ロンドンでスチームパンクなTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のロンドンでスチームパンクな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のロンドンでスチームパンクなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.1 1 ロンドンでスチームパンクなアニメランキング1位
プリンセス・プリンシパル(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (986)
3962人が棚に入れました
舞台は19世紀末、巨大な壁で東西に分断されたアルビオン王国の首都ロンドン。伝統と格式ある名門、クイーンズ・メイフェア校には、5人の少女たちが在籍していた。彼女たちは女子高校生を隠れ蓑に、スパイ活動を展開。変装、諜報、潜入、カーチェイス……。少女たちはそれぞれの能力を活かし、影の世界を飛び回る。

「私たちは何?」
「スパイ。嘘をつく生き物だ」

声優・キャラクター
今村彩夏、関根明良、大地葉、影山灯、古木のぞみ、菅生隆之、沢城みゆき、山崎たくみ、土師孝也、飯田友子
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

二期ありきの構成

4話までの感想「いいからちせを出せ」
{netabare}“悪魔のリドル”ってアニメでは、ど根性ガエルの五郎というかモグラというか、そんな三下キャラを美少女化したようなキャラが居て、しかもそれがしっかり可愛くて、「こんなものまで美少女化するのかー、スゲーなぁ」と感心したことがあります。
で、このプリンセスプリンシパルだけど、1話を見てその時と同じ衝撃を受けました。
単なる思い違いだと思うのだけど…というかそうあって欲しいとさえ思うことなんだけど…。

ちせがモータルコンバットのライデンの美少女化に見えて仕方ない

う~~~ん、やっぱり思い違い?
三度笠?に能面貼ってないのでゼイラムでもないし、砂ぼうずともちょっと違うような…とはいえ、まさかそんな…ねぇ。
けどもしライデンであるならこれまたスゲーところから引っ張ってきたとして、もうそれだけで評価せざるを得ない。
そのうちケイバーライトを使ってサイコクラッシャーや感電死みたいなことするんじゃないかとヒヤヒヤしつつ視聴。
フェイタリティやったら拍手モノだけど、放送できないよね?
…が、2話3話と、ちせが全然出ずに地味~な話が続く。

ええい、プリンセスとかいいからちせを出せちせを

と思う程になってたのだけど、モーコンであろうとなかろうとここまで思わせたのはスタッフ大成功だと思う。
そして4話、やっとちせがマトモに登場する話になったけど…ぐぬぬ、あんまり活躍しない。
さすがにずっと脇役させられるとも思えないので、この先に期待ってことでしょうか。{/netabare}

5話感想「本当にちせが出た」
{netabare}4話までの感想で「ちせを出せ」と書いたその直後の5話で早速ちせメイン回キターーーー!
しかもアクションスゲー頑張ってるし。
やったね、オレ様大勝利?
…。
と喜んでたのだけど、あれ、ちょっと待てよ?
ひょっとして4話終了段階で公式とか見れば次回どんな話か予告あったり…する?
自分見てなかったのでやったーって感じなんだけど、周りらはナニ当たり前のことを…と思われてたりして。
こ、公式の予告(あるのかすら知らない)とか雑誌の予定とか見てないっすよ、ホウトウデス。

で、話は戻って5話感想。
この世界の日本はなんか怖いのう…ちょっとのことで簡単にハラキリしそう。
相手はプリンセス言っても順位はそんなに高くないんだよね?まぁ不利な条約をもちっとマトモにしてくりゃれと頼む側なので下手(したて)に出るのはしょうがないんだろうけど。
トランプのシーンはよく分からなかった、手先の器用さを競い合ってたのだろうか?
でもって親父との対決、↑で書いた様にモーコンのイメージがあるので、いつ親父の指先から電撃が飛び出すんじゃないかとヒヤヒヤした。
最後ちせは親父を打ち倒し涙するワケだけど…同時にベア子は忌まわしき改造手術が4話に引き続き身を守ることとなり、内心どう思ってるか気になった。
ってか改造は喉だけなのだろうか?ホントにそれだけ??

とりあえず2話以降、時系列を変えてメンバーがどのように集まったのかを見せる回が続いてきたけど、5話でひと段落?
まだ居たっけ?
出揃ったらプリンセスが継承権を上げるために親戚兄弟をヌッ殺してく話になるのかなーと思ってるのだが…今のところそれを匂わす描写は余りない。
これからってことかのう?
かなり期待の作品…だけど、レガリアみたいなことを起こすんじゃないかとちと不安。
特に5話あんなに頑張っちゃって…息切れせんよね?大丈夫だよね?{/netabare}

6話感想
{netabare}自分の親父には改造され、ちせの親父には斬首されかけ、ドロシーの親父には機械いじくり回され…ベア子はなにかと親父に縁があるな。
ってか主人公ベア子ちゃう?
妙に活躍多い気が…メンバー紹介用に「視聴者と同じ目線(何も知らない)キャラ」として扱われてるだけ?
ええい、もっとちせを出せ。{/netabare}

7話感想
{netabare}ああ、こうだよこう。
戦争モノいうたって兵站や銃後の描写が疎かだとションボリしちゃうクチなのですが、こういう「兵隊だけでなくそこで生活してる人」がちゃんと描かれてるのはホっとしてしまう。
それよりなによりビックリなのは6話で登場した借金取りの再登場!
6話では「ひょっとしたら親父殺害の犯人に仕立て上げられてるかも?踏んだり蹴ったりだなぁ」と同情は寄せつつも、所詮その回限りの捨てキャラだろうしと思ってそこまで肩入れはしてませんでした。
時系列よく分からないので6話の後なのか不明だけど、再び元気な姿を見せてくれて安心しました。
でもってこれも6話から気付いてたけど広川太一郎ボイスじゃーん?
1回限りの捨てキャラならまだしも、もしこれからもちょくちょく出てくるようであるなら…この作品の批判書けなくなってまう!(現状書く気は無いけど)
世代的にねぇ…あの声をまた聞けるというだけで涙腺緩みまっせ。
しっかしなんで広川太一郎?モーコン(これは自分の勝手な思い込み)といいこのスタッフのセンス物凄いかも知れない。

ところで自分は滅多に声優については言及しないんですが広川太一郎ついでにちょっとだけ。
ベア子登場時、3話前半までキャンキャンうるさくて「ちょっとイヤだな」と思ってたのだけど、それは後半の変声機使った時の対比を引き立たせるためワザとそうしてたんだ、と最近になって思うようになりました。
序盤に感じたうるささがいつの間にか気にならなくなってるので多分意図的だったんだろう、と。
よくある話、第一印象がマイナスからスタートだと0に戻っただけでも好印象に錯覚するというヤツのせいか、ベア子もかなり好きになってたり(一番はちせだけどねー、インパクトが異常だったので)。
そこまで狙ってやってたとしたら…ひょっとして音響の方って凄い人だったりする?

で、肝心のちせですが、勤勉くんか!ついでにこれは…塚原卜伝か?
ああいった世界なので人種差別どうなってんだろ?と思ったけど別に日本人だからといって差別はされてない?
5話で大人達が奇異な目で見られてたけど、あの土下座っぷりは特殊な局面だったのか武士だか政治家がああってだけで、民草は至って普通なんかね?
いや~今後も活躍が楽しみですが…借金取りの再登場はあるのかどうかも気になり出したりしちゃったりなんかしてー。


余談・他サイトのネタを拝借してるため問題がある場合は消します
なんでまた広川太一郎が?と思い、ついつい考察サイトを覗いてしまいました…考察なだけでネタバレは無いのでダメージは無いかな。
そこでちょっと気になる点があったのでここでちょいと。
OPの花についてなのだけど、
ちせ  :梅
アンジェ:ユリまたはキキョウ
ベアト :牡丹?
ドロシー:不明
となってて、多分ドロシーはオダマキじゃないかな?
花だけ見たらスイセンやヒメノカリスも候補に挙がるけど、葉っぱが三複葉ってことで。
問題はアンジェ。
自分はよく考えずにキキョウだと思ってたら、六弁なので違うかもしれないとのこと。
あそっか…かといってユリというのは違う気がする。
意匠化されてるとはいえひょんと突き出た柱頭が無いのはあり得ないというか。
じゃあ何かといえば、見た目だけで言えばバビアナが近いような…?
けどそんなの使うんかいな?あんまりマイナー…ってよりもドメジャーな物しかこういった所では使わない気がするんだが。
う~ん、なんか見落としあるのかのう。
ついでに言うとベア子は美女ナデシコだと思ってた。
これは歯車一個一個を花と捕らえるか花びらと捕らえるかの違いだけど…フォルム的にボタンはどうかな?
ボタンってアレよ?賭ケグルイのEDの背景にでんと描かれてるやつ(あっちは花札からの引用だろう)。

更にもうひとネタ。
カサブランカをユリの何たら~と書いてあったけど順序が逆。
ヤマユリ等を品種改良してできた純白の花にカサブランカって名前を付けた園芸品種。
野生には生えてないし作出されたのも1970年代、作中のメッセージとして使うには時期が違い過ぎる。
作中は単に命名由来の地名を指してるだけでユリは関係ないかと…「カサブランカの白い家」はちょっとフフッとなったけど。
{/netabare}

8話感想
{netabare}まさかの2話のネタバラシ。
てっきり「アンジェとプリンセスはずっと以前から入れ替わってた?」はクライマックスまで引っ張るのかと思ってたのでビックリ。
これは「そこまで引っ張るほどでもない」ってことなのか「クライマックスに相応しい山場は存在せず、淡々とした話が続く」ってことなのか?
まぁどっちでも良いし、ボンヤリとした部分を早目に明確にしてくれたのは親切心だと受け取ろう。
(自分は考察サイトを覗いてしまったので「やった睨んだ通りだったぜ」と喜ぶことはできませんでした。しまったなぁ…)
継承権上げるために身内同士の骨肉の争いをするのかと思ったけど、そっちには行かないのかな。

それにしても(作中の)現代でも孤児は居るけど、革命前は更に酷い有り様だったんやねぇ…。
単に史実を元にそう描いただけかも知れないけど、あれでは革命起きても止む無しと納得のできる描写で好印象。
やっぱり民間人描いてナンボだよ、ウン。

ケイバーライトを使って物凄い怪力を演出してたけど、発光は視聴者には見えてキャラには見えないのかな?
それと残念なことに広川太一郎は出ませんでした、2回で打ち止めかねぇ?{/netabare}

9話感想
{netabare}ちせメインで異文化ギャップを見せつつ世界観の掘り下げと今までのおさらいっぽい回。
多分異文化交流で最大のハードルは匂い、靴履きっ放しで足が臭い⇔納豆や糠が臭い、お互い臭い言ってて、美少女相手でも容赦のない姿勢は好感が持てる。
7話感想で日本人差別はどうなってるんだろ?と思ったら、差別以前の「よく分からない国」だったと判明。
いやぁ~こういう回は必要です、分かってるねぇ。
折角出身の違うキャラを一人ポンと投入したのだから、当然起こるべきことを当然のこととしてスラっと描いてくれるのは子気味いい。
そりゃあ目立つし、からかわれもするだろうて。
同時にプリンセスが継承権がそんなに高くない“らしさ”も上手く表現されてたと思う(高かったらちせへの挑発はすぐに止めたかと)。

まだNINJAは広まってない模様、下手にちせが活躍したら勘違いNINJAが流行っちゃいそう。
なんかあったら黒トカゲ星人よりも噂になりそうじゃない?NINJA。
ってか活躍する機会は今のところあんまり無いのね、スパイだったら仕方ないやね。
刃傷と人情かけてた気がする。
堀川公の邸宅は大使館みたいなものと思っていいのか?
弱小国扱いにしては立派な庭園に見えたが…。
それ以上に気になったのはちせの姉の存在、あれ、以前から触れてたっけ?
ひょっとして実在してない?
と思ったのも、手紙の内容が機密をぶっちゃけ過ぎてるから。
あの世界なら普通に検閲あるよねぇ…日本に住む姉宛てというより天国宛てな感じがした。
“きんつば”も含め、餡子って実は外国人は抵抗持つ人が多いと聞いたことがある、甘く煮た豆が信じられないとかなんとか。
ってことで振舞われたきんつばはちせにとってのみご馳走で、もしお土産に持ち帰っても糠漬け同様不評だったろうなぁと思うとちょっとクスッとくる。
あそうそう、安易にSUSHIを出さなかったのも好印象、時代的にあり得ないもんね(なれ寿司ならあるんだろうけど)。
SUMOUは言わずもがな、カン違いっぷり全開で笑うところだろうけど、どんなに珍妙に思えてもその民族の儀礼なら尊重するってのはこれまた常識…ってのはあくまで対等な場合で、プリンセスが弱小国の珍妙文化を実践してくれるってのはなかなか凄いことなんじゃなかろうか。
これでちせは篭絡されちゃったかなー?{/netabare}

10話感想
{netabare}8話で、2話で張った謎(アンジェとプリンセスの入れ替わり)をサラリと明かしたのはなんでじゃろー?と思ってたら、ナルホドねぇ。
委員長の憧れの相手…その相手が持つ憧れの部分──気張らず飄々とした感じか──は、真似しようとしたってそう簡単にできるものではない。
また真似しようとしてヘマこいて二重スパイしなきゃならないハメになったっぽい、薬に手を出した?
入れ替わって上手いこと演じ切ってる(真似てる)アンジュとプリンセスとの対比を明確にするために8話では早々にネタバラシをしたんだろうと推測。
同時に、入れ替わって演じ続けるのもいつか限界が来るかも?ってのを暗示してるようにも思える。

アンジェが犬小屋(じゃないけど)へワイヤー使って行く際、ベア子がなにか言おうとした内容は「なんでCボール使わないの?」って感じかと。
手の内を明かさない→委員長を疑ってるって伏線やね。
もしあそこでケイバー使ってたら逃走経路に電車は使わず、もっと面倒なことにになってただろう。
ケイバー使い過ぎると病気になるんで使用を極力避けてるのか?とも思ったけど、その件は掘り下げられないのかな。

鹿威しのシーン、池に浮いてる葉はオオオニバス、温室でないと栽培は難しい、ってことで室内庭園か。
そしてそれが何のためなのかはちせも知らず…くっそw着実にカン違い日本を広めてやがる。

いや~今回も楽しめました。
驚くくらい毎回しっかりとした内容で、一部では大河内チェンジリング説が飛び交ってる模様…ヒデー言われようだw{/netabare}

11話感想
{netabare}・植民地からの人員で結成された軍の一部に反乱の兆しアリ、プリンセスを旗印に掲げようとしている
これが11話始まる前に起きてた出来事だと思うんだ。
それとあの状況で「プリンセスをなるべく目立つように殺せ」ではなく「“暗殺”せよ」と命が下るということは…暗に「アンジェがプリンセスに入れ替わりなさい」と言ってるって解釈でいいのかな?
で、それを受けての11話の感想というか推測。
ゼルダの上司、ってかコントロールでいいのかな?の思惑について。

仮説1・反乱するにしても本物のプリンセスではなく息のかかったアンジェの方がコントロールしやすいってこと?
仮説2・わざと反乱させてその後「お前のプリンセスはニセモノでしたベロベロバー」として瓦解させる、反乱分子を燻り出して潰す作戦?
またはこれら以外。

要はLの更迭によってどっち側になってるのか自分には分からない。
ほほう、こりゃ次の話が気になりますなぁ…といいつつひょっとして大きな見落とししてる?という不安を抱きつつコレ書いてたり。
ってかね、単に戦争やりたいだけだったらCボール精錬技術盗めばいいんじゃね?(※)と思ってるので、内部の不穏分子粛清狙いなんじゃないかなー?と思ったり。
その一方であの時代に身の証を立てる手段ってあるんかいな?という疑問も。

それにしても継承権上位の連中出ないねぇ。
女王陛下自らでもいいけど「実は私も壁は要らないと思ってます」ってドンデン返しもありえる?と思ってるので。
あと気になったのは「プリンセスは始末した」と聞いて死体の確認をしないのはどうなんだろう。
ゼルダも何かウラがあったり?
…と、ここら辺は疑い出したらキリが無いですね。
いやぁホント次回が気になる。



4話より、共和国側はケイバーライトの小型化はできたけど実用化(実戦配備化)できるほどの精錬技術は無いらしい、一方で帝国側はその逆。
10話より、Cボールの配備はスパイでもごく一部止まり。
その問題をクリアして反乱軍に配備されたとかでもなければ反乱の狼煙を上げるのは早計な気が。
まぁ所詮は帝国内の内乱なので、共和国としては上手くいけば儲けもん程度で焚きつけただけだったりして。
Cボール自体が物語を左右する鍵となってるのかただの小道具止まりなのか…どっちでも良いけど現状では不明なため、予測は難しいのう。{/netabare}

最終回まで見て
{netabare}ああやっぱり、コントロール(の更に上、共和国上層部)は一枚岩じゃなかったってことか。
帝国で内乱起きればそれでいい、植民地軍がどうなろうが共和国側の腹は痛まないってことで扇動することにしたゼルダ・ジェネラル派と、それはアカンとする慎重派・L派に分かれてるってところか。
まぁやっぱり戦争おっ始めるならCボール大量生産からでないとちょっとアレよね。
恐らくジェネラルはあの後始末されただろうけど、共和国にタカ派(といっていいのか?)が残ってる限りゼルダはその手先として働き口があるのであんなに余裕綽々だったんでしょう。
日本としては帝国と共和国どっちに着くべきか決めかねてる状態なので、自分から仕掛ける気は無いが何かアクシデントが起きてくれた方が見極めやすいってことだったのかな?
なのでアクシデント(騒動)を未然に防ごうとするちせが堀川に諭されたってことなんだと思う。
ヤバいのはノルマンディにプリンセスの影武者が存在すること、共和国側にCボールがあることが知れてしまった点か。
スパイで一番ヤバいのは尻尾を掴まされることで、こりゃ大変だ~ってところでアニメは終わってしまいました。
2期やる気なのかね?ってか是非やって欲しいのだが。

充分面白かったけど、最後はちょっと物足りない感じだったかな?
・結局ゼルダの失態は死体を確認しなかったこと
・アンジェが会場に戻ってくるの早すぎ
→航空機で暫く飛んでたんでしょ?結構な距離離れてたと思うのだが…。
・10年前に入れ替わったネタを使い切れてない
→是が非でも壁を無くしたいという動機にはなるけど、別にそんな理由無くても昔出会ったことがあるってだけでも動機としては充分満たせるかと。
→イングウェイ少佐から鍵を奪ったのは10年前まだ乞食だった頃に培った技で「こんなところで活かせるなんて」くらい言わせれば良かったんじゃないかなー?
→その場合、鍵はすぐには取り戻されずに最後まで引っ張る展開にしないといけなくなるが。
・さすがにちせは対Cボール用の技を編み出しては居なかったか
→そこまでやってたら「ああ、日本はどっちつかずで場合によっては簡単に掌返す勢いなんだな」ってのに深みが増したんじゃないかな。
・これは追及してもしなくてもいいことだけど、そもそもアンジェとプリンセスがソックリな理由も…できたらあった方が良い様な?

と、突っ込み所が無い訳ではないけど、総じて充分楽しめました。
なにより序盤ちせのモーコン勘違い、中盤の広川太一郎で中ダルみ回避は個人的にはお見事と言わざるをえない(どっちもオッサン向けのような…)。
あと2話で張った謎を8話であっさりバラすのもビックリでした。
それだけに終わり方がねぇ…やっぱり2期っすか?2期に期待ってことっすかねぇ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

飛び立つの~ モロッコへ~

オリジナルアニメって良いね(^^)


2018秋期『RELEASE THE SPYCE』観てた時に比較対象としてちょくちょく挙がってた本作。
ハードだよ、と聞かされつつもキービジュアルはいたって平凡。視聴を後回しにしてましたが劇場版控えた?再放送にて視聴しました。これきっとサムネで損してます。

19世紀末起点のスチームパンク作品。技術特異点は「ケイバーライト(重力遮断物質)」。このなんかすごそうなものをきっかけにあれやこれやの末、革命で東西に分断された架空のロンドンで暗躍するスパイたちの物語です。
現実のベルリンに「Checkpoint Charlie」通称「壁博物館」というのがあります。
勢力の境い目は常にインテリジェンスの最前線であるためきわめて妥当な設定。版図を広げた結果 “王国” と “共和国” に分裂した本作の舞台 “ アルビオン王国 ” のモデルはイギリスです。
イギリスといえば「007」を真っ先に思い浮かべますね。向こうは色男でこっちはJKです。指令役、向こうは“M”こっちは“L”。サイズアップしたことで一匹狼から五人組に変更が加えられております(嘘)。


結果、、、めちゃくちゃ面白かったです。
身も蓋もないハードな内容ですが、物語の柱となる主要キャラ二人の因縁に焦点をあてると、けっして後ろ向きではないメッセージが伝わってくるのがよい。
混み入ってるため整理がてら久々にあにこれ準拠で評価すると、


■物語
製作スタッフ曰く

「アニメ的に盛って作っています。綿密に考えているところと、わざとガバガバに見えるように盛ってあるところは強いメリハリをつけています。」

じゃあそういうことで(笑) 
全体のトーンはハードなんですけど力抜くところとのバランスが絶妙でごりごりの鬱展開手前でおさえる演出は見事でした。


■声優
可もなく不可もなく。主要キャラ五人組は以下。

 アンジェ(CV今村彩夏)
 プリンセス(CV関根明良)
 ドロシー(CV大地葉)
 ベアトリス(CV影山灯)
 ちせ(CV古木のぞみ)

私の場合どなたのお名前も存じ上げず、そのことがむしろ人知れずな存在であるスパイを体現しているかのように感じられました。
またアンジェ役今村彩夏さんは既に声優業を引退されたとのこと。続編を不安視する向きもあろうがきっと代役がしっかりこなすのでしょう。人知れず消えても何事も無かったかのように代わりの者が任に就く。スパイ稼業とシンクロするなぁと一人感慨に耽ってしまいました。ファンの方ごめんなさい。


■キャラ

アンジェとプリンセスをある意味超越した存在に仕立て、人間くさいドロシー、なごみとガヤ担当のベアト、ギャップボケのちせと緩急つけたキャラ配置。
そしてノルマンディー公や「コントロール」の面々。ハードな世界観を死守しました。いい塩梅です。


■作画

のっけの1話。架空ロンドンの街並みの妖艶さ。続けて2話。パーティーでのカメラワーク。そして緊迫感をともなうカット割り。正直文句はないです。そもそも技術の巧拙はよくわからんし。


■音楽

梶浦由記案件は無条件に5.0点!ドラマティックな劇伴の印象が強い梶浦氏。本作では緊迫のやり取りや潜入の緊張感を高める作曲。いわんや「志村後ろ~」を盛り立てるかのような楽曲たち。
OPEDは自分的には佳作。日本語でやっておくれ~、、、ただしOPアニメーションは秀逸。
{netabare}5人のワンカットが見事に各々のキャラを表わしています。黒蜥蜴星人からアンジェに切り替わってプリンセスに手を伸ばすカットからのツイストさせて銃爪をひくまで一連の流れがなかなかのメタファー。{/netabare}


概観するとこんな感じです。
以下はネタバレ込みで視聴済の方向け。


■非情をしっかりと描く

非情な世界で友情を貫けるのか?
保身に走ってもおかしくない状況でどう振舞うかは作品の見どころでした。説得力を持たせるためにハードな描写は必要不可欠だったのです。

{netabare}さっそく1話で襟は正されます。あ!死ぬのね・・・を目の当たりにして作品の方向性がわかる仕掛けです。過剰なまでに “ 嘘 ” というセリフを言わせて頭脳ゲーム的展開を想起させる良い導入でした。そしてセリフとしての “ 嘘 ” は2話以降控えめになってます。うさんくさくならない手前でやめといて正解だったと思います。{/netabare}


{netabare}作戦がどういった類のものかに着目してみました。

1. 亡命幇助(西→東)
2. 建造計画流出阻止
3. 共和国紙幣原版の回収作戦
4. 王国で“ケイバーライト”小型化成功
5. 共和国寄りの要人暗殺者の特定
6. 王国外務省の暗号表奪取作戦

どれもパワーバランスを崩すインパクトのあるものばかり。使い古されているとはいえチンケな作戦はありません。とりわけ3.4.6.は力関係が逆転するほどのものです。{/netabare}


{netabare}1話完結タイプでその1話内で伏線提示と回収を済ませるテンポの良さにも感心しました。非情さの面で一例を挙げると、委員長回(第10話)の「さよなら」の使い方ですね。

冒頭。養成所時代のアンジェの回想
「基準に足りないと判断された子はある日突然いなくなってしまう」「だからさよならなんて言ったことなかった」

時は流れて委員長 (*´Д`)
「さよなら ドロシー」

養成所同期でアンジェに続いて万年2位だった委員長。彼女が求めたのがどうあがいても辿り着けない才能ではなくどうやっても真似できない生き方というのがなんともせつなく、クスリに頼るような優等生の弱さを見抜いていたアンジェがかけたせめてもの優しさだったかと思うと震えます。

「どいつもこいつも、ウソつきばっかりだ」
ヘタに泣き言を言わないだけにドロシーの胸中も察して余りありますね。特殊EDが涙を誘った父親回もそうですがこのアニメはドロシーに厳しすぎます。{/netabare}


■ベアトリスとちせの効用

ほっこり担当の二人。鬱ストッパーとして活躍しました。二人のいないプリプリは想像できません。

{netabare}なかでもベアトのポンコツシーンが良くてそれを見せるために(嘘)、アンジェの飛行機潜入(第3話)とドロシーの死体漁り(第7話)などペア組み作戦では必ず帯同していたのを忘れてはなりません。{/netabare}

{netabare}ちせは五人揃っている場面で波風立たせる役回り。ペア作戦がない分ちせ回 を用意してバランスを取ってたような気がしてます。{/netabare}

{netabare}セリフ回しでもいい感じで脱力できるシーン多々。

・「(日本では神は)山に川に厠にまでおるからな」 第5話ちせ
 →それって『トイレの神様』ってこと?w{/netabare}




こうして描かれてきた非情さとほっこりといった「緊張」と「弛緩」のバランスの上に立って物語の主軸となすのはアンジェとプリンセスの因縁の関係。
数奇な運命を辿った二人がお互い難しい立場ながら相手を想い続けられるのか?
この運命の濁流に飲み込まれ翻弄されるタイプの物語は控えめに言って大好物な私です。

{netabare}「その子が壁をなくしたいって言った時どういうことかわからなかったけど辛い事や悲しい事がなくなるなら本当にそうなってほしいって思った…」
「でも私がそのチャンスを彼女から奪ってしまったの!だから私が代わりにこの国を変えるって誓ったんです!」

プリンセスの命を懸けた訴えです(第11話)。前の回での「私の人生をあなたのおもちゃにしないで!」とアンジェに吐き捨ててからのこれですよ。尊いったらありゃしません。{/netabare}

{netabare}My turtledove,
Run and live
as Ange!

「アンジェとして生きて!」脱出用パラシュートに残されたプリンセスのメッセージも芸が細かい!{/netabare}



期待値を大幅に上回った良作でした。ご都合展開は当然あるしラストは急いで畳んだ感も残ります。
しかしながら作品から受け取るメッセージに共感できる部分が多く、マイナス要素は不問としました。要は手のひらで踊ったわけです。
大きな力に抗うかのようなさまは、『踊る大捜査線』の室井管理官と青島刑事との関係性に近いものを感じたりもして自分的にはどストライクな一品でした。お薦めです。



最後に、、、

{netabare}「カサブランカに白い家を用意したの」

 Casa(家) blanca(白){/netabare}

やっぱりこの作品はどこまでも洒落てました。




※以下自分用整理メモ

ほんとやめて~の時系列シャフル。
まるで2期前提かのような時系列ミスリード

#01 case13 Wired Liar
#02 case1 Dancy Conspiracy
#03 case2 Vice Voice
#04 case9 Roaming Pigeons
#05 case7 Bullet & Blade's Ballad
#06 case18 Rouge Morgue
#07 case16 Loudly Laundry
#08 case20 Ripper Dipper
#09 case11 Pell-mell Duel
#10 case22 Comfort Comrade
#11 case23 Humble Double
#12 case24 Fall of the Wall

空白のエピソードがあるのかないのか?

{netabare}時系列で整理すると以下のとおり。TV放送と円盤とで話順もちがっていてややこしい。

#02 case1 チェンジリング作戦始動 アンジェ転入 王女と接近 建造計画流出阻止
#03 case2 共和国紙幣原盤の回収作戦 Cボールまじ無双 ベアト融和的に
 ★A case3~case6★
#05 case7 ちせと残り4人との初対面 ちせさんマジ五右衛門からの十兵衛討伐
 ★B case8★
#04 case9 王国で“ケイバーライト”小型化成功 王女の身分利用でパーティ顔パス 
 ★C case10★
#09 case11 ちせ担当学園回 ちせ融和的に
 ★D case12★
#01 case13 亡命幇助(西→東)の話 キャラクター紹介
 ★E case14~case15★
#07 case16 共和国寄りの要人暗殺者の特定 洗濯工場潜入
 ★F case17★
#06 case18 王国外務省の暗号表奪取作戦 ドロシー担当潜入回 ベアトと一緒に死体漁り
 ★G case19★
#08 case20 重要回 アンジェとプリンセスの馴れ初め
 ★H case21★
#10 case22 委員長二重スパイ プリンセス暗殺指令
#11 case23 ゼルダ登場 お買いもので巻く
#12 case24 ラスト


虫食いは8箇所で12話分と見てとれる。劇場版で6編描くみたいなので楽しみにしとく。
間を埋めるエピソードなのか?case24以降を描くのかは不明。 {/netabare}

{netabare}想定はこちら↓

★A case3~case6★:どこかでプリンセス(王国側)とコントロール(共和国側)とでの合意事項を描いておく必要がありそう
★B case8★:case9での初潜入前にプリンセスのスパイトレーニング描写がないと不自然かも
★C case10★:チームの信頼を勝ち取ったプリンセスの後日談もしくはちせが客人扱いされて疎外感を感じる話が欲しい
★D case12★:五人組が相互に信頼を寄せあえるようになってからの初回。スカッとするようなチームアクション希望
★E case14~case15★:どっかでノルマンディー公の人となりの話がほしいな
★F case17★/★G case19★:1.王国(ノルマンディー公)への情報流出っぷり 2.クーデターの萌芽 ・・・終盤の展開から逆算すると説明不足だった箇所
★H case21★:いかようにでも・・・アンジェとプリンセス再開するまでを深掘りするのが無難。二重スパイを思いっきり悪役に描くとかヤク漬けにする鬼畜プロセス描写などもあり。{/netabare}



視聴時期:2019年7月~2019年9月 地上波再放送

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2020.03.11 追記

アンジェ役後任の古賀葵さん。まんまアンジェでした。劇場版も楽しみですね。

{netabare}「レビュータイトル『世界でいちばん熱い夏』っしょ?」{/netabare}

二重三重に隠した慎ましいボケを言い当てた○○さん、さすがです。
引き続き宜しくお願い致します。


2019.09.04 初稿
2019.09.27 修正
2020.03.11 追記

投稿 : 2024/11/02
♥ : 61
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最終話&総評 傑作ではないが良作

このサイトのあてになるのかわからないランキングで1位になっていたので、見ることにしてみた。

第1話、第2話 いろいろ含みがありそうだけど
{netabare}
作画やキャラデザは文句なし。設定はやや複雑だけど、伏線をちゃんと回収して、ストーリーもそこそこ。注文をつけるなら、つづきが気になる終わり方をしてほしい。
絶賛するほどではないが、今期のアニメではいいほうだと思う。ゲームにはなってそうだけど、オリジナルかな。

西側が共和国で、東側は王国。王国のほうが強大なのだろう。アンジェたちは共和国側で、スパイとして王国側の学校に潜入中。
プリンセスは王位継承の順位が下のほうで、トップに立とうと奮闘中。そのためにアンジェに近づいた。だけど、アンジェとプリンセスは幼いときに知り合っていた……。こんな感じでいいのかな。

こういう展開だと、アンジェとプリンセスは子供のころに入れ替わってるんじゃないかって深読みしたくなる。アンジェとプリンセスの容姿が似ているのは、ただの偶然なのか、とか。

今後は、アンジェがプリンセスになりきって、王国に潜入する展開になるのか。でも、プリンセス自身がすでに肝が据わっているようにも見える。
いろいろ含みがありそうだけど、あまり期待せずに見ていきたい。
{/netabare}

第3話 主要キャラの背景を予想してみた
{netabare}
・アンジェ
プリンセスとは姉妹。東の王国側で生まれたが出生に秘密がある。命を狙われているため、西側に逃れた。王室の親族であるにも関わらず虐げられた経緯があり、王室を憎んでいる。
「プリンセスなんか大嫌い」と叫んだのはプリンセスというより、王室に対するもの。アンジェの目的はプリンセスと入れ替わり、プリンセスを消し去ること。だから、プリンセスに「一緒に逃げよう」と言った。

・ドロシー
二重スパイ。王国側のスパイで、コントロールの居所を探り、壊滅させるのが目的。成功したら金銭や地位を約束されている。裏で糸を引いているのはノルマンディー公。だけど、約束を反故にされたうえに命まで狙われる。結果、両方から追われることになる。

・ベアトリス
二重スパイ。共和国側のスパイで、プリンセスに接近し、さらに地位の高い人物を狙っている。ただし、彼女自身にスパイの自覚はなく、機械によってコントロールされたりする。裏で糸を引いているのはドリーショップ。

・プリンセス
女王になることでなく、ケイバーライトを消滅、または均等に分け与え、世界のバランスをただすのが目的。そのためには女王になる必要がある。

現時点ではこんな感じ。二重スパイはありそうだし、プリンセスも嘘をついている気はする。
アンジェとプリンセスの容姿が似ている点は、何度かセリフ等で出ているので、伏線の可能性は高いが、ミスリードかもしれない。
{/netabare}

第4話 とくにオチはなし
{netabare}
毎回、オチがあると思ったけど、今回はなかった。
王国は共和国のように小型化には成功していなかったけど、飛行戦艦は製造できて世界を凌駕している、と考えればいいのかな。飛行機あるならじゅうぶんだろって思ったりするけど。設定が複雑で把握してないとわからなくなりそう。

プリンセスが二重スパイとは考えなかった。ひねりがないから。あるなら、王国でも共和国でもない三重スパイか。
情報をリークした人物がわからずに終わった。最後にアンジェがドロシーをチラ見してたのが気になるけど。

ドロシーが二重スパイで王国側の命令で動いていると予想しているけど、ドロシーがプリンセスを二重スパイと疑うのは不自然か。二重スパイ同士、味方ってことになるから。ドロシーは共和国側の人間だけど、王国側に寝返っているという設定ならいいか。書いててわけがわからなくなってくる……。
{/netabare}

第5話 オチはわかった
{netabare}
車両を切り離すのはやりそうな気がした。映画ではよくあるので。切り離されたほうにいて車で追いかけたりする。オチもわかった。ちせを裏切り者と呼んでいたから。

わかりやすい話だったけど、面白かった。ちせのズロース(?)も和洋折衷でよかった。

わからないのは、なぜ、話の順番を入れ替えているのか。ややこしいだけで、それほどメリットを感じない。伏線なのか、変わったことをしたかっただけなのか。
{/netabare}

第6話 ドロシーのエピソード
{netabare}
よくある泣ける(でもないか)話。そんなことしゃべったらフラグ立つぞって突っ込んでいた。
もともとドロシーは王国側の人で共和国に逃げてきた。共和国のスパイになって王国に戻っている……でいいのかな。このアニメ、設定は複雑。

スパイらしい活動はしているが、緊迫感や緊張感が乏しい印象。
case18とする必要があるのか疑問。普通、第18話になったら、かなり話は進んでいると思うんだけど……。
{/netabare}

第7話 伏線?の回収
{netabare}
ちせが弾丸をよけたところが面白かった。それ以外は普通。オチもなかった。バッドエンドになりそうな雰囲気はあったけど。
前回(case18)の借金取りがまた出てきた。今回(case16)のエピソードのほうがさきになる。前回、ドロシーが借金取りを見てハッとなった伏線(と言うほどでもないが)が回収されている。

case1~case18まではキャラクターの裏事情のエピソードで、話はそれほど進んでいない気がする。
次回はcase19以上だと思う。1クールアニメならそろそろ結末に向かわなければいけないので。
{/netabare}

第8話 この展開はあると思った
{netabare}
最初のレビューで、アンジェとプリンセスは子供のころに入れ替わってると深読みしていた。ありがちな展開だけど、面白かった。これがないと、味気ない。

アンジェ=シャーロット(プリンセス)、プリンセス=アンジェ、でいいのかな。ややこしいので、いままでどおりで。
アンジェの髪の色が気になった。意図的に染めているのか。子供のころは金髪だったので、二人が姉妹の可能性も高くなったか。

第3話で、アンジェが「プリンセスなんか大嫌い」と叫んだのは、自分自身ということになる。このセリフが入れ替わりの伏線だった。アンジェの言っている黒とかげ星は、王国のことを指しているのかも。
いままでの話を入れ替えて見直すと、面白いかもしれない。
{/netabare}

第9話 ちせのエピソード
{netabare}
ほのぼのと始まり、ちせの決闘という展開。ちせのエピソードがあってもいいけど、もっとまえに入れるべきじゃないか。
前回の入れ替わりに繋がるところは、アンジェの表情に影が差したくらい。

スパイものとしても物足りない。仲間を見捨ててミッションをつづけるか、といった緊迫したものを期待していた。

これまでの話をcaseで並べてみる。

case01(第2話)プリンセスとアンジェの再会
case02(第3話)紙幣の原版ミッション、ベアトリスの声の秘密
case07(第5話)ちせが仲間になる
case09(第4話)小型化ケイバーライトミッション、リークは謎
case11(第9話)ちせの決闘
case13(第1話)王国の研究者を共和国へ逃がすミッション
case16(第7話)洗濯ものミッション
case18(第6話)ドロシーのエピソード
case20(第8話)プリンセス、アンジェの入れ替わり判明

なにかあるかなと思ったけど、なにもないなあ……。リークした人物がまだ謎のままだけど、たぶん、ドロシーだろう。
{/netabare}

第10話 終盤なのに意外と普通の話
{netabare}
ドロシーが関係するエピソードはバッドエンドになるなあって思った。
遊園地を絡めたオチはよかった。アンジェではなく、ドロシーに持っていくのはありがちな展開だけど、このアニメはうまく描いているので、ありがちだけど楽しめる。

一話完結として見ると秀逸ではあるが、全話で一つのストーリーと思って見ているせいか、ちょっと物足りない。せっかくの入れ替わりが生かせていない。次回は期待できそうではあるが。
{/netabare}

第11話 最終回を予想してみた
{netabare}
シャーロットが女王になって終わる。

これは普通にありそうな結末。
残り1話でアンジェがシャーロットだと説明する尺はない。簡単に済ませるにはこうするしかない。

現女王は、入れ替わりに気づいている。

身内なら当然である。気づいたなら放っておくはずがないので、

"チェンジリング作戦"は王国側が考えたもので、シャーロットを取り戻すのが目的だった。

この作戦を共和国に持ち込んで円滑に進める王国側の人間が必要となる。

それが、ドロシー。

ドロシーは王国側のスパイで、いくつもミッションを成功させてきた。現役のスパイなので、養成所もパスできた。年齢の謎も解決する。みんなドロシーに騙されていたというオチ。

問題はプリンセス。アンジェの気持ちを変えるため犠牲になる可能性大。プリンセスの結末がこのアニメの印象を決めるだろう。タイトルの「プリンセス・プリンシパル」はプリンセスのことかもしれない。
{/netabare}

最終話&総評 傑作ではないが良作
{netabare}
最終話はあっさりしていた。
"Fall of the Wall"はじっさいの壁ではなく、アンジェの心の壁というオチだった。
このタイトルなら、プリンセスかアンジェが女王になって壁をなくすと思うよ。
もう少しひねりのある結末を見たかった。残り1話では仕方ないか。
水着(?)のラストから考えると、このアニメはミッションインポッシブルでなく、チャーリーズ・エンジェルのほうなんだろう。


総評

作画、キャラデザは文句なし。ストーリーもさいきんのオリジナルのなかでは一番いい。とくに第2話(case1)がいい。入れ替わりがわかってから見ると違った印象になる。これで終わってしまうのは惜しい作品である。

ここからは不満点。
山場と言えるのは、入れ替えの第8話。終盤にかけてこれを生かしたなら、もっと面白いクライマックスになった。

チェンジリング作戦が主軸なのに実行されずに終わってしまった。アンジェを王室に潜入させて、色々ミッションをこなすほうがよかった。

ホームページに説明まであるのに、ほとんど登場しないキャラがいたりする。その一方で、ホームページで紹介されないキャラを終盤の敵役にさせるのはどうかと思う。

スパイらしい活動が少なかった。仲間をとるか、ミッションをとるか、といったスパイにありがちな展開もなし。

メンバーのなかに一人くらい二重スパイがいてもいいと思うんだけど……。アンジェがドロシーを疑うようにチラ見したシーンはなんだったんだ。case順に並べたダイジェストがあるので、そこでなにかわかるかも。

二期がありそうな終わり方だったが、あまり期待できない。それに全12話でうまくまとめたほうが傑作は生まれる。傑作になり損ねた良作というのが全体の感想。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

60.0 2 ロンドンでスチームパンクなアニメランキング2位
Code:Realize 〜創世の姫君〜(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (100)
429人が棚に入れました
触れたものを溶かす猛毒を全身に宿した少女・カルディア。怪物と恐れられ、周囲と隔絶した日々を送っていた。ある夜、英国軍に捕らわれる寸前、泥棒紳士と名乗る男、アルセーヌ・ルパンと出会う。彼に導かれ、少女は機鋼都市・ロンドンに赴くが、様々な人物たちと出会い、思わぬ冒険を繰り広げることとなる。やがて彼女は、ルパンたちと行動を共にする中で、自らの身体と失われた記憶の謎に迫っていく。怪物と呼ばれた少女が辿り着く、真実とその願いとは――

声優・キャラクター
早見沙織、前野智昭、諏訪部順一、柿原徹也、森久保祥太郎、平川大輔、梶裕貴
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

体に毒をもって生まれてきたけど、薄幸の美少女だったからなのか、イケメン達が私を取り合っていた件(笑)

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
一時のラノベ風のレビュタイにしてみました(笑)が、まあ、そんな逆ハーレムものです。乙女ゲーム(Vita)原作のアニメ。

まあ、私は男かつオッサンかつアニメオタクなので、女心はよくわかりません。男性キャラの魅力については、女性の方の、女性目線でのレビューを参考にしたいっすね♪

とりあえず、男キャラがホモホモしくはなかったので、最後まで観るのに苦労はしませんでした。ストーリーも、一応ちゃんと流れ、ちゃんと完結しましたし。販促としては、悪くない出来ではないでしょうか?

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
モブまでみんなイケメンだな~。

というのが、最初に観た印象w

ルパン(ルパンシリーズ)。
ヴァン・ヘルシング(ドラキュラ)。
フランケンシュタイン(フランケンシュタイン)。
インピー(月世界旅行)。
サン・ジェルマン伯爵(不老不死伝説)。
エルロック・ショルメ(ホームズのアナグラム)。
ドラクロワ二世(ドラキュラ)。
ネモ(海底二万里)。

など、様々な小説のキャラが勢揃い。ファンタジーオールスター戦かという感じ。

特に何が面白かったわけではないんだけど、なんか普通に最後まで観られた。これ、乙女ゲーってことは、「ルパンルート」ということで良いのかな? 多分、所々、他のキャラのルートもつまみ食いしてるんだろうけど、基本的にはルパンに一途だし、他の男キャラもそこまでグイグイこなかったので、男性視聴者でも大きなストレスを感じずに観られたのだと思います。

ただ、「毒を通さない謎の繊維」が気になって気になって。

「なぜ毒を通さない」のか、こじつけで良いから説明してほしかったな。多少のご都合主義はアニメだから良いんだけど、「その世界での整合性」「一応の理屈」は大切だな~と。

ひとつ思ったのは、「カルディア、毒に対して、認識甘くね?」ということです。序盤は良かったと思います。夜寝ていて枕を溶かすとか、毒をもって生まれたカルディアならではの悩みです。でも、中盤以降、その認識が甘い場面が多々あって。例えば、カルディアは普通にシンシィ(犬)を抱っこしてましたが、あれ、顔を舐められたらどうするんだろう? シンシィ、死んじゃうよ? ああいう、「普通の人が普通に出来ることが出来ない悲しさ」がカルディアの個性であるのなら、そこは徹底してほしかったです。

他にも、作中で「息にも毒が含まれる」とあったので、顔を近づけての会話も危険ですよね。であるならば、例えばルパンと会話する時に顔を背ける描写とかあれば、より一層、「普通のことが出来るようになった瞬間」の喜びも増すのではないかと。

そもそも、「毒を通さない謎繊維」があるなら、私がカルディアなら、顔全体を覆うマスクを作ってもらいますw

普通なら、ルパン達のことを好きになればなるほど、慎重に距離をおこうとするはずなんだけど、段々と無頓着になっていくというのがね、なんとも。途中から、「これ別に、毒あっても良くねぇ? 強いて言えば、キスとか○○○が出来ないくらいだし。それも、毒防ぐ繊維があるなら、薄~い、ラップくらいで丈夫な生地とか作ればなんとかなるんじゃね?」とか、わりとゲスイことを考えたり(笑)

まあ、そのぐらい、カルディアもルパン達も無頓着だったのは、いただけなかったと。

あと、日常回の弱さも問題。6話あたりがキャラを深める日常回だったのかもしれませんが、まあ、ネモを出さなければいけない都合もあるのでしょうが、ギャグ回になったのが残念でした。逆ハーレムものなんだから、定番のデート回で良かったのかな~と。入れ替わり立ち替わりデートですね。前半のエピソードなんか、1話くらい簡単に削れそうですし。

さらに、最終回は予想通りのパワープレイ。ラスボスたるアイザックもぽっと出感凄いし。科学、科学言ってるわりに、最後は「奇跡」って(呆)。勿論、科学の要素なんてただのオマケで、ようはラストのキスシーンさえ感動的ならそれで良かったんでしょうけど。個人的には、(ハッピーエンドは好きだけれども)あのキスシーンのまま死んでいても素敵だったかもしれないなぁと。死の間際、一瞬「普通」になれた少女と怪盗の最初で最後のキス。芸術的にはなったんじゃないかな。

例えば、作中でルパン達が選んだのは「ホロロギウム」をカルディアの中に「ちょい残し」するという作戦でしたが、あれなら、結局、カルディアに毒は残るし、カルディアのHP(生命力)も大分低くなるのでは?

他の方法として、ルパンが「ホロロギウム」の半分を自分に入れて、毒体質になって、世界で唯一カルディアに触れられる男になる、とかであれば納得できたかも。そんで、こんな会話が、、、(以下、妄想w)

カ「そんな、ルパン、あなたまで毒に、、、」

ル「気にすんな、カルディア。お前を救えただけで、俺は満足だぜ」

カ「で、でも、、、。」

ル「それに、これでお前も浮気の心配しなくて済むだろ(笑)? 俺には、お前がいてくれるだけで、充分だ。」

カ「ルパン、、、。」

「ぶちゅ~(キスシーン)w」

みたいな流れとか。

いや~、この文才の無さ(笑) とはいえ、こんな妄想が可能なくらいには、ルパンとカルディアのキャラはよく分かりました。二人とも一途だったしね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
「カリオストロの城」のあからさまなオマージュ。

2話目
世界観がよくわからん。

3話目
ヴァンヘルシング。色々と出てくるな。

4話目
簡単に犬を抱くなや、顔舐めたらどうすんねん。カルディア、毒を連結の破壊に使えと言われ、少し嬉しそう。カラス兵、プロのクセに、素人女子の体当たりで一撃w

5話目
まあなんか、良い話。フランの苦悩と解消。

6話目
ネモの船、オブジェクトみてえだなw もはや、ギャグ回。微妙なデキ。

7話目
ツラい過去やな~。ルパンがデレた~(笑)

8話目
話、飛んだ? テロではなく、軍事クーデターなんですね。前から気になってたが、発砲音が軽すぎて、ポップコーンみたいだw 花火ショボいw 死亡フラグ(笑)

9話目
兵士のおっさん、分かりやすい死亡フラグをw

10話目
フィーニスの台詞、「どうして嘆く必要あるのさ。期待の天才科学者が死なない体を手に入れたんだよ」って、「期待(きたい)」じゃなくて、「稀代(きだい)」じゃないのかな~? 発音的もイントネーション的にも、明らかに「期待」って言ってるよな~。脚本のミス? まさか、読めなかった? チェックもしてるよね? それとも「今後を期待されていた科学者」の意味なの? う~む、気になって、その後が頭に入らなかった(苦笑)

11話目
ルパンには、そこでキスかますぐらいの根性をみせてほしかったw

12話目
まあ、ハッピーエンドは良いんだけどね。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

一言 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

シミュレーションゲームのアニメ化は難しい

一言で言えば、原作ゲーム宣伝用アニメ。


乙女ゲーというものをプレイしたことがなかったのですが、乙女ゲーを100本以上もプレイしている知人が執拗に勧めてきたので、原作全ルート一通りプレイ済みです。
数少ない原作プレイ済プレイヤーとしてレビューさせていただきます。


まず、アニメと関係ない原作の話になるんですが、この作品の自分の評価をば。
乙女ゲーと聞くと、非常に失礼なんですが、「イケメンが少女漫画のようなくさい台詞を吐くゲーム」としか思っていなかったんですよね。


決してそんなことはなかった。。
このゲーム、とても面白かったです。
アニメのレビューではなくなるので省略しますが、各攻略キャラの過去の背景や立ち位置、それらが進んでいくうちに少しずつ関わりあっていて、最後に全てが繋がる…。

設定もかなりダークで重く、目をそむけたくなるような絶望的な展開もあったりしました。
主人公カルディアが毒をもった少女であり、ホムンクルスという特殊な設定も相まって、いやはや、なかなかボリュームのある作品でした。

ですので、アニメ化が決まった際は楽しみであると同時に、絶対に12話では収まらないだろうなあと。。
案の定でしたね。


原作はとても面白かったですが、アニメは皆さん言われているように、
・何をしていたか分からない
・何が起こっていたか分からない
・色々と情報がちりばめられているのに何か物足りない
・なんだか地味で盛り上がりに欠けている
・キャラの掘り下げが薄くいまいち感情移入できない
・結局退屈な作品だった

…うん、どれも同意です。


自分は原作のルートを全てプレイしていることもあったので、何をしているかはわからないとか、退屈とは思わなかったですが、ゲームをしていなければ間違いなく3話くらいで視聴を断念していたところでしょう…。
というか、チェックすらしていなかったかも。
ゲームをプレイしていた身でも、確かになんか地味だな…こんなに盛り上がりに欠ける淡泊な作品だったっけ…?と思ったほど。


作画はかなり綺麗だし、乙女ゲーの主人公ってすごくかわいいんですよね。
主人公のカルディア、キャラデザはゲームには劣りますがアニメでもやはり可愛い。
早見さんの声もとてもイメージに合っていました。(ただ、個人的にもう少し感情のある演技でもよかったなあと常々思った。別作品をあげるなら、赤髪の白雪姫のような演技)


キャストも豪華で、設定も面白いのに、戦闘シーンもなんかこう躍動感とか緊張感が伝わってこない。
攻略キャラのルパン以外の各キャラも凄まじい背景があるのに、なんかこう…「ふーん…」って流してみてしまう。
そのせいで、個性や背景は濃いのに、アニメでみたらなんだかイケメンなだけで、薄っぺらいなあと感じてしまう。

なんだろうな、、演出が悪いのかもしれない。

視聴者に訴えかけてこない演出だから感情移入できないのだろう。
また、カルディアの行動もちょっと弱い。ゲームをしていた時は、あまり分からなかったが、こうアニメで攻略キャラと並んで行動しているところを客観的に見ると、なんだか感情表現とか行動理由が薄く感じられる。


これは完全に原作プレイ勢へのアニメ化というプレゼント。
また、設定が面白いな、キャストが豪華だな、というように興味を持ってくれた方を引き込むためのプレゼンテーションのようなアニメ。

ですので、純粋にアニメ作品としては、まあ駄作でしょうね。
設定が特殊なので、一応全話まで視聴した原作未プレイ勢もいるでしょうけれども。


つくづく勿体ないですね。
個人的に毎回思うことなのですが、このようなシミュレーションゲーム、いわゆるギャルゲーや乙女ゲー原作をアニメ化するのは失敗に終わることが多いですよね。
それもそのはず、シミュレーションゲームって、主人公1人を軸に、4~6人を一人ずつ攻略していくわけじゃないですか。全て攻略して初めてそのゲームの評価をする。

しかしアニメとなると、全員分をやっていったらもちろん時間が足りない。
だから一人に絞り、他のキャラは重要な情報を少し見せ、物語は進む。
この攻略対象外の他キャラの要素を、原作未プレイ勢へ向けてどのように組み込むのか、引き込むのか、それが重要なんですよね。


それがバラバラだと、情報は色々とあったし、設定は面白そうだったけど、なにかいまいちよく理解できない、世界観に浸れない、つまらない、、、と感じてしまう。
だからこの作品は最初から、原作プレイ勢へ向けて作ったのだと思います。


でも、大量の情報を12話によくここまで入れたと思います。
ただ、情報だけ多いと、結局何が何だか…になってしまうのが残念。
情報を減らしてでも、感情移入できるように構成を考えたら良い作品になったかもしれないのになあ。

でもそうやって何かを削ると、今度は原作勢に不満が生まれるだろうし、減らした分アニオリ展開をつくるとなると、やはり賛否両論になったりしますしね。

うーん…そこがシミュレーションゲーム原作のアニメ作りの難しさ、ですね。


余談ですが、この原作のシナリオライターって男性なんですよね。
オトメイト、と聞くと女性作家が多いのだろうと勝手に思っておりました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

「戦刻ナイトブラッド」よりはマシな感じ。でも・・・・かなぁ。

2017年も最終期。今季本年最多の乙女需要のボーイズアニメ。夏アニメから続いているもの以外にざっと並べると、

【アイドル系】
①アイドルマスター SideM
見る気はありませんが『アイドルマスター』ブランドだけあって、男性にも納得できる割とシッカリしたストーリー構成らしいです。

②TSUKIPRO THE ANIMATION
見る気はありませんが、4つのアイドルユニットによる各エピソードのようです。2話を参考に見た印象として「アイドル」の「日常PVドラマ」っぽく思えました。

③DYNAMIC CHORD
酷いと言うので試しに見て見ました。「ワン〇ース」並かそれ以上の「無駄な尺間」の入れ過ぎ演出、綺麗だけど動きの悪い画に辟易しました。もう見ません。

【逆ハーレム系】
④戦刻ナイトブラッド
イケメン亜人種(吸血鬼&ケモ耳)青年戦国武将のいる別世界に、現代から転移した少女・結月が翻弄される物語。作為的なロマンス要素(背中がムズムズするようなキザなセリフとシチュエーション)80%!なのでストーリーは「コレ」だけに特化されてますから内容「ペラペラ」です。もう見ません。

【?】
⑤あめこん!!
私の地域はサンテレビも入りませんし、TOKYO MXも契約してないので見てません。「雨色ココア」シリーズの4期目のショートアニメらしいですが良くわかりません。

【スラップスティック・アイドルユニット・ギャグコメディ】
⑥ラブ米 二期作
自由過ぎて笑って許せるほど寛容か?つまらなくて辟易するか?それはコレを見たあなた次第。一期はEDの「お米創作料理レシピ」が良かったですが、二期は「お米クイズ」。私は見ません。

で、本作ですが「戦刻ナイトブラッド」と同じくオトメイトのゲームからのアニメ。『逆ハーレム系』をベースに、映画『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』のようなシチュエーションを取り入れ『作為ロマンス』を投入したような感じがします。
番宣PV見た限りでは面白そうに思えたのですが・・・やはり『作為ロマンスの方が重要』なようで、イケメンキャラのツッコミたくなるような間抜けなシチュエーションや迂闊さが目立つところ。{netabare}(眠りガスの中を「マスク無し」で行くなよルパン!カルディアの前で童貞みたいに照れるなよルパン!衣装も態度もチャラすぎだぞ、バービケーン!){/netabare}
戦刻ナイトブラッド「より」はマシに見えるのですが、
戦刻ナイトブラッドと「同じ」ように「シーンの端折(はしょ)り」が多いので」カットの合間に「????」となることが屡々(しばしば)。
主要キャラも品の無い今風の若者っぽく軽い口調で、見ていて「恥ずかしい」芝居と「ペラペラな内容」が続くようであれば断念すると思います。


参考に【リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い】(洋画)
19世紀末、「小説や物語の架空の人物が実在していると仮定された世界」で第一次世界大戦を促進させる武器商人「ファントム」の野望を阻止すべく集められたそれぞれの物語の主人公たち。
「ソロモン王の洞窟」から、探検家『アラン・クォーターメイン』
「トム・ソーヤーの冒険」から、大人になって合衆国諜報部員になった『トム・ソーヤー』(西部劇のごとく銃を撃ちまくるが、割と下手)
「吸血鬼ドラキュラ」から、やむなく吸血鬼になってしまった女性科学者『ミナ・ハーカー』
「ドリアン・グレイの肖像」から、不老不死の貴族『ドリアン・グレイ』
「ジキル博士とハイド氏」から、新薬を飲んだら肉体と性格も「凶暴」になる『ヘンリー・ジキル博士』(見ていてほとんど「ハルク」)
「透明人間」から、新薬を飲んで完全透明になり元に戻らなくなった『ロドニー・スキナー』(イタズラ好き)
「海底二万里」から『ノーチラス号とネモ船長』(インド人?)
招集者「M」の呼びかけで集まった彼らは「リーグ(同盟)」を組みファントムに立ち向かおうとするのだが・・・
アニこれで言う事では無いのですが「夜の街・曇りの雪山・薄暗い建物・薄暗い施設」のシーンが多いせいで「暗くくすんだ画面」の印象しか残らない映画ですが、建物美術・大道具・小道具はシッカリしてます。(面白いかどうかは見た人次第)

【これがオトメイトのやりかたか~~!(ニッチェ風)】
将来「舞台公演」を見越してかのような感じで、
・立ちんぼ会話劇
・アクション極力抑えめ&省いて誤魔化し(たまにキレッキレのときもありましたが)
・迂闊な行動で物語進行。
というような印象です。

個性的なキャラが多いのに今一つ押しが弱いというか、生かしきれなかった感じでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
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