不死で戦いなアニメ映画ランキング 1

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の不死で戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の不死で戦いなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.3 1 不死で戦いなアニメランキング1位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女(アニメ映画)

2021年8月27日
★★★★☆ 3.7 (31)
180人が棚に入れました
エインズワースとの激闘からひと時の休息。美遊を救出したイリヤたちは、平行世界の衛宮士郎から美遊の過去、この世界で起きた聖杯戦争のことを知らされる。それは美遊の悲しい運命であり、美遊のために兄・士郎が命を賭して歩んだ壮絶な戦いの物語だった。人類の救済のために美遊を犠牲にするエインズワース。美遊のために世界の敵となると決めた士郎。相容れない2つの正義に、すべてを守ると誓うイリヤ。「助けるよ。私はみんなが助かる道を探すって決めたから!」大切な人たちと笑いあえる明日を作るために―。魔法少女たちの戦いが、再びはじまる……!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

運命に抗う、光

この作品は「Fate/stay night」のスピンオフ作品なのですが、気が付けばTVアニメ全4期分と劇場版「雪下の誓い」が制作され、しっかり大作になりましたね。
これまで「Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム」を含めてこのシリーズは全作視聴済です。

現在進行形で私がプレイしているアサルトリリィのソシャゲでは、なんとこの作品とのコラボイベントが開催されているんです。
今日からは「プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」とのコラボイベントも始まりましたけれど…
イベントでプレイする前に視聴しておくべきと思い、今に至っています。


エインズワースとの激闘からひと時の休息。

美遊を救出したイリヤたちは、平行世界の衛宮士郎から美遊の過去、
この世界で起きた聖杯戦争のことを知らされる。
それは美遊の悲しい運命であり、
美遊のために兄・士郎が命を賭して歩んだ壮絶な戦いの物語だった。

人類の救済のために美遊を犠牲にするエインズワース。
美遊のために世界の敵となると決めた士郎。
相容れない2つの正義に、すべてを守ると誓うイリヤ。

「助けるよ。私はみんなが助かる道を探すって決めたから!」

大切な人たちと笑いあえる明日を作るために―。
魔法少女たちの戦いが、再びはじまる……!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今回の物語は、劇場版「雪下の誓い」の続きとなっています。
物語が完結していないので当然と言えばそうなのですが、時折TVアニメシリーズが懐かしくなったりします。

このエインズワースとの戦いの物語は全般的にシリアスでバトルシーンも半端無いくらい激しく、よくもこんなにヌルヌルとキャラを動かせるなぁと感心しながら視聴しています。

イリヤも美遊も夢幻召喚して頑張っていますよ。
イリヤは最も過酷で手を伸ばすのが難しい未来を選択したのですからその頑張りが必要不可欠であるのも理解できます。

それでも、イリヤたちは未だ小学生ですよ。
小学生の女の子が背負う業では無いと思うんです。
この物語を終わらせるために必要な痛みが伴うのも理解できます。

こんなにも過酷だからこそ、TVアニメ編の小学校の同級生とのキャッキャウフフが懐かしく思えるのかもしれません。
まぁ、あれはあれで小学生っぽくはありませんでしたけれど。

そんな事を考えながら視聴していましたが、ラストのシーンには思わず目を疑ってしまいました。
まさか、こんなシーンで終わるなんて予想だにしていなかったので、ビックリした瞬間、呆気に取られてしまいました。

続編の制作が発表になったから良かったものの、もし何の音沙汰もなかったら間違いなく悲鳴が上がると思います。
「一体これから何を見せられるの」とまで思いましたから…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は栗林みな実さんの「Just the truth」

上映時間94分の作品でした。
未だ続編を視聴するまで何とも言えませんが、イリヤの本懐が叶うことを願ってやみません。
続編の情報を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

自分だけの力ではたどり着けなかった、真実への道標へ

プリズマイリヤ劇場版二作目。
前作より間が空いて久しぶりのイリヤスフィールなので、色々思い出しながら視聴しました。
ひょんなことから魔法少女になっちゃった小学生が、お友達と一緒に元気な姿を見せてくれーっ、と思いながら視聴しましたが、元気が激しすぎてすっかりバトルアニメになってしまっています。
もはや、DVD特典映像で見せてくれた濃密な絡み合いは鳴りを潜めており、全編バトル、またバトルな90分でした。

アニメ4期『プリズマ☆イリヤ ドライ!!』から続く、エインズワース家との戦いの続きとなっています。
プリズマイリヤは原作マンガが先にあるのですが、映画はマンガ数巻分を一気に流しているため色々端折られているそうです。
視聴時にも、バトルは丁寧で迫力があるのですが、例えばアンジェリカやベアトリスがどういった存在なのかという重大な説明はサラッと流された感じがありました。
そこを抑えておかないと、ベアトリスの過去の話やイリヤの取った決断が入ってこないので注意が必要ですね。

全編を通してマジメな作品で、ストーリーを進めることが中心となっています。
魔力供給シーンは一切なし、天然ブルマの田中さんという我ら唯一の希望も活躍シーンは無いです。
ベアトリスとバトルし、ジュリアンとバトルする、私的にはもはやバトルシーンしか頭に残っておらず、それはそれで良かったのですが、プリズマイリヤに求めていたものは得られませんでした。
個人的にはですが、プリズマイリヤにバトルは求めていないので、ぶっちゃけイリヤちゃんがそれを望むなら話し合いで解決して欲しいくらいです。
戦いではなく、ベアトリスと一緒にお風呂に入って仲良くなるイリヤちゃんが見たいです。

一方で、バトルシーンはかなりしっかりしています。
クラスカードの力を借りて果敢に敵に突っ込む姿は、それだけで熱くさせてくれますね。
カメラワークも激しく、バトルで敵と技の応酬をするシーンはなかなか見ものでした。
複雑な戦闘をしているのですが何が起こっているのかわかりやすく、バトルアニメとして魅せられるものがあります。

エリカの正体が判明し、大きくストーリーが前進する劇場版でした。
ただ、本作で完結ではないです。
そもそも原作マンガが完結まで描けておらず、このペースだと完結編が劇場公開されるのは、また5年近く先になるかもですね。
そうなると、完結編のアニメがちゃんと作られるかが怪しいです。
ここまで追いかけてきたので完結させて、また日常回メインでワンクールアニメが見たいと願っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

現実的で賢い諦めることに慣れた人と、理想を目指してあがき続ける人

この物語は全編シリアスタッチで描かれています。
テレビシリーズの最初の頃からは信じられないほどの迫力ある展開ですが、イリヤの魅力がたっぷりと味わえます。
イリヤは小学5年生とは思えないほどの慈愛の心が豊かな少女です。


「Licht」 それは「不死の魔法使い」を意味しています。
何千年もの間、何度も何度も名前を変えてエインズワース家の一員として暮らしてきた少女。
本人は元の名前も思い出せないほどの長い長い年月を生き続けてきたのですが、決して死ぬことができません。その少女の唯一の望みは、死ぬことでした。
この映画は、その少女を救うための物語。

そしてその少女を救うために何度も何度も挑戦しては失敗したエインズワース家のジュリアン。
ジュリアンは賢い青年です。理想と現実とが違うことを知っています。
そのため、彼の心には絶望しか残っていませんでした。

でも、イリヤは違います。
彼女はいつも希望を持ち続けています。どんなに困難な状況でも、わずかな可能性を信じて前向きに行動します。
理想的で甘い考え方ですが、彼女は常に明るい未来を目指しています。
そしてイリヤの友達の美遊やクロ。彼女たちはいつでもイリヤの味方です。
だからイリヤはいつでも全力を出し切ることができます。そして、自分の実力以上の力を発揮します。


確かに大人になると誰もが理想的で甘い選択はしなくなり、現実的な賢い選択をするようになります。自分の理想を諦めるようになります。
でも、諦めることに慣れた人生は、面白みがありません。生きることに意味を見いだせません。
それに、諦めることを選択すれば、努力をする必要はなくなります。楽にやり過ごせます。

それよりも未来に希望を持ちながら生きる。そうすることで笑顔になり、生きる意味も見いだせます。
確かに希望を持ち続けるためには、懸命な日々の努力が必要です。あがいて、あがいて、あがき続けなければいけません。それでも希望がかなえられる保証はありません。

でも、希望を持ちながら生きている人は魅力的です。
イリヤの笑顔が素敵なのは、彼女が常に明るい未来を持ち続けているからなのでしょうね。

現実的で賢い諦めることに慣れた人と、理想を常に持ちあがき続ける人、貴方はどちらが好きですか?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ページの先頭へ