ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.4
聞く者たちへ
序盤 ええと
中盤 ?
終盤 おお
この話は「耳なし」と「「プレイヤー」が存在する話
ジャンルは音楽・ロボット
いきなりファンタジー。序盤から展開が進みますが、ほとんど主人公語りの説明はなく、いきなりよくわからない用語や、世界線を叩きつけられますが物語が進むに連れてわかってきます。「耳なし」とは。「プレイヤー」とは。「言葉」とは。
序盤は明るい雰囲気で「音楽でロボットを動かす」というシンフォギア的な印象でしたが中盤では不穏な雰囲気が出てきます。ただこの時点では不穏な雰囲気というのだけで何がなんだかわかりませんでした。終盤では中盤の不穏さを生かしたシリアス展開となっています。ラストシーンはうまく着地でき、後味の良いものとなっています。
ラストシーンで作品の印象は変わるものです。終わりよければ全てよし、とまではいかないにしろ、うまく丸め込めることはできるはずなのです。
本作では終盤こそが要となっています。この終盤を気に入るか気に入らないかで評価は変わると思うのですが、私は結構気に入ってます。あの一軒一貫性の無い展開が突如終盤で繋がり、うまいこと展開がすすんでいくさまは見ていて気持ちよかったです。
そして本作に欠かせないのが「じん」さんの存在です。本作の音楽プロデュースを担当していると同時に脚本にも携わり、作品に大きく関わっている人物の一人となりました。各話ごとにEDが違い、作詞作曲ときには編曲も兼ねるという多忙さ。真面目なのか暇なのかという感じですが、じんさんは人造エネミーから好きなのでどっちみちじんさんの曲が多く聞けるのは嬉しいことです。サントラ買おうかなぁ
キャラは全員好印象です。キャラごとの思想があり、そのすべてが正しくすべてが間違っているような「人間らしさ」が見えとても好きです。本作では「音楽」というより「言葉」が重要になってきます。言葉は意志の具現であり、世界の根本です。言葉により事象が決まり、言葉により物事は確定します。阿吽の呼吸なんて理想論です。どんなに拙くてもどんなに親密であろうと言葉にしないと伝わりませんし、わかりあえません。聞く者たちへ誠心誠意をもって言葉を発しわかり合うことこそが話す者たちの役目であり使命なのかな、て思いました
そんな哲学じみたことを言っても聞く人は聞いてるし聞いてない人は聞いていないわけですから、私の行動はほとんど意味を成さないわけですが
監督は安藤裕章さん。亜人の監督をされた方ですね。確かに亜人風味。
シリーズ構成は佐藤大さん。エウレカセブンのシリーズ構成をされた方ですね
キャラデザはpomodorosa。
劇伴はL!th!umさん。じんさんじゃないんですね
アニメ制作はMAPPAさん。かつ神やドロヘドロを制作したところですね
作画は良かったです。ロボットは3DCGでしたが、動きも細かく丁寧で迫力のある作画となっていました
opはじんさん作詞曲、菅波栄純さんとじんさん編曲、ACCAMERさん歌唱の「Into the blue's」
edは各話違うので省きますが、すべてじんさんが手掛け、ミュウ役の高橋李依さん歌唱しています
声優さんは普通でした。合う人もいればいまいちな人も
総合評価 普通に面白かった