描いた、甘く、苦い青春ラブストーリー。

声優・キャラクター
細谷佳正、中島愛、佐倉綾音、小野大輔、増田俊樹、タカオユキ、高野菜々、藤田咲、遠藤綾、たかはし智秋、矢作紗友里
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

期待はずれ(最終話まで

□関連リンク
アニメ公式 http://www.kiminoirumachi.com/
公式トゥイッター https://twitter.com/anime_kimimachi


あらすじ

広島県の田舎町で春から高校へ進学する主人公・桐島青大の家に、父親の知り合いの娘という、枝葉柚希という少女が突然居候として東京からやってきた。青大はクラスメイトである神咲七海に中学時代から好意を寄せていく一方、同じ屋根の下で都会的で奔放な柚希と接していく中で、徐々に彼女が気にかかる存在となっていく。


○総評
スクイズ展開期待してまったが単なる恋愛物語だった。しかもかなり現実的でもあるしリアルな行動でもある感じは評価出来るんだけどアニメでこういうのは需要無いと思う。昼ドラでも見てたほうが面白い気がする。
主人公はあっちこっち浮気的な感じだが割りと誠実でSEXしちゃうような展開は無いので割りと誠実だと思う。ってか個人的に凄い共感できるような感じはあったので。
まぁニコニコとかじゃ叩かれ気味だけど割りと王道の青春ラブストーリーでした。


各話感想
{netabare}1話
事前情報はあらすじだけ。
なんか男の作画が変。OPなんで胸の水着着てないのか?
部屋きったねぇーーー。最悪な姉貴だな。
たまに目が気持ち悪い時がある。
広島訛りなのか。
君の望む永遠みたいになるのかなぁ…
なんか作画が安定しない印象だなぁ目が時々変にタレ目になるきがする。
うーん1話はあらすじだけだったなぁ。
EDなんで実写使ってんだろう。なんか世界の中心で、愛をさけぶを思い出した。
これからの展開に期待。期待値6/10。


2話
主人公ストーカーなのか?エヴァ?エバ?
謎の妹が君望のアカネっぽい。
エバユズキ。お茶こぼしてるw無重力みかんw
エバうざキャラなのか。ビッチ臭しかしない。
なんかエロアニメ臭がしてきた。
いちいち止め絵が気になる。
ひっぱたくシーンなんで書かないのか。
なんか色々おかしい。声とか絵とか音楽とか。


3話
アルト君がいないと何も出来ない…
あれ?あっそうかエバと同居してんだっけ。
トマトうまいじゃねぇか。トマJ最高!
疲れてるだけかと思いきや倒れた主人公。
エロ本別に隠さなくてもいいだろ。
兎に角好きだからキスしたんですねわかります。この手よく使うわw
なんで切れてんだよ意味不。え?逆切れはおまえのほうだろ?
なんなんだこのアニメ…何回か見なおしても良くわからん。
軽いノリでキスしたのと東京に行ってた間に何があったかわからない不安でイライラしたのかってのはなんとなくわかるが…
なんというあざとい女。
は?遅いのよ?
ハルトくんがいないと何にも出来ないもん?あざといわ。
回想終了。
この妹うざいわー。姉妹の髪の色くらい揃えろや。
女子校の学園祭はそりゃー行きたいさ。問答無用で行きたいさ。
高校時代女子校の学園祭チケット手に入れるのに必至だったっけ。
だけどハルトは別の理由がありそうだな。
なんなんだこの減点する女うぜー。
まぁされたら嫌なことを何も言わない子よりは全然いいけど。
お化け屋敷デートは最高だよね!
おっぱい揉み放題ってより自分からくっつけてくる所が堪らない。
まっ定番ですよね。
ユズキ…
あ…れ…?そういう展開!?なんだと!?
付き合ってる人がいるだと?嘘なんだろうけど嘘とも思えないから困る…
あぁ先がメッチャ気になる。


4話
えっ下着で寝てる女の下で寝袋で寝てるのか?ってか下着女誰よ。姉貴?
ナゴシは主人公に惚れてるのか?
3Pだと!?っだよバイクかよww
完全にストーカー男ですね。未練たらたらだな。
俺だったら他の男と付き合ったらもういらんけどなぁ。
風間は親友なのか。
なんだ料理長になりたかったのか。
なんで倒れた?貧血かよw
アスカも主人公が気になってるのか?
まぁひどいと言えばひどいがビッチ体質なんじゃね?
言い換えると惚れっぽいもしくは遠距離には耐えれなかったんじゃね。
走ってるシーンから扉開けるまでのシーン使い回しだろこれ。
はいはいエヴァ登場。大体読めていたさ。
はじめましてwwうぜええwハッキリ言えよ糞女。後々もつれる可能性高いのにここで嘘付くのは糞だな。
まっハッキリしちゃったら物語としてつまらないから突っ込んでもしょうがないけど。
まぁ諦めるわな普通。ってか嘘付き女だし親友と付き合ってりゃどうでもよくなるわ。
ってか親友とも距離を取りたくなるな。
エヴァからしたら良い男見つけたからってなるんだろうが、悪く言えば尻軽女だよな。
信用がなさすぎる。まぁリアルでもこんなもんだが。俺も大差無いな。
やる分にはいいがやられるとたまったもんじゃないよな。
ただ別れてから新しいやつに乗り換えるだけマシか。いやその辺も怪しいよなぁ…


5話
過去回想か。
ん?これは付き合ってた頃の話か?一緒に暮らしてた時の話か。
ってか神崎は何者なんだっけ。あっそうか神崎は好きな相手だっけなんだっけ。OVAであったっけ。
片思いしてるんだってどうしてそうなったww意味不w
エヴァどいてどいてって意味不明なこけ方だな。ブレーキでも壊れたならわかるがわけわからん。あざといな。
作画がひどいww
え?エバから告白してたのか?なんだエバから好きになってわかれたのかよひっでぇやろうだなこいつw
えっ写真の誰なんだ?なんだエバだったのかよ。
山と田んぼばっかで泣くのかよw謎の田舎ディスw
なんというマイナースポット。
なんだ祭りの一日しか会ってないのか。そりゃ忘れるわな。
ロリエバ可愛いがだが将来…
そして現代か。付き合えなくなったとかただの尻軽だろ。
えっEDなんで脱いでるのwエロゲかよw


6話
カッターキタ━(゚∀゚)━!ナイスボート展開来るのか!?
ショートカット誰かと思ったらエバだったのか。
妹と何があったんだ?
エバ絶対話盛ってるだろこれw
1年で死ぬ病気?病気で同情誘ってんのか?そして釣られましたと。
秘密にしておいて欲しいの?なんだそれ。
まぁ間違いなく親友ではいられないわな。
主人公クズってるww別れてるのに何を言ってんだw
エバの気持ち無視して勝手に話進めんなw色々カオスw
バットで殴りつけるのかと思ったww
胸当ててんのかよ。こいつも主人公狙いなのか?
病室の空気ww色々ひどいw
卵焼き1個しか残ってないってどういう事w
笑った顔見たっけ?過去の話か?
エバちょろすぎワロタww
なんというフラフラした気持ちの女だ。
あら?そういやカッターなんだったんだ…
ざっくり刺されちゃうような展開期待してたんだけどなぁ。


7話
助かるかもしれないだと!?で、誰よこの女…
いきなりひっぱたくだと…?人殺しだと?
なんだ恭介モテモテなのか?キヨミ。一体何者なんだ…
なる程おささなじみなのか。やっぱ恭介が好きなのか。
まぁ実際これは無くは無い主人公の選択だと思う。
親友だからこそ嘘を付きたくないし本音を言い合いたいってのもわからなくもない。
「ユズキのパンツ拝めてよかったじゃん霧島。」
ユズキ完全にビッチだなぁ…死なねぇかなぁ…なんなんだろうなぁこういう他の男とのエロ話する女って死んでくれねぇかなぁ…
自分の女とか好きな女にこんな話されたら別れることを考えるけどなぁ真面目に。
恭介もう学校来ていいのか。なんだエバの笑顔が気に入ったのか。
ダメだ感覚が違いすぎるなこの作者と。
手術終わるまで手を出さないとか誰が信用すんだよ。
結局手術したのか…10時間の手術ってどんな手術したんだよ。
脳神経外科でもあるまいし。
なんで傘をおいて行ったんだ?誰か死んだ場所なのか?
ちょw工エエェェ(´д`)ェェエエ工
いきなり死んだし…なんだこの糞展開ww糞すぎて笑えるww
アスカけろっとしてんのかと思いきやそういう事か…(´;ω;`)ブワッ
手術失敗か。
エバ抜け抜けと呼び出してるんじゃねぇよ。
「もう会うことも無いのかな?」
うぜぇなんで疑問形なんだ?これ明らかにそんな事無いって言わせたいセリフだよな。
マジでうぜぇ。
自分からは言わないけど全て相手に言わせる卑怯極まりないタイプの奴だわ。
本当にこういうタイプ嫌いだわ。死んでくれねぇかなぁ…
おい最後の裸のアスカはどういう事だってばよ!

あぁもうなんかこのアニメ見てるとイライラしてしょうがないがスクイズばりのスッキリ演出を期待してしまう…
昔女に浮気されたせいもあってかもうホントこういうエバみたいな奴ムカつくわ。
とかなんとか言って自分も好きな人出来たから別れてとはやった事あるからなんとも歯がゆい…
恋愛なんて糞食らえだなぁほんとうに。


8話
なんでキスしたwwwこれはひどい展開wいいでしょ別にっておいw押し倒したくなっちゃうだろw
アスカと突き合っていただと?また回想話なのか?
ハルト出てくる女と片っ端から付き合ってるのかよ。
告白されて付き合ったのか。
リンちゃんってエバの妹だっけ?カッターはなんだったんだ?
せめて髪の色くらい統一して欲しいなぁ。
姉だなんて思ってませんだと?何故なんだその理由は明かされるのか?
あら?裸で切れるとかアスカとはまだHしてなかったのか?
合コンの頭数合わせに行っておいでと言う奴は信用出来ない。
大体浮気してるだろそういうやつw
あれ?時系列的にもうあいつは死んだからフリーなのか?
合コンなんか初めてなんだからとか超嘘だろww誰がそれ信じるんだよw
リンは種違いかなんかなのかな?ようわからんな。
彼女いるのにメアド変えたのとか伝えてくるとかあざとすぎる。寝とる気満々だなこいつw
アスカパンツ丸出しアングルどうなんですかこれwwまぁ全裸だったし問題ないかw
うわうわリンなんでばらしたしwどういう腹なのかわからん奴だな。
まぁ普通は合コンでエバ(元カノ)に会ったからって言わないわな。そもそも合コン行かないだろっていう。
リンも主人公好きなのか?姉への嫉妬なのか?わけがわからない。NTR属性なのか?
猛烈にうざったい女だなこいつ。煽ってくるなぁこいつw
全力で釣られやがった主人公w話し的には盛り上がるなw
リアルでいたらぶん殴ってるけど。


9話
リンと遊園地だと?なんで行ってくればってなるんだよwおかしいだろw
うわっエバかよwリンの策略か?まぁそうなるよね。
どうするもなにもねぇだろ。
でたーーwハルト浮気発症wそしてエバも寝取り属性w
「まぁそうなちゃいますよねー」リン見てたのかよ…
何がしたいんだほんと。くっつけたいのか?
アスカと別れさせたいのか?わけがわからん。
うっぜぇなこいつ。完全に営業妨害だな。
ハルトになんか恨みでもあんのか?
エバの事は言わないんだな。
まぁ寝落ちですよねやっぱり。エロ展開無いのかなこのアニメ。
人の携帯勝手に出た感じか?誰からだったんだろう。
あっリンからだったくさいなこれ。
旅行行くのか。
うわー今度は仕事場にエバかよw寝取る気満々すぎるw
え?ハルトの実家に挨拶?は?脇から固めてくるタイプなのか。
うわー彼女と旅行かエバと実家か悩むんだろうなぁこれw
パンチラw
ヘルニアの手術はヤバイ。旅行中止かよw
悩みもせずにエバと実家コース決定だなこれww
おいアスカから実家帰り勧めるのかよw
お?エロ展開来るのか?姉キャンセルかよww
割りと純粋な付き合いなんだな。
えっなんでエバへの昔のプレゼントなんかもってんだよ。
捨てろよクズw俺なら別れたら即刻全部処分するけどな。
うーん期待したほど面白くなかったなぁこのアニメ。なんかダイジェスト見てる感じがする。


10話
種も仕込んだんだし?ヤッたって事かw
帰ってきたらHフラグキタ━(゚∀゚)━!しかし地元に帰ってまたエヴァに乗り換えると。
うわうわエヴァにプレゼント結局上げるのかよwクソすぎるw
安定のクズ主人公wケリを付けるとか何言ってんだよw未練たらたらすぎんだろw
9日にばったり会うんですねわかります。
神埼がアスカと見分けが付かない。どうして両方同じ髪の色なんだか。
はい。エヴァの話wそして回想w
今はしてなくても浮気これからする気満々だろwwもうエヴァの事しか考えてないなこいつw
うわー展開がベタだなぁーwやっぱりいたかwそしてしっかりネックレス付けてるとw
「私も前に進むことにしたの。ハルトくんと一緒にね。友達として」ぜってぇ嘘だ友達とか思ってねぇだろw
そもそも元カノ元カレで友達はあり得ねーよ。セフレ目的か戻る目的しかないだろ。
回想多いなしっかし。
出たなうっざい女wこいつなんなんだよまじで。
っつうかなんでエヴァ姉妹まで家に呼んでるんだよ。
タカヒさんみたいにすぐに口説いてこない人が好みですwwしねよww
死んでから何年経ってるんだっけこれ。
元カレとしてじゃねぇよw何元カレ風吹かせてんだよw未練たらたらすぎ。
おつまみ買いに行ってただけとかもうねぇ誰が見ても浮気だろ。
言いたかった事?次回浮気回かw
これじゃその辺のドラマ並であんま面白くないな。
アニメなんだからスクールデイズばりにぶっとんで欲しいのになぁ。


11話
ん?言いたいことってなんだったんだ?話飛んでる?
なんで祭りでデートしてるんだ?あら?なんかわけがわからない。
なんで二人でまったりしてるんだ?花火二人だけで行こうよとかどんだけNTR属性なんだw
さっきの縁側の話は祭りの前の話なのか。時系列がわけわらんw
ホントに何をしとるんじゃww意味がわからないよw
ってかデートしてる時点で浮気だよ浮気。
なんで泣いてるの?勝手な妄想でハルトしゃべんな。
えっと…好きですっておまw寝取り女こええなぁ。っつうか自己中女だな。
ってあれ?寝取る気ではないのに好きですっておかしいだろ。
ネックレス投げる位ならこっそり捨てろよ会わずに。なんなんだこいつ。
わけがわからないよ。実に不誠実な二人ですね。
ネックレス拾いに行ってるしwなんなんだこいつらw
なんで抱きとめてんだよwwどっちもクズすぎるwってかエヴァにはめられたともとれるなw
そしてこのタイミングでの彼女の電話w別にうちおるけどww
あざてぇ女だなエヴァ。なんとも予定調和。
くっそ何やっとんじゃじゃねぇよww意味不w
フッラフラふっらふらしやがって。何その手の絡みw
なんか良くある妻とは別れるからちゃんと決めるからっていう男みたいだな。
アスカww「ウソつき。」修羅場か。


12話
ニコニコのコメント荒れてるなぁw
あれ?そういや妹ちゃんが無駄に絡んでくる理由がさっぱり不明だったな。
「クズって感じで」全員クズしかいねぇだろおまえも含めてww
あっ死んじゃった奴は良い奴だったか。
アスカ振ったか。クズとは言われるが二股するよりは100万倍ましだけどなぁこれ。ある意味誠実。
かなり現実的な感じでもある流れだけどアスカ可哀想だな。
あれ?アカリちゃんってだれだっけ。
まぁ間違いなく寝とってるしな。いや寝てないかまだw作中では無いからわからんがw
良いのかーい!ナンテドラマチックナンダー!
え?事後?どういう事?何これ?売春婦?ってか誰?
妹一々うぜぇな。っつうかいつまでもかまってる主人公の気持ちがさっぱりわからない。
なんで全裸待機wwギャグかよw
引っ越しとか同棲フラグか。何故止め絵ww
「ゆずきちゃんとダメに成ったら戻ってきて」
アスカ都合のいい女になっちまった…これはショックだなぁ…
まぁ別れ際にというかケリをつけるのに最後にキスってのは実際同じ体験したことあるから実に色々昔の過去を思い出してしまった…
アスカに感情移入するといくらか感動するけど、ハルト視点だと俺達の戦いはこれからだENDでしかない。
ってかこれが最終回でいいのかよw{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 43
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ストーカー乙(※但しイケメンに限る)

ラブコメ王の異名をとる瀬尾公治氏の「週刊少年マガジン」連載マンガが原作ですが、TVシリーズ及びODA2(※TVシリーズの前日譚&後日譚)のシリーズ構成を吉田玲子氏が担当しています。
そのせいか、よく考えるとかなりドロドロなシナリオのはずなのに、割とスッキリと見れてしまう、という不思議な視聴経験が出来て、以前視聴し終えた同原作者の『風夏』(※個人評価 ☆ 3.7)に比べると個人評価がずっと高くなりました。

相当に強引で都合が良過ぎる展開なのに・・・多分、一瞬一瞬のキャラの表情の描き出しが確り決まっていたのかも?知れませんね。
とくに考察するほどの作品ではありませんが、例えば岡田磨理氏シナリオ担当のドロドロ系ラブコメをひと通り見終わって、次は何を見るか迷っている人は、一度試しに見てみると良い作品かも。
因みにODA2の第2話まで見るとちゃんと完結しています(※原作マンガ通り)。


◆作品別評価

(1) TVシリーズ ★ 4.1   (計12話) ※2013年
(2) ODA1    ☆ 3.9   (計2話) ※2012年
(3) ODA2    ☆ 3.9   (計2話) ※2014年
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  総合     ★ 4.0   (全16話)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2008-2014年連載)
監督         山内重保
シリーズ構成     吉田玲子
脚本         吉田玲子・國澤真理子・国井桂・村上桃子
キャラクターデザイン 西位輝実
音楽         奥慶一
アニメーション制作  GONZO{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== 君のいる町 (TVシリーズ) (2013年7-9月) =============

 - - - - - OP「センチメンタルラブ」、ED「君のいる町」 - - - - -
{netabare}
第1話 追いかけて ☆ 桐島青大(はると)の上京、御島明日香・風間恭介との出遭い、高校転入(2年の秋学期) ※主人公はストーカー??
第2話 桜の咲く頃 ★ 枝葉の妹(凜)の忠告、広島での枝葉柚希(ゆずき)との出遭い・交流 ※パンチラ&お風呂シーン多め・・・
第3話 突然、バタンチュー ☆ 続き(不意のキス)、響桜女子高学園祭(夏越との成り行きデート、柚希との再会・拒絶)
第4話 あいさつ ★ 風間との交流・人事不省・病室の出来事(青大の本心、風間の彼女)、元カノ奪還作戦の諦め、柚希の嘘?
第5話 宣戦布告。 ★ 子供時代の柚希と青大の出遭い(小3の夏祭り・花火)
第6話 オレの本心。 ★ 中学時代の柚希と風間の交流、余命1年(風間)、病室での宣戦布告{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Dear friend」 - - - - - - - -
{netabare}
第7話 ねがい。 ☆ もう一人の片想い(清美)、風間の手術決意・死亡、別れの言葉(柚希)
第8話 再会の夜に ★ 大学生になった青大&恋人(明日香)、柚希との再会、凜の横槍・挑発
第9話 デートするか。 ★ 柚希との仕組まれデート、明日香との沖縄旅行の中止、姉の闖入
第10話 キレイな花 ★ 明日香の帰省、2年越しの誕生日プレゼント、高校時代の青大の柚希への遠距離交際申込、広島での再会
第11話 告白。 ★ 10年ぶりの夏祭り、明日香からの電話 ※ラストは上手い○{/netabare}

 - - OP(変わらず)、ED「君のいる町~Answer Songs ver.~」 - -
{netabare}
第12話 君のいる町 ★ 青大の決断、柚希とのより戻し、明日香とのお別れ{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


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◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2008-2014年連載)
監督         小林寛
脚本         村上桃子
キャラクターデザイン 茶山隆介
音楽         紗希
アニメーション制作  タツノコプロ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 君のいる町 (ODA) (第1期) (2012年3-6月) ============

第1話 黄昏交差点1 ★ {netabare}神咲七海と青大の偽恋人演技、終わってしまう恋(柚希){/netabare}
第2話 黄昏交差点2 ☆ {netabare}就学旅行での上京、柚希と青大の再会{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

ED 「黄昏交差点」


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◆制作情報

※TVシリーズと同じ(脚本=吉田玲子)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 君のいる町 (ODA) (第2期) (2014年1/3月) ============

第1話 ウチがきた町 ☆ {netabare}加賀月(かが・あかり)と青大の子供時代のエピソード ※約28分{/netabare}
第2話 約束の場所で ★ {netabare}原作マンガ最終回をアニメ化(国語教師になった柚希、凜の青大への恋心、ラストは桐島食堂)、約29分{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

OP 「センチメンタルラブ」
ED 「ここにいるよ」(第1話)、「虹色カレンダー」(第2話)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 21
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

このマンガのアニメ化リスクはどのくらいになるんだろう…

とうとう始まってしまいましたね。
色んな意味で期待しながら視聴しようと思います。


以下原作についてとアニメの際に期待したいことです。
酷評なので、アニメからの人と原作ファンの人は開かない方がいいと思います。
{netabare}「ラノベと言えば、インパクトのある設定に、インパクトのあるキャラクターが売りですよね。現実ではあり得ないであろうことが普通に起こるにも関わらず、私たちと同じ普通の家に住んで、普通の学校に通っていることがほとんどです。それゆえに、現実と非現実のバランスが非常に難しく、設定がよく分からなくなったり、キャラクターの性格が破綻することもあったりなかったりです。」

これは私が俺妹のレビューで書いたことです。
君のいる町はまさに上に書いたようなことが起こっている物語です。
ラノベではありません。そして、別に設定がぶっ飛んでいるわけでもないし、すごいインパクトのあるキャラがそろっているわけでもない、それなのに物語とキャラが崩壊しているんです。

正直言ってみてられないです。本当にひどいです。キャラクターは原作者に好きなように動かされ、今までの設定、性格は完全に無視、ただ今やりたいこと急展開ばかりを優先、いらないカットやサービスシーンは多いくせに大事なところやキャラの心情描写は全くしない、この原作を本当にアニメにしていいのか心配でなりません。

なぜ人気があるのか?
推測でしかありませんが、細かいこと(というにはあまりにも見過ごせないことが多いですが)を気にしない、今起こっていることを楽しめる読者にウケている、超展開を望む読者がいるとかでしょうかねぇ。なんというか作者に騙されているだけのような気もするんですよ。原作ファンに矛盾点や物語のつながりについて問い詰めたら絶対言い返せないと思うんですけども。

正直、登場人物はひどい行動もとりますが、それ単体で見ればそこまで酷評はしないと思うんです。ただ、前後関係があまりにもつながらないし、登場人物が心から思って撮った行動に全く見えないから酷評につながるので。

なので、今回アニメに求めたいのは、いかにして前後の矛盾をなくして展開できるか、登場人物の心情描写をしっかりするかというところです。東京編からやってるだけに、どう構成していくのか注目です。
これをしない限りただのひどいアニメで終わると思います。
原作ファンが擁護に周っても、叩かれるのは目に見えてます。実際ニコ動のコメントでは既にそうなってますし。

・大事なのは絵じゃなくて内容だから←内容が一番問題だろwww
・原作は神マンガだから←他の神マンガに謝れwww
というようなコメントのやり取りが既に見られてます。しかも「何言ってんだよ!」みたいな感じではなく「お前本気で言ってんのか?ww」くらいの違いがあるんですよね。
本当にアニメ化して良かったのかと思っています。

あとアニメ化で不安なところをいくつか述べると
・原作ファンが叩かれる
・原作ファンが言い返せなくて、本当はこの物語おかしいんじゃね?という感じになってファンが減る
・アニメスタッフが叩かれる
・タイアップしている広島県庄原が叩かれる
・声優の黒歴史が刻まれる

盛大に爆発するのも少し期待してますが、不安点を述べるとやっぱ色々と心配です。原作者はどうでもいいですが。

このアニメがどんな感じになるかは、広島の描写を見れば大体分かると思います。1話目からすでに作画がやばめですが、広島の背景作画とかにどれだけスタッフの愛がつまっているのかが伺えるのではと思います。タイアップだったり、町をあげているという事情もありますし。
もしそれがダメだったら、物語もきついかなと予想しています。


あとはオマケで
なぜこの原作を読んでいるか理由を述べると、ある人のレビューが面白いからなんです。
丈・獅子丸http://joeshishimaru.jugem.jp/
この人のレビューが面白いから我慢してみていたんです。しかし、最近はこの人もあらすじと一言感想だけになったため、私も飛ばし読み程度にしか読んでません。
まぁ当然ですよね。物語が進まずにひたすらイチャイチャ描写しか載せてないわけですから(笑)

あと、一番ひどいと思った描写
{netabare}青人「心配せんでも‥ 絶対 離さんわ‥」(柚希に対して)
          ↓次の回
青人「でも明日香の顔 見た瞬間 死んでもそんなことできんて思った」
          ↓次の回
青人「ゴメン‥‥ 好きな子ができた‥‥ ‥‥オレと別れてくれ‥‥」
          ↓次の回
青人「よく考えた答え 変えるつもりもないし間違ってるとも思わない」{/netabare}
本人の心情が全く理解できません。もはや操り人形です。
思っていることと口に出すこと、行動って噛み合わないことはありますが、にしても主人公がどれだけヒロインのことが好きなのか全く分からないです。重要なところが抜け落ちてると思います。
このあたりは恐らくアニメでやると思うので、どうやって心情描写をするのかは見たいかなと思っています。{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

69.3 17 修羅場アニメランキング17位
恋愛暴君(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (405)
2108人が棚に入れました
ある日突然、男子高校生・藍野青司のもとに任意の二人を強制的にキスさせるという
不思議アイテム「キスノート」を持った死神風の少女・グリが現れ、
“24時間以内にキスしないと書いた者(グリ)は死に、書かれた者(青司)も
一生童貞のまま生涯を終える"と告げ・・・。
愛のキューピット(?)グリと青司とその仲間たちが“キスをする相手"を求めて
繰り広げるハイテンションラブコメディにあなたもきっと恋がしたくなるはず(!?)。

声優・キャラクター
青山吉能、小野賢章、沼倉愛美、長野佑紀、原由実、檜山修之、大塚芳忠、子安武人、堀内賢雄、内匠靖明、高橋李依

陽巻楽 佐代子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これ見てアニヲタ始めました

アニメを基本見ない僕がアニメを見始めるきっかけとなった一本。
アニメオリジナル要素はほぼ皆無(原作で伝わりにくかったところにうまい補強が入る程度)なので漫画版よりも先に見るのがおすすめ。

内容はあらすじを読んでご存じかもしれないが、要約するとキスノートなるびっくりアイテムによって平々凡々な青年が癖の強いヒロインたちとイチャコラするハーレムものである。

ざっくりとこの作品の魅力を挙げるならストレスフリーなところだろう。
男のライバルが存在しない。愛が深い。揺らがない。みんな目がハート。
複数の男女のなかで揺れ動く恋心・・・とかがお好みの方には不向きと言わざるを得ない。
基本ギャグなのもあり、いわゆる「脳死で見れる」アニメとなっている。

まずopを見る。こいつらヒロインなんだろうけど脳内真っピンクなんだろうな・・・と初見で思ってしまうようなWuGさんの曲とアニメーションからこのアニメは始まる。
全12話のうちサブタイにきちんと効果音つけて専用の画面流してくれるのが2本だけという密度の濃さ。テンポよく、かつ展開に必要な要素はきちんと拾い、漫画にして8巻分をきれいにまとめあげている。そして30分の締めのed。幸せ絶頂!てな感じがあふれ出てる、大坪さんによるハッピーチューンとなっている。
ちなみにWuGの青山さんがメインヒロインなのはさておくとして、大坪さんもちょい役で出てくる。決してedだけの出演ではない。やったぜ。
また、アニメを盛り上げるBGM。これもどうしてなかなか素晴らしく、しっかり存在感を主張している。シリアスなシーンで流れる曲は有志が耳コピしたものを上げている。なかなか良いので聞いてみてほしい。
だが僕はグリちゃんのテーマが至高だと信じて疑わない。初めは冗談みたいに軽~く入ってアホっぽさを出してからのロック調になったあたりからグリの「やろうと思えば」なんだってやってしまう行動力や純朴さ、突き抜けてる感じが一気に伝わってくる。いまにもせいじさーん!って声と轟音、そして青司の「何やってんだグリーーーッ!!」が聞こえてきそう。

作画はアニメ絵であるが安定している。特に気になる点はなかった。
強いて言うならBD・DVDディスクのパケ絵が証明写真みたいな構図でもう少しなにかほしかったように思う。作風だといわれてしまえばそれまでだが。

他に、当然といえば当然なのかもしれないが、キャラのイメージと声優がガチッと一致する。アニメ見た後だともうその声で脳内再生される。個人的にかなり感動したので上げさせていただいた。

不満を挙げるなら、漫画版と比較して絵がデフォルメすぎる!とかなんであのネタ省いたんだ!などのアニメ化上仕方ない点をさっぴくとしても、あのedの映像はなんだと小一時間問い詰めたい。ハーレムアニメで欠番ヒロインがおるてどゆことやねんと。
そもそもアニメが漫画8巻までの内容なら視聴者にとってのメインヒロインと原作のメインヒロインの人数は変わってくる。(少なくとも僕はそう感じた)
にもかかわらず、opは原作に倣い、edは・・・何を思ってああしたのか。
大は小を兼ねるというし、opなんてキャラ紹介みたいなもんだと割り切れる。
しかしあのed・・・制作陣のお気に入りだろうか?
まあ絵がかわいいからいいっちゃいいけど・・・
最初はアニメの中身と連動して増えてったりするのかなとも思ったが・・・

さて、最後にこのアニメのストーリー性について語らせていただく。
基本このアニメは日常モノであり、ストーリー性とは銘打ったが正直そこについて語るべきことは多くない。矛盾やトンデモ展開がない(SF要素はあるがそこは許容されたし)分カタルシスに至ることも少ない。ではどこに味があるのか。ストーリーとはあくまで媒体であり、それらに根付く骨子こそが肝要なのである。
ギャグ路線とは先に述べたが、ちょくちょくシリアス回もまぜてくる。このアニメがそんじょそこらの脳死アニメと格が違うのはこの点である。

どういうことか。
単刀直入に述べるなら、愛とはなんぞや、である。
ヒーローやヒロインがドタバタ騒ぎ、彼らに障害があらわれてそれを突破し、最後に大団円を迎えるまでに彼らは何を思うのか。その行動の意味とは。
・・・おっと、あまり語りすぎるとネタバレになっちゃう。ヤバイヤバイ。

僕はセックスを肉体関係と呼ぶなら、キスはさしずめ精神関係とでも呼ぼうか、と考えている。すなわち、キスとはこころのセックスなのだと思う。
精神のつながりを至高とし、究極的にはプラトニックな恋愛をも是とする思考。それは感情を持つ人間にのみ赦された、生物としての存在意義をも否定しかけない危険なもの。
しかし、傲慢であるがゆえに名状しがたいオーガズムを得るのである。

恋とは何か。愛とは何か。それを知るために、生物というくくりに反旗を翻す、その様はさながら恋愛の暴君であろう。


















ほあ~~~~~!このクソ長駄文を最後までよんでくれる奇特な方もいるんですねぇ~~!ほれぼれしちゃいますよ~~~!
p.s.僕はヤンデレ好きなんで茜さん推し・・・といいたいところなんですが茜さん公式ツイ垢用画像が5枚もあるくらい人気だし沼倉さんだし逆張り好きな僕としてはグリちゃん推しと見せかけてなんだかんだデレデレとツンデレにひんぬーお嬢様と三度も四度もおいしい柚ちゃんも好きだしダークホースで結局一番素直かもしれない樒ちゃんも好きだしなんなら青司くんも好きだしもうなんか箱推しってことですわ

投稿 : 2024/07/06
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「キスノート」をきっかけに始まる恋愛物語…でも誰が「暴君」だったんでしょう…?

この作品の原作は未読です。
視聴環境が大幅に変わって視聴できる時間が減ってしまったので視聴するかを悩みましたが、数話見て決めようと思い視聴していたら、いつの間にか完走していた…というパターンの作品でした。

天真爛漫なメインヒロインのグリと「神のみ」のエルシィがちょっぴり頭の中で被ったのが結構楽しみながら最後まで視聴できた要因の一つだと思っています。

物語は、ごく普通の男子高校生…藍野青司のもとに「キスノート」を持った自称愛のキューピットを名乗る黒マント少女が現れ、ノートに名前が載せられた人は24時間以内にキスしないと、その人の身にとんでもない事が起こる…という展開から物語が始まります。

グリがあっけらかんとした性格なのと、青司の人の好さが災いして全体的なタッチは軽めに感じますが、内容は結構深い作品なのでは…と思ってしまいました。

主人公の青司は、巻き込まれ体質を持つお人好し…という以外、特徴がある訳ではありません。
もし何か感じるとするなら彼の築いたプチハーレムに対する羨ましさ…でしょうか。

でも青司を取り巻く女性陣は、色々と訳アリな感じでした。

グリ(CV:青山吉能さん)父が神様で母が悪魔のハーフっ子です。彼女が知りたいと思っている事…
私たちが生きていく上で結構大切な事を追い求めていると思います。
もっとも正解があるモノでもなければ、個人差、状況差など様々な状況で変化するから一つたりとも同じモノがある訳じゃありません…
そしてそれは進行形においても常にその姿形を変えてくる…
その結果、甘美、絶望など様々な思いに昇華していく…
でも思います…本当に分からない事はどれだけ考えても正解には行き着かない…
正解を引き当てたいなら自分で経験する事が大切なんだと思います。

緋山茜(CV:沼倉愛美さん)容姿端麗で学園のアイドルである彼女は、キスノートの最初の被害者でした。
でも、それは彼女にとって嬉しい誤算だったに違いありません。
そして嬉しい誤算は彼女だけでは無かった訳ですが、ここからまさかの修羅場展開になるとは思いもしませんでした。
自力で切り抜けられる修羅場なら伴う痛みも僅か…自己修復だって可能だと思います。
けれど、中には自力ではどうにもならない修羅場だって存在するんです。
芯の強い彼女です…どうにかしようと必死にもがくのですが、押さえつける力にはどうあがいても抵抗できないんです。
きっとこれまでだって何度もそんな事があった…
だから、今回もこれまでと同じ様にやり過ごせば…と心が折れかけた事もありました。
でもそれで大切なモノを失ってしまうとしたら…って思うとやり過ごす事なんかできません。
彼女の覚悟…見ていて心底格好良いと思いました。

黄蝶ヶ崎柚(CV:長野佑紀さん)茜の異母妹でどんなに邪険にされても一途にお姉さんを思い続ける女の子です。
お姉さんに対しては完全にネジが外れていましたが、それ以外では一番まともな存在だったように思います。
だってみんな自分の事ばかり…自分が一番可愛いという気持ちは理解できます。
けれど、それは自分以外を放っておく事と同義ではないと思うんです。
それを体現できる彼女の優しさを感じる事ができました。
まだまだ迷いがたくさんあるようです…いつか自分の心が整理できる事を祈っています。

白峰樒(CV:原由実さん)茜と柚の従妹である彼女ですが、正直あまり好きになれるキャラではありませんでした。
平気で他人を傷つけ奪う…傷つけるのはNGですが、個人では絶対所有できないモノが相手では道徳的な問題はあるものの、刑事罰が適用される訳ではありません。
でも普通は良心の呵責に悩まされる筈なのですが、どうも彼女にはそれが無いんですよね…
この作品の中で一番自己中な存在だったと思いますが、彼女の本心は一体どうなっているんでしょうね。
違う別の何か…がある様な気がしてなりませんが、その辺は今後の展開に期待…というところでしょうか。

藍野あくあ(CV:りえりー)青司の妹で他のヒロインと比べると出番は決して多くは無いのですが、登場した時の存在感は大きかったと思います。
言動と心がチグハグな彼女…もっと素直になったら良いのに…と何度も思いました。

個性というとありきたりな言葉になってしまいますが、それぞれの存在感が前面に押し出された作品だったのではないでしょうか。
青司を取り巻く人間模様の気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Wake Up, Girls!さんの「恋?で愛?で暴君です!」
エンディングテーマは、smileY inc.さんの「「スキ」を教えて」と、最終話がグリの「「スキ」を教えてください」

1クール12話の物語でした。
1クールの作品として物語はしっかり纏まっていたと思いました。
今後のヒロインたちの巻き起こす展開が楽しみな作品…続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ラブコメというよりはコメディ。作品云々というより、一点突破の魅力かキラリと光る♪

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ドタバタコメディ。かと思えば、多少のシリアスを含む、振り幅の大きな作品。OPとEDの可愛らしい感じは、ある意味では詐欺ですね(笑)

本作、アクの強いキャラクターが多いので、彼女達に萌えられるか、笑えるかが評価の分かれ目になりそうです。ヤンデレ好きなら向いているかもしれません。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の見所 = グリのアホ可愛さ、の一択w

ダ女神といえば、「エルシィ(神のみ)」「アクア(このすば)」「ガヴリール(ガヴドロ)」など、もはや1ジャンルですが、本作の「グリ」は、ホントガチでダメでしたねw なかなか高レベルでした(おもしろ可愛さという点で)♪

「茜」はヤンデレにもほどがあるというか、いきすぎると個人的には萌えられないです。

基本的にダブルヒロイン(茜&グリ)なんでしょうが、そもそも「茜」も「グリ」も「ヒロイン力」は足りず、恋愛面ではずっと低空飛行していた印象(グリは最終回でかなりヒロイン力をつけましたが)。それに多分、人気ではグリが圧倒的勝利する思うしね。

ではコメディの要素はどうかというと、ボケもツッコミもイマイチ。特に茜のバイオレンス嫉妬ネタは早いうちに飽きました(ワンパターンでしたし)。ボケとツッコミというより(序盤は特に)、「イジメ」と「嘆き」に見えてしまったのが惜しかったかなと。

まあ、後半(9話目以降)はなかなか面白かったですよ、ラブもコメも。

でもやはり、「グリ」の明るさに救われた、という点が大きく、そこが唯一の長所であり、そこ以外の大きな長所が、私には分からないアニメでした。

だから、普通のラブコメやってた7話(花火回)が、普通に一番面白かったです。

ちなみに、メインキャラクターの名前は植物に由来しているのですね。茜(あかね)→染め物に使われる蔓科の多年草(相手を自分色に染めたくなる、支配欲の強さを表現?)。柚子(ゆず)→柑橘類(ピュアな甘酸っぱさを表現?)。樒(しきみ)→八角に似た毒草(悪女らしさを表現?)。

樒は特にぴったりな名前ですね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ドタバタコメディ。これは、ラブコメではないな。

2話目
パロネタが多いな~。

3話目
すでにマンネリ気味。教師が女子高生に……普通にダメかと。

4話目
少し面白かった。

5話目
少し、シリアス展開にしていくのかな?

6話目
水着回。アニメ定番のブラコン。

7話目
男、かなり投資してますね。花火の作画はまずまず。目潰しは笑ったw 今回のラブコメは普通に良かった♪

8話目
なぜ、バトルものに?

9話目
ギャグ、ラブコメにもどったね。

10話目
まあ、ペンギンのネタはしつこすぎ。

11話目
グリ堕天。まあ、グリが成長するためには必要かな。

12話目
ツッコませろよ→下ネタですか?→ちげぇよ!→ハッ! の流れは笑ったw あのまま、ボケとツッコミ繰り返し、天使に戻せたら良かったのに(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 19

78.8 18 修羅場アニメランキング18位
機巧少女は傷つかない(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1654)
10985人が棚に入れました
《機巧魔術(マキナート)》が隆盛を極めるイギリスのリヴァプール。日本からやってきた留学生・赤羽雷真(あかばねらいしん)は、美しき少女の姿をした《自動人形(オートマトン)》の夜々とともに、《機巧魔術(マキナート)》の中枢・ヴァルプルギス王立機巧学院の門を叩く。全ては《機巧魔術(マキナート)》を操る人形使いたちの頂点であり、尊敬と畏怖の象徴である《魔王(ワイズマン)》の称号を得るため。それには《夜会(やかい)》と呼ばれる学院の成績上位者100名で行われるバトルロワイヤルを勝ち抜かなくてはならない。《自動人形(オートマトン)》を駆使し、最後の一人になるまで争い続ける闘争の宴、《夜会(やかい)》を舞台に、圧倒的なドラマと手に汗握る攻防が繰り広げられる学園バトルアクション超大作が幕を開ける!

声優・キャラクター
下野紘、原田ひとみ、高本めぐみ、阿澄佳奈、岡本信彦、中田譲治、伊藤静、ゆかな、茅野愛衣、小倉唯、小野友樹、梶裕貴、櫻井孝宏、諏訪部順一、種田梨沙、西明日香、能登麻美子、花澤香菜
ネタバレ

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラデザ良好、戦闘シーンも中々の出来栄えだが、設定の作り込みの甘い上に詰め込みすぎで滅茶苦茶な印象しかない残念な物語。【総合評価:67点】

2013年秋全12話にて放送された作品。
原作はライトノベルで現在も刊行中、原作1~3巻の内容で3つの物語から成っています。

物語の大筋としては……
世界大戦の影が見え隠れする20世紀初頭と言う時代背景。
魔術によって自動人形(オートマトン)に生命を吹き込み操る人形使いが存在する世界。
主人公である赤羽雷真は、人形使いの頂点である『魔王』を決めるための『夜会』に参加する為に大英帝国の機巧都市リヴァプールにあるヴァルプルギス王立学院に留学する。
と言った感じです。

物語としては、主人公が巻き込まれたり首を突っ込んだりと言う形で事件に関わり、その事件を解決して、渦中にある女性キャラクターが主人公に好意を抱く。
そして、事件の合間に複数の女性キャラクターと主人公の掛け合いを描くハーレムラブコメ的な流れ。
ラブコメ要素とバトル物要素を掛け合わせた作品としては王道の物語運びですね。

キャラクターデザインは淡い色使いで全体的に柔らかいタッチ。
そのデザインも相まって、登場する女性キャラクターは全般的に可愛らしいものに仕上がっていますね。
この点はハーレムラブコメとしての要素を引き立たせるのには大きな力を見せてくれていたと思います。


ですが、ハーレムラブコメの要素としては中々の出来なのかもしれませんが、バトル方面、物語の本質の側面に関してはかなり雑な印象が見受けられます。
ひとつひとつの設定等は専門用語の乱用で取っ付きにくい割りに作りこみの甘さや粗がかなり目立ちます。
そんな設定が幾つか重なり合っていくと、どうにも物語り全体として纏まりが全く取れていないように思えて成りませんでした。

{netabare}
まず『魔王』を決する闘い、冒頭から物語の中心となるであろうと想像される『夜会』。
物語の一本の柱とも言える部分にすら疑問点があります。
『魔王』と言う人形使いの頂点に立てば禁忌とされる領分にまで踏み入ることが出来る。
そんな人形使いの頂点決める戦いにも関わらず、開催されるのが学園規模で生徒同士でしかないと言うもの。
まず、この点も正直意味が分かりません。
えっ、学園最強=人形使いの頂点?そんな訳無いだろww『魔王』の称号大安売りだなww
この時点で『魔王』と呼ばれる称号の曖昧さが半端じゃないですね。

更に各ストーリーの中心となる事件が『夜会』の期間中に起こっていますが、一度事件が始まると『夜会』の参加そっちのけ
その点に関しては怪我人は療養中は参加を免除される的な説明がありましたが……
えっ?毎日一人ずつ参加者が増えていくバトルロイヤル形式なのに怪我で参加出来ないから、治ったらまた復帰します?
何を言ってるんだ?そんなのが罷り通るなら早々に怪我して最後の方まで療養で簡単に終盤まで残れるじゃないですかww {/netabare}

専門用語の多さでそれっぽい雰囲気にしているだけで、設定が粗過ぎて物語冒頭から核となっている『夜会』に関してもこんなご都合主義も極まったといった感じですからね。
そこに兄への『復讐』、『神性機巧』、他にも暗躍する様々な組織、世界大戦影が見え隠れする中での軍事や国の動き……

『魔王』や『夜会』についてだけでも粗が目立つ中、他にもややこしい要素を詰め込みすぎ。
今後の物語の展開に繋がっていく設定や伏線も多く張られているのですが、無論、原作三冊分のアニメでは完全にそれらは放置されています。
唯でさえ設定の作り込みが甘く、疑問点やら曖昧な点が多い中、設定や伏線を盛って来るのでアニメ12話における物語は完全に滅茶苦茶な状態のまま終わってしまいます。

やりたい事だけが多く収拾が全くついていない、凝った作品と言うよりも無茶苦茶な印象しか受けませんでした。
正直、第二期、第三期と続いていかなければ意味を成さない滅茶苦茶な展開の作品でしかありません。
まぁ、第二期、第三期と続いていき、世界観や設定、伏線の回収が納得できる様に行われていけば伸び代はかなりあるのかなと思わなくも無いですが……
アニメ12話、作品としては序盤の作りこみからこの甘さと言う事から判断すると、正直、ちゃんと纏まるという期待は薄いですがね……


先に述べたようにキャラデザの可愛らしさ、そんなキャラクター同士のハーレムラブコメ的な展開を描く日常パートはよく出来ていると思います。
そして、戦闘シーンもキャラデザが可愛らし過ぎてちょっと違和感こそあれど、戦闘シーンそのものはそこそこの出来栄えだと思います。
声優の演技も、OPやEDに関しては良く出来ている印象で特にEDの『回レ!雪月花』はテンポが良く耳に残る曲でかなりの中毒性でしたww
全体的に及第点を満たしていただけに、設定面の甘さで物語性がボロボロだったのが非常に悔やまれます。

あまり細かく設定などを気にしだしたらキリがないので、未視聴の方は細かく考えずに映像面のみを楽しむぐらいのスタンスで視聴することをオススメいたします。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 48

花丸ぽっきー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ソロギターでしんみり最後の回レ (最終回まで観て)

総合評価down 3.8 ⇒ 3.7 (作画)



人間離れしたマシンドールのスピード感が好印象だったのですが、敵が強すぎてカタルシスを感じにくい面も。ただし、この演出は反面、敵にザコキャラを作らなかったというふうにも取れますね。


魔力を動力に変換して時計のような「精密機械」を動かすという世界観はかなり斬新で好感が持てました。


夜々ちゃんのキャラに関しては、赤羽雷真への愛情の深さと異常な嫉妬心など、やはり人ならざる存在としての可愛さはありました。好きです。


エンディングの回レが、スローテンポのソロギターだったのが微妙な哀愁を誘いました。


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◆夜々のボディだからこそ描ける軽々としたスピード感(第4話まで観て)
バトルに関して今の技は・・的な種明かしがあって面白いと思いました。あの夜々のボディだからこそ描ける軽々としたスピード感もよかったです。

ところで、今更ですが、マシンドールというのは自分で動力を生み出すエンジンや反応炉を搭載していません。この作品のマシンドール(オートマトン)は主人から供給された魔力を動力にして動いているという点で陰陽師と式神のような関係に例えられるのかもしれません。でも、僕の感覚では機動戦艦ナデシコから重力波ビームによってエネルギー供給を受けている人型機動兵器エステバリスにも近いような気がして、機械式時計のように精密な夜々たちに特別な感覚が湧きあがる気がしています。

 例え同じ自我のある人形であってもマシンドールはローゼンメイデンのドールとは全然違うんです。


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◆耳から離れない回レ・・(ED曲)

機巧少女は傷つかない ED 『回レ!雪月花』


せーの! 一、二、三、はい! ほい! よ~ぼん! ハッ×6 ハイヤッ ハッ×6 すーん さささ! これよりご覧いただきますのは カブキ者たちの 栄枯盛衰(エイコセイスイ) 時代は常に日進月歩 聞いてってよ 老若男女 一見は勧善懲悪(カンゼンチョウアク) 悪者どもを一刀両断 でもホントにそれだけで楽しいの? もうなんだって 蒟蒻問答 ハッ×6 ハイヤッ ハッ×6 よ~ぽん! どこからともなく現れて すぐどこかへ行っちゃって 神出鬼没 チャンスを待ったら 一日千秋 追いかければ 東奔西走 時代は常に 千変万化(センペンバンカ) 人の心は 複雑怪奇 でも本気でそんなこと言ってんの? もうどうにも 満身創痍(マンシンソウイ) 嗚呼 巡り巡って夜の街 君は合図出し踊りだす 回レ×9 華麗に花弁散らす様に 回レ×9 髪も振り乱して 一昨日、昨日、今日と明日と明後日とこの宴は続く 踊レ 歌え 一心不乱に回レ!!! 今宵は雪月花! ハッ×6 ハイヤッ ハッ×6 すーぽん!

「Youtube saki mitsuba さんの評価より引用」

目というか耳が回る(笑)

2013.10.23
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◆ 夜々のコスチュームはこれでなくちゃダメだ・・ (第2話を観て)

背景がきちんと英国風に描きこまれている中で、メイド・イン・ジャパンの夜々は着物をアレンジしたコスチュームだから魅力が引き立つということに第2話でやっと気がつきました。
それもED曲聴いてるときに。(いいです、この曲)
夜々かわいいよ夜々・・

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ローゼンメイデンのドールなんかいらない(第1話を観て)

性格も比較的いいしこの娘が欲しい。ファッションはちょっといじらせて欲しいけど。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ハッハッハッハッハッハッハイヤ ハッハッハッハッ いよーーーーーぽん!

海冬レイジによるライトノベルを原作とする

作品です。全12話、原作未読。


魔術によって人形に生命を宿らせそれを操る

人形使いが存在する、機巧文明の発達した20世紀

初頭を舞台とし、そんな中ある目的のために

人形使いの学校に転入してきた主人公の赤羽雷真は

成績がしたから二番目ということでセカンドラストと

いう登録コードをつけられた。それからの様々な陰謀に

よって生じる事件の中にいて、理解者を得ながら

成長していくのであった・・・


この物語は4話ごとにひとつの事件が解決しながら

進んでいきます。毎回一括りの中で女の子が増えて

いきます。

◆Facing "Cannibal Candy"

この話は雷真がこの学院に転入して早々に、目的を

果たすためには夜会に出て勝ち残らなければいけないが

成績がセカンドラストなので上位100人に与えられる

出場資格は当然なく、というわけでシャルロットに

喧嘩をふっかけるところから始まりましたが

最初から事件の兆候が見えて不穏な空気が出されていて

そこからの広げ方と収束のさせ方がよかったと思います。

事件が徐々に明るみに出てきて主人公も調査すること

になるのですが、どこから気づいたのかと思わせるくらい

犯人に近づいていくのはすごい能力だなんて思っていました。

ラストも相手がどのくらい上の存在のやつだとしても

守るために自らの肉体が犠牲になったとしても戦い続ける

のはやっぱりよなと思いながらもよかったです。


◆Facing "Sword Angel"

いよいよ大会が差し迫ってきた中で暗殺をすると言って

きた子がいたが、そもそもなんで暗殺しに来ましたなんて

言うもんかと思わずツッコミを入れてしまいました。

つんけんしたやつとドジっ子という組み合わせで

なんかいろいろ揉め事を起こした後には結局はそうだよな

って感じになるだろうなと思いましたが、やっぱりそう

なってまあ良かったのかどうなのか・・・でした。

でも、そういう風になるのも主人公があんなのだから

まあそうですよねって思いました。

事件の方はその姉弟の過去と今の組織との関わりが抱える

問題についてでしたが上に述べたような展開だったので

その解決の仕方もそうなるよなって感じに思いました。


◆Facing "Elf Speeder"

さて落ち着きを取り戻したかなと思ったら今度は

あの人を殺害しようとしている人物がいる!?っていう

事件が起きて、それと伴ってなんかひたすら自殺しよう

とする子が登場って・・・お前は何なんだよ!と

またヘンテコに絡み合った感じになっているなと思いました。

そんで起きる事件が解決するにあたって新手がいる

のですがそいつの正体は未だ見えず・・・で結局お前の

目的はなんだったんだと思いました。

でも少しバトルに深みが加わったかなと思えるところも

あってそこんところは面白かったです。


◆総評

魔術が回路によって成り立っているように思いましたので

魔力そのものがあっても回路を組まないと魔術が機能しない

つまり魔法が使えるわけではないとのことで

回路を組み込める物理的な戦闘が多かったように思います。

魔術が存在するからと言って適当な現象が多発したり

しないところがいいところかなと思いました。

(単純に能力を使った物理戦闘が割と好みなもので)

とにかく発展する方向がこの方向だったので楽しめました。

それから自動人形といい、普通の子といい女の子たちは

可愛かったと思います。

それとOPが原田ひとみさんが歌っていて、この人が歌う曲は

二曲目ですが、出てる声がやっぱりこんなに変わるんだと

思いました。(キャラを演じている時と)

でもいい曲だと思います。

EDの方もその時代感が出た感じがしていて良かったと思います。

最終的に楽しめた作品だったと思います。

この終わり方なら二期とかやってもいいかな(いや個人的には

是非やってほしい)と思いました。

◆個人的点数評価 84.09点

投稿 : 2024/07/06
♥ : 43

79.2 19 修羅場アニメランキング19位
ゴールデンカムイ(第二期)(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (452)
2003人が棚に入れました
北の大地・北海道に渦巻く野心!!
アイヌから奪われた金塊を巡る生存競争サバイバル、新章突入ッッ!!

アイヌの埋蔵金を求めて旅を続ける、「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一とアイヌの少女・アシリパ。
だが、埋蔵金の在り処を示した刺青を持つ24人の脱獄囚を追う中で、新たな事実が浮かび上がる。
埋蔵金を奪い、アシリパの父を殺した人物とされる「のっぺら坊」こそが、アシリパの父だというのだ。
事の真偽を確かめるには、網走監獄に収監中の彼に会うしかない。
「脱獄王」の白石由竹やキロランケを仲間に加えた二人の旅は、小樽から札幌、夕張へとその歩みを進めていく。

一方、彼らと埋蔵金の争奪戦を繰り広げる第七師団の鶴見中尉や新選組「鬼の副長」土方歳三の勢力も、それぞれの野望を胸に次なる行動に打って出る……。

明治時代後期、北の大地に勃発した一攫千金サバイバルは、さらに苛烈さを増していく!

声優・キャラクター
小林親弘、白石晴香、伊藤健太郎、大塚芳忠、中田譲治、津田健次郎、細谷佳正、乃村健次、菅生隆之、内田雄馬

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

変態度が高まる2期

人間で剥製を作って人間の皮で謎のファッションを披露する変態の登場に。
媚薬(ラッコ?)みたいな効果によって男だけで裸で急にまぐわうシーンまで

インカラマッのこと胡散臭いと思っていたけど、なんだか好きになってきた。

今回は網走の監獄を目指して進む。繋ぎ感が強め。上述の通り、変態度合は高い。作者の性癖?


OP
レイメイ さユり & MY FIRST STORY
ED
時計台の鐘 eastern youth


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
アイヌの埋蔵金を求めて旅を続ける、「不死身の杉元」の異名を持つ日露戦争の英雄・杉元佐一とアイヌの少女・アシ(リ)パ。だが、埋蔵金の在り処を示した刺青を持つ24人の脱獄囚を追う中で、新たな事実が浮かび上がる。埋蔵金を奪い、アシ(リ)パの父を殺した人物とされる「のっぺら坊」こそが、アシ(リ)パの父だというのだ。事の真偽を確かめるには、網走監獄に収監中の彼に会うしかない。「脱獄王」の白石由竹やキロランケを仲間に加えた二人の旅は、小樽から札幌、夕張へとその歩みを進めていく。一方、彼らと埋蔵金の争奪戦を繰り広げる第七師団の鶴見中尉や新撰組「鬼の副長」土方歳三の勢力も、それぞれの野望を胸に次なる行動に打って出る……。 明治時代後期、北の大地に勃発した一攫千金サバイバルは、さらに苛烈さを増していく!

13. 江渡貝くん
杉元たちが夕張に向かっている頃、ひと足先に同地を訪れた鶴見中尉一派は、剥製工房を営む青年・江渡貝弥作に接触していた。その目的は、江渡貝が墓地から盗み出したと思われる脱獄囚の刺青人皮を入手すること。江渡貝が墓泥棒を働いた際に落とした人皮の手袋を突きつけ、巧みな話術で彼の懐に入り込んでいく鶴見中尉。そして、工房の奥にある無数の人間剥製を鶴見中尉が目の当たりにしたとき、江渡貝がその本性を露わにするッ!

14. まがいもの
試行錯誤の末、江渡貝は刺青人皮の偽物を6枚完成させた。だがそのとき、土方の一味に加わった尾形が、鶴見中尉の企みを暴くために工房を襲撃。江渡貝は刺青人皮とその偽物を持って逃げ出し、尾形を迎え撃った月島軍曹もすぐに彼の捜索に向かう。さらに杉元と白石までが姿を見せたため、尾形は二人に月島軍曹の邪魔をさせようと画策。杉元と白石、月島軍曹、尾形が各々の思惑で動く中、江渡貝と彼が持つ刺青人皮の行方は……!?

15. 昔の話をしよう
夕張に留まり、江渡貝の工房で刺青人皮の偽物を見分けるための手がかりを探す土方たち。そこに突然火炎瓶が投げ込まれ、建物内に火の手が上がる。鶴見中尉に証拠隠滅を命じられた第七師団の兵士が、工房を包囲して攻撃を仕掛けてきたのだ。これに応戦する土方と尾形だが、徐々に追い詰められ、ついに中への侵入を許してしまう。第七師団の兵士たちが攻勢をかける中、二階堂が土方に、さらに兵士のひとりが尾形に襲いかかるッ!

16. 旭川第七師団潜入大作戦!!
アシ(リ)パの目撃情報を頼りに谷垣たちが旭川を目指している頃、杉元とアシ(リ)パたちは芦別に到着。無事に永倉と合流を果たすが、白石が第七師団に連行されたことを知る。一方、ひと足先に白石の救出に向かった土方とキロランケは、アイヌが「カムイコタン(神の領域)」と呼ぶ事故の多い渓谷で奪還作戦を決行。白石を護送中の第七師団が渓谷に架かる吊り橋に差し掛かったとき、橋のたもとに立ちはだかった土方が刀を抜くッ!

17. 腹の中
第七師団の本部に潜入した杉元と犬童典獄に変装した鈴川は、淀川中佐との面会を果たす。淀川中佐の前に出世につながる手柄をちらつかせ、白石を渡すように迫る鈴川。だが、そこに鶴見中尉の命を受けた鯉登少尉が現れ、本物の犬童典獄が流暢に使いこなす薩摩弁で揺さぶりをかける。対する鈴川も見事な受け答えで天才詐欺師の面目躍如たるところを見せるが、そこに綻びが生じた瞬間、鯉登少尉が二人に向けて拳銃の引き金を引くッ!

18. 阿仁根っ子
杉元たちが大雪山を下山している頃、谷垣の一行はとある町で電報を受け取る。フチが死装束を用意していると知り、アシ(リ)パを連れ帰る役目をあらためて心に刻む谷垣。そのとき、彼の脳裏に役目を欲していた過去の自分がよぎり、鶴見中尉に身の上を語った夜の記憶が蘇る。マタギだった頃の谷垣には、賢吉という同じマタギの親友がいた。妹のフミが彼のもとに嫁ぎ、そのことを喜ぶ谷垣。だが、その幸せは唐突な終わりを迎えるーー。

19. カムイホプニレ
谷垣の一行と合流後、杉元たちは近くにあるアイヌコタン(村)に立ち寄る。谷垣からフチのことを聞かされ、その身を案じるアシ(リ)パ。彼女を気遣い、杉元は一度故郷に帰ってはどうかと提案する。だが、強い覚悟でこの旅に臨んでいるアシ(リ)パにとって、もはや引き返すという選択肢はなかった。自分の未来のために前に進もうとする彼女の決意を受け止めた杉元たちは、のっぺら坊のいる網走監獄に向けて再び出発するッ!

20. 青い眼
釧路の海岸で食料を調達していた杉元たちは、突如バッタの大群に襲われる。避難した番屋の中でしばらく過ごすことにした男性陣は、その間、ラッコ鍋を食べることに。ところが、ラッコの肉が煮えるにつれてなぜかムラムラしてきてしまい、しまいにはそこに現れたキロランケも交えて相撲で気分を発散しはじめるのだった。一方その頃、舟で沖に避難していたアシ(リ)パは、一緒になったインカラマッから衝撃の事実を明かされるッ!

21. 奇襲の音
屈斜路湖の湖畔にあるコタンを訪れた杉元たちは、村人から盲目の盗賊団が付近一帯で暴れているとの情報を得る。白石によれば、その親分は脱獄囚の都丹庵士で間違いないという。新たな刺青人皮を手に入れるべく、情報を求めて近くの温泉宿へと足を運んだ杉元たち。だが、相手の居場所を突き止めるよりも先に、夜の暗闇に乗じて盗賊団が襲撃。露天風呂に入っていた杉元たちは動けず、武器を持った敵に囲まれてしまうッ!

22. 新月の夜に
網走監獄が近づくにつれ、のっぺら坊が本当に父かもしれないことに不安を募らせるアシ(リ)パ。そんな彼女を勇気づけたのは、小樽から苦楽を共にしてきた杉元の存在だった。ついに網走へと到着した杉元たちは、白石の発案でトンネルを掘って監獄内への侵入を目指す。アイヌの漁師を装って作業を進めること数日、トンネルは土方が指定した地点まで到達。だが、杉元たちが出口から顔を出すと、そこには看守部長の門倉の姿が……。

23. 蹂躙
アシ(リ)パが連れ去られたのは、門倉から独房にいるのっぺら坊が偽物だと知らされていた土方の画策だった。その狙いは本物ののっぺら坊とアシ(リ)パを引き合わせ、金塊の在り処を聞き出すこと。舎房に乗り込んできた鶴見中尉の一派と杉元たちがにらみ合いを続ける中、土方はアシ(リ)パを連れて本物ののっぺら坊がいる場所へと急ぐ。一方、監獄内の攻防は、門倉がすべての囚人を解き放ったことでさらに激化の一途をたどるッ!

24. 呼応
杉元にアシ(リ)パのマキリを見せられたのっぺら坊は、それが娘のものだと気づく。彼は金塊の在り処を教える条件として、アシ(リ)パを連れてくることを要求する。一方、監獄内の争いは最終局面を迎え、土方が犬童典獄との決闘を制し、鶴見中尉の一派も囚人たちを制圧。そんな中、インカラマッが杉元と一緒にいるのっぺら坊を見つけ、アシ(リ)パは彼が本物の父だと確信する。だが、直後に何者かの銃弾が杉元とのっぺら坊を襲うッ!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 10
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

さまざまな角度から表現される「純粋な生」の形

アニメーション製作:ジェノスタジオ、
監督:難波日登志、シリーズ構成:高木登、
キャラクターデザイン:大貫健一、
原作:野田サトル

あまりにも中途半端な終わり方だった1期目。
期待した2期は、いきなりグロテスクなネタからの始まり。
江戸貝弥作を観ていて頭に浮かんだのは、
アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』、
トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』、
ジョナサン・デミ監督の『羊たちの沈黙』という
ホラー・サスペンス映画だった。
この映画の共通点は、アメリカの有名殺人犯、
エド・ゲインをモデルにしていること。
江戸貝弥作の人物像は、明らかにエド・ゲインそのままと言っていい。
私としては、アンソニー・パーキンスの不気味な演技や、
チェーンソーを振り回すレザーフェイスを想起しただけに
少し拍子抜けしてしまったが、衝撃的といえる回だった。

このことに気づいて色々調べてみると、
ゴールデンカムイの登場人物の多くは、
実在の人物をモデルにしていることを今更ながら知った。
舩坂弘軍曹は分かるが、家永カノの殺人ホテルや尾形百之助、
白石由竹まで参考にしている人物がいたことには驚いた。
荒唐無稽なようで、かなり現実に即した設定になっている。

2期の見どころは、網走刑務所でのシーンになるが、
個人的に好きだったのは、谷垣源次郎と尾形百之助の過去の話だった。
谷垣は1期で東北マタギをやめて、軍隊に入ったことが明かされるが、
その理由について語られることはなかった。
それが明らかになる18話では、アイヌの終活についての話から始まる。
アシリパの祖母が死装束を作っているという。
アイヌでは若い者に送ってもらわないと死後の世界に行けないと
考えられている。だから自分の子供のいない人でも、子供を必死で育てる。
谷垣はアシㇼパの祖母に食べさせてもらった恩から、
自分も子供のひとりで、アシㇼパを無事に村へ帰すことが
役目だと思っている。
谷垣は自分の役目をずっと探していたのだった。
そのときに、過去にあったことを思い出す。

東北マタギだった谷垣にとって、狩猟は命懸けの仕事。
想定外のことが起こったときのために、
非常用携行食のカネモチを持参するのが常だった。
カネモチは米粉に水を加え、味噌か塩を混ぜて捏ね、
葉で包んでいろりの火で蒸し焼きにする。
谷垣は自分用として、クルミを混ぜたものを作っていた。
そんな作り方は邪道なのだが、谷垣のこだわりの一品だった。
{netabare} このカネモチを小道具にした、谷垣と妹の夫、賢吉に対する
憎しみと赦しの物語は見ごたえがあった。
賢吉は自分の役目のために命を懸けて行動した。
その姿を見た谷垣は、自分の生まれた役目について、
誰かのために生きることを考え続けている。

谷垣と対照的なのが尾形だ。
妾の子供だった尾形は幼少時に母親が苦しみながら
生きてきたさまを間近で見続けてきた。
夫に家に帰って来て欲しいと願い、毎日あんこう鍋を作る。
そんな母が嫌だった尾形は、銃で鳥を撃つようになる。
鳥鍋を勧めても母はあんこう鍋ばかりを作り続けるのだった。
やがて尾形は、心を失った殺人者になっていく。 {/netabare}

この物語を観ていると、どれだけ心が歪んでいても
「純粋な生」の形を見せられているような気になる。
過去がしっかり描かれ、ひとりの人間の形が
浮かび上がってくるのがいい。
明治初期の時代背景からすると、このような生き方は、
それほど特別なものではなかったのかもしれないとまで思えてしまう。
アシㇼパの父が娘に対して望んでいたことも明らかになり、
さまざまな人々の想いが交錯していく。

アイヌの金塊の行方。
登場人物たちは何を悟り、何を選び取っていくのか。
原作ファンからは評判が芳しくないようだが、
アニメだけを観てきた者からすると、
1期と2期でとても上手くまとめられていたと思う。
網走刑務所まで描いてくれたことで、物語は一区切りついた。
今後は原作を追っていくつもりだ。
(2019年1月8日初投稿)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 76

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヤバい奴らの金塊争奪サバイバル、新章突入ッ!!!

言わずもがなですが、本作品は「ゴールデンカムイ」の2期目に相当する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

1期では日露戦争の終結…そしてアイヌが秘蔵している金塊が北海道のどこかに眠っており、その在り処は網走監獄の脱獄囚らの身体に刻まれた入れ墨だけが知っていることを突き止めます。
日露戦争の生き残りである「不死身の杉本」はアイヌの少女であるアシㇼパと行動を共にすることになるのですが、北海道制服や蝦夷共和国を再興するなど、あっと驚くような謀略が水面下で蠢いており、金塊を巡る様々な衝突が北海道で引き起こされるようになりました。

確かに、金塊を巡る物語がこの作品の本分なので本筋の展開は確かに面白いのですが、この作品の最大の魅力は、アイヌの様々な風習に触れられる点とアシㇼパの変顔だと個人的には思っています。
普段のアシㇼパは、凜とした芯の強さを感じる女の子…
でもアシㇼパの変顔は、この作品の初見の人なら絶対に気が付かないほど、ものの見事に変化するんです。
最初は見て笑うだけでしたが、最近はアシㇼパならではの才能なんじゃないかと思うようになりました。

そして2期…
物語の舞台は、網走監獄並びにそこまでの道中…
登場人物は、これまで以上に濃厚なキャラが登場します。
1期でも十分濃厚だと思っていましたが、2期で登場するキャラは…何というか「キモイ感じ」のキャラが多いんです。
金塊を巡る命懸けのサバイバルに首を突っ込んでいるんです。
頭のネジが1本や2本外れていてもおかしくないのかもしれません。
むしろ、そうじゃないと自我が保てないのかも…とも思いました。

アイヌの金塊を巡り渦中の人となっているのは、網走監獄に収監されている通称「のっぺら坊」
そして大多数の人が網走監獄に向かう理由は、のっぺら坊に金塊の在り処を聞き出すため…
そう、大多数の人の目的であり、向かった全ての人の理由ではないんです。

しかし、これまで金塊の在り処を秘匿し続けてきたのっぺら坊です…
そう簡単に金塊の在り処を口にする筈はありません。
それならば…のっぺら坊が口にしたくなる状況を作ってしまえばいい…
2重3重の策略が張り巡らされています。
そういえば、1期で女占い師・インカㇻマッが「アシㇼパの連れ3人のうちの1人が裏切る」と予言していましたっけ…。

そして網走刑務所に全ての役者が集結し…これまで温められてきた各々の作戦が激突します。
戦いは激しさを増し、築かれていくのは死体の山…
自分の…もしかしたら一人よがりかもしれない目的のために、そこまで人を殺せるの…?
と思えるほど壮絶な雰囲気が網走刑務所全体を覆い尽くすことになるんです。

それぞれの思いはどれだけ成し遂げられたのでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

しかし、アシㇼパ役の白石晴香さん、インカㇻマッ役の能登さん…流石としか言いようがありません。
紅一点的な存在である事も相まって、存在感が半端ありませんね。
ただでさえ濃厚な男性キャラが多い中、決して存在が薄まることはありませんでしたから…

オープニングテーマは、さユり & MY FIRSTさんの「レイメイ」
エンディングテーマは、eastern youthさんの「時計台の鐘」
さユりさん、今回もやってくれました…
誰かと組んで歌うのを見るのは初めてだと思いますが、今回の「レイメイ」も全身に鳥肌が立つほど格好良い曲です。

1クール全12話の物語でした。
金塊の謎は未だ闇の中です。
きっと3期の放送してくれることでしょう。
ここで終わったら尻切れトンボですから…
原作ストックが無くなったのなら溜まるまで待ちますので、このクオリティのまま最後まで突っ走って欲しいと思います。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 24

65.6 20 修羅場アニメランキング20位
WHITE ALBUM-ホワイトアルバム 前半(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (392)
2269人が棚に入れました
平凡な大学生・藤井冬弥はアイドル・タレントとして活躍する森川由綺と交際していた。仕事や学業の合間を縫ってお互いの愛を確かめ合っていたふたりだったが、由綺の人気が高まり、仕事が増えるとともに徐々にすれ違っていくようになる……。浮気をテーマにした、切ない系の青春ラブストーリー。

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

意味深な場面多数で見応え十分。【21.6/25.0】

物語:4.8 作画:3.8 声優:4.2 音楽:4.6 キャラ:4.2 【合計:21.6】                          (87.5)

ジャンル       :恋愛
話数         :13話(前半)
原作         :PC版アダルトゲーム
アニメーション製作:セブン・アークス
監督         :吉村明(前半)
脚本         :佐藤博暉
キャラデザイン   :吉成鋼
音楽         :Elements Garden
主人公声優     :前野智昭
メインヒロイン声優 :平野綾
OP          :「深愛」作詞・歌 - 水樹奈々 / 作曲 - 上松範康(Elements Garden) / 編曲 - 藤間仁(Elements Garden)
ED          :「舞い落ちる雪のように」作詞 - 須谷尚子 / 作曲・編曲 - 衣笠道雄 / 歌 - Suara

参照元       :Wikipedia「WHITE ALBUM」

【概略】
時代設定が1986年の携帯電話が一般層へ普及する前の「忙しい恋人とのすれ違い」をメインテーマとした「浮気」を扱った恋愛物語。

【特徴】
①重めのストーリー
②意味深長なセリフと場面多数
③前回のあらまし無し
④複数ヒロイン
⑤印象付けるシーンでクレヨンで描いたような作画タッチとなる演出がある
⑥思った言葉が頭の周りに文字で浮かび上がる演出がある
⑦心理描写における間は短めで衝撃展開を次々に突きつける作り

【長所】
①登場人物の思惑が分かり難く、明らかにしないまま次回に続く為、次回への引きが強い
②複数のヒロインと同時進行でストーリーが進む為、こちらを立てればあちらが立たずで刻々と変化する状況に飽きが来にくい
③心理描写における間が短めな事とあらまし無しの作りにより、1話の密度は濃い
④ヒロインがアイドルという設定から歌うシーン有り

【短所】
①情報量が多いにも関わらず、前回のあらましが無い為、
伏線を回収したことに気付きにくい(意図的に分かり辛く作られている為、人によっては長所)
②密度が濃い為に、1度見ただけでは理解しにくい(人によっては長所)
③顔のアップで作画が乱れる事は無いが、それ以外で頻繁に作画が崩壊する

【観終えて】
恋愛物にしては随分と難しかったです。
兎に角意味深な描写が多すぎてどんな意味があるのか考えていると次のシーンになっていて何度も巻き戻る事になりました。
しかし、個人的にはそういった視聴者に考えさせる脚本が観ていて楽しかったし見応え有りました。
一応ジャンルは恋愛ですが、ドロドロ系だと思うので苦手な方は注意が必要です。
 
上ではキャラについて触れてませんが、ストーリーに重要な意味を持ったキャラが多く、キャラ立ちはそこそこ良かったと思います。
ただ、登場ヒロインが多いので誰か一人に肩入れして観るより、キャラ毎にどんな影響を及ぼすのか等、物語の繋がりを楽しんだ方が良いかもしれません。 
 
それから、80年代半ばという時代設定だけあって随所に80年代ネタが仕込まれてるように感じました。
見つける事が出来れば懐かしむ事も出来るでしょう。
また、80年代以降に生まれた方は違和感を楽しめるでしょう。
 
【思った事、及び蛇足】
OP曲の「深愛」とてもメロディアスで好きです。
歌唱力の有る歌声で誰が歌っているんだろうと最初思ったのですが、案の定水樹奈々さんでした。
やっぱり凄いですね。この歌声は。 

投稿 : 2024/07/06
♥ : 7
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「1986年……俺達のモラトリアム」

本文は前半、後半通しての感想。

原作ゲームはオリジナル、リメイク共に未プレイ。

元々オリジナルの恋愛シミュレーションゲームでは、時代も何となく90年代くらい。
そこで携帯普及以前、固定電話が低性能である故の、すれ違う恋を描く……。
といった設定だったそうです。

一方、本作の原作となったリメイクでは、舞台をバブル前夜の1986年と明確化。
より時代の空気を取り込んだ内容に生まれ変わったとのこと。
そして、それが私の鑑賞動機となりました。

期待通り、心情が雰囲気に影響する様まで気遣いができている、
私好みの作品でした。

特に音楽面がお気に入り。主題歌もさることながら、ジャズ風のBGMが、
嫉妬や疑念でささくれ立つ男女の心理を捉えていて好感できます。

アナログレコードとコンパクトディスク(※正式名称。普通はCDと略すw)の交代期。
おしゃれなアナログ盤音楽が流れるサテン(※喫茶店の略語。死語w)に
出入りする男女の恋愛模様と共に、時代も表現して、いい味出してます。

表現が繊細故に、主人公並びにその他の面倒くさい男たちの痛さも際立ちますw
特に主人公の背信は十回地獄に落ちても足りないと私も思いますw

大体、主人公が語る各話タイトルからして優柔不断。

タイトル文が長いw結局何が言いたいのかはっきりしないw
どの娘が好きなのかもはっきりしないw
句読点が多いwお前の区切りは?けじめは一体どこにあるw

といった感じで、主人公爆発を願う怨嗟の声が
親父や各方面から聞こえてきそうですw

ただ、私はそれでも本作のまとめ方には不思議と納得しています。
{netabare}不倫を描いた作品には、不倫は文化だと開き直る物語も多いのですが、
本作の場合は、中途半端に他の女にお手つきする主人公の性癖を、
克服すべき病として描いている点が好感できます。

ラストについても、{netabare} 結局、誰を愛するかの選択は視聴者に丸投げw
との不評も聞こえてきそうな結末ですが、
私は幾多の逡巡と修羅場を乗り越えて、ようやく誰かを愛することができるようになった、
主人公の心情変化を描けていたので、
割とすっきりした気持ちで受け止めることができました。

……まぁ、その前に主人公には、あと十回ほど地獄に落ちてもらいたいな、
との歪んだ感情も、私の中には残ってはいますが(苦笑)

個人的には、不倫と裏切りの果てに心中して、周りに散々迷惑をかけておいて、
純文学を気取る諸作品よりは、遙かに誠意のある恋愛劇だったと思います。 {/netabare}{/netabare}


余談、、、
ヒロインの一人を演じ、OP主題歌も歌った水樹奈々さんは、
2009年、本作の「深愛」で、紅白初出場を果たしました。

その時はNHKもアニソンを取り込んで、視聴率維持を画策している……。
くらいにしか感じませんでしたが、そこから今年で途切れるまで、
奈々さんが6年連続紅白出場を果たすとは、思いも寄りませんでした。

奈々さんだけでなく、深夜アニメのアニソン枠は、紅白の定番になりつつありますね。
これも音楽配信、定額制の時代になっても、
律儀にかさばるコンパクトじゃないディスクを購入し続ける、
ファンの熱意の賜物でもあるのでしょうかw

投稿 : 2024/07/06
♥ : 26
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

1986年という時代だからこその物語

全26話のうち13話までを前編、14話から最終話までを後編としており
前編だけ観た段階の今は、総評できないものの、
シナリオがけっこう重厚なので、覚えているうちに感じたことのみ
ここに記しておこうと思う。

観始めてすぐ気になったのは、BGM。
メロディーは悪くないのだが、音量が大きくやたら前面に出てくるので
台詞に集中しづらかったし、雰囲気を盛り上げすぎてる音楽の挿入の仕方に
自分は少々しらけてしまった。

でもそれ以外の演出は、きめ細かくてなかなか良かった。
例えば会話が続かない間の悪さを、自販機の微弱な低音や時計の秒針の音で表現し
意味のある音響になっていたと思う。
作画も作品のサムネのようなタッチではなく、比較的万人受けする雰囲気だったし
キャスティングの配置も、純情可憐な同級生、冷淡でセクシーな大人の女性、
ボーイッシュな幼馴染、お姉さんタイプの先輩、ツンデレな女子高生。
また男性陣は主人公のほか、一途な同級生、嫉妬深くて嫌味な同級生、
小心者の大人、寡黙なダンディー、公私共にやり手の大人、
厳しく冷徹に見せている父親などなどわかりやすく、
また1980年代後半のファッションやTV番組などきっちり考証してあったのも好印象。

さて・・物語に関しては、まずテーマが「浮気」とのことだが、
前編は「浮気」よりも「すれ違い」のほうを強調していたと思うし
主人公が彼女を想う気持ちや、接し方は他の女性に対してと
違うものがあったから、好感までいかなくとも腹立たしさはなかった。

時代設定は、まだ携帯電話はおろか、ポケベルさえ持つ人が少なかった1986年の冬。
TVでは歌番組がまだ多く、アイドルもどんどん売れていたが
レンタルレコード店やCDの進出で、従来のレコード店が次々に閉店していた時代。
デートの待ち合わせに遅れそうになっても、携帯がないから
せいぜい公衆電話から自宅に電話するしかなかった頃。
すれ違いから誤解が生じてしまう関係は、今現在よりずっとずっと多かった。

メアドならぬ電話番号を書いたメモを渡すとか、
テレカを使った公衆電話で、残り数字を気にしながら話すとか
個人的にはなんとも懐かしかった。
しかし結論から先に言ってしまうと観る前の予想通り、
やっぱり主人公の大学生・藤井冬弥には少々イラっときた。
でも同時に、すごくリアルではあったと思う。
社会人ではない、大学生という時期の青年だからこその判断であり
苦悩や戸惑いであり、決して八方美人なお調子者ではなく
うそつき上手な遊び人というわけでもないからだ。
浮気する気満々で実行に移す男性もいるが、
彼の場合は{netabare}その場に流されてしまうタイプ。{/netabare}

自分の彼女が芸能界入りし、しかもアイドル。
それだけでも充分にすれ違いは目に見えているのだが
この作品では、次々といろいろなことが起き、登場人物たちは
あや織りのようにリンクしあいながら主人公を振り回していく。
そのあたりもメロドラマ、昼ドラ的と評される所以なんだろう。
ただ、後編はもっともっと泥沼になっていくらしい。
気になるところで終わってるので、間を置かず引き続き後編も観るつもり。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 34

60.5 21 修羅場アニメランキング21位
かしまし ガールミーツガール(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (152)
920人が棚に入れました
主人公である大佛はずむは、幼馴染である来栖とまりの励ましで片想いの相手である神泉やす菜に勇気を振り絞って告白したものの、その告白は拒絶されてしまう。
近所の鹿縞山に一人登り、傷心を癒そうとしていたはずむだったが、巨大な宇宙船の墜落に巻き込まれてしまう。
宇宙船に乗っていた宇宙人は、地球人に対して自分のミスを詫び、はずむを治療したことを告げる。しかし同時に、その治療の過程ではずむが女になってしまったことも告げる。そして、この変化はもはや修正不可能だという。
女として学校に通うことになったはずむだが、一度は告白を断ったはずのやす菜ははずむに対して積極的にアプローチをかけてくるようになる。そしてとまりも、そんな2人の様子を見ていて弟分だと思っていたはずむに対して自分が抱いていた本当の気持ちに気づくのだった。
こうして、3人の少女たちの奇妙な三角関係が始まった…。

声優・キャラクター
植田佳奈、堀江由衣、田村ゆかり、浅野真澄、小野大輔、新谷良子、藤原啓治、水谷優子

奈悠 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

かしましだけど、思ったほど姦しくはない

かなり前に視聴した作品。全12話+1話。

前半はギャグが多めのラブコメ。終盤は三人の関係の行方・・・。

「愛に性別は関係ない」
性別が人を好きになる理由だけじゃない。
以外とテーマは深い愛の形かなと感じました。
パッと見は、ただ百合話なんだけどね・・・w

優柔不断な主人公のはずむ。
決断する時、どうしてこの決断を選んだのかを。

12話最後の「あのね」は当時もないわーって反応が多かったけど
まさにその通り、あれは台無しだと思います。
その直前で終わりにして、13話はアナザーストーリーにするべき。
そうすればもう少し全体的な評価も上がったのではないでしょうか。
とはいえ、そこまでは十分楽しめた作品です。


こんなお話
生来の女顔で心根の優しい少年・大佛はずむは鹿嶋市立鹿縞高校に通う2年生。
その日はずむは親友の明日太や幼馴染の少女とまりに励まされ、片想い中のクラスメイト
神泉やす菜に告白したものの見事に断られてしまう・・・。
傷心を癒すため、やす菜と出会った思い出の地・鹿縞山を訪れるはずむ。

 「忘れるって決めたんだ…生まれ変わるみたいに」

失恋のショックからか道に迷ったはずむは辺りが暗くなった頃、山の麓で大きな流れ星を見る。

 「またいい恋ができますように」

そう星に願うはずむだったが、流れ星の様子がおかしい。
なんとそれは墜落していた宇宙船で、はずむはその墜落に巻き込まれてしまうのだった。
なんとか宇宙人の手によりはずむは一命を取り留めるものの、肉体の再生時のミスで性別が反転
すなわち男性から女性になってしまい、はずむの日常は一転してしまう!

そして、その日からはずむ、やす菜、とまりの3人が織り成す複雑でどぎまぎな
不思議なふしぎな人間模様の幕が上がるのだった・・・

女の子になっても、僕は彼女が好きです。
三人の少女たちが繰り広げる、ちょっぴり切ないトライアングル・ラブファンタジー!
(公式より引用)


大佛はずむ(声:植田佳奈)
 植物をこよなく愛する、ガーデニング部所属の内気で心優しい少年。
 宇宙人によって体を男から女に作り変えられる。

来栖とまり(声:田村ゆかり)
 はずむの幼馴染で気が強く兄弟のように育ってきた活発な女の子。

神泉やす菜(声:堀江由衣)
 成績優秀で物静かな女の子。男性を認識出来なくなる障害を持っている。
 これは相貌失認といって実際にあるようです。


OP
「恋するココロ」 eufonius(5th Single)

ED
「みちしるべ」(第2話 - 第7話・第13話) ゆうまお
       (第8話) 浅野真澄
       (第9話) 植田佳奈
       (第10話) 堀江由衣
       (第11話) 田村ゆかり
「キミのためにできること」(第12話) ゆうまお


IN
「花笑みとかすみ草」(第7話) 植田佳奈
「コンパス 〜笑顔の行方〜」(第9話) 植田佳奈、堀江由衣、田村ゆかり
「半分」(第12話) 田村ゆかり

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

姦しくも百合百合しくもない、ふつーの恋愛もの

「女三人寄れば姦しい」と言うけれど、全体的に落ち着いた雰囲気の恋愛ストーリーです。
というわけで、タイトル詐欺である感は強い。

一番の問題点は、主人公(はずむ)が元は男であるという設定がほとんど活かされなかったところにあります。
ある日突然、自分の性別が変わってしまったことに対してあっさり受け入れてしまってるのは正直どうなんだと。
この点に関しては、敢えてはずむの葛藤を描かないことで、
周囲の戸惑いをクローズアップさせる効果を狙ってるのだと思いましたが。
実際、物語当初はその狙いが上手くハマっていたし、
性転換されたはずむを初めて見た時の、両ヒロインの対照的な反応は印象に残るものでした。
(戸惑う表情を見せるとまりと、ちょっと嬉しそうな表情のやすなの対比)

ところが、三角関係が本格化してからは、はずむが女であることの作劇上の意味を見出せなくなってしまった。
同性であるが故の葛藤とかそんなものは一切なし。男であっても十分成立してしまう物語なんですよね、これ。
話自体は悪くないんです。両ヒロインがはずむに惹かれる理由にも納得できる。
この手の話が好きなら、そこそこ楽しめるかと思います。

はずむが優柔不断な性格なのはこの手の話の宿命なんで、しょうがないっちゃしょうがない。
ある意味つらい立場にいるはずむに同情して、甘やかしてしまった両ヒロインにも責任はある。
もっとも、はずむは「女の子同士だからって甘く考えてた」という独白をするのだけど、
仮に男のままだったとしても同じ事態を引き起こすとしか思えないわけですが・・・w

結局、作者がやりたかったことって百合恋愛やキャッキャウフフではなく
あくまでオーソドックスな恋愛物であって、でも普通にやると味気ないから、スパイスとして主人公を女にしてみたと。
はずむを「萌えキャラ化」することによって、
この手の話でありがちな主人公への批判を軽減させる狙いもあったのかもしれません。

ただ前述の通り、話自体は悪くないものの三角関係物のテンプレであるため、
特異な設定を作中で活かしきれなかったこともあり、観終わった後であまり心に残るものはなかった。
本作を取り巻く話題が「あのね商法」の一件ばかりというのは、残念だけど納得できてしまいます。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 25

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「かしましってどんな物語?」「えーとあのーごにょごにょ・・間違えました!」

2006年放送のテレビアニメ 全12話+1話

原作 あかほりさとる 監督 中西伸彰 構成 花田十輝 制作 スタジオ雲雀

大佛はずむ 植田佳奈 来栖とまり 田村ゆかり 神泉やす菜 堀江由衣

コミック版、アニメ版、小説版とメディア展開された物語で、
それぞれのメディア的特徴によってストーリーが大きく違う。
はっきり言って、テレビ放送前提のアニメ版は最も規制が強く描き切れていないと思う。

異星人によって強制性転換された元男性のはずむ(高校3年生ただし途中で2年生に変更かも)が、
幼馴染のとまりや同級生のやす菜との恋を描いた青春劇。

この設定の場合、当然主人公の体の変化に伴う心の重大な葛藤が描かれるはずで、
小説版ではメディアの特性上、集中してシリアスに描かれる。
コミックではTS嗜好の読者向けに可愛いはずむの苦悩が中心だが・・・
テレビアニメ版では性の葛藤は極力避けて、3人の百合描写が中心になった。

3人の少女の物語でも特にかしましいわけでも、百合シーンに萌えるわけでもない中途半端な出来のように思えてしまった。
時代性でテレビ放送の限界かなとも思いましたが、
現実はマイノリティーをターゲットにしたら売れないだろうという大人の事情のようです。
性転換されたはずむは嬉しそうで、それはそれできっちり描いたら萌えるのにと思いましたが、
主になるのはやす菜の心の傷による男性恐怖症。
これに適合するようにはずむは女になったような物語になりました。
3人の少女の気持ちを繊細に描いたことは確かなのですが、
3つのメディアを制覇しない限り理解するのは無理な作品になったと感じます。

この制作姿勢以外はいろいろ良くできた設定だと思ったので、
小説版を中心にLGBTの問題に切り込んだ問題作として作り直すのは、
やっぱり無理なのかな。

本編はwebラジオです。ニコニコで聞けます。
姉御肌の堀江由衣とキモ意地悪姉御の田村ゆかりが年下の植田佳奈をいじる展開ですが、
当時ですでにアラサーなので滅茶苦茶にはならず楽しめますね。
タイトルは堀江由衣の質問に植田佳奈が頭真っ白になった答えです。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 19

76.9 22 修羅場アニメランキング22位
ホリミヤ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (499)
1830人が棚に入れました
堀 京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。だけど実は共働きの両親に代わり、寄り道もせず家事や年の離れた弟の面倒に勤しむ家庭的な高校生。ある日、ケガをした弟 創太を見知らぬ男が堀の家に送り届けに来た。「堀さん」そう呼ばれ話してみると、実は彼はクラスメイトで――クラス一のモテ女子とネクラ男子が出逢ったら!?恋愛、友情。青春が詰まった超微炭酸系スクールライフ!

声優・キャラクター
戸松遥、内山昂輝、山下誠一郎、小坂井祐莉絵、岡本信彦、M・A・O、近藤玲奈、山下大輝、福山潤、八代拓、千葉翔也、麻倉もも、小野大輔、茅野愛衣、寺崎裕香、金元寿子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

苛性ソーダ(劇薬)は油脂と化学反応を起こすことで、石鹸になる

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ラブコメです。シンプルなラブコメ。

私が本作で良いなと思うのは、ただ女の子が可愛いだけでなく、男の側にもきちんと魅力があるからです。

あと、ハーレムじゃないしね。

全体として、実写向きの少女漫画って感じなので、好き嫌いは分かれそうです。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
普通じゃない2人が、普通じゃない出会い方をして、普通に恋をし、普通に恋人になる。

色んなことをこねくりまわす(ところも含めて、私は好きなんですが)岡田磨里さんとかとは逆の魅力がある、真っ直ぐな恋愛ストーリー。久々にこういうの、楽しめた。

宮村、珍しいキャラで好きだった。ただ暗いだけじゃなく、元ヤンってわけじゃなく、例えるならば、「平熱高い」って感じのキャラ。

凄くフラットに変(笑)。

ホリさんもそうだし、他のサブキャラもみんな、明らかにアニメキャラクターらしい設定なのに、中身や考え方は、アニメアニメしてない部分もあって。

原作者は多分、女性なのでしょうね。男性陣は「理想化された男の姿」で、女性陣は「嫌な部分や変な部分含め、リアルな女性の姿」を描いているように感じた。

総じて、少女漫画っぽくて実写向きな作品。

実際に、人気投票の結果を見ると、

1位 井浦 秀
2位 宮村 伊澄
3位 仙石 翔
4位 柳 明音
5位 谷原 マキオ
6位 石川 透
7位 吉川 由紀
8位 堀 京子
9位 進藤 晃一
10位 沢田 ほのか
11位 堀 京介
12位 河野 桜

と、男性陣が圧倒的に人気がある。ていうか、井浦くんが1位なんだ(笑) ギャップ萌え?ってやつなのかな。最終話、家と学校でのキャラの違いに妹が引くのは笑ったw

本作の最たる魅力は、宮村とホリさんの夫婦漫才の面白さ。そして、トラウマを克服する宮村。それは、人間関係の化学反応とも言える。

例えば苛性ソーダは、それ単体なら人の命を脅かす劇薬ですが、油脂と混ぜることでその毒性は失われ、石鹸という、人の命を救う物に変わる。

同じように、人間というのも、人生の中で誰と出会い、どのように接するかということで大きく変わってくるのかもしれない。

3話が正にそうだったが、宮村という本質は変わらなくても、周囲の状況が変われば、受け入れられたり、ハブられたりする。宮村の「10年前の自分に、大丈夫だよと言ってあげたい」という台詞には感動した。

うちの妹も、小中といじめられていたけど、東京の大学に入ったら凄く仲良くて素敵な友達がいっぱいできて、「ああ、地元の奴らは、ちょっと目立つ人の足を引っ張る、田舎者のバカだったんだな」と思ったらしい(私の目から見ても、妹の地元の友達は性格悪かった)。妹も、だいぶ明るく(家で家族といる時のように)なって、安心した記憶がある。

勿論、自分自身に問題がある場合は、改善の努力は必要です。でも、嫌でも逃げられない、学校内での人間関係は「もらい事故」の場合も多いから、同じように、今、人間関係で悩んでいる10代の子がいたら、「その環境は一生続くわけじゃない」ことを、このアニメを観て感じてほしい。

ただ、そういう「旨味」を使いきった中盤以降、作品の面白さはやや減衰する。なんか、「普通のラブコメ」になってしまった感じがした。

勿論、サブキャラも良い奴揃いで、むしろそこを中心にしたスピンオフ描いてほしいくらい、魅力的だったのですが、私はやはり、この「ホリミヤ」は、「堀さんと宮村の物語」として観ていたので、2人がきちんと結ばれた中盤で、作品としては完結していたのかなと思った。

ラスト、一気に卒業式まで見せるとは思わなかったけど、作品の旨味(ホリミヤ)を使いきったのにダラダラ続けるよりは、とりあえずキッチリ完結させたのは、正解だったかもしれませんね。

個人的にはいつか、石川君と河野さん、柳くんと吉川さん、井浦くんと沢田ほのか、の組み合わせに落ち着けば良いなと思っています。若者達に、幸多かれ!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ホリさん、ええ娘や(笑) 宮村、珍しいタイプの男キャラ。気付いたら彫ってる時、あるよね?(笑)

2話目 ☆3
う~ん、普通のラブコメになったかな? いや、生徒会、仕事やってもらって、この因縁の付け方はねぇだろうし、普通、データで残ってるだろ。いじめていたヤマシサ(笑)

3話目 ☆4
何も言わずに班を組むのが良いね。なるほど、人間関係の化学反応。10年前の自分に、大丈夫だよ。宮村、強い(笑)

4話目 ☆4
ホリさんもそうだけど、ミヤムラが結構好きなんだよな(笑)  進藤とイチャつく宮村に嫉妬する(笑) さらっと告白した(笑) ホリさん可愛い(笑) 

5話目 ☆3
だって、名字知らないんだもん(笑) なんか、普通にラブコメに。ちょいと残念。

6話目 ☆5
なかなかの切ないラブコメ。イケメンだな~。これ、どっちが勝つかな? 河野さんも、ユキも、どっちも応援されるべきだよな。次に期待、イケメンだな~。スマホじゃないんか。確かこの時代なら、既読もつかないしな、良いんだか悪いんだか。普通の女の子じゃなく、ホリさんだから好き。

7話目 ☆4
頭、踏む(笑) ホリさん、いい性格してやがるぜ(笑) スゲえイケメンだ(笑) 柳くん、面白い(笑) ちょっと好きになってるやん。

8話目 ☆3


9話目 ☆3
そこは、ミヤムラに戦ってほしかったけどね。流石にちょっと綺麗すぎ。

10話目 ☆2
河野さんもユキも、恋する乙女ですな~。河野さんを応援してるんだが(笑) 千石、良い奴(笑)  あんまりシリアスは似合わない作品なんだけどな。

11話目 ☆3
柳くん、結構好きなキャラだな~。井浦、ギャップ萌えというヤツだよな。

12話目 ☆3
吉川、可愛い(笑) 行きたくない(笑) 仏教だから(笑)

13話目☆4
ifの物語。本当に、ささいなきっかけで人って変わるよね。卒業式までしっかり魅せるのか。確かに、惰性でダラダラやるより、良いのかもな。過去の自分からの卒業。お兄ちゃんのキャラにビックリ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 32
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

思ったよりはシュワッと来た"超微炭酸系”ハイスクールライフ

webコミック『堀さんと宮村くん』を元に再構成した同名連載漫画(未読)のTVアニメ化作品。

【物語 4.0点】
“超微炭酸系”を自称し、露骨な恋愛ドラマ展開など、強炭酸要素は極力回避。
残された日常に詰まった青春、恋愛、友情に焦点を当てることで、
ジワジワと共感を生んでいくスタイル。

前半、根暗メガネ男子と目された宮村くんの秘めた素直なビジュアル系男子。
才色兼備な人気者で告白成功は絶望的が定評の堀さんの裏の家庭的なドSw
メインカップルを通じた学校内外における、外面と内面の使い分けというキャラ描写確立後、
後半では、周囲のサブキャラにも同様の掘り下げが波及し群像劇化。


主人公周辺には生徒会の姿も見られるが、
教師や、学校行事といった高校イベントは概ね迂回。
だからと言って四季の移り変わりを蔑ろにはしない。

青春における学校の占める割合は大きいが、学校だけが世界の全てじゃない。
でも高校生活が終われば、区切られてしまう物だってある。

付かず離れずの学校との心地良い距離感が生み出した、
終盤の{netabare}堀さん&宮村くんの告白や、卒業風景{/netabare}もまた独特だが納得度高し。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・CloverWorks

背景で特徴的なのが心情によりカラーを変える“微炭酸”演出。
その他、豊富なパターンのコミカル背景挿入が、ゆる~いムードをフォロー。

一方で窓ガラスの水滴、吹き込んでくる風を受けるカーテン、差し込む光など、
ふと訪れる核心的な心情描写にも対応できる舞台は整っている。

人物作画も、髪色カラフル、顔芸も多彩で場を和ませるが、
チャームポイントの下まぶたの睫毛に縁取られた瞳はシリアスなタッチで、
過去描写等を通じたキャラ深掘りに重宝する。

小物設定はガラケーなどがwebコミック版公開当時の時代を再現。


【キャラ 4.0点】
中学時代、学校との折り合いを欠いた流れを高校でも引きずる宮村くん。
堀さんとの出会いからの一変が多く描かれるので、
宮村くんが堀さんに振り回される構図が目立つが、
観察すれば、堀さんもちゃんと振り回されており、萌えますw

宮村くんに懐く弟・創太に、唐突に出没する京介など、堀さん家を彩るご家族。
娘に京介と呼び捨てられる威厳なき父のユーモアが
堀さん&宮村くんの微炭酸を面白おかしくかき混ぜるw

仙石会長率いる生徒会の雰囲気も良好。
序盤、{netabare}堀さんに仕事を押し付けた制裁に、意外にケンカが強い(笑)宮村くんに殴られた{/netabare}時は、
こんな会長で大丈夫かwとなりますが、
窓を開けてくれる彼女のレミちゃんや、
窓開け以外の仕事を真面目にやってくれる河野さんのことを
ちゃんと見ている&見守られている良い男です。


【声優 4.5点】
宮村くん役の内山 昂輝さん。堀さん役の戸松 遥さん。
メイン二人他、中堅に差し掛かり、円熟味が出て来た声優陣が軸。
掛け合いとモノローグの使い分けも繊細でグッド♪

宮村くんに{netabare}Sな攻撃を要求する堀さんのある種のSプレイ?ボイスなど、あと{netabare}歯形{/netabare}とかw{/netabare}
とまっちゃんのマニアックな性癖ボイスが堪能できる?のも貴重ですw

そんな中、比較的若手の吉川さん役の小坂井 祐莉絵さん。
自身の矮小さを卑下する演技も含めて、高レベルな先輩たちにも引けを取らず。
今後が楽しみな方です。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏。
平生は、能天気な縦笛がリピートする日常曲など、微炭酸の水面下に潜伏しているが、
ここぞの場面では、ピアノとストリングスを駆使した心情曲で感動をサポート♪

OPは神山 羊さんの「色香水」
80年代テクノポップ要素による懐かしさが心地良く、
少し時代を遡る、本作への導入も快適♪

EDはフレンズの「約束」
“かけがえのない日々”を噛み締める歌詞が、
終盤、季節が冷え込むにつれ効いてくる。

OPアニメは濃緑微炭酸の背景→実写も取り込んで、
EDアニメは3D箱庭見下ろし人形劇風の日常描写で、
最終話のED映像以外は全話皆勤で、掴みと締めをガッチリ固める。


【感想】
超微炭酸?飲み応え無さそう……。
と何となくスルーしていましたが、評判に押されて中盤から後追い。

原作からの構成、ピックアップにより濃度が増したからなのか。
この10年で私も時代もさらに草食化したからなのかw
C1000タケダ位かな?と思いきや、スプライトくらいはシュワッと来たw
視聴前のイメージよりは強炭酸な青春ドラマだと感じました。

終盤の群像化で、炭酸が抜けたと感じる方もいるとは思いますが、
私はむしろ季節感を取り込んだ後半の方が引き込まれました。

特に{netabare}雪が降り始めた冬の初めに
石川くん&吉川 “由紀”の友情以上恋人未満が継続する中、
割って入れないと分っている河野 “桜”の恋慕を重ねた{/netabare}
page10.は一首詠みたくなる位、趣がある良回でした♪

{netabare}白雪は 燃ゆる桜が願えども 時節合わねば 解くことあらじ{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 29
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

堀さんと宮村くん

ワンパンマンと同じく、コミカライズで、
漫画家が書き直したアニメ版。
実写映画の番宣みたいになっちゃったね(残念だったって意味で)

12話~13話
{netabare}
石川と吉川の話と、後半クリスマスに、
各キャラがダイジェスト的に出てきて、
宮村が堀へ「結婚しよう!」と。

堀、頭いいから大学いかないのかな?

そして、卒業式。
主要キャラの進路とかは出なかった。
最後に堀と結婚した後のシーンぐらい出るのかな?
と期待していたけど、今の宮村と昔の宮村が向かい合い、
堀父乱入のドタバタで終わった。
{/netabare}

11話
{netabare}
井浦がメインの話。

テンション高いキャラは学校用で、
家では寡黙系妹想いキャラだった。

沢田って、宮村になんとなく似ているから妹にしか見えなくなってきた。
あと1話で、どうやって終わらせるのだろう…

宮村父って、結局出てこないのかな~
{/netabare}

10話
{netabare}
吉川がメインの話。

イケメン柳を振っておいて、
石川に告白できないけど、欲しいとか、
同性の中でも嫌われるタイプでは?

1クールだろうけど、卒業式やって終わりかな?
{/netabare}

9話
{netabare}
進藤以外の宮村の中学時代の同級生ってクズばかりだなぁと。
谷原、自分がさぼってウサギの餌をやらなくて死なせてしまったのに、
宮村のせいにするとか、しかもイジメるし。

進藤から、キラれたら、学年カーストトップの取り巻きから、
ただの宮村になってしまう程、個性が無いのに。
当時ではなく、数年後誤って許されたのは宮村の性格が所以だと思う。
普通なら許さない。
{/netabare}

8話
{netabare}
生徒会3人の出会いと仙石、綾崎が付き合う経緯までがAパート。

吉川が新キャライケメンの柳に告白されるも断る…
石川に片想いかー吉川。

堀、Sキャラなのに、宮村に暴力を求めるって、
どんな癖なの???
{/netabare}

7話
{netabare}
生徒会メガネと吉川で石川を巡るバトルが起こりそう。

そして、堀宮村は…初体験終了。
堀弟が、「お姉ちゃん取らないで」と言ってたけど、
終始見ていたのか???
{/netabare}

6話
{netabare}
堀家に愛される宮村。

宮村のイメチャンと新キャラ沢田登場。
百合キャラというか、男性嫌いキャラのようだけど、
宮村には、兄の面影を抱いていそう。
{/netabare}

5話
{netabare}
堀父登場。
家に食器が無く、ご飯も用意されていないって、
離婚しているのかと思ったら、父母共に指輪していた。

遠洋漁業と化している人?
ぱっと見、エセ美容師には見える。
{/netabare}

4話
{netabare}
中学の同級生進藤登場。
中々良いキャラをしている。
「宮村を暗くしたの誰よ?」ってセリフは良かった!

堀にサラッと連絡事項の様に告白する宮村…
もっとコミュ力を!

生徒会のメガネが、石川に片思いフラグも立ったね。
{/netabare}

3話
{netabare}
宮村、小中学生のボッチ時代を思い出す。
イケメンでボッチとか中々いないよ。

3話目で進級かぁ。早いな。3年生に。
宮村と同じクラスになり、石川が「愛」だな!と言い、
また、そっちの方と他の女子に間違われる。不憫なり石川。

そろそろ、宮村、堀さんと付き合うのかな?
むしろ付き合っていない方がおかしいよ。
{/netabare}

2話
{netabare}
生徒会長の言いがかり編。

ピンクツインテールが悪いけど、生徒会長と堀さんが、
幼馴染み?だったとは。

宮村くん、堀さん母と会ってるし、結婚ルートしかないよね?
{/netabare}

1話
{netabare}
文武両道で人気者の堀さんと、目立ちたくない宮村くんが、
堀さんの弟のソウタを助けたことで、堀家に出入りすることに…

宮村くん、実は、ピアス穴9個、タトゥーありのイケメンという別の顔が。
堀さんも、家ではサバサバ系とお互いの学校外での違う一面を見て
惹かれあったのかな?

1話で、結構進んだ感じがしたけど、最終回だと結婚して、
子供がいそうな勢いだよ!

戸松さん、ギャル役はハマり役ですね。
携帯がガラケーという結構前に書かれたものなのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 4

66.3 23 修羅場アニメランキング23位
NANA ナナ(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (222)
1368人が棚に入れました
東京に住む彼氏と同居するため上京する小松奈々と、ミュージシャンとして成功するため上京する大崎ナナ。2人のNANAは新幹線の中で出会った。その後、ひょんなことから奈々とナナは同居することとなる。さらに、ナナの所属するBLACK STONESとナナの恋人の本城蓮が所属するTRAPNEST、2つのバンドのメンバーたちを交え物語は進んでいく。

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

第48回(平成14年度)小学館漫画賞受賞。

漫画は当初『りぼん』の増刊号という位置づけの『Cookie』1999年Vol.1、同Vol.2に読み切りとして掲載され、『Cookie』が月刊誌として昇格新創刊されると『Cookie』2000年7月号から同誌に連載された。
ファンブック『NANA7.8(ナナてんハチ)』のインタビューによると、初めの2話が読みきりの理由は、『Cookie』の創刊準備号(前述の『Cookie』1999年Vol.1、Vol.2)に読み切りを描くことがきまっていたが、同誌が創刊したのちには連載してほしいという依頼があったため同じ名前で違うタイプの女の子を出し、連載で2人が出会うという形をとったためである。このため、第1話に大崎ナナはいっさい登場せず、同様に第2話には小松奈々が登場しない。

2006年4月5日より「animo」(アニモ)枠としてスタート。2007年3月まで4クール放映された。なお、放送では「ファーストシーズン 最終回」と強調され、今後に続くと思わせる最後であったことから、セカンドシーズンが制作される可能性もある。原作では、11巻までの内容。アニメーション制作はマッドハウス。
NNN加盟局で毎週水曜日23時25分から(ただし編成の都合で時間変更の場合あり。また、後記のように3クール目以降は24時台での放映が多くなっている)、NNN系列外では2006年6月8日より琉球放送(TBS系)で毎週木曜日(金曜日)1時55分から、日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス)でも2006年10月より放映開始、日本テレビ関連以外では2008年からアニマックスで再放送されている。
開始当初は23時台での放送(23時25分 - 23時55分)と、「4大民放ネットワークで放送される全日帯放送の深夜テレビアニメ」という極めて珍しい試みのものであったが、結局10月以降は事実上24時台に移行した(『NNNきょうの出来事』が放送終了し、『NEWS ZERO』放送開始で、このアニメの放送枠である「animo」枠が入っている『バリューナイト』が30分繰り下げられたため)。1、2話の内容が派手に書き換えられたことを知った矢沢が激怒、放送が危ぶまれたことがあると一部紙面で報道された。
2006年7月7日にDVDの第1巻がリリースされた。タイトルにちなんでの発売日設定だけでなく、77日間限定(つまり9月21日まで)で定価707円(税込み)。本編は16:9のワイドサイズで製作されているが、地上デジタル放送の場合上下左右に黒帯の付いた額縁放送で放送されている。
セリフを当てる声優と歌を担当する歌手とに分けたキャストは、同じくマッドハウスが制作した『BECK』(監督:小林治)と同様、大きな特徴のひとつである。2007年3月30日に、東京都渋谷区のライブハウスSHIBUYA-AXで、アニメ版でナナの歌唱を担当した土屋アンナとレイラの歌唱を担当したOLIVIAが、それぞれの役名+バンドでジョイントライブを行った。ちなみに原作漫画・映画版ともに2組がジョイントライブを行うシーンはない。
15話では著作権・商標の関係上、原作では「ディズニーランド」の部分がアニメ版では「遊園地」に差し替えられている(原作でのミニーマウスのカチューシャの部分も別のものに差し替えられている)。また、28話では、原作では「スカパー」と言っている箇所が「衛星」になっている。
日テレ火曜深夜のアニメ枠同様に固定の番組スポンサーは付いておらず(放送局によっては提供クレジット時のスポンサー読み上げを行っている所もあったが)、当作品はスポットCM主体であった。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 2

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

笑える場面もたくさんあるけれど、切なさが胸に沁みる音楽系恋愛アニメ

小松奈々と大崎ナナという同い年の2人の「NANA」の友情や、それぞれの恋愛を描く、少女漫画原作アニメ。全47話+途中に総集編3話。
BSの再放送で初めて視聴しました。
時代設定は2000年前後。かなりの恋愛体質で、良く言えば天真爛漫、悪く言えばお調子者っぽい性格の小松奈々と、クール系の美人でBLACK STONESというロックバンドのボーカリストの大崎ナナが、上京する新幹線の中で偶然出会い、ルームメイトとして一緒に暮らすようになるところから物語は始まります。作風的には、やや生々しい恋愛模様が描かれる一方で、いかにも少女漫画っぽいセンスのギャグもたくさんあって、シリアスと笑いのバランスが良いです。主要な登場人物にはバンド関係者が多いので、音楽要素が重要な作品でもありますし、成功を目指す若者たちの青春物といった一面もあります。描かれる人物の多くは、若くて派手な外見で、夢を共有する仲間にも恵まれているなど、パッと見には充実した生活を送っているようですが、心の中にはぽっかり開いた穴のような部分を抱えていたりします。毎回エピソードの最初と最後に入る主人公のモノローグにも「切なさ」が溢れていて、ロックバンドを描く作品なのに、どこか昭和の演歌やフォークソングの歌詞の世界のような、暗く湿った空気も感じられました。
キャラは、総じて人間を他面的に描けており、特に小松奈々はとても良いキャラでした。また、ヤス、ノブ、タクミなどの男性キャラについては、それぞれタイプの違う優しさや、かっこ良さが描けていて、男目線からするとちょっと出来すぎたキャラという気がしないでもないですが、女性向け作品としてはこれで良かったのだと思います。音楽は、全体的に良かったですが、個人的にはBLACK STONESの曲よりもTRAPNESTの曲のほうが好みでした。声は、2人のNANAを演じた朴璐美とKAORIはそれぞれ役柄に合っていましたし、芹澤レイラ役の平野綾の声も耳に残りました。
最後まで観終わって、全47話の長丁場の中で、今回はつまらないなあ、というエピソードが全くなかったです。原作が未完のまま休載しているようで、このアニメも最後やや中途半端に終わっているのは残念ですが、それでも全体として非常に満足感のある作品でした。再放送で最初から全部観ることができて、本当に良かったです。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 8

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

全47話。恋愛もの。

あらすじ
彼氏の元にむかう小松奈々(ハチ)は、東京行きの列車の中で、
ミュージシャンを目指して上京する大崎ナナと隣り合わせる。
同じ「ナナ」という名前を持つことから意気投合した二人は、
その後の住まい探しの中で偶然再会し、共同生活を送ることに。

まず、主人公二人の正反対の性格が面白い。
無邪気で素直な性格の奈々(ハチ)と、何事にもクールなナナ。
一見正反対に見える性格の二人ですが、時には衝突しつつも、絆を深めていきます。
この絆に相手を想う思いやりの大切さなどが描かれています。
それに明るい雰囲気で育ったハチに憧れるナナ、ハチはナナの才能や夢に憧れる。
この二人の生き方の違いも見所で楽しめました。

登場人物のキャラも個性派揃いで良いですね。観てて飽きない。
また、キャラの見た目のギャップもありました。
いつもはクールで強きなナナは心が弱かったり、
タクミも女癖が悪い遊び人風ですが、実はしっかりとしていたりと。

それにシリアスとギャグのバランスが良い。
シリアスはコメディタッチの軽いノリが魅力で、会話のテンポも良いしギャグも面白い。
メロドラマのような本来なら暗い展開などに、
キャラの顔を笑えるようなギャグ顔にしたりと工夫されています。
ハチの行動も世間知らずというか、観てて楽しませてくれました。

この作品最大の見所は
二人の「ナナ」と、彼女らを取り巻く人々の恋や友情などの絆の強さ、夢の行方でしょうか。
人間関係はとてもリアルに描かれていて、
登場人物の揺れ動く気持ちの心情描写を丁寧に表現されています。
私好みのドロドロとした展開もあって楽しめました。
全体的に山あり谷ありで先が読めなかった。

この作品はバンドも売りにしてますが、音楽を扱っている作品にしてはイマイチですね。
曲は中々良いんですが、扱いが軽かった。

OP、ED曲ともなかなか良い曲ですね。
特に最初に使われていたED曲がかなり良い。聴いているとジーンときます。

ストーリーも中々良くて、
恋愛と友情を人間ドラマ化した、面白く見ごたえがある作品でした。
2期あってほしいけど無さそうですね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

58.3 24 修羅場アニメランキング24位
Gift ~ギフト~ eternal rainbow(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (173)
1212人が棚に入れました
東京都文京区。小さな海岸沿いの観光地楢崎町。この街では2つの超常現象が起こっている。1つは1年中消えることなく架かっている「虹」。そしてもう一つは、この街に生まれ住む人が誰かにたった一度だけ願いを叶える贈り物を贈れる「Gift」という不思議な魔法。主人公は楢崎町に住む志摩野学園の2年生。そんな主人公にかつて一緒に暮らしていたが、ある事情で別れなければならなかった義妹の莉子が戻ってくる事になった。再会した義妹、いつも一緒の幼馴染、そして新しい出会い。動き始めたヒロイン達の物語に主人公はたった一つの「Gift」を探していく。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

あなたは奇跡を信じますか?

奇跡を信じられる方はきっとこのアニメも好きになれるはずです。
このアニメほど奇跡の力を自然にかつ有効に活かした例は中々ないですから。


まず、何よりも感動したのは歌です。
特にED『ココロ虹を架けて』。

いち深夜アニメのテーマソング、そしてアニソンというだけで埋もれてしまうには惜しすぎる名曲です。
こういったアニメは人を選ぶため聴く人も限られてしまうことが残念でなりません。
歌詞も、演奏も、歌声も、全部優しさに包まれている感じがして、それはもちろんGiftの世界あってのものですけど、非常に癒されます。

これは今まで聴いたアニソンでも上位に入る素晴らしさでした。
このアニメに興味が持てないという方にも、せめて曲だけは聴いてほしいと思います。



本編も曲に負けないぐらい、心に響いてくるストーリーでした。

Giftの意味は贈り物、そして贈り物とは相手に想いを込めて渡すものです。
このアニメでは、相手を願えば想いが叶う不思議な力を指しています。

そしてrainbowは虹、現実では気象現象に過ぎませんがフィクションではその形状から架け橋に例えられます。
このアニメでは、ギフトと同じように想いが顕在化した超常現象(想いの架け橋)を指しています。


虹と贈り物を人の心に例えたファンタジーな世界、その中で揺れ動いてゆく想いの行方を描いたリアルな人間関係。
ギフトの設定と主人公たちの恋愛模様が交差するとき、その真価が発揮されました。
初めからギフトの力が提示されているため、後になってズレが生じるということもありません。


やっぱりこのアニメの良さはキャラクターも大きいです。

主人公の春彦は馬鹿で(笑)だからこそいつも素直に考えるし行動します。
恋愛に関してもウジウジすることなく誠実で。
男らしいまっすぐで好感度の高い主人公です。

ヒロイン、春彦の義妹である莉子(りこ)と幼なじみの霧乃の二人が主役で、どちらも一途で可憐です。
莉子は積極的で霧乃は引っ込み思案と対照的な性格。
霧乃ちゃんが特に素晴らしすぎますね。完全にストライクでした。
{netabare}
ああ・・・霧乃ちゃんと糸電話したい・・・。
{/netabare}

声優も、春彦役の秦勇気さんと莉子役の清水愛さんと霧乃役の宮崎羽衣さんはとてもとても素晴らしかった!
Giftが代表作と言ってもそん色ない演技だったと、そう思います。


春彦と莉子と霧乃、この三人だけのアニメかというとそうでもなく。サブキャラに至るまで個性的で魅力的な面子だからこそ見ていて飽きません。

春彦の親友の真紀とか、担任の葛西とか。単体でもインパクト絶大な変態ぶりがたまりません。


一人一人手抜きなく考えられたキャラクターなんだと思います。ただアニメだと登場の少ないキャラはどうしても印象が薄くなってしまいますが。




色々挙げていくとキリがないのでこれくらいにして。
前半は案外普通だったのでそこまで入れ込んでなかったです。
後半、8話辺りギフトと恋愛模様が繋がり始めたときから釘づけになりました。

ただ、ちょっと鬱展開も含まれるので要注意です。
『SchoolDays』『SHUFFLE!』『ef -a tale of memories』『Myself ; Yourself』辺り、この頃の美少女アニメは何故か黒いものが漂ってます。
Giftは綺麗に明るく終わっているので、後味が悪いってことはありません。その意味ではマイユアに近いかもしれません。


美少女ゲーム原作のアニメの中では良作に含まれるでしょう。美少女ものに抵抗のない方には是非見ていただきたい感動作です。



鬱展開に関して
{netabare}
千紗が途中病んだような表情をしたときから嫌な予感はしたのですが、霧乃の病みっぷりは予想以上でした。

キャストにスクールデイズのWヒロイン(世界、言葉)役の二人がいたのを見て、ちょっとした偶然を感じました(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 10

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ん~・・可也微妙・・

途中で何度も断念しそうになる程の超低空飛行で薄い感じ。
ラブコメという感じでもなく純愛とか恋愛物風でも無く・・

萌系だとは思うけどキャラデザも何処か見覚えがある微妙な
路線なのだけどバランスが悪く・・特に眼が大きすぎて別の
有名キャラに似てる感じのが多い・・

男性キャラと女性キャラの描き分けが別作品のキャラの様で
終始違和感があり・・作画も不安定で誰?ッて感じも・・
一枚の絵でも崩れるので動きのある描写は壊滅的・・

18禁らしく?所々にラキスケやサービスカットを入れるが・・
全体の雰囲気がジトジトと湿気った感じで空々しく・・
あまり効果的には活用されていない感じで虚しく空廻る感じ。

キャラの表情が余りに不快な描写が多く馴染みにくい・・
台詞と声優の演技とキャラ描写の演出が馴染まない感じ・・

主人公の声は軽薄で感情が無く・・如何にもキャラを作って
演技しましたという感じで態とらしく嫌味な感じ。

ヒロインは其れなりに有名声優も混ざっているけどあまり
噛み合ってない感じでキャラの魅力に繋がってない感じ。

泣き所も笑いどころもなく・・最後まで視るのは結構大変。
18禁らしくヒロインを大量投入しようとしたものの・・
其々のヒロインに此れだ!という個性を与える描写が無く
役割分担程度なので・・登場するだけ・・という感じ。

ひとつのシーンの中でさえキャラデザが別人のように変わる
のは・・視ていて疲れる・・

投稿 : 2024/07/06
♥ : 1
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

学園恋愛ファンタジー

原作 18禁恋愛アドベンチャーゲーム

全12話

設定とか「DCダカーポ」に似た感じ。

妹萌えの3角関係ものです。

主人公の春彦は、根は優しい好青年。
義妹で春彦のことを「おにいちゃん」と呼ぶ莉子。(りこ)
幼馴染で騙されやすく、引っ込み思案の霧乃。(きりの)
二人共美少女で晴彦のことが好き。

りこは幼いころに両親を亡くしたため親戚中をたらい回しにされ、一時主人公の家に引き取られたが、晴彦の父親の都合で別れる事になる。
序盤で晴彦の家に戻ってくる。

りこがいない間は、ずっと幼馴染のきりのが朝の目覚まし、朝食作り等の世話役をしていたが、りこが晴彦の家に来た事によって3角関係になり、段々病んでいきます・・・
{netabare}
自分的にはどっちも幸せになって欲しいかったのですが、そういう訳にはいかないわけで・・・
病んで行くきりのが可愛そうで仕方なかったです。(ToT)
{/netabare}
妹萌えのよくありがちな作品。
DCダカーポなど、妹系が好きな人にはオススメです。

私的にはまぁまぁ良かったです。^^

投稿 : 2024/07/06
♥ : 14

75.9 25 修羅場アニメランキング25位
闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (826)
4178人が棚に入れました
昭和33年。チキンランで生き残った少年・赤木しげるは初めて打つ麻雀でも異才を発揮し、ヤクザ相手の勝負に次々と勝利を収めてゆく。なかでも盲目の雀士・市川を破った夜は伝説となる。昭和40年“神域”と称され、天才の名を欲しいままにするアカギは、権力を利用して巨大な富を築いた怪物・鷲巣を狩るため、生き血を賭けた大勝負に挑む。

声優・キャラクター
萩原聖人、小山力也、玄田哲章、中田浩二、高木渉、田中秀幸、風間杜夫、古谷徹
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

真剣勝負というものは技量にかかわらずいいものだ、決する瞬間互いの道程が花火のように咲いて散る

点数計算もよくわからないし役もうろ覚え、そんな残念脳の自分ですが
岡目でも何となく伝わる勝負の駆け引き、緊張感、
さらに運が大きく作用するゲームで勝負を決する分水嶺を作者がどこに置いているか
そんな勝負ごとに対する作者それぞれの美学、哲学みたいなのが
うかがえて麻雀に限らずギャンブル物は好んで見ちゃいます。
{netabare}
麻雀というゲームは運の要素が強く例えばスポーツものなどにある
練習や積み重ねといったものがあてになりにくい
(まぁそんな中でも強い人はいるわけでそんな人がいわゆる玄人なわけだが)
とにかく不確定要素が多すぎるなか自分の判断を信じるメンタリティが要求されるわけで、
しかも今作では一回の勝負で大金が動き後々の人生まで大きく左右されるゆえ生じる
ひりついた緊迫状態とそんな重大事を水物であるのギャンブルで決めるという
矛盾、だからこそ躍起になざる得ない極限まで圧縮された時間
不条理が生み出した特異な空間。

それに主役のアカギ本人の根本の部分から
強い心、鋼の精神が引き寄せる謎めいたカリスマ性と牽引力
そんな諸々が融合し刹那的で破滅的ですが思わず
魅入られてしまう招き寄せられてしまう妖しい魅力を形成してると思います。


作画は常に暗めの色調、BGMも一貫して緊張感のあるシリアスなもので
光の当たらない深海の世界でのやりとりみたいな世界観を形作る好アシストになってるし
何よりナレーション、ガンダムのアムロ役で有名な古谷徹さんですが見物人が説明したりすると
緊張感が削がれ冗漫になってしまうであろう所を張り詰めた空気を保ったまま的確な状況説明
ベテランの仕事、たっぷり堪能させていただきました<m(__)m>
それにアカギ自身は戦略を組み立てているだろうがそんな独白をあえてカットする
ワンピースのルフィでもそうですがそうすることによって偶像性を高めてますね
(ニセアカギは頭の中でごちゃごちゃした確率を計算してる演出だったのでそこらへん対照的ですね。
彼もそれなりに優秀だったが魑魅魍魎がうごめく世界ではそれでは足りなかった、恐ろしい世界です)
時に絶体絶命な場面でもガタガタ騒がず身を削ることも厭わないブラフで流れを引き寄せる
黙って行動や背中で語る、かっこいい男はそうでなくちゃ。

あ、でも浦部戦の後でアカギは自分の手の内を明かしてたか、でもあそこは
このアニメの総決算ともいえるシーンで即ち人を観て癖を見抜きその裏に罠を隠せ
その理念があったればこそ代打ち矢木戦で小技を仕掛け迷いを誘う
こすいやせた考えを逆手に取り今度は自分がハメられる側だと思い込ませ勝負から降ろす
市川戦では合理的打ち回しの陰に牙を潜ませたった一筋の細い勝ち筋に狙いを絞り
喉を食いちぎる、浦部戦ではそれに加えて自分の情報を悟られないようにし
浦部自身の経験に頼らざる得ないよう誘導する
100%のオカルト麻雀ですがだからこそ色濃く炙り出されるアカギの活きた理、そして

圧倒的・・・悪魔じみた・・奸計っっ・・・!


勝負の中で避けようもなく晒されるその人の
奥底に息づく地金を看破する、なんだか
ハンターハンターでメルエムがそんなこと言ってたような気がします、
多面張の待ちの計算すらもたつく前提すらおぼつかない自分にとっては
雲の上のレベルですが何事も天上の域に達すると同じ結論に至るようですね
とにかく勝負事に関しては王と同等の境地のアカギさん
マジぱねぇっす

全編を通じて感じたことはなにより自分の頭で考え続け思考回数を重ね対策を練る
万物に通じる道理を刹那的快楽の極地
ギャンブルの世界で出会えたのは何とも不思議な心地でした。
しかしまぁそんな芸当を方程式が通じない、変わり続ける状況の中で人相手に
やってのける憑依するほどの洞察力と判断力、いやはや憧れちゃいます。

一番好きなシーンは一話の南郷に取引を持ち掛けるとこです
あそこは漫画ではもうちょっと詳しく描かれていて厄介ごとを
避けるためアカギを引き渡そうとする寸前なとこだったんですが
頼れる人が誰一人いない、それも本人が一番ひやひやする
そんな状況で取引の材料を用意する、独力で道を切り開く真の意味での
無頼。

タイトルにある言葉はこのアニメにも通じるものがあると思い
幽遊白書から引用させていただきました。厨二乙

あ、鷲巣編は・・・色々あるけどやっぱり適切な長さって大事だね(/・ω・)/
あと南郷さん借金背負ったダメ男で途中でフェードアウトするのにキャラ濃すぎませんかね・・・{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15

ligame さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

裏社会 伝説の雀士

カイジでお馴染みの福本伸行の代表作であるこの作品。
原作は近代麻雀で1992年から連載開始されていて現在も連載中です。
10年以上かけて連載された作品を全26話に収めているので完全に原作通りというわけにはいきませんでしたが、それでも完成度は素晴らしかったです。
福本作品は細かい心理描写や強烈な人間描写が特徴で最大の魅力です。
また、この作品の特徴としては女性キャラが一切登場しません。
福本さんは生命を賭けた極限の男達の勝負描くことが多いので女性キャラが出てくることが少ないのですが、一切登場しないというのはアニメ作品としては珍しいです。

ストーリーはヤクザや賭博といった裏社会に突然現れたアカギ(赤木しげる)の伝説を築き上げていく姿を描いたものです。
賭けとしての麻雀が当たり前、イカサマや暴力もありの裏社会でアカギがのし上がっていく姿は凄まじいです。
アカギの凄さは何といっても天性の才能です。また相手を呑み込む洞察力や判断力、そして死をも恐れない精神力などアカギの凄さを言い出したらキリがありません。
それぐらいこのアカギという男は常軌を逸していて周囲からは『悪魔』と呼ばれています。

物語の構成としては主に矢木編、市川編、浦部編、鷲巣編の4つに分かれています。
矢木編はアカギがその場で麻雀のルールと役を覚えただけで戦う姿に注目です。
市川編と浦部編はアカギの天才ぶりが存分に発揮されてるので、自分はこの2人との闘いが大好きです。
そしてこの作品の肝でもある鷲巣編ですが、正直に言いますと引きのばしすぎです。
アニメではおよそ1クール、原作も鷲巣編だけで10年以上連載中です。
アカギにとっての最強の相手なので話数を割くのは仕方ないとは思いますが、いくらなんでも長すぎるってのが正直な感想です。
原作も終了してないのでアニメでも決着はつかないのですが、もう少し終わり方を変えてほしかった気がします。
あまりすっきりしない終わり方でした…
自分は原作がどうやって終わるのかに注目しています。

この作品には名言と言いますか自分がとてもかっこいいと思ったセリフや描写がたくさんあります。
中でも自分が一番好きなのは浦部戦の「その牌には魔法がかけてある」というセリフとそのシーンです。
ここでアカギの常人じゃないほどの観察力を垣間見ることができます。
単なる確率ではなく理に適っているんです。
まさに究極の心理戦です。
大げさかもしれませんが、それほど自分にとってこのシーンは衝撃的でした。

主題歌についてですが、OPはまさに昭和といった曲でした。映像、音楽ともに作品の雰囲気に見事にマッチしていて哀愁の漂う曲でした。
EDは前期後期と2曲あるのですが、正直後期の曲は覚えていませんw
前期EDであるマキシマムザホルモンの『アカギ』の印象がかなり強いです。
なんだか耳に残る曲で自分は結構好きでした。

この作品は麻雀を知らない人にはあまりおすすめできません。
そして、賭博やイカサマなどが嫌いな人にもおすすめできません。
福本作品は好き嫌いが分かれると思います。
劇画のような作画、角ばった顔、尖った顎、鋭い鼻などかなり独特です。
自分も初めは抵抗がありましたが見ているうちに慣れました。
絵で敬遠しているけど麻雀が好きって人はぜひ見てみてください。
きっと好きになると思います^^

投稿 : 2024/07/06
♥ : 9

rurube さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

よく考えるわ。

この作品が瞬逸なのはアカギを天才と描けている事だと思う。

ギャンブルには基本的に定石がある。特に麻雀は確立の問題があるから基本的な部分は定石道理打てばだいぶ上手くなる。日本で一番上手い打ち手は桜井章さんだと思うがその人の弟子がやっていた雀荘に通っていた事がある。
桜井さんは自分の弟子育てているのだけれどルールがいくつかあるので紹介したい。
1一打目に字牌は切らない 2最高のイーシャンテンを目指す 3効率打牌で相手がリーチしても気にしない これが基本的なルールらしい。ここで重要なのは3だろう。効率的に打てば何切っても良い。放銃万歳な考え方らしい。これには基本的に麻雀は4人で打つので自分が上がれる確立は4分の1、皆が上がりを求めれば計算上得点は変わらないというのが理由だそうだ。

でこの作品のアカギは効率的なんて考えは全くない。上がれる手で待つという神がかった打ち手。将棋と違い持ってきた牌でしか勝負出来ない麻雀においてはそれは無理に近い。
それが良く分るのが浦部との勝負だろう。アカギは浦部の②?で上がったと思うが麻雀の牌は4牌しかない。アカギは浦部の本質である後退も前進もしない保留の性格、人読みによって浦部の手を読み上がった。冷静に考えて欲しいが浦部が2牌持っているから残り2牌しかない②が1枚アカギに来る可能性は1-3/4二乗でさらに王牌があるから計算上3割5分くらいしかないはず。結局、運が良いだけだからね。しかも最後に逆転手入れるにはかなりの打点と浦部を精神的に追い込む状況が必要だった。

強者であるにはそれを引き入れる運と確立ではない人読み、何よりも自分の考えに殉ずる精神力が必要になってくる。それを理論建てして一般人に納得させるのが物語として素晴らしいと思う。咲見たいにそういう世界と言い切ってしまう手もあるがきちんと説明しているのが書き手として素晴らしい。

他の作品はその世界で英雄になったから(火影とか海賊王とかまだ終わってないけど)主人公として描かれたと考えているが、この作品はアカギだから描かれた。物語は二の次でこの人を見てみたい、この人はきっと何かを成すに違いないという人間的強者が描かれている。唯一アカギだから主人公と言える作品。

アカギを愛する作品。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 10
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