不死で操り人形なおすすめアニメランキング 2

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81.0 1 不死で操り人形なアニメランキング1位
憑物語(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1567)
10565人が棚に入れました
貝木泥舟の暗躍で、千石撫子の一件が解決した2月。

受験勉強に追い込みをかける阿良々木暦の体には“見過ごすことのできない"変化が現れ始めていた。

これまでの報いとも言える、その変化とは! ?


青春に、別れの言葉はつきものだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、早見沙織
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「終」に向けてのストーリーと心を鷲掴みにする様な萌えとの融合★

原作既読◆4話編成◆


◆前置き◆

千石撫子の事件が解決して間もない2月のある日
大学受験を控えた阿良々木暦はふと自分の体に異変が
起こっている事に気づく。

その異変を解消しようする暦と影縫余弦の式神童女,
斧乃木余接との物語。そしてついに終わりの始まりの
物語でもある『よつぎドール』


◆感想◆

{netabare}
まず最初に、今回の憑物語の原作を読まれた方なら
「月火ちゃんとのお風呂シーンをどう映像化するの?」
と、一度は思ったはずです。

はい、僕も他に漏れず考えていましたw

その問題のお風呂シーン
とても見事な再現度だったと思います。
終始一貫して暦の変態紳士っぷりには
感謝と尊敬の念を抱かざるをえないですw

今回は特にお色気シーンや萌えに特化した
サービスシーンも多めでストーリーの進み具合は
ソコソコと言った所。


この辺りをどう捉えるかによって評価が変わりそうな
回ではありますが、次回作(終物語)に向けての伏線が
きっちりと張られた重要な回でもあります。

ラスボスの存在をさらに匂わす展開に加えて,誰でも
助けてしまう暦にこれ以上吸血鬼化してはならないと
制約をかす事により,自分が目の前にいて助けられない
人間を見せたという点においても重要な回だったかと。


個人的には花物語の様に少しシリアスで真面目な回も
好きですが憑物語の様にサービスシーン多めにお笑い
要素を取り入れた回も好きです。


総じて僕は。。。

物語シリーズが大、大、大好きです!!!
(小並感な結論でどうもすいませんww)


今回も物語シリーズ十八番の言葉遊びを用いた
会話劇は健在でファンなら楽しめる事受け合いです。

また,映像もシャフト独自の手法を凝らした作画は
もちろんの事,特に目を惹いたのが会話と関係ない動き
(カット割り)や音の演出が更に凝っていたりと楽しい
映像に仕上がっていました。


期間をあける事により物語シリーズファンの
空腹は最高のスパイス的要素はもちろんあるとは
思いますが,シャフトは人気制作会社だけにやはり
「期間を少し空けた方が良い仕事をするのでは?」と
花物語の頃から脳裏によぎってましたが,憑物語の
演出の素晴らしさを目の当たりにして改めて思いました。


願わくはこの調子で。。。

最高のデキに仕上がった終物語を...
最高にお腹を空かせた状態で...
最高に美味しく召し上がりたいものです(*´ω`*)♪



【ここからは余談】

本編内容もさることながら,西尾維新氏が物語の
前に付ける文字は,何かしら意味があったりプラスαの
メッセージが見え隠れしていたりとシンプルながらも
面白い趣向を凝らしているなと感じていました。

例えば、物語シリーズ全18巻の中で「化物語」「傾物語」
「囮物語」「花物語」の4作品は漢字の中に「化」が入って
いたりします。

加えて今回の憑物語の登場人物で言うと憑喪神の
斧乃木ちゃんや胎児の時から怪異(不死鳥・フェニックス)に憑かれた【憑く→憑き→月火ちゃん】が少し関係していたりと単純なものから少々「おっ♪」と思うものまであったりして物語シリーズの新刊が出る度に巻名(~物語)とタイトル名,それと本編の内容と照らし合わせて謎を紐解いていくのが楽しみの一つでもありました。



◆今回のお気に入りシーン◆

プライドの高い忍ちゃんが影縫余弦に自分の
頭上に立たれて拗ねてしまった所を影縫から
さらなる皮肉と言う名の攻撃(口撃)を受けて
たじろぐ彼女を見かねた暦が助けようとして
両者の間に入るくだり。

忍ちゃんをいさめようと声をかける暦に対して
『だ、だって!』と彼の袖をそっとつまみながら
涙目で上目遣いをするシーン。

↑↑うん、本当にもう……ぱないの!

ヤバイぐらいにぐぅカワの一言です(*/ω\*)♪
 (ぐぅの音も出ない程に可愛いの略)

この心を鷲掴みされる様な可愛さは原作では
出す事ができないアニメならではの良さが詰まった
シーンでありました!

萌えに全く興味がない方からすれば何て事ない鼻で
笑われてしまうかもしれないシーンかと思われますが
個人的にはストーリーと同じくらいに重要視してしまう
案件なのですw


シャフト様、本当にありがとうございます!!
(THE・土下座をしても良い気分ですww)


やっぱり忍ちゃんは可愛いですねぇ♪
このシーンだけ30回程、リピートしてしまったのは
ナイショの話(物語シリーズだけにw)

2014年は色々な作品の可愛いヒロイン達に癒されて
きた僕ではありますが、まさか今年最後の大晦日に
自分の中の「今年イチ可愛いヒロイン」が彼女によって
書き換えられるとは思ってもみませんでした。


忍変換とは正にこの事です(*´ω`*)♪
↑(パチスロ化物語ネタですいませんw)


月火ちゃんのお風呂場での「都条例♡」のギャグや
暦の為にバレンタインチョコを作ったガハラさんの
壁ドン&床ドンも好きなシーンではありますが,
今回は忍ちゃんの可愛さが一歩リードしていました。
{/netabare}



◆OP曲 『オレンジミント』
 歌:斧乃木余接 cv.早見沙織

まさに斧乃木ちゃんのキャラソンOP曲。
彼女のキャラ特性を上手く掴んだ歌詞を
はやみんボイスで歌い上げています。
OP画も作り込まれていて目を惹きました。


◆ED曲 『border』
 歌:ClariS

新メンバーのカレンを迎えた新制ClariSの第1弾。
個人的に旧ClariS(クララとアリス)の歌声が
とても好きだったので今回の曲に少し違和感を
感じてしまいましたが,これからに期待したいです。




◆最後に一言◆


もしも,現実でゲームセンターの
UFOキャッチャーの中に斧乃木ちゃんが
入っている現場に出くわしたとしたら…



さぁさぁ♪


皆さんだったらどうしますか?



ん!?


そう言うお前様はどうするのかって?



僕だったら…
そうですねぇ。。。




例え何万円…ううん、一部財産を使ってでも
必ずGETして家にお持ち帰りします( ・`д・´)キリッ★



そして、時には斧乃木ちゃんに…


例外の方が多い規則(アンリミテッド・ルールブック)で
お仕置きされたいw

↑もちろん威力を最小限に抑えてもらってね♪



そんなご褒美…
もとい、お仕置きを喰らった後での
僕と斧乃木ちゃんのセリフはもちろん。。。

{netabare}
いぇ~い、ぴーすぴーす☆⌒(*^∇゜)v
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 94
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私の計算では97.8%が会話な作品です! 嘘です…

{netabare}
(原作未読)

って言いたくなるくらいの、会話劇だったと思います。
背景の作画も待ってましたと言わんばかりの
シャフトさんしてました。

本当にここまでくると私にはアートにしか見えません。
凄いですね。
お風呂のシーンでも月火ちゃんとアララギ君の都条例ギリギリの絡みよりも、水の波紋とか空間の色彩とかの方が気になってしまいました。

相変わらずの兄妹なんですけどね。

無表情なポージングをとる斧乃木 余接(CV:早見沙織さん)、
強がりだけど、感情的な忍野忍(CV:坂本真綾さん)。

序盤はこの相対するキャラ2人の萌え対決かと
思うぐらいでした。

私的にはやっぱり忍ちゃんの勝ちかな?
影縫 余弦(CV:白石涼子さん)にけちょんけちょんに
やられてアララギ君の袖をつかんで涙ぐむ忍ちゃん、

「だ…だって…」

かなりダメです…

あれはいけません…

萌え死にます♡

物語の方は 斧乃木 余接ちゃんの誕生した秘密みたいのがわかって面白かったです。

でも、やっぱり忍野 扇(CV:水橋かおりさん)が結局、
鍵を握っているのかな?

臥煙 伊豆湖も気になるし…

そして、アララギ君の覚悟。これからの物語に繋がって
いくのでしょうか?

まだまだ、謎だらけです。

最後出てきた手折 正弦(CV:子安武人さん)があまりの
噛ませ犬的な感じで気の毒でした。
子安さんらしいと言えばそれまでなんですが…

曲もEDが久しぶりのClariSで嬉しかったです。
これって新生ClariSなのかな?
すっごくいい曲。一発で好きになりました。
もちろんOPの早見沙織さんの曲も素敵です。

最後は今回は会えると思ってなかったガハラさん登場。

きゃっ♡

壁ドン!股ドン!床ドン!の3連ドン‼︎

凄いですね。アララギ君の事、「コヨコヨ♡」

ですよ! ぷっ…‼︎

以上、戦場ヶ原ひたぎ様です。崇めなさい。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 85

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

童女萌え 本作たっての つきものだ(๑・ω・>)

<物語>シリーズ ファイナルシーズン 「憑物語」全4話

周りの人々を助けるべく、これまで様々なたくさんの”怪異”と
対峙してきた『阿良々木』くんの体に”変化”が… !?

例によって好き勝手痛めつけてきた、その報いともべき
言える… 体に現れた”変化”とは―!?


まずは本作のタイトル 「よつぎドール」
ですが、まさか…『斧乃木』ちゃん、本当にぬいぐるみで…
出てくることになるとは…

私もキャッチャーしたいんですけどぉ∑(゚∀゚◍三◍゚∀゚)


お話しの肝になるのが『阿良々木』くんの体の変化
吸血鬼の力により不死身の体質を得ていたその体に

ついに…!? 陰りが…!?

その変化の原因を探るべく、『阿良々木』くんと『忍』は
不死身の怪異を専門とする『影縫 余弦』と『斧乃木』ちゃん
に会いに行くことに。。。”8-(*o・ω・)o

っと、その前に忘れちゃいけない(ノ∀`)
久々の阿良々木家、お風呂タイムの登場ですネn[◎]コω♡`)パシャ
『月火』ちゃん髪めっさ伸びたね!

にしても月火ちゃん、テンション高いなぁ(*゚∀゚)* うん! 楽しそう♬
いつ見ても2人は実に兄妹仲睦まじくて大変羨ましッ♡

いやぁ兄ちゃん、風呂用意してくれてありがとうぅ!!
後でお礼… ってコラァε“=ε”=εヾ(`Д´*)ノ←火憐ちゃんw


話を戻して
やはり、今作の見どころは…
ついに幕が上がった『阿良々木』くんにまつわる
この<物語>シリーズの終わりの始まりとも言うべき物語―

そして『阿良々木』くんと『影縫』さんが
大真面目な会話劇している一方で、繰り広げられる
『忍』VS『斧乃木』ちゃんの幼女・童女対決であります!!
所々に挟まれる2人の”萌え♡”対決に
どんな御仁でも、きっとニヤニヤせずにはいられまい(o´艸`)

そりゃ、私はもう…たまらず…撃沈*。∀。)

もちろんのこと、もとより『忍』の可愛さは重々承知して
きたのだけれども、きたのですがぁ!!!!

あの…涙ぐんだ表情で…「だって…」は反則(*/ω\*)
もちのろんのこと私は即KO!!されてしまいましたのです♪

しかしながらぁ!!!
今作に至っては『斧乃木』ちゃん!!
今まで、ちょいちょい登場しては、決めセリフでアピール
してきた『斧乃木』ちゃん イェーイ! ピース(๑・ω・>)ピース
彼女の魅力がついに完全大爆発するのであります―!!!

無表情でしれーと笑いをぶち込んできては
そのポップな容姿と相反する冷静な喋り方
そこから繰り出される仕草、もといポーズたちw
それらがいちいち可愛い過ぎて仕方ないのである(ノ)∀(ヾ)

そしてあの頭の上にのせている”ポヨポヨ”
あれが何より…私、欲しいのです(屮°□°)屮ホスィ♡

そしてあの…スカートを…めくって(*/ω\*)ヾ(・ω・`)ウン! ミナサマヒイテルヨ!

ぁぁああ『斧乃木』ちゃん可愛いすぎるんじゃぁぁ~…

と私はここにきていよいよ困り果ててしまったのである…

だって。゚(゚´Д`゚)゚。
「少女」に「幼女」に「童女」…
この物語シリーズの魅力的なキャラたちの中で
得てして…私に一体どのコを選べ! というのでしょう…|ω・).。oOぅぅ~

とにかく、『まいまい』と『忍』!!
そしてここに『斧乃木』ちゃんという新たな魅力的キャラが
乱入し壮絶なバトルのようそうを呈している事は…
正に避けようがあるまい(✿゚д゚)ノ≡・。・o゚・)♡д♡(。゚o。・≡ヾ(>д<✿)


と、そんなこんなで今作私はと~っても
楽しんでしまいました✩
4話でこのボリュームと満足感♪ 想像以上の面白さに、
思わず視聴後、迷わずお気に入り棚へ⇒
即ダンクシュートを決めてしまいました(ノ∀`)w


まだ、物語シリーズを観たことがない人も…
シリーズの途中を視聴中の皆様にも…
是非とも、このファイナルシリーズの幕開けまで
何とか視聴にこぎ着けて頂きたい、私きってのオススメ作ですヽ(*´∀`)ノ

あれ!? ひょっとして本レビューまたしてもところどころ…
阿良々木くん口調になってしまっているΣд・;)?

「そんなことは…ない、…そんなことはないさッ!! 」


とボクはキメ顔でそう言った(๑・ω・>)―

投稿 : 2024/11/09
♥ : 69

56.0 2 不死で操り人形なアニメランキング2位
悪偶 -天才人形-(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (67)
216人が棚に入れました
平凡な少女、愛はどこにでもいるダンサーである。親友である町とのダンサーとしての才能を見せつけられ落ち込む日々であったが、ある時彼女の才能の「秘密」を知ってしまう。それは、邪な術方により掌サイズまでされた天才たち「悪偶(あぐう)」の存在である。悪偶(あぐう)を持っているものは誰でも天才になれるのだ。悪偶を作る「裁縫師」となってしまった町を救うべく、愛は裁縫師と代々対立してきた「救済者」となる。



声優・キャラクター
芝崎典子、松井恵理子、高木渉、安元洋貴、井上喜久子、M・A・O、水野理紗、内田彩
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

中華アニメって・・・。

当たりハズレが多い(と言うか、ハズレの方が多い)って分かっていながら、”この作品こそは”なんて思いながら視聴開始・・・。
はてさてこの作品は当たりかハズレか???

原作未読。最終話まで視聴。

立ち上がりは面白いと思ったんですけど、だんだんと尻すぼみ・・・。
というのが正直な感想です。

設定が目新しかったし、独特のキャラデザも中華風な感じで悪くないと思っていたんですけど・・・。

中盤の、{netabare}町が悪落ちした辺りから、羅布が再修業を命じられた辺りから徐々に尻すぼみが始まった気がする。
物語が、突然幼稚になったというか・・・。

結果が見え見えのバトルが長々と続くのもキツかった。{/netabare}

終盤の、{netabare}超展開というか、”大急ぎ”感は凄かった。
バトルシーンをもう少し割愛すれば・・・、って思っちゃう。
もう少し丁寧に描けたんじゃないかって・・・。{/netabare}

あと、{netabare}中途半端なエンディング。
まさか、まだ続くの?{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

原作を読んでみたくなる

2018年夏アニメ。全12話。
中国のウェブ漫画のアニメ化。
独特だけど不思議な魅力がある作品です。

「悪偶」とは、生まれ持った才能ごと人間を小さな生ける人形にしたもの。悪偶を体内に縫い込めば凡人でも仮初の天才になれるという代物です。この世界では、残酷な手段で悪偶を作る「裁縫師」と悪偶を救う「救済者」の戦いが繰り広げられていました。
主人公であるバレリーナ候補生の愛は、親友・町が悪偶を持っていたことからその戦いに巻き込まれ、「救済者」となる決意をします。

全体のクオリティは高いとは言えないものの、独特の設定と世界観はなかなか魅力的で、一風変わった異能バトルものとしても興味深いアニメ。
ビジュアルが特徴的で肌に合わないと視聴が辛いかな、という印象です。原作の魅力をアニメにするのは難しかったのかも。クリスティ・ロスのキャラクターデザインめっちゃ好きです。
放送直前特番で少しだけ原作コミックが見られたんですが、ちょっとグロテスクなんだけど美麗な作品のようですね。原作読みたいなあ。

{netabare}
原作者が中国人故かもしれませんが、キャラクターの行動の動機付けが面白いと思いました。人間関係の基礎である「情」と契約の基礎である「論理」とのバランスが特徴的で、独特の雰囲気を醸し出してますね。理解しにくい部分もあるし、命のやり取りの中で交換条件の話がいきなり出てきたりして結構シュールでもあるけど。
ですがどのキャラクターも「何のために戦うのか」がかなり明確でした。

私は愛と町の友情がどこに行きつくのかが一番気になっていました。
主人公の愛が能力も思考も凡人であることがこの物語の肝なのだろうと思います。愛と町はお互いに無いものを持っていて、考え方も正反対。普通に生きていく上ではそれがいい刺激になるのでしょうが、「悪偶」によって二人とも人生が変わってしまい、最終的には道を別つことに。二人の関係性の変化は割と王道で心理描写も納得しやすかったです。
そんなに重要なキャラじゃないだろうと思っていた人物に意外な秘密があったり、重要人物だったりすることもあって予測できない面白さもありました。

ただ残念だったのが、物語を切りのいい所まで進められなかったこと。色々な伏線を回収できていませんし、今後活躍しそうなキャラクターも顔見せにとどまっていたり、今後の成長が見られそうなキャラクターが再登場せずに終わっていたり。{/netabare}

続きが見たいけど…どうなんでしょうね。
ちょっとだけ期待してみたいと思います。(2018.11.12)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪偶に魅せられた偽りの「天才」たち! 虚飾を剥ぎ取れ「救済者」!

この作品の原作は未読です。
あにこれで画像を初めて見た時、独特なタッチの作品だなぁ…と思っていましたが、中国テンセント発の作品だったんですね。
アニメーション制作は日本のスタジオディーン…
テンセント×スタジオディーンの組み合わせは、「霊剣山」に続く第2作目になるそうです。

この作品のキャラデザは個人的にあまり好みではありませんでしたが、それで切るのも勿体無いので、まずは2~3話まで視聴してみることにしました。

確かにキャラデザや作画のタッチはあまり好みではありませんでしたが、物語の設定の一つに強く惹かれ…結果的に気付いたら完走していた作品です。

強く惹かれた設定とは、この作品のタイトルにも起用されている「悪偶」の存在です。
誰しも自分の将来に希望を持って頑張った時期があると思います。
若しくは、例えば学生時代などの期間限定でしか手に入れられない名誉や思い出が欲しくて頑張った人もたくさんいると思います。

そして運が結果に作用する事もありますが、概ね努力に見合った分の結果が得られたのではないでしょうか。
その結果が限界…だとは思いません。
もっと努力すれば…と後悔する気持ちがゼロじゃないなら、その人はその気持ちに真摯に向き合い、更なる努力と研鑽を積み重ねる事で、人は更に飛躍していけると思います。

そして精一杯努力してきて…目標との乖離が埋まらないそのラインが限界なんだと思います。
この限界という壁に阻まれ、そこで夢を諦めた人は私を含め数多くいると思います。
こうして自分自身と立ち位置を人は知っていくのだと思います。

ですが、その結果にどうしても甘んじられない…
自分の限界の遥か先に手を伸ばしたい…
この物語で登場する「悪偶」は、こんな人の欲望を叶える道具なんです。
その方法はとても簡単で開花させたい才能にマッチした「悪偶」を裁縫師が身体に縫い付けるだけ…

そして「悪偶」とは、その道の天才を攫ってきて「裁縫師」の邪悪な魔術によって人形の姿に変えられた元人間…
全身の骨を砕かれ、血を抜かれていますが、不死の術によって命だけが維持されている存在なんです。
手足に自由は無く話もできない悪偶は、生きたまま他人の体内に埋め込まれ使われ続ける…

一般的にはそこまでして後天的な才能を得たいと思う人はそう多くはないと思います。
努力して得られた結果が分相応な結果なのですから…
だからその結果を受け止めるだけの度量が求められる訳です。

だけど、世の中そんな綺麗ごとばかり言っていられないのもまた事実…
これまでを振り返った時、喉から手が出るほど欲しいモノをどれだけ諦めてきただろう…
でもこの処置はあまりにも非人道的…
だから悪偶を開放するために「救済者」が立ち上がり、「裁縫師」vs「救済者」の物語が動いていくのです。

完走して振り返ってみると、キャラデザは寧ろこの物語には合っていたように思います。
そしてこれまで中国発の作品は、特別な異能力や血筋を引いているなど、先天性チート系の主人公作品が高い割合を占めていると思います。

その様な作品が横行する中、凡人が天才になる夢を見たいと考えるのは、ごく自然の発想なんだと思います。
だから出るべきして出てきた作品…なんだろうと思いました。

この物語の主人公は、親友と共にバレイダンサーを目指し日々努力を惜しまない愛ちゃん…
ですが、どれだけ努力を積み重ねても親友との実力差は開くばかり…
ある日、友人の実力の源が悪偶である事を偶然知ってしまい、「裁縫師」vs「救済者」の戦いに巻き込まれていきます。

様々な人の想いが交錯すると共に、物語のスケールも次第に大きくなっていきます。
最終話の着地点はスタートからは全く予想できない意外な場所でした。
気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、電気式華憐音楽集団さんの「prima dynamis」(プリマ デュナミス)
エンディングテーマは、芝崎典子さんの「ツギハギ」
オープニングの曲調は兎に角独創的です。
個人的にはエンディングのメロディーが好みでした。

1クール12話の物語でした。
思った以上に楽しめた…が作品に対する素直な印象です。
ですが、やたら中途半端…というか、これからっていうところで物語が終幕しました。
この終わり方は2期への布石…?
と思えるくらい続きの気になる終わり方だったと思います。
2期が放送されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11
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