ロボットで漫画原作なアニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのロボットで漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月07日の時点で一番のロボットで漫画原作なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.3 1 ロボットで漫画原作なアニメランキング1位
機動戦士ガンダム サンダーボルト(Webアニメ)

2015年12月25日
★★★★☆ 3.9 (97)
529人が棚に入れました
宇宙世紀0079、地球連邦とジオン公国が戦った一年戦争の末期、サイド4のスペースコロニー群、ムーアはジオン軍の攻撃により破壊され、多くの住人が命を落とした。破壊されたコロニーや、撃沈された戦艦の残骸が無数に漂う暗礁宙域では、ぶつかり合い帯電したデブリによって絶えず稲妻が閃くようになり、いつしかそこは、『サンダーボルト宙域』と呼ばれるようになった。ムーア市民の生き残りで構成された地球連邦軍所属部隊、ムーア同胞団は、故郷であったサンダーボルト宙域の奪還を悲願とし、宙域のジオン軍を殲滅せんとしていた。連邦の進軍を足止めせんとするジオン軍も、義肢兵の戦闘データ採取を目的に設立されたリビング・デッド師団を展開。ムーア同胞団に所属しながら、故郷や自身の出自に束縛される事を疎ましく思うイオ・フレミングと、過去の戦闘により両足を失い、今はリビング・デッド師団でエーススナイパーとして活躍するダリル・ローレンツは、戦場で対峙した時、互いに悟るのだった。ふたりは、殺し合う宿命なのだと……。

声優・キャラクター
中村悠一、木村良平、行成とあ、大原さやか、平川大輔、咲野俊介、佐々木睦、土田大
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

4話で終わりかい(汗)

全6話だと思ったら、4話で終わりな様でw
どうやら追加映像加えて劇場版みたいな形で上映もするみたいですが。
配信版の全4話だとスゲェ締まりのない終わり方ですんで、チョットお勧めはし難いすね。

4話視聴
 くしくもMSとネタバレレビューを読むが内包されたオルフェンズとサンダーボルトが同時期に放送された訳ですが。
個人的にはやはりサンダーボルトの方が心ににクるものが有るというか。
どちらもその要素はストーリーの本筋では無いですけどね。
 それらの要素を「どうです?酷い話でしょ??」とストレートに描いたガンダム2作品と並行して、そのテクノロジーに対する複雑な印象を福音の少ない台詞と仕草でオブラートに包んで見せた紅殻のパンドラも同時期だったりするのは偶然だったんですかね?
まぁ紅殻をそういう視点で見てた人は少ないみたいですけど。

 痛々しいシーンの多い作品ですが、流石にビームサーベルで生身の人を焼くシーンは絵面よりも行為のエグさが半端ないというか。
私は宇宙世紀モノ以外のガンダムは殆ど観てませんが、今のところ極北なガンダムかなと。
/////////////////////////////////////////////////////
2話視聴
 両パイロット共憎悪の根は戦争で失ったもの故ですが、相手に対する私怨で殺り合うが如く変質してしまった様が超私好みなんすよねw
今のところ、大義も敵に対する敬意なんて戦争物に付き物の綺麗事が無いのがイイ感じだと思います。"戦争なんて嫌い・帰趨なんてどうでもいい"という科学者の態度に対し困惑する主人公。

 UCも逆シャアまでの色んな世代のMSの改修機が観どころではありましたが、コレは馴染み深いファーストの機体ばかりですしタマランです。
ガンプラをMSVまで付き合ってた私みたいなオッサンは大喜びなのですw
/////////////////////////////////////////////////////
オリジン観てない私が言うのもアレなんですが、別のベクトルでファースト直撃世代が観たくなる路線すよね。
Gアーマーでシールドが左右2枚付いてるのに、分離するとシールドを重ねちゃうシーンに子供の頃から不自然さを感じてたりしたんですけどね。
サンダーボルトの世界では堂々とシールド2枚オッ立てて突っ込んできますw
極論するとMSという兵器の在り様がガンダムよりボトムズに近い雰囲気というか。
正直ジオン贔屓な作品が昔からOVAでは多かった気はしますが、コレはいい物観させてくれるかもという期待はさせてくれる1話目とは思いました。

まぁ原作読んだ方がいい気もしますが(汗)

出撃時にティッシュもらうトコは、ライトスタッフのリドリーとイェーガーへのオマージュなんでしょね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 16

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ザクが主役のジオン視点のガンダム

大人のガンダムを目指して、それもザクが主役のガンダムという発想が素晴らしい。シリーズ作品が増え続ける中で、感覚的に取り残されてる(見放した?)ファースト世代待望の作品かもしれません。

あえてメカシーンを3Dで処理せず全編手描きにこだわるとか、大人向けにJAZZを多様するとか年齢層に見合ったつくりを考えているのがわかります。

ただ、正直に書いてしまうと、大人と子供たちの人生ドラマの差別化がどこまでできるのか? 一話目だけだとまだ判然としない状況か。上官と下士官のラブゲームみたいな色恋方面のシーンが目立ったので、そっちには行かないで欲しいかな…。

個人的に大人のガンダムというと、悲しいけどこれが戦争なのよねという名台詞を残して死んだスレッガー・ロウ中尉が思い起こされます。ビグ・ザムに突撃かけたあのシーンは、ガンダム名場面のひとつであり、すべてを受け入れた大人だから言える言葉と重みがありました。

まだ一話なんでよくわかっていませんが、連邦側の主役のパイロットの設定がフラグたちまくりの死にたい体質ぽく見えるんで、もうちょいペースとトーンを落としてもらえたらうれしいかも。あの渋い台詞の似合うような男たちの熱いドラマを見たいもんです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

nico81 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

オールディーズ×フリージャズ

UCと同スタッフということで、正直なところ物語や演出面で期待薄で観る気なかったのだが…
なにしろ音楽が菊地成孔だっていうもんで結局観た。そしたらこれが期待以上に良かった。
短いけど、短いからこそか、作画も音楽も気合い入りまくっている。
あと木村良平さん、癖がないのに凛としていて良い声ですね。

ガンダムシリーズにありがちな大義名分やら夢見がちな正論は見当たらず、
現場レベルでの「戦争」の実態がより現実的に描かれている。
現場の人間にしてみたら大義や正義もよりも、国の存亡や理想よりも、
いまそこで起きている戦闘と殺戮が全てだし、生きるか死ぬかが全て。
そういうものなんだろう。


オールディーズのザク×フリージャズのガンダムという対比も両者の対立構造をより明確にしていて良い。
さらにその2種類の音楽で、戦闘のスピード感と同時に哀切をも効果的に表しているあたりはさすが。

音楽については菊地氏が自身のブログで詳細に解説している。
ご興味ある方は一読してみては。(↓4/22の記事。長文)
http://www.kikuchinaruyoshi.net/n-k-blog/
ご本人が自画自賛しちゃってるが、さもありなん。
熱量高くて、ちょっと本気出しちゃいました感、ハンパない。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

66.7 2 ロボットで漫画原作なアニメランキング2位
冥王計画ゼオライマー(OVA)

1988年11月26日
★★★★☆ 3.7 (90)
319人が棚に入れました
大迫力のメカアクションと衝撃的なストーリーテリングで、数多のロボットアニメファンを魅了したOVA。秘密結社・鉄甲龍を率いる少女・幽羅帝は、配下の八卦衆に対し世界征服のための決起を表明した。しかしその前に立ち塞がるは、組織を離反した木原マサキが奪取した八卦ロボ・天のゼオライマー! 現在は普通の少年・秋津マサトによって操られているその機体が秘めた絶大なパワーは、次々に八卦衆の命を奪っていく。気弱なマサトが、ゼオライマー搭乗時に突如豹変するその冷酷さの正体とは? 原作となったのは18禁コミックで、時折挿入されるセクシャルな描写にその名残がある。とはいえ引用したのは部分的な設定のみであり、基本的にはアニメオリジナルといっていい作品となっている。

声優・キャラクター
関俊彦、本多知恵子、田中秀幸、荘真由美、鈴置洋孝、佐久間レイ、佐々木優子、勝生真沙子、玄田哲章、塩沢兼人、速水奨、辻村真人、政宗一成
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ややこしいよ!

 初見でした。全4話各30分のロボットもの。
 ロボットものなんですが、この作品の魅力はロボットよりも人物描写にあるように思えます。ストーリーもよく練られていますし、かなり堪能できました。その後の作品にかなり大きな影響を与えていることは間違いないでしょうね。影響を受けていそうな作品がいくつか浮かびました。想像したよりも平均評価が低くて少し残念です。

 私はロボット関連の知識は全くないので、その辺については言及しません。
 そもそも私がロボットものを見るときは、組織の相関図と人物の相関図がどう動いていくかしか見ていませんからね。この見方が常に正しいとは思いませんが、この作品に関して言えば正解だったように思えます。ロボット好きな方もそっちの方に目を向けてみると、違う視点で楽しめるかもしれません。

 この作品を一言でいうと、「ややこしい」です。陰謀系のストーリーなので、全体像が明らかになるのが後半になってから、というのもあるのですが、陰謀のネタの部分はその後の作品で流用されていたりするので、意外と何とかなると思います。それ以上にややこしいのが、首謀者のキャラクターですね。非常に読み難い。組織間の争いがあって、ロボット同士が戦って、人物描写もトリッキー、ということもあって、2時間作品にしては結構てんこ盛りだったように思えます。尺が短いというよりは、分厚いという印象を受けました。

 以下では、物語の骨子の部分とエンディングから入って、これを前提に個人の話に移っていこうと思います。全ての基礎はマサキにあり、です。以下ネタバレが過ぎるので要注意。


組織間の争い:ネタバレレビューを読む

エンディングとテーマ:ネタバレレビューを読む

マサキ①(ユウラ・マサト):ネタバレレビューを読む

マサキ②(テッコウリュウ):ネタバレレビューを読む

対象年齢等
 ロボットものとして見るなら、中高生の男子が中心かな。サラッと見ようとすれば見れてしまうのですが、考察しようとするとかなりの高難易度だと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ロボットやキャラが先進的でエヴァ的要素が見つかる。

 この作品の発表年は1988年から1990年なんですよね。一見エヴァンゲリオンの2番煎じに見えなくはないですが、エヴァの5年以上前です。むしろエヴァの基礎となる要素が沢山見つけることができ、その点で作品としての先進性を感じます。

 エネルギーについてのSF設定を置いてけぼりにして、1人の男の復讐劇をSFに落とし込んだキャラ設定やストーリーラインは見事なものです。全部説明される必要はなく、木原マサキという人間の過去とやったことが分かれば十分です。こういう省略はいいですね。物語が引き締まります。

 終わり方も80年代だからこそ自らで決着をつける形が時代を感じさせます。これは決してバッドエンドではなく落とし前なんですよね。ある意味で救済であるということです。物語的にも主人公と幽羅帝の覚悟とそこに殉じた美玖のそれぞれの生い立ちと生き方からすれば必然でしょう。

 ロボットというものが自己拡張の道具ではなく、呪縛あるいは呪いになっていました。キャラ達の生い立ちとも重なってきて破滅に向かってゆく感じがやはりエヴァ的ですが、時代的にはZガンダムやイデオンの富野氏の影響なんでしょうか。復讐劇ということではシンゴジラにもつながってきますので、その点でも先進的だったと思います。

 ロボットものの主人公としては誰が悪人かわからないことで有名ですがストーリーに溶け込んで自然な設定でしたので気になりません。

 で、ヒロインの美玖ですね。これもすごい。メチャメチャ可愛いとか作画・キャラデザが他のキャラに比べて数段良いのは置いておきましょう。それが売り何でしょうから。ここも美少女の内部の醜い姿とメカの融合。これはSF的なグロテスクな感じもエヴァ的でした。少々裸が出てきますが、それほどでもないです。やっぱり美玖の機械設定のところの迫力が衝撃でした。なお、コミック版はかなりのエロでした。

 設定の切り捨て、呪いとしてのロボット、遺伝子の呪縛、そして美少女のグロテスクな部分を描く…こういうところはモロにエヴァ要素ですよね。影響なのかアニメ業界の流れなのか。逆シャアが同じ年だと考えると、この88年にエヴァの前提がそろったんだなという気がします。作画の雰囲気もエヴァに似た陰影でした。作画はいいです。古いアニメですがOVAということもあって素晴らしいと思います。

 話は今見ると演出がまだ未成熟なのと、敵キャラ達がもう少しテンプレから外れていればな、などと思わなくはないです。若干の減点要素はあります。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

脳髄に直接叩きつけられる衝撃。神と悪魔の如き聖戦。

これは、イクサー1と同じくレモンピープルという雑誌に連載されていた漫画作品(原作者は違います)を平野俊弘(現:俊貴)監督が映像化したアニメです。

こちらもやはり美少女が出てくるし際どい性描写も出てくるのですが、イクサー1のような娯楽要素はなく、むしろ対極のような存在であります。


原作からの改変もなされ(原作読みました)、より『人の業』が感じられる哲学めいたストーリーですね。

敵味方入り乱れる人間関係。
どのキャラも自分の欲望や感情を包み隠さずぶつけ合う、対立の連続。どこまでもドロドロな人の闇が描かれています。

そして愛し憎み合う中で発覚する驚愕の真実・・・!
自分は自分なのか?どこまでが自分でどこまでが他人なのか?
設定の妙によって黒幕の存在意義がますます高まっています。
(これに似た設定を平野監督はロウランでも使ってましたが、ゼオライマーの秀逸さには敵いませんでしたね。)


このアニメで最も揺さぶられるのは『自我』の概念だと思います。
非現実的な設定なのに、登場人物の心情描写が生々しい現実感を帯びているせいで説得力があります。
ここでも幽羅帝(ゆうらてい)を演じる荘真由美さんの好演が素晴らしいです。今回は主人公のマサキを演じる関俊彦さんの鬼気迫る演技も鳥肌ものです!!



僕はスーパーロボット大戦というゲームはやったことがありませんが、どうやらゼオライマーはその性能から有名らしいですね。
スーパーロボット、と呼ぶにふさわしいと思います。ゼオライマーは本編では人の業を裁く神のごとき存在です。搭乗する人間によっては悪鬼に姿を変えます。
どんなときでもゼオライマーを見ているとその異様なオーラに呑まれてしまいます。怖いし、身震いさせられます。



最後までどうか見届けて下さい。最後の晴れやかな三人の表情にこそこのアニメの真髄があります。
時間の都合上話の繋がりに雑な部分があるのは残念でならないですが、とても感銘を受けたロボットアニメです。



すごーーくどうでもいいこと。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/01
♥ : 10
ページの先頭へ