2025年度の修学旅行TVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

68.6 1 2025年度の修学旅行アニメランキング1位
沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (115)
300人が棚に入れました
沖縄に転校した中村照秋(てーるー)は、同じクラスの喜屋武さんを好きになった。 これで夢の高校生活が始まる…!と思いきや、彼女の話すうちなーぐち(方言)がさっぱり理解できない!! そんな彼女の方言を訳してくれる比嘉さんには、いつも助けられてばかりいるのだが…… 実は比嘉さんは、てーるーに片想い中!? 東京とはまったく違う南の島で、ちょっぴり変わった異文化恋愛スタート!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あるあるは秀逸です。面白いですが記憶に残りづらい作品かも。

 この作品のタイトルである沖縄方言はヒロインの方言が可愛らしく、それをもう1人のヒロインが通訳するという構造はなかなか上手かったと思います。その通訳の場面は話が進むにしたがって省略されることも多いですが、飽きる前にそうしたのでしょう。

 沖縄あるあるについては非常に丁寧に作られていると思います。生活習慣、食事、学校などはもちろんですが、祭りや行事に絡んで、歌や踊の話題が多かったのも沖縄らしさが出ていてよかったと思います。
 そして、その沖縄あるあるを上手くエピソードに絡めてコミカルに描けたので面白く見られました。

 キャラに関しては主役とダブルヒロインが強すぎて他の登場人物が弱いです。それが作品の見やすさに繋がっているので、良し悪しはなんとも言えないです。

 ラブ関連は、クリフハンガーでじらされましたが、まあ、そんなもんでしょう。ダブルヒロインが仲良しなので見ていてストレスがないです。
 ただ、あまりにストレスが無い面白さで押し切ったので、再視聴の意欲がわくかどうかです。ストレス=深さではないですが、引っ掛かりがなく頭を使わないので、この作品はそれほど心に刺さらないという意味で深くはない気がします。

 沖縄文化に対する想いとして情緒的に感動するところはありますが、それは個人の内側にある沖縄の歴史とかの知識に依存すると思います。それも作品の構造だと言えばそうですが、そこを評価すべきかどうかですね。霊的な神秘性とか沖縄の閉鎖性をもっと上手く使えれば、もう1つの沖縄のレイヤーが出そうでしたがそこはあるあるどまりでした。

 2クールくらいで完結まで描けたほうが作品の価値が上がりそうなので、ちょっともったいない気がしました。一人、11話で今後にメイン化しそうなキャリーバックを転がしている娘がいましたが、結局見せただけですね。2期への布石なんでしょうか。

 キャラデザはなかなか可愛いですが、エロい絵が得意な人が一般誌向けに描いたような何かを感じます。無邪気な描き方だけに、その辺の性癖はちょっと同人的なものを感じます。まあ、アニメ化に際してどれくらいキャラデザをいじったかによりますので、原作者なのかキャラデザなのかわかりませんけど。

 作画は綺麗です。とにかく乱れがありませんでした。それほどゴージャスではなく、予算をかけている感じはないのですが、3Dの技術か止め絵を上手く見せる演出が上手いのかわかりませんが、画像に関する満足度は高いです。

 総評としては、方言・あるあるものとしては秀逸。コメディの出来が良く面白い。恋愛に関してはドキドキはないわけじゃないしヒーナーが可愛いのでいいんですけど、ちょっと進展が欲しかったかなあ。作画は綺麗でした。音楽もあるあると絡めて沖縄っぽさがでてました。

 評価はオール4…作画だけ4.5にしましょうか。ただ、それ以上の点数がつけずらいというのが、この作品の特徴かもしれません。それは記憶に残る作品ではない、つまり面白いけど心に響く深さが物足りないということだと思います。








1話 言葉がわからないのに好きになるのは自然な事なのか?

{netabare} 言葉が通じないのに好きになるって、ルッキズムじゃん、と思わなくはないです。気になって「国際結婚、言葉が通じない」で検索したら「言葉が通じなくて結婚後困っている」という意見は沢山あっても「深い意思疎通が無いのになぜ愛情を持てるのか?」という疑問にたどり着いていない回答がほとんどでした。しかも女性側からの回答がほぼ100%でした。

 つまり、外人と結婚するのは女性がほとんどで(追記 フィリピン人との結婚があるので総数は男性が上でした。女性はアメリカ系の人との結婚が多いみたいです)、しかも、意思疎通に不自由があっても恋愛できるみたいですね。見た目なのか態度なのかわかりませんが。この辺は本当に不思議でした。
 本作に関して言えばその点はどうなんでしょう?典型的な日本人の男としては相手が理解できないのに好きになるのは、ちょっと不自然に感じなくはないです。憧れならわかりますけど。

 ただまあ、話を見ている内に喜屋武さんは沖縄の素朴な可愛い人という記号であって、むしろ比嘉さんに焦点が当たる感じですね。比嘉さんとの恋愛関係を描きたいなら、わからなくはない設定かなと思います。

 全体的に作画がキレイなので見ごたえはあります。キャラ描写が丁寧です。沖縄人気質は本当なんでしょうか?以前沖縄の諸島部の知り合いがいましたが、目が美しく素朴な人で確かに常識のズレがあったので、誇張はあるでしょうけど正しいのでしょう。そして、この部分がコメディなんでしょうね。

 沖縄の風景の描写は「アクアトープ」「デージミーツガール」などで、自然や観光地、昔の家屋は描けても、住宅地や生活圏の描写が薄かったかなと思う部分が、描けてるのがいいですね。
 一方、私が沖縄に行ったときに住宅で一番気になったのは、屋根の上に貯水タンクがほぼ全戸にあったことでした。そのタンクは描けてないのかな?背景美術は内地人なんでしょうか。

 なお、サーターアンダーギーは正直、甘いだけのドーナッツであまり私は好きではありませんでした。{/netabare}


2話 悪くないけどいつの間に見なくなっていた…という類の作品かも。

{netabare} 想像はしていましたが、タイトルのテーマに関しては1話出落ちです。恋愛ストーリーもどこかで進むかもしれませんが、そこは超スローペースでしょう。

 沖縄あるあるを楽しむという点では第2話ではかなり機能していると思います。最近あった北海道の作品よりも文化・風習に違いがあるのでその点は興味深くみられます。オジサンは関西以西、特に九州でも良く食べられている魚です(最近は千葉でも取れる)ので、沖縄あるあるじゃないとは思いました。

 風景は綺麗なのはいいんですけど、同じような場所が多いのでもっといろんなものを見せてほしいです。花鳥風月…自然と動物を意味なくてもいいからもっと描写してほしいかな。

 音楽もアレンジで沖縄風にするんじゃなくて、沖縄の曲をそのまま使ってほしい気もします。

 女の子も可愛いんですけど、非常に記号的な可愛さで、デザインセンスにオリジナリティがありません。悪く言えばエロ漫画の登場人物のキャラデザに見えます。

 総合評価として、作品の構造として、方言のテロップと風景などで画面に集中していないとこれらの沖縄の事が機能しません。「ながら」をしていると意味がないし、その割にストーリーが薄いのでちょっと辛いかもしれません。もうちょっと情報量、テンポを上げてくれると助かるんですけど、沖縄的にいえばこののんびり感は崩したくないんでしょう。

 ですので、出来は悪くないんですけど、いつの間にか見なくなっていた、という類の作品になる気もします。ダラダラ最後まで見続けた、にはならない気がします。{/netabare}


3話 音楽と踊り…その裏に見える村社会。喜屋武さんの人物像。面白い回でした。

{netabare} 今回はシーサーと音楽・踊り×2でした。特に音楽と踊りはもっとやってほしかったので興味深かったし、学校で全員踊り出すのは面白かったです。後半の方の踊りがちょっと出来の悪いCGだったので、非常にもったいなかったです。あのシーンをもっと丁寧に作っていればなあ…

 文化・風俗としても、踊りをいつの間にか覚えているとか青年会が踊りの単位である、というのはなかなか示唆があります。裏返せば村社会、親族中心の閉鎖的な沖縄文化が見えてきます。沖縄の親族だけの飲み会や互助組合などの強い連帯は、古き良きコミュニティーの機能をいまだに残しているともいえるし、逆にそれに参加しない人間に対して厳しい社会だと聞いたことがあります。そういうところを感じられるリアリティがありました。

 あと、踊りで中心的役割を担っている、喜屋武さんがいいですね。言葉が通じないから馬鹿に見えるけど、本当はリーダーシップがあり対人能力が高い…という意味も描けていました。そういう表層と実情のギャップを感じられるのは、コミュニケーションがテーマの作品としてのキャラの描き方としては素晴らしいと思います。

 で、もう1点。恋愛のきっかけですね。これが描かれたのは良かったし、納得感のある理由でした。よくある勘違い男の構図ですけどね。

 今回は比嘉さんの気持ちが全面に出ているだけに、最後の展開はモヤモヤが残りました。ギャグで終わらせるのか本当にラブの部分が動き出すのかはとても気になります。


 第2話までは、沖縄あるあるの表層だけだし、恋愛に切り込めてないなと思っていましたが、第3話の音楽・踊りと沖縄社会、それと絡めて恋愛のきっかけや喜屋武さんの人物像が見られて良い出来だったと思います。{/netabare}


4話 舌見せ羞恥プレイとロリ。性癖全開ですね。

{netabare}  恋愛に関しては、そんな感じだろうなあという冒頭でした。まだ、4話なのでそれでいいと思います。

 で、今回は舌を見られる羞恥プレイとロリ。性癖全開でした。作画がいいだけに余計画面の迫力がありました。比嘉さんはキャラの性格的にMが似合いますね…原作者の素性は調べてませんが、ロリ同人とかやっててもおかしくないですよね。まあ、そういう回でした。最後の指笛のコーナーがなんともまた…{/netabare}


5話 3話以降どんどん面白くなってきたかも。字幕は読まない方がいいです。

{netabare} 本作は3話目くらいから面白く感じてきました。これは原作それ自体が作品の描き方がこなれてきて安定感がでてくるとか、導入が終わるからとかあるのかもしれません。

 話の内容が良くなってきたのはあります。「あるある」がエピソードに上手く結びついてきたなあという印象です。5話は本作本来の言葉がテーマで「いこう」問題が一緒にお出かけするという、イベントに繋がったのが上手かったと思います。

 見方としては、喜屋武さんの言っていることを全部分かろうとして字幕(5話は原稿用紙風の)を追うのではなく、ただ聞いているだけにしているのがいいかもしれません。そのほが話に集中できます。

 そうなってくると、沖縄あるあるとか、景色の作画とか、楽しめるようになってくると思います。ということで、3~5話は尻上がりに良くなってきているので、視聴継続はほぼ確定です。

 1点作画で気になったのが、5話4分5秒くらいの比嘉さんの口の中の作画で歯というか舌が円形に見えました。あれは不思議な作画でしたねえ。どういうことなんでしょうか。{/netabare}


6話 ソーキそばって美味しいか?

{netabare} 内容はいいんですけど、ソーキそばはまずいよね?現地人に聞いておいしいという店にいきましたけど…うーん。ゴム?肉はまあまあだけど。ヨモギみたいのも口に合わないし。
 らふてい単体なら美味しいですけど。沖縄でおいしかったのって…豚しゃぶとアメリカ的なハンバーガーくらいだったかなあ。 {/netabare}


10話 ここまで面白く見られていますが、ラブストーリーの進展はなさそう。

 ここまで見て、全体の印象です。面白いし出来はいいと思います。

 本作の印象はまず作画の安定感です。動きは少なく紙芝居ではあるんですけど、これは大したものだと思います。また、動きは少ないですが、背景美術が上手くて飽きさせない画面作りが上手くいっているのだと思います。沖縄の風景がちょっと同じ場所ばかりなのが残念かな。日常系なのでやむを得ませんが、もうちょっといろいろ沖縄を回ってもいいのかも。

 話は、沖縄あるあるに関しては、ここまで丁寧に取材して上手くエピソードに落とし込んだなという印象です。付け焼刃でない沖縄の知識が面白さにつなげられています。

 一方で、恋愛に関してはちょっとマンネリ感がでてきました。連載を続けるにはやむを得ないのは理解しますし、ときどきドキドキを入れてくるので悪くはないんですけど、1クールアニメとしてはラブコメのコメは優れていても、ラブの方が設定になってしまったかなという気がします。

 全体的に高水準で再視聴にも耐えられるレベルだと思います。しかし、ヒューマンドラマ、ラブストーリーとしての奥行がないので、2回目は良くても3回目はつらいかな、という水準どまりな気がします。秀作とは言えない良作どまりかなあ。最後まで見て判断しますけど。

 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「東京からきた好きになった男子が鈍すぎてツラすぎる」

【レビューNo.178】(初回登録:2025/4/6)
コミックで2024年作品。全12話。


(ストーリー)
東京から沖縄の学校に転入した主人公・中村照秋は、同級生となった喜屋武飛
夏(きゃんひな)に好意を寄せていた。
しかし彼女が話す「うちなーぐち」(沖縄方言)が強すぎて何を言っているの
かさっぱり分からない。
そんな照秋のために、喜屋武さんの友人である比嘉夏菜が通訳を買って出てく
れているのだが、実は彼女も照秋に絶賛片思い中で・・・


(評 価)
・「沖縄トレビア」が尽きることなく見事に完走
 個人的に九州の人とは会社の新人研修の際話したことがありますが、大分の
 人は割とまだ分かりますが、鹿児島だとかなりキツかったなあという記憶が
 ありますね。

 本作は更に独特の文化圏を形成している沖縄が舞台ということで、はじまり
 から喜屋さんの「うちなーぐち」がマシンガントークの如く炸裂します。
 いやーマジで同じ日本なのかとw
 また作中では登場人物が
 ・中村照秋:てーるー
 ・喜屋武飛夏:ひーなー
 ・比嘉夏菜:かーなー
 と呼ばれていますが、これも
 ・沖縄では「比嘉」とか同じ苗字の人が多いので”名前呼び”する
 ・また2文字の名前を呼ぶときはのばす
 というのが慣例になっているようです。
 例えば「かなさん」というと「うちなーぐち」では「愛してる」という意味
 になるのだとか。
 これもしっかり作中でネタとして使われていましたね。
 ちなみに「うちなーぐち」はマスターするのに「聞き取り5年、喋り10年」と
 言われているそうです。
 
 そんな「うちなーぐち」や沖縄の日常文化等が作中で紹介されますが、正直
 「出オチで終わってそのうち飽きるやろ」
 と途中切りも視野に入れていたのですが、まあネタに事欠かないことw
 「沖縄MEMO」ということで、沖縄トレビアが解説で入るのですが、その
 数何と”65”!
 1話辺り5個越えという計算になる訳ですが、ホント凄いなと。
 これをしっかりコメディに繋げてくる構成が見事です。

 エイサー祭りやユタ(霊媒師のような人)といった沖縄独特の文化を紹介し
 つつ
 ・身近なところで「指笛」で1話のエピソードを創ったり
 ・高校野球ネタで「沖縄返還までアメリカ統治下であった」という歴史を
  突っ込んできたり(だから甲子園の土は持ち込み禁止だった)
 大小交えて飽きることなく1クールを完走してくれます。


・”てーるー”より”かーなー”の純愛物語
 触れ込みは喜屋武さんに好意を寄せている”てーるー”の
 「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」
 となっていますが、実際は比嘉さんの
 「東京からきた好きになった男子が鈍すぎてツラすぎる」
 という感じの作品ですかね。
 ・喜屋武さんが「初恋もまだじゃねぇ!?」って感じの天真爛漫な女の子
 ・”てーるー”も距離を縮めるために何か積極的に動いている訳でもない
 ということで、こちらの2人の仲は何一つ進みません。

 なので、この2人だけなら作品として「詰んでる」という感じだったのですが、
 ここに比嘉さんというキャラを放り込んだのが上手かったですね。
 ・彼女が通訳を買って出てるのは(もちろん困っている”てーるー”のためと
  いうのもあるが)彼ともっと話したいから
 ・(今一つ勇気がなく積極的にアプローチはできないが)なんとか距離を縮
  めたいという思いは伝わってくる
  (手作りサーターアンダギーを渡したり、台風が心配で家に駆けつけたり
   となんやかんやと”てーるー”よりは頑張ってるしね)
 恋愛については、正直作品の8割以上は比嘉さんのパートじゃないかとw
 観ていて「いじらしい比嘉さんカンバレ!!」と応援したくなる作品ですね。
 {netabare}(最後にてーるーが比嘉さんを意識したような描写があり、これまでの比嘉
  さんの頑張りが少し報われたような感じで終わります){/netabare}

 サブキャラの中では、そんな比嘉さんの想いを察した友人・”やーえー”が
 彼女のための名サポート役として暗躍するなどいい味出してましたね。
 (まあ半分はからかいを楽しんでるという感じですがw)

 作品全体としては「ラブコメ」というより上述の「沖縄あるあるの日常系」
 という色合いの方が強い作品ですかね。


作中では沖縄文化色を演出するための三線の音色が印象的で、「本土」とは少
し違う時間の流れや空気感を上手く表現していたように思いました。
キャラデザもヒロイン2人や”やーえー”など女子キャラは、沖縄らしい顔立ち
を残しつつ可愛く描けており、作画も安定していたと思います。

爆発的な面白さはありませんが、毎週「沖縄気分」を味合わせてくれた癒し
や「沖縄愛」溢れるいい作品だったのではないでしょうか。


OP『大大大好き/HY』
ED『島人ぬ宝』『あなたに』『Best Friend』
  (ともにひーなー & かーなーのカバー曲)
・「『オール沖縄』でしっかり固めました!」というラインナップでしたね。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 14
ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

今季の楽しみの一つ

原作発刊から追いかけていてアニメ化を楽しみにしていました。
とは言え、想像していた以上に会話のやり取りが早くて、聞き取りどころか話にすら追いつけませんでした。
1話目でこの調子だと、2話以降も容赦ないんじゃないかと思います。

不肖ながら、コミックを左手に、リモコンを右手に、見比べ聞き比べつつ、なんとか補完するというシマツです。
なかなか漫画のせりふを読み込むみたいなペースでいかないのが玉に瑕です。
なんとか「もう無理~!」にならないように頑張りたいです。

原作組から言うと、ストーリーに少し改編が見られます。
今後の展開がオリジナルと違っていても楽しみしかありません。
恋バナオンリーの作品ではなく、沖縄特有の風土や風習、文化や習慣などもふんだんに盛り込まれているのもポイントです。

カルチャーの相違というか、ジェネレーションの格差というか、そんなギャップを大いに楽しみながら、元気いっぱいな沖縄ガールズ(&ボーイズ)の日常に心を寄せて鑑賞するのがいいのでは?と思います。

登場するキャラクターはみんないい子、いい人たちで、好感度は抜群です。
南国ならでは青い空と碧い海に囲まれていると、誰もがフレンドリーな人柄に育つのかな?って感じてしまいます。

コミックでは、巻頭や巻末で、作者の空えぐみさんのコメントが読めて、丁寧に取材をされているなぁと感心しますし、地元の方々の協力もいっぱいあるみたいです。

沖縄知らずが、沖縄あるあるに触れるとてもいい作品です。
皆さんもぜひご覧になってみてくださいね。
そしていつか(また)沖縄に行けたら、なんてのもいいですね。



観終わりました。

{netabare}
原作組での視点ですが、素晴らしい作品と評価したいと思います。
なんといっても今回は声優さんの演技が良かったです。
私は本場のネイティブを知らないのでピントがずれているかも知れませんが、ウチナーグチをものの見事に演じられていたと思います。

沖縄のおばあ語りを聞くことなど、観光であってもそうはご縁がないと思います。
それを女子高生が普段使いするなんて、民俗学視点でも特筆ものの作品だと思います。

コミックを読むと、欄外に注釈がありますし、かーなーが翻訳してくれるので、意味が分かるまで読み直すことができますから、そういうことだったのかー!で納得できます。

ところがアニメでは、言い回しや掛け合いのスピードがあまりに生々しすぎて、同じ日本人ながら、これほど文化もコミュニケーションも違うのかと、頭が真っ白になりました。

てーるーがお話を回すピエロ役になるのでしょうが、私も100%なりきってました。
やまとんちゅがマイナーな立場は、まんま沖ツラ!っなりますね。
ましてや、お相手が好きな人なら、なおさらですね。



ヤマトーグチとウチナーグチの違いはもちろん、戦後に形成されたヤマトウチナーグチの世代間の違いも楽しめました。

祖父母と同居でなければ、あるいはひーなーのようにおばあにゾッコンでなければ、微に入り細に入り継承するのはなかなか難しいでしょう。

日本の国語教育は、東京言葉を標準語として押し進めてきました。
最近こそ地元言葉や方言への再評価が進んできていますが、古式ゆかしい地名さえも書き替えられる今のご時世は、歴史を生き抜いた言葉、日本文化の多様性の損失と思います。

温故知新とは、歴史を位置づけて初めて血肉化される言葉です。
古い言葉も、地方ごとの方言も、過去を知ればこその意味と、未来に残す価値があるような気がします。

そう思うと、ウチナーグチを縦横無尽に使いこなすひーなーは、日常を超えて特技、達人、国宝級の女子高生と言えそうですね。



てーるーには、そんなカルチャーギャップも楽しい毎日です。
ひーなーやかーなー、やーえーに囲まれて、転校は大成功だったのでは?

原作は続いていますし、アニメでチラ見せのスーツケースを引いた女性も、お話を深めるキャラですので、2期があれば嬉しいです。

それに、てーるーの恋の行方も気になります。
ひーなーもかーなーも、どうしてどうして魅力に溢れる人柄です。
これからのトライアングルラブにも沖縄テイストを感じたいですね。

沖ツラ、ますます観たくなります。
{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 13

56.1 2 2025年度の修学旅行アニメランキング2位
どうせ、恋してしまうんだ。(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.7 (30)
89人が棚に入れました
2020年7月1日。高校2年生の水帆は、最悪な17歳の誕生日を迎えていた。 憧れの先輩に近づくチャンスはなくなるし、親には誕生日をすっかり忘れられているし……。 しかも未知の感染症の流行で、部活の大会や修学旅行も中止になって、「私には“キラキラした青春”なんてない」――そう思っていた。 しかしそんな矢先、幼なじみの輝月(きづき)が、突然、“彼氏候補宣言”をしてきて――。 家族のように育った4人の幼なじみの男の子と、主人公の西野水帆との恋愛模様を描いた学園青春ストーリー。

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

Forget-me-not

現在と過去が交差するなかよしラブコメ
しゃらくせえフォントに警戒したが意外と観れる

OP・Kもどきの吉本グループ、この年代にも推しビジネスが…
ED・エモい

味気ない日々の喧騒の中、主人公ミズホの目に映った光景。それは女子1男子4の仲良し高校生のわちゃわちゃ。持たざるものとして生きてきたミズホの中に蘇る何か。忘れていた大事なもの。こんな自分にも、あんなに眩しく、輝かしい青春の日々があったのだと。

四等分の花婿かと思いきやガン攻めブルーが速攻サークルブレイク

幼い少女へ贈る人生訓「希望を持て、今を生きろ」と、枯れた大人に「大事なものを忘れてないか?」と双方に語りかける構成が新しい。だからこそ過去編は正統派なかよし相当のドリームワールド。会話の間を重視するため、セットアップが強引で「そうはならんやろ」大会。作画も紙芝居でなかなかのリテラシーが要求される作品。

03
いやー渦中の当事者ってわからないもんですよ

現在
大人になったからこそわかること、ありますなあ。他人の正論なんてのは伝わらない。まして未熟な若者には。自身の傲慢さに気づかない大人なんてごまんといる。ミズホはまだマシなほう。大人になっても続いてる、気のいい友人がいることがその証左。そこにも気づいてほしいところ。そしてやはり当事者は気づかない、と。人生だねえ。

過去
ヘタレイエローは健気NTRかわいそう枠ね。んで他二人が蚊帳の外かと思えばグリーンの矢印はそっちなのかあ…。んでメガネも役割が明確になってきたと。ブルーのガン攻めで4等分レースでないのはわかってたがそういう建て付けか。ミズホももうしっかり自覚してしまった。あとは仲良しグループ存続と自分のキモチとのシーソーゲームかな。展開早すぎねえ?あと何するの?あー現在編もしっかりオチをつけてくれるのかな。

各タイマンパートでは二人の会話の間をきちんと表現するのはいいのだけど、作画が静止画紙芝居すぎてただの手抜きに見えてしまう。セリフの応酬を畳み掛けるとせっかくの機微が台無しになるし、無言になるのもそりゃそうだよなとは思うけど。無言の時間がそのまま静止画になってるので間の表現よりもただの尺の引き伸ばしの手抜きに見えてしまいそう。

しかしイエローに対してあまりに鈍感すぎるミズホさん。将来で実績出せてないのはここの描写で無駄に納得感が出てしまう。そういうとこやぞ。

現実パートなければ普通に切ってたが、最初のあの2分があるだけで全体の印象がガラリと変わる。なかよしの編集は実にいい仕事しますなあ。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 0

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

どうせ、感染してしまうんだ。

感染症が流行してる世界で普通の女子高生がイケメン達にチヤホヤされる恋愛アニメ
作画がかなり悪いので全然エモくないですね・・・

乙女向けラブコメだからどうせ恋の病に感染しちゃうのは仕方ないけど
ソーシャルディスタンスは一体どこへ?
イケメン達に囲まれるなら密になっても問題ないみたい

リアルにコロナ禍での学生生活経験してるので、コロナ禍でのラブコメやるなら色々ネタあるけど、本作品は普通ですね

土日は遊びに行きたくてもどこもかしこも営業自粛、毎日オンライン飲み会
部活の大会は全部中止、何のために練習しているんだろう?
なんでもかんでもオンライン、ネット環境ない子はせんせーとマンツーマン
昼食は黒板とにらめっこして黙って食べましょう、笑ったら退場です
休み時間は発声禁止なので、目の前にいるのにみんな無言でスマホいじって雑談、毎日がお通夜です
体育祭はマスクをつけてゆっくり走りましょう、もう中止でよいのでは?

そこまでやってもどうせ感染してしまいます、恋の病は最強の伝染病

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

モテ期を不意にした話なの?

ハニーレモンソーダがりぼんでこっちがなかよしですね。
少女漫画のアニメ化ってそんなに多くないので期に2本あるのは珍しい感じがします。

ヒロインはイケメン4人に囲まれるハーレム状態ですね。
本気でアプローチしているのは1人だけでしょうか。

少女漫画は当然女性向けなので男としてはそんな好みでは無いのですが、最初に未来から過去を振り返る描写が入っていたので、
このイケメンハーレム状態を不意にした話なのか? という疑問はうまんで、ちょっと感心を持ちました。

しかし感心というのは、そんな展開誰も喜ばないのに本当にそうなのか? という疑問ですね。
なのでそんなわけは無いと思うのですが… どうなんでしょうね。

まあ、イケメン達に追いかけ回されるのはそりゃ女性としては憧れる気持ちもあるでしょうから、そういう欲望に正直なアニメなのかな、とは思います。

男も性別入れ替えれば全く同じ欲求があるので否定のしようもありません。

ただ男が見て楽しむには視点を逆転して、自分を弟扱いしてなびかないヒロインを落とせるか、として楽しめるかってところですね。
そういう楽しみ方もあるとは思いました。

というわけで男でも見ようと思えば見れないことも無いと思いました。
でもそうまでして見るかというと…。
まあ、少女漫画ですからね。多分見ないでしょう。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 0
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