2021年度のレジスタンスTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

64.5 1 2021年度のレジスタンスアニメランキング1位
逆転世界ノ電池少女(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (121)
377人が棚に入れました
西暦2019年、改元を目前とした日本。その上空に突如現出した異次元の裂け目。そこには天地逆転した異世界「真国日本」があった。かつての軍国主義を維持したまま、永世昭和の世を続ける並行世界は、現行兵器を無効にするガス兵器「幻霧」と巨大人型兵器「伽藍」を駆使し、私たちの日本を軍事的侵略。瞬時に政府を掌握し、事実上の征服を果たす。我らに「令和」という時代は訪れなかった......。―――それから十年後。真国の属国として生まれ変わった幻国・日本。厳しい検閲の中、かつて隆盛を誇ったマンガ、アニメ、アイドル等のサブカル文化は完全に死に絶えた......かに見えた。しかし、Otaku is not dead!サブカル文化を守るため真国に真っ向から抗う集団が存在した。その名も秘密結社「アラハバキ」。そして主力兵器「ガランドール」と、その動力源となり戦う少女たち。人は彼女たちを称してこう呼んだ…、電池少女と…。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シンエヴァ、コロナ、秋葉衰退…なぜ今この時期にこのテーマなのか?

 どこがと説明するのが恥ずかしいくらいの露骨なエヴァオマージュでした。隠そうとしないでなぜここまで見せたのか、でしょう。
 エヴァというのは、基本的にはオタクによるオタクのためのアニメからスタートして、最後はオタクよ、現実に戻れ…で締めくくっています。つまり相反する気持ちを25年も引きずりました。

 本作については、オタク文化に対して言いたい事があるのはわかります。それがどういう方向性か、というのがテーマを読み取るポイントになると思います。ただ、これが難しい。なぜかといえば本作のオタク像はほぼ2、3世代前のオタク像だからです。

 そもそも秋葉原は現実世界では衰退していますし、コロナのせいでそれが加速しました。この作品で描かれるオタクはゼロ年代以前のオタク。非現実の萌え少女を嫁と呼ぶようなアニメオタク、スクールカーストと対になってあらわれたAKB的グループアイドルオタク、学校に行かないでゲームをやり続けるようなゲームオタクのような、古いオタク像でした。

 これが本作のテーマ性を読み取るのに難しいところでした。既に自然消滅しかかっている古いオタク像への憧憬なのでしょうか。3年前なら間違いようがないのですが、急激に衰退した秋葉原を中心に置いたので本当にわかりづらいです。
 シンエヴァが公開されたタイミングもあります。オタクを捨てよ現実に戻り恋愛せよなのか、アンチエヴァなのか。
 
 代表的な萌え少女たちは、旧来の文脈からいえば想像上の理想の存在です。本作の3人のヒロインはオタクの主体でありながら萌えの対象となるロリ少女のアナロジーでもありました。別にこの物語のヒロインたちが想像だという設定という意味ではなく暗喩としてです。その中心にあるのがガランです。これは空虚ともとれますし、伽藍つまり宗教施設ともとれます。

 空虚でも気持ちがあれば形になるという肯定的にもとれますし、中身はなにも無いとみることもできます。あるいはオタクの熱狂は宗教的であり醒めると何も残らないという意味にも取れます。

 恋愛できない先代のパイロットがセカンドインパクト的なものを起こしたのは、人の気持ちがわからない包容力がない度量がない、ということでしょう。つまり、主人公は旧来の隠れオタクではなく恋愛しながらオタク文化も愛せる人物像になっています。
 あえてイケメンホストに描いた意味は、あえてテンプレオタク像とずらすためでしょう。

 本作のテーマは「アキバを取り戻せ」「オタクを肯定しろ」だけではない気がします。アキバは破壊されその上に新しいオタク像、人とのコミュニケーション、恋愛をしなさい、という意図に見えました。だからダーリンインザフランキスのような男女2人のコクピットだったと思います。

 作画の手抜きに見えたアラハバキのスタッフですがつまり顔がないということかもしれません。ネット社会の匿名性でしょうか。
 敵側のキャラをわざわざ掘り下げるという意味合いも、外から見た場合のオタクの異常さに気が付けという風にもとれます。それに友情らしき表現もありました。

 クリエータの苦悩や狂気はちょっと触れただけでしたね。クリエータの家族、深さがあってもセールスに結びつかないとというような表現でした。

 あとは表現の自由ですね。ここが中心テーマでくると思いましたがそれほどでもありませんでした。ビッグサイトに非現実文化禁止とありましたので、2次創作等について思うところはあるのでしょう。

 本作は複雑なストーリー性を持たせず、あえてオタク文化を分かりやすく散りばめているので、テーマがどこにあるかは非常に明快です。キャラの造形も萌えを強く意識しています。
 ただ、コロナ、シンエヴァ、秋葉衰退という微妙なタイミングすぎて、テーマがどこにあるのか、何なのかはわかっても、何を言いたいかが伝わりづらかったと思います。



以下 視聴中のレビューです。

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 まあ、もう少し見ましょうか。



2話 言いたい事が伝わりますかね?まず、面白くしないと。

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1話 今のアニメ制作の現状を嘆き、逆転を狙いに行くという宣言でしょう。

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投稿 : 2025/04/05
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

秋葉原版「堕落論」

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
日本は、令和の直前、異次元から現れた「真日本」という軍国主義国家に占領される。そして、アニメやゲームなどサブカルはその一切を封印されてしまう。

それを解放すべく立ち上がる主人公と巨大ロボ、、、という作品。

キャラデザなどは子供向けに作っているが、内包するテーマはオッサン向け。というか、かつて子供で、今でも子供の心を持つオタク向け。それに、クオリティはかなり高い。バカアニメのフリをした、バカじゃないアニメ。

ヲタクのヲタクによるヲタクのためのアニメ。という感じ。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
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【各話感想(自分用メモ)】
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投稿 : 2025/04/05
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

取り戻すんだ! ボクたちの世界を!

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
ファイちゃん、あいにゃ、しーちゃんらが出演していることを知り視聴を決めた作品です。


西暦2019年、改元を目前とした日本。

その上空に突如現出した異次元の裂け目。

そこには天地逆転した異世界「真国日本」があった。

かつての軍国主義を維持したまま、永世昭和の世を続ける並行世界は、
現行兵器を無効にするガス兵器「幻霧」と
巨大人型兵器「伽藍」を駆使し、私たちの日本を軍事的侵略。

瞬時に政府を掌握し、事実上の征服を果たす。

我らに「令和」という時代は訪れなかった......。

―――それから十年後。真国の属国として生まれ変わった幻国・日本。

厳しい検閲の中、かつて隆盛を誇ったマンガ、アニメ、アイドル等の
サブカル文化は完全に死に絶えた......かに見えた。

しかし、Otaku is not dead!

サブカル文化を守るため真国に真っ向から抗う集団が存在した。

その名も秘密結社「アラハバキ」。

そして主力兵器「ガランドール」と、その動力源となり戦う少女たち。

人は彼女たちを称してこう呼んだ…

電池少女と…。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正直序盤の展開は個人的に今一つでした。
主人公である細道は、奮起しようとする電池少女をバッサリと切り捨てる言動を幾つも発現しているので、それが不憫で仕方がありませんでした。

ですが、一番イラっとしたのは、細道を借金返済で苦しめ、色んなことをやらせておきながら高みの見物を決め込んでいる宗方さんの存在でした。

性格的にも決して好きなタイプではないのですが、最も嫌だったのが細道に事あるごとに言っていた「マグロ、カニ…」の脅し文句そのものです。

確かに、ひと昔前、遠洋マグロ漁船で一航海行けば「家が建つ」という時代がありました。
家族の中で誰か1人が乗船すれば経済環境が一気に改善し、豊かな生活が出来るという時代があったようですが、それは高度成長期の話しで現時点の相場じゃないんです。

一般的な漁師の年収の相場は260万円程度。
近海の漁業では、年収は200万円~400万円。
遠洋漁業で600万円~800万円程度なんだそうです。

もちろん、一人前になったり国家資格を取得したり、船長や漁労長になったら段階的に年収はアップしていくようですが、最高責任者である漁労長にならないと、年収1000万円超にはならないそうです。

カニの遠洋漁業になるともう少し収入は高いようですが、意識を失うほどの過酷な仕事内容で、命をはる覚悟が無い方にはお勧めできない職業なんだとか…

カニ漁の最高峰は「ベーリング海峡」というユーラシア大陸とアメリカ大陸を分かつ海峡らしいです。
ベーリング海峡のカニ漁解禁は冬なので、4つの恐ろしい理由があるんだとか…
・気温は氷点下を上回ることはない
・風が凄まじく、船が転覆しそうになる
・氷点下の気温+風速40mの風で体感温度氷点下-30℃
・高波が凄い時は高さ15~18m(ビル7階相当)
こんなにも過酷な条件であるにも関わらず、船長のカンが外れた場合は漁は失敗に終わるんだそうです。

ググってみると色んな記事があるので、レビューそっちのけになってしまいました^^;

こんなところに細道を放り出したら2度と帰らぬ人になってしまいます。
そうしたら、宗方さんだって借金を返して貰えなくなるというのに…

でも、中盤~終盤にかけて宗方さんに言われっ放しではなく、自身の意志で行動するようになってから俄然面白くなってきましたけれど…

そうです、「ガランドール」に乗るなら電池少女と一緒にときめかなきゃダメなんです!
少なくても私は、電池少女とトキメキを共有してどこまでの突き進み、己の限界を超える雄姿を見たいと思っていましたよ。
だから中盤以降、面白さが鰻上りした作品という印象を受けました。

気になった点が一つだけ…
物語の中でも突っ込まれていましたが、ガランドールって真の姿がいくつあったんでしょうね^^;
もしかすると、未だお目にかかれていない真の姿もあったりするのでしょうか^^;?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Mia REGINAさんによる「Fever Dreamer」
エンディングテーマは、あいにゃによる「Reverse-Rebirth」

1クール全12話の物語でした。
総じて面白く、しっかり堪能させて貰いました。
細道と電池少女がこの先仲睦まじくあることを祈念しています。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 9

62.3 2 2021年度のレジスタンスアニメランキング2位
境界戦機(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (101)
330人が棚に入れました
西暦2061年、日本は支配された。4つの世界主要経済圏によって分割統治されるに至り、日本人は隷属国の人間として虐げられる日々を送っていた。日本は各経済圏が投入した人型特殊機動兵器 AMAIM が闊歩する世界の最前線となった。機械好きの少年、椎葉アモウは、ある日、自律思考型AI「ガイ」と出会う。これをきっかけに、アモウは日本を取り戻すための戦いに身を投じることになる。自ら組み上げた AMAIM「ケンブ」に乗って。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

カンタム

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「何か物足りないガンダム」「簡単なガンダム」という印象だったので、「カンタム」にしました。クレヨンしんちゃんとは別物です(笑)

まあ、ガンダム系作品として一定以上のクオリティはあったとは思うので、ロボットアニメが嫌いじゃないなら、観ても良いかなと思えるアニメだと思います。

2期あるみたいなんで、どちらかというと、間を置かず、2期まで一気に観た方が良さそうなアニメに感じました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
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【各話感想(自分用メモ)】
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投稿 : 2025/04/05
♥ : 16
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

戦闘は面白かった

ロボアニメ

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投稿 : 2025/04/05
♥ : 4

saitama さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ネクストガンダムを探しているのかな…。設定の根本が大失敗している。

日本が分割統治されている…。
まあ、元ネタは第2次世界大戦時に実際に日本をドイツのように分割統治する案があった部分。
ブレイクスリー原則ってやつ。

これに基づくフィクション作品はたくさんある。

でも、この反戦思想というか、設定が完璧に時代遅れな気がする。
支配しているのが共産主義か独裁国家による占領なら理解できるが…。
そもそも分割統治するような植民地化した国に、いろいろなツールは与えない。

日本以外の想像上の設定国を作ったほうが良かった。
へんに日本を舞台にしたことでアニメとは関係ないところで色々今後面倒になりそう。

なんにせよ、ネクストガンダム探しの一環なのは間違いない。
最初からプラモ販売も同時進行なわけで。

ただ、本質は子供向けなんだろうな。
バディとなる自立型AIがいるし、昔ならコロコロコミックスあたりで連載、日曜朝のアニメ化路線のはず。

深夜なのは枠がそこしかないのと、配信でどうにでもなるという判断。

まあ、ネクストガンダムになるような、ストーリー自体に魅力的なネタが作品中に転がっているかどうか、そこに注目して観るのも面白いか…な。


■2話まで視聴

やはりガンダムや現実の日本とかに引っ張られずに、サクガンみたいに完全な別世界ベースで話を作った方が正解だったんじゃないだろうか。

既視感が酷いし、結局劣化版ガンダムになってしまっている。


■5話まで視聴

うーん、ここまでベタなストーリー展開じゃないと駄目なのかね?
人の心というか描写にガンダムのような共感はないな…。

ガンダムみたいに子供は単純に戦いを、
大人はそのストーリー自体から揺さぶられるような作品は、もうサンライズには無理なのか?

こんな単純かつベタな話路線なら、ブレイクスリーネタ必要ないだろうに。
宇宙人との戦いでも異世界人との戦いでもなんでも、そんなんでも変わらん。

人が亡くなってもマチルダさんやミハルのような感傷は一切感じられない。
それじゃあアニメ内とはいえ無駄死ににも程がある…。


■11話まで視聴

結局のところ、やはりブレイクスリー原則の日本をテーマにした時点ですべてが失敗だ。

モビルスーツサイズの機体を日本のような平地がほぼない糞狭い国土を分割した状態で、
レジスタンスな戦争が出来ている…わけがない。

昔、御巣鷹山に日航のジャンボ機が落ちた。
翌日には場所が特定された。

日本で、モビルスーツサイズを乗せるトラックが、
たとえキャタピラ仕様な悪路対応車両に仕立てたとしても、
果たして走行できる箇所はどれだけあるか…。

設定の全てが破綻している。
現実世界にしたいなら、北米の森林地帯とか、南米のジャングルとか、
ロシアのツンドラ地域とか、
モビルスーツサイズが小隊レベルでも
まあ、なかなか見つからないわな、という地理的広さが必要だろう…。

狭い日本を更に分割したなかで
レジスタンスな局地戦で、
モビルスーツサイズの武器を運用…。

ネクストガンダム考える前に、
子供だまし過ぎる机上の空論をどうにかすべきだった…。


■飛ばしつつ13話まで視聴

うーん、これ続くんだ…。
もはや何をテーマにしてるんだか…。
各種設定とストーリーとしてやっていることがチグハグ過ぎる。
セリフで臨界点とか言ってるけど、意味わかっているのだろうか…。

とにかくガンダムな路線を行くには出来が悪すぎる…。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 9
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